JPH11147152A - クロスローリング装置 - Google Patents

クロスローリング装置

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JPH11147152A
JPH11147152A JP31014797A JP31014797A JPH11147152A JP H11147152 A JPH11147152 A JP H11147152A JP 31014797 A JP31014797 A JP 31014797A JP 31014797 A JP31014797 A JP 31014797A JP H11147152 A JPH11147152 A JP H11147152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height
cross
length
dies
spreading
Prior art date
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Pending
Application number
JP31014797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Suematsu
松 昌 泰 末
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SAGA TEKKOSHO CO Ltd
Original Assignee
SAGA TEKKOSHO CO Ltd
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Publication date
Application filed by SAGA TEKKOSHO CO Ltd filed Critical SAGA TEKKOSHO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長の短いダイスを使用して真円度の高い成
形品が得られるクロスローリング装置を提供すること。 【解決手段】 先端から中間にかけての長さL1を有す
るかみ込み押広げ部2と、中間から後端にかけての長さ
L2を有する押広げ平行部3からなるダイス1におい
て、かみ込み押広げ部2の最大高さをH+ΔHとし、押
広げ平行部3の高さをH+ΔHから漸減して高さHまで
勾配を付けることにより、かみ込み押広げ部2により断
面楕円状に形成されたワーク4が、押広げ平行部3にお
ける高さの漸減によりダイス間の距離が徐々に広がって
圧力が低下するので、断面形状が円形に戻るようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間または冷間鍛
造分野におけるクロスローリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クロスローリングとは、平板またはロー
ルの間に丸棒素材を挿入し、平板またはロールの表面に
設けられたダイス(金型)により段付きの軸製品を転造
する塑性加工法の一つであり、自動車用ミッションギヤ
の粗形材や熱間鍛造の予備成形に多様されている。図4
は平板式クロスローリングの概略を示している。固定側
平板101と移動側平板102は、その表面にそれぞれ
同じ形状で向きが逆のダイス103が固定されて、相対
移動される。固定側平板101と移動側平板102との
間には、丸棒素材であるワーク104が、その両側を図
示されないガイドに案内されて、移動側平板102の移
動方向と直交する向きに挿入される。
【0003】各ダイス103の基本形状は、図5に展開
して示すように、先端部から中間部にかけてゼロから進
行角βで広がる長さL1のかみ込み押広げ部105と、
幅Wで中間部から後端部にかけて長さL2で延びる押広
げ平行部106とからなる。かみ込み押広げ部105と
押広げ平行部106の高さHは一定であり、その両側部
には成形角αが付けられて、断面が台形になっている。
かみ込み押広げ部105は、成形角αを先端部まで維持
するために、高さがHからゼロに漸減する長さがL3で
断面が三角形のかみ込み部105aと、断面が台形の押
し込み部105bとからなる。
【0004】このようなダイス103をそれぞれ逆向き
に備えた固定側平板101と移動側平板102との間に
丸棒素材であるワーク104を介在させて、移動側平板
102を固定側平板101に向けて矢印方向に駆動させ
ると、ワーク104は、まずダイス103のかみ込み部
105aにより成形角αのV溝を形成され、かみ込み部
105aの終了位置では高さHのV溝が形成される。そ
して次の押広げ部105bによりV溝が軸方向に広げら
れ、押広げ部105bの終了位置では、幅Wの台形溝が
形成される。そして、次の押広げ平行部106により台
形溝の両側斜面部がならされて、所定寸法精度に仕上げ
られる。ワーク104は、通常は加熱されて熱間加工が
行われるが、加熱されない冷間加工を行なう場合もあ
る。また、1対の平板の代わりに、図6に示すように1
対のロールを使用する場合もある。上側ロールを101
R、下側ロールを102Rとして、他の符号は図4と同
じである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のクロスローリングにおいては、特に冷間加工の場合
に、ワークが上下のダイスに圧し潰されることから、断
面円形のワークが断面楕円状になり、成形品の真円度が
出ない問題がある。このため、押広げ平行部の長さL2
を大きくとって時間をかけて真円度を出す必要がある
が、平板式の装置の場合、機械によってストロークに制
限があるので、押広げ平行部の長さを十分にとることが
できない。また、ロール式の装置の場合も、ロール径を
大きくしなければならず、装置が大型になってしまう。
【0006】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであり、押広げ平行部の長さを比較的短く
しても、真円度の高い成形品を得ることのできるクロス
ローリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるダイスは、かみ込み押広げ部の最大
高さをH+ΔHとし、押広げ平行部の高さをH+ΔHか
ら漸減して高さHまで勾配を付けたことを特徴とするも
のである。こうすることにより、かみ込み押広げ部によ
り断面楕円状に形成されたワークが、押広げ平行部にお
ける高さの漸減によりダイス間の距離が徐々に広がって
圧力が低下するので、断面形状が円形に戻り、押広げ平
行部の長さが比較的短くても、真円度の高い成形品を得
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
るダイスの展開形状を示し、(a)はダイスの正面図、
(b)は平面図、(c)はワークの成形前と成形後の形
