JPH11143414A - 化粧部材 - Google Patents
化粧部材Info
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- JPH11143414A JPH11143414A JP32519397A JP32519397A JPH11143414A JP H11143414 A JPH11143414 A JP H11143414A JP 32519397 A JP32519397 A JP 32519397A JP 32519397 A JP32519397 A JP 32519397A JP H11143414 A JPH11143414 A JP H11143414A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- organic layer
- transparent sheet
- electroluminescent element
- ink layer
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 暗い所で良好に照明ができ、明るい所でＥＬ
素子を見えにくくすることができ、金属質感を有し、高
級感のあるものを得ることである。 【解決手段】 ＥＬ素子の光出射面側に有色真珠光沢顔
料２ａを有する有機層２を設けた。したがって、暗い所
でＥＬ素子を発光させると、その光が有機層２を透過す
る際、有機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによって多重
層反射されるが、その反射光は使用者側に出射されず、
反射されない光が有機層２中を充分に透過するので、良
好に照明することができる。また、明るい所では外部か
らの光が有機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによって多
重層反射され、その反射光が使用者側に出射されるの
で、ＥＬ素子が見えにくくなるとともに、真珠と同じよ
うな光沢感が与えられ、これにより金属質感が得られ、
高級感のあるものが得られる。
素子を見えにくくすることができ、金属質感を有し、高
級感のあるものを得ることである。 【解決手段】 ＥＬ素子の光出射面側に有色真珠光沢顔
料２ａを有する有機層２を設けた。したがって、暗い所
でＥＬ素子を発光させると、その光が有機層２を透過す
る際、有機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによって多重
層反射されるが、その反射光は使用者側に出射されず、
反射されない光が有機層２中を充分に透過するので、良
好に照明することができる。また、明るい所では外部か
らの光が有機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによって多
重層反射され、その反射光が使用者側に出射されるの
で、ＥＬ素子が見えにくくなるとともに、真珠と同じよ
うな光沢感が与えられ、これにより金属質感が得られ、
高級感のあるものが得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、時計の文字板な
どの化粧部材に関する。
どの化粧部材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、時計の文字板には、暗い所でも時
刻を知ることができるように、発光部材としてフィルム
状のエレクトロルミネッセンス素子（ＥＬ素子）を用
い、このＥＬ素子を発光させて照明するようにしたもの
がある。この種の文字板は、明るい所で使用するとき
に、ＥＬ素子が見えにくくするために、ＥＬ素子の光出
射面側に透明シートを配置し、この透明シートの下面ま
たは上面に光透過性インク層を設け、この光透過性イン
ク層によって光の透過率を抑えている。
刻を知ることができるように、発光部材としてフィルム
状のエレクトロルミネッセンス素子（ＥＬ素子）を用
い、このＥＬ素子を発光させて照明するようにしたもの
がある。この種の文字板は、明るい所で使用するとき
に、ＥＬ素子が見えにくくするために、ＥＬ素子の光出
射面側に透明シートを配置し、この透明シートの下面ま
たは上面に光透過性インク層を設け、この光透過性イン
ク層によって光の透過率を抑えている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな文字板では、光透過性インク層の透過率を低く抑え
ると、ＥＬ素子からの光の透過率が低下するため、照明
が暗くなり、逆に光透過性インク層の透過率を高くする
と、ＥＬ素子からの光の透過率は高くなるが、明るい所
でＥＬ素子の色が外部から見えてしまい、高級感を損ね
てしまう。このため、このような文字板では、光透過性
