JPH11147515A - ラベル貼着方法および装置 - Google Patents

ラベル貼着方法および装置

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JPH11147515A
JPH11147515A JP9329606A JP32960697A JPH11147515A JP H11147515 A JPH11147515 A JP H11147515A JP 9329606 A JP9329606 A JP 9329606A JP 32960697 A JP32960697 A JP 32960697A JP H11147515 A JPH11147515 A JP H11147515A
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roller
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strip
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Kiyoshi Hirotsuji
潔 廣辻
Akira Kawazoe
晃 川添
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状材を容易に圧胴ローラに吸着させ、保持
しながら高速走行でき、さらに被貼着体に貼着した後の
帯状材に凸状の吸引跡が発生せず、かつ帯状材を被貼着
体の所定の位置に完全に貼着することのできるラベルの
貼着方法および装置を提供する。 【解決手段】 圧胴ローラ9の周速を帯状フィルム(帯
状材)1の走行速度よりも速くなるように回転させ、か
つ圧胴ローラ9の外周面に設けられた負圧孔12が帯状
フィルム1の先端部を吸着することにより、帯状フィル
ム1を圧胴ローラ9に張着させる。次いで、圧胴ローラ
9に張着した帯状フィルム1を電極針15により帯電さ
せることによって、帯状フィルム1を圧胴ローラ9に静
電吸着させながら、帯状フィルム1を圧胴ローラ9の回
転方向とは逆方向に滑らせ、帯状フィルム1を負圧孔1
2から外す。その後、帯状フィルム1を切断し、生じた
帯状シート(ラベル)5を圧胴ローラ9と回転体32と
によって缶体8に貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属製缶体やガ
ラス製瓶、プラスチック製ボトルなどの容器の外面に帯
状フィルムなどの帯状材から切断して得たラベルを貼着
するための方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属製缶体やガラス製瓶、プラスチック
製ボトルなどの外面に所望の模様や文字などを印刷する
場合、円筒状に成形された容器に対して印刷することに
なり、容器に直接グラビア印刷を行うことが困難であ
る。そのため、通常はオフセット印刷により模様や文字
の印刷が行われ、その上に印刷層を保護するオーバーコ
ート層が設けられる。
【0003】しかし、オフセット印刷では、共通のブラ
ンケットにより全ての色のインクを重ならないように塗
布するために、その色数や色調に限界がある。その結
果、美麗な容器外観を得ることが困難であった。
【0004】そこで、容器の外面に、予め模様や文字な
どの印刷が施されている帯状の熱可塑性樹脂帯状フィル
ムを貼着する方法が提案されている。この熱可塑性樹脂
帯状フィルムにはポリエチレンテレフタレート(PE
T)などが用いられる。この帯状フィルムの印刷に用い
られる方法として、オフセット印刷以外にグラビア印
刷、フレキソ印刷などの印刷法を選択することができ
る。そして、所望の模様や文字などが印刷された帯状フ
ィルムを所定の長さに切断し、圧胴ローラによって搬送
する。その場合、例えば帯状フィルムが圧胴ローラの外
周面上に吸着した状態で容器の貼着位置に搬送される。
その方法として、圧胴ローラの外周面に負圧孔を設け、
その負圧孔から帯状フィルムを吸引することによって帯
状フィルムを保持搬送することが従来知られている。切
断した帯状フィルムをこのようにして搬送した後、帯状
フィルムを圧胴ローラによって押圧することにより被貼
着体である容器の外面に貼着する。その結果、印刷品質
の高い美麗な容器外観を得ることができる。また、所望
の模様や文字などを長い帯状フィルムに高速で印刷する
ことができるので、容器の外面に直接印刷するよりも生
産効率を向上させることができる。
【0005】しかしながらこのような方法では、圧胴ロ
ーラの負圧孔によって帯状フィルムを吸着することによ
り、負圧孔に位置する帯状フィルムの部分に、その表裏
で圧力差が生じる。そのため、その帯状フィルムの部分
が圧胴ローラの内部方向に窪む。そして、この状態で帯
状フィルムを容器に貼着させると、前記の帯状フィルム
の部分と容器の外周面との間に隙間が発生する。その結
果、容器貼着後の帯状フィルムに凸状の吸引跡が生じ、
容器の外観を損ねていた。
【0006】このような不都合を解消する方法として、
特開平6−219432号公報には、ラベル搬送ドラム
の外周面に吸引穴を設け、その吸引穴にラベルを吸着さ
せることによってラベルを保持搬送し、さらに、ラベル
が貼着位置に搬送されると吸引穴からラベルに高圧空気
を吹き付けることによりラベルを容器に貼着する方法が
開示されている。
【0007】また従来、静電気を用いてラベルを吸着す
る方法が知られている。その一例が、特開昭55−13
4041号公報に記載されており、この方法では、接着
層が設けられたラベルをその接着層に付着している台紙
から剥離する際に生じる静電気を利用してラベルを帯電
させることにより、ラベルを圧着ドラムに付着させ帯状
フィルムを保持搬送するように構成されている。したが
ってこの方法では、帯状フィルムを負圧吸引する場合の
ような容器貼着後の帯状フィルムに凸状の吸引跡が生じ
ることはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
特開平6−219432号公報に記載された方法では、
ラベルが薄い場合やラベルと容器との貼着圧力が大きい
場合、さらに吸引穴の断面積が大きい場合などでは、ラ
ベルを容器に貼着させる際に高圧空気を吹き付けたとし
ても、ラベルの凸状の吸引跡を完全になくすことはでき
ず、容器の外観を損ねる可能性があった。また、ラベル
搬送ドラムを高速回転する場合では、吸引穴での吸引か
ら吹き付けへの切換が難しくなり、ラベルの凸状の吸引
跡を完全になくすことはできず、容器の外観を損ねる可
能性があった。
【0009】また、特開昭55−134041号公報に
記載された方法では、ラベルを台紙から剥離することに
よって生じる帯電量、つまり摩擦によって発生する帯電
量では、圧着ドラムを高速回転する場合、ラベルにはた
らく遠心力や発生する風(空気抵抗)によって、特にラ
ベルが圧着ドラムに静電付着し始める際には、ラベルが
風を巻き込み、不安定となり易く、安定した付着力を得
ることができない可能性があった。また、ラベルに発生
する帯電量を一定にさせることができず、圧着ドラムの
