JPH11137336A - 化粧用あぶら取り紙及びその製造方法 - Google Patents
化粧用あぶら取り紙及びその製造方法Info
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- JPH11137336A JPH11137336A JP9307276A JP30727697A JPH11137336A JP H11137336 A JPH11137336 A JP H11137336A JP 9307276 A JP9307276 A JP 9307276A JP 30727697 A JP30727697 A JP 30727697A JP H11137336 A JPH11137336 A JP H11137336A
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Abstract
り紙よりも、使用後の透明性が高い特性が得られ、しか
も平滑度を高圧処理で行なった場合よりも低くでき、か
つ密度は箔打ち処理のみを行なった場合よりも大きくな
るため、皮脂の取れ方を良くすることができる化粧用あ
ぶら取り紙及びその製造方法を提供する。 【解決手段】マニラ麻(叩解度SR30゜)100部
に、マイクロタルク(平均粒子径1.2μ、表面積1
4.5 BETm2 /g)20部重量部を混合して均一
分散とし、定着剤を用いて、繊維へ定着させ、その後、
丸網抄紙機にて抄造した。丸網抄紙機の抄き網は線径
0.2mmで16メッシュ使用し1本バットにて坪量2
2g/m2 で凹凸層を形成して、水分量18%にした抄
紙を、スーパーキャレンダーにて高圧処理し、その後、
箔打ち処理を行なって密度0.965g/cm3 、平滑
度96(秒)の化粧用吸い取り紙を得た。
Description
じて鋭敏に透明性が発現するとともに、皮脂の吸液性が
早い特性に優れた化粧用あぶら取り紙及びその製造方法
に関するものである。
は皮脂の分泌が盛んで油っぽくなり易く、従って、その
部分では化粧崩れを起こし易い。一般に皮脂が浮いたま
ま化粧をすると、皮膚に化粧料が馴染まないため、顔面
の皮脂分を化粧用脂取り紙にて取り除いてから化粧し、
効果を上げている。これは化粧直しの場合も同様であ
る。従来の化粧用脂取り紙は古くから箔打紙が使われて
おり、名塩紙が有名である。この紙は、西宮市名塩産
で、三椏、楮、雁皮に特殊な泥、例えば、金箔打ちには
東久保土と呼ぶ白色のもの、銀箔打ちには蛇豆土という
茶褐色のものを混入して漉いた紙である。
と、箔を打ちを延ばす働きがなくなり、これを女性の脂
取り化粧紙として用いられている。上記の名塩産の紙
(名塩紙)は箔打ち後は、密度が高く、これを脂取り化
粧紙として用いると、顔面の皮脂分が除かれ、風呂に浴
したようになるので、またの名を風呂屋紙として早くか
ら用いられてきた。
ちのみで製造した場合の密度、平滑度、不透明度、表面
粗さを測定した結果を下記の表1に示す。なお、このと
きの箔打ち紙の抄造時の製造原料等の諸条件は、後記す
る実施例2の製造時のものと、スーパーキャレンダー処
理を行なわない点を除いて同じである。 (以下、余白)
は、箔打ちを行なっていない場合、すなわち、抄紙した
だけのものをいう。又、「(B)1/10」、「(C)1/4
」、「(D)1/2 」、「(E)3/4 」、「(F)1
」、「(G)2 」、「(H)3 」の中の数字は、下記
の箔打ちの条件中の「箔打ち時間」にその数字を倍数に
した時間で箔打ちを行なった場合のものを示している。
又、平滑度の欄で、A面とは、紙の2面の内、面がツル
ツルの方をいい、B面とは、ザラザラの方をいう。
機、槌の重量:16kg、受け台:石又は鉄、打撃速
