JPH11134459A - 電磁波読取可能な柔軟性のある薄型icカード及びその製造方法 - Google Patents

電磁波読取可能な柔軟性のある薄型icカード及びその製造方法

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JPH11134459A
JPH11134459A JP31258697A JP31258697A JPH11134459A JP H11134459 A JPH11134459 A JP H11134459A JP 31258697 A JP31258697 A JP 31258697A JP 31258697 A JP31258697 A JP 31258697A JP H11134459 A JPH11134459 A JP H11134459A
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film
spiral
card
resin film
conductor pattern
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JP31258697A
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Inventor
Wakahiro Kawai
若浩 川井
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝票内装型ICラベル等として好適な読み取
り感度の高い電磁波読取可能な柔軟性のある薄型ICカ
ード及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 アンテナコイルが保持された柔軟性のあ
るシートに電子部品を実装してなる薄型ICカードであ
って、前記アンテナコイルが保持された柔軟性のあるシ
ートは、一方向へほぼ等間隔に区分された樹脂製フィル
ムを区分単位で折り重ねて積層一体化してなる積層体で
あり、前記樹脂製フィルムの各単位区画の少なくとも片
面には、折り重ねた際に互いの渦心が整合するようにし
て、渦巻状導体パターンが形成されており、前記各単位
区画の渦巻状導体パターンは、折り重ねた際に同一巻き
方向へ電流が流れるように、所定の接続部を介して互に
直列接続されて前記アンテナコイルを構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触で読み取り
が可能な伝票内装型ICラベル等として好適な電磁波読
取可能な柔軟性のある薄型ICカードに係り、特に、ア
ンテナコイルの巻き数を増大させて読み取り感度を向上
させた電磁波読取可能な薄型ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】物流の自動化を進めるためには、個々の
物品等に付される伝票の内容を、機械読み取り可能とす
ることが重要である。従来、この目的のためには、個々
の伝票に、その内容に対応したバーコードラベルを貼付
することが行われている。しかしながら、いわゆるバー
コードリーダを用いてバーコードラベルを読み取るため
には、両者間に一定の距離的並びに方向的な関係付けを
かなりシビアに行わねばならず、これが物流の円滑化の
障害となっていた。
【0003】そこで、現在、本出願人は、電磁波を用い
て非接触で読み取りが可能な伝票内装型ICラベルの開
発を進めている。この伝票内装型ICラベルの基本的な
構成は、アンテナコイルが保持された柔軟性のあるシー
トに電子部品を実装してなるものであり、読み取り媒体
として電磁波を用いていることから、読み取りに際する
距離的並びに方向的な制約をさほど受けることがない利
点を有する。そのため、理論的には、実用サイズのラベ
ルであっても、読み取りの方向性に制約を受けることな
く1メートル程度の距離からでもその内容を確実に読み
取らせることができる。もっとも、そのような高感度読
み取りを実現するためには、かなり巻き数の大きなアン
テナコイルが必要とされる。
【0004】本出願人が先に特願平9−17822号と
して提案した伝票内装型ICラベルの外観並びに断面が
図14並びに図15に示されている。それらの図に示さ
れるように、この伝票内装型ICラベル100は、表裏
両面に渦巻状導体パターン101a,101bの形成さ
れた樹脂製フィルム状基材102の下面側に、電子部品
モジュール103を接着して構成されている。樹脂製フ
ィルム状基材102は、25μm厚のPETフィルムを
主体として構成されており、その表裏には15μm厚の
アルミニウム箔で形成された表面側導体パターン101
aと裏面側導体パターン101bとが描かれている。こ
れら表裏の導体パターンは直列接続されてアンテナコイ
ルとして機能するものであり、それぞれその内周側端部
は表裏導通部104において電気的に接続されている。
表面側導体パターン101aの外周側端部は表裏導通部
105において裏面側櫛歯状導体パターン106へと電
気的に接続されている。裏面側導体パターン101bの
外周側端部は、そのまま裏面側櫛歯状導体パターン10
7に接続されている。裏面側櫛歯状導体パターン106
は、表裏導通部105に接続された1本の幹線部分と、
その先端で複数本に分岐した支線部分とから構成されて
いる。同様にして、裏面側櫛歯状パターン107も、裏
面側導体パターンの外周側端部に接続された1本の幹線
部分と、その先端において複数本に分岐してなる支線部
分とから構成されている。そして、各櫛歯状導体パター
ンから延びる支線部分は、樹脂製フィルム状基材102
のコーナー部に形成された位置決め穴108の外周縁部
にまで延長されている。電子部品モジュール103は耐
熱性並びに剛性を有する台形状回路ボード片103aの
上に、ICやコンデンサ等の電子部品を実装したもので
ある。これら実装された電子部品は半導体封止用樹脂等
により封止され、これによりほぼ半球状に突出するポッ
ティング部109が形成されている。このポッティング
部109を挟んでその両脇には、先に説明した裏面側櫛
歯状導体パターン106,107と整合させて、熱可塑
性導電性接着剤電極(図示せず)が形成されている。そ
して、樹脂製フィルム状基材101と電子部品モジュー
ル103との接着は、樹脂製フィルム状基材102の裏
面側に形成された櫛歯状導体パターン106,107
と、回路ボード片103aの表面側に形成された熱可塑
性導電性接着剤電極(図示せず)を整合させ、両者を熱
圧着することにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
先の提案に係る伝票内装型ICラベルにあっては、1枚
の樹脂製フィルム状基材の表裏各面に渦巻状導電パター
ンをそれぞれ1個づつ配置してそれらを直列接続する2
層プリントコイル構造を採用することから、最大でも樹
脂製フィルム状基材の表裏2面にしかコイルを形成する
ことができず、アンテナコイルの巻き数を増大するに
は、各層の渦巻状導電パターンの巻き数を増加させる他
はなく、そのため、LC発振回路のL値或いはQ値等の
特性値を大きくできないことから、読み取り感度の向上
には限界があった。
【0006】本発明は、上述した問題点に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、伝票内装型
ICラベル等として好適な読み取り感度の高い電磁波読
取可能な柔軟性のある薄型ICカード及びその製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に記
載の発明は、アンテナコイルが保持された柔軟性のある
シートに電子部品を実装してなる薄型ICカードであっ
て、前記アンテナコイルが保持された柔軟性のあるシー
トは、一方向へほぼ等間隔に区分された樹脂製フィルム
を区分単位で折り重ねて積層一体化してなる積層体であ
り、前記樹脂製フィルムの各単位区画の少なくとも片面
には、折り重ねた際に互いの渦心が整合するようにし
て、渦巻状導体パターンが形成されており、前記各単位
区画の渦巻状導体パターンは、折り重ねた際に同一巻き
方向へ電流が流れるように、所定の接続部を介して互に
直列接続されて前記アンテナコイルを構成している、こ
とを特徴とする電磁波読取可能な柔軟性のある薄型IC
カードにある。
【0008】ここで、『折り重ね』には、ジグザグ状の
いわゆるZ折り、同一方向へ巻き込む渦巻折り、その
他、それらの組み合わせ折り等の各種の折り重ね態様が
含まれるであろう。
【0009】そして、この請求項1に記載の発明によれ
