JPH11147288A - 帯電防止性積層フィルム - Google Patents

帯電防止性積層フィルム

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JPH11147288A
JPH11147288A JP9314722A JP31472297A JPH11147288A JP H11147288 A JPH11147288 A JP H11147288A JP 9314722 A JP9314722 A JP 9314722A JP 31472297 A JP31472297 A JP 31472297A JP H11147288 A JPH11147288 A JP H11147288A
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layer
intermediate layer
polyethylene
film
antistatic
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JP9314722A
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Tsutomu Tokuyama
勉 徳山
Yazo Takagi
弥三 高木
Masaaki Mochizuki
真明 望月
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Sun A Kaken Co Ltd
Original Assignee
Sun A Kaken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体状,顆粒状あるいはフレーク状の薬品,食
品等の包装時、充填時のシール部への内容物のシール不
完全や、内容物への界面活性剤の付着などによる汚染等
を防止することができる帯電防止性積層フィルムを提供
する。 【解決手段】一部または全部がカリウムを含むアルカリ
金属で中和されているアイオノマーを二種以上混合して
なる組成物を10重量%以上含んだポリオレフィンもし
くはポリアミド、またはポリスチレンの層が中間層3と
なる帯電防止性積層フィルムを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックの多層積
層フィルムからなる帯電防止性積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体状や顆粒状の薬品もしくは、
粉粒体状,フレーク状の食品等、更には、チップ型電子
部品の収納キャリアテープに用いられるカバーテ−プな
どは、一般に、プラスチック積層体により形成されたフ
ィルムによって包装あるいは被覆されている。
【0003】また、その他の産業分野にあって、電子機
器等の表面に貼着してこれを保護するフィルムや、床等
に載置して通行時の人や物のゴミやほこりを除去する積
層マットは、粘着性のポリオレフィンフィルムが用いら
れている。
【0004】このような薬品,食品等の包装や電子機器
等の包装に使用されるフィルムあるいは保護フィルム除
塵用マットは、摩擦や剥離等を行なったとき、内容物充
填時の摩擦や、前記フィルムの剥離時に静電気が発生し
やすいプラスチック素材を使用しているため、該フィル
ムに静電気が発生する。
【0005】これにより、例えば、粉末や顆粒体の薬
品,食品の包装時において、セロファン/ポリエチレン
からなる積層フィルムを使って三方ヒートシールすると
きに、ポリエチレンの内面に前記静電気の発生に起因す
る、粉末や顆粒体がシール部に付着されたままシールし
てしまうことが生じて、シール不完全のため包装内部の
密封不良となる。
【0006】また、食品の削り節を包装するときも、ポ
リプロピレン/エチレンビニールアルコ−ル共重合ポリ
マー/ポリエチレンからなる積層フィルムにおいて、ポ
リエチレン面に静電気が発生して、内容物である削り節
の一部がシール部に介在され密封不完全を起す。
【0007】このため内面のポリエチレンと表面のポリ
プロピレンに界面活性剤系の帯電防止剤を練り込み帯電
防止処理を施し、内容物に対して充填時に発生する摩擦
帯電を防止している。
【0008】また、電子部品を収納するキャリヤーテー
プとカバーテープにおいても、カバーテープの剥離時な
どにおける静電気発生に基づく電子部品の損傷を避ける
ために、例えば、ポリエステル/ポリエチレンのような
