JPH11141233A - 管理システム - Google Patents

管理システム

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JPH11141233A
JPH11141233A JP31238497A JP31238497A JPH11141233A JP H11141233 A JPH11141233 A JP H11141233A JP 31238497 A JP31238497 A JP 31238497A JP 31238497 A JP31238497 A JP 31238497A JP H11141233 A JPH11141233 A JP H11141233A
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Michihiko Kusuda
道彦 楠田
Hiroshi Mitsui
啓史 三井
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Sohgo Security Services Co Ltd
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Sohgo Security Services Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視区域に出入りする場合、予め登録してあ
る2名の照合による確認がなされた場合にのみ、出入り
口の電気錠を解除するようにして出入り管理を確実にす
る。 【解決手段】 管理システムは、操作者の個別情報が入
力されると、この個別情報を制御装置に出力する操作器
1、2、3と、部屋への出入口扉に設けた電気錠LA
と、予め監視区域内への入室を許可されている者の個別
情報を照合用データとして記憶し、操作器1、2、3か
らの個別情報と照合用データに基づき電気錠を解錠する
制御装置5とから構成されている。操作器1および2は
監視区域の外に設置され、操作器3は監視区域内に設置
されている。操作器1の操作者の個別情報と操作器2又
は3の操作者の個別情報とがそれぞれの照合用データと
一致したときのみ電気錠を解錠するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】貴重品を管理するための管理
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、貴重品を管理する場合、貴重品を
保管している管理区域である部屋の出入口にカードリー
ダやテンキー等の操作器を設置し、操作器に入力された
カードのデータや暗証番号等の個別情報をもとに入室者
が正当な者であることを確認した後、出入口扉に設けた
電気錠を解錠させ、入室できるようにしたシステムがあ
る。
【0003】また、貴重品は金庫等の保管箱に収めら
れ、この保管箱の扉の鍵を管理者が管理するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシステムで
は、貴重品が保管してある部屋への入退室者の確認や退
室時の不正な持出しの監視、あるいは保管箱の鍵の管理
を人により行っているが、この場合、入退室者の監視や
鍵の管理のために管理者を常時配置する必要があり、人
件費が嵩むという問題があった。
【0005】また、保管箱の鍵は誰でも使用することが
できるため、貴重品を保管箱に収納した者以外の者であ
っても当該貴重品の持出しが可能であり、貴重品の不正
な持出しを確実に防止することはできなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために請求項1乃至3に記載の発明では、貴重品を
保管している部屋へ予め登録している者が入室および退
室する場合には、入退室者の他にもう一人予め登録して
いる者の照合を必要とし、両者が一致したときにのみ電
気錠を解錠するようにしている。
【0007】また、請求項4及び請求項5に記載の発明
では、貴重品を保管する場合および保管箱から取出す場
合には、2人の操作者の照合を必要とするとともに、貴
重品を保管箱から取出す場合は、この貴重品を保管した
者と同じ者が操作したときにのみこの貴重品が保管され
ている保管箱の電気錠を解錠するようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】本願の管理システムのブロック図
を図1、2、4、5、7、9に示す。図1及び図2は、
請求項1乃至請求項3の発明に係る実施形態を示し、図
3及び図4は請求項4及び請求項5の発明に係る実施の
形態を示す。先ず、図1は本発明による管理対象である
監視区域としての部屋Aを示す。図2は上記部屋Aを管
理する管理システムのブロック図を示し、この管理シス
テムは、操作者の個別情報が入力されると、この個別情
報を制御装置に出力する操作器1、2、3と、部屋Aへ
の出入口扉に設けた電気錠LA と、予め監視区域内へ
の入室を許可されている者の個別情報を照合用データと
して記憶し、操作器1、2、3からの個別情報と照合用
データに基づき電気錠を解錠する制御装置5とから構成
されている。なお、操作器1、2、3は図1に示すよう
に、操作器1および2は監視区域の外に設置され、操作
器3は監視区域内に設置されている。
【0009】また、図3は、管理対象が保管庫における
保管箱Bを示し、保管庫には複数の保管箱B(B1,B
2・・Bn)を備えている。各保管箱Bには電気錠L
(L1、L2・・・Ln)を有し、また、その内部には
保管物の有無を検出するセンサS(S1,S2・・S
n)が取り付けられている。図4は保管箱Bを管理する
管理システムのブロック図であり、この管理システム
は、操作者の個別情報が入力されると、この個別情報を
制御装置に出力する操作器11、12と、貴重品を保管
するための少なくとも1つの保管箱Bに設けた電気錠L
および検知手段Sと、使用可能な保管箱の識別情報を表
示し、操作者により表示した保管箱のうち1つが選択さ
れると選択信号を出力する選択装置13と、予め保管箱
の使用を許可されている者の個別情報を記憶し、操作器
11,12と選択装置13からの入力信号に応じて電気
錠Lを解錠する制御装置15とから構成されている。
【0010】なお、以下の実施例では、操作器1〜3、
操作器11、12はテンキーと指紋入力部とから構成さ
れ、操作器1〜3、操作器11、12に入力する操作者
の個別情報は暗証番号と指紋としているが、操作器1〜
3、操作器11、12は操作者個人を識別できるもので
あればよく、テンキーと指紋入力部の何れか一方のみで
あってもよく、また、カードリーダ等他の操作器を用い
る場合は、照合用データ等も操作器に対応して変更して
もよい。 〔実施例〕以下に、図1、図2に示した部屋の管理シス
テムの第1の実施例を説明する。
【0011】〔構成〕本願の第1の実施例のブロック図
を図5に示す。操作器1および2(本実施例では、テン
キーと指紋入力部とする)は、監視区域Aの外に設置さ
れ、操作者の個別情報(本実施例では、暗証番号と指紋
とする)が入力すると、入力した暗証番号と指紋を制御
装置5に出力する。
【0012】操作器3(本実施例では、テンキーと指紋
入力部とする)は、監視区域Aの内に設置され、操作者
の個別情報(本実施例では、暗証番号と指紋とする)が
入力すると、入力した暗証番号と指紋を制御装置5に出
力する。電気錠LA は、監視区域Aの出入口扉に設け
られ、制御装置5からの解錠信号が入力すると解錠す
る。
【0013】制御装置5は、制御部51とタイマ52と
照合用データ記憶部53とから構成されている。タイマ
52は、制御部51からの計時開始信号が入力すると所
定時間計時を行い、所定時間計時を行うと制御部51に
計時終了信号を出力し、制御部51からリセット信号が
入力されると計時を終了しリセットする。
【0014】照合用データ記憶部53は、監視区域Aへ
の入室が許可されている者の暗証番号と指紋を予め照合
用データとして記憶している。制御部51は、操作器1
からの暗証番号および指紋が入力すると照合用データ記
憶部53に記憶している照合用データと比較し、両者が
一致するとタイマ52に計時開始信号を出力する。この
後、操作器2より暗証番号と指紋が入力すると、照合用
データ記憶部53に記憶している照合用データのうち操
作器1から入力した暗証番号と指紋を除く照合用データ
と比較し、両者が一致すると電気錠LA に解錠信号を出
力するとともにタイマ52にリセット信号を出力する。
また、タイマ52からの計時終了信号が入力すると、す
べての処理を中止する。
【0015】〔入室時の動作〕次に、第1の実施例の動
作を図6のフローチャートにしたがって説明する。な
お、以下の説明において、第1の操作者とは、監視区域
Aの外部(事務室等)で作業を行っているもののうち、
照合用データ記憶部に照合用データが登録されている者
を言う。したがって、第1の操作者は、照合用データ記
憶部に暗証番号と指紋データ記憶されている者、つま
り、監視区域Aに入室を許可されている者であれば誰で
もよい。また、第2の操作者は、監視区域A内に入室し
て作業を行おうとする者をいい、第3の操作者は、監視
区域Aより退出しようとする者を言うものとする。
【0016】まず、監視区域Aの外部で作業を行ってい
る者である第1の操作者が、監視区域Aに入室しようと
する者である第2の操作者の要請により、操作器1のテ
ンキーで自分の暗証番号を、また、操作器1の指紋入力
部で指紋を入力する。暗証番号が入力した操作器1のテ
ンキーは、制御装置5に対して入力された暗証番号を出
力する。
【0017】また、第1の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器1のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部53に記憶して
いる照合用データと一致するか否かを判断する(S10
1,S102)。
【0018】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S103,S104)。制御部51
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、タイマ52に対して計時開始信号を出
力し、タイマ52の計時を開始する(S105)。
【0019】次に、監視区域Aへの入室者である第2の
操作者が操作器2のテンキーで自分の暗証番号を、ま
た、操作器2の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号
が入力した操作器2のテンキーは、制御装置5に対して
入力された暗証番号を出力する。また、第2の操作者の
指紋を読み取った指紋入力部は、指紋データを出力す
