JPH05114305A - 焼成用ペースト - Google Patents

焼成用ペースト

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JPH05114305A
JPH05114305A JP27554191A JP27554191A JPH05114305A JP H05114305 A JPH05114305 A JP H05114305A JP 27554191 A JP27554191 A JP 27554191A JP 27554191 A JP27554191 A JP 27554191A JP H05114305 A JPH05114305 A JP H05114305A
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JP
Japan
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paste
copper alloy
weight
alloy powder
silver concentration
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Withdrawn
Application number
JP27554191A
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English (en)
Inventor
Akinori Yokoyama
明典 横山
Tsutomu Katsumata
勉 勝又
Akira Fujii
昌 藤井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅合金粉末焼成用ペーストにさらにシリコン
オイル少量を添加することでさらに半田付けの良好な焼
成ペーストを作製する。 【構成】 銀−銅−M(Mはビスマス、鉛、亜鉛より選
ばれた1種以上の金属を表わす。)で表され、かつ表面
に銀が濃縮した金属粉末100重量部、ガラスフリット
0.1〜100重量部、及び有機ビヒクルに対して、シ
リコンオイルを少量0.01〜10重量部添加したはん
だ付け良好な焼成用ペースト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性、耐酸化性、耐
マイグレーション性、接着強度に優れるのみならず、は
んだ付け性が良好な焼成ペーストに関するものである。
電磁波シールド、セラミックコンデンサー電極、マイク
ロコンデンサー電極、圧電素子電極、バリスタ電極、サ
ーミスタ電極、太陽電池用電極、チップ抵抗器用導電ペ
ースト、抵抗ネットワーク用導電ペースト、可変抵抗器
用導電ペースト、導電回路用ペースト、スルーホール用
導電ペースト等に応用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、導電性ペーストには、金属粉末、
ガラスフリットを必要に応じて有機バインダー及び溶剤
に分散させたものが公知であり、セラミックス基板など
の耐熱性の良い基板上に印刷され、600℃〜900℃
前後で焼成され、導電体が形成されている。この場合に
用いられる金属粉末としては、金、銀、白金、銀−パラ
ジウム、銅粉末等が上げられる。
【0003】公知導電性ペーストとして用いられている
金属粉末は、例えば、金、白金、銀、銀−パラジウム等
の貴金属は非常に高価であり、さらに、銀はエレクトロ
マイグレーションを起こし易く、銀−パラジウムは導電
性が劣る。銅粉を用いた導電性ペーストは、保存中に酸
化により導電性が低下したり、焼成時に酸化を起こし易
く、焼成雰囲気のコントロール(ドーピング酸素量のコ
ントロール)が困難であり、焼成膜のはんだ付けの際、
十分なはんだの接着強度、濡れ面積が得られない問題が
ある。つまり、有機ビヒクルを充分に焼成するためにド
ーピング酸素量を増加すると酸化によりはんだ濡れが悪
くなる。また、酸素量を低減するとカーボンが膜中に残
り、導電性、はんだ付け性が悪くなる。
【0004】銀を主成分にした銀銅合金粉末を用い、ガ
ラスフリットと共に有機ビヒクルに分散させた導電性ペ
ーストが開示されているが(特開昭62−14034号
公報)、開示内容によれば銀72wt%含む銀銅合金粉末
は、600℃で焼成できるが、やはり、銀を多量に使用
しているために高価であり、銀のマイグレーションが起
こり易い。
【0005】貴金属の使用量を低減するために、銀メッ
キした銅粉が開示されているが(例えば、特開昭52−
71531号公報)、ペースト化時の銀の剥がれの問題
や、マイグレーション,導電性に欠けるなどの問題点が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点を解決する
ために、本発明は、はんだ付け性の良好な焼成ペースト
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式AgxC
