JPH11232962A - プッシュオンスイッチ - Google Patents

プッシュオンスイッチ

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JPH11232962A
JPH11232962A JP3096798A JP3096798A JPH11232962A JP H11232962 A JPH11232962 A JP H11232962A JP 3096798 A JP3096798 A JP 3096798A JP 3096798 A JP3096798 A JP 3096798A JP H11232962 A JPH11232962 A JP H11232962A
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switch
push
movable contact
switch case
fixed contact
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Kenji Kamio
健治 神尾
Yukisuke Ishihara
行祐 石原
Koji Tamano
浩二 玉野
Hiroshi Matsui
博 松井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H13/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch
    • H01H13/50Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a single operating member
    • H01H13/64Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a single operating member wherein the switch has more than two electrically distinguishable positions, e.g. multi-position push-button switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H13/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch
    • H01H13/02Details
    • H01H13/26Snap-action arrangements depending upon deformation of elastic members
    • H01H13/48Snap-action arrangements depending upon deformation of elastic members using buckling of disc springs

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  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 押圧操作により第一・第二スイッチが続いて
オンとなる二段動作のプッシュオンスイッチに関し、組
立時および実装時の作業効率が良いものを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 円形凹部21A内底面に中央固定接点2
2および二つの周辺固定接点23A,23Bを有し、対
向した外周に中央固定接点22用の二つの接続用端子2
4A,24Bおよび二つの周辺固定接点23A,23B
用の接続用端子25A,25Bをそれぞれ一つずつ有す
る四角形のスイッチケース21に対して、上方に湾曲し
た円板部27と可撓性を有する連結部29で繋がれた外
方の円形リング部28からなる可動接点26を、円板部
27の外周が周辺固定接点23A,23Bと対向するよ
うに配することによって、組立時および実装時の作業効
率がよい二段動作のプッシュオンスイッチが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてカメラ、
ビデオカメラ等の各種電子機器の入力操作部に使用さ
れ、軽く押圧操作するとまず第一スイッチがオンし、更
に強く押圧操作すると続いて第二スイッチがオンする二
段動作のプッシュオンスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のプッシュオンスイッチに
ついて、図面を用いて説明する。
【0003】図20は従来のプッシュオンスイッチの外
観斜視図、図21(a)は図20のX−X線における断
面図、同(b)はY−Y線における断面図であり、同図
において、1は上方開口の凹部1Aを備えた樹脂製のス
イッチケースで、図22の上面図に示すように、凹部1
Aの内底面には二つの周辺固定接点2およびこれよりも
少し低い中央固定接点3が露出するようにインサート成
形固定されると共に、各固定接点とそれぞれ導通した接
続用端子2A,2Bおよび3Aが外周側部に突出して設
けられている。
【0004】また、凹部1Aの側壁には、対向した位置
に一対の段状の可動接点受け部4およびそれと直交する
位置に一対の切り欠き部5が設けられており、一方の可
動接点受け部4Aにはコモン用固定接点6が上面を露出
するようにインサート成形固定され、その上面の位置は
他方の可動接点受け部4Bと同一高さになるように設定
されていると共に、この接点6と導通した接続用端子6
Aもスイッチケース1の外周側部に突出して設けられて
いる。
【0005】そして、7は弾性薄板金属板をプレス加工
することにより形成された可動接点で、その形状は図2
3(a)の平面図および同(b)の側面図に示すよう
に、上方に球面状に湾曲した中央の円板部8と、この外
方に一定の間隔を空けて同心状に配され、中心に対して
