JPH11138895A - 画像出力装置 - Google Patents

画像出力装置

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JPH11138895A
JPH11138895A JP30569997A JP30569997A JPH11138895A JP H11138895 A JPH11138895 A JP H11138895A JP 30569997 A JP30569997 A JP 30569997A JP 30569997 A JP30569997 A JP 30569997A JP H11138895 A JPH11138895 A JP H11138895A
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image
material film
rotating drum
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Kiyoomi Mitsuki
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種類のシートに対して同じ画像を短時間に
記録することができる画像出力装置を提供する。 【解決手段】ロール供給部30には、感材フィルム、イ
ンターミディエートシート、およびドナーシートのシー
トロールR1〜R6が収容されている。これらのシート
は、選択的に取り出され、シート搬送部20を介して、
回転ドラム10に供給される。これにより、回転ドラム
10には、感材フィルムとインターミディエートシート
とを、異なる領域に同時に担持させることができる。さ
らに、ドナーシートがインターミディエートシートに重
ねて密着させられる。この状態で、記録ヘッド11は、
感材フィルムとドナーシートとを同一画像データに対応
したレーザ光で露光する。 【効果】印刷版の作成と校正出力とを同時に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、印刷原
版を作成するために用いられるフィルム状の感材に画像
を記録出力する画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フィルム状の感材を発光ダイ
オードからの光で露光することによって画像を記録する
ようにした画像出力装置が用いられている。画像が記録
された感材は、適切な現像プロセスを経て印刷原版とな
る。この種の画像出力装置の1つの構成例においては、
軸線まわりに回転される円筒状の回転ドラムと、この回
転ドラムの軸線方向に沿って移動可能に設けられ、回転
ドラムの外面に向けて露光用の光を発生する記録ヘッド
とが備えられている。画像を記録すべき感材は、回転ド
ラムの外周面に巻き付けられて担持される。この感材
は、回転ドラムが高速回転されることによって記録ヘッ
ドからの光による主走査を受け、記録ヘッドが回転ドラ
ムの軸線方向に沿って低速に移動することによって記録
ヘッドからの光による副走査を受ける。したがって、記
録ヘッドが発生する光を画像データで変調しておけば、
感材の表面には、画像データに対応した潜像が書き込ま
れることになる。
【0003】カラー印刷を行うためには、シアン、マゼ
ンタ、イエローおよび黒の4色の印刷原版が必要である
から、各色の版のデータがそれぞれ作成され、各データ
に基づいて各色に対応した4枚の印刷原版が作成され
る。印刷物の色合いなどは、4枚の印刷原版を印刷機に
かけて実際に印刷してみなければ確認することができな
いが、これでは不便であるので、校正段階で色合いを確
認したり印刷物のサンプルを作成したりする目的で、感
材フィルム露光用の画像出力装置とは別の校正出力装置
が用いられる。校正出力装置は、感材フィルム露光用の
画像出力装置とほぼ同様な構成を有しており、回転ドラ
ムに、インターミディエートシートと、色材を担持した
ドナーシートとを重ねて巻き付けることができるように
構成されている。
【0004】インターミディエートシートを回転ドラム
に巻き付けた後に、黄色のドナーシートを巻き付けてイ
ンターミディエートシートに密着させ、記録ヘッドによ
って記録動作が行われる。このとき、記録ヘッドは、黄
色の印刷版を作成するときと同じ画像データによって駆
動される。その後、ドナーシートが剥離されると、露光
された部分の色材が選択的にインターミディエートシー
トに転写される。
【0005】さらに、マゼンタ、シアンおよび黒の各ド
ナーシートを用いて同様な動作が行われることにより、
4色の色材がインターミディエートシートに転写される
ことになる。その後、インターミディエートシート上の
色材が記録シートに転写されることにより、印刷物と同