積層フィルムに表のポリエステル表面に帯電防止コート
およびポリエチレンには、界面活性剤系の練り込み型帯
電防止剤を使っていることが一般的である。
【0009】更に、除塵用マットは、ポリエチレンフィ
ルムの片面に粘着剤を塗工してあって、これらを使用す
るとき、そのフィルムを一枚一枚剥離していくのである
が、該フィルムの巻き返し、剥離時に剥離帯電を起し
て、周囲の異物が付着したり使用済みのフィルムが手に
巻きついたり、静電気のスパークによる衝撃により作業
者に多大な不快感を与える。
【0010】また、使用後において、電子機器から表面
保護フィルムを剥す際に生じた静電気により、該電子機
器の静電破壊を起こすことがあったり、除塵用の汚染フ
ィルムを取り除いた新しい積層マットに帯電して静電気
が残留し、この表面を通過する人や物に該静電気が移っ
て、これら人や物が精密電子機器に接触したとき生ずる
静電気障害により、該精密電子機器に対して大きなトラ
ブルを発生することがあった。
【0011】このため対策として、界面活性剤系の帯電
防止剤を添加したポリエチレンを使用し、粘着剤に帯電
防止剤を添加したりしているのが一般である。
【0012】しかしながら、従来の種々の積層フィルム
への帯電防止付与に関しては、大半が界面活性剤を表面
に塗工または表面層に練り込み添加して対策をしてき
た。
【0013】これらの帯電防止剤を使用するとさまざま
な弊害があることが判ってきた。
【0014】すなわち、界面活性剤はブリードアウトに
基づく接着力の低下や、経時における帯電効果の低下が
発生し易い。
【0015】また、薬品、食品等の内容物への移項があ
り、衛生面において必ずしも好ましいとは云い難い。
【0016】更に、電子部品への界面活性剤の汚染など
も好ましくないものであり、保護フィルム、除塵マット
なども、粘着剤の粘着力の経時変化を引き起してしまう
危険性もある。等の様々な問題点を有するものであっ
た。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、一部または全部
がカリウムを含むアルカリ金属で中和されているアイオ
ノマーを二種以上混合してなる組成物を10重量%以上
含んだポリオレフィンもしくはポリアミド、またはポリ
スチレンの層が中間層となる帯電防止性積層フィルムを
使用することにより、粉体状,顆粒状あるいはフレーク
状の薬品,食品等の包装時、充填時のシール部への内容
物のシール不完全や、内容物への界面活性剤の付着など
による汚染等を防止することができる帯電防止性積層フ
ィルムを提供する目的にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、三層以上の多層積層プラスチッ
クフィルムにおいて、一部または全部がカリウムを含む
アルカリ金属で中和されているアイオノマーを二種以上
混合してなる組成物を10重量%以上含むポリオレフィ
ンもしくはポリアミド、またはポリスチレンの層が中間
層となる帯電防止性積層フィルムの構成にある。
【0019】そして、三層以上の多層積層プラスチック
フィルムにおいて、一部または全部がカリウムを含むア
ルカリ金属で中和されているアイオノマーを二種以上混
合してなる組成物を10重量%以上含むポリオレフィン
もしくはポリアミド、またはポリスチレンの層が中間層
となる帯電防止性積層フィルムにあって、前記中間層と
隣接する一方の層および中間層を介した反対面に隣接す
る他方の層が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリ塩
化ビニール、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリア
クリレートおよびこれらの共重合ポリマーのうちの少な
くともその一つのプラスチック材料からなり、該層が前
記プラスチック材料のいずれかを用いた一層または二層
以上からなる帯電防止性積層フィルムの構成にある。
【0020】更に、中間層と隣接または中間層と一層も
しくは二層以上を介した一方の側の最外層が、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ナイロンのいずれかの一軸または二軸延伸フィルムもし
くはセロファンからなる。
【0021】更にまた、いずれか一方の最外層の表面に
粘着剤が塗工されている。
【0022】また、多層積層プラスチックフィルムにお
いて、中間層の厚さが、2μ〜500μの範囲で、望ま
