JPH11139274A - 走行車両のブレーキ装置 - Google Patents

走行車両のブレーキ装置

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JPH11139274A
JPH11139274A JP30869197A JP30869197A JPH11139274A JP H11139274 A JPH11139274 A JP H11139274A JP 30869197 A JP30869197 A JP 30869197A JP 30869197 A JP30869197 A JP 30869197A JP H11139274 A JPH11139274 A JP H11139274A
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正夫 永田
Haruki Fukahori
春樹 深堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、HST式変速装置の出力軸に連結した
駆動軸を制動する制動機構を設けて、操作具を中立操作
すると油圧ポンプを中立位置にして出力軸を制動するよ
うにした構成ではセンサーが必要で高価となっていた。 【解決手段】 ミッション装置17に設けたブレーキと
ステップ13上に設けたブレーキペダル7をリンク機構
を介して連動連結し、該リンク機構の連動経路途中に連
結部材を介してHST式変速装置を中立側に戻すバルブ
59と連動連結し、更に、前記連動経路途中に制動解除
シリンダー39と制動バネ69を並設し、ブレーキペダ
ルの踏圧操作で、HST式変速装置を中立側に戻し、エ
ンジン停止時に制動解除シリンダーを非作動として、制
動バネで制動するように構成し、制動解除シリンダーの
駆動油路をHST式変速装置の斜板を傾動させる油路と
並列に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HST式変速装置
により変速するようにした走行車両において、エンジン
を停止すると、自動的に制動するようにするための構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ミッションケース内に油圧式
操向クラッチと油圧式操向ブレーキを装備し、その操向
装置の更に上流側の駆動側に駐車ブレーキを配置した構
成は公知となっており、エンジンを停止しても駐車ブレ
ーキを制動できるように、油圧式操向クラッチはスプリ
ングによって「接」となるように構成していた。例え
ば、特公平3−69750号公報の技術である。また、
油圧ポンプと油圧モータを装備した走行車両において、
油圧モータの出力軸、または、出力軸に連結した駆動軸
を制動する制動機構を設けて、操作具を中立操作すると
油圧ポンプを中立位置にして出力軸を制動するようにし
た技術は公知となっている。例えば、特開平6−321
089号公報に記載の技術の如くである。この従来の技
術において、出力軸の回転を中立位置で制動するネガテ
ィブブレーキは、操作具の操作位置を検出する位置セン
サーを設けて、中立位置に操作されていることを検知す
ると、作動油を抜いて制動するように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の技術
は、油圧式操向クラッチを「接」とするためのスプリン
グをミッションケースの中央部に配置するので、ミッシ
ョンケースの幅が広くなってしまい、また、駐車ブレー
キはエンジンの停止とは無関係の構成であり、坂道で停
止した場合に駐車ブレーキレバーの引きが緩いと動いて
しまうのである。また、後者の技術のように、操作具の
位置をセンサーによって検知する構成であると、センサ
ーと制御回路が必要となりコストアップとなってしま
う。また、シリンダーに一体的にバネを設けているの
で、バネ圧を調整することができず、制動板の近傍にシ
リンダーを配置して直接制動する構成なので、従来の駐
車ブレーキをそのまま使うことはできず、新たに、ブレ
ーキの取付空間と制動機構が必要となるのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、ミッション装
置17に設けたブレーキとステップ13上に設けたブレ
ーキ操作具とをリンク機構を介して連動連結し、このリ
ンク機構の連動経路途中に制動解除シリンダー39と制
動バネ69を並設し、エンジン14停止で制動解除シリ
ンダー39を非作動として、制動バネ69で制動するよ
うに構成したものである。
【0005】請求項2においては、ミッション装置17
に設けたブレーキとステップ13上に設けたブレーキ操
作具とをリンク機構を介して連動連結し、このリンク機