る。
【0020】操作器2のテンキーからの暗証番号および
指紋入力部からの指紋データは制御装置5の制御部51
に入力し、制御部51は、まず入力した暗証番号が照合
用データ記憶部53に記憶している照合用データと一致
するか否かを判断する(S106,S107)。そし
て、暗証番号が一致すると、この暗証番号に対応して照
合用データとして記憶している指紋データと指紋入力部
から入力した指紋データが一致するか否かを判断する
(S108,S109)。
【0021】制御部51は、暗証番号および指紋が予め
記憶している照合用データと一致すると、電気錠LA
に対し解錠信号を出力する(S110)とともに、タイ
マ52にリセット信号を出力する。解錠信号が入力した
電気錠LA は、解錠する。また、リセット信号が入力
したタイマ52は、リセットする。
【0022】なお、制御部51はタイマ52からの計時
終了信号が入力した場合(S115,S117)、つま
り、第1の操作者が操作器1により照合操作を行った
後、所定時間以内に第2の操作者の照合操作が行われな
かった場合は、すべての処理を中止し、ステップ101
に戻る。 〔退室時の動作〕監視区域に入室した者が退室する場
合、まず、監視区域Aからの退室者である第3の操作者
は監視区域内のインタホン等により監視区域外の者に退
出することを,操作器1による照合操作を要求する。
【0023】すると、入室時と同様に第1の操作者が操
作器1のテンキーで自分の暗証番号を、また、操作器1
の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号が入力した操
作器1のテンキーは、制御装置5に対して入力された暗
証番号を出力する。また、第1の操作者の指紋を読み取
った指紋入力部は、指紋データを出力する。
【0024】操作器1のテンキーからの暗証番号および
指紋入力部からの指紋データは制御装置5の制御部51
に入力し、制御部51は、まず入力した暗証番号が照合
用データ記憶部53に記憶している照合用データと一致
するか否かを判断する(S101,S102)。そし
て、暗証番号が一致すると、この暗証番号に対応して照
合用データとして記憶している指紋データと指紋入力部
から入力した指紋データが一致するか否かを判断する
(S103,S104)。
【0025】制御部51は、暗証番号および指紋が予め
記憶している照合用データと一致すると、タイマ52に
対して計時開始信号を出力し、タイマ52の計時を開始
する(S105)。ここで、ステップ106により、操
作器2より暗証番号の入力の有無がチェックされるが、
退出時には操作器2よりの入力はないから、ステップ1
11に進む。
【0026】次に、監視区域Aからの退室者である第3
の操作者が監視区域A内にある操作器3のテンキーで自
分の暗証番号を、また、操作器3の指紋入力部で指紋を
入力する。暗証番号が入力した操作器3のテンキーは、
制御装置5に対して入力された暗証番号を出力する。
【0027】また、第3の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器3のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部53に記憶して
いる照合用データと一致するか否かを判断する(S11
1,S112)。
【0028】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S113,S114)。制御部51
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、電気錠LA に対し解錠信号を出力す
る(S110)とともに、タイマ52にリセット信号を
出力する。
【0029】解錠信号が入力した電気錠は、解錠する。
また、リセット信号が入力したタイマ52は、リセット
する。制御部51はタイマ52からの計時終了信号が入
力した場合(S115,S116)、つまり、第1の操
作者が操作器1により照合操作を行った後、所定時間以
内に第3の操作者の照合操作が行われなかった場合は、
すべての処理を中止し、ステップ101に戻る。
【0030】なお、本実施例では、制御装置5は、入室
時と退室時の第1の操作者は、照合用データ記憶部に記
憶されている者であれば誰でもよく、入室時と退室時の
第1の操作者が異なる者であっても電気錠は解錠する。
しかし、入室時には、入室者である第2の操作者の暗証
番号と指紋データとこの入室者の入室時の第1の操作者
の暗証番号と指紋データとを対応させて退室確認データ
として記憶し、退室時には操作器1および操作器3から
の暗証番号と指紋データが退室確認データと一致したと
きにのみ電気錠を解錠するようにし、入室時と退室時の
第1の操作者が同じ者になるようにしてもよい。 〔実施例2〕 〔構成〕本願の第2の実施例のブロック図を図7に示
す。
【0031】操作器1、2、3と電気錠LA は、実施
例1と同じであるので説明は省略する。報知装置6は、
監視区域外に設置され、制御装置5からのメッセージ信
号が入力すると、このメッセージを音声や文字により監
視区域外の者に報知する。制御装置5は、実施例1と同
じタイマと照合用データ記憶部53に加え、制御部51
と入室者データ記憶部54とから構成されている。タイ
マ部52と照合用データ記憶部53は実施例1と同じで
あるので、説明は省略する。
【0032】入室者データ記憶部54は、制御部51か
らの入室者データを入力すると当該入室者データを記憶
し、削除信号が入力されると、当該入室者データを削除
する。制御部51は、操作器1からの暗証番号および指
紋データが入力すると照合用データ記憶部53に記憶し
ている照合用データと比較し、両者が一致するとタイマ
に計時開始信号を出力する。この後、操作器2より暗証
番号と指紋データが入力すると、照合用データ記憶部5
3に記憶している照合用データのうち操作器1から入力
した暗証番号と指紋データを除く照合用データと比較
し、両者が一致すると電気錠に解錠信号を出力するとと
もにタイマ52にリセット信号を出力し、操作器2から
の暗証番号と指紋データを入室者データ記憶部54に出
力する。また、操作器3からの暗証番号および指紋デー
タが入力すると入室者データ記憶部54に記憶している
入室者データと比較し、両者が一致すると、報知装置6
にメッセージ信号を出力するとともに、タイマ52に計
時開始信号を出力する。この後、操作器1から照合用デ
ータ記憶部53に記憶している暗証番号および指紋が入
力すると、電気錠LA を解錠するとともにタイマ52
にリセット信号を出力し、入室者データ記憶部54に削
除信号を出力し入室者データ記憶部54に記憶している
当該入室者データを削除する。さらに、タイマ52から
の計時終了信号が入力すると、すべての処理を中止す
る。
【0033】〔入室時の動作〕次に、第2の実施例の動
作を図8のフローチャートにしたがって説明する。ま
ず、第1の操作者が操作器1のテンキーで自分の暗証番
号を、また、操作器1の指紋入力部で指紋を入力する。
暗証番号が入力した操作器1のテンキーは、制御装置5
に対して入力された暗証番号を出力する。
【0034】また、第1の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器1のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部に記憶している
照合用データと一致するか否かを判断する(S201,
S202)。
【0035】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S203,S204)。制御部51
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、タイマ52に対して計時開始信号を出
力し、タイマ52の計時を開始する(S205)。
【0036】次に、監視区域への入室者である第2の操
作者が操作器2のテンキーで自分の暗証番号を、また、
操作器2の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号が入
力した操作器2のテンキーは、制御装置5に対して入力
された暗証番号を出力する。また、第2の操作者の指紋
を読み取った指紋入力部は、指紋データを出力する。
【0037】操作器2のテンキーからの暗証番号および
指紋入力部からの指紋データは制御装置の制御部51に
入力し、制御部51は、まず入力した暗証番号が照合用
データ記憶部53に記憶している照合用データと一致す
るか否かを判断する(S206,S207)。そして、
暗証番号が一致すると、この暗証番号に対応して照合用
データとして記憶している指紋データと指紋入力部から
入力した指紋データが一致するか否かを判断する(S2
08,S209)。
【0038】制御部51は、暗証番号および指紋が予め
記憶している照合用データと一致すると、操作器2から
入力した暗証番号と指紋データを入室者データ記憶部5
4に出力する。制御部51からの入室者データが入力し
た入室者データ記憶部54は、入力した入室者データを
記憶する(S210)。
【0039】また制御部51は、電気錠LAに対し解錠
信号を出力する(S211)とともに、タイマ52にリ
セット信号を出力する。解錠信号が入力した電気錠は、
解錠する。また、リセット信号が入力したタイマ52
は、リセットする。なお、制御部51はタイマ52から
の計時終了信号が入力した場合(S220,S22
1)、つまり、第1の操作者が操作器1により照合操作
を行った後、所定時間以内に第2の操作者の照合操作が
行われなかった場合は、すべての処理を中止し、ステッ
プ201に戻る。
【0040】〔退室時の動作〕監視区域に入室した者が
退室する場合、まず、監視区域からの退室者である第3
の操作者は操作器3のテンキーで自分の暗証番号を、ま
た、操作器3の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号
が入力した操作器3のテンキーは、制御装置5に対して
入力された暗証番号を出力する。
【0041】また、第3の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器3のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が入室者データ記憶部54に記憶して
いる入室者データと一致するか否かを判断する。
【0042】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して入室者データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S212,S213)。制御部51