対称位置に一対で設けられて円板部8側が高くなるよう
に傾斜した連結部9で円板部8と繋がれると共に、連結
部9と直角な対向した二ヶ所の位置が頂点部10Bとな
るように上方にV字状に湾曲した円形のリング状部10
および連結部9と同一直径上のリング状部10から外方
に突出するように設けた一対の突出部11により構成さ
れている。
【0006】そして、この可動接点7は、図24のスイ
ッチケース1内に可動接点7を装着した状態の上面図に
示すように、湾曲突部側が上方となるようにして突出部
11が切り欠き部5に挿入されると共に、図21(b)
に示すように、リング状部10のV字曲げ部分の側部1
0Aが可動接点受け部4A,4B上に載置されるように
スイッチケース1の凹部1A内に装着されている。
【0007】すなわち、可動接点7のリング状部10の
V字曲げ部分の側部10Aの一方は、可動接点受け部4
A上に露出しているコモン用固定接点6と常に電気的に
接続された状態になっている。
【0008】そして、可動接点7の上方には、弾性を有
する絶縁フィルム製のシート12が可動接点7のリング
状部10のV字の頂点部10Bに支持されるように載置
されていると共に、スイッチケース1の上面には、開口
部13Aを有する金属板製のカバー13が取り付けられ
ている。
【0009】このように構成されたプッシュオンスイッ
チは、通常状態において、図21(b)に示すように、
可動接点7がコモン用固定接点6のみに接触して周辺固
定接点2および中央固定接点3に対して離れているた
め、スイッチはオフ状態になっている。
【0010】次に、上記のプッシュオンスイッチが使用
機器に装着されて、押圧操作される時の動作について、
図25(a),(b)および図26(a),(b)の断
面図を用いて説明する。
【0011】なお、図25(a)および図26(a)は
図20のX−X線における断面図、図25(b)および
図26(b)は同Y−Y線における断面図である。
【0012】まず、押圧操作体14によりシート12を
介して可動接点7の円板部8を押圧操作し、その押圧力
が所定の力を越えた時に、可動接点7は、図25(a)
および同(b)に示すように、まず円板部8は球面状の
ままで連結部9の部分が節度を伴って下向き状態に反転
して、二つの連結部9の円板部側根元部分9Aが二つの
周辺固定接点2にそれぞれ接触し、可動接点7を介して
コモン用固定接点6と二つの周辺固定接点2の間すなわ
ち接続用端子6Aと2Aおよび2Bの間を電気的に短絡
導通させて、第一スイッチとしてオン状態となる。
【0013】そして、この状態から更に、押圧操作体1
4により可動接点7の円板部8を押し下げると、図26
(a)および(b)に示すように、今度は、円板部8が
節度を伴いながら下膨らみ状態に反転し、円板部8の中
心部8Aが中央固定接点3に接触して、第一スイッチと
して短絡したコモン用固定接点6および二つの周辺固定
接点2に加えて中央固定接点3との間すなわち接続用端
子6Aおよび2A,2Bに加えて3Aの間を電気的に短
絡導通させて、第二スイッチとしてオン状態になる。
【0014】この後、押圧操作体14による可動接点7
の円板部8への押圧力を解除すると、まず円板部8がそ
の弾性復元力により上方突状の球面状態に復元すること
によって、その中心部8Aが中央固定接点3から離れて
第二スイッチがオフ状態に戻り、続いて連結部9が上方
に傾斜した状態に戻ることにより円板部側根元部分9A
が周辺固定接点2から離れて第一スイッチもオフ状態に
戻るものであった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のプッシュオンスイッチにおいては、スイッチの組立工
程においてスイッチケース1の円形凹部1A内に可動接
点7を装着する際に、可動接点7のリング状部10から
外方に突出した突出部11を、スイッチケース1の凹部
1Aの側壁の切り欠き部5に挿入して装着する必要があ
るため、スイッチ組立の作業効率が悪いという課題があ
った。
【0016】また、このプッシュオンスイッチは、コモ
ン用固定接点6に対して二つの周辺固定接点2および中
央固定接点3との間を接離させて第一および第二スイッ
チを作動させる構成であり、スイッチケース1の対向し
た外側面から二本ずつ突出している接続用端子2A,2
B,3Aおよび6Aのうち、第一スイッチとして短絡導
通される接続用端子が6Aと2Aおよび2Bの三つで、
第二スイッチとして更に短絡導通される接続用端子が3
A一つであるため、このプッシュオンスイッチを使用機
器の配線基板上に装着する際の方向を一定にする必要が
あり、装着時の作業効率が悪いという課題もあった。
【0017】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、可動接点の装着が簡単で効率良く組み立
てることができると共に、使用機器の配線基板への装着
時に180°逆向きとなってもよい二段動作のプッシュ
オンスイッチを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のプッシュオンスイッチは、上面開口の円形凹
部の内底面に中央固定接点および電気的に独立した二個
の周辺固定接点を備えるスイッチケース内に、上方に湾
曲した円板部およびその外方に一定の間隔を空けて可撓
性を有する細巾の連結部で同心状に繋がれた円形リング
部からなる可動接点を、周辺固定接点の上方に円板部の
外周が間隔を空けて位置するように配すると共に、スイ
ッチケース内底面の中央固定接点と導通した二つの接続
用端子および二つの周辺固定接点と各々導通した二つの
接続用端子のうち一つずつを、スイッチケースの中心に
対して対称な外周側部にそれぞれ設けるものである。
【0019】これにより、スイッチの組立工程において
スイッチケースの円形凹部内に可動接点を装着する際
に、可動接点の向きを決める必要が無いために組立作業
性がよいと共に、使用機器の配線基板上に装着する際の
方向が180°逆向きとなってもよい二段動作のプッシ