構とHST式変速装置を中立側に戻すバルブ59とを連
動連結し、更に、前記リンク機構の連動経路途中に制動
解除シリンダー39と制動バネ69を並設し、ブレーキ
操作具の操作で、HST式変速装置を中立側に戻し、エ
ンジン14停止で制動解除シリンダー39を非作動とし
て、制動バネ69で制動するように構成したものであ
る。請求項3においては、制動解除シリンダーの駆動油
路をHST式変速装置の斜板を傾動させる油路と並列に
接続したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1は走行車両の全体側面図、図2はエンジンの周
囲の装置の配置を示す平面図、図3は走行車両の油圧回
路図、図4は前後のブレーキペダルを連結するリンク機
構と可変容量油圧ポンプとの連結を示す側面図、図5は
同じく平面図、図6は後側のブレーキペダルと制動解除
シリンダーと制動バネの取付部を示す側面図、図7は同
じく平面図、図8は連結部の拡大側面図、図9同じく平
面断面図である。
【0007】図1において、走行車両を運搬車とした場
合について全体的な構成から説明する。機体フレーム1
1にクローラ式走行装置12が装備されており、該クロ
ーラ式走行装置12はHST式変速装置により駆動変速
され、該HST式変速装置よりミッション装置17を介
して前部の駆動スプロケット8が駆動される。該機体フ
レーム11の上部に、前部からフロントコラム21、ス
テップ13、エンジン14を配置したエンジン室と座席
15が配置されている。該エンジン14と座席15とは
左右方向に併置されている。これらの後部には作業機と
してのダンプ荷台16が配置されており、油圧シリンダ
ー9により昇降すべく構成されている。
【0008】前記ステップ13の前後中央部に支持柱1
を立設し、該支持柱1上端に前記座席15を前後に回転
させて向きを変更可能に配置され、該座席15の側部に
は駐車ブレーキレバー2が付設されている。該座席15
の側部にサイドコラム3が立設され、該サイドコラム3
上に操向操作レバー4、走行設定レバー5、昇降レバー
6が配置されている。前記操向操作レバー4は左右に傾
倒することでサイドクラッチ、サイドブレーキを作動さ
せて所望の方向に旋回することができる。前記走行設定
レバー5は基部に前進検出スイッチと後進検出スイッチ
と一速検出スイッチが配置されて、それぞれ回動して選
択することで、後述する回転方向切換バルブ36及び一
速固定バルブ31が切り換えられる。前記昇降レバー6
を回動すると、後述する作業機昇降バルブ33が切り換
えられて油圧シリンダー9を伸縮して、ダンプ荷台16
を昇降回動することができる。そして、前記座席15の
前後のステップ13上に図示しないアクセルペダルと、
ブレーキ操作具としてのブレーキペダル7F・7Rが配
設されている。
【0009】次に図2において、ミッション装置17と
油圧機構の全体構成を説明する。エンジン14の前部に
はラジエータ19が配置され、該ラジエータ19の前面
又は下方の前面の位置に、オイルクーラー22・23が
配置されている。該オイルクーラー22・23は、ミッ
ション装置17内の潤滑油を作動油として使用した後の
冷却を行うものと、HST式変速装置の作動油タンク2
4に戻す圧油を冷却するものと2台が配置されている。
これらオイルクーラー22・23は、ラジエータ19の
ファンによる冷却風の一部を使用して冷却されるように
構成している。
【0010】該オイルクーラー22・23の更に前部で
ラジエータ19の下方の位置に、HST式変速装置を構
成する可変容量型油圧モータ25が配置されている。該
可変容量型油圧モータ25の側壁には回転速度を制御す
るバルブとして一速固定バルブ31を一体的に付設して
いる。該可変容量型油圧モータ25のモーター軸(出力
軸)をミッション装置17の内部に挿入し、該ミッショ
ン装置17で減速して左右の駆動スプロケット8に動力
を伝える。更に、該ミッション装置17の上面には、フ
ローデバイダー26が配置されて、該フローデバイダー
26の上に操向バルブ機構32が配置されている。該操
向バルブ機構32によってミッション装置17内に収納
したサイドクラッチとサイドブレーキを作動できるよう
にしている。
【0011】また、前記エンジン14の側面位置に作業
機昇降バルブ33が配置され、該作業機昇降バルブ33
により前記油圧シリンダー9への圧油の供給を制御し
て、ダンプ荷台16を昇降できるようにしている。前記
エンジン14の後部にはHST式変速装置を構成する可
変容量油圧ポンプ30、油圧ポンプ34、油圧ポンプ3
5と前後方向に直列に配置されて、エンジン14のクラ
ンク軸の延長上に連設されて、可変容量油圧ポンプ3
0、油圧ポンプ34、油圧ポンプ35それぞれが同時に
駆動される。
