JP3575247B2 - ボタン電池保持構造及びこれを用いたワイヤレス送信器 - Google Patents

ボタン電池保持構造及びこれを用いたワイヤレス送信器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、ボタン電池保持構造及びワイヤレス送信器に関し、特に、ボタン電池を保持する際に、ボタン電池を固定する蓋体を敢えて必要とせず、構造が簡単で、且つ、組立が容易な、ボタン電池保持構造、及び、そのようなボタン電池保持構造を採用したワイヤレス送信器に関する。
【従来の技術】
【0003】
近時、ワイヤレスリモコン操作器その他のワイヤレス送信器(以下、単に、ワイヤレス送信器という。)の電子機器の小型化、軽量化に伴って、電子機器の駆動用電源として用いる電池も、小型で高性能のリチウム電池等の円盤形状のボタン電池が幅広く用いられるようになっている。
【0004】
ボタン電池Bは、図7に示すように、一方の面Baが第2の電極(負極)に、第2の電極(負極)と電気的に絶縁状態にされた他方の面Bb及びその側周面Bcとが、第1の電極(正極)になっており、且つ、一方の面Baが他方の面Bbより小さい直径を有する構造となっている。図8は、一般に用いられている、従来の電子機器に採用されている、ボタン電池を固定する蓋体を備えるボタン電池保持構造を概略的に示す構成図である。
【0005】
このボタン電池保持構造101は、ボタン電池Bがほぼ収容される電池収容凹部102aを有する電池ホルダ部102bと蓋体102cとを備える電池ホルダー102と、この電池ホルダー102の電池ホルダ部102bを収容するケース体103とを備える。このケース体103には、電池ホルダ部102bを挿入するための挿入孔103aが設けられており、その内部には、電池ホルダ部102bを収容する電池ホルダ収容部103bが設けられている。電池ホルダ収容部103bの内底部には、ボタン電池Bの第2の電極(負極)(図示せず)に電気的に接触する第2の導電端子(負極接触用端子)105が設けられ、また、電池ホルダ収容部103bの内奥部には、ボタン電池Bの第1の電極(正極)に電気的に接触する第1の導電端子(正極接触用端子)104が、電池ホルダ部102bの挿入される方向に弾性変形可能なように突出するように設けられている。また、挿入孔103aの両端部には、蓋体102cを収容するとともに嵌合する蓋体収容凹部103cが設けられている。
【0006】
このボタン電池保持構造101に、ボタン電池Bを保持する際には、まず、電池ホルダー102の電池収容凹部102aにボタン電池Bを収容し、ついで、電池ホルダー102の電池ホルダ部102bを、ケース体103の挿入孔103aに挿入し、電池ホルダ部102bを電池ホルダ収容部103bに収容し、電池ホルダー102の蓋体102cを蓋体収容凹部103cに収容するとともに嵌合する。この操作により、ボタン電池Bの第2の電極(負極)(図示せず)が第2の導電端子(負極接触用端子)105に電気的に接触し、且つ、第1の導電端子(正極接触用端子)104の復元力による、第1の導電端子(正極接触用端子)104と、蓋体102cとの挟持により、ボタン電池保持構造101へボタン電池Bの物理的保持と、ボタン電池Bの第1の電極(正極)と第1の導電端子(正極接触用端子)104との電気的な接続が確保できるようにしている。
【0007】
また、ボタン電池Bの交換をするために、ボタン電池保持構造101に保持されているボタン電池Bを取り出す際には、ケース体103の蓋体収容凹部103cに収容・嵌合されている蓋体102cの蓋体収容凹部103cへの嵌合を解除すると、第1の導電端子(正極接触用端子)104の復元力により、自然に、ケース体103の挿入孔103aから電池ホルダー102が排出されるので、挿入孔103aから電池ホルダー102を完全に抜き取った後、電池ホルダー102の電池収容凹部102aからボタン電池Bを抜き取るようにする。
【0008】
ところで、このボタン電池保持構造101には、何等かの力により、蓋体収容凹部103cと蓋体102cとの嵌合が解除されてしまうと、第1の導電端子(正極接触用端子)104の復元力により、電池ホルダー102が勝手にケース体103から抜け落ちてしまい、電子機器の動作が停止してしまうといった問題がある。
【0009】
このような問題を解決したものとしては、図9及び図10に示したようなボタン電池保持構造が既に提案されている。このボタン電池保持構造201は、専用のホルダー本体211と、第1の導電端子204と、第2の導電端子205とを備え、ホルダー本体211を回路基板220に取り付けるようになっている。
【0010】
ホルダー本体211は、合成樹脂等の絶縁材料で製されており、図9(a)及び図9(b)に示すように、ボタン電池Bの一方の面(図7に示すボタン電池Bの一方の面Ba(第2の電極(負極)))に合わせた大きさと形状とを有する円形形状の板部211aと、ボタン電池Bの側周面Bcに対応する周部211bとを有し、ボタン電池Bの他方の面Bbに対応する部分は開かれて、いわゆる開口211cが形成されている。更に、周部211bの一部は切欠されて切欠部211dが形成されている。また、周部211bの切欠部211dが設けられた側と反対側には、貫通孔211eが形成され、更に、板部211aにも貫通孔211fが形成され、更に、周部211bの左右部分(切欠部211dと貫通孔211eとを結ぶ線に直交する方向に位置する部分)には、第1の導電端子204を係合する係合孔211g、211gが形成されている。
【0011】
更に、ホルダー本体211の周部211bには、切欠部211dの両側と、切欠部211dが設けられた側の反対側の部分に、開口211cの一部を閉塞するように設けられた脱落防止片211h、211h、211j、211jが設けられている。第1の導電端子204は、導電性と弾性とを有する材料で製されており、図10(a)に示すように、弓状に彎曲された、ボタン電池Bの第1の電極(正極)を構成している側周面Bcへの接触部204aと、その中央において、下方に突出された突片204bと、その中央において、上方に突出され、その後、接触部204aの後方において下方に折り返された係止片204cとを備え、係止片204cには、更に、図9(b)に示すような切起こし片204dが設けられた形状となっている。
【0012】
第2の導電端子205は、導電性と弾性とを有する材料で製されており、図10(b)に示すように、主板部205aと、その両端において、各々、上方に折曲げられた一対の折曲片205b、205bと、主板部205aのほぼ中央において、主板部205aの長手方向と直交する方向に突出するように設けられた延長片205cと、延長片205cの両側において、延長片205cと同方向に突出され、主板部205aに対して傾斜するように設けられ、且つ、ボタン電池Bの第2の電極(負極)に電気的に接触するように設けられた一対の接触片205d、205dとを備え、更に、延長片205cの先端が下方に折曲げられ、突片205eが形成された形状となっている。また、折曲片205b、205bの各々の幅は、主板部205aの幅より狭く、且つ、ホルダー本体211の周部211bに設けられた係合孔211g、211gの各々の幅より僅かに狭く設けられている。
【0013】
このボタン電池保持構造201を組み立てる際には、まず、第1の導電端子204の突片204bを板部211aの貫通孔211fに入れ、係止片204cを周部204bの貫通孔211eに入れて、第1の導電端子204をホルダー本体211に取り付ける。次いで、第2の導電端子205の両側に形成した折曲片205a、205aの各々を、周部204bの係合孔211g、211gに係合して、第2の導電端子205をホルダー本体211に取り付ける。
【0014】
次いで、以上の作業により、第1の導電端子204と第2の導電端子205とを取り付けたホルダー本体211を、回路基板220に形成した貫通孔220a、211bに、第1の導電端子204の突片204bを貫通孔220aに、また、第2の導電端子205の突片205eを貫通孔220bに入れるとともに、半田付け等に手段にて、回路基板220のプリント配線に、第1の導電端子204及び第2の導電端子205を物理的、電気的に取り付けることで、ボタン電池保持構造201としている。
【0015】
そして、ボタン電池Bをボタン電池保持構造201に収容する際には、図11に示すように、ホルダー本体211の開口211cからボタン電池Bを斜めに差し込んで、切欠部211dに指の爪先(指先)を当てがって、切欠部211d側からボタン電池Bを第1の導電端子204に押し付けるようにすると、第1の導電端子204の接触部204aが、この押圧により後退し、ボタン電池Bの切欠部211d側の端部が、切欠部211dの両側に設けられた脱落防止片211h、211hの端部を乗り越え、この時、ボタン電池Bを板部211a方向に押し付けると、ボタン電池Bが、第2の導電端子205の接触片205c、205cによる弾力に抗して降下し、脱落防止片211h、211hより降下した時に、第1の導電端子204の復元力により、ボタン電池Bが、ホルダー本体211の切欠部211dの両側付近の周部204bに押し付けられる。更に、ホルダー本体211に設けられた脱落防止片211h、211h、211j、211jにより、ボタン電池Bが、ホルダー本体211の開口を通じて、外部に脱落するのが防止される。以上により、ボタン電池Bが、ホルダー本体211内に、確実に保持される。
【0016】
また、ボタン電池保持構造201に収容されたボタン電池Bを取り出す際には、切欠部211dに指の爪先(指先)を当てがって、切欠部211d側からホルダー本体211内に収容されているボタン電池Bを第1の導電端子204に押し付けるようにすると、ボタン電池Bの切欠部211d側の端部が、切欠部211dの両側に設けられた脱落防止片211h、211hの端部を乗り越え、この時、第2の導電端子205の一対の接触片205d、205dの復元力により、ボタン電池Bが、ホルダー本体211外へと排出されてくるので、ホルダー本体211外へ排出されてきたボタン電池Bを指先で掴んで取り出すようにする。
