JPH11144042A - レンタカ−の新規傷発見方法と、その方法を実施するための傷発見装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンタカ−の新規傷発見方法と、その方法を
実施するための傷発見装置を提供する。 【解決手段】 貸出前にレンタカ−の外装面のデ−タを
記憶媒体に記憶させ、返却時に再度貸出前と同様にレン
タカ−の外装面のデ−タを得、貸出前の記憶デ−タと返
却時の新規デ−タとを比較演算して、両者の異なるデ−
タ部分を拾い出し、その部分を傷と判定し、その判定し
た傷のデ−タを出力装置から出力することを特徴とする
レンタカ−の新規傷発見方法と、レンタカ−通過ゲ−ト
１にＣＣＤカメラ２を有し、そのカメラ画像の記憶手段
３と、記憶画像デ−タと新規画像デ−タとの比較差異検
出装置４とを備えた新規傷発見装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はレンタカ−使用後の
傷の発見方法と、その方法を実施するための傷発見装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】レンタカ−使用中に利用者が過って塗装
面への擦傷や追突陥没傷などを付けてしまうことがあ
る。小さい傷は利用者本人も気が付かないうちに付いて
しまうこともあり、返却時に、その傷が貸出前からあっ
たものか、使用中についたものか争いになるもとがあ
る。そこで、貸出前にレンタカ−の外装面を目視検査し
返却時に同じことを行なって、レンタカ−を借りた利用
者が利用中に付けた傷か、貸す前からある傷かを確認し
て返却作業処理をている。

【０００３】そして、通常はこの修理費用は保険で賄わ
れている。借りるときに利用者は保険料を負担して、修
理費用の負担しなくとも良いようになっている。しか
し、傷を付けた覚えのないのに付けたと言われるのは不
愉快なことであり、また管理するレンタカ−業者にとっ
ても何時傷がついたのかは知っておかなければ不要なト
ラブルの原因となる。

【０００４】他方、自動車メ−カ−においては、新車の
生産において、完成検査システムがある。例えば、光線
を当ててその光線の反射の状況によって塗装の濃淡など
を検査するものなどである。そして最終的に目視検査を
行なって出荷されている。しかし、その検査システムを
レンタカ−使用後の傷を発見に利用しようとしても、も
ともと新車ではなく小さい傷が付いている自動車が使用
されるのでそのシステムをそのままレンタカ−の使用後
の傷の発見には使用することはできない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、レンタカ−利用中の新しい傷を確
実に発見する方法と、僅かな擦り傷も見落すことなく発
見し、その傷デ−タを電子的に記録管理できる傷の発見
装置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、貸出前にレンタカ−の外装面のデ−タを
記憶媒体に記憶させ、返却時に再度貸出前と同様にレン
タカ−の外装面のデ−タを得、貸出前の記憶デ−タと返
却時の新規デ−タとを比較演算して、両者の異なるデ−
タ部分を拾い出し、その部分を傷と判定し、その判定し
た傷部分の位置デ−タを数値又は画像として出力装置か
ら出力することを特徴とするレンタカ−の新規傷発見方
法である。

【０００７】また、レンタカ−置場空間の少なくとも両
側方及び上方部位にＣＣＤカメラ２を有し、そのカメラ
画像の記憶手段３と、記憶画像デ−タと新規画像デ−タ
との差異比較検出装置４とを備え、貸出前に前記ＣＣＤ
カメラ２の前にレンタカ−を置いてその外装面を撮影
し、撮影したカメラ画像をデ−タとして前記記憶手段３
の記憶媒体に記憶させておき、レンタカ−返却時に再度
貸出前と同様にそのレンタカ−をＣＣＤカメラ２の前に
置いて外装面を前記ＣＣＤカメラ２で撮影し、そのその
カメラ画像のデ−タを得、貸出前の記憶させてある画像
のデ−タと返却時の新規画像のデ−タとを比較演算し
て、両者の異なるデ−タ部分を拾い出し、その部分を傷
と判定し、その判定した傷部分を記憶させた貸出前の画
像のデ−タに重ねて着色表示してモニタ−５に出力する
ことを特徴とする上記レンタカ−の新規傷発見方法を実
施するための新規傷発見装置である。

