JP4343297B2 - Icカード用基板およびその製造方法 - Google Patents

Icカード用基板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4343297B2
JP4343297B2 JP34076498A JP34076498A JP4343297B2 JP 4343297 B2 JP4343297 B2 JP 4343297B2 JP 34076498 A JP34076498 A JP 34076498A JP 34076498 A JP34076498 A JP 34076498A JP 4343297 B2 JP4343297 B2 JP 4343297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate sheet
sheet
substrate
card
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34076498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000163551A (ja
Inventor
市川  章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
Priority to JP34076498A priority Critical patent/JP4343297B2/ja
Publication of JP2000163551A publication Critical patent/JP2000163551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4343297B2 publication Critical patent/JP4343297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード用基板であって、特に、基板シートが誘電体として導電体部分に挟まれて形成されたコンデンサを設けているカード用基板に関する。また、本発明は、該カード用基板の製造方法であって、基板シートの両面をそれぞれ別々にパターン形成をする必要のない製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
セキュリティの強化および記憶情報量の大容量化などの高い性能を有することから、ICカード等のカードの需要が急激に増大している。近年では、例えば、特開平9−30168号公報、および特開平10−97602号公報などにあるように、そのICカードのさらなる薄型化、平坦化、および曲げ外力に対する強化などを達成しようと多くの努力がなされている。
【0003】
また、製造方法においても簡便で精度の高い方法が求められている。
【0004】
従来法では、基板上に電子部品を配置したのち、樹脂を充填硬化させて薄型のICカードを製造する方法が採られている。このICカードに用いられる基板は、ICチップ、コイルアンテナ、コンデンサ等が配置されている。この中でコンデンサは、ICチップの中にメモリ等と共に集積され、ワンチップ化されているものが多い。しかし、ICカードの薄型化に伴うICチップの薄型化は、コンデンサ容量を確保することが困難となる。そこで、コンデンサ部分をICチップの外に出し、ICチップの薄型化および小型化を図っている。
【0005】
そして、ICチップから外に出したコンデンサに、従来ではチップコンデンサなどを用いていたが、チップコンデンサを用いると、今度は、実装した場合に突起部分がでてきてしまい、その突起部分を無くし平坦化するためにカードが厚くなるという問題が生じてくる。そこで、シート状コンデンサ(例えば、特開平10−135587号公報)が用いられるようになってきたが、それでも厚みの問題は解決できなかった。
【0006】
そこで、ポリエステルなどの基板シートをコンデンサの誘電体部分とみなして、基板シートを挟むように導電物質をプリントすることによってコンデンサを設ける方法が近年採られてきている。これによって全ての実装部品を薄型化し、平坦化することができ、ICカードも極めて薄くすることが可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した方法を採ることによって、日々薄型化しているICチップを実装するのみで、あとのコイルアンテナおよびコンデンサなどは基板シートにパターン形成することになり、より一層の薄型化が可能となってきている。しかし、この方法によると、コンデンサを設けるために、基板シートの両面にパターン形成をしなければならない。つまり、基板シートの表面に、コイルアンテナおよびコンデンサを形成する導電体部分の一方のパターン形成をしたあと、同様にして、裏面に該コンデンサの導電体部分の他方をパターン形成しなければならない。加えて、表面と裏面の回路を導通させるために、スルーホールを設けてさらに導電処理をしなければならず、カード形プリント基板を製造する工程がより複雑化する。また、製造コストも高くなる。