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
ボタン電池保持構造201は、ボタン電池Bを固定する蓋体を敢えて必要としないので、ボタン電池保持構造101の場合に問題となる、何等かの力により、蓋体収容凹部103cと蓋体102cとの嵌合が解除されることで、第1の導電端子(正極接触用端子)104の復元力により、電池ホルダー102が勝手にケース体103から抜け落ちてしまい、電子機器の動作が停止してしまうといった問題は解決されるものの、ホルダー本体211という専用の部材を必要とし、また、第1の導電端子204及び第2の導電端子205を、まず、ホルダー本体211に取り付け、しかる後に、ホルダー本体211に取り付けた第1の導電端子204及び第2の導電端子205を回路基板220に、物理的、電気的に取り付けて、ボタン電池保持構造201を組み立てているので、ボタン電池保持構造201の組み立てに手間がかかるという問題がある。
【0018】
更に、ボタン電池保持構造201へのボタン電池Bの収容と、ボタン電池保持構造201からのボタン電池Bの取り出しとを行う際に、いずれも、切欠部211dに指の爪先(指先)を当てがって、切欠部211d側からホルダー本体211内に収容されているボタン電池Bを第1の導電端子204に押し付けるようにしているため、ボタン電池Bの交換を何回か繰り返すと、第1の導電端子204が金属疲労を起こし、次第にへたり、ボタン電池Bと第1の導電端子204との物理的、電気的な接続が悪くなり、制御回路へ、安定した電力の供給ができなくなったり、場合によっては、第1の導電端子204に無理な力が加わって、第1の導電端子204が、塑性変形してしまったり、場合によっては、折れてしまい、回路基板220から取れてしまったりする場合がある。
【0019】
また、このボタン電池保持構造201では、1個のボタン電池Bに対して、ボタン電池保持構造201を1個を用いる構造となっているので、2個のボタン電池Bを並列に接続するのが必要な電子機器にあっては、2個のボタン電池Bの各々に対応するように、ホルダー本体211、第1の導電端子204及び第2の導電端子205の各々を2個ずつ必要とするため、ボタン電池保持構造が複雑になり、ボタン電池Bの数に対応して、ボタン電池保持構造の組立てに手間が増えるという問題もある。
【0020】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであって、ボタン電池を固定する蓋体が不要のボタン電池保持構造であって、ボタン電池保持構造を構成する構成部材に、電子部品等が実装された回路基板を覆うハウジングを利用することで、ボタン電池保持構造専用のホルダー本体を不要とし、組立てが容易で、且つ、ボタン電池の第1の電極(正極)に電気的な接触をする第1の導電端子が、ボタン電池の交換時にへたり難いようにした、ボタン電池保持構造を提供すること、また、そのようなボタン電池保持構造であって、2個のボタン電池Bを並列に接続するのが必要な電子機器のボタン電池保持構造とした場合に、用いる構成部材の数が少なく、構造が簡単で、且つ、組立が容易な、ボタン電池保持構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0021】
請求項1に記載のボタン電池保持構造は、回路基板を収容するハウジングを利用したボタン電池保持構造であって、ハウジングに、2個のボタン電池の各々を出し入れする開口を、それぞれに形成した一組の電池収容穴部を並設するように、ハウジングに一体成形するとともに、ハウジングに、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造を一体成形し、且つ、回路基板の、一組の電池収容穴部の間の位置に、一組の電池収容穴部の双方にまたがるように、第1、第2の導電端子を取り付け、回路基板をハウジングに収容すると、第1の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個の電池の双方の第1の電極に接触し、第2の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個の電池の双方の第2の電極に接触するように、第1の導電端子と前記第2の導電端子とが、各々、一組の電池収容穴部の各々内に現れるようにした。
【0022】
このボタン電池保持構造は、構造が簡単で且つ組立も容易な、2個のボタン電池を並列に接続して保持できるボタン電池保持構造を提案するものであって、ボタン電池保持構造の部材として、ハウジングを利用し、構成部材の数を少なくしているので、ボタン電池保持構造を簡単化できる。
【0023】
また、回路基板をハウジングに収容する工程で、ボタン電池保持構造が組み立てられるので、このボタン電池保持構造を採用すれば、電子機器の組立が容易となる。更に、第1、第2の導電端子をともに回路基板に取り付ける構成としているので、回路基板に実装される電子部品との電気的な接続も容易に行えるため、このボタン電池保持構造を採用すれば、電子機器の組立てが容易に行える。
【0024】
ここで、「ハウジング」は、電子部品が実装された回路基板を覆うハウジングであれば、どのようなものであってもよく、ハウジングが、カバー体とベースハウジングとにより構成される場合は、カバー体であってもよく、また、ベースハウジングであってもよい。このボタン電池保持構造では、ボタン電池保持構造の部材として、ハウジングを利用し、構成部材の数を少なくしているので、ボタン電池保持構造を簡単化できる。
【0025】
また、ハウジングに、前記電池収容穴部に収容されるボタン電池を保持する構造を一体成形しているので、ボタン電池を固定するための蓋体を、敢えて、ハウジングと別体に設けなくても、電池収容穴部に収容されたボタン電池が抜け落ちない。
【0026】
請求項2に記載のボタン電池保持構造は、請求項1に記載のボタン電池保持構造の、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造が、一組の電池収容穴部の開口の各々に、弾性を有する係止爪を、前記ハウジングに一体に設けた構造となっている。このボタン電池保持構造では、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造を、ハウジングに一体に設けた構造としたので、モールド等により、ハウジングと一体に一組の電池収容穴部の各々にボタン電池を保持する構造を形成できるので、製造が容易であり、且つ、一組の電電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造を、弾性を有する係止爪としているので、係止爪の弾性力を利用して、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の各々を一組の電池収容穴部の各々に容易に保持できる。
【0027】
請求項3に記載のボタン電池保持構造は、請求項1又は請求項2に記載のボタン電池保持構造の、一組の電池収容穴部の各々内に現れるようにした第1の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に収容された合計2個のボタン電池の第1の電極の双方に接触するように設けられたV字状の接触片を有している。このボタン電池保持構造では、第1の導電端子をV字状の接触片を有した形状とし、V字状の接触片がバネ性を持たせているので、2個のボタン電池の第1の電極の双方への電気的な接触を確保することができる。
【0028】
請求項4に記載のボタン電池保持構造は、請求項3に記載のボタン電池保持構造の、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々が、一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置され、一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン電池を、一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と第1の導電端子のV字状の接触片とにより挟持する構造とした。
【0029】
このボタン電池保持構造では、ボタン電池を交換するときに、第1の導電端子のみを弾性変形させるのではなく、弾性を有する係止爪をも弾性変形させるようにしているので、ボタン電池を交換しても、第1の導電端子が金属疲労を起こしてへたってしまうといった事態が起き難く、弾性を有する係止爪の押しつぶし操作だけで、ボタン電池の交換ができるので、ボタン電池の交換が容易に行える。
【0030】
更に、第2の導電端子を、一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン電池の各々の第2の電極に接触する2つの接触片を設けた構造にし、第1の導電端子を、一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン電池の第1の電極の双方に接触するように設けられたV字状の接触片を有した構造とし、2個のボタン電池を並列に接続して収容する際に、1個の第1の導電端子と、1個の第2の導電端子とを用いればよいので、ボタン電池保持構造の組立てが容易に行える。
【0031】
請求項5に記載のボタン電池保持構造は、請求項3又は請求項4に記載のボタン電池保持構造の、第1の導電端子には、第1の導電端子のV字状の接触片が前記一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置されるようにするための高さ調整をする軸体が設けられている。このボタン電池保持構造では、第1の導電端子には、第1の導電端子のV字状の接触片が一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置されるようにするための高さ調整をする軸体を設けているので、ハウジングと回路基板との距離にかかわらず、第1の導電端子のV字状の接触片を一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪に対向する位置に配置できる。
