JPH11147542A - 水切り機能付き袋 - Google Patents

水切り機能付き袋

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JPH11147542A
JPH11147542A JP32516497A JP32516497A JPH11147542A JP H11147542 A JPH11147542 A JP H11147542A JP 32516497 A JP32516497 A JP 32516497A JP 32516497 A JP32516497 A JP 32516497A JP H11147542 A JPH11147542 A JP H11147542A
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JP
Japan
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bag
heat
opening
film
sealing
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JP32516497A
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English (en)
Inventor
Haruko Furuta
晴子 古田
Keiko Kuwata
恵子 桑田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製袋、及び水を含む内容物の充填が容易で、
内容物の使用時には、袋のまま簡単な操作で内容物の水
切りと取り出しが可能な水切り機能付き袋を生産性よく
提供する。 【解決手段】 プラスチックを主とする積層フィルムか
らなり、水を含む内容物を密封包装できる袋において、
開口部を封止する上部ヒートシール部5を外側の所定幅
のヒートシール部5aと、その内側にあって袋内部に連通
する1個以上の非シール部5cによる通液路を備えたヒー
トシール部5bとで形成し、開封時には、先ず外側の所定
幅のヒートシール部5aを切り取り、内側の通液路を備え
たヒートシール部5bを利用して水切りを行い、次いで、
内側のヒートシール部5bを切り取って開口させ、内容物
を取り出せるようにして水切り機能付き袋10を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浅漬け、各種こん
にゃく類、その他水を含む食料品を密封包装し、使用時
に簡単な操作で水切りおよび内容物の取り出しを行える
水切り機能を備えた袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浅漬け、各種こんにゃく類、みつ
豆などのデザート類など水を含む食料品を密封包装した
袋は、内容物を使用する際、例えば袋を開封して内容物
を一旦鉢などに取り出し、過剰の水を切るような操作を
行っていた。しかし、このような操作は、鉢その他、水
切り用の小道具などを必要とし、結構面倒なものであっ
た。
【0003】また、別の方法として、例えば袋の上部の
コーナー部など一部分を切り取って袋に小口を設け、先
にこの部分から過剰の水を排出させ、その後、上部ヒー
トシール部全体を切り取って大きく開口させ、内容物を
取り出す方法がある。しかし、このような方法を採った
場合でも、最初に行うコーナー部などの部分的な切り取
りによる小口の開口寸法の調整が意外に難しく、開口部
の寸法が小さすぎると水切りに時間がかかり、逆に、開
口部の寸法が少しでも大きくなりすぎると水と一緒に内
容物の一部が排出されてしまう不都合があり、面倒なも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、袋の生産性、および内容物の充填適性
がよく、包装された内容物の使用時には、特に水切り用
の道具などを必要とせず、袋のまま、簡単な操作で容易
に内容物の水切りと取り出しを行うことのできる水切り
機能付き袋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、プラスチックを主とする積層フィルムを
袋状にヒートシールしてなる袋において、一端の開口部
をヒートシールするヒートシール部が、開口部の外縁を
封止する所定幅のヒートシール部と、その内側にあって
袋内部に連通する1個以上の非シール部による通液路を
備えたヒートシール部とで形成され、開封時には、第1
段階の開封で少なくとも前記開口部の外縁を封止する所
定幅のヒートシール部を切り取って、内側のヒートシー
ル部の非シール部による通液路を外部に開口させ、その
後、第2段階の開封で、内側のヒートシール部を切り取