ば、区分数の決定とコイル形成面の選択(両面若しくは
片面)とにより、3層以上の多層プリントコイル構造を
容易に得ることができるため、それらを適切に設計して
アンテナコイルの巻き数を増大させることにより、読み
取り感度を向上させることができる。
【0010】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
アンテナコイルの巻き始め端並びに巻き終わり端にそれ
ぞれ通ずる2つの端子パッドは、双方ともに前記積層体
の同一面側に露出するように配置されていることを特徴
とする請求項1に記載の電磁波読取可能な柔軟性のある
薄型ICカードにある。
【0011】そして、この請求項2に記載の発明によれ
ば、2つの端子パッドが同一面に並置されることから、
電子部品の実装に際してスルーホール加工等が不要であ
り、その分だけ工数が低減される。
【0012】この出願の請求項3に記載の発明は、前記
2つの端子パッドは、前記単位区画内における前記渦巻
状導体パターンの渦の外部に配置されていることを特徴
とする請求項2に記載の電磁波読取可能な柔軟性のある
薄型ICカードににある。
【0013】そして、この請求項3に記載の発明によれ
ば、渦巻の中心部における巻き数増大により、コイル抵
抗値(R)を最小限に維持しつつもそのインダクタンス
値(L)を増大させて、読み取り感度を向上させること
ができる。
【0014】この出願の請求項4に記載の発明は、前記
2つの端子パッドは、折り重ねた際に最下層となるフィ
ルム片の上側の面に配置されており、かつそれよりも上
層となる各フィルム片には前記最下層のフィルム片の上
側の面に配置された2つの端子パッドを積層体の上面側
へ露出させるための窓穴若しくは切り欠きが形成されて
いることを特徴とする請求項2に記載の電磁波読取可能
な柔軟性のある薄型ICカードにある。
【0015】そして、この請求項4に記載の発明によれ
ば、2つの端子パッドは折り重ね枚数相応の窪みの底部
に位置することから、この窪みの底部に電子部品を実装
することにより電子部品実装部の厚みを低減して、ラベ
ルICとして実現された際にプリンタヘッド下の通過を
スムーズなものとすることができる。
【0016】この出願の請求項5に記載の発明は、前記
渦巻状導体パターンは、前記単位区画の片面にのみ配置
されており、さらに、前記渦巻状導体パターンの外周側
端部同士を接続する接続部は線状導体パターンであり、
かつ、内周側端部同士を接続する接続部は折り重ねられ
た際に対向する内周側端部の端子パッド同士を接着する
導電性接着剤コンタクトであることを特徴とする請求項
1に記載の電磁波読取可能な柔軟性のある薄型ICカー
ドにある。
【0017】そして、この請求項5に記載の発明によれ
ば、渦巻状導電パターンが単位区画の片面にのみ配置さ
れることから、渦巻状導電パターン形成に際する面間位
置合わせの手間が不要となり、その分だけ工数が低減さ
れる。
【0018】この出願の請求項6に記載の発明は、前記
渦巻状導体パターンは、前記単位区画の両面に配置され
ており、さらに、同一側の面にある前記渦巻状導体パタ
ーンの外周側端部同士を接続する接続部は線状導体パタ
ーンであり、かつ、各単位区画の表裏に位置する渦巻状
導体パターンの内周側端部同士を接続する接続部は表裏
導通部であることを特徴とする請求項1に記載の電磁波
読取可能な柔軟性のある薄型ICカードにある。
【0019】そして、この請求項6に記載の発明によれ
ば、渦巻状導体パターンの積層枚数は、樹脂製フィルム
折り重ね枚数の2倍となることから、多層プリントコイ
ル構造を実現するのに都合がよい。
【0020】この出願の請求項7に記載の発明は、前記
樹脂製フィルムの折り重ね態様はジグザグ折りであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の電磁波読取可能な柔軟
性のある薄型ICカードにある。
【0021】そして、この請求項7に記載の発明によれ
ば、産業界に広く普及している連続ジグザグ折りプロセ
スを採用して効率よく製品を完成することができる。
【0022】この出願の請求項8に記載の発明は、前記
積層体上への前記電子部品の実装は異方導電フィルムを
介在して行われることを特徴とする請求項1に記載の電
磁波読取可能な柔軟性のある薄型ICカードにある。
【0023】そして、この請求項8に記載の発明によれ
ば、異方導電フィルムによる電子部品実装には高温度
かつ長時間の熱処理を必要とせず、電子部品の実装に
際して高精度な位置決めは不要であり、実装に際して
さほど機械的付加もかからないため、耐熱性並びに剛性
に劣るフィルム状基材にも電子部品の直接実装が可能と
なり、しかも、実装所要時間は数十秒と短時間であるた
め、高速実装による量産化が可能となり、製品の低コス
ト化が実現される。また、異方導電フィルムを用いた電
子部品の実装によれば、環境汚染の原因となる鉛半田を
使用しないため、使用後廃棄される伝票内装型ICに対
しても、環境汚染の心配がない。さらに、異方導電フィ
ルムを用いた電子部品の実装によれば、実装部の肉厚を
可及的に薄くすることができ、しかも異方導電フィルム
を構成するフィルム基材として、例えば、熱可塑性樹脂
をベースとした可撓性のものを使用すれば、実装部の柔
軟性を維持できるため、プリンタヘッドの下を通過する
のに支障を来す等の虞もなくなる。
【0024】この出願の請求項9に記載の発明は、電磁
波を介して非接触で読み取りが可能な伝票内装型ICラ
ベルとして構成されていることを特徴とする請求項1に
記載の電磁波読取可能な柔軟性のある薄型ICカードに
ある。
【0025】そして、この請求項9に記載の発明によれ
ば、電磁波読取可能な伝票内装型ICラベルの読み取り
高感度化を実現することができる。
【0026】この出願の請求項10に記載の発明は、絶
縁性を有する樹脂製フィルム基材の表面に導電パターン
をエッチング処理により形成する第1工程と、前記第1
工程を経た樹脂製フィルム状基材の表面をコロナ放電に
より活性化する第2工程と、前記第2工程を経た樹脂製
フィルム状基材を折り重ねて積層一体化する第3工程
と、前記第3工程を経て得られた積層体上の導電パター
ンの上に、異方導電フィルムを介して電子部品を実装す
る第4工程と、を具備することを特徴とする請求項1に
記載の電磁波読取可能な柔軟性のある薄型ICカードの
製造方法にある。
【0027】そして、この請求項10に記載の発明によ
れば、この種の薄型ICカード生産ラインの簡略化が実
現される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0029】先に説明したように、この発明に係る電磁
波読取可能な柔軟性のある薄型ICカードの基本的な構
成は、アンテナコイルが保持された柔軟性のあるシート
に電子部品を実装してなる薄型ICカードであって、前
記アンテナコイルが保持された柔軟性のあるシートは、
一方向へほぼ等間隔に区分された樹脂製フィルムを区分
単位で折り重ねて積層一体化してなる積層体であり、前
記樹脂製フィルムの各単位区画の少なくとも片面には、
折り重ねた際に互いの渦心が整合するようにして、渦巻
状導体パターンが形成されており、前記各単位区画の渦
巻状導体パターンは、折り重ねた際に同一巻き方向へ電
流が流れるように、所定の接続部を介して互に直列接続
されて前記アンテナコイルを構成している、ことを特徴
とするものである。
【0030】かかる薄型ICカードは、(1)樹脂製フ
ィルムの区分数、(2)渦巻状導体パターンの形成面
(片面又両面)、(3)アンテナコイルに繋がる一対の
の端子パッドの配置(内周側又は外周側)をどのように
決定するかにより、様々な実施の形態が考えられる。
【0031】本発明の第1の実施の形態が図1並びに図
2に示されている。この第1の実施の形態は、樹脂製フ
ィルムの区分数を『2』、渦巻状導体パターンの形成面
を『両面』、アンテナコイルに繋がる端子パッドの配置
を『内周側』としたものである。そこで、先ず、図1並
びに図2を参照して、アンテナコイルが保持されたシー
トに相当する積層体の構造を明らかにする。
【0032】二つ折りに折り畳む前の樹脂製フィルム1
の表面並びに裏面が図1(a),(b)に示されてい
る。同図から明らかなように、この樹脂製フィルム1
(例えば、12μm厚のPETフィルム)は細長い長方
形状に形成されており、その表面並びに裏面は、山折り
線L1若しくは谷折り線L2を境として、2つの区分領
域(第1区分領域S1,第2区分領域S2)にほぼ二等
分されている。なお、樹脂製フィルム1の四隅に付され
