JPH11145280A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH11145280A JPH11145280A JP30380997A JP30380997A JPH11145280A JP H11145280 A JPH11145280 A JP H11145280A JP 30380997 A JP30380997 A JP 30380997A JP 30380997 A JP30380997 A JP 30380997A JP H11145280 A JPH11145280 A JP H11145280A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 微細で信頼性が高いエアギャップ配線を高精
度で形成することができる半導体装置の製造方法を提供
する。 【解決手段】 電極2が選択的に形成された基板1上
に、第1の感光性ポリイミド膜を形成する。次に、第1
の感光性ポリイミド膜にi線を選択的に照射し、これを
パターニングすることにより、第1の感光性ポリイミド
膜パターン3が形成される。次いで、これらの上に、第
2の感光性ポリイミド膜4を塗布した後、i線を選択的
に照射して、これをパターニングすることにより、第2
の感光性ポリイミド膜パターン5が形成される。その
後、これらの上面にアルミニウム膜を堆積させ、その表
面を研磨して第2の感光性ポリイミド膜パターン5の上
面を露出させた後、有機溶媒により感光性ポリイミド膜
パターンを剥離することにより、電極2間に跨るアルミ
ニウム膜からなるエアギャップ配線が形成される。
度で形成することができる半導体装置の製造方法を提供
する。 【解決手段】 電極2が選択的に形成された基板1上
に、第1の感光性ポリイミド膜を形成する。次に、第1
の感光性ポリイミド膜にi線を選択的に照射し、これを
パターニングすることにより、第1の感光性ポリイミド
膜パターン3が形成される。次いで、これらの上に、第
2の感光性ポリイミド膜4を塗布した後、i線を選択的
に照射して、これをパターニングすることにより、第2
の感光性ポリイミド膜パターン5が形成される。その
後、これらの上面にアルミニウム膜を堆積させ、その表
面を研磨して第2の感光性ポリイミド膜パターン5の上
面を露出させた後、有機溶媒により感光性ポリイミド膜
パターンを剥離することにより、電極2間に跨るアルミ
ニウム膜からなるエアギャップ配線が形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は層間絶縁膜を使用し
ないエアギャップ配線を有する半導体装置の製造方法に
関し、特に、高精度で信頼性が高い半導体装置の製造方
法に関する。
ないエアギャップ配線を有する半導体装置の製造方法に
関し、特に、高精度で信頼性が高い半導体装置の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、LSIの動作の高速化のために、
層間絶縁膜を使用しないエアギャップ配線を有する半導
体装置が使用されており、これに伴って、容易にエアギ
ャップ配線を形成することができる形成方法が提案され
ている(特開平2−219256号公報)。図6(a)
及び(b)及び図7(a)乃至(c)は従来の半導体装
置の製造方法を工程順に示す断面図である。図6(a)
に示すように、半導体基板1上に電極2が選択的に形成
されている。
層間絶縁膜を使用しないエアギャップ配線を有する半導
体装置が使用されており、これに伴って、容易にエアギ
ャップ配線を形成することができる形成方法が提案され
ている(特開平2−219256号公報)。図6(a)
及び(b)及び図7(a)乃至(c)は従来の半導体装
置の製造方法を工程順に示す断面図である。図6(a)
に示すように、半導体基板1上に電極2が選択的に形成
されている。
【0003】この2つの電極2に跨るエアギャップ配線
を形成する場合、図6(b)に示すように、電極2が形
成された半導体基板1上に、レジスト膜11aをスピン
コーティングする。そして、これらの上方に、露光用光
透過層22を配置する。この光透過層22における電極
2間の上方に位置する領域には、半透過層24が接着さ
れている。また、光透過層22における電極2の上方に
位置する領域及び半透過層24が接着された領域を除く
領域には、遮蔽層23が接着されている。このように構
成された露光用光透過層22を介して、上方からレジス
ト膜11aに露光用光21を照射する。
を形成する場合、図6(b)に示すように、電極2が形
成された半導体基板1上に、レジスト膜11aをスピン
コーティングする。そして、これらの上方に、露光用光
透過層22を配置する。この光透過層22における電極
2間の上方に位置する領域には、半透過層24が接着さ
れている。また、光透過層22における電極2の上方に
位置する領域及び半透過層24が接着された領域を除く
領域には、遮蔽層23が接着されている。このように構
成された露光用光透過層22を介して、上方からレジス
ト膜11aに露光用光21を照射する。
【0004】そうすると、光透過層22における半透過
層24及び遮蔽層23が形成されていない領域を透過し
た光21は、電極2の表面に到達する。また、半透過層
24を透過した光21は、半透過層24を透過すること
により、その強度が弱められて、レジスト膜11aの膜
厚の中央付近に到達する。なお、遮蔽層23の上方から
照射された光21は、遮蔽層23により完全に遮蔽され
るので、レジスト膜11aまで到達しない。
層24及び遮蔽層23が形成されていない領域を透過し
た光21は、電極2の表面に到達する。また、半透過層
24を透過した光21は、半透過層24を透過すること
により、その強度が弱められて、レジスト膜11aの膜
厚の中央付近に到達する。なお、遮蔽層23の上方から
照射された光21は、遮蔽層23により完全に遮蔽され
るので、レジスト膜11aまで到達しない。
【0005】光21を照射した後、レジスト膜11aを
エッチングすることにより、図7(a)に示すように、
配線2間に、この配線よりも厚い膜厚のレジスト膜パタ
ーン11bが形成されると共に、配線2間と配線2が形
成された領域とを除く領域に、レジスト膜パターン11
bよりも厚い膜厚のレジスト膜パターン11cが形成さ
れる。
エッチングすることにより、図7(a)に示すように、
配線2間に、この配線よりも厚い膜厚のレジスト膜パタ