等な校正出力が得られる。校正段階においては、上記の
校正出力装置による出力内容を検討して、画像データに
修正が加えられる。むろん感材フィルムに対する露光処
理が行われるのは画像データの修正による校正作業の完
了後であるが、印刷原版用の感材フィルムが露光される
ときにも、印刷物のサンプルを作成する目的で、校正出
力が行われるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように感材フィ
ルムへの露光出力のための画像出力装置と校正出力装置
とは類似の構成を有しているのであるが、従来では、そ
れぞれに専用機を用いている。そのため、各々の装置に
おける処理時間が必要であるから、特に、印刷原版の作
成とサンプル作成のための校正出力との両方を行う場合
には、全体の処理時間が長くなる。むろん、印刷原版の
作成とサンプル品の作成とを並行して行えば処理時間の
短縮を図ることができるが、2台の装置が占有されるこ
とになる。
【0007】また、作業者は、2つの装置に対して別々
の作業をしなければならないから、作業時間が長くなる
うえ、2つの装置の管理が必要になる。さらに、2つの
装置を用いれば、印刷原版の作成のためのコストが高く
なることは言うまでもない。そこで、本発明の目的は、
異なる種類のシートに対して同じ画像を短時間に記録す
ることができる画像出力装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、複数種類
のシートを同時に担持することができるシート担持体
と、このシート担持体に複数種類のシートを供給するこ
とができるシート供給機構と、シート担持体に担持され
たシートに画像を記録するための記録ヘッドと、シート
担持体に同時に担持された複数種類のシートに同一画像
が形成されるように、記録ヘッドを駆動制御する記録ヘ
ッド制御手段とを含むことを特徴とする画像出力装置で
ある。
【0009】上記の構成によれば、シート担持体に担持
された複数種類のシートに同一画像を形成することがで
きるので、種類の異なるシートに対する画像の記録を1
台の装置で短時間に行うことができる。これにより、画
像記録に要するコストの削減を図ることができ、かつ、
装置の管理などのための作業も軽減される。請求項2記
載の発明は、上記シート供給機構は、印刷版用感材シー
トと、校正出力用シートとを上記シート担持体に供給す
ることができるものであることを特徴とする請求項1記
載の画像出力装置である。
【0010】上記の構成によれば、印刷版用感材シート
と校正出力用シートとに同時に同一画像を形成できるの
で、印刷版の作成と同時に印刷物のサンプルを作成する
ことができる。なお、シート供給機構は、シート担持体
に第1の種類のシートを供給し、その後、シート担持体
において上記第1の種類のシートが担持された領域を避
けた領域に第2の種類のシートを供給するものであって
もよい。この場合、第1の種類のシートは、印刷版用感
材シートであってもよく、また、第2の種類のシート
は、校正出力用シートであってもよい。校正出力用シー
トには、校正用画像が記録されるインターミディエート
シートと、色材を担持したドナーシートとの複数種類の
シートが含まれていてもよい。この場合には、シート供
給機構は、インターミディエートシートをシート担持体
に供給した後に、ドナーシートをインターミディエート
シートに重ねて密着させることができるものであること
が好ましい。
【0011】また、シート供給機構は、シートをロール
状に巻回して形成されたシートロールを複数本収容する
ことができ、かつ、任意の1本のシートロールからシー
トを引き出すことができるロール供給部と、このロール
供給部からシートを引き出してシート担持体に向けて搬
送するシート搬送部とを有するものであってもよい。こ
の場合、シート搬送部は、シートロールから引き出され
たシートを所定長で裁断するためのカッタを含んでいて
もよい。また、ロール供給部は、複数本のシートロール
を収容する供給カセットと、この供給カセットを回転さ
せるためのカセット回転機構とを含むものであってもよ
く、このカセット回転機構を制御装置によって制御する
ことにより、選択された1本のシートロールをシート搬
送部のシート導入部に臨ませるようにしてもよい。
【0012】さらに、シート担持体は、回転ドラムであ
ってもよい。この場合には、回転ドラムを回転させるた
めのドラム回転機構と、記録ヘッドを回転ドラムの軸線
方向に沿って移動させるためのヘッド移動機構とがさら
に備えられていることが好ましい。これにより、回転ド
ラムの回転による記録位置の変化により、回転ドラムに
担持されたシートの記録ヘッドによる主走査が達成さ
れ、記録ヘッドの移動による記録位置の変化により、記
