JPH11135094A - ボタン電池保持構造及びこれを用いたワイヤレス送信器 - Google Patents

ボタン電池保持構造及びこれを用いたワイヤレス送信器

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JPH11135094A
JPH11135094A JP9296047A JP29604797A JPH11135094A JP H11135094 A JPH11135094 A JP H11135094A JP 9296047 A JP9296047 A JP 9296047A JP 29604797 A JP29604797 A JP 29604797A JP H11135094 A JPH11135094 A JP H11135094A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボタン電池保持構造にボタン電池を保持する際
に、ボタン電池を固定する蓋体を敢えて必要とせず、構
造が簡単で、且つ、組立が容易な、ボタン電池保持構造
を提供する。 【解決手段】ハウジング3に、ボタン電池Bを出し入れ
する開口3aを有した電池収容穴部31を一体成形し、
電池収容穴部31の開口3aには、弾性を有する係止爪
32をハウジング3に一体に設け、回路基板20には、
ボタン電池Bの第1の電極、第2の電極の各々に電気的
に接触する第1の導電端子4と第2の導電端子5とを取
り付け、且つ、弾性を有する係止爪32と第1の導電端
子4とを対向させて配置することによって、電池収容穴
部31に収容されたボタン電池Bを、弾性を有する係止
爪32と第1の導電端子4とにより挟持する構造とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボタン電池保持構
造及びワイヤレス送信器に関し、特に、ボタン電池を保
持する際に、ボタン電池を固定する蓋体を敢えて必要と
せず、構造が簡単で、且つ、組立が容易な、ボタン電池
保持構造、及び、そのようなボタン電池保持構造を採用
したワイヤレス送信器に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ワイヤレスリモコン操作器その他
のワイヤレス送信器(以下、単に、ワイヤレス送信器と
いう。)の電子機器の小型化、軽量化に伴って、電子機
器の駆動用電源として用いる電池も、小型で高性能のリ
チウム電池等の円盤形状のボタン電池が幅広く用いられ
るようになっている。
【0003】ボタン電池Bは、図7に示すように、一方
の面Baが第2の電極(負極)に、第2の電極(負極)
と電気的に絶縁状態にされた他方の面Bb及びその側周
面Bcとが、第1の電極(正極)になっており、且つ、
一方の面Baが他方の面Bbより小さい直径を有する構
造となっている。図8は、一般に用いられている、従来
の電子機器に採用されている、ボタン電池を固定する蓋
体を備えるボタン電池保持構造を概略的に示す構成図で
ある。
【0004】このボタン電池保持構造101は、ボタン
電池Bがほぼ収容される電池収容凹部102aを有する
電池ホルダ部102bと蓋体102cとを備える電池ホ
ルダー102と、この電池ホルダー102の電池ホルダ
部102bを収容するケース体103とを備える。この
ケース体103には、電池ホルダ部102bを挿入する
ための挿入孔103aが設けられており、その内部に
は、電池ホルダ部102bを収容する電池ホルダ収容部
103bが設けられている。電池ホルダ収容部103b
の内底部には、ボタン電池Bの第2の電極(負極)(図
示せず)に電気的に接触する第2の導電端子(負極接触
用端子)105が設けられ、また、電池ホルダ収容部1
03bの内奥部には、ボタン電池Bの第1の電極(正
極)に電気的に接触する第1の導電端子(正極接触用端
子)104が、電池ホルダ部102bの挿入される方向
に弾性変形可能なように突出するように設けられてい
る。また、挿入孔103aの両端部には、蓋体102c
を収容するとともに嵌合する蓋体収容凹部103cが設
けられている。
【0005】このボタン電池保持構造101に、ボタン
電池Bを保持する際には、まず、電池ホルダー102の
電池収容凹部102aにボタン電池Bを収容し、つい
で、電池ホルダー102の電池ホルダ部102bを、ケ
ース体103の挿入孔103aに挿入し、電池ホルダ部
102bを電池ホルダ収容部103bに収容し、電池ホ
ルダー102の蓋体102cを蓋体収容凹部103cに
収容するとともに嵌合する。この操作により、ボタン電
池Bの第2の電極(負極)(図示せず)が第2の導電端
子(負極接触用端子)105に電気的に接触し、且つ、
第1の導電端子(正極接触用端子)104の復元力によ
る、第1の導電端子(正極接触用端子)104と、蓋体
102cとの挟持により、ボタン電池保持構造101へ
ボタン電池Bの物理的保持と、ボタン電池Bの第1の電
極(正極)と第1の導電端子(正極接触用端子)104
との電気的な接続が確保できるようにしている。
【0006】また、ボタン電池Bの交換をするために、
ボタン電池保持構造101に保持されているボタン電池
Bを取り出す際には、ケース体103の蓋体収容凹部1
03cに収容・嵌合されている蓋体102cの蓋体収容
凹部103cへの嵌合を解除すると、第1の導電端子
(正極接触用端子)104の復元力により、自然に、ケ
ース体103の挿入孔103aから電池ホルダー102
が排出されるので、挿入孔103aから電池ホルダー1
02を完全に抜き取った後、電池ホルダー102の電池
収容凹部102aからボタン電池Bを抜き取るようにす
る。
【0007】ところで、このボタン電池保持構造101
には、何等かの力により、蓋体収容凹部103cと蓋体
102cとの嵌合が解除されてしまうと、第1の導電端
子(正極接触用端子)104の復元力により、電池ホル
ダー102が勝手にケース体103から抜け落ちてしま
い、電子機器の動作が停止してしまうといった問題があ
る。
【0008】このような問題を解決したものとしては、
図9及び図10に示したようなボタン電池保持構造が既
に提案されている。このボタン電池保持構造201は、
専用のホルダー本体211と、第1の導電端子204
と、第2の導電端子205とを備え、ホルダー本体21
1を回路基板220に取り付けるようになっている。
【0009】ホルダー本体211は、合成樹脂等の絶縁
材料で製されており、図9(a)及び図9(b)に示す
ように、ボタン電池Bの一方の面(図7に示すボタン電
池Bの一方の面Ba(第2の電極(負極)))に合わせ
た大きさと形状とを有する円形形状の板部211aと、
ボタン電池Bの側周面Bcに対応する周部211bとを
有し、ボタン電池Bの他方の面Bbに対応する部分は開
かれて、いわゆる開口211cが形成されている。更
に、周部211bの一部は切欠されて切欠部211dが
形成されている。また、周部211bの切欠部211d
が設けられた側と反対側には、貫通孔211eが形成さ
れ、更に、板部211aにも貫通孔211fが形成さ
れ、更に、周部211bの左右部分(切欠部211dと
貫通孔211eとを結ぶ線に直交する方向に位置する部
分)には、第1の導電端子204を係合する係合孔21
1g、211gが形成されている。
【0010】更に、ホルダー本体211の周部211b
には、切欠部211dの両側と、切欠部211dが設け
られた側の反対側の部分に、開口211cの一部を閉塞
するように設けられた脱落防止片211h、211h、
211j、211jが設けられている。第1の導電端子
204は、導電性と弾性とを有する材料で製されてお
り、図10(a)に示すように、弓状に彎曲された、ボ
タン電池Bの第1の電極(正極)を構成している側周面
Bcへの接触部204aと、その中央において、下方に
突出された突片204bと、その中央において、上方に
突出され、その後、接触部204aの後方において下方
に折り返された係止片204cとを備え、係止片204
cには、更に、図9(b)に示すような切起こし片20
4dが設けられた形状となっている。
【0011】第2の導電端子205は、導電性と弾性と
を有する材料で製されており、図10(b)に示すよう
に、主板部205aと、その両端において、各々、上方
に折曲げられた一対の折曲片205b、205bと、主
板部205aのほぼ中央において、主板部205aの長
手方向と直交する方向に突出するように設けられた延長
片205cと、延長片205cの両側において、延長片
205cと同方向に突出され、主板部205aに対して
傾斜するように設けられ、且つ、ボタン電池Bの第2の
電極(負極)に電気的に接触するように設けられた一対
の接触片205d、205dとを備え、更に、延長片2
05cの先端が下方に折曲げられ、突片205eが形成
された形状となっている。また、折曲片205b、20
5bの各々の幅は、主板部205aの幅より狭く、且
つ、ホルダー本体211の周部211bに設けられた係
合孔211g、211gの各々の幅より僅かに狭く設け
られている。
【0012】このボタン電池保持構造201を組み立て
る際には、まず、第1の導電端子204の突片204b
を板部211aの貫通孔211fに入れ、係止片204
cを周部204bの貫通孔211eに入れて、第1の導
電端子204をホルダー本体211に取り付ける。次い
で、第2の導電端子205の両側に形成した折曲片20
5a、205aの各々を、周部204bの係合孔211
g、211gに係合して、第2の導電端子205をホル
ダー本体211に取り付ける。
【0013】次いで、以上の作業により、第1の導電端
子204と第2の導電端子205とを取り付けたホルダ
ー本体211を、回路基板220に形成した貫通孔22
0a、211bに、第1の導電端子204の突片204
bを貫通孔220aに、また、第2の導電端子205の
突片205eを貫通孔220bに入れるとともに、半田
付け等に手段にて、回路基板220のプリント配線に、
第1の導電端子204及び第2の導電端子205を物理
的、電気的に取り付けることで、ボタン電池保持構造2
01としている。
【0014】そして、ボタン電池Bをボタン電池保持構
造201に収容する際には、図11に示すように、ホル
ダー本体211の開口211cからボタン電池Bを斜め
に差し込んで、切欠部211dに指の爪先(指先)を当
てがって、切欠部211d側からボタン電池Bを第1の
導電端子204に押し付けるようにすると、第1の導電
端子204の接触部204aが、この押圧により後退
し、ボタン電池Bの切欠部211d側の端部が、切欠部
211dの両側に設けられた脱落防止片211h、21
1hの端部を乗り越え、この時、ボタン電池Bを板部2
11a方向に押し付けると、ボタン電池Bが、第2の導
電端子205の接触片205c、205cによる弾力に
抗して降下し、脱落防止片211h、211hより降下
した時に、第1の導電端子204の復元力により、ボタ
ン電池Bが、ホルダー本体211の切欠部211dの両
側付近の周部204bに押し付けられる。更に、ホルダ
ー本体211に設けられた脱落防止片211h、211
h、211j、211jにより、ボタン電池Bが、ホル
ダー本体211の開口を通じて、外部に脱落するのが防
止される。以上により、ボタン電池Bが、ホルダー本体
211内に、確実に保持される。
【0015】また、ボタン電池保持構造201に収容さ
れたボタン電池Bを取り出す際には、切欠部211dに
指の爪先(指先)を当てがって、切欠部211d側から
ホルダー本体211内に収容されているボタン電池Bを
第1の導電端子204に押し付けるようにすると、ボタ
ン電池Bの切欠部211d側の端部が、切欠部211d
の両側に設けられた脱落防止片211h、211hの端
部を乗り越え、この時、第2の導電端子205の一対の
接触片205d、205dの復元力により、ボタン電池
Bが、ホルダー本体211外へと排出されてくるので、
ホルダー本体211外へ排出されてきたボタン電池Bを
指先で掴んで取り出すようにする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ボタン電池保持構造2
01は、ボタン電池Bを固定する蓋体を敢えて必要とし
ないので、ボタン電池保持構造101の場合に問題とな
る、何等かの力により、蓋体収容凹部103cと蓋体1
02cとの嵌合が解除されることで、第1の導電端子
(正極接触用端子)104の復元力により、電池ホルダ
