JPH11134467A - 電子部品保持フィルム及びその製造方法 - Google Patents
電子部品保持フィルム及びその製造方法Info
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- JPH11134467A JPH11134467A JP9312585A JP31258597A JPH11134467A JP H11134467 A JPH11134467 A JP H11134467A JP 9312585 A JP9312585 A JP 9312585A JP 31258597 A JP31258597 A JP 31258597A JP H11134467 A JPH11134467 A JP H11134467A
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- electronic component
- anisotropic conductive
- resin
- conductive film
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/321—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives
Landscapes
- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 量産性並びに環境適合性に優れ、しかも、電
子部品実装部分の薄型化に好適な電磁部品保持フィルム
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 導体パターンの形成された樹脂製フィル
ム状基材に電子部品を保持させてなる電子部品保持フィ
ルムであって、前記電子部品は異方導電フィルムを介し
て前記樹脂製フィルムに接着されて前記導体パターンと
導通している。
子部品実装部分の薄型化に好適な電磁部品保持フィルム
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 導体パターンの形成された樹脂製フィル
ム状基材に電子部品を保持させてなる電子部品保持フィ
ルムであって、前記電子部品は異方導電フィルムを介し
て前記樹脂製フィルムに接着されて前記導体パターンと
導通している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁波を用いて
非接触で読み取りが可能な伝票内装型ICラベル等とし
て好適な電子部品保持フィルム及びその製造方法に関す
る。
非接触で読み取りが可能な伝票内装型ICラベル等とし
て好適な電子部品保持フィルム及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】物流の自動化を進めるためには、個々の
物品等に付される伝票の内容を、機械読み取り可能とす
ることが重要である。従来、この目的のためには、個々
の伝票に、その内容に対応したバーコードラベルを貼付
することが行われている。しかしながら、いわゆるバー
コードリーダを用いてバーコードラベルを読み取るため
には、両者間に一定の距離的並びに方向的な関係付けを
かなりシビアに行わねばならず、これが物流の円滑化の
障害となっていた。
物品等に付される伝票の内容を、機械読み取り可能とす
ることが重要である。従来、この目的のためには、個々
の伝票に、その内容に対応したバーコードラベルを貼付
することが行われている。しかしながら、いわゆるバー
コードリーダを用いてバーコードラベルを読み取るため
には、両者間に一定の距離的並びに方向的な関係付けを
かなりシビアに行わねばならず、これが物流の円滑化の
障害となっていた。
【0003】そこで、現在、本出願人は、電磁波を用い
て非接触で読み取りが可能な伝票内装型ICラベルの開
発を進めている。この伝票内装型ICラベルによれば、
読み取り媒体として電磁波を用いていることから、読み
取りに際する距離的並びに方向的な制約をさほど受ける
ことがなく、具体的には、読み取りの方向性に制約を受
けることなく1メートル程度の距離からでもその内容を
確実に読み取らせることができる。
て非接触で読み取りが可能な伝票内装型ICラベルの開
発を進めている。この伝票内装型ICラベルによれば、
読み取り媒体として電磁波を用いていることから、読み
取りに際する距離的並びに方向的な制約をさほど受ける
ことがなく、具体的には、読み取りの方向性に制約を受
けることなく1メートル程度の距離からでもその内容を
確実に読み取らせることができる。
【0004】このような電磁波を用いて非接触で読み取
りが可能な伝票内装型ICラベルを実現するためには、
耐熱性並びに剛性の低い樹脂製フィルム状回路基板(柔
軟性が高い)の上に、LC共振回路や半導体メモリ等を
構成する電子部品を確実に実装せねばならないことが理
解される。
りが可能な伝票内装型ICラベルを実現するためには、
耐熱性並びに剛性の低い樹脂製フィルム状回路基板(柔
軟性が高い)の上に、LC共振回路や半導体メモリ等を
構成する電子部品を確実に実装せねばならないことが理
解される。
【0005】ところで、電子部品のプリント回路基板上
への実装方法としては、従来、半田等の共晶合金を用い
る半田付け法、あるいは、導電性接着剤を用いるリフロ
ー法等が知られている。
への実装方法としては、従来、半田等の共晶合金を用い
る半田付け法、あるいは、導電性接着剤を用いるリフロ
ー法等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半田付
け法では200℃以上の高温度、またリフロー法では1
50℃且つ30分以上という高温かつ長時間の熱処理を
必要とするため、前述した耐熱性の乏しい樹脂製フィル
ム状基板への応用は困難であるという問題点があった。
