JPH11144473A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH11144473A
JPH11144473A JP9310823A JP31082397A JPH11144473A JP H11144473 A JPH11144473 A JP H11144473A JP 9310823 A JP9310823 A JP 9310823A JP 31082397 A JP31082397 A JP 31082397A JP H11144473 A JPH11144473 A JP H11144473A
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JP9310823A
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Takashi Kono
隆司 河野
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Mitsubishi Electric Corp
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    • G11C11/401Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming cells needing refreshing or charge regeneration, i.e. dynamic cells
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  • Computer Hardware Design (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体のメモリセルを用い、強誘電体の劣
化を防止しつつ低消費電力化を図った半導体記憶装置を
提供する。 【解決手段】 半導体記憶装置のメモリセルアレイをメ
モリブロックに分割する。DRAM/不揮発モード切換
回路62により、メモリブロックB11が外部からアク
セスされたときはメモリセルにDRAMと同様の動作を
させ、メモリブロックB1が一定期間アクセスを受けな
いときはメモリセルを不揮発メモリとして動作させリフ
レッシュ不要とする。このメモリブロックがアクセスを
受けなくなってから不揮発目的に移行するまでの待ち時
間管理を内蔵タイマ回路58を使用することによりユー
ザの使用状態に影響を受けにくい安定した低消費電力化
が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に関し、さらに特定的には不揮発性の半導体メモリセル
を備えた半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報機器の普及に伴い、半導体メモリに
求められる仕様が変化しつつある。特に携帯機器に搭載
される半導体メモリには低消費電力が求められる。
【0003】メモリ容量とコストの観点からダイナミッ
クランダムアクセスメモリ(以下DRAM)を使用する
ことが望ましいが、その特性上電源をオフしてしまうと
データ保持ができない。
【0004】このため、定期的にリフレッシュ動作を行
なわねばならず、機器を使用していない状態(スタンバ
イ状態)でもわずかながら電力を消費してしまう。
【0005】一方、不揮発性メモリは電源をオフしても
データ保持が可能であり、リフレッシュ動作などデータ
保持のため煩雑な動作を必要としない点で優れている。
【0006】これら不揮発性メモリにはフラッシュメモ
リや強誘電体メモリ(FRAM)などが候補として考え
られている。特に強誘電体メモリは、書換動作速度や書
換回数についてフラッシュメモリより優れている点があ
り、今後の不揮発性メモリの代表格として期待されてい
る。
【0007】図35は従来の強誘電体メモリのセル構成
の第1例を説明するための回路図である。
【0008】図35を参照して、メモリセル552は2
つのアクセストランジスタ568、570と、アクセス
トランジスタ568、570にそれぞれ対応して設けら
れる強誘電体キャパシタ572、574とを含む。
【0009】この構成はいわゆる2Tr−2C構成で、
2個のアクセストランジスタ568、570のゲートに
は同じワード線WLが接続されている。強誘電体キャパ
シタ572の第1電極はアクセストランジスタ568を
介してビットラインBLに接続される。強誘電体キャパ
シタ574の第1電極はアクセストランジスタ570を
介してビットライン/BLに接続される。強誘電体キャ
パシタ572の第2電極と強誘電体キャパシタ574の
第2電極はともにセルプレートCPに接続されている。
【0010】この構成においては、1ビットのデータを
2個の強誘電体キャパシタに相補データとして格納す
る。
【0011】図36は、図35の強誘電体メモリセルの
読出動作の一例を示す動作波形図およびキャパシタの分
極曲線を示す図である。
【0012】図35、図36を参照して、時刻t1〜t
2においてイコライズ信号BLEQがハイ(H)レベル
になることでビット線対BL、/BLがロー(L)レベ
ルにプリチャージされる。このとき、セルプレートCP
の電位はLレベルである。
【0013】時刻t2〜t3においてまずイコライズ信
号BLEQがLレベルとなり、続いてワード線WLの電
位が立上がるとともにセルプレートCPの電位もHレベ
ルになる。この結果、ビット線対BL、/BL間に微小
な電位差が生じる。時刻t3〜t4においてセンスアン
プ活性信号SAEがHレベルとなってセンスアンプ55
6が活性化し、ビット線対BL、/BL間の微小電位差
を増幅することで外部へのデータ読出が行なわれる。
【0014】ここで強誘電体キャパシタ572、574
のいずれか一方のLデータが保持される側のキャパシタ
にLデータが再書込される。
【0015】時刻t4〜t5でセルプレート電位CPが
Lレベルになり、Hデータが載っているビット線側のキ
ャパシタの電極間に十分な電位差がつくことでHデータ
が再書込される。
【0016】時刻t5〜t6ではセンスアンプ活性信号
SAEがLレベルとなってセンスアンプ556が非活性
化され、イコライズ信号BLEQがHレベルとなりビッ
ト線対BL、/BLがともにLレベルとなることで強誘
電体キャパシタ572、574のセルプレート電位CP
側と逆側の電極(ストレージノード)がLレベルとな
る。
【0017】つまり、キャパシタの電極間の電位差が0
となり、分極曲線に示されるようにH/Lデータが強誘
電体キャパシタの残留分極の大きさとして記憶される。
【0018】この分極値は不揮発であり、次の書込動作
を行なわれるまで保持され、DRAMのようなリフレッ
シュ動作を必要としない。
【0019】時刻t6〜t7においてワード線WLが立
下がって一連の読出動作が完結する。なお従来のDRA
Mのようにセンスアンプ活性信号SAE=L、イコライ
ズ信号BLEQ=Hとなる前にワード線WLが閉じなく
ても問題とはならない。
【0020】従来の強誘電体メモリは、以上のような動
作で読出可能であり、セルプレート電位CPをドライブ
するためややアクセス的には不利ではあるが、200n
s程度のアクセスタイムが実現可能である。
【0021】しかし、現状ではいくつかの解決すべき重
大な問題点が存在する。たとえば、図36の分極曲線に
示すように一連の読出動作でHデータを記憶している強
誘電体キャパシタの分極状態が分極曲線上を一周し、分
極状態が大きく反転する動作を必要とするので強誘電体
の膜質の疲労現象が起こる。
【0022】このため動作時間が長くなると分極曲線の
変化(残留分極値が大きく変わってしまうなど)が顕著
となって不揮発性メモリとして使用できなくなる。
【0023】したがって、読出/書換回数の上限があ
る。これに関連して、強誘電体メモリではDRAMのよ
うにシンプルないわゆる1Tr−1C構成ではなく図3
5に示したような2Tr−2C構成で1ビットのデータ
を格納するセル構成がとられるのが普通である。
【0024】その理由は、1Tr−1C構成では、基準
電位を発生させるためメモリセルと同一構成のリファレ
ンス用セルを用いるが、このセルは他のメモリセルより
アクセスされる回数が格段に多いので疲労現象に伴う強
誘電体膜の特性劣化が早く起こり、正規の基準電位を発
生できなくなるためである。
【0025】したがって、通常、強誘電体メモリは同一
容量のDRAMよりチップ面積が大きくなってしまう。
【0026】以上の問題は強誘電体メモリを常に不揮発
性モードで使用するために起こる。そこで、強誘電体が
通常のDRAMで用いられるキャパシタの誘電体より十
分大きな誘電率を持っていることを利用し、DRAMと
同様な動作をさせて誘電体キャパシタの分極反転に伴う
特性劣化を防ぐ方式がいくつか提案されている。
【0027】たとえば、IEICE Trnas. Electron., Vol.
E79-C, p.234-242(1996)“Half-Vcc Plate Nonvolati
le DRAMs with Ferroelectric Capacitors”の中でK. T
akeuchi らによって提案されている方式では、強誘電体
メモリは電源オン/オフ時以外の通常動作時はDRAM
と全く同様に読出書込を行なう。
【0028】この方式では、セルプレート電位のドライ
ブは必要なく、ビット線対はスタンバイ時にVcc/2
にプリチャージされている。このような、DRAMと全
く同じ動作で不揮発メモリを使用するモードをDRAM
モードと呼ぶ。
【0029】強誘電体膜特性の劣化を防ぐDRAMモー
ドの最大の欠点は、DRAMと同じくリフレッシュ動作
が必要な点である。システムに組込んで使用する場合、
リフレッシュ動作のための命令やタイミングの発生が必
要になるという煩雑な作業が生じるうえ、リフレッシュ
動作によって常に電力を消費することになる。
【0030】このため、アクセスが頻繁に行なわれる領
域のみDRAMモードで動作し、アクセスが一定時間以
上行なわれていない領域は不揮発モードにすることでリ
フレッシュ動作に伴う消費電力を抑える方式が特開平7
−244988号公報で示されている。
【0031】図37は、上記特開平7−244988号
公報に開示された半導体記憶装置の構成を示すブロック
図である。
【0032】図37の半導体記憶装置は、メモリマット
608と、Xデコーダ610と、Yデコーダ604と、
Yスイッチ606と、リフレッシュ活性化回路624
と、X系アドレス選択回路622と、Y系アドレス選択
回路620と、タイミング制御回路626と、入出力バ
ッファ602とを備える従来のDRAMに対して、さら
にメモリセルの情報記憶キャパシタに強誘電体キャパシ
タを用いるとともに、連続リフレッシュ回数制御回路6
14とモード変更回路612とモード記憶メモリ618
と、モード判定回路616とをさらに備える。
【0033】X系アドレス選択回路622は、ロウアド
レスストローブ信号により同期して入力されたアドレス
信号を取込んで保持する。
【0034】Y系アドレス選択回路620は、カラムア
ドレスストローブ信号に同期して入力されたアドレス信
号を取込んで保持する。
【0035】Xデコーダ610は、X系のアドレス信号
を解読してメモリマット608のワード線の選択動作を
行なう。Yデコーダ604は、Y系のアドレス信号を解
読してメモリマット608の相補データ線のカラム選択
信号を形成してYスイッチ606を制御する。Yスイッ
チ606は、上記カラム選択信号により選択された相補
データ線を入出力回路602に接続する。
【0036】タイミング制御回路626は、ロウアドレ
スストローブ信号、カラムアドレスストローブ信号およ
びライトイネーブル信号を受けて、書込読出またはリフ
レッシュの動作モードの識別と、それに対応した内部タ
イミング信号を形成する。
【0037】リフレッシュ活性回路624は、リフレッ
シュモードのときにはリフレッシュ用アドレスをXデコ
ーダに出力する。
【0038】メモリマット608は、複数のメモリブロ
ックに分割され、モード記憶メモリ618は各メモリブ
ロックの動作モードがDRAMモードであるか、不揮発
性モードであるかを記憶している。連続リフレッシュ回
数制御回路614は、各メモリブロックに対するリフレ
ッシュ動作をそれぞれ計数する動作を行なう。この計数
値は各メモリブロックに含まれるメモリセルに対して書
込または読出動作が行なわれるとリセットされる。
【0039】モード判定回路616は、リフレッシュ活
性回路624によりリフレッシュが行なわれるときに、
そのリフレッシュアドレス信号によりモード記憶メモリ
618に記憶されたメモリブロックのモード情報を読出
してそのメモリブロックの動作モードがDRAMモード
か不揮発モードかの判定を行なう。
【0040】そして、モード判定回路616はメモリブ
ロックの動作モードがDRAMモードならそのままリフ
レッシュ動作を行なうとともに、連続リフレッシュ回数
制御回路614に+1の計数動作を行なわせる。
【0041】メモリブロックが不揮発性モードならリフ
レッシュ動作を省略させる。つまり、Xデコーダ610
