JPH11148197A - パネル化金属天井構造 - Google Patents

パネル化金属天井構造

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JPH11148197A
JPH11148197A JP9314759A JP31475997A JPH11148197A JP H11148197 A JPH11148197 A JP H11148197A JP 9314759 A JP9314759 A JP 9314759A JP 31475997 A JP31475997 A JP 31475997A JP H11148197 A JPH11148197 A JP H11148197A
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Kenji Hirozawa
建二 広沢
Kazuharu Mori
和晴 森
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NISSHIN SOGO KENZAI KK
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
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NISSHIN SOGO KENZAI KK
Daiwa House Industry Co Ltd
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化、品質の安定に加えて、施工の容易、
工期の短縮、専門職の不要化、施工時の騒音および廃材
の発生防止を図る。 【解決手段】 一対の平行な主枠材6の間につなぎ材7
を接合した軽鉄製の天井パネルフレーム1を複数設け
る。主枠材6は、外向きの略リップ溝形で、かつ上フラ
ンジ側の溝深さが深くなるようにZ字状にウェブが屈曲
したものとする。これら天井パネルフレーム1は、互い
の隣接部を天井吊り金具2Aで梁等の建物躯体3に吊
る。天井吊り金具2Aは、吊り棒15の下端に係合材1
6を有するものとする。係合材16は、上面被さり片1
6aと、上面被さり片16aから延びる屈曲片状の一対
のウェブ係合片16bと、上面被さり片16aから突出
するリップ部係合片16cとを有する。上面被さり片1
6aは隣合う2本の主枠材6の上面に被さる。ウェブ係
合片16bは、主枠材6の深くなったウェブの外面に被
さる。リップ部係合片16cは、2本の主枠材6のリッ
プ部6bの間に介在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工業化住宅や一
般建築物等に応用されるパネル化金属天井構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】鉄骨系の
工業化住宅では、木製天井パネルが一般に使用されてい
る。この種の木製天井パネルは、建物のモジュール寸法
(例えば910mm)の半幅のグリッド間隔で木製桟木を
格子状に組んだものが多い。外寸は、モジュール寸法が
910mmの場合、455〜910mmで、長さが1,82
0〜3,640mm程度のものが用いられる。吊り方は、
鉄骨梁に金物を取付け、天井パネルとは釘またはビス等
で固定する方法とされる。一般建築物の天井下地として
は、軽鉄バー材天井下地が最も多く用いられている。こ
の場合、JIS規格の材料を、鉄骨梁または上階床から
吊ったボルトに野縁受け材として一方向に流し、続い
て、野縁材を野縁受け材に対して直交方向に金物で固定
して流す。天井に貼る石膏ボード等は、野縁材のみにビ
ス止めして固定する。
【0003】上記の木製天井パネルおよび軽鉄バー材天
井下地は、各々次の欠点がある。 a.木製天井パネル 軽鉄製に比べて重量が重く、大型(1,820〜3,
640mm程度)であると、施工が困難である。 木製であるため、品質の安定性が低く、また節穴の有
