JPH11136541A - 垂直輪郭補正装置 - Google Patents

垂直輪郭補正装置

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JPH11136541A
JPH11136541A JP10239270A JP23927098A JPH11136541A JP H11136541 A JPH11136541 A JP H11136541A JP 10239270 A JP10239270 A JP 10239270A JP 23927098 A JP23927098 A JP 23927098A JP H11136541 A JPH11136541 A JP H11136541A
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Katsumi Terai
克美 寺井
Naoji Okumura
直司 奥村
Hiroshi Nio
寛 仁尾
Kazuto Tanaka
和人 田中
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪郭補正全体の効果を損なうことなく雑音を
低減する、映像信号の垂直輪郭補正装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 映像信号(S1)の垂直輪郭成分(S1
v、S1v’)を所定の補正量(K)で補正することに
よって、当該映像信号(S1)の垂直輪郭(Ev)を強
調する垂直輪郭補正装置(VCP1)は、前記映像信号
(S1)より、前記垂直輪郭成分(S1v、S1v’)
を検出する垂直輪郭成分抽出器(3)と、前記検出され
た垂直輪郭成分(S1v、S1v’)より、水平方向に
隣り合う垂直輪郭成分(Sb、Sb’、Sb”)の相関
(Sj1)を検出する垂直輪郭成分相関検出器(3、2
9、8c、8d、4)と、前記検出された相関(Sj
1)に基づいて、前記補正量(K)を決定する制御器
(5)とを備え、当該相関(Sj1)に応じて当該補正
量(K)を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機などに利用される映像信号の垂直輪郭補正装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図19、図20、図21、図22、およ
び図23を参照して、従来の垂直輪郭補正回路の一例に
ついて説明する。図19に示すように、従来の垂直輪郭
補正装置VCCは、入力ポート1、垂直輪郭成分抽出器
3、加算器7、非線形処理器18、および出力ポート2
より構成される。入力ポート1は、外部に設けられたデ
ィジタル映像信号源(図示せず)からディジタル映像信
号S1の入力を受ける。垂直輪郭成分抽出器3は、入力
ポート1に接続されて、入力されてくるディジタル映像
信号S1の垂直輪郭成分を抽出して垂直輪郭成分信号S
1vを生成すると共に、補正される現映像信号S1を1
ライン分遅延させた一次遅延ディジタル映像信号S1’
を生成する。
【0003】図20に、垂直輪郭成分抽出器3の構成を
詳細に示す。垂直輪郭成分抽出部3は、第1の1ライン
遅延器19、第2の1ライン遅延器20、第1の係数器
21、第2の係数器22、第3の係数器23、および加
算器24より構成される。第1の1ライン遅延器19お
よび第1の係数器21は、入力ポート1に接続されて共
にディジタル映像信号S1の入力を受ける。第1の1ラ
イン遅延器19は、ディジタル映像信号S1を1ライン
分だけ遅延させて一次遅延ディジタル映像信号S1’を
生成する。第1の係数器21は、ディジタル映像信号S
1に第1の係数K1をかけて現ディジタル映像信号S1
を減衰させて第1のディジタル映像サブ信号S1Sを生
成する。第1の係数K1は任意の値を取り得るが本例で
は、K1=−1/4とする。
【0004】第2の1ライン遅延器20および第2の係
数器22は第1の1ライン遅延器19に接続されて、一
次遅延ディジタル映像信号S1’の入力を受ける。1ラ
イン遅延器20は、入力された一次遅延ディジタル映像
信号S1’をさらに1ライン分遅延させて二次遅延ディ
ジタル映像信号S1”を生成する。第2の係数器22
は、入力された一次遅延ディジタル映像信号S1’に、
第2の係数K2をかけて一次遅延ディジタル映像信号S
1’を減衰させて第2のディジタル映像サブ信号S1’
Sを生成する。なお、加算器7(図19)は、第1の1
ライン遅延器19に接続されて、一次遅延ディジタル映
像信号S1’の入力を得ることは上述の通りである。
【0005】第3の係数器23は、1ライン遅延器20
に接続されてディジタル映像信号S1”の入力を受け
る。係数器23は、ディジタル映像信号S1”に第3の
係数K3をかけてディジタル映像信号S1”を減衰させ
て第3のディジタル映像サブ信号S1”Sを生成する。
なお、上述の3つ係数K1、K2、およびK3はそれぞ
れ、3つの係数の和がゼロになるような、1より小さい
任意の値を取り得る。本例において、K1=−1/4、
K2=1/2、およびK3=−1/4の値に設定されて
いる。なお、垂直輪郭成分抽出器3は所望の周波数特性
が得られる垂直フィルタ構成であればよい。
【0006】加算器24は、第1の係数器21、第2の
係数器22、および係数器23に接続されて、第1のデ
ィジタル映像サブ信号S1S、第2のディジタル映像サ
ブ信号S1’S、および第3のディジタル映像サブ信号
S1”Sのそれぞれの入力を受ける。そして、加算器2
4は入力された相互に1ライン分ずつ遅延した3つのデ
ィジタル映像サブ信号S1S、S1’S、およびS1”
Sを加算して、垂直輪郭成分信号S1vを生成して、非
線形処理器18(図19)に出力する。
【0007】図21に、非線形処理器18の構成を示
す。非線形処理器18は、コアリング回路25、水平ロ
ーパスフィルタ26、順次係数器27、およびリミッタ
28により構成される。コアリング回路25は、垂直輪
郭成分抽出器3の加算器24に接続されて、垂直輪郭成
分信号S1vの入力を受ける。そして、コアリング回路
25は、入力されて垂直輪郭成分信号S1vの垂直輪郭
成分を雑音除去して第1の垂直輪郭成分信号を生成す
る。水平ローパスフィルタ26は、コアリング回路25
に接続されて、第1の垂直輪郭成分信号の入力を受け
る。そして、水平ローパスフィルタ26は、入力された
垂直輪郭成分信号の高周波成分を除去して、第2の垂直
輪郭成分信号を生成する。
【0008】順次係数器27は、水平ローパスフィルタ
26に接続されて、第2の垂直輪郭成分信号の入力を受
ける。そして、順次係数器27は、入力された第2の垂
直輪郭信号に所定の係数をかけて第1の垂直輪郭補正信
号を生成する。リミッタ28は、順次係数器27に接続
されて、第1の垂直輪郭補正信号の入力を受ける。そし
て、リミッタ28は、第1の垂直輪郭補正信号に所定の
帯域制限を施して第2の垂直輪郭補正信号S1vcを生
成する。
【0009】図19に戻って、上述のように非線形処理
器18は、垂直輪郭成分抽出器3から出力される垂直輪
郭成分信号S1vに非線形処理を施して垂直輪郭補正信
号S1vcを生成する。加算器7は、垂直輪郭成分抽出
器3の第1の1ライン遅延器19および非線形処理器1
8に接続されて、それぞれ補正される一次遅延ディジタ
ル映像信号S1’と第2の垂直輪郭補正信号S1vcの
入力を受ける。そして、加算器7は、入力された垂直輪
郭補正信号S1vcと一次遅延ディジタル映像信号S
1’とを加算して、垂直輪郭が補正された垂直輪郭補正
映像信号S1Cを再生する。垂直輪郭補正映像信号S1
Cは出力ポート2を経て外部に出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図2に、ディジタル映
像信号S1の表現する画像を示す。図2において、縦軸
は画像の走査線方向つまり垂直ライン方向Dvを示し、
横軸は水平方向つまり水平ライン方向Dhを示してい
る。この画像において、○は画像を表現する画素を表し
ている。図2においては、ディジタル映像信号S1が3
つの異なるレベルの画素PA、PB、およびPCから表
現されている例が示されている。つまり、○の中にAが
付与された第1のレベルの画素PA、○の中にBが付与
された第2のレベルの画素PB、そして○の中にCが付
与されて第3のレベルの画素PCである。
【0011】水平ラインL0およびラインL1上のすべ
ての画素と、水平ラインL2上で垂直ラインα上の画素
を除く画素は第1のレベルの画素PAである。水平ライ
ンL2上で垂直ラインα上の画素は第2のレベルの画素
PBである。そして、水平ラインL3およびL4上の画
素はすべて第3のレベルの画素PCである。なお、これ
らの画素PA、PB、およびPCのレベルをそれぞれ、
Lpa、Lpb、およびLpcとすると、Lpa>Lp
c>Lpbの関係がある。つまり、この場合、垂直ライ
ンα、水平ラインL2上の画素PBが、インパルスノイ
ズになっている。このようなインパルスノイズがあれ
ば、視聴者は映像のS/N比が劣化しているように感じ
やすい。
【0012】図22に、水平位置α−1およびα+1に
おける、ディジタル映像信号S1と垂直輪郭補正映像信
号S1Cの信号レベルをそれぞれ示す。垂直輪郭補正映
像信号S1Cに関して、Pを付した○とNを付した○は
それぞれ輪郭画素PPおよびPNを示す。なお、輪郭画
素PAはディジタル映像信号S1のL1ライン上の輪郭
画素PAに対応し、そして輪郭画素PNはディジタル映
像信号S1のL3ライン上の輪郭画素PCに対応する。
本例においては、図2に示したように、水平位置α−1
およびα+1にはディジタル映像信号S1のインパルス
ノイズ源である画素PBが含まれていない。それゆえ
に、非線形処理器18による補正を行っても、輪郭画素
に関して信号レベルが問題なく補正される。つまり、垂
直輪郭補正装置VCCによる補正の結果、ディジタル映
像信号S1の輪郭画素である画素PAおよびL3ライン
上の画素Cを結ぶ線が、それぞれ補正後の輪郭画素PP
とPNを結ぶ線がより急峻になる。これにより、ディジ
タル映像信号S1の垂直輪郭が垂直輪郭補正装置VCC
によって強調補正される。
【0013】図23に、水平位置αにおける、ディジタ
ル映像信号S1と垂直輪郭補正映像信号S1Cの信号レ
ベルをそれぞれ示す。垂直輪郭補正映像信号S1Cに関
して、Iを付した○は、インパルスノイズ源画素PIを
示す。同図に示すように、ディジタル映像信号S1に
は、垂直輪郭画素PAとPCの間に、部分的に信号レベ
ルが突出するインパルス画素PBが存在している。この
ディジタル映像信号S1を垂直輪郭補正装置VCCによ
って、垂直輪郭補正する場合、ディジタル映像信号S1
の全画素に対して非線形処理器18による補正を一律に
行われる。その結果、垂直輪郭画素PA(L2ライン)
とPNの信号レベルが共に持ち上げられる一方、インパ
ルスノイズの信号レベルが引き下げられる。結果、ディ
ジタル映像信号S1における輪郭画素PAとインパルス
画素PBを結ぶ線PA−PBと、インパルス画素PBと
もう一方の輪郭画素PCを結ぶ線PB−PCのそれぞれ
に対応する、垂直輪郭補正映像信号S1Cにおける画素
PP−PIの線の傾斜、画素PI−PNの線が共にディ
ジタル映像信号S1におけるそれらより急峻になってい
る。
【0014】つまり、垂直輪郭補正装置VCCの垂直輪
郭補正によって、ディジタル映像信号S1に含まれるイ
ンパルスノイズが強調されて、垂直輪郭の補正効果が損
なわれていることが分かる。このように、従来の輪郭補
正装置では、コアリング回路を用いた雑音除去で輪郭補
正全体の効果が小さくなる問題や、雑音によって本来と