って、開口部を開口させるようにしたことを特徴とする
水切り機能付き袋からなる。
【0006】上記において、内側のヒートシール部の非
シール部により形成される通液路の幅およびその数は、
袋に収納される内容物に応じて水切りが可能で且つ内容
物が通過しない範囲で適宜決定することができる。
【0007】このような構成を採ることにより、水を含
む内容物が密封包装された袋は、内容物の使用に際し
て、先ず、第1段階の開封を行うことにより、開口部の
外縁を封止している所定幅のヒートシール部が取り除か
れるため、シール部と非シール部とで形成される内側の
ヒートシール部だけが残り、その非シール部、即ち通液
路が外部に開口される。そして、通液路は、水は通過さ
せるが内容物は通過させないため、水のみを排出させる
ことができ、内容物の水切りを行うことができる。その
後、第2段階の開封、即ち、内側のヒートシール部を切
り取ることにより、袋の開口部が開封されるので、内容
物を容易に取り出すことができる。
【0008】請求項2に記載した発明は、前記第1段階
および第2段階の開封に対応する位置に、易開封性手段
が設けられていることを特徴とする請求項1記載の水切
り機能付き袋からなる。
【0009】このような構成をとることにより、前記請
求項1に記載した発明の作用、効果に加えて、第1段階
および第2段階の開封を行う際、鋏などの切断具を用い
ることなく、手だけで容易に開封することができる。
【0010】また、請求項3に記載した発明は、前記易
開封性手段が、ノッチとレーザー光照射により設けられ
たハーフカット線との組み合わせで形成されていること
を特徴とする請求項2に記載の水切り機能付き袋からな
る。
【0011】このような構成を採ることにより、前記請
求項2に記載した発明の作用、効果に加えて、ハーフカ
ット線の深さの調節を安定して行えるため、第1段階お
よび第2段階の開封を行う際、一層容易に且つ確実に所
定の位置で開封することができるようになる。
【0012】前記第1段階および第2段階の開封に対応
する位置に設ける易開封性手段としては、通常のパウチ
でも多用されるI字型やV字型などのノッチ、または機
械的手段で設けられる端縁部の端縁線と略直角方向に向
く細長くて小さな傷痕の群(例えば、特開昭61−14
2159に開示される)、或いは、機械的手段またはレ
ーザー光照射により設けられるハーフカット線(例え
ば、特開平8−324591に開示される)など、いず
れも適用することができ、これらは単独で用いてもよ
く、また、ノッチとハーフカット線などのように組み合
わせて用いることもできる。
【0013】また、本発明において、袋本体の形態は、
特に限定はされず、従来公知の形態の袋はいずれも使用
することができる。只、易開封性手段を効果的に利用す
るためには、開口部にフィルムの重なりの差のない、例
えば三方シール形式、四方シール形式などの平パウチ
や、スタンディングパウチなどが、特に好ましく使用で
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の水切り機能付き袋
の製造に用いるフィルム、およびその製袋方法など実施
の形態について説明する。先ず、本発明の水切り機能付
き袋の製造に用いるフィルムは、主にプラスチックを主
体とする積層フィルムが用いられるが、特に限定はされ
ず、例えば、水分が共存するような内容物の包装用に用
いられている公知の積層フィルムは、いずれも好ましく
使用することができ、これらの中から包装する内容物の
種類や、充填後の加熱処理の有無など使用条件に応じ
て、適するものを自由に選択して使用することができ
る。例えば、好ましく使用できる積層フィルムの構成の
具体例として、以下のようなものが挙げられる。
【0015】(1) PETフィルム又はONフィルム/接
着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (2) PETフィルム又はONフィルム/接着剤/一軸延
伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (3) PETフィルム又はONフィルム/接着剤/一軸延
伸PPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (4) PETフィルム又はONフィルム/接着剤/一軸延
伸PPフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L
・LDPEフィルム(シーラント層) (5) PETフィルム(シリカ蒸着層)又はONフィルム
(シリカ蒸着層)/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム
/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (6) PETフィルム又はONフィルム/アンカーコート
層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE
層)(シーラント層はL・LDPE層) (7) PETフィルム又はONフィルム/アンカーコート
層/共押し出しコート層(HDPE層/LDPE層)/
接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (8) PETフィルム又はONフィルム/接着剤/アルミ
ニウム箔/接着剤/ONフィルム又はPETフィルム/
接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (9) PETフィルム又はONフィルム/接着剤/アルミ
ニウム箔/接着剤/ONフィルム又はPETフィルム/
接着剤/CPPフィルム(シーラント層) (10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (12)PETフィルム又はONフィルム/接着剤/EVO
Hフィルム/接着剤/ONフィルム又はPETフィルム
/接着剤/CPPフィルム(シーラント層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
【0016】尚、上記において、ONフィルムは2軸延
伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリ
エチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは
低密度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフ
ィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無
延伸ポリプロピレンフィルムを指すものである。
【0017】接着剤と表示した部分は、接着剤を用いて
貼り合わせが行われる部分であり、例えば、ドライラミ
ネーション法を利用する場合、ポリウレタン系などの2
液硬化型接着剤が用いられる。また、アンカーコート
は、押し出しコーティングで樹脂を積層する際、接着性
を向上させるために基材フィルム側に予めコーティング
するものでプライマーコートの一種である。
【0018】前記の積層フィルムの構成において、ON
フィルム、PETフィルムは、基材フィルムとして袋に
機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸HDPEフィ
ルム、一軸延伸PPフィルムは、その延伸方向を袋を開
口させる際の引き裂き方向と一致するように用いること
により、引き裂きの方向性を一層安定化させることがで
きる。そして、アルミニウム箔、シリカ蒸着層、EVO
Hフィルムなどは、ガスバリヤー性を付与するために積
層するものである。
【0019】また、シーラント層としては、L・LDP
EフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、
L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内
容物性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性
に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装
用に適している。
【0020】シーラント層には上記のほか、充填される
内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイ
オノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用
することができる。特に、エチレン・αオレフィン共重
合体でメタロセン系触媒を用いて重合したものは、分子
量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温
ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、ピロー
形式のパウチ、スタンディングパウチなどヒートシール
部にフィルムの重なりの差による段差のあるパウチのシ
ーラント層にはシール抜けによるピンホールの発生を防
止できる点で適している。更に、該共重合体にオレフィ
ン系エラストマーをブレンドしたものを用いることによ
り、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差によ
るピンホールの発生も一層効果的に防止することができ
る。
【0021】次に、以上のような積層フィルムを用いて