度:約500回/分、箔打ち時間:105秒 上記の条件で、上記の紙をサイズのものを300〜35
0枚を重ねた状態で箔打ちを行なう。
た場合、ある程度までで密度が変化しないことが確認で
きた。そして、箔打ち時間を従来条件(現行条件:10
5秒)の3倍に変更すると、衝撃の強さにより、和紙が
破けてしまい、密度を0.80g/cm3 以上だすことが不
可能であることがわかった。
滑度が低く、表面積が多く(表面が粗い)、不透明度が
低いものほど皮脂を取れやすくする機能が高まる。しか
し、従来の箔打ちのみで形成した化粧用あぶら取り紙で
は、高密度にするには限界があることがわかった。
ンダー、熱キャレンダー又は高圧プレス等の高圧処理で
行なうことが考えられる。ところが、高圧処理を行なう
と、紙面の平滑度が高すぎて、皮脂の取れ方が悪くなる
問題がある。
た化粧用あぶら取り紙よりも、使用後の透明性が高い特
性が得られ、しかも平滑度を高圧処理で行なった場合よ
りも低くでき、かつ密度は箔打ち処理のみを行なった場
合よりも大きくなるため、皮脂の取れ方を良くすること
ができる化粧用あぶら取り紙及びその製造方法を提供す
ることにある。
めに、この請求項1の発明においては、植物繊維を主成
分とする原料からなり、高圧処理された後に、箔打ちさ
れたことを特徴とする化粧用あぶら取り紙を要旨とする
ものである。
金属箔を打ち延ばす目的の有無に関係無しに、紙面を打
撃することをいう。この発明での植物繊維は、マニラ麻
(アバカ)、亜麻、黄麻、サイザル麻、ケナフ、雁皮、
楮、バナナ繊維、或は三椏からなる靱皮繊維又は木材パ
ルプから選ばれた少なくとも一種をいい、主成分とは、
前記植物繊維を50重量部%以上を含むことをいう。
紙密度の高いものとなる。紙密度が高いと高吸油し、使
用後に透明性が上がる利点がある。一方、高圧処理は平
滑度が上がり過ぎるため、高圧処理の後に、箔打ちが行
われていると、紙面の平滑度が下がる。紙面の平滑性は
高くなり過ぎると、表面積が非常に小さくなるため皮脂
の取れ方が悪くなるが、平滑度が下がると、皮脂の取れ
方は良好となる。
高圧処理は、水分量16〜21%が含浸された状態の紙
に対して行われた化粧用あぶら取り紙を要旨とするもの
である。
行なったとき、紙が完全に乾燥できず、高圧処理後、た
るみ並びに皺等のトラブルが発生しやすくなる。又、1
6%未満の水分量の場合、高密度とすることができなく
なる。
において、高圧処理は、スーパーキャレンダー、熱キャ
レンダー又は高圧プレスが用いられてなる化粧用あぶら
取り紙を要旨とするものである。
熱キャレンダー又は高圧プレスを使用することにより、
高密度の紙が得られる。請求項4の発明は、請求項1乃
至請求項3のうちいずれかにおいて、紙密度が0.8〜
1.2g/cm3 である化粧用あぶら取り紙を要旨とす
るものである。
囲であると、高吸油し、更に使用後非常に透明性が上が
る。紙密度が0.8g/cm3 未満の場合は、使用後の
透明性が悪くなり、1.2g/cm3 を越えると、生産
が困難となるため好ましくない。
のうちいずれかにおいて、植物繊維を主成分とする原料
100重量部に対して無機質填料0.5〜40重量部%
を含むことを特徴とする化粧用あぶら取り紙を要旨とす
るものである。
ン、炭酸カルシウム、酸化チタン、あるいはホワイトカ
ーボン等の填料をいい、この填料が混在することによ
り、高吸油(吸液)し、更に使用後透明性が上がるもの
をいう。
(高吸液性)が悪くなる。又、40重量部%を越える
と、強度が弱く、耐久性が悪化、すなわち、使用時に破
けを生じ易くなる。
のうちいずれかにおいて、紙の片面又は両面に凹凸層を
設けた化粧用あぶら取り紙を要旨とするものである。凹
凸層がない脂取り紙の場合、紙の厚さ方向のみで吸油す
