JPH11144259A - 光情報記録再生装置における光センサの位置調整方法 - Google Patents

光情報記録再生装置における光センサの位置調整方法

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JPH11144259A
JPH11144259A JP9327022A JP32702297A JPH11144259A JP H11144259 A JPH11144259 A JP H11144259A JP 9327022 A JP9327022 A JP 9327022A JP 32702297 A JP32702297 A JP 32702297A JP H11144259 A JPH11144259 A JP H11144259A
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Ryoichi Nakanishi
良一 中西
Hiroshi Nishikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光情報記録再生装置において、再生信号を得
るための光センサを効率良く高精度に組み込む方法を提
供すること。 【解決手段】 光情報記録再生装置の光束を検出する
光センサの受光面に入射される前記光束の、光軸と直交
する少なくとも一方向である前記センサの調整方向の光
束幅が、前記受光面の前記調整方向の幅以上となるよう
前記光束を調整時に広げ、この状態で前記光センサを前
記調整方向に動かし、前記光センサの出力が最大となる
位置を探して前記光束の中心を前記受光面の前記調整方
向の中心に位置調整するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光情報記録再生
装置における光センサの位置調整方法に関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近時、面記録密度が1
0Gビット/(インチ)2を越える光磁気ディスク装置の
開発が進んでいる。この装置では、光磁気ディスクのト
ラックと交差する方向に例えば回動する粗動用アームの
先端部に設けた対物光学系に対するレーザ光束の入射角
をガルボミラー等の偏向手段により微調整して、微動ト
ラッキングを例えば0.34μmと狭いトラックピッチレ
ベルで正確に行うようなことが考えられている。ところ
で、このような装置では例えば再生信号を得るための光
センサを効率良く高精度に組み込む必要があり、その位
置調整法の改善が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述のよう
な背景に鑑みてなさせたものであり、請求項1の発明
は、光情報記録再生装置の光束を検出する光センサの受
光面に入射される前記光束の、光軸と直交する少なくと
も一方向である前記センサの調整方向の光束幅が、前記
受光面の前記調整方向の幅以上となるよう前記光束を調
整時に広げ、この状態で前記光センサを前記調整方向に
動かし、前記光センサの出力が最大となる位置を探して
前記光束の中心を前記受光面の前記調整方向の中心に位
置調整することを特徴とする。
【0004】
【発明の実施の形態】まず、近年のコンピューターにま
つわるハード,ソフトの進歩に伴う外部記憶装置への要
求、特に大記憶容量への要求の高まりに対して提案され
たニア・フィールド記録(NFR:near field recordin
g) 技術と呼ばれる記録再生方式を用いた光磁気ディス
ク記録再生装置の概要を図1乃至図5を参照して説明す
る。
【0005】図1はその光ディスク装置の全体概要図で
ある。ディスクドライブ装置1には光ディスク2が図示
しないスピンドルモータの回転軸に装着されている。一
方、光ディスク2の情報を再生または記録するために回
動(粗動)アーム3が光ディスク2の記録面に対して平
行になるように取り付けられている。この回動アーム3
はボイスコイルモーター4によって回転軸5を回転中心
として回動可能となっている。この回動アーム3の光デ
ィスク2に対向する先端には、光学素子を搭載した浮上
型光学ヘッド6が搭載されている。また、回動アーム3
の回転軸5近傍には光源ユニットおよび受光ユニットを
備えた光源モジュール7が配設され、回動アーム3と一
体となって駆動する構成となっている。
【0006】図2、図3は回動アーム3の先端部を説明
するものであり、特に浮上型光学ヘッド6を詳細に説明
するものである。浮上型光学ユニット6はフレクシャー
