JPH1050074A - 強誘電体シャドーram及びデータ処理システム - Google Patents

強誘電体シャドーram及びデータ処理システム

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JPH1050074A
JPH1050074A JP8203455A JP20345596A JPH1050074A JP H1050074 A JPH1050074 A JP H1050074A JP 8203455 A JP8203455 A JP 8203455A JP 20345596 A JP20345596 A JP 20345596A JP H1050074 A JPH1050074 A JP H1050074A
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JP
Japan
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voltage
line
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bit line
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JP8203455A
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English (en)
Inventor
Hiroki Fujisawa
宏樹 藤澤
Takeshi Sakata
健 阪田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮発モードにおけるストレージキャパシタの
電圧ストレスの低下、ストレージキャパシタに保持され
た残留分極を電荷情報に変換するときの読み出し信号量
の増大、の双方を実現する強誘電体シャドーRAMを提
供する。 【解決手段】 不揮発モードにおいてプレート線(PL
0)を接地電圧Vss又は電源電圧Vddに駆動してリ
コール及びストア動作を行い、揮発モードではプレート
電圧(VPL)を中間電圧(Vcc/2)に固定するた
め、従来のプレート駆動形式シャドーRAMに比べ揮発
モードでストレージキャパシタ(Cst,Csb)が受
ける電圧ストレスを約半分に低減でき、残留分極を電荷
情報に変換するリコールにおいて、残留分極の反転と非
反転相互間での電荷移動量の差をプレート駆動型シャド
ーRAMと同様に比較的大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体薄膜の分
極特性と電荷蓄積作用を利用した強誘電体シャドーRA
Mに係り、ストレージキャパシタに利用された強誘電体
薄膜の電圧ストレスの低減と強誘電体薄膜の残留分極を
電荷情報に変換するときの信号量の増大との双方を改善
する技術に関し、例えば半導体集積回路化された強誘電
体シャドーRAMに適用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】PZT(lead zirconate titanate)に
代表される強誘電体薄膜は、自発分極した分域(domai
n)を持つ微結晶粒によって構成される。強誘電体の分
極は交流電界に対してヒステリシス特性を持っている。
例えば図2に例示されるように正の電界を印加すると、
分極の状態はA→Bのようにされ、その後、電界の印加
をやめてもC点に示されるように分極が残る。この分極
の向きを反転するには負の電界が必要になり、それによ
って分極の状態はB→C→Dと変化され、分極が反転さ
れる。その後にまた、分極の向きを反転するには再び正
の電界が必要になり、それによって分極の状態をD→E
→Bのように変化させることができる。印加電界がゼロ
の時の分極を残留分極(±Pr)、分極の向きを反転す
るために必要な電界を抗電界(±Ec)、そして、抗電
界に対応される印加電圧を抗電圧(±Vc)と称する。
【0003】したがって、強誘電体を絶縁膜として使用
する強誘電体キャパシタは、その蓄積電極間に電界を印
加して分極させた後、その電界の印加をやめてもその分
極が維持されるという、分極特性を有し、正負の電界に
よる分極反転を利用した情報記憶機能は不揮発性とされ
る。
【0004】更に、強誘電体キャパシは電荷蓄積機能に
よって情報を揮発性に保持する機能を有することは言う
までもない。すなわち、強誘電体の分極反転を積極的に
利用せず、例えば、外部電界による最大分極(例えば図
2のB点における分極)と外部電界ゼロの時の残留分極
(例えば図2のPr)との差が電源電圧に対して比例的
な関係を持つことなどを利用する。
【0005】そのような強誘電体キャパシタをメモリセ
ルのストレージキャパシタとして利用する強誘電体メモ
リとしては、動作電源が供給されている状態では通常の
DRAMと同様にリード・ライト動作を行い、動作電源
の投入時及び遮断時には強誘電体の分極特性を利用して
不揮発性動作させるものがある。すなわち、当該メモリ
は、強誘電体の分極特性を利用して不揮発性動作させる
不揮発モードと、キャパシタの電荷蓄積機能を利用して
揮発性動作させる揮発モードとを有する。そのようなメ
モリを、強誘電体シャドーRAMと称する。
【0006】尚、強誘電体メモリについて記載された文
献の例としては、株式会社サイエンスフォーラム発行
(1995)の「強誘電体薄膜メモリ」、特開平7−217
84号公報がある。
【0007】強誘電体シャドーRAMの不揮発モードに
おいて、分極反転のために強誘電体キャパシタに正負の
電界を作用させる方式として、プレート電位を変化させ
る方式(プレート駆動形式)がある。例えば、ビット線
の信号振幅が電源電圧(Vdd)と接地電圧(Vss)
の範囲にあるとき、ビット線を接地電圧(Vss)にプ
リチャージした後、分極反転のためにプレート電圧を電
源電圧(Vdd)と接地電圧(Vss)との間でパルス
状に変化させ、それによって強誘電体キャパシタに作用
される電界の向きを逆転させる。揮発モードでは、プレ
ート電圧は接地電圧(Vss)又は電源電圧(Vdd)
の何れか一方に固定され、強誘電体キャパシタに作用さ
れる電界の向きを逆転させないようにしている。
【0008】また、プレート電圧を固定にする強誘電体
シャドーRAMがある。即ち、プレート電圧を相補ビッ
ト線の信号振幅の中間レベル、例えば電源電圧(Vd
d)の半分の電圧(Vdd/2)に固定する。不揮発モ
ードにおいてビット線の電位が電源電圧と接地電圧との
間で変化されると、強誘電体キャパシタに作用される電
界の向きも逆転される。同じく揮発モードでもプレート
電圧は電源電圧の半分(Vdd/2)の電圧に固定され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記プ
レート電圧駆動型の強誘電体シャドーRAMでは、前述
の様に、揮発モード時はプレート電圧を電源電圧又は接
地電圧に固定するため、ストレージキャパシタの蓄積電
極間には電源電圧がかかる。DRAMのストレージキャ
パシタの蓄積電極間には通常、電源電圧の半分の電圧
(±Vdd/2)しか印加されない。この点において、
前記プレート電圧駆動型の強誘電体シャドーRAMは、
ストレージキャパシタの電圧ストレスがDRAMの2倍
になり、DRAMに比べて信頼性が低下する虞のあるこ
とが本発明者によって見出された。
【0010】また、プレート電圧を電源電圧の半分の電
圧(Vdd/2)に固定する形式の強誘電体シャドーR
AMは、ストレージキャパシタの蓄積電極間に印加され
る電圧がDRAMと同じ電源電圧の半分の電圧(Vdd
/2)であるから、揮発モード時にストレージキャパシ
タが受ける電圧ストレスに関しては問題ない。しかしな
がら、不揮発モード時にストレージキャパシタの蓄積電
極間に印加される電圧は電源電圧の半分の電圧(Vdd
/2)に過ぎないから、動作電源投入直後、ストレージ
キャパシタに残留分極として保持されているデータを電
荷情報に変換する際の信号量は、前記プレート駆動型の
強誘電体シャドーRAMに比べて著しく小さくなり、変
換に際して誤動作の虞のあることが本発明者によって明
らかにされた。
【0011】また、強誘電体シャドーRAMは、前述の
ように、動作電源投入直後、ストレージキャパシタに残
留分極として保持されているデータを電荷情報に変換す
る。この変換動作はワード線単位で行うので、プレート
線をワード線単位で個別的に敷設すると、それによるチ
ップ占有面積の増大を無視することができなくなり、メ
モリセルの集積度が低下する。それとは逆に、複数本の
ワード線に対応させてプレート線を共有させると、プレ
ート駆動型の強誘電体シャドーRAMにおいて非選択メ
モリセルのプレート線も駆動されることによるディスタ
ーブの問題が顕在化される。すなわち、ストレージキャ
パシタに残留分極として保持されているデータをワード
線単位で電荷情報に変換していくとき、未変換の選択メ
モリセルに対してプレート線を共有している変換済みの
非選択メモリセルのストレージキャパシタにも、プレー
ト駆動電圧が印加され、当該非選択メモリセルの選択ト
ランジスタを介して、既に変換された電荷がストレージ
キャパシタからリークしたりする虞がある。
【0012】本発明の目的は、揮発モードにおけるスト
レージキャパシタの電圧ストレスの低下、不揮発モード
でストレージキャパシタに保持された残留分極を電荷情
報に変換するときの読み出し信号量の増大、の双方を実
