JP3178938B2 - 建物ユニットの仮補強構造 - Google Patents

建物ユニットの仮補強構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、壁式工法の適用によ
る建物ユニットの仮補強構造に係り、特に、輸送時や建
築現場での吊り上げ時に、建物ユニットが破損したり変
形したりすることのないように、基礎上への据付完了に
至るまでの間、建物ユニットに補強を加えるための仮補
強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、床、壁の各枠組に構造用の面材
を打ち付けて床パネル、壁パネルとし、これらの床パネ
ル及び壁パネルを箱形構造に組み上げる壁式工法が知ら
れている。この壁式工法によれば、柱と梁等とからなる
軸組工法による場合に比して、外力を床全体、壁全体で
均等に支持することとなり、高い構造強度を得ることが
可能となる。また、建物の工業生産化率を高める一方式
として、ユニット建物の方式が知られている。上記壁式
工法をユニット建物に適用する場合には、1棟の建物
を、運搬可能な適当な大きさのものとして、床パネルの
側縁に壁パネルを立設してなる複数の建物ユニットと、
各建物ユニットの上部に接合される屋根ユニットとに分
割し、各ユニットを工場で生産した後、これらのユニッ
トを建築現場に輸送し、予め準備した基礎の上に据付る
こととなる。
【0003】ところで、壁式工法の適用によるユニット
建物にあっては、一般に、複数の建物ユニットが基礎の
上で相互に連結されることにより、複数の床パネルが合
わせられて、1つのまとまった部屋となることから、建
物ユニットの少なくとも1つの側面には壁パネルが設け
られずに、開放面となっているのが通常である。すなわ
ち、この種の建物ユニットは、一般に、床パネルの3つ
の側縁部に壁パネルを立設してなるコの字壁ユニット、
床パネルの2つの相交差する側縁部に壁パネルを立設し
てなるL字壁ユニット、又は床パネルの2つの相対向す
る側縁部に壁パネルを立設してなる二の字壁ユニット等
として形成され、コの字壁ユニットにあっては開放面が
1箇所、L字壁ユニット及び二の字壁ユニットにあって
は開放面が2箇所存在することとなる。それ故、開放面
と相交差する壁パネル及び床パネルは、構造安定性に欠
け、輸送時や建築現場での吊り上げ時に加えられる大き
な外力によって、壁パネル、床パネルが変形したり、破
損したりする畏れがある。
【0004】かかる不都合を改善するものとして、従
来、特開昭60−33959号公報に記載されているよ
うな建物ユニットの仮補強構造が知られている。上記公
報記載の仮補強構造は、図7に示すように、建物ユニッ
トの開放面の立辺をなす壁パネル1の垂直側縁部と、同
開放面の底辺をなす床パネル2の水平側縁部との間に仮
の補強部材3を斜めに架け渡すことにより、トラス補強
体が組まれてなるもので、基礎上への据付完了に至るま
での間、壁パネル1の内倒れや外倒れ等を防止してい
る。ここで、基礎の上に相互に隣接配置される建物ユニ
ット同士の干渉を回避するために、補強部材3の上端部
は、壁パネル1の上記垂直側縁部を構成する縦枠4aの
側面であって隣の縦枠4bに対面する部位に釘打ちによ
り内付けされ、一方、下端部は、床パネル2の上記水平
側縁部を構成する側根太5の側面であって隣の根太6に
対面する部位に釘打ちにより内付けされるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補強部
材3の各端部を壁パネル1や床パネル2の各側縁部内面
に釘打ちして内付けする上記公報記載の構成では、釘打
ちや釘抜き等を行うための作業用クリアランスを壁パネ
ル1や床パネル2内に求める必要がある。そこで、従
来、縦枠4aと隣の縦枠4bとの間、側根太5と隣の根
太6との間には、工場段階では(内側の)壁面材7、床
面材8を貼らずに作業用クリアランスとして開けてお
き、現場において、補強部材3を撤去した後、作業用ク
リアランスとして開けていた箇所に壁面材7、床面材8