け法では200℃以上の高温度、またリフロー法では1
50℃且つ30分以上という高温かつ長時間の熱処理を
必要とするため、前述した耐熱性の乏しい樹脂製フィル
ム状基板への応用は困難であるという問題点があった。
【0007】そこで、本出願人は先に、特願平9−17
822号において、かかる問題点を解決する新規なな電
子部品保持フィルム並びにその製造方法を提案してい
る。先の提案にかかる電子部品保持フィルムの実施の一
形態である伝票内装型ICラベル1の外観が図5に示さ
れている。
822号において、かかる問題点を解決する新規なな電
子部品保持フィルム並びにその製造方法を提案してい
る。先の提案にかかる電子部品保持フィルムの実施の一
形態である伝票内装型ICラベル1の外観が図5に示さ
れている。
【0008】同図に示されるように、この伝票内装型I
Cラベルは、導体パターン103の形成された樹脂製フ
ィルム状基材101の下面側に、電子部品モジュール1
02を接着して構成されている。後に詳細に説明するよ
うに、電子部品モジュール102は、耐熱性並びに剛性
を有する回路ボード片の上に電子部品を実装し、これを
樹脂にて封止して構成されている。樹脂製フィルム状基
材101は、25μm厚のPETフィルムを主体として
構成されており、その表裏には15μm厚のアルミニウ
ム箔で形成された表面側導体パターン103と裏面側導
体パターン(図示せず)とが描かれている。これら表裏
の導体パターンはアンテナコイルとして機能するもので
あり、それぞれその内周側端部は表裏導通部104にお
いて電気的に接続されている。又、表面側導体パターン
103の外周側端部は表裏導通部105において裏面側
櫛歯状導体パターン106へと電気的に接続されてい
る。又、図示しない裏面側導体パターンの外周側端部
は、そのまま裏面側櫛歯状導体パターン107に接続さ
れている。裏面側櫛歯状導体パターン106は、表裏導
通部105に接続された1本の幹線部分と、その先端で
複数本に分岐した支線部分とから構成されている。同様
にして、裏面側櫛歯状パターン107も、裏面側導体パ
ターンの外周側端部に接続された1本の幹線部分と、そ
の先端において複数本に分岐してなる支線部分とから構
成されている。そして、各櫛歯状導体パターンから延び
る支線部分は、樹脂製フィルム状基材101のコーナー
部に形成された位置決め穴108の外周縁部にまで延長
されている。電子部品モジュール102は耐熱性並びに
剛性を有する台形状回路ボード片111の上に、ICや
コンデンサ等の電子部品を実装したものである。これら
実装された電子部品は半導体封止用樹脂等により封止さ
れ、これによりほぼ半球状に突出するポッティング部1
12が形成されている。このポッティング部112を挟
んでその両脇には、先に説明した裏面側櫛歯状導体パタ
ーン106,107と整合させて、熱可塑性導電性接着
剤電極109,110が形成されている。そして、樹脂
製フィルム状基材101と電子部品モジュール102と
の接着は、樹脂製フィルム状基材101の裏面側に形成
された櫛歯状導体パターン106,107と、回路ボー
ド片111の表面側に形成された熱可塑性導電性接着剤
電極109,110とを整合させ、両者を熱圧着するこ
とにより行われる。
Cラベルは、導体パターン103の形成された樹脂製フ
ィルム状基材101の下面側に、電子部品モジュール1
02を接着して構成されている。後に詳細に説明するよ
うに、電子部品モジュール102は、耐熱性並びに剛性
を有する回路ボード片の上に電子部品を実装し、これを
樹脂にて封止して構成されている。樹脂製フィルム状基
材101は、25μm厚のPETフィルムを主体として
構成されており、その表裏には15μm厚のアルミニウ
ム箔で形成された表面側導体パターン103と裏面側導
体パターン(図示せず)とが描かれている。これら表裏
の導体パターンはアンテナコイルとして機能するもので
あり、それぞれその内周側端部は表裏導通部104にお
いて電気的に接続されている。又、表面側導体パターン
103の外周側端部は表裏導通部105において裏面側
櫛歯状導体パターン106へと電気的に接続されてい
る。又、図示しない裏面側導体パターンの外周側端部
は、そのまま裏面側櫛歯状導体パターン107に接続さ
れている。裏面側櫛歯状導体パターン106は、表裏導
通部105に接続された1本の幹線部分と、その先端で
複数本に分岐した支線部分とから構成されている。同様
にして、裏面側櫛歯状パターン107も、裏面側導体パ
ターンの外周側端部に接続された1本の幹線部分と、そ
の先端において複数本に分岐してなる支線部分とから構
成されている。そして、各櫛歯状導体パターンから延び
る支線部分は、樹脂製フィルム状基材101のコーナー
部に形成された位置決め穴108の外周縁部にまで延長
されている。電子部品モジュール102は耐熱性並びに
剛性を有する台形状回路ボード片111の上に、ICや
コンデンサ等の電子部品を実装したものである。これら
実装された電子部品は半導体封止用樹脂等により封止さ
れ、これによりほぼ半球状に突出するポッティング部1
12が形成されている。このポッティング部112を挟
んでその両脇には、先に説明した裏面側櫛歯状導体パタ
ーン106,107と整合させて、熱可塑性導電性接着
剤電極109,110が形成されている。そして、樹脂
製フィルム状基材101と電子部品モジュール102と
の接着は、樹脂製フィルム状基材101の裏面側に形成
された櫛歯状導体パターン106,107と、回路ボー
ド片111の表面側に形成された熱可塑性導電性接着剤
電極109,110とを整合させ、両者を熱圧着するこ
とにより行われる。
【0009】しかしながら、かかる先の提案に係る電子
部品保持フィルムにあっては、(1)あらかじめ用意さ
れた電子部品モジュール102を樹脂製フィルム状基材
101に接着すると言う複雑な手法を採用することから
