JP3327125B2 - 静電潜像現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電潜像現像剤及び画像形成方法

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JP3327125B2
JP3327125B2 JP15543296A JP15543296A JP3327125B2 JP 3327125 B2 JP3327125 B2 JP 3327125B2 JP 15543296 A JP15543296 A JP 15543296A JP 15543296 A JP15543296 A JP 15543296A JP 3327125 B2 JP3327125 B2 JP 3327125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法において、静電潜像の現像のために使用するトナ
ー組成物及びキャリヤからなる静電潜像現像剤及び該静
電潜像現像剤を用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法では、感光体に形成された静
電潜像を着色剤を含むトナーで現像し、得られたトナー
像を転写紙上に転写し、熱ロール等で定着し画像を得
る。一方、感光体は次の画像形成に備えて残存トナーを
除去するためにクリーニングされる。このような電子写
真法等で使用する乾式現像剤は、結着樹脂中に着色剤を
分散したトナーのみを用いる一成分現像剤と、そのトナ
ーにキャリヤを混合した二成分現像剤とに大別すること
ができる。そしてこれらの現像剤を用いてコピー操作を
行う場合、プロセス適合性を有するためには、現像剤が
流動性、耐ケーキング性、定着性、帯電性、クリーニン
グ性に優れていることが必要である。そして、特に、流
動性、耐ケーキング性を高めるために、無機微粉末をト
ナーに添加することがしばしば行われている。
【0003】しかしながら、無機微粉末はトナーの帯電
に大きな影響を与えてしまう。例えば、一般に使用され
るシリカ系微粉末の場合、元来絶縁性が高く、それに伴
って帯電性も高く、負極性が強い。特に低温低湿下にお
いては、負帯電性トナーの帯電を過度に増大させる。一
方、高温高湿下においては水分を取り込むことにより導
電性が上がり、帯電性を減少させるため、両環境間の帯
電性に大きな差を生じさせてしまうという問題(環境依
存性)があった。その結果、濃度再現不良、背景カブリ
の原因となることがあった。また、無機微粉末の分散性
もトナー特性に大きな影響を与え、分散が不均一な場
合、流動性、耐ケーキング性に所望の特性が得られなか
ったり、クリーニングが不十分になって、感光体上にト
ナー固着等が発生し、黒点状の画像欠陥の生じる原因と
なることがあった。
【0004】これらを改善する目的で無機微粉末を表面
処理したものを用いることが種々提案されている。例え
ば、特開昭46−5782号公報、特開昭48−473
45号公報、特開昭48−47346号公報には、水分
の影響を排除する等の目的で、シリカ微粒子の表面を疎
水化処理することが記載されている。しかしながら、こ
れらの無機微粉末を用いるだけでは、環境に対する帯電
性差、長期ストレスに対する帯電安定性、感材に対する
2次障害等において十分な効果を得ることはできない。
【0005】また、トナー粒子の負帯電性を緩和する方
法としては、アミノ変性シリコーンオイルで表面処理さ
れたシリカ微粒子を外添させる方法(特開昭64−73
354号公報)やアミノシラン及び/又はアミノ変性シ
リコーンオイルで表面処理されたシリカ微粒子を外添さ
せる方法(特開平1−237561号公報)が知られて
いる。しかし、これらのアミノ化合物による処理では、
負帯電性トナーの過剰な帯電上昇は抑制できるものの、
シリカ微粉末自身の持つ環境依存性を充分に改善するこ
とはできない。即ち、低温低湿下で長時間使用後のシリ
カ微粉末の過剰な負帯電性を若干抑制することはできる
が、高温高湿下での長時間使用においても同様な電荷の
中和が起こるため、相変わらず環境依存性は改善されな
い。特に、トナーの結着樹脂としてポリエステル樹脂や
エポキシ樹脂を用いた場合、高温高湿下及び低温低湿下
の帯電性能に極端な差を生じてしまう。
【0006】かくして、シリカ以外の無機化合物の外添
が検討されており、例えば、酸化チタン等の無機酸化物
をトナーに外添する方法が提案されている(特開昭58