ーン11bが形成されると共に、配線2間と配線2が形
成された領域とを除く領域に、レジスト膜パターン11
bよりも厚い膜厚のレジスト膜パターン11cが形成さ
れる。
【0006】その後、図7(b)に示すように、これら
の上方に蒸着によりアルミニウム膜12を形成する。そ
の後、図7(c)に示すように、所定のエッチング液を
使用して、レジスト膜パターン11b及び11cを除去
する。これにより、レジスト膜パターン11cの上面に
形成されたアルミニウム膜はレジスト膜パターン11c
と共に除去されて、電極2及びレジスト膜パターン11
bの上面に形成されたアルミニウム膜のみが残存する。
その結果、電極2間に跨るアルミニウム膜からなる配線
14が形成される。
の上方に蒸着によりアルミニウム膜12を形成する。そ
の後、図7(c)に示すように、所定のエッチング液を
使用して、レジスト膜パターン11b及び11cを除去
する。これにより、レジスト膜パターン11cの上面に
形成されたアルミニウム膜はレジスト膜パターン11c
と共に除去されて、電極2及びレジスト膜パターン11
bの上面に形成されたアルミニウム膜のみが残存する。
その結果、電極2間に跨るアルミニウム膜からなる配線
14が形成される。
【0007】このように、レジスト膜11b及び11c
を仮の層間絶縁膜として使用し、配線となるアルミニウ
ム膜を形成した後、レジスト膜11b及び11cを除去
することにより、エアギャップを有する配線14を形成
することができる。
を仮の層間絶縁膜として使用し、配線となるアルミニウ
ム膜を形成した後、レジスト膜11b及び11cを除去
することにより、エアギャップを有する配線14を形成
することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6及
び図7に示す従来の製造方法を使用して、半導体装置を
製造すると、以下に示す問題点が発生する。即ち、従来
の製造方法においては、仮の層間絶縁膜としてレジスト
膜を使用しているが、このレジスト膜は耐熱性が低く、
例えば、良好な被覆性が得られる金属膜の成膜方法であ
る高温スパッタリング法及びリフロースパッタリング法
等のスパッタリング方法を使用することができない。そ
こで、蒸着により金属膜を形成すると、電極2間に形成
される金属膜の膜厚が極めて薄くなるので、微細で信頼
性が高いエアギャップ配線を形成することが困難とな
る。
び図7に示す従来の製造方法を使用して、半導体装置を
製造すると、以下に示す問題点が発生する。即ち、従来
の製造方法においては、仮の層間絶縁膜としてレジスト
膜を使用しているが、このレジスト膜は耐熱性が低く、
例えば、良好な被覆性が得られる金属膜の成膜方法であ
る高温スパッタリング法及びリフロースパッタリング法
等のスパッタリング方法を使用することができない。そ
こで、蒸着により金属膜を形成すると、電極2間に形成
される金属膜の膜厚が極めて薄くなるので、微細で信頼
性が高いエアギャップ配線を形成することが困難とな
る。
【0009】また、半導体基板上にレジスト膜を多層に
塗布する場合には、上層のレジスト膜を形成するときに
下層のレジスト膜が溶出するので、レジスト膜の膜厚
は、レジスト膜材料の粘度とスピンコーティングの回転
数によって決定される。従って、所望の厚さのレジスト
膜を形成することができず、多層配線の形成が困難とな
る。更に、従来の製造方法によると、光透過層22及び
半透過層24を透過する光21の強度によって、配線1
4の厚さが決定されるので、信頼性が高い配線14を高
精度で形成することができない。
塗布する場合には、上層のレジスト膜を形成するときに
下層のレジスト膜が溶出するので、レジスト膜の膜厚
は、レジスト膜材料の粘度とスピンコーティングの回転
数によって決定される。従って、所望の厚さのレジスト
膜を形成することができず、多層配線の形成が困難とな
る。更に、従来の製造方法によると、光透過層22及び
半透過層24を透過する光21の強度によって、配線1
4の厚さが決定されるので、信頼性が高い配線14を高
精度で形成することができない。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、微細で信頼性が高いエアギャップ配線を高
精度で形成することができる半導体装置の製造方法を提
供することを目的とする。
のであって、微細で信頼性が高いエアギャップ配線を高
精度で形成することができる半導体装置の製造方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、基板上に2以上の導電層を選択的に形成
する工程と、前記基板上及び前記導電層上に、第1の感
光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記第1の感光性
耐熱高分子層を選択的に露光して、前記導電層の上方に
おける第1の感光性耐熱高分子層を選択的に除去する工
程と、前記導電層及び第1の感光性耐熱高分子層を覆う
第2の感光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記第2
の感光性耐熱高分子層を選択的に露光して、これを除去
することにより前記第1の感光性耐熱高分子層を選択的
に露出させる配線形成用溝を形成する工程と、全面に第
1の金属膜を堆積する工程と、前記配線形成用溝の内部
以外の領域に形成された前記第1の金属膜を除去する工
程と、前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層を除去し
て、前記導電層に跨る形状の第1の金属膜からなる第1
の配線を形成する工程と、を有することを特徴とする。
の製造方法は、基板上に2以上の導電層を選択的に形成
する工程と、前記基板上及び前記導電層上に、第1の感
光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記第1の感光性
耐熱高分子層を選択的に露光して、前記導電層の上方に
おける第1の感光性耐熱高分子層を選択的に除去する工
程と、前記導電層及び第1の感光性耐熱高分子層を覆う
第2の感光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記第2
の感光性耐熱高分子層を選択的に露光して、これを除去
することにより前記第1の感光性耐熱高分子層を選択的
に露出させる配線形成用溝を形成する工程と、全面に第
