JPH11141136A - 多層建築物の構築方法 - Google Patents

多層建築物の構築方法

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JPH11141136A
JPH11141136A JP30521597A JP30521597A JPH11141136A JP H11141136 A JPH11141136 A JP H11141136A JP 30521597 A JP30521597 A JP 30521597A JP 30521597 A JP30521597 A JP 30521597A JP H11141136 A JPH11141136 A JP H11141136A
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JP
Japan
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floor
structural
predetermined number
structure section
structural part
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JP30521597A
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English (en)
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Satoru Suzawa
覚 須沢
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Hazama Corp
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Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合構造の建築物においても工期短縮を達成
することができる多層建築物の組立て工法を提供するこ
と。 【解決手段】 所定の構造形式からなるコア構造部10
を先行構築して、この上に最上階の構造部11を構築
し、そのほぼ中央部分にジブクレーン31を設置し、さ
らに、最上階の構造部を昇降装置40のリフトアップポ
スト41を介して昇降可能に支持する。そして、昇降装
置による最上階の構造部の昇降工程と、ジブクレーンを
利用した最上階下方のコア構造部の組立工程とを繰り返
し、コア構造部が所定高さに達したら、ジブクレーンを
利用してコア構造部まわりの他の構造形式からなる構造
部12を構築することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層建築物の組立
工法に関し、特に、異なる構造形式で構成された複数の
区画を同一階層に含む複合構造からなる多層建築物の構
築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高層ビル等の多層建築物の組立て
工法としては、リフトアップ工法あるいはジャッキアッ
プ工法と称される技術が提案されている。例えば、本願
出願人の開発したリフトアップ工法は、建築物の1〜3
階程度までの下層階を先行して組み立て、ここに、それ
自体で昇降可能な仮設支柱を設置し、さらに、下層階の
うえに屋上階を先組みしてテントを張り、仮設支柱は下
層階に反力を取って屋上階を支持するとともに昇降し、
これにより屋上階の下方に全天候型の作業スペースを確
保し、ここで一階層分の躯体を組立てると共に内外装部
材を組み込み、順次、前記屋上階の昇降工程と前記躯体
・内外装部材の組立て工程とを繰り返し行うことにより
建築物を構築するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記工法を含めて従来
のリフトアップ工法は、下層階から一階層ずつ順次構築
するものであるため、異なる構造形式で構成された複数
の区画を同一階層に含む複合構造の建築物に適用した場
合には、構造形式に応じて異なる装置や手順で施工を行
わなければならず、施工効率が低下し、リフトアップ工
法の長所である工期短縮が充分に達成できないという問
題点がある。
【0004】本発明は上記従来技術の欠点に着目し、こ
れを解決せんとしたものであり、その課題は、複合構造
の建築物においても工期短縮を達成することができる多
層建築物の組立て工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、異なる構造形式で構成された複数の区
画を同一階層に含む複合構造からなる多層建築物の組立
工法であって、所定の構造形式からなる一部分を先行し
て所定階数だけ地組みする第1工程と、前記先行地組み
して構築した先行構造部のうえに、この部分に対応する
最上階の構造部を構築する第2工程と、前記最上階の構
造部のほぼ中央に旋回自在の揚重装置を設置する第3工
程と、前記第1工程で地組みした先行構造部のうえに仮
設支柱を介して、前記最上階の構造部を昇降可能に支持
する第4工程と、前記仮設支柱により前記最上階の構造
部を上昇し、前記揚重装置を利用して、前記最上階の構
造部の下方で前記先行構造部の上に続く階層の構造部を
組立てる第5工程と、前記最上階の構造部を第5工程で
組立てた階層の上に載置し、前記仮設支柱を上方の階層
に盛り替えて、再び前記最上階の構造部を昇降可能に支
持する第6工程と、前記第5工程と第6工程とを所定回
数だけ繰り返して、所定階数の先行構造部を構築する第