−216252号公報、特開昭60−123862号公
報、特開昭60−238847号公報)。
【0007】酸化チタンは、帯電レベルが低く、処理剤
により帯電レベル、環境依存性の制御が容易であるが、
酸化チタンは、一般的に、イルメナイト鉱石を用いた硫
酸法(湿式法)で得られたTiO(OH)2 を精製し、
加熱焼成することにより生成されているため、該製法に
よる生成物中には脱水縮合の結果生じる凝集粒子も当然
存在し、既存の技術でこのような凝集粒子を再分散させ
ることは容易ではない。即ち、結晶型酸化チタン(ルチ
ル:比重4.2、アナターゼ:比重3.9)を微粉末と
して取り出すと2次、3次凝集を形成しており、トナー
の流動性向上効果がシリカに比べ著しく劣る。特に近年
カラー等の高画質要求が市場では高まっており、トナー
の粒子径を細かくし高画質を達成しようという試みがな
されているが、トナー粒子を細かくすると粒子間付着力
が増え益々トナーの流動性が悪化する。この現象は酸化
チタンの場合顕著である。
【0008】そこで、流動性向上と帯電の環境依存性の
両立を達成するために、疎水性酸化チタンと疎水性シリ
カの併用添加が試みられている(特開昭60−1367
55号公報)。この手法は、疎水性シリカ及び疎水性酸
化チタンのそれぞれの欠点を一時的に抑制できるが、分
散状態によりどちらかの添加剤の影響を受けやすい。特
に維持性を考慮した際、トナー表面での両者の分散状態
を一定に制御することは困難であり、経時若しくは撹拌
等のストレスにより疎水性シリカ又は疎水性酸化チタン
のどちらか一方の特徴が現れやすい。即ち、それぞれの
欠点を長期にわたって補い合うのは困難である。
【0009】流動性向上と帯電の環境非依存性の両立を
達成するための別な方法として、疎水性アモルファス酸
化チタンをトナーに添加する方法が提案されている(特
開平5−204183号公報、特開平5−72797号
公報)。アモルファス酸化チタンはCVD法を用いて、
金属アルコキシド又は金属ハライドを加水分解すること
により得ることができる{化学工学論文集(第18巻,
第3号,303〜307(1992)}。
【0010】しかし、アモルファス酸化チタンは粒子内
部に吸着水を多く有するため、感光体に対する付着力が
強く、転写時にアモルファス酸化チタンが感光体上に残
り、残留した硬いアモルファス酸化チタンが、クリーニ
ング時に感光体上に傷を付けたり、クリーニングによっ
ても感光体から除去されずに画像上の白点抜けの原因に
なる。
【0011】また一方では、湿式法を経て酸化チタンを
精製する方法において、水系媒体中にてカップリング剤
を加水分解させ、酸化チタンの表面を処理し、凝集を抑
えた状態で疎水性酸化チタンを取り出し、これをトナー
に添加する方法が提案されている(特開平5−1886
33号公報)。
【0012】この手法でシランカップリング剤処理され
た疎水性酸化チタンでは、酸化チタンの塩基性が弱く、
シランカップリング剤と表面反応を起こすものの、その
結合がシリカとアミノシランとの結合等に比べ非常に弱
いため撹拌によるトナーとキャリヤの衝突、又はトナー
とブレード及びスリーブとの摺擦により、トナー表面に
添加した酸化チタンの処理剤(シランカップリング剤)
が剥がれやすいという欠点があり、その結果、トナーの
帯電特性が大きく変化してしまう。また、活性基である
水酸基が少なく帯電を左右するシラン化合物の処理量が
限定されることもあり、初期的にも高い負極性が得られ
ない等の問題を有している。
【0013】一方、キャリヤの体積固有抵抗を制御して
高画質、特にハーフトーン、黒ベタ、文字を忠実に再現
する方法が提案されている(特開昭56−125751
号公報、特開昭62−267766号公報、特公平7−
120086号公報)。
【0014】これらの方法ではいずれもキャリヤ被覆層
の種類や被覆量により抵抗調整を行っており、初期的に
は狙いの体積固有抵抗が得られ高画質が発現するもの
の、現像機中のストレスにおいてキャリヤ被覆層の剥が
れ等が発生し、体積固有抵抗が大きく変化する。従っ
て、高画質を長期にわたり発現することは困難である。
【0015】また一方、キャリヤ被覆層中にカーボンブ
ラックを添加して体積固有抵抗を調整する方法が提案さ
れている(特開平4−40471号公報)。
【0016】本手法により、被覆層の剥がれによる体積
固有抵抗の変化は抑えられるものの、トナーに添加され
ている外添剤又はトナー構成成分がキャリヤに付着し、
キャリヤの体積固有抵抗を変化させてしまい、上述のキ