によりワード線の選択動作やセンスアンプを活性化させ
る動作が省略される。
【0042】モード判定回路616は、X系アドレス選
択回路622からの書込または読出のメモリアクセスが
行なわれると、連続リフレッシュ回数制御回路614に
対して該当するメモリブロックのリフレッシュ回数を0
にリセットさせるとともに、モード変更回路612を介
してモード記憶メモリ618をDRAMモードにする。
このモード変更は、DRAMモードであるときには省略
させることができる。
【0043】連続リフレッシュ回数制御回路614は、
予め決められた回数だけリフレッシュが行なわれると、
モード変更回路612にメモリブロックのモード変更を
指示する。モード変更回路612は、そのリフレッシュ
動作のときにメモリブロックのプレート電圧をたとえば
接地電位から電源電位Vccに一時的に立上げてリフレ
ッシュによる再書込時に強誘電体キャパシタの分極の反
転を伴う書込を行なう。
【0044】そして、モード記憶メモリ618に対して
不揮発性モードを記憶させる。図38は、従来の半導体
記憶装置におけるメモリマット608と連続リフレッシ
ュ回数制御回路例を説明するための概略ブロック図であ
る。
【0045】図38では、メモリマット608がワード
線の単位で分割される場合に適用され、i番目のワード
線WLiに対応した回路が代表として例示的に示されて
いる。
【0046】図37、図38を参照し、この例に示す連
続リフレッシュ回数制御回路は、メモリマット608の
ワード線WLiと同じワード線WLiにダイナミック型
メモリセルを複数個設けて連続リフレッシュ回数記憶回
路として用いる。
【0047】たとえば、連続リフレッシュ回数を3回と
すると、連続リフレッシュ回数FT(i)記憶用メモリ
として、2つのメモリセルM1iとM2iが設けられ
る。
【0048】FTRW回路634は、上記メモリセルM
1iとM2iに記憶された回数を読出して、それに+1
の加算を行なって再びメモリセルM1iとM2iに書込
むという制御を行なう。
【0049】メモリセルM1iとM2iの記憶情報がと
もに1になる3回目のリフレッシュ動作のときには、タ
イミングパルスφVPLが発生されて、一方の入力にワ
ード線WLiの選択信号が供給されたゲート回路Gを通
して、リフレッシュが行なわれているワード線WLiに
対応した強誘電体キャパシタCmiのプレート電位VP
Liが、タイミングパルスφVPLに対応して一時的に
ハイレベルに変換させられる。
【0050】これにより、連続した3番目のリフレッシ
ュ動作のときに、ワード線WLiに結合されたメモリセ
ルは、再書込の際に記憶情報に対応して分極の向きが決
定される。以降、リフレッシュ動作のみが継続して行な
われる限り、上記のような不揮発化に伴いリフレッシュ
動作が省略される。
【0051】次に従来の半導体記憶装置のDRAMモー
ドから不揮発モードへの切換動作を説明する。
【0052】図39は、Hデータが記憶された状態で不
揮発化させる場合の動作波形図である。
【0053】図41は、強誘電体膜のヒステリシス特性
上での分極状態を示す図である。図38、図39、図4
1を参照して、状態1においては、ワード線WLiの電
位が0Vから5Vに立上がり選択状態となると、Hデー
タが記憶されたメモリセルが繋がったビットラインBL
iの電位が微小に上昇し、さらにセンスアンプによりビ
ットラインBLiの電位が5Vにされる。このときプレ
ート電位VPLiは0Vである。このときの誘電体キャ
パシタの分極状態は図41(A)の状態1に示される。
【0054】次に状態2においてはプレート電位VPL
iが0Vから5Vに立上がる。この状態2では強誘電体
キャパシタの両電極には同電位が供給されるので図41
(B)の状態2に示すように電圧が0Vのときに対応し
た分極が生じている。
【0055】状態3においては、プレート電位VPLi
は5Vから0Vとなり強誘電体キャパシタの両電極には
再び5Vが加わるので図41(A)の状態3に示す分極
が生じている。
【0056】そして半導体記憶装置は不揮発モードとな
る。このような不揮発モードでは、以後リフレッシュ動
作が行なわれないので、リーク電流によって蓄積ノード
の電位が状態4のようなローレベルに下がり、強誘電体
キャパシタの両電極間には電圧が印加されなくなって図
41(B)の状態4のように残留分極により情報が保持
される。
【0057】図40は、Lデータが記憶された状態で不
揮発モード化させる場合の動作波形図を示す。
【0058】図42は、その場合の強誘電体膜のヒステ
リシス特性上での分極動作を示す図である。
【0059】図40、図42を参照して、状態1におい
ては、ワード線WLiが選択状態となり0Vから5Vに
電位が立上がる。記憶されたLデータに基づきビット線
BLiには微小な変化が現れ、その変化をセンスアンプ
が増幅してビット線BLiの電位は0Vとなる。この状
態では、強誘電体キャパシタの両電極間には0Vが印加
されるので、図42(A)の状態1に示す分極状態とな
る。
【0060】さらに状態2においては、プレート電位V
PLiが0Vから5Vに変化し、そのとき強誘電体キャ
パシタの両電極間には−5Vが印加され、図42(B)
の状態2に示される分極状態となる。
【0061】状態3において、プレート電位VPLiを
5Vから0Vにすると、強誘電体キャパシタの両電極間
の電位差は0Vとなり、図42(B)の状態3に示すよ
うな分極が強誘電体膜に生じる。
【0062】そして半導体記憶装置は不揮発モードとな
る。このような不揮発モードでは以後リフレッシュ動作
が行なわれないので図42(B)の状態4のような負極
性の残留分極が記憶データとして保持されている。
【0063】したがって、リード動作によってワード線
WLiを選択状態にすると、図39の状態4ならビット
線には残留分極に対応して基準電圧としてのハーフプリ
チャージ電圧2.5Vに対して微小なハイレベルが出力
され、図40の状態4なら微小なローレベルが出力され
て、それをセンスアンプが増幅して強誘電体キャパシタ
に対してハイレベル/ローレベルの再書込が実施される
ので、図41(A)の状態1または、図42(B)の状
態2のように分極の向きに対応した読出信号を得ること
が可能になるとともに、以後はDRAMモードとしての
動作を行なう。
【0064】DRAMモードでは、プレート電位VPL
iの電圧が回路の接地電位に固定されているので、強誘
電体キャパシタの分極は変化せずその状態で、単なるキ
ャパシタとしてハイレベル/ローレベルの情報記憶動作
を行なう。
【0065】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−24498
8号公報で示されている方法では、ある領域がアクセス
されていない時間はリフレッシュ回数をカウントするこ
とで等価的に知るようになっている。しかしリフレッシ
ュ回数は、外部仕様(ユーザの使用状態)で決まるた
め、DRAMモードから不揮発モードへ切換わる時間が
外部仕様(ユーザの使用状態)に依存する。
【0066】つまりDRAMモードで動作する時間が変
化するため、消費電力にも変化が生じる。
【0067】また使用形態に応じた消費電力の要求に応
じて、DRAMモードから不揮発モードへ切換わる時間
を調整する場合、特開平7−244988号公報内では
モード記憶専用のメモリセルを使用するために、切換わ
り時間を大幅に変更することは難しい。
【0068】また、DRAMの場合ビット線プリチャー
ジ電位、セルプレート電位はともにVcc/2が一般的
であり、一方強誘電体メモリが不揮発モードで使用され
る場合はビットラインプリチャージ電位、セルプレート
電位はともにVccあるいは接地電位が一般的である。
【0069】このようなDRAMと強誘電体メモリの従
来使用を踏襲して、モード切換を実施する場合はビット
ラインプリチャージ電位およびセルプレート電位のレベ
ル切換も同時に行なわれる必要がある。
【0070】この発明の目的は、アクセスされるブロッ
クはDRAMモードとなり、それ以外の領域はある時間
経過後に自動的に不揮発モードとなるような誘電体メモ
リにおいて、メモリブロックがDRAMモードから不揮
発モードに切換わるまでの所定の待ち時間が外部仕様
(ユーザの使用状態)の影響を受けにくくすることによ
り、安定して低消費電力動作をする半導体記憶装置を提
供することである。
【0071】この発明の第2の目的は、非アクセス領域
のモード切換までの所定の待ち時間の設定を広い範囲で
調整可能とし、半導体記憶装置の使用形態に応じた低消
費電力化を実現できる半導体記憶装置を提供することで
ある。
【0072】この発明の第3の目的は、モード切換時に
最適なビット線プリチャージ電位およびセルプレート電
位に切換えることで、従来のDRAMあるいは強誘電体
メモリの動作手順や回路を用いることができる半導体記
憶装置を提供することである。
【0073】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体記
憶装置は、強誘電体キャパシタと前記強誘電体キャパシ
タにアクセスするためのアクセストランジスタとを含む
メモリセルがマトリックス状に配置されたメモリセルア
レイとを備え、メモリセルアレイは複数のメモリブロッ
クに分割され、各メモリブロックのデータが外部からア
クセスされたことを検知するアクセス検知手段と、複数
のメモリブロックにそれぞれ対応して設けられ、アクセ
ス検知手段の出力を受け、メモリブロックが外部よりア
クセスされていない非アクセス期間が所定の待ち時間以
上となったときはメモリブロックの動作モードを第1モ
ードに設定し、非アクセス期間が所定の待ち時間を超え
ないときは動作モードを第2モードに設定する複数のモ
ード設定手段とをさらに備え、各モード設定手段は、非
アクセス期間を基準クロックに基づき計測するタイマ手
段を含み、動作モードが第1モードのときはメモリブロ
ックのデータリフレッシュを停止させ、動作モードが第
2モードのときはメモリブロックのデータリフレッシュ
を行なわせるリフレッシュ手段と、動作モードが第1モ
ードであるときは、メモリセルに書込まれたデータを強
誘電体キャパシタの残留分極量として保持し、動作モー
ドが第2モードであるときはデータを強誘電体キャパシ
タの両電極間の電位差によって保持するように、メモリ
ブロックの動作を切換えるモード切換手段とをさらに備
える。
【0074】請求項2記載の半導体記憶装置は、請求項
1記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第1の電源電
位を受ける第1の電源端子と、第1の電源電位より高い
第2の電源電位を受ける第2の電源端子と、第1および
第2の電源電位を受けて、第2の電源電位を降圧する降
圧手段とをさらに備え、メモリセルアレイは、メモリセ
ルアレイの列方向に配置される複数のビット線をさらに
含み、モード切換手段は、動作モードが第1モードであ
るときは強誘電体キャパシタのセルプレートの電位を第
1の電源電位に設定し、動作モードが第2モードである
ときはセルプレート電位を降圧手段の出力電位に応じた
第2の電源電位と第1の電源電位の中間の値を有する第
1の中間電位に設定するプレート電位制御手段と、第1
モードから第2モードへの動作モードの変化を検知し、
強誘電体キャパシタの残留分極量として保持されていた
データを強誘電体キャパシタの両電極間の電位差として
保持し直す保持モード変換動作を制御するリコール手段
と、リコール手段が制御する保持モード変換動作の期間
においてビット線をプリチャージする電位を第1の電源
電位に設定し、動作モードが第2モードの場合で強誘電
体キャパシタのアクセス時には、ビット線をプリチャー
ジする電位を降圧手段の出力電位に応じた第2の電源電
位と第1の電源電位の中間の値を有する第2の中間電位
に設定するビット線電位制御手段とを含む。
【0075】請求項3記載の半導体記憶装置は、請求項
2記載の半導体記憶装置の構成に加えて、プレート電位
制御手段は、モード設定手段が設定する動作モードに対
応するモード信号の活性化に応じて、第1の中間電位と
強誘電体キャパシタのセルプレートとを結合する第1の
スイッチ手段と、モード信号の不活性化に応じて、第1
の電源電位とセルプレートとを結合する第2のスイッチ
手段とを含む。
【0076】請求項4記載の半導体記憶装置は、請求項
2記載の半導体記憶装置の構成に加えて、リフレッシュ
手段は、メモリブロックの行を順次選択する行選択手段
と、データリフレッシュの制御を行なうリフレッシュ制
御手段と、メモリセルのデータ再書込みを行なう書込み
手段とを含み、リコール手段は、保持モード変換動作の
基準パルスを発生する第1の発振手段と、動作モードが
第2モードのときリセット解除され、基準パルスをカウ
ントし保持モード変換動作の終了を検知するカウント手
段と、保持モード変換動作を行なうブロックに対応する
アドレス値を保持して行選択手段に対応するアドレス値
を出力する原点アドレス用レジスタとを含む。
【0077】請求項5記載の半導体記憶装置は、請求項
2記載の半導体記憶装置の構成に加えて、ビット線電位
制御手段は、第1モードから第2モードに変化したこと
