JPH11140989A - 柱と梁の接合構造、梁と梁の接合構造、建物ユニット、ユニット建物及び建物 - Google Patents

柱と梁の接合構造、梁と梁の接合構造、建物ユニット、ユニット建物及び建物

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JPH11140989A
JPH11140989A JP14790198A JP14790198A JPH11140989A JP H11140989 A JPH11140989 A JP H11140989A JP 14790198 A JP14790198 A JP 14790198A JP 14790198 A JP14790198 A JP 14790198A JP H11140989 A JPH11140989 A JP H11140989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱と梁の接合構造において、接合仕口の曲げ
剛性を向上すること。 【解決手段】 柱21と梁23の接合構造において、梁
23の接合材51の上下の突起部52、52を柱21の
接合材41に相対向させた状態で、それらの両接合材4
1、51をボルト締結してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱と梁の接合構
造、梁と梁の接合構造、建物ユニット、ユニット建物及
び建物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の柱と梁の接合構造として、
実開昭57-150108 号公報に記載の如く、柱の梁接合部に
接合箱を設け、梁の端部に設けたエンドプレートを高力
ボルトによりその接合箱に剛接合するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、梁成の高い場合にはエンドプレートの仕口面積内
に多数のボルトを設けることができるが、梁成が低い場
合には使用できるボルト個数に限界があり、曲げ剛性の
確保に困難がある。
【0004】また、梁と梁の接合構造においても、両梁
の相接合される端部のそれぞれに設けたエンドプレート
を高力ボルトにより互いに剛接合する場合にも、梁成が
低い場合には使用できるボルト個数に限界があり、曲げ
剛性の確保に困難がある。
【0005】本発明の課題は、柱と梁の接合構造におい
て、接合仕口の曲げ剛性を向上することにある。
【0006】また、本発明の課題は、梁と梁の接合構造
において、接合仕口の曲げ剛性を向上することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、柱と梁の接合構造において、柱の梁接合部に接合材
を設け、梁の接合端部に接合材を設け、柱又は梁の接合
材の上下の両端部側に上下の突起部を付帯させ、柱又は
梁の接合材に付帯させた上下の突起部を梁又は柱の接合
材に相対向させた状態で、それらの両接合材をボルト締
結してなるようにしたものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、第1の梁と第
2の梁の接合構造において、第1の梁の接合端部に接合
材を設け、この接合材の上下の両端部側に上下の突起部
を付帯させ、第2の梁の接合端部に接合材を設け、第1
の梁の接合材に付帯させた上下の突起部を第2の梁の接
合材に相対向させた状態で、それらの両接合材をボルト
締結してなるようにしたものである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記第1の梁に第3の梁を接
合するに際し、第3の梁の接合端部に接合材を設け、こ
の接合材の上下の両端部側に上下の突起部を付帯させ、
第3の梁の接合材に付帯させた上下の突起部を第1の梁
の接合材に相対向させた状態で、それらの両接合材をボ
ルト締結してなるようにしたものである。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項2又は
3に記載の本発明において更に、前記第2の梁に第4の
梁を接合するに際し、第4の梁の接合端部に接合材を設
け、この接合材の上下の両端部側に上下の突起部を付帯
させ、第4の梁の接合材に付帯させた上下の突起部を第
2の梁の接合材に相対向させた状態で、それらの両接合
材をボルト締結してなるようにしたものである。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項2〜4
のいずれかに記載の本発明において更に、前記梁の接合
材に付帯させた突起部と他の梁の接合材の相対向部分
が、スペーサを介して相対するようにしたものである。
【0012】請求項6に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記柱の接合材と梁の接合材
との相対向部分にスぺーサを介装し、前記接合材の上下
の両端部側に付帯せしめる上下の突起部をこのスぺーサ
により形成してなるようにしたものである。
【0013】請求項7に記載の本発明は、請求項2〜4
のいずれかに記載の本発明において更に、前記相接合さ
れる梁のそれぞれの接合端部に設けた接合材の相対向部
分にスペーサを介装し、前記接合材の上下の両端部側に
付帯せしめる上下の突起部をこのスペーサにより形成し
てなるようにしたものである。