uyMz〔(ただし、MはBi、Pb,Znより選ばれ
た1種以上の金属であり、x,y,zは原子比で表し
て、0.001≦x≦0.4、0.6≦y≦0.99
9、0≦z≦0.05(x+y+z=1)である。〕で
表され、粒子表面の銀濃度が平均の銀濃度より高く、か
つ、粒子表面に向かって銀濃度が増加する領域を有する
銅合金粉末100重量部と、ガラスフリット0.1〜5
0重量部、シリコンオイル0.01〜10重量部と有機
ビヒクルからなることを特徴とする焼成用ペーストであ
る。
【0008】本発明に用いる銅合金粉末は、本発明者ら
により既に開示されているガスアトマイズ法(特開平−
282401号公報)による粉末を用いることができ
る。開示内容によれば、本発明で用いる銅合金粉末は、
銀濃度が表面近くで粉末の表面に向かって次第に増加す
る領域を有する。表面の銀濃度は平均の銀濃度の2.1
倍以上であるが、3倍以上20倍以下が好ましく、3倍
以上15倍以下がさらに好ましい。本発明で用いる銅合
金粉末の特徴である銀が表面に濃縮された粉末の生成機
構については、すでに、本発明者らにより特開平2−2
82401号公報に開示されているように、以下のよう
に考えられる。
【0009】すなわち、高速気流との衝突により生じた
微細な金属液滴が高速気流に同伴しながら急冷凝固す
る。この凝固過程で低融点である銀に富んだ成分が表面
に排出されて遅れて固化し、表面に銀が濃縮した粉末が
できるものと考えられる。この時のアトマイズガスとし
ては、本発明で用いる銅合金粉末の特性に対して影響を
与えない程度であれば若干の不純物ガスが混じっていて
も構わない。例えば、アトマイズガス中の酸素量は2%
以下が好ましく、さらに、0.5%以下が好ましい。
【0010】本発明で用いる銅合金粉末は一般式Agx
CuyMz(ただし、Mは、Pb,Bi,Znよりえら
ばれた1種以上の金属であり、x,y,zは原子比で表
して、0.001≦x≦0.4、0.6≦y≦0.99
9、0≦z≦0.05、x+y+z=1である。)であ
るが、xが0.001未満では、充分な耐酸化性が得ら
れず、また、xが0.4を越えるほどの銀量は耐マイグ
レーション性が悪くなる。好ましくは、0.01≦x≦
0.25、さらに好ましくは、0.01≦x≦0.2で
ある。また、zが0.05を越える場合には、導電性が
悪くなる。好ましくは、0.000003≦z≦0.0
5であり、さらに0.000003≦z≦0.01が好
ましく、最も好ましくは、0.000006≦z≦0.
005である。
【0011】本発明で用いる銅合金粉末の銀濃度xはA
g/(Ag+Cu+M)、銅濃度yはCu/(Ag+C
u+M)、M濃度zはM/(Ag+Cu+M)(原子
比)である。測定はXPS(X線光電子分光分析装置)
を用いて行った。 装置;KRATOS社製、XSAM800 エッチング条件;10-7torr アルゴン、3ke
V、5分間 測定条件;10-8torr アルゴン、マグネシウムK
α線、電圧12keV、電流10mA 銀濃度の測定は、測定、エッチングを繰り返し行い、最
初の2回の測定の平均値を表面の銀濃度x、銅濃度y、
M濃度zとした。平均の銀、銅、M濃度は試料を濃硝酸
中で溶解してICP〔高周波誘導結合型ブラズマ発光分
析計、セイコー電子(株)製、JY38P2〕を用い
た。
【0012】本発明で用いることのできる粉末の平均粒
子径は、0.1μm〜50μmであるが、0.2μm〜
30μmが好ましく、さらに、0.2〜15μmが好ま
しい。50μmを越える場合には、印刷適性、チキソト
ロピー性が悪く、また、0.1μm未満の場合には分散
性に問題がある。好ましくは、0.5〜20μmであ
る。平均粒径の測定には、レーザー回折型粒子径測定装
置SALD1100〔(株)島津製作所製〕によった。
測定条件は、エチレングリコールを分散剤として、5回
の体積積算平均径の平均値を用いた。
【0013】本発明のはんだ付け性良好な焼成用ペース
トは、ガラスフリットをバインダーとして用いるが、ガ
ラスフリットとしては、所定の温度で溶融し、金属粉末
どうし、あるいは金属導電体と基盤とを強固に固着させ
るためのものであり、本発明の焼成用ペーストには、公
知のガラスフリットを用いることができる。例えば、Z
nO−B2 3 −SiO2 ,PbO−B2 3 −Zn
O,CaO−Al2 3 −SiO2 ,ZnO−B
2 3 ,ZnO−PbO−B2 3 −SiO2 ,PbO
−SiO2 −B2 3 ,B2 3 −PbO,SiO2
ZnO−BaO,SiO 2 −ZnO−MgO,SiO2
−ZnO−CaO,SiO2 −B2 3 −MgO,Si
2 −B2 3 −BaO,SiO2 −B2 3−Ca
O,SiO2 −Al 2 3 −BaO,SiO2 −Al2
3 −MgO,SiO2 −Al2 3 −CaO,SiO
2 −B2 3 −Al2 3 ,SiO2 −B2 3 −Na
2 O,SiO 2 −B2 3 −K2 O,SiO2 −B2
3 −Li2 O,SiO2 −Na2 O,SiO2 −Li2