は逆の垂直輪郭補正を行う問題や、さらに垂直輪郭成分
に対する水平ローパスフィルタのために水平方向に補正
が広がってしまうという問題がある。
【0015】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたもので、映像信号の垂直輪郭成分を強調する垂直
輪郭補正装置において、水平方向に隣り合う映像信号の
相関に応じて、輪郭補正全体の効果を損なうことなく雑
音を低減する垂直輪郭補正装置を提供することを目的と
する。つまり、図23における画素PI−PNの傾斜を
小さくして、垂直輪郭強調後のインパルスノイズ画素P
Iが垂直輪郭強調前のインパルスノイズ画素PBに近づ
けるように、垂直輪郭強調を補正する。さらに、好まし
くは、垂直輪郭強調後のインパルスノイズ画素PIと輪
郭画素PNのレベルを逆転させて、よりノイズ成分の影
響を抑えるように垂直輪郭補正を調整する。このよう
に、垂直輪郭補正時に、インパルスノイズ成分が強調さ
れるのを効果的に防止して、映像自体の輪郭補正を行う
垂直輪郭補正装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、映像信号の垂直輪郭成分を補正して、映像信号
の垂直輪郭を強調する垂直輪郭補正装置であって、映像
信号に含まれるノイズ成分と垂直輪郭成分との相関を検
出する相関検出器と、相関に基づいて、垂直輪郭成分の
補正量を変化させる補正量修正器を備え、ノイズを強調
させずに垂直輪郭を強調させることを特徴とする垂直輪
郭補正装置。
【0017】上記のように、第1の発明においては、入
力された映像信号に含まれるノイズ成分と垂直輪郭成分
との相関に応じて、補正量を変化させることにより、ノ
イズ成分の大きさに応じた垂直輪郭を補正するので輪郭
補正全体の効果を大きく損なうことなく、垂直輪郭補正
による雑音の強調を低減できる。
【0018】第2の発明は、第1の発明において、相関
検出器は、映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪郭成
分を抽出する垂直輪郭成分抽出器と、検出された水平方
向に隣り合う垂直輪郭成分の相関を検出する水平相関検
出器とを含む。
【0019】上記のように、第2の発明においては、入
力された映像信号より抽出される水平方向に隣り合う垂
直輪郭成分の相関に応じて、補正量を変化させることに
より、輪郭成分内或いは近傍のノイズ成分有無を検出し
て垂直輪郭成分を補正するので、輪郭補正全体の効果を
大きく損なうことなく、垂直輪郭強調による雑音の強調
を低減できる。
【0020】第3の発明は、第1の発明において、補正
された垂直輪郭成分を映像信号に加算することによっ
て、垂直輪郭が強調された第2の映像信号を生成する垂
直輪郭補正器をさらに備える。
【0021】第4の発明は、第2の発明において、水平
相関検出器は、水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の符号
を抽出する符号抽出器と、抽出された符号をそれぞれ比
較する符号比較器とを含み、水平方向に隣接する垂直輪
郭成分の符号が反転する場合は、補正量修正器は補正量
を変化させることを特徴とする。
【0022】上記のように、第4の発明においては、雑
音により水平方向に隣り合う現映像信号と逆方向に補正
される垂直輪郭成分が抽出された場合、補正量を変化さ
せることができ、ノイズの強調を低減できる。
【0023】第5の発明は、第1の発明において、垂直
輪郭成分抽出器は、さらに、映像信号より、映像信号を
遅延調整した遅延映像信号を抽出する遅延映像信号抽出
器を含み、変化させた補正量で映像信号を変化させて、
垂直輪郭が強調された第2の映像信号を生成する垂直輪
郭補正器をさらに備える。
【0024】第6の発明は、第1の発明において、さら
に、垂直輪郭成分を、所定の閾値と比較する垂直輪郭成
分量判定器を備え、垂直輪郭成分量判定器は、垂直輪郭
成分が閾値より小さい場合には、補正量修正器を動作さ
せないことを特徴とする。
【0025】上記のように、第6の発明においては、垂
直輪郭成分相関検出器に入力される垂直輪郭成分が、所
定の閾値より小さい場合には、補正量修正器を動作させ
ないので、例えば雑音によって水平方向に隣り合う映像
信号と逆方向に補正される垂直輪郭成分が抽出された場
合でも、雑音による影響であるか、本来の映像信号によ
る垂直輪郭成分であるかを判別し、最適な垂直輪郭の補
正量とすることができる。
【0026】第7の発明は、第4の発明において、垂直
輪郭成分量判定器は、垂直輪郭成分が閾値より小さい場
合には、補正量修正器の動作を停止させる制御信号を生
成することを特徴とする。
【0027】第8の発明は、第1の映像信号の垂直輪郭
成分を補正して、映像信号の垂直輪郭を強調した第2映
像信号を生成する垂直輪郭補正装置であって、第1の映
像信号の水平方向に隣り合う成分と、垂直輪郭成分を補
正された映像信号の相関を検出する相関検出器と、検出
された相関に基づいて、垂直輪郭成分の補正量を変化さ
せる補正量修正器とを備える。
【0028】上記のように、第8の発明においては、映
像信号の垂直輪郭成分を強調する垂直輪郭補正装置にお
いて、水平方向に隣り合う、現映像信号と垂直輪郭成分
を補正された映像信号の相関に応じて、補正量を変化さ
せることを特徴とし、垂直輪郭補正により水平方向に隣
り合う映像信号の大小関係が補正前と異なる場合、その
補正量を変化させることができ、水平方向の映像の線形
性を保つことができる。
【0029】第9の発明は、映像信号の垂直輪郭成分を
所定の補正量で補正することによって、映像信号の垂直
輪郭を強調する垂直輪郭補正装置であって、映像信号よ
り、垂直輪郭成分と、映像信号を遅延調整して遅延映像
信号を抽出する垂直輪郭成分抽出器と、垂直輪郭成分を
変化させて、補正信号を生成する補正器と、補正信号と
遅延映像信号を加算して垂直輪郭補正された映像信号を
生成する加算器と、検出された遅延映像信号より抽出さ
れた、水平方向に隣り合う映像信号成分と垂直輪郭補正
された映像信号を入力とし、遅延映像信号成分の大小関
係と垂直輪郭補正された映像信号の大小関係を比較する
比較器と、比較器の出力により、水平方向に隣り合う映
像信号成分の大小関係が垂直輪郭補正された映像信号の
大小関係と逆転する場合に、補正器の補正量を変化させ
る制御器を備える。
【0030】上記のように、第9の発明においては、水
平方向に隣り合う補正前の現映像信号の大小関係が補正
後の映像信号の大小関係と逆転する場合に、補正器によ
る補正量(K)を変化させる制御器を有するので、垂直
輪郭補正により水平方向に隣り合う映像信号の大小関係
が補正前と異なる場合、その補正量を変化させることが
でき、水平方向の映像の線形性を保つことができる。
【0031】第10の発明は、映像信号の垂直輪郭成分
を所定の補正量で補正することによって、映像信号の垂
直輪郭を強調する垂直輪郭補正装置であって、映像信号
より、垂直輪郭成分と、映像信号を遅延させて遅延映像
信号を生成する垂直輪郭成分抽出器と、垂直輪郭成分を
順次遅延させて複数の遅延垂直輪郭成分信号を生成する
第1の複数の遅延器と、第1の複数の遅延器のそれぞれ
に接続されて複数の遅延垂直輪郭成分信号の最小値を検
出する最小値検出器と、遅延垂直輪郭成分信号の最小値
を補正量とする補正器を備える垂直輪郭補正装置。
【0032】上記のように、第10の発明においては、
入力された映像信号より抽出される垂直輪郭成分を、複
数個の遅延器と最小値検出器を用いて最小値を検出し、
検出された最小値を補正信号とすることにより、水平ロ
ーパスフィルタによる低減が困難なインパルス的な雑音
により、映像信号に対する垂直輪郭成分が水平方向に隣
り合う画素に比べて非常に大きくなった時の雑音の強調
を低減できる。
【0033】第11の発明は、第10の発明において、
補正器は、遅延垂直輪郭成分信号の最小値をコアリング
するコアリング回路と、コアリングされた遅延垂直輪郭
成分信号の最小値に水平ローパスフィルタを適用する水
平ローパスフィルタ器と、水平ローパスフィルタを適用
された最小値に所定の係数を掛ける係数器と、係数の掛
けられた最小値の帯域を制限するリミッタ器とを含み、
遅延映像信号を順次遅延させて第2の遅延映像信号を生
成する第2の複数の遅延器と、第2の遅延映像信号遅延
映像信号と補正量を加算して垂直輪郭補正された映像信
号を生成する加算器とをさらに備える。
【0034】上記のように、第11の発明においては、
抽出された垂直輪郭成分を順次回路に入力し垂直輪郭補
正信号を抽出する器と、垂直輪郭補正信号と遅延調整さ
れた現映像信号を加算する加算器を有する垂直輪郭補正
装置において、抽出器より抽出された垂直輪郭成分を入
力とする、複数の第1の遅延器群と、第1の遅延器群か
ら出力された垂直輪郭成分を入力としその最小値を出力
する第1の最小値検出器と、現信号を遅延調整する少な
くとも2つ以上の複数個の第2の遅延器群を有すること
により、水平ローパスフィルタでは低減が困難なインパ
ルス的な雑音により映像信号に対する垂直輪郭成分が水
平方向に隣り合う画素に比べて非常に大きくなった時の
雑音の強調を低減することができる。
【0035】第12の発明は、第11の発明において、
最小値検出器の水平遅延時間と水平ローパスフィルタの
水平遅延時間が等しく、第2の複数の遅延器の遅延時間
が最小値検出器の水平遅延時間と水平ローパスフィルタ
の水平遅延時間との和に等しいことを特徴とする。
【0036】上記のように、第12の発明においては、
最小値検出に用いる遅延時間と水平ローパスフィルタに
おける遅延時間を等しくすることにより、最小値検出器
からの出力である水平方向ラインの垂直輪郭成分と本来
の輪郭である水平方向ラインの垂直輪郭成分を同一にで
きる。その結果、本来補正がかからない映像への垂直輪
郭補正信号の広がりを押さえることができる。
【0037】第13の発明は、第1の発明において、補
正量修正器は、補正量に所定値を有する係数をかけて補
正量を修正する係数乗算器をさらに備え、係数で修正さ
れた補正量で映像信号の垂直輪郭強調を修正することに
よって、ノイズの強調を抑えて垂直輪郭のみを強調する
ことを特徴とする。
【0038】上記のように、第13の発明においては、
補正量を係数によって修正するので係数の設定の仕方を
工夫することによって微妙な修正施すことができる。
【0039】第14の発明は、第13の発明において、
係数は1より小さいことを特徴とする。
【0040】上記のように、第14の発明においては、
補正量を1より小さく設定することによって修正する、
垂直輪郭強調処理によって、垂直輪郭と同時にノイズが
強調されるのを防止できる。
【0041】第15の発明は、第14の発明において、
相関検出器は、映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪
郭成分を抽出する垂直輪郭成分抽出器と、検出された水
平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関を検出する水平相
関検出器とを含み、補正量修正器は、検出された水平方
向に隣り合う垂直輪郭成分のそれぞれに異なる所定の値
の係数をかけることを特徴とする。
【0042】上記のように、第15の発明においては、
水平方向に隣り合う垂直輪郭成分のそれぞれに異なる値
の係数をかけることにより、それぞれの垂直輪郭成分の
相関に応じた適正な補正ができるので、特にインパルス
ノイズの防止に有効である。
【0043】第16の発明は、第14の発明において、