1の金属膜を堆積する工程と、前記配線形成用溝の内部
以外の領域に形成された前記第1の金属膜を除去する工
程と、前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層を除去し
て、前記導電層に跨る形状の第1の金属膜からなる第1
の配線を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0012】これらの感光性耐熱高分子層は、感光性ポ
リイミド、ポリアミド酸エステル及びポリベンゾイミダ
ゾールからなる群から選択された1種の高分子からなる
ことが好ましい。また、前記感光性耐熱高分子層を露光
する工程においては、ArFエキシマレーザ、KrFエ
キシマレーザ、i線及びg線からなる群から選択された
1種を使用することができる。
リイミド、ポリアミド酸エステル及びポリベンゾイミダ
ゾールからなる群から選択された1種の高分子からなる
ことが好ましい。また、前記感光性耐熱高分子層を露光
する工程においては、ArFエキシマレーザ、KrFエ
キシマレーザ、i線及びg線からなる群から選択された
1種を使用することができる。
【0013】更に、前記金属膜は、アルミニウム及び銅
からなる群から選択された1種の金属からなることが好
ましく、これらは、化学気相成長法、メッキ法、物理気
相化学成長法及びスパッタリング法からなる群から選択
された1種の形成方法により形成することができる。更
にまた、感光性耐熱高分子層を除去する工程は、プラズ
マアッシング処理及び有機溶剤を使用したウエット処理
からなる群から選択された少なくとも1種の処理方法を
使用することができる。
からなる群から選択された1種の金属からなることが好
ましく、これらは、化学気相成長法、メッキ法、物理気
相化学成長法及びスパッタリング法からなる群から選択
された1種の形成方法により形成することができる。更
にまた、感光性耐熱高分子層を除去する工程は、プラズ
マアッシング処理及び有機溶剤を使用したウエット処理
からなる群から選択された少なくとも1種の処理方法を
使用することができる。
【0014】本発明に係る半導体装置の製造方法は、全
面に第3の感光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記
第3の感光性耐熱高分子層を選択的に露光して、これを
除去する工程と、前記第3の感光性耐熱高分子層を覆う
第4の感光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記第2
の感光性耐熱高分子層を選択的に露光して、これを除去
することにより前記第3の感光性耐熱高分子層を選択的
に露出させる配線形成用溝を形成する工程と、全面に第
2の金属膜を堆積する工程と、前記配線形成用溝の内部
以外の領域に形成された前記第2の金属膜を除去する工
程と、からなる一連の工程を、前記金属膜を除去する工
程と、前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層を除去す
る工程との間に1又は2回以上繰り返して実施すること
ができ、この場合、前記第1及び第2の感光性耐熱高分
子層を除去する工程においては、全ての感光性耐熱高分
子層を除去することが好ましい。
面に第3の感光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記
第3の感光性耐熱高分子層を選択的に露光して、これを
除去する工程と、前記第3の感光性耐熱高分子層を覆う
第4の感光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記第2
の感光性耐熱高分子層を選択的に露光して、これを除去
することにより前記第3の感光性耐熱高分子層を選択的
に露出させる配線形成用溝を形成する工程と、全面に第
2の金属膜を堆積する工程と、前記配線形成用溝の内部
以外の領域に形成された前記第2の金属膜を除去する工
程と、からなる一連の工程を、前記金属膜を除去する工
程と、前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層を除去す
る工程との間に1又は2回以上繰り返して実施すること
ができ、この場合、前記第1及び第2の感光性耐熱高分
子層を除去する工程においては、全ての感光性耐熱高分
子層を除去することが好ましい。
【0015】本発明においては、第1の感光性耐熱高分
子層を形成し、これを所定の形状にパターニングした
後、更にこれらの上に第2の感光性耐熱高分子層を形成
して、これをパターニングする。このとき、パターニン
グされた第1の感光性耐熱高分子層は硬化しているの
で、露光領域を調整することにより、第1及び第2の感
光性耐熱高分子層が積層された部分(積層膜)が形成さ
れると共に、この積層膜の間に、第1の感光性耐熱高分
子層のみが残存する部分が形成される。このようにし
て、前記積層膜の間に、配線形成用溝が形成される。そ
して、配線形成用溝を埋設する金属膜を形成し、この配
線形成用溝以外の領域に形成された金属膜を除去した
後、感光性耐熱高分子層を除去することにより、エアギ
ャップを有する金属膜からなる配線を形成することがで
きる。
子層を形成し、これを所定の形状にパターニングした
後、更にこれらの上に第2の感光性耐熱高分子層を形成
して、これをパターニングする。このとき、パターニン
グされた第1の感光性耐熱高分子層は硬化しているの
で、露光領域を調整することにより、第1及び第2の感
光性耐熱高分子層が積層された部分(積層膜)が形成さ
れると共に、この積層膜の間に、第1の感光性耐熱高分
子層のみが残存する部分が形成される。このようにし
て、前記積層膜の間に、配線形成用溝が形成される。そ
して、配線形成用溝を埋設する金属膜を形成し、この配
線形成用溝以外の領域に形成された金属膜を除去した
後、感光性耐熱高分子層を除去することにより、エアギ
ャップを有する金属膜からなる配線を形成することがで
きる。
【0016】このように、本発明においては、配線の高
さは前記積層膜の高さに依存し、配線の膜厚は、前記積
層膜の高さと前記第1の感光性耐熱高分子層の高さとの
差、即ち、第2の感光性耐熱高分子層の膜厚に依存す
る。従って、配線の高さ及び膜厚を容易に調整すること
ができ、信頼性が高い配線を高精度に形成することがで
きる。
さは前記積層膜の高さに依存し、配線の膜厚は、前記積
層膜の高さと前記第1の感光性耐熱高分子層の高さとの