を検知する第1の検知手段と、リコール手段が制御する
データ変換動作の終了を検知する第2の検知手段と、第
1の検知手段によりセットされ第2の検知手段によって
リセットされる状態保持手段と、状態保持手段の保持す
るデータに応じてビット線をプリチャージする電位を第
1の電源電位あるいは第2の中間電位のいずれかに設定
する切換手段とを含む。
【0078】請求項6記載の半導体記憶装置は、請求項
1記載の半導体記憶装置の構成に加えて、モード設定手
段は、基準クロックを生成する第2の発振手段をさらに
含み、タイマ手段は、アクセス検知手段の出力を受けた
後所定の待ち時間に至るまで、基準クロックを計数する
計数手段と、アクセス検知手段の出力を受けて第2モー
ドにセットされ、計数手段の出力を受け第1モードにリ
セットされる、動作モードを設定し保持する記憶手段と
を有する。
【0079】請求項7記載の半導体記憶装置は、請求項
6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、モード設定手
段は、内部電源電位が所定の値に達するまでは、第2の
発振手段を不活性化させる電源電位監視手段をさらに含
む。
【0080】請求項8記載の半導体記憶装置は、請求項
6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第2の発振手
段は、動作モードが第1モードのときは、基準クロック
の生成を停止させる手段を含む。
【0081】請求項9記載の半導体記憶装置は、請求項
6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、計数手段は、
基準クロックを分周する分周手段と、分周手段の分周比
を変更する分周比変更手段とを有する。
【0082】請求項10記載の半導体記憶装置は、請求
項6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、計数手段
は、第2の発振手段の出力を伝達する伝達手段と、複数
の分周手段とを含み、複数の分周手段はそれぞれ入力ノ
ード部に接続変更手段を有し、複数の分周手段のうち第
1番目の分周手段が有する接続変更手段は、第1番目の
分周手段の入力に伝達手段の出力あるいは固定値のいず
れかを接続し、複数の分周手段のうち第(i+1)番目
(i:自然数)の分周手段が有する接続変更手段は、第
(i+1)番目の分周手段の入力に伝達手段の出力ある
いは第i番目の分周手段の出力のいずれかを接続する。
【0083】請求項11記載の半導体記憶装置は、請求
項6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第2の発振
手段は、奇数段の論理反転手段を有するループを含み、
ループは、論理反転手段のループに含まれる段数を変更
する接続変更手段を有する。
【0084】請求項12記載の半導体記憶装置は、請求
項6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第2の発振
手段は、入力ノードに与えられた信号を所定時間経過後
に反転出力する反転手段と、反転手段の出力を受ける互
いに直列に接続された複数個の遅延手段と、複数個の遅
延手段の出力ノードと反転手段の入力ノードとの間にそ
れぞれ設けられる複数個のヒューズ手段とを含む。
【0085】請求項13記載の半導体記憶装置は、請求
項6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第2の発振
手段は、入力ノードに与えられた信号を所定時間経過後
に反転出力する反転手段と、反転手段の出力を受ける互
いに直列に接続された複数個の遅延手段と、複数個の遅
延手段の出力ノードをそれぞれ独立して反転手段の入力
ノードに選択的に接続する複数個のトランスファゲート
と、複数個のトランスファゲートのうち1つを導通状態
に制御する制御手段とを含む。
【0086】請求項14記載の半導体記憶装置は、請求
項6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第2の発振
手段は、奇数段の論理反転手段を有するループを含み、
少なくとも1つの論理反転手段は、遅延時間変更手段を
有する。
【0087】請求項15記載の半導体記憶装置は、請求
項6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、発振手段
は、奇数段の論理反転手段を有するループを含み、少な
くとも1つの論理反転手段は、複数のPチャネルMOS
トランジスタと、複数のNチャネルMOSトランジスタ
と、複数のPチャネルMOSトランジスタのドレインを
選択的に論理反転手段の出力ノードに接続する第1の選
択手段と、複数のNチャネルMOSトランジスタのドレ
インを選択的に論理反転手段の出力ノードに接続する第
2の選択手段とを有し、複数のPチャネルMOSトラン
ジスタのソースは第2の電源電位と結合され、複数のN
チャネルMOSトランジスタのソースは第1の電源電位
と結合される。
【0088】請求項16記載の半導体記憶装置は、請求
項6記載の半導体記憶装置の構成に加えて、第2の発振
手段は、奇数段の論理反転手段を有するループとを含
み、各論理反転手段は前記論理反転手段の動作電流を制
御する定電流供給手段を含む。
【0089】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、本発明
の実施の形態1の半導体記憶装置1000の構成を示す
ブロック図である。
【0090】図1を参照して、半導体記憶装置1000
は、長辺方向および短辺方向にそれぞれ沿って存在する
中央領域CR1およびCR2により互いに分離される4
つのメモリセルアレイM♯1〜M♯4を含む。
【0091】半導体記憶装置1000は、各メモリセル
アレイに対応して、外部から与えられるアドレス信号に
従って、メモリセルを選択するために、行選択回路16
(ロウプリデコーダ、ロウデコーダおよびワード線ドラ
イバ)および列選択回路18(コラムプリデコーダ、コ
ラムデコーダおよびIOゲート)が設けられている。
【0092】メモリセルアレイM♯1〜M♯4の各々
は、たとえば、16個の列グループに分割され、かつ対
応する列グループごとに、グローバルIO線対GIOP
が配置される。メモリセルアレイM♯1〜M♯4の各々
においては、それらが選択されている場合、各列グルー
プにおいて1ビットのメモリセルが選択されて、選択メ
モリセルのグローバルIO線対GIOPと結合される。
【0093】半導体記憶装置1000は、さらに、グロ
ーバルIO線対GIOPに対応して設けられ、対応する
グローバルIO線対GIOPのデータの入出力を行なう
プリアンプ/書込バッファ7と、プリアンプ/書込バッ
ファ7に対応して設けられ、対応するプリアンプから与
えられた内部読出データを増幅して対応する読出データ
バスRDAB(RDABa〜RDABd)へ伝達する読
出ドライバ8と、読出データバスRDABa〜RDAB
d上の信号を受け、与えられた信号を選択的に出力バス
RDBを介して出力バッファ13へ伝達するドライバ回
路11を含む。
【0094】プリアンプ/書込バッファ7により、メモ
リセルアレイM♯1〜M♯4のそれぞれにおいて、選択
された列グループのメモリセルデータが読出ドライバ8
を介して対応する読出データバスRDABa〜RDAB
d上に伝達される。入力データバスWDを介して、プリ
アンプ/書込バッファ7の書込バッファが入力バッファ
12に結合される。メモリセルアレイM♯1〜M♯4の
うち選択されたメモリセルアレイに対応する書込バッフ
ァ7が活性状態とされ、選択されたメモリセルアレイに
おいて、選択された列グループに含まれる選択メモリセ
ルに対して書込バッファ7を介してデータが書込まれ
る。
【0095】半導体記憶装置1000は、さらに、外部
から与えられるアドレス信号を受けて、内部アドレス信
号を生成するアドレスバッファ3と、アドレスバッファ
3から与えられる内部アドレス信号(内部コラムアドレ
ス信号)の変化を検出して、アドレス変化検出信号AT
Dを発生するATD発生回路4と、ATD発生回路から
のアドレス変化検出信号ATDに応答して、プリアンプ
/書込バッファ7に含まれるプリアンプを活性化するた
めのプリアンプイネーブル信号PAEを発生するPAE
発生回路5と、ATD発生回路4からのアドレス変化検
出信号ATDに応答して、グローバルIO線対GIOP
をイコライズするためのイコライズ指示信号IOEQを
発生するIOEQ発生回路6と、外部から与えられる行
アドレスストローブ信号/RASと、列アドレスストロ
ーブ信号/CASと、ライトイネーブル信号/WEと、
アドレスバッファから与えられる内部アドレス信号とを
受けて、半導体記憶装置1000の動作を制御するため
の信号を出力する制御回路10とを含む。
【0096】ここで、グローバルIO/線対GIOP
は、相補信号線対で構成されており、互いに相補なデー
タ信号を伝達する。イコライズ信号IOEQにより、グ
ローバルIO線対GIOPのグローバルIO線の電位が
等しくされる。
【0097】半導体記憶装置1000は、さらに外部か
ら与えられる電源電位Vddを受け、この外部電源電位
Vddよりも低い内部電源電位Vccを発生する内部降
圧回路29と、外部電源電位Vddと接地電位Vssと
を受けて、負電位である基板電位Vbbを発生する基板
電位発生回路30と、外部電源電位Vddと接地電位V
ssとを受け、外部電源電位Vddよりも昇圧された昇
圧電位Vppを発生する昇圧回路31と、外部電源電位
Vddと接地電位Vssを受けてセルプレート電位Vc
p0を発生するセルプレート電位発生回路33と、多部
電源電位Vddと接地電位Vssを受けてビット線プリ
チャージ電位Vbl0を発生するビット線プリチャージ
電位発生回路35とを含む。
【0098】内部電源電位Vccは、メモリセルアレイ
M♯1〜M♯4を駆動する回路(ビット線の充放電を行
なうセンスアンプ)に印加される。
【0099】出力バッファ13および入力バッファ12
は、共通のデータ入力端子DQ0〜DQiを介して装置
外部とのデータの入出力を行なう。
【0100】図2、図3は、チップレベルにおけるブロ
ック分割例を示す概念図である。図2は、大きなメモリ
セルアレイ単位でDRAM/不揮発モードを切換える場
合を示し、図3はより細かく分割した小さなメモリブロ
ック単位でモード切換を行なう場合を表わしている。
【0101】図3を参照して、半導体記憶装置1000
の各メモリセルアレイは、ブロックB11〜B18、B
21〜B28、B31〜B38、B41〜B48に分割
されている。
【0102】図3のように分割数を増やす場合、より動
作領域を限定しモード切換を行なうのでリフレッシュ動
作の削減による低消費電力化の効果を上げやすい。特
に、ギガビットクラスの大容量メモリでは特定期間中に
アクセスされる空間は全体からみると非常に限定されて
いるので、分割数を増やした方が有利である。
【0103】ただし、ここで述べている「分割」とはD
RAM/不揮発モード切換時に対象となる容量単位を基
準にしたものであり、一般的にセンスアンプなどでメモ
リセルアレイが分割される単位とは必ずしも一致しなく
てもよい。
【0104】また、分割の方法は均等分割が一般的には
好ましいが、不均等分割でもかまわない。以下では、図
3に示す場合について考える。
【0105】図4は、図3におけるブロックのうち、ブ
ロックB11の構成を示す概略ブロック図である。
【0106】図4を参照して、アドレスバッファ回路3
は外部から入力されたあるいは内蔵のリフレッシュカウ
ンタから出力されたロウアドレスを受けプリデコーダ5
4に出力する。プリデコーダ54はロウアドレスを受け
プリデコード信号Xm−nおよびブロック選択信号BS
を出力する。ロウ系回路内のロウデコーダはプリデコー
ド信号Xm−nおよびブロック選択信号BSを受け、最
終的に1本のワード線を指定しワード線ドライバはその
ワード線を駆動する。
【0107】タイマ回路58はゲート回路60を介しブ
ロック選択信号BSを受けブロックB11の非アクセス
時間を測定する。非アクセス時間が一定時間経過すると
タイマ回路はDRAM/不揮発モード切換回路62にモ
ード切換信号MCを出力する。DRAM/不揮発モード
切換回路62はモード切換信号MCに応じてブロックB
11に対しセルプレート電位Vcpおよびビットライン
プリチャージ電位Vblを供給し、メモリブロックB1
1を不揮発モードにする。
【0108】またDRAM/不揮発モード切換回路62
はメモリブロックの動作モードが不揮発モードからDR
AMモードに切換わるときはロウ系制御信号発生回路群
64に対しロウ系活性信号ACTRおよびリフレッシュ
初期アドレスRSA0−qを出力する。
【0109】図5は、図4のブロックB11の詳細を示
す回路図である。図5を参照して、ブロックB11はビ
ット線BL、/BLと、ビット線BL、/BLのプリチ
ャージ時に等しい電圧を与えるイコライズ回路80と、
ビット線BL、/BLをそれぞれイコライズ回路80と
接続するトランジスタ98、100と、ビット線BL、
