JPH11136286A - 回線接続切り替え装置 - Google Patents

回線接続切り替え装置

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JPH11136286A
JPH11136286A JP9314638A JP31463897A JPH11136286A JP H11136286 A JPH11136286 A JP H11136286A JP 9314638 A JP9314638 A JP 9314638A JP 31463897 A JP31463897 A JP 31463897A JP H11136286 A JPH11136286 A JP H11136286A
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JP
Japan
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line
telephone
network
packet
signal
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JP9314638A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kachi
宏行 加地
Masaaki Kachi
正明 加地
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Eitsuu Kk
Original Assignee
Eitsuu Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な操作を行うことなく、相手先の電話番
号を入力するだけで、公衆回線網とパケット形式ネット
ワークのいずれかが選択される回線接続切り替え装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 電話機(10)を、公衆回線網加入者線
とパケット形式通信部のいずれか一方に選択接続する回
線切り替えスイッチ(2)部と、電話機(10)から送
出される回線選択信号を監視する接続先モニター部
(6)と、パケット形式ネットワークを介して接続可能
な電話機(10)のアドレスを記憶する記憶部(21)
とを備え、少なくとも、電話機(10)から送出された
回線選択信号が示すアドレスが、記憶部(21)に記憶
されたアドレスと一致することを条件に、電話機(1
0)をパケット形式通信部に接続する。従って、接続先
の電話が、パケット形式ネットワークに接続された電話
であるかどうかを意識せずに、パケット形式ネットワー
ク回線と公衆回線網のいずれかの回線が選択され、回線
を選択するための特別な操作が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送受信する信号形
式が異なる2種類の通信ネットワークの一方へ、電話機
を接続する回線接続切り替え装置に関し、特に、公衆回
線加入者線とパケット形式ネットワークのいずれかへ選
択的に切り替える回線接続切り替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】近年、LAN、インタネート網等、パケッ
ト形式でデータを交換する通信ネットワークの利用が活
発に進められ、併せて、音声信号を音声パケットとして
これらのパケット形式ネットワークに乗せ、相手方に送
信するいわゆるLAN電話の開発も種々の方法で進めら
れている。
【0004】図8は、このパケット形式ネットワークで
音声信号を伝送する音声通信ネットワークの一例であ
る。この図に示す従来のLAN電話100は、例えば、
専用の通信ソフトがインストールされたパーソナルコン
ピュータ(以下、パソコンという)101と、パソコン
101に接続されたハンドセット102からなり、パソ
コン101に内蔵のLANインターフェース(図示せ
ず)を介してイーサネットなどのパケット形式ネットワ
ーク(LAN)105に接続されている。ハンドセット
102で入力された音声信号は、パソコン101で圧縮
された後、パケット形式ネットワーク(LAN)105
のプロトコルに従って音声パケット化され、同ネットワ
ーク105に順次送出される。
【0005】パケット形式ネットワーク(LAN)10
5からパソコン101宛に送出された音声パケットは、
前述と逆の手順で、圧縮された音声信号に変換され、こ
の圧縮された音声信号を伸張して、ハンドセット102
へ出力することにより、音声を再生する。
【0006】また、企業内では、PBX103を用いた
構内PBX交換網106に多数の内線電話機104、1
04・・が接続されていて、それぞれの内線電話機10
4、104・・が、PBX103及びゲートウェイ10
7を介して、パケット形式ネットワーク105に接続さ
れているものも知られている。
【0007】特定の内線電話機104Aを、パケット形
式ネットワーク105により他の電話機に接続しようと
するときには、PBX103で、その内線電話機104
Aとゲートウェイ107を接続し、ゲートウェイ107
で上述のパソコン101と同様に、内線電話機104A
からの音声信号を音声パケットとして、パケット形式ネ
ットワーク105に送出し、また、パケット形式ネット
ワーク105の内線電話機104A宛の音声パケット
を、音声信号にして内線電話機104Aへ出力する。
【0008】このようにして、パケット形式ネットワー
ク105に接続されたパソコン100、110若しくは
内線電話機104、104・・等の電話端末間で、音声
通話を行うことができる。この通話には、公衆回線網が
介在していないので、極めて低額な料金で音声通話路を
形成できる。
【0009】特に、専用線108を用いて、遠距離の電
話端末、若しくは他のパケット形式ネットワーク109
と接続する場合には、公衆回線網を利用することによる
遠距離通話料が課金されないので、極めて低額な料金で
通話が可能となる。例えば、他のパケット形式ネットワ
ーク109に支社の構内PBX交換網111が接続され
ているとすると、遠距離にある支社間の内線電話機10
4と内線電話機112で、公衆回線網を用いずに、音声
通話が可能となる。
【0010】このように、LAN、専用回線、インター
ネット網等を利用して、双方向で音声信号を伝送すれ
ば、公衆電話回線網(PSTN)やISDNを含む公衆
データ回線網を用いることなく、極めて低額料金で電話
機間の音声送受信が可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】しかしながら、ハンドセット102を用い
た通話では、音声を圧縮、伸張したり、パケット形式ネ
ットワークのプロトコルに準拠した音声パケットの入出
力のために、パソコン100や専用の通信ソフトが必要
となるもので、従来の公衆回線用の電話機とは別に、こ
れらの装置類を用意しなければならず、高額な投資とな
ることからLAN電話普及の障害となっていた。
【0013】更に、通話先のLAN電話機との間で、パ
ケット形式ネットワークを介した通話路を確立する必要
があるため、通話前に、パソコン100を用いて所定の
通信手順の操作を実行する必要があり、ユーザーには、
煩わしいものであった。
【0014】一方、図8のように、構内PBX回線網1
03は、PBX103をパケット形式ネットワーク10
5側の他に公衆回線網113へも選択接続可能とし、内
線電話機104を、いずれのネットワーク経由でも接続