O,SiO2 −K2 O,SiO2 −B2 3 −SrO,
SiO 2 −PbO−Na2 O,SiO2 −PbO−Li
2 O,SiO2−PbO−K2 O,SiO2 −B
2 3 ,SiO2 −PbO−CaO,SiO2 −PbO
−ZnO,SiO2 −B2 3 −Bi2 3 を主成分と
するものである。好ましくはホウケイ酸亜鉛、ホウケイ
酸鉛、ホウケイ酸ビスマスを主成分にしたものである。
【0014】これらに、必要に応じて、密着性を向上さ
せるため、酸化ビスマス、酸化マンガン、酸化チタン、
酸化ジルコニウム、酸化バリウム、酸化ベリリウム、酸
化第一銅、酸化スズ、酸化モリブデン、酸化バナジウ
ム、酸化ネオジウム、酸化カドミウム、酸化鉄、酸化ラ
ンタン、酸化タングステン、酸化ヒソ、酸化アンチモ
ン、酸化ゲルマニウム、酸化クロム、四三酸化鉛、酸化
イットリウム、酸化セリウム、及びタングステンの金属
粉を添加して用いることもできる。添加量としては、銅
合金粉末に対して、30重量部以下が好ましい。さら
に、13重量部以下が好ましい。ガラスフリットの軟化
点は、焼成温度にもよるが、密着性、焼結性の点から、
900℃以下の軟化点のものがよい。また、結晶性、非
晶性ガラスのどちらでも用途に応じて用いることができ
る。
【0015】ガラスフリットの平均粒径は、充分な焼結
性を得るために、0.01〜30μm程度の平均粒径の
ものが好ましい。さらに、0.1〜10μmが好まし
い。ガラスフリットの平均粒径も銅合金粉末と同様にし
てレーザー回析型粒径分布測定装置を用いて測定した。
ガラスフリットの使用量は、銅合金粉末100重量部に
対して、0.1〜100重量部であるが、0.1未満で
は、充分な接着性が得られず、100重量部を越える場
合には、はんだ付け性、導電性が劣る。好ましくは、
0.1〜50重量部、さらに、0.5〜20重量部が好
ましい。
【0016】本発明のはんだ付け良好な焼成ペースト
は、銅合金粉末、ガラスフリット、及び適度の粘度、印
刷性を与えるために、公知の有機ビヒクルを用いること
ができる。有機ビヒクルとしては、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ニト
ロセルロース、及びエチルセルロース誘導体、アクリル
系樹脂、ブチラール樹脂、アルキッドフェノール樹脂、
エポキシ樹脂、木材ロジンなどがあげられる。好ましく
は、エチルセルロース、アクリル樹脂である。アクリル
樹脂としては、分解温度が500℃以下のものがよい。
例えば、ポリメタアクリル酸ブチルエステル、ポリメタ
アクリル酸イソブチルエステル、低級アルコールのポリ
メタアクリレートを含むものがあげられる。ブチラール
樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂が好ましい。
本発明で用いる場合には、これらの樹脂を溶剤等へ分散
させて用いることが好ましく、公知の溶剤を用いること
ができる。しかし、必ずしも、樹脂を用いる必要はな
く、適度の粘度、印刷性が得られれば溶剤を分散剤とし
て用いても構わない。有機ビヒクル量としては、銅合金
粉末100重量部に対して1〜300重量部である。好
ましくは、1〜100重量部である。300重量部を越
える場合では、スクリーン印刷時ににじみが生じ易くな
る。1重量部未満の場合には、チキソトロピー性が劣
る。
【0017】溶剤としては、公知の溶剤で構わないが、
かかるはんだ付け良好な焼成ペーストの保存時に揮散が
少なく、かつ適度の粘性、チキソトロピー性を与え、印
刷適性に優れた溶剤が好ましい。例えば、テルペノー
ル、ブチルカルビトール、エチルカルビトール、メチル
カルビトール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等
のエーテル類、ブチルカルビトールアセテート、エチル
カルビトールアセテート、メチルカルビトールアセテー
ト、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジブチルカルビトール、
ジブチルカルビトールアセテート、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル及びそ
のアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、n−メチルピリジン、ミネラルスピリット、ト
ルエン、キシレンなどがあげられるがこれに規定される
ものではない。溶剤の使用量は、必要に応じてかえるこ
ともできるが、例えば、銅合金粉末100重量部に対し
て、0.1〜50重量部が好ましい。
【0018】本発明の焼成ペーストは、シリコンオイル
を含有するものであり、はんだ付け性に優れる。本発明
で用いることのできるシリコンオイルとしては、ジメチ
ルシリコンオイル、メチルフェニルシリコンオイル、環
状ジメチルポリシロキサン、アルキル変性シリコンオイ
ル、ポリエーテル変性シリコンオイル、フェノール変性