無等の材質を選定する手間と時間が必要となる。 室内における独立柱を避けるために、現場における切
欠の加工が必要でありその為に騒音と廃材が発生する。 b.軽鉄バー材天井下地 全て単一材の状態のものを現場で加工して施工するた
め、施工に時間がかかるうえ、専門職が必要になる。 切断も現場で行うため、騒音と廃材が発生する。 野縁材が300mmピッチ程度で一方向にしか流れてい
ないので、石膏ボードの外周回りを300mmピッチ未満
でビス止めすることができない。一般建築物ではこの程
度のピッチでも良いが、工業化住宅に応用する場合、金
融公庫等で定められた基準を満足するためには、野地材
を規定のピッチで入れねばならず、不経済である。
【0004】そこで、このような天井構造に代わるもの
として、本出願人は次の天井構造を提案した(特開平9
−111948号)。これは、一対の平行な主枠材の間
につなぎ材を接合した軽鉄製の天井パネルフレームを複
数設け、その主枠材に設けた溝形部を、天井吊り金具の
下端に設けた中子に嵌め込むことにより、天井パネルフ
レームの互いの隣接部を天井吊り金具で梁等の建物躯体
に吊るものである。しかし、この構成のものでは、天井
パネルフレームを天井吊り金具に取付ける作業が難し
く、作業性の向上がいま一つ不十分であった。
【0005】この発明は、このような課題を解消し、軽
量化、品質の安定、施工の容易、工期の短縮、専門職の
不要化、施工時の騒音および廃材の発生防止が図られる
と共に、天井パネルフレームを天井吊り金具に取付ける
作業も容易なパネル化金属天井構造を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の天井構造は、
金属製の枠材を使用してパネル化し、品質の安定を図る
と共に、その天井パネルフレームを、天井吊り金具で保
持することにより、施工性、特にパネフレームを天井吊
り金具に取付ける作業性の向上を図ると共に、ビス打
ち、釘打ち作業の廃止および現場における加工を無くし
て、騒音や廃材の発生防止を図ったものを前提とする。
天井パネルフレームは、一対の平行な主枠材の間につな
ぎ材を接合した金属製のものとする。この天井パネルフ
レームを、前記主枠材で隣合わせて複数枚並設する。隣
合う天井パネルの主枠材は共通の天井吊り金具で保持す
るものとし、この天井吊り金具は梁等の建物躯体に設置
する。天井面材は、複数枚設置した天井パネルフレーム
に渡って張っても良く、また個々の天井パネルフレーム
に予め張っておいても良い。前記主枠材は、外向きの略
リップ溝形で、かつ上フランジ側の溝深さが深くなるよ
うにZ字状にウェブが屈曲したものとする。前記天井吊
り金具は、隣合う2本の主枠材の上面に被さる上面被さ
り片と、この上面被さり片の両端から延びて前記主枠材
の深くなったウェブの外面に被さりかつウェブの段差部
に係合する屈曲片状の一対のウェブ係合片と、前記上面
被さり片から突出して前記2本の主枠材のリップ部の間
に介在するリップ部係合片とを有するものとする。この
ように、天井パネルフレームの主枠材のウェブを断面Z
字状とし、天井吊り金具につき、上記構成のウェブ係合
片およびリップ部係合片を有するものとしたため、この
天井吊り金具に主枠材を嵌め込むことで、容易に天井パ
ネルを取付けることができる。また、天井吊り金具によ
り、天井パネルのを安定して保持することができる。し
かも、天井吊り金具が簡単な構成のもので済む。
【0007】この構成において、前記建物躯体が、並設
される複数の屋根トラスの下弦材であっても良い。この
ように屋根トラスの下弦材に天井パネルを取付けるよう
にした場合、屋根に天井梁を設けない骨組構造とした場
合にも、簡単に天井を構築できる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1ない
し図12を参照して説明する。この実施の形態は、鉄骨
系の工業化住宅に応用した例を示す。このパネル化金属
天井構造は、軽鉄等の金属製の天井下地を天井パネルフ