【0012】次に、走行車両の油圧機構を、図3の油圧
回路図より説明する。前記可変容量油圧ポンプ30と油
圧ポンプ34と油圧ポンプ35はエンジン14によって
駆動され、該油圧ポンプ34の圧油は、作動油タンク2
4から吸引して、作業機昇降バルブ33を介して油圧シ
リンダー9に供給されて、油圧シリンダー9からの戻り
油が、油路27を介して回転方向切換バルブ36と傾転
シリンダー37に送油され、更に、並列に接続した油路
28を介してHST式変速装置の回路のチャージ油路
と、一速固定バルブ31及び本発明の制動解除シリンダ
ー39に供給される。
【0013】このようにして、アクセルペダルを踏んで
エンジン14の回転数を上昇させると、その回転数の増
加と共に、傾転シリンダー37が大きく回動して、可変
容量油圧ポンプ30の吐出量を増すように構成してい
る。つまり、この可変容量油圧ポンプ30の斜板は直接
的に変速レバー等によって操作されるものではなく、ア
クセル操作部(アクセルペダルまたはレバー)がそのま
ま変速レバーの役目をしているのである。
【0014】このように、アクセルペダルの踏み込みに
より、エンジン14の回転数が上下され、そのエンジン
14の回転数に比例して、油圧ポンプ34からの送油量
も増減し、この圧油が回転方向切換バルブ36を介して
送油される傾転シリンダー37も伸縮され、可変容量油
圧ポンプ30の吐出量はエンジン14の回転数に比例す
ることになり、該可変容量油圧ポンプ30に流体接続さ
れた可変容量油圧モータ25の回転数の増減となるので
ある。
【0015】また、前記油圧ポンプ35の圧油はミッシ
ョン装置17内の潤滑油を吸入して、フローデバイダー
26で分流して、該操向バルブ機構32を介して油圧式
操向クラッチ装置40と油圧式操向ブレーキ装置41に
供給される。油圧式操向クラッチ装置40はエンジン1
4が駆動されて油圧ポンプ35からの圧油によってサイ
ドクラッチが「接」となり、エンジン14が停止される
と駆動軸はフリーとなる。また、旋回時にはこの操向バ
ルブ機構32によって油圧式操向クラッチ装置40が切
れた後に、油圧式操向ブレーキ装置41を制動する方向
に作用するようにしている。
【0016】前記油圧式操向クラッチ装置40と油圧式
操向ブレーキ装置41で使用された後の作動油は、オイ
ルクーラー22を通過して冷却された後に、ミッション
装置17に戻るように構成されている。また、前記HS
T式変速装置と油圧シリンダー9と制動解除シリンダー
39からの戻り油は、オイルクーラー23で冷却した後
に作動油タンク24に戻すように構成している。
【0017】次に、ブレーキペダルのリンク機構の構成
を図4〜図9より説明する。図4、図5において、前記
前後のブレーキペダル7F・7Rは機体フレーム11に
枢軸42F・42Rによって回転自在に支持され、バネ
43F・43Rによって上方へ回動するように付勢され
て、ストッパー44F・44Rで止められている。該ブ
レーキペダル7F・7Rの基部のボスにはアーム45F
・45Rが突設され、該アーム45F・45Rに連結リ
ンク46F・46Rが枢結され、該連結リンク46F・
46Rの他端は長孔46Fa・46Raが形成されて、
回動軸50より突出したアーム47F・47Rに連結さ
れている。従って、いずれか一方のブレーキペダル7F
・7Rを踏むと、他方は長孔46Fa・46Ra内を摺
動して回動されず、そのペダルの回動で回動軸50が回
転されて、後述するミッション装置17内のブレーキが
作動されるのである。
【0018】前記回動軸50は図8、図9に示すよう
に、パイプ51を介して機体フレーム11又はブレーキ
フレーム49に回転自在に支持され、該回動軸50の一
端にアーム52が固設されて、該アーム52に一端に長
孔を設けたリンク53を連結して、該リンク53の他端
はアームやリンク等を介して前記座席15に設けた駐車
ブレーキレバー2と連結されている。こうして、駐車ブ
レーキレバー2を引っ張って回動すると回動軸50が回
転されて、後述するブレーキが作動するのである。この
とき、前記長孔によってブレーキペダル7F・7Rは回
動されず、また、ブレーキペダル7F・7Rの回動によ
っても駐車ブレーキレバー2は回動されない。
【0019】また、前記回動軸50の他端にはボス54
が固設されて、該ボス54に前記アーム47Rとアーム
55が固設され、該アーム55には連結プレート56と
連結部材としてワイヤー57の一端がそれぞれ連結され
ている。該ワイヤー57の他端には図4、図5に示すよ
うに、リンク機構58を介して可変容量油圧ポンプ30
のポンプ斜板を中立に戻す戻しバルブ59の操作レバー
60と接続されている。
【0020】前記戻しバルブ59は図3に示すように、
作業機昇降バルブ33と回転方向切換バルブ36の間に