ャリヤ同様長期にわたり高画質を発現することは困難で
あった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の技術の実情に鑑みてなされたものである。即
ち、本発明の目的は、トナーの摩擦帯電性を低下させる
ことなく安定的に負帯電性が得られ、トナーの環境依存
性、流動性及び耐ケーキング性が改善され、感光体等を
傷つけることなく、画像欠陥が発生しにくく、優れた画
質を得ることができ、長期にわたりキャリヤの体積固有
抵抗が大きく変化することなく高画質、特にハーフトー
ン、黒ベタ、文字の忠実再現を得ることができる静電潜
像現像剤を提供することにある。
【0018】また、本発明の第2の目的は、上記の利点
を有する画像形成方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するべく鋭意研究を重ねた結果、キャリヤとトナ
ー組成物とからなる静電潜像現像剤において、該キャリ
ヤが芯材上に、マトリックス樹脂中に導電材料が分散含
有された樹脂被覆層を有し、且つ該トナー組成物は結着
樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子並びに添加剤を含
有し、該添加剤がTiO(OH)2 とシラン化合物との
反応で得られるチタン化合物を含有することにより、上
記目的を達成することを見出した。
【0020】本発明においては、トナー粒子に添加する
添加剤として、TiO(OH)2 とシラン化合物との反
応で得られるチタン化合物を含有する添加剤を使用する
ことにより、添加剤の分散性、トナー粒子への付着性を
改善し、これにより添加剤やトナー成分のキャリヤへの
移行を防止して、キャリヤの体積固有抵抗の変化を低減
することができる。また、キャリヤの樹脂被覆層に導電
材料を分散含有することにより、樹脂被覆層の剥がれが
発生しても、体積固有抵抗を大きく変化させることな
く、結果として長期にわたる高画質の発現を可能にす
る。
【0021】上記本発明の第2の目的は、静電潜像担持
体上に潜像を形成する工程、該潜像を現像剤担持体上の
現像剤を用いて現像する工程を有する画像形成方法にお
いて、上記の静電潜像現像剤を用いることを特徴とする
画像形成方法によって達成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】本発明の静電潜像現像剤は、トナー組成物
及びキャリヤとからなり、トナー組成物は、結着樹脂及
び着色剤を含有するトナー粒子並びに添加剤を含む。
【0024】上記の添加剤はTiO(OH)2 とシラン
化合物との反応で得られるチタン化合物(酸化チタンが
主体となっている化合物であり、以下、特定酸化チタン
と称する)を含有する。
【0025】TiO(OH)2 は、一般的には、以下に
示すイルメナイト鉱石を用いた硫酸法(湿式)により製
造することができる。
【0026】FeTiO2 +2H2 SO4 →FeSO4
+TiOSO4 +2H2 O TiOSO4 +2H2 O →TiO(OH)2 +H2
SO4 本発明では、TiO(OH)2 状態、好ましくはTiO
(OH)2 の水分散状態中でシラン化合物を加え、OH
基の一部、若しくは全部を処理し、これをろ過、洗浄、
乾燥、粉砕することにより、上記方法により得られたT
iO(OH)2を焼成することにより得られる従来の結
晶性酸化チタンに比べ、比重の小さい特定酸化チタンを
得ることができる。即ち、本発明において上記のように
溶液中で反応を行うと、TiO(OH)2 がその加水分
解時にシラン化合物で処理される。その結果、TiO
(OH)2 から生じる酸化チタンが一次粒子の状態でシ
ラン化合物で表面処理されることとなる。これにより凝
集のない一次粒子状態の特定酸化チタンを得ることが可
能となり、良好な帯電性、環境安定性、流動性、耐ケー
キング性、安定した負帯電性、安定した画質維持性に優
れた現像剤を提供することが可能となる。
【0027】上記反応において、特定酸化チタンの比重
及び負帯電性の微妙な調整はシラン化合物の種類と処理
量で制御することができる。即ち、シラン化合物の処理
量を多くすると比重が小さく帯電付与能力の高い特定酸
化チタンが得られ、一方、シラン化合物の処理量を少な
くすると比重が大きく帯電付与能力の低い特定酸化チタ
ンが得られる。
【0028】本発明において、該特定酸化チタンの比重
は2.8〜3.6に制御する必要があり、3.0〜3.