差、即ち、第2の感光性耐熱高分子層の膜厚に依存す
る。従って、配線の高さ及び膜厚を容易に調整すること
ができ、信頼性が高い配線を高精度に形成することがで
きる。
【0017】また、配線形成用溝以外の領域に形成され
た金属膜を除去し、上述の方法と同様に、2層の感光性
耐熱高分子層の形成及びパターニングを順次実施して、
金属膜を形成した後、全ての耐熱高分子層を除去する
と、エアギャップを有する配線を任意の層数で容易に形
成することができる。また、本発明においては、感光性
耐熱高分子層を使用しており、この耐熱高分子層はレジ
スト膜と比較して耐熱性が高いので、配線を形成するた
めの金属膜を形成する方法として、被覆性が良好である
高温スパッタリング法等により形成することができる。
更に、耐熱高分子層を積層する場合に、下層の耐熱高分
子層を形成した後に、上層の耐熱高分子層を形成して
も、熱により下層が溶出されることがないので、任意の
厚さで耐熱高分子層が形成される。従って、微細で信頼
性が高いエアギャップ配線を形成することができる。
た金属膜を除去し、上述の方法と同様に、2層の感光性
耐熱高分子層の形成及びパターニングを順次実施して、
金属膜を形成した後、全ての耐熱高分子層を除去する
と、エアギャップを有する配線を任意の層数で容易に形
成することができる。また、本発明においては、感光性
耐熱高分子層を使用しており、この耐熱高分子層はレジ
スト膜と比較して耐熱性が高いので、配線を形成するた
めの金属膜を形成する方法として、被覆性が良好である
高温スパッタリング法等により形成することができる。
更に、耐熱高分子層を積層する場合に、下層の耐熱高分
子層を形成した後に、上層の耐熱高分子層を形成して
も、熱により下層が溶出されることがないので、任意の
厚さで耐熱高分子層が形成される。従って、微細で信頼
性が高いエアギャップ配線を形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る半導
体装置の製造方法について、添付の図面を参照して具体
的に説明する。図1(a)乃至(d)及び図2(a)乃
至(c)は、本発明の実施例に係る半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。図1(a)に示すよう
に、例えば8インチの半導体基板1上には、絶縁膜(図
示せず)を介してアルミニウムからなる電極(導電層)
2が選択的に形成されている。
体装置の製造方法について、添付の図面を参照して具体
的に説明する。図1(a)乃至(d)及び図2(a)乃
至(c)は、本発明の実施例に係る半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。図1(a)に示すよう
に、例えば8インチの半導体基板1上には、絶縁膜(図
示せず)を介してアルミニウムからなる電極(導電層)
2が選択的に形成されている。
【0019】図1(b)に示すように、スピナー(図示
せず)を使用して、基板1上に第1の感光性ポリイミド
膜(感光性耐熱高分子層,図示せず)を塗布する。具体
的には、基板1をスピナーに設置し、基板1の表面上に
例えば感光性ポリイミド液を滴下した後、基板1を例え
ば2000乃至5000回転で40秒間保持する。これ
により、基板1上に5000乃至10000Åの膜厚で
第1の感光性ポリイミド膜を形成することができる。次
に、この第1の感光性ポリイミド膜を60乃至180℃
の温度でベーキングした後、電極2の上方に位置する第
1の感光性ポリイミド膜のみがエッチング除去されるよ
うに、水銀ランプのi線を50乃至500(mJ/cm
2)の強度で選択的に照射する。次いで、第1の感光性
ポリイミド膜を60乃至130℃の温度で30乃至18
0分間ベーキングした後、現像液に浸漬し、250℃の
温度でこれを硬化させることにより、基板1上の電極2
が形成されていない領域に、電極2よりも厚い均一な膜
厚の第1の感光性ポリイミド膜パターン3が形成され
る。
せず)を使用して、基板1上に第1の感光性ポリイミド
膜(感光性耐熱高分子層,図示せず)を塗布する。具体
的には、基板1をスピナーに設置し、基板1の表面上に
例えば感光性ポリイミド液を滴下した後、基板1を例え
ば2000乃至5000回転で40秒間保持する。これ
により、基板1上に5000乃至10000Åの膜厚で
第1の感光性ポリイミド膜を形成することができる。次
に、この第1の感光性ポリイミド膜を60乃至180℃
の温度でベーキングした後、電極2の上方に位置する第
1の感光性ポリイミド膜のみがエッチング除去されるよ
うに、水銀ランプのi線を50乃至500(mJ/cm
2)の強度で選択的に照射する。次いで、第1の感光性
ポリイミド膜を60乃至130℃の温度で30乃至18
0分間ベーキングした後、現像液に浸漬し、250℃の
温度でこれを硬化させることにより、基板1上の電極2
が形成されていない領域に、電極2よりも厚い均一な膜
厚の第1の感光性ポリイミド膜パターン3が形成され
る。
【0020】その後、図1(c)に示すように、第1の
感光性ポリイミド膜を形成した場合と同様にして、電極
2上及び第1の感光性ポリイミド膜パターン3上に、第
2の感光性ポリイミド膜4を塗布し、これをベーキング
する。
感光性ポリイミド膜を形成した場合と同様にして、電極
2上及び第1の感光性ポリイミド膜パターン3上に、第
2の感光性ポリイミド膜4を塗布し、これをベーキング
する。
【0021】その後、図1(d)に示すように、電極2
の上方及び電極2間の第1の感光性ポリイミド膜パター
ン3の上方に形成された第2の感光性ポリイミド膜4の
みがエッチング除去されるように、水銀ランプのi線を
選択的に照射し、これをパターニングする。このとき、
電極2の上方及び電極2間の第1の感光性ポリイミド膜
パターン3の上方に形成された第2の感光性ポリイミド
膜4は除去されるが、電極2間の第1の感光性ポリイミ
ド膜パターン3は既に硬化しているので、エッチングに
より除去されず、残存する。また、基板1上の電極2間
を除く領域においては、第1の感光性ポリイミド膜パタ
ーン3上に第2の感光性ポリイミド膜4が積層されるの
で、第1の感光性ポリイミド膜パターン3よりも厚い膜
厚の第2の感光性ポリイミド膜パターン5が形成され
る。本実施例においては、第2の感光性ポリイミド膜パ
ターン5間の領域が、配線形成用溝となる。
の上方及び電極2間の第1の感光性ポリイミド膜パター