現することができる強誘電体シャドーRAMを提供する
ことにある。
【0013】本発明の別の目的は、プレート駆動型強誘
電体シャドーRAMにおいて非選択メモリセルのプレー
ト線が駆動されることによって当該プレート線を共有す
るメモリセルの電荷情報に影響を与えてしまうディスタ
ーブの問題を解決することにある。
【0014】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0016】すなわち、強誘電体シャドーRAM(1)
は、強誘電体薄膜を絶縁膜として用いたストレージキャ
パシタ(Cst,Csb)を含み、このストレージキャ
パシタの一方の蓄積電極が選択トランジスタ(Qst,
Qsb)を介してビット線(BLt,BLb)に接続さ
れ、前記ストレージキャパシタの他方の蓄積電極がプレ
ート線(PL0)に接続されたメモリセル(MC)を有
する。ビット線のプリチャージ電圧及びプレート線のプ
レート電圧などを制御する制御手段は、ストレージキャ
パシタに残留分極として保持されているデータを電荷情
報に変換するとき前記プレート線とビット線との間に当
該ビット線の信号振幅に応ずる上限と下限の相互に異な
る電圧(例えば電源電圧Vdd、接地電圧Vss)によ
って電界を形成し、これによってストレージキャパシタ
に電荷情報を保持させ(リコール動作)、電荷情報を保
持したストレージキャパシタを用いる揮発性のダイナミ
ックメモリ動作(揮発モード)において前記プレート線
をビット線の信号振幅の中間の電圧(例えばVdd/
2)に固定し、また、ストレージキャパシタの電荷情報
に応ずるデータを分極情報としてストレージキャパシタ
に保持させるとき(ストア動作)前記プレート線をビッ
ト線の信号振幅下限と上限の電圧(例えば電源電圧Vd
d、接地電圧Vss)に変化させる。上記ビット線の信
号振幅に応ずる上限及び下限の電圧は、センスアンプに
よるビット線の到達レベル(例えば電源電圧Vdd、接
地電圧Vss)として把握することができる。
【0017】前記強誘電体シャドーRAM(1)によれ
ば、不揮発モードにおいてプレート線を例えば接地電圧
Vss又は電源電圧Vddに駆動してリコール及びスト
ア動作を行うプレート駆動型であるが、揮発モード時は
プレート線の電圧(例えばプレート電圧VPL)を中間
電圧(Vcc/2)に固定するため、ストレージキャパ
シタ(Cst,Csb)の蓄積電極間には±Vdd/2
の電圧が印加されるだけである。したがって、従来のプ
レート駆動形式シャドーRAMのように揮発モードにお
いてもプレートを接地電圧又は電源電圧に固定する形式
に比べると、揮発モードでストレージキャパシタが受け
る電圧ストレスを約半分に低減することができ、電圧ス
トレスによる寿命低下若しくはメモリセルの早期破壊等
の点において強誘電体シャドーRAMの信頼性を向上さ
せることができる。
【0018】また、上記強誘電体シャドーRAMによれ
ば、揮発モードにおいてプレート電圧(VPL)を中間
電圧(Vdd/2)に固定しても、ストア動作において
は、ストレージキャパシタ(Cst,Csb)に±Vd
dの電界を作用して揮発性電荷情報に応ずるデータを不
揮発性の分極情報として保持するから、残留分極を電荷
情報に変換するリコールにおいて、残留分極の反転と非
反転相互間での電荷移動量の差を、不揮発モードにおけ
るプレート駆動型シャドーRAMと同様に比較的大きく
することができる。プレート電圧を電源電圧の半分の電
圧(Vdd/2)に固定する形式の強誘電体シャドーR
AMに比べ、リコール動作時に残留分極を電荷情報に変
換するときの読出し信号量を大きくすることができる。
したがって、分極情報を電荷情報に変換するときの誤動
作(データの不所望な論理値反転)を抑制できる。
【0019】強誘電体薄膜の残留分極特性は分極反転回
数の増加によって劣化するが、前記強誘電体シャドーR
AM(1)が採用する強誘電体の抗電圧を中間電圧(V
dd/2)以上とすれば、揮発モードにおけるリード/
ライト動作では強誘電体薄膜には理論上若しくは実質上
分極反転を生ぜず、前記残留分極特性の劣化の進行を抑
えることができる。
【0020】別の観点による強誘電体シャドーRAM
(1A)は、上記と同じメモリセルを有し、前記プレー
ト線(PL0)は、隣接する第1のワード線(WL0)
と第2のワード線(WL1)に接続された夫々のメモリ
セル(MC)に共有され、前記ビット線(BL0t,B
L0b)は当該ビット線に読出された情報を選択的に保
持する退避用ラッチセル(LC)を有する。
【0021】この様な構造の強誘電体シャドーRAMに
おいて、前記ストレージキャパシタに残留分極として保
持されているデータを電荷情報に変換するとき(リコー
ル動作)、前記第1のワード線によって選択されたメモ
リセルの残留分極を電荷情報に変換して当該電荷情報を
前記退避用ラッチセルに保持させ、次いで第2のワード
線によって選択されたメモリセルの残留分極を電荷情報
に変換して当該メモリセルのストレージキャパシタにそ
の電荷情報を保持させ、その後、前記退避用ラッチセル
に保持されている電荷情報を前記第1のワード線に接続
されたメモリセルに書込み制御する制御手段を採用す
る。
【0022】更に、前記制御手段は、ストレージキャパ
シタの電荷情報に応ずるデータを残留分極としてストレ
ージキャパシタに保持させるとき(ストア動作)、前記
第1のワード線によって選択されたメモリセルのストレ
ージキャパシタの電荷情報をビット線に読出して前記退
避用ラッチセルに保持させ、次いで、第2のワード線に
よって選択されたメモリセルのストレージキャパシタが
保持している電荷情報をビット線に読出してそれに対応
される分極情報を当該ストレージキャパシタに書込み制
御し、その後、前記退避用ラッチセルが保持している電
荷情報をビット線に読出しそれに対応される分極情報を
前記第1のワード線によって選択されるメモリセルのス
トレージキャパシタに書込み制御する機能を備えること
ができる。
【0023】上記別の観点による強誘電体シャドーRA
M(1A)によれば、2本のワード線毎にプレート線を
配置しているから、プレート線によるチップ占有面積は
低減される。
【0024】また、リコール動作及びストア動作におい
て、プレート線(PL0)を共有する一方のワード線側
のメモリセルに対するリコール又はストアのためにプレ
ート線の電位を変化させたとき、当該他方のワード線側
のメモリセルの電荷情報は予め前記退避用ラッチセル
(LC)に退避され、その変化によって他方のワード線
側のメモリセルの電荷情報が破壊若しくはリークして
も、その情報を後から復帰させてリコール又はストアを
行うから、ディスターブの問題も解決される。
【0025】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一例に係る強誘
電体シャドーRAM1のブロック図が示される。この強
誘電体シャドーRAMは、特に制限されないが、公知の
MOS半導体集積回路製造技術によって、単結晶シリコ
ンのような1個の半導体基板に形成されている。
【0026】同図において2はメモリマット、3はセン
スアンプ回路、4はプリチャージ回路、5はカラムスイ
ッチ回路、6はワードドライバ、7はプレートドライ
バ、8はメインアンプである。特に制限されないが、同
図において前記メモリマット2とこれに付帯する前記回
路3〜8は代表的にそれぞれ一つが図示されているが、
複数のメモリマットを構成するためにそれら回路は紙面
の表裏方向に複数組配置されているものと理解された
い。
【0027】前記メモリマット2は、マトリクス配置さ
れた強誘電体メモリセル(単にメモリセルとも称する)
MCを有する。メモリセルMCは、特に制限されない
が、図3に例示されるように、2キャパシタ・2トラン
ジスタ構成とされる。すなわち、1個のメモリセルMC
は、強誘電体薄膜を絶縁膜として用いた一対のストレー
ジキャパシタCst,Csbを有する。強誘電体薄膜
は、その分極が交流電界に対して図2に示されるような
ヒステリシス特性を有する。一方のストレージキャパシ
タCStの一方の蓄積電極はNチャンネル型の選択MO
SトランジスタQstを介してビット線BLtに接続さ
れ、他方のストレージキャパシタCsbの一方の蓄積電
極はNチャンネル型の選択MOSトランジスタQsbを
介してビット線BLbに接続される。代表的に示された
ビット線BLt,BLbは相補ビット線を構成する。前
記ストレージキャパシタCst,Csbの他方の蓄積電
極は代表的に示されたプレート線PL0に共通接続され
る。選択MOSトランジスタQst,Qsbのゲートは
代表的に示されたワード線WL0に結合されている。こ
の例に従えば、プレート線PL0はワード線WL0に接
続されたメモリセルに共通化され、ワード線WL0に沿
って敷設されている。
【0028】前記センスアンプ回路3は相補ビット線毎
に設けられたスタティックラッチとしてのセンスアンプ
によって構成される。センスアンプSAは、特に制限さ
れないが、図3に例示されるように、Nチャンネル型M
OSトランジスタQn1とPチャンネル型MOSトラン
ジスタQp2から成る一対のCMOSインバータを備
え、CMOSインバータは相互に一方の入力端子が他方
の出力端子に交差結合され、一方のCMOSインバータ
の出力端子がビット線BL0tに、他方のCMOSイン
バータの出力端子がビット線BL0bに結合されてい
る。SP,SNは各センスアンプSAに共通化された動
作電源線であり、センスアンプ回路3の活性化タイミン