相関検出器は、映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪
郭成分を抽出する垂直輪郭成分抽出器と、検出された水
平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関を検出する水平相
関検出器とを含み、補正量修正器は、検出された水平方
向に隣り合う垂直輪郭成分のそれぞれに同一の所定の値
の係数をかけることを特徴とする。
【0044】上記のように、第15の発明においては、
水平方向に隣り合う垂直輪郭成分のそれぞれに同一の係
数をかけることにより、一律的な補正ができるので、特
にステップノイズの防止に有効である。
【0045】第17の発明は、映像信号の垂直輪郭成分
を補正して、映像信号の垂直輪郭を強調する垂直輪郭補
正方法であって、映像信号に含まれるノイズ成分と検出
された垂直輪郭成分との相関を検出する相関検出ステッ
プと、相関に基づいて、垂直輪郭成分の補正量を変化さ
せる補正量修正ステップを備え、ノイズを強調させずに
垂直輪郭を強調させることを特徴とする垂直輪郭補正方
法。
【0046】上記のように、第17の発明においては、
入力された映像信号に含まれるノイズ成分と垂直輪郭成
分との相関に応じて、補正量を変化させることにより、
ノイズ成分の大きさに応じた垂直輪郭を補正するので輪
郭補正全体の効果を大きく損なうことなく、垂直輪郭補
正による雑音の強調を低減できる。第18の発明は、第
17の発明において、相関検出ステップは、映像信号よ
り水平方向に隣り合う垂直輪郭成分を検出する垂直輪郭
成分検出ステップと、検出された水平方向に隣り合う垂
直輪郭成分の相関を検出する水平相関検出ステップとを
含む。
【0047】上記のように、第18の発明においては、
入力された映像信号より抽出される水平方向に隣り合う
垂直輪郭成分の相関に応じて、補正量を変化させること
により、輪郭成分内或いは近傍のノイズ成分有無を検出
して垂直輪郭成分を補正するので、輪郭補正全体の効果
を大きく損なうことなく、垂直輪郭強調による雑音の強
調を低減できる。
【0048】第19の発明は、第17の発明において、
補正された垂直輪郭成分を映像信号に加算することによ
って、垂直輪郭が強調された第2の映像信号を生成する
垂直輪郭補正ステップをさらに備える。
【0049】第20の発明は、第18の発明において、
水平相関検出ステップは、水平方向に隣り合う垂直輪郭
成分の符号を抽出する符号抽出ステップと、抽出された
符号をそれぞれ比較する符号比較ステップとを含み、水
平方向に隣接する垂直輪郭成分の符号が反転する場合
は、補正量修正器は補正量を変化させることを特徴とす
る。
【0050】上記のように、第20の発明においては、
雑音により水平方向に隣り合う現映像信号と逆方向に補
正される垂直輪郭成分が抽出された場合、補正量を変化
させることができ、ノイズの強調を低減できる。
【0051】第21の発明は、第17の発明において、
垂直輪郭成分抽出ステップは、さらに、映像信号より、
映像信号を遅延調整した遅延映像信号を抽出する遅延映
像信号抽出ステップを含み、さらに、変化させた補正量
で前記映像信号を変化させて、垂直輪郭が強調された第
2の映像信号を生成する垂直輪郭補正器をさらに備え
る。
【0052】第22の発明は、第17の発明において、
さらに、垂直輪郭成分を、所定の閾値と比較する垂直輪
郭成分量判定ステップを備え、垂直輪郭成分量判定ステ
ップは、垂直輪郭成分が閾値より小さい場合には、補正
量修正ステップを実行させないことを特徴とする。
【0053】上記のように、第22の本発明において
は、垂直輪郭成分相関検出器に入力される垂直輪郭成分
が、所定の閾値より小さい場合には、補正量修正器を動
作させないので、例えば雑音によって水平方向に隣り合
う映像信号と逆方向に補正される垂直輪郭成分が抽出さ
れた場合でも、雑音による影響であるか、本来の映像信
号による垂直輪郭成分であるかを判別し、最適な垂直輪
郭の補正量とすることができる。
【0054】第23の発明は、第20の発明において、
垂直輪郭成分量判定ステップは、垂直輪郭成分が閾値よ
り小さい場合には、補正量修正ステップを停止させる制
御信号を生成することを特徴とする。
【0055】第24の発明は、映像信号の垂直輪郭成分
を強調する垂直輪郭補正方法であって、水平方向に隣り
合う現映像信号と垂直輪郭成分を補正された映像信号の
相関に応じて、垂直輪郭成分を強調する補正量を変化さ
せることを特徴とする垂直輪郭補正方法。
【0056】上記のように、第24の発明においては、
映像信号の垂直輪郭成分を強調する垂直輪郭補正装置に
おいて、水平方向に隣り合う、現映像信号と垂直輪郭成
分を補正された映像信号の相関に応じて、補正量を変化
させることを特徴とし、垂直輪郭補正により水平方向に
隣り合う映像信号の大小関係が補正前と異なる場合、そ
の補正量を変化させることができ、水平方向の映像の線
形性を保つことができる。
【0057】第25の発明は、映像信号の垂直輪郭成分
を所定の補正量で補正することによって、映像信号の垂
直輪郭を強調する垂直輪郭補正方法であって、映像信号
より、垂直輪郭成分と、映像信号を遅延調整して遅延映
像信号を抽出する垂直輪郭成分抽出ステップと、垂直輪
郭成分を変化させて、補正信号を生成する補正ステップ
と、補正信号と遅延映像信号とを加算して垂直輪郭補正
された映像信号を生成する加算ステップと、検出された
遅延映像信号より抽出された、水平方向に隣り合う映像
信号成分と垂直輪郭補正された映像信号を入力するステ
ップと、遅延映像信号成分の大小関係と垂直輪郭補正さ
れた映像信号の大小関係を比較する比較ステップと、比
較ステップの出力により、水平方向に隣り合う映像信号
成分の大小関係が垂直輪郭補正された映像信号の大小関
係と逆転する場合に、補正ステップの補正量を変化させ
る制御ステップを備える垂直輪郭補正方法。
【0058】上記のように、第25の発明においては、
水平方向に隣り合う補正前の現映像信号の大小関係が補
正後の映像信号の大小関係と逆転する場合に、補正器に
よる補正量を変化させる制御器を有するので、垂直輪郭
補正により水平方向に隣り合う映像信号の大小関係が補
正前と異なる場合、その補正量を変化させることがで
き、水平方向の映像の線形性を保つことができる。
【0059】第26の発明は、映像信号の垂直輪郭成分
を所定の補正量で補正することによって、映像信号の垂
直輪郭を強調する垂直輪郭補正方法であって、映像信号
より、垂直輪郭成分と、映像信号を遅延させて遅延映像
信号を生成する垂直輪郭成分抽出ステップと、垂直輪郭
成分を順次遅延させて複数の遅延垂直輪郭成分信号を生
成する第1の遅延ステップと、第1の複数の遅延器のそ
れぞれに接続されて複数の遅延垂直輪郭成分信号の最小
値を検出する最小値検出ステップと、検出された遅延垂
直輪郭成分信号の最小値を補正量とする補正ステップを
備える垂直輪郭補正方法。
【0060】上記のように、第26の発明において、入
力された映像信号より抽出される垂直輪郭成分を、複数
個の遅延器と最小値検出器を用いて最小値を検出し、検
出された最小値を補正信号とすることにより、水平ロー
パスフィルタによる低減が困難なインパルス的な雑音に
より、映像信号に対する垂直輪郭成分が水平方向に隣り
合う画素に比べて非常に大きくなった時の雑音の強調を
低減できる。
【0061】第27の発明は、第26の発明において、
補正ステップは、遅延垂直輪郭成分信号の最小値をコア
リングするコアリングステップと、コアリングされた遅
延垂直輪郭成分信号の最小値に水平ローパスフィルタを
適用する水平ローパスフィルタステップと、水平ローパ
スフィルタを適用された最小値に所定の係数を掛ける係
数ステップと、係数の掛けられた最小値の帯域を制限す
るリミットステップとを含み、遅延映像信号を順次遅延
させて第2の遅延映像信号を生成する第2の遅延ステッ
プと、第2の遅延映像信号遅延映像信号と補正量を加算
して垂直輪郭補正された映像信号を生成する加算ステッ
プとをさらに備える。
【0062】上記のように、第27の発明においては、
抽出された垂直輪郭成分を順次回路に入力し垂直輪郭補
正信号を抽出する器と、垂直輪郭補正信号と遅延調整さ
れた現映像信号を加算する加算器を有する垂直輪郭補正
装置において、抽出器より抽出された垂直輪郭成分を入
力とする、第1の遅延ステップと、第1の遅延ステップ
から出力された垂直輪郭成分を入力としその最小値を出
力する第1の最小値検出器と、現信号を遅延調整する少
なくとも2つ以上の複数個の第2の遅延器群を有するこ
とにより、水平ローパスフィルタでは低減が困難なイン
パルス的な雑音により映像信号に対する垂直輪郭成分が
水平方向に隣り合う画素に比べて非常に大きくなった時
の雑音の強調を低減することができる。
【0063】第28の発明は、第27の発明において、
最小値検出ステップにおける水平遅延時間と水平ローパ
スフィルタステップにおける水平遅延時間が等しく、第
2の複数の遅延ステップにおける遅延時間が最小値検出
ステップにおける水平遅延時間と水平ローパスフィルタ
ステップにおける水平遅延時間との和に等しいことを特
徴とする。
【0064】上記のように、第28の発明においては、
最小値検出に用いる遅延時間と水平ローパスフィルタス
テップにおける遅延時間を等しくすることにより、最小
値検出器からの出力である水平方向ラインの垂直輪郭成
分と本来の輪郭である水平方向ラインの垂直輪郭成分を
同一にできる。その結果、本来補正がかからない映像へ
の垂直輪郭補正信号の広がりを押さえることができる。
【0065】第29の発明は、第17の発明において、
補正量修正ステップは、補正量に所定値を有する係数を
かけて補正量を修正する係数乗算ステップをさらに備
え、係数で修正された補正量で映像信号の垂直輪郭強調
を修正することによって、ノイズの強調を抑えて垂直輪
郭のみを強調することを特徴とする。
【0066】上記のように、第29の発明においては、
補正量を係数によって修正するので係数の設定の仕方を
工夫することによって微妙な修正施すことができる。
【0067】第30の発明は、第29の発明において、
係数は1より小さいことを特徴とする。
【0068】上記のように、第30の発明においては、
補正量を1より小さく設定することによって修正する、
垂直輪郭強調処理によって、垂直輪郭と同時にノイズが
強調されるのを防止できる。
【0069】第31の発明は、第30の発明において、
相関検出ステップは、映像信号より水平方向に隣り合う
垂直輪郭成分を抽出する垂直輪郭成分抽出ステップと、
検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関を検
出する水平相関検出ステップとを含み、補正量修正ステ
ップは、検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の
それぞれに異なる所定の値の係数をかけることを特徴と
する。
【0070】上記のように、第31の発明においては、
水平方向に隣り合う垂直輪郭成分のそれぞれに異なる値
の係数をかけることにより、それぞれの垂直輪郭成分の
相関に応じた適正な補正ができるので、特にインパルス
ノイズの防止に有効である。
【0071】第32の発明は、第30の発明において、
相関検出ステップは、映像信号より水平方向に隣り合う
垂直輪郭成分を抽出する垂直輪郭成分抽出ステップと、
検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関を検
出する水平相関検出ステップとを含み、補正量修正ステ