製造する本発明の水切り機能付き袋の製造方法について
説明する。本発明の水切り機能付き袋は、先に説明した
ように、袋の開口部のヒートシール部の形状に特徴を持
たせると共に、その開封方法を規定して構成したもので
ある。
【0022】従って、袋の形態そのものは、特に限定は
されず各種の形態を利用できる。只、開封の便利性の点
では、開口部に折り込みなどによるフィルムの重なりの
差のない形態がより好ましく、開口部がフィルムの二枚
重ね部のみで形成される三方シール形式、四方シール形
式、およびその変形タイプなどの平パウチのほか、スタ
ンディングパウチが特に適している。
【0023】ここでは代表例として、スタンディングパ
ウチ形式の水切り機能付き袋と、四方シール形式の水切
り機能付き袋について、その製造方法を説明する。先
ず、スタンディングパウチ形式の水切り機能付き袋の場
合、従来公知のスタンディングパウチ用製袋機により、
2面の壁面用フィルムと底面用フィルムとを用いて通常
のスタンディングパウチと同様に、底部と胴部とがそれ
ぞれ底部ヒートシール部と胴部ヒートシール部とでヒー
トシールされて形成され、上部が開口するスタンディン
グパウチを所定の寸法で製袋する。
【0024】この時、易開封性手段として、例えばノッ
チとレーザー光照射によるハーフカット線とを設ける場
合は、レーザー光の照射装置とノッチ部の切断装置とを
製袋機に組み込むことにより、製袋とインラインで、内
容物充填後ヒートシールされる上部ヒートシール部の領
域内、およびその内側の所定の位置に、第1段階および
第2段階の2回の開封でそれぞれ所定の部分を切り取れ
るように、表裏両面のフィルムの外側からそれぞれ同じ
位置に重なるように2列のハーフカット線を設け、ま
た、それぞれのハーフカット線の端部にノッチを設ける
ことができる。
【0025】そして、開口部をヒートシールする上部ヒ
ートシール部は、開口部の外縁を封止する所定幅のヒー
トシール部と、その内側にあって袋内部に連通する1個
以上の非シール部による通液路を備えたヒートシール部
とで形成される形状の上部ヒートシール部用の加熱板を
作製し、これを充填シール機に取り付けて、内容物充填
後に、この加熱板で袋の開口部に設けた2列のハーフカ
ット線と位置合わせして開口部をヒートシールすること
により、スタンディングパウチ形式の水切り機能付き袋
が完成される。
【0026】次に、四方シール形式の水切り機能付き袋
の製造方法について説明する。袋の形態が四方シール形
式の場合は、スタンディングパウチのように底部が特別
な形状でないため、製造方法の自由度が高く、例えば、
下記のような二通りの製造方法を採ることができる。
【0027】第1の方法は、前記スタンディングパウチ
形式の水切り機能付き袋の場合と同様に、底部と両側端
縁部の三方が所定の幅でヒートシールされ、一端(上
部)が開口する所定の寸法の袋を作製する。この場合
も、開口部に易開封性手段として、ノッチおよびハーフ
カット線を設ける場合は、四方シール形式の袋用の製袋
機にレーザー光照射装置とノッチ部の切断装置とをに組
み込むことにより、製袋とインラインで、袋の開口部の
所定の位置にノッチおよびハーフカット線を2列に設け
ることができる。
【0028】そして、開口部をヒートシールする上部ヒ
ートシール部も、前記スタンディングパウチ形式の水切
り機能付き袋の場合と同様に、充填シール機において、
袋に内容物を充填した後で、開口部の外縁を封止する所
定幅のヒートシール部と、その内側にあって袋内部に連
通する1個以上の非シール部による通液路を備えたヒー
トシール部とで形成される形状の上部ヒートシール部用
の加熱板を用いて、袋の開口部に設けた2列のハーフカ
ット線と位置合わせして、開口部をヒートシールするこ
とにより、四方シール形式の水切り機能付き袋を完成さ
せることができる。
【0029】第2の方法は、袋の底部を内容物の充填口
として利用する方法であり、製袋時、上記のような袋上
部のヒートシール部とノッチおよびハーフカット線、そ
して両側端縁部の胴部ヒートシール部などの加工を先に
行い、底部が開口する水切り機能付き袋を所定の寸法で
作製する。そして、充填シール機では、開口する底部を
上にして、底部から内容物の充填を行い、その後、底部
を通常の袋と同様に所定のシール幅でヒートシールして
密封するものである。
【0030】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を具体
的に説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定され
るものではない。また、図面に付した符号は、異なる図
面においても同じ名称の部分には同じ符号を用いた。
【0031】図1、図2は、それぞれ本発明の水切り機