録ヘッドによるシートの副走査が達成される。
【0013】また、記録ヘッド制御手段は、少なくとも
1ライン分の画像データを記憶することができるライン
メモリと、このラインメモリに対する画像データの書き
込み/読み出しを制御するラインメモリ制御部と、この
ラインメモリ制御部によって読み出された画像データに
基づいて記録ヘッドに対する駆動制御信号を発生する露
光制御部とを含むものであってもよい。この場合に、ラ
インメモリ制御部によって、ラインメモリに記憶された
同一ラインの画像データが複数回繰り返し読み出される
ことにより、シート担持体に担持された複数種類のシー
トに対する同一画像の同時記録が達成されてもよい。
【0014】上述の各特徴は、個々に請求項1の発明と
組み合わせることもでき、また、任意の2つ以上の特徴
が請求項1の発明と組み合わせられてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る画像出力装置の構成を示す簡略
化した断面図である。この画像出力装置は、シート担持
体として円筒状の回転ドラム10を備えており、この回
転ドラム10に印刷版用の感材フィルム(感材シート)
と校正出力用のインターミディエートシートと色材を担
持したドナーシートとを巻き付けることができるように
構成されている。
【0016】回転ドラム10は、その軸線まわりに主走
査モータM1(ドラム回転機構)によって回転駆動され
るようになっている。この回転ドラム10に対向する位
置には、感材フィルムやドナーシートを露光するための
記録ヘッド11が備えられている。この記録ヘッド11
は、レール12によって回転ドラム10の長手方向に沿
って案内される移動台13上に搭載されている。移動台
13にはボールナット14が取り付けられており、これ
に螺合するボールねじ軸15は、副走査モータM2によ
って回転駆動されるようになっている。このようなヘッ
ド移動機構により、記録ヘッド11は、回転ドラム10
の長手方向(軸線方向)に沿って往復移動される。
【0017】記録ヘッド11の上方には、ロール供給部
30から各種のシート体を回転ドラム10に供給するた
めのシート搬送部20が設けられている。このシート搬
送部20は、ロール供給部30から回転ドラム10に向
けてほぼ水平に設けられたシート搬送路21と、このシ
ート搬送路21に沿って間隔を開けて設けられ、シート
を挟持して搬送するための複数の搬送ローラ対22と、
これらの搬送ローラ対22に駆動力を与える搬送用モー
タM3とを備えている。また、シート搬送部20は、ロ
ール供給部30の近傍にカッタ23を備えている。この
カッタ23は、たとえば、円板状の回転刃と、この回転
刃を回転自在に支持し、シートの幅方向一端から他端ま
で移動するキャリッジとを備えている。
【0018】ロール供給部30は、複数本(この実施形
態では6本)のシートロールR1,R2,R3,R4,
R5,R6を側面視(図1の右側から見た場合を正面と
する。)において放射状に配列して保持することができ
る供給カセット31を備えている。シートロールR1〜
R6は、たとえば、感材フィルム、インターミディエー
トシート、Y版ドナーシート、M版ドナーシート、C版
ドナーシート、K版ドナーシートの各シートロールであ
る。
【0019】供給カセット31は、回転軸32まわりに
パルスモータM4(カセット回転機構)によって回転駆
動されるようになっており、シートロールR1〜R6
は、回転軸32に平行に保持されている。各シートロー
ルR1〜R6に関連して、各シートロールR1〜R6を
繰り出すためのシート引き出しローラ対41,42,4
3,44,45,46が設けられている。
【0020】供給カセット31を回転させると、シート
ロールR1〜R6のいずれかを搬送部20のシート導入
部25に対向させることができる。供給カセット31の
回転基準位置である原点を検出するための原点センサ3
3が供給カセット31に関連して設けられており、この
原点センサ33の出力に基づいてパルスモータM4の駆
動パルス数を適切に制御することにより、所望のシート
ロールを搬送部20のシート導入部25に臨ませること
ができる。
【0021】シート導入部25には、揺動自在に設けら
れたレバー26の先端に設けられたギア27が配置され
ている。レバー26は、ソレノイドSOL1によって揺
動されるようになっており、実線で示す位置において
は、シート導入部25に対向しているシートロールR1
〜R6の供給ローラ41〜46の一端に設けられたギア
(図示せず)に噛合することができるようになってい
る。ギア27には、図示しない動力伝達機構によって、
搬送用モータM3からの駆動力が伝達されている。した
がって、図1の状態においては、ギア27が実線で示す
位置にあるときには、供給ローラ42に回転力が与えら