ー102が勝手にケース体103から抜け落ちてしま
い、電子機器の動作が停止してしまうといった問題は解
決されるものの、ホルダー本体211という専用の部材
を必要とし、また、第1の導電端子204及び第2の導
電端子205を、まず、ホルダー本体211に取り付
け、しかる後に、ホルダー本体211に取り付けた第1
の導電端子204及び第2の導電端子205を回路基板
220に、物理的、電気的に取り付けて、ボタン電池保
持構造201を組み立てているので、ボタン電池保持構
造201の組み立てに手間がかかるという問題がある。
【0017】更に、ボタン電池保持構造201へのボタ
ン電池Bの収容と、ボタン電池保持構造201からのボ
タン電池Bの取り出しとを行う際に、いずれも、切欠部
211dに指の爪先(指先)を当てがって、切欠部21
1d側からホルダー本体211内に収容されているボタ
ン電池Bを第1の導電端子204に押し付けるようにし
ているため、ボタン電池Bの交換を何回か繰り返すと、
第1の導電端子204が金属疲労を起こし、次第にへた
り、ボタン電池Bと第1の導電端子204との物理的、
電気的な接続が悪くなり、制御回路へ、安定した電力の
供給ができなくなったり、場合によっては、第1の導電
端子204に無理な力が加わって、第1の導電端子20
4が、塑性変形してしまったり、場合によっては、折れ
てしまい、回路基板220から取れてしまったりする場
合がある。
【0018】また、このボタン電池保持構造201で
は、1個のボタン電池Bに対して、ボタン電池保持構造
201を1個を用いる構造となっているので、2個のボ
タン電池Bを並列に接続するのが必要な電子機器にあっ
ては、2個のボタン電池Bの各々に対応するように、ホ
ルダー本体211、第1の導電端子204及び第2の導
電端子205の各々を2個ずつ必要とするため、ボタン
電池保持構造が複雑になり、ボタン電池Bの数に対応し
て、ボタン電池保持構造の組立てに手間が増えるという
問題もある。
【0019】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであって、ボタン電池を固定する蓋体
が不要のボタン電池保持構造であって、ボタン電池保持
構造を構成する構成部材に、電子部品等が実装された回
路基板を覆うハウジングを利用することで、ボタン電池
保持構造専用のホルダー本体を不要とし、組立てが容易
で、且つ、ボタン電池の第1の電極(正極)に電気的な
接触をする第1の導電端子が、ボタン電池の交換時にへ
たり難いようにした、ボタン電池保持構造を提供するこ
と、また、そのようなボタン電池保持構造であって、2
個のボタン電池Bを並列に接続するのが必要な電子機器
のボタン電池保持構造とした場合に、用いる構成部材の
数が少なく、構造が簡単で、且つ、組立が容易な、ボタ
ン電池保持構造を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のボタン
電池保持構造は、回路基板を収容するハウジングを利用
したボタン電池保持構造であって、ハウジングに、ボタ
ン電池を出し入れする開口を有した電池収容穴部を一体
成形するとともに、ハウジングに、前記電池収容穴部に
収容されるボタン電池を保持する構造を一体成形した。
【0021】ここで、「ハウジング」は、電子部品が実
装された回路基板を覆うハウジングであれば、どのよう
なものであってもよく、ハウジングが、カバー体とベー
スハウジングとにより構成される場合は、カバー体であ
ってもよく、また、ベースハウジングであってもよい。
このボタン電池保持構造では、ボタン電池保持構造の部
材として、ハウジングを利用し、構成部材の数を少なく
しているので、ボタン電池保持構造を簡単化できる。
【0022】また、ハウジングに、前記電池収容穴部に
収容されるボタン電池を保持する構造を一体成形してい
るので、ボタン電池を固定するための蓋体を、敢えて、
ハウジングと別体に設けなくても、電池収容穴部に収容
されたボタン電池が抜け落ちない。請求項2に記載のボ
タン電池保持構造は、請求項1に記載のボタン電池保持
構造の、回路基板に、電池収容穴部に収容されるボタン
電池の第1の電極、第2の電極の各々に電気的に接触す
る第1、第2の導電端子を取り付け、且つ、回路基板を
ハウジングに収容すると、第1、第2の導電端子が、前
記電池収容穴部内に現れるようにした。
【0023】このボタン電池保持構造では、回路基板を
ハウジングに収容する工程で、ボタン電池保持構造が組
み立てられるので、このボタン電池保持構造を採用すれ
ば、電子機器の組立が容易となる。更に、第1、第2の
導電端子をともに回路基板に取り付ける構成としている
ので、回路基板に実装される電子部品との電気的な接続
も容易に行えるため、このボタン電池保持構造を採用す
れば、電子機器の組立てが容易に行える。
【0024】請求項3に記載のボタン電池保持構造は、
請求項1又は請求項2に記載のボタン電池保持構造の、
電池収容穴部に収容されるボタン電池を保持する構造
が、電池収容穴部の開口に、弾性を有する係止爪をハウ
ジングに一体に設けた構造となっている。このボタン電
池保持構造では、電池収容穴部に収容されるボタン電池
を保持する構造をハウジングに一体に設けた構造とした
ので、モールド等により、ハウジングと一体に電池収容
穴部に収容されるボタン電池を保持する構造を形成でき
るので、製造が容易であり、且つ、電池収容穴部に収容
されるボタン電池を保持する構造を、弾性を有する係止
爪としているので、係止爪の弾性力を利用して、電池収
容穴部に収容されるボタン電池を電池収容穴部に容易に
保持できる。
【0025】請求項4に記載のボタン電池保持構造は、
請求項3に記載のボタン電池保持構造の、弾性を有する
係止爪と第1の導電端子とを対向させて配置することに
よって、電池収容穴部に収容されたボタン電池を、弾性
を有する係止爪と前記第1の導電端子とにより挟持する
構造とした。このボタン電池保持構造では、電池収容穴
部に収容されたボタン電池を、弾性を有する係止爪と第
1の導電端子とにより挟持する構造としたので、蓋体を
敢えて設けなくても、電池収容穴部に収容されたボタン
電池が、電池収容穴部外へ抜け落ちることがない。
【0026】また、ボタン電池を交換するときに、第1
の導電端子のみを弾性変形させるのではなく、弾性を有
する係止爪をも弾性変形させるようにしているので、ボ
タン電池を交換しても、第1の導電端子が金属疲労を起
こしてへたってしまうといった事態が起き難い。請求項
5に記載のボタン電池保持構造は、請求項3又は請求項
4に記載のボタン電池保持構造の、電池収容穴部の開口
に、弾性を有する係止爪を設けた側と反対側に、更に、
脱落防止片を、電池収容穴部の開口に突設するように設
けた。
【0027】このボタン電池保持構造では、更に、脱落
防止片を設けているので、電池収容穴部に収容されるボ
タン電池が、弾性を有する係止爪と第1の導電端子との
挟持の他に、この脱落防止片によっても、電池収容穴部
の開口から抜け落ちることが防止される。請求項6に記
載のボタン電池保持構造は、請求項5に記載のボタン電
池保持構造の、脱落防止片は、電池収容穴部に形成した
開口に面一になるように一体形成されている。
【0028】このボタン電池保持構造では、脱落防止片
が、電池収容穴部に形成した開口に面一になるように一
体形成されているので、電池収容穴部の上面のスペース
を有効利用できるとともに、ハウジングの上面の脱落防
止片を設けた位置に、余分な段部や出張りがないので、
見た目がスマートで美しい。請求項7に記載のボタン電
池保持構造は、請求項5又は請求項6に記載のボタン電
池保持構造の、脱落防止片は、第1の導電端子を隠すよ
うに設けられている。
【0029】このボタン電池保持構造では、第1の導電
端子を脱落防止片で隠すようにしているので、外観がス
マートであり、且つ、第1の導電端子に、指の爪先(指
先)その他何等かのものが接触し難い。請求項8に記載
のボタン電池保持構造は、請求項2〜7のいずれかに記
載のボタン電池保持構造の、第2の導電端子が、バネ状
にされている。
【0030】より具体的に、第2の導電端子を規定する
と、第2の導電端子は、回路基板の面に対し縦方向に弾
性変形可能なバネ状にされている。このボタン電池保持
構造では、第2の導電端子を、バネ状にしているので、
第2の導電端子の復元力により、ボタン電池の一方の面
の第2の電極と第2の導電端子とのより確実な電気的な
接触を確保できる。
【0031】請求項9に記載のボタン電池保持構造は、
請求項3〜8のいずれかに記載のボタン電池保持構造
の、第1の導電端子には、弾性を有する係止爪と対向配
置されるようにするための高さ調整をする軸体が設けら
れている。このボタン電池保持構造では、第1の導電端
子を、弾性を有する係止爪と対向配置されるようにする
ための高さ調整をする軸体を設けているので、ハウジン
グと回路基板との距離にかかわらず、第1の導電端子と
弾性を有する係止爪とを対向する位置に配置できる。
【0032】請求項10に記載のボタン電池保持構造
は、請求項3〜9のいずれかに記載のボタン電池保持構
造の、電池収容穴部の前記弾性を有する係止爪を設けた
側と反対側の周部に第1の導電端子の取付孔を形成し、
且つ、電池収容穴部の底面の第1の導電端子の取付孔の
近傍位置に、第1の導電端子が前記第2の導電端子に接
触するのを防止するためのストッパーを、ハウジングと
一体に設けた。
【0033】このボタン電池保持構造では、ストッパー
により、第1の導電端子と第2の導電端子との接触が防
止されるので、第1の導電端子と第2の導電端子とが短
絡しない。請求項11に記載のボタン電池保持構造は、
回路基板を収容するハウジングを利用したボタン電池保
持構造であって、ハウジングに、2個のボタン電池の各
々を出し入れする開口を、それぞれに形成した一組の電
池収容穴部を並設するように、ハウジングに一体成形す
るとともに、ハウジングに、一組の電池収容穴部の各々
に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造を一
体成形した。
【0034】このボタン電池保持構造は、構造が簡単で
且つ組立も容易な、2個のボタン電池を並列に接続して
保持できるボタン電池保持構造を提案するものであっ
て、ボタン電池保持構造の部材として、ハウジングを利
用し、構成部材の数を少なくしているので、ボタン電池
保持構造を簡単化できる。請求項12に記載のボタン電
池保持構造は、請求項11に記載のボタン電池保持構造
の、回路基板の、一組の電池収容穴部の間の位置に、一
組の電池収容穴部の双方にまたがるように、第1、第2
の導電端子を取り付け、回路基板をハウジングに収容す
ると、第1の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に
収容される合計2個の電池の双方の第1の電極に接触
し、第2の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に収
容される合計2個の電池の双方の第2の電極に接触する
ように、第1の導電端子と前記第2の導電端子とが、各
々、一組の電池収容穴部の各々内に現れるようにした。
【0035】このボタン電池保持構造では、回路基板を
ハウジングに収容する工程で、ボタン電池保持構造が組
み立てられるので、このボタン電池保持構造を採用すれ
ば、電子機器の組立が容易となる。更に、第1、第2の
導電端子をともに回路基板に取り付ける構成としている
ので、回路基板に実装される電子部品との電気的な接続
も容易に行えるため、このボタン電池保持構造を採用す
れば、電子機器の組立てが容易に行える。
【0036】更に、第2の導電端子を、一組の電池収容
穴部に収容された2個のボタン電池の各々の第2の電極
に接触する2つの接触片を設けた構造にし、第1の導電
端子を、一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン
電池の第1の電極の双方に接触するように設けられたV
字状の接触片を有した構造とし、2個のボタン電池を並
列に接続して収容する際に、1個の第1の導電端子と、
1個の第2の導電端子とを用いればよいので、ボタン電
池保持構造の組立てが容易に行える。
【0037】請求項13に記載のボタン電池保持構造
は、請求項11又は請求項12に記載のボタン電池保持
構造の、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2