できるようにしている。内線電話機104側からの接続
ルートの選択は、例えば、相手先の電話番号の前に
「9」を加えれば、パケット形式ネットワーク経由、
「0」を加えれば、公衆回線網経由とし、これらの筆頭
番号でPBX103の接続先を切り替えるものである。
【0015】しかしながら、PBX103とゲートウェ
イ107は、互いに標準のプロトコルで動作しているも
のではないので、パケット形式ネットワークを選択する
筆頭番号、例えば「9」を加えた電話番号を入力して
も、パケット形式ネットワークの通話ルートが確立でき
ない場合に、自動的に公衆回線網113側に接続を切り
替えるものではなかった。
【0016】この為、相手先の電話機が、一般の公衆回
線網接続用電話機であったり、パケット形式ネットワー
クに接続されていない状態の電話機であったり、パケッ
ト形式ネットワークの回線状況が悪い場合には、通話路
を確立できず、ユーザーがあらためて、公衆回線網を選
択する筆頭番号を加えて、掛け直さなければならなかっ
た。一方、相手先の電話機が、LAN電話であるか、更
にLAN電話であってもパケット形式ネットワークに接
続されている状態であるのかを、通話の都度確認するこ
とは、極めて困難であり、この煩わしさのために、LA
N電話が利用されないものであった。
【0017】更に、接続ルートを選択するために、先頭
番号を記憶して入力しなければならず、通常の電話機に
よる通話操作と異なる操作を行う煩わしさがあった。
【0018】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、パーソナルコンピュータやP
BXなどの高価な装置を用いずに、簡単な構成で、従来
の公衆回線網接続用の電話機を、LAN電話機と兼用す
る回線接続切り替え装置を提供することを目的とする。
【0019】また、特別な操作を行うことなく、相手先
の電話番号を入力するだけで、公衆回線網とパケット形
式ネットワークのいずれかが選択される回線接続切り替
え装置を提供することを目的とする。
【0020】更に、相手先の電話番号を入力するだけ
で、回線状態で判定した最適な通話路が確立される回線
接続切り替え装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の回線接続切り替え装置は、電話機から入
力される音声信号を音声パケットに変換してパケット形
式ネットワークに送出すると共に、前記パケット形式ネ
ットワークから受信した音声パケットを音声信号に変換
して電話機に出力するパケット形式通信部と、電話機
を、公衆回線網加入者線とパケット形式通信部のいずれ
か一方に選択接続する回線切り替えスイッチ部と、電話
機から送出される回線選択信号を監視する接続先モニタ
ー部と、パケット形式ネットワークを介して接続可能な
電話機のアドレスを記憶する記憶部とを備え、少なくと
も、電話機から送出された回線選択信号が示すアドレス
が、記憶部に記憶されたアドレスと一致することを条件
に、電話機をパケット形式通信部に接続することを特徴
とする。
【0022】接続先モニター部が、電話機から発呼のた
めに出力される回線選択信号を検出すると、回線選択信
号が示すアドレスと記憶部に記憶されたアドレスを比較
する。回線選択信号が示すアドレスが記憶部に記憶され
ていない場合には、公衆回線網によって接続する電話機
へ接続しようとするものなので、回線切り替えスイッチ
部で電話機を公衆回線網加入者線に接続する。回線選択
信号が示すアドレスが記憶部に記憶されたアドレスと一
致する場合には、パケット形式ネットワークによっても
接続可能な電話機へ接続しようとするものなので、回線
切り替えスイッチ部で電話機をパケット形式通信部へ接
続することができる。電話機をパケット形式通信部へ接
続すると、接続先の電話機と、パケット形式ネットワー
クに乗せられた音声信号パケットにより、音声信号の送
受信が可能となる。
【0023】従って、接続先の電話が、パケット形式ネ
ットワークに接続された電話であるかどうかを意識せず
に、パケット形式ネットワーク回線と公衆回線網のいず
れかの回線が選択され、回線を選択するための特別な操
作が不要となる。
【0024】請求項2の発明は、請求項1記載の回線接
続切り替え装置であって、更に、パケット形式通信部
は、回線選択信号が示すアドレスで特定される電話機と
パケット形式ネットワークを介して疑似パケットを送受
信し、パケット形式ネットワークの遅延時間を検出する
回線状態判別部を備え、回線状態判別部で検出した遅延
時間が、回線選択信号で特定される回線群毎に設定され
た許容遅延時間以内である場合にのみ、電話機をパケッ
ト通信部に接続することを特徴とする。
【0025】回線状態判別部は、疑似パケットを、接続
しようとする接続先の電話機と送受信することによっ
て、パケット形式ネットワークの遅延時間を検出する。
この遅延時間が、回線選択信号で特定される回線群で設
定された許容遅延時間以内である場合にのみ、電話機
は、パケット通信部に接続される。遅延時間は、回線品
質を示す目安となるので、遅延時間が長く、パケット形
式ネットワークの回線状態が悪いと判断されるときに
は、電話機は公衆回線網加入者線側に切り替えられ、一
定の回線品質を保つことができる。回線選択信号で特定
される通話路毎に、許容遅延時間が設定されるので、回
線群に適したいずれかの回線が選択される。
【0026】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の回線接続切り替え装置であって、更に、パケット形式
通信部は、少なくとも複数の異なる圧縮比率で音声信号
を圧縮する音声圧縮部を備え、回線選択信号で特定され
る回線群毎に設定された圧縮比率によって、音声信号を
圧縮し、音声パケットとすることを特徴とする。
【0027】音声圧縮部は、回線選択信号で特定される
回線群毎に設定された圧縮比率により、音声信号を圧縮
し音声パケットとするので、回線群に適した回線品質
で、音声信号を送受信できる。
【0028】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1項に記載の回線接続切り替え装置であって、更
に、公衆回線網加入者線は、公衆電話回線網加入者線で
あり、回線選択信号が示すアドレスは、電話番号である
ことを特徴とする。
【0029】公衆電話回線網加入者線に接続される電話
機を、LAN電話機と兼用することができる。回線選択
信号が示すアドレスが、CCITT勧告I.330に準
拠した番号体形の電話番号であるので、回線群が通話エ
リアである場合に上位複数桁の番号で接続先の回線群を
特定できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施の形態に係る回
線接続切り替え装置1を、図1乃至図4で説明する。図
1は、アナログ回線に接続された電話機10の接続を切
り替える回線接続切り替え装置1の構成を示すブロック
図である。
【0031】同図に示すように、この回線接続切り替え
装置1は、公衆電話回線網PSTNと電話機10との間
に取り付けられるもので、公衆電話回線網加入者線と電
話機10との間には、リレーなどで構成された回線切り
替えスイッチ2が備えられている。回線切り替えスイッ
チ2は、電話機10の回線10aを、公衆電話回線網加
入者線と、アナログ回線端末側インターフェース制御部
3のいずれかに接続するものであり、この接続切り替え
は、後述するプロセッサ部11によって制御される。電
話機10が公衆電話回線網加入者線に接続されていると