は、暗証番号および指紋が入室者用データと一致する
と、報知装置6に対して監視区域外の者に照合操作を要
求するメッセージであるメッセージ信号を出力する(S
214)。
【0043】メッセージ信号が入力した報知装置6は、
文字や音声により監視区域外の者に照合操作を要求する
メッセージを出力する。このメッセージにより、監視区
域外の第1の操作者は操作器1のテンキーで自分の暗証
番号を、また、操作器1の指紋入力部で指紋を入力す
る。暗証番号が入力した操作器1のテンキーは、制御装
置5に対して入力された暗証番号を出力する。
【0044】また、第1の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器1のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部53に記憶して
いる照合用データと一致するか否かを判断する(S21
5,S216)。
【0045】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S217,S218)。制御部51
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、電気錠に対し解錠信号を出力する(S
219)。
【0046】解錠信号が入力した電気錠は、解錠する。
なお、本実施例では制御装置5は、入室時と退室時の第
1の操作者は、照合用データ記憶部53に記憶されてい
る者であれば誰でもよく、入室時と退室時の第1の操作
者が異なる者であっても電気錠は解錠する。しかし、入
室時には、入室者である第2の操作者の暗証番号と指紋
データとこの入室者の入室時の第1の操作者の暗証番号
と指紋データとを対応させて退室確認データとして記憶
し、退室時には操作器1および操作器3からの暗証番号
と指紋データが退室確認データと一致したときにのみ電
気錠を解錠するようにし、入室時と退室時の第1の操作
者が同じ者になるようにしてもよい。
【0047】また、入室時データとして暗証番号と指紋
データの両方を入室者データとして記憶しているが、ど
ちらか一方を入室者データとするようにしてもよい。 〔実施例3〕次に、図3及び図4に示した監視対象が保
管倉庫の保管箱である管理システムの実施例である第3
の実施例について説明する。なお、以下の説明におい
て、第4の操作者及び第5の操作者とは、保管箱へのア
クセスを許される2名の操作者をいう。
【0048】〔構成〕本願の第3の実施例のブロック図
を図9に示す。操作器11および12(本実施例では、
テンキーと指紋入力部とする)は、操作者の個別情報
(本実施例では、暗証番号と指紋とする)が入力する
と、入力した暗証番号と指紋を制御装置15に出力す
る。
【0049】電気錠L(L1〜Ln)は、各保管箱B
(B1〜Bn)に設けられ、制御装置15からの解錠信
号が入力すると解錠し、施錠信号が入力すると施錠す
る。検知手段S1〜Snは、各保管箱B(B1〜Bn)
に設けられ、保管箱内の物体の存在を検知すると制御装
置15に対し検知信号を出力する。選択装置13は、制
御装置15からの保管箱Bの識別情報が入力すると、こ
の識別情報を表示する表示部131と、表示した識別情
報のうち操作者が選択した識別情報を選択信号として制
御装置15に出力する入力部132とから構成されてい
る。
【0050】制御装置15は、制御部151とタイマ1
52と照合用データ記憶部153と利用データ記憶部1
54とから構成されている。タイマ152は、制御部1
51からの計時開始信号が入力すると所定時間計時を行
い、所定時間計時を行うと制御部に計時終了信号を出力
し、制御部151からリセット信号が入力されると計時
を終了しリセットする。
【0051】照合用データ記憶部153は、保管箱の利
用が許可されている者の暗証番号と指紋を予め照合用デ
ータとして記憶している。利用データ記憶部154は、
制御部151から保管箱の識別情報と操作器11および
12で入力された暗証番号と指紋データが入力すると、
当該識別情報と暗証番号および指紋データを利用データ
として記憶し、削除信号が入力されると、当該利用デー
タを削除する。
【0052】制御部151は、操作器11からの暗証番
号および指紋が入力すると照合用データ記憶部154に
記憶している照合用データと比較し、両者が一致すると
タイマ152に計時開始信号を出力する。この後、タイ
マの計時中に操作器12より暗証番号と指紋が入力する
と、照合用データ記憶部153に記憶している照合用デ
ータのうち操作器11から入力した暗証番号と指紋を除
く照合用データと比較し、両者が一致すると検知手段S
からの検知信号に基づき空きの保管箱Bの識別情報を選
択装置13の表示部131に出力する。また、操作器1
1および操作器12から入力した暗証番号と指紋データ
が利用データ記憶手段154に記憶している利用データ
とが一致すると、空きの保管箱の識別情報に加え第4お
よび第5の操作者がすでに貴重品を保管している保管箱
の識別情報を選択装置13の表示部131に出力する。
選択装置13の入力部132からの選択信号が入力する
と、選択された保管箱Bnの電気錠Lnに解錠信号を出
力するとともにタイマ152にリセット信号を出力し、
当該保管箱Bnの扉が閉じると電気錠Lnに施錠信号を
出力する。このとき、空の保管箱が選択され、当該保管
箱Bnの扉が閉じた後、当該保管箱Bnに設けた検知手
段Snより検知信号が入力していた場合は、選択された
保管箱Bnの識別情報と操作器11および12からの暗
証番号と指紋データを利用データとして利用データ記憶
部154に出力する。また、第4および第5の操作者に
よりすでに貴重品を保管していた保管箱が選択され、さ
らに当該保管箱の扉が閉じた後、当該保管箱に設けた検
知手段より検知信号が入力していなかった場合は、利用
データ記憶部154から当該保管箱に対する利用データ
を削除する削除信号を出力する。なお、空の保管箱が選
択され、当該保管箱の扉が閉じた後、当該保管箱に設け
た検知手段より検知信号が入力してなかった場合は、利
用データは出力しない。また、第4および第5の操作者
がすでに貴重品を保管していた保管箱が選択され、さら
に当該保管箱の扉が閉じた後、当該保管箱に設けた検知
手段より検知信号が入力していた場合は、削除信号は出
力しない。さらに、タイマ152からの計時終了信号が
入力すると、すべての処理を中止する。
【0053】〔収納時の動作〕次に、第3の実施例の動
作を図10及び図11のフローチャートにしたがって説
明する。まず、第4の操作者が操作器11のテンキーで
自分の暗証番号を、また、操作器11の指紋入力部で指
紋を入力する。
【0054】暗証番号が入力した操作器11のテンキー
は、制御装置15に対して入力された暗証番号を出力す
る。また、第4の操作者の指紋を読み取った指紋入力部
は、指紋データを出力する。操作器11のテンキーから
の暗証番号および指紋入力部からの指紋データは制御装
置15の制御部151に入力し、制御部151は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部153に記憶し
ている照合用データと一致するか否かを判断する(S3
01,S302)。
【0055】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S303,S304)。制御部151
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、タイマ152に対して計時開始信号を
出力し、タイマの計時を開始する(S305)。
【0056】次に、第5の操作者が操作器12のテンキ
ーで自分の暗証番号を、また、操作器12の指紋入力部
で指紋を入力する。暗証番号が入力した操作器12のテ
ンキーは、制御装置15に対して入力された暗証番号を
出力する。また、第5の操作者の指紋を読み取った指紋
入力部は、指紋データを出力する。
【0057】操作器12のテンキーからの暗証番号およ
び指紋入力部からの指紋データは制御装置15の制御部
151に入力し、制御部151は、まず入力した暗証番
号が照合用データ記憶部153に記憶している照合用デ
ータと一致するか否かを判断する(S306,S30
7)。そして、暗証番号が一致すると、この暗証番号に
対応して照合用データとして記憶している指紋データと
指紋入力部から入力した指紋データが一致するか否かを
判断する(S308,S309)。
【0058】制御部151は、暗証番号および指紋が予
め記憶している照合用データと一致すると、操作器11
および12から入力した暗証番号と指紋データが利用デ
ータ記憶部154に記憶している利用データと一致する
か否かを判断する(S310)。ステップ310で、操
作器11および12から入力した暗証番号と指紋データ
が利用データ記憶部154に記憶している利用データと
一致しない、つまり、第4の操作者および第5の操作者
が貴重品を保管していない場合は、制御部15は選択装
置13の表示部131に貴重品を保管していない空の保
管箱の識別情報を出力する(S311)。
【0059】保管箱の識別情報が入力した表示部131
は、入力した保管箱の識別情報、つまり、空の保管箱を
図や文字により表示する。第4の操作者または第5の操
作者は、表示部131に表示した保管箱の情報をもとに
利用する保管箱を選択し、入力部132より保管箱の識
別情報を入力する。
【0060】入力部132は、保管箱の識別情報が入力
されると選択信号として制御装置15の制御部151に
出力する。選択信号を入力した制御部151は(S31
2)、選択された保管箱の電気錠に対し解錠信号を出力
するとともにタイマ152にリセット信号を出力する
(S313)。
【0061】解錠信号が入力した電気錠は解錠し、リセ
ット信号が入力したタイマ152はリセットする。第4
および第5の操作者は、選択した保管箱の電気錠が解錠
し、当該保管箱の扉が開放すると、保管箱に貴重品を収
納し扉を閉める。制御部151は、当該保管箱の扉が閉
じると当該保管箱の電気錠に施錠信号を出力する(S3
15)。このとき、制御部151は、空であった当該保
管箱に貴重品が収納され、当該保管箱に設けた検知手段
から検知信号が入力している、つまり、当該保管箱に貴
重品が収納されていると、選択された保管箱の識別情報
と操作器11および12で読取った暗証番号と指紋を利
用データ記憶部154に出力する(S316,S31
7)。
【0062】施錠信号が入力した電気錠Lnは、施錠す
る。利用データ記憶部154は、保管箱の識別情報と第
4および第5の操作者の暗証番号と指紋を利用データと
して記憶する(S318)。なお、制御部151は、ス
テップ317で当該保管箱に設けた検知手段から検知信
号が入力していない、つまり当該保管箱に貴重品が収納
されていないと、選択された保管箱の識別情報と操作器