7工程と、前記揚重装置を利用して、前記先行構造部の
まわりに連設される他の構造形式からなる構造部を所定
階数だけ構築する第8工程と、前記第7工程と前記第8
工程とを所定回数だけ繰り返す第9工程とを含むことを
特徴とする多層建築物の構築方法を提供する。
【0006】本発明では、第3工程において、揚重装置
を最上階の構造部のほぼ中央に旋回自在に設けたので、
例えば、従来のように複数の箇所に揚重装置を各別に設
けた場合に生じる旋回アームの交差事故等の防止対策を
講じる必要が無く、揚重装置の施工管理を簡略に行うこ
とができる。さらに、設置位置が構造部のほぼ中央であ
るため、全方向の揚重を均一に行うことができて、効率
の良い施工が可能になった。
【0007】また本発明では、異なる構造形式で構成さ
れた複数の区画を同一階層に含む複合構造において、各
構造形式ごとに複数階層を連続して組み上げるため、各
構造形式ごとに同じ装置や手順で、ある程度一括して施
工を行うことができる。そして、これに併せて、積層工
程をほぼ中央に設けた旋回自在な揚重装置により実施す
るため、その施工効率はより一層高まり、リフトアップ
工法の長所である工期短縮が達成できる。
【0008】ここで、前記第4工程における仮設支柱、
つまり、昇降装置は、最上階の構造部を昇降可能に支持
することができるものであれば良く、例えば、本願出願
人の特願平2−266620号に開示した建築用大屋根
自昇装置や、あるいは特願平5−319715号に開示
したジャッキアップ装置を使用することができる。すな
わち、特願平2−266620号の建築用大屋根自昇装
置は、大屋根を支持する支柱と、この支柱の下端に接続
された伸縮装置と、この伸縮装置の上下端に位置する箇
所に固定された把持装置とを備え、該上下端の把持装置
は建築物の外周に位置する柱を外部から着脱自在に把持
するように構成し、支柱に取付けられる部材と、この部
材に枢着されて開閉し、外周に位置する柱を把持する把
持部材とをそれぞれ備えるものである。一方、特願平5
−319715号に開示したジャッキアップ装置は、複
数のピン孔を有するリフトアップポストと、屋根に取り
付けたジャッキ装置とを備え、このジャッキ装置はピン
孔にピンを自在に抜き差しする2つのピン作動装置と、
該2つのピン作動装置を上下方向に所定長離隔して連結
する伸縮ジャッキとを含み、さらに、このリフトアップ
ポストの下部に取り付けられた下部上段支持機構と下部
下段支持機構とを備え、この両支持機構は2つの階に着
脱自在に保持され得るように構成され、これによりジャ
ッキ装置で屋根をリフトアップポストに沿って昇降する
と共に、ジャッキ装置はリフトアップポスト自体をも昇
降して、両支持機構を固定する階を盛り替えることがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1にお
いて、第1工程として、鉄骨造又は鉄骨鉄筋コンクリー
ト造のコア構造部10を先行して組み立てて所定数の階
層だけ地組みする。そして、コア構造部10の最上層の
上側には天井走行クレーン30を仮置きする。
【0010】次に、図2では、第2工程として、コア構
造部10の上に対応する最上階の構造部11を組み立
て、その天井下側に前記天井走行クレーン30を取り付
ける。図3に示した第3工程では、最上階の構造部11
のほぼ中央(図3中、10bで示した部分)、上側に旋
回自在の揚重装置としてのジブクレーン31を設置す
る。このジブクレーン31の台数は、建設予定の建築物
の規模に応じて適宜定めれば良いが、例えば、複数台を
設置する場合には同じ位置10bに集中して配置し、予
め各ジブクレーン31ごとの旋回範囲を定めて使用す
る。
【0011】次いで、図4(a)(b)に示したように、第4
工程として、コア構造部10の上に複数の昇降装置40
を設置し、この昇降装置40により前記最上階の構造部
11を昇降可能に支持する。ここでは、本願出願人が特
願平5−319715号に開示したリフトアップ装置を
昇降装置40として使用するが、その構造を簡略に説明
すれば、昇降装置40は、複数のピン孔(図示せず)を
有するリフトアップポスト41を備え、最上階の構造部
11の下側にはジャッキ装置42を取り付け、このジャ
ッキ装置42はピン孔にピン(図示せず)を自在に抜き
差しする2つのピン作動装置(図示せず)と、該2つの
ピン作動装置を上下方向に所定長離隔して連結する伸縮
ジャッキ(図示せず)とを含み、このリフトアップポス
ト41の下部には上段支持部材43と下段支持部材44
とを取り付け、両支持部材43,44は異なる2つの
階、ここではコア構造部10の2つの階に着脱自在に保
持され得るように構成したものである。
【0012】図5及び図6に示したように、第5工程で
は、昇降装置40により最上階の構造部11を所定高さ
上昇して、最上階の構造部11の下方に作業スペースを
確保し、ジブクレーン31や天井走行クレーン30を利
用して、作業スペースでコア構造部10の上に続く階層
の構造部10aを組立てる。ここで、昇降装置40で
は、ジャッキ装置42のピンをリフトアップポスト41
のピン孔に抜き差ししながら、伸縮ジャッキを伸縮させ
て、これにより最上階の構造部11をリフトアップポス
ト41に沿って昇降させる。
【0013】コア構造部10の上に続く構造部10aを
組立てた後、第6工程として、図7および図8に示した
ように、最上階の構造部11を昇降装置40により下降
して構造部10aの上に載置し、さらに、各昇降装置4
0の上段支持部材43および下段支持部材44の各階層
への固定を解除し、ジャッキ装置42によって各リフト