【0014】請求項8に記載の本発明は、柱に梁を接合
してなる建物ユニットにおいて、柱と梁、もしくは梁と
梁の接合部を請求項1〜7のいずれかに記載の接合構造
により接合してなるようにしたものである。
【0015】請求項9に記載の本発明は、柱と梁を接合
してなる複数の建物ユニットを用いてなるユニット建物
において、相隣る建物ユニットの柱と梁、もしくは梁と
梁の現場接合部を請求項1〜7のいずれかに記載の接合
構造により接合してなるものである。
【0016】請求項10に記載の本発明は、柱に梁を接
合してなる建物において、柱と梁、もしくは梁と梁の接
合部を請求項1〜7のいずれかに記載の接合構造により
接合してなるものである。
【0017】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記(1) の作
用がある。 (1) 柱と梁を接合するに際し、ボルト締結力Pが作用す
る柱又は梁の接合材の両端部間を浮かせているから、柱
又は梁の接合材に付帯させた上下の突起部の間隔をdと
するとき、締結力Pを上下の距離d離れた両端部のそれ
ぞれに集中でき、締結力Pを有効に利用し、接合仕口の
曲げ剛性を向上できる。この柱と梁の接合仕口は、外力
のモーメントMがP×dになるまで開かず、剛接合を維
持する。
【0018】請求項2に記載の本発明によれば下記(2)
の作用がある。 (2) 第1の梁と第2の梁を接合するに際し、ボルト締結
力Pが作用する第1の梁の接合材の両端部間を浮かせて
いるから、第1の梁の接合材に付帯させた上下の突起部
の間隔をdとするとき、締結力Pを上下の距離d離れた
両端部のそれぞれに集中でき、締結力Pを有効に利用
し、接合仕口の曲げ剛性を向上できる。この第1の梁と
第2の梁の接合仕口は、外力のモーメントMがP×dに
なるまで開かず、剛接合を維持する。
【0019】請求項3に記載の本発明によれば下記(3)
の作用がある。 (3) 第1の梁と第3の梁を接合するに際し、ボルト締結
力Pが作用する第3の梁の接合材の両端部間を浮かせて
いるから、第3の梁の接合材に付帯させた上下の突起部
の間隔をdとするとき、締結力Pを上下の距離d離れた
両端部のそれぞれに集中でき、締結力Pを有効に利用
し、接合仕口の曲げ剛性を向上できる。この第1の梁と
第3の梁の接合仕口は、外力のモーメントMがP×dに
なるまで開かず、剛接合を維持する。
【0020】請求項4に記載の本発明によれば下記(4)
の作用がある。 (4) 第2の梁と第4の梁を接合するに際し、ボルト締結
力Pが作用する第4の梁の接合材の両端部間を浮かせて
いるから、第4の梁の接合材に付帯させた上下の突起部
の間隔をdとするとき、締結力Pを上下の距離d離れた
両端部のそれぞれに集中でき、締結力Pを有効に利用
し、接合仕口の曲げ剛性を向上できる。この第2の梁と
第4の梁の接合仕口は、外力のモーメントMがP×dに
なるまで開かず、剛接合を維持する。
【0021】請求項5に記載の本発明によれば下記(5)
の作用がある。 (5) 上記(2) 〜(4) において、梁の接合材に設けた突起
部と他の梁の接合材とをスペーサを介して相対向させる
ことにより、梁の長さ精度等をスペーサにより調整しな
がら、或いは建物ユニットの梁長手方向サイズをスペー
サ板厚分だけ小さくして輸送制限サイズ内に納めなが
ら、上記(2) 〜(4) を実現し、接合仕口の曲げ剛性を向
上できる。
【0022】請求項6に記載の本発明によれば下記(6)
の作用がある。 (6) 梁の長さ精度等を調整するスペーサ、或いは建物ユ
ニットの梁長手方向サイズをスペーサ板厚分だけ小さく
して輸送制限サイズ内に納めることを可能とするスペー
サにより、柱又は梁の接合材に付帯せしめる突起部を形
成可能とした。従って、相接合される柱と梁のそれぞれ
の接合端部に設けた接合材の一方の接合材そのものに突
起部を一体成形する場合に、相接合される柱と梁のそれ
ぞれに対し異なる形状の接合材を用意する必要があるの
に対し、本発明では、相接合される柱と梁のそれぞれに
対し同一形状の(どちらも突起部のない)接合材を用い
ることができる。従って、上記(1) により接合仕口の曲
げ剛性を向上するに際し、柱と梁、建物ユニットの設計
管理、生産管理を向上できる。
【0023】請求項7に記載の本発明によれば下記(7)
の作用がある。 (7) 梁の長さ精度等を調整するスペーサ、或いは建物ユ
ニットの梁長手方向サイズをスペーサ板厚分だけ小さく
して輸送制限サイズ内に納めることを可能とするスペー
サにより、梁の接合材に付帯せしめる突起部を形成可能
とした。従って、相接合される梁のそれぞれの接合端部
に設けた接合材の一方の接合材そのものに突起部を一体
成形する場合に、相接合される梁のそれぞれに対し異な
る形状の接合材を用意する必要があるのに対し、本発明
では、相接合される梁のそれぞれに対し同一形状の(ど
ちらも突起部のない)接合材を用いることができる。従
って、上記(2) 〜(4) により接合仕口の曲げ剛性を向上
するに際し、梁、建物ユニットの設計管理、生産管理を
向上できる。
【0024】請求項8に記載の本発明によれば下記(8)
の作用がある。 (8) 建物ユニットにおける柱と梁の接合仕口、もしくは
梁と梁の接合仕口において、上記(1) 〜(7) を実現し、
建物ユニットの接合仕口の曲げ剛性を向上できる。
【0025】請求項9に記載の本発明によれば下記(9)