状を示している。図1において、ダイス1は、先端部か
ら中間部にかけてゼロから進行角βで広がる長さL1の
かみ込み押広げ部2と、幅Wで中間部から後端部にかけ
て長さL2で延びる押広げ平行部3とからなる。高さH
+ΔHを有するかみ込み押広げ部2と押広げ平行部3の
両側部には成形角αが付けられて、断面が台形になって
いる。かみ込み押広げ部2は、成形角αを先端部まで維
持するために、長さがL3で断面が三角形のかみ込み部
2aと、高さがH+ΔHで断面が台形の押し込み部2b
とからなる。長さL2の押広げ平行部3の高さは、押広
げ部2bの高さH+ΔHから最終の成形品寸法である高
さHまで漸減するように勾配が付けられている。
【0009】このようなダイス1を図4に示すような固
定側平板と移動側平板に取り付けて丸棒素材であるワー
ク4を冷間加工する場合、従来例と同様に、ワーク4
は、まずダイス1のかみ込み部2aにより成形角αのV
溝を形成され、かみ込み部2aの終了位置では高さH+
ΔHのV溝が形成される。そして次の押広げ部2bによ
りV溝が軸方向に広げられ、押広げ部2bの終了位置で
は、幅Wで高さH+ΔHの台形溝が形成される。この押
広げ部2bの終了位置では、素材状態では断面が円形の
ワーク4は、上下のダイス1により圧し潰されて、図2
に示すように、楕円状の断面になっており、小径dは上
下のダイス1、1間の距離に等しく、大径Dはワーク4
の軸方向に対し直角な方向となる。そしてこの状態か
ら、次の押広げ平行部3による成形に移行すると、押広
げ平行部3の厚さは、H+ΔHからHへ漸減しているの
で、その距離が実質的に広がることになり、小径dが増
加して大径Dが減少し、ワーク4の断面は円形に近づく
とともに、台形溝の両側斜面部がならされて、所定寸法
精度に仕上げられる。
【0010】図3は本発明と従来例との性能の比較を示
したものである。ダイスのサンプルとして、かみ込み押
広げ部2の長さL1が170mm、押広げ平行部3の長
さL2が330mm、全長Lが500mmのダイスにお
いて、従来例として高さHが3mmで一定のものを使用
し、本発明として長さ170mmの範囲における高さH
+ΔHが5mmで、長さ500mmの位置における高さ
Hが3mmのものを使用した。この結果、図3からも明
らかなように、押広げ平行部3による成形工程におい
て、従来例では、小径dが25mmから微増し、大径D
が31mmから30mmまで1mmしか減少していない
ため、楕円形状がそのまま残っている。これに対し、本
発明はでは、小径dが22mmから24mmに変化し、
大径Dが29mmから24mmまで5mmも変化して真
円に近づいていることが分かる。この場合のΔH/Hの
値は2/3で0.67であるが、ΔH/Hの値は0.0
1から2.00程度の範囲までが良好な結果が得られ
た。
【0011】上記した説明は、本発明におけるダイスを
用いて冷間加工を行なった場合であるが、熱間加工にお
いても勿論有効である。また、平板方式のクロスローリ
ングについて説明したが、ロール方式のクロスローリン
グについても同様に適用することができる。また、上記
の説明は、成形品として単純な中細軸を例にしている
が、ダイスの形状を変えることによって、種々の形状の
段付き軸を成形することができ、その場合においても、
押広げ平行部については、本発明のように高さを漸減す
ることにより、本発明の効果を得ることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるダ
イスは、かみ込み押広げ部の最大高さをH+ΔHとし、
押広げ平行部の高さをH+ΔHから漸減して高さHまで
勾配を付けたものであり、かみ込み押広げ部により断面
楕円状に形成されたワークが、押広げ平行部における高
さの漸減によりダイス間の距離が徐々に広がって圧力が
低下するので、断面形状が円形に戻り、押広げ平行部の
長さが比較的短くても、真円度の高い成形品を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のクロスローリング装置における
ダイスの展開正面図。 (b)同ダイスの展開平面図。 (c)同ダイスによって成形されるワークの正面図。
【図2】クロスローリング加工時に断面が円形から楕円
状に変形したワークの断面図。
【図3】本発明と従来例とを比較するワークの形状変化
を示す特性図。
【図4】従来の平板式クロスローリング装置の概略を示
す斜視図。
【図5】(a)同装置におけるダイスの展開正面図。 (b)同装置におけるダイスの展開平面図。 (c)同装置による成形品の正面図。
【図6】従来のロール式クロスローリング装置の概略を
示す斜視図。
【符号の説明】
1 ダイス 2 かみ込み押広げ部 3 押広げ平行部 4 ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒素材を相対移動するダイス間に挟ん
    で段付き軸製品を転造するクロスローリング装置におい
    て、前記ダイスが、その展開形状において、先端部から
    進行角βで広がる長さL1のかみ込み押広げ部と、前記
    かみ込み押広げ部から後端部にかけて長さL2の押広げ
    平行部とを有し、前記かみ込み押広げ部の最大高さをH
    +ΔHとし、前記押広げ平行部の高さをH+ΔHから漸
    減して高さHまで勾配を付けたことを特徴とするクロス
    ローリング装置。
  2. 【請求項2】 ΔH/Hの値を0.01以上とした請求
    項1記載のクロスローリング装置。
JP31014797A 1997-11-12 1997-11-12 クロスローリング装置 Pending JPH11147152A (ja)

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JP31014797A JPH11147152A (ja) 1997-11-12 1997-11-12 クロスローリング装置

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JP31014797A JPH11147152A (ja) 1997-11-12 1997-11-12 クロスローリング装置

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JPH11147152A true JPH11147152A (ja) 1999-06-02

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ID=18001740

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JP31014797A Pending JPH11147152A (ja) 1997-11-12 1997-11-12 クロスローリング装置

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