JPH11143111A - 正帯電現像剤 - Google Patents
正帯電現像剤Info
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- JPH11143111A JPH11143111A JP9322246A JP32224697A JPH11143111A JP H11143111 A JPH11143111 A JP H11143111A JP 9322246 A JP9322246 A JP 9322246A JP 32224697 A JP32224697 A JP 32224697A JP H11143111 A JPH11143111 A JP H11143111A
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- toner
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Abstract
リカを併用してトナーの外部添加剤として使用すること
により、得られるトナーの帯電を立ち上がり特性を改善
し、且つ、耐久性、環境安定性に優れた正帯電特性を付
与し、良好な画像品質を長期間得る。 【解決手段】 正帯電極性基と疎水基を表面に有する乾
式シリカ微粉末と、正帯電極性基とフッ素含有負帯電極
性基の両極性基を表面に有する湿式シリカ微粉末とを併
用して、トナー粒子に外添した正帯電現像剤。
Description
られる現像剤に関するものであり、特に、正帯電性の現
像剤に関するものである。
可視化して又は静電潜像を反転現像により可視化して高
品質な画像を得ている。一般にこれらの現像法に適用す
るトナーとしては、バインダーとしての熱可塑性樹脂に
着色剤や帯電制御剤としての染料・顔料や、離型剤とし
てのワックス、磁性材料を混合して混練、粉砕、分級を
行い平均粒径4〜15μmのトナー粒子としたものが用
いられる。そして一般的には、トナーに流動性を付与し
たり、クリーニング性を向上させたりするために、シリ
カや酸化チタン等の無機微粉末が添加される。
結果トナーの流動性や帯電立ち上がり性が湿度の影響で
変化する。このような環境条件の影響を防ぐため、これ
らの無機微粉末の表面を疎水化剤で処理したり、極性基
を導入するのが普通である。極性基導入としてアミノシ
ランで処理した金属酸化物を用いた現像剤の一例は、例
えば特開昭52−135739号公報、特開昭56−1
23550号公報に開示されている。この方法による
と、アミノシランのアミノ基により強い正帯電性を示す
現像剤が得られる。
を吸着または染着させた現像剤の一例は、例えば特開昭
58−215252号公報、特開昭63−73271号
公報、特開昭63−73272号公報に開示されてい
る。この方法によると正帯電制御剤の効果により強い正
帯電性を示す現像剤が得られる。また、負帯電性極性基
と正帯電性極性基の両方の基が表面に結合した無機微粒
子を含有する非磁性1成分現像用トナーの一例は、例え
ば特開平2−66564号公報に開示されている。この
方法によるとトナーの帯電レベルの向上、帯電立ち上が
り性、トナー流動性に優れた現像剤が得られる。
次のような問題点を有していた。アミノシランで処理し
た金属酸化物を用いた現像剤では、アミノシランが親水
性であるため、高温高湿環境においてトナー流動性や帯
電の安定性に問題があった。また、疎水性シリカ微粒子
に正帯電制御剤を吸着または染着させた現像剤ではトナ
ー流動性、帯電立ち上がり及び安定性に問題があった。
また、負帯電性極性基と正帯電性極性基の両方の基が表
面に結合した無機微粒子を含有する非磁性1成分現像用
トナーでは、高温高湿環境下における帯電安定性、トナ
ー流動性に問題があった。本発明は、前述の問題点を解
決するためになされたものである。
ために、本発明の正帯電現像剤は、外添用に用いられる
無機微粉末として、正帯電極性基と疎水基を表面に有す
る乾式法により製造されたシリカ微粉末と、正帯電極性
基とフッ素含有負帯電極性基の両極性基を表面に有する
湿式法により製造されたシリカ微粉末とを併用して外添
した点に特徴がある。本発明の正帯電現像剤は、上記の
ような構成をとることにより、正帯電極性基と疎水基を
表面に有する乾式シリカにより帯電立ち上がり性、トナ
ー流動性の環境変化をなくし、且つ、正帯電極性基とフ
ッ素含有負帯電極性基の両極性基を表面に有する湿式シ
リカにより帯電の経時安定性に優れた性能が得られ、飛
躍的に現像剤の長寿命化が達成できる。
真方式で用いられる一般的なトナー粒子に、特定の表面
処理が施された湿式シリカと乾式シリカとの2種類の外
添用シリカを混合、外添することにより得られる。本発
明の正帯電現像剤に用いる乾式法により製造されたシリ
カ(ヒュームドシリカ)の正帯電極性基導入は、正帯電
極性基を有するカップリング剤を用いて行うことがで
き、疎水基の導入は一般的な疎水性のアルキルカップリ
ング剤を用いて行うことができる。正帯電性極性基を有
するカップリング剤としては、アミノシランカップリン