るため、紙の厚さにより吸油量が制限される。
くい)・使い易さより、紙の坪量は15〜25g/m2
の範囲であり、使用時の吸油量には制限があり、特に顔
面等の皮脂の多い場合一枚のみの使用では十分に取れな
いため、2〜3枚使用する場合も生ずる。紙の片面又は
両面に凹凸層がある場合には、その凹部に皮脂が吸収さ
れ、凹凸層面の表層部並びに紙の厚さ方向にて吸油され
高い吸油量が得られるため、特に顔面等の皮脂の多い場
合一枚のみの使用でも十分な効果が得られる。さらに、
凹凸層を設けると、さらに風合いが柔らかくなり、肌に
なじみやすい。
ンダーワイヤー上に金網又はプラスチックワイヤー又は
シリンダーワイヤー上に部分的に目止めを行い、一層又
は二層から形成される。
かつ5メッシュ〜40メッシュの範囲の抄網を使用する
と、凹凸層による吸油量及び紙層形成の点で好ましい。
0.1mm未満の線径では、吸油量が増加しないため好
ましくなく、1.0mmを越すと、紙層形成及び強度の
点でよくない。又、5メッシュ未満では、吸油量(吸液
量)の点で好ましくなく、40メッシュを越えると、凹
凸層が形成しにくく好ましくない。
る原料を抄紙機にて抄紙し、その後、高圧処理し後に、
箔打ちすることを特徴とする化粧用あぶら取り紙の製造
方法を要旨とするものである。
分量16〜21%が含浸された状態で、高圧処理するこ
とを特徴とする化粧用あぶら取り紙の製造方法を要旨と
するものである。
において、高圧処理は、スーパーキャレンダー、熱キャ
レンダー又は高圧プレスを用いることを特徴とする化粧
用あぶら取り紙の製造方法を要旨とするものである。
に限定されるものではない。 (製造方法)原料は、マニラ麻(アバカ)、亜麻、黄
麻、サイザル麻、ケナフ、雁皮、楮、バナナ繊維あるい
は三椏から成る靭皮繊維又は木材パルプから選ばれた少
なくとも一種を50重量部%以上を用いることが望まし
い。50重量部%を下回ると、強度が弱く使用時に破け
を生じ易くて好ましくない。
成し、更にタルク等の無機質填料を植物繊維等の原料1
00重量部に対して0.5〜40重量部%混合して均一
分散する。そして、そのまま抄紙すると、繊維への填料
定着が悪く、排水の問題並びに工程の汚れが発生するた
め、その後定着剤としてファイレックスRC104及び
ファイレックスM(ともに、明成化学工業株式会社製)
等を用い、繊維への定着性を向上する。その後、丸網抄
紙機、短網抄紙機、長網抄紙機等の抄き網で、一層のも
のを抄紙する。
と同様、表層と裏層に形成する。又、二層抄き合わせの
場合は第一抄き漕は金網60〜120メッシュを使用し
て凹凸層のない層(平滑層)を形成し、更に第二抄き漕
も金網60〜120メッシュを使用して凹凸層のない層
(平滑層)を形成し坪量15〜25g/m2 の紙を抄造
する。
なく、使用時に破けを生じ易く、又、25g/m2 を越
えると柔軟性がなくなり、使用時肌との馴染みが悪く違
和感があり、さらには、使用時の透明性にもかけるため
25g/m2 以下が好ましい。
には、丸網抄紙機、短網抄紙機、長網抄紙機等の抄き網
であって、線径0.1〜1 .0mmで5〜40メッシュ
のものを使用して網目模様にて一層の凹凸紙を形成す
る、又は抄き網に部分的に金網の目を詰めることにより
その部分は原料が乗らず一層の凹凸紙を形成できる。
と同様、図1(a)に示すように表層と裏層に凹凸層2
0を形成する。又、二層抄き合わせの場合は第一抄き漕
は金網60〜120メッシュを使用して凹凸層のない層
(平滑層)22を形成し、更に第二抄き漕は線径0.1
〜1 .0mmで5〜40メッシュを使用又は部分的に金
網の目を詰めることにより凹凸層21を形成し、坪量1
5〜25g/m2 の紙を抄造する(図1(b)を参
照)。
ルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタンあるいは
ホワイトカーボンの中から選ばれたものが使用できる
が、皮脂の吸油量を多くするには、マイクロタルクを使
用し平均粒子径2.5μ以下で表面積13.0 BET
m2 /g以上のものが望ましい。
〜1.2g/cm3 と高密度化する必要があり、所定の
寸法にした後、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー
又は高圧プレス等の高圧処理を行なう。そして、高圧処
理によって、平滑性(平滑度)が高すぎたのを抑えるた
めに、箔打ち工程で数百回〜数千回の処理を行う。
び定着剤を使用した。
し、マイクロタルクを20.0重量部を混合して均一分
散とした。そして、その後、定着剤としてファイレック
スRC−104及びファイレックスM(ともに、明成化
学工業株式会社製)を用いて、繊維へ定着させ、その
後、丸網抄紙機にて、1本バットにて坪量22g/m2
で平滑紙を抄紙した。
%,16%,18%,21%のものをスーパーキャレン
ダーにて高圧処理を行なった。その結果を表2に示す。
又、併せて比較対象のために従来品として、「(A2)
生原紙」及び「(N)」のものを表2に示す。
「(J)16% 」、「(K)18%」、「(L)21% 」の中
の数字は、水分量を表す。 (条件) 高圧処理方法:スーパーキャレンダー スーパーキャレンダー条件:14段での13ニップ 線圧力:300kg/cm、温度:80℃ スピード:200m/分 上記表2中、「(A2)生原紙」とは、高圧処理、箔打
ち処理のいずれの処理も行なっていないものである。
又、「(N)」は、スーパーキャレンダー(高圧処理)
の代わりに、表1の「(F)」と同様の箔打ち条件で箔
打ち処理のみ行なったものである(なお、従来条件のも
のの水分量は7±0.5%である。) 以上のことから、スーパーキャレンダーのみで高圧処理
した場合には、密度は、箔打ち品よりも高くすることが
できる。一方、スーパーキャレンダーのみ((I)〜
(L))では、箔打ち品(F)と異なり、平滑度を10
0以下にすることは困難である。
が完全に乾燥できず、高圧処理後、たるみ並びに皺等の
トラブルが発生しやすくなった。又、水分量14%で
は、0.80g/cm3 以上の密度を得ることができないこ
とがわかった。従って、高圧処理時の抄紙の水分量は、
16%〜21%であることが望ましいことが分かった。
うにスーパーキャレンダーで高圧処理を行なった後に、
箔打ち処理を行なった。このときの、箔打ち処理条件
は、前記従来の箔打ちの条件(従来条件)と同じであ
る。
び箔打ち処理を行なったもの(実施例品)と、「(A
2)生原紙」、「箔打ち品」(N)の、密度、平滑度、
不透明度、表面粗さを表3に示す。 (以下、 余白)
ダーにて高圧処理を行なった後、箔打ち処理を行なった
ために、箔打ち品(従来品である(N))に比較して、
0.9g/cm3 以上の高密度とすることができた。又、平
滑度(A面B面の平均平滑度)は、スーパーキャレンダ
ー処理後の紙(K)の平滑度が1739(秒)と高くな
っていたものが、箔打ち後の実施例1では96(秒)と
1/10以下に低くなることが確認できた。
さが2.80μmと非常に大きくなったため、非常に皮
脂の吸油性がよくなり、又、取り除いた皮脂により、あ
ぶら取り紙の透明性が高くなったことが確認できた。
た化粧用あぶら取り紙(K)の場合には、平滑性(度)
が高すぎるのに加えて、又、平均表面粗さが1.65μ
mと非常に小さいため、皮脂の取れ方が悪くなった。
cm3 以上のものが得られなかった。 (実施例2)次に、実施例2では、下記の紙料、無機填
料、及び定着剤を使用した。