配置されており、前記ワイヤー57が戻されると、操作
レバー60が回動されて戻しバルブ59が閉じられ、回
転方向切換バルブ36側に圧油が送油されなくなる。す
ると、傾転シリンダー37はシリンダーチューブ内に設
けた戻しバネの付勢力によって中立位置まで戻され、該
傾転シリンダー37に連結された可変容量油圧ポンプ3
0の斜板も中立に戻されて、可変容量型油圧モータ25
に圧油が送油されなくなり、走行駆動が停止されるので
ある。
【0021】また、前記連結プレート56他端は図8、
図9に示すように、連結軸61に固定したアーム62に
連結され、該連結軸61の左右両側にはアーム63L・
63R(図5)が固設され、該アーム63L・63Rに
連結ロッド64L・64Rを介してミッション装置17
の左右両側に設けたブレーキアーム65L・65Rと連
結され、前記駆動スプロケット8を固設した走行駆動軸
を制動可能としている。
【0022】そして、前記回動軸50上に外嵌したパイ
プ51とボス54の間にパイプ66が回転自在に外嵌さ
れ、該パイプ66よりアーム67が突設され、該アーム
67に前記制動解除シリンダー39のピストンロッド3
9a先端と制動バネ69の一端が連結されている。図
6、図7に示すように、該制動解除シリンダー39の基
部側端は前記ブレーキフレーム49に固設したブラケッ
ト70に枢結され、制動バネ69の他端にはネジ杆71
が連結され、該ネジ杆71はブレーキフレーム49より
突設したステー72に貫通させて、ネジ杆71に螺装し
たナット73・73によってステー72を挟持して、該
ナット73・73を回動してネジ杆71の位置を調節す
ることで制動バネ69の張力を調整できるようにしてい
る。
【0023】また、前記アーム67の側面より当接体7
4を突設し、一方、前記ボス54より当接プレート75
を突設し、制動解除シリンダー39が非作動となったエ
ンジン停止時には、制動バネ69の付勢力によりアーム
67が回動されて、当接体74も回動して当接プレート
75に当接し、その回動によってボス54を回動し、回
動軸50、アーム55、連結プレート56、アーム6
2、アーム63、連結ロッド64を介してブレーキアー
ム65を回動し、制動する構成としている。
【0024】このような構成において、走行車両のエン
ジンを始動すると、油圧ポンプ34からの圧油が制動解
除シリンダー39に送油されて、制動を解除する。次
に、走行させるために走行設定レバー5を回動して回転
方向切換バルブ36を前進または後進に切り換えて、ア
クセルペダルを踏むと、エンジン14の回転数の上昇と
ともに、油圧ポンプ34からの油量が増加して、傾転シ
リンダー37へ圧油が送油されて、可変容量油圧ポンプ
30の斜板を傾倒させて、可変容量型油圧モータ25に
送油して、クローラ式走行装置12を駆動して走行させ
る。
【0025】そして、走行車両を停止させるために、ア
クセルペダルを離して、ブレーキペダル7Fまたは7R
を踏むと、前述のように、連結リンク46が引っ張られ
て、アームやリンク等を介してブレーキアーム65を回
動して制動すると同時に、ワイヤー57を押して戻しバ
ルブ59が作動され、傾転シリンダー37への送油が停
止されて、可変容量油圧ポンプ30が中立になり走行駆
動力が発生されなくなる。また、坂道で駐車するとき
に、駐車ブレーキをかけ忘れた場合、エンジン停止直後
は油圧式操向クラッチ装置40の圧油がアクチュエータ
ーより抜けきっていないためにHST式変速装置が逆駆
動されて動かず、操向クラッチ装置40が切れてフリー
となるころには、油圧ポンプ34からの圧油が送油され
ずに、制動解除シリンダー39が制動バネ69の引っ張
り力によって、アーム67が制動側に回動され、制動さ
れた状態となり、坂道を移動することかない。
【0026】また、坂道で停止してエンジンも止めたと
きに、ブレーキペダル7Fまたは7Rを離しても、制動
バネ69の引っ張り力によって制動した状態に維持する
ことができるのである。よって坂道で停止しても、ブレ
ーキペダルを踏み続ける必要はなくその場で停止するこ
とができるのである。そして、駐車ブレーキレバー2を
引っ張るときにも、その引き上げる力は、予め制動バネ
69でブレーキをかけているので、その操作力は小さく
てよいのである。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。請求項1の如く、ミッ
ション装置17に設けたブレーキとステップ13上に設
けたブレーキ操作具とをリンク機構を介して連動連結
し、このリンク機構の連動経路途中に制動解除シリンダ
ー39と制動バネ69を並設し、エンジン14停止で制
動解除シリンダー39を非作動として、制動バネ69で
制動するように構成したので、ブレーキペダルを踏んで