能付き袋の一実施例の構成を説明する正面図である。図
1において、水切り機能付き袋10は、スタンディング
パウチ形式に製袋されており、上部開口部のヒートシー
ルは内容物の充填後に行われるものであるが、構成を分
かりやすくするため図示して説明する。先ず、袋の底部
2が常法に従ってフィルムを内側に折り返してなるガセ
ット形式で形成され、内側に折り込まれたフィルムの両
側下端近傍には、符号は付していないが、半円状の切り
欠き部が設けられると共に、底部2が、前後2面の壁面
フィルム1と底面フィルムとを舟形のシールパターンに
より底部ヒートシール部3でヒートシールして形成さ
れ、また、袋の胴部は、前後2面の壁面フィルム1の両
側端縁部を胴部ヒートシール部4でヒートシールして形
成される。
【0032】そして、袋の上部開口部は、袋内に内容物
が充填された後、その外縁を封止する所定幅のヒートシ
ール部5aと、その内側にあって袋内部に連通する1個
以上の非シール部による通液路を備えたヒートシール部
5bとで形成される上部ヒートシール部5でヒートシー
ルして封止される。また、上部開口部の所定の位置、即
ち、外縁を封止する所定幅のヒートシール部5aと、そ
の内側の袋内部に連通する1個以上の非シール部による
通液路を備えたヒートシール部5bとの間の位置に、ノ
ッチ6とハーフカット線7とが設けられ、更に、前記ヒ
ートシール部5bより内側の位置にノッチ6′とハーフ
カット線7′とがそれぞれ易開封性手段として設けられ
て構成されている。
【0033】このような構成を採ることにより、水切り
機能付き袋10は、水を含む内容物の充填シールを通常
のスタンディングパウチと同様に、上部の開口部から容
易に行うことができ、また、内容物が密封包装された袋
は、自立性があり取扱いが容易であると同時に展示効果
にも優れている。
【0034】そして、内容物を使用する際には、第1段
階の開封を、前記袋上部の外縁の所定幅のヒートシール
部5aとその内側のヒートシール部5bとの間の位置
で、この部分に設けたノッチ6とハーフカット線7とを
利用して外側の所定幅のヒートシール部5aを切り取る
ように行うことにより、袋10の開口部には、内側の袋
内部に連通する1個以上の非シール部による通液路を備
えたヒートシール部5bが残り、この部分が水切り機能
を有するため、袋10を傾け、或いは逆さまにすること
により、非シール部(通液路)5cから余分な水分が排
出され、内容物の水切りを行うことができる。
【0035】次いで、第2段階の開封を、前記非シール
部による通液路を備えたヒートシール部5bの内側の位
置で、この部分に設けたノッチ6′とハーフカット線
7′とを利用してヒートシール部5bを切り取るように
行うことにより、袋10の上部が開口し、内容物を容易
に取り出すことができる。
【0036】図2において、水切り機能付き袋20は、
四方シール形式に製袋されており、前後2面の壁面フィ
ルム1の底部2と胴部両側の三方の外縁が、それぞれ所
定幅の底部ヒートシール部3と胴部ヒートシール部4と
でヒートシールにより封止され、袋の上部を封止するヒ
ートシール部5は、所定幅のヒートシール部5aと、そ
の内側に連設され、袋内部に連通する1個以上の非シー
ル部5cによる通液路を備えたヒートシール部5bとで
形成されている。
【0037】この場合も、製袋段階では、上部ヒートシ
ール部5、または底部ヒートシール部3のいずれか一方
は、未シールの開口部とし、この部分から充填シール機
により水を含む内容物を充填した後、所定のシールパタ
ーンで開口部をヒートシールして密封包装するものであ
る。
【0038】そして、密封包装された内容物を使用する
際に、袋上部の開封を2段階に分けて行い、第1段階の
開封で前記上部ヒートシール部5の中、所定幅のヒート
シール部5aの部分を容易に切り取れるように、ヒート
シール部5bの略中心部を横切る位置に易開封性手段と
してノッチ6とハーフカット線7とを設け、更に、第2
段階の開封で、袋上部に残されている前記ヒートシール
部5bの部分を容易に切り取れるように、ヒートシール
部5bの内側の位置に易開封性手段としてノッチ6′と
ハーフカット線7′とを設けて構成したものである。
【0039】このような構成を採ることにより、水切り
機能付き袋20は、内容物充填後の袋に自立性はない
が、製袋が容易で生産性がよく、コスト面で安価となる
利点があり、内容物の充填適性についても、通常の四方
シール形式の袋と同様に、充填シール機により上下いず
れかの開口部から容易に水を含む内容物を充填し、所定
のシールパターンでヒートシールすることができる。
【0040】そして、袋20に密封包装された内容物を
使用する際には、第1段階の開封で、ノッチ6とハーフ
カット線7とを利用して、容易に外側の所定幅のヒート
