JPH11141171A - 地下タンクの設置方法 - Google Patents
地下タンクの設置方法Info
- Publication number
- JPH11141171A JPH11141171A JP9306910A JP30691097A JPH11141171A JP H11141171 A JPH11141171 A JP H11141171A JP 9306910 A JP9306910 A JP 9306910A JP 30691097 A JP30691097 A JP 30691097A JP H11141171 A JPH11141171 A JP H11141171A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- tank
- hole
- excavated
- frame body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 崩壊しやすい地盤に容易に地下タンクを設置
すること。 【解決手段】 所定深さの穴(H)を掘削し、その穴
(H)の底部(B)に枠体(1)を構築し、その枠体
(1)の内部を掘削して枠体(1)を沈下させ、所定位
置に沈下した枠体(1)内にタンク(5)を設置する。
すること。 【解決手段】 所定深さの穴(H)を掘削し、その穴
(H)の底部(B)に枠体(1)を構築し、その枠体
(1)の内部を掘削して枠体(1)を沈下させ、所定位
置に沈下した枠体(1)内にタンク(5)を設置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に設けるガソ
リンタンク、LPガスタンク、その他のタンクの設置方
法に関する。
リンタンク、LPガスタンク、その他のタンクの設置方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下タンクはその設置に際して設置場所
の土質を考慮して埋設作業を行わねばならない。
の土質を考慮して埋設作業を行わねばならない。
【0003】すなわち、タンクを埋設する所望の深さま
で素掘りの出来る土質の場合は、素掘りした穴の中にタ
ンクを設置し、必要な配管を施してタンクのまわりに土
砂を投入してタンクの埋設が行われる。しかしながら、
地下水のない砂層やよく締まった砂層や礫層のように山
留めが必要な軟弱地盤での埋設作業では、例えば矢板や
シールドパイルを打ち込んで掘削しなければならない。
で素掘りの出来る土質の場合は、素掘りした穴の中にタ
ンクを設置し、必要な配管を施してタンクのまわりに土
砂を投入してタンクの埋設が行われる。しかしながら、
地下水のない砂層やよく締まった砂層や礫層のように山
留めが必要な軟弱地盤での埋設作業では、例えば矢板や
シールドパイルを打ち込んで掘削しなければならない。
【0004】しかしながら、一般に山留め工法は作業が
面倒であり、コスト高となる。そのために本出願人は、
特公平1−23629号公報において、枠体の底部を掘
削して枠体を沈め、底部に基礎を作り、その基礎の上に
タンクを設置する技術を開示した。かかる公知技術はそ
れ自体有効なものであるが、枠体の解体等が面倒であっ
た。
面倒であり、コスト高となる。そのために本出願人は、
特公平1−23629号公報において、枠体の底部を掘
削して枠体を沈め、底部に基礎を作り、その基礎の上に
タンクを設置する技術を開示した。かかる公知技術はそ
れ自体有効なものであるが、枠体の解体等が面倒であっ
た。
【0005】そこで、本発明者は種々研究の結果、さら
に改良できることを見出した。
に改良できることを見出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、砂層等の崩壊しやすい地盤に適する作業性のよい地
下タンクの設置方法を提供するにある。
は、砂層等の崩壊しやすい地盤に適する作業性のよい地
下タンクの設置方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、地盤中
に埋設される地下タンクの設置方法において、所定深さ
の穴を掘削し、その掘削した穴の底部にタンクを内部に
設置できる鉄筋コンクリート製の枠体を構築し、その枠
体の内部を掘削して枠体を沈下させ、所定位置まで沈下
した後に内部にタンクを設置するようになっている。
に埋設される地下タンクの設置方法において、所定深さ
の穴を掘削し、その掘削した穴の底部にタンクを内部に
設置できる鉄筋コンクリート製の枠体を構築し、その枠
体の内部を掘削して枠体を沈下させ、所定位置まで沈下
した後に内部にタンクを設置するようになっている。
【0008】枠体の沈降させる位置は穴の底面と枠体の
頂部とがほぼ一致するのが好ましい。また、タンクを設
置するには公知の態様でよく、枠体の底部には砂利等の
栗石を敷設し、その上にコンクリート製の基礎を構築す
るのがよい。
頂部とがほぼ一致するのが好ましい。また、タンクを設
置するには公知の態様でよく、枠体の底部には砂利等の
栗石を敷設し、その上にコンクリート製の基礎を構築す
るのがよい。
【0009】タンクは現場で溶接等により組立てること
ができ、或いは予め工場で組立てたものを設置してもよ
く、現場の状況に応じて適宜選択すればよい。
ができ、或いは予め工場で組立てたものを設置してもよ
く、現場の状況に応じて適宜選択すればよい。