/BLにそれぞれ接続されているメモリセル72、74
と、ビット線BL、/BLにそれぞれ接続されメモリセ
ルの読出時に参照電位を発生させるリファレンスセル7
6、78と、リファレンスセルプレートのストレージノ
ードに電源電位を与えるPチャネルトランジスタ10
2,104とメモリセルからの情報読出時のビット線電
位とリファレンスセルから読出された電位との差を増幅
するセンスアンプ82と、センスアンプ82により増幅
された情報をI/O線に伝えるトランジスタ94、96
を含む。
【0110】また説明の便宜上、図4のロウ系回路52
に含まれているデコーダ回路84、86とレベル変換回
路88、90およびセンスアンプに相補信号を与えるた
めのインバータ92が記載されている。
【0111】メモリセルおよびデコーダ回路は簡単のた
めワード線WL1、WL0に相当する分のみを記載し他
は省略している。
【0112】メモリセル72は、一方の電極をセルプレ
ートCPに接続された強誘電体キャパシタ108と、1
08の他方の電極をビット線BLに接続するアクセスト
ランジスタ106とを含む。アクセストランジスタ10
6のゲートはワード線WL0に接続されている。
【0113】メモリセル74は、片方の電極をセルプレ
ートCPに接続された強誘電体キャパシタ112と、強
誘電体キャパシタ112の他方の電極をビット線BLに
接続するアクセストランジスタ110を含む。アクセス
トランジスタ110はゲートにワード線WL1が接続さ
れている。
【0114】リファレンスセル76は、片方の電極をセ
ルプレートCPDに接続された強誘電体キャパシタ11
6と、強誘電体キャパシタ116の他方の電極をビット
線BLに接続するアクセストランジスタ114とを含
み、アクセストランジスタ114のゲートにはワード線
DWL1が接続される。
【0115】リファレンスセル76のストレージノード
は、ゲートに信号DCPを受けるPチャネルトランジス
タ102により電源電位に結合されている。
【0116】リフレッシュセル78は、片方の電極をセ
ルプレート電位CPDに接続された強誘電体キャパシタ
120と、強誘電体キャパシタ120の他方の電極をビ
ット線/BLに接続するアクセストランジスタ118を
含む。
【0117】アクセストランジスタ118はゲートにワ
ード線DWL0が接続されている。またリファレンスセ
ル78のストレージノードは信号DCPをゲートに受け
るPチャネルトランジスタ104により電源電位に結合
される。
【0118】イコライズ回路80は、イコライズ信号B
LEQをゲートに受けビット線プリチャージ電位Vbl
とビット線BLを結合するトランジスタ122と、イコ
ライズ信号BLEQをゲートに受けビット線プリチャー
ジ電位Vblとビット線/BLを結合するトランジスタ
124と、イコライズ信号BLEQをゲートに受けビッ
ト線BLとビット線/BLを結合するトランジスタ12
6とを含む。
【0119】センスアンプ82は、センスアンプ活性化
信号により活性化され接地電位をセンスアンプに与える
Nチャネルトランジスタ128と、センスアンプ活性化
信号により活性化される電源電位をセンスアンプに与え
るPチャネルトランジスタ128と、Nチャネルトラン
ジスタ128、Pチャネルトランジスタ138が活性時
に、ビット線/BLの電位をゲートに受けその反転電位
をビット線BLに出力するインバータを構成するNチャ
ネルトランジスタ130、Pチャネルトランジスタ13
4とビット線BLの電位をともにゲートに受け、その反
転電位をビット線/BLに出力するインバータを構成す
るNチャネルトランジスタ132、Pチャネルトランジ
スタ136とを含む。
【0120】図6は、図5におけるレベル変換回路88
の詳細を示す回路図である。図6を参照して、レベル変
換回路88は、入力信号INを受けるインバータ152
と、インバータ152の出力を受けるインバータ154
と、インバータ152、154の出力をそれぞれゲート
に受けるNチャネルトランジスタ158、156とを含
む。Nチャネルトランジスタ156、158のソースは
ともに接地電位が結合されている。レベル変換回路はさ
らにNチャネルトランジスタ156のドレインと内部昇
圧電位Vppを結合するPチャネルトランジスタ160
と、Nチャネルトランジスタ158のドレインを内部昇
圧電位Vppと結合するPチャネルトランジスタ162
を含む。Pチャネルトランジスタ160のゲートはNチ
ャネルトランジスタ158のドレインと接続されてい
る。Pチャネルトランジスタ162のゲートはNチャネ
ルトランジスタ156のドレインと接続されている。N
チャネルトランジスタ158のドレインは出力信号OU
Tを出力する。
【0121】なお、図5におけるレベル変換回路90は
図6に示したレベル変換回路88と同じ構成をとる。ま
た、デコーダ回路84、86はプリデコーダからの信号
を受けてワード線を選択する選択回路とともにその出力
をレベル変換する同様なレベル変換回路を含んでいる。
図7は、図4のタイマ回路58の詳細を示す回路図であ
る。
【0122】図7を参照して、タイマ回路58は電源電
圧が所定の値に達するまでは、回路を不活性化するリセ
ット信号ZPORを発生するPOR発生回路172と、
POR発生回路172の出力であるリセット信号ZPO
Rを受け、リセット信号ZPORが解除されると発振を
開始し基準クロックCLKを生成する発振器174と、
外部から当該メモリブロックがアクセスされた場合にH
レベルとなるブロック選択信号BSMを受けるインバー
タ180と、インバータ180の出力信号がLレベルか
らHレベルとなったときにリセット解除され基準クロッ
クCLKのカウントを開始する分周回路176と、分周
回路176の出力信号を受ける直列に接続されたインバ
ータ190、192、194と、分周回路176の出力
信号とインバータ194の出力信号を受けるNAND回
路196と、NAND回路196の出力を反転するイン
バータ198と、インバータ198の出力信号OUTに
よりセットされ、インバータ180の出力信号によりリ
セットされる状態保持回路178とを含む。
【0123】分周回路176は、基準クロックCLKを
受けるT型フリップフロップ(以後T−FF)182
と、T−FF182の出力を受けるT−FF184と、
T−FF184の出力を受けるT−FF186と、T−
FF186の出力を受けるT−FF188を含む。T−
FF182〜188はインバータ180の出力信号がL
レベルのときすなわちブロック選択信号BSMがHレベ
ルのときにリセットされる。またTFF184とTFF
186の間には必要に応じてT−FFが必要個数直列接
続されたものが追加される。
【0124】状態保持回路178はインバータ198の
出力を受け反転するインバータ200と、インバータ1
80の出力を受けるNAND回路202と、NAND回
路202の出力およびインバータ200の出力をともに
受けるNAND回路204とを含む。NAND回路20
4の出力はNAND回路202の入力に接続されるとと
もにメモリブロックの状態を示すモード切換信号MCと
なる。モード切換信号MCはメモリブロックがDRAM
モードのときはLレベルとなり、メモリブロックが不揮
発モードのときはHレベルとなる。
【0125】図8は、図7のタイマ回路58の動作を示
す動作波形図である。図7、図8を参照して、時刻t1
において電源が投入される。次に時刻t2においてPO
R発生回路172によりリセット信号が解除される。そ
れを受け発振器174が発振を開始し基準クロックCL
Kが生成される。時刻t3において外部よりメモリブロ
ックがアクセスされブロック選択信号BSMがハイレベ
ルとなる。このときt2からt3までの経過時間は設定
された待ち時間Tnaよりも小さいためメモリブロック
はDRAMモードのままであり状態信号MCはLレベル
のままである。
【0126】時刻t4において二度目の外部からのアク
セスによりブロック選択信号が再びLレベルからHレベ
ルへと立上がる。このときも時刻t3からt4までの経
過時間は設定された待ち時間Tnaよりも小さいためメ
モリブロックのモードはDRAMモードのままである。
【0127】次に、時刻t4より設定された待ち期間T
na経過後である時刻t5において外部からのアクセス
がなかったためタイマ回路が所定の待ち時間経過を検知
し信号OUTがLレベルからHレベルへと立上がる。信
号OUTがHレベルになったのを受けモード切換信号M
CがLレベルからHレベルへとセットされる。ここでメ
モリブロックは不揮発モードに設定される。
【0128】時刻t6においては不揮発モードに設定さ
れている状態で外部からメモリブロックがアクセスを受
けブロック選択信号が再びLレベルからHレベルへと立
上がる。これを受けてモード切換信号MCはHレベルか
らLレベルへとリセットされる。
【0129】ここでメモリブロックは不揮発モードから
再びDRAMモードへと変化する。以上説明したよう
に、図7のタイマ回路58はDRAMモードにてアクセ
スされていないメモリブロックを不揮発モードに移行さ
せる待ち時間を内部タイマ回路にて測定する。したがっ
て、半導体記憶装置の外部仕様(ユーザの使用状態)に
影響を受けるリフレッシュ周期を使用しないため、安定
した低消費電力化の効果が得られる。
【0130】図9は、図7に示すPOR発生回路172
の詳細を示す回路図である。図9を参照して、POR発
生回路172は、片方の電極を接地電位に結合され他方
の電極をノードN1に接続されたキャパシタ224と、
ノードN1と内部電源電位Vccを結合する抵抗222
と、ノードN1の電位を入力に受ける直列に接続された
インバータ226、228とを含む。
【0131】図10は図9に示すPOR発生回路172
の動作を説明するための動作波形図である。
【0132】図9、図10を参照して時刻t1において
半導体記憶装置に電源が投入され、内部電源電位Vcc
が上昇を開始する。
【0133】時刻t2において内部電源電位Vccは所
定の電位まで上昇し安定する。このときノードN1の電
位は抵抗222の抵抗値とキャパシタ224の容量値の
積で決まる時定数に従い充電されている。
【0134】時刻t3においてノードN1の電位はイン
バータ226の論理しきい値Vthを超える。そしてP
OR発生回路の出力信号であるリセットZPORはLレ
ベルからHレベルへと変化しリセットが解除される。
【0135】なお、POR発生回路は電源が十分立上が
るまでチップ上の主要回路を非活性化しておくために必
要な回路であり、チップ全体で共有することも可能であ
る。
【0136】図11は図7の発振器174の詳細を示す
回路図である。図11を参照して、発振器174は、リ
セット信号ZPORを受けるNAND回路242と、N
AND回路242の出力を受ける直列に接続された偶数
段のインバータ224〜250と、インバータ250の
出力を受け反転し基準クロック信号CLKを出力するイ
ンバータ252を含む。インバータ250の出力はNA
ND回路242の入力信号としてフィードバックされ
る。
【0137】この構成により発振器174はリセット信
号ZPORがLレベルのときは発振を停止し、リセット
が解除されリセット信号ZPORがLレベルからHレベ
ルになったときに発振し基準クロック信号CLKを生成
する。この回路においては偶数段のインバータ244〜
250の出力がさらにNAND回路242により反転さ
れるので各ノードは論理反転を繰返し発振することにな
る。
【0138】また偶数段のインバータ244〜250の
段数は必要に応じて段数調整される。
【0139】図12は図7に示すT−FF182の構成
を示す回路図である。図12を参照して、T−FF18
2は入力信号CKを受けるNAND回路264、266
と、入力信号CKを受け反転するインバータ262と、
NAND回路266の出力とリセット信号RESETを
受けるNAND回路270と、NAND回路270の出
力とNAND回路264の出力を受けるNAND回路2
68とを含む。NAND回路268の出力はNAND回
路270の入力にフィードバックされる。T−FF18
2はインバータ262の出力とNAND回路268の出
力を受けるNAND回路272と、インバータ262の
出力とNAND回路270の出力を受けるNAND回路
274と、リセット信号RESETとNAND回路27
4の出力を受けるNAND回路278と、NAND回路
272の出力とNAND回路278の出力を受けるNA
ND回路276とをさらに含む。NAND回路276の
出力信号であるQはNAND回路278の入力とNAN
D回路266の入力にフィードバックされる。NAND
回路278の出力はNAND回路264の入力にフィー
ドバックされる。
【0140】図13は、図4に示すDRAM/不揮発モ
ード切換回路62の詳細を示すブロック図である。
【0141】次に、DRAMモードと不揮発モードとの
切換動作を制御する構成およびその動作について説明す
る。
【0142】DRAM/不揮発モード切換回路62は、
モード切換信号MCとセルプレート電位Vcp0を受け
セルプレート電位Vcpを発生するVcp制御回路28
4と、モード切換信号MCを受け反転するインバータ2
82と、インバータ282の出力とビット線チャージ電