工数が大きく量産性に劣ること、(2)電子部品を回路
ボード片111に実装する手法としては鉛半田が採用さ
れるため、鉛による環境汚染の観点から使用後廃棄され
る用途には適用しがたいこと、(3)回路ボード片11
1としては比較的に肉厚の基板が採用されるため、その
部分の厚さのためにラベルプリンタへの適合性に劣るこ
と、等の問題点をなおも有している。
部品保持フィルムにあっては、(1)あらかじめ用意さ
れた電子部品モジュール102を樹脂製フィルム状基材
101に接着すると言う複雑な手法を採用することから
工数が大きく量産性に劣ること、(2)電子部品を回路
ボード片111に実装する手法としては鉛半田が採用さ
れるため、鉛による環境汚染の観点から使用後廃棄され
る用途には適用しがたいこと、(3)回路ボード片11
1としては比較的に肉厚の基板が採用されるため、その
部分の厚さのためにラベルプリンタへの適合性に劣るこ
と、等の問題点をなおも有している。
【0010】この発明は、上述した技術的背景に着目し
てなされたものであり、その目的とするところは、量産
性並びに環境適合性に優れ、しかも、電子部品実装部分
の薄型化に好適な電磁部品保持フィルム及びその製造方
法を提供することにある。
てなされたものであり、その目的とするところは、量産
性並びに環境適合性に優れ、しかも、電子部品実装部分
の薄型化に好適な電磁部品保持フィルム及びその製造方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に記
載の発明は、導体パターンの形成された樹脂製フィルム
状基材に電子部品を保持させてなる電子部品保持フィル
ムであって、前記電子部品は、異方導電フィルムを介し
て前記樹脂製フィルムに接着されて、前記導体パターン
と導通している、ことを特徴とする電子部品保持フィル
ムにある。
載の発明は、導体パターンの形成された樹脂製フィルム
状基材に電子部品を保持させてなる電子部品保持フィル
ムであって、前記電子部品は、異方導電フィルムを介し
て前記樹脂製フィルムに接着されて、前記導体パターン
と導通している、ことを特徴とする電子部品保持フィル
ムにある。
【0012】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
異方導電フィルムのフィルム基材として、熱可塑性絶縁
樹脂等の柔軟性の高い材料が使用されていることを特徴
とする請求項1に記載の電子部品保持フィルムにある。
異方導電フィルムのフィルム基材として、熱可塑性絶縁
樹脂等の柔軟性の高い材料が使用されていることを特徴
とする請求項1に記載の電子部品保持フィルムにある。
【0013】この出願の請求項3に記載の発明は、導体
パターンの形成された樹脂製フィルム状基材の上に異方
導電フィルムを介在させて電子部品を位置決め載置する
ステップと、前記位置決め載置された電子部品を、加熱
下において、前記樹脂製フィルム基材側へと押し付ける
ことにより、それらの間に介在された異方導電フィルム
を溶融圧縮させて、前記電子部品と導体パターンとの接
着並びに導通をなすステップと、を具備することを特徴
とする電子部品保持フィルムの製造方法にある。
パターンの形成された樹脂製フィルム状基材の上に異方
導電フィルムを介在させて電子部品を位置決め載置する
ステップと、前記位置決め載置された電子部品を、加熱
下において、前記樹脂製フィルム基材側へと押し付ける
ことにより、それらの間に介在された異方導電フィルム
を溶融圧縮させて、前記電子部品と導体パターンとの接
着並びに導通をなすステップと、を具備することを特徴
とする電子部品保持フィルムの製造方法にある。
【0014】この出願の請求項4に記載の発明は、前記
異方導電フィルムのフィルム基材として、熱可塑性絶縁
樹脂等の柔軟性の高い材料が使用されていることを特徴
とする請求項3に記載の電子部品保持フィルムの製造方
法にある。
異方導電フィルムのフィルム基材として、熱可塑性絶縁
樹脂等の柔軟性の高い材料が使用されていることを特徴
とする請求項3に記載の電子部品保持フィルムの製造方
法にある。
【0015】この出願の請求項5に記載の発明は、前記
電子部品保持フィルムは、電磁波を用いて非接触で読み
取りが可能な伝票内装型ICラベルであることを特徴と
する請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子部品保
持フィルム若しくはその製造方法にある。
電子部品保持フィルムは、電磁波を用いて非接触で読み
取りが可能な伝票内装型ICラベルであることを特徴と
する請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子部品保
持フィルム若しくはその製造方法にある。
【0016】ここで、『異方導電フィルム』とは、絶縁
性の樹脂フィルム基材中に導電性粒子を分散混入してな
るものであり、通常の状態では面方向並びに厚さ方向の
いずれについても絶縁性を有するものの、これに加熱下
において局部的に圧力を加えると、その圧力を加えられ
た部分のみが潰れて局部的に厚さ方向にのみ導通する性
質を有するものである。フィルム基材として、例えば、
熱可塑性樹脂をベースとした可撓性のものを使用すれ
ば、伝票内装型ICラベルの曲げ等の変形に対しても接
点剥離等の問題を生じない。
性の樹脂フィルム基材中に導電性粒子を分散混入してな
るものであり、通常の状態では面方向並びに厚さ方向の
いずれについても絶縁性を有するものの、これに加熱下
において局部的に圧力を加えると、その圧力を加えられ
た部分のみが潰れて局部的に厚さ方向にのみ導通する性
質を有するものである。フィルム基材として、例えば、
熱可塑性樹脂をベースとした可撓性のものを使用すれ
ば、伝票内装型ICラベルの曲げ等の変形に対しても接
点剥離等の問題を生じない。
【0017】そして、以上の発明によれば、異方導電