個のボタン電池を保持する構造が、一組の電池収容穴部
の開口の各々に、弾性を有する係止爪を、前記ハウジン
グに一体に設けた構造となっている。このボタン電池保
持構造では、一組の電池収容穴部の各々に収容される合
計2個のボタン電池を保持する構造を、ハウジングに一
体に設けた構造としたので、モールド等により、ハウジ
ングと一体に一組の電池収容穴部の各々にボタン電池を
保持する構造を形成できるので、製造が容易であり、且
つ、一組の電電池収容穴部の各々に収容される合計2個
のボタン電池を保持する構造を、弾性を有する係止爪と
しているので、係止爪の弾性力を利用して、一組の電池
収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の各
々を一組の電池収容穴部の各々に容易に保持できる。
【0038】請求項14に記載のボタン電池保持構造
は、請求項12又は請求項13に記載のボタン電池保持
構造の、一組の電池収容穴部の各々内に現れるようにし
た第1の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に収容
された合計2個のボタン電池の第1の電極の双方に接触
するように設けられたV字状の接触片を有している。こ
のボタン電池保持構造では、第1の導電端子をV字状の
接触片を有した形状とし、V字状の接触片がバネ性を持
たせているので、2個のボタン電池の第1の電極の双方
への電気的な接触を確保することができる。
【0039】請求項15に記載のボタン電池保持構造
は、請求項14に記載のボタン電池保持構造の、第1の
導電端子のV字状の接触片の半体片の各々が、一組の電
池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止
爪と対向配置され、一組の電池収容穴部に収容された2
個のボタン電池を、一組の電池収容穴部の開口の各々に
設けられた弾性を有する係止爪と第1の導電端子のV字
状の接触片とにより挟持する構造とした。
【0040】このボタン電池保持構造では、ボタン電池
を交換するときに、第1の導電端子のみを弾性変形させ
るのではなく、弾性を有する係止爪をも弾性変形させる
ようにしているので、ボタン電池を交換しても、第1の
導電端子が金属疲労を起こしてへたってしまうといった
事態が起き難く、弾性を有する係止爪の押しつぶし操作
だけで、ボタン電池の交換ができるので、ボタン電池の
交換が容易に行える。
【0041】更に、第2の導電端子を、一組の電池収容
穴部に収容された2個のボタン電池の各々の第2の電極
に接触する2つの接触片を設けた構造にし、第1の導電
端子を、一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン
電池の第1の電極の双方に接触するように設けられたV
字状の接触片を有した構造とし、2個のボタン電池を並
列に接続して収容する際に、1個の第1の導電端子と、
1個の第2の導電端子とを用いればよいので、ボタン電
池保持構造の組立てが容易に行える。
【0042】請求項16に記載のボタン電池保持構造
は、請求項14又は請求項15に記載のボタン電池保持
構造の、第1の導電端子には、第1の導電端子のV字状
の接触片が前記一組の電池収容穴部の開口の各々に設け
られた弾性を有する係止爪と対向配置されるようにする
ための高さ調整をする軸体が設けられている。このボタ
ン電池保持構造では、第1の導電端子には、第1の導電
端子のV字状の接触片が一組の電池収容穴部の開口の各
々に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置されるよ
うにするための高さ調整をする軸体を設けているので、
ハウジングと回路基板との距離にかかわらず、第1の導
電端子のV字状の接触片を一組の電池収容穴部の開口の
各々に設けられた弾性を有する係止爪に対向する位置に
配置できる。
【0043】請求項17に記載のボタン電池保持構造
は、請求項13〜16のいずれかに記載のボタン電池保
持構造の、一組の電池収容穴部の開口の各々に、弾性を
有する係止爪を設けた側と反対側に、更に、脱落防止片
を、一組の電池収容穴部の開口に突設するように設け
た。このボタン電池保持構造では、更に、脱落防止片
を、電池収容穴部の開口に突設するように設けたので、
一組の電池収容穴部の各々に収容される2個のボタン電
池の各々が、弾性を有する係止爪と第1の導電端子のV
字状の接触片の半体片のとの挟持の他に、この脱落防止
片によっても、電池収容穴部の開口から抜け落ちること
が防止される。
【0044】請求項18に記載のボタン電池保持構造
は、請求項17に記載のボタン電池保持構造の、脱落防
止片は、電池収容穴部に形成した開口に面一になるよう
に一体形成されている。このボタン電池保持構造では、
脱落防止片が、一組の電池収容穴部の各々に形成した開
口に面一になるように一体形成されているので、一組の
電池収容穴部の各々の上面のスペースを有効利用できる
とともに、ハウジングの上面の脱落防止片を設けた位置
に、余分な段部や出張りがないので、見た目がスマート
で美しい。
【0045】請求項19に記載のボタン電池保持構造
は、請求項17又は請求項18に記載のボタン電池保持
構造の、脱落防止片は、第1の導電端子のV字状の接触
片の半体片を隠すように設けられている。このボタン電
池保持構造では、第1の導電端子のV字状の接触片の半
体片の各々を脱落防止片で隠すようにしているので、外
観がスマートであり、且つ、第1の導電端子に、指の爪
先(指先)その他何等かのものが接触し難い。
【0046】請求項20に記載のボタン電池保持構造
は、請求項13〜19のいずれかに記載のボタン電池保
持構造の、第2の導電端子が、一組の電池収容穴部の各
々に収容される合計2個のボタン電池の第2の電極の各
々に接触する2つの接触片を有している。このボタン電
池保持構造では、第2の導電端子が、一組の電池収容穴
部の各々に収容される合計2個のボタン電池の第2の電
極の各々に接触する2つの接触片を設け、回路基板に第
2の導電端子を一個取り付けるだけで、2個のボタン電
池の第2の電極の各々に電気的な接触を確保できるよう
にしているので、構成を簡単化できるとともに、ボタン
電池保持構造の組立てが容易となる。
【0047】請求項21に記載のボタン電池保持構造
は、請求項20に記載のボタン電池保持構造の、第2の
導電端子の2つの接触片の各々が、バネ状にされてい
る。より具体的に、第2の導電端子の2つの接触片を規
定すると、第2の導電端子の2つの接触片は、一組の電
池収容穴部の各々に対応して設けられ、回路基板の面に
対して縦方向に弾性変形可能なバネ状にされている。
【0048】このボタン電池保持構造では、第2の導電
端子の2つの接触片の各々を、バネ状にしているので、
第2の導電端子の2つの接触片の各々の復元力により、
一組の電池収容穴部の各々に収容される2個のボタン電
池の各々の一方の面の第2の電極と第2の導電端子2つ
の接触片の各々との、より確実な電気的な接触を確保で
きる。
【0049】また、ボタン電池を取り出す際には、第2
の導電端子の2つの接触片の復元力により、電池収容穴
部から、ボタン電池が排出されるので、ボタン電池の交
換が容易に行える。請求項22に記載のボタン電池保持
構造は、請求項20又は請求項21に記載のボタン電池
保持構造の、第2の導電端子の2つの接触片の各々が、
一組のボタン電池収容部の各々の、一組のボタン電池収
容部が互いに近接する側に設けられている。
【0050】このボタン電池保持構造では、2つの接触
片の各々を、一組のボタン電池収容部の各々の、一組の
ボタン電池収容部が互いに近接する側に設けているの
で、第2の導電端子を小型化できる。請求項23に記載
のボタン電池保持構造は、請求項13〜22のいずれか
に記載のボタン電池保持構造の、一組の電池収容穴部の
各々の弾性を有する係止爪を設けた側と反対側の周部の
各々に、一組の電池収容穴部の各々に、第1の導電端子
のV字状の接触片の半体片の各々対応するように半体片
取付孔を設け、且つ、一組の電池収容穴部の各々の底面
の第1の導電端子の半体片取付孔の近傍位置に、第1の
導電端子のV字状の接触片の半体片の各々が、前記一組
の電池収容穴部の各々に対応して設けられる第2の導電
端子の2つの接触片の各々に接触するのを防止するため
のストッパーを、ハウジングと一体に設けた。
【0051】このボタン電池保持構造では、ストッパー
により、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各
々と第2の導電端子の2つの接触片の各々との接触が防
止されるので、第1の導電端子と第2の導電端子とが短
絡しない。請求項24に記載のボタン電池保持構造は、
請求項3〜10、請求項13〜23のいずれかに記載の
ボタン電池保持構造の、弾性を有する係止爪が、ハウジ
ングの一端から電池収容穴部の開口に突出するように且
つ回路基板方向にU字形状に設けられ、その終端部がハ
ウジングの面と同じ方向を向くようにされた形状になっ
ている。
【0052】このボタン電池保持構造では、弾性を有す
る係止爪を、ハウジングの一端から電池収容穴部の開口
に突出するように且つ回路基板方向にU字形状に設け、
その終端部がハウジングの面と同じ方向を向くようにし
た形状とし、係止爪を弾性変形させると、係止爪のU字
形状をした部分の上側が押しつぶされた形状にすること
ができるようにしているので、これにより、電池収容穴
部の間隔を広げることで、ボタン電池の交換を容易に行
える。また、電池収容穴部に収容されたボタン電池の電
池収容穴部の開口からの抜け落ちが、係止爪のハウジン
グの面と同じ方向を向くようにされた終端部の裏面によ
っても阻止されるので、電池収容穴部内にボタン電池を
より安定して保持することができる。
【0053】請求項25に記載のボタン電池保持構造
は、請求項24に記載のボタン電池保持構造の、弾性を
有する係止爪に、更に、ハウジングの外方へ突出するよ
うに、操作突部を設けた。このボタン電池保持構造で
は、弾性を有する係止爪に、更に、ハウジングの外方へ
突出するように、操作突部を設けたので、指の爪先(指
先)等で、操作突部を押し操作しやすく、また、操作突
部を指の爪先(指先)等で押し操作するだけで、係止爪
のU字形状をした部分の上側が押しつぶされた形状にす
ることができるので、これにより、電池収容穴部の間隔
を広げることで、ボタン電池の交換を容易に行える。
【0054】請求項26に記載のボタン電池保持構造
は、請求項1〜25のいずれかに記載のボタン電池保持
構造の、ハウジングが、ベースハウジングである。この
ボタン電池保持構造では、ボタン電池保持構造に、回路
基板を収容するベースハウジングを利用しているので、
電子機器を組み立てる工程、即ち、電子部品が実装され
た回路基板を、ベースハウジングとカバー体とで構成さ
れるハウジング内に収容する組立工程で、同時に組立て
られ、組立の手間がかからないという利点があるので、
種々の電子機器、例えば、ワイヤレス送信器のボタン電
池保持構造として、好適に用いることができる。
【0055】また、このボタン電池保持構造を採用した
電子機器では、ボタン電池保持構造が、電子機器の裏面
側に形成されるため、ボタン電池保持構造が、電子機器
の操作スイッチ等が設けられるカバー体側に露呈しない
ため、外観がすっきりし、且つ、カバー体側を有効利用
できる。請求項27に記載のワイヤレス送信器は、請求
項26に記載のボタン電池保持構造を備え、回路基板に
電子部品を実装し、且つ、ベースハウジングの上面に、
操作スイッチを有したカバー体を取り付けた。
【0056】ここで、「ワイヤレス送信器」は、用途面
からは、例えば、病院、住宅等用のワイヤレスコールシ
ステム用のワイヤレス送信器や、携帯電話や、種々の制
御機器を制御するワイヤレスリモコン操作器等をその好
適な例として挙げることができる。また、機能・構造面
からは、ベースハウジングに取り付けるカバー体に、例
えば、押釦操作部を形成したフィルムシートが貼着され
たものや、押釦操作部を形成したプラスチックプレート
が取り付けられたものを挙げることができる。
【0057】そのようなワイヤレス送信器としては、具
体的には、押釦操作部を操作すると、ベースハウジング
とカバー体とにより構成されるハウジング内に収容され
る回路基板に実装された電子部品がプリント配線されて
構成される制御回路中に含まれるスイッチ素子がオン・