解度に調成し、マイクロタルクを20.0重量部を混合
して均一分散とした。そして、その後、定着剤としてフ
ァイレックスRC−104及びファイレックスM(とも
に、明成化学工業株式会社製)を用いて、繊維へ定着さ
せ、その後、丸網抄紙機にて、抄造した。
6メッシュのものを使用し、1本バットにて坪量22g
/m2 で片面側に凹凸層を抄紙した。次工程において、
実施例1と同条件下でスーパーキャレンダーにて高圧処
理を行い、その後、下記の箔打ち条件を基本に、箔打ち
時間を変えて箔打ちを行なった。
機、槌の重量:16kg、受け台:石又は鉄、打撃速
度:約500回/分、箔打ち時間:105秒 上記の条件で、上記の紙をサイズのものを300〜35
0枚を重ねた状態で箔打ちを行なう。
粗さを測定した結果、及び生原紙(A1)、スーパーキ
ャレンダー加工紙(M)を下記の表4に示す。 (以下、余白)
は、スーパーキャレンダー加工及び箔打ちを行なってい
ない場合、すなわち、抄紙しただけのものをいい、表1
に記載したものと同じものである。スーパーキャレンダ
ー加工紙(M)は、上記の方法で抄造して、スーパーキ
ャレンダー加工は行うが、箔打ちは行なっていないもの
である。
「(c)1/2 」、「(d)3/4 」、「(e)1 」、
「(f)2 」、「(g)3 」の中の数字は、上記の箔打
ちの条件中の「箔打ち時間」にその数字を倍数にした時
間で箔打ちを行なった場合のものを示している。
図2乃至図6にて示す。図2は密度と箔打ち時間との関
係を示す特性図、図3は不透明度と箔打ち時間との関係
示す特性図、図4はA面における平滑度と箔打ち時間と
の関係を示す特性図、図5はB面における平滑度と箔打
ち時間との関係を示す特性図である。
長い時間(2倍、或いは3倍)であっても、密度が0.
9g/cm3 以上のものを得ることができることが理解でき
る。すなわち、生原紙、或いは箔打ちのみの(A1)〜
(H)の比較例よりも(a)〜(g)の方が密度が高い
ものが得られる。
表しているため、低い方が透明度が高いものとなる、こ
のことから、透明度は、実施例2の(a)〜(g)の方
が生原紙、或いは箔打ちのみの(A1)〜(H)の比較
例よりも高いものが得られる。
平滑度を表している。このことから、スーパーキャレン
ダー加工後、箔打ちを行なうと、比較的少ない箔打ち時
間(1/10の(a)等)であっても、急激に平滑性を
失うことが理解できる。又、スーパーキャレンダー加工
後、比較的長い時間箔打ちを行なっても平滑度は、ある
程度のレベルまでは下がるが、箔打ちだけを行なったも
のよりは、その平滑度が高いことが理解できる。
(A面における)は、スーパーキャレンダー加工を行な
わない比較例に比較して、その平均表面粗さは小さいも
のの、スーパーキャレンダー加工後、箔打ち時間を長く
する((f)の場合)と、比較例のものの平均表面粗さ
に近くなることが理解できる。
レンダー加工を行なった後、箔打ちを行なうと、平均表
面粗さが、箔打ちのみを行なった場合に近くなるととも
に、密度は、明らかに、比較例よりも大きなものとする
ことができる。
さが1.9〜2.7μmと大きくなり、かつ密度が箔打
ちのみの処理を行なった場合よりも大きくなったため、
皮脂の吸油性がよくなり、又、取り除いた皮脂により、
あぶら取り紙の透明性が高くなったことが確認できた。
特に、スーパーキャレンダー加工後、箔打ち時間を長く
した方がより良い結果が得られた。すなわち、(a)の
ものよりも(b)のものの方が、(b)よりも(c)の
ものの方が、というように箔打ち時間が長くなると、よ
り良好な皮脂吸収効果が得られることが分かった。な
お、(f)と(g)のものとでは、(f)のものの方が
皮脂の吸収性は良い傾向を示すが、(g)は(e)と平