きには、従来と同様の電話機10の操作で、公衆電話回
線網PSTNを介した通話が可能となり、一方、電話機
10が公衆電話回線網加入者線から切り離され、パケッ
ト形式通信部の一部であるアナログ回線端末側インター
フェース制御部3に接続するときには、電話機10でパ
ケット形式ネットワークを介した通話が可能となる。パ
ケット形式ネットワークは、データをパケットとして送
受信するものであれば、イーサネット、イントラネット
などのLAN、インターネット回線網等いずれのもので
あってもよい。
【0032】アナログ回線端末側インターフェース制御
部3は、75V、16HzのRING信号を電話機10
へ出力するRING発生回路と、2線4線変換及び電話
機10へ給電を行うSLIC(Subscriber
Line Interface Circuit)を備
え、公衆電話回線網の交換機と同様に動作させることに
よって、電話機10がパケット形式通信部側に接続して
いるときにも、公衆電話回線網に接続した状態と同じ状
態となるようにしている。
【0033】また、公衆電話回線網加入者線には、アナ
ログ回線網側インターフェース制御部4がハイインピー
ダンスの状態で常時接続されている。このアナログ回線
網側インターフェース制御部4は、2線4線変換ハイブ
リッド回路などからなるNCU(網制御装置)を備え、
公衆電話回線網の端末インターフェースとして作用する
とともに、電話機10から出力される回線選択信号であ
るDTMF信号を取り込むものである。公衆電話回線網
加入者線から取り込まれるDTMF信号は、このアナロ
グ回線網側インターフェース制御部4から音声処理部5
へ出力される。
【0034】電流・RING検出回路6は、電話機10
と回線切り替えスイッチ2の間の電話回線10aに流れ
る電流を検出するもので、これによって回線状況を監視
し、電話機10のオンフック、オフフック状態を監視し
たり、電話機10から出力される回線選択信号としてダ
イヤルパルス信号(DP信号)や、交換機から出力され
るRING信号を検出する。電流・RING検出回路6
は、これらの検出結果をプロセッサ部11に出力する。
【0035】アナログ回線端末側インターフェース制御
部3とアナログ回線網側インターフェース制御部4のパ
ケット形式ネットワーク側には、網/端末切り替えスイ
ッチ7が接続され、プロセッサ部11の制御で動作する
網/端末切り替えスイッチ7により、いずれか一方が選
択的に音声処理部5と接続する。
【0036】音声処理部5は、パケット形式通信部の一
部を構成し、網/端末切り替えスイッチ7と、プロセッ
サ部11などが接続されている内部バス8の間に接続さ
れている。音声処理部5の構成を、図2に従って説明す
ると、網/端末切り替えスイッチ7側入力には、音声信
号検出処理部9とAD変換部12が接続され、出力に
は、音声信号発生処理部13とDA変換部14が接続さ
れている。
【0037】音声信号検出処理部9は、電話機10から
公衆回線網加入者線に出力されるPB信号やFAX信号
を判別し、その判別結果を内部バス8を介してプロセッ
サ部11へ出力する。
【0038】また、音声信号発生処理部13は、電話機
10がパケット形式通信部側に接続しているときに、ダ
イヤルトーン(DT信号)、リングバックトーン(RB
T信号)を、交換機に代わって、電話機10へ擬似的に
出力するものである。
【0039】AD変換部12は、電話機10から出力さ
れるアナログ信号を、パケット化処理に適したデジタル
信号に変換し、DA変換部14は、逆にパケット化され
たデジタル信号をアナログ信号にして電話機10へ出力
するものである。
【0040】AD変換部12とDA変換部14のそれぞ
れ内部バス8側には、音声/FAX切り替えスイッチ1
5が接続されている。音声/FAX切り替えスイッチ1
5も、プロセッサ部11により動作制御されるもので、
音声信号検出処理部9がFAX信号を検出した場合、若
しくは後述するパケット処理部16がFAX信号を表す
データパケットを入力した場合に、AD変換部12とD
A変換部14を、FAX・モデム17側へ接続する。F
AX・モデム17は、AD変換部12からのFAX信号
もしくはコンピュータで処理するデータ信号を、変調し
てパケット処理部16へ出力し、また、パケット処理部
16からのFAX変調信号、データ変調信号を復調して
DA変換部14へ出力するものである。
【0041】一方、FAX信号、データ信号を検出しな
いその他の場合には、音声信号が音声処理部5に流れる
ものとして、AD変換部12とDA変換部14を、それ
ぞれエコーキャンセラー18を介して音声圧縮部19と
音声伸張部20に接続する。音声圧縮部19は、AD変
換部12から入力されたデジタル音声信号を、圧縮して
パケット処理部16へ出力する。このデジタル音声信号
の圧縮比率は、後述するように、回線選択信号により特
定される回線群毎に異なる。逆に、音声伸張部20は、
パケット処理部から内部バス8を介して入力される音声
圧縮信号を伸張し、原デジタル音声信号に戻してDA変
換部14へ出力する。伸張比率は、通話先からパケット
形式ネットワークを介して送られる圧縮比率をもとに、
圧縮比の逆数で求める。
【0042】図1に示すように、内部バス8には、この
他にパケット処理部16、プロセッサ部11、記憶部2
1、通信処理部22及び表示部23が接続されている。
【0043】パケット処理部16は、パケット形式通信
部の一部を構成し、パケットを組み立て、分解するPA
D(Packet assembly and dea
ssembly)機能を有している。例えば、音声圧縮
部19で圧縮されたデジタル音声信号は、音声パケット
として、パケット形式ネットワークへ送出され、パケッ
ト形式ネットワークから受けた音声パケットは、圧縮さ
れたデジタル音声信号に変換されて、音声伸張部20へ
送出される。
【0044】記憶部21は、バッファ21a、端末情報
テーブル21b、呼設定パターンテーブル21c及びエ
リアテーブル21dを備えている。バッファ21aは、
音声処理部5とパケット処理部16の一方から他方に出
力されるFAX変調信号若しくは圧縮されたデジタル音
声信号を一時記憶するもので、パケット形式ネットワー
クの回線により生じるパケット間の到達時間のばらつき
を調整し、連続させて出力させるものである。
【0045】端末情報テーブル21bは、パケット形式
ネットワークを介して接続可能な相手先電話番号(以
下、着番という)と電話番号に対応したネットワークア
ドレスが記憶されているもので、例えば、ユーザーがパ
ケット形式ネットワークを介して通話しようとする電話
機の電話番号とネットワークアドレスを、任意に記憶さ
せる。端末情報テーブル21bの書き換えは、メンテナ
ンス用の通信処理部22に、非同期シリアルポートを介
してパーソナルコンピュータなどを接続し、パーソナル
コンピュータからの入力操作で、若しくは、パケット処
理部16を介してパケット形式ネットワーク経由で接続
されたパーソナルコンピュータからの入力操作で、新た
な着番を追加したり、削除、変更などを行う。
【0046】呼設定パターンテーブル21cは、パケッ
ト形式ネットワーク経由で相手先電話と接続するため
に、許容できる回線状態の限度を、レベル1からレベル
4の4段階に分けて表すもので、表1に示すように、各
レベルにおける回線状態の限度は、疑似パケットを相手
先電話と送受信したときの最大遅延時間と、平均遅延時
間で表される。また、呼設定パターンテーブル21cに
よって、各レベルにおける疑似パケットを送出する回数
(試技パケット回数)、許容遅延パケット数、回線品質
