JPH11138881A - サーマルヘッド素子 - Google Patents

サーマルヘッド素子

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JPH11138881A
JPH11138881A JP32704397A JP32704397A JPH11138881A JP H11138881 A JPH11138881 A JP H11138881A JP 32704397 A JP32704397 A JP 32704397A JP 32704397 A JP32704397 A JP 32704397A JP H11138881 A JPH11138881 A JP H11138881A
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JP
Japan
Prior art keywords
thermal head
resistor
head element
electrode
electrodes
Prior art date
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Pending
Application number
JP32704397A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Inoue
誠 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koa Corp
Original Assignee
Koa Corp
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Publication date
Application filed by Koa Corp filed Critical Koa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可逆性情報記録表示シートの情報書込消去
装置を小型、省電力化できると共に、印字の安定性を高
めることが出来るサーマルヘッド素子を提供する。 【解決手段】 表面に発熱体となる抵抗体13と、裏面
に抵抗体に接続する電極15とを備えた細長板状のセラ
ミクス基板11と、セラミクス基板を支持する樹脂製の
基材21とからなり、基材は凹陥部22を有し、凹陥部
の外周がセラミクス基板の裏面の外周部に固定されてお
り、凹陥部内に電極に接続するリード線30を収納する
と共に基材21の反対面からリード線を引出すように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱を供給するサー
マルヘッド素子に係り、特に熱可逆性情報記録表示シー
トの記録情報の消去等に用いて好適なサーマルヘッド素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可逆性情報記録表示シートとは、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム層等の上に熱可逆性記
録層を構成する低分子組成物を配置し、これに熱を加え
ることにより情報の書き込み及び消去が可能なシートで
ある。熱可逆性記録層を構成する組成物としては、有機
低分子物質と樹脂とからなり、90〜100℃に加熱す
ることにより情報を消去することが可能で、また120
℃程度に加熱することにより情報の書込が可能である。
【0003】これは有機低分子物質の粒子の結晶状態が
比較的大きい単結晶の場合には、粒子中を入射光が散乱
されることなく透過し、透明状態として視認され、この
状態は90〜100℃に加熱し、常温に冷却することに
より維持される。そして常温から例えばサーマルプリン
ト方式により、120℃程度の温度を印加すると、粒子
が単結晶から多結晶へと移行され、粒子中への入射光が
結晶の界面で屈折し散乱され白濁状態として視認され
る。この白濁状態は常温に戻すことによりそのまま維持
され、これによりサーマルプリント方式による印字が可
能である。
【0004】このような熱可逆性情報記録表示シート
は、日付及び金額等の印字が可能であり、何回でも繰り
返して書込及び消去を行なうことができることから、例
えばパチンコ店のプリペイドカード、或いはスキー場の
リフト券等として使用されている。
【0005】ところでこのような熱可逆性情報記録表示
シートの情報の消去方法としては、従来、ホットスタン
プ法という消去方法が知られている。これは、例えば、
情報記録表示シート部分をカバーする面を有する金属体
を90〜100℃程度に加熱して、これを情報記録表示
シートに押し当てることによって熱を伝達して、記録情
報の消去を行うものである。また同様に加熱したロール
を用い、ベルトに搭載した情報記録表示シートをローラ
に当接しつつ通すことで記録情報の消去を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】係る消去方法において
は、情報記録表示シートに当接する金属体又はローラを
所定の温度に加熱する必要があり、情報の書込消去装置
を大型化し、また加熱のための電力も大きなものが必要
であった。
【0007】本発明は上述した事情に鑑みて為されたも
ので、熱可逆性情報記録表示シートの情報書込消去装置