ン3の上方に形成された第2の感光性ポリイミド膜4の
みがエッチング除去されるように、水銀ランプのi線を
選択的に照射し、これをパターニングする。このとき、
電極2の上方及び電極2間の第1の感光性ポリイミド膜
パターン3の上方に形成された第2の感光性ポリイミド
膜4は除去されるが、電極2間の第1の感光性ポリイミ
ド膜パターン3は既に硬化しているので、エッチングに
より除去されず、残存する。また、基板1上の電極2間
を除く領域においては、第1の感光性ポリイミド膜パタ
ーン3上に第2の感光性ポリイミド膜4が積層されるの
で、第1の感光性ポリイミド膜パターン3よりも厚い膜
厚の第2の感光性ポリイミド膜パターン5が形成され
る。本実施例においては、第2の感光性ポリイミド膜パ
ターン5間の領域が、配線形成用溝となる。
【0022】その後、図2(a)に示すように、これら
の上面にTi及びTiN等の高融点金属膜(図示せず)
をスパッタリングにより形成した後、全面に化学気相成
長法により第1のアルミニウム膜(第1の金属膜)6を
堆積させる。具体的には、ジメチルアルミニウムハイド
ライド(DMAH:(CH3)2AlH)を使用すると
共に、H2ガスをキャリアガスとして、流量を30乃至
3000sccmとし、基板温度を100乃至240
℃、DMAHの分圧を0.01乃至30Torrとし
て、気相成長することにより、第1のアルミニウム膜6
を形成することができる。
の上面にTi及びTiN等の高融点金属膜(図示せず)
をスパッタリングにより形成した後、全面に化学気相成
長法により第1のアルミニウム膜(第1の金属膜)6を
堆積させる。具体的には、ジメチルアルミニウムハイド
ライド(DMAH:(CH3)2AlH)を使用すると
共に、H2ガスをキャリアガスとして、流量を30乃至
3000sccmとし、基板温度を100乃至240
℃、DMAHの分圧を0.01乃至30Torrとし
て、気相成長することにより、第1のアルミニウム膜6
を形成することができる。
【0023】その後、図2(b)に示すように、第1の
アルミニウム膜6の表面をスラリーを使用した化学機械
研磨(CMP)により研磨することにより、第2の感光
性ポリイミド膜パターン5の上面を露出させる。
アルミニウム膜6の表面をスラリーを使用した化学機械
研磨(CMP)により研磨することにより、第2の感光
性ポリイミド膜パターン5の上面を露出させる。
【0024】その後、図2(c)に示すように、アセト
ン、エタノール及びメタノール等の有機溶媒を使用し
て、感光性ポリイミド膜パターン3及び5を剥離除去す
ることにより、電極2の上面及び感光性ポリイミド膜パ
ターン3の上面に形成されたアルミニウム膜のみが残存
する。その結果、電極2間に跨るアルミニウム膜からな
るエアギャップを有する配線7が形成される。なお、感
光性ポリイミド膜パターン3及び5は、有機溶媒を使用
したウエット処理のみでも十分に剥離することができる
が、プラズマアッシングを使用してもよい。また、図1
(a)に示す工程において、現像液に浸漬した後の第1
の感光性ポリイミド膜を硬化させる温度は、化学気相成
長時の温度よりも高い温度であれば、パターンが崩れな
い範囲で任意に設定することができる。
ン、エタノール及びメタノール等の有機溶媒を使用し
て、感光性ポリイミド膜パターン3及び5を剥離除去す
ることにより、電極2の上面及び感光性ポリイミド膜パ
ターン3の上面に形成されたアルミニウム膜のみが残存
する。その結果、電極2間に跨るアルミニウム膜からな
るエアギャップを有する配線7が形成される。なお、感
光性ポリイミド膜パターン3及び5は、有機溶媒を使用
したウエット処理のみでも十分に剥離することができる
が、プラズマアッシングを使用してもよい。また、図1
(a)に示す工程において、現像液に浸漬した後の第1
の感光性ポリイミド膜を硬化させる温度は、化学気相成
長時の温度よりも高い温度であれば、パターンが崩れな
い範囲で任意に設定することができる。
【0025】このように、本実施例によれば、配線7が
形成される高さ及び膜厚が、第2のポリイミド膜4の膜
厚によって決定されるので、信頼性が高い配線7を高精
度に形成することができる。
形成される高さ及び膜厚が、第2のポリイミド膜4の膜
厚によって決定されるので、信頼性が高い配線7を高精
度に形成することができる。
【0026】図3(a)乃至(c)、図4(a)及び
(b)並びに図5(a)乃至(c)は本発明を利用して
多層配線を形成する場合の半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図である。図3乃至図5において、図1及
び図2と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明
は省略する。先ず、図2(b)に示す工程までと同様
に、基板1上に感光性ポリイミド膜パターン3及び5を
形成すると共に、電極2上及び電極2間の感光性ポリイ
ミド膜パターン3の上に、配線7を形成する。このと
き、第2の感光性ポリイミド膜パターン5の上面と、配
線7の上面とは、平坦な表面となっている。
(b)並びに図5(a)乃至(c)は本発明を利用して
多層配線を形成する場合の半導体装置の製造方法を工程
順に示す断面図である。図3乃至図5において、図1及
び図2と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明
は省略する。先ず、図2(b)に示す工程までと同様
に、基板1上に感光性ポリイミド膜パターン3及び5を
形成すると共に、電極2上及び電極2間の感光性ポリイ
ミド膜パターン3の上に、配線7を形成する。このと
き、第2の感光性ポリイミド膜パターン5の上面と、配
線7の上面とは、平坦な表面となっている。
【0027】次に、図3(b)に示すように、これらの
上面に、スピナー(図示せず)を使用して、第3の感光
性ポリイミド膜8aを塗布する。具体的には、基板1を
スピナーに設置し、第2の感光性ポリイミド膜パターン
5及び配線7の上面に、例えば感光性ポリイミド液を滴
下した後、基板1を例えば2000乃至5000回転で
40秒間保持する。これにより、表面に5000乃至1
0000Åの膜厚で第3の感光性ポリイミド膜8aを均
一に形成することができる。
上面に、スピナー(図示せず)を使用して、第3の感光
性ポリイミド膜8aを塗布する。具体的には、基板1を
スピナーに設置し、第2の感光性ポリイミド膜パターン