フィルムによる電子部品実装には高温度かつ長時間の熱
処理を必要とせず、電子部品の実装に際して高精度な
位置決めは不要であり、実装に際してさほど機械的付
加もかからないため、耐熱性並びに剛性に劣るフィルム
状基材にも電子部品の直接実装が可能となり、しかも、
実装所要時間は数十秒と短時間であるため、高速実装に
よる量産化が可能となり、製品の低コスト化が実現され
る。
フィルムによる電子部品実装には高温度かつ長時間の熱
処理を必要とせず、電子部品の実装に際して高精度な
位置決めは不要であり、実装に際してさほど機械的付
加もかからないため、耐熱性並びに剛性に劣るフィルム
状基材にも電子部品の直接実装が可能となり、しかも、
実装所要時間は数十秒と短時間であるため、高速実装に
よる量産化が可能となり、製品の低コスト化が実現され
る。
【0018】また、異方導電フィルムを用いた電子部品
の実装によれば、環境汚染の原因となる鉛半田を使用し
ないため、使用後廃棄される伝票内装型ICに対して
も、環境汚染の心配がない。
の実装によれば、環境汚染の原因となる鉛半田を使用し
ないため、使用後廃棄される伝票内装型ICに対して
も、環境汚染の心配がない。
【0019】さらに、異方導電フィルムを用いた電子部
品の実装によれば、実装部の肉厚を可及的に薄くするこ
とができ、しかも異方導電フィルムを構成するフィルム
基材として、例えば、熱可塑性樹脂をベースとした可撓
性のものを使用すれば、実装部の柔軟性を維持できるた
め、プリンタヘッドの下を通過するのに支障を来す等の
虞もなくなる。
品の実装によれば、実装部の肉厚を可及的に薄くするこ
とができ、しかも異方導電フィルムを構成するフィルム
基材として、例えば、熱可塑性樹脂をベースとした可撓
性のものを使用すれば、実装部の柔軟性を維持できるた
め、プリンタヘッドの下を通過するのに支障を来す等の
虞もなくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】先に説明したように、この発明に係る電子
部品保持フィルムの基本的な構成は、導体パターンの形
成された樹脂製フィルム状基材に電子部品を保持させて
なるものである。図5に示した先の提案のものとは異な
り、以下に説明する伝票内装型ICラベル(電子部品保
持フィルムの一実施形態)の樹脂製フィルム状基材は、
表裏に渦巻状導体パターンがエッチングで形成された一
枚の樹脂製フィルム1を二つ折りに折り重ねてなる積層
体とされている。このような積層構造構造を採用したの
は、コイル巻き数を増加させてアンテナの感度を向上さ
せるためである。そこで、先ず、図1並びに図2を参照
して、この積層体の構造を明らかにする。
部品保持フィルムの基本的な構成は、導体パターンの形
成された樹脂製フィルム状基材に電子部品を保持させて
なるものである。図5に示した先の提案のものとは異な
り、以下に説明する伝票内装型ICラベル(電子部品保
持フィルムの一実施形態)の樹脂製フィルム状基材は、
表裏に渦巻状導体パターンがエッチングで形成された一
枚の樹脂製フィルム1を二つ折りに折り重ねてなる積層
体とされている。このような積層構造構造を採用したの
は、コイル巻き数を増加させてアンテナの感度を向上さ
せるためである。そこで、先ず、図1並びに図2を参照
して、この積層体の構造を明らかにする。
【0022】二つ折りに折り畳む前の樹脂製フィルム1
の表面並びに裏面が図1(a),(b)に示されてい
る。同図から明らかなように、この樹脂製フィルム1
(例えば、12μm厚のPETフィルム)は細長い長方
形状に形成されており、その表面並びに裏面は、山折り
線L1若しくは谷折り線L2を境として、2つの区分領
域(第1区分領域S1,第2区分領域S2)にほぼ二等
分されている。なお、樹脂製フィルム1の四隅に付され
た符号A,B,C,Dは、表面と裏面とで対応する角部
の関係を明らかにするものである。
の表面並びに裏面が図1(a),(b)に示されてい
る。同図から明らかなように、この樹脂製フィルム1
(例えば、12μm厚のPETフィルム)は細長い長方
形状に形成されており、その表面並びに裏面は、山折り
線L1若しくは谷折り線L2を境として、2つの区分領
域(第1区分領域S1,第2区分領域S2)にほぼ二等
分されている。なお、樹脂製フィルム1の四隅に付され
た符号A,B,C,Dは、表面と裏面とで対応する角部
の関係を明らかにするものである。
【0023】樹脂製フィルム1の表面における第1並び
に第2区分領域S1,S2には、図1(a)に示される
ように、それぞれ内周から外周へと時計回りに巻回され
た渦巻状導体パターンC11,C21がエッチングで形
成されている。同様にして、樹脂製フィルム1の裏面に
おける第1並びに第2区分領域S1,S2には、図1
(b)に示されるように、それぞれ内周から外周へと時
計回りに巻回された渦巻状導体パターンC12,C22
がエッチングで形成されている。
に第2区分領域S1,S2には、図1(a)に示される
ように、それぞれ内周から外周へと時計回りに巻回され
た渦巻状導体パターンC11,C21がエッチングで形
成されている。同様にして、樹脂製フィルム1の裏面に
おける第1並びに第2区分領域S1,S2には、図1
(b)に示されるように、それぞれ内周から外周へと時
計回りに巻回された渦巻状導体パターンC12,C22
がエッチングで形成されている。
【0024】樹脂製フィルム1の表面に形成された2つ
の渦巻状導体パターンC11,C21の外周端部同士
は、図1(a)に示されるように、山折り線L1を横切
る線状導体パターンにより接続導通されている。同様に
して、樹脂製フィルム1の裏面に形成された2つの渦巻
状導体パターンC12,C22の外周端部同士は、図1
(b)に示されるように、谷折り線L2を横切る線状導
体パターンにより接続導通されている。
の渦巻状導体パターンC11,C21の外周端部同士