ビーム8に取り付けられており、光ディスク2に対向し
て配置されている。また、フレクシャービーム8は他端
で回動アーム3に固着されており、フレクシャービーム
8の弾性力により先端部の浮上光学ユニット6を光ディ
スク2に接触させる方向に加圧している。
【0007】浮上型光学ユニット6は浮上スライダー
9,対物レンズ10,ソリッドイマージョンレンズ(S
IL)11,磁気コイル12から構成されており、光源
モジュール7から出射された平行なレーザー光束13を
光ディスク2上に収束させるはたらきをする。また、回
動アーム3の先端部には前記レーザー光束13を浮上型
光学ユニット6に導くために立ち上げミラー31が固着
されている。 立ち上げミラー31により対物レンズ1
0に入射したレーザー光束13は、対物レンズ10の屈
折作用により収束される。この集光点近傍にはソリッド
イマージョンレンズ(SIL)11が配置されており、
前記収束光を更に微細なエバネッセント光15として光
ディスク2に照射させる。
【0008】また、光ディスク2に面したソリッドイマ
ージョンレンズ(SIL)11の周囲には、光磁気記録
方式で記録するための磁気コイル12が形成されてお
り、記録時には必要な磁界を光ディスク2の記録面上に
印加出来るようになっている。このエバネッセント光1
5と磁気コイル12により、光ディスク2への高密度な
記録および再生が可能となる。なお、浮上型光学ユニッ
ト6は光ディスク2の回転による空気流により微小量浮
上するものであり、光ディスク2の面振れ等に追従す
る。このため従来の光ディスク装置では必要であった対
物レンズの焦点制御(フォーカスサーボ)が不要となっ
ている。
【0009】以下、図4,図5を用いて回動アーム3上
に搭載された光源モジュール7および浮上型光学ユニッ
ト6へ導かれる光束に関し詳細に説明する。回動アーム
3は先端部に浮上型光学ユニット6を搭載し、他端には
ボイスコイルモーター4を駆動するための駆動コイル1
6が固着されている。駆動コイル16は扁平状のコイル
であり、図示せぬ磁気回路内に空隙をおいて挿入配置さ
れている。回転軸5と回動アーム3はベアリング17,
17により回動自在に締結されており、駆動コイルに電
流を印加すると磁気回路との電磁作用により回転軸5を
回転中心として回動アーム3を回動させることができ
る。
【0010】回動アーム3上に搭載された光源モジュー
ル7には半導体レーザー18,レーザー駆動回路19,
コリメートレンズ20,複合プリズムアッセイ21,レ
ーザーパワーモニターセンサー22,反射プリズム2
3,データ検出センサー24,およびトラッキング検出
センサー25が配置されている。半導体レーザー18か
ら放出された発散光束状態のレーザー光束は、コリメー
トレンズ20によって平行光束に変換される。この平行
光束の断面形状は半導体レーザー18の特性から長円状
であり、光ビームを光ディスク2上に微小に絞り込むに
は都合が悪いため略円形断面に変換する必要がある。こ
のためコリメートレンズ20から出射された断面長円状
の平行光束を、複合プリズムアッセイ21に入射させる
ことにより平行光束の断面形状を整形する。
【0011】複合プリズムアッセイ21の入射面21a
は入射光軸に対して所定の斜面を形成しており、入射光
を屈折させることにより平行光束の断面形状を長円形状
から略円形形状に整形することが出来る。整形されたレ
ーザー光束は複合プリズムアッセイ21内を進み第1の
ハーフミラー面21bに入射する。第1のハーフミラー
面21bは光ディスク2から得られた情報を、データ検
出センサー24,およびトラッキング検出センサー25
に導くために設定されているが、往路においては半導体
レーザー18から出射されたレーザーの出力パワーを検
出するためのレーザーパワーモニターセンサー22への
光束を分離する役目を果たす。
【0012】レーザーパワーモニターセンサー22は受
光した光の強度に比例した電流を出力するため、図示せ
ぬレーザーパワーコントロール回路にこの出力を帰還さ
せることにより半導体レーザー18の出力を安定化させ
ることが出来る。複合プリズムアッセイ21から出射さ
れた略円形断面形状をもったレーザー光束13は偏向ミ
ラー26に照射され、レーザー光束13の進行方向が変
えられる。この偏向ミラー26は紙面に垂直な軸を回動
中心とするガルバノモーター27に取り付いており、レ
ーザー光束13を紙面に平行な方向に微小角度振ること
が出来るようになっている。
【0013】また、ガルバノモーター27には偏向ミラ
ー26の回転角度を検出する偏向ミラー位置検出センサ