グに同期して動作電源線SPは電源電圧Vddに。動作
電源線SNは接地電圧Vssに制御される。
【0029】プリチャージ回路4は相補ビット線を所定
のプリチャージ電圧VPCにプリチャージする。例えば
図3に例示されるように、相補ビット線BL0t,BL
0bをイコライズするNチャンネル型MOSトランジス
タQn2と、プリチャージ電圧VPCを相補ビット線B
L0t,BL0bに供給するNチャンネル型MOSトラ
ンジスタQ4,Q5とによって構成される。MOSトラ
ンジスタQ3〜Q5はプリチャージ制御信号PCによっ
てスイッチ制御される。プリチャージ電圧VPCは、電
源電圧Vddと接地電圧Vssを動作電源とするプリチ
ャージ電圧発生回路18によって形成され、その電圧は
Vdd/2又はVssとされる。プリチャージ電圧VP
Cを選択する制御信号SVPCはタイミングコントロー
ラ17からプリチャージ電圧発生回路18に供給され
る。プリチャージタイミングを規定する前記プリチャー
ジ制御信号PCはタイミングコントローラ17から出力
される。プリチャージ電圧VPCの選択制御態様は後で
詳述する。
【0030】前記カラムスイッチ回路5は相補ビット線
を選択的に相補共通データ線IOt,IObに導通させ
るスイッチ回路である。例えば図3に例示されるよう
に、相補ビット線BLt,BLbと相補共通データ線I
Ot,IObとの間にNチャンネル型スイッチMOSト
ランジスタQ6,Q7が配置され、当該スイッチMOS
トランジスタQ6,Q7は前記相補ビット線BL0t,
BL0bに対応されたカラム選択信号YS0によってス
イッチ制御される。
【0031】尚、図3に代表的に示された構成は図示を
省略した相補ビット線も備えていることは言うまでもな
い。
【0032】図1に示される前記メインアンプ8はマッ
ト選択信号9によってその動作が選択される。動作が選
択されたメインアンプ8は、リードアクセスに際して、
相補共通データ線IOt,IObの差動信号を増幅す
る。増幅された信号は、データ入出力バッファ10を介
してリードデータとしてデータ入出力端子DATAから
外部に出力される。ライトアクセスに際して動作選択さ
れたメインアンプ8は、データ入出力端子DATAから
データ入出力バッファ10に供給されたライトデータに
従って相補共通データ線IOt,IObを駆動する。
【0033】図1に示される前記ワードドライバ6は、
ロウアドレスデコーダ11から出力されるワード線選択
信号を受け、選択レベルのワード線選択信号に対応され
るワード線をメモリセルの選択レベルに駆動する。特に
制限されないが、ワード線選択レベルは電源電圧Vdd
を昇圧した電圧とされ、ワード線非選択レベルは接地電
圧Vssとされる。
【0034】前記プレートドライバ7は、ワード線と対
を成すプレート線を所定のプレート電圧に駆動する。こ
のプレートドライバ7は、例えば図4に示されるよう
に、電源電圧Vdd、接地電圧Vss及びその中間の電
圧Vdd/2を動作電源とするドライブユニット70が
プレート線PL0〜PLm毎に設けられ、その動作電源
の何れかをプレート電圧VPLとして選択し、選択され
たプレート電圧VPLによって対応されるプレート線を
駆動する。ドライブユニット70は初期状態として中間
電圧Vdd/2をプレート電圧VPLとして選択する。
プレート制御信号PLCdはプレート電圧VPLとして
電源電圧Vddを選択することを指示し、プレート制御
信号PLCsはプレート電圧VPLとして接地電圧Vs
sを選択することを指示する。前記プレート制御信号P
LCd,PLCsによる指示は、対応されるワード線選
択信号が選択レベルにされることを条件に有意とされ、
ワード線選択信号が非選択レベルにされているときは無
視される。プレートドライバ7の為の中間の電圧Vdd
/2は中間電圧発生回路19で形成される。プレート制
御信号PLCd,PLCsはタイミングコントローラ1
7から出力され、それによるプレート電圧VPLの制御
態様は後で詳述する。
【0035】図1において、前記ロウアドレスデコーダ
11は、ロウアドレスラッチ12にラッチされたロウア
ドレス信号をデコードして前記ワード線選択信号を形成
する。カラムアドレスデコーダ13はカラムアドレスラ
ッチ14にラッチされたカラムアドレス信号をデコード
して、前記カラム選択信号を形成する。アドレスバッフ
ァ15は、アドレスマルチプレクスされて供給される外
部アドレス信号A0〜Aiを内部アドレス信号に変換す
る。変換された信号がロウアドレス信号であるとき、そ
のアドレス信号はロウアドレスラッチ12に供給され、
カラムアドレス信号であるときはカラムアドレスラッチ
14に供給される。
【0036】リフレッシュカウンタ16はリフレッシュ
アドレス信号を順次生成し、これをロウアドレス信号と
してロウアドレスラッチ12に供給する。
【0037】タイミングコントローラ17は、外部アク
セス制御信号としてRAS(ロウアドレスストローブ)
信号、CAS(カラムアドレスストローブ)信号、OE
(アウトプットイネーブル)信号及びWE(ライトイネ
ーブル信号)を入力する。RAS信号はチップ選択とロ
ウアドレス系回路の動作を指示し、CAS信号はカラム
アドレス系回路の動作を指示し、OE信号はデータの外
部出力動作を指示し、WE信号は外部からのデータ書込
み動作を指示する信号とされる。タイミングコントロー
ラ17はそれら信号レベルの状態や変化タイミングに従
って内部動作を制御するための各種タイミング制御信号
を生成する。
【0038】前記タイミングコントローラ17による制
御態様は、揮発/不揮発モード判定回路20から出力さ
れるモード制御信号MDr,MDsによって、揮発モー
ドにおける制御と不揮発モードにおける制御に大別され
る。揮発/不揮発モード判定回路20にはモード信号と
してリコール信号RCLとストア信号STRが外部から
供給される。
【0039】前記不揮発モードはストレージキャパシタ
Cst,Csbが含むPZTなどの強誘電体薄膜の分極
特性を利用した動作モードであり、揮発モードはストレ
ージキャパシタCst,Csbの電荷蓄積機能を利用し
た動作モードである。不揮発モードは、リコール信号R
CLによって指示されるリコール動作と前記ストア信号
STRによって指示されるストア動作に大別される。
【0040】前記リコール動作は、ストレージキャパシ
タCst,Csbの強誘電体薄膜に残留分極として保持
されている情報を電荷情報に変換して当該ストレージキ
ャパシタCst,Csbに保持させる動作である。前記
ストア動作は、ストレージキャパシタCst,Csbが
保持している電荷情報を分極情報として当該ストレージ
キャパシタCst,Csbの強誘電体薄膜に保持させる
ための動作である。
【0041】リコール信号RCLによってリコール動作
が指示されると、モード判定回路20はモード制御信号
MDrを活性化し、これを受けるタイミングコントロー
ラ17は、RAS信号に同期し、ロウアドレス信号で指
定されるワード線単位でリコール動作の制御を行う。ま
た、ストア信号STRによってストア動作が指示される
と、モード判定回路20はモード制御信号MDsを活性
化し、これを受けるタイミングコントローラ17は、R
AS信号に同期し、ロウアドレス信号で指定されるワー
ド線単位でストア動作の制御を行う。リコール動作又は
ストア動作の何れも指定されていない場合、タイミング
コントローラ17はDRAMと同様の内部制御を行う。
【0042】図5〜図7にはリコール動作の詳細が示さ
れている。それらの図面においては一つのメモリセルM
Cに含まれるストレージキャパシタCst,Csbに着
目している(選択MOSトランジスタは図示を省略して
ある)。
【0043】ストレージキャパシタの前記分極特性と電
荷蓄積機能に対しては、例えば、分極特性に依存した容
量成分と電荷蓄積機能に依存した容量成分とを並列接続
した等価回路モデルを想定することができる。このと
き、動作電源の供給を断てば分極特性に依存した容量成
分によって情報を保持することができる。動作電源が供
給されている状態では、抗電圧以下の範囲でストレージ
キャパシタの蓄積電極間の極性を変化させれば、分極反
転を伴わずに蓄積電荷情報の極性を反転させることがで
き、DRAMと同じ様なダイナミック動作が可能にな
る。
【0044】図5においてT1はストレージキャパシタ
Cstにおける強誘電体薄膜の残留分極、B1はストレ
ージキャパシタCstにおける強誘電体薄膜の残留分極
である。ストレージキャパシタCst,Csbにおける
電界の向き及び分極の向きはプレート線PL0からビッ
ト線BL0t,BL0bの向きを正と考える。残留分極
は前述の通り動作電源が途絶えても保持されている。
【0045】動作電源電圧Vdd,Vssの投入後、リ
コール動作が指示されると、図5に示されるように、ビ
ット線BL0t,BL0bが接地電圧Vssにプリチャ
ージされた後、プレート線PL0が電源電圧Vddに駆
動される。そうすると、一対のストレージキャパシタC
st,Csbには正方向の電界が作用される。これによ
り、残留分極B1を有するストレージキャパシタCsb
の強誘電体薄膜の分極は分極反転を伴わずにB2に変化
し、残留分極T1を有する他方のストレージキャパシタ
Cstの強誘電体薄膜の分極は分極反転を伴ってT2に
変化する。明らかに、分極反転する場合は分極反転を伴
わない場合に比べて、分極の状態変化に伴う電荷の移動
量が大きいから(It>Ib)、分極反転するキャパシ
タCstのビット線BL0tは分極反転を伴わないキャ
パシタCsbのビット線BL0bよりも、僅かにレベル