を小型、省電力化できると共に、印字の安定性を高める
ことが出来るサーマルヘッド素子を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のサーマルヘッド
素子は、表面に発熱体となる抵抗体と、裏面に前記抵抗
体に接続する電極とを備えた細長板状のセラミクス基板
と、該セラミクス基板を支持する樹脂製の基材とからな
り、該基材は凹陥部を有し、該凹陥部の外周が前記セラ
ミクス基板の裏面の外周部に固定されており、前記凹陥
部内に前記電極に接続するリード線を収納すると共に前
記基材の反対面から該リード線を引出すように構成した
ことを特徴とする。
【0009】また、前記セラミクス基板の裏面側に更に
サーミスタ素子と、該素子に接続する電極及びリード線
を備えたことを特徴とする。
【0010】上述した本発明によれば、セラミクス基板
の表面に細長板状の抵抗体を配設したので、発熱体を線
状に構成することができ、発熱密度を高めることができ
る。そしてセラミクス基板を支持する樹脂製の基材に凹
陥部を設けて、リード線及びその接続部分を該凹陥部内
に収納することで、全体として、コンパクトに構成でき
ると共に、セラミクス基板表面の抵抗体からの熱の逃げ
を低減することができる。これにより、小型コンパクト
化した構造で、発熱効率の高いサーマルヘッド素子を提
供することが出来る。
【0011】また、セラミクス基板の裏側にサーミスタ
素子を備えることから、発熱体の温度を極めて容易に、
且つ直接的に検出することができる。これにより、抵抗
体の温度を正確に制御することが可能となり、記録情報
の消去を確実且つ安定に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて添付図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は、本発明のサーマルヘッド素子の概
要を示す。このサーマルヘッド素子10は、表面に発熱
体となる抵抗体と、裏面にサーミスタ素子及びリード線
を引き出す電極とを備えた細長板状のセラミクス基板1
1と、そのセラミクス基板を支持する樹脂製の基材21
とから構成されている。またセラミクス基板11の抵抗
体及びサーミスタ素子に接続するリード線30がセラミ
クス基板上の電極に半田付けされ、基材21は凹陥部2
3を備え、この凹陥部内にリード線30が収納され、基
材21の通孔23より外部に引き出されている。尚、通
孔23aはこのサーマルヘッド素子を書込消去装置等に
固定するための貫通孔である。
【0014】図2は、セラミクス基板11の表面を示
し、図3はその裏面を示し、図4はその部分断面構造を
示す。セラミクス基板11の寸法は、一例として幅4〜
10mm、長さ10〜100mm、厚さ0.8mm程度であ
る。好ましい一例としては、幅6mmであり、長さ50mm
である。図4に示すようにセラミクス基板11の表面に
は第一ガラス層18が被着され、その表面はダイアモン
ド研磨等により均一な面が形成されるように研磨されて
いる。このガラス層の厚みとしては50〜150μm程
度が適当である。
【0015】そしてセラミクス基板11の長手方向両端
部には表面及び裏面にまたがる電極12が形成されてい
る。これは例えばAgPd等の厚膜電極により形成され
る。そして、セラミクス基板11の表面側には、長手方
向両端部の電極12,12にまたがる抵抗体13が形成
されている。この抵抗体はRuO2 又はAgPd等の厚
膜抵抗体であり、印刷・焼成により形成される。抵抗皮
膜はペーストの印刷・焼成により形成されるので、厚み
方向に均一であり、これにより抵抗体の全長にわたって
均一な発熱密度が得られる。そしてこの抵抗体13が線
状の発熱体となり、情報記録表示シートの書込消去装置
において記録情報の消去に用いられる。セラミクス基板
の表面側には更に保護膜となる第2ガラス層19が被着
され、抵抗体13を被覆することにより保護層としての
役割を果たしている。その第2ガラス層表面は例えばダ
イヤモンド研磨等の手段により、均一面が形成されるよ
うに研磨される。即ち、抵抗体13は第1ガラス層18
と第2ガラス層19との間に、サンドイッチ状に挟まれ
て構成されている。
【0016】セラミクス基板11の裏面側は、図2に示
すように、その中央部にサーミスタ素子16が配設さ
れ、その取り出し電極15及びセラミクス基板11の両
端部に設けられた電極12に接続する取り出し電極15
が同様に配設されている。第3ガラス層17は半田付け
及びサーマルヘッド素子使用時の熱ストレスから電極1
5を保護するために、電極15の半田付け部における周
囲全面を被覆するように形成される。
【0017】このサーミスタ素子16は、この実施形態
では外付の部品であり、電極15aに跨って固定され
る。サーミスタ素子16は、セラミクス基板表面側の抵
抗体13の発熱温度を検出するためのもので、連通する
電極15にリード線30が半田により固定されること
で、外部の制御回路に接続される。そしてこのサーミス
タ素子16により検出された温度に基づいて表面側の抵
抗体13に供給する電流量を調整することで、所定の温
度に抵抗体13の発熱温度を制御することが可能とな
る。
【0018】セラミクス基板11は、図1に示すように
例えばベークライト製の基材21に固定されている。こ
の基材21の構造は、図4及び図5に示すように上面側