レーム1としてパネル化し、この天井パネルフレーム1
を図5のように複数並設し、天井パネルフレーム1の隣
接部を天井吊り金具2で建物躯体となる鉄骨梁3等に設
置したものである。室内外周部では、各壁面に固定した
溝形のランナー4に天井パネルフレーム1を嵌め込む。
梁3には、角形鋼管等の鉄骨柱5に接合された大梁と、
梁3に接合された小梁とがある。
【0009】天井パネルフレーム1は、図4(A)に平
面図で示すように、一対の平行な主枠材6,6の間に、
両端および中間の複数箇所でつなぎ材7を接合したもの
であり、隣合う各つなぎ材7,7間につなぎ補助材8が
接合してある。図4(B),(C)に図4(A)のb−
b線断面図およびc−c線断面図を示すように、主枠材
6は、薄い鋼板を成形した軽鉄製のものであり、外向き
の略リップ溝形とし、かつ上フランジ側の溝深さが深く
なるようにZ字状にウェブが形成してある。そのウェブ
の上部で内向きに突出する突出部6aは、その下壁とな
る段差部6aaが傾斜した蟻溝状とされている。各つな
ぎ材7は、鋼板をリップ付きの溝形に加工した軽鉄製の
上向きのものであり、両端を主枠材6のウェブの下部内
向き面に溶接してある。つなぎ補助材8は、鋼板をリッ
プ付きの溝形に加工した軽鉄製の上向きのものであり、
つなぎ材7に両端を突き合わせ溶接で接合してある。つ
なぎ材7は、主枠材6よりも上下幅の低いものとし、つ
なぎ補助材8はつなぎ材7よりも若干上下幅の低いもの
としてある。
【0010】天井パネルフレーム1の全体の寸法は、モ
ジュール寸法Pが900mm,910mm,あるいは100
0mm等であるとすると、つなぎ材7に沿う方向となる短
辺が1P、主枠材6に沿う方向となる長辺が2P〜4P
程度のものとすることが好ましい。この場合、天井パネ
ルフレーム1は、主枠材6,つなぎ材7,およびつなぎ
補助材8等により、1/2P間隔のグリッドで格子状に
各枠材6〜8を組むことが望ましい。天井パネルフレー
ム1の下面には、石膏ボード等からなる天井面材9がド
リル付きタッピングねじ等で固定して張り付けられ、天
井パネル10とされる。天井面材9の天井パネルフレー
ム1への固定は、各天井パネルフレーム1の設置の完了
後に行う。天井面材9は複数の天井パネルフレーム1に
渡って設けても良い。なお、天井面材9は、天井パネル
フレーム1にその設置よりも前に取付けておいても良
い。
【0011】図2および図3に示すように、ランナー4
は、外壁パネル11等の壁面の木桟12にビス等の固着
具13で固定される。ランナー4は、天井パネルフレー
ム1の主枠材6が嵌合する溝幅のものであり、天井パネ
ルフレーム1のランナー4と直交する方向の主枠材6は
その端部がランナー4に嵌合する。ランナー4と平行な
方向の主枠材6はその側部または全体がランナー4に嵌
合する。
【0012】図5における天井吊り金具2には、図1
(A),(B)、および図6(A),(B)〜図12
(A),(B)に各々示す8種類の金具2A〜2Hが有
り、各々使用箇所に応じて使い分けられている。図1
(A),(B)は、1階用の天井吊り金具2Aを示す。
この金具2Aは、横向き筒形の躯体固定金具14を上下
に貫通した吊り棒15の下端に、係合材16をその上面
で直接に溶接またはその他の構造で接合したものであ
る。吊り棒15の上端には雄ねじが切ってあり、蝶形の
ナット15aで躯体固定金具14の上面に止め付けられ
る。躯体固定金具14は、両側の側板部に梁嵌合切欠1
4aが形成され、かつ下面板部に止めねじ14bが貫通
して螺着されており、2階の床梁3の下フランジ3aに
梁嵌合切欠14aを嵌合させると共に、止めねじ14b
を締めつけることで固定される。梁嵌合切欠14aは、
切欠底を丸形としてあるが、角形としても良い。切欠底
を丸形とすると、力が分散され、切欠14aで分割され
た下側部分が折曲するのを回避できる。
【0013】天井吊り金具2Aの係合材16は、主枠材
6同士を隣合わせて並設される天井パネル10,10
の、隣合う2本の主枠材6,6の上面に被さる上面被さ