回転速度によっては、圧着ドラムから一部のラベルが剥
離・脱落する可能性があった。
【0010】この発明は上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、帯状材を切断して得たラベルを安定して圧胴
ローラに吸着させ、保持しながら高速搬送でき、さらに
被貼着体に貼着した後のラベルに凸状の吸引跡が発生せ
ず、かつラベルを被貼着体の所定の位置に確実に貼着す
ることのできるラベル貼着方法および装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載した発明は、外周
面に負圧孔が設けられた圧胴ローラに向けて帯状材を繰
り出し、その帯状材の先端部を前記負圧孔で生じる負圧
力で吸着するとともにその帯状材を所定長さのラベルに
切断し、さらにそのラベルを前記圧胴ローラによって被
貼着体に貼着するラベル貼着方法において、前記負圧孔
で生じる負圧力によって前記帯状材の先端部のみを前記
圧胴ローラに吸着させ、その後、前記帯状材を帯電させ
ることによって、前記帯状材を前記圧胴ローラに静電吸
着させるとともに、前記圧胴ローラと前記帯状材とを前
記圧胴ローラの周方向に相対移動させることによって、
前記帯状材の吸着位置を前記圧胴ローラの回転方向とは
逆方向にずらし、帯状材もしくはラベルの先端部を前記
負圧孔から外すことを特徴とするものである。
【0012】したがって請求項1に記載した発明によれ
ば、圧胴ローラの外周面に設けられた負圧孔で生じる負
圧力によって、圧胴ローラに吸着し始める帯状材の先端
部のみを吸着し、次いで、圧胴ローラに吸着した帯状材
を帯電させることによって帯状材を圧胴ローラに静電吸
着させるとともに、帯状材を圧胴ローラに対して圧胴ロ
ーラの周方向に移動させることによって帯状材を圧胴ロ
ーラの回転方向とは逆方向に滑らせ、帯状材を負圧孔か
ら外すことができる。なお、帯状材を所定の長さに切断
したラベルが静電吸着されていることにより、ラベルが
負圧力によって吸着されていなくても、ラベルが圧胴ロ
ーラから剥離・脱落しない。そして、ラベルを被貼着体
に貼着する際に、圧胴ローラからラベルの全域に均等な
圧力をかけ、貼着することができる。その結果、貼着後
のラベルに凸状の吸引跡が発生せず、美麗な容器外観を
得ることができる。
【0013】また、圧胴ローラに吸着した帯状材の先端
部を帯電させることによって、帯状材の先端部の吸着力
を増大させることができる。そのため、帯状材の走行速
度が速くなった場合でも、帯状材の先端部が圧胴ローラ
から剥離せず、帯状材を圧胴ローラに確実に吸着させる
ことができる。その結果、生産ラインを高速化すること
ができ、生産効率を向上することができる。
【0014】また請求項2に記載された発明は、請求項
1に記載した構成に加えて、前記圧胴ローラの周速を前
記帯状材の繰り出し速度よりも速くすることによって、
前記圧胴ローラに吸着している前記帯状材を前記圧胴ロ
ーラの回転方向とは逆方向にずらすことを特徴とするも
のである。
【0015】したがって請求項2に記載した発明によれ
ば、圧胴ローラの周速を帯状材の走行速度よりも速くな
るように圧胴ローラを回転させ、その速度差を利用する
ことによって、圧胴ローラに張着する帯状材を、圧胴ロ
ーラの回転方向とは見かけ上逆方向に移動させるように
作用させ、遂には負圧孔での負圧力に抗して帯状材が滑
る。その結果、帯状材の吸着位置を圧胴ローラの回転方
向とは逆の方向にずらすことができる。
【0016】さらに請求項3に記載された発明は、帯状
材の先端部を圧胴ローラに吸着させて帯状材を繰り出す
とともに、その帯状材を先端部から所定長さに切断して
ラベルとし、そのラベルを前記圧胴ローラから被貼着体
に貼着させるラベル貼着装置において、前記帯状材から
切り取られる前記ラベルの切断長さより長い静電吸着領
域と少なくとも一つの負圧孔を備えた負圧吸引領域と
が、前記圧胴ローラの周面に交互に形成されるととも
に、前記帯状材の繰り出し方向で前記圧胴ローラより手
前側に帯状材を所定長さのラベルに切断する切断手段が
配置され、前記帯状材の先端部が前記負圧吸引領域で負
圧吸引され、かつ前記切断手段による切断の完了時まで
に、前記圧胴ローラと前記帯状材とを前記圧胴ローラの
周方向に相対移動させ、前記帯状材の先端部が負圧吸引
領域から静電吸着領域にずれるように前記先端部の位置
を制御する位置制御手段が設けられ、さらに前記ラベル
を前記静電吸着領域に静電吸着させるように前記ラベル
に電圧を付与する電荷付与手段が、前記圧胴ローラの外
側でかつ切り取られる前記帯状材の先端部の近傍に設け
られ、前記切断装置による切断の完了後にラベルの吸着
を負圧吸引から静電吸着に切り換えるように構成されて
いることを特徴とするものである。
【0017】したがって請求項3に記載した発明によれ
ば、圧胴ローラに吸着し始める帯状材は、その先端部が
圧胴ローラの負圧孔によって吸引され、その状態で圧胴
ローラに保持されるが、切断手段によって所定長さのラ
ベルに切断される間に、位置制御手段により圧胴ローラ
の回転方向とは反対方向にずらされる。その結果、帯状
材あるいはこれを切断したラベルが負圧孔からずれる。
またその時点では、静電吸着領域に吸着させられてお
り、したがって切断したラベルが圧胴ローラにそのまま
吸着保持される。したがってこのラベルを圧胴ローラか
ら被貼着体に貼着する場合、負圧孔による凹部がラベル
に生じていないので、被貼着体に貼着したラベルに吸引
跡が生じず、その外観を美麗なものとすることができ
る。
【0018】そして請求項4に記載された発明は、請求
項3における位置制御手段が、前記帯状材の先端部を前
記負圧吸引領域で負圧吸引させかつ前記切断手段による
切断の完了時までに前記帯状材の先端部が負圧吸引領域
から静電吸着領域にずれるように前記帯状材の繰り出し
速度もしくは圧胴ローラの周速を制御しかつ前記負圧吸
引領域の負圧力を制御する制御手段であることを特徴と
するものである。
【0019】したがって請求項4に記載した発明によれ
ば、帯状材の繰り出し速度と圧胴ローラの周速との差に
よって帯状材もしくはラベルの先端部を負圧孔から外す
ことができるので、装置の構成を簡素化できるととも
に、制御が容易になる。
【0020】また請求項5に記載された発明は、請求項
3における前記圧胴ローラが、耐熱導電性弾性体からな
る表層部と耐熱導電性剛性体からなる芯層部とから構成
されていることを特徴とするものである。
【0021】したがって請求項5に記載した発明によれ
ば、圧胴ローラの表層部と芯層部とを導電性材料から構
成することによって、ラベルが圧胴ローラから被貼着体
に貼着されると、ラベルに帯電した電荷とは逆の極性を
もつ圧胴ローラの表面に誘起した電荷が圧胴ローラの表
面からその表層部と芯層部とを通ってラベル貼着装置の
他の部材にアースされ、逃げることができる。そのた
め、常に帯状材の繰り出し位置では圧胴ローラに電荷が
溜まらずに済むので、静電気の影響を受けることなく帯
状材の先端部が圧胴ローラの負圧孔からずらすことがで
き、圧胴ローラに吸着した帯状材の吸着位置をずらす際
に、帯状材が必要以上に強く吸着されたりして負圧孔か