ップは、検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の
それぞれに同一の所定の値の係数をかけることを特徴と
する。
【0072】上記のように、第32の発明においては、
水平方向に隣り合う垂直輪郭成分のそれぞれに同一の係
数をかけることにより、一律的な補正ができるので、特
にステップノイズの防止に有効である。
【0073】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面を参照して本
発明にかかる実施形態について説明する。各図面におい
て、同一の構成要素については同じ符号を付すと共に、
簡便化のために説明の重複をさける。図1、図2、図
3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、および図1
0を参照して第1の実施形態について、図11を参照し
て第2の実施形態について、図12を参照して第3の実
施形態について、図13、図14、図15、図16、図
17、および図18を参照して第4の実施形態につい
て、それぞれ説明する。
【0074】(第1の実施形態)先ず、図1を参照して
本発明の第1実施例にかかる垂直輪郭補正装置VCP1
の構成について説明した後に、図2、図3、図4、図
5、図6、図7、図8、図9、および図10を参照し
て、その動作について説明する。図1に示すように、本
例における垂直輪郭補正装置VCP1は、入力ポート
1、垂直輪郭成分抽出器3、比較装置4、制御器5、係
数器6、加算器7、出力ポート2、第1の1T遅延器8
a、第2の1T遅延器8b、第3の1T遅延器8c、第
4の1T遅延器8d、および符号抽出器29より構成さ
れる。なお、1Tは一水平サンプル時間を意味する。入
力ポート1、垂直輪郭成分抽出器3、出力ポート2、加
算器7、および出力ポート2については、図19および
図20を参照して従来の垂直輪郭補正装置VCCに関し
て既に説明したものと同一であるので、説明を省く。
【0075】第1の1T遅延器8aは、垂直輪郭成分抽
出器3に接続されて、入力されてくる一次遅延ディジタ
ル映像信号S1’を1T分遅延させて二次ディジタル映
像信号S1”を生成する。第2の1T遅延器8bおよび
符号抽出器29は共に、垂直輪郭成分抽出器3に接続さ
れて、垂直輪郭成分信号S1vの入力を受ける。第2の
1T遅延器8bは、入力された垂直輪郭成分信号S1v
を1T分遅延させて一次遅延垂直輪郭成分信号S1v’
を生成する。符号抽出器29は、入力された垂直輪郭成
分信号S1vの符号を抽出して、その符号が+および−
のいずれかであることを示す符号信号Sbを生成する。
つまり、符号信号Sbは、垂直輪郭成分信号S1vが+
であれば0になり、−であれば1になる二値信号であ
る。第3の1T遅延器8cは、符号抽出器29に接続さ
れて、入力されてくる符号信号Sbを1T分遅延させて
一次遅延符号信号Sb’を生成する。第4の1T遅延器
8dは、第3の1T遅延器8cに接続されて、入力され
てくる一次遅延符号信号Sb’を1T遅延させて二次遅
延符号信号Sb”を生成する。つまり、符号抽出器2
9、第3の1T遅延器8cおよび第4の1T遅延器8d
によって、水平方向に連続する3点の符号(Sb、S
b’、およびSb”)が抽出される。この意味におい
て、1T遅延器8cおよび1T遅延器8dは共に1水平
サンプル時間遅延器である。
【0076】比較装置4は、第1の排他的論理和素子9
a、第2の排他的論理和素子9b、および論理和素子1
0aより構成される。排他的論理和素子9aの一方の入
力端子は符号抽出器29に接続されて符号信号Sbの入
力を受け、もう一方の入力端子は第1の1T遅延器8c
に接続されて一次遅延符号信号Sb’の入力を受ける。
排他的論理和素子9aは、符号信号Sb或いは一次遅延
符号信号Sb’のいずれか一方のみが1(符号が−)で
あれば1を出力し、それ以外の場合は0を出力する。第
2の排他的論理和素子9bの一方の入力端子は第4の1
T遅延器8dに接続されて二次遅延符号信号Sb”の入
力を受け、もう一方の入力端子は第3の1T遅延器8c
に接続されて一次遅延符号信号Sb’の入力を受ける。
排他的論理和素子9bは、二次遅延符号信号Sb”或い
は一次遅延符号信号Sb’のいずれか一方のみが1(符
号が−)であれば1を出力し、それ以外の場合は0を出
力する。
【0077】論理和素子10aの一方の入力端子は排他
的論理和素子9aの出力に、もう一方の入力端子は第2
の排他的論理和素子9bの出力に接続されている。そし
て、論理和素子10aは、第1の排他的論理和素子9a
および第2の排他的論理和素子9bのいずれかの出力が
1である場合に1を出力し、それ以外の場合は0を出力
する。つまり、垂直輪郭成分信号S1vに関して抽出さ
れた、水平方向に連続する3点の符号(Sb、Sb’、
およびSb”)の内いずれか1つだけが+の場合、或い
は3点の符号(Sb、Sb’、およびSb”)の内いず
れか2つだけが+の場合にのみ、論理和素子10aの出
力は1になる。これは、水平方向に隣り合う垂直輪郭成
分の符号が反転する場合、すなわち、一次遅延ディジタ
ル映像信号S1’に対して、加算、減算の境界となる点
にインパルスノイズがあると判別し、1の値を有する判
別信号Sj1を生成する。
【0078】制御器5は、比較装置4の論理和素子10
aの出力端子に接続されて、判別信号Sj1の入力を受
ける。そして、判別信号Sj1に基づいて、係数器6の
係数Kの値を決定すると共に係数設定信号SKを生成す
る。
【0079】係数器6は、制御器5および第2の1T遅
延器8bに接続されて、それぞれ係数設定信号SKおよ
び一次遅延垂直輪郭成分信号S1v’の入力を受ける。
そして、係数器6は、係数設定信号SKで設定された係
数Kを、一次遅延垂直輪郭成分信号S1v’にかけて一
次遅延垂直輪郭補正信号S1v’cを生成する。
【0080】加算器7は、係数器6および第1の1T遅
延器8aに接続されて、それぞれ一次遅延垂直輪郭補正
信号S1v’cおよび二次ディジタル映像信号S1”の
入力を受ける。そして、加算器7は、一次遅延垂直輪郭
補正信号S1v’cと二次ディジタル映像信号S1”を
加算して、垂直輪郭成分を補正された映像信号である垂
直輪郭補正映像信号S1Pを生成する。
【0081】加算器7では、輪郭成分である一次遅延垂
直輪郭成分信号S1v’が正の値の場合は、二次ディジ
タル映像信号S1”に対して加算され、負の値の場合は
減算となる。また、垂直輪郭成分信号S1vの符号が、
順次符号抽出器29、1水平サンプル時間遅延器8cお
よび8dに入力され、水平方向に連続する3点の符号
(Sb、Sc’、Sb”)が抽出される。抽出された符
号は第1の比較装置4に入力され、水平方向に隣り合う
垂直輪郭成分の符号が反転する場合、すなわち、一次遅
延ディジタル映像信号S1’に対して、加算或いは減算
の境界となる場合を判別し、その判別信号Sjを制御器
5に入力する。記制御器5は、判別信号Sjに基づき、
垂直輪郭成分の符号が反転する一次遅延ディジタル映像
信号S1’(二次ディジタル映像信号S1”)に対する
補正を減少させるために、係数器6の係数Kを設定す
る。
【0082】上述の垂直輪郭補正装置VCP1による垂
直輪郭補正動作について、さらに詳しく説明する。通
常、ディジタル映像信号S1の垂直輪郭を強調した垂直
輪郭補正映像信号S1Pを生成するのに、二次ディジタ
ル映像信号S1”に一次遅延垂直輪郭成分信号S1v’
をそのまま加算する。しかし、垂直輪郭成分の中或いは
近傍に、突発的に信号レベルが大きく変化するインパル
スノイズのようノイズ成分が混在している場合には、こ
のノイズ成分も垂直輪郭成分と一緒に強調されてしま
う。その結果、垂直輪郭を補正された一次遅延垂直輪郭
成分信号S1v’の画質が著しく損なわれてしまうの
は、図19〜図23を参照して説明した通りである。そ
こで、本実施形態では、垂直輪郭成分抽出器3、符号抽
出器29、第3の1T遅延器8c、および第4の1T遅
延器8dを用いて、入力されるディジタル映像信号S1
の垂直輪郭成分信号S1vの水平方向に連続する3点の
符号を抽出する。次に、比較器4を用いて、抽出された
3点の符号を調べる事によって、垂直輪郭成分の内部或
いは近傍におけるノイズ成分の有無を判定して、判別信
号Sj1を生成する。
【0083】判別信号Sj1に基づいて、制御器5は、
二次ディジタル映像信号S1”の垂直輪郭成分を強調す
るために、同二次ディジタル映像信号S1”に加算する
第1の垂直輪郭補正量である一次遅延垂直輪郭成分信号
S1v’を変化させて、第2の垂直輪郭補正量である一
次遅延垂直輪郭補正信号S1v’cを生成する。つま
り、判別信号Sj1が1の場合には、ディジタル映像信
号S1の垂直輪郭成分の中或いは近傍にノイズ成分が含
まれている。このノイズ成分に対する垂直輪郭強調の影
響を抑える必要がある。そのため、ディジタル映像信号
S1の垂直輪郭を強調した垂直輪郭補正映像信号S1P
を生成するために、二次ディジタル映像信号S1”に加
算する垂直輪郭成分信号S1v’に係数K(K<1)を
掛ける。この係数は垂直輪郭強調の補正係数であり、デ
ィジタル映像信号S1に含まれるノイズ成分のレベルに
応じて、および垂直輪郭補正映像信号S1Pの再生画質
を考慮してK<1の範囲で任意に決められるものであ
る。
【0084】しかしながら、好ましくは0≦K<1の範
囲で決められる。なお、垂直輪郭補正映像信号S1Pに
おける垂直輪郭強調効果とノイズ抑制効果の評価は、垂
直輪郭強調補正係数Kの値ばかりではなく、再生系の電
気特性や観察者によって異なる。それ故、垂直輪郭強調
補正係数Kは、これら再生系や観察者の評価を参考に、
実験的に定めるのが現実的である。
【0085】以下に、図2、図3、図4、図5、図6、
図7、図8、図9、および図10を参照して、垂直輪郭
補正装置VCP1の動作について説明する。図2に、デ
ィジタル映像信号S1の表現する画像を示す。図2にお
いて、縦軸は画像の走査線方向つまり垂直ライン方向D
vを示し、横軸は水平方向つまり水平ライン方向Dhを
示している。この画像において、○は画像を表現する画
素を表している。図2においては、ディジタル映像信号
S1が3つの異なるレベルの画素PA、PB、およびP
Cから表現されている例が示されている。
【0086】つまり、○の中にAが付与された第1のレ
ベルの画素PA、○の中にBが付与された第2のレベル
の画素PB、そして○の中にCが付与されて第3のレベ
ルの画素PCである。水平ラインL0およびラインL1
上のすべての画素と、水平ラインL2上で垂直ラインα
上の画素を除く画素は第1のレベルの画素PAである。
水平ラインL2上で垂直ラインα上の画素は第2のレベ
ルの画素PBである。そして、水平ラインL3およびL
4上の画素はすべて第3のレベルの画素PCである。な
お、これらの画素PA、PB、およびPCのレベルをそ
れぞれ、Lpa、Lpb、およびLpcとすると、Lp
a>Lpc>Lpbの関係がある。つまり、この場合、
垂直ラインα、水平ラインL2上の画素PBが、インパ
ルスノイズになっている。
【0087】次に、図3、図4、図5、および図6に、
垂直輪郭成分抽出器3の出力である垂直輪郭成分信号S
1vを示す。これらの図において、縦軸は垂直輪郭成分
のレベルEvを示し、横軸は水平ライン方向Dhを示し
ている。なお、垂直輪郭成分レベルEvは、隣り合う画
素間のレベル差を示している。そして、破線LL1は垂
直ラインL1上の垂直輪郭成分を示し、実線LL2は垂
直ラインL2上の垂直輪郭成分を示し、一点鎖線LL3
は垂直ラインL3上の垂直輪郭成分を示している。な
お、同図においては、3つの線LL1、LL2、および