り片16aと、この上面被さり片16aの両端から延び
て主枠材6のウェブの突出部6a外面に被さり、かつウ
ェブの段差部6aaに係合する屈曲片状の一対のウェブ
係合片16b,16bと、上面被さり片16aの下面か
ら突出して上記2本の主枠材6,6の各々の上側リップ
部6b,6bの間に介在する2本のリップ部係合片16
c,16cとを有する。各リップ部係合片16cには、
対応する主材枠6の上側リップ部6aに係合する折り返
し部が形成されている。係合材16は、例えば、鉄板等
の金属板の折曲成形品からなり、弾性を有するものとし
てある。係合材16は、その全体、または少なくともウ
ェブ係合片16b,16bを板ばねとしても良い。
【0014】図6(A),(B)は、別の1階用の天井
吊り金具2Bを示す。この金具2Bは、上記のように並
設される天井パネル10,10の隣合う2本の主枠材
6,6と、この両天井パネル10,10に対してパネル
長辺方向に継ぎ足して並設される両天井パネル10,1
0の隣合う2本の主枠材6,6とに跨がって係合する係
合材16Aを有する。すなわち、この係合材16Aは4
本の主枠材6に跨がる1枚の上面被さり片16aに、一
対のウェブ係合片16bと2本のリップ部係合片16
c,16cの組合わせが二組形成されたものである。係
合材16Aの材質、しつ係合材16Aの上面が吊り棒1
5の下端に接合されること、この吊り棒15が躯体固定
金具14に貫通し、蝶形のナット15aで躯体固定金具
14の上面に止め付けられること、および躯体固定金具
14が2階の床梁3の下フランジ3aに固定されること
は図1のものと同じである。これにより、並設される前
後左右の4枚の天井パネル10が突き合わさる部分にお
いて、これらの隣合う4本の主枠材6を1つの天井吊り
金具2Bで床梁3の下フランジ3aに吊り状態に保持で
きる。
【0015】図7(A),(B)は、さらに別の1階用
の天井吊り金具2Cを示す。この金具2Cは、断面L字
状の躯体固定金具14Aの横片部14Aaを上下に貫通
した吊り棒15の下端に、係合材16を上面で直接に溶
接またはその他の構造で接合したものであり、2階の床
梁3の下フランジ3aに溶接等により固定した取付板材
17に、必要に応じてライナー18を介して躯体固定金
具14Aの縦片部14Abをボルト19で締め付けるこ
とにより、床梁3への固定が図られる。吊り棒15の上
端には雄ねじが切ってあり、蝶形のナット15aで躯体
固定金具14Aの横片部14Aaに止め付けられる。係
合材16の構造は図1の場合と同じである。
【0016】図8(A),(B)は、さらに別の1階用
の天井吊り金具2Dを示す。この金具2Dは、2階の床
梁3の下フランジ3aを貫通する吊り棒15の上端およ
び下端に雄ねじを切り、蝶形のナット20により直接吊
り棒15の上端を床梁3の下フランジ3aに固定するよ
うにしたものであり、吊り棒15の下端には、図1の場
合と同様の係合材16が接合される。吊り棒15の下端
への係合材16の接合は、係合材16の上面被さり片1
6aの上面に接合された連結材21を介して行われる。
この連結材21は、上面被さり片16aの中央位置と中
央から側方に偏った位置とに雌ねじ部21a,21bを
有する部材であり、その雌ねじ部21a,21bのいず
れかを選択して吊り棒15の下端を螺着させることによ
り、床梁3に対する係合材16の位置を調整できる。
【0017】図9(A),(B)は、2階用の天井吊り
金具2Eを示す。この金具2Eは、2階の屋根トラスの
下弦材22の中間部において、隣合う天井パネル10,
10の2本の主枠材6を吊り状態で保持するものであっ
て、躯体固定金具24と、吊り棒25と、係合材16と
を有する。躯体固定金具24は、溝形鋼をコ字状に屈曲
したものであって、その上側横片部24aにはトラス下
弦材21に貫通するL字形の係止棒26が貫通させてあ
り、係止棒26の下端に切られた雄ねじに蝶形のナット
27が螺着され、これにより躯体固定金具24がトラス
下弦材22の下面に締付け固定される。躯体固定金具2