11および12で読取った暗証番号と指紋は利用データ
記憶部154に出力せずに処理を終了し、ステップ30
1に戻る(S317)。
【0063】また、制御部151はタイマ152からの
計時終了信号が入力した場合(S319,S320,S
321)、つまり、第4の操作者が操作器11により照
合操作を行った後、所定時間以内に第5の操作者の照合
操作が行われなかった場合や、第4及び第5の操作者が
操作器11及び12により照合操作を行った後、所定時
間以内に保管箱を選択しなかった場合は、すべての処理
を中止し、ステップ301に戻る。
【0064】〔返却時の動作〕まず、第4の操作者が操
作器11のテンキーで自分の暗証番号を、また、操作器
11の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号が入力し
た操作器11のテンキーは、制御装置5に対して入力さ
れた暗証番号を出力する。
【0065】また、第4の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器11のテン
キーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データ
は制御装置15の制御部151に入力し、制御部151
は、まず入力した暗証番号が照合用データ記憶部153
に記憶している照合用データと一致するか否かを判断す
る(S301,S302)。
【0066】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S303,S304)。制御部151
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、タイマ152に対して計時開始信号を
出力し、タイマ152の計時を開始する(S305)。
【0067】次に、第5の操作者が操作器12のテンキ
ーで自分の暗証番号を、また、操作器12の指紋入力部
で指紋を入力する。暗証番号が入力した操作器12のテ
ンキーは、制御装置15に対して入力された暗証番号を
出力する。また、第5の操作者の指紋を読み取った指紋
入力部は、指紋データを出力する。
【0068】操作器12のテンキーからの暗証番号およ
び指紋入力部からの指紋データは制御装置15の制御部
151に入力し、制御部151は、まず入力した暗証番
号が照合用データ記憶部153に記憶している照合用デ
ータと一致するか否かを判断する(S306,S30
7)。そして、暗証番号が一致すると、この暗証番号に
対応して照合用データとして記憶している指紋データと
指紋入力部から入力した指紋データが一致するか否かを
判断する(S308,S309)。
【0069】制御部151は、暗証番号および指紋が予
め記憶している照合用データと一致すると、操作器11
および12から入力した暗証番号と指紋が利用データ記
憶部154に記憶している利用データと一致するか否か
を判断する(S310)。ステップ310で、操作器1
1および12から入力した暗証番号と指紋が利用データ
記憶部154に記憶している利用データと一致した、つ
まり、第4の操作者および第5の操作者がすでに保管箱
に貴重品を保管している場合は、制御部151は選択装
置13の表示部131に貴重品を保管していない空の保
管箱の識別情報に加え、利用データ記憶部154に記憶
している利用データをもとに当該第4および第5の操作
者が既に貴重品を保管している保管箱の識別情報を出力
する(S311)。
【0070】保管箱の識別情報が入力した表示部131
は、入力した保管箱の識別情報、つまり、空の保管箱と
すでに第4および第5の操作者が貴重品を保管している
保管箱を図や文字により表示する。第4の操作者または
第5の操作者は、表示部131に表示した保管箱の情報
をもとに利用する保管箱を選択し、入力部132より保
管箱の識別情報を入力する。
【0071】入力部132は、保管箱の識別情報が入力
されると選択信号として制御装置15の制御部151に
出力する。選択信号を入力した制御部151は(S31
2)、選択された保管箱の電気錠に対し解錠信号を出力
するとともにタイマ152にリセット信号を出力する
(S313)。
【0072】解錠信号が入力した電気錠は解錠し、リセ
ット信号が入力したタイマ152はリセットする。第4
および第5の操作者は、選択した保管箱の電気錠が解錠
し、当該保管箱の扉が開放すると、保管箱に貴重品を収
納し扉を閉める。制御部151は、当該保管箱の扉が閉
じると当該保管箱の電気錠に施錠信号を出力する(S3
15)。このとき、制御部151は、予め貴重品が収納
されていた保管箱から貴重品が取り出され、当該保管箱
に設けた検知手段から検知信号が入力していない、つま
り当該保管箱に貴重品が収納されていないと、選択され
た保管箱の識別情報と操作器11および12で読取った
暗証番号と指紋を利用データ記憶部154から削除する
ための削除信号を利用者データ記憶部に出力する(S3
16,S322)。 施錠信号が入力した電気錠は、施
錠する。
【0073】利用データ記憶部154は、削除信号が入
力すると、当該保管箱に対応する利用データを削除する
(S323)。なお、制御部151は、ステップ322
で当該保管箱に設けた検知手段から検知信号が入力して
いる、つまり当該保管箱に貴重品が収納されていると、
利用データ記憶部154へ削除信号を出力せずに処理を
終了し、ステップ301に戻る。
【0074】また、制御部151はタイマ152からの
計時終了信号が入力した場合(S319,S320,S
321)、つまり、第4の操作者が操作器11により照
合操作を行った後、所定時間以内に第5の操作者の照合
操作が行われなかった場合や、第4の及び第5操作者が
操作器11及び12により照合操作を行った後、所定時
間以内に保管箱を選択しなかった場合は、すべての処理
を中止し、ステップ301に戻る。
【0075】なお、上記実施例1乃至3で、指紋の照合
を所定回数(例えば3回)までとし、3回照合しても照
合用データまたは利用データと一致しない場合は、処理
を中止するようにしてもよい。また、実施例3では、保
管箱に保管した貴重品を取り出す場合、操作器11及び
12で読み取った暗証番号と指紋が利用データ記憶部に
記憶した利用データと一致したときにのみ貴重品を保管
している保管箱の電気錠を解錠するようにしているが、
利用データ記憶部を設けずに、操作器11及び12で読
み取った暗証番号と指紋が照合用データ記憶部に記憶し
ている暗証番号及び指紋データと一致したときに、選択
装置により貴重品を保管している保管箱が選択されると
当該保管箱の電気錠を解錠するようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】貴重品が保管されている部屋への入室お
よび退室の際には、入退室者を確認する管理者が必要と
なるため、室内への不正な入室(指紋を照合していない
者の同時入室等)の管理、および、退室時の貴重品の不
正な持出しの管理等を確実に行うことができる。
【0077】また、保管箱を解錠するためには、2人の
操作者が必要になるため、作業中の不正な持出しを操作
者相互に監視することができる。さらに、貴重品を保管
した操作者と同じ2人の操作者が操作しなければ保管箱
を解錠することができないため、保管箱内の貴重品の不
正な持出しを防止し、貴重品を確実に保護、管理するこ
とができる。
【0078】また、貴重品が保管されている部屋への入
退室者の監視や保管箱の鍵の管理を行う者を常時配置し
ておく必要がなくなり、安価なシステムを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1,第2の実施例の監視区域を示す図であ
る。
【図2】第1,第2の実施例の管理システムのブロック
図である。
【図3】第3の実施例の監視対象である保管庫を示す図
である。
【図4】第3の実施例の管理システムのブロック図であ
る。
【図5】第1の実施例のブロック図である。
【図6】第1の実施例の制御装置のフローチャートであ
る。
【図7】第2の実施例のブロック図である。
【図8】第2の実施例の制御装置のフローチャートであ
る。
【図9】第3の実施例のブロック図である。
【図10】第3の実施例の制御装置のフローチャートで
ある。
【図11】第3の実施例の制御装置のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1、2、3、11、12 操作器 5、15 制御装置 13 選択装置 51、151 制御部 52、152 タイマ 53 153 照合データ記憶部 54 入室者データ記憶部 154 利用データ記憶部 B1〜Bn 保管箱 LA ,L1〜Ln 電気錠 S1〜Sn 検出手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 管理システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】貴重品を管理するための管理
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、貴重品を管理する場合、貴重品を
保管している管理区域である部屋の出入口にカードリー
ダやテンキー等の操作器を設置し、操作器に入力された
カードのデータや暗証番号等の個別情報をもとに入室者
が正当な者であることを確認した後、出入口扉に設けた
電気錠を解錠させ、入室できるようにしたシステムがあ
る。
【0003】また、貴重品は金庫等の保管箱に収めら
れ、この保管箱の扉の鍵を管理者が管理するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシステムで
は、貴重品が保管してある部屋への入退室者の確認や退
室時の不正な持出しの監視、あるいは保管箱の鍵の管理
を人により行っているが、この場合、入退室者の監視や
鍵の管理のために管理者を常時配置する必要があり、人
件費が嵩むという問題があった。
【0005】また、保管箱の鍵は誰でも使用することが
できるため、貴重品を保管箱に収納した者以外の者であ
っても当該貴重品の持出しが可能であり、貴重品の不正
な持出しを確実に防止することはできなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために請求項1乃至3に記載の発明では、貴重品を
保管している部屋へ予め登録している者が入室および退
室する場合には、入退室者の他にもう一人予め登録して
いる者の照合を必要とし、両者が一致したときにのみ電
気錠を解錠するようにしている。
【0007】また、請求項4及び請求項5に記載の発明
では、貴重品を保管する場合および保管箱から取出す場
合には、2人の操作者の照合を必要とするとともに、貴
重品を保管箱から取出す場合は、この貴重品を保管した