らずれなくなるなどのことを防ぐことができる。
【0022】また、請求項6に記載された発明は、請求
項3に記載した構成に加え、前記圧胴ローラの表面の十
点平均粗さが、1μmを越え10μm未満であることを
特徴とするものである。
【0023】したがって請求項6に記載した発明によれ
ば、圧胴ローラの表層部の表面粗さが小さいことによ
り、圧胴ローラに吸着した帯状材の吸着位置をずらす際
に、圧胴ローラの表層部と帯状材との間にはたらく摩擦
力を小さくすることができる。その結果、薄い帯状材で
も伸長し過ぎることなく容易にずらすことができる。ま
た、帯状材あるいはラベルと圧胴ローラとの密着性も向
上させることができ、安定した搬送ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図1ないし図6
を参照して具体的に説明する。まず、この発明における
帯状フィルム(帯状材)1として熱可塑性樹脂のフィル
ムが用いられる。具体的には、ある程度展延し、耐熱性
があるポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等の
ポリエステル樹脂が用いられる。また、その帯状フィル
ム1の厚さは適宜決定することができ、一例として10
〜30μm程度の厚さのものを使用することができる。
そして、帯状フィルム1の一方の面には、印刷層と接着
層とが形成されている。つまり、帯状フィルム1の一方
の面に装飾用の印刷が施され、その印刷層の表面に接着
層が設けられている。そして、その印刷には熱硬化性の
ウレタン系樹脂からなるインキが使用される。なお、帯
状フィルム1の印刷方法としてグラビア印刷やフレキソ
印刷などの印刷方法が使用される。また、帯状フィルム
1の接着層には熱硬化性の接着剤が使用される。勿論、
帯状フィルム1の一方の面に印刷層、他方の面に接着層
を形成させることも可能である。この場合には、帯状フ
ィルム1を二層構成にして、接着層を低融点の熱可塑性
樹脂で代替することができる。
【0025】次に、図1を用いてこの実施例におけるフ
ィルム貼着装置の全体構成を説明する。ここに示す装置
には、帯状フィルム1が巻き取られたフィルムローラ2
が設けられている。そして、フィルムローラ2から繰り
出された帯状フィルム1に張力を付与するためのテンシ
ョンローラ群3が、フィルムローラ2に隣接して設けら
れている。また、張力の付与された帯状フィルム1を走
行させるためのフィードローラ4がテンションローラ群
3に隣接して設けられている。
【0026】さらに、帯状フィルム1を切断して帯状シ
ート(ラベル)5を得るためのカッターローラ6と切断
刃7とがフィードローラ4に隣接して設けられている。
これらのカッターローラ6と切断刃7とがこの発明の切
断手段に相当している。なお、帯状シート5が被貼着体
である金属製の缶体8の胴部の周長と等しいか僅かに長
くなるように、カッターローラ6と切断刃7とが帯状フ
ィルム1を切断する。
【0027】さらに、このカッターローラ6の表面には
図示しない負圧孔が設けられている。そのため、その負
圧孔に帯状フィルム1を吸着させることによって、カッ
ターローラ6が帯状フィルム1を確実に走行させたり、
正確な位置で切断することができる。
【0028】そして、帯状フィルム1を吸着することに
より搬送する圧胴ローラ9がカッターローラ6に隣接し
て設けられている。より具体的には、帯状フィルム1の
走行方向において、フィードローラ4に続けてカッター
ローラ6が配置され、そのカッターローラ6に続けて圧
胴ローラ9が配置されている。したがってカッターロー
ラ6は圧胴ローラ9の手前に配置されている。この圧胴
ローラ9は、その表層部10が耐熱性かつ導電性を備え
る弾性体であるゴムから形成されており、また、その芯
層部11が耐熱性かつ導電性を備える剛性体である鋼等
の金属から形成されている(図2参照)。なお、圧胴ロ
ーラ9の表層部10の材料には、例えば、エチレン・プ
ロピレン(EPT)系のゴムやニトリル系のゴムに導電
性カーボンブラック等の導電性粉末を練り込んだもので
あり、かつ耐摩耗性を備え、ゴム硬度が80°前後の値
を示すものが用いられる。
【0029】さらに、帯状フィルム1が圧胴ローラ9上
を滑るように、表層部10の表面の摩擦係数が小さくな
るように形成されている。具体的には、表層部10の表
面の十点平均粗さが1μmを越え10μm未満になるよ
うに表層部10が形成されている。なお、この実施例で
は、十点平均粗さが3μmになるように表層部10が形
成されている。
【0030】さらに、図2に示すようにこの圧胴ローラ
9には、その表層部10に帯状フィルム1を吸着するた
めの円形の負圧孔12が複数個設けられている。なお、
この負圧孔12は、圧胴ローラ9の幅方向に亘って等間
隔Dをおいて五つ設けられている。また、圧胴ローラ9
の周方向に、負圧孔12が互いに近接して四つ設けられ
ている。そして、それら20個の負圧孔12を一つの組
にすると、負圧孔12の一つの組から帯状シート5の長
さよりも長い距離だけ離れて他の負圧孔12の一つの組
が設けられている。なお、圧胴ローラ9には負圧孔12
の組が五つ設けられているので、圧胴ローラ9の全体で
は負圧孔12が100個設けられている。そして、圧胴
ローラ9の表層部10の表面において、負圧孔12が近
接して集合している領域が負圧吸引領域を、それ以外の
領域が静電吸着領域を構成し、これらの領域が圧胴ロー
ラ9の周方向に交互に形成されている。
【0031】そして、図示しない吸引ポンプによって負
圧孔12から空気が吸引される。そして、その図示しな
い吸引ポンプを調節することによって、負圧孔12の負
圧力が制御される。また、負圧孔12を介した吸引は、
圧胴ローラ9の全周に亘っておこなわれず、必要とする
回転角度範囲で負圧孔12から吸引するように構成され
ている。具体的には、切断することにより生じた帯状フ
ィルム1の先端部を吸着する位置から帯状フィルム1を
帯状シート5に切断する長さだけ回転した範囲において
負圧孔12から吸引するように構成されている。
【0032】また、図1において、カッターローラ6よ
りも圧胴ローラ9の回転方向における上流側には、缶体
8に貼着されずに圧胴ローラ9に残留した帯状フィルム
1を除去するためのフィルム廃棄手段13が設けられて
いる。
【0033】さらに、カッターローラ6よりも圧胴ロー
ラ9の回転する方向における下流側には電極14が圧胴
ローラ9の外側の近傍に一本設けられている。その状態
を図3と図4とに示す。図3に示す電極14が、圧胴ロ
ーラ9の外側でかつ切り取られる帯状フィルム1の先端
部の近傍に設けられている。すなわち、帯状シート5の
搬送方向での長さと等しい長さか、またはその長さに3
0mmまでの任意の長さを加えた長さだけ、切断刃7か
ら帯状フィルム1の搬送経路に沿って離れた位置に電極
14が設けられている。そして、電極14の圧胴ローラ
9側には、帯状フィルム1に負電荷を付与し、それを帯
電させる電荷付加手段である電極針15が二本互いに平
行に設けられており、これらの電極針15は10mmの
間隔をあけて配列されている。さらに、図4に示すよう