オフし、赤外線や超音波等の制御信号をワイヤレス送信
器が制御する機器に発信できるようにされたもの等を挙
げることができる。
【0058】このワイヤレス送信器では、ボタン電池保
持構造に、回路基板を収容するベースハウジングを利用
しているので、このボタン電池保持構造を採用した電子
機器では、ボタン電池保持構造が、電子機器の裏面側に
形成されるため、ボタン電池保持構造が、電子機器の操
作スイッチ等が設けられるカバー体側に露呈しないた
め、外観がすっきりし、且つ、カバー体側を有効利用で
きる。
【0059】また、通常の電子機器では、ハウジング内
に収容されている回路基板には、カバー体に対向する側
の表面に電子機器を制御する電子部品が実装され、ベー
スハウジングに対向する側の表面には、電子機器を制御
する電子部品があまり実装されていない場合が多い。し
たがって、ボタン電池保持構造に、ベースハウジングを
利用すれば、回路基板のベースハウジングに対向する表
面に、第1、第2の導電端子を取り付ける構造となるの
で、回路基板の有効利用、及び、ベースハウジングと回
路基板との間に形成される空間の有効利用を図ることが
できる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面を参
照しながら、更に、詳しく説明する。図1は、本発明に
係るボタン電池保持構造の一例を概略的に示す分解斜視
図であり、また、図2は、図1に示すボタン電池保持構
造の構成を概略的に示す構成図であり、図2(a)は、
図1に示すボタン電池保持構造をベースハウジングの外
側から見た平面図を、図2(b)は、図2(a)中に示
すI−I線に従う概略的な縦断面図を、図2(c)は、
図2(a)中に示すII−II線に従う概略的な横断面
図を、また、図2(d)は、図2(a)中に示すIII
−III線に従う概略的な横断面図を、各々、示してい
る。
【0061】また、図3は、本発明に係るボタン電池保
持構造の一例を、回路基板と、回路基板に取り付けられ
る第1の導電端子と第2の導電端子とを中心に示す、概
略的な平面図である。このボタン電池保持構造1は、2
個のボタン電池B、Bを並列に接続して収容保持するボ
タン電池保持構造を示しており、電子機器の電子回路部
品が実装された回路基板20と、回路基板20を覆うハ
ウジング(図示せず)のベースハウジング3と、回路基
板20に取り付けられる、第1の導電端子4と第2の導
電端子5とを備える。
【0062】ベースハウジング3は、樹脂等の絶縁性部
材で製されており、ベースハウジング3には、2個のボ
タン電池B、Bの各々を出し入れする開口3aを、各々
に形成した一組の電池収容穴部31、31が並設するよ
うに、ベースハウジング3に一体成形されており、一組
の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの各々に
は、弾性を有する係止爪32、32が、ベースハウジン
グ3に一体に設けられている。
【0063】また、この例では、ベースハウジング3の
一組の電池収容穴部31、31の各々には、底板34、
34の各々と、一組の電池収容穴部31、31の各々に
収容されるボタン電池B、Bの各々の高さhBよりやや
広い高さh35を有し且つボタン電池B、Bの側周面と
同じ形状に且つやや大きく形成され、平面視した場合に
は、概ね円形状に見える、周壁35、35とが、ベース
ハウジング3に一体に設けられている。
【0064】一組の電池収容穴部31、31の各々の底
板34、34の各々の所定の位置には、後述する、第2
の導電端子5の2つの接触片5b、5bの各々を挿通す
るために、且つ、底板34、34の各々を貫通するよう
に設けられた接触片挿通孔34a、34aが設けられ、
また、弾性を有する係止爪32、32の各々の下部を収
容するために、且つ、底板34、34の各々を貫通する
ように設けられた係止爪収容孔34b、34bが設けら
れている。
【0065】また、この例では、一組の電池収容穴部3
1、31の各々の弾性を有する係止爪32、32が設け
られた側と反対側に、更に、脱落防止片33、33を、
一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの各々
に突設するように設けている。 この例では、この脱落
防止片33、33は、開口3a、3aの各々に面一にな
るように、ベースハウジング3に一体成形されている。
【0066】より詳しく説明すると、この例では、脱落
防止片33、33の各々は、一組の電池収容穴部31、
31の各々の弾性を有する係止爪32、32が設けられ
た側と反対側に、併設された一組の電池収容穴部31、
31の開口3a、3aの互いに遠い側に、且つ開口3
a、3aの各々に面一になるように一体形成されてい
る。
【0067】更に、この例では、一組の電池収容穴部3
1、31の各々は、図4(a)及び図4(b)に示すよ
うに、その周部35、35の各々には、後述する、第1
の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4
b1の各々を取り付けるために設けられ且つ周部を貫通
するように設けられた半体片取付孔35a、35aが設
けられている。
【0068】そして、周部35、35の各々の高さh3
5は、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片
4b1、4b1の各々の幅W4b1に比べやや狭い高さ
にされている。更に、この例では、周部35、35の各
々に設けられた半体片取付孔35、35の各々の近傍位
置の、V字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各
々を取り付ける位置において、底面34、34の各々の
脱落防止片33、33の各々に対向する側の表面は、そ
の一部が切り欠かれた形状となっている。且つまた、周
部35、35の各々に設けられた半体片取付孔35a、
35aの各々の近傍位置の、V字状の接触片4bの半体
片4b1、4b1の各々を取り付ける位置において、脱
落防止片33、33の各々も、その底面34、34の各
々に対向する側の表面の一部が切り欠かれた形状になっ
ている。
【0069】そして、V字状の接触片4bの半体片4b
1、4b1の各々を取り付ける位置で、底面34、34
の各々の脱落防止片33、33の各々に対向する側の切
り欠かれた形状の領域の表面S’34、S’34の各々
と、脱落防止片33、33の各々の底面34、34の各
々に対向する側の切り欠かれた形状の領域の表面S’3
3、S’33との間の間隔Wが、丁度、第1の導電端子
4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々
の幅W4b1と等しくされている(W=W4b1)。こ
れにより、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半
体片4b1、4b1の各々を、半体片取付孔35a、3
5aの各々に取り付けると、半体片4b1、4b1の各
々が、半体片取付孔35a、35aの各々に嵌合すると
ともに、底面34、34の各々の脱落防止片33、33
の各々に対向する側の表面S’34、S’34の各々
と、底面34、34の各々の脱落防止片33、33の各
々に対向する側の切り欠かれた形状の領域の表面S’3
4、S’34とにより形成される段差部D1、D1と、
脱落防止片33、33の各々の底面34、34の各々に
対向する表面S33、S33の各々と脱落防止片33、
33の各々の底面34、34の各々に対向する側の切り
欠かれた形状の領域の表面S’33、S’33とにより
形成される段差部D2、D2とが、ストッパーとなっ
て、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4
b1、4b1の各々と第2の導電端子5の2つの接触片
5b、5bの各々との接触が防止されるようにしてあ
る。
【0070】また、図4より明らかなように、このボタ
ン電池保持構造1では、第1の導電端子4のV字状の接
触片4bの半体片4b1、4b1の各々を、脱落防止片
33、33の各々で隠すようにし、第1の導電端子に、
指の爪先(指先)その他何等かのものが接触し難いよう
にしてある。また、弾性を有する係止爪32、32の各
々は、図2(b)及び図5(a)に示すように、ベース
ハウジング3の一端から電池収容穴部31の開口3aに
突出するように且つ回路基板20方向に折れ曲がり、そ
の後、ベースハウジング3方向に折れ曲がるU字形状に
設けられ、その終端部32aがベースハウジング3の面
と同じ方向を向くようにされている。
【0071】且つ、この弾性を有する係止爪32、32
の各々には、U字形状の終端部32a側には、ベースハ
ウジング3の外方へ突出するように設けられた操作突部
32b、32bが設けられている。そして、この例で
は、弾性を有する係止爪32、32の各々の操作突部3
2b、32bの各々を、図5(b)に示すように、指の
爪先(指先)等で押し操作し、係止爪32、32の各々
のU字形状の上部を押しつぶすようにすると、係止爪3
2、32の各々のU字形状の上部が弾性変形して縮む。
この状態で、ボタン電池Bの直径の小さい一方の面Ba
が、電池収容穴部31の底面34方向を向くようにして
いる場合には、図6(b)の右側の電池収容穴部31に
示すように、弾性変形して縮んだ係止爪32と脱落防止
片33の先端との間の間隔が、ボタン電池Bを、その一
方の面Baが電池収容穴部31の底板34方向を向くよ
うにして、電池収容穴部31に取り付けるようにする
と、ボタン電池Bの直径より若干大きめの間隔になるよ
うにしてあるので、弾性変形して縮んだ係止爪32と脱
落防止片33の先端との間の間隔が、ボタン電池Bの直
径より若干大きめの間隔になった時に、操作突部32b
から指の爪先(指先)等を離すと、弾性を有する係止爪
32の復元力により、図6(a)の左側の電池収容穴部
31に示すように、ボタン電池Bが電池収容穴部31内
に収容されるようにしてある。
【0072】他方、誤って、ボタン電池Bを、その他方
の面Bbが電池収容穴部31の底板34方向を向くよう
にして、電池収容穴部31に取り付けるようにすると、
図5(b)に示すように、指の爪先(指先)等で押し操
作し、係止爪32、32の各々のU字形状の上部を押し
つぶすようにしても、弾性変形して縮んだ係止爪32と
脱落防止片33の先端との間の間隔が、ボタン電池Bの
直径の大きい他方の面Baが、電池収容穴部31の底板
34方向を向いている場合には、ボタン電池Bの直径よ
り若干小さめの間隔になるようにし、ボタン電池Bが電
池収容穴部31内に収容されないようにしてある。
【0073】また、この例では、図2(b)に示すよう
に、係止爪32、32の各々のU字形状の部分の下部
を、一組の電池収容穴部31、31の各々の底板34、
34の各々に設けた係止爪収容孔34b、34bの各々
を挿通するように設けることで、一組の電池収容穴部3
1、31の各々に収容される2個のボタン電池B、Bの
各々が、一組の電池収容穴部31、31の各々に設けら
れた、弾性を有する係止爪32、32の各々と、これら
に各々対向配置される、第1の導電端子のV字状の接触
片4bの半体片4b1、4b1の各々とにより、より確
実に、狭持されるようにしてある。
【0074】尚、図1及び図2中、3bは、ベースハウ
ジング3をカバー体(図示せず。)に取り付ける際に用
いる、ボルトやネジ等の取付孔を、3cは、ベースハウ
ジング3を、テーブル等に安定して載置するためのリブ
体を、また、3dは、電池収容穴部31、31に収容さ
れるボタン電池B、Bに、手や、その他の器具が接触す
るのを防ぐために設けられたリブ体を示している。
【0075】第2の導電端子5は、ベースハウジング3
に設けられた一組の電池収容穴部31、31の各々に収
容されるボタン電池B、Bの各々の一方の面Ba、Ba
の第2の電極(負極)の各々に電気的な接触を確保する
ためのものであって、回路基板20の一組の電池収容穴
部31、31の間の位置に、直接、取り付けられるよう
になっている。
【0076】また、この例では、第2の導電端子5は、
金属で製されており、平面視した場合、コ字形状の台座
5aと、台座5aの上面に一体に形成され、一組の電池
収容穴部31、31に収容された2個のボタン電池B、
Bの各々の一方の面Ba、Baの第2の電極(負極)に
接触する2つの接触片5b、5bとを備える。そして、
