JPH11139807A - セラミック放電基板 - Google Patents

セラミック放電基板

Info

Publication number
JPH11139807A
JPH11139807A JP32053297A JP32053297A JPH11139807A JP H11139807 A JPH11139807 A JP H11139807A JP 32053297 A JP32053297 A JP 32053297A JP 32053297 A JP32053297 A JP 32053297A JP H11139807 A JPH11139807 A JP H11139807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
discharge
electrode
discharge electrode
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32053297A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Kawaminami
修一 川南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Cement Co Ltd filed Critical Nihon Cement Co Ltd
Priority to JP32053297A priority Critical patent/JPH11139807A/ja
Publication of JPH11139807A publication Critical patent/JPH11139807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価であり、しかも放電による寿命が長いセ
ラミック放電基板を提供すること。 【解決手段】 セラミック材料からなる基板1と、その
一方の面に形成された線状の放電電極2と、これに対置
するように前記基板の反対側の面に形成された誘導電極
6とでセラミック放電基板を構成する。放電電極2とし
ては、重量%で、Pd:20〜70%、Ag:80〜3
0%からなるAg−Pd系合金を主成分とし、そのシー
ト抵抗が100mΩ/□〜100Ω/□の範囲にあるも
の、またはCuOを主成分とするものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電によりオゾン
を発生させるオゾン発生装置に使用されるセラミック放
電基板に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾン発生装置は、浄水プラント、空気
清浄機、トイレの脱臭等に使用されており、種々のタイ
プのものが知られている。その中で、小型でオゾン発生
量の比較的少ない用途には、特開昭61−122105
号公報に開示された、セラミック基板の両面に電極を設
けた沿面放電タイプのセラミック放電基板が使用されて
いる。
【0003】しかし、このようなタイプのオゾン発生装
置においては、放電中に放電電極が消耗しやすく、使用
中にオゾン発生量が低下するという問題があった。
【0004】このような問題点を解消するために、放電
電極としてNi、酸化チタン、酸化亜鉛、窒化チタン、
Pt等の各種材料を用いることが提案されている。ま
た、放電電極をガラスやセラミックスで覆うことが提案
されている(特開平1−246104号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
極材料のうち、タングステン、Ni、窒化チタン等は酸
化が問題である。また、酸化チタン、酸化亜鉛も寿命が
十分とはいえない。さらに、Ptは酸化等の問題はない
が、高価であるため実用的ではない。また、放電電極を
ガラスやセラミックスで被覆しても、局部的な電界によ
り被覆が破壊し、電極の消耗が生じることがしばしばあ
る。このように、従来のセラミック放電基板は、放電に
よる寿命が短いという問題を解消することができない
か、高価で実用的でないものであった。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、安価であり、しかも放電による寿命が長い
セラミック放電基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、放電電極を特定組
成のAg−Pd系合金を主成分とする抵抗導体とし、か
つそのシート抵抗を調整するか、または、酸化銅を主成
分とする抵抗導体とすることにより、安価でありながら
衝撃的な放電を防止して寿命を長くすることができるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、セラミック材料から
なる基板と、その一方の面に形成された線状の放電電極
と、これに対置するように前記基板の反対側の面に形成
された誘導電極とを具備するセラミック放電基板であっ
て、前記放電電極は、重量%で、Pd:20〜70%、
Ag:80〜30%からなるAg−Pd系合金を主成分
とし、そのシート抵抗が100mΩ/□〜100Ω/□
の範囲にあることを特徴とするセラミック放電基板を提
供するものである。
【0009】また、本発明は、セラミック材料からなる
基板と、その一方の面に形成された線状の放電電極と、
これに対置するように前記基板の反対側の面に形成され
た誘導電極とを具備するセラミック放電基板であって、
前記放電電極は、酸化銅を主成分とすることを特徴とす
るセラミック放電基板を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明に係るセラミック放電基板は、セラ
ミック材料からなる基板と、その一方の面に形成された
線状の放電電極と、これに対置するように前記基体の反
対側の面に形成された誘導電極とを具備する。
【0011】ここで、放電電極を構成する抵抗性の導体
としては、重量%で、Pd:20〜70%、Ag:80
〜30%からなるAg−Pd系合金を主成分とするもの
を用いる。他の成分としては、Pt等の微量の金属成
分、NiO、ZnO、CuO、RuO2等の酸化物が含
まれていてもよい。さらに、基体との密着性を高め、抵
抗値を高くするために、ガラスを適量加えることが好ま
しい。
【0012】上記組成のAg−Pd系合金を主成分とす
る放電電極の抵抗値は、シート抵抗値で100mΩ/□
〜100Ω/□の範囲とする。抵抗値が100mΩ/□
より低い場合には、放電にむらがあり、電極の消耗が局
部的に生じ、これが次第に全体に広がっていく。そし
て、結果的に電極の消耗が早くなる。逆に、100Ω/
□を超えた抵抗値にするためには、ペーストにガラスを
多く加えたり、導電体成分として半導体を多く添加する
必要があるため、導電体の連続性が悪くなる。また、ガ
ラスを増量することにより放電が不安定になり、半導体
を多く添加した場合には、放電電極を構成する導体膜の
基体への接着性が悪く、放電による寿命が短くなる。
【0013】放電電極を構成する他の抵抗性導体として
は酸化銅を主成分とするものが挙げられる。酸化銅は1
000℃以下で焼結するため、少量のガラス等を添加し
たペーストとして用いることにより、密着性が良好な連
続性に優れた酸化物導電性膜が形成される。他の成分と
して微量のLi2O等が含まれていてもよい。酸化銅を
主成分とする放電電極を用いる場合にはシート抵抗に特
に制限はないが、100Ω/□〜10kΩ/□の範囲が
好ましい。
【0014】放電電極は、その上を保護層としてガラス
コートで覆うことが好ましく、容易に形成することがで
き、電極寿命を長くする観点からは、このようなガラス