LL3が重ね合わされて表現されていて分かり難いの
で、図4に破線LL1を示し、図5に実線LL2を示
し、そして図6に一点鎖線LL3をそれぞれ単独に示し
ている。なお、一次遅延垂直輪郭成分信号S1v’は、
垂直輪郭成分信号S1vを1T分だけ遅延させた信号で
あるので、一次遅延垂直輪郭成分信号S1v’の波形も
図3、図4、図5、および図6に示す垂直輪郭成分信号
S1vの波形と同じであることはいうまでもない。
【0088】図4に示すように、第1のレベルの画素P
Aによる水平ラインL1上の垂直輪郭成分は、水平位置
αで+側にピークを有する一方、他の水平位置では0レ
ベルを有する。図5に示すように、11個の第1のレベ
ルの画素PAのほぼ中央部(水平方向α)に位置する第
2のレベルの画素PBで表現される水平ラインL2上の
垂直輪郭成分は、水平位置α上で、−側に大きなバレー
を形成するレベルLv(α)を有する。さらに、水平ラ
インL2上の垂直輪郭成分は、両隣の水平位置α−1お
よびα+1では、+側に線LL1のピークより大きなレ
ベルLv(α−1)およびLv(α+1)を有する。な
お、これらに続く水平位置におけるその他のレベルも概
ねLv(α−1)およびLv(α+1)である。図6に
示すように、水平位置α上で、+側に所定量のピークを
有する一方、他の水平位置−の所定のレベルを有する。
のバレーのレベルLv(α)と概ね同一のレベルを有す
る。
【0089】図7に、第1の比較装置4の出力である判
別信号Sj1の、水平ラインL2に関する出力波形を示
す。図5に示すように、水平位置αの両隣に水平位置α
−1、およびα+1における線LL2の符号は共に+で
あり、水平位置αを境界として反転している。それ故
に、判別信号Sj1のレベルLSj1は水平位置α−
1、α、およびα−1で+1をとる。
【0090】図8に、制御器5の出力である係数設定信
号SKの、水平ラインL2に関する出力波形を示す。制
御器5は、図7に示した判別信号Sj1に基づいて、一
次遅延垂直輪郭成分信号S1v’の水平ラインα−1、
α、およびα+1上のみの補正レベルを減衰させるため
の係数Kを、0≦K<1の範囲で適宜決定して係数設定
信号SKを生成する。
【0091】図9に、係数器6の出力である一次遅延垂
直輪郭補正信号S1v’cの、水平ラインL2に関する
波形を示す。つまり、一次遅延垂直輪郭補正信号S1
v’cは、図5に示した一次遅延垂直輪郭成分信号S1
v’の水平ラインL2に関する垂直輪郭成分に、図8に
示した係数設定信号SKの係数Kを掛け合わせた結果で
ある。それ故に、図9に示すように、一次遅延垂直輪郭
補正信号S1v’cは、水平位置α−1でレベルLv
(α−1)×Kを有し、水平位置αでレベルLv(α)
×K、水平位置α+1でLv(α+1)×Kを有する。
【0092】図10に、入力ポート1への入力であるデ
ィジタル映像信号S1と加算器7からの出力である垂直
輪郭補正映像信号S1Pの水平位置αにおける信号レベ
ルを示す。同図において、縦軸は信号レベルLs、横軸
は垂直ライン方向Dvを示す。垂直輪郭補正映像信号S
1Pにおいて、Iを付した○はインパルスノイズ源であ
る画素における信号レベル、Fを付した○およびNを付
した○は、輪郭画素における信号レベルを示す。図9を
用いて説明したように、ラインL2に関して水平位置α
の補正量を押さえることができるので、画素PBによる
インパルスノイズを押さえ、輪郭画素PAとPCは、従
来通りに補正できることを示している。
【0093】上述のように、周囲の画素に比べて単発的
に高い信号レベルを有するインパルスノイズに関して
は、その垂直輪郭成分との相関が予め分かっている。そ
れゆえ、比較装置4による相関信号Sjに基づいて、垂
直輪郭強調補正係数Kの値を3つの連続する水平方向の
垂直輪郭成分のそれぞれに対して、図8に示すように一
定にすることによってインパルスノイズの強調を効果的
に抑制できる。同様に、周囲の画素にくらべて連続的に
高い信号レベルをステップノイズに対しても、垂直輪郭
成分との相関は分かっている。よって、判別信号Sjの
示す相関に基づいて、ステップノイズに対する垂直輪郭
強調補正係数Kの値を連続する水平方向の垂直輪郭成分
のそれぞれに対して適切な値に設定できる。そうするこ
とによって、インパルスノイズと同様に垂直輪郭強調時
のステップノイズの強調の抑制に、本発明を適用でき
る。
【0094】上述の如く構成することにより、例えば雑
音によって水平方向に隣り合う映像信号と逆方向に補正
される垂直輪郭成分が抽出された場合、その補正量を変
化させることができ、雑音の強調を低減できる。さら
に、本実施形態にかかる垂直輪郭補正装置は、映像信号
の垂直輪郭成分を強調する垂直輪郭補正装置において、
入力された映像信号より抽出される、水平方向に隣り合
う垂直輪郭成分の相関に応じて、補正量を変化させるこ
とを特徴としたものであり、輪郭補正全体の効果を大き
く損なうことなく、雑音により水平方向に隣り合う現映
像信号と逆方向に補正される垂直輪郭成分が抽出された
場合、その補正量を変化させることができ、雑音の強調
を低減するものである。
【0095】また、本実施形態にかかる垂直輪郭補正装
置は、映像信号を入力する手段と、入力された映像信号
より垂直輪郭成分と遅延調整された現映像信号を出力す
る抽出手段と、抽出された前記垂直輪郭成分を変化させ
る係数器と、前記係数器の出力と前記遅延調整された現
映像信号を加算する加算器を有する垂直輪郭補正装置に
おいて、前記抽出手段より出力される垂直輪郭成分を入
力とする。そして、水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の
符号を比較する第1の比較器と、前記第1の比較器の出
力により、水平方向に隣接する補正信号の符号が反転す
る場合に、前記係数器の係数を変化させる第1の制御手
段を有することを特徴とする。
【0096】さらに、輪郭補正全体の効果を大きく損な
うことなく、雑音により水平方向に隣り合う現映像信号
と逆方向に補正される垂直輪郭成分が抽出された場合、
その補正量を変化させることができ、雑音の強調を低減
するものである。なお、本実施形態においては、映像信
号に含まれて、映像信号の垂直輪郭強調された映像信号
の画質を損なうノイズ成分の一例として、周囲の画素に
比べて単発的に高い信号レベルを有するインパルスノイ
ズに関して説明してきた。しかし、MPEGのブロック
ノイズのように周囲の画素に比べて高い信号レベルが連
続するステップノイズにも適用できる。
【0097】つまり、インパルスノイズおよびステップ
ノイズは垂直輪郭成分との相関が予め分かっている。そ
れゆえ、比較装置4による相関信号Sjに基づいて、ノ
イズのタイプに応じて垂直輪郭強調補正係数Kを、連続
する水平方向の垂直輪郭成分のそれぞれに対して適切な
値に設定することで、効果的にノイズを抑制できる。例
えば、垂直輪郭強調補正係数Kの値を3つの連続する水
平方向の垂直輪郭成分のそれぞれに対して、図8に示す
ように一定にすることによってインパルスノイズの強調
を効果的に抑制できることは上述のとおりである。
【0098】同様に、ステップノイズに対しても、判別
信号Sjに基づいて、垂直輪郭強調補正係数Kの値を連
続する水平方向の垂直輪郭成分のそれぞれに対して適切
な値に設定すれば良い。なお、そのようなノイズと垂直
輪郭成分との相関に対する垂直輪郭強調補正係数Kの設
定値の組み合わせは、無限である。それゆえに、本明細
書においては一例としてインパルスノイズに関して説明
したが、当業者であれば、上述の開示に基づいてステッ
プノイズに関する相関に応じて垂直輪郭強調補正係数K
を適正に設定することは容易である。
【0099】図7に、第1の比較装置4の出力である判
別信号Sj1の、水平ラインL2に関する出力波形を示
す。図5に示すように、水平位置αの両隣に水平位置α
−1、およびα+1における線LL2の符号は共に+で
あり、水平位置αを境界として反転している。それ故
に、判別信号Sj1のレベルLSj1は水平位置α−
1、α、およびα−1で+1をとる。
【0100】図8に、制御器5の出力である係数設定信
号SKの、水平ラインL2に関する出力波形を示す。制
御器5は、図7に示した判別信号Sj1に基づいて、一
次遅延垂直輪郭成分信号S1v’の水平ラインα−1、
α、およびα+1上のみの補正レベルを減衰させるため
の係数Kを、0≦K<1の範囲で適宜決定して係数設定
信号SKを生成するインパルスノイズに関して説明して
きた。しかし、突発的に、周りの画素に対して高い信号
レベルを有するステップノイズに適応でき、そのような
ステップノイズとしてはMPEGのブロックノイズがあ
る。
【0101】(第2の実施形態)図11を参照して、本
発明の第2の実施形態にかかる垂直輪郭補正装置VCP
2について説明する。垂直輪郭補正装置VCP2は、図
1に示した垂直輪郭補正装置VCP1の1T遅延器8b
の出力と制御器5の入力の間に、第2の制御器11が追
加されている構造を有している。制御器11は第2の1
T遅延器8bから入力された一次遅延垂直輪郭成分信号
S1v’の垂直輪郭成分を、予め設定された所定の値を
有する閾値Thと比較し、前記垂直輪郭成分が前記閾値
Th以下の場合には、制御器5を停止させるスイッチン
グ信号S5を生成する。この場合、制御器5は係数設定
信号SKを生成しないので、一次遅延垂直輪郭成分信号
S1v’は係数器6を通過して、一次遅延垂直輪郭補正
信号S1v’cとして加算器7に出力される。
【0102】制御器11に設定される閾値Thは、外部
より動的に設定しても良いし、内部で固定的に設定して
もよい。閾値Thは、垂直輪郭強調補正係数Kと同様に
ディジタル映像信号S1における垂直輪郭成分とノイズ
成分の関係で決まる量であり、一次遅延垂直輪郭成分信
号S1v’の垂直輪郭成分の0以上1以下倍の値であ
る。つまり、制御器5は比較器4による垂直輪郭成分の
相関に基づいて、垂直輪郭強調を補正し、制御器11は
垂直成分の大きさに基づき、制御器5による補正を入り
切りすることにより、さらに決め細やかな補正を可能に
するものである。このように、制御器5は、スイッチン
グ信号S5に基づいて、一次遅延垂直輪郭成分信号S1
v’の垂直成分が閾値Th場合には制御動作を控えるこ
とにより、例えば雑音によって水平方向に隣り合う映像
信号と逆方向に補正される垂直輪郭成分が抽出された場
合でも、雑音による影響であるか、本来の映像信号によ
る垂直輪郭成分であるかを判別し、垂直輪郭の補正量と
することができる。
【0103】本実施形態にかかる垂直輪郭補正装置は、
第1の比較手段に入力される補正信号が、ある閾値以下
の場合に第1の制御手段を動作させないことを特徴と
し、例えば雑音によって水平方向に隣り合う映像信号と
逆方向に補正される垂直輪郭成分が抽出された場合で
も、雑音による影響であるか、本来の映像信号による垂
直輪郭成分であるかを判別し、最適な垂直輪郭の補正量
とすることができるものである。
【0104】さらに、本実施形態にかかる垂直輪郭補正
装置は、前記第1の比較手段に入力される垂直輪郭成分
を入力とし、あらかじめ設定された閾値と入力された垂
直輪郭成分を比較し、前記垂直輪郭成分がある閾値以下
の場合に、第1の制御手段の動作を停止させる制御信号
を発生する第2の制御手段を有することを特徴とし、雑
音によって水平方向に隣り合う映像信号と逆方向に補正
される垂直輪郭成分が抽出された場合でも、雑音による
影響であるか、本来の映像信号による垂直輪郭成分であ
るかを判別し、最適な垂直輪郭の補正量とすることがで
きるものである。
【0105】(第3の実施形態)図12を参照して、本
発明の第3の実施形態にかかる垂直輪郭補正装置VCP