5に制御することがより好ましい。特定酸化チタンの比
重が2.8未満であるとシラン化合物を過剰に添加する
必要があり、これによりシラン化合物同士の反応が一部
で発生し、凝集体を形成しやすく、所望の流動性が得ら
れない。また、特定酸化チタンの比重が3.6を越える
とブレンド時にトナー粒子の表面に分散しにくく、また
均一に分散したとしても現像工程におけるストレスによ
りトナー粒子の凸部の特定酸化チタンがトナー粒子の凹
部に移り、所望の流動性、帯電性を低下させ、又は凸部
の特定酸化チタンが遊離しやすく、2成分現像剤におい
ては、遊離した特定酸化チタンがキャリヤ表面に移行し
て、キャリヤの体積固有抵抗を大きく変化させ、経時に
わたり優れた画質を得ることができなくなる。
【0029】上記シラン化合物は、水溶性であるものが
使用できる。このようなシラン化合物としては、化学構
造式Ra SiX4-a (式中、aは0〜3の整数であり、
Rは水素原子、アルキル基及びアルケニル基等の有機基
を表し、Xは塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基等の
加水分解性基を表す。)で表される化合物を使用するこ
とができ、クロロシラン、アルコキシシラン、シラザ
ン、特殊シリル化剤のいずれのタイプを使用することも
可能である。具体的にはメチルトリクロロシラン、ジメ
チルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニ
ルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、テト
ラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジ
フェニルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ラン、イソブチルトリメトキシシラン、デシルトリメト
キシシラン、ヘキサメチルジシラザン、N,O−(ビス
トリメチルシリル)アセトアミド、N,N−ビス(トリ
メチルシリル)ウレア、tert−ブチルジメチルクロ
ロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、γーメタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、βー(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γー
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γーグリシ
ドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γーメルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γークロロプロピルト
リメトキシシランを代表的なものとして例示することが
できる。本発明における処理剤は、特に好ましくは、ジ
メチルジメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、メ
チルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラ
ン、デシルトリメトキシシラン等である。
【0030】また上記処理量は、一般的にはTiO(O
H)2 100重量部に対して、1〜250重量部であ
り、好ましくは50〜200重量部の範囲である。な
お、乾燥後に他の化合物を用いて複合処理を施しても良
い。
【0031】上記特定酸化チタンの平均一次粒子径は、
流動性の点から5乃至50nmであることが好ましい。
【0032】一方、本発明に使用される静電潜像現像用
トナー粒子には、結着樹脂と着色剤を主要成分として構
成される公知のものが使用される。使用される結着樹脂
としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類、
エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノ
オレフィン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香
酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のαーメチレン
脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等の
ビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシ
ルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケト
ン類、それら単独重合体あるいは共重合体を例示するこ
とができ、特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレ
ン、スチレンーアクリル酸アルキル共重合体、スチレン
ーメタクリル酸アルキル共重合体、スチレンーアクリロ
ニトリル共重合体、スチレンーブタジエン共重合体、ス
チレンー無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等をあげることができる。さらに、ポリエス
テル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、
ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等をあげ
ることができる。
【0033】また、着色剤としては、マグネタイト、フ
ェライト等の磁性粉、カーボンブラック、フタロシアニ
ン銅系シアン色材、アゾ系イエロー色材、アゾ系マゼン
タ色材、キナクリドン系マゼンタ色材等の公知の着色剤
をあげることができ、具体的には、アニリンブルー、カ
ルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブル
ー、デユポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレ
ンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイト
グリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガ
ル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピ
グメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド
57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.
I.ピグメント・イエロー17、C.I.ピグメント・
ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3
等を代表的なものとして例示することができる。
【0034】また、本発明におけるトナー組成物には、
必要に応じて帯電制御剤を添加してもよい。帯電制御剤
としては、公知のものを使用することができるが、アゾ
系金属錯化合物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を
含有したレジンタイプの帯電制御剤を用いることができ
る。さらに、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエ
チレン等のワックス類をオフセット防止剤として添加し
てもよい。また、本発明におけるトナー組成物は磁性材
料を含有してもよい。
【0035】本発明におけるトナー粒子(トナー母体)
の調整方法は従来の混練、粉砕、分級法で作成、あるい
は重合により作成されてもよい。形状は不定型、あるい
は球形を呈していてもよい。高画質を得るには、トナー
粒子の平均粒子径は3〜10μmであることが好まし
い。
【0036】本発明において特定酸化チタンはトナー粒
子に添加し、混合されるが、混合は、例えばV型ブレン
ダーやヘンシェルミキサーやレディゲミキサー等の公知
の混合機によって行うことができる。また、この際必要
に応じて種々の添加剤を添加しても良い。これらの添加
剤としては、他の流動化剤やポリスチレン微粒子、ポリ
メチルメタクリレート微粒子、ポリフッ化ビニリデン微
粒子等のクリーニング助剤もしくは転写助剤等があげら
れる。特定酸化チタンの添加量は、流動性及び粒子径と
比重とのかねあいから、トナー粒子100重量部に対し
て0.1〜5重量部の範囲が好ましい。
【0037】本発明において、上記特定酸化チタン微粒
子のトナー粒子表面への付着状態は、単に機械的な付着
であってもよいし、表面にゆるく固着されていてもよ
い。また、トナー粒子の全表面を被覆していても、一部
を被覆していてもよい。また、特定酸化チタン微粒子
は、一部凝集体となって被覆されていてもよいが、単層
粒子状態で被覆されているのがより好ましい。
【0038】また、外添混合後に篩分プロセスを通して
も一向にかまわない。一方、キャリヤは、芯材上に、マ
トリックス樹脂中に導電材料が分散含有された樹脂被覆
層を有する樹脂コートキャリヤである。
【0039】マトリックス樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニト
リル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカ
ルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、
塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、スチレンーアクリル
酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレー
トシリコーン樹脂又はその変性品、フッ素樹脂、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、フェノール
樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、ユリア樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹脂等を例示す
ることができるが、これらに限定されるものではない。
【0040】また、導電材料としては、金、銀、銅とい
った金属、また酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、
ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム、酸化スズ、カ
ーボンブラック等を例示することができるが、これらに
限定されるものではない。
【0041】導電材料の含有量は、マトリックス樹脂1
00重量部に対し1〜50重量部であることが好まし
く、3〜20重量部であることがより好ましい。
【0042】キャリヤの芯材としては、鉄、ニッケル、
コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の
磁性酸化物、ガラスビーズ等が挙げられるが磁気ブラシ
法を用い体積固有抵抗を調整するためには磁性材料であ
ることが好ましい。
【0043】芯材の平均粒子径は、一般的には10〜5
00μmであり、好ましくは30〜100μmである。
【0044】キャリヤの芯材の表面に樹脂被覆層を形成
する方法としては、キャリヤ芯材を、マトリックス樹
脂、導電材料及び溶剤を含む被覆層形成用溶液中に浸漬
する浸漬法、被覆層形成用溶液をキャリヤ芯材の表面に
噴霧するスプレー法、キャリヤ芯材を流動エアーにより
浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床
法、ニーダーコーター中でキャリヤ芯材と被覆層形成溶
液を混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法が挙げ
られる。
【0045】被覆層形成用溶液中に使用する溶剤は、該
マトリックス樹脂を溶解するものであれば特に限定され
るものではなく、例えば、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類
が使用できる。
【0046】また、樹脂被覆層の平均膜厚は、通常0.
1〜10μmであるが、本発明においては経時にわたり
安定したキャリヤの体積固有抵抗を発現させるため0.
5〜3μmの範囲であることが好ましい。
【0047】上記のように形成されるキャリヤの体積固
有抵抗は、高画質を達成するために、通常の現像コント
ラスト電位の上下限に相当する103 〜104 V/cm
の範囲において、106 〜1012Ωcmであることが好
ましい。キャリヤの体積固有抵抗が106 Ωcm未満で
あると細線の再現性が悪く、また電荷の注入による背景
部へのトナーかぶりが発生しやすくなる。また、キャリ
ヤの体積固有抵抗が1012Ωcmより大きいと黒ベタ、
ハーフトーンの再現が悪くなる。また感光体へ移行する
キャリヤの量が増え、感光体を傷つけやすい。
【0048】また特定酸化チタンの体積固有抵抗Yに対
するキャリヤの体積固有抵抗Xの比(X/Y)は0.0
1以上100以下の範囲であることが好ましい。特定酸
化チタンの体積固有抵抗に対するキャリヤの体積固有抵
抗の比が0.01未満である場合、該比が100を越え
る場合は、いずれも添加剤がキャリヤへ移行したときに
キャリヤの体積固有抵抗を大きく変化させる。
【0049】上記静電潜像現像剤は、現像剤担持体上の
現像剤層を用いて、静電潜像担持体上の静電潜像を現像
する画像形成方法に使用することができる。静電潜像担
持体としては、電子写真感光体、誘電記録体等が使用さ
れ、公知の方法により静電潜像が形成される。現像剤担
持体としては、例えば、回転可能な非磁性スリーブ内
に、マグネチックロールが固定設置されたものが使用さ
れ、該現像剤担持体は静電潜像担持体に対向するように
配置される。なお、静電潜像担持体上に形成されたトナ
ー像は、次いで転写体上に公知の工程によって転写され
る。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお以下の説明において、特に断りのない限
り、『部』は全て『重量部』を意味する。
【0051】なお、トナー組成物、キャリヤ、及び静電
潜像現像剤の製造において、各測定は以下の方法で行っ
た。 <外添剤の比重測定>ルシャテリエ比重瓶を用いJIS
−K−0061の5−2−1に準拠して比重を測定し
た。操作は次の通り行う。 (1)ルシャテリエ比重瓶に約250mlのエチルアル
コールを入れ、メニスカスが目盛りの位置にくるように
調整する。 (2)比重瓶を恒温水槽に浸し、液温が20.0±0.
2°Cになったとき、メニスカスの位置を比重瓶の目盛
りで正確に読み取る。(精度0.025mlとする) (3)試料を約100.000gを量り取り、その質量
をWとする。 (4)量り取った試料を比重瓶に入れ泡を除く。 (5)比重瓶を恒温水槽に浸し、液温が20.0±0.