シリコンオイル、メタアクリル変性シリコンオイル、ア
ルコール変性シリコンオイル、フッソ変性シリコンオイ
ル、エポキシ変性シリコンオイル、アミノ変性シリコン
オイル、メルカプト変性シリコンオイル、カルボキシル
変性シリコンオイル、高級脂肪酸変性シリコンオイル、
高級脂肪酸含有シリコンオイル、親水性特殊変性シリコ
ンオイル、ラジカル反応性シリコンオイル、末端反応性
シリコンオイルが挙げられる。
【0019】シリコンオイルを本発明で用いる場合に
は、必要に応じて、トルエン、キシレン、ケロシン、ト
リクレン、アセトン、アルコール、水、工業用ガソリン
等で希釈して用いることができる。使用する場合の粘度
は10〜100000csが好ましい。本発明で使用す
る量としては、銅合金粉末100重量部に対して0.0
1〜10重量部であるが、好ましくは、0.01〜3重
量部である。10重量部以上では、焼成膜の表面をシリ
コンオイルが過剰に覆い、かえってはんだ付け性が劣
る。0.01未満の場合には、焼成膜表面の酸化防止効
果が劣る。
【0020】本発明でシリコンオイルを用いる効果とし
ては、ペースト塗布後、高温でペーストを焼成する時、
ドーピング酸素により、有機ビヒクルとともに分解す
る。このとき、ペースト中の銅合金粉末が酸化されるの
を防止する効果を有する。とくに、印刷後、シリコンオ
イルは塗膜表面に集まるために、少量でも充分な効果を
有する。
【0021】本発明のはんだ付け性良好な焼成ペースト
は、必要に応じて、潤滑剤、酸化防止剤、粘度調節剤な
どの添加剤を用いることができる。例えば、シランカッ
プリング剤、アルミニウムカップリング剤、チタンカッ
プリング剤、大豆レシチン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリブチルフォスフェート、炭素数
20から50までのマイクロワックス、炭素数20から
35までのパラフィン、ステアリン酸、オレイン酸、ジ
オクチルフタレート等の可塑剤、炭素数20までのカル
ボン酸、ジカルボン酸、ピロカテコール、メチルハイド
ロキノン、ハイドロキノン、フェノール等のフェノール
誘導体、アセチルアセトン等の酸化防止剤を添加するこ
とができる。使用量は、銅合金粉末100重量部に対し
て50重量部以下が好ましい。さらに、10重量部以下
が好ましい。
【0022】本発明のはんだ付け良好な焼成用ペースト
を使用する場合には、かかる組成のペーストが充分に混
合されていることが好ましく、公知の方法を用いて混合
することができる。たとえば、ライカイキ、ニーダー、
三本ロール、ミキサー等を使用できる。ペーストの粘度
は、例えば、ブルックフィールドHBT粘度計で♯5ス
ピンドルを用い、15rpmで25℃で測定して、50
0Pa・s以下、50Pa・s以上が好ましい。
【0023】本発明のはんだ付け良好な焼成用ペースト
を印刷する場合、スクリーン印刷、バーコート、ドクタ
ーブレード、グラビア、フレクシャー、オフセット、マ
グネトナー、デイスペンサー法などの公知の方法で構わ
ない。印刷する基盤としては、アルミナ、フォルステラ
イト、ステアライト、コージェライト、ムライト、チッ
化アルミニウム、炭化珪素、ガラスなどを主成分にした
硬質あるいはフレキシブルなセラミックス基盤、ステン
レス等の金属基盤、ほうろう基盤、ガラス基盤が好まし
い。
【0024】本発明の焼成用ペーストを焼成する場合に
は、焼成温度は、銅合金粉末及びガラスフリットが焼結
するのに充分な温度が好ましく、例えば、500〜98
0℃であり、さらに、600〜950℃が好ましい。焼
成雰囲気は、不活性雰囲気が好ましいが、有機ビヒクル
を充分に分解焼成させるために少量の酸素をドープする
のが好ましい。酸素の添加量としては、1%以下が好ま
しく、さらに、1000ppm以下が好ましい。さら
に、200ppm、最も好ましくは100ppm以下で
ある。
【0025】本発明の焼成用ペーストは、シリコンオイ
ルを含むために、酸素ドーピング時の酸素による銅合金
粉末の酸化を防止でき、高酸素濃度での焼成時のはんだ
付け性が優れるものである。本発明の焼成用ペーストは
導電回路、セラミックスコンデンサー電極、抵抗体電
極、シールド膜、スルーホール用の導電体、太陽電池用
電極、バリスタ電極、マイクロコンデンサー電極、圧電
素子電極、接点材料などに用いることができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例によって具体的に説明する。本
発明の焼成用ペーストの特性は、導電率、はんだ付け
性、接着強度、はんだ食われについて試験した。導電率
は、4端子法を用いて10mm×10mmの導体を作製
して測定した。
【0027】接着強度は、基板上へ2mm×2mmパッ
トを焼成した後、銅線(0.8mmφ)をパットに取付
け、Pb/Sn共晶はんだ浴230℃に10秒間漬けた
後、90℃に曲げてインストロンで引っ張り剥がれ時の
強度を測定した。本発明の焼成用ペーストの特徴である