【0032】
請求項6に記載のボタン電池保持構造は、請求項2〜5のいずれかに記載のボタン電池保持構造の、一組の電池収容穴部の開口の各々に、弾性を有する係止爪を設けた側と反対側に、更に、脱落防止片を、一組の電池収容穴部の開口に突設するように設けた。このボタン電池保持構造では、更に、脱落防止片を、電池収容穴部の開口に突設するように設けたので、一組の電池収容穴部の各々に収容される2個のボタン電池の各々が、弾性を有する係止爪と第1の導電端子のV字状の接触片の半体片のとの挟持の他に、この脱落防止片によっても、電池収容穴部の開口から抜け落ちることが防止される。
【0033】
請求項7に記載のボタン電池保持構造は、請求項6に記載のボタン電池保持構造の、脱落防止片は、電池収容穴部に形成した開口に面一になるように一体形成されている。このボタン電池保持構造では、脱落防止片が、一組の電池収容穴部の各々に形成した開口に面一になるように一体形成されているので、一組の電池収容穴部の各々の上面のスペースを有効利用できるとともに、ハウジングの上面の脱落防止片を設けた位置に、余分な段部や出張りがないので、見た目がスマートで美しい。
【0034】
請求項8に記載のボタン電池保持構造は、請求項6又は請求項7に記載のボタン電池保持構造の、脱落防止片は、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片を隠すように設けられている。このボタン電池保持構造では、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々を脱落防止片で隠すようにしているので、外観がスマートであり、且つ、第1の導電端子に、指の爪先(指先)その他何等かのものが接触し難い。
【0035】
請求項9に記載のボタン電池保持構造は、請求項2〜8のいずれかに記載のボタン電池保持構造の、第2の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の第2の電極の各々に接触する2つの接触片を有している。このボタン電池保持構造では、第2の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の第2の電極の各々に接触する2つの接触片を設け、回路基板に第2の導電端子を一個取り付けるだけで、2個のボタン電池の第2の電極の各々に電気的な接触を確保できるようにしているので、構成を簡単化できるとともに、ボタン電池保持構造の組立てが容易となる。
【0036】
請求項10に記載のボタン電池保持構造は、請求項9に記載のボタン電池保持構造の、第2の導電端子の2つの接触片の各々が、バネ状にされている。より具体的に、第2の導電端子の2つの接触片を規定すると、第2の導電端子の2つの接触片は、一組の電池収容穴部の各々に対応して設けられ、回路基板の面に対して縦方向に弾性変形可能なバネ状にされている。このボタン電池保持構造では、第2の導電端子の2つの接触片の各々を、バネ状にしているので、第2の導電端子の2つの接触片の各々の復元力により、一組の電池収容穴部の各々に収容される2個のボタン電池の各々の一方の面の第2の電極と第2の導電端子2つの接触片の各々との、より確実な電気的な接触を確保できる。また、ボタン電池を取り出す際には、第2の導電端子の2つの接触片の復元力により、電池収容穴部から、ボタン電池が排出されるので、ボタン電池の交換が容易に行える。
【0037】
請求項11に記載のボタン電池保持構造は、請求項9又は請求項10に記載のボタン電池保持構造の、第2の導電端子の2つの接触片の各々が、一組のボタン電池収容部の各々の、一組のボタン電池収容部が互いに近接する側に設けられている。このボタン電池保持構造では、2つの接触片の各々を、一組のボタン電池収容部の各々の、一組のボタン電池収容部が互いに近接する側に設けているので、第2の導電端子を小型化できる。
【0038】
請求項12に記載のボタン電池保持構造は、請求項2〜11のいずれかに記載のボタン電池保持構造の、一組の電池収容穴部の各々の弾性を有する係止爪を設けた側と反対側の周部の各々に、一組の電池収容穴部の各々に、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々対応するように半体片取付孔を設け、且つ、一組の電池収容穴部の各々の底面の第1の導電端子の半体片取付孔の近傍位置に、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々が、前記一組の電池収容穴部の各々に対応して設けられる第2の導電端子の2つの接触片の各々に接触するのを防止するためのストッパーを、ハウジングと一体に設けた。
このボタン電池保持構造では、ストッパーにより、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々と第2の導電端子の2つの接触片の各々との接触が防止されるので、第1の導電端子と第2の導電端子とが短絡しない。
【0039】
請求項13に記載のボタン電池保持構造は、請求項2〜12のいずれかに記載のボタン電池保持構造の、弾性を有する係止爪が、ハウジングの一端から電池収容穴部の開口に突出するように且つ回路基板方向にU字形状に設けられ、その終端部がハウジングの面と同じ方向を向くようにされた形状になっている。
このボタン電池保持構造では、弾性を有する係止爪を、ハウジングの一端から電池収容穴部の開口に突出するように且つ回路基板方向にU字形状に設け、その終端部がハウジングの面と同じ方向を向くようにした形状とし、係止爪を弾性変形させると、係止爪のU字形状をした部分の上側が押しつぶされた形状にすることができるようにしているので、これにより、電池収容穴部の間隔を広げることで、ボタン電池の交換を容易に行える。また、電池収容穴部に収容されたボタン電池の電池収容穴部の開口からの抜け落ちが、係止爪のハウジングの面と同じ方向を向くようにされた終端部の裏面によっても阻止されるので、電池収容穴部内にボタン電池をより安定して保持することができる。
【0040】
請求項14に記載のボタン電池保持構造は、請求項12に記載のボタン電池保持構造の、弾性を有する係止爪に、更に、ハウジングの外方へ突出するように、操作突部を設けた。このボタン電池保持構造では、弾性を有する係止爪に、更に、ハウジングの外方へ突出するように、操作突部を設けたので、指の爪先(指先)等で、操作突部を押し操作しやすく、また、操作突部を指の爪先(指先)等で押し操作するだけで、係止爪のU字形状をした部分の上側が押しつぶされた形状にすることができるので、これにより、電池収容穴部の間隔を広げることで、ボタン電池の交換を容易に行える。
【0041】
請求項15に記載のボタン電池保持構造は、請求項1〜14のいずれかに記載のボタン電池保持構造の、ハウジングが、ベースハウジングである。このボタン電池保持構造では、ボタン電池保持構造に、回路基板を収容するベースハウジングを利用しているので、電子機器を組み立てる工程、即ち、電子部品が実装された回路基板を、ベースハウジングとカバー体とで構成されるハウジング内に収容する組立工程で、同時に組立てられ、組立の手間がかからないという利点があるので、種々の電子機器、例えば、ワイヤレス送信器のボタン電池保持構造として、好適に用いることができる。
また、このボタン電池保持構造を採用した電子機器では、ボタン電池保持構造が、電子機器の裏面側に形成されるため、ボタン電池保持構造が、電子機器の操作スイッチ等が設けられるカバー体側に露呈しないため、外観がすっきりし、且つ、カバー体側を有効利用できる。
【0042】
請求項16に記載のワイヤレス送信器は、請求項15に記載のボタン電池保持構造を備え、回路基板に電子部品を実装し、且つ、ベースハウジングの上面に、操作スイッチを有したカバー体を取り付けた。
ここで、「ワイヤレス送信器」は、用途面からは、例えば、病院、住宅等用のワイヤレスコールシステム用のワイヤレス送信器や、携帯電話や、種々の制御機器を制御するワイヤレスリモコン操作器等をその好適な例として挙げることができる。また、機能・構造面からは、ベースハウジングに取り付けるカバー体に、例えば、押釦操作部を形成したフィルムシートが貼着されたものや、押釦操作部を形成したプラスチックプレートが取り付けられたものを挙げることができる。
【0043】
そのようなワイヤレス送信器としては、具体的には、押釦操作部を操作すると、ベースハウジングとカバー体とにより構成されるハウジング内に収容される回路基板に実装された電子部品がプリント配線されて構成される制御回路中に含まれるスイッチ素子がオン・オフし、赤外線や超音波等の制御信号をワイヤレス送信器が制御する機器に発信できるようにされたもの等を挙げることができる。
このワイヤレス送信器では、ボタン電池保持構造に、回路基板を収容するベースハウジングを利用しているので、このボタン電池保持構造を採用した電子機器では、ボタン電池保持構造が、電子機器の裏面側に形成されるため、ボタン電池保持構造が、電子機器の操作スイッチ等が設けられるカバー体側に露呈しないため、外観がすっきりし、且つ、カバー体側を有効利用できる。
【0044】
また、通常の電子機器では、ハウジング内に収容されている回路基板には、カバー体に対向する側の表面に電子機器を制御する電子部品が実装され、ベースハウジングに対向する側の表面には、電子機器を制御する電子部品があまり実装されていない場合が多い。したがって、ボタン電池保持構造に、ベースハウジングを利用すれば、回路基板のベースハウジングに対向する表面に、第1、第2の導電端子を取り付ける構造となるので、回路基板の有効利用、及び、ベースハウジングと回路基板との間に形成される空間の有効利用を図ることができる。
【発明の実施の形態】
【0045】