に、これらの電極針15が、5mmから15mmまでの
任意の長さだけ圧胴ローラ9の表面から離れた位置に設
けられている。そして、これらの電極針15には、圧胴
ローラ9に対して−7kVから−10kVまでの任意の
電圧が常時かけられており、電極針15と圧胴ローラ9
との間で流れる電流が0.01mAから0.04mAま
での値になっている。
【0034】なお、上述した帯状フィルム1を搬送し切
断する部材を一つのユニットとすると、他に同一構成の
ユニットが一つ付設されている。これは、帯状フィルム
1が全て繰り出され、フィルムローラ2を交換する際
に、帯状フィルム1を缶体8に貼着する作業を中断させ
ないために設けられているものである。そして、一方の
ユニットが動作している間は他方のユニットが後退して
待機するように構成されている。なお、上述の二つのユ
ニットから、フィルム貼着ステーション16が構成され
ている。
【0035】次に、図5において、圧胴ローラ9とカッ
ターローラ6、フィードローラ4との周速の制御手段に
ついて説明する。ここに示す駆動モータ17によってト
ルクを与えられたヘリカルギア18が反時計回りに回転
すると、それに係合しているクラッチ19(二つの圧胴
ローラ9の切り換え用)が時計回りに回転する。それに
伴い、圧胴ローラ9が時計回りに回転する。また、タイ
ミングプーリ20も時計回りに回転する。そして、タイ
ミングプーリ20のトルクがベルト21を介してタイミ
ングプーリ22に伝達され、タイミングプーリ22が時
計回りに回転する。それに伴い、ヘリカルギア23が時
計回りに回転し、それと係合するクラッチ24が反時計
回りに回転する。なお、このクラッチ24は、帯状フィ
ルム1を繰り出す際に、圧胴ローラ9とタイミングをと
り、帯状フィルム1の繰り出し先端位置を負圧吸引領域
に一致させるために、ワンポジションクラッチが使用さ
れている。また、クラッチ24が回転することにより、
カッターローラ6が反時計回りに回転する。さらに、タ
イミングプーリ25も反時計回りに回転する。そして、
タイミングプーリ25のトルクがベルト26を介してタ
イミングプーリ27に伝達され、タイミングプーリ27
が反時計回りに回転する。
【0036】タイミングプーリ27は無段変速機28に
連結されている。なお、この無段変速機28は帯状フィ
ルム1の送り長さの誤差を修正し、修正後の送り長さだ
け帯状フィルム1を送るようにフィードローラ4を回転
させるものである。そして、無段変速機28に連結した
タイミングプーリ29が反時計回りに回転し、そのトル
クがベルト30を介してタイミングプーリ31に伝達さ
れ、タイミングプーリ31が反時計回りに回転する。そ
れに伴って、タイミングプーリ31に連結しているフィ
ードローラ4が反時計回りに回転する。
【0037】なお、圧胴ローラ9の周速がカッターロー
ラ6の周速、つまり切断された帯状フィルム1の搬送速
さに対して5%〜40%程度速くなるように、上述の制
御手段が構成されている。したがって上述した制御手段
がこの発明の位置制御手段に相当している。
【0038】そして、回転体32が圧胴ローラ9に隣接
して設けられている。この回転体32は水平に配置した
回転軸33に軸着し、回転軸33に連結された図示しな
い駆動モータによって回転するようになっている。そし
て、回転体32の外周部には、缶体8が嵌着する自転可
能なマンドレル34が、その中心軸線と回転軸33の中
心軸線とが平行となり、かつ周方向に等間隔で複数設け
られている。さらに、その回転体32が回転することに
より、マンドレル34に嵌着した缶体8が、マンドレル
34と共に回転体32の回転方向(図1において反時計
回り)に公転し、連続的に搬送されるようになってい
る。
【0039】また、回転体32の図1の紙面の手前側に
は、それと同じ形状である図示しない回転ターレット
が、その中心が回転軸33の中心軸線上に位置するよう
に設けられている。そして、その図示しない回転ターレ
ットには、缶体8が嵌着した複数のマンドレル34が一
対一で嵌入できるように形成されている。
【0040】さらに、回転体32の外周側には、缶体8
をマンドレル34に嵌着する前にマンドレル34を加熱
するマンドレル加熱ステーション35が設けられてい
る。また、回転体32の外側でかつその回転方向、つま
りマンドレル34の公転方向におけるマンドレル加熱ス
テーション35よりも下流側には、マンドレル34の公
転経路上に缶体8を供給する缶体供給ステーション36
と、マンドレル34に嵌着した缶体8をその外周部から
加熱する缶体加熱ステーション37と、マンドレル34
に嵌着した缶体8に帯状フィルム1を貼着させるフィル
ム貼着ステーション16と、帯状フィルム1が貼着され
た缶体8を次工程へ移送する缶体排出ステーション38
とが順に設けられている。
【0041】まず、マンドレル加熱ステーション35に
ついて説明する。このマンドレル加熱ステーション35
は、トンネル状に形成された高周波誘導加熱コイル39
をマンドレル34の公転経路に沿ってトンネル状に配置
することによって構成されている。さらに、マンドレル
加熱ステーション35には、マンドレル34を均一に加
熱するためにそれを自転させるベルト40が設けられ、
ベルト40を走行させる回転駆動軸41と二つの回転軸
42とが設けられている。
【0042】次に、缶体8をマンドレル34に供給する
缶体供給ステーション36について説明する。この缶体
供給ステーション36は、水平に配置した回転軸43に
軸着するインフィードターレット44を備えている。ま
た、このインフィードターレット44に缶体8を供給す
るシュータ45が鉛直方向に設けられている。このシュ
ータ45は、缶体8の底部を図1の紙面に対して手前側
にした状態で缶体8を収容し、かつ缶体8の自重によっ
て順に缶体8を落下させるように構成されている。
【0043】また、インフィードターレット44は、回
転軸43を回転させる図示しない駆動モータによって回
転体32と同期して回転される。さらに、このインフィ
ードターレット44の外周部には、缶体8の中心軸線を
マンドレル34の中心軸線と平行に保持する複数の凹部
46が形成されている。この凹部46には缶体8が嵌入
することができ、また凹部46は回転体32の周方向に
おけるマンドレル34の間隔と同じ間隔をおいて、イン
フィードターレット44の周方向に形成されている。
【0044】さらに、缶体加熱ステーション37につい
て説明する。この缶体加熱ステーション37は、上述し
た高周波誘導加熱コイル39と同じ構成をもつ高周波誘
導加熱コイル47をマンドレル34の公転経路に沿って
トンネル状に配置することによって構成されている。ま
た、マンドレル加熱ステーション35と同様に、缶体加
熱ステーション37には缶体8を均一に加熱するために
それを自転させるベルト48,49と、それを走行させ
る回転駆動軸50,51と二つの回転軸52,53とが
設けられている。
【0045】次に、フィルム貼着ステーション16につ
いてさらに説明する。このフィルム貼着ステーション1
6において、圧胴ローラ9の近傍ではマンドレル34の
公転経路が回転体32の内側へ窪むようになっている。