た符号A,B,C,Dは、表面と裏面とで対応する角部
の関係を明らかにするものである。
【0033】樹脂製フィルム1の表面における第1並び
に第2区分領域S1,S2には、図1(a)に示される
ように、それぞれ内周から外周へと時計回りに巻回され
た渦巻状導体パターンC11,C21が例えばフィルム
1の表面に被着された30μm厚の銅箔をエッチング処
理することにより形成されている。なお、導体パターン
C11,C21の表面にはエッチングマスクとして機能
した絶縁性被膜が残されている(以下の導体パターンで
も同様)。同様にして、樹脂製フィルム1の裏面におけ
る第1並びに第2区分領域S1,S2には、図1(b)
に示されるように、それぞれ内周から外周へと時計回り
に巻回された渦巻状導体パターンC12,C22がエッ
チングで形成されている。
【0034】樹脂製フィルム1の表面に形成された2つ
の渦巻状導体パターンC11,C21の外周端部同士
は、図1(a)に示されるように、山折り線L1を横切
る線状導体パターンにより接続導通されている。同様に
して、樹脂製フィルム1の裏面に形成された2つの渦巻
状導体パターンC12,C22の内周端部同士は、図1
(b)に示されるように、谷折り線L2を横切る線状導
体パターンにより接続導通されている。
【0035】樹脂製フィルム1の第1区分領域S1の表
裏に形成された2つの渦巻状導体パターンC11,C1
2の内周端部同士は、図1(a),(b)に示されるよ
うに、例えば本出願人が先に特願平8−357127号
により提案したスポット抵抗溶接等を適用することによ
り、表裏導通部TH1を介して接続導通されている。同
様にして、樹脂製フィルム1の第2区分領域S2の表裏
に形成された2つの渦巻状導体パターンC21,C22
の内周端部同士は、図1(a),(b)に示されるよう
に、表裏導通部TH2を介して接続導通されている。
【0036】樹脂製フィルム1の表裏に形成された4個
の渦巻状導体パターンC11,C12,C21,C22
は、山折り線L1若しくは谷折り線L2にて折り重ねた
際に、各々の渦の中心が互いにほぼ整合するように各区
分領域S1,S2に配置されている。
【0037】樹脂製フィルム1の表裏に形成された4個
の渦巻状導体パターンC11,C12,C21,C22
は、山折り線L1若しくは谷折り線L2にて折り重ねら
れた際に、いずれも同一巻き方向へと電流が流れるよう
に互いに直列接続されて、4層プリントコイルであるア
ンテナコイルを構成している。すなわち、先の説明で明
らかなように、アンテナコイルの巻き始め端に相当する
渦巻状導体パターンC22の内周端部TPは、以下に略
記する電流経路を経て、巻き終わり端に相当する表裏導
通部TH2に導通している。(渦巻状導体パターンC2
2の内周端部TP)→(渦巻状導体パターンC22の外
周端部)→(渦巻状導体パターンC12の外周端部)→
(渦巻状導体パターンC12の内周端部)→(渦巻状導
体パターンC11の内周端部)→(渦巻状導体パターン
C11の外周端部)→(渦巻状導体パターンC21の外
周端部)→(渦巻状導体パターンC21の内周端部)→
(表裏導通部TH2)。ここで、重要な点は、折り畳む
前の展開状態において同一面側に位置する隣接コイルパ
ターン(パターンC22とC12、又は、パターンC1
1とC21)では、互いに逆巻き方向へと電流が流れる
ことである。そのため、図2(a)に示されるように、
樹脂製フィルム1が二つ折りされると、その二つ折り状
態では、各コイル層には同一巻き方向へと電流が流れ、
これにより4層プリントコイルであるアンテナコイルが
実現される。なお、渦巻状導体パターン並びにそれらを
接続する線状導体パターンの表面には、エッチングマス
クとして機能した絶縁性被膜が被着されたままとされて
おり、そのため、この絶縁性被膜により折り重ねた際の
導体パターン同士の短絡が防止されている。
【0038】樹脂製フィルム1が二つ折りされた状態に
おいて、下側のフィルム片となる第2区分領域S2の上
面側(すなわち、積層体の表面に面する側)には、一対
の端子パッドPD1,PD2が配置されている。一方の
端子パッドPD1はアンテナコイルの巻き始め端に相当
するコイル端子TPへと接続導通されており、他方の端
子パッドPD2はアンテナコイルの巻き終わり端に相当
する表裏導通部TH2へと接続導通されている。一方、
樹脂製フィルム1が二つ折りされた状態において、上側
のフィルム片となる第1区分領域S1には、前記2つの
端子パッドPD1,PD2を積層体の表面側へと露出さ
せるためのほぼ楕円形の窓穴Hが開口形成されている。
そのため、図2(a)に示されるように、樹脂製フィル
ム1を二つ折りに折り畳んで例えば熱圧着処理にて一体
化し積層体1Aを完成すると、その積層体1Aの表面側
に位置するフィルム片の窓穴Hからは、図2(b)に示
されるように、前記二つの端子パッドPD1,PD2が
露出される。この窓穴Hから露出する領域の積層体の厚
さは、図2(c)の断面図に示されるように、フィルム
片1枚分の厚さだけ薄くなっている。そのため、この窓
穴Hから露出する領域にメモリや送受信回路を構成する
電子部品を実装することにより、伝票内装型ICラベル
の最大厚さを低減することができる。
【0039】柔軟性を有するシートとして上述の積層体
1Aを使用した伝票内装型ICラベルによれば、4層プ
リントコイル構造のアンテナコイルを内蔵することとな
るため、図14並びに図15で説明した先の提案にかか
る2層プリントコイル構造のものに比べて、アンテナコ
イルの巻き数を2倍に増加することができる。そのた
め、アンテナコイルのインダクタンス値(L)並びに共
振回路の先鋭度値(Q)の増大を通じて、読み取り感度
の向上が図られる。なお、電子部品により構成される電
磁波読取可能なICカードの回路構成の詳細について
は、種々の文献により当業者によく知られているから説
明は省略する。
【0040】本発明の第2の実施の形態が図3並びに図
4に示されている。この第2の実施の形態は、樹脂製フ
ィルムの区分数を4、渦巻状導体パターンの形成面を両
面、アンテナコイルに繋がる端子パッドの配置を内周側
としたものである。そこで、先ず、図3並びに図4を参
照して、アンテナコイルが保持されたシートに相当する
積層体の構造を明らかにする。
【0041】ジグザグ四つ折りに折り畳む前の樹脂製フ
ィルム1の表面並びに裏面が図3(a),(b)に示さ
れている。同図から明らかなように、この樹脂製フィル
ム1(例えば、12μm厚のPETフィルム)は細長い
長方形状に形成されており、その表面並びに裏面は、交
互の山折り線L1若しくは谷折り線L2を境として、4
つの区分領域(第1区分領域S1,第2区分領域S2、
第3区分領域S3、第4区分領域S4)にほぼ四等分さ
れている。なお、樹脂製フィルム1の四隅に付された符
号A,B,C,Dは、表面と裏面とで対応する角部の関
係を明らかにするものである。
【0042】樹脂製フィルム1の表面における第1、第
2、第3、及び、第4区分領域S1,S2,S3,S4
には、図3(a)に示されるように、渦巻状導体パター
ンC11,C21,C31,C41が、例えばフィルム
1の表面に被着された30μm厚の銅箔をエッチング処
理することにより形成されている。なお、導体パターン
C11,C21,C31,C41の各表面にはエッチン
グマスクとして機能した絶縁性被膜が残されている(以
下の導体パターンでも同様)。同様にして、樹脂製フィ
ルム1の裏面における第1、第2、第3、及び、第4区
分領域S1,S2,S3,S4には、図3(b)に示さ
れるように、渦巻状導体パターンC12,C22,C3
2,C42がエッチングで形成されている。
【0043】樹脂製フィルム1の表面の第1、第2区分
領域S1,S2に形成された隣接する2つの渦巻状導体
パターンC11,C21の外周端部同士は、図3(a)
に示されるように、山折り線L1を横切る線状導体パタ
ーンにより接続導通されている。また、それら隣接する
2つの渦巻状導体パターンC11,C21の渦巻方向
は、それらが重ね合わされたときに電流が同一巻き方向
へと流れるように、互いに反対巻き方向とされている。
同様にして、樹脂製フィルム1の表面の第3、第4区分
領域S3,S4に形成された隣接する2つの渦巻状導体
パターンC31,C41の外周端部同士は、図3(a)
に示されるように、山折り線L1を横切る線状導体パタ
ーンにより接続導通されている。また、それら隣接する
2つの渦巻状導体パターンC31,C41の渦巻方向
は、それらが重ね合わされたときに電流が同一巻き方向
へと流れるように、互いに反対巻き方向とされている。
【0044】樹脂製フィルム1の裏面の第2、第3区分