グ剤、例えば以下の化1で示す化合物およびそれらの混
合物が挙げられる。
H3)3 H2N(CH2)2NH(CH2)3Si(CH3)(OCH
3)2 H2N(CH2)2NH(CH2)2Si(OCH3)
3 H2N(CH2)2NH(CH2)2NH(CH2)2Si
(OCH3)3 H2N(CH2)3Si(OCH3)3 C6H5NH(CH2)3Si(OCH3)3
ては、例えば、以下の化2のようなシラン系カップリン
グ剤を用いることができる。
(コロイダルシリカ)の正帯電極性基および負帯電極性
基の導入は、同様に極性基を有するカップリング剤を用
いて行うことができる。正帯電極性基を有するカップリ
ング剤としては上記のアミノシランカップリング剤を用
いることができ、負帯電極性基をもつカップリング剤と
しては、フッ素系のシランカップリング剤、例えば以下
の化3の化合物およびそれらの混合物が挙げられる。
3 CF3(CF2)7(CH2)2Si(OCH3)
3 CF3(CH2)2Si(CH3)(OCH3)2 CF3(CF2)3(CH2)2Si(OCH3)
3 CF3(CF2)4(CH2)3Si(OCH3)
3 CF3(CF2)2(CH2)6Si(OCH3)
3 CF3(CF2)6(CH2)2Si(OCH3)
3 CF3(CF2)7(CH2)2Si(CH3)(OCH3)2
カ表面を処理する方法は種々あるが、例えば、次のよう
な方法により実施することができる。まず、カップリン
グ剤をテトラヒドロフラン、トルエン、酢酸エチル、メ
チルエチルケトンあるいはアセトン等の溶剤を用いて混
合希釈し、シリカをブレンダー等で強制的に撹拌しつつ
カップリング剤の希釈液を滴下したり、スプレーしたり
して添加し、充分混合する。次に得られた混合物をバッ
ト等に移してオーブンに入れ加熱し、乾燥させる。その
後再びブレンダーにて撹拌し、充分に解砕する。このよ
うな乾式処理法のほかに、シリカをカップリング剤の有
機溶剤液に浸漬して乾燥させたり、またはシリカを水中
に分散してスラリー状にしたうえでカップリング剤の水
溶液を滴下し、その後シリカを沈降させて加熱乾燥して
解砕する、といった湿式による処理法もある。
導入量、すなわち乾式シリカに対する処理用カップリン
グ剤の添加量は、シリカに対して3〜25重量%の範囲
が効果的であり、好ましくは5〜20重量%である。ま
た、乾式シリカの表面に対する疎水基の導入量、すなわ
ち乾式シリカに対する処理用カップリング剤の添加量
は、シリカに対して3〜25重量%の範囲が効果的であ
り、好ましくは5〜20重量%である。湿式シリカの表
面に対する正帯電極性基の導入量、すなわち湿式シリカ
に対する処理用カップリング剤の添加量は、シリカに対
して3〜25重量%の範囲が好適であり、好ましくは5
〜20重量%である。また、湿式シリカの表面に対する
フッ素含有負帯電極性基の導入量、すなわち処理用カッ
プリング剤の添加量は1〜25重量%の範囲が効果的で
あり、好ましくは3〜20重量%である。
上記の如き特定の処理が施された乾式シリカおよび湿式
シリカを混合、外添することにより得られる。本発明の
正帯電現像剤におけるシリカ微粉末の添加量は、トナー
粒子100重量部に対して、乾式シリカ0.1〜1.2
重量部(好ましくは0.2〜1.0重量部)、湿式シリ
カ0.1〜1.2重量部(好ましくは0.2〜1.0重
量部)を外添するのが好適である。また乾式シリカと湿
式シリカとの外添重比率は1/10〜10/1(重量
比)が好適であり、好ましくは3/7〜7/3の範囲が
好ましい。本発明の正帯電現像剤の現像方式は特に問わ
ず、また、一成分現像剤としても二成分現像剤としても
利用できる。さらに、磁性トナー、非磁性トナーのいず
れでもよく、通常のブラックトナーはもちろんのことカ
ラー印刷用のカラートナーとして用いることもできる。
よれば、上記特定の表面処理を行った乾式シリカと湿式
シリカを併用してトナーの外部添加剤として使用するこ
とにより、得られるトナーの帯電を立ち上がり特性が良
好であり、且つ、耐久性、環境安定性に優れた正帯電特
性を付与することができるので、良好な画像品質を長期
間得る事ができる。
ル社製)100gをバイタミックスで撹拌しながら、N
−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン5gとプロピルトリメトキシシラン5gをト
ルエン15gに溶解した希釈溶液を徐々に滴下し、滴下
後10分間強く撹拌した。その後150℃の高温槽で加
熱し、解砕を行い、シリカaを得た。
ル社製)100gをバイタミックスで撹拌しながら、γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン5gとヘキシルト
リメトキシシラン5gをトルエン15gに溶解した希釈
溶液を徐々に滴下し、滴下後10分間強く撹拌した。そ
の後150℃の高温槽で加熱し、解砕を行い、シリカb
を得た。
ル社製)100gをバイタミックスで撹拌しながら、N
−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン5