そのため、マンドレル34に嵌入した缶体8が、圧胴ロ
ーラ9の外周面に沿って移動するので、圧胴ローラ9と
缶体8とが接触する区間が長くなる。また、マンドレル
34に嵌入した缶体8が圧胴ローラ9と回転体32とか
ら押圧されるようになっている。そのため、圧胴ローラ
9から搬送された帯状シート5が、缶体8に巻き取ら
れ、圧胴ローラ9と回転体32とによって押圧されるこ
とにより、缶体8に貼着する。
【0046】さらに、缶体排出ステーション38につい
て説明する。この缶体排出ステーション38では、缶体
8をマンドレル34から搬送するための直線状の排出コ
ンベヤ54が、回転体32の最下点から水平方向に設け
られている。また、回転体32の最下点近傍では、マン
ドレル34の公転経路が水平となるように構成されてい
る。さらにマンドレル34には、缶体8をマンドレル3
4から離脱させ排出コンベヤ54へ搬送するための圧縮
空気を噴射する図示しない空気孔が設けられている。ま
た、排出コンベヤ54は、缶体8を確実に保持するため
に、缶体8の底部を吸着するように構成されている。
【0047】なお、フィードローラ4の周速とカッター
ローラ6の周速と圧胴ローラ9の周速と負圧孔12の負
圧力と電極針15の帯電量とを一括制御する制御盤55
が設けられている。
【0048】次に、上記のように構成されたフィルム貼
着装置の作用を説明する。この装置の缶体供給ステーシ
ョン36では、被貼着体である缶体8が、シュータ45
からインフィードターレット44の凹部46に嵌入す
る。そして、図1における時計回りにインフィードター
レット44が回転することによって、凹部46に嵌入し
た缶体8は回転体32側へ搬送される。
【0049】また、マンドレル加熱ステーション35で
は、回転駆動軸41によって走行されているベルト40
によって、マンドレル34が自転しながら高周波誘導加
熱コイル39によって加熱されるので、マンドレル34
が均一に加熱される。そして、加熱されたマンドレル3
4は缶体供給ステーション36に送られる。
【0050】そして、缶体供給ステーション36におい
て、缶体8はインフィードターレット44の凹部46か
ら図示しない回転ターレットに受け渡される。さらに、
缶体8に高圧空気を噴射することにより、缶体8が加熱
されたマンドレル34に嵌入する。そして、マンドレル
34に嵌着した缶体8は、そのマンドレル34と共に缶
体加熱ステーション37に搬送される。
【0051】缶体加熱ステーション37では、回転駆動
軸50,51によって走行されているベルト48,49
によって、缶体8が自転しながら高周波誘導加熱コイル
47によって加熱されるので、缶体8が均一に加熱され
る。そして、加熱された缶体8はフィルム貼着ステーシ
ョン16に送られる。
【0052】また、フィルム貼着ステーション16で
は、フィルムローラ2に巻き取られた帯状フィルム1が
テンションローラ群3に搬送され、張力が付与される。
そして、張力の付与された帯状フィルム1はフィードロ
ーラ4とカッターローラ6とを介して圧胴ローラ9に搬
送される。
【0053】そして、帯状フィルム1が負圧孔12によ
って圧胴ローラ9に吸着される。図4では、帯状フィル
ム1が圧胴ローラ9に吸着され、搬送される状態が示さ
れている。図6(a)に示すように、帯状フィルム1の
先端部が圧胴ローラ9の負圧孔12によって吸着される
と、圧胴ローラ9の周速が帯状フィルム1の走行速度よ
りも速いために、帯状フィルム1が伸長しようとし、圧
胴ローラ9の表層部10の表面に張着する。そして、帯
状フィルム1の先端部が電極14が設けられている側に
送られ、電極14に設けられている電極針15によって
帯状フィルム1の先端部に負電荷が付与される。それに
より帯状フィルム1が帯電し始める。すると、帯状フィ
ルム1の先端部が負圧吸引されている表層部10の位置
に負電荷が誘起される。しかし、圧胴ローラ9の芯層部
11よりアースをとっているため、表層部10の表面で
は電荷が溜まることはない。その結果、帯状フィルム1
の先端部は圧胴ローラ9の表層部10に静電吸着する。
【0054】また、帯状フィルム1の走行速度よりも圧
胴ローラ9の周速が速いことによって、帯状フィルム1
の張力が増大する。そして、その張力が負圧孔12によ
る吸着力及び静電吸着力に打ち勝つと、帯状フィルム1
が圧胴ローラ9の回転方向とは逆方向に滑り、その結
果、帯状フィルム1の先端部が負圧孔12から外れる。
なお、帯状フィルム1の先端部が摩擦によって発生する
静電気と電極針15からの電荷付加とによって帯電し、
さらに、圧胴ローラ9の回転に伴い、帯状フィルム1が
帯電する領域が圧胴ローラ9の静電吸着領域に張着して
いる帯状フィルム1の領域にも広がって、帯状フィルム
1が圧胴ローラ9に静電吸着しているために、帯状フィ
ルム1が負圧孔12によって吸着されなくとも、帯状フ
ィルム1は圧胴ローラ9から剥離したり脱落したりしな
い。また、表層部10の表面の摩擦係数が小さくなるよ
うに圧胴ローラ9を形成しているので、帯状フィルム1
が極端に伸長しなくても容易にずれることができる。そ
して、カッターローラ6と切断刃7とによって帯状フィ
ルム1を切断すると、図6(b)に示す状態になる。
【0055】図6(b)では、帯状シート5と帯状フィ
ルム1との間には間隔が開いている。これは、圧胴ロー
ラ9の周速が帯状フィルム1の走行速度よりも速いため
である。そして、図6(c)、図6(d)に示すよう
に、圧胴ローラ9が回転するに従い、帯状シート5の全
域に負電荷を帯電させ、圧胴ローラ9に静電吸着させ
る。
【0056】そして、図6(e)に示すように、圧胴ロ
ーラ9に静電吸着した帯状シート5が、その接着層を缶
体8の胴部に接触させるように缶体8に巻き取られる。
また、缶体加熱ステーション37で缶体8が加熱されて
いるので、帯状シート5の接着層が缶体8の胴部の表面
と接着し、帯状シート5が缶体8に貼着される。また、
帯状シート5が缶体8に貼着する際に、圧胴ローラ9と
回転体32とによって帯状シート5と缶体8とが押圧さ
れるので、帯状シート5が缶体8の胴部に完全に貼着さ
れる。
【0057】なお、缶体8の胴部に帯状シート5が貼着
される際に、圧胴ローラ9の負圧孔12が設けられてい
る位置には帯状シート5が存在しない。そのため、帯状
シート5の一部が圧胴ローラ9の内部方向に窪むことを
防ぐことができ、かつ帯状シート5の全域に均等な圧力
をかけながら帯状シート5を圧胴ローラ9に貼着するこ
とができる。その結果、貼着後の帯状シート5に凸状の
吸引跡が発生せず、美麗な外観の缶体8を得ることがで
きる。
【0058】そして、帯状シート5が貼着した缶体8
は、缶体排出ステーション38に搬送される。缶体排出
ステーション38では、回転体32の最下点近傍で図示
しない空気孔から缶体8に圧縮空気が噴射されることに
より、缶体8がマンドレル34から排出コンベヤ54に
搬送される。そして、缶体8がその底部を排出コンベヤ
54に吸着した状態で次工程に搬送される。また、缶体
8が取り外されたマンドレル34は再度マンドレル加熱
ステーション35に送られ、上述した過程と同じ過程を
繰り返す。
【0059】さらに、上述した帯状フィルム貼着装置を