アップポスト41を上昇させ、それぞれ一階層だけ上方
の構造部10,10aのうえに盛り替えて、ここに上段
支持部材43および下段支持部材44を再び固定すれ
ば、最上階の構造部11は昇降装置40により昇降可能
に支持される。
【0014】次に、第7工程として図9及び図10に示
したように、前述の第5工程と第6工程とを所定回数だ
け繰り返して、コア構造部10の上に続く構造部10a
を所定階層だけ組立てて、先行構造部としてのコア構造
部10,10aを構築する。そして、昇降装置40によ
り最上階の構造部11を下降してコア構造部10aのう
えに載置した後、第8工程として図11に示したよう
に、ジブクレーン31を利用してコア構造部10のまわ
りに鉄骨鉄筋を組立てて、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリー
ト造又は鉄筋コンクリート造からなる外周構造部12を
所定階数だけ構築する。
【0015】さらに、第9工程として、上記第7工程と
第8工程とを順次繰り返し、コア構造部10,10aと
外周構造部12とを所定高さまで組み上げれば、多層建
築物の構造体を構築することができる。
【0016】なお、内外壁及びスラブ等の部材を構造体
に組み込む作業は、構造体の構築作業を阻害しない程度
に、上記第1〜9工程において適当な時に行うことがで
きる。また、本実施例における複合構造として、コア構
造部10,10aの外周に、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造又は鉄筋コンクリート造からなる外周構造部12
を組み立ててなる多層建築物を例示したが、これ以外の
構造の組合せからなる複合構造の多層建築物にも同様に
適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1工程によって先行構造部を組み立てて所定
数の階層だけ地組みした状態を示す。
【図2】第2工程によって先行構造部の上に最上階の構
造部を組み立てた状態を示す。
【図3】第3工程によって最上階の構造部に揚重装置を
設置した状態を示す。
【図4】(a)では第4工程により先行構造部の上に昇降
装置を設置して最上階の構造部を支持した状態を示し、
(b)では先行構造部における昇降装置の平面配置を示
す。
【図5】第5工程によって最上階の構造部を所定高さ上
昇した状態を示す。
【図6】第5工程によって先行構造部の上に続く階層の
構造部を組立てた状態を示す。
【図7】第6工程によって最上階の構造部を先行構造部
の上に下降した状態を示す。
【図8】第6工程によって仮設支柱を上方の階層に盛り
替えた状態を示す。
【図9】第7工程によって最上階の構造部を上昇した状
態を示す。
【図10】第7工程によって構築した所定階数の先行構
造部を示す。
【図11】第8工程によって先行構造部のまわりに他の
構造形式からなる構造部を所定階数だけ構築した状態を
示す。
【符号の説明】
10 コア構造部(先行構造部) 10a (先行構造部の上に続く階層の構造部) 11 最上階の構造部 12 外周構造部(先行構造部のまわりに連設される構
造部) 31 ジブクレーン(揚重装置) 40 昇降装置(仮設支柱)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる構造形式で構成された複数の区画
    を同一階層に含む複合構造からなる多層建築物の組立工
    法であって、 所定の構造形式からなる一部分を先行して所定階数だけ
    地組みする第1工程と、 前記先行地組みして構築した
    先行構造部のうえに、この部分に対応する最上階の構造
    部を構築する第2工程と、 前記最上階の構造部のほぼ中央に旋回自在の揚重装置を
    設置する第3工程と、 前記第1工程で地組みした先行構造部のうえに仮設支柱
    を介して、前記最上階の構造部を昇降可能に支持する第
    4工程と、 前記仮設支柱により前記最上階の構造部を上昇し、前記
    揚重装置を利用して、前記最上階の構造部の下方で前記
    先行構造部の上に続く階層の構造部を組立てる第5工程
    と、 前記最上階の構造部を第5工程で組立てた階層の上に載
    置し、前記仮設支柱を上方の階層に盛り替えて、再び前
    記最上階の構造部を昇降可能に支持する第6工程と、 前記第5工程と第6工程とを所定回数だけ繰り返して、
    所定階数の先行構造部を構築する第7工程と、 前記揚重装置を利用して、前記先行構造部のまわりに連
    設される他の構造形式からなる構造部を所定階数だけ構
    築する第8工程と、 前記第7工程と前記第8工程とを所定回数だけ繰り返す
    第9工程と、 を含むことを特徴とする多層建築物の構築方法。
JP30521597A 1997-11-07 1997-11-07 多層建築物の構築方法 Pending JPH11141136A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105926766A (zh) * 2016-04-20 2016-09-07 天津大学建筑设计研究院 装配式剪力墙齿槽式连接结构拼装工法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105926766A (zh) * 2016-04-20 2016-09-07 天津大学建筑设计研究院 装配式剪力墙齿槽式连接结构拼装工法

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