インク層の透過率の調整が非常に難しいという問題があ
った。
うな文字板では、光透過性インク層の透過率を低く抑え
ると、ＥＬ素子からの光の透過率が低下するため、照明
が暗くなり、逆に光透過性インク層の透過率を高くする
と、ＥＬ素子からの光の透過率は高くなるが、明るい所
でＥＬ素子の色が外部から見えてしまい、高級感を損ね
てしまう。このため、このような文字板では、光透過性
インク層の透過率の調整が非常に難しいという問題があ
った。
【０００４】この発明の課題は、暗い所で良好に照明が
でき、明るい所でＥＬ素子を見えにくくすることがで
き、金属質感が得られ、高級感のあるものを得ることで
ある。
でき、明るい所でＥＬ素子を見えにくくすることがで
き、金属質感が得られ、高級感のあるものを得ることで
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
ＥＬ素子の光出射面側に有色真珠光沢顔料を有する有機
層を設けたことを特徴とする。したがって、この発明に
よれば、暗い所でＥＬ素子を発光させると、その光が有
機層を透過する際、有機層中の有色真珠光沢顔料によっ
て多重層反射されるが、その反射光は使用者側に出射さ
れず、反射されない光が有機層中を充分に透過するの
で、良好に照明することができ、また明るい所では外部
からの光が有機層中の有色真珠光沢顔料によって多重層
反射され、その反射光が使用者側に出射されるので、Ｅ
Ｌ素子が見えにくくなるとともに、真珠と同じような光
沢感が与えられ、これにより金属質感が得られ、高級感
のあるものが得られる。
ＥＬ素子の光出射面側に有色真珠光沢顔料を有する有機
層を設けたことを特徴とする。したがって、この発明に
よれば、暗い所でＥＬ素子を発光させると、その光が有
機層を透過する際、有機層中の有色真珠光沢顔料によっ
て多重層反射されるが、その反射光は使用者側に出射さ
れず、反射されない光が有機層中を充分に透過するの
で、良好に照明することができ、また明るい所では外部
からの光が有機層中の有色真珠光沢顔料によって多重層
反射され、その反射光が使用者側に出射されるので、Ｅ
Ｌ素子が見えにくくなるとともに、真珠と同じような光
沢感が与えられ、これにより金属質感が得られ、高級感
のあるものが得られる。
【０００６】この場合、請求項３または４に記載のごと
く、ＥＬ素子と有機層との間に、光透過性インク層と透
明シートとのうち、少なくとも光透過性インク層を設け
れば、光透過性インク層の透過率を高くし、有機層の有
色真珠光沢顔料の含有率を低くすることにより、ＥＬ素
子からの光が光透過性インク層および有機層を充分に透
過し、暗い所で良好に照明することができ、また明るい
所では外部からの光が有機層中の有色真珠光沢顔料によ
って多重層反射され、かつ反射されずに透過しても光透
過性インク層によって光の透過が抑えられるので、ＥＬ
素子が見えにくくなるとともに、有色真珠光沢顔料によ
る光の多重層反射によって真珠と同じような光沢感が与
えられ、これにより金属質感が得られ、高級感のあるも
のを得ることができる。
く、ＥＬ素子と有機層との間に、光透過性インク層と透
明シートとのうち、少なくとも光透過性インク層を設け
れば、光透過性インク層の透過率を高くし、有機層の有
色真珠光沢顔料の含有率を低くすることにより、ＥＬ素
子からの光が光透過性インク層および有機層を充分に透
過し、暗い所で良好に照明することができ、また明るい
所では外部からの光が有機層中の有色真珠光沢顔料によ
って多重層反射され、かつ反射されずに透過しても光透
過性インク層によって光の透過が抑えられるので、ＥＬ
素子が見えにくくなるとともに、有色真珠光沢顔料によ
る光の多重層反射によって真珠と同じような光沢感が与
えられ、これにより金属質感が得られ、高級感のあるも
のを得ることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】［第１実施形態］以下、図１〜図
３を参照して、この発明の化粧部材を時計の文字板に適
用した第１実施形態について説明する。図１は文字板の
平面図、図２はその要部拡大断面図である。この文字板
は、フィルム状のＥＬ素子１の光出射面（上面）に有機
層２を設けた構成になっている。ＥＬ素子１は、電界の
印加によって発光する有機物または無機物のＥＬ層を電
極間に設けた電界発光素子であり、図１に示すように、
円形状に形成され、その中心に指針軸（図示せず）が挿
入する貫通孔１ａが設けられ、外周部の「１２時」およ
び「６時」の位置に位置決め用の突起部１ｂが設けられ
た構成になっている。
３を参照して、この発明の化粧部材を時計の文字板に適
用した第１実施形態について説明する。図１は文字板の
平面図、図２はその要部拡大断面図である。この文字板
は、フィルム状のＥＬ素子１の光出射面（上面）に有機
層２を設けた構成になっている。ＥＬ素子１は、電界の