は、図1(a)に示されるように、山折り線L1を横切
る線状導体パターンにより接続導通されている。同様に
して、樹脂製フィルム1の裏面に形成された2つの渦巻
状導体パターンC12,C22の外周端部同士は、図1
(b)に示されるように、谷折り線L2を横切る線状導
体パターンにより接続導通されている。
【0025】樹脂製フィルム1の第1区分領域S1の表
裏に形成された2つの渦巻状導体パターンC11,C1
2の内周端部同士は、図1(a),(b)に示されるよ
うに、例えば本出願人が先に特願平8−357127号
により提案したスポット抵抗溶接等を適用することによ
り、表裏導通部TH1を介して接続導通されている。同
様にして、樹脂製フィルム1の第2区分領域S2の表裏
に形成された2つの渦巻状導体パターンC21,C22
の内周端部同士は、図1(a),(b)に示されるよう
に、表裏導通部TH2を介して接続導通されている。
裏に形成された2つの渦巻状導体パターンC11,C1
2の内周端部同士は、図1(a),(b)に示されるよ
うに、例えば本出願人が先に特願平8−357127号
により提案したスポット抵抗溶接等を適用することによ
り、表裏導通部TH1を介して接続導通されている。同
様にして、樹脂製フィルム1の第2区分領域S2の表裏
に形成された2つの渦巻状導体パターンC21,C22
の内周端部同士は、図1(a),(b)に示されるよう
に、表裏導通部TH2を介して接続導通されている。
【0026】樹脂製フィルム1の表裏に形成された4個
の渦巻状導体パターンC11,C12,C21,C22
は、山折り線L1若しくは谷折り線L2にて折り重ねた
際に、各々の渦の中心が互いにほぼ整合するように各区
分領域S1,S2に配置されている。
の渦巻状導体パターンC11,C12,C21,C22
は、山折り線L1若しくは谷折り線L2にて折り重ねた
際に、各々の渦の中心が互いにほぼ整合するように各区
分領域S1,S2に配置されている。
【0027】樹脂製フィルム1の表裏に形成された4個
の渦巻状導体パターンC11,C12,C21,C22
は、山折り線L1若しくは谷折り線L2にて折り重ねら
れた際に、いずれも同一巻き方向へと電流が流れるよう
に互いに直列接続されて、4層プリントコイルであるア
ンテナコイルを構成している。すなわち、先の説明で明
らかなように、アンテナコイルの巻き始め端に相当する
渦巻状導体パターンC22の内周端部TPは、以下に略
記する電流経路を経て、巻き終わり端に相当する表裏導
通部TH2に導通している。(渦巻状導体パターンC2
2の内周端部TP)→(渦巻状導体パターンC22の外
周端部)→(渦巻状導体パターンC12の外周端部)→
(渦巻状導体パターンC12の内周端部)→(渦巻状導
体パターンC11の内周端部)→(渦巻状導体パターン
C11の外周端部)→(渦巻状導体パターンC21の外
周端部)→(渦巻状導体パターンC21の内周端部)→
(表裏導通部TH2)。ここで、重要な点は、折り畳む
前の展開状態において同一面側に位置する隣接コイルパ
ターン(パターンC22とC12、又は、パターンC1
1とC21)では、互いに逆巻き方向へと電流が流れる
ことである。そのため、図2(a)に示されるように、
樹脂製フィルム1が二つ折りされると、その二つ折り状
態では、各コイル層には同一巻き方向へと電流が流れ、
これにより4層プリントコイルであるアンテナコイルが
実現される。なお、渦巻状導体パターン並びにそれらを
接続する線状導体パターンとしては、30μm厚の銅箔
が使用され、その表面には、エッチングマスクとして機
能した絶縁性被膜が被着されたままとされており、その
ため、この絶縁性被膜により折り重ねた際の導体パター
ン同士の短絡が防止されている。
の渦巻状導体パターンC11,C12,C21,C22
は、山折り線L1若しくは谷折り線L2にて折り重ねら
れた際に、いずれも同一巻き方向へと電流が流れるよう
に互いに直列接続されて、4層プリントコイルであるア
ンテナコイルを構成している。すなわち、先の説明で明
らかなように、アンテナコイルの巻き始め端に相当する
渦巻状導体パターンC22の内周端部TPは、以下に略
記する電流経路を経て、巻き終わり端に相当する表裏導
通部TH2に導通している。(渦巻状導体パターンC2
2の内周端部TP)→(渦巻状導体パターンC22の外
周端部)→(渦巻状導体パターンC12の外周端部)→
(渦巻状導体パターンC12の内周端部)→(渦巻状導
体パターンC11の内周端部)→(渦巻状導体パターン
C11の外周端部)→(渦巻状導体パターンC21の外
周端部)→(渦巻状導体パターンC21の内周端部)→
(表裏導通部TH2)。ここで、重要な点は、折り畳む
前の展開状態において同一面側に位置する隣接コイルパ
ターン(パターンC22とC12、又は、パターンC1
1とC21)では、互いに逆巻き方向へと電流が流れる
ことである。そのため、図2(a)に示されるように、
樹脂製フィルム1が二つ折りされると、その二つ折り状
態では、各コイル層には同一巻き方向へと電流が流れ、
これにより4層プリントコイルであるアンテナコイルが
実現される。なお、渦巻状導体パターン並びにそれらを
接続する線状導体パターンとしては、30μm厚の銅箔
が使用され、その表面には、エッチングマスクとして機
能した絶縁性被膜が被着されたままとされており、その
ため、この絶縁性被膜により折り重ねた際の導体パター
ン同士の短絡が防止されている。
【0028】樹脂製フィルム1が二つ折りされた状態に
おいて、下側のフィルム片となる第2区分領域S2の上
面側(すなわち、積層体の表面に面する側)には、一対
の端子パッドPD1,PD2が配置されている。一方の
端子パッドPD1はアンテナコイルの巻き始め端に相当
するコイル端子TPへと接続導通されており、他方の端
子パッドPD2はアンテナコイルの巻き終わり端に相当
する表裏導通部TH2へと接続導通されている。一方、