しくは10μ〜250μからなり、中間層に隣接する外
層の厚さが、それぞれ2μ〜300μの範囲で、望まし
くは10μ〜150μからなる。
【0023】
【実施例】次に、本発明に関する帯電防止性積層フィル
ムの一実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】図2においてAは帯電防止性積層フィルム
で、最内層1と最外層2との中間層3が設けられてお
り、この中間層3が、一部または全部がカリウムを含む
アルカリ金属で中和されているアイオノマーを二種以上
混合してなる組成物を、10重量%以上含むポリオレフ
ィンもしくはポリアミド、またはポリスチレンの層であ
る。
【0025】なお、中和アイオノマー混合量が10重量
%以下では、表面固有抵抗値がアップして、基材として
一般ポリオレフィンに帯電防止剤を混入した場合とほと
んど変わらない摩擦帯電圧となるため、この含有率は、
10重量%以上、好ましくは20重量%以上である。
【0026】一般に、図1(a)に示すような、帯電し
やすいプラスチックフィルムを絶縁体として考えると、
摩擦・剥離などの外部からの電界を与えると、表,裏に
+,−に帯電し、表の+と裏の−が均等に釣り合う状態
となる。
【0027】絶縁体であるので、+,−のイオンの層の
内部での移動はない。
【0028】次に、図1(b−1)〜(b−4)に示す
ような、三層の積層フィルムAを考える。
【0029】このとき、中間層3には導電層を施し、ま
た、隣接する外層1,2は絶縁層とする。
【0030】この積層フィルムAに、外部から摩擦・剥
離などにより電界を与えると、前記と同様に、表面層で
ある層の表面、裏面に+,−の帯電をし、中間層3が導
電層であるので、静電遮蔽効果を出し、表絶縁層2、裏
絶縁層2それぞれ独立して帯電するので、図1(b−
2)に示すように、表面層2、裏面層1と中間層3の境
界部にそれぞれ同じ量の帯電をする。
【0031】しかし、中間層3は、表面層2、裏面層1
と接しているので、図1(b−3)に示すように、導電
層である中間層3内部に境界部からもう一方の境界部へ
イオンの移動がなされ、この境界層のそれぞれの帯電量
が同量であれば、境界層のそれぞれの帯電は0となり、
したがって、絶縁層、各層での表,裏の帯電量は均等に
なっているので、境界層の帯電が0となれば、積層フィ
ルムの表,裏は0となる。
【0032】そのため、中間層3が導電体であれば、図
1(b−4)に示すように、帯電しないことになる。
【0033】次に、本発明の実施例においてその実施形
態をいくつか例示すると、まず、削り節用としては、図
2(a)に示すように、最外層2として二軸延伸ポリプ
ロピレン20μ厚に、エチレンビニールアルコ−ル共重
合ポリマー12μ厚をあらかじめドライラミネートして
から、このエチレンビニールアルコ−ル共重合ポリマー
面に、隣接層4のポリエチレン10μ厚と、中間層3と
なるカリウムを含むアイオノマー20重量%を混合した
ポリエチレン10μ厚と、最内層1となるポリエチレン
10μ厚の3層共押出ラミネートすることにより帯電性
積層フィルムAを得る。
【0034】また、粉末状薬品の包装の場合は、図2
(b)に示すように、表面の最外層2にセロファン#3
00を使用し、隣接層4のポリエチレン10μ厚と、中
間層3となるカリウムを含むアイオノマー20重量%を
混合したポリエチレン10μ厚と、最内層1となるポリ
エチレン10μ厚を三層共押出ラミネートして包装材A
を得る。
【0035】更に、キャリヤーテープ用としては、図2
(c)に示すように、最外層2となる二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート12μ厚に、隣接層4のポリエチレ
ン20μ厚と、中間層3となるカリウムを含むアイオノ
マー20重量%混合ポリエチレン10μ厚と、最内層1
となるエチレンビニールアセテート共重合ポリマー20
μ厚を3層共押出ラミネートして、キャリヤーテープ用
のカバーテープAを得た。
【0036】また、電子部品保護粘着フィルムもしくは
除塵用粘着マットAは、図2(d)に示すように、最外
層2となるポリエチレン20μ厚と、中間層3となるカ
リウムを含むアイオノマー20重量%に混合したポリエ
チレン20μ厚と、最内層1となるポリエチレン20μ
を3層共押出キャステング後、片側のポリエチレン表面
にアクリル系の粘着剤5をコーテングした。
【0037】各帯電防止性積層フィルムAの各層の厚さ