【0008】
さらに、コンデンサを形成する表面と裏面の導電体部分のパターンの位置あわせも、そのパターンが少しでもずれると電気的な無駄が発生してしまうという問題も生じる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するためになされたICカード用基板は、表基板シートと裏基板シートを有し、表基板シートの表面にコンデンサの一方の導電体部分がパターン形成され、裏基板シートの表面に該コンデンサの他方の導電体部分がパターン形成されたICカード用基板であって、表基板シートと裏基板シートが積層され、表基板シート上の一方の導電体部分と裏基板シート上の他方の導電体部分が基板シートを介して対をなしてコンデンサを形成しており、コンデンサは2個設けられ、2個のコンデンサは、2個のコンデンサの該裏基板シート上の他方の導電体部分どうしを導通するように導線部によって連結されている。
【0010】
このICカード用基板の積層された表基板シートと裏基板シートは、一枚からなる基板シートを折りたたむことによって構成されていることが好ましい。
【0011】
また、本発明では、前述のICカード用基板を用いるカードも提供している。
【0012】
さらに、上述したICカード用基板の製造方法、つまり表基板シートと裏基板シートを有し、表基板シートの表面にコンデンサの一方の導電体部分がパターン形成され、裏基板シートの表面に該コンデンサの他方の導電体部分がパターン形成され、表基板シート上の一方の導電体部分と裏基板シート上の他方の導電体部分が基板シートを介して対をなしてコンデンサを形成しており、コンデンサは2個設けられ、2個のコンデンサは、2個のコンデンサの該裏基板シート上の他方の導電体部分どうしを導通するように導線部によって連結されているICカード用基板の製造方法は、表基板シートに2個のコンデンサの一方の導電体部分を形成する工程と、裏基板シートに2個のコンデンサの他方の導電体部分を形成する工程と、2個のコンデンサの該裏基板シート上の他方の導電体部分どうしを導通するように2個のコンデンサを連結する導線部を形成する工程と、基板シートの表基板シートと裏基板シートを積層して接合する工程と、を具えている。
【0013】
ここで、基板シートの表基板シートと裏基板シートを積層して接合する工程が、一枚からなる基板シートを折りたたんで接合する工程であることが好ましく、さらに、この工程が、一枚からなる基板シートの表基板シートと裏基板シートの境界線に、折り目を形成する工程と、折り目で、裏基板シートの部分を折り曲げる工程と、重ねられた部分を接合する工程とを具えることが好ましい。
【0014】
以下、本発明についてさらに詳細に記載する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、基板シートを誘電体として導電体部分で挟んで形成されたコンデンサを設けたカード用基板の提供、また、このカード用基板の容易で、なおかつ生産コストが低く精度の高い製造方法を提供することを目的としている。
【0016】
本発明におけるカード用基板の構造を、図を参照しながら説明する。
【0017】
図1(a)は本発明におけるカード用基板の例の正面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A′線における断面図である。1はカード用基板、2は基板シート、2aは表基板シート、2bは裏基板シート、3はコイルアンテナ、4は電子部品接続部、5はコンデンサ上部(表基板シート上に設けたコンデンサの一方の導電体部分)、6はコンデンサ下部(裏基板シート上に設けたコンデンサの他方の導電体部分)、7はジャンパー部、8は接着剤、10は折り目、および12は2個のコンデンサ下部6どうしを導通させる導線部を示す。
【0018】
図2(a)は本発明におけるカード用基板の例の展開図であり、図2(b)は、図2(a)のB−B′線における断面図である。
【0019】
図1および図2に示すカード用基板に設けられたコンデンサは、コンデンサ上部5およびコンデンサ下部6の導電体部分と表基板シート2aと裏基板シート2bが接合されてなる誘電体部分の構成からなる。表基板シート2aと裏基板シート2bの接合は、図1および図2のように一枚の基板シートを折り目10で折りたたむことによって貼り合わせることが好ましい。
【0020】
次に、このカード用基板1の製造方法を図2を参照しながら説明する。
【0021】