を貼付けることとしていたため、現場施工労力の負担を
招いていた。また、上述したように、作業用クリアラン
スとして、壁パネル1の内面や床パネル2の上面に壁面
材7、床面材8が一部貼着されていない箇所が存在する
ために、ある種の造作(例えばシステムキッチンの搬入
や収納家具等の組み付け)は工場段階ではできないとい
う不都合もあった。さらに、補強部材を仮設した状態で
は、システムキッチン等の搬入が困難となる。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、予め工場において、床面材及び壁面材を充分に
貼付けることができ、しかも、バスユニットの搬入等や
収納家具の組み付け等の際にも支障を与えない建物ユニ
ットの仮補強構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、床パネルの2つの相交差す
る側縁部の一方に壁パネルが立設され、他方に開放面が
形成されている建物ユニットの補強部材と受け金物とに
よる仮補強構造であって、前記補強部材が、断面互い
に直交する一の片と他の片の少なくとも片を備えた
形鋼または鋼管で形成された連結材と、壁部固定金物と
からなり、該壁部固定金物と前記受け金物とは、それぞ
れ、連結材の上、下端部にあって、且つ形鋼または鋼管
の一の片より外側の面上に固定片を有し、前記開放面の
底辺をなす前記床パネル最外縁の根太と、前記開放面の
立辺をなす前記壁パネル最外縁の縦枠との間に、形鋼ま
たは鋼管の他の片を建物ユニットの内側に向けて前記補
強部材を斜めに架け渡して、該補強部材の上端部が、壁
部固定金物の固定片を前記壁パネル最外縁の縦枠の側面
であって隣の縦枠に背面する部位に当てがった状態で
定具により接合されて外付けされる一方、前記補強部材
の下端部が、固定片を前記床パネル最外縁の根太の側面
であって隣の根太に背面する部位に当てがった状態で
定具により接合されて外付けされている受け金物に着脱
可能に緊結されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明の構成によれば、補強部材の上端部に
ある壁部固定金物は、開放面の立辺をなす壁パネルの垂
直側縁部に外付けされ、同様に、下端部は、予め開放面
の底辺をなす床パネルの水平側縁部に外付けされた受け
金物に緊結されるので、釘打ちや釘抜き等を行うための
作業用クリアランスを壁パネルや床パネル内に求める必
要がなくなる。それ故、予め工場において、壁面材、床
面材を充分に貼付けておくことが可能となる。これによ
り、バスユニットの搬入や収納家具の造り付け等の造作
を工場で済ますことも可能となるので、全体として、ユ
ニット建物の工業生産化率を高める一方、現場施工労力
の軽減化を図ることに寄与できる。さらに、予め、受け
金物を床パネルの上記水平側縁部に外付けして置くこと
が可能となるので、その後に、ラインステージ(工場内
の作業台)とワーク(床パネル)との間に隙間や段差が
ない場合でも、例えば、システムキッチン等の搬入直後
にでも補強部材の仮設が容易となる。さらにまた、連結
材が形鋼または鋼管で形成されているので、強度を確保
できると同時に、形鋼または鋼管の他の片は建物ユニッ
トの内側に向けられ、壁部固定金物と前記受け金物は、
それぞれ、形鋼または鋼管の一の片より外側の面上に固
定片を有しているので、壁部固定金物と前記受け金物と
を建物ユニットの外側に向けて外付けしても、補助部材
の突出が最低限ですむ。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。まず、図1を参照して、この発明の一実
施例が適用される建物ユニット10について説明する。
この建物ユニット10は、工場で生産されるものであ
り、同図に示すように、床パネル20の3つの側縁に壁
パネル30a,30a,30bが立設されて全体として
コの字壁が形成され、床パネル20の残り1つの側縁に
は壁パネルが立設されずに、開放面Kが形成されてなっ
ている。上記床パネル20は、根太21,21,…と最
外縁の側根太22,22に直交してこれらの木口と突き