用いて、圧胴ローラ9の表面の十点平均粗さや圧胴ロー
ラ9の負圧孔12の配置や直径や負圧力、電荷付加手段
である電極14の位置やそれにかかる電圧・電流を変化
させて行ったこの発明の実施例の結果を、比較例および
従来例の結果と併せて表1に示す。
【0060】
【表1】 表1に示す圧胴ローラの吸引方法の欄にある部分吸引と
は、その実施例に前述した圧胴ローラ9と同様の構成を
もつものを用いたことを意味する。また全面吸引とは、
図7に示す圧胴ローラ54を用いたことを意味する。そ
して、その圧胴ローラ54の表面には、円形の負圧孔5
5が圧胴ローラ54の幅方向に亘って等間隔Dをおいて
五つ設けられている。また、圧胴ローラ54の周方向
に、四つの負圧孔55が等間隔Lをおいて設けられてい
る。なお、その四つの負圧孔55のうち、両端の二つの
負圧孔55が帯状シート5の二つの先端部を吸着できる
ように間隔をおいて設けられている。また、圧胴ローラ
54全体では負圧孔55が100個設けられている。
【0061】なお、圧胴ローラ54について、負圧孔5
5以外は上述した圧胴ローラ9と同様に構成されてい
る。
【0062】また、帯状フィルムの密着性の欄では、圧
胴ローラ9,54の周速を上昇させるに従って帯状シー
ト5が剥離したり、負圧孔12,55からずれない状態
を示したものである。
【0063】さらに、帯状フィルム貼着体の外観の欄に
おける○印は、凸状の吸引跡が目立たず、美麗な外観を
もつ缶体8が得られたことを示し、×印は、凸状の吸引
跡が目立つことを示している。また−印は、帯状シート
5が剥離したために、帯状シート5を缶体8に貼着でき
なかったことを示している。
【0064】表1に示す従来例では、全面吸引である圧
胴ローラ54を用い、負圧孔55の負圧力と圧胴ローラ
の十点平均粗さとを一定とし、その負圧孔55の直径を
変化させた。また、電荷付加手段は用いなかった。
【0065】次に、表1の従来例の結果を説明する。負
圧孔55の直径が0.5mmや0.8mmの場合、圧胴
ローラ54の周速が200m/分の高速回転では、帯状
シート5を吸着保持することができず、帯状シート5が
圧胴ローラ54から剥離してしまった。また、負圧孔5
5の直径が1.0mmや1.5mm,2.0mmの場
合、圧胴ローラ54の周速が200m/分の高速回転で
も、帯状シート5を吸着保持することができたが、負圧
孔55に位置する帯状シート5の部分が圧胴ローラ54
の内部方向に窪んでいるため、帯状シート5を缶体8に
貼着すると、缶体8に凸状の吸引跡が生じた。
【0066】また、表1に示す比較例では、部分吸引で
ある圧胴ローラ9を用いた。また、負圧孔12の直径を
一定とし、負圧孔12の負圧力や圧胴ローラ9の十点平
均粗さを変化させた。さらに、比較例1を除き、電荷付
加手段である電極14にかかる電圧を−10kV、電流
を0.02mAと一定にしながら、電極14の位置を変
化させた。そして、それぞれの比較例について説明する
と、比較例1では、負圧孔12の負圧力を、他の比較例
におけるよりも大きい値の30cmHgに設定し、かつ
電荷付加手段を使用しなかった。また、比較例2では、
電極14を、帯状シート5の搬送方向での長さよりも1
0mm短い長さだけ切断刃7から帯状フィルム1の走行
経路に沿って離れた位置に設けた。さらに、比較例3で
は、電極14を、帯状シート5の搬送方向での長さより
も40mm長い長さだけ切断刃7から帯状フィルム1の
走行経路に沿って離れた位置に設けた。そして、比較例
4では、電極14を、帯状シート5の搬送方向での長さ
だけ切断刃7から帯状フィルム1の走行経路に沿って離
れた位置に設け、かつ圧胴ローラ9の十点平均粗さを、
他の比較例におけるよりも大きい10μmに設定した。
また、比較例5では、電極14を、帯状シート5の搬送
方向での長さだけ切断刃7から帯状フィルム1の走行経
路に沿って離れた位置に設け、かつ圧胴ローラ9の十点
平均粗さを、他の比較例におけるよりも小さい1μmに
設定した。
【0067】次に、表1の比較例の結果を説明する。比
較例1では、負圧力が大きいことによって、帯状フィル
ム1が圧胴ローラ9上を滑る際に発生する摩擦による静
電気の量が増大するが、電荷付加手段によって帯状フィ
ルム1に電荷が付与されないため、圧胴ローラ9の周速
が50m/分の場合では、摩擦による静電気では帯状シ
ート5を保持するだけの吸着力を得ることができず、帯
状シート5が剥離した。
【0068】また、比較例2では、電極14が帯状シー
ト5の搬送方向での長さよりも10mm短い長さだけ切
断刃7から帯状フィルム1の走行経路に沿って離れた位
置に設けられているので、帯状フィルム1がずれようと
する前に、既に帯状フィルム1が圧胴ローラ9に静電吸
着してしまう。そのため、帯状フィルム1が薄いため伸
長し、滑ることができない。そして、帯状シート5を缶
体8に貼着すると、缶体8に凸状の吸引跡が発生した。
【0069】さらに、比較例3では、電極14が帯状シ
ート5の搬送方向での長さよりも40mm長い長さだけ
切断刃7から帯状フィルム1の搬送経路に沿って離れた
位置に設けられているので、電極針15から帯状フィル
ム1に電荷を付加するにはこれらが離れている。その結
果、帯状フィルム1を圧胴ローラ9に静電吸着させるだ
けの電荷量を帯状フィルム1に付与することができず、
圧胴ローラ9が50m/分以上の周速で回転すると、風
を巻き込み、帯状シート5を保持するだけの吸着力を得
ることができず、帯状シート5が剥離した。
【0070】そして、比較例4では、十点表面粗さが1
0μmの圧胴ローラ9が用いられている。そのため、帯
状フィルム1がずれる際に、帯状フィルム1と圧胴ロー
ラ9との間にはたらく静止摩擦力が増大し、帯状フィル
ム1が負圧孔12から完全にずれることができない。そ
の結果、帯状シート5を缶体8に貼着すると、缶体8に
凸状の吸引跡が発生した。
【0071】また、比較例5では、十点表面粗さが1μ
m以下の圧胴ローラ9が用いられている。そのため、帯
状フィルム1がずれる際に、帯状フィルム1と圧胴ロー
ラ9との摩擦抵抗が大きくなり過ぎ、帯状フィルム1が
負圧孔12から完全にずれることができない。その結
果、帯状シート5を缶体8に貼着すると、缶体8に凸状
の吸引跡が発生した。
【0072】比較例から考慮して、表1に示す実施例で
は、負圧孔の負圧力を10cmHg、圧胴ローラ9の表
面の十点平均粗さを3μmと一定にしている。また、電
極14が、実施例4を除き、帯状シート5の搬送方向で
の長さよりも30mm長い長さだけ切断刃7から帯状フ
ィルム1の搬送経路に沿って離れた位置に設けられてい
る。さらに、電極14にかかる電圧を−10kV、電流
を0.02mAと一定にしている。そして、それぞれの
実施例について説明すると、負圧孔12の直径を、実施
例1では0.5mm、実施例2では0.8mm、実施例
3では1.0mmとしている。また、実施例4では、負
圧孔12の直径を2.0mmとし、かつ電極14の位置
を帯状シート5の搬送方向での長さだけ切断刃7から帯
状フィルム1の搬送経路に沿って離れた位置に設けられ
ている。さらに、実施例5では負圧孔12の直径を2.