3について説明する。垂直輪郭補正装置VCP3は、図
1に示した垂直輪郭補正装VCP1から第1の1T遅延
器8a、第2の1T遅延器8b、第3の1T遅延器8
c、第4の1T遅延器8d、および第1の比較装置4を
取り除く一方、新たに第5の1T遅延器8eと第2の比
較装置15を追加した構造を有している。第5の1T遅
延器8eは、加算器7に接続されて、入力されてくる垂
直輪郭補正映像信号S1Pを1T分遅延させて一次遅延
垂直輪郭補正映像信号S1P1を生成する。
【0106】第2の比較装置15は、第2の加算器1
6、第6の1T遅延器8f、第1の比較器13a、第2
の比較器13b、および第3の排他的論理和素子9cよ
り構成されている。加算器16は、第3の係数器23の
二つの出力に接続されて、垂直輪郭成分信号S1vと一
次遅延ディジタル映像信号S1’の入力を加算して和信
号Saを生成する。第6の1T遅延器8fは、垂直輪郭
成分抽出器3に接続されて、入力されてくる一次遅延デ
ィジタル映像信号S1’を1T分遅延させて二次遅延デ
ィジタル映像信号S1”を生成する。
【0107】第1の比較器13aの+側の入力ポート
は、第6の1T遅延器8fに接続されて二次遅延ディジ
タル映像信号S1”の入力を受けるとともに、−側の入
力ポートは直接垂直輪郭成分抽出器3に接続されて一次
遅延ディジタル映像信号S1’の入力を受ける。そし
て、比較器13aは、一次遅延ディジタル映像信号S
1’と二次遅延ディジタル映像信号S1”の大小、つま
り水平方向に隣り合う二つの映像信号の大小比較を行
い、その比較結果を示す第1の比較信号Sc1を生成す
る。
【0108】第2の比較器13bの+側の入力ポート
は、第5の1T遅延器8eに接続されて一次遅延垂直輪
郭補正映像信号S1P’の入力を受けると共に、−側の
入力ポートは加算器16に接続されて垂直輪郭成分信号
S1vと一次遅延ディジタル映像信号S1’の和信号S
aの入力を受ける。そして、比較器13bは、一次遅延
垂直輪郭補正映像信号S1P’と和信号Saを、つまり
ディジタル映像信号S1の垂直輪郭成分である垂直輪郭
成分信号S1vと、ディジタル映像信号S1の一次遅延
信号である一次遅延ディジタル映像信号S1’の和信号
Saと、一水平サンプル時間(以下、1Tと記す)前の
垂直輪郭補正映像信号S1Pを1Tだけ遅らせた一次遅
延垂直輪郭補正映像信号S1P’との大小比較を行いそ
の比較結果を示す第2の比較信号Sc2を生成する。
【0109】排他的論理和素子9cの二つの入力ポート
は、それぞれ第1の比較器13aおよび比較器13bに
接続されて、比較信号Sc1およびSc2の入力を受け
て、その排他的論理和を演算する。排他的論理和素子9
cを用いて、水平方向に隣り合うディジタル映像信号の
大小関係が補正された映像信号の大小関係と逆転するか
を判別して、第2の判別信号Sj2を生成する。制御器
13は、第5の1T遅延器8e、第2の加算器16、お
よび排他的論理和素子9cに接続されて、それぞれ一次
遅延垂直輪郭補正映像信号S1P’、和信号Sa、およ
び第2の判別信号Sj2の入力を受ける。そして、これ
ら3つの信号に基づいて、水平方向の補正前と補正後の
映像信号の大小関係が逆転しないように係数器6の係数
Kを決定して係数設定信号SKを発生する。
【0110】本構成により、例えば垂直輪郭補正により
水平方向に隣り合う映像信号の大小関係が補正前と異な
る場合、その補正量を変化させることができ、水平方向
の映像の線形性が保たれる映像に生じる雑音感を減少さ
せることができる。
【0111】本実施形態にかかる垂直輪郭補正装置は、
映像信号の垂直輪郭成分を強調する垂直輪郭補正装置に
おいて、水平方向に隣り合う、現映像信号と垂直輪郭成
分を補正された映像信号の相関に応じて、補正量を変化
させることを特徴とし、垂直輪郭補正により水平方向に
隣り合う映像信号の大小関係が補正前と異なる場合、そ
の補正量を変化させることができ、水平方向の映像の線
形性を保つことができるものである。
【0112】さらに、本実施形態にかかる垂直輪郭補正
装置は、映像信号を入力する手段と、入力された映像信
号より垂直輪郭成分と遅延調整された現映像信号を出力
する抽出手段と、抽出された垂直輪郭成分を変化させる
係数器と、係数器の出力と遅延調整された現映像信号を
加算する加算器を有する垂直輪郭補正装置において、水
平方向に隣り合う現映像信号と垂直輪郭成分を補正され
た映像信号を入力とし、現映像信号の大小関係と垂直輪
郭成分を補正された映像信号の大小関係を比較する第2
の比較手段と、第2の比較手段の出力により、水平方向
に隣り合う補正前の現映像信号の大小関係が補正後の映
像信号の大小関係と逆転する場合に、係数器へ入力する
係数を変化させる第3の制御手段を有することを特徴と
し、垂直輪郭補正により水平方向に隣り合う映像信号の
大小関係が補正前と異なる場合、その補正量を変化させ
ることができ、水平方向の映像の線形性を保つことがで
きるものである。
【0113】(第4の実施形態)図13を参照して、本
発明の第4の実施形態にかかる垂直輪郭補正装置VCP
4について説明する。垂直輪郭補正装置VCP4は、入
力ポート1、出力ポート2、垂直輪郭成分抽出器3、加
算器7、m個の1T遅延器8g1〜8gm(mは整
数)、n個の1T遅延器8h1〜8hn(nは整数)、
最小値検出器17、および非線形処理器18より構成さ
れる。これらの構成要素は、最小値検出器17を除い
て、個々の構成は図1および図19を参照して説明した
ものと同じである。垂直輪郭成分抽出器3は入力ポート
1に接続されて、入力されたディジタル映像信号S1に
基づいて、一次遅延ディジタル映像信号S1’と垂直輪
郭成分信号S1vを生成する。
【0114】m個の1T遅延器8g1〜8gmは、それ
ぞれ直列に、垂直輪郭成分抽出器3に接続されて、入力
される一次遅延ディジタル映像信号S1’を順番に1T
ずつ遅延させて、m番目の1T遅延器8gmから(1+
m)次遅延ディジタル映像信号S1’(1+m)が出力
される。n個の1T遅延器8h1〜8hnは、それぞれ
直列に、垂直輪郭成分抽出器3に接続されて、入力され
る垂直輪郭成分信号S1vを順番に1Tずつ遅延させ
て、一次遅延垂直輪郭成分信号S1v’〜m次遅延一次
遅延垂直輪郭成分信号S1v’(m)を生成する。つま
り、m個の水平方向に隣り合う垂直輪郭成分を得る。
【0115】最小値検出器17は、n個の1T遅延器8
h1〜8hnのそれぞれの出力ポートに接続されて、一
次遅延垂直輪郭成分信号S1v’(1)〜n次遅延一次
遅延垂直輪郭成分信号S1v’(n)の入力を受ける。
最小値検出器17はさらに、垂直輪郭成分抽出器3の出
力ポートに接続されて、垂直輪郭成分信号S1vの入力
を受ける。そして、最小値検出器17は、これらのn遅
延垂直成分信号S1v’(1)〜S1v’(n)と垂直
輪郭成分信号S1vのn+1個の水平方向に隣り合う垂
直輪郭成分の最小値を検出して最小垂直輪郭成分信号S
1v(min)として出力する。なお、最小値検出器1
7は符号判別付きであり、符号が反転する画素について
も、その最小値判別が可能である。この符号判別には、
図1に示した符号抽出器29を用いても良い。
【0116】非線形処理器18は、最小値検出器17に
接続されて、入力されてくる垂直輪郭成分信号S1vm
inに基づいて、垂直輪郭補正信号S1vpを生成す
る。加算器7は、1T遅延器8gmと非線形処理器18
に接続されて、それぞれ(1+m)次遅延ディジタル映
像信号S1’(1+m)と垂直輪郭補正信号S1vpの
入力をうける。そして、加算器7はこれらの信号を加算
し、垂直輪郭された垂直輪郭補正映像信号S1P2を生
成する。
【0117】本構成により、例えば従来の水平ローパス
フィルタで低減が難しかった、インパルス的な雑音によ
り、ある映像信号に対する垂直輪郭成分が水平方向に隣
り合う画素に比べて非常に大きくなった時の雑音の強調
を低減することができる。
【0118】本実施形態にかかる垂直輪郭補正装置は、
映像信号の垂直輪郭成分を強調する垂直輪郭補正装置に
おいて、入力された映像信号より抽出される垂直輪郭成
分を、複数個の遅延器と最小値検出器を用いて最小値を
検出し、検出された最小値を補正信号とすることを特徴
とし、従来の水平ローパスフィルタで低減が難しかっ
た、インパルス的な雑音により、ある映像信号に対する
垂直輪郭成分が水平方向に隣り合う画素に比べて非常に
大きくなった時の雑音の強調を低減することができるも
のである。
【0119】本実施形態にかかる垂直輪郭補正装置は、
映像信号を入力する手段と、入力された映像信号より垂
直輪郭成分と遅延調整された現映像信号を出力する抽出
手段と、コアリング回路、水平ローパスフィルタ回路、
係数器、リミッタを有し、抽出された垂直輪郭成分を順
次前記回路に入力し垂直輪郭補正信号を抽出する手段
と、垂直輪郭補正信号と遅延調整された現映像信号を加
算する加算器を有する垂直輪郭補正装置において、抽出
手段より抽出された垂直輪郭成分を入力とする、少なく
とも2つ以上のn個の第1の遅延器群と、第1の遅延器
群から出力された垂直輪郭成分を入力としその最小値を
出力する第1の最小値検出手段と、現信号を遅延調整す
る少なくとも2つ以上の複数個の第2の遅延器群を有す
ることを特徴とし、従来の水平ローパスフィルタで低減
が難しかった、インパルス的な雑音により、ある映像信
号に対する垂直輪郭成分が水平方向に隣り合う画素に比
べて非常に大きくなった時の雑音の強調を低減すること
ができるものである。
【0120】以下に、図14、図15、図16、図1
7、および図18を参照して、垂直輪郭補正装置VCP
4の一実施例における動作について説明する。なお、図
14、図15、図16、図17、および図18は、縦軸
に画像の垂直方向Dvの各ラインを示し、横軸に水平方
向Dhのラインを示している。図14において、ディジ
タル映像信号S1の画像を表現する画素は斜線で示され
ている。つまり、垂直方向(Dv)のαライン上の画素
は、水平方向(Dh)上のE、F、およびGの3ライン
上の画素が画像を表現している。同様に、垂直方向(D
v)のβライン上の画素は、水平方向(Dh)上のE、
F、およびGの3ライン上の画素が画像を表現してい
る。さらに、垂直方向(Dv)のγライン上の画素は、
水平方向(Dh)上のA、B、C、D、E、F、G、
H、I、J、およびKの11ライン上の画素が画像を表
現している。図15は、垂直輪郭成分信号S1vを示し
ている。なお、同図において、縦軸は垂直輪郭成分Ev
のレベルを表しており、横軸は図14と同様に水平方向
Dhのラインを示している。
【0121】図13において、垂直輪郭成分抽出部3に
より出力された垂直輪郭成分信号S1vを、少なくとも
2つ以上の複数個の1T遅延に順次入力し、水平方向に
隣り合う垂直輪郭成分を得る。これらを最小値検出器1
7に入力し最小値を出力する。最小値検出器17は一種
の水平の最小値フィルタであり、その水平タップ数を、
非線形処理器出力18で行う水平ローパスフィルタ26
のタップ数と等しくなるように構成する。これは、n個
の1T遅延器8h1〜8hnからの遅延垂直輪郭成分信
号S1v’(1)〜S1v’(n)の最小値を選択して
出力される最小垂直輪郭成分信号S1v(min)は、
垂直輪郭成分信号S1vおよび一次遅延ディジタル映像
信号S1’に対してn/2ラインだけ遅延している。
【0122】そこで、非線形処理器18の水平ローパス
フィルタ26のタップ数を1T遅延器8h1〜8hnの
数nと等しくすることによって、非線形処理器18にお
ける遅延時間もn/2ライン分になる。つまり、非線形
処理器18から出力される垂直輪郭成分信号S1vP