付けの状態で端根太23,23が釘打ちされて方形の枠
組とされ、さらに根太21,21,…及び側根太22,
22の相互間に受け材24,24,…も取り付けられて
床枠組が構成され、この床枠組の上面に構造用合板やパ
ーティクルボード等の床面材25が取り付けられて床構
面として構成されている。ここで、上記側根太22や端
根太23,23の下ばであって、基礎又は下階壁パネル
の直上となる部位には、土台又は頭つなぎと称される基
礎ユニット間接合材又は上下ユニット間接合材である継
ぎ下枠26,26,…が釘打ちされて緊結されている。
ここで、床面材25は、図2に示すように、予め工場
で、床パネル20の開放面Kの底辺をなす側根太22の
上ばの外側半分22aを残して、床パネル20の概略全
域にわたり貼着されている。すなわち、従来は作業用ク
リアランスとして、床面材25が工場取付されなかった
領域(隣の根太21から側根太22の上ばの内側半分2
2bまでの間)にも、この例においては、床面材25が
貼着されているところが、従来の床構造と大きく異なる
点である。
【0010】各壁パネル30a、30a、30bは、縦
枠31,31,…の上端と下端とのそれぞれにおいてこ
れらの木口と突き付けの状態で上枠32と下枠33がそ
れぞれ釘打ちされて壁枠組とされ、この内面及び外面の
両側に石膏ボードや木片セメント板等の壁面材34a,
34b,…が取り付けられて耐力壁とされ、外側の壁面
材34a,34b,…は、床パネル20にまで延設され
ている。これらの壁面材34a,34b,…の外面は、
それぞれ内装、外装の仕上げも施され、さらに必要に応
じて断熱材が充填されている。各壁パネル30a,30
a,30bは相互に連結された状態で各下枠33が床パ
ネル20に釘打ちされて緊結されている。
【0011】ここで、相対向する壁パネル30a,30
aの各壁枠組では、最外側の縦枠31aと、その隣の縦
枠31bとが、上下に分かれて介挿された2本の介木3
5,35を介して近接対置され、開放面Kの立辺をなし
ている。上方の介木35と下方の介木35との間には、
細長い開口部Cが設けられている。ここで、内側の壁面
材34aは、同図に示すように、予め工場で、隣の縦枠
31bの外側半分311を残して、壁パネル30aの概
略全域にわたり貼着されている。すなわち、従来におい
ては、作業用クリアランス確保のために、最外側の縦枠
と隣の縦枠との間隔を広くとらなければならなかったの
に対して、この例においては、近接対置することが可能
となる。それ故、床面材25のみならず壁面材34aに
ついても予め工場にて充分に貼着することが可能とな
る。
【0012】次に、この発明の一実施例に係る補強部材
及び床部固定金物について説明する。図3は、同補強部
材40及び同床部固定金物50の構成を示す斜視図、図
4は同側面図である。上記補強部材40は、建物ユニッ
ト10の開放面Kに略接した状態で、壁パネル30aの
垂直側縁部と床パネル20の水平側縁部との間に斜めに
仮設される棒状の連結材41と、この連結材41の上端
部に設けられ、壁パネル30a最外縁の縦枠31aに外
付けされるための壁部固定金物42とから一体的に構成
され、また、上記床部固定金物50(受け金物)は、連
結材41の下端部を床パネル20の水平側縁部に固定す
る緊結具であって、補強部材40とは分離された状態
で、床パネル20最外縁の側根太22に外付けされ、そ
の後、連結材41と結合されるようになされている。
【0013】上記連結材41は、互いに直交するウェブ
41a(一の片)とフランジ41b、41b(他の片)
の3つの片を備えた、厚み2.3mmのコ字形の構造用
圧延鋼材(コ字形鋼)からなり、このコ字形鋼を45度
の角度で斜めに立てた状態で、上端部が垂直に、下端部
が水平にそれぞれ剪断されてなっている。下端部のウェ
ブにはボルト挿通孔411が穿設されていて、ウェブ裏
面にはボルト挿通孔411に軸心を合わせてナット61
が全周溶接により取り付けられている。また、上記壁部
固定金物42は、互いに折曲連設してなる溶接片42a
と釘固定片42bとからなり、厚み2.3mmの断面L