の作用がある。 (9) ユニット建物における柱と梁の接合仕口、もしくは
梁と梁の接合仕口において、上記(1) 〜(7) を実現し、
ユニット建物の接合仕口の曲げ剛性を向上できる。
【0026】請求項10に記載の本発明によれば下記(1
0)の作用がある。 (10)建物における柱と梁の接合仕口、もしくは梁と梁の
接合仕口において、上記(1) 〜(7) を実現し、建物の接
合仕口の曲げ剛性を向上できる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態のユニット建
物と建物ユニットを示す模式図、図2は柱と梁の接合仕
口を示す模式図であり、(A)は水平断面、(B)は縦
断面を示す模式図、図3は梁と梁の接合仕口の第1例を
示す模式図であり、(A)は側面、(B)は縦断面を示
す模式図、図4は梁と梁の接合仕口の第2例を示す模式
図であり、(A)は平面、(B)は側面、(C)はユニ
ット接合部を示す模式図、図5は梁と梁の接合仕口の第
3例を示す模式図であり、(A)は平面、(B)は側
面、(C)はユニット接合部を示す模式図、図6は柱の
接合材を示す模式図であり、(A)は水平断面、(B)
は平面、(C)は側面を示す模式図、図7は梁の接合材
を示す模式図であり、(A)は側面、(B)は平面、
(C)は正面を示す模式図、図8は梁の他の接合材を示
す模式図であり、(A)は側面、(B)は平面、(C)
は正面を示す模式図、図9は梁の他の接合材を示す模式
図であり、(A)は水平断面、(B)平面、(C)は正
面、(D)は側面を示す模式図、図10は梁の他の接合
材を示す模式図であり、(A)は水平断面、(B)は平
面、(C)は正面、(D)は側面を示す模式図、図11
は第2実施形態のユニット建物を示す模式図、図12は
第3実施形態のユニット建物を示す模式図であり、
(A)は平面、(B)は柱と梁の接合仕口を示す模式
図、図13は第4実施形態のユニット建物を示す模式図
であり、(A)は平面、(B)は梁と梁の接合仕口を示
す模式図、図14は建物ユニットを示す模式図であり、
(A)は標準建物ユニット、(B)はコの字建物ユニッ
トを示す模式図、図15は第5実施形態の梁−梁接合部
を示す模式図であり、(A)は側面、(B)は平面を示
す模式図、図16は第5実施形態の接合材を示す模式図
であり、(A)は正面、(B)は平面を示す模式図、図
17は第5実施形態のスぺーサを示す模式図であり、
(A)は側面、(B)は正面、(C)は要部断面を示す
模式図、図18は第6実施形態の梁−梁接合部を示す模
式図であり、(A)は側面、(B)は平面を示す模式
図、図19は第6実施形態の接合材を示す模式図であ
り、(A)は正面、(B)は平面を示す模式図、図20
は第6実施形態のスぺーサを示す模式図であり、(A)
は平面、(B)は側面を示す模式図である。
【0028】(建物ユニット)(図14) 本発明が適用されるユニット建物は、工場生産された建
物ユニット、例えば図14(A)に示す標準建物ユニッ
ト11、図14(B)に示すコの字建物ユニット12等
を現場接合して構築される。
【0029】標準建物ユニット11は、図14(A)に
示す如く、各 4本の柱21の両端部と床梁22の両端部
と天井梁23の両端部を互いに剛接合した骨組構造体で
ある。
【0030】コの字建物ユニット12は、図14(B)
に示す如く、 2本の柱21の両端部と、各 1本の床梁2
2、天井梁23の両端部と、各 2本の突出床梁22A、
突出天井梁23Aのそれぞれの一端部とを互いに剛接合
した骨組構造体である。尚、コの字建物ユニット12
は、左右の突出床梁22A、22Aの自由端同士をつな
ぐ継ぎ床梁24、左右の突出天井梁23A、23Aの自
由端同士をつなぐ継ぎ天井梁25を備えることもでき
る。
【0031】(第1実施形態)(図1〜図10) 第1実施形態のユニット建物10は、工場生産された上
述の標準建物ユニット11、コの字建物ユニット12等
を建築現場に輸送し、予め建築現場に設けてある基礎の
上でそれらの建物ユニット11、12を左右、上下に接
合して構築される。ユニット建物10は、複数のコの字
建物ユニット12を例えば図1に示す如くに接合するこ
とができる。
【0032】ここで、コの字建物ユニット12の内部に
おける柱21の下端部と床梁22、突出床梁22Aとの
工場生産段階での接合、コの字建物ユニット12の内部
における柱21の上端部と天井梁23、突出天井梁23
Aとの工場生産段階での接合、相隣るコの字建物ユニッ
ト12、12間における柱21の下端部と突出床梁22
Aとの現場接合、相隣るコの字建物ユニット12、12
間における柱21の上端部と突出天井梁23Aとの現場
接合を、それぞれ柱−梁接合部31として接合する。
【0033】また、相隣るコの字建物ユニット12、1
2間における突出床梁22Aと突出床梁22Aの現場接
合、相隣るコの字建物ユニット12、12間における突
出天井梁23Aと突出天井梁23Aの現場接合は、それ
ぞれ梁−梁接合部32として接合する。
【0034】また、コの字建物ユニット12に前述の継
ぎ床梁24、継ぎ天井梁25を備えたときには、コの字
建物ユニット12の内部における突出床梁22Aと継ぎ
床梁24との工場生産段階での接合、コの字建物ユニッ
ト12の内部における突出天井梁23Aと継ぎ天井梁2
5との工場生産段階での接合は、それぞれ梁−梁接合部
33(もしくは梁−梁接合部34)として接合する。
【0035】以下、柱−梁接合部31、梁−梁接合部3