は、垂直輪郭成分信号S1vおよび一次遅延ディジタル
映像信号S1’に対して、n・Tだけ遅延することにな
る。そこで、遅延ディジタル映像信号S1’(m+1)
の時間を垂直輪郭成分信号S1vPに合わせる為に、1
T遅延器8g1〜8gmの数mをnと同一にすれば良
い。このように、非線形処理器18の水平タップ数と非
線形処理器18の水平ローパスフィルタ26のタップ数
を同一数nにすることによって、nと同数のmこの1T
遅延器8g1〜8gmを垂直輪郭成分抽出器3と加算機
7の間に設けることによって、本来補正がかからない映
像への垂直輪郭補正信号の広がりを押さえることができ
る。
【0123】以下に、水平ローパスフィルタのステップ
数を3とした場合について、図14、および図15を参
照して説明する。まず、図14に、入力ポート1に入力
されるディジタル映像信号S1を示す。図14に示され
るβラインの垂直輪郭成分信号S1vは、図15に示す
様になる。ここで、垂直輪郭成分信号S1vに、非線形
処理器18による非線形処理を施した場合の垂直輪郭補
正信号S1vc(図19)を図16に示す。この場合、
非線形処理器18の水平ローパスフィルタ26により、
本来補正をかけたくない領域、つまり水平方向ラインE
およびFの垂直輪郭成分にまで、補正が広げられる。最
小値検出に用いる範囲を水平3画素にすることにより、
最小値検出器17からの垂直輪郭成分信号S1v(mi
n)の垂直輪郭成分を図17に示す。つまり、水平方向
ラインD〜Hの垂直輪郭成分が同一レベルになってい
る。このような垂直輪郭成分信号S1v(min)を非
線形処理器18の3タップの水平ローパスフィルタを通
して得られる垂直輪郭補正信号S1vcの垂直輪郭成分
を図18に示す。同図において、本来の輪郭である水平
方向ラインEとGの垂直輪郭成分がラインFと同一にな
っている。このように、本来補正がかからない映像への
垂直輪郭補正信号の広がりを押さえることができる。
【0124】本構成により、水平ローパスフィルタによ
る垂直輪郭補正信号の広がりを押さえることができる。
さらに、本実施形態にかかる垂直輪郭補正装置は、最小
値検出器の水平遅延時間(水平タップ数)と水平ローパ
スフィルタの水平遅延時間(水平フィルタタップ数)を
等しくすることを特徴とし、水平ローパスフィルタによ
る垂直輪郭補正信号の広がりを押さえることができるも
のである。
【0125】なお、さらに、本実施形態にかかる垂直輪
郭補正装置は、第2の最小値検出器と、前記水平ローパ
スフィルタと同タップ数の前記第1の遅延器群と、前記
現信号を前記第2の最小値検出器での遅延と同時間遅延
する第2の遅延器群とを有することを特徴とし、水平ロ
ーパスフィルタによる垂直輪郭補正信号の広がりを押さ
えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる垂直輪郭補正装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭補
正装置の動作の説明図である。
【図3】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭補
正装置の動作の説明図である。
【図4】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭補
正装置の動作の説明図である。
【図5】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭補
正装置の動作の説明図である。
【図6】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭補
正装置の動作の説明図である。
【図7】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭補
正装置の動作の説明図である。
【図8】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭補
正装置の動作の説明図である。
【図9】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭補
正装置の動作の説明図である。
【図10】図1に示した第1実施形態にかかる垂直輪郭
補正装置の動作の説明図である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかる垂直輪郭補正
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3実施形態にかかる垂直輪郭補正
装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4実施形態にかかる垂直輪郭補正
装置の構成を示すブロック図である。
【図14】図13に示した第4実施形態にかかる垂直輪
郭補正装置の動作の説明図である。
【図15】図13に示した第4実施形態にかかる垂直輪
郭補正装置の動作の説明図である。
【図16】図13に示した第4実施形態にかかる垂直輪
郭補正装置の動作の説明図である。
【図17】図13に示した第4実施形態にかかる垂直輪
郭補正装置の動作の説明図である。
【図18】図13に示した第4実施形態にかかる垂直輪
郭補正装置の動作の説明図である。
【図19】従来の垂直輪郭補正装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図20】図19に示した垂直輪郭成分抽出器の構成を
示すブロック図である。
【図21】図19に示した非線形処理器の構成を示すブ
ロック図である。
【図22】図19に示した従来の垂直輪郭補正装置の動
作の説明図である。
【図23】図19に示した従来の垂直輪郭補正装置の動
作の説明図である。
【符号の説明】
1 入力ポート 2 出力ポート 3 垂直輪郭成分抽出器 4、15 比較装置 5、11、12 制御器 6、21、22、23 係数器 7、16、24 加算器 8a、8b、8c、8d、8e、8f、8g、8h、8
i、8j、8k、8l一T遅延器 9a、9b、10、14 論理演算器 13a、13b 比較器 17 最小値検出器 18 非線形処理器 19、20 1ライン遅延器 25 コアリング回路 26 水平ローパスフィルタ 28 リミッタ 29 符号抽出器 S1 ディジタル映像信号 S1v 垂直輪郭成分信号 S1v’ 一次遅延垂直輪郭成分信号 S1v’c 一次遅延垂直輪郭補正信号 S1’ 一次遅延ディジタル映像信号 S1” 二次ディジタル映像信号 Sb 符号信号 Sb’ 一次遅延符号信号 Sb” 二次遅延符号信号 Sj1、Sj2 判別信号 Sk 係数設定信号 K 係数 S1P 垂直輪郭補正映像信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 和人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号の垂直輪郭成分を補正して、当
    該映像信号の垂直輪郭を強調する垂直輪郭補正装置であ
    って、 前記映像信号に含まれるノイズ成分と前記垂直輪郭成分
    との相関を検出する相関検出手段と、 前記相関に基づいて、前記垂直輪郭成分の補正量を変化
    させる補正量修正手段を備え、 前記ノイズを強調させずに前記垂直輪郭を強調させるこ
    とを特徴とする垂直輪郭補正装置。
  2. 【請求項2】 前記相関検出手段は、 前記映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪郭成分を抽
    出する垂直輪郭成分抽出手段と、 前記検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関
    を検出する水平相関検出手段とを含む請求項1に記載の
    垂直輪郭補正装置。
  3. 【請求項3】 前記補正された垂直輪郭成分を当該映像
    信号に加算することによって、垂直輪郭が強調された第
    2の映像信号を生成する垂直輪郭補正手段をさらに備え
    る請求項1に記載の垂直輪郭補正装置。
  4. 【請求項4】 前記水平相関検出手段は、 前記水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の符号を抽出する
    符号抽出手段と、 前記抽出された符号をそれぞれ比較する符号比較手段と
    を含み、 前記水平方向に隣接する垂直輪郭成分の符号が反転する
    場合は、前記補正量修正手段は前記補正量を変化させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の垂直輪郭補正装置。
  5. 【請求項5】 垂直輪郭成分抽出手段は、 さらに、前記映像信号より、当該映像信号を遅延調整し
    た遅延映像信号を抽出する遅延映像信号抽出手段を含
    み、 前記変化させた補正量で前記映像信号を変化させて、垂
    直輪郭が強調された第2の映像信号を生成する垂直輪郭
    補正手段をさらに備える請求項1に記載の垂直輪郭補正
    装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記垂直輪郭成分を、所定の閾
    値と比較する垂直輪郭成分量判定手段を備え、 当該垂直輪郭成分量判定手段は、当該垂直輪郭成分が当
    該閾値より小さい場合には、前記補正量修正手段を動作
    させないことを特徴とする請求項1記載の垂直輪郭補正
    装置。
  7. 【請求項7】 垂直輪郭成分量判定手段は、当該垂直輪
    郭成分が当該閾値より小さい場合には、前記補正量修正
    手段の動作を停止させる制御信号を生成することを特徴
    とする請求項4に記載の垂直輪郭補正装置。
  8. 【請求項8】 第1の映像信号の垂直輪郭成分を補正し
    て、当該映像信号の垂直輪郭を強調した第2映像信号を
    生成する垂直輪郭補正装置であって、 前記第1の映像信号の水平方向に隣り合う成分と、前記
    垂直輪郭成分を補正された映像信号の相関を検出する相
    関検出手段と、 前記検出された相関に基づいて、前記垂直輪郭成分の補
    正量を変化させる補正量修正手段とを備える垂直輪郭補
    正装置。
  9. 【請求項9】 映像信号の垂直輪郭成分を所定の補正量
    で補正することによって、当該映像信号の垂直輪郭を強
    調する垂直輪郭補正装置であって、 前記映像信号より、前記垂直輪郭成分と、当該映像信号
    を遅延調整して遅延映像信号を抽出する垂直輪郭成分抽
    出手段と、 前記垂直輪郭成分を変化させて、補正信号を生成する補
    正手段と、 前記補正信号と前記遅延映像信号を加算して垂直輪郭補
    正された映像信号を生成する加算手段と、 前記遅延映像信号より抽出された、水平方向に隣り合う
    映像信号成分と前記垂直輪郭補正された映像信号を入力
    とし、 前記遅延映像信号成分の大小関係と前記垂直輪郭補正さ
    れた映像信号の大小関係を比較する比較手段と、 前記比較手段の出力により、前記水平方向に隣り合う映
    像信号成分の大小関係が前記垂直輪郭補正された映像信
    号の大小関係と逆転する場合に、前記補正手段の補正量
    を変化させる制御手段を備える垂直輪郭補正装置。
  10. 【請求項10】 映像信号の垂直輪郭成分を所定の補正
    量で補正することによって、当該映像信号の垂直輪郭を
    強調する垂直輪郭補正装置であって、 前記映像信号より、垂直輪郭成分と、当該映像信号を遅
    延させて遅延映像信号を生成する垂直輪郭成分抽出手段