5及び配線7の上面に、例えば感光性ポリイミド液を滴
下した後、基板1を例えば2000乃至5000回転で
40秒間保持する。これにより、表面に5000乃至1
0000Åの膜厚で第3の感光性ポリイミド膜8aを均
一に形成することができる。
【0028】次いで、図3(c)に示すように、この第
3の感光性ポリイミド膜8aを60乃至180℃の温度
でベーキングした後、電極2の上方に位置する第3の感
光性ポリイミド膜8aのみがエッチング除去されるよう
に、水銀ランプのi線を50乃至500(mJ/c
m2)の強度で選択的に照射する。次いで、第3の感光
性ポリイミド膜8aを60乃至130℃の温度で30乃
至180分間ベーキングした後、現像液に浸漬し、25
0乃至450℃の温度でこれを硬化させることにより、
第2の感光性ポリイミド膜パターン5の上及び第1の感
光性ポリイミド膜パターン3の上方における配線7上
に、均一な膜厚の第3の感光性ポリイミド膜パターン8
が形成される。
3の感光性ポリイミド膜8aを60乃至180℃の温度
でベーキングした後、電極2の上方に位置する第3の感
光性ポリイミド膜8aのみがエッチング除去されるよう
に、水銀ランプのi線を50乃至500(mJ/c
m2)の強度で選択的に照射する。次いで、第3の感光
性ポリイミド膜8aを60乃至130℃の温度で30乃
至180分間ベーキングした後、現像液に浸漬し、25
0乃至450℃の温度でこれを硬化させることにより、
第2の感光性ポリイミド膜パターン5の上及び第1の感
光性ポリイミド膜パターン3の上方における配線7上
に、均一な膜厚の第3の感光性ポリイミド膜パターン8
が形成される。
【0029】その後、図4(a)に示すように、第3の
感光性ポリイミド膜8aを形成した場合と同様にして、
配線7上及び第3の感光性ポリイミド膜パターン8上
に、第4の感光性ポリイミド膜16を塗布し、これをベ
ーキングする。
感光性ポリイミド膜8aを形成した場合と同様にして、
配線7上及び第3の感光性ポリイミド膜パターン8上
に、第4の感光性ポリイミド膜16を塗布し、これをベ
ーキングする。
【0030】その後、図4(b)に示すように、配線7
の上方に形成された第4の感光性ポリイミド膜16のみ
がエッチング除去されるように、水銀ランプのi線を選
択的に照射し、これをパターニングする。このとき、配
線7の上方における第4の感光性ポリイミド膜16は除
去されるが、配線7上に形成された第3の感光性ポリイ
ミド膜パターン8は既に硬化しているので、エッチング
により除去されず、残存する。また、第2の感光性ポリ
イミド膜パターン5上においては、第3の感光性ポリイ
ミド膜パターン8上に第4の感光性ポリイミド膜16が
積層されるので、第3の感光性ポリイミド膜パターン8
よりも厚い膜厚の第4の感光性ポリイミド膜パターン1
5が形成される。
の上方に形成された第4の感光性ポリイミド膜16のみ
がエッチング除去されるように、水銀ランプのi線を選
択的に照射し、これをパターニングする。このとき、配
線7の上方における第4の感光性ポリイミド膜16は除
去されるが、配線7上に形成された第3の感光性ポリイ
ミド膜パターン8は既に硬化しているので、エッチング
により除去されず、残存する。また、第2の感光性ポリ
イミド膜パターン5上においては、第3の感光性ポリイ
ミド膜パターン8上に第4の感光性ポリイミド膜16が
積層されるので、第3の感光性ポリイミド膜パターン8
よりも厚い膜厚の第4の感光性ポリイミド膜パターン1
5が形成される。
【0031】その後、図5(a)に示すように、430
℃の高温スパッタリング法により、全面に第2のアルミ
ニウム膜9を堆積させる。
℃の高温スパッタリング法により、全面に第2のアルミ
ニウム膜9を堆積させる。
【0032】その後、図5(b)に示すように、第2の
アルミニウム膜9の表面をスラリーを使用した化学機械
研磨により研磨することにより、第2の感光性ポリイミ
ド膜パターン5の上面を露出させる。
アルミニウム膜9の表面をスラリーを使用した化学機械
研磨により研磨することにより、第2の感光性ポリイミ
ド膜パターン5の上面を露出させる。
【0033】その後、図5(c)に示すように、100
W乃至2kWのプラズマアッシングを実施することによ
り、第1、第2、第3及び第4の感光性ポリイミド膜パ
ターン3、5、8及び15を全て剥離除去する。これに
より、電極2間に跨る形状で、アルミニウム膜からなり
エアギャップを有する配線7が形成されると共に、配線
7の上にアルミニウム膜からなりエアギャップを有する
配線10が形成される。なお、感光性ポリイミド膜パタ
ーンの剥離工程においては、プラズマアッシングの使用
に、有機溶媒を使用したウエット処理を併用してもよ
い。
W乃至2kWのプラズマアッシングを実施することによ
り、第1、第2、第3及び第4の感光性ポリイミド膜パ
ターン3、5、8及び15を全て剥離除去する。これに
より、電極2間に跨る形状で、アルミニウム膜からなり
エアギャップを有する配線7が形成されると共に、配線
7の上にアルミニウム膜からなりエアギャップを有する
配線10が形成される。なお、感光性ポリイミド膜パタ
ーンの剥離工程においては、プラズマアッシングの使用
に、有機溶媒を使用したウエット処理を併用してもよ
い。
【0034】このように、図3(b)に示す感光性ポリ
イミド膜の塗布工程から、図5(b)に示す化学機械研
磨による研磨工程までを順次繰り返し、最後に全ての感
光性ポリイミド膜パターンを剥離することにより、エア
ギャップを有する配線を任意の層数で容易に形成するこ
とができる。なお、感光性ポリイミド膜はレジスト膜と
比較して耐熱性が高いので、配線7及び10を形成する
ためのアルミニウム膜を形成する方法が限定されず、ア
ルミニウム膜を形成する方法として、例えば被覆性が良
好である高温スパッタリング法等を使用することができ
る。更に、感光性ポリイミド膜を積層する場合に、下層
の感光性ポリイミド膜を形成した後に、上層の感光性ポ
リイミド膜を形成しても、熱により下層が溶出されるこ
とがなく、任意の厚さで感光性ポリイミド膜を形成する
ことができる。従って、微細で信頼性が高いエアギャッ
プ配線が形成される。
イミド膜の塗布工程から、図5(b)に示す化学機械研
磨による研磨工程までを順次繰り返し、最後に全ての感
光性ポリイミド膜パターンを剥離することにより、エア
ギャップを有する配線を任意の層数で容易に形成するこ
とができる。なお、感光性ポリイミド膜はレジスト膜と