2つの接触片5b、5bの各々は、台座5aの上面の起
端部から連続して、ベースハウジング3方向へ傾斜し
て、その後、回路基板20方向へ折れ曲がり、その終端
部が台座5aと遊離した、略ヘの字形状を有し、ベース
ハウジング3方向及び回路基板20方向へ弾性変形が可
能なバネ状にされている。
【0077】そして、この例では、一組の電池収容穴部
31、31の各々に設けた底板34、34の各々の接触
片挿通孔34a、34aの各々から、第2の導電端子5
の2つの接触片5b、5bの各々が突出しており、第2
の導電端子5の2つの接触片5b、5bの各々が、一組
の電池収容穴部31、31の各々に収容される2個のボ
タン電池B、Bの一方の面Ba、Baの第2の電極(負
極)の各々に電気的な接触を確保できるようにされてい
る。
【0078】尚、この台座5aは、第2の導電端子5の
バネ状にされた2つの接触片5b、5bの各々を、一組
の電池収容部31、31の各々に収容されたボタン電池
B、Bの各々の一方の面Ba、Baの第2の電極(負
極)の各々に、その復元力により、確実に、電気的な接
触を確保できる高さに調整するために設けられる部材で
ある。
【0079】また、台座5aの下部には、3本の突起5
c、5c、5cが形成されている。第1の導電端子4
は、ベースハウジング3に設けられた一組の電池収容穴
部31、31の各々に収容されるボタン電池B、Bの各
々の側周面Bc、Bcの第1の電極(正極)の各々に電
気的な接触を確保するためのものであって、回路基板2
0の一組の電池収容穴部31、31の間の位置に、直
接、取り付けられるようになっている。
【0080】この例では、第1の導電端子4は、金属で
製されており、一組の電池収容穴部31、31に収容さ
れた2個のボタン電池B、Bの各々の側周面Bc、Bc
の第1の電極(正極)の各々に接触するように設けられ
たV字状の接触片4bを有した形状となっている。第1
の導電端子4は、軸体4aと、軸体4aの上部に軸体4
aと一体に形成され、一組の電池収容穴部31、31の
双方にまたがるように設けられたV字状の接触片4bと
を備える。
【0081】より詳しく説明すると、V字状の接触片4
bの一対の半体片4b1、4b1の各々が、一組の電池
収容穴部31、31の各々に対応するように設けられて
いる。尚、この軸体4aは、第1の導電端子4のV字状
の接触片4bの一対の半体片4b1、4b1の各々が、
一組の電池収容穴部31の開口の各々に設けられた弾性
を有する係止爪32、32の各々と対向配置されるよう
に高さを調整をするための部材である。
【0082】また、V字状の接触片4bは、一組の電池
収容穴部31、31の開口3a、3aの各々に設けられ
た弾性を有する係止爪31、31の各々と対向配置さ
れ、一組の電池収容穴部31、31の各々に収容される
2個のボタン電池B、Bの双方を、弾性を有する係止爪
31、31と第1の導電端子4のV字状の接触片4bと
により挟持できるようになっている。
【0083】より詳しく説明すると、この例では、電池
収容穴部31に収容されるボタン電池Bは、第1の導電
端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1と弾性を有
する係止爪31とによって挟まれ、V字状の接触片4b
の頂点方向へ移動し、電池収容穴部31の周壁35に当
接した状態で、電池収容穴部31に第1の導電端子4の
V字状の接触片4bの半体片4b1と弾性を有する係止
爪31とによって挟持されるようになっている。
【0084】更にまた、この例では、第1の導電端子4
のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々
は、その頂角(図1及び図3に示すV字状の接触片4b
の頂角α)を開閉するように弾性変形するので、電池収
容穴部31に収容されたボタン電池Bの側周面Bcの第
1の電極(正極)と第1の導電端子4のV字状の接触片
4bとの電気的な接触が、弾性を有する係止爪32に復
元力と弾性を有する第1の導電端子4のV字状の接触片
4bの半体片4b1の復元力との協働によりなされるの
で、ボタン電池Bの側周面Bcの第1の電極(正極)と
第1の導電端子4のV字状の接触片4bとの電気的な接
触が、より確実に行われるようになっている。
【0085】より詳しく説明すると、この例では、第1
の導電端子4のV字状の接触片4bは、一組の電池収容
穴部31、31の各々に、ボタン電池B、Bが収容さ
れ、V字状の接触片4bが、ボタン電池B、Bの各々の
側周面Bc、Bcに、物理的、電気的に接触した際に、
V字状の接触片4bの頂角αが、一組の電池収容穴部3
1、31の各々に、ボタン電池B、Bが収容されていな
い時に比べ、やや広がるように調整されており、一組の
電池収容穴部31、31の各々に、ボタン電池B、Bが
収容された際には、V字状の接触片4bが、その頂角
を、一の電池収容穴部31、31の各々に、ボタン電池
B、Bが収容されていない時の状態に戻ろうとする復元
力が発生するようにしてある。
【0086】更に、軸体4aの下部には、3本の突起4
c、4c、4cが形成されている。また、回路基板20
の所定の位置には、回路基板20に第1の導電端子4を
取り付けるために、第1の導電端子4の3本の突起4
c、4c、4cに対応するように、3個の取付孔20
a、20a、20aと、回路基板20に第2の導電端子
5を取り付けるために、第2の導電端子5の3本の突起
5c、5c、5cに対応するように、3個のスリット状
の取付孔20b、20b、20bとが形成されている。
【0087】このボタン電池保持構造1を組み立てる際
には、まず、第1の導電端子4の3本の突起4c、4
c、4cの各々を回路基板20に設けられた3個の取付
孔20a、20a、20aの各々に入れ、また、第2の
導電端子5の3本の突起5c、5c、5cの各々を回路
基板20に設けられた3個のスリット状の取付孔20
b、20b、20bの各々に入れるとともに、半田付け
等の手段を用いて、回路基板20のプリント配線に、第
1の導電端子4及び第2の導電端子5を物理的、電気的
に取り付ける。
【0088】次いで、通常の電子機器を組み立てる方法
に従って、回路基板20を、ベースハウジング3とカバ
ー体(図示せず)とにより構成されるハウジングで覆う
だけで、第1の導電端子4と第2の導電端子5とが、一
組に電池収容穴部31、31の各々内に現れ、ボタン電
池保持構造1が組み立てられる。そして、ボタン電池
B、Bをボタン電池保持構造1の電池収容穴部31、3
1の各々に収容する際には、図6(a)の右側の電池収
容穴部31に収容さるボタン電池Bの収容状態及び図6
(b)に示すように、電池収容穴部31の開口3aか
ら、ボタン電池Bを、ボタン電池Bの一方の面Baが、
電池収容穴部31の底面34方向を向くようにして、電
池収容穴部31の脱落防止片33が設けられた側に斜め
に差し込むとともに、弾性を有する係止爪32の操作突
部32bを指の爪先(指先)で、係止爪32のU字形状
をした部分の上側が押しつぶされるように押圧する。す
ると、この状態では、直径の小さい一方の面Baが、電
池収容穴部31の底面34方向を向くようにされてい
て、弾性変形して縮んだ係止爪32と脱落防止片33の
先端との間の間隔が、ボタン電池Bの直径より若干大き
めの間隔になるようにしてあるので、ボタン電池Bの角
部(図5(a)に示すボタン電池Bの角部Bd)が、係
止爪32のU字形状をした部分の後段部の外壁と終端部
の裏面とにより形成される角部(図5(a)に示す係止
爪32の角部32c)に嵌合した時点で、操作突部32
bから指の爪先(指先)を離すと、係止爪32の復元力
により、ボタン電池Bの角部Bdが、係止爪32のU字
形状をした部分の後段部の外壁と終端部32aの裏面と
により形成される角部32cとの嵌合状態を維持した状
態で、第2の導電端子5の接触片5bの弾力に抗して降
下し、且つ、ボタン電池Bが、脱落防止片33より降下
した時に、弾性を有する係止爪32の復元力により、ボ
タン電池Bが、第1の導電端子4のV字状の接触片4a
に押し付けられ、ボタン電池Bが、弾性を有する係止爪
32と第1の導電端子4のV字状の接触片4aとにより
挟持され、ボタン電池Bが物理的に電池収容穴部31内
に安定して保持され、これと同時に、ボタン電池Bの側
周面Bcの第1の電極(正極)と、第1の導電端子4と
の安定した電気的な接触が確保される(図6(a)の左
側の電池収容穴部31に収容されているボタン電池Bの
状態及び図6(c)を参照)。
【0089】且つ、第2の導電端子5のバネ状の接触片
5b、5bの復元力により、ボタン電池Bが、脱落防止
片33及び係止爪32の終端部の裏面と、第2の導電端
子5のバネ状の接触片5bとにより挟持され、ボタン電
池Bが物理的に電池収容穴部31内に安定して保持さ
れ、これと同時に、ボタン電池Bの一方の面Baの第2
の電極(負極)と、第2の導電端子5との安定した電気
的な接触が確保される。
【0090】また、ボタン電池保持構造1の電池収容穴
部31内に収容されたボタン電池Bを取り出す際には、
上記と逆の手順に従って、まず、弾性を有する係止爪3
2の操作突部32bを指の爪先(指先)で、係止爪32
のU字形状をした部分の上側が押しつぶされるように押
圧し、ボタン電池Bの角部Bdと、係止爪32のU字形
状をした部分の後段部の外壁と終端部の裏面とにより形
成される角部32cとの嵌合を解除すると、第2の導電
端子5の弾性を有する接触片5bの復元力により、ボタ
ン電池Bが、電池収容穴部31外へと勝手に排出されて
くるので、電池収容穴部31外へ排出されてきたボタン
電池Bを指先で掴んで取り出すようにする。
【0091】このボタン電池保持構造1では、電池収容
穴部31内に収容されるボタン電池Bは、弾性を有する
係止爪32と第1の導電端子4のV字状の接触片4aと
の挟持と、脱落防止片33及び係止爪32の終端部の裏
面と、第2の導電端子5のバネ状の接触片5bとの挟持
とにより、電池収容穴部31内にしっかりと保持される
ので、ボタン電池Bを固定するための蓋体を設ける必要
が無い。
【0092】また、電子回路部品が実装された回路基板
20を覆うハウジングのベースハウジング3を、ボタン
電池保持構造1として利用しているので、従来のボタン
電池保持構造201では必須の構成部材であった専用の
ホルダー本体211が不要となるため、ボタン電池保持
構造1の構成を簡単化できる。また、回路基板20をハ
ウジング3に収容する工程で、ボタン電池保持構造1が
組み立てられるので、このボタン電池保持構造1を採用
すれば、電子機器の組立が容易となる。
【0093】また、このボタン電池保持構造1では、弾
性を有する係止爪32の押しつぶし操作だけで、ボタン
電池Bの交換ができるので、ボタン電池Bの交換が容易
に行えるという効果もある。且つ、ボタン電池Bを交換
するときに、第1の導電端子4のみを弾性変形させるの
ではなく、弾性を有する係止爪32をも弾性変形させる
ようにしているので、ボタン電池Bを交換しても、第1
の導電端子4が金属疲労を起こしてへたってしまうとい
った事態が起き難い。
【0094】したがって、このボタン電池保持構造1
は、ボタン電池Bを交換する度に、第1の導電端子20
4に、ボタン電池Bを押しつけるようにされている、ボ
タン電池保持構造201に比べ、耐久性が優れている。
更にまた、弾性を有する係止爪32等の構成部材は、い
ずれも、モールド等により簡単にベースハウジング3に
一体成形できるので、鋳型さえ作れば、後は、同じ形状
のベースハウジング3を大量生産できるため、ボタン電
池保持構造1を製造する際に発生する製造コストを低く
抑えることができる。
【0095】また、第1の導電端子4及び第2の導電端
子5をともに、電子回路部品が実装される回路基板20
に直接取り付けるだけでよい構成とし、回路基板20に
実装される電子部品との電気的な接続も容易に行えるよ
うにしているため、このボタン電池保持構造1を採用す
れば、電子機器の組立てが容易に行える。また、電池収
容穴部31の開口3aに、弾性を有する係止爪32を設
けた側と反対側に、更に、脱落防止片33を、電池収容
穴部31の開口3aに突設するように設けたので、電池
収容穴部31に収容されるボタン電池Bが、弾性を有す
る係止爪32と第1の導電端子4との挟持の他に、脱落
防止片33によっても、電池収容穴部31の開口3aか
ら抜け落ちることが防止される。これにより、電池収容
穴部31内にボタン電池Bを安定して保持することがで