0mmとしている。
【0073】次に、表1の実施例の結果を説明する。表
1に示すように、どの実施例においても圧胴ローラ9の
周速が200m/分という高速回転の場合でも、帯状シ
ート5は圧胴ローラ9から剥離・脱落はしなかった。さ
らに、帯状シート5が貼着された後の缶体8の表面には
凸状の吸引跡が発生せず、美麗な外観を持つ缶体8が得
られた。これらの実施例から、圧胴ローラ9の周速が2
00m/分という高速回転の場合でも帯状シート5が圧
胴ローラ9から剥離しないようにするためには、負圧孔
12の直径によらず、負圧孔12の負圧力と圧胴ローラ
9の表面の十点平均粗さとを最適な値に設定すると良い
といえる。また、電極14の電圧を−10kV、電流を
0.02mAと設定すると、その電極14を帯状シート
5の搬送方向での長さと等しい長さか、またはその長さ
に30mmまでの任意の長さを加えた長さだけ、切断刃
7から帯状フィルム1の搬送経路に沿って離れた位置に
設けると良いといえる。
【0074】なお、この実施例では、帯状フィルムとし
て、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等のポ
リエステル樹脂が用いられたが、この発明はこれに限定
されず、ポリスチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂であってよく、また、
紙でも良い。
【0075】また、この実施例では、被貼着体として金
属製の缶体が用いられたが、この発明はこれに限定され
ず、ガラス製の瓶やPETボトル等のプラスチック製の
ボトルなどでも良い。
【0076】さらに、この実施例では、帯状フィルム切
断手段としてカッターローラと切断刃とが用いられた
が、この発明はこれに限定されず、スクロールシャー等
も用いることができる。
【0077】なお、この実施例では、圧胴ローラの表層
部に用いられる材料として、エチレン・プロピレン系
(EPT)のゴムやニトリル系のゴムに導電性カーボン
ブラック等の導電性粉末を練り込んだものであり、かつ
耐摩耗性を備えるものが用いられたが、この発明はこれ
に限定されず、耐熱性と導電性とを備えた弾性体ならよ
く、ゴムの母体そのものに導電性を持たせたものを用い
ても良い。また、ゴムに限らず、導電性粉末を分散させ
たプラスチックや母体そのものに導電性を持たせたプラ
スチックを用いても良い。
【0078】また、この実施例では、電荷付加手段とし
て電極が二本用いられたが、この発明はこれに限定され
ず、電極を複数設けても良いし、一本だけ設けても良
い。さらに、他の電荷付加手段を用いても良い。
【0079】さらに、この実施例では、電極を設ける位
置を圧胴ローラの外側でかつ切り取られる帯状フィルム
の先端部の近傍、すなわち、帯状シートの搬送方向での
長さと等しい長さか、またはその長さに30mmまでの
任意の長さを加えた長さだけ、切断刃から帯状フィルム
の搬送経路に沿って離れた位置に設定したが、この発明
はこれに限定されず、圧胴ローラの外側でかつ切り取ら
れる帯状フィルムの先端部よりもカッターローラ側の位
置に設定しても良い。つまり、圧胴ローラの周速が50
〜100m/分程度の中速回転の場合、弱い電荷による
帯電で済み、帯状フィルムが切り取られる前に帯状フィ
ルムの先端部が負圧吸引されると共に静電吸着されてい
ても、帯状フィルムは圧胴ローラ上を滑り、その先端部
が負圧孔から外れるからである。したがって、圧胴ロー
ラの周速度やその表面粗さ、フィルムの厚さやその伸び
等により、電極の設ける位置やその電圧の大きさが適宜
設定される。
【0080】なお、この実施例では、位置制御手段とし
て、圧胴ローラの周速が帯状シートの搬送速さよりも速
くなるように圧胴ローラを回転させる手段を例示した
が、この発明はこれに限定されず、負圧孔によって吸着
した帯状フィルムを静電吸着領域にずらすための部材を
帯状フィルム貼着装置に設けても良い。例えば、帯状フ
ィルムを繰り出すフィードローラを間欠回転させて、帯
状フィルムと圧胴ローラとを相対移動させ、帯状フィル
ムの先端部を負圧吸引領域から静電吸着領域にずらすよ
うにしても良い。要は、帯状材の走行速度と圧胴ローラ
の周速とのいずれか少なくとも一方を制御してそれらの
速度差を生じさせるものであれば良い。
【0081】また、この実施例では、フィルム貼着ステ
ーションが二つのユニットから構成されているが、この
発明はこれに限定されず、二つのユニットにそれぞれ設
けられている圧胴ローラを一つに統合しても良い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、圧
胴ローラの外周面に設けられた負圧孔で生じる負圧力に
よって帯状材の先端部のみを吸着し、次いで、圧胴ロー
ラに吸着した帯状材の先端部を帯電させることによって
帯状材の先端部を圧胴ローラに静電吸着させるととも
に、帯状材と圧胴ローラとを圧胴ローラの周方向に相対
移動させることによって、帯状材を圧胴ローラの回転方
向とは逆方向に滑らせ、帯状材の先端部を負圧孔から外
すことができる。なお、帯状材が静電吸着していること
により、帯状材が負圧力によって吸着されなくとも、帯
状材が圧胴ローラから剥離しない。そして、帯状材を切
断して得たラベルを被貼着体に貼着する際に、圧胴ロー
ラからラベルの全域に均等な圧力をかけ、貼着すること
ができる。その結果、貼着後のラベルに凸状の吸引跡が
発生せず、美麗な容器外観を得ることができる。
【0083】また、圧胴ローラに吸着した帯状材の先端
部を帯電させることによって、空気を巻き込み易い帯状
材先端部の吸着力を増大させることができる。そのた
め、帯状材の走行速度が速くなった場合でも、帯状材が
圧胴ローラから剥離せず、帯状材を圧胴ローラに確実に
吸着させることができる。その結果、生産ラインを高速
化することができ、生産効率を向上することができる。
【0084】さらに、圧胴ローラの周速を帯状材の搬送
速さよりも速くなるように圧胴ローラを回転させ、その
速度差を利用することによって、圧胴ローラに張着する
帯状材を圧胴ローラの回転方向とは見かけ上逆方向に移
動させるように作用させ、遂には負圧孔での負圧力に抗
して帯状材が滑る。その結果、帯状材の吸着位置を圧胴
ローラの回転方向とは逆の方向にずらすことができる。
【0085】そして、位置制御手段を設けると共に、圧