2、33、34の具体的構造について説明する。 (柱−梁接合部31)(図2、図6、図7) 柱−梁接合部31の代表として、コの字建物ユニット1
2の内部における柱21の上端部と天井梁23、突出天
井梁23Aとの工場生産段階での接合部について説明す
る。尚、コの字建物ユニット12の内部における柱21
の下端部と床梁22、突出床梁22Aとの工場生産段階
での柱−梁接合部31、相隣るコの字建物ユニット1
2、12間における柱21の下端部と突出床梁22Aと
の現場接合による柱−梁接合部31、相隣るコの字建物
ユニット12、12間における柱21の上端部と突出天
井梁23Aとの現場接合による柱−梁接合部31も、実
質的にこれと同一構造である。
【0036】柱−梁接合部31は、図2に示す如く、柱
21の天井梁接合部である上端部に柱頭接合材41(柱
21の床梁接合部である下端部に対しては柱脚接合材)
を溶接等により取着してある。接合材41は、図6に示
す如く、直方体状ブロック材からなり、 3側面( 4側面
でも可)のそれぞれに上下各 2個のめねじ部42をタッ
プ加工してある。
【0037】また、柱−梁接合部31は、図2に示す如
く、天井梁23、突出天井梁23Aそれぞれの接合端部
に接合材51を溶接等により取着してある。接合材51
は、図7に示す如く、接合材41に相対することとなる
側面の上下の両端部に上下の突起部52、52を備え、
両突起部52、52に挟まれる陥凹面53に上下 2個の
ボルト挿通孔54を穿設してある。尚、接合材51は、
突起部52を備えた側面に直交する側面に、後述する梁
−梁接合部34を構成するための上下 2個のめねじ部5
5をタップ加工してある。
【0038】然るに、柱−梁接合部31は、天井梁2
3、突出天井梁23Aに設けた接合材51の上下の突起
部52、52を柱21の接合材41に相対向させて衝合
した状態で、それらの接合材41、51を高力ボルト締
結する。即ち、接合材41のめねじ部42に螺着した高
力ボルト43を接合材51のボルト挿通孔54に貫通せ
しめ、高力ボルト43の貫通端にナット43Aを螺着し
たものである。
【0039】この柱−梁接合部31によれば、柱21と
天井梁23、23Aを接合するに際し、ボルト締結力P
が作用する天井梁23、23Aの接合材51の両端部間
を浮かせているから、天井梁23、23Aの接合材51
の上下の突起部52の間隔をdとするとき、締結力Pを
上下の距離d離れた両端部のそれぞれに集中でき、締結
力Pを有効に利用し、接合仕口の曲げ剛性を向上でき
る。この柱21と天井梁23、23Aの接合仕口は、外
力のモーメントMがP×dになるまで開かず、剛接合を
維持する。
【0040】(梁−梁接合部32)(図3、図7、図
8) 梁−梁接合部32の代表として、相隣るコの字建物ユニ
ット12、12間における突出天井梁23Aと突出天井
梁23Aの現場接合での接合部について説明する。尚、
相隣るコの字建物ユニット12、12間における突出床
梁22Aと突出床梁22Aの現場接合での梁−梁接合部
32も、実質的にこれと同一構造である。
【0041】梁−梁接合部32は、図3に示す如く、一
方のコの字建物ユニット12の突出天井梁23Aの接合
端部である自由端に図7で前述した接合材51を溶接等
により取着してある。
【0042】また、梁−梁接合部32は、図3に示す如
く、他方のコの字建物ユニット12の突出天井梁23A
の接合端部である自由端に図8の接合材61を溶接等に
より取着してある。接合材61は、図8に示す如く、接
合材51に相対することとなる側面に、接合材51のボ
ルト挿通孔54に相対応する上下 2個のボルト挿通孔6
2を穿設してある。尚、接合材61は、ボルト挿通孔6
2を穿設した側面に直交する側面に、後述する梁−梁接
合部34を構成するための上下 2個のめねじ部63をタ
ップ加工してある。
【0043】然るに、梁−梁接合部32は、一方のコの
字建物ユニット12の突出天井梁23Aに設けた接合材
51の上下の突起部52、52と、他方のコの字建物ユ
ニット12の突出天井梁23Aに設けた接合材61の側
面とを、スペーサ64を挟んで相対向させた状態で、そ
れらの接合材51、61を高力ボルト締結する。即ち、
接合材51、61のボルト挿通孔54、62に挿通した
高力ボルト65にナット65Aを螺着したものである。
【0044】この梁−梁接合部32によれば、一方の突
出天井梁23Aと他方の突出天井梁23Aを接合するに
際し、ボルト締結力Pが作用する一方の突出天井梁23
Aの接合材51の両端部間を浮かせているから、一方の
突出天井梁23Aの接合材51の上下の突起部52の間
隔をdとするとき、締結力Pを上下の距離d離れた両端
部のそれぞれに集中でき、締結力Pを有効に利用し、接
合仕口の曲げ剛性を向上できる。この一方の突出天井梁
23Aと他方の突出天井梁23Aの接合仕口は、外力の
モーメントMがP×dになるまで開かず、剛接合を維持
する。
【0045】また、一方の突出天井梁23Aの接合材5
1に設けた突起部52と他方の突出天井梁23Aの接合
材61とをスペーサ64を介して相対向させることによ
り、梁23A、23Aの長さ精度等をスペーサ64によ
り調整しながら、或いは建物ユニット12の梁長手方向
サイズをスペーサ板厚分だけ小さくして輸送制限サイズ
内に納めながら、接合仕口の曲げ剛性を向上できる。
【0046】(梁−梁接合部33)(図4、図7、図