きる。
【0096】また、第2の導電端子5を、ベースハウジ
ング3方向及び回路基板20方向へ弾性変形が可能なバ
ネ状にしているので、第2の導電端子5の復元力によ
り、ボタン電池Bの一方の面Baの第2の電極(負極)
と第2の導電端子5とのより確実な電気的な接触を確保
できる。また、脱落防止片33を、電池収容穴部31に
形成した開口3aに面一になるように一体形成したの
で、電池収容穴部31の上面のスペースを有効利用でき
るとともに、ベースハウジング3の上面の脱落防止片3
3を設けた位置に、余分な段部や出張りがないので、見
た目がスマートで美しい。
【0097】また、弾性を有する係止爪32を、ベース
ハウジング3の一端から電池収容穴部31の開口3aに
突出するように且つ回路基板20方向にU字形状に設
け、その終端部32aがベースハウジング3の面と同じ
方向を向くようにし、且つ、係止爪32のU字形状にさ
れた部分のベースハウジング3の面と同じ方向を向くよ
うにされた終端部32a側に、ベースハウジング3の外
方へ突出するように設けられた操作突部32bを有する
形状としたので、操作突部32bを指の爪先(指先)で
押し操作がしやすい。また、操作突部32bを指の爪先
(指先)で押し操作するだけで、係止爪32のU字形状
をした部分の上側が押しつぶされるようにすることがで
きるので、ボタン電池Bの交換を容易に行える。
【0098】また、電池収容穴部31に収容されたボタ
ン電池Bの電池収容穴部31の開口3aからの抜け落ち
が、係止爪32の終端部32aの裏面によっても阻止さ
れるので、電池収容穴部31内にボタン電池Bをより安
定して保持することができる。且つ、この例では、1個
の第1の導電端子4と、1個の第2の導電端子5とを用
いて、2個のボタン電池B、Bを並列に接続してボタン
電池保持構造1に保持できるようにしているので、2個
のボタン電池B、Bを並列に接続して収容する際に、2
個の第1の導電端子204と、2個の第2の導電端子2
05とを必要とする、従来のボタン電池保持構造201
に比べ、構造を簡単化でき、且つ、これにより、ボタン
電池保持構造の組立てが容易となるという効果もある。
【0099】更に、この例では、第1の導電端子4のV
字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を脱落
防止片33、33で隠すようにしているので、第1の導
電端子4に、指の爪先(指先)や、その他何等かのもの
が接触し難い。これにより、第1の導電端子4が劣化す
るのが防止される。また、第2の導電端子5のバネ状の
接触片5b、5bの各々を、図3に示すように、一組の
電池収容部31、31の各々に、一組の電池収容部3
1、31の各々が互いに近接する位置に設けるようにし
ているので、第2の導電端子5を小さくできるという効
果や、第2の導電端子5の電気的な抵抗を小さくできる
という効果もある。
【0100】更に、脱落防止片33、33の各々は、一
組の電池収容穴部31、31の各々の弾性を有する係止
爪32、32が設けられた側と反対側に、併設された一
組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの互いに
遠い側にのみ形成し、第2の導電端子5のバネ状の接触
片5b、5bの各々と同じ側には、脱落防止片33、3
3の各々を設けていないので、弾性を有する係止片3
2、32の各々を押しつぶして、弾性を有する係止片3
2、32の終端部32a、32aの各々とボタン電池
B、Bの各々との嵌合を解除すれば、第2の導電端子5
のバネ状の接触片5b、5bの各々の復元力、並びに、
第2の導電端子5のV字状の接触片の復元力によって、
一組の電池収容部31、31の各々に収容されているボ
タン電池B、Bが、電池収容部31、31の各々の脱落
防止片33、33が設けられていない部分から、勝手に
排出されるので、ボタン電池B、Bの交換が容易に行え
るという効果もある。
【0101】更に、脱落防止片33、33の各々は、一
組の電池収容穴部31、31の各々の弾性を有する係止
爪32、32が設けられた側と反対側に、併設された一
組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの互いに
遠い側にのみ形成し、電池収容穴部31、31の各々に
ボタン電池B、Bの各々を収容する際に、脱落防止片3
3、33の設けられていない部分から、ボタン電池B、
Bの各々を電池収容穴部31、31の各々に収容するよ
うにすれば、電池収容穴部31、31の各々にボタン電
池B、Bの各々を収容しやすい構成にしているので、こ
れにより、2個のボタン電池B、Bが、第1の導電端子
4のV字状の接触片の内側に必ず位置するように収容さ
れる。
【0102】また、第1の導電端子4には、第1の導電
端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の
各々が、一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3
aの各々に設けられた弾性を有する係止爪32、32の
各々と対向配置されるようにするための高さ調整をする
軸体4aを設けているので、ベースハウジング3と回路
基板20との距離にかかわらず、第1の導電端子4のV
字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を、一
組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの各々に
設けられた弾性を有する係止爪32、32の各々に対向
する位置に配置できる。
【0103】また、この例では、ボタン電池Bの一方の
面Baが、電池収容穴部31の底面34方向を向いてい
る場合にのみ、ボタン電池Bが、電池収容穴部31に収
容されるようにしているので、ボタン電池Bを、誤っ
て、第1の電極(正極)と第2の電極(負極)とを逆に
して、電池収容穴部31に入れてしまうということがな
い。
【0104】更にまた、このボタン電池保持構造1で
は、ボタン電池保持構造1に、回路基板20を収容する
ベースハウジング3を利用しているので、このボタン電
池保持構造1を採用した電子機器では、ボタン電池保持
構造1が、電子機器の裏面側に形成されることになる。
このため、ボタン電池保持構造1が、電子機器の操作ス
イッチ等が設けられるカバー体(図示せず。)側に露呈
しないため、外観がすっきりし、且つ、カバー体側を有
効利用できる。
【0105】また、通常の電子機器では、ハウジング内
に収容されている回路基板には、カバー体(図示せ
ず。)に対向する側の表面に電子機器を制御する電子部
品が実装され、ベースハウジング3に対向する側の表面
には、電子機器を制御する電子部品があまり実装されて
いない場合が多い。したがって、このボタン電池保持構
造1のように、ボタン電池保持構造に、ベースハウジン
グ3を利用すするようにすれば、回路基板20の、電子
機器を制御する電子部品があまり実装されていないベー
スハウジング3に対向する表面に、第1の導電端子4と
第2の導電端子5を取り付ける構造となるので、回路基
板20の有効利用、及び、ベースハウジング3と回路基
板20との間に形成される空間の有効利用を図ることが
できる。
【0106】更に、このボタン電池保持構造1は、種々
の電子機器を組み立てる際、即ち、電子部品が実装され
た回路基板20を、ベースハウジング3とカバー体(図
示せず。)とで構成されるハウジング内に収容する組立
工程で、同時に組立てられるため、組立の手間がかから
ないという利点があるので、種々の電子機器、例えば、
ワイヤレス送信器のボタン電池保持構造として、好適に
用いることができる。
【0107】このようなワイヤレス送信器としては、用
途面からは、例えば、病院、住宅等用のワイヤレスコー
ルシステム用のワイヤレス送信器や、携帯電話や、種々
の制御機器を制御するワイヤレスリモコン操作器等をそ
の好適な例として挙げることができる。また、機能・構
造面からは、ベースハウジングに取り付けるカバー体
に、例えば、押釦操作部を形成したフィルムシートが貼
着されたものや、押釦操作部を形成したプラスチックプ
レートが取り付けられたものを挙げることができる。こ
のようなワイヤレス送信器としては、例えば、押釦操作
部を操作すると、ベースハウジングとカバー体とにより
構成されるハウジング内に収容される回路基板に実装さ
れた電子部品がプリント配線されて構成される制御回路
中に含まれるスイッチ素子がオン・オフし、赤外線や超
音波等の制御信号をワイヤレス送信器が制御する機器に
発信できるようにされたもの等を挙げることができる。
【0108】尚、この発明の実施の形態では、2個のボ
タン電池B、Bを並列に接続して収容保持するボタン電
池保持構造1について説明したが、これは、単に、本発
明を説明するために用いたものであって、本発明を、2
個のボタン電池B、Bを並列に接続して収容保持するボ
タン電池保持構造に限定するものではない。本発明は、
1個のボタン電池B、Bを並列に接続して収容保持する
ボタン電池保持構造であってもよく、この場合、ボタン
電池保持構造は、弾性を有する係止爪と第1の導電端子
とを対向させて配置することによって、電池収容穴部に
収容されたボタン電池が弾性を有する係止爪と第1の導
電端子とにより挟持する構造となっていれば良いことは
言うまでもない。また、この場合の第1の導電端子は、
電池収容穴部の弾性を有する係止爪の設けられた側の反
対側に設けられておればよく、V字状の接触片を有して
いる必要はなく、第1の導電端子は、板状であっても、
また、ボタン電池Bの側周面の形状にあうように彎曲し
ていてもよい。また、第2の導電端子5の形状も、ベー
スハウジング3方向及び回路基板20方向へ弾性変形が
可能なバネ状にされていれば良く、板バネ形状等の種々
の形状とすることができる。
【0109】また、この発明の実施の形態では、電池収
容穴部31が底板34を有する例について説明したが、
これは、単に、好ましい例を示したに過ぎず、電池収容
穴部31は、ベースハウジング3を貫通するように設け
られていてもよい。また、この発明の実施の形態では、
ベースハウジング3を利用したボタン電池保持構造1に
ついて説明したが、これについても、単に、好ましい例
を示したに過ぎず、本発明に係るボタン電池保持構造
は、カバー体を利用したボタン電池保持構造であっても
よい。
【0110】更に、図1に示す、凹部Eに、凹部Eを覆
う蓋体(図示せず。)を設けるようにしてもよいこと
は、言うまでもない。
【0111】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に記載のボタン電池保持構造では、ボタン電池保持構造
の部材として、ハウジングを利用し、構成部材の数を少
なくしているので、ボタン電池保持構造を簡単化でき
る。また、ハウジングに、前記電池収容穴部に収容され
るボタン電池を保持する構造を一体成形しているので、
ボタン電池を固定するための蓋体を、敢えて、ハウジン
グと別体に設けなくても、電池収容穴部に収容されたボ
タン電池が抜け落ちない。
【0112】請求項2に記載のボタン電池保持構造で
は、回路基板をハウジングに収容する工程で、ボタン電
池保持構造が組み立てられるので、このボタン電池保持
構造を採用すれば、電子機器の組立が容易となる。更
に、第1、第2の導電端子をともに回路基板に取り付け
る構成としているので、回路基板に実装される電子部品
との電気的な接続も容易に行えるため、このボタン電池
保持構造を採用すれば、電子機器の組立てが容易に行え
る。
【0113】請求項3に記載のボタン電池保持構造で
は、電池収容穴部に収容されるボタン電池を保持する構
造をハウジングに一体に設けた構造としたので、モール
ド等により、ハウジングと一体に電池収容穴部に収容さ
れるボタン電池を保持する構造を形成できるので、製造
が容易であり、且つ、電池収容穴部に収容されるボタン
電池を保持する構造を、弾性を有する係止爪としている
ので、係止爪の弾性力を利用して、電池収容穴部に収容
されるボタン電池を電池収容穴部に容易に保持できる。
【0114】請求項4に記載のボタン電池保持構造で
は、電池収容穴部に収容されたボタン電池を、弾性を有
する係止爪と第1の導電端子とにより挟持する構造とし
たので、蓋体を敢えて設けなくても、電池収容穴部に収
容されたボタン電池が、電池収容穴部外へ抜け落ちるこ