印加によって発光する有機物または無機物のＥＬ層を電
極間に設けた電界発光素子であり、図１に示すように、
円形状に形成され、その中心に指針軸（図示せず）が挿
入する貫通孔１ａが設けられ、外周部の「１２時」およ
び「６時」の位置に位置決め用の突起部１ｂが設けられ
た構成になっている。
【０００８】有機層２は、図３に示すように、有色真珠
光沢顔料２ａを含有したインクであり、ＥＬ素子１の上
面にその周縁部を除いて印刷により設けられている。こ
の場合、有色真珠光沢顔料２ａは、薄板状の雲母粒子の
表面を二酸化チタンで被覆したもので、この薄板状の雲
母粒子が層状構造を形成し、この層状構造の雲母粒子に
より上方（外部）からの光が多重層反射され、この多重
層反射によって真珠と同じような光沢感が与えられるも
のである。この有機層２は、有色真珠光沢顔料２ａの含
有率が５〜３０％に設定されている。
光沢顔料２ａを含有したインクであり、ＥＬ素子１の上
面にその周縁部を除いて印刷により設けられている。こ
の場合、有色真珠光沢顔料２ａは、薄板状の雲母粒子の
表面を二酸化チタンで被覆したもので、この薄板状の雲
母粒子が層状構造を形成し、この層状構造の雲母粒子に
より上方（外部）からの光が多重層反射され、この多重
層反射によって真珠と同じような光沢感が与えられるも
のである。この有機層２は、有色真珠光沢顔料２ａの含
有率が５〜３０％に設定されている。
【０００９】このような文字板では、暗い所でＥＬ素子
１を発光させると、その光が有機層２を透過する際、有
機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによって多重層反射さ
れるが、その反射光は使用者側に出射せず、反射されな
い光が有機層２中を充分に透過するので、良好に照明す
ることができ、また明るい所では図３に示すように外部
からの光が有機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによって
多重層反射され、その反射光が使用者側に出射されるの
で、ＥＬ素子１が見えにくくなるとともに、真珠と同じ
ような光沢感が与えられ、これにより金属質感が得ら
れ、高級感のあるものが得られる。
１を発光させると、その光が有機層２を透過する際、有
機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによって多重層反射さ
れるが、その反射光は使用者側に出射せず、反射されな
い光が有機層２中を充分に透過するので、良好に照明す
ることができ、また明るい所では図３に示すように外部
からの光が有機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによって
多重層反射され、その反射光が使用者側に出射されるの
で、ＥＬ素子１が見えにくくなるとともに、真珠と同じ
ような光沢感が与えられ、これにより金属質感が得ら
れ、高級感のあるものが得られる。
【００１０】［第２実施形態］次に、図４を参照して、
この発明を時計の文字板に適用した第２実施形態につい
て説明する。なお、図１〜図３に示された第１実施形態
と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この文字板は、図４に示すように、ＥＬ素子１の上面に
光透過性インク層３を設け、この光透過性インク層３の
上面に有機層２を設けた構成になっている。光透過性イ
ンク層３は、光の透過率が１０〜４０％のインクであ
り、ＥＬ素子１の上面に印刷によって設けられている。
この発明を時計の文字板に適用した第２実施形態につい
て説明する。なお、図１〜図３に示された第１実施形態
と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この文字板は、図４に示すように、ＥＬ素子１の上面に
光透過性インク層３を設け、この光透過性インク層３の
上面に有機層２を設けた構成になっている。光透過性イ
ンク層３は、光の透過率が１０〜４０％のインクであ
り、ＥＬ素子１の上面に印刷によって設けられている。
【００１１】このような文字板では、光透過性インク層
３の透過率を高くし、有機層２の有色真珠光沢顔料２ａ
の含有率を低くすることにより、暗い所でＥＬ素子１を
発光させた際、その光が光透過性インク層３および有機
層２を充分に透過し、良好に照明することができ、また
明るい所では外部からの光が有機層２中の有色真珠光沢
顔料２ａによって多重層反射され、かつ反射されずに透
過しても光透過性インク層３によって光の透過がさらに
抑えられるので、ＥＬ素子１が見えにくくなるととも
に、有色真珠光沢顔料２ａによる光の多重層反射によっ
て真珠と同じような光沢感が与えられ、これにより金属
質感が得られ、高級感のあるものを得ることができる。