ュオンスイッチを得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、上面開口の円形凹部の内底面に、中央固定接点およ
びこれから等距離の点対称位置に電気的に独立して配さ
れた二つの周辺固定接点を備え、各固定接点と導通した
接続用端子を外周側部に有する絶縁樹脂製のスイッチケ
ースと、上記二つの周辺固定接点の中心間隔とほぼ同一
の直径で上方に球面状に湾曲した円板部およびその外方
に一定の間隔を空けて可撓性を有する細巾の連結部で同
心円状に繋がれた円形リング部からなり、円板部の外周
が上記周辺固定接点の上方に所定の間隔を空けて位置す
るように、円形リング部の外周がスイッチケースの円形
凹部の内周に係合した弾性金属薄板製の可動接点と、ス
イッチケースの円形凹部の上面開口部を覆う弾性を有す
る絶縁フィルム製のシートからなるプッシュオンスイッ
チとしたものであり、可動接点の円形リング部の外形が
円形であるために、スイッチの組立工程においてスイッ
チケースの円形凹部内に可動接点を装着する際に、可動
接点の向きを決める必要が無いためにスイッチの組立作
業性がよい二段動作のプッシュオンスイッチを実現でき
るという作用を有する。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、円板部と円形リング部を繋ぐように少し
の間隔を空けて並べて設けられた二つの細巾の連結部が
一つの直線に沿って折り曲げられて円板部が上方に傾い
た可動接点の、円形リング部がスイッチケースの円形凹
部の内底面上に載せられることによって、円板部の外周
が二つの周辺固定接点の少なくとも一方から上方に所定
の間隔を空けて位置するようにしたものであり、請求項
1記載の発明による作用に加えて、第一スイッチの動作
時には節度がなく、第二スイッチの動作時には明確な節
度を有するプッシュオンスイッチを実現できると共に、
円板部と円形リング部を繋ぐ連結部を少しの間隔を空け
て並べた二つの細巾の連結部とすることによって、円板
部と円形リング部相互の位置を安定させることができ、
しかもスイッチ動作時に連結部が曲がる際の応力が小さ
いという作用を有する。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、可動接点の円板部の外周と円形リング部
がほぼ同一面となるように、中心に対して等分位置に配
された三つ以上の細巾の連結部で繋がれると共に、円形
リング部の連結部を設けた位置の略中央位置から、連結
部と同数の突部が下方に突出してスイッチケースの円形
凹部の内底面上に載ることにより、円板部の外周が周辺
固定接点の上方に所定の間隔を空けて位置するようにし
たものであり、請求項1記載の発明による作用に加え
て、第一スイッチの動作時には節度がなく、第二スイッ
チの動作時には明確な節度を有する動作の安定したプッ
シュオンスイッチを実現できるという作用を有する。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、可動接点の円板部と円形リング部が、中
心に対して対称位置に配され円板部側が少し高くなるよ
うに傾斜した二つの連結部で繋がれ、円形リング部が連
結部と直角な二ヶ所の位置が頂点部となるように上方に
V字状に湾曲したものであり、請求項1記載の発明によ
る作用に加えて、第一スイッチの動作時および第二スイ
ッチの動作時共に節度を有するプッシュオンスイッチを
実現できるという作用を有する。
【0024】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
発明において、可動接点の円形リング部の二つの連結部
とV字状湾曲の二つの頂点部の中間の位置から下方に突
出した四つの突部が、スイッチケースの円形凹部の内底
面上に載せられたものであり、請求項4記載の発明によ
る作用に加えて、第一スイッチの動作時の節度がより明
確なプッシュオンスイッチを実現できるという作用を有
する。
【0025】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、可動接点の円形リング部を、
スイッチケースの円形凹部の内周全体に亘って周辺固定
接点よりも高く設けられた段部上に載せたものであり、
スイッチ・オフ状態における可動接点と固定接点の間の
ギャップが大きくて安定しているので、スイッチが誤動
作をし難いと共に、第一スイッチの動作時の節度が明確
なプッシュオンスイッチを実現できるという作用を有す
る。
【0026】請求項7に記載の発明は、請求項16のい
ずれか一つに記載の発明において、スイッチケースの円
形凹部の内底面に配された中央固定接点の高さを周辺固
定接点よりも少し低くしたものであり、第二スイッチの
動作時の節度がより明確なプッシュオンスイッチを実現
できるという作用を有する。
【0027】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか一つに記載の発明において、スイッチケースの
円形凹部の内底面の中央固定接点と導通した二つの接続
用端子を、スイッチケース中心に対して対称な外周側部
二ヶ所に一つずつ設けると共に、二つの周辺固定接点と
それぞれ導通した二つの接続用端子もスイッチケースの
中心に対して対称な外周側部二ヶ所に一つずつ設けるも
のであり、接続用端子をスイッチケースの外周側部に突
出して設ける位置が、スイッチケースの中心に対して対
称な位置であるために、プッシュオンスイッチを使用機
器の配線基板に装着する際にスイッチの方向が180°
逆向きと成ってもよいので、スイッチ装着時の作業効率
が良いという作用を有する。
【0028】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、スイッチケースの外形を四角形とし、
その対向した一組の外周側部それぞれに中央固定接点お
よび周辺固定接点と導通した接続用端子を一つずつ設け
るものであり、請求項8記載の発明による作用に加え
て、接続用端子をスイッチケースの外周側部に突出して