上昇する。
【0046】この状態で差動増幅型のセンスアンプSA
を駆動することにより、センスアンプSAは前記相補ビ
ット線BL0t,BL0bの僅かな電位差を検出して、
読み出しデータをラッチすることができる。この状態は
図6に示される。この読み出しにおいて、一方のキャパ
シタCstは分極反転動作を伴い、記憶情報が破壊され
ることになる。
【0047】その後、図7のように、プレート線PL0
は中間電圧Vdd/2に固定され、これによって、スト
レージキャパシタCst,Csbには、ビット線の到達
電圧Vdd,Vssとプレート線PL0の電圧Vdd/
2に応じた相補的な電荷情報が蓄積される。この時の電
荷情報は図7に示されるT3,B3とされる。
【0048】この例では、前記ストレージキャパシタC
st,Csbの抗電圧はVdd/2以上とされている。
したがって、図7の状態において、ビット線BL0t,
BL0bの状態が反転されればストレージキャパシタC
st,Csbの蓄積電荷情報の極性も反転されるが、強
誘電体薄膜には理論上若しくは実質上、分極反転を伴わ
ず、分極反転の繰り返しによる分極特性の著しい劣化を
生じない。
【0049】尚、図7に破線で示されるヒステリシス特
性は、ストレージキャパシタCst,Csb全体として
残留分極を維持することができな程度のごく僅かな一部
の強誘電体の分極の特性を示すものと理解されたい。す
なわち、実際には、一部の強誘電体の分極は抗電圧以下
の電圧によっても分極反転を生ずると考えられる。これ
はストレージキャパシタCst,Csbの分極特性を劣
化させる程ではない。逆に、これは、揮発モードにいお
てストレージキャパシタCst,Csbから得られる信
号電荷量を僅かではあるが増大させるように作用し、蓄
積電荷情報によるデータの読出しとうい点において好ま
しく作用する。
【0050】図8には前記リコール動作の一例タイミン
グ図が示される。図5で説明したように、ビット線BL
0t,BL0bのプリチャージレベルは接地電圧Vss
とされる。前記プリチャージ電圧発生回路18は初期状
態として中間電圧Vdd/2をプリチャージ電圧VPC
として出力する。プリチャージ電圧発生回路18は、リ
コール動作の指示に呼応してプリチャージ電圧VPCを
接地電圧Vssとし、リコール動作の完了後に、再びプ
リチャージ電圧VPCを中間電圧Vdd/2に戻す。R
AS信号がイネーブルにされた後、ワード線選択タイミ
ングの前に、プリチャージ信号PCがディスエーブルに
される(時刻t1)。
【0051】図8では一例としてワード線WL0がワー
ド線選択レベルVchに駆動される(時刻t2)。ワー
ド線選択タイミングに同期して、選択ワード線に対応さ
れたプレート線PL0のプレート電圧VPLが電源電圧
Vddに変化される。すなわち、リコール動作が指示さ
れているとき、タイミングコントローラ17はワード線
選択タイミングに同期して制御信号PLCdをイネーブ
ルに変化させ、これにより、そのワード線選択信号によ
って選択されたワード線と対を成すドライブユニット7
0が、プレート線PL0を電源電圧Vddに駆動する。
【0052】これにより、図5でも説明したように、ワ
ード線WL0によって選択されるメモリセルMCの一対
のストレージキャパシタCst,Csbには正方向の電
界が作用され、分極反転を生ずるストレージキャパシタ
と分極反転を生じないストレージキャパシタとの電荷移
動量の差によって相補ビット線BL0t,BL0bに微
小な電位差を生ずる。
【0053】この状態でセンスアンプSAが駆動され
(時刻t3)、これによって、相補ビット線BL0t,
BL0bは、図6で説明したように、一方が電源電圧V
dd、他方が接地電圧Vssに変化され、センスアンプ
SAは読出し電荷情報をラッチする。時刻t4にプレー
ト電圧VPLは初期状態の中間電圧Vdd/2に戻され
る。これによって、ストレージキャパシタCst,Cs
bには、図7で説明したように、ビット線の電圧Vd
d,Vssとプレート線PL0の電圧Vdd/2に応じ
た相補的な電荷情報が蓄積される。このようにして、1
本分のワード線に接続されたメモリセルの分極情報が電
荷情報に変換される。上記の動作を全てにワード線に対
して行うことによって、リコール動作が完了される。
尚、この例に従えば、相補ビット線の到達レベルは電源
電圧Vddと接地電圧Vssである。
【0054】リコール動作が完了された後、強誘電体シ
ャドーRAMは揮発モードとされる。
【0055】図9には揮発モードにおけるリード動作の
一例タイミングが示される。これは、通常のDRAMの
動作タイミングと同じであり、プリチャージ電圧VPC
及びプレート電圧VPLは中間電圧Vdd/2に固定さ
れている。ライト動作については特に図示していない
が、書込みデータに応じて相補ビット線の一方を電源電
圧Vdd,他方を接地電圧Vssに駆動すればよい。揮
発モードではストレージキャパシタCst,Csbの蓄
積電極間にはVdd/2の電位差が作用されるだけであ
る。
【0056】図10〜図13にはストア動作の詳細が示
されている。それらの図面では一つのメモリセルMCに
含まれるストレージキャパシタCst,Csbに着目し
ている(選択MOSトランジスタは図示を省略してあ
る)。
【0057】ストア動作は、揮発動作においてストレー
ジキャパシタCst,Csbが保持している電荷情報を
不揮発性の分極情報としてストレージキャパシタCs
t,Csbに保持させるとき指示される。例えば、強誘
電体シャドーRAMに対する動作電源の供給を停止する
場合に指示される。
【0058】図10においてT10はストレージキャパ
シタCstの電荷情報、B10はストレージキャパシタ
Cstの電荷情報である。ストア動作が指示されると、
ストア対象メモリセルが選択され、選択されたメモリセ
ルの電荷情報によって相補ビット線に微小な電位差を生
じ、センスアンプSAがその電位差を増幅する。これに
より、当該相補ビット線は、読出データの論理値に応じ
て一方が電源電圧Vdd、他方が接地電圧Vssに到達
される。
【0059】そして、図11に示されるように、プレー
ト線PL0を電源電圧Vddに変化させる。これによ
り、ストレージキャパシタCsbには正の電界が作用さ
れるので、そのキャパシタCsbの強誘電体薄膜には分
極B11を得る。ストレージキャパシタCstには電界
は作用されない。
【0060】今度は逆に、図12に示されるように、プ
レート線PL0を接地電圧Vssに変化させる。これに
より、ストレージキャパシタCstには負の電界が作用
されるので、そのキャパシタCstの強誘電体薄膜には
分極T11を得る。ストレージキャパシタCsbには電
界は作用されず、そのキャパシタCsbの強誘電体薄膜
は残留分極B12を維持する。
【0061】この後、動作電源の供給が停止されても
(ビット線及びプレート線はフローティング)、双方の
ストレージキャパシタCst,Csbの強誘電体薄膜は
残留分極T12,B12を維持する。すなわち、揮発正
の電荷情報T10,B10が不揮発性の残留分極T1
2,B12として維持される。尚、ストア動作における
プレート電圧VPLの変化の順番は、接地電圧Vss、
電源電圧Vddの順であってもよい。
【0062】図14には前記ストア動作の一例タイミン
グ図が示される。ストア動作においてビット線BL0
t,BL0bのプリチャージレベルは中間電圧Vdd/
2に固定されている。RAS信号がイネーブルにされた
後、ワード線選択タイミングの前にプリチャージ信号P
Cがディスエーブルにされ(時刻t1)、その後、例え
ばワード線WL0がワード線選択レベルVchに駆動さ
れる(時刻t2)。ワード線選択タイミングにおいてプ
レート電圧VPLは揮発モードの時と同じく中間電圧V
dd/2とされ、これによって、揮発モードにおけるリ
ード動作と同じように、ストレージキャパシタCst,
Csbの電荷情報によって相補ビット線BL0t,BL
0bに微小な電位差を生じ、その後、時刻t3にセンス
アンプSAが活性化されると、図11で説明したよう
に、その電位差に応じて相補ビット線BL0t,BL0
bが増幅され、一方が電源電圧Vdd、他方が接地電圧
Vssに到達される。
【0063】そして時刻t4にプレート線PL0のプレ
ート電圧VPLを電源電圧Vddに変化させ、時刻t5
に当該プレート線PL0のプレート電圧VPLを接地電
圧Vssに変化させる。これによって、図11及び図1
2で説明したように、メモリセルMCの一対のストレー
ジキャパシタCst,Csbには、相互に極性が相違す
る分極が形成され、揮発性の電荷情報を不揮発性の残留
分極として維持可能にされる。その後、プレート線PL
0のプレート電圧VPLは中間電圧Vdd/2に戻され
る。
【0064】ここで、前記時刻t4〜t6におけるプレ
ート電圧VPLの制御について説明する。ストア動作が
指示されたタイミングコントローラ17は、センスアン
プSAを活性化した後、センスアンプSAによる増幅動
作を確定させることができる所定時間経過後のタイミン
グで、制御信号PLCdをイネーブルに変化させ、この
時、ワード線選択信号によって選択されているワード線
と対を成すドライブユニット70が、プレート線PL0
を電源電圧Vddに駆動する(時刻t4)。その後所定
の時間経過すると、タイミングコントローラ17は、制
御信号PLCdをディスエーブルに状態反転すると共に
制御信号PLCsをイネーブルに変化させ、この時、ワ
ード線選択信号によって選択されているワード線と対を
成すドライブユニット70が、プレート線PL0を接地