均表面粗さがそれほど大きな変わりがないため、その皮
脂吸収性は、(e)と同じ程度であった。
るものではなく、この発明から逸脱しない範囲で任意に
変更可能である。
は、単に箔打ちを行なって形成した化粧用あぶら取り紙
よりも、使用後の透明性が高い特性が得られ、しかも平
滑度を高圧処理で行なった場合よりも低くでき、かつ密
度は箔打ち処理のみを行なった場合よりも大きくなるた
め、皮脂の取れ方を良くすることができる。
き、良好に乾燥したものとすることができ、たるみ並び
に皺等がない、化粧用あぶら取り紙とすることができ
る。又、高密度の化粧用あぶら取り紙とすることができ
る。
ー、熱キャレンダー又は高圧プレスを使用することによ
り、高密度の紙とすることができる。請求項4の発明に
よれば、高吸液の化粧用あぶら取り紙となり、更に使用
後非常に透明性を上げることができ、しかも、生産をし
やすくすることができる。
在することにより、高吸油し、更に使用後透明性を上げ
ることができる。請求項6の発明によれば、凹凸層があ
るため、吸油量を多くすることができる。又、凹凸層が
設けられているため、さらに風合いが柔らかくなり、肌
になじみやすくすることができる。
用あぶら取り紙を効率良く得ることができる。請求項8
の発明によれば、請求項2の化粧用あぶら取り紙を効率
良く得ることができる。
用あぶら取り紙を効率良く得ることができる。
の断面図、(b)は片面に凹凸層を設けた化粧用脂取り
紙の断面図。
す特性図。
す特性図。
係を示す特性図。
Claims (9)
- 【請求項1】 植物繊維を主成分とする原料からなり、
高圧処理された後に、箔打ちされたことを特徴とする化
粧用あぶら取り紙。 - 【請求項2】 前記高圧処理は、水分量16〜21%が
含浸された状態の紙に対して行なわれたことを特徴とす
る請求項1に記載の化粧用あぶら取り紙。 - 【請求項3】 高圧処理は、スーパーキャレンダー、熱
キャレンダー又は高圧プレスが用いられてなる請求項1
又は請求項2に記載の化粧用あぶら取り紙。 - 【請求項4】 紙密度が0.8〜1.2g/cm3 であ
る請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の化粧用
あぶら取り紙。 - 【請求項5】 植物繊維を主成分とする原料100重量
部に対して無機質填料0.5〜40重量部%を含むこと
を特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれかに記
載の化粧用あぶら取り紙。 - 【請求項6】 紙の片面又は両面に凹凸層を設けたこと
を特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記
載の化粧用あぶら取り紙。 - 【請求項7】 植物繊維を主成分とする原料を抄紙機に
て抄紙し、その後、高圧処理し、後に、箔打ちすること
を特徴とする化粧用あぶら取り紙の製造方法。 - 【請求項8】 前記高圧処理は、水分量16〜21%が
含浸された状態にて行なうことを特徴とする請求項7に
記載の化粧用あぶら取り紙の製造方法。 - 【請求項9】 高圧処理は、スーパーキャレンダー、熱
キャレンダー又は高圧プレスを用いることを特徴とする
請求項7又は請求項8に記載の化粧用あぶら取り紙の製
造方法。
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JP30727697A JP3875781B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 化粧用あぶら取り紙及びその製造方法 |
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