３の透過率を高くし、有機層２の有色真珠光沢顔料２ａ
の含有率を低くすることにより、暗い所でＥＬ素子１を
発光させた際、その光が光透過性インク層３および有機
層２を充分に透過し、良好に照明することができ、また
明るい所では外部からの光が有機層２中の有色真珠光沢
顔料２ａによって多重層反射され、かつ反射されずに透
過しても光透過性インク層３によって光の透過がさらに
抑えられるので、ＥＬ素子１が見えにくくなるととも
に、有色真珠光沢顔料２ａによる光の多重層反射によっ
て真珠と同じような光沢感が与えられ、これにより金属
質感が得られ、高級感のあるものを得ることができる。
【００１２】［第３実施形態］次に、図５を参照して、
この発明を時計の文字板に適用した第３実施形態につい
て説明する。この場合にも、図１〜図３に示された第１
実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。この文字板は、図５に示すように、ＥＬ素子１
の上面側に透明シート４を設け、この透明シート４の上
面に有機層２を設けた構成になっている。この場合、透
明シート４は、有色の半透明なシートであり、第２実施
形態の光透過性インク層３とほぼ同じ作用を有する構成
になっている。
この発明を時計の文字板に適用した第３実施形態につい
て説明する。この場合にも、図１〜図３に示された第１
実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。この文字板は、図５に示すように、ＥＬ素子１
の上面側に透明シート４を設け、この透明シート４の上
面に有機層２を設けた構成になっている。この場合、透
明シート４は、有色の半透明なシートであり、第２実施
形態の光透過性インク層３とほぼ同じ作用を有する構成
になっている。
【００１３】このような文字板では、透明シート４が有
色の半透明なシートで、第２実施形態の光透過性インク
層３とほぼ同じ作用を有するため、第２実施形態と同
様、透明シート４の透過率を高くし、有機層２の有色真
珠光沢顔料２ａの含有率を低くすることにより、暗い所
でＥＬ素子１から発光した光が透明シート４および有機
層２を充分に透過し、良好に照明することができ、また
明るい所では外部からの光が有機層２中の有色真珠光沢
顔料２ａによって多重層反射され、かつ反射されずに透
過しても、透明シート４が有色の半透明なシートである
から光の透過がさらに抑えられ、ＥＬ素子１が見えにく
くなるとともに、有色真珠光沢顔料２ａによる光の多重
層反射によって真珠と同じような光沢感が与えられ、こ
れにより金属質感が得られ、高級感のあるものを得るこ
とができる。
色の半透明なシートで、第２実施形態の光透過性インク
層３とほぼ同じ作用を有するため、第２実施形態と同
様、透明シート４の透過率を高くし、有機層２の有色真
珠光沢顔料２ａの含有率を低くすることにより、暗い所
でＥＬ素子１から発光した光が透明シート４および有機
層２を充分に透過し、良好に照明することができ、また
明るい所では外部からの光が有機層２中の有色真珠光沢
顔料２ａによって多重層反射され、かつ反射されずに透
過しても、透明シート４が有色の半透明なシートである
から光の透過がさらに抑えられ、ＥＬ素子１が見えにく
くなるとともに、有色真珠光沢顔料２ａによる光の多重
層反射によって真珠と同じような光沢感が与えられ、こ
れにより金属質感が得られ、高級感のあるものを得るこ
とができる。
【００１４】［第４実施形態］次に、図６を参照して、
この発明を時計の文字板に適用した第４実施形態につい
て説明する。この場合には、図１〜図３に示された第１
実施形態および図４に示された第２実施形態と同一部分
には同一符号を付し、その説明は省略する。この文字板
は、図６に示すように、ＥＬ素子１の上面側に透明シー
ト５を設け、この透明シート５の下面に光透過性インク
層３を設け、透明シート５の上面に有機層２を設けた構
成になっている。この場合、透明シート５は、無色透明
なシートである。
この発明を時計の文字板に適用した第４実施形態につい
て説明する。この場合には、図１〜図３に示された第１
実施形態および図４に示された第２実施形態と同一部分
には同一符号を付し、その説明は省略する。この文字板
は、図６に示すように、ＥＬ素子１の上面側に透明シー
ト５を設け、この透明シート５の下面に光透過性インク
層３を設け、透明シート５の上面に有機層２を設けた構
成になっている。この場合、透明シート５は、無色透明
なシートである。
【００１５】このような文字板では、透明シート５が無
色透明であるから、第２実施形態とまったく同様の作用
効果があるほか、特に、透明シート５の下面に光透過性
インク層３を設け、かつ透明シート５の上面に有機層２
を設けるので、汎用の印刷装置で光透過性インク層３お
よび有機層２を容易に印刷することができる。
色透明であるから、第２実施形態とまったく同様の作用