9、図10) 梁−梁接合部33の代表として、コの字建物ユニット1
2の内部における突出天井梁23Aと継ぎ天井梁25と
の工場生産段階での接合部について説明する。尚、コの
字建物ユニット12の内部における突出床梁22Aと継
ぎ床梁24との工場生産段階での梁−梁接合部33も、
実質的にこれと同一構造である。尚、図4は相隣るコの
字建物ユニット12を前述の梁−梁接合部32で現場接
合したものであり、両コの字建物ユニット12のそれぞ
れに梁−梁接合部33を備えたものを示している。
【0047】一方のコの字建物ユニット12において、
梁−梁接合部33は、図4に示す如く、突出天井梁23
Aの接合端部である自由端に図9の接合材71を溶接等
により取着し、継ぎ天井梁25の接合端部である自由端
に図7で前述した接合材51を溶接等により取着してあ
る。接合材71は、他方のコの字建物ユニット12の突
出天井梁23Aとの梁−梁接合部32を構成するための
ボルト挿通孔72を穿設されるとともに、ボルト挿通孔
72を穿設した側面に直交する側面に梁−梁接合部33
のための上下 2個のめねじ部73をタップ加工してあ
る。これにより、梁−梁接合部33は、継ぎ天井梁25
に設けた接合材51の上下の突起部52、52を、突出
天井梁23Aの接合材71に相対向させて衝合した状態
で、それらの接合材51、71を高力ボルト締結する。
即ち、接合材71のめねじ部73に接合した高力ボルト
74(不図示)を接合材71のボルト挿通孔54に貫通
せしめ、高力ボルト74の貫通端にナット74A(不図
示)を螺着したものである。
【0048】他方のコの字建物ユニット12において、
梁−梁接合部33は、図4に示す如く、突出天井梁23
Aの接合端部である自由端に図10の接合材81を溶接
等により取着し、継ぎ天井梁25の接合端部である自由
端に図7で前述した接合材51を溶接等により取着して
ある。接合材81は、他方のコの字建物ユニット12の
突出天井梁23Aとの梁−梁接合部32を構成するた
め、前述した接合材51の突起部52、陥凹面53、ボ
ルト挿通孔54と同様の上下の突起部82、82、両突
起部82、82に挟まれる陥凹面83、上下 2個のボル
ト挿通孔84を備えるとともに、ボルト挿通孔84を穿
設した側面と直交する側面に梁−梁接合部33のための
上下 2個のめねじ部85をタップ加工してある。これに
より、梁−梁接合部33は、継ぎ天井梁25に設けた接
合材51の上下の突起部52、52を突出天井梁23A
の接合材81に相対向させて衝合した状態で、それらの
接合材51、81を高力ボルト締結する。即ち、接合材
81のめねじ部85に螺着した高力ボルト86を接合材
51のボルト挿通孔84に貫通せしめ、高力ボルト86
の貫通端にナット86Aを螺着したものである。
【0049】この梁−梁接合部33によれば、突出天井
梁23Aと継ぎ天井梁25を接合するに際し、ボルト締
結力Pが作用する継ぎ天井梁25の接合材51の両端部
間を浮かせているから、継ぎ天井梁25の接合材51の
上下の突起部52の間隔をdとするとき、締結力Pを上
下の距離d離れた両端部のそれぞれに集中でき、締結力
Pを有効に利用し、接合仕口の曲げ剛性を向上できる。
この突出天井梁23Aと継ぎ天井梁25の接合仕口は、
外力のモーメントMがP×dになるまで開かず、剛接合
を維持する。
【0050】尚、図4の相隣るコの字建物ユニット1
2、12は、建築現場で、一方のコの字建物ユニット1
2の突出天井梁23Aに設けた接合材71の側面と、他
方のコの字建物ユニット12の突出天井梁23Aに設け
た接合材81の上下の突起部82、82とを、スペーサ
87を挟んで相対向させた状態で、それらの接合材7
1、81を高力ボルト締結して梁−梁接合部32を構成
する。即ち、接合材71、81のボルト挿通孔72、8
4に挿通した高力ボルト88にナット88A(不図示)
を螺着したものである。
【0051】(梁−梁接合部34)(図5、図7) 図5は、図3において梁−梁接合部32で現場接合され
た相隣るコの字建物ユニット12、12のそれぞれにお
いて、それらの突出天井梁23Aに工場生産段階で予め
継ぎ天井梁25を接合して梁−梁接合部34を構成する
に際し、梁−梁接合部32の構成に用いる接合材51、
61を利用したものである。
【0052】即ち、一方のコの字建物ユニット12にお
いて、梁−梁接合部34は、継ぎ天井梁25に設けたエ
ンドプレート91Aを、突出天井梁23Aの接合材51
に設けてあるめねじ部55に中ボルト92Aでボルト締
結したものである。
【0053】また、他方のコの字建物ユニット12にお
いて、梁−梁接合部34は、継ぎ天井梁25に設けたエ
ンドプレート91Bを、突出天井梁23Aの接合材61
に設けてあるめねじ部63に中ボルト92Bでボルト締
結したものである。
【0054】従って、第1実施形態によれば、建物ユニ
ット12における柱21と床梁22、突出床梁22A、
天井梁23、突出天井梁23Aのそれぞれとの接合仕口
に柱−梁接合部31を用い、或いは突出床梁22Aと継
ぎ床梁24との接合仕口、突出天井梁23Aと継ぎ天井
梁25との接合仕口に梁−梁接合部33を用いることに
より、建物ユニット12の接合仕口の曲げ剛性を向上で
きる。
【0055】また、ユニット建物10における相隣る建
物ユニット12の間で、柱21と突出床梁22A、突出
天井梁23Aの接合仕口に柱−梁接合部31を用い、或
いは突出床梁22A同士、突出天井梁23A同士の接合