以下、本発明について、図面を参照しながら、更に、詳しく説明する。図1は、本発明に係るボタン電池保持構造の一例を概略的に示す分解斜視図であり、また、図2は、図1に示すボタン電池保持構造の構成を概略的に示す構成図であり、図2(a)は、図1に示すボタン電池保持構造をベースハウジングの外側から見た平面図を、図2(b)は、図2(a)中に示すI−I線に従う概略的な縦断面図を、図2(c)は、図2(a)中に示すII−II線に従う概略的な横断面図を、また、図2(d)は、図2(a)中に示すIII−III線に従う概略的な横断面図を、各々、示している。
【0046】
また、図3は、本発明に係るボタン電池保持構造の一例を、回路基板と、回路基板に取り付けられる第1の導電端子と第2の導電端子とを中心に示す、概略的な平面図である。このボタン電池保持構造1は、2個のボタン電池B、Bを並列に接続して収容保持するボタン電池保持構造を示しており、電子機器の電子回路部品が実装された回路基板20と、回路基板20を覆うハウジング(図示せず)のベースハウジング3と、回路基板20に取り付けられる、第1の導電端子4と第2の導電端子5とを備える。
【0047】
ベースハウジング3は、樹脂等の絶縁性部材で製されており、ベースハウジング3には、2個のボタン電池B、Bの各々を出し入れする開口3aを、各々に形成した一組の電池収容穴部31、31が並設するように、ベースハウジング3に一体成形されており、一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの各々には、弾性を有する係止爪32、32が、ベースハウジング3に一体に設けられている。
【0048】
また、この例では、ベースハウジング3の一組の電池収容穴部31、31の各々には、底板34、34の各々と、一組の電池収容穴部31、31の各々に収容されるボタン電池B、Bの各々の高さhBよりやや広い高さh35を有し且つボタン電池B、Bの側周面と同じ形状に且つやや大きく形成され、平面視した場合には、概ね円形状に見える、周壁35、35とが、ベースハウジング3に一体に設けられている。
【0049】
一組の電池収容穴部31、31の各々の底板34、34の各々の所定の位置には、後述する、第2の導電端子5の2つの接触片5b、5bの各々を挿通するために、且つ、底板34、34の各々を貫通するように設けられた接触片挿通孔34a、34aが設けられ、また、弾性を有する係止爪32、32の各々の下部を収容するために、且つ、底板34、34の各々を貫通するように設けられた係止爪収容孔34b、34bが設けられている。
【0050】
また、この例では、一組の電池収容穴部31、31の各々の弾性を有する係止爪32、32が設けられた側と反対側に、更に、脱落防止片33、33を、一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの各々に突設するように設けている。 この例では、この脱落防止片33、33は、開口3a、3aの各々に面一になるように、ベースハウジング3に一体成形されている。
【0051】
より詳しく説明すると、この例では、脱落防止片33、33の各々は、一組の電池収容穴部31、31の各々の弾性を有する係止爪32、32が設けられた側と反対側に、併設された一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの互いに遠い側に、且つ開口3a、3aの各々に面一になるように一体形成されている。
【0052】
更に、この例では、一組の電池収容穴部31、31の各々は、図4(a)及び図4(b)に示すように、その周部35、35の各々には、後述する、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を取り付けるために設けられ且つ周部を貫通するように設けられた半体片取付孔35a、35aが設けられている。
【0053】
そして、周部35、35の各々の高さh35は、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々の幅W4b1に比べやや狭い高さにされている。更に、この例では、周部35、35の各々に設けられた半体片取付孔35、35の各々の近傍位置の、V字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を取り付ける位置において、底面34、34の各々の脱落防止片33、33の各々に対向する側の表面は、その一部が切り欠かれた形状となっている。且つまた、周部35、35の各々に設けられた半体片取付孔35a、35aの各々の近傍位置の、V字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を取り付ける位置において、脱落防止片33、33の各々も、その底面34、34の各々に対向する側の表面の一部が切り欠かれた形状になっている。
【0054】
そして、V字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を取り付ける位置で、底面34、34の各々の脱落防止片33、33の各々に対向する側の切り欠かれた形状の領域の表面S’34、S’34の各々と、脱落防止片33、33の各々の底面34、34の各々に対向する側の切り欠かれた形状の領域の表面S’33、S’33との間の間隔Wが、丁度、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々の幅W4b1と等しくされている(W=W4b1)。これにより、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を、半体片取付孔35a、35aの各々に取り付けると、半体片4b1、4b1の各々が、半体片取付孔35a、35aの各々に嵌合するとともに、底面34、34の各々の脱落防止片33、33の各々に対向する側の表面S’34、S’34の各々と、底面34、34の各々の脱落防止片33、33の各々に対向する側の切り欠かれた形状の領域の表面S’34、S’34とにより形成される段差部D1、D1と、脱落防止片33、33の各々の底面34、34の各々に対向する表面S33、S33の各々と脱落防止片33、33の各々の底面34、34の各々に対向する側の切り欠かれた形状の領域の表面S’33、S’33とにより形成される段差部D2、D2とが、ストッパーとなって、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々と第2の導電端子5の2つの接触片5b、5bの各々との接触が防止されるようにしてある。
【0055】
また、図4より明らかなように、このボタン電池保持構造1では、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を、脱落防止片33、33の各々で隠すようにし、第1の導電端子に、指の爪先(指先)その他何等かのものが接触し難いようにしてある。また、弾性を有する係止爪32、32の各々は、図2(b)及び図5(a)に示すように、ベースハウジング3の一端から電池収容穴部31の開口3aに突出するように且つ回路基板20方向に折れ曲がり、その後、ベースハウジング3方向に折れ曲がるU字形状に設けられ、その終端部32aがベースハウジング3の面と同じ方向を向くようにされている。
【0056】
且つ、この弾性を有する係止爪32、32の各々には、U字形状の終端部32a側には、ベースハウジング3の外方へ突出するように設けられた操作突部32b、32bが設けられている。そして、この例では、弾性を有する係止爪32、32の各々の操作突部32b、32bの各々を、図5(b)に示すように、指の爪先(指先)等で押し操作し、係止爪32、32の各々のU字形状の上部を押しつぶすようにすると、係止爪32、32の各々のU字形状の上部が弾性変形して縮む。この状態で、ボタン電池Bの直径の小さい一方の面Baが、電池収容穴部31の底面34方向を向くようにしている場合には、図6(b)の右側の電池収容穴部31に示すように、弾性変形して縮んだ係止爪32と脱落防止片33の先端との間の間隔が、ボタン電池Bを、その一方の面Baが電池収容穴部31の底板34方向を向くようにして、電池収容穴部31に取り付けるようにすると、ボタン電池Bの直径より若干大きめの間隔になるようにしてあるので、弾性変形して縮んだ係止爪32と脱落防止片33の先端との間の間隔が、ボタン電池Bの直径より若干大きめの間隔になった時に、操作突部32bから指の爪先(指先)等を離すと、弾性を有する係止爪32の復元力により、図6(a)の左側の電池収容穴部31に示すように、ボタン電池Bが電池収容穴部31内に収容されるようにしてある。
【0057】
他方、誤って、ボタン電池Bを、その他方の面Bbが電池収容穴部31の底板34方向を向くようにして、電池収容穴部31に取り付けるようにすると、図5(b)に示すように、指の爪先(指先)等で押し操作し、係止爪32、32の各々のU字形状の上部を押しつぶすようにしても、弾性変形して縮んだ係止爪32と脱落防止片33の先端との間の間隔が、ボタン電池Bの直径の大きい他方の面Baが、電池収容穴部31の底板34方向を向いている場合には、ボタン電池Bの直径より若干小さめの間隔になるようにし、ボタン電池Bが電池収容穴部31内に収容されないようにしてある。
【0058】
尚、図1及び図2中、3bは、ベースハウジング3をカバー体(図示せず。)に取り付ける際に用いる、ボルトやネジ等の取付孔を、3cは、ベースハウジング3を、テーブル等に安定して載置するためのリブ体を、また、3dは、電池収容穴部31、31に収容されるボタン電池B、Bに、手や、その他の器具が接触するのを防ぐために設けられたリブ体を示している。
【0059】
第2の導電端子5は、ベースハウジング3に設けられた一組の電池収容穴部31、31の各々に収容されるボタン電池B、Bの各々の一方の面Ba、Baの第2の電極(負極)の各々に電気的な接触を確保するためのものであって、回路基板20の一組の電池収容穴部31、31の間の位置に、直接、取り付けられるようになっている。