はんだ付け性の試験は、10mm×10mmの焼成膜を
作製して、さらに、はんだ浴に10秒間漬けた時の濡れ
面積から判定した。
【0028】はんだ食われの測定は、アルミナ基盤上へ
200μm×50mmの焼成膜を作製し、230℃に維
持された共晶はんだ浴中へ10秒サイクルで漬け、何回
目で断線するかを4端子法で測定した。また、マイグレ
ーション試験は1mm間隔の導体を作製し、0.2ml
の水滴を電極間に滴下し、10V(DC)を印加したと
きの漏れ電流が100μAに達するまでの時間を測定し
た。 <粉末作製>
【0029】
【参考例1】銀粒子(平均粒径2mmφ、以下の参考例
同じ)5.35g、銅粒子(平均粒径3mmφ、以下の
参考例同じ)314.0075g、ビスマス粒子(平均
粒径2mmφ、以下の参考例同じ)1.045gをボロ
ンナイトライドるつぼに入れ、窒素ガス雰囲気中(9
9.9%以上)で高周波誘導加熱を用いて1800℃ま
で加熱溶融した。融解後、るつぼ先端に取り付けたノズ
ルより窒素ガス雰囲気中へ噴出した。同時に、ガス圧2
5kg/cm2 Gの窒素ガス(99.9%以上)を融液
に対してガス/液質量速度比1の条件で噴出し、融液を
アトマイズした。この時のガスノズル出口での線速度は
130m/秒であり、得られた多粉末の平均粒子径は1
6μmであった。粉末の銀濃度は、粒子表面より0.0
91、0.084、0.067、0.054、0.05
で表面の銀濃度xは0.0875であり、平均の銀濃度
はx=0.01で表面の銀濃度は平均の銀濃度の8.7
5倍であった。また、平均の銅濃度はy=0.989、
平均のビスマス濃度z=0.001であった。
【0030】
【参考例2】銀粒子210.405g、銅粒子193.
675g、亜鉛粉末0.00653g(平均粒径1mm
φ、以下の参考例同じ)を同様にして、黒鉛るつぼに入
れ、窒素雰囲気中(99.9%以上)で高周波誘導加熱
を用いて1750℃まで加熱溶融した。融液を窒素ガス
雰囲気中(99.9%以上)へるつぼ先端に取り付けた
ノズルより噴出した。噴出と同時に、ガス圧20kg/
cm2 Gの窒素ガス(99.9%以上)を融液に対して
ガス/融液質量速度比1.5の条件で噴出し、融液をア
トマイズした。この時のガスノズル出口のガス線速度
は、90m/秒であった。得られた粉末の平均粒子径は
18μmであった。粉末の銀濃度は、表面より0.9、
0.84、0.82、0.8、0.76であり、表面の
銀濃度xは0.87であった。また、平均の銀濃度は
0.39であり、表面の銀濃度は平均の銀濃度の2.2
3倍であった。また、平均の銅濃度は、y=0.609
99、平均の亜鉛濃度はz=0.00001であった。
【0031】
【参考例3】銀粒子210.405g、銅粒子192.
0875g、鉛粒子5.18g(平均粒径3mmφ、以
下同じ)をボロンナイトライドるつぼに入れ、ヘリウム
雰囲気中、(99.9%以上)で高周波誘導加熱を用い
て1800℃まで加熱溶融した。融液をるつぼ先端より
ヘリウム雰囲気中(99.9%以上)へ、るつぼ先端に
取り付けたノズルより噴出した。同時にガス圧25kg
/cm2 Gのヘリウムガス(99.9%以上)を融液に
対して、ガス/融液質量速度比0.2の条件で噴出し、
融液をアトマイズした。この時、ガスノズル出口でのガ
ス線速度は、160m/秒であった。得られた粉末の平
均粒径は11μmであった。また、銀濃度は、粒子表面
より0.92、0.88、0.82、0.78、0.7
4であり、表面の銀濃度xは、0.90であり、平均の
銀濃度はx=0.39で、表面の銀濃度は平均の銀濃度
の2.3倍であった。また、平均の銅濃度はy=0.6
05、平均の鉛濃度z=0.005であった。
【0032】
【参考例4】銀粒子26.945g、銅粒子301.5
932g、亜鉛粒子0.03265gを黒鉛るつぼに入
れ、窒素雰囲気中(99.9%以上)で高周波誘導加熱
を用いて1800℃まで加熱溶融した。融液をるつぼ先
端のノズルより窒素ガス雰囲気中(99.9%以上)へ
噴出した。噴出と同時に、ガス圧50kg/cm2 Gの
窒素ガス(99.9%以上)を融液に対してガス/液質
量速度比3.1で噴出し、アトマイズした。この時のガ
スノズル出口でのガス線速度は190m/秒であった。
得られた粉末の平均粒子径は13μmであった。銀濃度
は粒子表面より0.62、0.46、0.38、0.2
5、0.1で表面の銀濃度xは0.54であり、平均の
銀濃度はx=0.05であり、表面の銀濃度は平均の銀
濃度の10.8倍であった。また、平均の銅濃度はy=
0.9499、平均の亜鉛濃度z=0.0001であっ
た。
【0033】
【参考例5】銀粒子53.95g、銅粒子285.74
68g、鉛粒子0.00518g、亜鉛粒子0.001
6325gをボロンナイトライドるつぼに入れ、窒素ガ
ス雰囲気中(99.9%以上)、高周波誘導加熱を用い
て1700℃まで加熱溶融した。融液をるつぼ先端より
窒素ガス雰囲気中(99.9%以上)へ噴出し、噴出と
同時に、ガス圧45kg/cm2 Gの窒素ガス(99.