としては任意であるが、薬品包装や食品包装としては、
延伸フィルム,セロファンは規格フィルムであるので、
12μ〜30μが好ましく、共押ラミネート積層部は、
通常15μ〜60μが行なわれているので、中間層3
は、2μ〜50μが好ましい。
【0038】キャリヤテープのカバーフィルムAは、一
般に、表基材として二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト12μもしくは16μを使用し、積層フィルムとして
15μ〜60μで、そのうち、中間層3は、2μ〜50
μが好ましい。
【0039】また、電子部品保護粘着フィルムAや除塵
マットAは、積層フィルムが30μ〜120μで、その
うち中間層3は2μ〜70μが好ましい。
【0040】次に、実施態様例において用いた積層フィ
ルムAにおける各層に使用した材料の種類と摩擦帯電圧
の測定結果は、次の通りである。
【0041】[実施例1] 基材層 (1)二軸延伸ポリプロピレン(二村化学(株)社製
FOR 厚さ20μ) (2)ポリエチレン(三菱化学(株)社製 商品名三菱
ポリエチLC606 MFR=9g/10分) (3)カリウムを含むアイオノマー(三井デュポンポリ
ケミカル(株)社製 SD−100 MFR 6g/1
0分) (4)エチレンビニールアルコ−ル共重合ポリマーフィ
ルム(クラレ(株)社製商品名エバールF 厚さ12
μ) これらの材料を使用し、最初に二軸延伸ポリプロピレン
と、エチレンビニールアルコ−ル共重合ポリマーとをド
ライラミネートして、次にエチレンビニールアルコ−ル
共重合ポリマー側に、ポリエチレン20μ厚/カリウム
を含むアイオノマーを20重量%混合したポリエチレン
10μ厚/ポリエチレン20μ厚の三層共押出ラミネー
トをして積層フィルムとした。
【0042】積層構成、二軸延伸ポリプロピレン20μ
厚/エチレンビニールアルコ−ル共重合ポリマー12μ
厚/三層共押出ラミネート50μ厚とした。
【0043】[比較例1][実施例1]で用いた材料を
使用して、二軸延伸ポリプロピレン20μ厚/エチレン
ビニールアルコ−ル共重合ポリマー12μ厚/ポリエチ
レン単層押出ラミネート50μ厚を作成した。
【0044】[実施例2]基材層としてセロファン厚さ
20μを使用した。(二村化学(株)社製) 上記セロファンにポリエチレン10μ厚/カリウムを含
むアイオノマー20重量%にポリエチレンを80重量%
混合し、厚さ10μ/ポリエチレン10μ厚の三層共押
ラミネートをした。
【0045】[比較例2]同じく、セロファン20μ厚
に、ポリエチレン30μ厚を押出ラミネートして作成し
た。
【0046】[実施例3]二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレート12μに、[実施例1]で用いたポリエチレン
20μ/カリウムを含むアイオノマー20重量%とポリ
エチレン80重量%を混合した10μ/エチレンビニー
ルアセテート共重合ポリマー20μ(三井デュポンポリ
ケミカル(株)社製 商品名ミラソンエバフレックスM
−252MFR7g/10分)の三層共押出ラミネート
をしてキャリアテープのカバーフィルムを作成した。
【0047】[比較例3]二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレート12μに、ポリエチレン20μ、更に、エチレ
ンビニールアセテート共重合ポリマー30μを押出ラミ
ネートをしてキャリアテープのカバーフィルムとした。
【0048】[実施例4]インフレーション成膜法によ
り三層共押出の50μ厚のフィルムを作成して、片側に
コロナ処理を施し、アクリル粘着剤を塗工した。
【0049】使用するポリエチレン(三井デュポンポリ
エチミカル(株)社製 商品名ミラソン12 MFR
3.5g/10分)ポリエチレン20μ厚/カリウムを
含むアイオノマー20重量%とポリエチレン80重量%
を混合、厚さ10μ/ポリエチレン20μ厚/コロナ処
理を施し、アクリル粘着材5g/m2 塗工した。
【0050】[比較例4]同じく、インフレーション成
膜法により単層50μ厚のポリエチレンフィルムを成膜
し、片側にコロナ処理をしてアクリル粘着剤を塗工し
た。
【0051】ポリエチレン50μ厚/コロナ処理を施
し、アクリル粘着材5g/m2 塗工した。
【0052】〔評価〕前記した各[実施例]と[比較
例]で作成した積層フィルムの摩擦帯電圧を測
【0053】定した結果を