【０００８】さらに、レンタカ−置場空間の少なくとも
両側方及び上方部位に超音波スキャナ−７を有し、読取
ったデ−タの記憶手段８と、記憶デ−タの差異比較検出
装置９とを備え、貸出前に前記超音波スキャナ−７の前
にレンタカ−を置いてその外装面の形状を読み込み、読
み込んだ形状をデ−タとして前記記憶手段３の記憶媒体
に記憶させておき、レンタカ−返却時に再度貸出前と同
様にそのレンタカ−を超音波スキャナ−７の前に置いて
外装面の形状を読み込み、その形状のデ−タを得、貸出
前の記憶させてある形状のデ−タと返却時の新規形状の
デ−タとを比較演算して、両者の異なるデ−タ部分を拾
い出し、その部分を傷と判定し、その判定した傷部分を
モニタ−５に出力することを特徴とする上記レンタカ−
の新規傷発見方法を実施するための新規傷発見装置であ
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下図面で
具体的に説明する。本発明は、図３に示すように、貸出
前にレンタカ−の外装面のデ−タを記憶媒体１０に記憶
させ（図３の（イ）に示す丸と四角形の傷）、返却時に
再度貸出前と同様にレンタカ−の外装面のデ−タを得
（図３の（ロ）に示す丸と四角形と三角形の傷）、貸出
前の記憶デ−タと返却時の新規デ−タとを比較演算し
て、両者の異なるデ−タ部分を拾い出し（図３の（ハ）
に示す三角形の傷）、その部分を傷と判定し、その判定
した傷部分の位置デ−タを数値又は画像として出力装置
から出力してレンタカ−の新規傷を発見する。

【００１０】また、上記方法を実施するために、図１に
示すように、レンタカ−通過ゲ−ト１の内部側に向けて
上方内面と両側方内面とにＣＣＤカメラ２を装着する。
そして、そのカメラ画像のコンピュ−タによる記憶手段
３と、記憶画像デ−タと新規画像デ−タとのコンピュ−
タによる差異比較検出装置４とを備え、貸出前に前記レ
ンタカ−通過ゲ−ト１にレンタカ−を置いてその外装面
を前記ＣＣＤカメラ２で撮影し、撮影したカメラ画像を
コンピュ−タによってデ−タとして前記記憶手段３のハ
−ドディスクなどの記憶媒体１０に記憶させておき、レ
ンタカ−返却時に再度貸出前と同様にそのレンタカ−を
レンタカ−通過ゲ−ト１に置いて外装面を前記ＣＣＤカ
メラ２で撮影し、そのそのカメラ画像のデ−タを得、貸
出前の記憶させてある画像のデ−タと返却時の新規画像
のデ−タとをコンピュ−タによって比較演算して、両者
の異なるデ−タ部分を拾い出し、その部分を傷と判定
し、その判定した傷部分を記憶させた貸出前の画像のデ
−タに重ねて着色表示してキ−ボ−ド１１の操作でモニ
タ−５又はプリンタ−６に出力する。

【００１１】例えば、図３に示すように、貸出前の記憶
させてあるカメラ画像のデ−タ（図３の（イ）に示す丸
と四角形の傷）の数値に、返却時の新規画像のデ−タ
（図３の（ロ）に示す丸と四角形と三角形）を数値を減
算し、残った数値の部分を拾い出し、その部分（図３の
（ハ）に示す三角形部分）を傷と判定する。また、例え
ば、貸出前の記憶させてあるカメラ画像のデ−タの色を
青の色彩に変換し、返却時の新規画像のデ−タを赤の色
彩に変換し、それらを重ね合わせるて、同一部分は混合
色の紫となり、新規部分は混合されずに赤となり、その
赤となる部分を拾い出し、その部分を傷と判定すること
もできる。

【００１２】さらに、別の形態の装置の説明をすると、
図２に示すように、レンタカ−通過ゲ−ト１の内部側に
向けて上部内面と両側部内面及び床面に超音波スキャナ
−７を設ける。そして読取ったデ−タのコンピュ−タに
よる記憶手段８と、そのコンピュ−タによる記憶デ−タ
の差異比較検出装置９とを備え、貸出前に前記レンタカ
−通過ゲ−ト１にレンタカ−を置いてその外装面の形状
を超音波スキャナ−７で読み込み、読み込んだ形状をデ
−タとして前記記憶手段３のコンピュ−タの記憶媒体に
記憶させておき、レンタカ−返却時に再度貸出前と同様
にそのレンタカ−をレンタカ−通過ゲ−ト１に置いて外
装面の形状を超音波スキャナ−７で読み込み、その形状
のデ−タを得、貸出前の記憶させてある形状のデ−タと
返却時の新規形状のデ−タとをコンピュ−タによって比
較演算して、両者の異なるデ−タ部分を拾い出し、その
部分を傷と判定し、その判定した傷部分を記憶させた貸
出前の形状のデ−タに重ねて着色表示してキ−ボ−ド１
１の操作でモニタ−５又はプリンタ−６に出力する。