仕口に梁−梁接合部32、33を用いることにより、ユ
ニット建物10の接合仕口の曲げ剛性を向上できる。
【0056】(第2実施形態)(図11) 図11のユニット建物100は、大天井高の建物ユニッ
ト101の前面の柱21の中間部に小天井高のコの字建
物ユニット12の突出天井梁23Aを柱−梁接合部31
により接合し、天井高に変化をもたせたものである。こ
の場合の柱−梁接合部31も、図2におけると実質的に
同様に、突出天井梁23Aに設けた接合材51の上下の
突起部52、52を、柱21の中間部に設けた接合材4
1に相対向させた衝合した状態で、それらの接合材4
1、51を高力ボルト締結することにてなされる。
【0057】(第3実施形態)(図12) 図12のユニット建物110は、左右の標準建物ユニッ
ト11、11を離し置きし、一方の標準建物ユニット1
1の柱21の下端部と他方の標準建物ユニット11の柱
21の下端部のそれぞれに渡し床梁111の両端部のそ
れぞれを前述の柱−梁接合部31により接合し、一方の
標準建物ユニット11の柱21の上端部と他方の標準建
物ユニット11の柱21の上端部のそれぞれに渡し天井
梁112の両端部のそれぞれを前述の柱−梁接合部31
により接合したものである。標準建物ユニット11の内
部の柱21、床梁22、天井梁23は前述の柱−梁接合
部31により剛接合されているものとする。これによ
り、標準建物ユニット11、11を離し置きしたユニッ
ト建物110についても、ユニット建物110の全体の
柱21、床梁22、天井梁23、渡し床梁111、渡し
天井梁112を剛接合したラーメン構造とすることがで
きる。
【0058】この場合の柱−梁接合部31も、図2にお
けると実質的に同様にして、渡し床梁111、渡し天井
梁112に設けた接合材51の上下の突起部52、52
を、柱21に設けた柱脚接合材41、柱頭接合材41に
相対向させて衝合した状態で、それら接合材41、51
を高力ボルト締結することにてなされる。
【0059】(第4実施形態)(図13) 図13のユニット建物120は、左右のコの字建物ユニ
ット12、12を離し置きし、一方のコの字建物ユニッ
ト12の突出床梁22Aと他方のコの字建物ユニット1
2の突出床梁22Aのそれぞれに渡し床梁121の両端
部のそれぞれを前述の梁−梁接合部32により接合し、
一方のコの字建物ユニット12の突出天井梁23Aと他
方のコの字建物ユニット12の突出天井梁23Aのそれ
ぞれに渡し天井梁122の両端部のそれぞれを前述の梁
−梁接合部32により接合したものである。コの字建物
ユニット12の内部の柱21、床梁22、突出床梁22
A、天井梁23、突出天井梁23Aは前述の柱−梁接合
部31により剛接合されているものとする。これによ
り、コの字建物ユニット12、12を離し置きしたユニ
ット建物120についても、ユニット建物120の全体
の柱21、床梁22、突出床梁22A、天井梁23、突
出天井梁23A、渡し床梁121、渡し天井梁122を
剛接合したラーメン構造とすることができる。この場合
の梁−梁接合部32も、図3におけると実質的に同様に
して、渡し床梁121、渡し天井梁122に設けた接合
材51の突起部52、52と、突出床梁22A、突出天
井梁23Aに設けた接合材61とを、スペーサ64を挟
んで相対向させた状態で、それら接合材51、61を高
力ボルト締結することにてなされる。
【0060】(第5実施形態)(図15〜図17) 第5実施形態は、第1実施形態の梁−梁接合部32の変
形例であり、図15に示す如く、一方のコの字建物ユニ
ット12の突出天井梁23Aの接合端部に接合材201
(第1実施形態の接合材61と実質的に同様)を溶接等
により取着し、他方のコの字建物ユニット12の突出天
井梁23Aの接合端部にも同じ接合材201を溶接等に
より取着している。接合材201は、図16に示す如
く、上下 2個のボルト挿通孔201Aを備えるととも
に、後述するスペーサ202のための取着孔201Bを
両ボルト挿通孔201Aの間の中央部に備える。
【0061】そして、梁−梁接合部32にあっては、一
方のコの字建物ユニット12の突出天井梁23Aに取着
される接合材201にスペーサ202をビス止めされ
る。スペーサ202は、図17に示す如く、平板段差状
をなし、接合材201への取着面と反対側の表面の上下
両端部に突起部203、204を備える。また、スペー
サ202は、接合材201のボルト挿通孔201A、取
着孔201Bに対応するボルト挿通孔202A、皿孔状
取着孔202Bを備える。
【0062】然るに、梁−梁接合部32は、相接合され
る突出天井梁23A、23Aそれぞれの接合端部に設け
た接合材201、201の相対向部分に、上下の突起部
203、204を備えるスペーサ202を介装し、それ
らの接合材201、201を高力ボルト締結する。即
ち、接合材201、201のボルト挿通孔201Aに挿
通した高力ボルト205にナット205Aを螺着したも
のである。
【0063】この梁−梁接合部32によれば、突出天井
梁23A、23Aを接合するに際し、ボルト締結力Pが
作用するそれらの接合材201、201間に介装したス
ペーサ202の上下両端部に突起部203、204を設
けているから、突起部203、204の間隔をdとする
とき、締結力Pを上下の距離d離れた両端部のそれぞれ
に集中でき、締結力Pを有効に利用し、接合仕口の曲げ
剛性を向上できる。この一方の突出天井梁23Aと他方