者と同じ者が操作したときにのみこの貴重品が保管され
ている保管箱の電気錠を解錠するようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】本願の管理システムのブロック図
図2、4、5、7、9に示す。図1及び図2は、請求
項1乃至請求項3の発明に係る実施形態を示し、図3及
び図4は請求項4及び請求項5の発明に係る実施の形態
を示す。先ず、図1は本発明による管理対象である監視
区域としての部屋Aを示す。図2は上記部屋Aを管理す
る管理システムのブロック図を示し、この管理システム
は、操作者の個別情報が入力されると、この個別情報を
制御装置に出力する操作器1、2、3と、部屋Aへの出
入口扉に設けた電気錠LA と、予め監視区域内への入
室を許可されている者の個別情報を照合用データとして
記憶し、操作器1、2、3からの個別情報と照合用デー
タに基づき電気錠を解錠する制御装置5とから構成され
ている。なお、操作器1、2、3は図1に示すように、
操作器1および2は監視区域の外に設置され、操作器3
は監視区域内に設置されている。
【0009】また、図3は、管理対象が保管庫における
保管箱Bを示し、保管庫には複数の保管箱B(B1,B
2・・Bn)を備えている。各保管箱Bには電気錠L
(L1、L2・・・Ln)を有し、また、その内部には
保管物の有無を検出するセンサS(S1,S2・・S
n)が取り付けられている。図4は保管箱Bを管理する
管理システムのブロック図であり、この管理システム
は、操作者の個別情報が入力されると、この個別情報を
制御装置に出力する操作器11、12と、貴重品を保管
するための少なくとも1つの保管箱Bに設けた電気錠L
および検知手段Sと、使用可能な保管箱の識別情報を表
示し、操作者により表示した保管箱のうち1つが選択さ
れると選択信号を出力する選択装置13と、予め保管箱
の使用を許可されている者の個別情報を記憶し、操作器
11,12と選択装置13からの入力信号に応じて電気
錠Lを解錠する制御装置15とから構成されている。
【0010】なお、以下の実施例では、操作器1〜3、
操作器11、12はテンキーと指紋入力部とから構成さ
れ、操作器1〜3、操作器11、12に入力する操作者
の個別情報は暗証番号と指紋としているが、操作器1〜
3、操作器11、12は操作者個人を識別できるもので
あればよく、テンキーと指紋入力部の何れか一方のみで
あってもよく、また、カードリーダ等他の操作器を用い
る場合は、照合用データ等も操作器に対応して変更して
もよい。 〔実施例〕以下に、図1、図2に示した部屋の管理シス
テムの第1の実施例を説明する。
【0011】〔構成〕本願の第1の実施例のブロック図
を図5に示す。操作器1および2(本実施例では、テン
キーと指紋入力部とする)は、監視区域Aの外に設置さ
れ、操作者の個別情報(本実施例では、暗証番号と指紋
とする)が入力すると、入力した暗証番号と指紋を制御
装置5に出力する。
【0012】操作器3(本実施例では、テンキーと指紋
入力部とする)は、監視区域Aの内に設置され、操作者
の個別情報(本実施例では、暗証番号と指紋とする)が
入力すると、入力した暗証番号と指紋を制御装置5に出
力する。電気錠LA は、監視区域Aの出入口扉に設け
られ、制御装置5からの解錠信号が入力すると解錠す
る。
【0013】制御装置5は、制御部51とタイマ52と
照合用データ記憶部53とから構成されている。タイマ
52は、制御部51からの計時開始信号が入力すると所
定時間計時を行い、所定時間計時を行うと制御部51に
計時終了信号を出力し、制御部51からリセット信号が
入力されると計時を終了しリセットする。
【0014】照合用データ記憶部53は、監視区域Aへ
の入室が許可されている者の暗証番号と指紋を予め照合
用データとして記憶している。制御部51は、操作器1
からの暗証番号および指紋が入力すると照合用データ記
憶部53に記憶している照合用データと比較し、両者が
一致するとタイマ52に計時開始信号を出力する。この
後、操作器2より暗証番号と指紋が入力すると、照合用
データ記憶部53に記憶している照合用データのうち操
作器1から入力した暗証番号と指紋を除く照合用データ
と比較し、両者が一致すると電気錠LA に解錠信号を出
力するとともにタイマ52にリセット信号を出力する。
また、タイマ52からの計時終了信号が入力すると、す
べての処理を中止する。
【0015】〔入室時の動作〕次に、第1の実施例の動
作を図6のフローチャートにしたがって説明する。な
お、以下の説明において、第1の操作者とは、監視区域
Aの外部(事務室等)で作業を行っているもののうち、
照合用データ記憶部に照合用データが登録されている者
を言う。したがって、第1の操作者は、照合用データ記
憶部に暗証番号と指紋データ記憶されている者、つま
り、監視区域Aに入室を許可されている者であれば誰で
もよい。また、第2の操作者は、監視区域A内に入室し
て作業を行おうとする者をいい、第3の操作者は、監視
区域Aより退出しようとする者を言うものとする。
【0016】まず、監視区域Aの外部で作業を行ってい
る者である第1の操作者が、監視区域Aに入室しようと
する者である第2の操作者の要請により、操作器1のテ
ンキーで自分の暗証番号を、また、操作器1の指紋入力
部で指紋を入力する。暗証番号が入力した操作器1のテ
ンキーは、制御装置5に対して入力された暗証番号を出
力する。
【0017】また、第1の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器1のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部53に記憶して
いる照合用データと一致するか否かを判断する(S10
1,S102)。
【0018】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S103,S104)。制御部51
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、タイマ52に対して計時開始信号を出
力し、タイマ52の計時を開始する(S105)。
【0019】次に、監視区域Aへの入室者である第2の
操作者が操作器2のテンキーで自分の暗証番号を、ま
た、操作器2の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号
が入力した操作器2のテンキーは、制御装置5に対して
入力された暗証番号を出力する。また、第2の操作者の
指紋を読み取った指紋入力部は、指紋データを出力す
る。
【0020】操作器2のテンキーからの暗証番号および
指紋入力部からの指紋データは制御装置5の制御部51
に入力し、制御部51は、まず入力した暗証番号が照合
用データ記憶部53に記憶している照合用データと一致
するか否かを判断する(S106,S107)。そし
て、暗証番号が一致すると、この暗証番号に対応して照
合用データとして記憶している指紋データと指紋入力部
から入力した指紋データが一致するか否かを判断する
(S108,S109)。
【0021】制御部51は、暗証番号および指紋が予め
記憶している照合用データと一致すると、電気錠LA
に対し解錠信号を出力する(S110)とともに、タイ
マ52にリセット信号を出力する。解錠信号が入力した
電気錠LA は、解錠する。また、リセット信号が入力
したタイマ52は、リセットする。
【0022】なお、制御部51はタイマ52からの計時
終了信号が入力した場合(S115,S117)、つま
り、第1の操作者が操作器1により照合操作を行った
後、所定時間以内に第2の操作者の照合操作が行われな
かった場合は、すべての処理を中止し、ステップ101
に戻る。 〔退室時の動作〕監視区域に入室した者が退室する場
合、まず、監視区域Aからの退室者である第3の操作者
は監視区域内のインタホン等により監視区域外の者に退
出することを伝え、操作器1による照合操作を要求す
る。
【0023】すると、入室時と同様に第1の操作者が操
作器1のテンキーで自分の暗証番号を、また、操作器1
の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号が入力した操
作器1のテンキーは、制御装置5に対して入力された暗
証番号を出力する。また、第1の操作者の指紋を読み取
った指紋入力部は、指紋データを出力する。
【0024】操作器1のテンキーからの暗証番号および
指紋入力部からの指紋データは制御装置5の制御部51
に入力し、制御部51は、まず入力した暗証番号が照合
用データ記憶部53に記憶している照合用データと一致
するか否かを判断する(S101,S102)。そし
て、暗証番号が一致すると、この暗証番号に対応して照
合用データとして記憶している指紋データと指紋入力部
から入力した指紋データが一致するか否かを判断する
(S103,S104)。
【0025】制御部51は、暗証番号および指紋が予め
記憶している照合用データと一致すると、タイマ52に
対して計時開始信号を出力し、タイマ52の計時を開始
する(S105)。ここで、ステップ106により、操
作器2より暗証番号の入力の有無がチェックされるが、
退出時には操作器2よりの入力はないから、ステップ1
11に進む。
【0026】次に、監視区域Aからの退室者である第3
の操作者が監視区域A内にある操作器3のテンキーで自
分の暗証番号を、また、操作器3の指紋入力部で指紋を
入力する。暗証番号が入力した操作器3のテンキーは、
制御装置5に対して入力された暗証番号を出力する。
【0027】また、第3の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器3のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部53に記憶して
いる照合用データと一致するか否かを判断する(S11
1,S112)。
【0028】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S113,S114)。制御部51
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、電気錠LA に対し解錠信号を出力す
る(S110)とともに、タイマ52にリセット信号を
出力する。
【0029】解錠信号が入力した電気錠は、解錠する。
また、リセット信号が入力したタイマ52は、リセット
する。制御部51はタイマ52からの計時終了信号が入
力した場合(S115,S116)、つまり、第1の操
作者が操作器1により照合操作を行った後、所定時間以
内に第3の操作者の照合操作が行われなかった場合は、
すべての処理を中止し、ステップ101に戻る。
【0030】なお、本実施例では、制御装置5は、入室