2°Cになったとき、メニスカスの位置を比重瓶の目盛
りで正確に読み取る。(精度0.025mlとする) (6)次式により比重を算出する。 D=W/(L2 −L1 ) −− S=D/0.9982 −−− 式中、Dは試料の密度(20°C)(g/cm3 )、S
は試料の比重(20°C)、Wは試料の見かけの質量
(g)、L1 は試料を比重瓶に入れる前のメニスカスの
読み(20°C)(ml)、L2 は試料を比重瓶に入れ
た後のメニスカスの読み(20°C)(ml)、0.9
982は20°Cにおける水の密度(g/cm3 )であ
る。 <外添剤の一次粒子径測定>外添剤の一次粒子径は特定
酸化チタンをエポキシ樹脂(2液室温硬化タイプ)に分
散しミクロトームにて0.1μmの厚みに切削し、TE
M(JEM1010日本電子製)を用い加速電圧80k
Vの条件にて測定した。TEMにより得られた写真画像
を用い、画像解析手法により特定酸化チタンの一次粒子
径を求めた。 <抵抗測定>図1に示されるように、測定試料3を厚み
Hとして下部電極4と上部電極2とで挟持し、上方より
加圧しながら、ダイヤルゲージで厚みを測定し測定試料
3の電気抵抗を高電圧抵抗計5で計測した。具体的に
は、特定酸化チタンの試料に成形機にて500kg/c
2 の圧力を加えて測定ディスクを作成した。次いで、
ディスクの表面をハケで清掃し、セル内の上部電極2と
下部電極4との間に挟み込み、ダイヤルゲージで厚みを
測定した。次に電圧を印加し、電流値を読み取ることに
より、体積固有抵抗を求めた。
【0052】また、キャリヤの試料を100φの下部電
極4に充填し、上部電極2をセットし、その上から3.
43kgの荷重を加え、ダイヤルゲージで厚みを測定し
た。次に電圧を印加し、電流値を読み取ることにより、
体積固有抵抗を求めた。
【0053】さらに、コピー前及び20万枚コピー後
に、ブローオフ法によりトナー組成物を取り除くことに
よって取出したキャリヤについても同様の試験を行った
(実機評価結果)。
【0054】体積固有抵抗は次式より求めた。
【0055】
【数1】
【0056】式中、ρは体積固有抵抗(Ωcm)、Vは
印加電圧(V)、Iは電流値(A)、I0 は初期電流値
(A)、Sは電極表面積(cm2 )、Hは試料の厚さ
(cm)、Eは電界(V/cm)をそれぞれ示す。 <トナー流動特性判定>オフラインオーガーディスペン
サーを用いてトナー組成物の流動性を評価し、ディスペ
ンス量800mg/秒を基準に合否を判定した。 <帯電量測定> (1)高温高湿及び低温低湿における帯電量は、高温高
湿:30℃、90%RH、低温低湿:5℃、10%RH
の各雰囲気下にトナー組成物、キャリヤの双方をそれぞ
れ24時間放置し、蓋付ガラスビンにTC5%になるよ
うに、トナー組成物、キャリヤを採取し、それぞれの雰
囲気下でターブラ攪拌を行い、攪拌された現像剤を25
℃、55%RHの条件下で東芝社製TB200にて測定
した。 (2)実機評価試験における帯電量は、現像機中のマグ
スリーブ上の現像剤を採取し、上記と同様25℃、55
%RHの条件下で東芝社製TB200にて測定した。 <画像濃度(Solid Area Density)
>画像濃度は、X−Rite404A(X−Rite)
を用いて測定した。 (外添剤の調整)本実施例では、イルメナイトを鉱石と
して用い、硫酸に溶解させ鉄分を分離し、TiOSO4
を加水分解してTiO(OH)2 を生成させる湿式沈降
法を用いた。その過程で、加水分解と核生成のための分
散調整及び水洗を経た。 外添剤aの調整 上記手法で調整された、水500ml中に分散されたT
iO(OH)2 100部に、イソブチルトリメトキシシ
ラン50部を室温で攪拌しながら滴下した。次いで、こ
れをろ過し、水洗浄を繰り返した。このようにして得ら
れたイソブチルトリメトキシシランで表面処理されたチ
タン化合物を150℃で乾燥し、サンプルミルを用いて
2分間粉砕したところ、比重が3.3、平均一次粒子径
が30nm、1000V/cmの印加電界時の体積固有
抵抗が1010Ωcmの外添剤aを得た。 外添剤bの調整 上記手法で調整された、水500ml中に分散されたT
iO(OH)2 100部に、イソブチルトリメトキシシ
ラン80部を室温で攪拌しながら滴下した。次いで、こ
れをろ過し、水洗浄を繰り返した。このようにして得ら
れたイソブチルトリメトキシシランで表面処理されたチ
タン化合物を150℃で乾燥し、サンプルミルを用いて
2分間粉砕したところ、比重が2.8、平均一次粒子径
が30nm、1000V/cmの印加電界時の体積固有
抵抗が1012Ωcmの外添剤bを得た。 外添剤cの調整 上記手法で調整された、水500ml中に分散されたT
iO(OH)2 100部に、イソブチルトリメトキシシ
ラン20部を室温で攪拌しながら滴下した。次いで、こ
れをろ過し、水洗浄を繰り返した。このようにして得ら
れたイソブチルトリメトキシシランで表面処理されたチ
タン化合物を150℃で乾燥し、サンプルミルを用いて