比較して耐熱性が高いので、配線7及び10を形成する
ためのアルミニウム膜を形成する方法が限定されず、ア
ルミニウム膜を形成する方法として、例えば被覆性が良
好である高温スパッタリング法等を使用することができ
る。更に、感光性ポリイミド膜を積層する場合に、下層
の感光性ポリイミド膜を形成した後に、上層の感光性ポ
リイミド膜を形成しても、熱により下層が溶出されるこ
とがなく、任意の厚さで感光性ポリイミド膜を形成する
ことができる。従って、微細で信頼性が高いエアギャッ
プ配線が形成される。
【0035】なお、上述した実施例においては、仮の層
間絶縁膜として、感光性ポリイミド膜を使用したが、本
発明においては、感光性耐熱高分子層であればよく、例
えば、ポリアミド酸エステル及びポリベンゾイミダゾー
ル等の高分子層を使用することができる。
間絶縁膜として、感光性ポリイミド膜を使用したが、本
発明においては、感光性耐熱高分子層であればよく、例
えば、ポリアミド酸エステル及びポリベンゾイミダゾー
ル等の高分子層を使用することができる。
【0036】また、本実施例においては、アルミニウム
膜を形成するための原料ガスとして、ジメチルアルミニ
ウムハイドライド(DMAH)を使用したが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、トリイソブチ
ルアルミニウム等のアルキルアルミニウムからなる原料
ガス、及びアルミニウムハイドライドアミンアダクツか
らなる原料ガス等を使用しても、同様にアルミニウム膜
を形成することができる。
膜を形成するための原料ガスとして、ジメチルアルミニ
ウムハイドライド(DMAH)を使用したが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、トリイソブチ
ルアルミニウム等のアルキルアルミニウムからなる原料
ガス、及びアルミニウムハイドライドアミンアダクツか
らなる原料ガス等を使用しても、同様にアルミニウム膜
を形成することができる。
【0037】更に、本発明においては、配線の原料とし
てはアルミニウムに限定されず、Cu膜からなる配線を
形成することができる。この場合には、ヘキサフロロア
セチアルアセトナート銅トリメチルビニルシラン等の原
料を使用した化学気相成長法により、Cu膜を形成する
ことができる。更にまた、配線を形成するための金属膜
の堆積方法としては、化学気相成長法の他に、メッキ又
は物理気相成長法を使用してもよい。
てはアルミニウムに限定されず、Cu膜からなる配線を
形成することができる。この場合には、ヘキサフロロア
セチアルアセトナート銅トリメチルビニルシラン等の原
料を使用した化学気相成長法により、Cu膜を形成する
ことができる。更にまた、配線を形成するための金属膜
の堆積方法としては、化学気相成長法の他に、メッキ又
は物理気相成長法を使用してもよい。
【0038】更にまた、本実施例においては、水銀ラン
プのi線を使用したリソグラフィにより、感光性ポリイ
ミド膜パターンを形成したが、本発明においてはこれに
限定されず、例えば、ArFエキシマレーザ、KrFエ
キシマレーザ及びg線を使用したリソグラフィにより、
感光性耐熱高分子層をパターニングすることができる。
プのi線を使用したリソグラフィにより、感光性ポリイ
ミド膜パターンを形成したが、本発明においてはこれに
限定されず、例えば、ArFエキシマレーザ、KrFエ
キシマレーザ及びg線を使用したリソグラフィにより、
感光性耐熱高分子層をパターニングすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
配線の高さ及び膜厚が露光強度により決定されるのでは
なく、第2の感光性耐熱高分子層の膜厚によって決定さ
れるので、信頼性が高い配線を高精度に形成することが
できる。また、一連の配線を形成する工程を順次繰り返
し、最後に全ての耐熱高分子層を剥離することにより、
エアギャップを有する配線を任意の層数で容易に形成す
ることができる。更に、耐熱高分子層はレジスト膜と比
較して耐熱性が高いので、配線を形成するための金属膜
を形成する方法が制限されず、例えば、被覆性が良好で
ある高温スパッタリング法等により金属膜を形成するこ
とができる。更にまた、感光性耐熱高分子層を積層して
も、熱により下層の高分子層が溶出されることがなく、
任意の厚さで耐熱高分子層が形成されるので、微細で信
頼性が高いエアギャップ配線を形成することができる。
配線の高さ及び膜厚が露光強度により決定されるのでは
なく、第2の感光性耐熱高分子層の膜厚によって決定さ
れるので、信頼性が高い配線を高精度に形成することが
できる。また、一連の配線を形成する工程を順次繰り返
し、最後に全ての耐熱高分子層を剥離することにより、
エアギャップを有する配線を任意の層数で容易に形成す
ることができる。更に、耐熱高分子層はレジスト膜と比
較して耐熱性が高いので、配線を形成するための金属膜
を形成する方法が制限されず、例えば、被覆性が良好で
ある高温スパッタリング法等により金属膜を形成するこ
とができる。更にまた、感光性耐熱高分子層を積層して
も、熱により下層の高分子層が溶出されることがなく、
任意の厚さで耐熱高分子層が形成されるので、微細で信
頼性が高いエアギャップ配線を形成することができる。
【図1】(a)乃至(d)は、本発明の実施例に係る半
導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2】(a)乃至(c)は、図1の次工程を工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】(a)乃至(c)は、本発明を利用して多層配
線を形成する場合の半導体装置の製造方法を工程順に示
す断面図である。
線を形成する場合の半導体装置の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図4】(a)及び(b)は、図3の次工程を工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】(a)乃至(c)は、図4の次工程を工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】(a)及び(b)は、従来の半導体装置の製造
方法を工程順に示す断面図である。
方法を工程順に示す断面図である。