位Vbl0を受けるVbl制御回路286と、インバー
タ282の出力とVbl制御回路286の出力信号であ
る信号REFSを受けるリコール起動回路288とを含
む。
【0143】リコール起動回路288は信号RVBLを
Vbl制御回路286に対して出力しまたロウ系活性信
号ACTRを出力信号として出力する。Vbl制御回路
286はビットラインプリチャージ電位Vblを供給す
る。
【0144】図14は図13に示したVcp制御回路2
84の詳細を示す回路図である。図14を参照して、V
cp制御回路284は、モード切換信号MCを受けるイ
ンバータ292と、インバータ292の出力をゲートに
受け、セルプレート電位Vcp0とセルプレート電位V
cpを結合するNチャネルトランジスタ294と、モー
ド切換信号MCをゲートに受け、セルプレート電位Vc
pと接地電位を結合するNチャネルトランジスタ296
とを含む。
【0145】Vcp制御回路284はモード切換信号M
CがHレベルのときブロックのセルプレート電位Vcp
に接地電位を供給し、モード切換信号MCがLレベルの
ときはセルプレート電位Vcpにセルプレート電位Vc
p0を供給する。なお、図中ではセルプレート電位Vc
p0は内部電源電位Vccの半分であるVcc/2とな
っている。
【0146】図15は、図13に示すVbl制御回路2
86の詳細を示す回路図である。図15を参照して、V
bl発生回路286は、モード切換信号の反転信号であ
る信号ZMCのLレベルからHレベルへの変化を検知す
る立上がり検出回路306と、信号RVBLのLレベル
からHレベルへの変化を検知する立上がり検出回路30
2と、リセット信号ZPORによってプリセットされ立
上がり検出回路302の出力によってセットされ立上が
り検出回路306の出力によりリセットされる状態保持
回路304と状態保持回路304の出力を受けビットラ
インプリチャージ電位Vblの電位を決めるNチャネル
MOSトランジスタ310、308とを含む。
【0147】立上がり検出回路306は、信号ZMCを
受ける直列に接続されたインバータ328、330と、
インバータ330の出力を受ける直列に接続されたイン
バータ332、334、336と、インバータ330の
出力およびインバータ336の出力を受けるNAND回
路338とを含む。
【0148】立上がり検出回路302は信号RVBLを
受ける直列に接続されたインバータ312、314、3
16と、信号RVBLおよびインバータ316の出力を
受けるNAND回路318とを含む。状態保持回路30
4は、リセット信号ZPORを受ける直列に接続された
インバータ320、322と、立上がり検出回路302
の出力とインバータ322の出力を受けるNAND回路
324と、立上がり検出回路306の出力とおよびNA
ND回路324の出力を受けるNAND回路326とを
含む。NAND回路326の出力はNAND回路324
の入力にフィードバックされるとともに信号REFSと
してVbl制御回路の外部へ出力される。Nチャネルト
ランジスタ308はNAND回路324の出力をゲート
に受けビットラインプリチャージ電位Vbl0とビット
ラインプリチャージ電位Vblを結合する。Nチャネル
トランジスタ310は信号REFSをゲートに受け、接
地電位とビットラインプリチャージ電位Vblを結合す
る。
【0149】ここで信号REFSは次に述べるリコール
起動回路288の活性化に用いられる信号である。
【0150】図16は、図13に示すリコール起動回路
288の詳細な構成を示す回路図である。
【0151】図16を参照して、リコール起動回路28
8は、Vbl制御回路からの出力である信号REFSを
受けるNAND回路352と、NAND回路352の出
力を受け反転するインバータ354と、インバータ35
4の出力を受け活性化されロウ系活性信号ACTRを発
生する発振器356と、ロウ系活性信号ACTRをカウ
ントするカウンタ回路358と、カウンタ回路358の
出力信号RVBLを受け反転しNAND回路352にフ
ィードバックするインバータ360と、反転されたモー
ド切換信号ZMCをさらに反転するインバータ362と
モード切換信号の反転信号ZMCの変化に応じてブロッ
クの原点のワードラインに対応したアドレスRSA0−
qを出力する原点アドレス用レジスタ364とを含む。
【0152】発振器356は、ロウ系活性信号ACTR
の周期が適切な値となるものが用いられるが、たとえ
ば、図11で説明した発振器174のインバータサイズ
または段数を調整して用いることができる。
【0153】カウンタ回路358は、ロウ系活性信号A
CTRを入力として受けるT−FF366と、T−FF
366の出力を入力として受けるT−FF368と、T
−FF368の出力を入力として受けるT−FF370
と、T−FF370の出力を入力として受けるT−FF
372とを含む。T−FF366〜372は、インバー
タ362の出力がLレベルのときリセットされる。カウ
ンタ回路358に含まれるT−FFの数は、メモリブロ
ックに含まれるワード線の数に応じて増減される。
【0154】T−FFは図12に示したT−FF182
と同様な構成のものが用いられる。図17は図4に示し
たブロックB11に相当する回路の動作を説明するため
の動作波形図である。図4、図7、図9、図11〜図1
6を参照して、時刻t1に電源が投入される。このとき
リセット信号ZPORはLレベルとなり各信号はリセッ
トされる。
【0155】時刻t2においてPOR制御回路172で
決まっている時間が経過しリセット信号ZPORはLレ
ベルからHレベルへと解除される。ブロックB11は、
DRAMモードとして動作を開始する。時刻t3におい
て所定の待ち時間のあいだ外部よりアクセスがないので
タイマ回路58はモード切換信号MCをLレベルからH
レベルへと切換える。モード切換信号MCの変化を受け
てVcp制御回路284はセルプレート電位VcpをV
cc/2から接地電位へと切換える。この時点でブロッ
クB11は不揮発モードとなる。
【0156】次に時刻t4においてタイマ回路58は外
部からメモリブロックB11にアクセスされたことを受
けてモード切換信号MCをHレベルからLレベルへと変
化させる。不揮発モードからDRAMモードに移行する
場合後に説明するようにビットラインプリチャージ電位
Vblが接地電位でのリフレッシュ動作によって不揮発
モードでのH/LデータをDRAMモードでのH/Lデ
ータに変換する動作(以降recall動作)が必要と
なる。
【0157】時刻t4においてはモード切換信号MCの
変化を受けVcp制御回路284によりセルプレート電
位が接地電位からVcc/2とされる。次にrecal
l動作をするためVbl制御回路286の働きにより信
号REFSがLレベルからHレベルへと立上がる。それ
を受けビットラインプリチャージ電位VblはVcc/
2より接地電位へと立下がる。信号REFSの変化を受
け、リコール起動回路288はロウ系活性信号ACTR
を当該ブロックに含まれるワード線の本数分だけ出力す
る。このときリフレッシュのアドレスRSA0−qはモ
ード切換信号MCの変化を受け時刻t4〜t5の期間に
リコール起動回路288中の原点アドレス用レジスタ3
64により与えられている。
【0158】時刻t6においてロウ系活性信号ACTR
が当該ブロックに含まれるワード線の本数分だけ出力さ
れるとリコール起動回路288は内蔵するカウント回路
358の働きで信号RVBLをLレベルからHレベルへ
と立上げると同時にロウ系活性信号ACTRの出力を停
止する。Vbl制御回路286は、信号RVBLの変化
を受け信号REFSをHレベルからLレベルへ立下げる
と同時にビットラインプリチャージ電位Vblを接地電
位からVcc/2とし、以降DRAMモードでのアクセ
スが可能となる。
【0159】時刻t4〜t6においてリコール起動回路
288の動作をさらに説明する。recall動作はビ
ット線プリチャージ電位Vblが接地電位でのリフレッ
シュ動作であるが、このときブロックごとにリフレッシ
ュを行なうための回路を個別に持つのはチップ面積の観
点から非常に不利であるので、通常のリフレッシュ動作
を行なうときに必要な信号を発生しているロウ系制御信
号発生回路群64(ワード線活性化のタイミング、セン
スアンプ活性化のタイミングなどを制御する回路群)を
利用する。つまりリコール起動回路288は、ロウ系制
御信号発生回路群64があたかも外部からリフレッシュ
動作の命令(コマンド)を与えられた場合と同じ動作を
するようにロウ系活性信号ACTRを出すのである。よ
って、ACTR=Hを受取ることで、ロウ系制御信号発
生回路群64が外部からリフレッシュ動作を行なうよう
指示を受けた場合と全く同様の一連の動作を行なう。
【0160】ここではリフレッシュ動作の一例として、
標準DRAMでのカスビフォアラスリフレッシュ、また
はシンクロナスDRAMでのオートリフレッシュを考え
る。これらに共通な点は、外部からはリフレッシュコマ
ンドを受取るだけであり、必要なアドレスは内部のリフ
レッシュカウンタが発生するということである。よって
リコール起動回路288は必要な回数(ワード線の本数
分)だけロウ系活性信号ACTRを与えればよい。この
ため、リコール起動回路288にはブロック内に含まれ
るワード線の本数をカウントするカウンタが必要にな
る。加えて、ブロックに含まれるワード線の本数は全体
の一部であるので、ブロックの原点のワード線に対応し
たアドレスRSA0−qをリフレッシュカウンタに与え
る必要があり、アドレスRSA0−qを格納するレジス
タもリコール起動回路288内に含まれる。
【0161】次に、時刻t3におけるDRAMモードか
ら不揮発モードへの切換動作をさらに詳しく述べる。D
RAMモードから不揮発モードへ移行する場合、単純に
セルプレート電位VcpをVcc/2から接地電位へと
変化させればよい。これはDRAMモードでのメモリセ
ルの状態を理解すれば明らかである。
【0162】図18は、DRAMモードで使用されてい
る間の誘電体キャパシタの分極状態を示す図である。
【0163】図18でA点およびC点で示している点が
アクセスされていない場合(つまり、対応するワードラ
インがLレベルの期間)のメモリセルの状態である。
【0164】ただし、Hデータは基板へのリークによっ
てB点、つまり残留分極状態へと徐々に移行する。さて
先に述べたように、DRAMモードから不揮発モードへ
移行する場合はセルプレート電位をVcc/2から接地
電位へと変化させる。
【0165】図19は、DRAMモードから不揮発モー
ドに切換える際のセルプレート電位Vcpおよびストレ
ージノード電位Vsnの変化を示す波形図である。
【0166】時刻t1〜t2ではメモリブロックはDR
AMモードとして動作しており、セルプレート電位Vc
pはVcc/2である。ここで記憶データがHであると
きはストレージノード電位Vsnの電位はVccであ
る。記憶データがLである場合はストレージノード電位
Vsnは接地電位となっている。
【0167】時刻t2〜t3ではモードをDRAMモー
ドから不揮発モードへと切換えるためセルプレート電位
VcpをVcc/2から接地電位へと変化させる。この
結果、理想的にはカップリングによって、ストレージノ
ード電位VsnもほぼVcc/2だけ変化しようとす
る。つまり、H/Lデータともにストレージノード電位
Vsnとセルプレート電位Vcpの差つまりVsn−V
cpはDRAMモード状態とほぼ同じままであろうとす
るので、記憶情報は保たれる。
【0168】実際には図19に示すようにH/Lデータ
でそれぞれ理想状態から外れる。まず記憶データがLデ
ータの場合、カップリングによってストレージノード電
位Vsnは理想的には接地電位から−Vcc/2へと変
化するが、Vcc/2が基板電位Vbbより低い場合、
メモリセルのストレージノード部のアクセストランジス
タのp−n接合が順バイアスとなり、基板電位Vbbか
ら充電されることになる。この結果、基準電位Vbbか
らp−n接合のビルトイン電位分だけクランプされた電
位−Vbiになる。
【0169】しかし、電位差こそ理想的な場合と比べて
減少するとは言え、強誘電体にかかる電界方向には変化
がないため、Lデータは保存される(分極が反転するこ
とはない)。
【0170】一方Hデータの場合はカップリングによっ
てストレージノード電位VsnはVccからVcc/2
へと変化する。しかし、基板へのリーク電流が存在する
ためストレージノード電位VsnはVcc/2からさら
に時間が経過するに従い減少し続ける。ストレージノー
ド電位はリークにより最終的には接地電位となるが、セ
ルプレート電位Vcpは接地電位であるので強誘電体に
係る電界方向には変化がない。よってHデータは保持さ
れる。
【0171】以上より、DRAMモードから不揮発モー
ドへ以降する場合にはセルプレート電位VcpをVcc
/2から接地電位へと変化させればよいことがわかる。
【0172】図20は、不揮発モード移行後のメモリセ
ルの強誘電体キャパシタの分極状態を示す図である。
【0173】不揮発モードへ移行して十分時間経過した
とき、記憶データがHデータの場合は図20のB点にな
り、Lデータの場合は図20のE点になる。