ー28が配設されている。偏向ミラー26を反射したレ
ーザー光束13は、第1のリレーレンズ29および第2
のリレーレンズ(イメージングレンズ)30を経て、立
ち上げミラー31で反射後浮上型光学ユニット6に至
る。この第1のリレーレンズ29および第2のリレーレ
ンズ30は、偏向ミラー26の反射面と浮上型光学ユニ
ット6に配置されている対物レンズ10の瞳面(主平
面)との関係を共役関係になるようにするもので、リレ
ーレンズ光学系を形成するものである。すなわち光ディ
スク2上の集光ビームが所定のトラックから僅かにずれ
た場合、偏向ミラー26を僅かに回転させることにより
対物レンズ10に入射させるレーザー光束13を傾か
せ、光ディスク2上の焦点を移動させて補正するもので
ある。しかしながら、この方式で焦点の補正を行う時、
偏向ミラー26と対物レンズ10の光学的距離が長い場
合は、対物レンズ10へ入射するレーザー光束13の移
動量が大きくなり、対物レンズ10に入射出来なくなる
場合がある。
【0014】この様な現象を回避するため、第1のリレ
ーレンズ29および第2のリレーレンズ30によって、
偏向ミラー26の反射面と対物レンズ10の瞳面との関
係を共役関係になるように設定し、偏向ミラー26が回
動しても対物レンズ10に入射するレーザー光束13は
移動せず、正確なトラッキング制御が可能となるように
している。なお、光ディスク2の内周/外周に渡るアク
セス動作は、ボイスコイルモーター4により回動アーム
3を回動させて行い、極微小なトラッキング制御のみ偏
向ミラー26を回動させて行う。
【0015】光ディスク2から反射されて戻ってきた復
路のレーザー光束13は、往路と逆に進み偏向ミラー2
6に反射されて複合プリズムアッセイ21に入射する。
その後第1のハーフミラー面21bで反射され、第2の
ハーフミラー面21cに向かう。第2のハーフミラー面
21cは、トラッキング検出センサー25へ向かう透過
光と、データ検出センサー24へ向かう反射光を生成
し、復路のレーザー光束を分離する。第2のハーフミラ
ー面21cを透過したレーザー光束はトラッキング検出
センサー25へ照射され、トラッキング誤差信号を出力
する。
【0016】一方、第2のハーフミラー面21cで反射
されたレーザー光束はウォラストンプリズム32により
偏光分離され、かつ集光レンズ33によって収束光に変
換後、反射プリズム23で反射されてデータ検出センサ
ー24に照射される。データ検出センサー24は2つの
受光領域をもっており、ウォラストンプリズム32によ
り偏光分離された2つの偏光ビームをそれぞれ受光する
ことにより、光ディスク2に記録されているデータ情報
を読み取りデータ信号を出力する。なお、正確には前記
トラッキング誤差信号およびデータ信号は図示せぬヘッ
ドアンプ回路によって生成され、制御回路または情報処
理回路に送られるものである。
【0017】次に、図6、図7を参照して、上記ディス
クドライブ装置1のセンサ(トラッキング検出センサー
25、データ検出センサー24など)の位置調整方法に
ついて説明する。なお、ここでの位置調整は、センサー
に入射する光束の光軸と直交する方向におけるセンサー
の位置調整である。図6は、本発明に係る位置調整方法
の原理を示す図である。ディスクドライブ装置1におい
ては、光源モジュール7から射出された光束は、平行光
束として対物レンズ(図6においてはL1で示す)に入
射し、光ディスク2の情報記録面(図6において破線D
Sで示す面)で収束するよう、光学系の各要素が配置さ
れる。この時の光束の進路は図6において2点鎖線で示
すように、情報記録面DSで反射された光束は入射光束
と同一の光路を戻り、センサー(図6ではS1で示す)
上に収束するようになっている。
【0018】センサー位置を調整する場合には、対物レ
ンズL1により収束される光束を、本来情報記録面DS
がある位置よりも対物レンズ側に移動させる。図6にお
いては、情報記録面DSを移動させる代わりに、ミラー
80を、その反射面が、対物レンズL1により収束され
た光束の収束点よりも対物レンズ側に位置させている。
こうすることにより、図6において実線Pで示すよう
に、ミラー80で反射された光束は、反射後に収束し、
発散光として対物レンズL1に入射する。ここで光束の
収束点は対物レンズL1の焦点位置よりもレンズ側であ
るため、対物レンズL1に入射した発散光は、発散光と
してセンサーS1側(図中右側)へ進む。この結果、通
常の記録再生時にはレンズL2によりセンサーS1上で
収束する光束の収束位置がセンサーS1よりも後ろ側