効果があるほか、特に、透明シート５の下面に光透過性
インク層３を設け、かつ透明シート５の上面に有機層２
を設けるので、汎用の印刷装置で光透過性インク層３お
よび有機層２を容易に印刷することができる。
【００１６】なお、上記第４実施形態では、透明シート
５の上面に有機層２のみを設けたが、これに限らず、例
えば図７に示すように、透明シート５の上面に複数の時
刻を示す時字などのインレット６を接着などにより設
け、このインレット６を除く透明シート５の上面に有機
層２を設けてもよい。このようにすれば、インレット６
の取付強度を高めることができるとともに、図７に示す
ようにインレット６と有機層２との間に隙間Ｓが少々あ
っても、有機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによる光の
多重層反射により隙間Ｓを目立ちにくくすることができ
る。
５の上面に有機層２のみを設けたが、これに限らず、例
えば図７に示すように、透明シート５の上面に複数の時
刻を示す時字などのインレット６を接着などにより設
け、このインレット６を除く透明シート５の上面に有機
層２を設けてもよい。このようにすれば、インレット６
の取付強度を高めることができるとともに、図７に示す
ようにインレット６と有機層２との間に隙間Ｓが少々あ
っても、有機層２中の有色真珠光沢顔料２ａによる光の
多重層反射により隙間Ｓを目立ちにくくすることができ
る。
【００１７】また、上記第４実施形態では、透明シート
５の下面に光透過性インク層３を設けたが、これに限ら
ず、例えば図８に示すように、光透過性インク層３をＥ
Ｌ素子１の上面に設けてもよく、また図９に示すよう
に、光透過性インク層３を透明シート５の上面に設け、
この光透過性インク層３の上面に有機層２を設けてもよ
い。このようにしても、透明シート５が無色透明である
から、いずれの場合も、第２実施形態とまったく同様の
作用効果がある。
５の下面に光透過性インク層３を設けたが、これに限ら
ず、例えば図８に示すように、光透過性インク層３をＥ
Ｌ素子１の上面に設けてもよく、また図９に示すよう
に、光透過性インク層３を透明シート５の上面に設け、
この光透過性インク層３の上面に有機層２を設けてもよ
い。このようにしても、透明シート５が無色透明である
から、いずれの場合も、第２実施形態とまったく同様の
作用効果がある。
【００１８】［第５実施形態］次に、図１０を参照し
て、この発明を時計の文字板に適用した第５実施形態に
ついて説明する。この場合にも、図１〜図３に示された
第１実施形態および図４に示された第２実施形態と同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この文
字板は、図１０に示すように、ＥＬ素子１の上面に光透
過性インク層３を設け、この光透過性インク層３の上面
に有機層２を設け、この有機層２の上面側に透明シート
５を設けた構成になっている。この場合、透明シート５
は、無色透明なシートであり、その上面には、時字、文
字などのシールであるインレット６が接着などにより設
けられているとともに、記号や文字などのマーク７が印
刷などにより設けられている。
て、この発明を時計の文字板に適用した第５実施形態に
ついて説明する。この場合にも、図１〜図３に示された
第１実施形態および図４に示された第２実施形態と同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この文
字板は、図１０に示すように、ＥＬ素子１の上面に光透
過性インク層３を設け、この光透過性インク層３の上面
に有機層２を設け、この有機層２の上面側に透明シート
５を設けた構成になっている。この場合、透明シート５
は、無色透明なシートであり、その上面には、時字、文
字などのシールであるインレット６が接着などにより設
けられているとともに、記号や文字などのマーク７が印
刷などにより設けられている。
【００１９】このような文字板では、ＥＬ素子１の上面
に光透過性インク層３および有機層２を積層し、その上
側に透明シート５を設けたので、第２実施形態とまった
く同様の作用効果があるほか、特に透明シート５にイン
レット６およびマーク７を設けているので、光透過性イ
ンク層３および有機層２が積層されたＥＬ素子１と透明
シート５とを自由に選択して組み合わせることができ
る。
に光透過性インク層３および有機層２を積層し、その上
側に透明シート５を設けたので、第２実施形態とまった
く同様の作用効果があるほか、特に透明シート５にイン
レット６およびマーク７を設けているので、光透過性イ
ンク層３および有機層２が積層されたＥＬ素子１と透明
シート５とを自由に選択して組み合わせることができ
る。
【００２０】なお、上記第５実施形態では、透明シート
５の上面にインレット６およびマーク７を設けたが、こ