樹脂製フィルム1が二つ折りされた状態において、上側
のフィルム片となる第1区分領域S1には、前記2つの
端子パッドPD1,PD2を積層体の表面側へと露出さ
せるためのほぼ楕円形の窓穴Hが開口形成されている。
そのため、図2(a)に示されるように、樹脂製フィル
ム1を二つ折りに折り畳んで積層体を完成すると、その
積層体の表面側に位置するフィルム片の窓穴Hからは、
図2(b)に示されるように、前記二つの端子パッドP
D1,PD2が露出される。この窓穴Hから露出する領
域の積層体の厚さは、図2(c)の断面図に示されるよ
うに、フィルム片1枚分の厚さだけ薄くなっている。そ
のため、この窓穴Hから露出する領域に電子部品を実装
することにより、伝票内装型ICラベルの最大厚さを低
減することができる。
おいて、下側のフィルム片となる第2区分領域S2の上
面側(すなわち、積層体の表面に面する側)には、一対
の端子パッドPD1,PD2が配置されている。一方の
端子パッドPD1はアンテナコイルの巻き始め端に相当
するコイル端子TPへと接続導通されており、他方の端
子パッドPD2はアンテナコイルの巻き終わり端に相当
する表裏導通部TH2へと接続導通されている。一方、
樹脂製フィルム1が二つ折りされた状態において、上側
のフィルム片となる第1区分領域S1には、前記2つの
端子パッドPD1,PD2を積層体の表面側へと露出さ
せるためのほぼ楕円形の窓穴Hが開口形成されている。
そのため、図2(a)に示されるように、樹脂製フィル
ム1を二つ折りに折り畳んで積層体を完成すると、その
積層体の表面側に位置するフィルム片の窓穴Hからは、
図2(b)に示されるように、前記二つの端子パッドP
D1,PD2が露出される。この窓穴Hから露出する領
域の積層体の厚さは、図2(c)の断面図に示されるよ
うに、フィルム片1枚分の厚さだけ薄くなっている。そ
のため、この窓穴Hから露出する領域に電子部品を実装
することにより、伝票内装型ICラベルの最大厚さを低
減することができる。
【0029】次に、本発明の要部である電子部品の実装
構造並びに実装方法について説明する。先に説明したよ
うに、本発明にあっては、電子部品の実装を異方導電フ
ィルムを介在して行おうとするものである。この異方導
電フィルムは、絶縁性の樹脂フィルム基材中に導電性粒
子を分散混入してなるものであり、通常の状態では面方
向並びに厚さ方向のいずれについても絶縁性を有するも
のの、これに加熱下において局部的に圧力を加えると、
その圧力を加えられた部分のみが潰れて局部的に厚さ方
向にのみ導通する性質を有するものである。フィルム基
材として、例えば、熱可塑性樹脂をベースとした可撓性
のものを使用すれば、伝票内装型ICラベルの曲げ等の
変形に対しても接点剥離等の問題を生じない。
構造並びに実装方法について説明する。先に説明したよ
うに、本発明にあっては、電子部品の実装を異方導電フ
ィルムを介在して行おうとするものである。この異方導
電フィルムは、絶縁性の樹脂フィルム基材中に導電性粒
子を分散混入してなるものであり、通常の状態では面方
向並びに厚さ方向のいずれについても絶縁性を有するも
のの、これに加熱下において局部的に圧力を加えると、
その圧力を加えられた部分のみが潰れて局部的に厚さ方
向にのみ導通する性質を有するものである。フィルム基
材として、例えば、熱可塑性樹脂をベースとした可撓性
のものを使用すれば、伝票内装型ICラベルの曲げ等の
変形に対しても接点剥離等の問題を生じない。
【0030】かかる異方導電フィルムを使用した電子部
品実装構造の断面が図3に示されている。なお、図は、
窓穴Hから露出する第2区分領域S2の一部を拡大して
断面により示すものと理解されたい。同図に示されるよ
うに、第2区分領域S2を構成する樹脂製フィルム1の
表面には、先程説明した一対の端子パッドPD1,PD
2が配置されており、これらの端子パッドPD1,PD
2には、異方導電フィルム3を介して電子部品2が実装
されている。この電子部品2はその底面から接続用のバ
ンプ2aを突出させたいわゆる表面実装型部品として構
成されており、その底部から突出するバンプ2aを異方
導電フィルム3にめり込ませた状態にて、異方導電フィ
ルム3を構成するフィルム基材3aそれ自体により溶着
固定されている。また、異方導電フィルム3を構成する
フィルム基材3aには、図中誇張して示すように、多数
の導電性粒子3bが分散混入されており、これらがバン
プ2aとパッドPD1,PD2との間に密に介在される
ことにより、バンプ2aとパッドPD1,PD2との間
の電気的導通が確保されている。
品実装構造の断面が図3に示されている。なお、図は、
窓穴Hから露出する第2区分領域S2の一部を拡大して
断面により示すものと理解されたい。同図に示されるよ
うに、第2区分領域S2を構成する樹脂製フィルム1の
表面には、先程説明した一対の端子パッドPD1,PD
2が配置されており、これらの端子パッドPD1,PD
2には、異方導電フィルム3を介して電子部品2が実装
されている。この電子部品2はその底面から接続用のバ
ンプ2aを突出させたいわゆる表面実装型部品として構
成されており、その底部から突出するバンプ2aを異方
導電フィルム3にめり込ませた状態にて、異方導電フィ
ルム3を構成するフィルム基材3aそれ自体により溶着
固定されている。また、異方導電フィルム3を構成する
フィルム基材3aには、図中誇張して示すように、多数
の導電性粒子3bが分散混入されており、これらがバン
プ2aとパッドPD1,PD2との間に密に介在される
ことにより、バンプ2aとパッドPD1,PD2との間
の電気的導通が確保されている。
【0031】次に、かかる電子部品実装構造の実現方法
について説明する。同構造を実現するための工程図が図
4に示されている。先ず第1の工程では、同図(a)に
示されるように、一対の端子パッドPD1,PD2が配
置され実装領域上に、異方導電フィルム3、電子部品2