【0060】
また、この例では、第2の導電端子5は、金属で製されており、平面視した場合、コ字形状の台座5aと、台座5aの上面に一体に形成され、一組の電池収容穴部31、31に収容された2個のボタン電池B、Bの各々の一方の面Ba、Baの第2の電極(負極)に接触する2つの接触片5b、5bとを備える。そして、2つの接触片5b、5bの各々は、台座5aの上面の起端部から連続して、ベースハウジング3方向へ傾斜して、その後、回路基板20方向へ折れ曲がり、その終端部が台座5aと遊離した、略ヘの字形状を有し、ベースハウジング3方向及び回路基板20方向へ弾性変形が可能なバネ状にされている。
【0061】
そして、この例では、一組の電池収容穴部31、31の各々に設けた底板34、34の各々の接触片挿通孔34a、34aの各々から、第2の導電端子5の2つの接触片5b、5bの各々が突出しており、第2の導電端子5の2つの接触片5b、5bの各々が、一組の電池収容穴部31、31の各々に収容される2個のボタン電池B、Bの一方の面Ba、Baの第2の電極(負極)の各々に電気的な接触を確保できるようにされている。
【0062】
尚、この台座5aは、第2の導電端子5のバネ状にされた2つの接触片5b、5bの各々を、一組の電池収容部31、31の各々に収容されたボタン電池B、Bの各々の一方の面Ba、Baの第2の電極(負極)の各々に、その復元力により、確実に、電気的な接触を確保できる高さに調整するために設けられる部材である。
【0063】
また、台座5aの下部には、3本の突起5c、5c、5cが形成されている。第1の導電端子4は、ベースハウジング3に設けられた一組の電池収容穴部31、31の各々に収容されるボタン電池B、Bの各々の側周面Bc、Bcの第1の電極(正極)の各々に電気的な接触を確保するためのものであって、回路基板20の一組の電池収容穴部31、31の間の位置に、直接、取り付けられるようになっている。
【0064】
この例では、第1の導電端子4は、金属で製されており、一組の電池収容穴部31、31に収容された2個のボタン電池B、Bの各々の側周面Bc、Bcの第1の電極(正極)の各々に接触するように設けられたV字状の接触片4bを有した形状となっている。第1の導電端子4は、軸体4aと、軸体4aの上部に軸体4aと一体に形成され、一組の電池収容穴部31、31の双方にまたがるように設けられたV字状の接触片4bとを備える。
【0065】
より詳しく説明すると、V字状の接触片4bの一対の半体片4b1、4b1の各々が、一組の電池収容穴部31、31の各々に対応するように設けられている。尚、この軸体4aは、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの一対の半体片4b1、4b1の各々が、一組の電池収容穴部31の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪32、32の各々と対向配置されるように高さを調整をするための部材である。
【0066】
また、V字状の接触片4bは、一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの各々に設けられた弾性を有する係止爪31、31の各々と対向配置され、一組の電池収容穴部31、31の各々に収容される2個のボタン電池B、Bの双方を、弾性を有する係止爪31、31と第1の導電端子4のV字状の接触片4bとにより挟持できるようになっている。
【0067】
より詳しく説明すると、この例では、電池収容穴部31に収容されるボタン電池Bは、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1と弾性を有する係止爪31とによって挟まれ、V字状の接触片4bの頂点方向へ移動し、電池収容穴部31の周壁35に当接した状態で、電池収容穴部31に第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1と弾性を有する係止爪31とによって挟持されるようになっている。
【0068】
更にまた、この例では、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々は、その頂角(図1及び図3に示すV字状の接触片4bの頂角α)を開閉するように弾性変形するので、電池収容穴部31に収容されたボタン電池Bの側周面Bcの第1の電極(正極)と第1の導電端子4のV字状の接触片4bとの電気的な接触が、弾性を有する係止爪32に復元力と弾性を有する第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1の復元力との協働によりなされるので、ボタン電池Bの側周面Bcの第1の電極(正極)と第1の導電端子4のV字状の接触片4bとの電気的な接触が、より確実に行われるようになっている。
【0069】
より詳しく説明すると、この例では、第1の導電端子4のV字状の接触片4bは、一組の電池収容穴部31、31の各々に、ボタン電池B、Bが収容され、V字状の接触片4bが、ボタン電池B、Bの各々の側周面Bc、Bcに、物理的、電気的に接触した際に、V字状の接触片4bの頂角αが、一組の電池収容穴部31、31の各々に、ボタン電池B、Bが収容されていない時に比べ、やや広がるように調整されており、一組の電池収容穴部31、31の各々に、ボタン電池B、Bが収容された際には、V字状の接触片4bが、その頂角を、一の電池収容穴部31、31の各々に、ボタン電池B、Bが収容されていない時の状態に戻ろうとする復元力が発生するようにしてある。
【0070】
更に、軸体4aの下部には、3本の突起4c、4c、4cが形成されている。また、回路基板20の所定の位置には、回路基板20に第1の導電端子4を取り付けるために、第1の導電端子4の3本の突起4c、4c、4cに対応するように、3個の取付孔20a、20a、20aと、回路基板20に第2の導電端子5を取り付けるために、第2の導電端子5の3本の突起5c、5c、5cに対応するように、3個のスリット状の取付孔20b、20b、20bとが形成されている。
【0071】
このボタン電池保持構造1を組み立てる際には、まず、第1の導電端子4の3本の突起4c、4c、4cの各々を回路基板20に設けられた3個の取付孔20a、20a、20aの各々に入れ、また、第2の導電端子5の3本の突起5c、5c、5cの各々を回路基板20に設けられた3個のスリット状の取付孔20b、20b、20bの各々に入れるとともに、半田付け等の手段を用いて、回路基板20のプリント配線に、第1の導電端子4及び第2の導電端子5を物理的、電気的に取り付ける。
【0072】
次いで、通常の電子機器を組み立てる方法に従って、回路基板20を、ベースハウジング3とカバー体(図示せず)とにより構成されるハウジングで覆うだけで、第1の導電端子4と第2の導電端子5とが、一組に電池収容穴部31、31の各々内に現れ、ボタン電池保持構造1が組み立てられる。そして、ボタン電池B、Bをボタン電池保持構造1の電池収容穴部31、31の各々に収容する際には、図6(a)の右側の電池収容穴部31に収容さるボタン電池Bの収容状態及び図6(b)に示すように、電池収容穴部31の開口3aから、ボタン電池Bを、ボタン電池Bの一方の面Baが、電池収容穴部31の底面34方向を向くようにして、電池収容穴部31の脱落防止片33が設けられた側に斜めに差し込むとともに、弾性を有する係止爪32の操作突部32bを指の爪先(指先)で、係止爪32のU字形状をした部分の上側が押しつぶされるように押圧する。すると、この状態では、直径の小さい一方の面Baが、電池収容穴部31の底面34方向を向くようにされていて、弾性変形して縮んだ係止爪32と脱落防止片33の先端との間の間隔が、ボタン電池Bの直径より若干大きめの間隔になるようにしてあるので、ボタン電池Bの角部(図5(a)に示すボタン電池Bの角部Bd)が、係止爪32のU字形状をした部分の後段部の外壁と終端部の裏面とにより形成される角部(図5(a)に示す係止爪32の角部32c)に嵌合した時点で、操作突部32bから指の爪先(指先)を離すと、係止爪32の復元力により、ボタン電池Bの角部Bdが、係止爪32のU字形状をした部分の後段部の外壁と終端部32aの裏面とにより形成される角部32cとの嵌合状態を維持した状態で、第2の導電端子5の接触片5bの弾力に抗して降下し、且つ、ボタン電池Bが、脱落防止片33より降下した時に、弾性を有する係止爪32の復元力により、ボタン電池Bが、第1の導電端子4のV字状の接触片4aに押し付けられ、ボタン電池Bが、弾性を有する係止爪32と第1の導電端子4のV字状の接触片4aとにより挟持され、ボタン電池Bが物理的に電池収容穴部31内に安定して保持され、これと同時に、ボタン電池Bの側周面Bcの第1の電極(正極)と、第1の導電端子4との安定した電気的な接触が確保される(図6(a)の左側の電池収容穴部31に収容されているボタン電池Bの状態及び図6(c)を参照)。
【0073】
且つ、第2の導電端子5のバネ状の接触片5b、5bの復元力により、ボタン電池Bが、脱落防止片33及び係止爪32の終端部の裏面と、第2の導電端子5のバネ状の接触片5bとにより挟持され、ボタン電池Bが物理的に電池収容穴部31内に安定して保持され、これと同時に、ボタン電池Bの一方の面Baの第2の電極(負極)と、第2の導電端子5との安定した電気的な接触が確保される。
【0074】
また、ボタン電池保持構造1の電池収容穴部31内に収容されたボタン電池Bを取り出す際には、上記と逆の手順に従って、まず、弾性を有する係止爪32の操作突部32bを指の爪先(指先)で、係止爪32のU字形状をした部分の上側が押しつぶされるように押圧し、ボタン電池Bの角部Bdと、係止爪32のU字形状をした部分の後段部の外壁と終端部の裏面とにより形成される角部32cとの嵌合を解除すると、第2の導電端子5の弾性を有する接触片5bの復元力により、ボタン電池Bが、電池収容穴部31外へと勝手に排出されてくるので、電池収容穴部31外へ排出されてきたボタン電池Bを指先で掴んで取り出すようにする。
【0075】