れ、シートロールR2からシートが繰り出されることに
なる。
【0022】こうして繰り出されたシートは、搬送路2
1を通り、搬送ローラ対22によって、回転ドラム10
へと搬送されていく。また、シートが必要な長さだけ繰
り出されると、カッタ23が作動して、シートが切断さ
れる。回転ドラム10の上方には、回転ドラム10の表
面のシートを剥離して装置外に排出するためのシート排
出部50が備えられている。このシート排出部50は、
ソレノイドSOL2によって駆動されることにより、回
転ドラム10の表面に接離自在とされた分離爪51と、
分離爪51によって分離されたシートを排出する排出ロ
ーラ対52と、排出ローラ対52から装置の上面に向か
う感材フィルム排出路53と、排出ローラ対52から装
置の前面に向かうドナーシート排出路54とを有してい
る。感材フィルム排出路53およびドナーシート排出路
54には、それぞれ、排出ローラ対55,56が配置さ
れている。
【0023】感材フィルム排出路53とドナーシート排
出路54との分岐点付近には、排出ローラ対52からの
シートをいずれかの排出路53,54に送り出すための
排出ローラ対57が配置されている。さらに、この分岐
点には、ソレノイドSOL3によって駆動されることに
より、排出ローラ対57からのシートを感材フィルム排
出路53に導く実線の状態と、排出ローラ対57からの
シートをドナーシート排出路54に導く二点鎖線の状態
とをとることができるゲート部材58が設けられてい
る。
【0024】また、このシート排出部50に備えられた
排出ローラ対52,55,56,57には、排出用モー
タM5からの回転力が与えられるようになっている。図
2は、この画像出力装置の電気的構成を示すブロック図
である。主走査モータM1によって回転される回転ドラ
ム10の回転に関する情報は、エンコーダ61によって
検出されるようになっている。
【0025】記録ヘッド11は、たとえば、レーザダイ
オードを備えており、このレーザダイオードを駆動する
ための駆動信号は、制御装置100から与えられるよう
になっている。この構成により、回転ドラム10が高速
に回転される一方で、記録ヘッド11が回転ドラム10
の軸線方向A1に沿って低速に移動していき、記録ヘッ
ド11から発生する記録ビーム光は、感材Fの表面を走
査しつつ、画像を記録していく。
【0026】制御装置100には、エンコーダ61の出
力信号が入力されている。このエンコーダ61の出力信
号は、記録ヘッド11による露光開始タイミングを制御
する露光制御部71、副走査モータM2を駆動するドラ
イバ62の動作を制御する横送り制御部64、および主
走査モータM1を駆動するドライバ63の動作を制御す
るサーボ機構65において利用される。露光制御部71
は、エンコーダ61の出力信号に基づき、回転ドラム1
0の回転位置が所定位置になると、各ラインの露光動作
を開始させるべく、露光系ドライバ72を介して記録ヘ
ッド11を制御する。また、横送り制御部64は、回転
ドラム10の回転と同期して記録ヘッド11が移動され
るように、ドライバ62を制御する。さらに、サーボ機
構65は、回転ドラム10が一定速度で回転するよう
に、ドライバ63をフィードバック制御する。
【0027】制御装置100には、コンピュータなどか
らなるラスタ・イメージ・プロセッサ(RIP)から適
当なインタフェース(I/F)73を介して画像データ
が入力されるラインメモリ制御部74と、このラインメ
モリ制御部74の制御の下、所定ライン数分の画像デー
タを記憶するラインメモリ75と、各種の演算処理およ
び制御処理を実行するCPU80とが備えられている。
CPU80は、バス81に接続されており、このバス8
1には、ラインメモリ制御部74,横送り制御部64お
よびサーボ機構65が接続されている。
【0028】バス81にはさらに、搬送用モータM3、
パルスモータM4、排出用モータM5、カッタ23、ソ
レノイドSOL1,SOL2,SOL3をそれぞれ駆動
するためのドライバ91〜97が接続されている。図3
は、回転ドラム10の大きさと感材フィルムなどの大き
さとの関係を示す図解図であり、回転ドラム10の周面
が展開された状態で表されている。回転ドラム10は、
たとえば、図3(a) に示すように、B1サイズ(日本工
業規格B列1番の仕上り寸法であり、以下同様に表記す
る。)の感材フィルムまたは校正出力用インターミディ
エートシートを担持するのに必要充分な大きさである。
この場合、図3(b) に示すように、回転ドラム10に
は、主走査方向MSに沿って、たとえば、B2サイズの
感材フィルムFと、B2サイズのインターミディエート
シートISとを配列して担持させることができる。
【0029】図4は、この画像記録装置により、たとえ