れに限らず、例えば図１１に示すように、透明シート５
の上面にインレット６を設け、透明シート５の下面にマ
ーク７を設けてもよい。このようにしても、第５実施形
態とまったく同様の作用効果がある。また、上記第１〜
第５実施形態では、化粧部材として時計の文字板につい
て述べたが、これに限らず、例えば看板やネオンサイ
ン、あるいは他の装飾部材などにも広く適用することが
できる。
５の上面にインレット６およびマーク７を設けたが、こ
れに限らず、例えば図１１に示すように、透明シート５
の上面にインレット６を設け、透明シート５の下面にマ
ーク７を設けてもよい。このようにしても、第５実施形
態とまったく同様の作用効果がある。また、上記第１〜
第５実施形態では、化粧部材として時計の文字板につい
て述べたが、これに限らず、例えば看板やネオンサイ
ン、あるいは他の装飾部材などにも広く適用することが
できる。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、ＥＬ素子の光出射面側に有色真珠光沢顔料
を有する有機層を設けたので、暗い所でＥＬ素子を発光
させ、その光が有機層を透過する際、有機層中の有色真
珠光沢顔料によって多重層反射されるが、その反射光は
使用者側に出射されず、反射されない光が有機層中を充
分に透過し、良好に照明することができ、また明るい所
では外部からの光が有機層中の有色真珠光沢顔料によっ
て多重層反射され、その反射光が使用者側に出射される
ので、ＥＬ素子が見えにくくなるとともに、真珠と同じ
ような光沢感が与えられ、これにより金属質感が得ら
れ、高級感のあるものが得られる。
明によれば、ＥＬ素子の光出射面側に有色真珠光沢顔料
を有する有機層を設けたので、暗い所でＥＬ素子を発光
させ、その光が有機層を透過する際、有機層中の有色真
珠光沢顔料によって多重層反射されるが、その反射光は
使用者側に出射されず、反射されない光が有機層中を充
分に透過し、良好に照明することができ、また明るい所
では外部からの光が有機層中の有色真珠光沢顔料によっ
て多重層反射され、その反射光が使用者側に出射される
ので、ＥＬ素子が見えにくくなるとともに、真珠と同じ
ような光沢感が与えられ、これにより金属質感が得ら
れ、高級感のあるものが得られる。
【００２２】また、請求項３または４記載の発明によれ
ば、ＥＬ素子と有機層との間に、光透過性インク層と透
明シートとのうち、少なくとも光透過性インク層を設け
たので、光透過性インク層の透過率を高くし、有機層の
有色真珠光沢顔料の含有率を低くすることにより、ＥＬ
素子からの光が光透過性インク層および有機層を充分に
透過し、暗い所で良好に照明することができ、また明る
い所では外部からの光が有機層中の有色真珠光沢顔料に
よって多重層反射され、かつ反射されずに透過しても光
透過性インク層によって光の透過が抑えられるので、Ｅ
Ｌ素子が見えにくくなるとともに、有色真珠光沢顔料に
よる光の多重層反射によって真珠と同じような光沢感が
与えられ、これにより金属質感が得られ、高級感のある
ものを得ることができる。
ば、ＥＬ素子と有機層との間に、光透過性インク層と透
明シートとのうち、少なくとも光透過性インク層を設け
たので、光透過性インク層の透過率を高くし、有機層の
有色真珠光沢顔料の含有率を低くすることにより、ＥＬ
素子からの光が光透過性インク層および有機層を充分に
透過し、暗い所で良好に照明することができ、また明る
い所では外部からの光が有機層中の有色真珠光沢顔料に
よって多重層反射され、かつ反射されずに透過しても光
透過性インク層によって光の透過が抑えられるので、Ｅ
Ｌ素子が見えにくくなるとともに、有色真珠光沢顔料に
よる光の多重層反射によって真珠と同じような光沢感が
与えられ、これにより金属質感が得られ、高級感のある
ものを得ることができる。
【図１】この発明を時計の文字板に適用した第１実施形
態の平面図。
態の平面図。
【図２】図１の要部拡大断面図。
【図３】図２の有機層を原理的に示した概略図。
【図４】この発明を時計の文字板に適用した第２実施形
態の要部拡大断面図。
態の要部拡大断面図。
【図５】この発明を時計の文字板に適用した第３実施形
態の要部拡大断面図。
態の要部拡大断面図。
【図６】この発明を時計の文字板に適用した第４実施形
態の要部拡大断面図。
態の要部拡大断面図。
【図７】図６に示された第４実施形態の第１変形例を示
した要部拡大断面図。
した要部拡大断面図。
【図８】図６に示された第４実施形態の第２変形例を示
した要部拡大断面図。
した要部拡大断面図。
【図９】図６に示された第４実施形態の第３変形例を示
した要部拡大断面図。
した要部拡大断面図。
【図１０】この発明を時計の文字板に適用した第５実施
形態の要部拡大断面図。
形態の要部拡大断面図。
【図１１】図１０に示された第５実施形態の変形例を示
した要部拡大断面図。