このボタン電池保持構造1では、電池収容穴部31内に収容されるボタン電池Bは、弾性を有する係止爪32と第1の導電端子4のV字状の接触片4aとの挟持と、脱落防止片33及び係止爪32の終端部の裏面と、第2の導電端子5のバネ状の接触片5bとの挟持とにより、電池収容穴部31内にしっかりと保持されるので、ボタン電池Bを固定するための蓋体を設ける必要が無い。
【0076】
また、電子回路部品が実装された回路基板20を覆うハウジングのベースハウジング3を、ボタン電池保持構造1として利用しているので、従来のボタン電池保持構造201では必須の構成部材であった専用のホルダー本体211が不要となるため、ボタン電池保持構造1の構成を簡単化できる。また、回路基板20をハウジング3に収容する工程で、ボタン電池保持構造1が組み立てられるので、このボタン電池保持構造1を採用すれば、電子機器の組立が容易となる。
【0077】
また、このボタン電池保持構造1では、弾性を有する係止爪32の押しつぶし操作だけで、ボタン電池Bの交換ができるので、ボタン電池Bの交換が容易に行えるという効果もある。且つ、ボタン電池Bを交換するときに、第1の導電端子4のみを弾性変形させるのではなく、弾性を有する係止爪32をも弾性変形させるようにしているので、ボタン電池Bを交換しても、第1の導電端子4が金属疲労を起こしてへたってしまうといった事態が起き難い。
【0078】
したがって、このボタン電池保持構造1は、ボタン電池Bを交換する度に、第1の導電端子204に、ボタン電池Bを押しつけるようにされている、ボタン電池保持構造201に比べ、耐久性が優れている。更にまた、弾性を有する係止爪32等の構成部材は、いずれも、モールド等により簡単にベースハウジング3に一体成形できるので、鋳型さえ作れば、後は、同じ形状のベースハウジング3を大量生産できるため、ボタン電池保持構造1を製造する際に発生する製造コストを低く抑えることができる。
【0079】
また、第1の導電端子4及び第2の導電端子5をともに、電子回路部品が実装される回路基板20に直接取り付けるだけでよい構成とし、回路基板20に実装される電子部品との電気的な接続も容易に行えるようにしているため、このボタン電池保持構造1を採用すれば、電子機器の組立てが容易に行える。また、電池収容穴部31の開口3aに、弾性を有する係止爪32を設けた側と反対側に、更に、脱落防止片33を、電池収容穴部31の開口3aに突設するように設けたので、電池収容穴部31に収容されるボタン電池Bが、弾性を有する係止爪32と第1の導電端子4との挟持の他に、脱落防止片33によっても、電池収容穴部31の開口3aから抜け落ちることが防止される。これにより、電池収容穴部31内にボタン電池Bを安定して保持することができる。
【0080】
また、第2の導電端子5を、ベースハウジング3方向及び回路基板20方向へ弾性変形が可能なバネ状にしているので、第2の導電端子5の復元力により、ボタン電池Bの一方の面Baの第2の電極(負極)と第2の導電端子5とのより確実な電気的な接触を確保できる。また、脱落防止片33を、電池収容穴部31に形成した開口3aに面一になるように一体形成したので、電池収容穴部31の上面のスペースを有効利用できるとともに、ベースハウジング3の上面の脱落防止片33を設けた位置に、余分な段部や出張りがないので、見た目がスマートで美しい。
【0081】
また、弾性を有する係止爪32を、ベースハウジング3の一端から電池収容穴部31の開口3aに突出するように且つ回路基板20方向にU字形状に設け、その終端部32aがベースハウジング3の面と同じ方向を向くようにし、且つ、係止爪32のU字形状にされた部分のベースハウジング3の面と同じ方向を向くようにされた終端部32a側に、ベースハウジング3の外方へ突出するように設けられた操作突部32bを有する形状としたので、操作突部32bを指の爪先(指先)で押し操作がしやすい。また、操作突部32bを指の爪先(指先)で押し操作するだけで、係止爪32のU字形状をした部分の上側が押しつぶされるようにすることができるので、ボタン電池Bの交換を容易に行える。
【0082】
また、電池収容穴部31に収容されたボタン電池Bの電池収容穴部31の開口3aからの抜け落ちが、係止爪32の終端部32aの裏面によっても阻止されるので、電池収容穴部31内にボタン電池Bをより安定して保持することができる。且つ、この例では、1個の第1の導電端子4と、1個の第2の導電端子5とを用いて、2個のボタン電池B、Bを並列に接続してボタン電池保持構造1に保持できるようにしているので、2個のボタン電池B、Bを並列に接続して収容する際に、2個の第1の導電端子204と、2個の第2の導電端子205とを必要とする、従来のボタン電池保持構造201に比べ、構造を簡単化でき、且つ、これにより、ボタン電池保持構造の組立てが容易となるという効果もある。
【0083】
更に、この例では、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を脱落防止片33、33で隠すようにしているので、第1の導電端子4に、指の爪先(指先)や、その他何等かのものが接触し難い。これにより、第1の導電端子4が劣化するのが防止される。また、第2の導電端子5のバネ状の接触片5b、5bの各々を、図3に示すように、一組の電池収容部31、31の各々に、一組の電池収容部31、31の各々が互いに近接する位置に設けるようにしているので、第2の導電端子5を小さくできるという効果や、第2の導電端子5の電気的な抵抗を小さくできるという効果もある。
【0084】
更に、脱落防止片33、33の各々は、一組の電池収容穴部31、31の各々の弾性を有する係止爪32、32が設けられた側と反対側に、併設された一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの互いに遠い側にのみ形成し、第2の導電端子5のバネ状の接触片5b、5bの各々と同じ側には、脱落防止片33、33の各々を設けていないので、弾性を有する係止片32、32の各々を押しつぶして、弾性を有する係止片32、32の終端部32a、32aの各々とボタン電池B、Bの各々との嵌合を解除すれば、第2の導電端子5のバネ状の接触片5b、5bの各々の復元力、並びに、第2の導電端子5のV字状の接触片の復元力によって、一組の電池収容部31、31の各々に収容されているボタン電池B、Bが、電池収容部31、31の各々の脱落防止片33、33が設けられていない部分から、勝手に排出されるので、ボタン電池B、Bの交換が容易に行えるという効果もある。
【0085】
更に、脱落防止片33、33の各々は、一組の電池収容穴部31、31の各々の弾性を有する係止爪32、32が設けられた側と反対側に、併設された一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの互いに遠い側にのみ形成し、電池収容穴部31、31の各々にボタン電池B、Bの各々を収容する際に、脱落防止片33、33の設けられていない部分から、ボタン電池B、Bの各々を電池収容穴部31、31の各々に収容するようにすれば、電池収容穴部31、31の各々にボタン電池B、Bの各々を収容しやすい構成にしているので、これにより、2個のボタン電池B、Bが、第1の導電端子4のV字状の接触片の内側に必ず位置するように収容される。
【0086】
また、第1の導電端子4には、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々が、一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの各々に設けられた弾性を有する係止爪32、32の各々と対向配置されるようにするための高さ調整をする軸体4aを設けているので、ベースハウジング3と回路基板20との距離にかかわらず、第1の導電端子4のV字状の接触片4bの半体片4b1、4b1の各々を、一組の電池収容穴部31、31の開口3a、3aの各々に設けられた弾性を有する係止爪32、32の各々に対向する位置に配置できる。
【0087】
また、この例では、ボタン電池Bの一方の面Baが、電池収容穴部31の底面34方向を向いている場合にのみ、ボタン電池Bが、電池収容穴部31に収容されるようにしているので、ボタン電池Bを、誤って、第1の電極(正極)と第2の電極(負極)とを逆にして、電池収容穴部31に入れてしまうということがない。
【0088】
更にまた、このボタン電池保持構造1では、ボタン電池保持構造1に、回路基板20を収容するベースハウジング3を利用しているので、このボタン電池保持構造1を採用した電子機器では、ボタン電池保持構造1が、電子機器の裏面側に形成されることになる。このため、ボタン電池保持構造1が、電子機器の操作スイッチ等が設けられるカバー体(図示せず。)側に露呈しないため、外観がすっきりし、且つ、カバー体側を有効利用できる。
【0089】
更に、このボタン電池保持構造1は、種々の電子機器を組み立てる際、即ち、電子部品が実装された回路基板20を、ベースハウジング3とカバー体(図示せず。)とで構成されるハウジング内に収容する組立工程で、同時に組立てられるため、組立の手間がかからないという利点があるので、種々の電子機器、例えば、ワイヤレス送信器のボタン電池保持構造として、好適に用いることができる。
【0090】
このようなワイヤレス送信器としては、用途面からは、例えば、病院、住宅等用のワイヤレスコールシステム用のワイヤレス送信器や、携帯電話や、種々の制御機器を制御するワイヤレスリモコン操作器等をその好適な例として挙げることができる。また、機能・構造面からは、ベースハウジングに取り付けるカバー体に、例えば、押釦操作部を形成したフィルムシートが貼着されたものや、押釦操作部を形成したプラスチックプレートが取り付けられたものを挙げることができる。このようなワイヤレス送信器としては、例えば、押釦操作部を操作すると、ベースハウジングとカバー体とにより構成されるハウジング内に収容される回路基板に実装された電子部品がプリント配線されて構成される制御回路中に含まれるスイッチ素子がオン・オフし、赤外線や超音波等の制御信号をワイヤレス送信器が制御する機器に発信できるようにされたもの等を挙げることができる。