設ける位置が、外形が四角形のスイッチケースの対向し
た一組の外周側部のみで、他の対向した一組の外周側部
には何も付いていないので、プッシュオンスイッチを使
用機器の配線基板に装着する際に、この何も付いていな
い外周側部間を実装機で挟持して自動実装することがで
きると共に、装着する配線基板に対する投影面積も小さ
いという作用を有する。
【0029】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれか一つに記載の発明において、スイッチケース
の上面開口部よりも大きな外形で弾性を有する絶縁フィ
ルム製のシートを、スイッチケース上面に設けた突起部
とカバーにより挟持したものであり、スイッチの操作時
にも外れないように、弾性を有するシートによりスイッ
チケースの円形凹部を封止することができるので、スイ
ッチケースの円形凹部内の接点部等に塵埃が侵入するこ
とを防止でき、信頼性の高いプッシュオンスイッチを実
現できるという作用を有する。
【0030】以下、本発明の実施の形態によるプッシュ
オンスイッチについて、図面を用いて説明する。
【0031】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0032】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態によるプッシュオンスイッチの外観斜視図、図
2(a)は図1のX−X線における断面図、同(b)は
Y−Y線における断面図であり、同図において、21は
上面開口の円形凹部21Aを備えた外形が四角形の樹脂
製のスイッチケースで、図3の上面図に示すように、円
形凹部21Aの内底面21Bには中央固定接点22およ
びこれから等距離の点対称位置の電気的に独立した二つ
の周辺固定接点23Aおよび23Bが露出するようにイ
ンサート成形固定されており、更に、四角形の外形の対
向した一組の外周側部には、中央固定接点22と導通し
た二つの接続用端子24A,24Bがスイッチケース2
1の中心に対して対称な位置に一つずつ突出して設けら
れると共に、同じ一組の外周側部に、二つの周辺固定接
点23Aおよび23Bとそれぞれ導通した接続用端子2
5Aおよび25Bが、スイッチケース21中心に対して
対称な位置に一つずつ突出して設けられている。
【0033】なお、上記の中央固定接点22の高さは二
つの周辺固定接点23Aおよび23Bよりも少し低く設
けられている。
【0034】また、26は弾性金属薄板をプレス加工す
ることにより形成された可動接点で、その形状は図4
(a)の平面図および同(b)の側面断面図に示すよう
に、上方に球面状に湾曲した中央の円板部27とこの外
方に一定の間隔を空けて同心円状に配された円形リング
部28を繋ぐように少しの間隔を空けて並べられた可撓
性を有する二つの細巾の連結部29を、一つの直線30
に沿って折り曲げることによって円板部27が上方に傾
けられているものであり、円板部27の外径は上記スイ
ッチケース21の二つの周辺固定接点23Aと23Bの
中心間隔とほぼ同一の直径となっていると共に、円形リ
ング部28の外周は上記スイッチケース21の円形凹部
21Aの内周に係合するように設定されている。
【0035】そして、このような可動接点26をスイッ
チケース21の円形凹部21A内に挿入し、図5のスイ
ッチケース21内に可動接点26を装着した状態の上面
図に示すように、円形リング部28をスイッチケース2
1の円形凹部21Aの内底面21B上に載せることによ
って、円板部27の外周が二つの周辺固定接点23A,
23Bの上方に所定の間隔を空けて位置するように配設
され、この上方からスイッチケース21の上面開口部を
塞ぐように上面開口部よりも大きな外形で弾性を有する
絶縁フィルム製のシート31を被せると共に、その上方
に開口部13Aを有する金属板製のカバー13を取付
け、シート31の端部をスイッチケース21上面に設け
た突起部21Cとの間に挟持させることによりプッシュ
スイッチとして完成する。
【0036】なお、上記の可動接点26の円板部27の
外周と周辺固定接点23A,23Bの関係は、可動接点
26の向きによって、図2(a)に示したように、一方
の周辺固定接点23Aと円板部27の外周との間隔は殆
どゼロに近く、他の周辺固定接点23Bと円板部27の
外周との間隔が最も大きい場合や、図6の断面図に示す
ように、二つの周辺固定接点23A,23Bと円板部2
7の外周との間隔が殆ど等しい場合等が考えられるが、
いずれの場合においても、スイッチ・オフ時の接点ギャ
ップとなる二つの周辺固定接点23Aおよび23Bと円
板部27の外周との間隔寸法の合計は殆ど変わらないも
のである。
【0037】次に、上記のプッシュオンスイッチが使用
機器に装着されて、押圧操作される時の動作について、
図7および図8の断面図を用いて説明する。
【0038】まず、図2(a)の状態に対して、押圧操
作体14によりカバー13の開口部13Aからシート3
1を介して可動接点26の円板部27を押圧操作する
と、図7に示すように円板部27は球面状のままで、ま
ず連結部29の部分が曲がることによって、円板部27
は水平方向に向いてその外周が二つの周辺固定接点23
Aおよび23Bに接触し、この二つの周辺固定接点23
Aと23Bの間すなわち接続用端子25Aと25Bの間
を短絡導通させて、第一スイッチとしてオン状態とな
る。
【0039】そして、この状態から更に押圧操作体14
により可動接点26の円板部27を押し下げると、図8
に示すように、今度は、円板部27が節度を伴いながら
下膨らみ状態に反転し、円板部27の中心部27Aが中
央固定接点22に接触して、第一スイッチとして短絡し
た周辺固定接点23A,23Bに加えて中央固定接点2
2との間、すなわち接続用端子25Aと25Bに24
A,24Bに加えた全接続用端子の間を電気的に短絡導
通させて、第二スイッチとしてオン状態になる。
【0040】この後、押圧操作体14による可動接点2