とがない。また、ボタン電池を交換するときに、第1の
導電端子のみを弾性変形させるのではなく、弾性を有す
る係止爪をも弾性変形させるようにしているので、ボタ
ン電池を交換しても、第1の導電端子が金属疲労を起こ
してへたってしまうといった事態が起き難い。
【0115】請求項5に記載のボタン電池保持構造で
は、脱落防止片を設けているので、電池収容穴部に収容
されるボタン電池が、弾性を有する係止爪と第1の導電
端子との挟持の他に、この脱落防止片によっても、電池
収容穴部の開口から抜け落ちることが防止される。請求
項6に記載のボタン電池保持構造では、脱落防止片が、
電池収容穴部に形成した開口に面一になるように一体形
成されているので、電池収容穴部の上面のスペースを有
効利用できるとともに、ハウジングの上面の脱落防止片
を設けた位置に、余分な段部や出張りがないので、見た
目がスマートで美しい。
【0116】請求項7に記載のボタン電池保持構造で
は、第1の導電端子を脱落防止片で隠すようにしている
ので、外観がスマートである。且つ、第1の導電端子
に、指の爪先(指先)その他何等かのものが接触し難い
ようにしているので、第1の導電端子が劣化し難い。請
求項8に記載のボタン電池保持構造では、第2の導電端
子を、バネ状にしているので、第2の導電端子の復元力
により、ボタン電池の一方の面の第2の電極と第2の導
電端子とのより確実な電気的な接触を確保できる。
【0117】請求項9に記載のボタン電池保持構造で
は、第1の導電端子を、弾性を有する係止爪と対向配置
されるようにするための高さ調整をする軸体を設けてい
るので、ハウジングと回路基板との距離にかかわらず、
第1の導電端子と弾性を有する係止爪とを対向する位置
に配置できる。請求項10に記載のボタン電池保持構造
では、ストッパーにより、第1の導電端子と第2の導電
端子との接触が防止されるので、第1の導電端子と第2
の導電端子とが短絡しない。
【0118】請求項11に記載のボタン電池保持構造で
は、ボタン電池保持構造の部材として、ハウジングを利
用し、構成部材の数を少なくしているので、簡単な構造
で、2個のボタン電池を一組の電池収容穴部の各々に保
持できる。する請求項12に記載のボタン電池保持構造
では、回路基板をハウジングに収容する工程で、ボタン
電池保持構造が組み立てられるので、このボタン電池保
持構造を採用すれば、電子機器の組立が容易となる。更
に、第1、第2の導電端子をともに回路基板に取り付け
る構成としているので、回路基板に実装される電子部品
との電気的な接続も容易に行えるため、このボタン電池
保持構造を採用すれば、電子機器の組立てが容易に行え
る。更に、第2の導電端子を、一組の電池収容穴部に収
容された2個のボタン電池の各々の第2の電極に接触す
る2つの接触片を設けた構造にし、第1の導電端子を、
一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン電池の第
1の電極の双方に接触するように設けられたV字状の接
触片を有した構造とし、2個のボタン電池を並列に接続
して収容する際に、1個の第1の導電端子と、1個の第
2の導電端子とを用いればよいので、ボタン電池保持構
造の組立てが容易に行える。
【0119】請求項13に記載のボタン電池保持構造で
は、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個の
ボタン電池を保持する構造を、ハウジングに一体に設け
た構造としたので、モールド等により、ハウジングと一
体に一組の電池収容穴部の各々にボタン電池を保持する
構造を形成できるので、製造が容易であり、且つ、一組
の電電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン
電池を保持する構造を、弾性を有する係止爪としている
ので、係止爪の弾性力を利用して、一組の電池収容穴部
の各々に収容される合計2個のボタン電池の各々を一組
の電池収容穴部の各々に容易に保持できる。
【0120】請求項14に記載のボタン電池保持構造で
は、第1の導電端子をV字状の接触片を有した形状と
し、V字状の接触片がバネ性を持たせているので、2個
のボタン電池の第1の電極の双方への電気的な接触を確
保することができる。請求項15に記載のボタン電池保
持構造では、ボタン電池を交換するときに、第1の導電
端子のみを弾性変形させるのではなく、弾性を有する係
止爪をも弾性変形させるようにしているので、ボタン電
池を交換しても、第1の導電端子が金属疲労を起こして
へたってしまうといった事態が起き難く、弾性を有する
係止爪の押しつぶし操作だけで、ボタン電池の交換がで
きるので、ボタン電池の交換が容易に行える。更に、第
2の導電端子を、一組の電池収容穴部に収容された2個
のボタン電池の各々の第2の電極に接触する2つの接触
片を設けた構造にし、第1の導電端子を、一組の電池収
容穴部に収容された2個のボタン電池の第1の電極の双
方に接触するように設けられたV字状の接触片を有した
構造とし、2個のボタン電池を並列に接続して収容する
際に、1個の第1の導電端子と、1個の第2の導電端子
とを用いればよいので、ボタン電池保持構造の組立てが
容易に行える。
【0121】請求項16に記載のボタン電池保持構造で
は、第1の導電端子には、第1の導電端子のV字状の接
触片が一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾
性を有する係止爪と対向配置されるようにするための高
さ調整をする軸体を設けているので、ハウジングと回路
基板との距離にかかわらず、第1の導電端子のV字状の
接触片を一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた
弾性を有する係止爪に対向する位置に配置できる。
【0122】請求項17に記載のボタン電池保持構造で
は、更に、脱落防止片を、電池収容穴部の開口に突設す
るように設けたので、一組の電池収容穴部の各々に収容
される2個のボタン電池の各々が、弾性を有する係止爪
と第1の導電端子のV字状の接触片の半体片のとの挟持
の他に、この脱落防止片によっても、電池収容穴部の開
口から抜け落ちることが防止される。
【0123】請求項18に記載のボタン電池保持構造で
は、脱落防止片が、一組の電池収容穴部の各々に形成し
た開口に面一になるように一体形成されているので、一
組の電池収容穴部の各々の上面のスペースを有効利用で
きるとともに、ハウジングの上面の脱落防止片を設けた
位置に、余分な段部や出張りがないので、見た目がスマ
ートで美しい。
【0124】請求項19に記載のボタン電池保持構造で
は、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々を
脱落防止片で隠すようにしているので、外観がスマート
である。且つ、第1の導電端子に、指の爪先(指先)そ
の他何等かのものが接触し難いので、第1の導電端子の
V字状の接触片が劣化し難い。請求項20に記載のボタ
ン電池保持構造では、第2の導電端子が、一組の電池収
容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の第2
の電極の各々に接触する2つの接触片を設け、回路基板
に第2の導電端子を一個取り付けるだけで、2個のボタ
ン電池の第2の電極の各々に電気的な接触を確保できる
ようにしているので、構成を簡単化できるとともに、ボ
タン電池保持構造の組立てが容易となる。
【0125】請求項21に記載のボタン電池保持構造で
は、第2の導電端子の2つの接触片の各々を、バネ状に
しているので、第2の導電端子の2つの接触片の各々の
復元力により、一組の電池収容穴部の各々に収容される
2個のボタン電池の各々の一方の面の第2の電極と第2
の導電端子2つの接触片の各々との、より確実な電気的
な接触を確保できる。また、ボタン電池を取り出す際に
は、第2の導電端子の2つの接触片の復元力により、電
池収容穴部から、ボタン電池が排出されるので、ボタン
電池の交換が容易に行える。
【0126】請求項22に記載のボタン電池保持構造で
は、2つの接触片の各々を、一組のボタン電池収容部の
各々の、一組のボタン電池収容部が互いに近接する側に
設けているので、第2の導電端子を小型化できる。請求
項23に記載のボタン電池保持構造では、ストッパーに
より、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々
と第2の導電端子の2つの接触片の各々との接触が防止
されるので、第1の導電端子と第2の導電端子とが短絡
しない。
【0127】請求項24に記載のボタン電池保持構造で
は、弾性を有する係止爪を、ハウジングの一端から電池
収容穴部の開口に突出するように且つ回路基板方向にU
字形状に設け、その終端部がハウジングの面と同じ方向
を向くようにした形状とし、係止爪を弾性変形させる
と、係止爪のU字形状をした部分の上側が押しつぶされ
た形状にすることができるようにしているので、これに
より、電池収容穴部の間隔を広げることで、ボタン電池
の交換を容易に行える。また、電池収容穴部に収容され
たボタン電池の電池収容穴部の開口からの抜け落ちが、
係止爪のハウジングの面と同じ方向を向くようにされた
終端部の裏面によっても阻止されるので、電池収容穴部
内にボタン電池をより安定して保持することができる。
【0128】請求項25に記載のボタン電池保持構造で
は、弾性を有する係止爪に、更に、ハウジングの外方へ
突出するように、操作突部を設けたので、指の爪先(指
先)等で、操作突部を押し操作しやすく、また、操作突
部を指の爪先(指先)等で押し操作するだけで、係止爪
のU字形状をした部分の上側が押しつぶされた形状にす
ることができるので、これにより、電池収容穴部の間隔
を広げることで、ボタン電池の交換を容易に行える。
【0129】請求項26に記載のボタン電池保持構造で
は、ボタン電池保持構造に、回路基板を収容するベース
ハウジングを利用しているので、電子機器を組み立てる
工程、即ち、電子部品が実装された回路基板を、ベース
ハウジングとカバー体とで構成されるハウジング内に収
容する組立工程で、同時に組立てられ、組立の手間がか
からないという利点があるので、種々の電子機器、例え
ば、ワイヤレス送信器のボタン電池保持構造として、好
適に用いることができる。また、このボタン電池保持構
造を採用した電子機器では、ボタン電池保持構造が、電
子機器の裏面側に形成されるため、ボタン電池保持構造
が、電子機器の操作スイッチ等が設けられるカバー体側
に露呈しないため、外観がすっきりし、且つ、カバー体
側を有効利用できる。
【0130】請求項27に記載のワイヤレス送信器で
は、ボタン電池保持構造に、回路基板を収容するベース
ハウジングを利用しているので、このボタン電池保持構
造を採用した電子機器では、ボタン電池保持構造が、電
子機器の裏面側に形成されるため、ボタン電池保持構造
が、電子機器の操作スイッチ等が設けられるカバー体側
に露呈しないため、外観がすっきりし、且つ、カバー体
側を有効利用できる。また、通常の電子機器では、ハウ
ジング内に収容されている回路基板には、カバー体に対
向する側の表面に電子機器を制御する電子部品が実装さ
れ、ベースハウジングに対向する側の表面には、電子機
器を制御する電子部品があまり実装されていない場合が
多い。したがって、ボタン電池保持構造に、ベースハウ
ジングを利用すれば、回路基板のベースハウジングに対
向する表面に、第1、第2の導電端子を取り付ける構造
となるので、回路基板の有効利用、及び、ベースハウジ
ングと回路基板との間に形成される空間の有効利用を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボタン電池保持構造の一例を概略
的に示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係るボタン電池保持構造の一例を概略
的に示す構成図であり、図2(a)は、図1に示すボタ
ン電池保持構造をベースハウジングの外側から見た平面
図を、図2(b)は、図2(a)中に示すI−I線に従
う概略的な縦断面図を、図2(c)は、図2(a)中に
示すII−II線に従う概略的な横断面図を、また、図2
(d)は、図2(a)中に示すIII−III線に従う概略的
な横断面図を、各々、示している。
【図3】本発明に係るボタン電池保持構造の一例を、回