不適の処理、圧縮比率などが決定される。疑似パケット
の送受信による遅延時間の検出、及び試技パケット回
数、許容遅延パケット数、回線品質不適の処理、につい
ては、後述する。
【0047】
【表1】
【0048】エリアテーブル21dでは、表2に示すよ
うに、回線群が、相手先電話番号(着番)をもとにした
通話エリアで分けられ、回線群(通話エリア)毎に表1
に示すレベルが定められている。例えば、回線選択信号
から着番が検出されると、エリアテーブル21dと呼設
定パターンテーブル21cを用いて、パケット形式ネッ
トワークを用いて通話するか否かを判定するための、遅
延時間しきい値と、通話を開始した後の圧縮比率等が求
められる。尚、回線群は、1または複数の回線選択信号
(着番)を所定のカテゴリーでまとめたもので、本実施
の形態のように、「通話エリア」で分けるほかに、例え
ば、許容伝送容量で区分した特定の回線ルートを経由す
るか否かで分けてもよい。
【0049】
【表2】
【0050】また、エリアテーブル21dにおいて、特
定の通話エリアについては、公衆電話回線経由かパケッ
ト形式ネットワーク経由かを選択することなく、パケッ
ト形式ネットワーク経由に電話機10を接続するように
設定することもできる。
【0051】本実施の形態では、着番の先頭が、「*」
である場合を、パケット形式ネットワーク経由を指定す
る通話として、以後の処理を行っている。着番の先頭
が、「*」である場合には、以後の回線選択信号が、公
衆電話回線網の交換機に流れないよう、回線切り替えス
イッチ2をアナログ回線端末側インターフェース部3
(パケット形式通信部)側に切り替えると共に、網/端
末切り替えスイッチ7を端末インターフェース部3側に
切り替え(以下、LAN接続モードという)、音声信号
発生処理部13からダイヤルトーン(DT信号)を電話
機10へ出力する。また、着番の先頭に「*」を入力し
てパケット形式ネットワーク経由を指定する場合には、
この処理の間に電話機10から新たな着番が入力されな
いように、「*」の次にポーズ「−」を入力させるよう
にしている。
【0052】尚、前述の端末情報テーブル21bは、こ
のエリアテーブル21dの中に含めて1つのテーブルと
してもよい。
【0053】表示部23は、液晶パネルと液晶ドライバ
などからなり、例えば、回線切り替えスイッチ2が、P
STN側かパケット通信網側のいずれに切り替えられて
いるか、端末情報テーブル21bに記憶されている着
番、通話しようとする着番等が表示される。この表示部
23は、必ずしも備える必要がなく、また、例えば単に
LED等の発光素子を用いて、動作中、点滅によるエラ
ー表示等を表示するものであってもよい。
【0054】プロセッサ部11は、上述の各回路とスイ
ッチ類の動作を制御するもので、以下、プロセッサ部1
1で制御される回線接続切り替え装置1の動作を、詳述
する。
【0055】1A.公衆電話回線網から電話機10への
着信 電話機10が待機状態にあるときには、電話機10に接
続される回線10aに電流が流れることがなく、電流・
RING検出回路6が、これを検出することによって、
回線接続切り替え装置1を待機モードとする。この待機
モードでは、回線切り替えスイッチ2は、公衆電話回線
網加入者線側に接続し、網/端末切り替えスイッチ7
は、網側インターフェース制御部4側に接続している。
【0056】公衆電話回線網から着信があると、交換機
から回線10aにRING信号が流れる。電話機10
は、このRING信号を受けて、呼び出し音を鳴らし、
受話器をとると(オフフック)、回線10aに電流ルー
プが形成され、電流が流れる。
【0057】電流・RING検出回路6は、RING信
号を検出した後に、オフフックがあったときを着信と、
RING信号を検出せずにオフフックを検出したときを
発信と判別する。回線接続切り替え装置1は、RING
信号の次にオフフックがあったことで着信と判別し、後
に受話器が置かれる(オンフック)まで、公衆電話回線
網による通話中であるものと判断して、待機モードを維
持する。
【0058】2A.アナログ回線電話機10からの発信
と、パケット形式ネットワークからの着信 アナログ回線電話機10のパケット形式ネットワークと
の発、着信については、図4に示すシーケンス図に沿っ
て説明する。図4においては、パケット形式ネットワー
クに接続した回線接続切り替え装置1の受信(着信)側
の機能を併せて説明するため、パケット形式ネットワー
ク部を介して、通話しようとする電話機10´が、回線
接続切り替え装置1と同一構成の回線接続切り替え装置
1´で接続されているものとする。しかしながら、相手
側の電話機10´は、パケット形式ネットワークに接続
して通話可能ないわゆるLAN電話である場合には、必
ずしも回線接続切り替え装置1´を備える必要はない。
【0059】電話機10が待機状態にあり、回線接続切
り替え装置1が待機モードであるときから、発信しよう
として電話機10の受話器を上げる(オフフック)と、
回線10aに電流ループが形成され、電流が流れる。回
線接続切り替え装置1は、電流・RING検出回路6で
この電流を検出することによって、オフフックを検出す
るが、オフフック前に、RING信号を検出しないの
で、電話機10からの発信と判断する。
【0060】続いて、電話機10から入力される相手先
電話番号(着番)を検出する。電話機10が、プッシュ
ホン信号方式である場合には、着番は、DTMF信号で
回線10aに出力される。回線接続切り替え装置1は、
このDTMF信号を、アナログ回線網側インターフェー
ス制御部4から取り込み、音声信号処理部9において、
入力順である先頭から1桁毎の着番を検出する。
【0061】また、ダイアルパルス方式である場合に
は、ダイヤルパルス信号(DP信号)が回線10aに出
力される。DP信号は、電流・RING検出回路6で検
出され、プロセッサ部11において、同様に、入力順で
ある先頭から1桁毎の着番が検出される。
【0062】このようにして、回線選択信号(DTMF
信号,DP信号)をもとに、着番の上位から各桁が検出
されるが、新たな桁が検出される毎に、端末情報テーブ
ル21bに記憶されている着番との一致件数を求める。
そして、一致件数が、例えば、5件以内となった時点
で、一致する端末情報テーブル21bの全ての着番の電
話機10tに対して、図4に示すように、回線状態を問
い合わせる制御パケットを送出する。すなわち、電話機
10から全ての着番が入力される前に、これから接続す
る可能性のある相手先電話機10tを5件以内で予測
(target予想)し、予測した電話機10tとの回
線の回線状態を判別しておくものである。
【0063】例えば、着番の上位7桁が検出された時点
で、端末情報テーブル21bに上位7桁が一致する着番
が3件登録されているとすると、これらの3件の着番に
対して、回線状態問い合わせ制御パケットaを、パケッ
ト処理部16で生成し、制御チャンネル(CCH)を用
いてパケット形式ネットワークに送出する。図5は、こ
の制御パケットのフォーマットを示すもので、IPとU
DPを含むパケットヘッダー、呼ID、コマンド種別、
情報要素からなっている。
【0064】「IP」は、発信元の電話機10の電話番
号(発番)と、相手先電話機10tの電話番号(着番)
を示すもので、端末情報テーブル21bから呼び出した
ネットワークアドレスで表されている。また、「UD
P」は、発信元と相手先の制御チャンネルポートを表し
ている。「コマンド種別」と、情報要素は、制御パケッ
トの内容により異なり、始めに送出する回線状態問い合