6の円板部27への押圧力を解除すると、まず円板部2
7がその弾性復元力により上方突状の球面状態に復元す
ることによって、その中心部27Aが中央固定接点22
から離れて第二スイッチがオフ状態の図7の状態に戻
り、続いて連結部29が元の上方に傾斜した状態に戻る
ことにより、円板部27の外周が二つの周辺固定接点2
3A,23Bの少なくとも一方から離れて図2(a)の
第一スイッチもオフ状態に戻るものである。
【0041】以上のように本実施の形態によるプッシュ
オンスイッチは、可動接点26の外形が円形であるた
め、スイッチ組立工程において、スイッチケース21の
円形凹部21A内に可動接点26を装着する際に可動接
点26の向きを決める必要がないのでスイッチの組立作
業性がよいものであり、また、スイッチ動作において、
第一スイッチとしての動作時は軽い操作力で節度がな
く、第二スイッチとしての動作時は節度を有するもので
あるが、可動接点26の円板部27の動きが安定してい
て、第二スイッチとしての動作時の節度が明確なもので
あると共に、スイッチ接点部等の防塵性が優れた信頼性
の高いものである。
【0042】そして、接続用端子24A,24Bおよび
25A,25Bが突出している位置が、スイッチケース
21の四角形の外形の対向した一組の外周側部で、スイ
ッチケース21の中心に対して対称であるため、本プッ
シュオンスイッチを使用機器の配線基板に装着する際
に、スイッチの方向が180°逆になってもよいのでス
イッチの装着作業性が優れていると共に、実装機で挟持
して自動実装することも可能なものである。
【0043】なお、上記の四つの接続用端子24A,2
4Bおよび25A,25Bをスイッチケース21の四角
形の外形の対向した一組の外周側部のみに配することが
できない小形のスイッチ等の場合には、図9のスイッチ
ケースの上面図に示すように、スイッチケース32の四
角形の外形の対向する二組の各辺に対して、一組の辺に
は中央固定接点33と導通した二つの接続用端子34
A,34Bをそれぞれ設けると共に、他の一組の辺には
二つの周辺固定接点35Aおよび35Bとそれぞれ導通
した二つの接続用端子36Aおよび36Bを設けてもよ
いことは言うまでもない。
【0044】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態によるプッシュオンスイッチは、実施の形態1の項で
説明した図1の外観斜視図と同じ外観であり、同図に示
すX−X線における断面図を図10(a)に、同Y−Y
線における断面図を図10(b)に示す。
【0045】同図で明らかなように、本実施の形態によ
るプッシュオンスイッチは、実施の形態1によるものに
対して弾性金属薄板をプレス加工して形成された可動接
点を変更したものである。
【0046】この可動接点37の形状は、図11(a)
の平面図および同(b)の側面断面図に示すように、上
方に球面状に湾曲した中央の円板部38とその外方に一
定の間隔を空けて円板部38の外周とほぼ同一面となる
ように同心円状に配された円形リング部39を、中心に
対して等分位置に配設された三つ以上の連結部40A,
40B,40C,…で繋ぐと共に、円形リング部39の
連結部40A,40B,40C,…を設けた位置の略中
央の位置から下方に連結部と同数の突部41A,41
B,41C,…を折り曲げ形成したものであり、ここで
は、細巾の連結部が40A,40B,40Cの三つで、
下方への突部も同数の41A,41B,41Cの三つで
ある場合について説明する。
【0047】そして、可動接点37の上記円板部38の
外径は、スイッチケース21の円形凹部21Aの内底面
21Bの二つの周辺固定接点23Aと23Bの中心間隔
とほぼ同一の直径となっていると共に、円形リング部3
9の外周は円形凹部21Aの内周に係合するように設定
されており、この可動接点37をスイッチケース21の
円形凹部21A内に挿入し、図12のスイッチケース内
に可動接点37を装着した状態の上面図に示すように、
上記円形リング部39から下方に突出した三つの突部4
1A,41B,41Cが円形凹部21Aの内底面21B
上に載ることによって、円板部38の外周が二つの周辺
固定接点23A,23Bの上方に所定の間隔を空けて位
置するように配設されるものであり、この上方からスイ
ッチケース21の上面開口部を塞ぐように上面開口部よ
りも大きな外形で弾性を有する絶縁フィルム製のシート
31を被せると共に、その上方に開口部13Aを有する
金属板製のカバー13を取付け、シート31の端部をス
イッチケース21上面に設けた突起部21Cとの間に挟
持させることによりプッシュスイッチとして完成するこ
とは実施の形態1の場合と同様である。
【0048】次に、上記のプッシュオンスイッチが使用
機器に装着されて、押圧操作される時の動作について説
明すると、まず、図10(a)の状態に対して、押圧操
作体14によりカバー13の開口部13Aからシート3
1を介して可動接点37の円板部38を押圧操作する
と、図13の断面図に示すように、円板部38は球面状
のままで、三つの連結部40A,40B,40Cおよび
円形リング部39の連結部を設けた部分である三つの突
部41A,41B,41Cの略中央部分が引っ張られて
水平方向から下方に撓むことによって、円板部38はほ
ぼ水平状態を保ちながら下方に下がり、その外周が周辺
固定接点23Aおよび23Bに接触し、この二つの周辺
固定接点23Aと23Bの間すなわち接続用端子25A
と25Bの間を短絡導通させて、第一スイッチとしてオ
ン状態となる。
【0049】そして、この状態から更に押圧操作体14
により可動接点37の円板部38を押し下げると、今度
は、円板部38が節度を伴いながら反転し、周辺固定接
点23A,23Bに加えて中央固定接点22との間、す
なわち接続用端子25Aと25Bに24A,24Bを加
えた全端子の間を電気的に短絡導通させて、第二スイッ
チとしてオン状態になり、この後、押圧操作体14によ
る押圧力を解除すると、まず第二スイッチがオフ状態の
図13の状態に戻ることは実施の形態1の場合と同様で