ば、B2サイズの感材フィルムに対する露光と、同じく
B2サイズの校正出力とを同時に行う場合の動作例を説
明するためのフローチャートである。この場合、感材フ
ィルムとインターミディエートシートとは、図3(b) に
示す態様で回転ドラム10の周面に担持させられる。ま
ず、インターミディエートシートが回転ドラム10に巻
き付けられる(ステップS1)。すなわち、CPU80
は、原点センサ33の出力に基づいてパルスモータM4
の動作を制御することによって、シートロールR1〜R
6のうち、インターミディエートのシートロールをシー
ト搬送部20のシート導入部25に対向させる。さら
に、CPU80は、搬送用モータM3を駆動状態とする
一方、ソレノイドSOL1の制御により、ギア27を図
1の実線の位置に制御する。これにより、インターミデ
ィエートシートがシートロールから繰り出され、搬送路
21に沿って回転ドラム10へと搬送されていく。そし
て、CPU80は、B2サイズの短辺の長さだけインタ
ーミディエートシートがカッタ23を通過したタイミン
グで、このカッタ23を作動させ、B2サイズに裁断さ
れたインターミディエートシートを作成する。
【0030】このインターミディエートシートの先端が
回転ドラム10に到達するよりも早く、CPU80は、
モータM1の駆動を開始する。これにより、インターミ
ディエートシートは、回転ドラム10に巻き付けられて
いくことになる。たとえば、回転ドラム10の周面には
多数の微小な吸引孔が形成されており、回転ドラム10
の内部空間は、ブロワなどによる吸引によって負圧とさ
れている。そのため、巻き付けられたインターミディエ
ートシートは回転ドラム10の周面に吸着保持される。
【0031】インターミディエートシートの巻き付けに
引き続き、Y(黄色)版用感材フィルムの巻き付けが行
われる(ステップS2)。具体的には、CPU80がパ
ルスモータM4を制御することにより、シートロールR
1〜R6のうち、感材フィルムのシートロールが、シー
ト搬送部20のシート導入部25に対向させられる。そ
の後は、インターミディエートシートの場合と同じく、
感材フィルムの搬送、B2サイズへの裁断、および回転
ドラム10への巻き付けが行われる。ただし、感材フィ
ルムは、回転ドラム10の表面において、先に担持され
ているインターミディエートシートに対して主走査方向
MSに沿って整列するように、インターミディエートシ
ートを避けた領域に巻き付けられる。巻き付け位置の制
御は、エンコーダ61の出力信号を参照することにより
行える。
【0032】次いで、Y版のドナーシートの回転ドラム
10への巻き付けが行われる(ステップS3)。すなわ
ち、CPU80がパルスモータM4を制御することによ
り、シートロールR1〜R6のうち、Y版ドナーシート
のシートロールが、シート搬送部20のシート導入部2
5に対向させられる。その後は、インターミディエート
シートの場合と同じく、感材フィルムの搬送、B2サイ
ズへの裁断、および回転ドラム10への巻き付けが行わ
れる。ただし、Y版ドナーシートは、回転ドラム10の
表面において、先に担持されているインターミディエー
トシートに重なって密着するように巻き付けられる。こ
の巻き付け位置の制御は、エンコーダ61の出力信号を
参照することにより行える。
【0033】このY版ドナーシートの装着に引き続き、
Y版出力動作が行われる(ステップS4)。すなわち、
CPU80は、横送り制御部64およびサーボ機構65
を制御することによって、回転ドラム10の高速回転
と、記録ヘッド15の低速移動とを開始させる。その一
方で、ラスタイメージプロセッサからY版用画像データ
がインタフェース73を介して入力され、このY版用画
像データがラインメモリ75に蓄えられる。そして、ラ
インメモリ制御部74は、ラインメモリ75から各ライ
ンを構成する各画素の画像データを順次読み出して露光
制御部71に与える。この露光制御部71は、読み出さ
れた画像データに基づいて露光系ドライバ72を制御
し、これにより、記録ヘッド11のレーザダイオードか
らは画像データに対応して変調されたレーザ光が、回転
ドラム10に向けて出射されることになる。レーザダイ
オードのこのような発光動作は、エンコーダ61からの
出力信号に同期するようにして行われ、Y版用感材フィ
ルムおよびY版ドナーシートの適切な位置に画像の書き
込みが行われるようになっている。
【0034】この場合に、ラインメモリ制御部74は、
1ラインの画像データを2回繰り返し出力し、これによ
り、Y版用感材フィルムおよびY版ドナーシートに対す
る同一画像の記録を達成する。ただし、1ラインの画像
データの2回の繰り返し出力は、回転ドラム10が一回
転する間に行われてもよいし、回転ドラム10が2回転
以上する間に行われてもよい。このような動作が複数ラ