電圧Vssに駆動する(時刻t5)。そして、所定時間
経過すると、タイミングコントローラ17は、制御信号
PLCsをディスエーブル状態反転して、プレート線P
L0のプレート電圧VPLを中間電圧Vdd/2に戻
す。
【0065】このようにして、1本分のワード線に接続
されたメモリセルの電荷情報に応ずるデータが不揮発性
の分極情報として維持可能にされる。上記の動作を全て
のワード線に対して行うことによって、ストア動作が完
了される。ストア動作の完了後に、強誘電体シャドーR
AMへの動作電源の供給が停止されても、その記憶情報
は前記不揮発性の分極情報として保持され、次に動作電
源が供給されたとき、前記リコール動作を経ることによ
って、その記憶情報を電荷情報として再生することがで
きる。
【0066】図15には前述の不揮発モードにおけるリ
コール動作及びストア動作、そして揮発モードにおける
通常のリード動作の夫々における強誘電体キャパシタの
ヒステリシス特性が示されている。
【0067】上記強誘電体シャドーRAM1によれば以
下の作用効果を得る。
【0068】〔1〕上記強誘電体シャドーRAM1は、
不揮発モードにおいてプレート線を接地電圧Vss又は
電源電圧Vddに駆動してリコール及びストア動作を行
うプレート駆動型であるが、揮発モード時はプレート電
圧VPLを中間電圧Vcc/2に固定するため、ストレ
ージキャパシタCst,Csbの蓄積電極間には±Vd
d/2の電圧が印加されるだけである。したがって、従
来のプレート駆動形式シャドーRAMのように揮発モー
ドにおいてもプレートを接地電圧又は電源電圧に固定す
る形式に比べると、揮発モードでストレージキャパシタ
が受ける電圧ストレスを約半分に低減することができ、
電圧ストレスによる寿命低下若しくはメモリセルの早期
破壊等の点において強誘電体シャドーRAMの信頼性を
向上させることができる。
【0069】〔2〕上記強誘電体シャドーRAMは、揮
発モードにおいてプレート電圧VPLを中間電圧Vdd
/2に固定しても、ストア動作においては、ストレージ
キャパシタCst,Csbに±Vddの電界を作用して
揮発性電荷情報に応ずるデータを不揮発性の残留分極と
して保持するから、残留分極を電荷情報に変換するリコ
ールにおいて、残留分極の反転と非反転相互間での電荷
移動量の差を、不揮発モードにおけるプレート駆動型シ
ャドーRAMと同様に比較的大きくすることができる。
プレート電圧を電源電圧の半分の電圧(Vdd/2)に
固定する形式の強誘電体シャドーRAMに比べ、リコー
ル動作時に残留分極を電荷情報に変換するときの読出し
信号量を大きくすることができる。したがって、分極情
報を電荷情報に変換するときの誤動作(データの不所望
な論理値反転など)を抑制することができる。
【0070】〔3〕上記により、揮発モード時における
ストレージキャパシタの電圧ストレスの低下、不揮発モ
ード時にストレージキャパシタに残留分極として保持さ
れているデータを電荷情報に変換するときの読み出し信
号量の増大、の双方を実現することができる。
【0071】〔4〕強誘電体薄膜の残留分極特性は分極
反転回数の増加によって劣化するが、この例の強誘電体
シャドーRAMが採用する強誘電体の抗電圧は中間電圧
Vdd/2以上とされるから、揮発モードにおけるリー
ド/ライト動作では強誘電体薄膜には理論上若しくは実
質上分極反転を生ぜず、前記残留分極特性の劣化の進行
を抑えることができる。
【0072】次に、ワード線方向に延在されるプレート
線を同一ビット線上の複数のメモリセルに共有させてプ
レート線によるチップ占有面積を低減させたとき顕在化
されるディスターブを対策した強誘電体シャドーRAM
の例を説明する。
【0073】図16には第2の例に係る強誘電体シャド
ーRAM1Aのブロック図が示される。同図に示される
強誘電体シャドーRAM1Aは、図1に示される強誘電
体シャドーRAM1とは、メモリマット2A及びタイミ
ングコントローラ17Aの構成が相違され、更に、退避
用ラッチセアレイ30と、それを選択するためのドライ
バ31を追加した点が相違される。その他の構成は図1
と同一であり、同一機能を有する回路ブロック及び信号
にはそれと同じ符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0074】メモリマット2Aは図17に例示されるよ
うに、ワード線に沿って延在されるプレート線が2本の
ワード線に対して1本ずつ設けられている。すなわち、
MC0は奇数番目のワード線WL0に選択端が結合され
たメモリセル、MC1は偶数番目のワード線に選択端子
が結合されたメモリセルである。プレート線PL0は左
右のメモリセルMC0,MC1に共通化されたプレート
線である。メモリセルMC0,MC1は前記メモリセル
MCと同一の構成を有し、前述の通り相補ビット線とワ
ード線の交差部分にマトリクス配置されている。
【0075】退避用ラッチセルアレイ30は相補ビット
線BLt,BLb毎に退避用ラッチセルLCを有する。
退避用ラッチセルLCは、前記リコール動作やストア動
作において相補ビット線BLt,BLbに読出された情
報を一時的に保持する記憶セルである。この退避用ラッ
チセルLCの回路構成は、特に制限されないが、メモリ
セルMCと同様に、強誘電体薄膜を含むストレージキャ
パシタCst,Csbと選択MOSトランジスタQs
t,Qsbによって構成される。但し、その機能は相補
ビット線BLt,BLb上の電荷情報の保持だけであ
る。すなわち前記揮発モード時のメモリセルの動作を実
現すればよいから、プレート線は中間電圧Vdd/2に
固定される。また、退避用ラッチセルLCの選択端子は
1本のダミーワード線(選択信号線)DWLに共通接続
されている。このダミーワード線は前記ドライバ31に
よって選択レベルに駆動される。ダミーワード線DWL
の選択制御は、タイミングコントローラ17Aが出力す
るラッチセル選択信号SLCが行う。
【0076】前記プレートドライバ7は、図18に例示
されるようにオアゲート71を追加した点が図4と相違
される。すなわち、2本のワード線に1本のプレート線
が割り当てられるので、2本のワード線選択信号をオア
ゲート71で受け、このオアゲート70の出力を、当該
2本のワード線に対応されるプレート線のドライブユニ
ット70に供給する。そのほかの構成は図4と同じであ
り、同一回路ブロック及び信号には同一符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。
【0077】前記タイミングコントローラ17Aは前記
タイミングコントローラ17の機能を全て備え、リコー
ル動作及びストア動作においては前述のようにプレート
電圧VPL及びプリチャージ電圧VPC等を制御する。
さらに、タイミングコントローラ17Aは、リコール動
作及びストア動作において、プレート線PL0を共有す
る一方のワード線側のメモリセルに対するリコール又は
ストアのためにプレート線の電位を変化させたとき、そ
の変化によって他方のワード線側のメモリセルの電荷情
報が破壊若しくはリークしても影響ないように、その
間、当該他方のワード線側のメモリセルの電荷情報を前
記退避用ラッチセルアレイ30に退避し、後から書き戻
す制御を行う。
【0078】図19にはリコール動作の一例タイミング
図が示される。特に同図では1本のプレート線PL0に
対応される2本のワード線WL0,WL1のメモリセル
に対するリコール動作に着目している。最初にワード線
WL0によって選択されたメモリセルに対して前記リコ
ール動作を行うと共に、そのとき相補ビット線に読出さ
れた電荷情報を前記退避用ラッチセルにラッチさせる
(MC0リコール・LCへの退避)。次いで、ワード線
WL1によって選択されたメモリセルに対して前記リコ
ール動作を行う(MC1リコール)。そして、前記退避
用ラッチセルが保持している電荷情報をビット線に読出
すと共に再びワード線WL0を選択して、その電荷情報
をワード線WL0で選択されたメモリセルMC0に復帰
させる(LCの退避情報をMC0へ復帰)。この一連の
動作を各プレート線(2本のワード線)毎に順次繰り返
していく。
【0079】更に詳しく説明すると、リコール動作に当
たり、ビット線BL0t,BL0bのプリチャージレベ
ルは接地電圧Vssとされる。プリチャージ電圧発生回
路18は、リコール動作の指示に呼応してプリチャージ
電圧VPCを接地電圧Vssとする。RAS信号がイネ
ーブルにされた後、ワード線選択タイミングの前に、プ
リチャージ信号PCがディスエーブルにされる(時刻t
1)。図19ではワード線WL0がワード線選択レベル
Vchに駆動される(時刻t2)。ワード線選択タイミ
ングに同期して、選択ワード線に対応されたプレート線
PL0のプレート電圧VPLが電源電圧Vddに変化さ
れる。すなわち、リコール動作が指示されているとき、
タイミングコントローラ17はワード線選択タイミング
に同期して制御信号PLCdをイネーブルに変化させ、
これにより、そのワード線選択信号によって選択された
ワード線と対を成すドライブユニット70が、プレート
線PL0を電源電圧Vddに駆動する。そうするとワー
ド線WL0によって選択されるメモリセルMCの一対の
スレージキャパシタCst,Csbには正方向の電界が
作用され、これによって、相補ビット線BL0t,BL
0bに微小な電位差を生ずる。この状態でセンスアンプ
SAが駆動され(時刻t3)、これによって、相補ビッ
ト線BL0t,BL0bは、一方が電源電圧Vdd、他