まず、基板シート2の同一面に、図2(a)のようにコイルアンテナ3、電子部品接続部4、コンデンサ上部5、コンデンサ下部6、および導線部12をパターン形成する。
【0022】
ここで、用いられる基板シート2は、耐熱性、柔軟性、印刷適性(密着適性)、および折り曲げ性が良好であれば特に限定しないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)シート、ポリプロピレン(PP)シート、ポリ塩化ビニル(PVC)シート、ポリカーボネート(PC)シート、ポリエチレンナフタレート(PEN)シート、ポリイミド(PI)シートなどが挙げられ、好ましくはPETシートである。
【0023】
また、この基板シート2の厚さは、10〜250μmであり、好ましくは25〜125μmである。基板シート2の厚さがこの範囲であれば、印刷、積層等の作業性が良好となり、カードも充分な柔軟性が得られる。
【0024】
さらにこの基板シート2は、パターン形成面との反対面に離形シート9を接着剤8を介して設けている。
【0025】
ここで、用いられる接着剤8としては、ポリエステル系、フェノール樹脂系、尿素樹脂系、メラミン系、エポキシ系、シアノアクリル系などが挙げられ、ヒートシール型、熱硬化型、感圧型の接着剤が用いることができ、最も好ましくはポリエステル系ヒートシール接着剤である。この接着剤の厚さは、1〜50μm、好ましくは5〜25μmである。
【0026】
離形シート9としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)シート、ポリプロピレン(PP)シート、ポリエチレン(PE)シート、グラジン紙、ラミネート紙などのシート材の片面に離形処理したものが挙げられる。
【0027】
パターン形成としては、導電性インキを使用してスクリーン印刷等によって基板シートに直接、回路の導電部分を形成する方法と、銅等の金属箔と基板シートを接着剤で貼り合わせたシートにレジストインキを回路の導電部分のパターンに合わせて印刷した後、エッチングにより該パターン以外の金属箔を除去し、その後レジストを剥膜する方法が用いることができる。
【0028】
コイルアンテナ3、電子部品接続部4、コンデンサ上部5、およびコンデンサ下部6が印刷されたら、次いで回路内の端子間を接続するために、ジャンパー部7を形成する。つまり、回路内の端子間に絶縁体をおき、その上に導電性インキを印刷することによって、回路内の遮断された箇所をつなぐ。こうすることによって、コイルアンテナ3の内側と外側を導通させることができる。
【0029】
全てのパターン形成がされたら、表基板シート2aと裏基板シート2bの境界線にはミシン目、ハーフカット、または全抜きを行うことが好ましく、これによって折り目10を付与しやすいようにする。ミシン目によって折り目10を設ける際は、導線部12を切断しないようにミシン目を施す。
【0030】
次に、離形シート9を剥がし、基板シート2の裏基板シート2b部分を折り目10で接着剤8が内面になるように貼り合わせる。このとき、パターン形成をする時点でコンデンサ上部5とコンデンサ下部6の重なり位置の整合性はとれているので、この折りたたみの工程では、容易に整合性がとれる。
【0031】
最後に、貼り合わせの済んだ基板シート2を、熱ラミネータによって熱圧着させる。
【0032】
本発明のカード用基板は前述のように一枚の基板シートを折りたたむことによって貼り合わせて製造する他に、図3(a)に示す表基板シート2aと図3(c)に示す裏基板シート2bの2枚を別個に用意し、表基板シート2aにコイルアンテナ3、電子部品接続部4、コンデンサ上部5、ジャンパー部7を形成し、裏基板シート2bにコンデンサ下部6、導線部12を形成した後、貼り合わせることによって製造してもよい。
【0033】
ここで図3(b)は図3(a)のC−C′線における断面図であり、図3(d)は図3(c)のD−D′線における断面図である。
【0034】
表基板シート2aと裏基板シート2bを貼り合わせる際には、形成された回路がそれぞれ表面となるようにしてもよいし、図3(e)のように電子部品接続部の形成されない基板シートの回路面を、もう一方の基板シート、つまり電子部品接続部の形成された基板シートが覆うように形成してもよい。図3(e)は、表基板シート2aの離形シート9をはがして裏基板シート2bと貼り合わせたものであり、この場合、裏基板シート2b側の接着剤および離形シートは必要ない。また、このように貼り合わせを行えば、コンデンサの導電体部分の上部と下部との距離が小さくなり、コンデンサ容量を増やすことができる。
【0035】
以上のようにして、本発明のカード用基板が製造される。
【0036】
ここで、上述した図を用いた例では、一枚のカード用基板の製造において、二ヶ所に折り目のミシン目抜きをおこなったが、これは、一ヶ所で折り曲げるようにしてもよいし、図のように裏基板シート部分と表基板シート部分を横に並べるのではなく、縦に並べてもよい。