の突出天井梁23Aの接合仕口は、外力のモーメントM
がP×dになるまで開かず、剛接合を維持する。
【0064】このとき、本実施形態では、梁23Aの長
さ精度等を調整するスペーサ202、或いは建物ユニッ
ト12の梁長手方向サイズをスペーサ202板厚分だけ
小さくして輸送制限サイズ内に納めることを可能とする
スペーサ202により、梁23Aの接合材201に付帯
せしめる突起部203、204を形成可能とした。従っ
て、相接合される梁23Aのそれぞれの接合端部に設け
た接合材201の一方の接合材201そのものに突起部
203、204を一体成形する場合に、相接合される梁
23Aのそれぞれに対し異なる形状の接合材201を用
意する必要があるのに対し、本発明では、相接合される
梁23Aのそれぞれに対し同一形状の(どちらも突起部
のない)接合材201を用いることができる。従って、
接合仕口の曲げ剛性を向上するに際し、梁23A、建物
ユニット12の設計管理、生産管理を向上できる。
【0065】第1実施形態の柱−梁接合部31等の柱−
梁接合部にあっても、柱又は梁の接合材に付帯する突起
部の形成は上記梁−梁接合部におけると同様のスぺーサ
202の取着によっても良い。この場合、スぺーサは柱
の接合材に取着しても良く、或いは梁の接合材に取着し
ても良い。
【0066】(第6実施形態)(図18〜図20) 第6実施形態は、第5実施形態のスペーサ202を 2個
のスペーサ211、211に置き換えた例である。即
ち、第6実施形態では、図18に示す如く、第5実施形
態と同様に、一方のコの字建物ユニット12の突出天井
梁23Aの接合端部と、他方のコの字建物ユニット12
の突出天井梁23Aの接合端部に、同一形状の接合材2
01を取着した。接合材201は、図19に示す如く、
ボルト挿通孔201Aを備えるとともに、上下両端部に
スペーサ211、211のための取着孔201Bを備え
る。
【0067】そして、梁−梁接合部32にあっては、一
方のコの字建物ユニット12の突出天井梁23Aに取着
される接合材201の上下両端部のそれぞれにスペーサ
211をビス止めされる。スペーサ211は、図20に
示す如く、平板短冊状をなし、接合材201に取着され
た状態で接合材201の上下両端部に突起部212、2
13を形成するものとなる。スペーサ211は、接合材
201の取着孔201Bに対応する皿孔状取着孔211
Aを備える。
【0068】然るに、梁−梁接合部32は、相接合され
る突出天井梁23A、23Aそれぞれの接合端部に設け
た接合材201、201の相対向部分に、上下の突起部
212、213となるスペーサ211、211を介装
し、それらの接合材201、201を高力ボルト締結す
る。即ち、接合材201、201のボルト挿通孔201
Aに挿通した高力ボルト205にナット205Aを締結
したものである。
【0069】この梁−梁接合部32によれば、第5実施
形態のスペーサ202が上下の突起部203、204を
備える複雑な平板段差状であるのに対し、 2個の単純形
状の平板短冊状スペーサ211により上下の突起部21
2、213を形成するものであり、構成簡易、低コスト
になる。
【0070】第1実施形態の柱−梁接合部31等の柱−
梁接合部にあっても、柱又は梁の接合材に付帯する突起
部の形成は上記梁−梁接合部におけると同様のスぺーサ
211、211の取着によっても良い。この場合、スぺ
ーサは柱の接合材に取着しても良く、或いは梁の接合材
に取着しても良い。
【0071】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明は建物ユニット及びそれを用いたユニット建物に限
らず、広く一般の建物の柱と梁の接合構造、梁と梁の接
合構造に適用できる。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、柱と梁の
接合構造において、接合仕口の曲げ剛性を向上すること
ができる。
【0073】また、本発明によれば、梁と梁の接合構造
において、接合仕口の曲げ剛性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態のユニット建物と建物ユニ
ットを示す模式図である。
【図2】図2は柱と梁の接合仕口を示す模式図であり、
(A)は水平断面、(B)は縦断面を示す模式図であ
る。
【図3】図3は梁と梁の接合仕口の第1例を示す模式図
であり、(A)は側面、(B)は縦断面を示す模式図で
ある。
【図4】図4は梁と梁の接合仕口の第2例を示す模式図
であり、(A)は平面、(B)は側面、(C)はユニッ
ト接合部を示す模式図である。
【図5】図5は梁と梁の接合仕口の第3例を示す模式図
であり、(A)は平面、(B)は側面、(C)はユニッ
ト接合部を示す模式図である。
【図6】図6は柱の接合材を示す模式図であり、(A)
は水平断面、(B)は平面、(C)は側面を示す模式図
である。
【図7】図7は梁の接合材を示す模式図であり、(A)
は側面、(B)は平面、(C)は正面を示す模式図であ
る。
【図8】図8は梁の他の接合材を示す模式図であり、
(A)は側面、(B)は平面、(C)は正面を示す模式
図である。
【図9】図9は梁の他の接合材を示す模式図であり、
(A)は水平断面、(B)平面、(C)は正面、(D)
は側面を示す模式図である。
【図10】図10は梁の他の接合材を示す模式図であ
り、(A)は水平断面、(B)は平面、(C)は正面、