領域S2,S3に形成された隣接する2つの渦巻状導体
パターンC22,C32の外周端部同士は、図3(b)
に示されるように、山折り線L1を横切る線状導体パタ
ーンにより接続導通されている。また、それら隣接する
2つの渦巻状導体パターンC21,C32の渦巻方向
は、それらが重ね合わされたときに電流が同一巻き方向
へと流れるように、互いに反対巻き方向とされている。
樹脂製フィルム1の裏面の第1、第4区分領域S1,S
4に形成された二つ隔てて隣接する2つの渦巻状導体パ
ターンC12,C42の外周端部同士は、図3(b)に
示されるように、3本の折り線(山折り線L1→谷折り
線L2→山折り線L1)を横切る線状導体パターンによ
り接続導通されている。また、それら二つ隔てて隣接す
る2つの渦巻状導体パターンC12,C42の渦巻方向
は、それらが重ね合わされたときに電流が同一巻き方向
へと流れるように、互いに反対巻き方向とされている。
【0045】樹脂製フィルム1の第2区分領域S2の表
裏に形成された2つの渦巻状導体パターンC21,C2
2の内周端部同士は、図3(a),(b)に示されるよ
うに、例えば本出願人が先に特願平8−357127号
により提案したスポット抵抗溶接等を適用することによ
り、表裏導通部TH2を介して接続導通されている。同
様にして、樹脂製フィルム1の第3区分領域S3の表裏
に形成された2つの渦巻状導体パターンC31,C32
の内周端部同士は、図3(a),(b)に示されるよう
に、表裏導通部TH3を介して接続導通されている。同
様にして、樹脂製フィルム1の第4区分領域S4の表裏
に形成された2つの渦巻状導体パターンC41,C42
の内周端部同士は、図3(a),(b)に示されるよう
に、表裏導通部TH4を介して接続導通されている。
【0046】樹脂製フィルム1の表裏に形成された8個
の渦巻状導体パターンC11,C21,C31,C4
1,C12,C22,C32,C42は、山折り線L1
若しくは谷折り線L2にて樹脂製フィルム1をジグザグ
に折り重ねた際に、各々の渦の中心が互いにほぼ整合す
るように各区分領域S1,S2,S3,S4に配置され
ている。
【0047】その結果、図4(a)に示されるように、
樹脂製フィルム1がジグザグ状に折り重ねられると、第
1区分領域S1の表面に位置する渦巻状導体パターンC
11の内周端部(後述する表裏導通部TH1に相当す
る)と第1区分領域S1の裏面に位置する渦巻状導体パ
ターンC12の内周端部(後述するコイル端部TPに相
当する)との間には、以上説明した8個の渦巻状導体パ
ターンC11,C21,C31,C41,C12,C2
2,C32,C42が適当な順番で直列に接続されるこ
ととなり、これにより8層プリントコイル構造のアンテ
ナコイルが実現されている。
【0048】すなわち、先の説明で明らかなように、ア
ンテナコイルの巻き始め端に相当する渦巻状導体パター
ンC12の内周端部TPは、以下に『→』を使用して略
記する電流経路を経て、巻き終わり端に相当する渦巻き
状導体パターンC11の内周端部(表裏導通部TH1)
に導通している。C12の内周端部TP→C12の外周
端部→C42の外周端部→C42の内周端部→C41の
内周端部→C41の外周端部→C31の外周端部→C3
1の内周端部→C32の内周端部→C32の外周端部→
C22の外周端部→C22の内周端部→C21の内周端
部→C21の外周端部→C11の外周端部→C11の内
周端部である表裏導通部TH1。
【0049】なお、先に説明したように、渦巻状導体パ
ターン並びにそれらを接続する線状導体パターンの表面
には、エッチングマスクとして機能した絶縁性被膜が被
着されたまま残されており、そのため、この絶縁性被膜
により折り重ねた際の導体パターン同士の短絡が防止さ
れている。
【0050】樹脂製フィルム1がジグザグ状に四つ折り
された状態において、最下層のフィルム片となる第1区
分領域S1の上面側(すなわち、積層体の表面に面する
側)には、渦巻状導体パターンC12の渦の内周側に位
置するようにして、一対の端子パッドPD1,PD2が
配置されている。一方の端子パッドPD1はアンテナコ
イルの巻き始め端に相当するコイル端子TPへと接続導
通されており、他方の端子パッドPD2はアンテナコイ
ルの巻き終わり端に相当する表裏導通部TH2へと接続
導通されている。一方、樹脂製フィルム1が四つ折りさ
れた状態において、最下層よりも上のフィルム片となる
第2、第3、及び、第4区分領域S2,S3,S4に
は、前記2つの端子パッドPD1,PD2を積層体の表
面側へと露出させるためのほぼ楕円形の窓穴H1,H
2,H3が互いの中心を整合するようにして開口形成さ
れている。そのため、図4(a)に示されるように、樹
脂製フィルム1を四つ折りに折り畳んで例えば熱圧着処
理にて一体化し積層体1Aを完成すると、その積層体1
Aの表面側に位置するフィルム片の窓穴H3からは、図
4(b)に示されるように、前記二つの端子パッドPD
1,PD2が露出される。この窓穴H3から露出する領
域の積層体の厚さは、フィルム片3枚分の厚さだけ薄く
なっている。そのため、この窓穴Hから露出する窪み領
域にメモリや送受信回路を構成する電子部品を実装する
ことにより、伝票内装型ICラベルの最大厚さを低減す
ることができる。
【0051】柔軟性を有するシートとして上述の図4
(b)に示された積層体1Aを使用した伝票内装型IC
ラベルによれば、8層プリントコイル構造のアンテナコ
イルを内蔵することとなるため、図14並びに図15で
説明した先の提案にかかる2層プリントコイル構造もの
に比べて、アンテナコイルの巻き数を4倍に増加するこ
とができる。そのため、アンテナコイルのインダクタン
ス値(L)並びに共振回路の先鋭度値(Q)の増大を通
じて、読み取り感度の向上が図られる。
【0052】本発明の第3の実施の形態が図5並びに図
6に示されている。この第3の実施の形態は、樹脂製フ
ィルムの区分数を4、渦巻状導体パターンの形成面を片
面、アンテナコイルに繋がる端子パッドの配置を内周側
としたものである。そこで、先ず、図5並びに図6を参
照して、アンテナコイルが保持されたシートに相当する
積層体の構造を明らかにする。
【0053】ジグザグ四つ折りに折り畳む前の樹脂製フ
ィルム1の表面が図5(a)に示されている。同図から
明らかなように、この樹脂製フィルム1(例えば、12
μm厚のPETフィルム)は細長い長方形状に形成され
ており、その表面は、交互の山折り線L1若しくは谷折
り線L2を境として、1個の端子パッド配置用区分領域
S0と4つの導体パターン配置用区分領域(第1区分領
域S1,第2区分領域S2、第3区分領域S3、第4区
分領域S4)にほぼ五等分されている。なお、樹脂製フ
ィルム1の四隅に付された符号A,B,C,Dは、表面
と裏面とで対応する角部の関係を明らかにするものであ
る。
【0054】樹脂製フィルム1の表面における第1、第
2、第3、及び、第4区分領域S1,S2,S3,S4
には、図5(a)に示されるように、渦巻状導体パター
ンC1,C2,C3,C4が、例えばフィルム1の表面
に被着された30μm厚の銅箔をエッチング処理するこ
とにより形成されている。なお、導体パターンC1,C
2,C3,C4の各表面にはエッチングマスクとして機
能した絶縁性被膜が残されている(以下の導体パターン
でも同様)。
【0055】樹脂製フィルム1の表面の第1、第2区分
領域S1,S2に形成された隣接する2つの渦巻状導体
パターンC11,C21の外周端部同士は、図5(a)
に示されるように、山折り線L1を横切る線状導体パタ
ーンにより接続導通されている。また、それら隣接する
2つの渦巻状導体パターンC1,C2の渦巻方向は、そ
れらが重ね合わされたときに電流が同一巻き方向へと流
れるように、互いに反対巻き方向とされている。同様に
して、樹脂製フィルム1の表面の第3、第4区分領域S
3,S4に形成された隣接する2つの渦巻状導体パター
ンC3,C4の外周端部同士は、図3(a)に示される
ように、山折り線L1を横切る線状導体パターンにより
接続導通されている。また、それら隣接する2つの渦巻
状導体パターンC3,C4の渦巻方向は、それらが重ね
合わされたときに電流が同一巻き方向へと流れるよう
に、互いに反対巻き方向とされている。
【0056】樹脂製フィルム1の表面に形成された4個
の渦巻状導体パターンC1,C2,C3,C4は、山折
り線L1若しくは谷折り線L2にて樹脂製フィルム1を
ジグザグに折り重ねた際に、各々の渦の中心が互いにほ
ぼ整合するように各区分領域S1,S2,S3,S4に
配置されている。
【0057】樹脂製フィルム1の表面の端子パッド配置