字形の構造用圧延鋼片を用いて構成されている。上記溶
接片42aは、壁部固定金物42の凸部をなす面が連結
材41の上端面に溶接されて、これにより壁部固定金物
42が連結材41に一体化されている。上記釘固定片4
2bには、金物接合用の複数の釘穴421,421,…
が設けられている。上記構成の補強部材40は、互いに
左右対称形の2種類が存在し、左右いずれの壁パネル3
0aと床パネル20との間に架け渡されるかにより、い
ずれの補強部材40が適用されるかが決定される。ま
た、上記床部固定金物50は、側根太22の外側面に釘
打ち固定されるための釘固定片51と、連結材41の下
端部にボルト62で締結されるためのボルト固定片52
と、これらを段違いに連結させる結合片53とからな
り、結合片53の両側端には一対の補強用の3角片5
4,54が備えられている。上記釘固定片51には、金
物接合用の複数の釘穴511,511,…が穿設され、
また、ボルト固定片52には、ボルト挿通孔521が穿
設されている。なお、この例においては、上記結合片5
3の横幅(すなわち、釘固定片51とボルト固定片52
との間隔)は、側根太22の上ばの横幅の略半分に設定
されている。
【0014】図5は上記構成の補強部材40が適用され
た建物ユニット10の仮補強構造の要部を示す斜視図、
図6は同側面図である。基礎上に据付完了されるまでの
間、補強部材40を用いて建物ユニット10に補強を加
えるためには、まず、床部固定金物50の結合片53を
床パネル20の側根太22の上ばに略当接した状態で、
釘固定片51を床パネル20最外縁の側根太22の外側
側面(すなわち、隣の根太21に背面する部位)に当て
がい釘打ちして、床部固定金物50を床パネル20の水
平側縁部に外付けする。次に、壁部固定金物42を壁パ
ネル30a最外側の縦枠31aに掛けて、連結材41下
端部を床部固定金物50のボルト固定片52に当てが
い、両者のボルト挿通孔411,521の軸心を合わ
せ、これらボルト挿通孔411,521にボルト62を
挿通してナット61に螺合させて、連結材41を床部固
定金物50に緊結する。この後、壁部固定金物42の釘
固定片42bを壁パネル30a最外縁の縦枠31aの外
側側面(すなわち、隣の縦枠31bに背面する部位)に
釘打ちして、補強部材40の上端部を壁パネル30aの
垂直側縁部に外付けする。このようにして、開放面Kに
おいて、壁パネル31aの最外側の縦枠31aを立辺と
し、床パネル20の側根太22を底辺とし、連結材41
を斜辺とするトラス形仮補強構造が得られる。以上は、
右側の壁パネル30aに補強部材40が取り付けられる
場合であるが、同様の手順により、左側の壁パネル30
aにも左右対称形の補強部材40が取り付けられる。こ
れら一対のトラス形仮補強構造は、建物ユニットが建築
現場に輸送され、基礎の上に据え付けられると、その役
目を全うし、釘やボルトが抜かれて撤去される。
【0015】上記構成によれば、補強部材40の上端部
は、開放面Kの立辺をなす壁パネル30の垂直側縁部に
外付けされ、同様に、下端部は、開放面Kの底辺をなす
床パネル20の水平側縁部に外付けされるので、釘打ち
や釘抜き等を行うための作業用クリアランスを壁パネル
や床パネル内に求める必要がなくなる。それ故、予め工
場において、壁面材34a、床面材25を充分に貼付け
ておくことが可能となる。これにより、バスユニット5
0(図5参照)の据付等の造作を工場で済ますことも可
能となるので、全体として、ユニット建物の工業生産化
率を高める一方、現場施工労力の軽減化を図ることに寄
与できる。さらに、予め、床部固定金物50を床パネル
20の上記水平側縁部に外付けして置くことが可能とな
るので、その後に、ラインステージ(工場内の作業台)
とワーク(床パネル)との間に隙間や段差がない場合で
も、例えば、システムキッチン等の搬入直後にでも補強
部材の仮設が容易となる。
【0016】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、壁部固定
金物42や床部固定金物50を仮固定するための固定具