(D)は側面を示す模式図である。
【図11】図11は第2実施形態のユニット建物を示す
模式図である。
【図12】図12は第3実施形態のユニット建物を示す
模式図であり、(A)は平面、(B)は柱と梁の接合仕
口を示す模式図である。
【図13】図13は第4実施形態のユニット建物を示す
模式図であり、(A)は平面、(B)は梁と梁の接合仕
口を示す模式図である。
【図14】図14は建物ユニットを示す模式図であり、
(A)は標準建物ユニット、(B)はコの字建物ユニッ
トを示す模式図である。
【図15】図15は第5実施形態の梁−梁接合部を示す
模式図であり、(A)は側面、(B)は平面を示す模式
図である。
【図16】図16は第5実施形態の接合材を示す模式図
であり、(A)は正面、(B)は平面を示す模式図であ
る。
【図17】図17は第5実施形態のスぺーサを示す模式
図であり、(A)は側面、(B)は正面、(C)は要部
断面を示す模式図である。
【図18】図18は第6実施形態の梁−梁接合部を示す
模式図であり、(A)は側面、(B)は平面を示す模式
図である。
【図19】図19は第6実施形態の接合材を示す模式図
であり、(A)は正面、(B)は平面を示す模式図であ
る。
【図20】図20は第6実施形態のスぺーサを示す模式
図であり、(A)は平面、(B)は側面を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
10、100、110、120 ユニット建物 11、12、101 建物ユニット 21 柱 22 床梁 22A 突出床梁 23 天井梁 23A 突出天井梁 24 継ぎ床梁 25 継ぎ天井梁 31 柱−梁接合部 32、33、 梁−梁接合部 41、51、61、71、81、201 接合材 43、65、74、86、88、205 高力ボルト 52、82、203、204、212、213 突起部 111、121 渡し床梁 112、122 渡し天井梁 202、211 スペーサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱と梁の接合構造において、 柱の梁接合部に接合材を設け、 梁の接合端部に接合材を設け、柱又は梁の接合材の上下
    の両端部側に上下の突起部を付帯させ、 柱又は梁の接合材に付帯させた上下の突起部を梁又は柱
    の接合材に相対向させた状態で、それらの両接合材をボ
    ルト締結してなることを特徴とする柱と梁の接合構造。
  2. 【請求項2】 第1の梁と第2の梁の接合構造におい
    て、 第1の梁の接合端部に接合材を設け、この接合材の上下
    の両端部側に上下の突起部を付帯させ、 第2の梁の接合端部に接合材を設け、 第1の梁の接合材に付帯させた上下の突起部を第2の梁
    の接合材に相対向させた状態で、それらの両接合材をボ
    ルト締結してなることを特徴とする梁と梁の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の梁に第3の梁を接合するに際
    し、 第3の梁の接合端部に接合材を設け、この接合材の上下
    の両端部側に上下の突起部を付帯させ、 第3の梁の接合材に付帯させた上下の突起部を第1の梁
    の接合材に相対向させた状態で、それらの両接合材をボ
    ルト締結してなる請求項2記載の梁と梁の接合構造。
  4. 【請求項4】 前記第2の梁に第4の梁を接合するに際
    し、 第4の梁の接合端部に接合材を設け、この接合材の上下
    の両端部側に上下の突起部を付帯させ、 第4の梁の接合材に付帯させた上下の突起部を第2の梁
    の接合材に相対向させた状態で、それらの両接合材をボ
    ルト締結してなる請求項2又は3記載の梁と梁の接合構
    造。
  5. 【請求項5】 前記梁の接合材に付帯させた突起部と他
    の梁の接合材の相対向部分が、スペーサを介して相対す
    る請求項2〜4のいずれかに記載の梁と梁の接合構造。
  6. 【請求項6】 前記柱の接合材と梁の接合材との相対向
    部分にスぺーサを介装し、前記接合材の上下の両端部側
    に付帯せしめる上下の突起部をこのスぺーサにより形成
    してなる請求項1に記載の柱と梁の接合構造。
  7. 【請求項7】 前記相接合される梁のそれぞれの接合端
    部に設けた接合材の相対向部分にスペーサを介装し、前
    記接合材の上下の両端部側に付帯せしめる上下の突起部
    をこのスペーサにより形成してなる請求項2〜4のいず
    れかに記載の梁と梁の接合構造。
  8. 【請求項8】 柱に梁を接合してなる建物ユニットにお
    いて、 柱と梁、もしくは梁と梁の接合部を請求項1〜7のいず
    れかに記載の接合構造により接合してなる建物ユニッ
    ト。
  9. 【請求項9】 柱と梁を接合してなる複数の建物ユニッ
    トを用いてなるユニット建物において、 相隣る建物ユニットの柱と梁、もしくは梁と梁の現場接
    合部を請求項1〜7のいずれかに記載の接合構造により
    接合してなるユニット建物。
  10. 【請求項10】 柱に梁を接合してなる建物において、
    柱と梁、もしくは梁と梁の接合部を請求項1〜7のいず
    れかに記載の接合構造により接合してなる建物。
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