コートとして無鉛、無アルカリガラスを用いることが好
ましい。例えば(Ba,Ca,Zn)O−Al23−B
23−SiO2系のガラスを好適に用いることができ
る。
【0015】また、このガラスコートの厚さは、7〜2
0μmが好ましい。ガラスコートの膜厚がこれより薄い
と、放電電極を放電による損傷から十分に保護すること
ができず、寿命を長くする効果が得られない。また、膜
厚が20μmより厚いと、放電に要する電圧が高くなり
好ましくない。
【0016】通常、このタイプのセラミック放電基板を
用いたオゾン発生装置は、大気中で使用されるが、大気
中に含まれる水分の影響で放電が不安定になることがあ
る。これを防止するために、基板の誘導電極面に印刷抵
抗(抵抗ペーストを印刷したもの)からなるヒーターを
形成することが好ましい。このようなヒーターで加熱す
ることにより、起動時の放電を安定に発生させることが
可能となる。
【0017】なお、本発明で用いる基板を構成するセラ
ミック材料としては、特に制限はなく、従来からこの種
の放電基板として用いられているAl23等を好適に用
いることができる。また、誘導電極の材料も特に制限は
なく、通常用いられているものを使用すればよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (1)ペースト製造 電極用の導体ペーストおよびガラスコート用のガラスペ
ーストを製造するに当たっては、所定の配合になるよう
に粉末およびビヒクル(エチルセルロースをテルピネオ
ールに溶解したもの)を適量混合した後3本ロールミル
で混練し、ペーストとした。なお、導体ペーストには、
接着強度を確保するためのガラスフリットを加えた。ま
た、シート抵抗を制御するために微量のPt等の金属粉
末および酸化物粉末を適量加えた。比較例1については
市販のペーストを使用した。
【0019】(2)基板の作製 図1に示すように、20mm×40mm×0.5mmt
の96%アルミナ基板1の両面に所定のパターンを印刷
した。すなわち、アルミナ基板1の一方の面には、図1
(a)に示すように、その中央に線幅1mmの放電電極
2を印刷し、その両端に抵抗値測定用端子4およびリー
ド付け端子5を形成した。放電電極2の上にはガラスコ
ート3を形成した。また、他方の面には、図1(b)に
示すように、その中央に誘導電極6を印刷し、その誘導
電極6周囲に、コ字状の抵抗ヒーター7を印刷した。
【0020】(3)シート抵抗値の測定方法 図1の放電側配線すなわち放電電極2の端子4および5
の間(1mm×30mm)の抵抗を測定して求めた。
【0021】(4)オゾン発生量の測定 作製した放電基板にリード線をはんだ付けし、20kH
z、6kVp−pの電源に接続し、放電基板をガラスチ
ャンバー内に装入し、乾燥空気を5L/min流しなが
ら放電させ、発生したガスのオゾン濃度を測定し、オゾ
ン発生量を算出した。
【0022】(5)オゾン発生量低下率 上記(4)の条件にて、乾燥空気の代わりに大気(20
〜28℃、30〜80%RH)を流しながら、500時
間連続で放電した後、(4)と同様にオゾン発生量を測
定し、初期のオゾン発生量からの低下率を求めた。
【0023】ここでは、放電電極2として、表1に示す
主成分およびシート抵抗のものを用い、その上に、(B
a,Ca,Zn)O−Al23−B23−SiO2を主
成分とするガラスコートを12μmの厚さで形成した放
電基板について、オゾン発生量と、その低下率を測定し
た。その結果を表1に併記する。表1に示すように、本
発明の範囲内である実施例1〜5はいずれもオゾン発生
量が十分であるとともに、その低下率も6〜7%であ
り、高寿命であることが確認された。これに対し、本発
明の範囲から外れる比較例1,2は、オゾン発生量の低
下率が23%、11%と大きく、寿命が十分でないこと
が確認された。
【0024】
【表1】
【0025】次に、表1の実施例2で示す組成の放電電
極を、表2に示す種々の組成および厚さのガラスコート
で覆った放電基板を準備し、オゾン発生量の低下率を求
めた。その結果を表2に併記する。この表に示すよう
に、無鉛、無アルカリの(Ba,Ca,Zn)O−Al
23−B23−SiO2を主成分とするガラスコートを
用いたものは、厚さ8μm、12μm、20μmのいず
れもオゾン発生量の低下率が低かったが、他のガラスを
用いた場合には、低下率がそれらに比較して高かった。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放電電極の材料・組成およびシート抵抗を規定すること
により、安価でありながら、放電による寿命が長いセラ
ミック放電基板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いたセラミックス放電基板
の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1……アルミナ基板 2……放電電極 3……ガラスコート 6……誘導電極 7……抵抗ヒーター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック材料からなる基板と、その一
    方の面に形成された線状の放電電極と、これに対置する
    ように前記基板の反対側の面に形成された誘導電極とを
    具備するセラミック放電基板であって、前記放電電極
    は、重量%で、Pd:20〜70%、Ag:80〜30
    %からなるAg−Pd系合金を主成分とし、そのシート
    抵抗が100mΩ/□〜100Ω/□の範囲にあること
    を特徴とするセラミック放電基板。
  2. 【請求項2】 セラミック材料からなる基板と、その一
    方の面に形成された線状の放電電極と、これに対置する
    ように前記基板の反対側の面に形成された誘導電極とを
    具備するセラミック放電基板であって、前記放電電極
    は、酸化銅を主成分とすることを特徴とするセラミック
    放電基板。
  3. 【請求項3】 無鉛、無アルカリガラスからなり、前記
    放電電極の上を覆うガラスコートをさらに具備すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミッ
    ク放電基板。
  4. 【請求項4】 前記ガラスコートの厚さが7〜20μm
    の範囲であることを特徴とする請求項3に記載のセラミ
    ックス放電基板。
  5. 【請求項5】 前記基板の誘導電極が形成された面に形
    成された、印刷抵抗からなるヒーターをさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項に記載のセラミック放電基板。
JP32053297A 1997-11-07 1997-11-07 セラミック放電基板 Pending JPH11139807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32053297A JPH11139807A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 セラミック放電基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32053297A JPH11139807A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 セラミック放電基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11139807A true JPH11139807A (ja) 1999-05-25