【0037】
また、上述した例では、折りたたんで裏基板シートとなる部分は、ほぼ表基板シートと同じ面積となっているが、裏基板シートが必要となるのは、コンデンサのある部分のみなので、例えば、コンデンサの位置をカード用基板1の端に寄せて、裏基板シートとなる部分を他方の導電体部分の幅より少し広いところまでとすることができる。よって、折りたたんで裏基板シートとなる部分が、表基板シートと同じサイズであることは必ずしも必要ではなく、より小さくてもよい。
【0038】
したがって、両面ではなく一面で全てのパターン形成が済むことによる製造の簡易化・容易化に加え、折りたたむ前の基板シートの一面の総面積が、所望するカード用基板の表面と裏面を合わせた、つまり表面の2倍の面積よりも少なくて済む。したがって、例えばパターン形成が銅箔をフィルムに貼り合わせて、エッチングにより行われた場合には、フィルムに貼り合わせる銅箔の面積も少なくて済むということになる。よって、作業の容易さに加えて材料コストを下げることに貢献している。
【0039】
また、折りたたむまで、つまりパターン形成の間は、基板シートには、離形シートを貼付しているため、基板シートが、両面に印刷する時よりも半分近い厚さでも強度上支障がない。また、最終的に折り曲げて基板シートが二枚分になったとしても、最終製品としての厚さは、一枚の基板シートの両面に印刷を施した従来の基板の厚さと大きな差はない。また、基板シートが薄くなったことにより、基板シートが二枚の部分と一枚の部分ができても、その段差は、それほどの違いがでない。
【0040】
また、本発明のカード用基板に形成されるコンデンサの容量は誘電体となる基板シート及び接着剤の材質と厚さに依存するが、適宜形成するコンデンサの面積を変えたり、形成されたコンデンサの一部を切除し、絶縁することによって、目的のコンデンサ容量を得ることができる。
【0041】
図1および図3のようにカード用基板1はシート状のコンデンサが2個設けられ、これらを導通する導線部12が2個のコンデンサ下部どうしを導通するように連結されているので、カード用基板1の両面に設けられた回路はスルーホールを形成することなく導通させることが可能となる。
【0042】
ここでは、一枚のカード用基板の製造方法について記載したが、工業的には図4に示すように、ロール状に巻かれた基板シートに、連続的に何枚分かのプリント基板のパターン形成が行われ、折り目10のミシン目を入れるときに同時に、外形抜き線11で外形切り抜きが行われ、一枚のカード用基板のサイズに分けられ、各基板シートを折り曲げ、そして貼り合わせが行われる。
【0043】
さらに、上述のようにして得られたカード用基板に、電子部品を実装および接続し、表裏面に表装シートを接着剤を介して積層し、カードを形成する。ここで用いる表装シートは、印刷適性および隠蔽性に優れたものが好ましく、具体的には基板シート2に使用されている材料の他、ポリエチレン(PE)シートなどが使用可能である。また、接着剤も、前述の接着剤18と同じものが使用できる。
【0044】
以下、実施例を用いて、より具体的に説明する。
【0045】
【実施例】
基板シート2として厚さ38μmのPETフィルムを用いた。また、剥離処理された厚さ75μmのPETフィルムを離形シート9とし、この離形処理面にポリエステル系ヒートシール接着剤(東洋紡績社製、バイロン30SS)8を厚さ5μmとなるように塗布形成した。離形シート9の接着剤面を基板シート2の片面に120℃、6kg/cm2 、速度3m/分で熱圧着し、基板シート2に接着剤8の層を設けた。この基板シート2の接着剤8の層を設けた面の反対面に、導電性インキとして、熱硬化性銀インキ(東洋紡績社製、DW250H−5)を用いて、コイルアンテナ3、コンデンサの導電体部分5および6、導線部12、および電子部品接続部4のパターンを15〜18μmの厚さで印刷した。次いで、150℃にて3分間で乾燥・硬化させ、縦86mm、横110mmのパターンの回路を図4に示すように横3列に並べ、縦に連続的になるように形成した。
【0046】
次に、ジャンパー部7を設けるために、UVレジストインキ(東洋紡績社製、FC230G)を30〜40μmの厚さで、コイルをまたいで端子間を結ぶように印刷した。次いで、そのUVレジストインキの上に導電性インキ(東洋紡績社製、DW250H−5)を15〜18μmの厚さで端子間を接続するように印刷して、ジャンパー部7を形成した。
【0047】
この基板シート2を、表基板シート2aと裏基板シート2bの境界線の折り目10として図2に示すように各パターンの両端から27mmの位置に縦方向に、ミシン目抜きを行った。また、同時に各パターンの流れ方向(図4のMD方向)の境界線に沿って、基板シート2、接着剤8、及び離形シート9を完全切断した。ミシン目抜きを行う際にはコンデンサどうしを導通する導線部12が切断されないパターンとなるように設定した。