【0091】
尚、この発明の実施の形態では、2個のボタン電池B、Bを並列に接続して収容保持するボタン電池保持構造1について説明したが、これは、単に、本発明を説明するために用いたものであって、本発明を、2個のボタン電池B、Bを並列に接続して収容保持するボタン電池保持構造に限定するものではない。本発明は、1個のボタン電池B、Bを並列に接続して収容保持するボタン電池保持構造であってもよく、この場合、ボタン電池保持構造は、弾性を有する係止爪と第1の導電端子とを対向させて配置することによって、電池収容穴部に収容されたボタン電池が弾性を有する係止爪と第1の導電端子とにより挟持する構造となっていれば良いことは言うまでもない。また、この場合の第1の導電端子は、電池収容穴部の弾性を有する係止爪の設けられた側の反対側に設けられておればよく、V字状の接触片を有している必要はなく、第1の導電端子は、板状であっても、また、ボタン電池Bの側周面の形状にあうように彎曲していてもよい。また、第2の導電端子5の形状も、ベースハウジング3方向及び回路基板20方向へ弾性変形が可能なバネ状にされていれば良く、板バネ形状等の種々の形状とすることができる。
【0092】
また、この発明の実施の形態では、電池収容穴部31が底板34を有する例について説明したが、これは、単に、好ましい例を示したに過ぎず、電池収容穴部31は、ベースハウジング3を貫通するように設けられていてもよい。また、この発明の実施の形態では、ベースハウジング3を利用したボタン電池保持構造1について説明したが、これについても、単に、好ましい例を示したに過ぎず、本発明に係るボタン電池保持構造は、カバー体を利用したボタン電池保持構造であってもよい。
【0093】
更に、図1に示す、凹部Eに、凹部Eを覆う蓋体(図示せず。)を設けるようにしてもよいことは、言うまでもない。
【発明の効果】
【0094】
以上、詳細に説明したように、請求項1に記載のボタン電池保持構造では、ボタン電池保持構造の部材として、ハウジングを利用し、構成部材の数を少なくしているので、簡単な構造で、2個のボタン電池を一組の電池収容穴部の各々に保持できる。
【0095】
また、回路基板をハウジングに収容する工程で、ボタン電池保持構造が組み立てられるので、このボタン電池保持構造を採用すれば、電子機器の組立が容易となる。更に、第1、第2の導電端子をともに回路基板に取り付ける構成としているので、回路基板に実装される電子部品との電気的な接続も容易に行えるため、このボタン電池保持構造を採用すれば、電子機器の組立てが容易に行える。
【0096】
請求項2に記載のボタン電池保持構造では、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造を、ハウジングに一体に設けた構造としたので、モールド等により、ハウジングと一体に一組の電池収容穴部の各々にボタン電池を保持する構造を形成できるので、製造が容易であり、且つ、一組の電電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造を、弾性を有する係止爪としているので、係止爪の弾性力を利用して、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の各々を一組の電池収容穴部の各々に容易に保持できる。
【0097】
請求項3に記載のボタン電池保持構造では、第1の導電端子をV字状の接触片を有した形状とし、V字状の接触片がバネ性を持たせているので、2個のボタン電池の第1の電極の双方への電気的な接触を確保することができる。
【0098】
請求項4に記載のボタン電池保持構造では、ボタン電池を交換するときに、第1の導電端子のみを弾性変形させるのではなく、弾性を有する係止爪をも弾性変形させるようにしているので、ボタン電池を交換しても、第1の導電端子が金属疲労を起こしてへたってしまうといった事態が起き難く、弾性を有する係止爪の押しつぶし操作だけで、ボタン電池の交換ができるので、ボタン電池の交換が容易に行える。更に、第2の導電端子を、一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン電池の各々の第2の電極に接触する2つの接触片を設けた構造にし、第1の導電端子を、一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン電池の第1の電極の双方に接触するように設けられたV字状の接触片を有した構造とし、2個のボタン電池を並列に接続して収容する際に、1個の第1の導電端子と、1個の第2の導電端子とを用いればよいので、ボタン電池保持構造の組立てが容易に行える。
【0099】
請求項5に記載のボタン電池保持構造では、第1の導電端子には、第1の導電端子のV字状の接触片が一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置されるようにするための高さ調整をする軸体を設けているので、ハウジングと回路基板との距離にかかわらず、第1の導電端子のV字状の接触片を一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪に対向する位置に配置できる。
【0100】
請求項6に記載のボタン電池保持構造では、更に、脱落防止片を、電池収容穴部の開口に突設するように設けたので、一組の電池収容穴部の各々に収容される2個のボタン電池の各々が、弾性を有する係止爪と第1の導電端子のV字状の接触片の半体片のとの挟持の他に、この脱落防止片によっても、電池収容穴部の開口から抜け落ちることが防止される。
【0101】
請求項7に記載のボタン電池保持構造では、脱落防止片が、一組の電池収容穴部の各々に形成した開口に面一になるように一体形成されているので、一組の電池収容穴部の各々の上面のスペースを有効利用できるとともに、ハウジングの上面の脱落防止片を設けた位置に、余分な段部や出張りがないので、見た目がスマートで美しい。
【0102】
請求項8に記載のボタン電池保持構造では、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々を脱落防止片で隠すようにしているので、外観がスマートである。且つ、第1の導電端子に、指の爪先(指先)その他何等かのものが接触し難いので、第1の導電端子のV字状の接触片が劣化し難い。
【0103】
請求項9に記載のボタン電池保持構造では、第2の導電端子が、一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の第2の電極の各々に接触する2つの接触片を設け、回路基板に第2の導電端子を一個取り付けるだけで、2個のボタン電池の第2の電極の各々に電気的な接触を確保できるようにしているので、構成を簡単化できるとともに、ボタン電池保持構造の組立てが容易となる。
【0104】
請求項10に記載のボタン電池保持構造では、第2の導電端子の2つの接触片の各々を、バネ状にしているので、第2の導電端子の2つの接触片の各々の復元力により、一組の電池収容穴部の各々に収容される2個のボタン電池の各々の一方の面の第2の電極と第2の導電端子2つの接触片の各々との、より確実な電気的な接触を確保できる。また、ボタン電池を取り出す際には、第2の導電端子の2つの接触片の復元力により、電池収容穴部から、ボタン電池が排出されるので、ボタン電池の交換が容易に行える。
【0105】
請求項11に記載のボタン電池保持構造では、2つの接触片の各々を、一組のボタン電池収容部の各々の、一組のボタン電池収容部が互いに近接する側に設けているので、第2の導電端子を小型化できる。
【0106】
請求項12に記載のボタン電池保持構造では、ストッパーにより、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々と第2の導電端子の2つの接触片の各々との接触が防止されるので、第1の導電端子と第2の導電端子とが短絡しない。
【0107】
請求項13に記載のボタン電池保持構造では、弾性を有する係止爪を、ハウジングの一端から電池収容穴部の開口に突出するように且つ回路基板方向にU字形状に設け、その終端部がハウジングの面と同じ方向を向くようにした形状とし、係止爪を弾性変形させると、係止爪のU字形状をした部分の上側が押しつぶされた形状にすることができるようにしているので、これにより、電池収容穴部の間隔を広げることで、ボタン電池の交換を容易に行える。また、電池収容穴部に収容されたボタン電池の電池収容穴部の開口からの抜け落ちが、係止爪のハウジングの面と同じ方向を向くようにされた終端部の裏面によっても阻止されるので、電池収容穴部内にボタン電池をより安定して保持することができる。
【0108】
請求項14に記載のボタン電池保持構造では、弾性を有する係止爪に、更に、ハウジングの外方へ突出するように、操作突部を設けたので、指の爪先(指先)等で、操作突部を押し操作しやすく、また、操作突部を指の爪先(指先)等で押し操作するだけで、係止爪のU字形状をした部分の上側が押しつぶされた形状にすることができるので、これにより、電池収容穴部の間隔を広げることで、ボタン電池の交換を容易に行える。
【0109】
請求項15に記載のボタン電池保持構造では、ボタン電池保持構造に、回路基板を収容するベースハウジングを利用しているので、電子機器を組み立てる工程、即ち、電子部品が実装された回路基板を、ベースハウジングとカバー体とで構成されるハウジング内に収容する組立工程で、同時に組立てられ、組立の手間がかからないという利点があるので、種々の電子機器、例えば、ワイヤレス送信器のボタン電池保持構造として、好適に用いることができる。また、このボタン電池保持構造を採用した電子機器では、ボタン電池保持構造が、電子機器の裏面側に形成されるため、ボタン電池保持構造が、電子機器の操作スイッチ等が設けられるカバー体側に露呈しないため、外観がすっきりし、且つ、カバー体側を有効利用できる。