【００１３】そして、発見された新規傷は自動車のコン
ピュ−タの記憶媒体の管理ファイルにデ−タとして記憶
させておくこともできる。また、上記いずれの形態にお
いても、新規傷が検出されたらランプや音声から出力さ
れる警報を発する新規傷発見警報装置を設けると、その
ことを返却者に言い忘れることなく処理することができ
る。

【００１４】

【発明の効果】本発明は以上のようで、貸出前にレンタ
カ−の外装面のデ−タをを記憶媒体１０に記憶させ、レ
ンタカ−の返却時に再度同じことを行なって得たデ−タ
とを、貸出前の記憶デ−タと返却時のデ−タとを比較演
算する。すると新規の傷があるとそのデ−タ部分が記憶
してあるダ−タと重ならなくなり、その部分が傷と判定
される。そして、その傷部分はモニタ−５に数値又は画
像に加工されて出力される。

【００１５】また、レンタカ−通過ゲ−ト１などのレン
タカ−置場空間の少なくとも両側方及び上方部位にＣＣ
Ｄカメラ２を有し、その場を通過するたけでレンタカ−
の外装面の全デ−タを短時間で簡単に得られ、またレン
タカ−に付いた傷は、全方位から得られるので見落すこ
となく発見できる。本発明によって、だれが付けた傷な
のかの確証もないことから発生する言争いなどのトラブ
ルの解消に効力が発揮されこととなるであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の傷発見装置の斜視図を含む模式図。

【図２】別の形態の傷発見装置の斜視図を含む模式図。

【図３】（イ）が貸出前の画面の、（ロ）が返却時の画
面の、（ハ）が貸出前と返却時の画像の差異部分を示す
模式的画面図。

【符号の説明】

１ レンタカ−通過ゲ−ト ２ ＣＣＤカメラ ３ カメラ画像の記憶手段 ４ デ−タのコンピュ−タによる差異比較検出装置 ５ モニタ− ６ プリンタ− ７ 超音波スキャナ− ８ デ−タの記憶手段 ９ デ−タのコンピュ−タによる差異比較検出装置 １０ 記憶媒体 １１ キ−ボ−ド

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 貸出前にレンタカ−の外装面のデ−タを
   記憶媒体に記憶させ、返却時に再度貸出前と同様にレン
   タカ−の外装面のデ−タを得、貸出前の記憶デ−タと返
   却時の新規デ−タとを比較演算して、両者の異なるデ−
   タ部分を拾い出し、その部分を傷と判定し、その判定し
   た傷のデ−タを出力装置から出力することを特徴とする
   レンタカ−の新規傷発見方法。
2. 【請求項２】 レンタカ−置場空間の少なくとも両側方
   及び上方部位にＣＣＤカメラ（２）を有し、そのカメラ
   画像の記憶手段（３）と、記憶画像デ−タと新規画像デ
   −タとの差異比較検出装置（４）とを備え、貸出前に前
   記ＣＣＤカメラ（２）の前にレンタカ−を置いてその外
   装面を前記ＣＣＤカメラ（２）で撮影し、撮影したカメ
   ラ画像をデ−タとして前記記憶手段（３）の記憶媒体に
   記憶させておき、レンタカ−返却時に再度貸出前と同様
   にそのレンタカ−をＣＣＤカメラ（２）の前に置いて外
   装面を撮影し、そのそのカメラ画像のデ−タを得、貸出
   前の記憶させてある画像のデ−タと返却時の新規画像の
   デ−タとを比較演算して、両者の異なるデ−タ部分を拾
   い出し、その部分を傷と判定し、その判定した傷部分を
   記憶させた貸出前の画像のデ−タに重ねて着色表示して
   モニタ−（５）に出力することを特徴とする請求項１記
   載のレンタカ−の新規傷発見方法を実施するための新規
   傷発見装置。
3. 【請求項３】 レンタカ−置場空間の少なくとも両側方
   及び上方部位に超音波スキャナ−（７）を有し、読取っ
   たデ−タの記憶手段（８）と、記憶デ−タの差異比較検
   出装置（９）とを備え、貸出前に前記超音波スキャナ−
   （７）の前にレンタカ−を置いてその外装面の形状を読
   み込み、読み込んだ形状をデ−タとして前記記憶手段
   （３）の記憶媒体に記憶させておき、レンタカ−返却時
   に再度貸出前と同様にそのレンタカ−を超音波スキャナ
   −（７）前に置いて外装面の形状を読み込み、その形状
   のデ−タを得、貸出前の記憶させてある形状のデ−タと
   返却時の新規形状のデ−タとを比較演算して、両者の異
   なるデ−タ部分を拾い出し、その部分を傷と判定し、そ
   の判定した傷部分をモニタ−（５）に出力することを特
   徴とする請求項１記載のレンタカ−の新規傷発見方法を
   実施するための新規傷発見装置。