【0174】次に図17の時刻t4〜t6における不揮
発モードからDRAMモードへの以降動作について詳し
く説明する。
【0175】不揮発モードからDRAMモードへ以降す
る場合、2段階の手続が必要となる。
【0176】第1段階は、セルプレート電位の切換であ
る。図22は、不揮発モードからDRAMモードへ以降
する場合のセルプレート電位の切換を示す波形図であ
る。
【0177】図22を参照して、時刻t1〜t2ではメ
モリブロックは不揮発モードであり、セルプレート電位
は接地電位となっている。このときHのデータを記憶し
ている場合のストレージノード電位Vsnはセルプレー
ト電位と同じく接地電位になっている。またLデータを
記憶している場合のストレージノード電位Vsnは基板
電位Vbbからクランプされた電位−Vbiとなってい
る。
【0178】時刻t2〜t3においてセルプレート電位
が接地電位からVcc/2へと変化するとこのときスト
レージノードはフローティングなので、セルプレート電
位Vcpの電位変化にカップリングしてストレージノー
ド電位Vsnも変化するが分極状態は全く変化しない。
【0179】時刻t3においてはストレージノードの電
位Vsnは記憶データがHの場合はVcc/2となり、
記憶データがLの場合はセルプレート電位であるVcc
/2よりクランプされた電位分だけ下がった値となる。
【0180】続く第2段階としてビット線プリチャージ
電位Vblが接地電位でのリフレッシュ動作によってr
ecall動作をする。
【0181】図21はrecall動作のワード線1本
分を示す動作波形図である。図5、図21を参照して時
刻t1〜t2においてイコライズ信号BLEQがLレベ
ルからHレベルへと立上がる。このときビット線プリチ
ャージ電位Vblは接地電位であるのでビット線BL、
/BLは接地電位となる。
【0182】次に時刻t2〜t3においてまずイコライ
ズ信号BLEQがHレベルからLレベルへと立下がりワ
ード線WL0およびリファレンスセルのワード線DWL
0が活性化される。すると接地電位にプリチャージされ
ていたビット線BLにアクセストランジスタ106を介
して強誘電体キャパシタ108が接続され強誘電体キャ
パシタ108に保持されていた電荷に応じてビット線B
Lは電位が上昇する。
【0183】同様に、ビット線/BLにはアクセストラ
ンジスタ118を通じてリファレンスセルの強誘電体キ
ャパシタ120が接続される。強誘電体キャパシタ12
0には後で説明するように常にデータHが書込まれてお
りかつその容量はメモリセル中の強誘電体キャパシタに
比して小さい。したがって、ワード線が活性化された直
後のビット線の電位上昇は、ビット線/BLは常に一定
電位であるのに対しビット線BLの電位は強誘電体キャ
パシタ108の保持データがHであるときはビット線/
BLの電位より高くなり、強誘電体キャパシタ108の
保持データがLの場合はビット線/BLの電位より低く
なる。
【0184】続いて時刻t3〜t4において、センスア
ンプ活性化信号SAEがLレベルからHレベルとなりセ
ンスアンプ82が活性化される。そしてビット線BL、
/BL間の微小な電位差はそれぞれ内部電源電位もしく
は接地電位に増幅される。次にワード線DWL0はHレ
ベルからLレベルへと立下がりリファレンスセル中の強
誘電体キャパシタ120はビット線/BLから切離され
る。
【0185】次に時刻t4〜t5において、リファレン
スセルチャージ信号DCPはHレベルからLレベルへと
立下がり、したがって強誘電体キャパシタ120のスト
レージノード側には内部電源電位Vccが結合され強誘
電体キャパシタ120には時刻t4におけるビットライ
ン/BLの電位にかかわらずHデータが書込まれる。
【0186】時刻t5〜t6において、リファレンスセ
ルチャージ信号DCPは再びLレベルからHレベルにな
り強誘電体キャパシタ120のストレージノードは電源
電位Vccから切離される。またワード線WL0はHレ
ベルからLレベルへと立下がり強誘電体キャパシタ10
8にはセンスアンプで増幅されたデータが保持される。
その後センスアンプ活性化信号SAEはHレベルからL
レベルへと立下がり、次にイコライズ信号BLEQがL
レベルからHレベルへと立上がる。これを受けてビット
線BL、/BLはともにLレベルとなる。
【0187】図23は、図21の時刻t2〜t5におけ
るビット線の電位変化の詳細を示す波形図である。
【0188】時刻t1においてはビット線はともにビッ
ト線プリチャージ電位Vblが接地電位のため接地電位
となっている。次に時刻t2においてワード線WLが活
性化されることにより記憶データがHデータ、Lデータ
の場合いずれも電位は上昇するがリファレンスセルの電
位上昇(図中点線で示す)に対し記憶データがHの場合
は若干高く、記憶データがLの場合は若干低くなってい
る。
【0189】さらに時刻t3においてセンスアンプが活
性化されるためリファレンスセルの電位を受けたビット
線/BLの電位に対し電位が高いHデータ記憶の場合は
ビット線BLの電位はVccに増幅され逆に電位が低い
Lデータ記憶の場合はビット線BLの電位は接地電位に
なる。
【0190】図24は、図23における記憶データがH
の場合の強誘電体キャパシタの分極状態の変化を示す図
である。
【0191】図23、図24を参照して、時刻t1にお
いて強誘電体キャパシタの分極状態は図24のB点であ
る。時刻t2においてワード線が活性化すると強誘電体
キャパシタのストレージノードの電位Vsnは接地電位
にプリチャージされていたビット線に近づきC点に分極
状態が変化する。
【0192】さらに時刻t3においてセンスアンプが活
性化されるとストレージノードの電位Vsはビット線の
電位とともにVccまで引上げられる。そのとき強誘電
体キャパシタの分極状態は図24のAの状態となる。こ
の状態で分極状態として記憶されていたHデータがセン
スアンプによりメモリセルに再書込され一連の動作が完
了する。
【0193】図25は、図23において強誘電体キャパ
シタがLデータを記憶していた場合の分極状態の変化を
示す図である。
【0194】図23、図25を参照して、時刻t1にお
いて強誘電体キャパシタの分極状態はE点に示される。
時刻t2においてワード線が活性化しさらに時刻t3に
おいてセンスアンプが活性化すると強誘電体キャパシタ
の分極状態はC点に移り、一連の動作が終了する。
【0195】以上説明したように、本発明の実施の形態
1の強誘電体メモリによれば、DRAMモードにてアク
セスされていない領域を不揮発モードに移行させる待ち
時間を内部タイマ回路にて測定するため、半導体記憶装
置の外部仕様(ユーザの使用状態)に依存しにくく、安
定した、低消費電力化の効果が得られる。
【0196】さらに、従来のDRAMあるいは強誘電体
メモリで一般的に用いられていたセルプレート電位Vc
pおよびビットラインプリチャージ電位Vblのレベル
を切換えて使用するため、それぞれのモードで従来の動
作手順をそのまま踏襲でき、簡易な回路構成で、DRA
Mモードおよび不揮発モードを切換えて動作させること
が可能である。
【0197】[実施の形態2]実施の形態2の半導体記
憶装置においては、図4におけるタイマ回路58の内部
構成が図7で示した回路と異なっている点で実施の形態
1の半導体記憶装置と異なる。
【0198】図26は、実施の形態2において、タイマ
回路58に代えて用いられるタイマ回路1100の構成
を示す回路図である。
【0199】タイマ回路1100は、発振器174に代
えてモード切換信号MCを受ける発振器372を備える
点で図7で示したタイマ回路58と異なる。図27は、
図26のタイマ回路1100において用いられる発振器
372の構成を示す回路図である。
【0200】図27を参照して、発振器372はモード
切換信号MCを受けるインバータ374と、インバータ
374の出力およびリセット信号ZPORを受けるNA
ND回路376と、NAND回路376の出力を受ける
直列に接続された偶数段のインバータ378〜386
と、インバータ386の出力を受け基準クロック信号C
LKを出力するインバータ388とを含む。
【0201】インバータ386の出力はNAND回路3
76の入力にフィードバックされる。
【0202】図28は、実施の形態2におけるタイマ回
路の動作を説明するための動作波形図である。
【0203】図26、図27、図28を参照して、時刻
t1において半導体記憶装置に電源が投入される。
【0204】時刻t2においてリセット信号ZPORが
LレベルからHレベルとなり発振器372のリセットが
解除される。そして基準クロック信号CLKが発振器3
72より出力される。
【0205】時刻t3において外部から半導体記憶装置
のメモリブロックにアクセスされブロック選択信号BS
Mにパルスが生じる。このときリセット解除からブロッ
ク選択信号にパルスが生じるまでの時間は設定されてい
る待ち時間Tnaよりも小なためモード切換信号MCは
変化しない。
【0206】時刻t4において再びメモリブロックにア
クセスがされブロック選択信号BSMにパルスが生じ
る。この場合もt3におけるアクセスより経過した時間
が設定された待ち時間Tnaよりも小なので同様にモー
ド切換信号には変化は生じない。
【0207】時刻t4のアクセスから設定された待ち時
間Tnaが経過した時刻t5においては基準クロックC
LKが所定のパルス数入力されたのを受けて、分周回路
176の出力が反転するのに伴い信号OUTにパルスを
生じる。そして状態保持回路178はモード切換信号M
CのレベルをLレベルからHレベルへと変化させる。以
上までは実施の形態1におけるタイマ回路の動作と同様
である。
【0208】時刻t5においてモード切換信号MCがH
レベルとなると発振器372のNAND回路376の入
力の1つがLレベルとなるため発振器372は不活性な
状態となる。したがって時刻t5から次にメモリブロッ
クがアクセスを受ける時刻t6までの期間は基準クロッ
クCLKの生成は停止される。
【0209】時刻t6において再びメモリブロックにア
クセスがされブロック選択信号BSMにパルスが生じ
る。これを受けてタイマ回路1100の状態保持回路1
78はモード切換信号MCをHレベルからLレベルへと
リセットする。そして発振器372は再び発振を開始し
基準クロックCLKが生成される。
【0210】以上説明したように、実施の形態2の半導
体記憶装置においては実施の形態1で説明した半導体記
憶装置が奏する効果に加えてモード切換信号MCを用い
て不揮発モード時は発振器を不活性にしておくので不揮
発モード時での発振器での消費電力が抑えられる。この
結果、半導体記憶装置はより低消費電力化される。
【0211】[実施の形態3]実施の形態3の半導体記
憶装置においては、タイマ回路58内の発振器174の
構成が図11で示した回路と異なっている点で実施の形
態1の半導体記憶装置と異なる。
【0212】図29は、発振器174に代えて実施の形
態3において用いられる発振器1150の内部構成を示
す回路図である。
【0213】図29を参照して、発振器1150はリセ
ット信号ZPORおよびノードN10が入力に接続され
るNAND回路392と、NAND回路392の出力を
受ける直列に接続された偶数段のインバータ394〜4
04と、インバータ404の出力を受け基準クロック信
号CLKを出力するインバータ406を含む。
【0214】インバータ396、400、404の出力
は、それぞれヒューズ408、410、412を介して
ノードN10に接続されている。発振器1150は、使
用に際してヒューズ408、410、412のいずれか
1つを残して残りのヒューズは切断される。
【0215】なお、インバータ394〜404の段数は
必要な発振周期に応じて増減されるとともに、調整範囲
に応じてヒューズを設ける箇所も増減される。
【0216】実施の形態3の発振器1150では発振器
のループ中に含まれるインバータ段数をヒューズを切断
しない位置によって選択することが可能であるのでメモ
リブロックをDRAMモードから不揮発モードに切換え
る所定の待ち時間Tnaの調整を行なうことが可能とな
る。
【0217】インバータ段数を変化させることで発振器
の周期がΔTc変化したとすれば、所定の待ち時間Tn
aの変化量ΔTnaは ΔTna=ΔTc×2N …(1) と表わされる。(Nはタイマ回路中に含まれるT−FF
の段数) [実施の形態4]実施の形態4の半導体記憶装置では、
タイマ回路58中の発振器174の内部構成が図11で
示した回路と異なっている点で実施の形態1の半導体記
憶装置と異なる。
【0218】図30は、発振器174に代えて実施の形
態4において用いられる発振器1200の内部構成を示
す回路図である。
【0219】図30を参照して、発振器1200は、リ
セット信号ZPORおよびノードN12が入力に接続さ
れるNAND回路422と、NAND回路422の出力
を受ける直列に接続された偶数段のインバータ424〜
434と、インバータ434の出力を受け基準クロック
CLKを出力するインバータ436と、インバータ42
6、430、434の出力をそれぞれノードN12に接
続するトランスファゲート438、440、442と、