方が接地電圧Vssに変化される。相補ビット線BL0
t,BL0bの振幅が確定する所定のタイミングにおい
て(時刻t4)、今度は前記ダミーワード線DWLが選
択レベルにされ、退避用ラッチセルLCが選択状態にさ
れ、選択状態にされた退避用ラッチセルLCはその記憶
ノードが相補ビット線BL0t,BL0bに導通され
る。この状態で、時刻t5にプレート電圧VPLは初期
状態の中間電圧Vdd/2に戻される。これによって、
メモリセルMC0及びラッチセルLCのストレージキャ
パシタCst,Csbには、ビット線の電圧Vdd,V
ssとプレート線PL0の電圧Vdd/2に応じた相補
的な電荷情報が蓄積される。すなわち、ラッチセルLC
には、リコールされたメモリセルMC0の電荷情報が退
避される。
【0080】メモリセルMC1のリコール動作も、上記
同様に、接地電圧Vssへのビット線プリチャージ停止
(時刻t6)、ワード線WL1の選択(時刻t7)、セ
ンスアンプ活性化(時刻t8)を経て、ワード線WL1
のメモリセルMC1が保持する残留分極が電荷情報とし
て当該メモリセルMC1に保持される。このリコール動
作において、時刻t7〜t9の期間はプレート電圧VP
Lが変動されるので、プレート線PL0を共有し既に電
荷情報を保持するメモリセルMC0においては、そのス
トレージキャパシタの保持する電荷情報がリークしたり
して、その電荷情報によって決まるデータの論理値が不
所望に反転され若しくはデータが破壊される虞がある。
このような虞の下において、当該メモリセルMC0の電
荷情報はラッチセルLCに退避され保持されている。
【0081】メモリセルMC1のリコール動作の最後に
はプリチャージ電圧VPCが中間電圧Vdd/2に変化
され(時刻t10)、この状態で、ダミーワード線DW
Lが選択レベルにされ(時刻t11)、退避用ラッチセ
ルLCが選択状態にされ、選択状態にされた退避用ラッ
チセルLCはその記憶ノードが相補ビット線BL0t,
BL0bに導通される。この状態でセンスアンプが活性
化され(時刻t12)、退避用ラッチセルLCに退避さ
れていた電荷情報に従って相補ビット線BL0t,BL
0bが電源電圧Vdd、接地電圧Vssに駆動される。
その状態が確定される時刻t13に、再度ワード線WL
0が選択され、これによって、ラッチセルLCに退避さ
れていた電荷情報がメモリセルMC0に復帰される。し
たがって、メモリセルMC1に対するリコール動作によ
り、既にリコール動作を終えて電荷情報を保持するメモ
リセルMC0の電荷保持状態が変化しても、その後に、
退避用ラッチセルLCの電荷情報をメモリセルMC0に
復帰させることができる。
【0082】図20には揮発モードにおけるリード動作
の一例タイミングが示される。この動作タイミングは図
9の場合と同じである。
【0083】図21にはストア動作の一例タイミング図
が示される。特に同図では1本のプレート線PL0に対
応される2本のワード線WL0,WL1のメモリセルに
対するリコール動作に着目している。最初にワード線W
L0によって選択されたメモリセルの電荷情報を相補ビ
ット線BL0t,BL0bに読出して前記退避用ラッチ
セルLCに退避させる(MC0をLCへの退避)。次い
で、ワード線WL1によって選択されたメモリセルに対
してストア動作を行う(MC1ストア)。そして、前記
退避用ラッチセルLCが保持している電荷情報をビット
線BL0t,BL0bに読出すと共に再びワード線WL
0を選択し、その電荷情報をメモリセルMC0にストア
する(LCの退避情報をMC0へストア)。この一連の
動作を各プレート線(2本のワード線)毎に順次繰り返
していく。
【0084】更に詳しく説明すると、ストア動作におい
てビット線BL0t,BL0bのプリチャージレベルは
中間電圧Vdd/2に固定されている。RAS信号がイ
ネーブルにされた後、ワード線選択タイミングの前にプ
リチャージ信号PCがディスエーブルにされ(時刻t
1)、その後、例えばワード線WL0がワード線選択レ
ベルVchに駆動される(時刻t2)。ワード線選択タ
イミングにおいてプレート電圧VPLは揮発モードの時
と同じく中間電圧Vdd/2とされ、これによって、揮
発モードにおけるリード動作と同じように、ストレージ
キャパシタCst,Csbの電荷情報によって相補ビッ
ト線BL0t,BL0bに微小な電位差を生じ、その
後、時刻t3にセンスアンプSAが活性化されることに
より、その電位差に応じて相補ビット線BL0t,BL
0bが増幅され、一方が電源電圧Vdd、他方が接地電
圧Vssに到達される。そして時刻t4にダミーワード
線DWLによって退避用ラッチセルLCが選択され、そ
の電荷情報は退避用ラッチセルLCに退避される。
【0085】退避用ラッチセルLCへの退避動作後のサ
イクルでは、プリチャージ信号PCがディスエーブルに
され(時刻t5)、その後、ワード線WL1がワード線
選択レベルVchに駆動される(時刻t6)。ワード線
選択タイミングにおいてプレート電圧VPLは揮発モー
ドの時と同じく中間電圧Vdd/2とされ、これによっ
て、揮発モードにおけるリード動作と同じように、スト
レージキャパシタCst,Csbの電荷情報によって相
補ビット線BL0t,BL0bに微小な電位差を生じ、
その後、時刻t7にセンスアンプSAが活性化されるこ
とにより、その電位差に応じて相補ビット線BL0t,
BL0bが増幅され、一方が電源電圧Vdd、他方が接
地電圧Vssに到達される。そして時刻t8にプレート
線PL0のプレート電圧VPLを電源電圧Vddに変化
させ、時刻t9に当該プレート線PL0のプレート電圧
VPLを接地電圧Vssに変化させる。これによって、
図11及び図12で説明したように、メモリセルMCの
一対のストレージキャパシタCst,Csbには、相互
に極性が相違する分極が形成され、揮発性の電荷情報を
不揮発性の分極情報として維持可能にされる。その後、
プレート線PL0のプレート電圧VPLは中間電圧Vd
d/2に戻される(時刻t10)。これによってメモリ
セルMC1のストア動作が完了される。
【0086】このストア動作において、時刻t8〜t1
0の期間はプレート電圧VPLが変動されるので、プレ
ート線PL0を共有し電荷情報を保持するメモリセルM
C0においては、そのストレージキャパシタの保持する
電荷情報がリークしたりして、その電荷情報によって決
まるデータの論理値が不所望に反転され若しくはデータ
が破壊される虞がある。このような虞の下において、当
該メモリセルMC0の電荷情報は退避用ラッチセルLC
に退避され保持されている。
【0087】次のサイクルでは、プリチャージ信号PC
がディスエーブルにされ(時刻t11)、その後、ダミ
ーワード線DWLによって退避用ラッチセルLCが選択
され(時刻t12)、時刻t13にセンスアンプSAが
活性化されることにより、メモリセルMC0の電荷情報
がビット線に復帰される。そして時刻t14にワード線
WL0が選択され、時刻t15にプレート線PL0のプ
レート電圧VPLを電源電圧Vddに変化させ、時刻t
16に当該プレート線PL0のプレート電圧VPLを接
地電圧Vssに変化させる。これによって、メモリセル
MC0の一対のストレージキャパシタCst,Csb
は、相互に極性が相違する分極が形成され、揮発性の電
荷情報を不揮発性の分極情報として維持可能にされる。
その後、プレート線PL0のプレート電圧VPLは中間
電圧Vdd/2に戻される(時刻t17)。これによっ
てメモリセルMC0,MC1のストア動作が完了され
る。この一連の動作を各プレート線(2本のワード線)
毎に順次繰り返していく。
【0088】上記強誘電体シャドーRAM1Aによれば
以下の作用効果を得る。
【0089】〔1〕上記強誘電体シャドーRAM1Aは
2本のワード線毎にプレート線を配置しているから、プ
レート線によるチップ占有面積を低減することができ
る。
【0090】〔2〕リコール動作及びストア動作におい
て、プレート線PL0を共有する一方のワード線側のメ
モリセルに対するリコール又はストアのためにプレート
線の電位を変化させたとき、当該他方のワード線側のメ
モリセルの電荷情報は予め前記退避用ラッチセルLCに
退避させるようにするので、その変化によって他方のワ
ード線側のメモリセルの電荷情報が破壊若しくはリーク
しても、その情報を後から復帰させてリコール又はスト
アを行うから、ディスターブの問題も解決することがで
きる。
【0091】〔3〕上記強誘電体シャドーRAM1と同
様に、揮発モード時におけるストレージキャパシタの電
圧ストレスの低下、不揮発モード時にストレージキャパ
シタに残留分極として保持されているデータを電荷情報
に変換するときの読み出し信号量の増大、の双方を実現
することができる。
【0092】図22は強誘電体シャドーRAM1,1A
を適用したパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置
の一例を示すブロック図である。
【0093】同図において40はデータプロセッサの一
例であるマイクロコンピュータ、43はSRAMであ
る。SRAM43はマイクロコンピュータ40の作業領
域やデータの一時記憶領域などに利用される。44はマ
イクロコンピュータ40の動作プログラムなどを保有す
るROMである。45は周辺装置制御部であり、代表的
に示された外部記憶装置46及びキーボード47が接続
されている。48はフレームバッファ49や図示しない
描画及び表示制御論理回路を備えた表示コントローラで
あり、ディスプレイ50に対する描画制御と表示制御を