あり、続いて三つの連結部40A,40B,40Cおよ
び円形リング部39の下方に撓んでいた部分が元の水平
状態に戻ることにより、円板部38の外周が二つの周辺
固定接点23A,23Bから離れて図11(a)の第一
スイッチもオフ状態に戻るものである。
【0050】以上のように本実施の形態によるプッシュ
オンスイッチは、前記の実施の形態1によるものと同様
に、第一スイッチとしての動作時は節度がなく、第二ス
イッチとしての動作時には節度を有するものであるが、
可動接点37の高さすなわちスイッチ・オフ時の接点ギ
ャップの変動が少なく、スイッチ動作が安定しているも
のである。
【0051】なお、上記の可動接点37の円板部38と
外方の円形リング部39を繋ぐ連結部40A,40B,
…および円形リング部39の下方の突部41A,41
B,…の数は、三つまたは四つとするのが一般的である
が、大形のスイッチ等で可動接点37の外径が大きい場
合には、この数を六つまたは八つ等としてもよいことは
勿論である。
【0052】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態によるプッシュオンスイッチも、実施の形態1の項で
説明した図1の外観斜視図と同じ外観であり、同図に示
すX−X線における断面図を図14(a)に、同Y−Y
線における断面図を図14(b)に示す。
【0053】同図で明らかなように、本実施の形態によ
るプッシュオンスイッチは、実施の形態1によるものに
対して固定接点を設けたスイッチケースおよびスイッチ
ケース内に装着する可動接点を変更したものである。
【0054】すなわち、スイッチケース42は、上面開
口の円形凹部42Aを備えた外形が四角形の樹脂製で、
円形凹部42Aの内底面42Bに中央固定接点22およ
びこれから等距離の点対称位置の電気的に独立した二つ
の周辺固定接点23Aおよび23Bが露出するようにイ
ンサート成形固定されており、更に、四角形の外形の対
向した一組の外周側部には、中央固定接点22と導通し
た二つの接続用端子24A,24Bがスイッチケース2
1の中心に対して対称な位置に一つずつ突出して設けら
れると共に、同じ一組の外周側部に、二つの周辺固定接
点23Aおよび23Bとそれぞれ導通した接続用端子2
5Aおよび25Bが、スイッチケース21中心に対して
対称な位置に一つずつ突出して設けられていることは、
前記の実施の形態1の場合と同じであるが、スイッチケ
ース42の円形凹部42Aの内周全体に亘って周辺固定
接点23A,23Bよりも高い段部42Cが設けられて
いる。
【0055】また、弾性金属薄板をプレス加工して形成
された可動接点43は、図15(a)の平面図および同
(b)の側面断面図に示すように、上方に球面状に湾曲
した中央の円板部44と、この外方に一定の間隔を空け
て同心状に配され、中心に対して対称位置に一対で設け
られて円板部44側が高くなるように傾斜した連結部4
5で円板部44と繋がれると共に、連結部45と直角な
対向した二ヶ所の位置が頂点部46Bとなるように上方
にV字状に湾曲した円形のリング部46により構成さ
れ、円板部44の外径は、スイッチケース42の円形凹
部42Aの内底面42Bの二つの周辺固定接点23Aと
23Bの中心間隔とほぼ同一の直径となっていると共
に、円形リング部46の外周は円形凹部42Aの内周に
係合するように設定されている。
【0056】そして、このような可動接点43をスイッ
チケース42の円形凹部42A内に挿入して円形リング
部46を円形凹部42A内周の段部42C上に載せるこ
とによって、円板部44の外周が二つの周辺固定接点2
3A,23Bの上方に所定の間隔を空けて位置するよう
に配設されるものであり、この上方からスイッチケース
42の上面開口部を塞ぐように上面開口部よりも大きな
外形で弾性を有する絶縁フィルム製のシート31を被せ
ると共に、その上方に開口部13Aを有する金属板製の
カバー13を取付け、シート31の端部をスイッチケー
ス42上面に設けた突起部42Dとの間に挟持させるこ
とによりプッシュスイッチとして完成することは実施の
形態1の場合と同様である。
【0057】次に、上記のプッシュオンスイッチが使用
機器に装着されて、押圧操作される時の動作について説
明すると、まず、図14(a)の状態に対して、押圧操
作体14によりカバー13の開口部13Aからシート3
1を介して可動接点43の円板部44を押圧操作する
と、図16の断面図に示すように、円板部44は球面状
のままで、連結部45の部分が軽い節度を伴って下向き
状態に反転して円板部44が下方に下がり、その外周が
周辺固定接点23Aおよび23Bに接触し、この二つの
周辺固定接点23Aと23Bの間すなわち接続用端子2
5Aと25Bの間を短絡導通させて、第一スイッチとし
てオン状態となる。
【0058】そして、この状態から更に押圧操作体14
により可動接点43の円板部44を押し下げると、今度
は、円板部44が節度を伴いながら反転し、第二スイッ
チとしてオン状態になり、この後、押圧操作体14によ
る押圧力を解除すると、まず第二スイッチがオフ状態の
図16の状態に戻ることは実施の形態1の場合と同様で
あり、続いて連結部45が上方に傾斜した状態に戻るこ
とにより、円板部44の外周が二つの周辺固定接点23
A,23Bから離れて図14(a)の第一スイッチもオ
フ状態に戻るものである。
【0059】以上のように本実施の形態によるプッシュ
オンスイッチは、第1スイッチの動作時および第二スイ
ッチの動作時共に節度を有するプッシュオンスイッチを
実現できると共に、スイッチ・オフ状態における可動接
点と固定接点の間のギャップが大きくて安定しているの
で、スイッチが誤動作し難いものである。
【0060】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態によるプッシュオンスイッチも、実施の形態1の項で
説明した図1の外観斜視図と同じ外観であり、同図に示
すX−X線における断面図を図17(a)に、同Y−Y