は釘に限らず、ビスでも良い。また、連結材41はコ字
鋼に限らず、角形鋼管を用いても良い。また、ナット
は予め、連結材41の下端部に固定されていなくとも良
い。また、建物ユニットはコの字壁ユニットに限らず、
例えば、L字壁ユニット、二の字壁ユニットにもこの発
明を適用できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、補強部材の上端部は、開放面の立辺をなす壁パ
ネルの垂直側縁部に外付けされ、同様に、下端部は、予
め開放面の底辺をなす床パネルの水平側縁部に外付けさ
れた受け金物に緊結されるので、釘打ちや釘抜き等を行
うための作業用クリアランスを壁パネルや床パネル内に
求める必要がなくなる。それ故、予め工場において、壁
面材、床面材を充分に貼付けておくことが可能となる。
これにより、バスユニットの搬入や収納家具の造り付け
等の造作を工場で済ますことも可能となるので、全体と
して、ユニット建物の工業生産化率を高める一方、現場
施工労力の軽減化を図ることに寄与できる。さらに、予
め、受け金物を床パネルの上記水平側縁部に外付けして
置くことが可能となるので、その後に、ラインステージ
(工場内の作業台)とワーク(床パネル)との間に隙間
や段差がない場合でも、例えば、システムキッチン等の
搬入直後にでも補強部材の仮設が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例が適用される建物ユニッ
トを示す斜視図である。
【図2】同建物ユニットの一部を拡大して示す垂直断面
図である。
【図3】この発明の一実施例に係る補強部材及び床部固
定金物を示す斜視図である。
【図4】この発明の一実施例に係る補強部材及び床部固
定金物を示す側面図である。
【図5】この発明の一実施例である建物ユニットの仮補
強構造を示す斜視図である。
【図6】この発明の一実施例である建物ユニットの仮補
強構造を示す側面図である。
【図7】従来における建物ユニットの仮補強構造を説明
するための図である。
【符号の説明】 10 建物ユニット 20 床パネル 22 側根太(最外縁の根太) 21 根太(隣の根太) 30a 壁パネル 31a 最外側の縦枠(最外縁の縦枠) 31b 隣の縦枠 40 補強部材41 連結材 41a ウェブ(一の片) 41b フランジ(他の片) 42 壁部固定金物(補強部材の上端部)42b 釘固定片(固定片) 50 床部固定金物(受け金物)51 釘固定片(固定片) K 開放面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パネルの2つの相交差する側縁部の一
    方に壁パネルが立設され、他方に開放面が形成されてい
    る建物ユニットの補強部材と受け金物とによる仮補強構
    造であって、 前記補強部材が、断面互いに直交する一の片と他の
    片の少なくとも片を備えた形鋼または鋼管で形成され
    た連結材と、壁部固定金物とからなり、該壁部固定金物
    と前記受け金物とは、それぞれ、連結材の上、下端部に
    あって、且つ形鋼または鋼管の一の片より外側の面上に
    固定片を有し、 前記開放面の底辺をなす前記床パネル最外縁の根太と、
    前記開放面の立辺をなす前記壁パネル最外縁の縦枠との
    間に、形鋼または鋼管の他の片を建物ユニットの内側に
    向けて前記補強部材を斜めに架け渡して、 該補強部材の上端部が、壁部固定金物の固定片を前記壁
    パネル最外縁の縦枠の側面であって隣の縦枠に背面する
    部位に当てがった状態で固定具により接合されて外付け
    される一方、前記補強部材の下端部が、固定片を前記床
    パネル最外縁の根太の側面であって隣の根太に背面する
    部位に当てがった状態で固定具により接合されて外付け
    されている受け金物に着脱可能に緊結されていることを
    特徴とする建物ユニットの仮補強構造。
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