行う。51は電源回路、52は代表的に示されたバスで
ある。強誘電体シャドーRAM1(1A)はメモリ制御
部42を介してバス52に接続される。メモリ制御部4
2は、強誘電体シャドーRAM1(1A)に対するアド
レスマルチプレクス制御やリフレッシュ制御を行い、或
いは電源投入時におけるリコール動作の指示とアドレス
制御、そして動作電源遮断時におけるストア動作の指示
をアドレス制御などを行う。前記強誘電体シャドーRA
M1(1A)を適用したデータ処理装置においては、当
該シャドーRAM1(1A)によるデータ保持の信頼性
を向上させてシステムの低消費電力化に寄与することが
できる。
【0094】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは言うまでもない。
【0095】例えば、上記の例では2キャパシタ・2ト
ランジスタ構成のメモリセルを一例としたが、1キャパ
シタ・1トランジスタ構成のメモリセルを採用してもよ
い。その場合には、参照レベルを形成するためのダミー
メモリセルを配置することが必要にされる。リコール動
作やストア動作は、動作電源電圧の変化を検出して、メ
モリそれ事態が自律的に行ってもよい。その場合には、
ストア及びリコールのためのロウアドレスを発生する為
のアドレスカウンタを内蔵することが望ましい。また、
強誘電体はPZTに限定されず適宜の強誘電体を採用で
きる。また、本発明の強誘電体シャドーRAMはメモリ
LSIだけでなく、論理LSIに内蔵させることも可能
である。
【0096】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0097】すなわち、本発明に係る強誘電体シャドー
RAMによれば、従来のプレート駆動形式シャドーRA
Mのように揮発モードにおいてもプレートを接地電圧又
は電源電圧に固定する形式に比べると、揮発モードでス
トレージキャパシタが受ける電圧ストレスを約半分に低
減することができ、電圧ストレスによる寿命低下若しく
はメモリセルの早期破壊等の点において強誘電体シャド
ーRAMの信頼性を向上させることができる。
【0098】更に、本発明の強誘電体シャドーRAMに
よれば、残留分極を電荷情報に変換するリコールにおい
て、残留分極の反転と非反転相互間での電荷移動量の差
を、不揮発モードにおけるプレート駆動型シャドーRA
Mと同様に比較的大きくすることができる。プレート電
圧を電源電圧の半分の電圧(Vdd/2)に固定する形
式の強誘電体シャドーRAMに比べ、リコール動作時に
残留分極を電荷情報に変換するときの読出し信号量を大
きくすることができる。したがって、分極情報を電荷情
報に変換するときの誤動作(データの不所望な論理値反
転)を抑制できる。
【0099】それらにより、揮発モードにおけるストレ
ージキャパシタの電圧ストレスの低下、不揮発モードで
ストレージキャパシタに保持された残留分極を電荷情報
に変換するときの読み出し信号量の増大、の双方を実現
することができる。
【0100】強誘電体薄膜の残留分極特性は分極反転回
数の増加によって劣化するが、強誘電体シャドーRAM
が採用する強誘電体の抗電圧を中間電圧(Vdd/2)
以上とすれば、揮発モードにおけるリード/ライト動作
では強誘電体薄膜には理論上若しくは実質上分極反転を
生ぜず、前記残留分極特性の劣化の進行を抑えることが
できる。
【0101】また、プレート線を複数のワード線毎に配
置する構成の強誘電体シャドーRAM(1A)によれ
ば、プレート線によるチップ占有面積を低減できる。そ
して退避用ラッチセルを採用することにより、リコール
動作及びストア動作において、プレート線(PL0)を
共有する一方のワード線側のメモリセルに対するリコー
ル又はストアのためにプレート線の電位を変化させたと
き、当該他方のワード線側のメモリセルの電荷情報は予
め前記退避用ラッチセル(LC)に退避され、その変化
によって他方のワード線側のメモリセルの電荷情報が破
壊若しくはリークしても、その情報を後から復帰させて
リコール又はストアを行うから、ディスターブの問題も
解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の例に係る強誘電体シャドーRA
Mのブロック図である。
【図2】交流電界に対する強誘電体の分極の状態を示す
ヒステリシス特性の説明図である。
【図3】図1の強誘電体シャドーRAMにおけるメモリ
セル及びセンスアンプ等の一例回路図である。
【図4】図1の強誘電体シャドーRAMにおけるプレー
トドライバの一例ブロック図である。
【図5】リコール動作において同一方向の電界を作用さ
せて極性の異なる残留分極の一方を反転、他方を非反転
状態にする場合の初期的状態の説明図である。
【図6】リコール動作において同一方向の電界を作用さ
せて極性の異なる残留分極の一方を反転、他方を非反転
にして得られる状態の説明図である。
【図7】リコール動作において残留分極を電荷情報に変
換した後の状態を示す説明図である。
【図8】リコール動作の一例タイミング図である。
【図9】リード動作の一例タイミング図である。
【図10】ストア動作開始直前の状態を示す説明図であ
る。
【図11】ストア動作においてストレージキャパシタに
正方向の電界を作用したときの状態を示す説明図であ
る。
【図12】ストア動作においてストレージキャパシタに
負方向の電界を作用したときの状態説明図である。
【図13】ストア動作を完了したときの状態を示す説明
図である。
【図14】ストア動作の一例タイミング図である。
【図15】不揮発モードにおけるリコール動作及びスト
ア動作、そして揮発モードにおける通常のリード動作の
夫々における強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を
例示的に示す説明図である。
【図16】本発明の第2の例に係る強誘電体シャドーR
AMのブロック図である。
【図17】図16の強誘電体シャドーRAMに含まれる
メモリセル及び退避用ラッチセルの一例回路図である。
【図18】図16の強誘電体シャドーRAMに含まれる
プレートドライバの一例ブロック図である。
【図19】リコール動作の一例タイミング図である。
【図20】リード動作の一例タイミング図である。
【図21】ストア動作の一例タイミング図である。
【図22】強誘電体シャドーRAMを適用したパーソナ
ルコンピュータ等のデータ処理装置の一例ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 強誘電体シャドーRAM 1A 強誘電体シャドーRAM 2 メモリマット 2A メモリマット 3 センスアンプ回路 4 プリチャージ回路 5 カラムスイッチ回路 6 ワードドライバ 7 プレートドライバ 7A プレートドライバ 17 タイミングコントローラ 17A タイミングコントローラ 18 プリチャージ電圧発生回路 19 中間電圧発生回路 20 揮発/不揮発モード判定回路 40 マイクロコンピュータ Vdd 電源電圧 Vss 接地電圧 Vdd/2 中間電圧 RCL リコール信号 STR ストア信号 VPC プリチャージ電圧 VPL プレート電圧 MC,MC0,MC1 メモリセル LC 退避用ラッチセル CSt,Csb ストレージキャパシタ Qst,Qsb 選択MOSトランジスタ BLt,BLb 相補ビット線 WL0 ワード線 PL0 プレート線 SA センスアンプ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体薄膜を絶縁膜として用いたスト
    レージキャパシタを含み、このストレージキャパシタの
    一方の蓄積電極が選択トランジスタを介してビット線に
    接続され、前記ストレージキャパシタの他方の蓄積電極
    がプレート線に接続されたメモリセルを有する強誘電体
    シャドーRAMであって、 ストレージキャパシタに残留分極として保持されている
    データを電荷情報に変換するとき前記プレート線とビッ
    ト線との間に当該ビット線の信号振幅に応ずる上限と下
    限の相互に異なる電圧によって電界を形成し、これによ
    ってストレージキャパシタに電荷情報を保持させ、電荷
    情報を保持したストレージキャパシタを用いる揮発性の
    ダイナミックメモリ動作において前記プレート線をビッ
    ト線の信号振幅の中間の電圧に固定し、また、ストレー
    ジキャパシタの電荷情報に応ずるデータを分極情報とし
    てストレージキャパシタに保持させるとき前記プレート
    線をビット線の信号振幅下限と上限の電圧に変化させ
    る、制御手段を備えて成るものであることを特徴とする
    強誘電体シャドーRAM。
  2. 【請求項2】 強誘電体薄膜を絶縁膜として用いたスト
    レージキャパシタを含み、このストレージキャパシタの
    一方の蓄積電極が選択トランジスタを介してビット線に
    接続され、前記ストレージキャパシタの他方の蓄積電極
    がプレート線に接続されたメモリセルを有する強誘電体
    シャドーRAMであって、 ストレージキャパシタに残留分極として保持されている
    データを電荷情報に変換するとき接地電圧にてプリチャ
    ージされたビット線に対して前記プレート線に電源電圧
    を与えてストレージキャパシタに電荷情報を保持させ、
    電荷情報を保持したストレージキャパシタを用いる揮発
    性のダイナミックメモリ動作においてプレート線を電源