(図中右側)になる。即ち、デフォーカス状態でセンサ
ーS1上に光束が照射することになる。ミラー80とレ
ンズL1との間隔を調整することにより、センサーS1
上でのビームスポットのサイズをセンサーS1とほぼ同
一にすることができる。
【0019】図7(A)に、センサーS1上に照射され
た、センサーS1と同サイズのビームスポットSを示
す。センサーS1に対しビームスポットSが図中矢印A
で示した方向に沿って、センサーS1より手前側(図中
左側)から図中右側に移動すると、センサーS1の出力
が図7(B)に示すように変化する。ビームスポットS
がセンサーS1に比べて小さい場合には、ビームスポッ
ト全体がセンサーS1に照射されている間はずっとセン
サー出力信号はピーク値を示すため、ビームスポットが
センサーの中央位置に照射するようにセンサーの位置調
整を行うことが難しくなる。しかし、図7(A)および
(B)に示すように、ビームスポットSの径がセンサー
S1の幅と同一であるため、ビームスポットがセンサー
の中央位置に照射するセンサーの位置を容易に知ること
ができ、センサーS1の位置調整を容易にかつ正確に行
うことができる。
【0020】図6に示す構成は容易に上述のディスクド
ライブ装置1に適用できるものであり、データ検出セン
サー24、トラッキング検出センサー25のいずれの位
置調整にも応用することができる。
【0021】なお、センサーS1の位置調整の方向が一
方向だけで良い場合には、当該方向におけるビームスポ
ットのサイズがセンサーS1の当該方向の幅と一致して
いれば良く、他の方向についてはセンサーのサイズと同
一でなくとも良い。また、センサーS1上でのビームス
ポットのエネルギー分布はガウス分布であるため、ビー
ムスポットのサイズがセンサーより大きい場合にも、セ
ンサーS1の出力信号がピークとなる位置を容易に特定
することができ、従って位置調整を容易にかつ正確に行
うことができる。
【0022】なお、上記レンズL1は対物レンズとして
説明したが、対物レンズを用いない場合には、レンズL
1は対物レンズ相当のレンズに置き換えることができ
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、センサー上に照射
されるビームスポットのサイズを、少なくともセンサー
の位置調整方向において、センサーの幅以上に設定する
ため、センサーの出力信号がピークとなるセンサーとビ
ームスポットの相対位置を正確に特定することができ、
従って、センサーの位置を、容易にかつ正確に調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の光磁気ディスク装置の基本構成を示
す図である。
【図2】回動アームの先端部を示す図である。
【図3】浮上型光学ユニットを示す断面図である。
【図4】偏向ミラーと浮上型光学ユニットを示す平面図
である。
【図5】回動アームの側断面図である。
【図6】本発明のセンサーの位置調整方法の原理を示す
図である。
【図7】センサー上にビームスポットが照射された様子
を示す図(A)と、センサーとビームスポットの相対位
置の変化に伴うセンサーの出力信号の強度を示すグラフ
(B)である。
【符号の説明】
2 光ディスク 3 回動アーム 4 ボイスコイルモーター 6 浮上型光学ユニット 8 フレクシャー 26 偏向ミラー 29 第1のリレーレンズ 30 第2のリレーレンズ(イメージングレン
ズ) 80 反射面 L1 対物レンズ L2 レンズ S1 センサー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図7】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光情報記録再生装置の光束を検出する光
    センサの受光面に入射される前記光束の、光軸と直交す
    る少なくとも一方向である前記センサの調整方向の光束
    幅が、前記受光面の前記調整方向の幅以上となるよう前
    記光束を調整時に広げ、この状態で前記光センサを前記
    調整方向に動かし、前記光センサの出力が最大となる位
    置を探して前記光束の中心を前記受光面の前記調整方向
    の中心に位置調整することを特徴とする光情報記録再生
    装置における光センサの位置調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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