の内部に凹陥部22を備え、更にその下部に通孔23を
上下方向に備えている。この凹陥部22には、リード線
30及び各リード線の電極15への接続部分が収納さ
れ、リード線は通孔23より下方に引き出されること
で、全体としてコンパクトな素子構造とすることができ
る。また基材21の上面からみた凹陥部22の外周部分
22aは、接着剤を塗布することで、セラミクス基板1
1の裏面外周部を接着固定する。またこの基材21に設
けられた凹陥部22は、セラミクス基板の発熱体から生
じる熱の逃げを防止し、発熱体の熱効率を向上させるこ
とができる。
【0019】このサーマルヘッド素子10の製造工程は
概略次の通りである。まず、大判のセラミクス基板に単
位のサーマルヘッド素子となる各第1ガラス層18、電
極12、抵抗体13、第2ガラス層19、裏面電極1
5、半田付けの際に電極を保護するための第3ガラス層
17等を厚膜の印刷・焼成技術により順次形成する。そ
して大判のセラミクス基板を分割することで、単位とな
る抵抗体及び接続電極を搭載したセラミクス基板11が
得られる。そしてこのセラミクス基板の裏面側の各電極
15,15aにリード線30及びサーミスタ素子16を
半田のリフローにより固定する。一方で、予め凹陥部2
2及び通孔23等を形成したベークライト等の基材21
を準備し、その上面22aに接着剤を塗布し、セラミク
ス基板の裏面側を当接することで、これを接着固定す
る。そしてリード線30はそれぞれ基材21の通孔23
から外部に取り出すように配設する。これによりサーマ
ルヘッド素子10が完成する。
【0020】尚、上記実施の形態においては基材21の
リード線の取り出し口として通孔23を設けたが、凹陥
部22を全体として基材21の下端面まで延長するよう
に貫通して、凹陥部、即ち貫通孔からリード線を外部に
引き出すようにしても良い。また、本実施の形態におい
てはセラミクス基板11の裏面側にサーミスタ素子16
を設ける例を説明したが、このサーミスタ素子16は抵
抗体の温度を検出するためのものであるので、用途によ
り設けないようにすることもできる。このように本発明
の趣旨を逸脱することなく、種種の変形実施例が可能で
ある。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、熱可逆性情報記録表示シートの書込・消去装置の小
型化、省電力化が可能となり、また、印字の安定性・迅
速性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のサーマルヘッド素子の一
部縦断面の立面図。
【図2】図1におけるセラミクス基板の表面の平面図。
【図3】図1におけるセラミクス基板の裏面の平面図。
【図4】図2及び図3におけるセラミクス基板のA−A
線に沿った部分縦断面図。
【図5】図1における樹脂製の基材の上面図。
【図6】図5における樹脂製基材のB−B線に沿った一
部縦断面の立面図。
【符号の説明】 10 サーマルヘッド素子 11 セラミクス基板 12,15 電極 13 抵抗体(発熱体) 16 サーミスタ素子 17 第3ガラス層(電極保護) 18 第1ガラス層 19 第2ガラス層(抵抗体) 21 樹脂製の基材 22 凹陥部 23 通孔 30 リード線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に発熱体となる抵抗体と、裏面に前
    記抵抗体に接続する電極とを備えた細長板状のセラミク
    ス基板と、該セラミクス基板を支持する樹脂製の基材と
    からなり、該基材は凹陥部を有し、該凹陥部の外周が前
    記セラミクス基板の裏面の外周部に固定されており、前
    記凹陥部内に前記電極に接続するリード線を収納すると
    共に前記基材の反対面から該リード線を引出すように構
    成したことを特徴とするサーマルヘッド素子。
  2. 【請求項2】 前記セラミクス基板の裏面側に更にサー
    ミスタ素子と、該素子に接続する電極及びリード線を備
    えたことを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド素
    子。
JP32704397A 1997-11-12 1997-11-12 サーマルヘッド素子 Pending JPH11138881A (ja)

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JP32704397A JPH11138881A (ja) 1997-11-12 1997-11-12 サーマルヘッド素子

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002203667A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 発熱素子及びそれを用いたカードリーダ
JP2004259703A (ja) * 2004-04-07 2004-09-16 K-Tech Devices Corp 抵抗発熱体
JP2011187257A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 加熱ヒータおよびそれを搭載した装置

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