路基板と、回路基板に取り付けられる第1の導電端子と
第2の導電端子とを中心に示す、概略的な平面図であ
る。
【図4】本発明に係るボタン電池保持構造の一例を、電
池収容穴部の第1の導電端子を取り付ける部分を中心に
説明する説明図でわり、図4(a)は、その概略的な斜
視図を示しており、また、図4(b)は、図4(a)
中、IV−IV線にしたがう概略的な断面図である。
【図5】本発明に係るボタン電池保持構造の、弾性を有
する係止爪の形状を拡大して概略的に示す断面図であ
る。
【図6】本発明に係るボタン電池保持構造の電池収容穴
部に収容されるボタン電池の状態を模式的に説明する説
明図であり、図6(a)は、ベースハウジングの外側か
ら見た平面図を示しており、図6(a)中、右側の電池
収容穴部には、電池収容穴部に収容される途中のボタン
電池の状態が模式的に示されており、左側の電池収容穴
部には、電池収容穴部に収容されたボタン電池の状態が
模式的に示されており、図6(b)は、電池収容穴部3
1に収容される途中のボタン電池Bの状態を模式的に説
明する断面図であり、図6(a)中、V−V線にしたが
う断面図を、また、図6(c)は、電池収容穴部31に
収容されたボタン電池Bの状態を模式的に説明する断面
図であり、図6(a)中、VI−VI線にしたがう断面
図を、各々、示している。
【図7】ボタン電池の構成を概略的に示す斜視図であ
る。
【図8】従来の電子機器に採用されている、ボタン電池
を固定する蓋体を備えるボタン電池保持構造を概略的に
示す構成図である。
【図9】従来のボタン電池保持構造の他例を概略的に示
す構成図であり、図8(a)は、従来のボタン電池保持
構造の他例を概略的に示す平面図であり、また、図8
(b)は、従来のボタン電池保持構造の他例の一部を切
断して概略的に示す分解斜視図である。
【図10】従来のボタン電池保持構造の他例に用いられ
る第1の導電端子及び第2の導電端子の形状を概略的に
説明する説明図であり、図10(a)は、第1の導電端
子を概略的に示す斜視図を、また、図10(b)は、第
1の導電端子を概略的に示す斜視図を、各々、示してい
る。
【図11】従来のボタン電池保持構造の他例にボタン電
池を収容する工程を模式的に説明する説明図である。
【符号の説明】
1 ボタン電池保持構造 3 ベースハウジング 3a 開口 4 第1の導電端子 4a 軸体 4b V字状の接触片 4c 突起 5 第2の導電端子 5a 台座 5b 接触片 5c 突起 20 回路基板 20a 取付孔 20b スリット状の取付孔 31 電池収容穴部 32 弾性を有する係止爪 32a 係止爪の終端部 32b 操作突部 33 脱落防止片 B ボタン電池 Ba ボタン電池の一方の面(第2の電極(負極)) Bb ボタン電池の他方の面(第1の電極(正極)) Bc ボタン電池の側周面(第1の電極(正極))

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路基板を収容するハウジングを利用した
    ボタン電池保持構造であって、 前記ハウジングに、ボタン電池を出し入れする開口を有
    した電池収容穴部を一体成形するとともに、 前記ハウジングに、前記電池収容穴部に収容されるボタ
    ン電池を保持する構造を一体成形した、ボタン電池保持
    構造。
  2. 【請求項2】前記回路基板に、前記電池収容穴部に収容
    されるボタン電池の第1の電極、第2の電極の各々に電
    気的に接触する第1、第2の導電端子を取り付け、且
    つ、 前記回路基板を前記ハウジングに収容すると、前記第
    1、第2の導電端子が、前記電池収容穴部内に現れるよ
    うにした、請求項1に記載のボタン電池保持構造。
  3. 【請求項3】前記電池収容穴部に収容されるボタン電池
    を保持する構造が、 前記電池収容穴部の開口に、弾性を有する係止爪を前記
    ハウジングに一体に設けた構造となっている、請求項1
    又は請求項2に記載のボタン電池保持構造。
  4. 【請求項4】前記弾性を有する係止爪と前記第1の導電
    端子とを対向させて配置することによって、前記電池収
    容穴部に収容されたボタン電池を、前記弾性を有する係
    止爪と前記第1の導電端子とにより挟持する構造とし
    た、請求項3に記載のボタン電池保持構造。
  5. 【請求項5】前記電池収容穴部の開口に、前記弾性を有
    する係止爪を設けた側と反対側に、更に、脱落防止片
    を、前記電池収容穴部の開口に突設するように設けた、
    請求項3又は請求項4に記載のボタン電池保持構造。
  6. 【請求項6】前記脱落防止片は、前記電池収容穴部に形
    成した開口に面一になるように一体形成されている、請
    求項5に記載のボタン電池保持構造。
  7. 【請求項7】前記脱落防止片は、前記第1の導電端子を
    隠すように設けられている、請求項5又は請求項6に記
    載のボタン電池保持構造。
  8. 【請求項8】前記第2の導電端子が、バネ状にされてい
    る、請求項2〜7のいずれかに記載のボタン電池保持構
    造。
  9. 【請求項9】前記第1の導電端子には、前記弾性を有す
    る係止爪と対向配置されるようにするための高さ調整を
    する軸体が設けられている、請求項3〜8のいずれかに
    記載のボタン電池保持構造。
  10. 【請求項10】前記電池収容穴部の前記弾性を有する係
    止爪を設けた側と反対側の周部に第1の導電端子の取付
    孔を形成し、且つ、 前記電池収容穴部の底面の第1の導電端子の取付孔の近
    傍位置に、前記第1の導電端子が前記第2の導電端子に
    接触するのを防止するためのストッパーを、前記ハウジ
    ングと一体に設けた、請求項3〜9のいずれかに記載の
    ボタン電池保持構造。
  11. 【請求項11】回路基板を収容するハウジングを利用し
    たボタン電池保持構造であって、 前記ハウジングに、2個のボタン電池の各々を出し入れ
    する開口を、それぞれに形成した一組の電池収容穴部を
    並設するように、前記ハウジングに一体成形するととも
    に、 前記ハウジングに、前記一組の電池収容穴部の各々に収
    容される合計2個のボタン電池を保持する構造を一体成
    形した、ボタン電池保持構造。
  12. 【請求項12】前記回路基板の、前記一組の電池収容穴
    部の間の位置に、前記一組の電池収容穴部の双方にまた
    がるように、第1、第2の導電端子を取り付け、 前記回路基板を前記ハウジングに収容すると、前記第1
    の導電端子が、前記一組の電池収容穴部の各々に収容さ
    れる合計2個の電池の双方の第1の電極に接触し、前記
    第2の導電端子が、前記一組の電池収容穴部の各々に収
    容される合計2個の電池の双方の第2の電極に接触する
    ように、 前記第1の導電端子と前記第2の導電端子とが、各々、
    一組の電池収容穴部の各々内に現れるようにした、請求
    項11に記載のボタン電池保持構造。
  13. 【請求項13】前記一組の電池収容穴部の各々に収容さ
    れる合計2個のボタン電池を保持する構造が、 前記一組の電池収容穴部の開口の各々に、弾性を有する
    係止爪を、前記ハウジングに一体に設けた構造となって
    いる、請求項11又は請求項12に記載のボタン電池保
    持構造。
  14. 【請求項14】前記一組の電池収容穴部の各々内に現れ
    るようにした第1の導電端子が、前記一組の電池収容穴
    部の各々に収容された合計2個のボタン電池の第1の電
    極の双方に接触するように設けられたV字状の接触片を
    有している、請求項12又は請求項13に記載のボタン
    電池保持構造。
  15. 【請求項15】前記第1の導電端子のV字状の接触片の
    半体片の各々が、前記一組の電池収容穴部の開口の各々
    に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置され、前記
    一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン電池を、
    前記一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性
    を有する係止爪と前記第1の導電端子のV字状の接触片
    とにより挟持する構造とした、請求項14に記載のボタ
    ン電池保持構造。
  16. 【請求項16】前記第1の導電端子には、前記第1の導
    電端子のV字状の接触片が前記一組の電池収容穴部の開
    口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置さ
    れるようにするための高さ調整をする軸体が設けられて
    いる、請求項14又は請求項15に記載のボタン電池保
    持構造。
  17. 【請求項17】前記一組の電池収容穴部の開口の各々
    に、前記弾性を有する係止爪を設けた側と反対側に、更
    に、脱落防止片を、前記一組の電池収容穴部の開口に突
    設するように設けた、請求項13〜16のいずれかに記
    載のボタン電池保持構造。
  18. 【請求項18】前記脱落防止片は、前記電池収容穴部に
    形成した開口に面一になるように一体形成されている、
    請求項17に記載のボタン電池保持構造。
  19. 【請求項19】前記脱落防止片は、前記第1の導電端子
    のV字状の接触片の半体片を隠すように設けられてい
    る、請求項17又は請求項18に記載のボタン電池保持
    構造。
  20. 【請求項20】前記第2の導電端子が、前記一組の電池
    収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の第
    2の電極の各々に接触する2つの接触片を有している、
    請求項13〜19のいずれかに記載のボタン電池保持構
    造。
  21. 【請求項21】前記第2の導電端子の2つの接触片の各
    々が、バネ状にされている、請求項20に記載のボタン
    電池保持構造。
  22. 【請求項22】前記第2の導電端子の2つの接触片の各
    々が、前記一組のボタン電池収容部の各々の、前記一組
    のボタン電池収容部が互いに近接する側に設けられてい
    る、請求項20又は請求項21に記載のボタン電池保持
    構造。
  23. 【請求項23】前記一組の電池収容穴部の各々の前記弾
    性を有する係止爪を設けた側と反対側の周部の各々に、
    前記一組の電池収容穴部の各々に、第1の導電端子のV
    字状の接触片の半体片の各々対応するように半体片取付
    孔を設け、且つ、 前記一組の電池収容穴部の各々の底面の第1の導電端子
    の半体片取付孔の近傍位置に、前記第1の導電端子のV
    字状の接触片の半体片の各々が、前記一組の電池収容穴
    部の各々に対応して設けられる前記第2の導電端子の2
    つの接触片の各々に接触するのを防止するためのストッ
    パーを、前記ハウジングと一体に設けた、請求項13〜
    22のいずれかに記載のボタン電池保持構造。
  24. 【請求項24】前記弾性を有する係止爪が、 前記ハウジングの一端から前記電池収容穴部の開口に突
    出するように且つ前記回路基板方向にU字形状に設けら
    れ、その終端部が前記ハウジングの面と同じ方向を向く
    ようにされた形状になっている、請求項3〜10、請求
    項13〜23のいずれかに記載のボタン電池保持構造。
  25. 【請求項25】前記弾性を有する係止爪に、更に、前記
    ハウジングの外方へ突出するように、操作突部を設け
    た、請求項24に記載のボタン電池保持構造。
  26. 【請求項26】前記ハウジングが、ベースハウジングで
    ある、請求項1〜25のいずれかに記載のボタン電池保
    持構造。
  27. 【請求項27】請求項26に記載のボタン電池保持構造
    を備え、 前記回路基板に電子部品を実装し、且つ、 前記ベースハウジングの上面に、操作スイッチを有した
    カバー体を取り付けた、ワイヤレス送信器。
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