    と、 前記垂直輪郭成分を順次遅延させて複数の遅延垂直輪郭
    成分信号を生成する第1の複数の遅延手段と、 前記第1の複数の遅延手段のそれぞれに接続されて前記
    複数の遅延垂直輪郭成分信号の最小値を検出する最小値
    検出手段と、 前記遅延垂直輪郭成分信号の最小値を前記補正量とする
    補正手段を備える垂直輪郭補正装置。
  11. 【請求項11】 前記補正手段は、 前記遅延垂直輪郭成分信号の最小値をコアリングするコ
    アリング回路と、 前記コアリングされた遅延垂直輪郭成分信号の最小値に
    水平ローパスフィルタを適用する水平ローパスフィルタ
    手段と、 前記水平ローパスフィルタを適用された前記最小値に所
    定の係数を掛ける係数手段と、 前記係数の掛けられた最小値の帯域を制限するリミッタ
    手段とを含み、 前記遅延映像信号を順次遅延させて第2の遅延映像信号
    を生成する第2の複数の遅延手段と、 前記第2の遅延映像信号遅延映像信号と前記補正量を加
    算して垂直輪郭補正された映像信号を生成する加算手段
    とをさらに備える請求項10に記載の垂直輪郭補正装
    置。
  12. 【請求項12】 前記最小値検出手段の水平遅延時間と
    前記水平ローパスフィルタの水平遅延時間が等しく、 前記第2の複数の遅延手段の遅延時間が前記最小値検出
    手段の水平遅延時間と前記水平ローパスフィルタの水平
    遅延時間との和に等しいことを特徴とする、請求項11
    に記載の垂直輪郭補正装置。
  13. 【請求項13】 前記補正量修正手段は、前記補正量に
    所定値を有する係数をかけて当該補正量を修正する係数
    乗算手段をさらに備え、 前記係数で修正された補正量で映像信号の垂直輪郭強調
    を修正することによって、前記ノイズの強調を抑えて垂
    直輪郭のみを強調することを特徴とする請求項1に記載
    の垂直輪郭補正手段。
  14. 【請求項14】 前記係数は1より小さいことを特徴と
    する請求項13に記載の垂直輪郭補正手段。
  15. 【請求項15】 前記相関検出手段は、 前記映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪郭成分を抽
    出する垂直輪郭成分抽出手段と、 前記検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関
    を検出する水平相関検出手段とを含み、 前記補正量修正手段は、前記検出された水平方向に隣り
    合う垂直輪郭成分のそれぞれに異なる所定の値の係数を
    かけることを特徴とする請求項14に記載の垂直輪郭補
    正手段。
  16. 【請求項16】 前記相関検出手段は、 前記映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪郭成分を抽
    出する垂直輪郭成分抽出手段と、 前記検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関
    を検出する水平相関検出手段とを含み、 前記補正量修正手段は、前記検出された水平方向に隣り
    合う垂直輪郭成分のそれぞれに同一の所定の値の係数を
    かけることを特徴とする請求項14に記載の垂直輪郭補
    正手段。
  17. 【請求項17】 映像信号の垂直輪郭成分を補正して、
    当該映像信号の垂直輪郭を強調する垂直輪郭補正方法で
    あって、 前記映像信号に含まれるノイズ成分と前記検出された垂
    直輪郭成分との相関を検出する相関検出ステップと、 前記相関に基づいて、前記垂直輪郭成分の補正量を変化
    させる補正量修正ステップを備え、 前記ノイズを強調させずに前記垂直輪郭を強調させるこ
    とを特徴とする垂直輪郭補正方法。
  18. 【請求項18】 前記相関検出ステップは、 前記映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪郭成分を検
    出する垂直輪郭成分検出ステップと、 前記検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関
    を検出する水平相関検出ステップとを含む請求項17に
    記載の垂直輪郭補正方法。
  19. 【請求項19】 前記補正された垂直輪郭成分を当該映
    像信号に加算することによって、垂直輪郭が強調された
    第2の映像信号を生成する垂直輪郭補正ステップをさら
    に備える請求項17に記載の垂直輪郭補正方法。
  20. 【請求項20】 前記水平相関検出ステップは、 前記水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の符号を抽出する
    符号抽出ステップと、 前記抽出された符号をそれぞれ比較する符号比較ステッ
    プとを含み、 前記水平方向に隣接する垂直輪郭成分の符号が反転する
    場合は、前記補正量修正手段は前記補正量を変化させる
    ことを特徴とする請求項18に記載の垂直輪郭補正方
    法。
  21. 【請求項21】 垂直輪郭成分抽出ステップは、 さらに、前記映像信号より、当該映像信号を遅延調整し
    た遅延映像信号を抽出する遅延映像信号抽出ステップを
    含み、 さらに、前記変化させた補正量で前記映像信号を変化さ
    せて、垂直輪郭が強調された第2の映像信号を生成する
    垂直輪郭補正手段をさらに備える請求項17に記載の垂
    直輪郭補正方法。
  22. 【請求項22】 さらに、前記垂直輪郭成分を、所定の
    閾値と比較する垂直輪郭成分量判定ステップを備え、 当該垂直輪郭成分量判定ステップは、当該垂直輪郭成分
    が当該閾値より小さい場合には、前記補正量修正ステッ
    プを実行させないことを特徴とする請求項17記載の垂
    直輪郭補正方法。
  23. 【請求項23】 垂直輪郭成分量判定ステップは、当該
    垂直輪郭成分が当該閾値より小さい場合には、前記補正
    量修正ステップを停止させる制御信号を生成することを
    特徴とする請求項20に記載の垂直輪郭補正方法。
  24. 【請求項24】 映像信号の垂直輪郭成分を強調する垂
    直輪郭補正方法であって、 水平方向に隣り合う現映像信号と垂直輪郭成分を補正さ
    れた映像信号の相関に応じて、垂直輪郭成分を強調する
    補正量を変化させることを特徴とする垂直輪郭補正方
    法。
  25. 【請求項25】 映像信号の垂直輪郭成分を所定の補正
    量で補正することによって、当該映像信号の垂直輪郭を
    強調する垂直輪郭補正方法であって、 前記映像信号より、前記垂直輪郭成分と、当該映像信号
    を遅延調整して遅延映像信号を抽出する垂直輪郭成分抽
    出ステップと、 前記垂直輪郭成分を変化させて、補正信号を生成する補
    正ステップと、 前記補正信号と前記遅延映像信号とを加算して垂直輪郭
    補正された映像信号を生成する加算ステップと、 前記検出された前記遅延映像信号より抽出された、水平
    方向に隣り合う映像信号成分と前記垂直輪郭補正された
    映像信号を入力するステップと、 前記遅延映像信号成分の大小関係と前記垂直輪郭補正さ
    れた映像信号の大小関係を比較する比較ステップと、 前記比較ステップの出力により、前記水平方向に隣り合
    う映像信号成分の大小関係が前記垂直輪郭補正された映
    像信号の大小関係と逆転する場合に、前記補正ステップ
    の補正量を変化させる制御ステップを備えること垂直輪
    郭補正方法。
  26. 【請求項26】 映像信号の垂直輪郭成分を所定の補正
    量で補正することによって、当該映像信号の垂直輪郭を
    強調する垂直輪郭補正方法であって、 前記映像信号より、垂直輪郭成分と、当該映像信号を遅
    延させて遅延映像信号を生成する垂直輪郭成分抽出ステ
    ップと、 前記垂直輪郭成分を順次遅延させて複数の遅延垂直輪郭
    成分信号を生成する第1の遅延ステップと、 前記第1の複数の遅延手段のそれぞれに接続されて前記
    複数の遅延垂直輪郭成分信号の最小値を検出する最小値
    検出ステップと、 前記検出された遅延垂直輪郭成分信号の最小値を前記補
    正量とする補正ステップを備える垂直輪郭補正方法。
  27. 【請求項27】 前記補正ステップは、 前記遅延垂直輪郭成分信号の最小値をコアリングするコ
    アリングステップと、 前記コアリングされた遅延垂直輪郭成分信号の最小値に
    遅延垂直輪郭成分信号に水平ローパスフィルタを適用す
    る水平ローパスフィルタステップと、 前記水平ローパスフィルタを適用された前記最小値に所
    定の係数を掛ける係数ステップと、 前記係数の掛けられた最小値の帯域を制限するリミット
    ステップとを含み、 前記遅延映像信号を順次遅延させて第2の遅延映像信号
    を生成する第2の遅延ステップと、 前記第2の遅延映像信号遅延映像信号と前記補正量を加
    算して垂直輪郭補正された映像信号を生成する加算ステ
    ップとをさらに備える請求項26に記載の垂直輪郭補正
    方法。
  28. 【請求項28】 前記最小値検出ステップにおける水平
    遅延時間と前記水平ローパスフィルタステップにおける
    水平遅延時間が等しく、 前記第2の複数の遅延ステップにおける遅延時間が前記
    最小値検出ステップにおける水平遅延時間と前記水平ロ
    ーパスフィルタステップにおける水平遅延時間との和に
    等しいことを特徴とする、請求項27に記載の垂直輪郭
    補正方法。
  29. 【請求項29】 前記補正量修正ステップは、前記補正
    量に所定値を有する係数をかけて当該補正量を修正する
    係数乗算ステップをさらに備え、 前記係数で修正された補正量で映像信号の垂直輪郭強調
    を修正することによって、前記ノイズの強調を抑えて垂
    直輪郭のみを強調することを特徴とする請求項17に記
    載の垂直輪郭補正方法。
  30. 【請求項30】 前記係数は1より小さいことを特徴と
    する請求項29に記載の垂直輪郭補正方法。
  31. 【請求項31】 前記相関検出ステップは、 前記映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪郭成分を抽
    出する垂直輪郭成分抽出ステップと、 前記検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関
    を検出する水平相関検出ステップとを含み、 前記補正量修正ステップは、前記検出された水平方向に
    隣り合う垂直輪郭成分のそれぞれに異なる所定の値の係
    数をかけることを特徴とする請求項30に記載の垂直輪
    郭補正方法。
  32. 【請求項32】 前記相関検出ステップは、 前記映像信号より水平方向に隣り合う垂直輪郭成分を抽
    出する垂直輪郭成分抽出ステップと、 前記検出された水平方向に隣り合う垂直輪郭成分の相関
    を検出する水平相関検出ステップとを含み、 前記補正量修正ステップは、前記検出された水平方向に
    隣り合う垂直輪郭成分のそれぞれに同一の所定の値の係
    数をかけることを特徴とする請求項30に記載の垂直輪
    郭補正方法。
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