時と退室時の第1の操作者は、照合用データ記憶部に記
憶されている者であれば誰でもよく、入室時と退室時の
第1の操作者が異なる者であっても電気錠は解錠する。
しかし、入室時には、入室者である第2の操作者の暗証
番号と指紋データとこの入室者の入室時の第1の操作者
の暗証番号と指紋データとを対応させて退室確認データ
として記憶し、退室時には操作器1および操作器3から
の暗証番号と指紋データが退室確認データと一致したと
きにのみ電気錠を解錠するようにし、入室時と退室時の
第1の操作者が同じ者になるようにしてもよい。 〔実施例2〕 〔構成〕本願の第2の実施例のブロック図を図7に示
す。
【0031】操作器1、2、3と電気錠LA は、実施
例1と同じであるので説明は省略する。報知装置6は、
監視区域外に設置され、制御装置5からのメッセージ信
号が入力すると、このメッセージを音声や文字により監
視区域外の者に報知する。制御装置5は、実施例1と同
じタイマと照合用データ記憶部53に加え、制御部51
と入室者データ記憶部54とから構成されている。タイ
マ部52と照合用データ記憶部53は実施例1と同じで
あるので、説明は省略する。
【0032】入室者データ記憶部54は、制御部51か
らの入室者データを入力すると当該入室者データを記憶
し、削除信号が入力されると、当該入室者データを削除
する。制御部51は、操作器1からの暗証番号および指
紋データが入力すると照合用データ記憶部53に記憶し
ている照合用データと比較し、両者が一致するとタイマ
に計時開始信号を出力する。この後、操作器2より暗証
番号と指紋データが入力すると、照合用データ記憶部5
3に記憶している照合用データのうち操作器1から入力
した暗証番号と指紋データを除く照合用データと比較
し、両者が一致すると電気錠に解錠信号を出力するとと
もにタイマ52にリセット信号を出力し、操作器2から
の暗証番号と指紋データを入室者データ記憶部54に出
力する。また、操作器3からの暗証番号および指紋デー
タが入力すると入室者データ記憶部54に記憶している
入室者データと比較し、両者が一致すると、報知装置6
にメッセージ信号を出力するとともに、タイマ52に計
時開始信号を出力する。この後、操作器1から照合用デ
ータ記憶部53に記憶している暗証番号および指紋が入
力すると、電気錠LA を解錠するとともにタイマ52
にリセット信号を出力し、入室者データ記憶部54に削
除信号を出力し入室者データ記憶部54に記憶している
当該入室者データを削除する。さらに、タイマ52から
の計時終了信号が入力すると、すべての処理を中止す
る。
【0033】〔入室時の動作〕次に、第2の実施例の動
作を図8のフローチャートにしたがって説明する。ま
ず、第1の操作者が操作器1のテンキーで自分の暗証番
号を、また、操作器1の指紋入力部で指紋を入力する。
暗証番号が入力した操作器1のテンキーは、制御装置5
に対して入力された暗証番号を出力する。
【0034】また、第1の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器1のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部に記憶している
照合用データと一致するか否かを判断する(S201,
S202)。
【0035】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S203,S204)。制御部51
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、タイマ52に対して計時開始信号を出
力し、タイマ52の計時を開始する(S205)。
【0036】次に、監視区域への入室者である第2の操
作者が操作器2のテンキーで自分の暗証番号を、また、
操作器2の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号が入
力した操作器2のテンキーは、制御装置5に対して入力
された暗証番号を出力する。また、第2の操作者の指紋
を読み取った指紋入力部は、指紋データを出力する。
【0037】操作器2のテンキーからの暗証番号および
指紋入力部からの指紋データは制御装置の制御部51
に入力し、制御部51は、まず入力した暗証番号が照合
用データ記憶部53に記憶している照合用データと一致
するか否かを判断する(S206,S207)。そし
て、暗証番号が一致すると、この暗証番号に対応して照
合用データとして記憶している指紋データと指紋入力部
から入力した指紋データが一致するか否かを判断する
(S208,S209)。
【0038】制御部51は、暗証番号および指紋が予め
記憶している照合用データと一致すると、操作器2から
入力した暗証番号と指紋データを入室者データ記憶部5
4に出力する。制御部51からの入室者データが入力し
た入室者データ記憶部54は、入力した入室者データを
記憶する(S210)。
【0039】また制御部51は、電気錠LAに対し解錠
信号を出力する(S211)とともに、タイマ52にリ
セット信号を出力する。解錠信号が入力した電気錠は、
解錠する。また、リセット信号が入力したタイマ52
は、リセットする。なお、制御部51はタイマ52から
の計時終了信号が入力した場合(S220,S22
1)、つまり、第1の操作者が操作器1により照合操作
を行った後、所定時間以内に第2の操作者の照合操作が
行われなかった場合は、すべての処理を中止し、ステッ
プ201に戻る。
【0040】〔退室時の動作〕監視区域に入室した者が
退室する場合、まず、監視区域からの退室者である第3
の操作者は操作器3のテンキーで自分の暗証番号を、ま
た、操作器3の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号
が入力した操作器3のテンキーは、制御装置5に対して
入力された暗証番号を出力する。
【0041】また、第3の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器3のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が入室者データ記憶部54に記憶して
いる入室者データと一致するか否かを判断する。
【0042】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して入室者データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S212,S213)。制御部51
は、暗証番号および指紋が入室者用データと一致する
と、報知装置6に対して監視区域外の者に照合操作を要
求するメッセージであるメッセージ信号を出力する(S
214)。
【0043】メッセージ信号が入力した報知装置6は、
文字や音声により監視区域外の者に照合操作を要求する
メッセージを出力する。このメッセージにより、監視区
域外の第1の操作者は操作器1のテンキーで自分の暗証
番号を、また、操作器1の指紋入力部で指紋を入力す
る。暗証番号が入力した操作器1のテンキーは、制御装
置5に対して入力された暗証番号を出力する。
【0044】また、第1の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器1のテンキ
ーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データは
制御装置5の制御部51に入力し、制御部51は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部53に記憶して
いる照合用データと一致するか否かを判断する(S21
5,S216)。
【0045】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S217,S218)。制御部51
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、電気錠に対し解錠信号を出力する(S
219)。
【0046】解錠信号が入力した電気錠は、解錠する。
なお、本実施例では制御装置5は、入室時と退室時の第
1の操作者は、照合用データ記憶部53に記憶されてい
る者であれば誰でもよく、入室時と退室時の第1の操作
者が異なる者であっても電気錠は解錠する。しかし、入
室時には、入室者である第2の操作者の暗証番号と指紋
データとこの入室者の入室時の第1の操作者の暗証番号
と指紋データとを対応させて退室確認データとして記憶
し、退室時には操作器1および操作器3からの暗証番号
と指紋データが退室確認データと一致したときにのみ電
気錠を解錠するようにし、入室時と退室時の第1の操作
者が同じ者になるようにしてもよい。
【0047】また、入室時データとして暗証番号と指紋
データの両方を入室者データとして記憶しているが、ど
ちらか一方を入室者データとするようにしてもよい。 〔実施例3〕次に、図3及び図4に示した監視対象が保
管倉庫の保管箱である管理システムの実施例である第3
の実施例について説明する。なお、以下の説明におい
て、第4の操作者及び第5の操作者とは、保管箱へのア
クセスを許される2名の操作者をいう。
【0048】〔構成〕本願の第3の実施例のブロック図
を図9に示す。操作器11および12(本実施例では、
テンキーと指紋入力部とする)は、操作者の個別情報
(本実施例では、暗証番号と指紋とする)が入力する
と、入力した暗証番号と指紋を制御装置15に出力す
る。
【0049】電気錠L(L1〜Ln)は、各保管箱B
(B1〜Bn)に設けられ、制御装置15からの解錠信
号が入力すると解錠し、施錠信号が入力すると施錠す
る。検知手段S1〜Snは、各保管箱B(B1〜Bn)
に設けられ、保管箱内の物体の存在を検知すると制御装
置15に対し検知信号を出力する。選択装置13は、制
御装置15からの保管箱Bの識別情報が入力すると、こ
の識別情報を表示する表示部131と、表示した識別情
報のうち操作者が選択した識別情報を選択信号として制
御装置15に出力する入力部132とから構成されてい
る。
【0050】制御装置15は、制御部151とタイマ1
52と照合用データ記憶部153と利用データ記憶部1
54とから構成されている。タイマ152は、制御部1
51からの計時開始信号が入力すると所定時間計時を行
い、所定時間計時を行うと制御部に計時終了信号を出力
し、制御部151からリセット信号が入力されると計時
を終了しリセットする。
【0051】照合用データ記憶部153は、保管箱の利
用が許可されている者の暗証番号と指紋を予め照合用デ
ータとして記憶している。利用データ記憶部154は、
制御部151から保管箱の識別情報と操作器11および
12で入力された暗証番号と指紋データが入力すると、