【0110】
請求項16に記載のワイヤレス送信器では、ボタン電池保持構造に、回路基板を収容するベースハウジングを利用しているので、このボタン電池保持構造を採用した電子機器では、ボタン電池保持構造が、電子機器の裏面側に形成されるため、ボタン電池保持構造が、電子機器の操作スイッチ等が設けられるカバー体側に露呈しないため、外観がすっきりし、且つ、カバー体側を有効利用できる。また、通常の電子機器では、ハウジング内に収容されている回路基板には、カバー体に対向する側の表面に電子機器を制御する電子部品が実装され、ベースハウジングに対向する側の表面には、電子機器を制御する電子部品があまり実装されていない場合が多い。したがって、ボタン電池保持構造に、ベースハウジングを利用すれば、回路基板のベースハウジングに対向する表面に、第1、第2の導電端子を取り付ける構造となるので、回路基板の有効利用、及び、ベースハウジングと回路基板との間に形成される空間の有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボタン電池保持構造の一例を概略的に示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係るボタン電池保持構造の一例を概略的に示す構成図であり、図2(a)は、図1に示すボタン電池保持構造をベースハウジングの外側から見た平面図を、図2(b)は、図2(a)中に示すI−I線に従う概略的な縦断面図を、図2(c)は、図2(a)中に示すII−II線に従う概略的な横断面図を、また、図2(d)は、図2(a)中に示すIII−III線に従う概略的な横断面図を、各々、示している。
【図3】本発明に係るボタン電池保持構造の一例を、回路基板と、回路基板に取り付けられる第1の導電端子と第2の導電端子とを中心に示す、概略的な平面図である。
【図4】本発明に係るボタン電池保持構造の一例を、電池収容穴部の第1の導電端子を取り付ける部分を中心に説明する説明図でわり、図4(a)は、その概略的な斜視図を示しており、また、図4(b)は、図4(a)中、IV−IV線にしたがう概略的な断面図である。
【図5】本発明に係るボタン電池保持構造の、弾性を有する係止爪の形状を拡大して概略的に示す断面図である。
【図6】本発明に係るボタン電池保持構造の電池収容穴部に収容されるボタン電池の状態を模式的に説明する説明図であり、図6(a)は、ベースハウジングの外側から見た平面図を示しており、図6(a)中、右側の電池収容穴部には、電池収容穴部に収容される途中のボタン電池の状態が模式的に示されており、左側の電池収容穴部には、電池収容穴部に収容されたボタン電池の状態が模式的に示されており、図6(b)は、電池収容穴部31に収容される途中のボタン電池Bの状態を模式的に説明する断面図であり、図6(a)中、V−V線にしたがう断面図を、また、図6(c)は、電池収容穴部31に収容されたボタン電池Bの状態を模式的に説明する断面図であり、図6(a)中、VI−VI線にしたがう断面図を、各々、示している。
【図7】ボタン電池の構成を概略的に示す斜視図である。
【図8】従来の電子機器に採用されている、ボタン電池を固定する蓋体を備えるボタン電池保持構造を概略的に示す構成図である。
【図9】従来のボタン電池保持構造の他例を概略的に示す構成図であり、図8(a)は、従来のボタン電池保持構造の他例を概略的に示す平面図であり、また、図8(b)は、従来のボタン電池保持構造の他例の一部を切断して概略的に示す分解斜視図である。
【図10】従来のボタン電池保持構造の他例に用いられる第1の導電端子及び第2の導電端子の形状を概略的に説明する説明図であり、図10(a)は、第1の導電端子を概略的に示す斜視図を、また、図10(b)は、第1の導電端子を概略的に示す斜視図を、各々、示している。
【図11】従来のボタン電池保持構造の他例にボタン電池を収容する工程を模式的に説明する説明図である。
【符号の説明】
1 ボタン電池保持構造
3 ベースハウジング
3a 開口
4 第1の導電端子
4a 軸体
4b V字状の接触片
4c 突起
5 第2の導電端子
5a 台座
5b 接触片
5c 突起
20 回路基板
20a 取付孔
20b スリット状の取付孔
31 電池収容穴部
32 弾性を有する係止爪
32a 係止爪の終端部
32b 操作突部
33 脱落防止片
B ボタン電池
Ba ボタン電池の一方の面(第2の電極(負極))
Bb ボタン電池の他方の面(第1の電極(正極))
Bc ボタン電池の側周面(第1の電極(正極))

Claims (16)

  1. 回路基板を収容するハウジングを利用したボタン電池保持構造であって、前記ハウジングに、2個のボタン電池の各々を出し入れする開口を、それぞれに形成した一組の電池収容穴部を並設するように、前記ハウジングに一体成形するとともに、前記ハウジングに、前記一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造を一体成形し、且つ、
    前記回路基板の、前記一組の電池収容穴部の間の位置に、前記一組の電池収容穴部の双方にまたがるように、第1、第2の導電端子を取り付け、前記回路基板を前記ハウジングに収容すると、前記第1の導電端子が、前記一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個の電池の双方の第1の電極に接触し、前記第2の導電端子が、前記一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個の電池の双方の第2の電極に接触するように、前記第1の導電端子と前記第2の導電端子とが、各々、一組の電池収容穴部の各々内に現れるようにしたボタン電池保持構造。
  2. 前記一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池を保持する構造が、前記一組の電池収容穴部の開口の各々に、弾性を有する係止爪を、前記ハウジングに一体に設けた構造となっている、請求項1に記載のボタン電池保持構造。
  3. 前記一組の電池収容穴部の各々内に現れるようにした第1の導電端子が、前記一組の電池収容穴部の各々に収容された合計2個のボタン電池の第1の電極の双方に接触するように設けられたV字状の接触片を有している、請求項1又は請求項2に記載のボタン電池保持構造。
  4. 前記第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々が、前記一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置され、前記一組の電池収容穴部に収容された2個のボタン電池を、前記一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と前記第1の導電端子のV字状の接触片とにより挟持する構造とした、請求項3に記載のボタン電池保持構造。
  5. 前記第1の導電端子には、前記第1の導電端子のV字状の接触片が前記一組の電池収容穴部の開口の各々に設けられた弾性を有する係止爪と対向配置されるようにするための高さ調整をする軸体が設けられている、請求項3又は請求項4に記載のボタン電池保持構造。
  6. 前記一組の電池収容穴部の開口の各々に、前記弾性を有する係止爪を設けた側と反対側に、更に、脱落防止片を、前記一組の電池収容穴部の開口に突設するように設けた、請求項2〜5のいずれかに記載のボタン電池保持構造。
  7. 前記脱落防止片は、前記電池収容穴部に形成した開口に面一になるように一体形成されている、請求項6に記載のボタン電池保持構造。
  8. 前記脱落防止片は、前記第1の導電端子のV字状の接触片の半体片を隠すように設けられている、請求項6又は請求項7に記載のボタン電池保持構造。
  9. 前記第2の導電端子が、前記一組の電池収容穴部の各々に収容される合計2個のボタン電池の第2の電極の各々に接触する2つの接触片を有している、請求項2〜8のいずれかに記載のボタン電池保持構造。
  10. 前記第2の導電端子の2つの接触片の各々が、バネ状にされている、請求項9に記載のボタン電池保持構造。
  11. 前記第2の導電端子の2つの接触片の各々が、前記一組のボタン電池収容部の各々の、前記一組のボタン電池収容部が互いに近接する側に設けられている、請求項9又は請求項10に記載のボタン電池保持構造。
  12. 前記一組の電池収容穴部の各々の前記弾性を有する係止爪を設けた側と反対側の周部の各々に、前記一組の電池収容穴部の各々に、第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々対応するように半体片取付孔を設け、且つ、前記一組の電池収容穴部の各々の底面の第1の導電端子の半体片取付孔の近傍位置に、前記第1の導電端子のV字状の接触片の半体片の各々が、前記一組の電池収容穴部の各々に対応して設けられる前記第2の導電端子の2つの接触片の各々に接触するのを防止するためのストッパーを、前記ハウジングと一体に設けた、請求項2〜11のいずれかに記載のボタン電池保持構造。
  13. 前記弾性を有する係止爪が、前記ハウジングの一端から前記電池収容穴部の開口に突出するように且つ前記回路基板方向にU字形状に設けられ、その終端部が前記ハウジングの面と同じ方向を向くようにされた形状になっている、請求項2〜12のいずれかに記載のボタン電池保持構造。
  14. 前記弾性を有する係止爪に、更に、前記ハウジングの外方へ突出するように、操作突部を設けた、請求項12に記載のボタン電池保持構造。
  15. 前記ハウジングが、ベースハウジングである、請求項1〜14のいずれかに記載のボタン電池保持構造。
  16. 請求項15に記載のボタン電池保持構造を備え、前記回路基板に電子部品を実装し、且つ、前記ベースハウジングの上面に、操作スイッチを有したカバー体を取り付けた、ワイヤレス送信器。
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