わせ制御パケットaのコマンド種別には、「回線状態問
い合わせ」を示すコードが含まれ、「情報要素」には、
25バイトのダミーデータが含められている。このダミ
ーデータ長は、圧縮率と制御パケットの送信間隔を考慮
して定めるのが好ましい。
【0065】図4に示すように、この回線状態問い合わ
せ制御パケットaを受けた相手先の回線接続切り替え装
置1´は、回線状態に応じた回線状態報告制御パケット
a´を、回線接続切り替え装置1に返す。回線状態報告
制御パケットa´のコマンド種別には、「回線状態報
告」を示すコードが含まれ、「情報要素」には、回線状
態を表す「Free」/「Busy」/「Error」
と25バイトのダミーデータが含まれている。「Fre
e」は、相手先の電話機10´とパケット形式ネットワ
ークでの通話が可能であることを、「Busy」は、電
話機10´の受話器が上げられている状態(オフフッ
ク)を、「Error」は、電話機10´が接続されて
いないなど通話不可の各回線状態を示している。
【0066】回線接続切り替え装置1は、回線状態報告
制御パケットa´で「Free」が返された相手先の電
話機10´とのみ、以後の図4に示す処理を続け、予測
した電話機10tの中で「Free」を返す電話機10
tが一台もない場合には、待機モードに戻る。
【0067】上記処理の間、プロセッサ部11は、検出
した着番の上位数桁を、エリアテーブル21dと比較
し、相手先の通話エリアで定まる「レベル」を参照す
る。例えば、着番の上位2桁が比較的遠距離の市街局番
を表す「06」であったとすると、通話エリアが「長距
離」である場合の「レベル」は、「3」となる。
【0068】続いて、この「レベル」を、呼設定パター
ンテーブル21cと比較し、許容できる回線状態の限
度、疑似パケットを送出する回数(試技パケット回
数)、許容遅延パケット数、回線品質不適の処理、圧縮
比率を決定する。
【0069】試技パケット回数は、前記回線状態問い合
わせ制御パケットaを送出した後に、疑似パケットbを
繰り返して予測した相手先電話機10tへ送出する回数
である。この疑似パケットbに対して、疑似パケットb
´が相手先電話機から返され、その往復に要した時間を
遅延時間として検出し、トラヒックなど回線状態を判別
する目安とするものである。疑似パケットbは、回線状
態問い合わせ制御パケットaと同一の制御パケットであ
り、「情報要素」に、25バイトのダミーデータが含ま
れている。ダミーデータを加えることにより、後に送受
信する音声パケットとほぼ同じ長さとし、音声パケット
と同じ負荷をパケット形式ネットワークに与えて、遅延
時間を測定するものである。また、疑似パケットb´
も、回線状態報告制御パケットa´と同一の制御パケッ
トであり、「回線状態報告」を示すコードが含まれてい
るので、遅延時間と共にその都度、相手先電話機10´
との回線状態を判別できる。
【0070】疑似パケットbを、25msec周期で
「試技パケット回数」に示す回数送出して、「試技パケ
ット回数」から「許容遅延パケット数」を引いた有効試
技パケット数について、その内の最大遅延時間と、平均
遅延時間を求める。続いて、この求めた最大遅延時間と
平均遅延時間を、呼設定パターンテーブル21cの許容
最大遅延時間と許容平均遅延時間を比較して回線状態を
判別する。有効試技パケット数から求めた最大遅延時間
と平均遅延時間のいずれかが、呼設定パターンテーブル
21cの許容最大遅延時間若しくは許容平均遅延時間を
越える場合には、その相手先電話機10´とのパケット
形式ネットワークによる通話は、不適と判断する。
【0071】例えば、上述のように、「レベル」を
「3」とした場合には、疑似パケットbを、25mse
c間隔で3度送出し、許容遅延パケット数が「0」であ
るので、その全てを有効試技パケットと判断し、その内
の最も長い遅延時間を最大遅延時間と、3つの有効試技
パケットの遅延時間の平均を平均遅延時間として、それ
ぞれ許容最大遅延時間500msec、許容平均遅延時
間250msecと比較する。
【0072】いずれかが許容遅延時間以上であるときに
は、当該予測した相手先電話機10tとのパケット形式
ネットワークの回線が不適であると判断する。
【0073】このようにして全ての予測した相手先電話
機10tに対して、回線状態の判別を行いながら、平行
して、回線選択信号から全ての着番が検出される。
【0074】全ての着番が検出されると、始めに、端末
情報テーブル21bに記憶されている着番と検出した着
番を比較する。検出した着番が端末情報テーブル21b
に記憶されていない場合には、相手先電話機10´がパ
ケット形式ネットワークに接続されていない電話機と判
断し、待機モードに戻る。すなわち、発呼側電話機10
の回線10aに接続する回線切り替えスイッチ2を、公
衆電話回線網加入者線側に接続したままとし、公衆電話
回線網経由で通話を行わせる。
【0075】次に、検出した着番が、端末情報テーブル
21bに記録されている場合には、target予測し
た電話機10tに含まれ、既に、その電話機10tと上
述の回線状態判別作業を行っているはずなので、その判
別結果に従って以後の接続処理を行う。
【0076】すなわち、回線状態報告制御パケットa´
と疑似パケットb´によって、「Free」が返されな
い場合、及び、パケット形式ネットワークの回線が不適
であると判断されている場合には、回線接続切り替え装
置1は、呼設定パターンテーブル21cに示される「回
線品質不適の処理」に従う。
【0077】すなわち、「回線品質不適の処理」で「B
T」と表示されたレベルでは、音声信号発生処理部13
からビジートーン(BT信号)を発呼側電話機10に流
して、通話不可を知らせる。回線接続切り替え装置1
は、次に、電流・RING検出回路6が回線10aに流
れる電流の停止を検出してオフフックを検出するまで、
ビジートーンを流し、オフフックを検出すると待機モー
ドに戻る。つまり、「許容遅延パケット数」で「BT」
と表示されたレベル(通話エリア)では、公衆電話回線
網を用いずに、ユーザーに再度の発信を促す。
【0078】また、「回線品質不適の処理」で「PST
N」と表示されたレベルでは、待機モードに戻り、電話
機10を直接公衆電話回線網側に接続した状態で維持
し、公衆電話回線網による通話とする。
【0079】一方、検出した着番の回線接続切り替え装
置1´と回線状態を判別した結果が、パケット形式ネッ
トワークでの通話を許容する結果であった場合には、パ
ケット形式ネットワーク経由での接続を決定し、パケッ
ト処理部16から、図4に示すように、呼設定制御パケ
ットcを回線接続切り替え装置1´へ送出する。呼設定
制御パケットcのコマンド種別には、「呼設定」を示す
コードが含まれ、「情報要素」には、発番、着番及びT
CH情報が含められている。TCH情報は、以後データ
転送チャンネル(TCH)を用いて、音声パケットを送
受信するための種々の情報であり、データチャンネル用
のIPアドレス、ポート番号、音声圧縮比率等のデータ
からなっている。
【0080】呼設定制御パケットcを受けた回線接続切
り替え装置1´は、電話機10´の接続をパケット形式
ネットワーク側に切り替え、電話機10´に対してRI
NG信号を流す。また、RING信号を流していること
を、コマンド種別で示した呼出制御パケットdを、回線
接続切り替え装置1に返す。
【0081】回線接続切り替え装置1は、呼出制御パケ
ットdを受けると、LAN接続モードに移行し、電話機
10と公衆電話回線網との接続を遮断する。同時に、音