用の区分領域S0と導体パターン配置用の第1区分領域
S1には、折り重ねた際に互いに整合するようにして、
一対のコンタクトポイントCP1,CP2が配置されて
いる。同様にして、導体パターン配置用の第2区分領域
S2と第3区分領域S3にも、折り重ねた際に互いに整
合するようにして、一対のコンタクトポイントCP3,
CP4が配置されている。これらのコンタクトポイント
CP1,CP2,CP3,CP4には、折り重ね工程に
先立って、例えばスクリーン印刷手法等により、導電性
接着剤が塗布される。導電性接着剤の組成としては、例
えば、導電性粒子として銀(Ag)、バインダとしてポ
リエステル、媒体としてブチルセロソルブアセテートを
使用したものを挙げることができる。また、接着条件と
しては、塗布したのち、折り重ねて、温度摂氏90度、
時間15分の条件で熱処理することが挙げられる。
【0058】その結果、図5(b)に示されるように、
樹脂製フィルム1がジグザグ状に折り重ねられると、端
子パッド配置用の区分領域S0の表面に位置するコイル
端子TP1と第4区分領域S4に配置された渦巻状導体
パターンC4の内周端部であるコイル端部TP2との間
には、以上説明した4個の渦巻状導体パターンC1,C
2,C3,C4が直列に接続されることとなり、これに
より4層プリントコイル構造のアンテナコイルが実現さ
れている。
【0059】すなわち、先の説明で明らかなように、ア
ンテナコイルの巻き始め端に相当するコイル端子TP1
は、『→』を使用して以下に略記する電流経路を経て、
巻き終わり端に相当するコイル端子TP2に導通してい
る。TP1→CP1→CP2→C1の外周端部→C2の
外周端部→CP3→CP4→C3の外周端部→C4の外
周端部→TP2。
【0060】なお、先に説明したように、渦巻状導体パ
ターン並びにそれらを接続する線状導体パターンの表面
には、エッチングマスクとして機能した絶縁性被膜が被
着されたまま残されており、そのため、この絶縁性被膜
により折り重ねた際の導体パターン同士の短絡が防止さ
れている。
【0061】樹脂製フィルム1がジグザグ状に五つ折り
された状態において、最下層のフィルム片となる端子パ
ッド配置用の区分領域S0の上面側(すなわち、積層体
の表面に面する側)には、各層渦巻状導体パターンの渦
の内周側に位置するようにして、一対の端子パッドPD
1,PD2が配置されている。一方の端子パッドPD1
はアンテナコイルの巻き始め端に相当するコイル端子T
P1へと接続導通されており、他方の端子パッドPD2
はどこにも接続されてはいない。一方、樹脂製フィルム
1が五つ折りされた状態において、最下層よりも上のフ
ィルム片となる第1、第2、第3、及び、第4区分領域
S1,S2,S3,S4には、前記2つの端子パッドP
D1,PD2を積層体の表面側へと露出させるためのほ
ぼ楕円形の窓穴H1,H2,H3,H4が互いの中心を
整合するようにして開口形成されている。そのため、図
5(b)に示されるように、樹脂製フィルム1を五つ折
りに折り畳んで例えば熱圧着処理にて一体化し積層体1
Aを完成すると、その積層体1Aの表面側に位置するフ
ィルム片の窓穴H4からは、図6(a)に示されるよう
に、前記二つの端子パッドPD1,PD2が露出され
る。この窓穴H4から露出する領域の積層体の厚さは、
図6(b)の断面図に示されるように、フィルム片4枚
分の厚さだけ薄くなっている。そのため、この窓穴H4
から露出する窪み領域にメモリや送受信回路を構成する
電子部品を実装することにより、伝票内装型ICラベル
の最大厚さを低減することができる。なお、この構造で
は、端子パッドPD2とコイル端子TP2とは導通して
いないから、電子部品の実装に先立ち、それらの間に導
電性接着剤パターンCN等による配線処理を施す必要が
ある。
【0062】柔軟性を有するシートとして上述の図5
(a)に示された積層体1Aを使用した伝票内装型IC
ラベルによれば、4層プリントコイル構造のアンテナコ
イルを内蔵することとなるため、図14並びに図15で
説明した先の提案にかかる2層プリントコイル構造もの
に比べて、アンテナコイルの巻き数を2倍に増加するこ
とができる。そのため、アンテナコイルのインダクタン
ス値(L)並びに共振回路の先鋭度値(Q)の増大を通
じて、読み取り感度の向上が図られる。加えて、この構
造によれば、渦巻状導電パターンが単位区画の片面にの
み配置されることから、渦巻状導電パターン形成に際す
る面間位置合わせ、面間接続の手間が不要となり、その
分だけ工数が低減されるほか、表面処理等のための装置
や工程が複雑化することを軽減することができる。
【0063】本発明の第4の実施の形態が図7並びに図
8に示されている。この第4の実施の形態は、樹脂製フ
ィルムの区分数を2、渦巻状導体パターンの形成面を両
面、アンテナコイルに繋がる端子パッドの配置を外周側
としたものである。そこで、先ず、図7並びに図8を参
照して、アンテナコイルが保持されたシートに相当する
積層体の構造を明らかにする。
【0064】二つ折りに折り畳む前の樹脂製フィルム1
の表面並びに裏面が図7(a),(b)に示されてい
る。同図から明らかなように、この樹脂製フィルム1
(例えば、12μm厚のPETフィルム)は細長い長方
形状に形成されており、その表面並びに裏面は、山折り
線L1若しくは谷折り線L2を境として、2つの区分領
域(第1区分領域S1,第2区分領域S2)にほぼ二等
分されている。なお、樹脂製フィルム1の四隅に付され
た符号A,B,C,D,Eは、表面と裏面とで対応する
角部の関係を明らかにするものである。
【0065】樹脂製フィルム1の表面における第1並び
に第2区分領域S1,S2には、図7(a)に示される
ように、それぞれ内周から外周へと時計回りに巻回され
た渦巻状導体パターンC11,C21が例えばフィルム
1の表面に被着された30μm厚の銅箔をエッチング処
理することにより形成されている。なお、導体パターン
C11,C21の表面にはエッチングマスクとして機能
した絶縁性被膜が残されている(以下の導体パターンで
も同様)。同様にして、樹脂製フィルム1の裏面におけ
る第1並びに第2区分領域S1,S2には、図7(b)
に示されるように、それぞれ内周から外周へと時計回り
に巻回された渦巻状導体パターンC12,C22がエッ
チングで形成されている。
【0066】樹脂製フィルム1の表面に形成された2つ
の渦巻状導体パターンC11,C21の外周端部同士
は、図7(a)に示されるように、山折り線L1を横切
る線状導体パターンにより接続導通されている。これに
対して、樹脂製フィルム1の裏面に形成された2つの渦
巻状導体パターンC12,C22の外周端部同士は、図
7(b)に示されるように、相互に接続されてはいな
い。すなわち、第2区分領域S2の裏面における角部D
に対応する隅部には、アンテナコイルの巻き始め端並び
に巻き終わり端にそれぞれ導通する一対の端子パッドP
D1,PD2が配置されている。そして、第1区分領域
S1の裏面に配置された渦巻状導体パターンC12の外
周端部は、第1区分領域S1の裏面に渦巻状導体パター
ンC22の周囲を略半周強だけ囲むように配置された線
状導体パターンC22aを経由して一方の端子パッドP
D1へと接続導通されている。また、第2区分領域S2
の裏面に配置された渦巻状導体パターンC22の外周端
部はそのまま他方の端子パッドPD2へと接続導通され
ている。
【0067】樹脂製フィルム1の第1区分領域S1の表
裏に形成された2つの渦巻状導体パターンC11,C1
2の内周端部同士は、図7(a),(b)に示されるよ
うに、例えば本出願人が先に特願平8−357127号
により提案したスポット抵抗溶接等を適用することによ
り、表裏導通部TH1を介して接続導通されている。同
様にして、樹脂製フィルム1の第2区分領域S2の表裏
に形成された2つの渦巻状導体パターンC21,C22
の内周端部同士は、図7(a),(b)に示されるよう
に、表裏導通部TH2を介して接続導通されている。
【0068】樹脂製フィルム1の表裏に形成された4個
の渦巻状導体パターンC11,C12,C21,C22
は、山折り線L1若しくは谷折り線L2にて折り重ねた
際に、各々の渦の中心が互いにほぼ整合するように各区
分領域S1,S2に配置されている。
【0069】樹脂製フィルム1の表裏に形成された4個
の渦巻状導体パターンC11,C12,C21,C22
は、山折り線L1若しくは谷折り線L2にて折り重ねら
れた際に、いずれも同一巻き方向へと電流が流れるよう
に互いに直列接続されて、4層プリントコイルであるア
ンテナコイルを構成している。すなわち、先の説明で明