4の下側横片部24bには、上端に雄ねじを切った吊り
棒25が貫通し、吊り棒25に螺着した蝶形のナット2
8により下側横片部24bに吊り棒25の上端が締付け
固定される。吊り棒25の下端には、図1の場合と同様
の構造を有する係合材16が接合され、この係合材16
に隣合う天井パネル10,10の2本の主枠材6,6が
係合する。
【0018】図10(A),(B)は、別の2階用の天
井吊り金具2Fを示す。この金具2Fは、図9の天井吊
り金具2Eにおいて、その吊り棒25の下端に、図6の
場合と同様の構造の係合材16Aを接合したものであ
る。これにより、並設される前後左右の4枚の天井パネ
ル10が突き合わさる部分において、これらの隣合う4
本の主枠材6を1つの天井吊り金具2Fで屋根トラスの
下弦材22に吊り状態に保持できる。
【0019】図11(A),(B)は、さらに別の2階
用の天井吊り金具2Gを示す。この金具2Gは、図9の
天井吊り金具2Eにおいて、躯体固定金具24として鋼
板をコ字状に屈曲したものを用いている。躯体固定金具
24の上側横片部24aはボルト29でトラス下弦材2
2の下面に締め付け固定している。その他の構成は図9
の場合と同様である。この場合、トラス下弦材22がつ
なぎ材30に連結される部分に使用するので、躯体固定
金具24の強度が多少低くても、十分な吊り強度を確保
できる。
【0020】図12(A),(B)は、さらに別の2階
用の天井吊り金具2Hを示す。この金具2Hは、図11
の天井吊り金具2Gにおいて、図6の場合と同様の構造
の係合材16Aを使用したものである。その他の構成は
図11の場合とほぼ同様である。これにより、並設され
る前後左右の4枚の天井パネル10が突き合わさる部分
において、これらの隣合う4本の主枠材6を1つの天井
吊り金具2Hで屋根トラスの下弦材22に吊り状態に保
持できる。
【0021】このパネル化金属天井構造によると、この
ように鋼製の天井パネルフレーム1を用いるため、少な
い材料で必要強度が確保できて、木製パネルに比べて軽
量化される。また、鋼材を使用しているので、木材より
も品質が安定し、耐火性も優れている。各天井パネルフ
レーム1は、互いの隣接部では天井パネルフレーム1,
1間に介在させた天井吊り金具2(2A〜2H)の係合
材16,16Aに、外向きの略リップ溝形で、上フラン
ジ側の溝深さが深くなるようにZ字状にウェブが屈曲し
た主枠材6を係合させ、室内外周部では溝形のランナー
4に嵌め込む構成としたため、取付けに工具や釘等を一
切使用せず、係合と嵌め込み作業だけで取付けが行え
る。そのため施工が容易で専門職の必要がなく、工期も
短縮される。また、現場加工が不要なため、騒音や廃材
が発生しない。天井パネルフレーム1の各枠材は、例え
ば910mmモジュールの場合に1/2Pである455mm
間隔のグリッドで格子状に設けられているため、石膏ボ
ード等からなる各天井面材9の外周を100mmピッチで
ビス止めすることも可能となる。
【0022】
【発明の効果】この発明のパネル化金属天井構造は、金
属製の枠材を使用してパネル化した天井パネルフレーム
の主枠材を、外向きの略リップ溝形で、かつ上フランジ
側の溝深さが深くなるようにZ字状にウェブが屈曲した
ものとし、建物躯体に設置した天井吊り金具を天井パネ
ルフレーム間に介在させ、その上面被さり片を隣接する
2本の主枠材の上面に被せ、天井吊り金具のウェブ係合
片を主枠材のウェブの外面に被せてウェブの段差部に係
合させ、天井吊り金具のリップ部係合片を2本の主枠材
のリップ部の間に介在させて、両主枠材を建物躯体に吊
った状態で保持する構成としたため、木製パネルに比べ
て軽量で品質が安定するうえ、従来の軽鉄バー材天井下
地と異なり、係合作業だけで施工でき、施工性が向上す
る。屋根トラスの下弦材を天井吊り金具を設置する建物
躯体とした場合は、小屋組構造や、その天井設置構造が
簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の実施の形態にかかるパネル