当該識別情報と暗証番号および指紋データを利用データ
として記憶し、削除信号が入力されると、当該利用デー
タを削除する。
【0052】制御部151は、操作器11からの暗証番
号および指紋が入力すると照合用データ記憶部154に
記憶している照合用データと比較し、両者が一致すると
タイマ152に計時開始信号を出力する。この後、タイ
マの計時中に操作器12より暗証番号と指紋が入力する
と、照合用データ記憶部153に記憶している照合用デ
ータのうち操作器11から入力した暗証番号と指紋を除
く照合用データと比較し、両者が一致すると検知手段S
からの検知信号に基づき空きの保管箱Bの識別情報を選
択装置13の表示部131に出力する。また、操作器1
1および操作器12から入力した暗証番号と指紋データ
が利用データ記憶手段154に記憶している利用データ
とが一致すると、空きの保管箱の識別情報に加え第4お
よび第5の操作者がすでに貴重品を保管している保管箱
の識別情報を選択装置13の表示部131に出力する。
選択装置13の入力部132からの選択信号が入力する
と、選択された保管箱Bnの電気錠Lnに解錠信号を出
力するとともにタイマ152にリセット信号を出力し、
当該保管箱Bnの扉が閉じると電気錠Lnに施錠信号を
出力する。このとき、空の保管箱が選択され、当該保管
箱Bnの扉が閉じた後、当該保管箱Bnに設けた検知手
段Snより検知信号が入力していた場合は、選択された
保管箱Bnの識別情報と操作器11および12からの暗
証番号と指紋データを利用データとして利用データ記憶
部154に出力する。また、第4および第5の操作者に
よりすでに貴重品を保管していた保管箱が選択され、さ
らに当該保管箱の扉が閉じた後、当該保管箱に設けた検
知手段より検知信号が入力していなかった場合は、利用
データ記憶部154から当該保管箱に対する利用データ
を削除する削除信号を出力する。なお、空の保管箱が選
択され、当該保管箱の扉が閉じた後、当該保管箱に設け
た検知手段より検知信号が入力してなかった場合は、利
用データは出力しない。また、第4および第5の操作者
がすでに貴重品を保管していた保管箱が選択され、さら
に当該保管箱の扉が閉じた後、当該保管箱に設けた検知
手段より検知信号が入力していた場合は、削除信号は出
力しない。さらに、タイマ152からの計時終了信号が
入力すると、すべての処理を中止する。
【0053】〔収納時の動作〕次に、第3の実施例の動
作を図10及び図11のフローチャートにしたがって説
明する。まず、第4の操作者が操作器11のテンキーで
自分の暗証番号を、また、操作器11の指紋入力部で指
紋を入力する。
【0054】暗証番号が入力した操作器11のテンキー
は、制御装置15に対して入力された暗証番号を出力す
る。また、第4の操作者の指紋を読み取った指紋入力部
は、指紋データを出力する。操作器11のテンキーから
の暗証番号および指紋入力部からの指紋データは制御装
置15の制御部151に入力し、制御部151は、まず
入力した暗証番号が照合用データ記憶部153に記憶し
ている照合用データと一致するか否かを判断する(S3
01,S302)。
【0055】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S303,S304)。制御部151
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、タイマ152に対して計時開始信号を
出力し、タイマの計時を開始する(S305)。
【0056】次に、第5の操作者が操作器12のテンキ
ーで自分の暗証番号を、また、操作器12の指紋入力部
で指紋を入力する。暗証番号が入力した操作器12のテ
ンキーは、制御装置15に対して入力された暗証番号を
出力する。また、第5の操作者の指紋を読み取った指紋
入力部は、指紋データを出力する。
【0057】操作器12のテンキーからの暗証番号およ
び指紋入力部からの指紋データは制御装置15の制御部
151に入力し、制御部151は、まず入力した暗証番
号が照合用データ記憶部153に記憶している照合用デ
ータと一致するか否かを判断する(S306,S30
7)。そして、暗証番号が一致すると、この暗証番号に
対応して照合用データとして記憶している指紋データと
指紋入力部から入力した指紋データが一致するか否かを
判断する(S308,S309)。
【0058】制御部151は、暗証番号および指紋が予
め記憶している照合用データと一致すると、操作器11
および12から入力した暗証番号と指紋データが利用デ
ータ記憶部154に記憶している利用データと一致する
か否かを判断する(S310)。ステップ310で、操
作器11および12から入力した暗証番号と指紋データ
が利用データ記憶部154に記憶している利用データと
一致しない、つまり、第4の操作者および第5の操作者
が貴重品を保管していない場合は、制御部15は選択装
置13の表示部131に貴重品を保管していない空の保
管箱の識別情報を出力する(S311)。
【0059】保管箱の識別情報が入力した表示部131
は、入力した保管箱の識別情報、つまり、空の保管箱を
図や文字により表示する。第4の操作者または第5の操
作者は、表示部131に表示した保管箱の情報をもとに
利用する保管箱を選択し、入力部132より保管箱の識
別情報を入力する。
【0060】入力部132は、保管箱の識別情報が入力
されると選択信号として制御装置15の制御部151に
出力する。選択信号を入力した制御部151は(S31
2)、選択された保管箱の電気錠に対し解錠信号を出力
するとともにタイマ152にリセット信号を出力する
(S313)。
【0061】解錠信号が入力した電気錠は解錠し、リセ
ット信号が入力したタイマ152はリセットする。第4
および第5の操作者は、選択した保管箱の電気錠が解錠
し、当該保管箱の扉が開放すると、保管箱に貴重品を収
納し扉を閉める。制御部151は、当該保管箱の扉が閉
じると当該保管箱の電気錠に施錠信号を出力する(S3
15)。このとき、制御部151は、空であった当該保
管箱に貴重品が収納され、当該保管箱に設けた検知手段
から検知信号が入力している、つまり、当該保管箱に貴
重品が収納されていると、選択された保管箱の識別情報
と操作器11および12で読取った暗証番号と指紋を利
用データ記憶部154に出力する(S316,S31
7)。
【0062】施錠信号が入力した電気錠Lnは、施錠す
る。利用データ記憶部154は、保管箱の識別情報と第
4および第5の操作者の暗証番号と指紋を利用データと
して記憶する(S318)。なお、制御部151は、ス
テップ317で当該保管箱に設けた検知手段から検知信
号が入力していない、つまり当該保管箱に貴重品が収納
されていないと、選択された保管箱の識別情報と操作器
11および12で読取った暗証番号と指紋は利用データ
記憶部154に出力せずに処理を終了し、ステップ30
1に戻る(S317)。
【0063】また、制御部151はタイマ152からの
計時終了信号が入力した場合(S319,S320,S
321)、つまり、第4の操作者が操作器11により照
合操作を行った後、所定時間以内に第5の操作者の照合
操作が行われなかった場合や、第4及び第5の操作者が
操作器11及び12により照合操作を行った後、所定時
間以内に保管箱を選択しなかった場合は、すべての処理
を中止し、ステップ301に戻る。
【0064】〔返却時の動作〕まず、第4の操作者が操
作器11のテンキーで自分の暗証番号を、また、操作器
11の指紋入力部で指紋を入力する。暗証番号が入力し
た操作器11のテンキーは、制御装置5に対して入力さ
れた暗証番号を出力する。
【0065】また、第4の操作者の指紋を読み取った指
紋入力部は、指紋データを出力する。操作器11のテン
キーからの暗証番号および指紋入力部からの指紋データ
は制御装置15の制御部151に入力し、制御部151
は、まず入力した暗証番号が照合用データ記憶部153
に記憶している照合用データと一致するか否かを判断す
る(S301,S302)。
【0066】そして、暗証番号が一致すると、この暗証
番号に対応して照合用データとして記憶している指紋デ
ータと指紋入力部から入力した指紋データが一致するか
否かを判断する(S303,S304)。制御部151
は、暗証番号および指紋が予め記憶している照合用デー
タと一致すると、タイマ152に対して計時開始信号を
出力し、タイマ152の計時を開始する(S305)。
【0067】次に、第5の操作者が操作器12のテンキ
ーで自分の暗証番号を、また、操作器12の指紋入力部
で指紋を入力する。暗証番号が入力した操作器12のテ
ンキーは、制御装置15に対して入力された暗証番号を
出力する。また、第5の操作者の指紋を読み取った指紋
入力部は、指紋データを出力する。
【0068】操作器12のテンキーからの暗証番号およ
び指紋入力部からの指紋データは制御装置15の制御部
151に入力し、制御部151は、まず入力した暗証番
号が照合用データ記憶部153に記憶している照合用デ
ータと一致するか否かを判断する(S306,S30
7)。そして、暗証番号が一致すると、この暗証番号に
対応して照合用データとして記憶している指紋データと
指紋入力部から入力した指紋データが一致するか否かを
判断する(S308,S309)。
【0069】制御部151は、暗証番号および指紋が予
め記憶している照合用データと一致すると、操作器11
および12から入力した暗証番号と指紋が利用データ記
憶部154に記憶している利用データと一致するか否か
を判断する(S310)。ステップ310で、操作器1
1および12から入力した暗証番号と指紋が利用データ
記憶部154に記憶している利用データと一致した、つ
まり、第4の操作者および第5の操作者がすでに保管箱
に貴重品を保管している場合は、制御部151は選択装
置13の表示部131に貴重品を保管していない空の保
管箱の識別情報に加え、利用データ記憶部154に記憶
している利用データをもとに当該第4および第5の操作
者が既に貴重品を保管している保管箱の識別情報を出力
する(S311)。
【0070】保管箱の識別情報が入力した表示部131
は、入力した保管箱の識別情報、つまり、空の保管箱と
すでに第4および第5の操作者が貴重品を保管している
保管箱を図や文字により表示する。第4の操作者または
第5の操作者は、表示部131に表示した保管箱の情報
をもとに利用する保管箱を選択し、入力部132より保
管箱の識別情報を入力する。
【0071】入力部132は、保管箱の識別情報が入力
されると選択信号として制御装置15の制御部151に
出力する。選択信号を入力した制御部151は(S31
2)、選択された保管箱の電気錠に対し解錠信号を出力
するとともにタイマ152にリセット信号を出力する
(S313)。
【0072】解錠信号が入力した電気錠は解錠し、リセ