声信号発生処理部13からリングバックトーン(RBT
信号)を発呼側電話機10に流して、呼び出し中である
ことを知らせる。
【0082】相手先の回線接続切り替え装置1´が、電
話機10´のオフフックを検出すると、応答制御パケッ
トeが回線接続切り替え装置1に送られる。この応答制
御パケットeの「情報要素」には、呼設定制御パケット
cに含まれていたTCH情報が含まれ、TCH情報の確
認を行う。
【0083】回線接続切り替え装置1から相手先の回線
接続切り替え装置1´へ、この応答制御パケットeを受
信したことを示す応答確認制御パケットfが送られて、
音声パケットによる送受信が開始される。
【0084】電話機10の受話器から入力された音声
は、アナログ回線端末側インターフェース3から取り込
まれ、アナログ信号として音声処理部5の音声信号検出
処理部9とAD変換部12に入力される。音声信号検出
処理部9は、入力されたアナログ信号が、音声信号であ
るかFAX信号であるかを判別し、その判別結果により
音声/FAX切り替えスイッチ15が切り替えられる。
電話機10の受話器から入力されたアナログ信号は、音
声信号であるので、AD変換部12で変換されたデジタ
ル信号は、エコーキャンセラー18を経由して音声圧縮
処理部19に送られる。音声圧縮処理部19は、呼設定
パターンテーブル21cで定められた圧縮率で、例えば
レベル3では、デジタル信号を8Kbpsに圧縮する。
圧縮されたデジタル信号は、一時的に記憶部21のバッ
ファ21aに記憶され、パケット処理部16で生成され
る音声パケットに含められて、パケット形式ネットワー
クに送出される。
【0085】前述のように、この音声パケットは、パケ
ット形式ネットワークのデータ転送チャンネル(TC
H)を用いて送受信される。図6は、音声パケットのフ
ォーマットを示すものであり、IPとUDPを含むパケ
ットヘッダー、TCH制御ヘッダ、情報要素からなって
いる。
【0086】「IP」は、発信元と、相手先のネットワ
ークアドレス、「UDP」は、発信元と相手先のデータ
転送チャンネルポートを表している。これらの情報は、
前述の制御パケットc、eによる交換で互いに通知され
ている。「TCH制御ヘッダ」には、DTMF情報と
「情報要素」に含まれているデータ種別、例えば音声圧
縮データ、FAX信号データ、モデムにより変調された
データの種別をコード化して含めている。「情報要素」
には、データ種別で表されるデータが含められ、この場
合には、音声圧縮データが含まれている。
【0087】相手側の電話機10´の受話器から入力さ
れた音声も、同様の処理により、音声パケットに含まれ
て、回線接続切り替え装置1に向けて送られる。
【0088】この音声パケットは、それぞれ、若干到達
時間が異なるので、一時的に記憶部21のバッファ21
aに記憶され、パケット処理部16で順に分解され、連
続したデジタル信号となる。このデジタル信号は、同様
に圧縮されているので、音声伸張部20に送られ、所定
の比率で伸張される。相手側の回線接続切り替え装置1
´から送られてくるデジタル信号の圧縮率は、制御パケ
ットのTCH情報として予め通知を受けているので、そ
の圧縮率の逆数で伸張する。尚、音声パケットの「TC
H制御ヘッダ」から「情報要素」に含まれるデータがF
AX信号データ、モデムにより変調されたデータである
場合には、パケット処理部16から出力されたデジタル
信号は、FAX・モデム17に出力される。
【0089】音声伸張部20で伸張され、エコーキャン
セラー18を通過したデジタル信号と、FAX・モデム
17で復調されたデジタル信号は、それぞれ、音声/F
AX切り替えスイッチ15により、DA変換部14に出
力され、アナログ信号に変換される。そして、アナログ
信号が音声信号である場合には、アナログ回線端末側イ
ンターフェース制御部3から電話機10へ送られ、音声
が再生される。
【0090】このように、パケット形式ネットワークを
介して双方向で音声の通話が可能となり、通話が終了す
ると、いずれかの電話機10の受話器が降ろされ、オン
フックする。
【0091】一方の電話機(図4においては、相手側電
話機10´)のオンフックを検出すると、検出した側の
回線接続切り替え装置1´は、回線切り替えスイッチ2
を公衆電話回線網側に切り替え、待機モードに復帰する
とともに、再び制御チャンネル(CCH)を用いて、
「切断」を表す切断制御パケットgを送出する。
【0092】この切断制御パケットgを受けた回線接続
切り替え装置1は、音声信号発生処理部13で発生した
ビジートーン(BT信号)を電話機10へ出力すると同
時に、交互に使用していた制御チャンネルを開放する開
放制御パケットhを回線接続切り替え装置1´に送る。
その後、回線接続切り替え装置1は、回線接続切り替え
装置1´からの開放制御パケットhを受け付けたことを
示す解放完了制御パケットiを受け、また、電話機10
のオフフックを検出して、待機モードに移り、パケット
形式ネットワーク経由での通話が完了する。
【0093】3A.パケット形式ネットワークから公衆
電話回線網への接続 本実施の形態に係る回線接続切り替え装置1は、電話機
10を介さずに、直接、パケット形式ネットワークから
公衆電話回線網PSTNへ接続するアダプタとしても、
利用できる。この場合には、回線接続切り替え装置1に
電話機10の機能を付加する必要があり、既述の構成に
加えて、アナログ回線網側インターフェース制御部4の
NCUに電流吸い込み回路を、アナログ回線端末側イン
ターフェース制御部3にBT信号発生回路をそれぞれ設
け、また、音声信号発生処理部13からPB信号を発生
し、音声信号検出処理部9でダイヤルトーン(DT信
号)を検出できるようにしておく。
【0094】回線接続切り替え装置1が、待機モードに
あるときに、パケット形式ネットワークから公衆電話回
線網への接続を希望する制御パケットを受け付けたとき
には、電流吸い込み回路を働かせて、公衆電話回線加入
者線に電流ループを形成し、交換機に対して、あたかも
電話機10がオフフックされた状態とする。
【0095】このとき、回線切り替えスイッチ2は、ア
ナログ回線端末側インターフェース部4に切り替え、電
話機10と公衆電話回線網との接続を断つとともに、網
/端末切り替えスイッチ7を公衆電話回線網側に切り替
え、パケット形式ネットワークと公衆電話回線網を接続
しておく。このとき、電話機10から通話を行う為のオ
フフックを検出したときには、アナログ回線端末側イン
ターフェース制御部3から電話機10に給電するととも
に、BT信号を流し、通話中であることを知らせる。
【0096】音声信号検出処理部9で交換機からのダイ
ヤルトーン(DT信号)を検出すると、続いて、制御パ
ケットに含まれる回線選択信号をもとに、音声信号発生
処理部13で生成したPB信号を、交換機へ送出する。
【0097】このようにして、公衆電話回線網から受信
した音声のアナログ信号は、パケット処理部16によ
り、音声パケットとしてパケット形式ネットワークへ送
出され、逆に、パケット形式ネットワークから受けた音
声パケットは、アナログ回線網側インターフェース制御
部4より公衆電話回線網加入者線に出力され、電話機1
0を介さずに通話が可能となる。
【0098】本実施の形態では、電話機10から出力さ
れる回線選択信号を公衆電話回線網に送出しながら、パ
ケット形式ネットワークの回線状態を判別するものであ
ったが、アナログ回線網インターフェース制御部4のN
CUに電流吸い込み回路を設けて、発信の際に、交換機
に対しては電話機10がオフフックされた状態を維持し