インに関して繰り返し行われることによって、感材フィ
ルムおよびY版ドナーシートに同一画像が記録される。
【0035】なお、感材フィルムの露光時とドナーシー
トの露光時とでレーザ光のパワーを異ならせる必要があ
る場合には、露光系制御部71による露光系ドライバ7
2の制御によって、レーザダイオードへの供給電流を調
整すればよい。この場合、エンコーダ61の出力に基づ
いてレーザダイオードへの供給電流を調整することによ
り、感材フィルムの露光時とドナーシートの露光時とで
レーザパワーを異ならせることができる。
【0036】Y版出力動作が完了すると、Y版用感材フ
ィルムが回転ドラム10から剥離されて排出される(ス
テップS5)。すなわち、CPU80は、主走査モータ
M1の動作を制御することにより、Y版用感材フィルム
の縁部を排出ローラ52の近傍に導くとともに、ソレノ
イドSOL2を制御して、分離爪51を回転ドラム10
に接触させる。また、CPU80は、排出用モータM5
を駆動するとともに、ソレノイドSOL3を制御してゲ
ート部材58を図1の実線の位置に制御する。これによ
り、回転ドラム10の回転に伴って、Y版用感材フィル
ムは、回転ドラム10から剥離され、排出ローラ対5
2,57,55によって、感材フィルム排出路53を通
って、装置の上面に設けられた感材フィルム排出トレイ
(図示せず)に排出される。
【0037】Y版用感材フィルムの排出に引き続き、同
様にして、Y版ドナーシートの排出が行われる(ステッ
プS6)。ただし、この場合、インターミディエートシ
ートが回転ドラム10に保持された状態で、このインタ
ーミディエートシートからY版ドナーシートが剥離され
るようにして、このY版ドナーシートの排出が行われ
る。また、CPU80は、ソレノイドSOL3を制御し
て、ゲート部材58を図1の二点鎖線の状態とする。そ
のため、Y版ドナーシートは、排出ローラ対52,5
7,56によって、ドナーシート排出路54を通り、装
置の前面に配置されたドナーシート回収箱(図示せず)
に回収される。Y版ドナーシートのインターミディエー
トシートからの剥離の際、記録ヘッド11からの光によ
り露光された部分の色材は、Y版ドナーシートからイン
ターミディエートシートへと転写される。これにより、
インターミディエートシートは、Y版の画像が黄色の色
材で記録された状態となる。
【0038】次に、上述のステップS2ないしS6の動
作と同様な動作がM(マゼンタ)版に関して実行される
(ステップS7)。すなわち、M版用感材フィルムがロ
ール供給部30から取り出されて回転ドラム10に巻き
付けられ、さらに、M版ドナーシートがロール供給部3
0から取り出されて回転ドラム10に担持されているイ
ンターミディエートシートに重ねて密着させられる。そ
して、M版の画像データによる出力動作が行われ、M版
用感材フィルムは装置上面の感材フィルム排出トレイに
排出され、M版ドナーシートは、装置前面のドナーシー
ト回収箱に回収される。このとき、インターミディエー
トシートは、黄色の色材で記録されたY版の画像の上
に、M版の画像がマゼンタの色材で重ねて記録された状
態となる。
【0039】同様にして、C(シアン)版およびK
(黒)版についても、上述のステップS2ないしS6と
同様な動作が行われる(ステップS8,S9)。これに
より、インターミディエートシートは、黄色の色材によ
るY版の画像、マゼンタの色材によるM版の画像、シア
ンの色材によるC版の画像および黒の色材によるK版の
画像が、この順にインターミディエートシートの表面に
重ねて記録された状態となる。
【0040】最後に、インターミディエートシートの剥
離および排出が行われる(ステップS10)。このとき
の動作は、感材フィルムの排出の場合と同様であり、イ
ンターミディエートシートは、装置上面の感材フィルム
排出トレイに排出される。こうして排出されたインター
ミディエートシートは、さらに、ラミネータと呼ばれる
装置による処理によって、その表面のカラー画像が記録
シートに転写される。こうして、印刷物の仕上がり状態
を再現したサンプルが得られる。
【0041】以上のようにこの実施形態によれば、感材
フィルムに対する画像記録と、校正出力のための画像記
録とを1台の装置で同時に行うことができる。これによ
り、全体の処理時間および作業時間を短縮することがで
きる。すなわち、感材フィルムに対する画像出力と校正
出力とを別々の装置で行う場合には、各々の装置に対し
てそれぞれ初期化処理や回転ドラムの回転の立ち上げ/
立ち下げなどが必要であるのに対して、この実施形態に
よれば、いずれの処理・動作も1回でよい。もちろん、
1台の装置で従来の2台分の装置の機能を実現できるの
で、コストの大幅な削減が可能である。