gとフェニルトリメトキシシラン5gをトルエン15g
に溶解した希釈溶液を徐々に滴下し、滴下後10分間強
く撹拌した。その後150℃の高温槽で加熱し、解砕を
行い、シリカcを得た。
ル社製)100gをバイタミックスで撹拌しながら、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン
5gとプロピルトリメトキシシラン5gをトルエン15
gに溶解した希釈溶液を徐々に滴下し、滴下後10分間
強く撹拌した。その後150℃の高温槽で加熱し、解砕
を行い、シリカdを得た。
ル社製)100gをバイタミックスで撹拌しながら、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン
5gとγ−アミノプロピルトリメトキシシラン5gをト
ルエン15gに溶解した希釈溶液を徐々に滴下し、滴下
後10分間強く撹拌した。その後150℃の高温槽で加
熱し、解砕を行い、シリカeを得た。
ピルトリメトキシシラン5g及びγ−アミノプロピルト
リメトキシシラン5gを溶解させた後、コロイダルシリ
カ(NipsilE−200;日本シリカ社製)100
gを浸漬させた混合溶液とし、混合溶液を撹拌した後1
20℃で加熱、乾燥を行い、ピンミルを用いて解砕して
シリカfを得た。
7,8,8,8,−ウンデカフルオロオクチルメトキシ
シラン5g及びN−β−(アミエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン5gを溶解させた後、コロイ
ダルシリカ(NipsilE−200;日本シリカ社
製)100gを浸漬させた混合溶液とし、混合溶液を撹
拌した後120℃で加熱、乾燥を行い、ピンミルを用い
て解砕してシリカgを得た。
−ヘプタフルオロノニルトリメトキシラン5g及びN−
フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン5g
を溶解させた後、コロイダルシリカ(NipsilE−
200;日本シリカ社製)100gを浸漬させた混合溶
液とし、混合溶液を撹拌した後120℃で加熱、乾燥を
行い、ピンミルを用いて解砕してシリカhを得た。
−アミノプロピルトリメトキシシラン5gを溶解させた
後、コロイダルシリカ(NipsilE−200;日本
シリカ社製)100gを浸漬させた混合溶液とし、混合
溶液を撹拌した後120℃で加熱、乾燥を行い、ピンミ
ルを用いて解砕してシリカiを得た。以上シリカa〜i
のシリカ原体とカップリング剤の種類及び量を表1に、
ブローオフ帯電量と疎水化度を表2にまとめた。なお、
対照用として未処理のシリカ原体(ref1,ref
2)を用いた。
mlビーカーに純水50mlを入れ、シリカ0.2gを
添加する。ビーカーを撹拌しながらビューレットを用い
て無水硫酸ナトリウムで脱水したメタノールを滴下し、
液面上にシリカの存在が認められなくなった時点を終点
として、滴下したメタノール量から下式の数1により疎
水化度を算出した。
って混合、混練、粉砕、分級し、平均粒径が10μmで
7〜13μmの範囲に80wt%分布するトナー粒子と
した。前記トナー粒子に対し表3に示す組成でシリカ1
およびシリカ2を添加した後、京セラ製プリンター(F
S−3700)に組み込んで画像出力を行い、初期、3
0万枚印字後、高温高湿環境にて下記に示す項目を評価
し、表4にまとめた。
度計で測定) ○:1.3以上 △:1.2以上1.3未満 ×:1.2未満 (2)地肌カブリ(目視判断) ○:カブリは良好 △:ややカブリを生じている ×:カブリはひどい (3)帯電量(ブローオフ帯電量)
Claims (1)
- 【請求項1】 正帯電極性基と疎水基を表面に有する乾
式シリカ微粉末と、正帯電極性基とフッ素含有負帯電極
性基の両極性基を表面に有する湿式シリカ微粉末とを併
用して、トナー粒子に外添したことを特徴とする正帯電
現像剤。
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---|---|---|---|
JP32224697A JP3426941B2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 正帯電現像剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32224697A Expired - Fee Related JP3426941B2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 正帯電現像剤 |
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- 1997-11-07 JP JP32224697A patent/JP3426941B2/ja not_active Expired - Fee Related
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