トランスファゲート438、440、442の開閉を制
御する周期調整専用レジスタ444とを含む。
【0220】発振器1200では予め周期調整専用レジ
スタ444に書込まれた内容に応じてトランスファゲー
ト438、440、442のうちいずれか1つのみオン
させてインバータ段数を調整する。
【0221】なお、インバータ424〜434の段数は
必要な発振周期に応じて増減されるとともに、調整範囲
に応じてトランスファゲートを設ける箇所も増減され
る。
【0222】実施の形態4においても実施の形態3と同
様に、発振器のループ内に含まれるインバータ段数を変
えることができるため、所定の待ち時間Tnaの調整を
行なうことが可能となる。
【0223】[実施の形態5]実施の形態5の半導体記
憶装置では、タイマ回路58の発振器174の内部構成
が図11で示した回路と異なる点で実施の形態1の半導
体記憶装置と異なっている。
【0224】図31は、発振器174に代えて実施の形
態5に用いられる発振器1250の内部構成を示す回路
図である。
【0225】図31を参照して、発振器1250は、リ
セット信号ZPORを受けるNAND回路452と、N
AND回路452の出力を受ける直列に接続された偶数
段のインバータ454〜460と、インバータ460の
出力を受け基準クロックCLKを出力するインバータ4
62とを含む。インバータ460の出力はNAND回路
452の入力へとフィードバックされる。
【0226】なお、インバータ454〜460の段数は
必要な発振周期に応じて増減される。
【0227】実施の形態5の発振器1250では、直列
に接続された偶数段のインバータ454〜460のうち
少なくとも1つのインバータのトランジスタのゲート幅
とゲート長の比を変化させるものである。
【0228】図32は、図31の発振器1250に含ま
れるインバータ458の詳細を示す回路図である。
【0229】図32を参照して、インバータ458は、
入力信号INをゲートに受け、電源電位Vccと出力信
号OUTを結合するPチャネルトランジスタ464と、
入力信号INをゲートに受け接地電位と出力信号OUT
を結合するNチャネルトランジスタ470を含む。イン
バータ458は、ゲートに入力信号INを受けソースを
電源電位Vccに結合されたPチャネルトランジスタ4
66、468と、入力信号INをゲートに受けソースを
接地電位に結合されたNチャネルトランジスタ472、
474と、Pチャネルトランジスタ464のドレインと
Pチャネルトランジスタ466のドレインを接続するス
イッチ476と、Pチャネルトランジスタ466のドレ
インとPチャネルトランジスタ468のドレインとを接
続するスイッチ478と、Nチャネルトランジスタ47
0のドレインとNチャネルトランジスタ472のドレイ
ンとを接続するスイッチ480と、Nチャネルトランジ
スタ472のドレインとNチャネルトランジスタ474
のドレインとを接続するスイッチ482とをさらに含
む。
【0230】スイッチ476〜482は、たとえば半導
体記憶装置の製造時にアルミ配線マスクパターンを改定
することで比較的容易に接続したり切離したりすること
ができる。
【0231】この方法ではインバータ454〜460の
すべてをインバータ458と同じ構成とした場合個々の
インバータの立上がり時間Trや立下がり時間Tfが変
化するので、発振器の周期をTcとしインバータの遷移
時間の変化率をαとすれば、 ΔTna=|α−1|×Tc×2N …(2) と表わせる。(Nはタイマ回路中に含まれるT−FFの
段数)よってインバータの段数を増減させる方法よりも
大幅な所定の待ち時間Tnaの調整が可能となり、かつ
ヒューズや専用レジスタを使用しない分レイアウト面積
的にも有利である。
【0232】[実施の形態6]実施の形態6の半導体記
憶装置では、タイマ回路58の内部構成が図7で示した
回路と異なっている点で実施の形態1の半導体記憶装置
と異なる。
【0233】図33は、図7で説明したタイマ回路58
に代えて実施の形態6で用いられるタイマ回路1300
の構成を示す回路図である。
【0234】図33を参照して、T−FF182、18
4、186、188の入力端子にはそれぞれスイッチ4
92、494、496、498が設けられ、分周回路中
にて使用されるT−FFの段数を変えることができる。
図33においては、スイッチ492によりT−FF18
2の入力は接地電位に結合され、スイッチ494により
T−FF184の入力には基準クロックCLKが入力さ
れる。スイッチ496、498は前段のT−FFの出力
を後段のT−FFに伝達するように設定されている。
【0235】この場合に増減したT−FFの段数をdn
とすれば、所定の待ち時間Tnaは、 Tna=Tna0×2dn…(3) となる。(Tna0はT−FFを増減しない場合の所定
の待ち時間)この場合もインバータの段数を増減させる
場合に比べて大幅な待ち時間Tnaの調整が可能とな
る。
【0236】[実施の形態7]実施の形態7の半導体記
憶装置においては、タイマ回路58中の発振器172の
内部構成が図11に示した回路と異なっている点で実施
の形態1の半導体記憶装置と異なる。
【0237】図34は、図11で説明した発振器174
に代えて実施の形態7で用いられる発振器1350の構
成を示す回路図である。
【0238】図34を参照して、発振器1350は、リ
セット信号ZPORを受けるNAND回路502と、N
AND回路502の出力を受ける直列に接続されたイン
バータ504〜510と、インバータ510の出力を受
け基準クロックCLKを出力するインバータ512を含
む。インバータ510の出力はNAND回路502の入
力にフィードバックされる。
【0239】発振器1350は、インバータ508に電
位V0を与える電位発生回路522をさらに含む。イン
バータ508は、入力信号INをゲートに受け電源電位
Vccと出力信号OUTを結合するPチャネルトランジ
スタ536と、入力信号INをゲートに受けドレインが
出力信号OUTに結合されるNチャネルトランジスタ5
38と、ゲートに電位V0を受け接地電位とNチャネル
トランジスタ538のソースを結合するNチャネルトラ
ンジスタ540とを含む。
【0240】電位発生回路522は、ソースに接地電位
を結合されゲートとドレインが接続されたNチャネルト
ランジスタ534と、ソースが接地電位に結合されゲー
トにNチャネルトランジスタ534のドレインの電位を
受けるNチャネルトランジスタ532と、ソースが電源
電位Vccに結合されゲートとドレインがともにNチャ
ネルトランジスタ532のドレインに接続されるPチャ
ネルトランジスタ528と、ゲートにNチャネルトラン
ジスタ532のドレインの電位を受けドレインがNチャ
ネルトランジスタ534のドレインと接続されるPチャ
ネルトランジスタ530と、Pチャネルトランジスタ5
30のソースを電源電位Vccと結合する抵抗526と
を含む。
【0241】Nチャネルトランジスタ534のドレイン
の電位はインバータ508に対して電位V0を与える。
電位発生回路522とインバータ508に含まれるNチ
ャネルトランジスタ540は温度依存性の小さい定電流
回路を構成する。
【0242】図34ではインバータ508のみトランジ
スタにて記述したが、インバータ504、506、51
0もインバータ508と同様の構成をとり、それぞれ電
位発生回路522から電位V0が与えられて電流制限さ
れている。
【0243】図34の構成とすれば、インバータ504
〜510に供給される電流が温度依存性の小さい電流源
から供給される。したがってインバータの動作速度も温
度依存性が小さくなり、基準クロックCLKの周期は温
度依存性が小さくなるため、所定の待ち時間Tnaも温
度の影響を受けにくくなる。これはモード切換により低
消費電力化の効果が使用温度によって変わってしまうの
を軽減する働きをする。
【0244】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5および6記載
の半導体記憶装置は、メモリブロックの非アクセス時に
はメモリブロックを不揮発モードに切換え強誘電体キャ
パシタはその間分極反転をしないため強誘電体の疲労を
少なく抑えることができる。また不揮発モード間はメモ
リブロックのリフレッシュを停止するので半導体記憶装
置の低消費電力化が図れる。またこの低消費電力化の効
果は基準クロックをもとにタイマ回路により切換待ち時
間が管理されるので外部仕様(ユーザの使用状態)の影
響を受けにくい。
【0245】請求項7記載の半導体記憶装置は、請求項
6記載の半導体記憶装置が奏する効果に加えて電源電圧
監視回路を含み電源電圧が所定の値に達するまではメモ
リブロックの動作を不活性化させるのでより信頼性が高
くなる。
【0246】請求項8および9記載の半導体記憶装置
は、請求項6記載の半導体記憶装置が奏する効果に加え
てメモリブロックが不揮発モード中は発振回路の動作を
停止するためより消費電力が抑えられる。
【0247】請求項10、11、12および13記載の
半導体記憶装置は、請求項6記載の半導体記憶装置が奏
する効果に加えて、発振器で発生する基準クロックの周
期を変えることが可能であるので、アクセスされていな
い領域のモード切換までの所定の待ち時間の設定を容易
に変えることができる。よってメモリの使用形態に応じ
て適切な所定の待ち時間を設定できる。そのため、半導
体記憶装置の使用状態に適した低消費電力化を図ること
ができる。
【0248】請求項14および15記載の半導体記憶装
置では、さらに広い範囲で所定の待ち時間の調整が可能
であるのでメモリの使用形態に応じた低消費電力化を容
易に実現することができる。
【0249】請求項16記載の半導体記憶装置は、基準
クロックを生成する発振器の温度依存性が小さいため、
使用温度の変化に依存せずモード切換による低消費電力
化の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の半導体記憶装置10
00の構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1の半導体記憶装置のメモリブロ
ック分割例を示す図である。
【図3】 実施の形態1の半導体記憶装置のメモリブロ
ック分割の他の例を示す図である。
【図4】 実施の形態1のメモリブロックの構成を示す
概略ブロック図である。
【図5】 図4におけるメモリブロックB11の構成の
詳細を示す回路図である。
【図6】 図5におけるレベル変換回路88の構成の詳
細を示す回路図である。
【図7】 図4におけるタイマ回路58の構成の詳細を
示す回路図である。
【図8】 図7に示すタイマ回路の動作を説明する動作
波形図である。
【図9】 図7におけるPOR発生回路172の構成の
詳細を示す回路図である。
【図10】 図9に示すPOR発生回路172の動作を
説明する動作波形図である。
【図11】 図7における発振器174の構成の詳細を
示す回路図である。
【図12】 図7におけるT−FF182の構成の詳細
を示す回路図である。
【図13】 図4におけるDRAM/不揮発モード切換
回路62の構成を示すブロック図でる。
【図14】 図13におけるVcp制御回路284の構
成を示す回路図である。
【図15】 図13におけるVbl制御回路286の構
成の詳細を示す回路図である。
【図16】 図13におけるリコール起動回路288の
構成の詳細を示す回路図である。
【図17】 図13に示すDRAM/不揮発モード切換
回路62の動作を説明する動作波形図である。
【図18】 図5に示す強誘電体キャパシタの分極状態
を説明する図である。
【図19】 図5に示す強誘電体キャパシタのセルプレ
ート電位の変化を説明する動作波形図である。
【図20】 図5に示す強誘電体キャパシタの分極状態
を説明する図である。
【図21】 図5に示すメモリブロックの動作を説明す
る動作波形図である。
【図22】 図5に示す強誘電体キャパシタのセルプレ
ート電位の変化を説明する動作波形図である。
【図23】 図5に示す強誘電体キャパシタからの読出
動作を説明する動作波形図である。
【図24】 図5に示す強誘電体キャパシタの分極状態
を説明する図である。
【図25】 図5に示す強誘電体キャパシタの分極状態
を説明する図である。
【図26】 実施の形態2で用いられるタイマ回路11
00の構成の詳細を示す回路図である。
【図27】 図26における発振器372の構成を示す
回路図である。
【図28】 図26に示すタイマ回路の動作を説明する
動作波形図である。
【図29】 実施の形態3に用いられる発振器1150
の構成を示す回路図である。
【図30】 実施の形態4に用いられる発振器1200
の構成を示す回路図である。
【図31】 実施の形態5に用いられる発振器1250
の構成を示す回路図である。
【図32】 図31におけるインバータ458の構成の
詳細を示す回路図である。
【図33】 実施の形態6に用いられるタイマ回路13
00の構成を示す回路図である。
【図34】 実施の形態7に用いられる発振回路135
0の構成を示す回路図である。
【図35】 従来の強誘電体メモリの構成を示す回路図
である。
【図36】 図35の強誘電体メモリの動作を説明する