2分間粉砕したところ、比重が3.5、平均一次粒子径
が30nm、1000V/cmの印加電界時の体積固有
抵抗が108 Ωcmの外添剤cを得た。 外添剤dの調整 上記手法で調整された、水500ml中に分散されたT
iO(OH)2 100部に、イソブチルトリメトキシシ
ラン20部を室温で攪拌しながら滴下した。次いで、こ
れをろ過し、水洗浄を繰り返した。このようにして得ら
れたイソブチルトリメトキシシランで表面処理されたチ
タン化合物を180℃で乾燥し、サンプルミルを用いて
2分間粉砕したところ、比重が3.6、平均一次粒子径
が30nm、1000V/cmの印加電界時の体積固有
抵抗が107 Ωcmの外添剤dを得た。 外添剤eの調整 上記手法で調整された、水500ml中に分散されたT
iO(OH)2 100部に、デシルシラン20部を室温
で攪拌しながら滴下した。次いで、これをろ過し、水洗
浄を繰り返した。このようにして得られたデシルシラン
で表面処理されたチタン化合物を150℃で乾燥し、サ
ンプルミルを用いて2分間粉砕したところ、比重が3.
3、平均一次粒子径が40nm、1000V/cmの印
加電界時の体積固有抵抗が1010Ωcmの外添剤eを得
た。 外添剤fの調整 上記手法で調整された、TiO(OH)2 を良く洗浄し
た後、濾過、乾燥を行い、ロータリーキルン中で100
0°C程度で焼成することにより従来の結晶性酸化チタ
ンを得た。本結晶性酸化チタンを湿式粉砕し、粗大粒子
を除去し、結晶性酸化チタン100部に対しイソブチル
トリメトキシシラン20部を加え、濾過、水洗浄、乾燥
150°Cにより外添剤fを得た。外添剤fの比重は
3.9であり、一次粒子径は40nm、1000V/c
mの印加電界時の体積固有抵抗は107 Ωcmであっ
た。 (キャリヤの調整) キャリヤAの調整 フェライト粒子(平均粒子径:50μm) 100部 トルエン 14部 スチレンメタクリレート共重合体 (共重合比90:10、重量平均分子量:100000) 2部 カーボンブラック(R330:キャボット社製) 0.2部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
撹拌、分散し、被覆液を調整し、更に、この被覆液とフ
ェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度60°
Cにおいて30分撹拌した後、更に加温しながら減圧し
て脱気、乾燥によりキャリヤAを得た。1000V/c
mの印加電界時の体積固有抵抗は1011Ωcmであっ
た。 キャリヤBの調整 フェライト粒子(平均粒子径:50μm) 100部 トルエン 14部 スチレンメタクリレート共重合体 (共重合比90:10、重量平均分子量:100000) 2部 カーボンブラック(R330:キャボット社製) 0.6部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
撹拌、分散し、被覆液を調整し、更に、この被覆液とフ
ェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度60°
Cにおいて30分撹拌した後、更に加温しながら減圧し
て脱気、乾燥によりキャリヤBを得た。1000V/c
mの印加電界時の体積固有抵抗は108Ωcmであっ
た。 キャリヤCの調整 フェライト粒子(平均粒子径:50μm) 100部 トルエン 14部 スチレンメタクリレート共重合体 (共重合比90:10、重量平均分子量:100000) 2部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
撹拌、分散し、被覆液を調整し、更に、この被覆液とフ
ェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度60°
Cにおいて30分撹拌した後、更に加温しながら減圧し
て脱気、乾燥によりキャリヤCを得た。1000V/c
mの印加電界時の体積固有抵抗は1014Ωcmであった (実施例1) <トナー粒子の製造> 結着樹脂(ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物とテレフタル酸を 主成分とするビスフェノールタイプポリエステル樹脂、重量平均 分子量:9.6×105 、数平均分子量:4.7×103 、 Tg:59℃) 100部 カーボンブラック(BPL、キャボット 社製) 5部 帯電制御剤(ボントロンE84、オリエント化学社製) 2部 上記成分をバンバリーミキサーにより溶融混練し、冷却
後ジェットミルにより微粉砕を行い、更に分級機で分級
して、平均粒子径6μmのトナー粒子を得た。このトナ
ー粒子100部と外添剤a1.0部をヘンシェルミキサ
ーにて混合してトナー組成物を調整した。 <現像剤調整>上記トナー組成物5部とキャリヤA95
部をV型ブレンダーにて混合し、現像剤組成物を得た。 (実施例2)外添剤aをbに代えた以外は実施例1と同