【0010】本発明は、地下水のない砂層のよく締まっ
た砂層または礫層のように崩壊しやすい地盤において好
適に実施されるが、その他の地盤においても実施可能で
ある。
た砂層または礫層のように崩壊しやすい地盤において好
適に実施されるが、その他の地盤においても実施可能で
ある。
【0011】本発明では、始めに比較的浅い穴を掘削
し、その穴の底部の上で枠体を構築し、その枠体の内部
を掘削することによって枠体を沈降させるので、周囲の
地盤の崩壊を完全に防止できる。しかも作業が比較的に
容易であるから工期を短縮することができる。
し、その穴の底部の上で枠体を構築し、その枠体の内部
を掘削することによって枠体を沈降させるので、周囲の
地盤の崩壊を完全に防止できる。しかも作業が比較的に
容易であるから工期を短縮することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の形態
を説明する。
を説明する。
【0013】図1に示すように、砂層等の崩壊しやすい
地盤Gの中に地下タンクを設置する場合、オープンカッ
トで穴Hを掘削する。この穴Hの底部Bの深さDは約1
m位であり、側面Sは水平面に対して崩壊しない角度
θ、例えば45度位で傾斜している。必要に応じて傾斜
している側面Sの法肩や法尻に排水や集水溝を設け、ま
たシート張りや土留め板などを設けて側面すなわち法面
を保護してもよい。
地盤Gの中に地下タンクを設置する場合、オープンカッ
トで穴Hを掘削する。この穴Hの底部Bの深さDは約1
m位であり、側面Sは水平面に対して崩壊しない角度
θ、例えば45度位で傾斜している。必要に応じて傾斜
している側面Sの法肩や法尻に排水や集水溝を設け、ま
たシート張りや土留め板などを設けて側面すなわち法面
を保護してもよい。
【0014】次いで、図2に示すように、四角筒状の鉄
筋コンクリート枠体1(平面形状は図5参照)を作るた
めに、その枠体1を囲む型枠2を設置するが、一対の型
枠2の間にはあらかじめ鉄筋を配筋しておく。この型枠
2は公知の態様でパネルや端太やセパレータを用いて構
成することができる。この型枠2の内側の底部には枠体
1の切羽部分1a(図3参照)を形成するために傾斜部
2aが設けられている。
筋コンクリート枠体1(平面形状は図5参照)を作るた
めに、その枠体1を囲む型枠2を設置するが、一対の型
枠2の間にはあらかじめ鉄筋を配筋しておく。この型枠
2は公知の態様でパネルや端太やセパレータを用いて構
成することができる。この型枠2の内側の底部には枠体
1の切羽部分1a(図3参照)を形成するために傾斜部
2aが設けられている。
【0015】型枠2が構成されたならば、型枠2の間に
コンクリートを打設する。コンクリートの養生期間が経
過して、枠体が所定の強度(例えば210kg/cm2
以上)が確保できたならば、枠型を撤去し、鉄筋コンク
リート製の枠体1が完成する。
コンクリートを打設する。コンクリートの養生期間が経
過して、枠体が所定の強度(例えば210kg/cm2
以上)が確保できたならば、枠型を撤去し、鉄筋コンク
リート製の枠体1が完成する。
【0016】このようにして、完成した枠体1は穴Hの
底部B上に載置されている。そこで枠体1の内側の底部
Bの土砂を掘削し、取りのぞく。この掘削作業は例えば
パワーシャベル等で行うことができるが、切羽部分1a
は手掘りとなる。このように枠体1の内側を掘削するこ
とにより枠体1は沈下する。したがって、この掘削作業
は枠体1が傾斜せずに水平に沈下するように行われる。
この枠体1の沈降作業は枠体1の頂面1bがあらかじめ
掘削した穴Hの底部Bとほぼ一致する所まで行われる。
その状態が図3に示されている。
底部B上に載置されている。そこで枠体1の内側の底部
Bの土砂を掘削し、取りのぞく。この掘削作業は例えば
パワーシャベル等で行うことができるが、切羽部分1a
は手掘りとなる。このように枠体1の内側を掘削するこ
とにより枠体1は沈下する。したがって、この掘削作業
は枠体1が傾斜せずに水平に沈下するように行われる。
この枠体1の沈降作業は枠体1の頂面1bがあらかじめ
掘削した穴Hの底部Bとほぼ一致する所まで行われる。
その状態が図3に示されている。
【0017】図3から解るように枠体1はケーソン工事
と同様にして所定の深さに設置することができる。
と同様にして所定の深さに設置することができる。
【0018】このように枠体1が所定の深さに設置され
たならば、図4に示すように、枠体1の底部B1の切羽
部分1aに栗石3を設置し、その栗石3の上にコンクリ
ート製の基部4を打設する。打設したコンクリート製の
基部4が固化したならば、タンク5の複数の枕6(図5
参照)を設置し、その上にタンク5を載置し、そしてさ
らにマンホール7を取付ける。しかしながらタンク5の
設置に際して、予め工場で組立てたものを設置してもよ
く、現場で溶接等により組立ててもよい。また図5に示
すように複数本(図示の例では6本)のガス検知管8を
設置する。このタンクおよび付帯設備の設置工法は従来
例と同様である。
たならば、図4に示すように、枠体1の底部B1の切羽
部分1aに栗石3を設置し、その栗石3の上にコンクリ
ート製の基部4を打設する。打設したコンクリート製の
基部4が固化したならば、タンク5の複数の枕6(図5
参照)を設置し、その上にタンク5を載置し、そしてさ
らにマンホール7を取付ける。しかしながらタンク5の
設置に際して、予め工場で組立てたものを設置してもよ