ながら、回線選択信号を引き込み、パケット形式ネット
ワークの回線状態を判別した後、パケット形式ネットワ
ークとの接続ができない場合に、公衆電話回線網と電話
機を接続してもよい。
【0099】図7は、デジタル回線を切り替える本発明
の第2の実施の形態に係る回線接続切り替え装置30を
示すもので、第1の実施の形態に係る回線接続切り替え
装置1と同一の構成は、同一の番号を付してその説明を
省略する。
【0100】同図のように、回線接続切り替え装置30
は、ISDN回線網側インターフェース部(以下、NT
側インターフェース部という)31でNTを介してIS
DN回線と、ISDN回線端末側インターフェース部
(以下、端末側インターフェース部という)32で端末
側デジタル回線33と接続し、また、パケット処理部1
6でパケット形式ネットワークと接続し、これにより、
端末側デジタル回線33に接続されたISDN電話(T
E)、ターミナルアダプタ(TA)等の端末機器を、I
SDN回線網とパケット形式ネットワークのいずれかに
選択的に接続するものである。また、この回線接続切り
替え装置30によれば、ISDN回線網とパケット形式
ネットワークを双方向で直接接続することもできる。
【0101】尚、本実施の形態において、公衆データ回
線網であるISDN回線のインターフェース構成は、6
4Kbpsの2つの情報チャンネルBと16Kbpsの
1つの制御チャンネルDとで構成されるベーシックイン
ターフェースで説明するが、23B+D等他の多重イン
ターフェースであってもよい。
【0102】NT側インターフェース部31と端末側イ
ンターフェース部32は、時分割バスを介してDch信
号処理部34とBch信号スイッチング制御部35に接
続されている。従って、これらのインターフェース部3
1、32は、それぞれISDN回線網と、TE、TA等
の端末機器から受けるデジタル信号のタイミングを検出
し、時分割バスとの同期をとるものである。これによ
り、入力されたデジタル信号は、時分割されて、情報チ
ャンネルBの情報信号と、制御チャンネルDの制御信号
に分けられ、情報信号は、Bch信号スイッチング制御
部35に、制御信号は、Dch信号処理部34に送られ
る。
【0103】Dch信号処理部34は、制御信号に含ま
れる呼制御情報を、呼制御処理部36へ出力するととも
に、Dchパケットなど他の制御信号を、NT側インタ
ーフェース部31と端末側インターフェース部32を接
続し、そのまま他側へ出力する。
【0104】呼制御処理部36は、LAPDコントロー
ラによって、着番等の呼制御情報をプロセッサ部11で
処理できるように変換するものである。
【0105】Bch信号スイッチング制御部35は、第
1の実施の形態における回線切り替えスイッチ2に相当
するもので、端末側インターフェース部32から入力さ
れた音声デジタル信号など情報信号を、プロセッサ部1
1からの制御により、網側インターフェース部31とパ
ケット通信処理部の一部である音声処理部37のいずれ
かに選択的に接続するものである。
【0106】音声処理部37は、回線接続切り替え装置
1の音声処理部5に相当するものであるが、デジタル信
号のみを処理するものであり、また、音声信号発生処理
部13と音声信号検出処理部9に相当する機能がTE、
TA等の各端末機器に備えられているので、DA変換部
14、AD変換部12、音声信号検出処理部9の各回路
を備えず、また音声信号発生処理部13は、SDT信号
を発生するものとなっている。その他は、音声処理部5
と同一の構成を備えている。
【0107】このように構成された回線接続切り替え装
置30の動作を、以下に説明する。
【0108】1D.ISDN回線網からの着信 ISDN回線網からTE等への着信を示す制御信号がN
T側インターフェース部31に入力されると、時分割バ
スで、Dch信号処理部34へ送られる。この制御信号
は、呼制御情報であるので、呼制御処理部36を経由し
てプロセッサ部11で読み取られ、呼制御情報に含まれ
る電話番号(着番)が検出される。
【0109】電話番号が、回線接続切り替え装置30自
体に割り当てられた電話番号である場合には、音声信号
発生処理部13で発生したSDT信号を、ISDN回線
に送出し、発信側の電話機からキーパッドファシリティ
に乗せて通知されるパケット形式ネットワーク経由の電
話番号を受けつける。続いて、この電話番号を、端末情
報テーブル21bに記憶されている着番と比較し、端末
情報テーブル21bに記憶されているときには、通話先
がパケット形式ネットワーク側で接続できる端末と判定
し、通話先との制御パケットの交換により、パケット形
式ネットワークでの通話路を確立する。その後、Bch
信号スイッチング制御部35を制御して、NT側インタ
ーフェース部31と音声処理部37を接続し、音声パケ
ットによるISDN回線網とパケット形式ネットワーク
を介した通話が可能となる。
【0110】着信の際に、呼制御情報に含まれる電話番
号(着番)が、端末側デジタル回線33に接続されたT
E、TAの着番である場合には、Dch信号処理部34
とBch信号スイッチング制御部35を介して、NT側
インターフェース部31と端末側インターフェース部3
2を接続し、ISDN回線網と端末側デジタル回線33
に接続されたTE、TA等の端末機器との通話が可能と
なる。
【0111】2D.端末側デジタル回線33に接続され
たTE、TA等の端末機器からの発信とパケット形式ネ
ットワークからの着信 TE、TA等の端末機器は、アナログ電話機と異なり、
通話先の着番が全て入力されるまで、着番を表す回線選
択信号を送出しない。従って、発信の際に、端末側イン
ターフェース部32に入力される制御信号には、着番を
表す回線選択信号が、ネットワークアドレスとして、一
括して含められている。この発呼を表す制御信号は、呼
制御情報であるので、端末側インターフェース部32か
ら時分割バスで、Dch信号処理部34へ送られた後、
呼制御処理部36を経由してプロセッサ部11で読み取
られる。
【0112】プロセッサ部11は、呼制御情報に含まれ
るネットワークアドレスの着番を、端末情報テーブル2
1bに記憶された着番と比較する。ネットワークアドレ
スが示す着番が、端末情報テーブル21bに記憶されて
いるときには、通話先がパケット形式ネットワーク側で
接続できる端末と判定し、通話先との制御パケットの交
換により、パケット形式ネットワークでの通話路を確立
する。
【0113】このときのパケット形式ネットワークによ
る送信と着信の手順は、図4に示す手順と同様であるの
で、その説明を省略するが、通話先は、発呼を表す制御
信号を受けたときに特定できるので、第1の実施の形態
のように、target予測を行って、複数の電話機と
平行して回線状態の判別を行うという手順は、用いな
い。また、この際に、TE、TA等の端末機器は、制御
情報より、自らRING信号、RBT信号、BT信号を
生成するので、回線接続切り替え装置30からこれらの
信号を端末機器へ出力することはない。
【0114】回線状態判別の結果、通話路が確立できな
い場合、若しくは、ネットワークアドレスが示す着番
が、端末情報テーブル21bに記憶されていない場合に
は、前述1Dと同様に、NT側インターフェース部31
と端末側インターフェース部32を接続し、端末側デジ
タル回線33に接続されたTE、TA等の端末機器をI
SDN回線網へ接続する。
【0115】3D.パケット形式ネットワークからIS
DN回線網への接続 パケット処理部16に入力された呼設定制御パケットの
着番を示すネットワークアドレスが、ISDN回線網経