9%以上)を融液に対してガス/液質量速度比2.1の
条件で噴出し、融液をアトマイズした。この時のガス線
速度は170m/秒であり、得られた粉末の平均粒子径
は14μmであった。銀濃度は粒子表面より0.83、
0.77、0.65、0.54、0.43であり、表面
の銀濃度xは0.80であった。また、平均の銀濃度x
=0.1であり、表面の銀濃度は平均の銀濃度の8倍で
あった。また、平均の銅濃度は、y=0.89999、
平均の(鉛+亜鉛)濃度はz=0.00001であっ
た。
【0034】
【実施例1】参考例1で得られた粉末の中、5μm以下
の粉末(x=0.01、y=0.989、z=0.00
1、平均粒径2.3μm)10gとPbO−B2 3
ZnOガラスフリット1.8g、BaO−SiO2 −Z
nOガラスフリット0.3g、SiO2 −B2 3 −N
2 Oガラスフリット0.05g、アクリル樹脂0.7
gを、ジメチルシリコ−ンオイル0.5g、テルペノー
ル2g、キシレノール0.3gに分散した。得られたペ
ーストを用いてアルミナ基盤上へ10mm×10mmの
導体を印刷した。ワトキンスジョンソン炉を用いて塗膜
を焼成した。焼成条件は、以下のとおりであった。室温
から550℃まで15分間かけて100ppm酸素含有
窒素雰囲気中で有機物を分解あるいは焼き飛ばした後、
さらに、900℃、10分間窒素雰囲気中で焼成させた
後、窒素雰囲気中で冷却した。得られた、塗膜の体積抵
抗率は2×10-6Ω・cmであり、マイグレーション時
間は、260秒であった。また、はんだ付け性は99%
であり、はんだ食われ18サイクルしてもほとんど認め
られなかった。また、接着強度は7kg/4mm2 であ
った。
【0035】
【実施例2】参考例2で得られた粉末の中、5μm以下
の粉末(x=0.39、y=0.60999、z=0.
00001、平均粒径2.1μm)10gとPbO−C
aO−B2 3 ガラスフリット0.6g、エチルセルロ
ース0.8g、フッ素変性シリコンオイル0.1g、ア
ルキル変性シリコンオイル0.01g、ポリエーテル変
性シリコンオイル0.02gをブチルカルビトールアセ
テート4g、ブチルセロソルブ0.5g、酢酸エチル
0.2g、アセトン0.1g中へ分散させた。得られた
ペーストをアルミナ基盤上へスクリーン印刷した。同一
の焼成炉で550℃まで100ppm酸素含有窒素雰囲
気中で有機物を分解あるいは焼き飛ばした後、さらに、
800℃まで窒素雰囲気中で昇温後、10分間焼成し
た。室温まで窒素雰囲気中で冷却した。
【0036】得られた導体の体積抵抗率は、2.5×1
-6Ω・cmであり、マイグレーション時間は100秒
であり、はんだ付け性は濡れ面積99%、はんだ食われ
性は20サイクルかけてもほとんど認められなかった。
初期接着強度は、4kg/4mm2 であった。
【0037】
【実施例3】参考例3で得られた粉末の中5μm以下の
粉末(x=0.39、y=0.605、z=0.005
平均粒径2μm)を10g、PbO−SiO2 −MgO
ガラスフリット0.5g、SiO2 −B2 3 −K2
ガラスフリット0.1g、アクリル樹脂0.13g、エ
ポキシ変性シリコンオイル0.01g、高級脂肪酸変性
シリコンオイル0.01g、高級脂肪酸含有シリコンオ
イル0.01g、アミノ変性シリコンオイル0.01g
をテルペノール3g、メチルエチルケトン0.2g、キ
シレン0.2g、エチルセロソルブ1gに分散した。得
られたペーストをアルミナ基盤上へスクリーン印刷し
た。
【0038】塗膜を同一の焼成炉を用いて、550℃ま
で100ppm酸素ドープ窒素雰囲気中で有機物を焼き
飛ばし、900℃で10分間窒素中で焼成した。体積抵
抗率は、2.2×10-6Ω・cmであり、はんだ付け性
は99%の濡れ面積を有していた。はんだ食われは18
サイクルであった。
【0039】
【実施例4】参考例4で得られた粉末の中5μm以下の
粉末(x=0.05、y=0.9499、z=0.00
01平均粒径2.3μm)を10g、PbO−Al2
3 −B2 3 ガラスフリット3g、SiO2 −B2 3
−Bi2 3 ガラスフリット0.1g、SiO2 −B2
3 −SrOガラスフリット0.1g、メルカプト変性
シリコンオイル0.2g、カルボキシル変性シリコンオ