化金属天井構造の1階の一部をパネル短辺側から見た断
面図、(B)はパネル長辺側から見た断面図である。
【図2】同パネル化金属天井構造の室内周囲部分をパネ
ル長辺側から見た断面図である。
【図3】同パネル化金属天井構造の室内周囲部分をパネ
ル短辺側から見た断面図である。
【図4】(A)は同パネル化金属天井構造を構成する天
井パネルフレームの中間省略平面図、(B)は(A)の
b−b線断面拡大図、(C)は(A)のc−c線断面拡
大図である。
【図5】同パネル化金属天井構造の斜視図である。
【図6】(A)は同パネル化金属天井構造の1階の他の
一部をパネル短辺側から見た断面図、(B)はパネル長
辺側から見た断面図である。
【図7】(A)は同パネル化金属天井構造の1階のさら
に他の一部をパネル短辺側から見た断面図、(B)はパ
ネル長辺側から見た断面図である。
【図8】(A)は同パネル化金属天井構造の1階のさら
に他の一部をパネル短辺側から見た断面図、(B)はパ
ネル長辺側から見た断面図である。
【図9】(A)は同パネル化金属天井構造の2階の一部
をパネル長辺側から見た断面図、(B)はパネル短辺側
から見た断面図である。
【図10】(A)は同パネル化金属天井構造の2階の他
の一部をパネル長辺側から見た断面図、(B)はパネル
短辺側から見た断面図である。
【図11】(A)は同パネル化金属天井構造の2階のさ
らに他の一部をパネル長辺側から見た断面図、(B)は
パネル短辺側から見た断面図である。
【図12】(A)は同パネル化金属天井構造の2階のさ
らに他の一部をパネル長辺側から見た断面図、(B)は
パネル短辺側から見た断面図である。
【符号の説明】
1…天井パネルフレーム 2,2A〜2H…天井吊り金具 3…鉄骨梁(建物躯体) 6…主枠材 6a…突出部 6aa…段差部 6b…リップ部 7…つなぎ材 9…天井面材 10…天井パネル 14,14A…躯体固定金具 15…吊り棒 16…係合材 16a…上面被さり片 16b…ウェブ係合片 16c…リップ部係合片 22…下弦材(建物躯体) 24…躯体固定金具 25…吊り棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 和晴 大阪府大阪市西区阿波座1丁目5番16号 大和ハウス工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の平行な主枠材の間につなぎ材を接
    合した金属製の天井パネルフレームを複数設け、これら
    天井パネルフレームを前記主枠材で隣り合わせて並設
    し、隣合う天井パネルフレームの主枠材を、建物躯体に
    設置された共通の天井吊り金具で保持し、前記天井パネ
    ルフレームの下面に天井面材を張ったパネル化金属天井
    構造であって、前記主枠材を、外向きの略リップ溝形
    で、かつ上フランジ側の溝深さが深くなるようにZ字状
    にウェブが屈曲したものとし、前記天井吊り金具は、隣
    合う2本の主枠材の上面に被さる上面被さり片と、この
    上面被さり片の両端から延びて前記主枠材の深くなった
    ウェブの外面に被さりかつウェブの段差部に係合する屈
    曲片状の一対のウェブ係合片と、前記上面被さり片から
    突出して前記2本の主枠材のリップ部の間に介在するリ
    ップ部係合片とを有するものとしたパネル化金属天井構
    造。
  2. 【請求項2】 前記建物躯体が、並設される複数の屋根
    トラスの下弦材である請求項1記載のパネル化金属天井
    構造。
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JP2015068099A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 大建工業株式会社 天井構造

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