制動して走行車両を停止させ、エンジンを停止すると、
ブレーキペダルから足を離しても、制動バネの張力で制
動状態が維持され、坂道で停止した場合でも、ブレーキ
ペダルから足を離しても走行車両は動くことはなく、余
分な踏み込み操作を不要として操作が楽に行えるように
なり、暴走も防止することができたのである。
【0028】また、駐車ブレーキをかけ忘れても制動バ
ネで制動し、この状態から駐車ブレーキレバーを引き上
げるときも、制動バネで制動しているので、その操作力
は小さくてよいのである。また、制動バネはリンク機構
の連動経路途中に配置されるので、バネ圧の調整が可能
となり、また、ミッション装置に設けたブレーキ装置の
そのまま利用できて、ミッション装置の設計変更は不要
で安価なブレーキ装置を得ることができる。
【0029】また、請求項2の如く、ミッション装置1
7に設けたブレーキとステップ13上に設けたブレーキ
操作具とをリンク機構を介して連動連結し、このリンク
機構とHST式変速装置を中立側に戻すバルブ59とを
連動連結したので、ブレーキ操作によってHST式変速
装置を中立側に戻り、変速装置を中立側へ戻す操作が不
要となり、また、ブレーキ操作部と戻しバルブ59とを
連動連結しているので、HST式変速装置の油圧式の変
速装置との連携が容易に行える。
【0030】請求項3の如く、制動解除シリンダーをH
ST式変速装置の斜板を傾動させる油路と並列に接続し
たので、従来の配管途中から分岐させて、制動解除シリ
ンダーと接続するだけでよく、油圧回路の大幅な変更を
必要とせず、新たにバルブも必要なく、容易に安価にブ
レーキ装置を構成することができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行車両の全体側面図である。
【図2】エンジンの周囲の装置の配置を示す平面図であ
る。
【図3】走行車両の油圧回路図である。
【図4】前後のブレーキペダルを連結するリンク機構と
可変容量油圧ポンプとの連結を示す側面図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】後側のブレーキペダルと制動解除シリンダーと
制動バネの取付部を示す側面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】連結部の拡大側面図である。
【図9】同じく平面断面図である。
【符号の説明】
7 ブレーキペダル 13 ステップ 14 エンジン 17 ミッション装置 25 可変容量油圧モータ 30 可変容量油圧ポンプ 34 油圧ポンプ 39 制動解除シリンダー 69 制動バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッション装置17に設けたブレーキと
    ステップ13上に設けたブレーキ操作具とをリンク機構
    を介して連動連結し、このリンク機構の連動経路途中に
    制動解除シリンダー39と制動バネ69を並設し、エン
    ジン14停止で制動解除シリンダー39を非作動とし
    て、制動バネ69で制動するように構成したことを特徴
    とする走行車両のブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 ミッション装置17に設けたブレーキと
    ステップ13上に設けたブレーキ操作具とをリンク機構
    を介して連動連結し、このリンク機構とHST式変速装
    置を中立側に戻すバルブ59とを連動連結し、更に、前
    記リンク機構の連動経路途中に制動解除シリンダー39
    と制動バネ69を並設し、ブレーキ操作具の操作で、H
    ST式変速装置を中立側に戻し、エンジン14停止で制
    動解除シリンダー39を非作動として、制動バネ69で
    制動するように構成したことを特徴とする走行車両のブ
    レーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記制動解除シリンダー39の駆動油路
    28を、HST式変速装置の斜板を傾動させる油路27
    と並列に接続したことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の走行車両のブレーキ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009190615A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Kubota Corp トラクタにおけるブレーキランプの点灯操作構造

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