胴ローラの外側でかつ切り取られる帯状材の先端部近傍
に帯状材を帯電させる電荷付加手段を設けることによっ
て、帯状材の先端部を圧胴ローラに吸着させながら負圧
孔からずらすことができる。その結果、複雑な構成をも
つ装置を別途設けることなしに美麗な外観をもった容器
を得ることができる。
【0086】さらに、圧胴ローラの表層部と芯層部とを
導電性のものから構成することによって、ラベルが圧胴
ローラから被貼着体に貼着されると、ラベルに帯電した
電荷とは逆の極性をもつ圧胴ローラの表面に誘起した電
荷が圧胴ローラの表面からその表層部と芯層部とを通っ
てラベル貼着装置の他の部材にアースされ、逃げること
ができる。そのため、常に帯状体が繰り出される位置で
は圧胴ローラに電荷が溜まることがないので、帯状材の
先端部を圧胴ローラの負圧孔からずらすことができ、圧
胴ローラに吸着した帯状材の吸着位置をずらす際に、帯
状材が必要以上に強く吸着されていたりして負圧孔から
ずれなくなるなどのことを防ぐことができる。
【0087】そして、圧胴ローラの表層部の表面粗さが
小さいことにより、圧胴ローラに吸着した帯状材の吸着
位置をずらす際に、圧胴ローラの表層部と帯状材との間
にはたらく摩擦力を小さくすることができる。その結
果、薄い帯状材でも伸長し過ぎることなく容易にずらす
ことができる。また、帯状材あるいはラベルと圧胴ロー
ラとの密着性を向上させることができ、安定した搬送が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の帯状フィルム貼着装置の一実施例を
示す概略的な正面図である。
【図2】この発明の圧胴ローラの斜視図である。
【図3】圧胴ローラに帯状フィルムを吸着し、また電極
によって帯状シートを圧胴ローラに静電吸着させた状態
を示す概略図である。
【図4】圧胴ローラと電極との正面図である。
【図5】フィードローラとカッターローラと圧胴ローラ
との制御手段を示す概略図である。
【図6】この発明の実施例における帯状フィルムの貼着
方法の作用の過程を示す概略図である。
【図7】従来の圧胴ローラの斜視図である。
【符号の説明】
1…帯状フィルム、 4…フィードローラ、 5…帯状
シート、 6…カッターローラ、 7…切断刃、 8…
缶体、 9…圧胴ローラ、 10…表層部、11…芯層
部、 12…負圧孔、 15…電極針、 16…フィル
ム貼着ステーション、 19,24…クラッチ、 28
…無段変速機、 32…回転体、 34…マンドレル、
35…マンドレル加熱ステーション、 36…缶体供
給ステーション、 37…缶体加熱ステーション、 3
8…缶体排出ステーション。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に負圧孔が設けられた圧胴ローラ
    に向けて帯状材を繰り出し、その帯状材の先端部を前記
    負圧孔で生じる負圧力で吸着するとともにその帯状材を
    所定長さのラベルに切断し、さらにそのラベルを前記圧
    胴ローラによって被貼着体に貼着するラベル貼着方法に
    おいて、 前記負圧孔で生じる負圧力によって前記帯状材の先端部
    のみを前記圧胴ローラに吸着させ、その後、前記帯状材
    を帯電させることによって、前記帯状材を前記圧胴ロー
    ラに静電吸着させるとともに、前記圧胴ローラと前記帯
    状材とを前記圧胴ローラの周方向に相対移動させること
    によって、前記帯状材の吸着位置を前記圧胴ローラの回
    転方向とは逆方向にずらし、帯状材もしくはラベルの先
    端部を前記負圧孔から外すことを特徴とするラベル貼着
    方法。
  2. 【請求項2】 前記圧胴ローラの周速を前記帯状材の繰
    り出し速度よりも速くすることによって、前記圧胴ロー
    ラに吸着している前記帯状材を前記圧胴ローラの回転方
    向とは逆方向にずらすことを特徴とする請求項1に記載
    のラベル貼着方法。
  3. 【請求項3】 帯状材の先端部を圧胴ローラに吸着させ
    て帯状材を繰り出すとともに、その帯状材を先端部から
    所定長さに切断してラベルとし、そのラベルを前記圧胴
    ローラから被貼着体に貼着させるラベル貼着装置におい
    て、 前記帯状材から切り取られる前記ラベルの切断長さより
    長い静電吸着領域と少なくとも一つの負圧孔を備えた負
    圧吸引領域とが、前記圧胴ローラの周面に交互に形成さ
    れるとともに、 前記帯状材の繰り出し方向で前記圧胴ローラより手前側
    に帯状材を所定長さのラベルに切断する切断手段が配置
    され、 前記帯状材の先端部が前記負圧吸引領域で負圧吸引さ
    れ、かつ前記切断手段による切断の完了時までに、前記
    圧胴ローラと前記帯状材とを前記圧胴ローラの周方向に
    相対移動させ、前記帯状材の先端部が負圧吸引領域から
    静電吸着領域にずれるように前記先端部の位置を制御す
    る位置制御手段が設けられ、 さらに前記ラベルを前記静電吸着領域に静電吸着させる
    ように前記ラベルに電圧を付与する電荷付与手段が、前
    記圧胴ローラの外側でかつ切り取られる前記帯状材の先
    端部の近傍に設けられ、 前記切断装置による切断の完了後にラベルの吸着を負圧
    吸引から静電吸着に切り換えるように構成されているこ
    とを特徴とするラベル貼着装置。
  4. 【請求項4】 前記位置制御手段が、前記帯状材の先端
    部を前記負圧吸引領域で負圧吸引させかつ前記切断手段
    による切断の完了時までに前記帯状材の先端部が負圧吸
    引領域から静電吸着領域にずれるように前記帯状材の繰
    り出し速度もしくは圧胴ローラの周速を制御しかつ前記
    負圧吸引領域の負圧力を制御する制御手段であることを
    特徴とする請求項3に記載のラベル貼着装置。
  5. 【請求項5】 前記圧胴ローラが、耐熱導電性弾性体か
    らなる表層部と耐熱導電性剛性体からなる芯層部とから
    構成されていることを特徴とする請求項3に記載のラベ
    ル貼着装置。
  6. 【請求項6】 前記圧胴ローラの表面の十点平均粗さ
    が、1μmを越え10μm未満であることを特徴とする
    請求項3に記載のラベル貼着装置。
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