【図7】(a)乃至(c)は、図6の次工程を工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
1;半導体基板 2;電極 3,5,8,15;感光性ポリイミド膜パターン 4,8a,16;感光性ポリイミド膜 6,9,12;アルミニウム膜 7,10,14;配線 11a;レジスト膜 11b,11c;レジスト膜パターン 21;光 22;光透過層 23;遮蔽層 24;半透過層
Claims (7)
- 【請求項1】 基板上に2以上の導電層を選択的に形成
する工程と、前記基板上及び前記導電層上に、第1の感
光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記第1の感光性
耐熱高分子層を選択的に露光して、前記導電層の上方に
おける第1の感光性耐熱高分子層を選択的に除去する工
程と、前記導電層及び第1の感光性耐熱高分子層を覆う
第2の感光性耐熱高分子層を形成する工程と、前記第2
の感光性耐熱高分子層を選択的に露光して、これを除去
することにより前記第1の感光性耐熱高分子層を選択的
に露出させる配線形成用溝を形成する工程と、全面に第
1の金属膜を堆積する工程と、前記配線形成用溝の内部
以外の領域に形成された前記第1の金属膜を除去する工
程と、前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層を除去し
て、前記導電層に跨る形状の第1の金属膜からなる第1
の配線を形成する工程と、を有することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層
は、感光性ポリイミド、ポリアミド酸エステル及びポリ
ベンゾイミダゾールからなる群から選択された1種の高
分子からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層
を露光する工程においては、ArFエキシマレーザ、K
rFエキシマレーザ、i線及びg線からなる群から選択
された1種が使用されることを特徴とする請求項1に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記第1の金属膜は、アルミニウム及び
銅からなる群から選択された1種の金属からなることを
特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記第1の金属膜は、化学気相成長法、
メッキ法、物理気相化学成長法及びスパッタリング法か
らなる群から選択された1種の形成方法により形成され
ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項6】 前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層
を除去する工程は、プラズマアッシング処理及び有機溶
剤を使用したウエット処理からなる群から選択された少
なくとも1種の処理方法を使用することを特徴とする請
求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 全面に第3の感光性耐熱高分子層を形成
する工程と、前記第3の感光性耐熱高分子層を選択的に
露光して、これを除去する工程と、前記第3の感光性耐
熱高分子層を覆う第4の感光性耐熱高分子層を形成する
工程と、前記第2の感光性耐熱高分子層を選択的に露光
して、これを除去することにより前記第3の感光性耐熱
高分子層を選択的に露出させる配線形成用溝を形成する
工程と、全面に第2の金属膜を堆積する工程と、前記配
線形成用溝の内部以外の領域に形成された前記第2の金
属膜を除去する工程と、からなる一連の工程を、前記金
属膜を除去する工程と、前記第1及び第2の感光性耐熱
高分子層を除去する工程との間に1又は2回以上繰り返
して実施し、前記第1及び第2の感光性耐熱高分子層を
除去する工程においては、全ての感光性耐熱高分子層を
除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30380997A JP3147835B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30380997A JP3147835B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11145280A true JPH11145280A (ja) | 1999-05-28 |
JP3147835B2 JP3147835B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=17925570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30380997A Expired - Fee Related JP3147835B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3147835B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004107398A3 (en) * | 2003-05-27 | 2005-08-18 | Freescale Semiconductor Inc | Semiconductor device with an air gap formed using a photosensitive material |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP30380997A patent/JP3147835B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004107398A3 (en) * | 2003-05-27 | 2005-08-18 | Freescale Semiconductor Inc | Semiconductor device with an air gap formed using a photosensitive material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3147835B2 (ja) | 2001-03-19 |
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