    電圧と接地電圧の中間の電圧に固定すると共にビット線
    のプリチャージレベルを前記中間の電圧とし、ストレー
    ジキャパシタの電荷情報に応ずるデータを分極情報とし
    てストレージキャパシタに保持させるときは前記プレー
    ト線を電源電圧と接地電圧に変化させる、制御手段を備
    えて成るものであることを特徴とする強誘電体シャドー
    RAM。
  3. 【請求項3】 強誘電体薄膜を絶縁膜として用いたスト
    レージキャパシタを含み、このストレージキャパシタの
    一方の蓄積電極が選択トランジスタを介してビット線に
    接続され、前記ストレージキャパシタの他方の蓄積電極
    がプレート線に接続され、前記選択トランジスタの選択
    端子がワード線に接続された複数個のメモリセルと、前
    記ビット線のプリチャージ回路と、ビット線のセンスア
    ンプと、前記プリチャージ回路のプリチャージ電圧及び
    前記プレート線の電圧を制御する制御回路とを含み、前
    記強誘電体薄膜によるストレージキャパシタの分極特性
    を利用してメモリセルのリード・ライトを行う不揮発モ
    ードと、前記ストレージキャパシタの電荷蓄積機能を利
    用してメモリセルのリード・ライトを行う揮発モードと
    を有する強誘電体シャドーRAMであって、 前記制御回路は、前記ストレージキャパシタに残留分極
    として保持されているデータを電荷情報に変換すると
    き、前記センスアンプが規定するビット線到達レベルの
    一方の電圧を前記プレート線に与える電圧にすると共
    に、前記センスアンプが規定するビット線到達レベルの
    他方の電圧を前記プリチャージ電圧とし、この状態で前
    記センスアンプを活性化し、これによってストレージキ
    ャパシタに電荷情報を保持させた後にプレート電圧をビ
    ット線到達レベルの中間の電圧に固定して前記揮発モー
    ドでメモリセルのアクセスを可能にし、ストレージキャ
    パシタの電荷情報に応ずるデータを分極情報としてスト
    レージキャパシタに保持させるときは、前記プレート電
    圧を、前記中間の電圧からビット線到達レベルの一方の
    電圧に変化させ次いでビット線到達レベルの他方に電圧
    に変化させるものであることを特徴とする強誘電体シャ
    ドーRAM。
  4. 【請求項4】 強誘電体薄膜を絶縁膜として用いたスト
    レージキャパシタを含み、このストレージキャパシタの
    一方の蓄積電極が選択トランジスタを介してビット線に
    接続され、前記ストレージキャパシタの他方の蓄積電極
    がプレート線に接続され、前記選択トランジスタの選択
    端子がワード線に接続された複数個のメモリセルを有
    し、前記強誘電体薄膜によるストレージキャパシタの分
    極特性を利用してメモリセルのリード・ライトを行う不
    揮発モードと、前記ストレージキャパシタの電荷蓄積機
    能を利用してメモリセルのリード・ライトを行う揮発モ
    ードとを有する強誘電体シャドーRAMであって、 前記プレート線は、隣接する第1のワード線と第2のワ
    ード線に接続された夫々のメモリセルに共有され、前記
    ビット線には当該ビット線に読出された情報を選択的に
    保持する退避用ラッチセルを設け、 前記ストレージキャパシタに残留分極として保持されて
    いるデータを電荷情報に変換するとき、前記第1のワー
    ド線によって選択されたメモリセルの残留分極を電荷情
    報に変換して当該電荷情報を前記退避用ラッチセルに保
    持させ、次いで第2のワード線によって選択されたメモ
    リセルの残留分極を電荷情報に変換して当該メモリセル
    のストレージキャパシタにその電荷情報を保持させ、そ
    の後、前記退避用ラッチセルに保持されている電荷情報
    を前記第1のワード線に接続されたメモリセルに書込み
    制御する制御手段を備えて成るものであることを特徴と
    する強誘電体シャドーRAM。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、ストレージキャパシタ
    の電荷情報に応ずるデータを分極情報としてストレージ
    キャパシタに保持させるとき、前記第1のワード線によ
    って選択されたメモリセルのストレージキャパシタの電
    荷情報をビット線に読出して前記退避用ラッチセルに保
    持させ、次いで、第2のワード線によって選択されたメ
    モリセルのストレージキャパシタが保持している電荷情
    報をビット線に読出してそれに対応される分極情報を当
    該ストレージキャパシタに書込み制御し、その後、前記
    退避用ラッチセルが保持している電荷情報をビット線に
    読出しそれに対応される分極情報を前記第1のワード線
    によって選択されるメモリセルのストレージキャパシタ
    に書込み制御するものであることを特徴とする請求項4
    記載の強誘電体シャドーRAM。
  6. 【請求項6】 強誘電体薄膜を絶縁膜として用いたスト
    レージキャパシタを含み、このストレージキャパシタの
    一方の蓄積電極が選択トランジスタを介してビット線に
    接続され、前記ストレージキャパシタの他方の蓄積電極
    がプレート線に接続され、前記選択トランジスタの選択
    端子がワード線に接続された複数個のメモリセルを有
    し、前記強誘電体薄膜によるストレージキャパシタの分
    極特性を利用してメモリセルのリード・ライトを行う不
    揮発モードと、前記ストレージキャパシタの電荷蓄積機
    能を利用してメモリセルのリード・ライトを行う揮発モ
    ードとを有する強誘電体シャドーRAMであって、 前記プレート線は、隣接する第1のワード線と第2のワ
    ード線に接続された夫々のメモリセルに共有され、前記
    ビット線には当該ビット線に読出された情報を選択的に
    保持する退避用ラッチセルを設け、 前記ストレージキャパシタに残留分極として保持されて
    いるデータを電荷情報に変換するとき、接地電圧でプリ
    チャージされたビット線に対して前記プレート線に電源
    電圧を与え、前記第1のワード線によって選択されたメ
    モリセルの残留分極を電荷情報に変換して前記退避用ラ
    ッチセルに保持させ、次いで前記プレート線に電源電圧
    を与えると共にビット線に接地電圧を与えて第2のワー
    ド線によって選択されたメモリセルの残留分極を電荷情
    報に変換して当該メモリセルのストレージキャパシタに
    その電荷情報を保持させ、その後、プレート線を電源電
    圧と接地電圧の中間の電圧にすると共にビット線のプリ
    チャージレベルを前記中間の電圧とし、前記前記退避用
    ラッチセルに保持されている電荷情報をビット線に読出
    して前記第1のワード線によって選択されたメモリセル
    に書込み制御する制御手段を備えて成るものであること
    を特徴とする強誘電体シャドーRAM。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、ストレージキャパシタ
    の電荷情報に応ずるデータを分極情報としてストレージ
    キャパシタに保持させるとき、プレート線を電源電圧と
    接地電圧の中間の電圧にすると共にビット線のプリチャ
    ージレベルを前記中間の電圧とし、前記第1のワード線
    によって選択されたメモリセルのストレージキャパシタ
    の電荷情報をビット線に読出して前記退避用ラッチセル
    に保持させ、次いで、第2のワード線によって選択され
    たメモリセルのストレージキャパシタが保持している電
    荷情報をビット線に読出した後、前記プレート線を電源
    電圧と接地電圧に変化させてその読出し電荷情報に対応
    される分極情報を当該ストレージキャパシタに書込み制
    御し、その後、プレート線を電源電圧と接地電圧の中間
    の電圧にすると共にビット線のプリチャージレベルを前
    記中間の電圧として前記退避用ラッチセルが保持してい
    る電荷情報をビット線に読出し、前記プレート線を電源
    電圧と接地電圧に変化させてその読出し電荷情報に対応
    される分極情報を前記第1のワード線によって選択され
    たメモリセルのストレージキャパシタに書込み制御する
    ものであることを特徴とする請求項6記載の強誘電体シ
    ャドーRAM。
  8. 【請求項8】 前記強誘電体薄膜の抗電圧は接地電圧と
    電源電圧の中間電圧以上の電圧であることを特徴とする
    請求項1乃至7の何れか1項記載の強誘電体シャドーR
    AM。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか1項記載の強誘
    電体シャドーRAMと、この強誘電体シャドーRAMを
    アクセス制御するデータプロセッサとを含んで成るもの
    であることを特徴とするデータ処理システム。
JP8203455A 1996-08-01 1996-08-01 強誘電体シャドーram及びデータ処理システム Withdrawn JPH1050074A (ja)

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