を順に重ねて配置したのち、同図(b)に示されるよう
に、加熱温度摂氏160度、加熱時間20秒で異方導電
フィルム3を加熱しつつ、負荷圧力21.7kg/cm
2により電子部品2を樹脂製フィルム1へと押し付ける
(加圧する)。すると、異方導電フィルム3を構成する
フィルム基材(例えば、熱可塑性樹脂をベースとした可
撓性乃至柔軟性のあるフィルムを使用)3aが局部的に
軟化溶融して、電子部品2の底面から突出するバンプ2
aのめり込みを許容する一方、基材3aに分散混入され
た導電性粒子3bがバンプ2aと端子パッドPD1,P
D2との間に密接触して、異方導電フィルム3はその部
分だけが局部的に厚さ方向へ導通して両者の電気的結合
並びに物理的結合(接着)が確保される。その後、図示
しないが、電子部品2を樹脂のポッティングより封止す
れば、伝票内装型ICラベルが完成する。このとき、ポ
ッティング樹脂として、例えば、熱可塑性ポリエステル
からなる可撓性材料を使用し、温度摂氏150度、時間
30分にてポッティングを形成すれば、伝票内装型IC
ラベルの曲げ変形に対しても、割れや剥がれ等の問題の
生じないカバー層を得ることができる。
について説明する。同構造を実現するための工程図が図
4に示されている。先ず第1の工程では、同図(a)に
示されるように、一対の端子パッドPD1,PD2が配
置され実装領域上に、異方導電フィルム3、電子部品2
を順に重ねて配置したのち、同図(b)に示されるよう
に、加熱温度摂氏160度、加熱時間20秒で異方導電
フィルム3を加熱しつつ、負荷圧力21.7kg/cm
2により電子部品2を樹脂製フィルム1へと押し付ける
(加圧する)。すると、異方導電フィルム3を構成する
フィルム基材(例えば、熱可塑性樹脂をベースとした可
撓性乃至柔軟性のあるフィルムを使用)3aが局部的に
軟化溶融して、電子部品2の底面から突出するバンプ2
aのめり込みを許容する一方、基材3aに分散混入され
た導電性粒子3bがバンプ2aと端子パッドPD1,P
D2との間に密接触して、異方導電フィルム3はその部
分だけが局部的に厚さ方向へ導通して両者の電気的結合
並びに物理的結合(接着)が確保される。その後、図示
しないが、電子部品2を樹脂のポッティングより封止す
れば、伝票内装型ICラベルが完成する。このとき、ポ
ッティング樹脂として、例えば、熱可塑性ポリエステル
からなる可撓性材料を使用し、温度摂氏150度、時間
30分にてポッティングを形成すれば、伝票内装型IC
ラベルの曲げ変形に対しても、割れや剥がれ等の問題の
生じないカバー層を得ることができる。
【0032】以上の説明であきらかなように、この実施
形態によれば、次のような効果がある。すなわち、異
方導電フィルムによる電子部品実装には高温度かつ長時
間の熱処理を必要とせず、電子部品の実装に際して高
精度な位置決めは不要であり、実装に際してさほど機
械的付加もかからないため、耐熱性並びに剛性に劣るフ
ィルム状基材にも電子部品の直接実装が可能となり、し
かも、実装所要時間は数十秒と短時間であるため、高速
実装による量産化が可能となり、製品の低コスト化が実
現される。
形態によれば、次のような効果がある。すなわち、異
方導電フィルムによる電子部品実装には高温度かつ長時
間の熱処理を必要とせず、電子部品の実装に際して高
精度な位置決めは不要であり、実装に際してさほど機
械的付加もかからないため、耐熱性並びに剛性に劣るフ
ィルム状基材にも電子部品の直接実装が可能となり、し
かも、実装所要時間は数十秒と短時間であるため、高速
実装による量産化が可能となり、製品の低コスト化が実
現される。
【0033】また、異方導電フィルムを用いた電子部品
の実装によれば、環境汚染の原因となる鉛半田を使用し
ないため、使用後廃棄される伝票内装型ICに対して
も、環境汚染の心配がない。
の実装によれば、環境汚染の原因となる鉛半田を使用し
ないため、使用後廃棄される伝票内装型ICに対して
も、環境汚染の心配がない。
【0034】さらに、異方導電フィルムを用いた電子部
品の実装によれば、実装部の肉厚を可及的に薄くするこ
とができ、しかも異方導電フィルムを構成するフィルム
基材として、例えば、熱可塑性樹脂をベースとした可撓
性のものを使用すれば、実装部の柔軟性を維持できるた
め、プリンタヘッドの下を通過するのに支障を来す等の
虞もなくなる。
品の実装によれば、実装部の肉厚を可及的に薄くするこ
とができ、しかも異方導電フィルムを構成するフィルム
基材として、例えば、熱可塑性樹脂をベースとした可撓
性のものを使用すれば、実装部の柔軟性を維持できるた
め、プリンタヘッドの下を通過するのに支障を来す等の
虞もなくなる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、量産性並びに環境適合性に優れ、しかも、電
子部品実装部分の薄型化に好適な電磁部品保持フィルム
及びその製造方法を提供することができる。
によれば、量産性並びに環境適合性に優れ、しかも、電
子部品実装部分の薄型化に好適な電磁部品保持フィルム
及びその製造方法を提供することができる。
【図1】本発明にかかる電子部品が搭載される積層型樹
脂製フィルム状基材の積層前の展開上体における表面並
びに裏面の導体パターン配置を示す図である。
脂製フィルム状基材の積層前の展開上体における表面並
びに裏面の導体パターン配置を示す図である。
【図2】同積層型樹脂製フィルム状基材の折り重ね方
法、折り重ねた状態の正面並びに断面を示す図である。
法、折り重ねた状態の正面並びに断面を示す図である。
【図3】本発明の要部である電子部品の実装構造の一例
を概念的に示す断面図である。
を概念的に示す断面図である。
【図4】同実装構造の実現方法を示す工程図である。
【図5】本出願人が先に提案した未公開の電子部品の実
装構造ほ示す斜視図である。
装構造ほ示す斜視図である。