ット信号が入力したタイマ152はリセットする。第4
および第5の操作者は、選択した保管箱の電気錠が解錠
し、当該保管箱の扉が開放すると、保管箱に貴重品を収
納し扉を閉める。制御部151は、当該保管箱の扉が閉
じると当該保管箱の電気錠に施錠信号を出力する(S3
15)。このとき、制御部151は、予め貴重品が収納
されていた保管箱から貴重品が取り出され、当該保管箱
に設けた検知手段から検知信号が入力していない、つま
り当該保管箱に貴重品が収納されていないと、選択され
た保管箱の識別情報と操作器11および12で読取った
暗証番号と指紋を利用データ記憶部154から削除する
ための削除信号を利用者データ記憶部に出力する(S3
16,S322)。 施錠信号が入力した電気錠は、施
錠する。
【0073】利用データ記憶部154は、削除信号が入
力すると、当該保管箱に対応する利用データを削除する
(S323)。なお、制御部151は、ステップ322
で当該保管箱に設けた検知手段から検知信号が入力して
いる、つまり当該保管箱に貴重品が収納されていると、
利用データ記憶部154へ削除信号を出力せずに処理を
終了し、ステップ301に戻る。
【0074】また、制御部151はタイマ152からの
計時終了信号が入力した場合(S319,S320,S
321)、つまり、第4の操作者が操作器11により照
合操作を行った後、所定時間以内に第5の操作者の照合
操作が行われなかった場合や、第4の及び第5操作者が
操作器11及び12により照合操作を行った後、所定時
間以内に保管箱を選択しなかった場合は、すべての処理
を中止し、ステップ301に戻る。
【0075】なお、上記実施例1乃至3で、指紋の照合
を所定回数(例えば3回)までとし、3回照合しても照
合用データまたは利用データと一致しない場合は、処理
を中止するようにしてもよい。また、実施例3では、保
管箱に保管した貴重品を取り出す場合、操作器11及び
12で読み取った暗証番号と指紋が利用データ記憶部に
記憶した利用データと一致したときにのみ貴重品を保管
している保管箱の電気錠を解錠するようにしているが、
利用データ記憶部を設けずに、操作器11及び12で読
み取った暗証番号と指紋が照合用データ記憶部に記憶し
ている暗証番号及び指紋データと一致したときに、選択
装置により貴重品を保管している保管箱が選択されると
当該保管箱の電気錠を解錠するようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】貴重品が保管されている部屋への入室お
よび退室の際には、入退室者を確認する管理者が必要と
なるため、室内への不正な入室(指紋を照合していない
者の同時入室等)の管理、および、退室時の貴重品の不
正な持出しの管理等を確実に行うことができる。
【0077】また、保管箱を解錠するためには、2人の
操作者が必要になるため、作業中の不正な持出しを操作
者相互に監視することができる。さらに、貴重品を保管
した操作者と同じ2人の操作者が操作しなければ保管箱
を解錠することができないため、保管箱内の貴重品の不
正な持出しを防止し、貴重品を確実に保護、管理するこ
とができる。
【0078】また、貴重品が保管されている部屋への入
退室者の監視や保管箱の鍵の管理を行う者を常時配置し
ておく必要がなくなり、安価なシステムを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1,第2の実施例の監視区域を示す図であ
る。
【図2】第1,第2の実施例の管理システムのブロック
図である。
【図3】第3の実施例の監視対象である保管庫を示す図
である。
【図4】第3の実施例の管理システムのブロック図であ
る。
【図5】第1の実施例のブロック図である。
【図6】第1の実施例の制御装置のフローチャートであ
る。
【図7】第2の実施例のブロック図である。
【図8】第2の実施例の制御装置のフローチャートであ
る。
【図9】第3の実施例のブロック図である。
【図10】第3の実施例の制御装置のフローチャートで
ある。
【図11】第3の実施例の制御装置のフローチャートで
ある。
【符号の説明】 1、2、3、11、12 操作器 5、15 制御装置 13 選択装置 51、151 制御部 52、152 タイマ 53 153 照合データ記憶部 54 入室者データ記憶部 154 利用データ記憶部 B1〜Bn 保管箱 LA ,L1〜Ln 電気錠 S1〜Sn 検出手段
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視区域外に設置し、操作者の個別情報
    を読取る第1の操作器および第2の操作器と、 監視区域内に設置し、操作者の個別情報を読取る第3の
    操作器と、 監視区域への出入口扉に設置した電気錠と、 予め操作者の個別情報を照合用データとして記憶してお
    き、前記第1、第2、第3の操作器で読取った個別情報
    と照合用データに基づき前記電気錠を解錠する制御装置
    とを有し、 前記制御装置は、 第1の操作器で読取った個別情報が照合用データと一致
    すると、所定時間第2および第3の操作器による個別情
    報の読取りを許容し、 第2または第3の操作器で読取った個別情報が照合用デ
    ータのうち第1の操作器で読取った個別情報以外の照合
    用データと一致するとき、電気錠を解錠することを特徴
    とする管理システム。
  2. 【請求項2】 監視区域外に報知手段を設け、 前記制御装置は、 第1の操作器で読取った個別情報が照合用データと一致
    すると、所定時間第2の操作器による個別情報の読取り
    を許容し、 第2の操作器で読取った個別情報が照合用データのうち
    第1の操作器で読取った個別情報以外の照合用データと
    一致するとき、第2の操作器で読取った個別情報を入室
    者データとして記憶するとともに電気錠を解錠し、 第3の操作器で読取った個別情報が入室者データと一致
    すると、第1の操作器による照合操作を促すメッセージ
    を報知手段より出力させ、 その後、第1の操作器で読取った個別情報が照合用デー
    タと一致すると、電気錠を解錠動作させるとともに、第
    3の操作器で読取った個別情報を入室者データから削除
    することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、第2の操作器で読取っ
    た個別情報が照合用データのうち第1の操作器で読取っ
    た個別情報以外の照合用データと一致すると、第1およ
    び第2の操作器で読取った個別情報を入室者データとし
    て記憶するとともに電気錠を解錠し、 第3の操作器で読取った個別情報が入室者データと一致
    し、さらに第1の操作器で読取った個別情報が第3の操
    作器で読取った個別情報に対応する入室者データと一致
    すると電気錠を解錠するとともに、当該入室者データを
    削除することを特徴とする請求項1または2に記載の管
    理システム。
  4. 【請求項4】 1または複数の保管箱を有する保管庫
    と、 操作者の個別情報を読取る第1および第2の操作器と、 使用可能な保管箱を表示するとともに、保管箱を選択す
    る選択装置と、 各保管箱の扉に設置される電気錠と、 各保管箱内の物体の存在を検知し検知信号を出力する検
    知手段と、 保管庫の利用を許容されている操作者の個別情報を照合
    用データとして予め記憶しておき、第1および第2の操
    作器で読取った個別情報と照合用データに基づき前記電
    気錠を解錠する制御装置とを有し、 前記制御装置は、 第1の操作器で読取った個別情報と第2の操作器で読取
    った個別情報が照合用データと一致すると、検知手段か
    らの検知信号に基づき空の保管箱を選択表示し、さらに
    当該個別情報が利用データと一致すると当該操作者がす
    でに利用している保管箱を選択装置に表示し、 選択装置により表示した保管箱が選択されると、選択さ
    れた保管箱の電気錠を解錠し、当該保管箱の扉を閉じた
    ときに検知手段からの検知信号が入力していると、第1
    及び第2の操作器で読み取った個別情報を当該保管箱の
    識別情報に対する利用データとして記憶するようにし
    た。ことを特徴とする管理システム。
  5. 【請求項5】 1または複数の保管箱を有する保管庫
    と、 操作者の個別情報を読取る第1および第2の操作器と、 使用可能な保管箱を表示するとともに、保管箱を選択す
    る選択装置と、 各保管箱の扉に設置される電気錠と、 各保管箱内の物体の存在を検知し検知信号を出力する検
    知手段と、 保管庫の利用を許容されている操作者の個別情報を照合
    用データとして予め記憶しておき、第1および第2の操
    作器で読取った個別情報と照合用データに基づき前記電
    気錠を解錠する制御装置とを有し、 前記制御装置は、 第1の操作器で読取った個別情報が照合用データと一致
    すると、所定時間第2の操作器による個別情報の読取り
    を許容し、 第2の操作器で読取った個別情報が照合用データのうち
    第1の操作器で読取った個別情報以外の照合用データと
    一致すると、検知手段からの検知信号に基づき空の保管
    箱を選択装置に表示し、 第1および第2の操作器で読取った個別情報が、利用デ
    ータとしてすでに利用されている保管箱の識別情報に対
    応して記憶している個別情報と一致すると、空の保管箱
    に加え当該操作者がすでに利用している保管箱を選択装
    置に表示し、 選択装置により空の保管箱が選択されると、選択された
    保管箱の電気錠を解錠するとともに、当該保管箱の扉を
    閉じたときに検知手段からの検知信号が入力していると
    第1および第2の操作器で読取った個別情報を選択され
    た保管箱の識別情報に対する利用データとして記憶し、 当該操作者がすでに利用している保管箱が選択される
    と、選択された保管箱の電気錠を解錠するとともに、当
    該保管箱の扉を閉じたときに検知手段からの検知信号が
    入力していなければ、利用データとして記憶している当
    該保管箱の識別情報とその識別情報に対する個別情報を
    利用データから削除することを特徴とする管理システ
    ム。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225980A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Nec Infrontia Corp 入退室管理方法および装置

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