【表1】に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表1】の結果より、カリウムを含むアイオノマーを中
間層に使用した積層フィルムは、いずれも摩擦帯電圧が
微弱であり、帯電防止性が良好であった。
【0056】実施例1,2,の使用して包装袋として削
り節、粉末を充填したところ、ポリエチレン内面に内容
物の付着が無くシールが完全であった。
【0057】更に、実施例4の積層粘着フィルムを電子
部品に貼ってから剥離した時、および粘着面と反対表面
のポリエチレン面を一端貼り合わせてから剥離した時に
スパークがなくスムーズに剥離でき、また、剥離した後
のフィルムに塵等の異物が付着しなく、手にフィルムが
付着しない良好なものであった。
【0058】
【発明の効果】本発明は、カリウムを含むアイオノマー
10重量%以上を含むポリオレフィンもしくはポリアミ
ド、またはポリスチレン層が中間層になる積層体であ
り、その静電気遮蔽効果により表面と内面の摩擦および
剥離帯電に対して効果があるもので、従来の帯電防止積
層体のように、表面と同時に内面にも帯電防止機能を付
与させなくても良いので、材料代および加工代等コスト
面でのメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電防止性積層フィルムの一実施例に
おける帯電防止の概略的な説明図である。
【図2】本発明の帯電防止性積層フィルムの一実施例に
おける各例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1,2 外層 3 中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/34 B32B 27/34 B65D 65/40 B65D 65/40 F // B65D 73/02 73/02 M

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三層以上の多層積層プラスチックフィル
    ムにおいて、一部または全部がカリウムを含むアルカリ
    金属で中和されているアイオノマーを二種以上混合して
    なる組成物を、10重量%以上含むポリオレフィンもし
    くはポリアミド、またはポリスチレンの層が中間層とな
    ることを特徴とする帯電防止性積層フィルム。
  2. 【請求項2】 三層以上の多層積層プラスチックフィル
    ムにおいて、一部または全部がカリウムを含むアルカリ
    金属で中和されているアイオノマーを二種以上混合して
    なる組成物を10重量%以上含むポリオレフィン、もし
    くはポリアミド、またはポリスチレンの層が中間層とな
    る帯電防止性積層フィルムにあって、 前記中間層と隣接する一方の層および中間層を介した反
    対面に隣接する他方の層が、ポリエチレン、ポリプロピ
    レン、ポリブテン、ポリエチレンテレフタレート、ナイ
    ロン、ポリ塩化ビニール、ポリスチレン、ポリカーボネ
    ート、ポリアクリレートおよびこれらの共重合ポリマー
    のうちの少なくともその一つのプラスチック材料からな
    り、該層が前記プラスチック材料のいずれかを用いた一
    層または二層以上からなることを特徴とする帯電防止性
    積層フィルム。
  3. 【請求項3】 中間層と隣接または中間層と一層もしく
    は二層以上を介した一方の側の最外層が、ポリエチレ
    ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナ
    イロンのいずれかの一軸または二軸延伸フィルムもしく
    はセロファンからなることを特徴とする請求項1または
    2記載の帯電防止性積層フィルム。
  4. 【請求項4】 いずれか一方の最外層の表面に粘着剤が
    塗工されたことを特徴とする請求項1または2記載の帯
    電防止性積層フィルム。
  5. 【請求項5】 多層積層プラスチックフィルムにおい
    て、中間層の厚さが、2μ〜500μの範囲で、望まし
    くは10μ〜250μからなり、 中間層に隣接する外層の厚さが、それぞれ2μ〜300
    μの範囲で、望ましくは10μ〜150μからなること
    を特徴とする請求項1または2記載の帯電防止性積層フ
    ィルム。
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