【0042】また、感材フィルムへの画像記録と校正出
力とを、同じ記録ヘッドを用いて行えるから、感材フィ
ルムを用いて作成した印刷原版による印刷物を忠実に再
現した校正出力を得ることができる。この発明の一実施
形態について説明したが、この発明は他の形態でも実施
することができる。たとえば、上記の実施形態では、6
本のシートロールR1〜R6を収容することができるロ
ール供給部30を備えた装置について説明したが、たと
えば、ロール供給部30は、8本のシートロールを収容
し、この8本のシートロールのうちの任意の1本からシ
ートを供給することができるものであることが好まし
い。8本のシートロールの内訳は、たとえば、以下のケ
ース1、ケース2およびケース3などが考えられる。
【0043】<ケース1>−−−フィルム/校正同時出
力を中心に考えた場合 ・インターミディエートシート 1本 ・4色分のドナーシート 4本 ・感材フィルム 3本 <ケース2>−−−校正出力において、多色刷りに対応
した場合 ・インターミディエートシート 1本 ・最大7色分のドナーシート 7本 <ケース3>−−−ケース1に対して、特色対応も考え
た場合 ・インターミディエートシート 1本 ・ドナーシート 4〜6本 ・感材フィルム 3〜1本 また、上記の実施形態では、感材フィルムへの画像記録
と校正出力とを同時に行う動作例について説明したが、
上記の実施形態の装置は、感材フィルムへの画像記録と
校正出力とを別々に行うこともできる。
【0044】さらに、上記の実施形態では、シート担持
体が回転ドラムからなる例について説明したが、たとえ
ば、平板な板状体によりシート担持体が構成されていて
もよい。また、上記の実施形態では、感材フィルムとイ
ンターミディエートシートとが回転ドラムに担持される
例について説明したが、これらとは別の種類のシートが
回転ドラムなどのシート担持体に担持され、これらに同
一の画像が記録されてもよい。さらには、シート担持体
に担持されて同一画像が記録されるシートは2枚である
必要はなく、3枚以上のシートに同一画像が同時に記録
されてもよい。
【0045】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像出力装置の構
成を示す図解的な断面図である。
【図2】上記画像出力装置の電気的構成を示すブロック
図である。
【図3】回転ドラムにおけるシートの担持の態様を示す
展開図である。
【図4】2種類のシートに対して同一画像を同時に出力
する場合の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 回転ドラム 11 記録ヘッド 20 シート供給部 30 ロール供給部 M1 主走査モータ M2 副走査モータ M3 搬送用モータ M4 パルスモータ M5 排出用モータ 71 露光制御部 74 ラインメモリ制御部 75 ラインメモリ 80 CPU 100 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類のシートを同時に担持することが
    できるシート担持体と、 このシート担持体に複数種類のシートを供給することが
    できるシート供給機構と、 シート担持体に担持されたシートに画像を記録するため
    の記録ヘッドと、 シート担持体に同時に担持された複数種類のシートに同
    一画像が形成されるように、記録ヘッドを駆動制御する
    記録ヘッド制御手段とを含むことを特徴とする画像出力
    装置。
  2. 【請求項2】上記シート供給機構は、印刷版用感材シー
    トと、校正出力用シートとを上記シート担持体に供給す
    ることができるものであることを特徴とする請求項1記
    載の画像出力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011118049A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Asahi Kasei Corp 露光装置及び当該露光装置により作製されたナノインプリント用モールド
CN102582215A (zh) * 2012-03-20 2012-07-18 丹东金丸集团有限公司 纳米材料直接制版机滚筒装置

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JP2011118049A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Asahi Kasei Corp 露光装置及び当該露光装置により作製されたナノインプリント用モールド
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