様の方法にて現像剤を調整した。 (実施例3)外添剤aをcに代えた以外は実施例1と同
様の方法にて現像剤を調整した。 (実施例4)外添剤aをdに代えた以外は実施例1と同
様の方法にて現像剤を調整した。 (実施例5)外添剤aをeに代えた以外は実施例1と同
様の方法にて現像剤を調整した。 (実施例6)キャリヤAをBに代えた以外は実施例1と
同様の方法にて現像剤を調整した。 (実施例7)キャリヤAをBに代えた以外は実施例2と
同様の方法にて現像剤を調整した。 (実施例8)キャリヤAをBに代えた以外は実施例3と
同様の方法にて現像剤を調整した。 (実施例9)キャリヤAをBに代えた以外は実施例4と
同様の方法にて現像剤を調整した。 (比較例1)外添剤aをfに代えた以外は実施例1と同
様の方法にて現像剤を調整した。 (比較例2)キャリヤAをCに代えた以外は代えた以外
は実施例1と同様の方法にて現像剤を調整した。 (比較例3)外添剤aをアモルファス酸化チタンに代え
た以外は実施例1と同様の方法にて現像剤を調整した。
上記現像剤を用い富士ゼロックス社製A−COLOR6
35を用いコピーテストを実施した。(20万枚のラン
を行った)結果を表1に記す。
【0057】
【表1】
【0058】表1の結果から明らかなように、本発明に
係る実施例は、諸種の特性に優れる。また、実施例1、
2、5、6、8及び9と実施例3、4及び7との比較か
ら、X/Yが0.01〜100の範囲にある実施例の方
が実機評価における初期と20万枚コピー後の帯電量及
びSADの差が小さいことがわかる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたため、良好な
帯電性、環境安定性、流動性、耐ケーキング性、安定し
た負帯電性、安定した画質維持性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抵抗測定に使用する装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ダイヤルゲージ 2 上部電極 3 測定試料 4 下部電極 5 高電圧抵抗計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−208241(JP,A) 特開 平7−199519(JP,A) 特開 平7−225489(JP,A) 特開 平8−6286(JP,A) 特開 平8−269359(JP,A) 特開 平9−316360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 G03G 9/113 CA(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリヤとトナー組成物とからなる静電
    潜像現像剤において、該キャリヤが芯材上に、マトリッ
    クス樹脂中に導電材料が分散含有された樹脂被覆層を有
    し、且つ該トナー組成物は結着樹脂及び着色剤を含有す
    るトナー粒子並びに添加剤を含有し、該添加剤がTiO
    (OH)2 とシラン化合物との反応で得られるチタン化
    合物を含有することを特徴とする静電潜像現像剤。
  2. 【請求項2】 前記チタン化合物の比重は2.8乃至
    3.6であることを特徴とする請求項1に記載の静電潜
    像現像剤。
  3. 【請求項3】 前記添加剤が湿式沈降法で作成されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像剤。
  4. 【請求項4】 前記チタン化合物の平均一次粒子径が5
    乃至50nmであることを特徴とする請求項1に記載の
    静電潜像現像剤。
  5. 【請求項5】 前記チタン化合物の体積固有抵抗に対す
    る前記キャリヤの体積固有抵抗の比が0.01乃至10
    0であることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現
    像剤。
  6. 【請求項6】 前記キャリヤの芯材の平均粒子径が30
    乃至100μmであることを特徴とする請求項1に記載
    の静電潜像現像剤。
  7. 【請求項7】 前記トナー粒子の平均粒子径が3乃至1
    0μmであることを特徴とする請求項1に記載の静電潜
    像現像剤。
  8. 【請求項8】 前記キャリヤの体積固有抵抗が106
    1012Ωcmであることを特徴とする請求項1に記載の
    静電潜像現像剤。
  9. 【請求項9】 静電潜像担持体上に潜像を形成する工
    程、該潜像を現像剤担持体上の現像剤を用いて現像する
    工程を有する画像形成方法において、該現像剤として、
    請求項1、2、3、4、5、6、7及び8のいずれか1
    項に記載の静電潜像現像剤を用いることを特徴とする画
    像形成方法。
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