1 樹脂製フィルム 2 電子部品 2a バンプ 3 異方導電フィルム 3a 異方導電フィルムを構成するフィルム基材 3b 導電性粒子 A,B,C,D 角部 S1 第1区分領域 S2 第2区分領域 C11 第1区分領域表面の渦巻状導体パターン C12 第1区分領域裏面の渦巻状導体パターン C21 第2区分領域表面の渦巻状導体パターン C22 第2区分領域裏面の渦巻状導体パターン TH1,TH2 表裏導通部 H 窓穴 TP コイル端子 PD1,PD2 端子パッド L1 山折り線 L2 谷折り線
Claims (5)
- 【請求項1】 導体パターンの形成された樹脂製フィル
ム状基材に電子部品を保持させてなる電子部品保持フィ
ルムであって、 前記電子部品は、異方導電フィルムを介して前記樹脂製
フィルムに接着されて、前記導体パターンと導通してい
る、 ことを特徴とする電子部品保持フィルム。 - 【請求項2】 前記異方導電フィルムのフィルム基材と
して、熱可塑性絶縁樹脂等の柔軟性の高い材料が使用さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品保
持フィルム。 - 【請求項3】 導体パターンの形成された樹脂製フィル
ム状基材の上に異方導電フィルムを介在させて電子部品
を位置決め載置するステップと、 前記位置決め載置された電子部品を、加熱下において、
前記樹脂製フィルム基材側へと押し付けることにより、
それらの間に介在された異方導電フィルムを溶融圧縮さ
せて、前記電子部品と導体パターンとの接着並びに導通
をなすステップと、 を具備することを特徴とする電子部品保持フィルムの製
造方法。 - 【請求項4】 前記異方導電フィルムのフィルム基材と
して、熱可塑性絶縁樹脂等の柔軟性の高い材料が使用さ
れていることを特徴とする請求項3に記載の電子部品保
持フィルムの製造方法。 - 【請求項5】 前記電子部品保持フィルムは、電磁波を
用いて非接触で読み取りが可能な伝票内装型ICラベル
であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか
に記載の電子部品保持フィルム若しくはその製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9312585A JPH11134467A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 電子部品保持フィルム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9312585A JPH11134467A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 電子部品保持フィルム及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11134467A true JPH11134467A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=18030984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9312585A Pending JPH11134467A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 電子部品保持フィルム及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11134467A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004527864A (ja) * | 2001-05-31 | 2004-09-09 | ラフセック オサケ ユキチュア | スマートラベルおよびスマートラベルウェブ |
JP2012212893A (ja) * | 2003-12-12 | 2012-11-01 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置および無線タグ |
KR101257457B1 (ko) * | 2008-04-25 | 2013-04-23 | 삼성테크윈 주식회사 | 집적회로 칩이 내장된 인쇄회로기판의 제조 방법 |
CN105359342A (zh) * | 2013-07-31 | 2016-02-24 | 迪睿合株式会社 | 各向异性导电膜及其制造方法 |
-
1997
- 1997-10-29 JP JP9312585A patent/JPH11134467A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004527864A (ja) * | 2001-05-31 | 2004-09-09 | ラフセック オサケ ユキチュア | スマートラベルおよびスマートラベルウェブ |
JP2012212893A (ja) * | 2003-12-12 | 2012-11-01 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置および無線タグ |
KR101257457B1 (ko) * | 2008-04-25 | 2013-04-23 | 삼성테크윈 주식회사 | 집적회로 칩이 내장된 인쇄회로기판의 제조 방법 |
CN105359342A (zh) * | 2013-07-31 | 2016-02-24 | 迪睿合株式会社 | 各向异性导电膜及其制造方法 |
CN105359342B (zh) * | 2013-07-31 | 2018-02-23 | 迪睿合株式会社 | 各向异性导电膜及其制造方法 |
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