シール部5aの部分を切り取って除くことができる。こ
れにより、袋20の開口部には、ヒートシール部5bの
中、ハーフカット線7より内側の部分が残り、この部分
が水切り機能を有するため、袋20を傾け、或いは逆さ
まにすることにより、非シール部(通液路)5cから余
分な水分が排出され、内容物の水切りを行うことができ
る。
【0041】次いで、第2段階の開封を、ヒートシール
部5bの内側の位置に設けたノッチ6′とハーフカット
線7′とを利用して、開口部に残っているヒートシール
部5bの部分を切り取って除くことにより、袋20の上
部が開口し、内容物を容易に取り出すことができる。
【0042】以上、図1と図2に示した実施例の水切り
機能付き袋10、20では、袋上部の第1段階および第
2段階の開封位置に、易開封性手段としてノッチ6、
6′とハーフカット線7、7′とを組み合わせて設けた
が、この方法は、鋏などの道具を用いずに手だけで簡便
に所定の位置で切り取れるようにしたものであり、他の
方法として、例えば、壁面フィルムに用いる積層フィル
ムの中間層に一軸延伸フィルムを積層し、その延伸方向
を開封の際の引き裂き方向と合わせて製袋する場合に
は、ノッチ単独、またはノッチと印刷による切り取り線
の表示の組み合わせでもよい。更に、印刷などにより切
り取り線を表示し、鋏などの切断具を使用して切り取る
ように表示した場合は、易開封性手段の付設を省略する
こともできる。
【0043】また、水切り機能を付与する上部ヒートシ
ール部5の形状については、図1では、外側の所定幅の
ヒートシール部5aと内側の1個以上の非シール部5c
による通液路を備えたヒートシール部5bとが切り離さ
れた形状とし、図2では、両者が連設され一体化した形
状としたが、どちらの形状を適用してもよい。但し、開
封の際の切り取り線、特に第1段階の開封の際の切り取
り線が所望の位置からずれやすいような場合には、図1
に示したような外側の所定幅のヒートシール部5aと内
側のヒートシール部5bとが切り離された形状の方が、
非シール部の長さを一定に保ち易く、水切り作用を安定
化できる点で好ましい。
【0044】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、製袋、および水を含む内容物の充填シールが容易
に行え、且つ、内容物の使用時には、袋自体が水切り機
能を備えていて、水切り用の道具などを必要とせず、開
封を2段階に分けて行うだけで、内容物の水切りと、取
り出しとを逐次容易に行うことのできる水切り機能付き
袋を生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水切り機能付き袋の一実施例の構成を
説明する正面図である。
【図2】本発明の水切り機能付き袋の別の一実施例の構
成を説明する正面図である。
【符号の説明】
1 壁面フィルム 2 底部 3 底部ヒートシール部 4 胴部ヒートシール部 5 上部ヒートシール部 5a 所定幅のヒートシール部 5b 非シール部による通液路を備えたヒートシール部 5c 非シール部(通液路) 6、6′ノッチ 7、7′ハーフカット線 10、20 水切り機能付き袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65D 81/26 B65D 81/26 F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックを主とする積層フィルムを袋
    状にヒートシールしてなる袋において、一端の開口部を
    ヒートシールするヒートシール部が、開口部の外縁を封
    止する所定幅のヒートシール部と、その内側にあって袋
    内部に連通する1個以上の非シール部による通液路を備
    えたヒートシール部とで形成され、開封時には、第1段
    階の開封で少なくとも前記開口部の外縁を封止する所定
    幅のヒートシール部を切り取って、内側のヒートシール
    部の非シール部による通液路を外部に開口させ、その
    後、第2段階の開封で、内側のヒートシール部を切り取
    って、開口部を開口させるようにしたことを特徴とする
    水切り機能付き袋。
  2. 【請求項2】前記第1段階および第2段階の開封に対応
    する位置に、易開封性手段が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の水切り機能付き袋。
  3. 【請求項3】前記易開封性手段が、ノッチとレーザー光
    照射により設けられたハーフカット線との組み合わせで
    形成されていることを特徴とする請求項2に記載の水切
    り機能付き袋。
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