らかなように、アンテナコイルの巻き始め端に相当する
端子パッドPD1は、以下に略記する電流経路を経て、
巻き終わり端に相当する端子パッドPD2に導通してい
る。PD1→C22a→C12の外周端部→C12の内
周端部(TH1)→C11の内周端部(TH1)→C1
1の外周端部→C21の外周端部→C21の内周端部
(TH2)→C22の外周端部→PD2。
【0070】なお、渦巻状導体パターン並びにそれらを
接続する線状導体パターンの表面には、エッチングマス
クとして機能した絶縁性被膜が被着されたままとされて
おり、そのため、この絶縁性被膜により折り重ねた際の
導体パターン同士の短絡が防止されている。
【0071】ところで、前述した一対の端子パッドPD
1,PD2は、樹脂製フィルム1が二つ折りされた状態
において、下側のフィルム片となる第2区分領域S2の
上面側(すなわち、積層体の表面に面する側)であっ
て、しかも各層の渦巻状導電パターンのなす渦の外部、
具体的には、第2区分領域S2の裏面の角部Dに相当す
る隅部に配置されている。一方、樹脂製フィルム1が二
つ折りされた状態において、上側のフィルム片となる第
1区分領域S1の角部B,Cに挟まれた隅部には、前記
2つの端子パッドPD1,PD2を積層体の表面側へと
露出させるための三角形の切り欠き(換言すれば、切除
部)Pが形成されている。そのため、図8(a)に示さ
れるように、樹脂製フィルム1を二つ折りに折り畳んで
例えば熱圧着処理にて一体化し積層体1Aを完成する
と、その積層体1Aの表面側に位置するフィルム片の切
除部Pからは、図8(b)に示されるように、前記二つ
の端子パッドPD1,PD2が露出される。この窓穴H
から露出する領域の積層体の厚さは、フィルム片1枚分
の厚さだけ薄くなっている。そのため、この窓穴Hから
露出する領域にメモリや送受信回路を構成する電子部品
を実装することにより、伝票内装型ICラベルの最大厚
さを低減することができる。
【0072】柔軟性を有するシートとして上述の積層体
1Aを使用した伝票内装型ICラベルによれば、4層プ
リントコイル構造のアンテナコイルを内蔵することとな
るため、図14並びに図15で説明した先の提案にかか
る2層プリントコイル構造のものに比べて、アンテナコ
イルの巻き数を2倍に増加することができる。そのた
め、アンテナコイルのインダクタンス値(L)並びに共
振回路の先鋭度値(Q)の増大を通じて、読み取り感度
の向上が図られる。
【0073】加えて、このような構造によれば、渦巻の
中心部における巻き数増大により、コイル抵抗値(R)
を最小限に維持しつつもそのインダクタンス値(L)を
増大させて、読み取り感度を向上させることができる。
すなわち、先に説明した第1乃至第3の実施形態におけ
る平面コイルの特性値、すなわちL値及びQ値は一般的
に下記の計算式(数1)及び(数2)に従うことが知ら
れている。
【数1】L値=10ー7×a×R2×T2 (数1) ここで、a:R1/R2より得られる計数 T:コイルターン数 R1:コイル内周径 R2:コイル外周径
【数2】Q値=2πf・L/R (数2) ここで R:コイル抵抗 f:周波数 上記(数1)式に見るように、L値を大きくするには外
周径R2を大きくするか、あるいは、コイルターン数T
を大きくすることが有効である。しかし、そのような手
法を採用すると、コイル長さが増大してコイル抵抗Rが
増加し、(数2)式に従ってQ値が却って低下してしま
う。そこで、この第4の実施の形態では、電子部品の実
装位置を渦巻状導体パターンの構成する渦の外部に配置
して、渦巻状導体パターンの中心部での巻き数増加を可
能とすることにより、コイル抵抗Rの増加を最小限に抑
えた状態でL値の増加を実現したのである。
【0074】次に、電子部品の実装構造並びに実装方法
について説明する。先に説明したように、本発明にあっ
ては、電子部品の実装を異方導電フィルムを介在して行
おうとするものである。図9には、このような実装方法
が概念的に示されている。同図において、SHTはアン
テナコイルが保持された柔軟性のあるシートであり、本
発明で提案している積層体1Aに相当する。Cはアンテ
ナコイルを構成する渦巻状導電パターン、THA,TH
Bは面間導通部、Hは端子パッドを露出させるための窓
穴、2は実装対象となる電子部品、3は異方導電フィル
ムである。この異方導電フィルム3は、絶縁性の樹脂フ
ィルム基材中に導電性粒子を分散混入してなるものであ
り、通常の状態では面方向並びに厚さ方向のいずれにつ
いても絶縁性を有するものの、これに加熱下において局
部的に圧力を加えると、その圧力を加えられた部分のみ
が潰れて局部的に厚さ方向にのみ導通する性質を有する
ものである。フィルム基材として、例えば、熱可塑性樹
脂をベースとした可撓性のものを使用すれば、伝票内装
型ICラベルの曲げ等の変形に対しても接点剥離等の問
題を生じない。
【0075】かかる異方導電フィルムを使用した電子部
品実装構造の断面が図10に示されている。なお、図
は、窓穴Hから露出する第2区分領域S2の一部を拡大
して断面により示すものと理解されたい。同図に示され
るように、第2区分領域S2を構成する樹脂製フィルム
1の表面には、先程説明した一対の端子パッドPD1,
PD2が配置されており、これらの端子パッドPD1,
PD2には、異方導電フィルム3を介して電子部品2が
実装されている。この電子部品2はその底面から接続用
のバンプ2aを突出させたいわゆる表面実装型部品とし
て構成されており、その底部から突出するバンプ2aを
異方導電フィルム3にめり込ませた状態にて、異方導電
フィルム3を構成するフィルム基材3aそれ自体により
溶着固定されている。また、異方導電フィルム3を構成
するフィルム基材3aには、図中誇張して示すように、
多数の導電性粒子3bが分散混入されており、これらが
バンプ2aとパッドPD1,PD2との間に密に介在さ
れることにより、バンプ2aとパッドPD1,PD2と
の間の電気的導通が確保されている。
【0076】次に、かかる電子部品実装構造の実現方法
について説明する。同構造を実現するための工程図が図
11に示されている。先ず第1の工程では、同図(a)
に示されるように、一対の端子パッドPD1,PD2が
配置され実装領域上に、異方導電フィルム3、電子部品
2を順に重ねて配置したのち、同図(b)に示されるよ
うに、加熱温度摂氏160度、加熱時間20秒で異方導
電フィルム3を加熱しつつ、負荷圧力21.7kg/c
2により電子部品2を樹脂製フィルム1へと押し付け
る(加圧する)。すると、異方導電フィルム3を構成す
るフィルム基材(例えば、熱可塑性樹脂をベースとした
可撓性乃至柔軟性のあるフィルムを使用)3aが局部的
に軟化溶融して、電子部品2の底面から突出するバンプ
2aのめり込みを許容する一方、基材3aに分散混入さ
れた導電性粒子3bがバンプ2aと端子パッドPD1,
PD2との間に密接触して、異方導電フィルム3はその
部分だけが局部的に厚さ方向へ導通して両者の電気的結
合が確保される。その後、図示しないが、電子部品2を
樹脂のポッティングより封止すれば、伝票内装型ICラ
ベルが完成する。このとき、ポッティング樹脂として、
例えば、熱可塑性ポリエステルからなる可撓性材料を使
用し、温度摂氏150度、時間30分にてポッティング
を形成すれば、伝票内装型ICラベルの曲げ変形に対し
ても、割れや剥がれ等の問題の生じないカバー層を得る
ことができる。
【0077】この実装構造によれば、次のような効果が
ある。すなわち、異方導電フィルムによる電子部品実
装には高温度かつ長時間の熱処理を必要とせず、電子
部品の実装に際して高精度な位置決めは不要であり、
実装に際してさほど機械的付加もかからないため、耐熱
性並びに剛性に劣るフィルム状基材にも電子部品の直接
実装が可能となり、しかも、実装所要時間は数十秒と短
時間であるため、高速実装による量産化が可能となり、
製品の低コスト化が実現される。また、異方導電フィル
ムを用いた電子部品の実装によれば、環境汚染の原因と
なる鉛半田を使用しないため、使用後廃棄される伝票内
装型ICに対しても、環境汚染の心配がない。さらに、
異方導電フィルムを用いた電子部品の実装によれば、実
装部の肉厚を可及的に薄くすることができ、しかも異方
導電フィルムを構成するフィルム基材として、例えば、
熱可塑性樹脂をベースとした可撓性のものを使用すれ
ば、実装部の柔軟性を維持できるため、プリンタヘッド
の下を通過するのに支障を来す等の虞もなくなる。
【0078】次に、本発明が適用された伝票内装型IC
ラベルの製造方法における特に電子部品実装用シートの