イル0.01g、メチルセルロース0.5g、酸化第一
銅0.01gをメチルカルビトールアセテート0.4
g、エチルセロソルブ0.5g、ブチルカルビトールア
セテート3gに分散させた。得られたペーストをアルミ
ナ基盤上にスクリーン印刷した。同様にして、550℃
まで80ppm酸素をドープし、さらに、窒素雰囲気中
で900℃、10分間加熱焼成した。得られた焼成膜
は、3×10-6Ω・cmであり、はんだ付け性は、98
%であった。はんだ食われは19サイクルであった。
【0040】
【実施例5】参考例5で得られた粉末の中、5μm以下
の粉末(x=0.1、y=0.89999、z=0.0
0001、平均粒径2μm)を10gとPbO−MgO
−SiO2 ガラスフリット1g、メチルフェニルシリコ
ンオイル0.01g、末端反応性シリコンオイル0.0
1g、環状ジメチルポリシロキ酸0.01g、ブチルセ
ロソルブ3g、テルペノール1g、チキソ剤(植物油)
0.01gを分散させた。得られたペーストをチッ化ア
ルミ基盤上にスクリーン印刷した。塗膜を同様にして5
50℃まで100ppm酸素ドープし、さらに、900
℃で窒素雰囲気中で10分間加熱焼成した。得られた焼
成膜の体積抵抗率は2×10-6Ω・cmであり、はんだ
付け性は濡れ面積99%であった。マイグレーション試
験の結果、130秒とほとんどマイグレーションは認め
られなかった。
【0041】
【実施例6】参考例5で得られた粉末の中、10μm以
下の粉末(x=0.1、y=0.89999、z=0.
00001、平均粒径2μm)を10g、SiO2 −B
2 3 −Bi2 3 ガラスフリット1g、SiO2 −P
bO−Li2 Oガラスフリット0.5gと酸化第一銅
0.05g、四三酸化鉛0.1g、ジメチルシリコンオ
イル0.5g、フェノール樹脂0.02g、アルキッド
フェノール樹脂0.02g、ブチラール樹脂0.03g
を酢酸ブチル0.5g、エチルセロソルブ2gに分散さ
せた。
【0042】得られたペーストをアルミナ基盤上に塗布
した。同様にして、550℃まで100ppm酸素ドー
ピングし、さらに、850℃で窒素雰囲気中で5分間加
熱焼成した。焼成膜の体積抵抗率は、1.8×10-6Ω
・cmであり、はんだ付け性は濡れ面積99%以上であ
った。
【0043】
【実施例7】参考例5で得られた粉末の中5μm以下の
粉末(x=0.1、y=0.89999、z=0.00
001平均粒径2.4μm)を10gとSiO2 −B2
3 ガラスフリット1g、SiO2−PbO−ZnOガ
ラスフリット0.2g、アルコール変性シリコンオイル
1.6g、アクリル樹脂1.4gをブチルカルビトール
アセテート4g、シランカップリング剤0.001g、
チタンカップリング剤0.0001g、チキソ剤(シリ
カ微粉末)0.02gを充分に混合した。フレキシブル
アルミナ基盤上へ塗布し、同時にして500℃まで90
ppm酸素ドープし、さらに、900℃で窒素雰囲気中
で10分間加熱焼成した。
【0044】得られた焼成膜の体積抵抗率は、2.2×
10-6Ω・cmであり、はんだ付け性は濡れ面積99%
以上であった。マイグレーション試験の結果、150秒
と良好であった。
【0045】
【実施例8】アルミナ基盤上へ市販の酸化ルテニウム抵
抗体ペーストをスクリーン印刷した。(5mm×50m
m)印刷抵抗体を850℃空気中10分間焼成した。さ
らに、抵抗体の両側に実施例7で作製したペーストを印
刷した。さらに、600℃で10分間加熱焼成した。抵
抗体の抵抗率を導体を通して測定すると、抵抗率の変化
率は、1%以内であった。また、はんだ付け性は99%
であった。
【0046】
【実施例9】実施例1で作製したペーストをセラミック
スコンデンサーの外部電極として塗布し、600℃で焼
成した。得られた、電極の導電性はよく、はんだ付け性
も良好で濡れ面積99%であった。
【0047】
【実施例10】実施例1で作製したペーストをチッ化ア
ルミナ基盤上へ50mm×50mmの焼成膜を作製し
た。電磁波シールド効果をスペクトラムアナライザー、
トラッキングアナライザー、導波管を用いて測定した。
シールド効果は50dBと高かった。シールド膜のはん
だ付け性は良好であり、99%以上あった。
【0048】
【比較例1】銀粒子0.37765g、銅粒子317.