線における断面図を図17(b)に示す。
【0061】同図で明らかなように、本実施の形態によ
るプッシュオンスイッチは、実施の形態1によるものに
対して弾性金属薄板をプレス加工して形成された可動接
点を変更したものである。
【0062】この可動接点47の形状は、図18(a)
の平面図および同(b)の側面断面図に示すように、上
方に球面状に湾曲した中央の円板部48と、この外方に
一定の間隔を空けて同心状に配され、中心に対して対称
位置に一対で設けられて円板部48側が高くなるように
傾斜した連結部49で円板部48と繋がれると共に、連
結部49と直角な対向した二ヶ所の位置が頂点部50B
となるように上方にV字状に湾曲した円形のリング部5
0により構成され、円形リング部50の二つの連結部4
9とV字状湾曲の二つの頂点部50Bの中間の位置から
四つの突部51A,51B,51C,51Dが下方に突
出しているものであり、円板部48の外径は、スイッチ
ケース21の円形凹部21Aの内底面21Bの二つの周
辺固定接点23A,23Bの中心間隔とほぼ同一の直径
となっていると共に、円形リング部50の外周は円形凹
部42Aの内周に係合するように設定されている。
【0063】そして、このような可動接点47をスイッ
チケース21の円形凹部21A内に挿入し、円形リング
部50の下方に突出した四つの突部51A,51B,5
1C,51Dをスイッチケース21の円形凹部21Aの
内底面21B上に載せることによって、円板部48の外
周が二つの周辺固定接点23A,23Bの上方に所定の
間隔を空けて位置するように配設され、この上方からス
イッチケース21の上面開口部を塞ぐように上面開口部
よりも大きな外形で弾性を有する絶縁フィルム製のシー
ト31を被せると共に、その上方に開口部13Aを有す
る金属板製のカバー13を取付け、シート31の端部を
スイッチケース21上面に設けた突起部21Cとの間に
挟持させることによりプッシュスイッチとして完成する
ことは実施の形態1の場合と同様である。
【0064】次に、上記のプッシュオンスイッチが使用
機器に装着されて、押圧操作される時の動作について説
明すると、まず、図17(a)の状態に対して、押圧操
作体14によりカバー13の開口部13Aからシート3
1を介して可動接点47の円板部48を押圧操作する
と、図19の断面図に示すように、円板部48は球面状
のままで、円形リング部50の下面の四つの突部51
A,51B,51C,51Dを支点として円形リング部
50との連結部49の部分が明確な節度を伴いながら下
向き状態に反転して円板部48が下方に下がり、その外
周が周辺固定接点23Aおよび23Bに接触し、この二
つの周辺固定接点23Aと23Bの間すなわち接続用端
子25Aと25Bの間を短絡導通させて、第一スイッチ
としてオン状態となる。
【0065】そして、この状態から更に押圧操作体14
により可動接点47の円板部48を押し下げると、今度
は、円板部48が節度を伴いながら反転し、第二スイッ
チとしてオン状態になり、この後、押圧操作体14によ
る押圧力を解除すると、まず第二スイッチがオフ状態の
図19の状態に戻ることは実施の形態1の場合と同様で
あり、続いて連結部49が節度を伴いながら上方に傾斜
した状態に戻ることにより、円板部48の外周が二つの
周辺固定接点23A,23Bから離れて図17(a)の
第一スイッチもオフ状態に戻るものである。
【0066】以上のように本実施の形態によるプッシュ
オンスイッチは、第1スイッチの動作時および第二スイ
ッチの動作時共に、明確な節度を有するプッシュオンス
イッチを実現できるものである。
【0067】なお、上記の説明においては、スイッチケ
ース21の形状は、実施の形態1の場合と同様の円形凹
部21Aの内周に段部を有しないものとしたが、これを
上記の実施の形態3で説明したスイッチケース42のよ
うに、円形凹部42Aの内周全体に亘って段部42Cを
設けた形状とし、可動接点47をこの段部42C上に載
せることによって、スイッチ・オフ状態における可動接
点と固定接点の間のギャップを大きく安定したものとで
きることは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スイッチ
の組立工程においてスイッチケースの円形凹部内に可動
接点を装着する際に、可動接点の向きを決める必要がな
いので組立作業効率が良いと共に、使用機器の配線基板
上に装着する際に、取付方向が180°逆になってもよ
く、しかも特性の安定した二段動作のプッシュオンスイ
ッチを提供することができるという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプッシュオン
スイッチの外観斜視図
【図2】(a)同図1のX−X線における断面図 (b)同Y−Y線における断面図
【図3】同スイッチケースの上面図
【図4】(a)同可動接点の平面図 (b)同側面断面図
【図5】同スイッチケース内に可動接点を装着した状態
の平面図
【図6】同スイッチケース内に可動接点を向きを変えて
装着した場合の図1のX−X線における断面図
【図7】同第一スイッチの動作状態を説明する図1のX
−X線における断面図
【図8】同第二スイッチの動作状態を説明する図1のX
−X線における断面図
【図9】同スイッチケースの接続用端子の位置を変えた
場合の上面図
【図10】(a)本発明の第2の実施の形態によるプッ
シュオンスイッチの図1のX−X線における断面図 (b)同Y−Y線における断面図
【図11】(a)同可動接点の平面図 (b)同側面断面図
【図12】同スイッチケース内に可動接点を装着した状
態の平面図
【図13】同第一スイッチの動作状態を説明する図1の
X−X線における断面図
【図14】(a)本発明の第3の実施の形態によるプッ
シュオンスイッチの図1のX−X線における断面図 (b)同Y−Y線における断面図
【図15】(a)同可動接点の平面図 (b)同側面断面図
【図16】同第一スイッチの動作状態を説明する図1の
X−X線における断面図
【図17】(a)本発明の第4の実施の形態によるプッ