由の電話番号であるとプロセッサ部11が判定すると、
パケット形式ネットワークから受信した制御パケットの
制御信号をDch信号処理部34へ出力し、制御パケッ
トを送受信することによって、ISDN回線網とパケッ
ト形式ネットワークの通話路を確立する。続いて、1D
と同様に、Bch信号スイッチング制御部35を制御し
て、NT側インターフェース部31と音声処理部37を
接続し、ISDN回線網の情報チャンネルBのいずれか
とパケット形式ネットワークを介した通話を可能とす
る。
【0116】図3は、本発明に係る回線接続切り替え装
置1、30を用いた回線の接続系統を示すものである。
同図に示すように、公衆電話回線網PSTNと接続する
アナログ回線には、回線接続切り替え装置1を、公衆デ
ータ回線網(ISDN回線)に接続するデジタル回線に
は、回線接続切り替え装置30を、それぞれ接続し、パ
ケット形式ネットワークに接続できる電話機であれば、
全ての電話機(アナログ電話機10、デジタル電話機T
E、ターミナルアダプタTAに接続するアナログ電話機
10)間で、ユーザーが意識することなく、パケット形
式ネットワークと公衆回線網とを選択した通話が可能と
なる。
【0117】上記第1、第2の実施の形態では、端末情
報テーブル21bに記憶された着番に対して、強制的に
公衆電話回線網経由で通話を行うことはできないが、例
えば、回線接続切り替え装置1、30に、回線切り替え
スイッチ2、Bchスイッチング制御部35を、外部か
ら切り替えるスイッチを設けて、手動で公衆回線網加入
者線側に切り替えてもよい。また、例えば、第1の実施
の形態においては、電話機10から「#」と制御コード
を示す数字の組み合わせを着番に代えて入力した後、オ
ンフックすると、制御コードに示す動作を回線接続切り
替え装置1が実行するようにして、その後に着番を入力
したときには、常に、電話機10を公衆電話回線網加入
者線に接続するようにしてもよい。また、第2の実施の
形態においては、TA等から入力した着番から「#」を
除いた着番のみをISDN回線に送出することができる
ので、先頭に「#」をつけた着番を、公衆回線網経由を
指定する着番として処理してもよい。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、パーソナルコンピュータやPBXなどの高価な
装置を用いずに、簡単な構成で、従来用いていた公衆回
線網接続用の電話機を、LAN電話機と兼用できる。
【0119】また、接続先の電話が、パケット形式ネッ
トワークに接続された電話であるかどうかを意識せず
に、パケット形式ネットワーク回線と公衆回線網のいず
れかの回線が選択され、回線を選択するための特別な操
作が不要となる。従って、LANによる通話回数が増加
し、企業内での通話コストを削減することができる。
【0120】請求項2の発明によれば、これに加えて、
疑似パケットの遅延時間を、パケット形式ネットワーク
の回線品質を示す目安として、回線状態によって、電話
機を公衆回線網加入者線側とパケット形式ネットワーク
のいずれかに切り替えるので、一定の回線品質を保つこ
とができる。
【0121】請求項3の発明によれば、更に、回線選択
信号で特定される回線群毎に設定された圧縮比率によ
り、音声信号を圧縮し音声パケットとするので、回線群
との回線に適した音声信号を送受信できる。
【0122】請求項4の発明は、更に、公衆電話回線網
加入者線に接続される電話機を、LAN電話機と兼用す
ることができる。回線選択信号が示すアドレスが、CC
ITT勧告I.330に準拠した番号体形の電話番号で
あるので、上位複数桁の番号で接続先の回線群を特定で
きる。
【0123】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る回線接続切り替
え装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】音声処理部5のブロック図である。
【図3】本発明に係る回線接続切り替え装置1、30を
用いた音声通信ネットワークの接続系統図である。
【図4】アナログ回線電話機10のパケット形式ネット
ワークとの発、着信を示すシーケンス図である。
【図5】制御パケットのフォーマットを示す説明図であ
る。
【図6】音声パケットのフォーマットを示す説明図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る回線接続切り
替え装置30を示すブロック図である。
【図8】従来のパケット形式ネットワークで音声信号を
伝送する音声通信ネットワークの接続系統図である。
【符号の説明】
1 回線接続切り替え装置 2 回線切り替えスイッチ 6 電流・RING検出回路 9 音声信号検出部 10 アナログ電話機 20 音声圧縮部 21 記憶部 34 Dch信号処理部 35 Bchスイッチング制御部 TE ISDN電話機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話機(10)(TE)から入力される
    音声信号を音声パケットに変換してパケット形式ネット
    ワークに送出すると共に、前記パケット形式ネットワー
    クから受信した音声パケットを音声信号に変換して電話
    機(10)(TE)に出力するパケット形式通信部と、 電話機(10)(TE)を、公衆回線網加入者線とパケ
    ット形式通信部のいずれか一方に選択接続する回線切り
    替えスイッチ(2)(35)部と、 電話機(10)(TE)から送出される回線選択信号を
    監視する接続先モニター部(6)(9)(34)と、 パケット形式ネットワークを介して接続可能な電話機
    (10)(TE)のアドレスを記憶する記憶部(21)
    とを備え、 少なくとも、電話機(10)(TE)から送出された回
    線選択信号が示すアドレスが、記憶部(21)に記憶さ
    れたアドレスと一致することを条件に、電話機(10)
    (TE)をパケット形式通信部に接続することを特徴と
    する回線接続切り替え装置。
  2. 【請求項2】 パケット形式通信部は、回線選択信号が
    示すアドレスで特定される電話機(10)(TE)とパ
    ケット形式ネットワークを介して疑似パケットを送受信
    し、パケット形式ネットワークの遅延時間を検出する回
    線状態判別部を備え、 回線状態判別部で検出した遅延時間が、回線選択信号で
    特定される回線群毎に設定された許容遅延時間以内であ
    る場合にのみ、電話機(10)(TE)をパケット通信
    部に接続することを特徴とする請求項1記載の回線接続
    切り替え装置。
  3. 【請求項3】 パケット形式通信部は、少なくとも複数
    の異なる圧縮比率で音声信号を圧縮する音声圧縮部(2
    0)を備え、 回線選択信号で特定される回線群毎に設定された圧縮比
    率によって、音声信号を圧縮し、音声パケットとするこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の回線接続切り替
    え装置。
  4. 【請求項4】 公衆回線網加入者線は、公衆電話回線網
    加入者線であり、回線選択信号が示すアドレスは、電話
    番号であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の回線接続切り替え装置。
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