く、現場で溶接等により組立ててもよい。また図5に示
すように複数本(図示の例では6本)のガス検知管8を
設置する。このタンクおよび付帯設備の設置工法は従来
例と同様である。
【0019】このようにしてタンク5およびその付帯設
置の設置工事が完了したならば、枠体1の内側を含めて
穴Hに山砂9を入れて埋戻す。そして、コンクリートの
舗装10を行って工事は完了する。その際にマンホール
7およびガス検知管8の頂部は面一になっている。
置の設置工事が完了したならば、枠体1の内側を含めて
穴Hに山砂9を入れて埋戻す。そして、コンクリートの
舗装10を行って工事は完了する。その際にマンホール
7およびガス検知管8の頂部は面一になっている。
【0020】以上の通り本発明によれば枠体を現場で構
築し、枠体を沈下させればよいので、工事が簡単で工期
も短くてすむ。
築し、枠体を沈下させればよいので、工事が簡単で工期
も短くてすむ。
【0021】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、崩壊しやす
い地盤でも、地下タンクの基礎を容易に構築でき、作業
性がよい。そして現場に応じてタンクを組立てることが
でき、工事中の穴の側面の保護工事も容易にできる。
い地盤でも、地下タンクの基礎を容易に構築でき、作業
性がよい。そして現場に応じてタンクを組立てることが
でき、工事中の穴の側面の保護工事も容易にできる。
【図1】本発明に従って穴を掘削した所を示す側断面
図。
図。
【図2】本発明に従って穴の上に枠体を構築する所を示
す側断面図。
す側断面図。
【図3】本発明に従って枠体を沈降させた所を示す側断
面図。
面図。
【図4】本発明に従ってタンクを設置して埋戻した所を
示す側断面図。
示す側断面図。
【図5】図4のタンクを設置した所を示す平面図。
G・・・地盤 H・・・穴 B・・・底部 B1・・・枠体の底部 S・・・側面(法面) 1・・・枠体 1a・・・切羽部分 1b・・・頂面 2・・・型枠 2a・・・傾斜部 3・・・栗石 4・・・基部 5・・・タンク 6・・・枕 7・・・マンホール 8・・・ガス検知管 9・・・山砂 10・・・コンクリートの舗装
Claims (1)
- 【請求項1】 地盤中に埋設される地下タンクの設置方
法において、所定深さの穴を掘削し、その掘削した穴の
底部にタンクを内部に設置できる鉄筋コンクリート製の
枠体を構築し、その枠体の内部を掘削して枠体を沈下さ
せ、所定位置まで沈下した後に内部にタンクを設置する
ことを特徴とする地下タンクの設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9306910A JPH11141171A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 地下タンクの設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9306910A JPH11141171A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 地下タンクの設置方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141171A true JPH11141171A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17962752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9306910A Pending JPH11141171A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 地下タンクの設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11141171A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012002053A (ja) * | 2010-05-17 | 2012-01-05 | Nisshin Kankyo Co Ltd | タンク類の埋設工法 |
CN109555152A (zh) * | 2017-09-25 | 2019-04-02 | 中石化重型起重运输工程有限责任公司 | 吊装设备的设备基础及地下设施的保护方法 |
-
1997
- 1997-11-10 JP JP9306910A patent/JPH11141171A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012002053A (ja) * | 2010-05-17 | 2012-01-05 | Nisshin Kankyo Co Ltd | タンク類の埋設工法 |
CN109555152A (zh) * | 2017-09-25 | 2019-04-02 | 中石化重型起重运输工程有限责任公司 | 吊装设备的设备基础及地下设施的保护方法 |
CN109555152B (zh) * | 2017-09-25 | 2021-05-07 | 中石化重型起重运输工程有限责任公司 | 吊装设备的设备基础及地下设施的保护方法 |
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