した要部拡大断面図。
１ ＥＬ素子 ２ 有機層 ２ａ 有色真珠光沢顔料 ３ 光透過性インク層 ４、５ 透明シート
Claims (7)
- 【請求項１】エレクトロルミネッセンス素子の光出射面
側に有色真珠光沢顔料を有する有機層を設けたことを特
徴とする化粧部材。 - 【請求項２】前記エレクトロルミネッセンス素子と前記
有機層との間には、透明シートが設けられていることを
特徴とする請求項１記載の化粧部材。 - 【請求項３】前記エレクトロルミネッセンス素子と前記
有機層との間には、光透過性インク層が設けられている
ことを特徴とする請求項１記載の化粧部材。 - 【請求項４】前記エレクトロルミネッセンス素子と前記
有機層との間には、透明シートおよび光透過性インク層
が設けられていることを特徴とする請求項１記載の化粧
部材。 - 【請求項５】前記有機層の前記エレクトロルミネッセン
ス素子と反対側には、透明シートが設けられていること
を特徴とする請求項１または３記載の化粧部材。 - 【請求項６】前記有機層は、前記有色真珠光沢顔料の含
有率が５〜３０％であることを特徴とする請求項１〜５
のいずれか記載の化粧部材。 - 【請求項７】前記光透過性インク層は、光の透過率が１
０〜４０％であることを特徴とする請求項３〜６のいず
れか記載の化粧部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32519397A JPH11143414A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 化粧部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32519397A JPH11143414A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 化粧部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11143414A true JPH11143414A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=18174062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32519397A Pending JPH11143414A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 化粧部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11143414A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014025901A (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | Seiko Epson Corp | 時計用文字板、及び太陽電池付電子時計 |
| WO2016098756A1 (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 俊一 朝野 | 印刷物 |
| JP2016118754A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-30 | 俊一 朝野 | 印刷物および照明装置 |
| CN111338199A (zh) * | 2018-12-19 | 2020-06-26 | 斯沃奇集团研究及开发有限公司 | 钟表表盘 |
| US11971686B2 (en) | 2018-12-19 | 2024-04-30 | The Swatch Group Research And Development Ltd | Timepiece dial |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP32519397A patent/JPH11143414A/ja active Pending
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| US11020998B2 (en) | 2014-12-18 | 2021-06-01 | Shunichi ASANO | Printed matter |
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| CN111338199B (zh) * | 2018-12-19 | 2021-08-24 | 斯沃奇集团研究及开发有限公司 | 钟表表盘 |
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