製造プロセスを図12並びに図13を参照して説明す
る。
【0079】を図2,3,6,7を参照して詳細に説明
する。
【0080】先ず、第1の工程としては、Cu−PET
積層材1301を用意する(ステップ1201)。一例
としては、12μm厚のポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムの表裏両面に、ポリエステル系接着
剤を介して30μm厚の銅箔を重ね、これを150℃、
5kg/cm2、30秒の条件で熱プレスを経て積層接
着させる。これにより、PETフィルムの表裏両面に銅
箔が接着されたCu−PET積層材が完成する。
【0081】次に、得られたCu−PET積層基材13
01の表裏両面に、コイルとして機能する導体パターン
及び電子部品を実装するための実装用回路パターンに対
応したエッチングマスクの形成を行う(ステップ120
2)。このエッチングマスクの作成は、本出願人が特願
平9−110129号にて提案したように、電子写真装
置1302によりエッチングマスク相当のトナー像を直
接に積層基材1301表面に被着することで高速に実現
することができる。
【0082】次に、乾式若しくは湿式エッチング装置1
303にて、エッチングマスクから露出する銅箔部分を
エッチング液にさらすことにより余分な銅箔部分を除去
して、所望の導体パターン部分等を形成する。即ち、こ
のエッチング処理に際しては、一例として、エッチング
液としてFeCl3(120g/l)を使用し且つ50
℃の条件でCuをエッチング除去する(ステップ120
3)。
【0083】次に、電子部品を実装する位置に窓穴をパ
ンチング装置1304によって所定形状に形成する(ス
テップ1204)。この窓穴は伝票内装型ラベル1の完
成時厚みを薄く抑えるためのものであるが、実装厚みに
制限がなければ形成する必要はない。
【0084】次に、表裏の渦巻状導電パターンを、それ
ぞれのパターン内周端部に於いて電気的に接続させる
(ステップ1205)。通常こうした両面回路の接続は
スルホールを形成して行われるが、本発明においては絶
縁性基材厚が12μmと薄いため、超音波接合、あるい
は、本出願人が先に特願平8−357127号として提
案した抵抗溶接法を応用することができる。即ち、この
抵抗溶接法は、200℃以上の高温に加熱された圧子1
305aを加圧力1kg/cm2で面間接続予定位置上
に10msec程度押し当てた後、溶接電流20KAを4
0msec程度通電することによって電気的接続が行われ
る。
【0085】最後に、上記エッチング処理して所望の導
体パターンを形成した基材1301を山折り線並びに谷
折り線の位置で折り曲げて重ね、アンテナコイルを保持
する柔軟性のある積層構造のシートを完成させる。即
ち、基材1301の表面をコロナ放電装置1306によ
って活性化させた後(ステップ1206)、基材130
1に張力を与えながら折り曲げ装置1307にてジグザ
グ状に折り曲げ、さらに熱圧着ロール1308により加
熱、加圧することにより、層間の熱圧着を行ない、アン
テナ保持シートを完成する(ステップ1207)。尚、
この熱圧着工程における加熱温度は110〜130℃
で、加圧力は5kg/cm2程度がよく、前記コロナ放
電による活性化を行わない場合には150〜170℃の
温度で処理するのが好ましい。
【0086】以後、図9乃至図11を参照して説明した
ように、上記工程により完成されたアンテナ保持シート
SHT上に電子部品2を実装して、電磁波読取可能な柔
軟性のある伝票内装型ICラベルを実現する。即ち、図
9に示されるように、アンテナ保持シートSHT上の電
子部品2を実装する位置の導電パターンの上に、異方導
電フィルム3、電子部品2を順に配置した後、加熱温度
160℃、加熱時間20sec、負荷圧力21.7kg/
cm2で処理して実装を完了する。この時使用する異方
導電フィルムとして、例えば熱可塑性樹脂をベースとし
た可撓性のフィルムを用いれば、伝票内装型ICラベル
の曲げ等の変形に対して接点剥離等の問題を生じない。
【0087】最後に、上記電子部品を樹脂のポッティン
グにより封止して伝票内装型ICラベルを完成させる。
この時、ポッティング樹脂として例えば熱硬化性ポリエ
ステルから成る可撓性材料を、150℃、30分の条件
で形成して用いれば、伝票内装型ICラベルの曲げ変形
に対し、割れ、はがれ等の問題を生じないカバー層が得
られる。
【0088】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、伝票内
装型ICラベル等として好適な読み取り感度の高い電磁
波読取可能な柔軟性のある薄型ICカード及びその製造
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる薄型ICカー
ドのアンテナコイル保持シートとして機能する積層体の
展開状態における表面及び裏面を示す図である。
【図2】同積層体の折り重ね方法、折り重ねた状態の正
面、並びに、断面を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる薄型ICカー
ドのアンテナコイル保持シートとして機能する積層体の
展開状態における表面及び裏面を示す図である。
【図4】同積層体の折り重ね方法、折り重ねた状態の正
面を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態にかかる薄型ICカー
ドのアンテナコイル保持シートとして機能する積層体の
展開状態における表面、並びに、その折り重ね方法を示
す図である。
【図6】同積層体の折り重ねた正面、並びに、断面を示
す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態にかかる薄型ICカー
ドのアンテナコイル保持シートとして機能する積層体の
展開状態における表面及び裏面を示す図である。
【図8】同積層体の折り重ね方法、並びに、折り重ねた
正面を示す図である。
【図9】本発明が適用されたアンテナ保持シートに異方
導電フィルムを介して電子部品を実装した状態の平面並
びに側面を示す概念図である。
【図10】アンテナ保持シートの上に、異方導電フィル
ムを介して電子部品を実装した状態の断面図である。
【図11】アンテナ保持シートの上に、異方導電フィル
ムを介して電子部品を実装する方法を説明するための工
程図である。
【図12】積層体であるアンテナ保持シートの製造方法
を説明するためのフローチャートである。
【図13】積層体であるアンテナ保持シートの製造方法
を図解して説明するための工程図である。
【図14】本出願人が先に特願平9−17822号とし
て出願している電磁読取可能な柔軟性のある伝票内装型
ICラベルの斜視図並びに断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂製フィルム 1A 積層体 2 電子部品 2a バンプ 3 異方導電フィルム 3a 異方導電フィルムを構成するフィルム基材 3b 導電性粒子 A,B,C,D,E 角部 S0 端子パターン配置用の区分領域 S1 第1区分領域 S2 第2区分領域 S3 第3区分領域 S4 第4区分領域 C1,C11 第1区分領域表面の渦巻状導体パター
ン C12 第1区分領域裏面の渦巻状導体パター
ン C2,C21 第2区分領域表面の渦巻状導体パター
ン C22 第2区分領域裏面の渦巻状導体パター
ン C3,C31 第3区分領域表面の渦巻状導体パター
ン C32 第3区分領域裏面の渦巻状導体パター
ン C4,C41 第4区分領域表面の渦巻状導体パター
ン C42 第4区分領域裏面の渦巻状導体パター
ン C22a 線状導体パターン CN 導電性接着剤パターン TH1,TH2,TH3,TH4 表裏導通部 H,H1,H2,H3,H4 窓穴 TP,TP1,TP2 コイル端子 PD1,PD2 端子パッド L1 山折り線 L2 谷折り線 CP1,CP2,CP3 コンタクトポイント 1301 Cu−PET積層材 1302 電子写真装置 1303 エッチング装置 1304 パンチング装置 1305 抵抗溶接装置 1305a 加熱された圧子 1306 コロナ放電装置 1307 折り畳み装置 1308 熱圧着ロール 100 伝票内装型ICラベル 101a 表面側の渦巻状導体パターン 101b 裏面側の渦巻状導体パターン 102 樹脂製フィルム状基材 103 電子部品モジュール 104 表裏導通部 105 表裏導通部 106,107 裏面側櫛歯状導体パターン 108 位置決め穴 109 ポッティング部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる薄型ICカー