動作波形図である。
【図37】 従来のDRAMモード/不揮発モードを切
換えて使用する半導体記憶装置の構成を示すブロック図
である。
【図38】 図37の従来の半導体記憶装置の構成の詳
細を説明するブロック図である。
【図39】 図38の従来の強誘電体メモリの動作を説
明する動作波形図である。
【図40】 図38の従来の強誘電体メモリの動作を説
明する動作波形図である。
【図41】 図38の従来の強誘電体メモリの分極状態
を説明する図であり、(A)は図39の状態1,3にお
ける分極状態を説明し、(B)は図39の状態2,4に
おける分極状態を説明する図である。
【図42】 図38の従来の強誘電体メモリの分極状態
を説明する図であり、(A)は図40の状態1における
分極状態を説明し、(B)は図40の状態2,3,4に
おける分極状態を説明する図である。
【符号の説明】
M♯1,M♯2,M♯3,M♯4 メモリセルアレイ、
3 アドレスバッファ、1000 半導体記憶装置、B
11〜B41 メモリブロック、54 プリデコーダ、
56 内部リフレッシュカウンタ回路、58,110
0,1300 タイマ回路、62 DRAM/不揮発モ
ード切換回路、72,74 メモリセル、76,78
リファレンスセル、80 イコライズ回路、82 セン
スアンプ、108,112,116,120 強誘電体
キャパシタ、106,110,114,118 アクセ
ストランジスタ、88,90 レベル変換回路、172
POR発生回路、174,356,372,115
0,1200,1250,1350 発振器、182〜
188,366〜372 T−FF、176 分周回
路、178 状態保持回路、284 Vcp制御回路、
286 Vbl制御回路、288 リコール起動回路、
302,306 立上がり検出回路、304 状態保持
回路、358 カウンタ回路、364 原点アドレス用
レジスタ、408〜412 ヒューズ、438〜442
トランスファゲート、444 周期調整専用レジス
タ、244〜252,378〜388,394〜40
6,424〜436,454〜462,504〜512
インバータ、464〜468 Pチャネルトランジス
タ、470〜474 Nチャネルトランジスタ、476
〜482スイッチ、522 電位発生回路。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体キャパシタと前記強誘電体キャ
    パシタにアクセスするためのアクセストランジスタとを
    含むメモリセルがマトリックス状に配置されたメモリセ
    ルアレイとを備え、 前記メモリセルアレイは複数のメモリブロックに分割さ
    れ、 前記各メモリブロックのデータが外部からアクセスされ
    たことを検知するアクセス検知手段と、 前記複数のメモリブロックにそれぞれ対応して設けら
    れ、前記アクセス検知手段の出力を受け、前記メモリブ
    ロックが外部よりアクセスされていない非アクセス期間
    が所定の待ち時間以上となったときは前記メモリブロッ
    クの動作モードを第1モードに設定し、前記非アクセス
    期間が所定の待ち時間を超えないときは前記動作モード
    を第2モードに設定する複数のモード設定手段とをさら
    に備え、 各前記モード設定手段は、 前記非アクセス期間を基準クロックに基づき計測するタ
    イマ手段を含み、 前記動作モードが前記第1モードのときは前記メモリブ
    ロックのデータリフレッシュを停止させ、前記動作モー
    ドが前記第2モードのときは前記メモリブロックのデー
    タリフレッシュを行なわせるリフレッシュ手段と、 前記動作モードが前記第1モードであるときは、前記メ
    モリセルに書込まれたデータを前記強誘電体キャパシタ
    の残留分極量として保持し、前記動作モードが前記第2
    モードであるときは前記データを前記強誘電体キャパシ
    タの両電極間の電位差によって保持するように、前記メ
    モリブロックの動作を切換えるモード切換手段とをさら
    に備える半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 第1の電源電位を受ける第1の電源端子
    と、 前記第1の電源電位より高い第2の電源電位を受ける第
    2の電源端子と、 前記第1および第2の電源電位を受けて、前記第2の電
    源電位を降圧する降圧手段とをさらに備え、 前記メモリセルアレイは、 前記メモリセルアレイの列方向に配置される複数のビッ
    ト線をさらに含み、 前記モード切換手段は、 前記動作モードが前記第1モードであるときは前記強誘
    電体キャパシタのセルプレートの電位を前記第1の電源
    電位に設定し、前記動作モードが前記第2モードである
    ときは前記セルプレート電位を前記降圧手段の出力電位
    に応じた前記第2の電源電位と前記第1の電源電位の中
    間の値を有する第1の中間電位に設定するプレート電位
    制御手段と、 前記第1モードから前記第2モードへの前記動作モード
    の変化を検知し、前記強誘電体キャパシタの残留分極量
    として保持されていたデータを前記強誘電体キャパシタ
    の両電極間の電位差として保持し直す保持モード変換動
    作を制御するリコール手段と、 前記リコール手段が制御する前記保持モード変換動作の
    期間において前記ビット線をプリチャージする電位を前
    記第1の電源電位に設定し、前記動作モードが前記第2
    モードの場合で前記強誘電体キャパシタのアクセス時に
    は、前記ビット線をプリチャージする電位を前記降圧手
    段の出力電位に応じた前記第2の電源電位と前記第1の
    電源電位の中間の値を有する第2の中間電位に設定する
    ビット線電位制御手段とを含む、請求項1記載の半導体
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記プレート電位制御手段は、 前記モード設定手段が設定する前記動作モードに対応す
    るモード信号の活性化に応じて、前記第1の中間電位と
    前記強誘電体キャパシタのセルプレートとを結合する第
    1のスイッチ手段と、 前記モード信号の不活性化に応じて、前記第1の電源電
    位と前記セルプレートとを結合する第2のスイッチ手段
    とを含む、請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記リフレッシュ手段は、 前記メモリブロックの行を順次選択する行選択手段と、 前記データリフレッシュの制御を行なうリフレッシュ制
    御手段と、 前記メモリセルのデータ再書込みを行なう書込み手段と
    を含み、 前記リコール手段は、 前記保持モード変換動作の基準パルスを発生する第1の
    発振手段と、 前記動作モードが前記第2モードのときリセット解除さ
    れ、前記基準パルスをカウントし前記保持モード変換動
    作の終了を検知するカウント手段と、 前記保持モード変換動作を行なう前記ブロックに対応す
    るアドレス値を保持して前記行選択手段に前記対応する
    アドレス値を出力する原点アドレス用レジスタとを含
    む、請求項2記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記ビット線電位制御手段は、 前記第1モードから前記第2モードに変化したことを検
    知する第1の検知手段と、 前記リコール手段が制御する前記データ変換動作の終了
    を検知する第2の検知手段と、 前記第1の検知手段によりセットされ前記第2の検知手
    段によってリセットされる状態保持手段と、 前記状態保持手段の保持するデータに応じて前記ビット
    線をプリチャージする電位を前記第1の電源電位あるい
    は前記第2の中間電位のいずれかに設定する切換手段と
    を含む、請求項2記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記モード設定手段は、 前記基準クロックを生成する第2の発振手段をさらに含
    み、 前記タイマ手段は、 前記アクセス検知手段の出力を受けた後前記所定の待ち
    時間に至るまで、前記基準クロックを計数する計数手段
    と、 前記アクセス検知手段の出力を受けて前記第2モードに
    セットされ、前記計数手段の出力を受け前記第1モード
    にリセットされる、前記動作モードを設定し保持する記
    憶手段とを有する、請求項1記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記モード設定手段は、 前記内部電源電位が所定の値に達するまでは、前記第2
    の発振手段を不活性化させる電源電位監視手段をさらに
    含む、請求項6記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の発振手段は、 前記動作モードが前記第1モードのときは、前記基準ク
    ロックの生成を停止させる手段を含む、請求項6記載の
    半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記計数手段は、 前記基準クロックを分周する分周手段と、 前記分周手段の分周比を変更する分周比変更手段とを有
    する、請求項6記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記計数手段は、 前記第2の発振手段の出力を伝達する伝達手段と、 複数の分周手段とを含み、 前記複数の分周手段はそれぞれ入力ノード部に接続変更
    手段を有し、 前記複数の分周手段のうち第1番目の分周手段が有する
    前記接続変更手段は、第1番目の分周手段の入力に前記
    伝達手段の出力あるいは固定値のいずれかを接続し、 前記複数の分周手段のうち第(i+1)番目(i:自然
    数)の分周手段が有する前記接続変更手段は、第(i+
    1)番目の分周手段の入力に前記伝達手段の出力あるい
    は第i番目の分周手段の出力のいずれかを接続する、請
    求項6記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の発振手段は、 奇数段の論理反転手段を有するループを含み、 前記ループは、 前記論理反転手段のループに含まれる段数を変更する接
    続変更手段を有する、請求項6記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の発振手段は、 入力ノードに与えられた信号を所定時間経過後に反転出
    力する反転手段と、 前記反転手段の出力を受ける互いに直列に接続された複
    数個の遅延手段と、 前記複数個の遅延手段の出力ノードと前記反転手段の入
    力ノードとの間にそれぞれ設けられる複数個のヒューズ
    手段とを含む、請求項6記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の発振手段は、 入力ノードに与えられた信号を所定時間経過後に反転出
    力する反転手段と、 前記反転手段の出力を受ける互いに直列に接続された複
    数個の遅延手段と、 前記複数個の遅延手段の出力ノードをそれぞれ独立して
    前記反転手段の入力ノードに選択的に接続する複数個の
    トランスファゲートと、 前記複数個のトランスファゲートのうち1つを導通状態
    に制御する制御手段とを含む、請求項6記載の半導体記
    憶装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の発振手段は、 奇数段の論理反転手段を有するループを含み、 少なくとも1つの前記論理反転手段は、 遅延時間変更手段を有する、請求項6記載の半導体記憶
    装置。
  15. 【請求項15】 前記発振手段は、 奇数段の論理反転手段を有するループを含み、 少なくとも1つの前記論理反転手段は、 複数のPチャネルMOSトランジスタと、 複数のNチャネルMOSトランジスタと、 前記複数のPチャネルMOSトランジスタのドレインを
    選択的に前記論理反転手段の出力ノードに接続する第1
    の選択手段と、 前記複数のNチャネルMOSトランジスタのドレインを
    選択的に前記論理反転手段の出力ノードに接続する第2
    の選択手段とを有し、 前記複数のPチャネルMOSトランジスタのソースは前
    記第2の電源電位と結合され、 前記複数のNチャネルMOSトランジスタのソースは前
    記第1の電源電位と結合される、請求項6記載の半導体
    記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の発振手段は、 奇数段の論理反転手段を有するループとを含み、 前記各論理反転手段は前記論理反転手段の動作電流を制
    御する定電流供給手段を含む、請求項6記載の半導体記
    憶装置。
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