27775gを黒鉛るつぼに入れ、窒素ガス雰囲気中
(99.9%以上)で高周波誘導加熱を用いて1700
℃まで加熱溶融した。融液をるつぼ先端のノズルより窒
素雰囲気中へ噴出した。噴出と同時に、ガス圧20kg
/cm2 Gの窒素ガスを融液に対してガス/液質量速度
比3でアトマイズした。得られた、粉末の平均粒径は2
0μmであった。
【0049】平均の銀濃度はx=0.0007、銅濃度
y=0.9993であった。得られた粉末の中5μm以
下の粉末10g、SiO2 −B23 −ZnOガラスフ
リット2g、エチルセルロース1g、アルキル変性シリ
コンオイル3g、ブチルカルビトールアセテート3gを
充分に混合し、アルミナ基盤上にスクリーン印刷した。
550℃まで100ppm酸素ドープし、さらに900
℃窒素雰囲気中で10分間加熱焼成した。はんだ付け試
験をしたところ、濡れ面積は50%と悪かった。
【0050】
【比較例2】比較例1で得られた5μm以下の粉末10
g、SiO2 −B2 3 ガラスフリット1g、ジメチル
シリコンオイル0.02g、エチルセルロース0.5
g、ブチルカルビトール2gとを充分に混合した。得ら
れたペーストをアルミナ基盤上にスクリーン印刷した。
550℃まで100ppm酸素をドープし、さらに、9
00℃で窒素で10分間加熱焼成した。得られた焼成膜
の体積抵抗率は、3×10-6Ω・cmであったが、はん
だ付け性は悪く、濡れ面積45%であった。
【0051】
【比較例3】参考例1で得られた5μm以下の粉末10
g、SiO2 −B2 3 −CaOガラスフリット0.5
g、アクリル樹脂0.2g、エポキシ変性シリコンオイ
ル4g、テルペノール3gを充分混合し、同様にしてス
クリーン印刷した。塗膜を550℃まで酸素100pp
mドープし、さらに、900℃、10分間加熱焼成し
た。得られた焼成膜のはんだ付けは悪く、30%しか付
かなかった。
【0052】
【比較例4】実施例1で得られた5μm以下の粉末10
g、SiO2 −B2 3 −Al2 2 ガラスフリット1
g、アクリル樹脂0.4g、テルペノール3gを充分に
混合した。得られたペーストをアルミナ基盤上へスクリ
ーン印刷した。550℃まで200ppm酸素をドープ
し焼成し、さらに、900で10分間加熱焼成した。焼
成膜のはんだ付けは悪く、20%であった。
【0053】
【発明の効果】本発明の焼成用ペーストは、導電性、接
着性に優れるのみならず、焼成時に必要な酸素ドーピン
グを充分に行っても優れたはんだ濡れ性を有する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式AgxCuyMz〔(ただし、M
    はBi,Pb,Znより選ばれた1種以上の金属であ
    り、x,y,zは原子比で表して、0.001≦x≦
    0.4、0.6≦y≦0.999、0≦z≦0.05
    (x+y+z=1)である。〕で表され、粒子表面の銀
    濃度が平均の銀濃度より高く、かつ、粒子表面に向かっ
    て銀濃度が増加する領域を有する銅合金粉末100重量
    部と、ガラスフリット0.1〜100重量部、シリコン
    オイル0.01〜10重量部と有機ビヒクルからなるこ
    とを特徴とする焼成用ペースト。
  2. 【請求項2】 銅合金粉末の表面の銀濃度が、平均の銀
    濃度の2.1倍以上であることを特徴とする請求項1記
    載の焼成用ペースト。
  3. 【請求項3】 銅合金粉末の平均粒径及び形状が、0.
    1〜50μmである球状、鱗片状あるいはそれらの混合
    物であることを特徴とする請求項1又は2記載の焼成用
    ペースト。
  4. 【請求項4】 銅合金粉末がアトマイズ法を用いて急冷
    凝固して得られることを特徴とする請求項1、2又は3
    記載の焼成用ペースト。
  5. 【請求項5】 有機ビヒクルがエチルセルロース、アク
    リル樹脂、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
    ース、エチルセルロース誘導体、アルキッド樹脂、ブチ
    ラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アルキッ
    ドフェノール樹脂、木材ロジンより選ばれた1種以上で
    あることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の焼
    成用ペースト。
  6. 【請求項6】 有機ビヒクルが、銅合金粉末100重量
    部に対して1〜300重量部であることを特徴とする請
    求項1,2,3,4又は5記載の焼成用ペースト。
  7. 【請求項7】 ガラスフリットがPbO,B2 3 ,Z
    nO,SiO2 ,CaO,Al2 3 ,BaO,Bi2
    3 ,NaO, 2 O,SrO, MgOより選ばれた1
    種以上を主成分とすることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5又は6記載の焼成用ペースト。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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