ドのアンテナコイル保持シートとして機能する積層体の
展開状態における表面及び裏面を示す図である。
【図2】同積層体の折り重ね方法、折り重ねた状態の正
面、並びに、断面を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる薄型ICカー
ドのアンテナコイル保持シートとして機能する積層体の
展開状態における表面及び裏面を示す図である。
【図4】同積層体の折り重ね方法、折り重ねた状態の正
面を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態にかかる薄型ICカー
ドのアンテナコイル保持シートとして機能する積層体の
展開状態における表面、並びに、その折り重ね方法を示
す図である。
【図6】同積層体の折り重ねた正面、並びに、断面を示
す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態にかかる薄型ICカー
ドのアンテナコイル保持シートとして機能する積層体の
展開状態における表面及び裏面を示す図である。
【図8】同積層体の折り重ね方法、並びに、折り重ねた
正面を示す図である。
【図9】本発明が適用されたアンテナ保持シートに異方
導電フィルムを介して電子部品を実装した状態の平面並
びに側面を示す概念図である。
【図10】アンテナ保持シートの上に、異方導電フィル
ムを介して電子部品を実装した状態の断面図である。
【図11】アンテナ保持シートの上に、異方導電フィル
ムを介して電子部品を実装する方法を説明するための工
程図である。
【図12】積層体であるアンテナ保持シートの製造方法
を説明するためのフローチャートである。
【図13】積層体であるアンテナ保持シートの製造方法
を図解して説明するための工程図である。
【図14】本出願人が先に特願平9−17822号とし
て出願している電磁読取可能な柔軟性のある伝票内装型
ICラベルの斜視図である。
【図15】図14に示される伝票内装型ICラベルのX
V−XV線断面図である。
【符号の説明】 1 樹脂製フィルム 1A 積層体 2 電子部晶 2a バンプ 3 異方導電フィルム 3a 異方導電フィルムを構成するフィルム基材 3b 導電性粒子 A,B,C,D,E 角部 S0 端子パターン配置用の区分領域 S1 第1区分領域 S2 第2区分領域 S3 第3区分領域 S4 第4区分領域 C1,C11 第1区分領域表面の渦巻状導体パター
ン C12 第1区分領域裏面の渦巻状導体パター
ン C2,C21 第2区分領域表面の渦巻状導体パター
ン C22 第2区分領域裏面の渦巻状導体パター
ン C3,C31 第3区分領域表面の渦巻状導体パター
ン C32 第3区分領域裏面の渦巻状導体パター
ン C4,C41 第4区分領域表面の渦巻状導体パター
ン C42 第4区分領域裏面の渦巻状導体パター
ン C22a 線状導体パターン CN 導電性接着剤パターン TH1,TH2,TH3,TH4 表裏導通部 H,H1,H2,H3,H4 窓穴 TP,TP1,TP2 コイル端子 PD1,PD2 端子パッド L1 山折り線 L2 谷折り線 CP1,CP2,CP3 コンタクトポイント 1301 Cu−PET積層材 1302 電子写真装置 1303 エッチング装置 1304 パンチング装置 1305 抵抗溶接装置 1305a 加熱された圧子 1306 コロナ放電装置 1307 折り畳み装置 1308 熱圧着ロール 100 伝票内装型ICラベル 101a 表面側の渦巻状導体パターン 101b 裏面側の渦巻状導体パターン 102 樹脂製フィルム状基材 103 電子部品モジュール 104 表裏導通部 105 表裏導通部 106,107 裏面側櫛歯状導体パターン 108 位置決め穴 109 ポッティング部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナコイルが保持された柔軟性のあ
    るシートに電子部品を実装してなる薄型ICカードであ
    って、 前記アンテナコイルが保持された柔軟性のあるシート
    は、 一方向へほぼ等間隔に区分された樹脂製フィルムを区分
    単位で折り重ねて積層一体化してなる積層体であり、 前記樹脂製フィルムの各単位区画の少なくとも片面に
    は、折り重ねた際に互いの渦心が整合するようにして、
    渦巻状導体パターンが形成されており、 前記各単位区画の渦巻状導体パターンは、折り重ねた際
    に同一巻き方向へ電流が流れるように、所定の接続部を
    介して互に直列接続されて前記アンテナコイルを構成し
    ている、 ことを特徴とする電磁波読取可能な柔軟性のある薄型I
    Cカード。
  2. 【請求項2】 前記アンテナコイルの巻き始め端並びに
    巻き終わり端にそれぞれ通ずる2つの端子パッドは、双
    方ともに前記積層体の同一面側に露出するように配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の電磁波読取
    可能な柔軟性のある薄型ICカード。
  3. 【請求項3】 前記2つの端子パッドは、前記単位区画
    内における前記渦巻状導体パターンの渦の外部に配置さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の電磁波読取
    可能な柔軟性のある薄型ICカード。
  4. 【請求項4】 前記2つの端子パッドは、折り重ねた際
    に最下層となるフィルム片の上側の面に配置されてお
    り、かつそれよりも上層となる各フィルム片には前記最
    下層のフィルム片の上側の面に配置された2つの端子パ
    ッドを積層体の上面側へ露出させるための窓穴若しくは
    切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項2に
    記載の電磁波読取可能な柔軟性のある薄型ICカード。
  5. 【請求項5】 前記渦巻状導体パターンは、前記単位区
    画の片面にのみ配置されており、さらに、前記渦巻状導
    体パターンの外周側端部同士を接続する接続部は線状導
    体パターンであり、かつ、内周側端部同士を接続する接
    続部は折り重ねられた際に対向する内周側端部の端子パ
    ッド同士を接着する導電性接着剤コンタクトであること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁波読取可能な柔軟性
    のある薄型ICカード。
  6. 【請求項6】 前記渦巻状導体パターンは、前記単位区
    画の両面に配置されており、さらに、同一側の面にある
    前記渦巻状導体パターンの外周側端部同士を接続する接
    続部は線状導体パターンであり、かつ、各単位区画の表
    裏に位置する渦巻状導体パターンの内周側端部同士を接
    続する接続部は表裏導通部であることを特徴とする請求
    項1に記載の電磁波読取可能な柔軟性のある薄型ICカ
    ード。
  7. 【請求項7】 前記樹脂製フィルムの折り重ね態様はジ
    グザグ折りであることを特徴とする請求項1に記載の電
    磁波読取可能な柔軟性のある薄型ICカード。
  8. 【請求項8】 前記積層体上への前記電子部品の実装は
    異方導電フィルムを介在して行われることを特徴とする
    請求項1に記載の電磁波読取可能な柔軟性のある薄型I
    Cカード。
  9. 【請求項9】 電磁波を介して非接触で読み取りが可能
    な伝票内装型ICラベルとして構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の電磁波読取可能な柔軟性のあ
    る薄型ICカード。
  10. 【請求項10】 絶縁性を有する樹脂製フィルム基材の
    表面に導電パターンをエッチング処理により形成する第
    1工程と、 前記第1工程を経た樹脂製フィルム状基材の表面をコロ
    ナ放電により活性化する第2工程と、 前記第2工程を経た樹脂製フィルム状基材を折り重ねて
    積層一体化する第3工程と、 前記第3工程を経て得られた積層体上の導電パターンの
    上に、異方導電フィルムを介して電子部品を実装する第
    4工程と、 を具備することを特徴とする請求項1に記載の電磁波読
    取可能な柔軟性のある薄型ICカードの製造方法。
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