Family

ID=18122493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32053297A Pending JPH11139807A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 セラミック放電基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11139807A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2803637A1 (en) 2013-05-16 2014-11-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Discharge device
CN114940481A (zh) * 2022-03-27 2022-08-26 中国船舶重工集团公司第七一八研究所 一种抗凝露和结霜的臭氧产生装置
US11497110B2 (en) 2020-09-16 2022-11-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Dielectric barrier discharge electrode and dielectric barrier discharge device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2803637A1 (en) 2013-05-16 2014-11-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Discharge device
US9414475B2 (en) 2013-05-16 2016-08-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. Discharge device
US11497110B2 (en) 2020-09-16 2022-11-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Dielectric barrier discharge electrode and dielectric barrier discharge device
CN114940481A (zh) * 2022-03-27 2022-08-26 中国船舶重工集团公司第七一八研究所 一种抗凝露和结霜的臭氧产生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2402088C1 (ru) Способ изготовления прецизионных чип-резисторов по гибридной технологии
US20040214016A1 (en) Conductive paste and glass circuit structure
GB2068173A (en) Process for making a sensor for detecting fluid flow velocity or flow amount
JP4165910B2 (ja) 沿面放電型放電素子
US6544654B1 (en) Thick-film resistor and ceramic circuit board
JP4140173B2 (ja) チップ型サージアブソーバおよびその製造方法
JPH0773731A (ja) 厚膜導電性ペースト組成物
JPH11139807A (ja) セラミック放電基板
JP3731803B2 (ja) 厚膜抵抗体
JPH10116549A (ja) 保護素子及びその使用方法
JPH06215617A (ja) 焼成用導電性ペースト
GB2044531A (en) Non-linear resistance elements and method for manufacturing same
JP2001322831A (ja) オーバーコートガラス及び厚膜印刷基板
JP2503974B2 (ja) 導電性ペ−スト
JP3630144B2 (ja) 抵抗器
JPH05114305A (ja) 焼成用ペースト
US5828123A (en) Chip resistor and method for producing same
JP2004342622A (ja) セラミックヒータ
JPH10106346A (ja) 銀系導体ペースト
JPH113802A (ja) 低温焼成用抵抗ペースト
JP2004031241A (ja) セラミックヒータ及びその製造方法
JPS58181868A (ja) 結晶化ホ−ロ−基板
JPH06223617A (ja) 導電ペースト用組成物
JP2644017B2 (ja) 抵抗ペースト
JP2021044286A (ja) 酸化亜鉛バリスタ及び酸化亜鉛バリスタの製造方法