シュオンスイッチの図1のX−X線における断面図 (b)同Y−Y線における断面図
【図18】(a)同可動接点の平面図 (b)同側面断面図
【図19】同第一スイッチの動作状態を説明する図1の
X−X線における断面図
【図20】従来のプッシュオンスイッチの外観斜視図
【図21】(a)同図20のX−X線における断面図 (b)同Y−Y線における断面図
【図22】同スイッチケースの上面図
【図23】(a)同可動接点の平面図 (b)同側面図
【図24】同スイッチケース内に可動接点を装着した状
態の平面図
【図25】(a)同第一スイッチの動作状態を説明する
図23のX−X線における断面図 (b)同Y−Y線における断面図
【図26】(a)同第二スイッチの動作状態を説明する
図23のX−X線における断面図 (b)同Y−Y線における断面図
【符号の説明】
13 カバー 13A 開口部 14 押圧操作体 21,32,42 スイッチケース 21A,42A 円形凹部 21B,42B 内底面 21C,42D 突起部 22,33 中央固定接点 23A,23B,35A,35B 周辺固定接点 24A,24B,25A,25B,34A,34B,3
6A,36B 接続用端子 26,37,43,47 可動接点 27,38,44,48 円板部 27A 中心部 28,39,46,50 円形リング部 29,40A,40B,40C…,45,49 連結部 30 直線 31 シート 41A,41B,41C…,51A,51B,51C,
51D 突部 42C 段部 46B,50B 頂点部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開口の円形凹部の内底面に、中央固
    定接点およびこれから等距離の点対称位置に電気的に独
    立して配された二つの周辺固定接点を備え、各固定接点
    と導通した接続用端子を外周側部に有する絶縁樹脂製の
    スイッチケースと、上記二つの周辺固定接点の中心間隔
    とほぼ同一の直径で上方に球面状に湾曲した円板部およ
    びその外方に一定の間隔を空けて可撓性を有する細巾の
    連結部で同心円状に繋がれた円形リング部からなり、円
    板部の外周が上記周辺固定接点の上方に所定の間隔を空
    けて位置するように、円形リング部の外周がスイッチケ
    ースの円形凹部の内周に係合した弾性金属薄板製の可動
    接点と、スイッチケースの円形凹部の上面開口部を覆う
    弾性を有する絶縁フィルム製のシートからなるプッシュ
    オンスイッチ。
  2. 【請求項2】 円板部と円形リング部を繋ぐように少し
    の間隔を空けて並べて設けられた二つの細巾の連結部が
    一つの直線に沿って折り曲げられて円板部が上方に傾い
    た可動接点の、円形リング部がスイッチケースの円形凹
    部の内底面上に載せられることによって、円板部の外周
    が二つの周辺固定接点の少なくとも一方から上方に所定
    の間隔を空けて位置する請求項1記載のプッシュオンス
    イッチ。
  3. 【請求項3】 可動接点の円板部の外周と円形リング部
    がほぼ同一面となるように、中心に対して等分位置に配
    された三つ以上の細巾の連結部で繋がれると共に、円形
    リング部の連結部を設けた位置の略中央位置から、連結
    部と同数の突部が下方に突出してスイッチケースの円形
    凹部の内底面上に載ることにより、円板部の外周が周辺
    固定接点の上方に所定の間隔を空けて位置するようにし
    た請求項1記載のプッシュオンスイッチ。
  4. 【請求項4】 可動接点の円板部と円形リング部が、中
    心に対して対称位置に配され円板部側が少し高くなるよ
    うに傾斜した二つの連結部で繋がれ、円形リング部が連
    結部と直角な二ヶ所の位置が頂点部となるように上方に
    V字状に湾曲した請求項1記載のプッシュオンスイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 可動接点の円形リング部の二つの連結部
    とV字状湾曲の二つの頂点部の中間の位置から下方に突
    出した四つの突部が、スイッチケースの円形凹部の内底
    面上に載せられた請求項4記載のプッシュオンスイッ
    チ。
  6. 【請求項6】 可動接点の円形リング部を、スイッチケ
    ースの円形凹部の内周全体に亘って周辺固定接点よりも
    高く設けられた段部上に載せた請求項4または5記載の
    プッシュオンスイッチ。
  7. 【請求項7】 スイッチケースの円形凹部の内底面に配
    された中央固定接点の高さを周辺固定接点よりも少し低
    くした請求項1〜6のいずれか一つに記載のプッシュオ
    ンスイッチ。
  8. 【請求項8】 スイッチケースの円形凹部の内底面の中
    央固定接点と導通した二つの接続用端子を、スイッチケ
    ース中心に対して対称な外周側部二ヶ所に一つずつ設け
    ると共に、二つの周辺固定接点とそれぞれ導通した二つ
    の接続用端子もスイッチケースの中心に対して対称な外
    周側部二ヶ所に一つずつ設ける請求項1〜7のいずれか
    一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  9. 【請求項9】 スイッチケースの外形を四角形とし、そ
    の対向した一組の外周側部それぞれに中央固定接点およ
    び周辺固定接点と導通した接続用端子を一つずつ設ける
    請求項8記載のプッシュオンスイッチ。
  10. 【請求項10】 スイッチケースの上面開口部よりも大
    きな外形で弾性を有する絶縁フィルム製のシートを、ス
    イッチケース上面に設けた突起部とカバーにより挟持し
    た請求項1〜9のいずれか一つに記載のプッシュオンス
    イッチ。
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