【0048】
次いで、基板シート2から離形シート9を剥離しながら、基板シート2を折り目10で折り曲げ、重なった表基板シート2aと裏基板シート2bを熱ラミネータを用いて120℃、圧力6kg/cm2 、速度3m/分の条件下で熱圧着した。このとき、導電性インキで印刷されたコンデンサの導電体部分の上部と下部は、位置の整合性がとれてぴったり対をなして重なりあった。
【0049】
最後に各パターンの幅方向(図4のCD方向)の境界線に沿って、完全に切断することによりカード用基板を得た。この基板の厚さは86μmであった。
【0050】
得られたカード用基板1に、ICチップ(縦4mm、横5mm、厚さ50μm)を異方性導電接着剤(東芝ケミカル社製:XAP0017A)を使用して、実装を行い、ICチップ実装済みカード用基板を作成した。
【0051】
次に、このICチップ実装済みカード用基板の表裏面に、表装シートとして、厚さ50μmの白色PETシート(東レ社製、E20)にポリエステル系ヒートシール接着剤(東洋紡績社製、バイロン30SS)を15μmの厚さで塗布したものを用いて、加熱ラミネート(120℃、20kg/cm2 )を両面とも行った。
【0052】
このようにして、平坦で薄型のICカード(厚さ0.25mm)を得ることができた。
【0053】
【発明の効果】
本発明の方法によると、基板シートの一面のみの印刷によって、カード用基板を得ることができる。したがって、従来のように、表基板側と裏基板側の回路を別々の工程で形成する必要がなくなる。また、電気回路を導通するためのスルーホールを形成する必要もない。よって、本発明によれば、基板シートを裏返すことなく、一面の処理のみで全てのパターン形成が済む。また、一枚のシートから折り曲げられた場合、コンデンサの導電体部分の整合性も取り易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明におけるカード用基板の例の正面図であり、(b)は、図1(a)のAーA′線における断面図である。
【図2】(a)は、本発明におけるカード用基板の例の展開図であり、(b)は、図2(a)のB−B′線における断面図である。
【図3】(a)は、本発明における表基板シートの正面図であり、(b)は、図3(a)のC−C′線における断面図であり、(c)は、裏基板シートの正面図であり、(d)は、図3(c)のD−D′線における断面図であり、(e)は、図3(b)と図3(d)を重ねて得られた基板基板シートの例を表す断面図である。
【図4】本発明によるカード用基板の工業的製造における例を表す図である。
【符号の説明】
1 カード用基板
2 基板シート
2a 表基板シート
2b 裏基板シート
3 コイルアンテナ
4 電子部品接続部
5 コンデンサ上部
6 コンデンサ下部
7 ジャンパー部
8 接着剤
9 離形シート
10 折り目
11 外形抜き線
12 導線部

Claims (3)

  1. 表基板シートと裏基板シートを有し、表基板シートの表面にコンデンサの一方の導電体部分がパターン形成され、裏基板シートの表面に前記コンデンサの他方の導電体部分がパターン形成されたICカード用基板であって、前記表基板シートと裏基板シートが積層され、前記表基板シート上の一方の導電体部分と前記裏基板シート上の他方の導電体部分が基板シートを介して対をなしてコンデンサを形成しており、コンデンサは2個設けられ、2個のコンデンサは、2個のコンデンサの前記裏基板シート上の他方の導電体部分どうしを導通するように導線部によって連結されており、
    前記表基板シートと前記裏基板シートは、前記他方の導電体部分の1つと、前記一方の導電体部分の2つと、前記他方の導電体部分の1つとの間の境界線に形成された2ヶ所の折り目を有する一枚の前記基板シートを、該2ヶ所の折り目で折りたたむことにより積層されている
    ことを特徴とするICカード用基板。
  2. 請求項1に記載のICカード用基板を用いることを特徴とするICカード。
  3. 表基板シートと裏基板シートを有し、表基板シートの表面にコンデンサの一方の導電体部分がパターン形成され、裏基板シートの表面に前記コンデンサの他方の導電体部分がパターン形成され、前記表基板シート上の一方の導電体部分と前記裏基板シート上の他方の導電体部分が基板シートを介して対をなしてコンデンサを形成しており、コンデンサは2個設けられ、2個のコンデンサは、2個のコンデンサの前記裏基板シート上の他方の導電体部分どうしを導通するように導線部によって連結されているICカード用基板の製造方法であって、
    表基板シートに2個のコンデンサの一方の導電体部分を形成する工程と、
    裏基板シートに2個のコンデンサの他方の導電体部分を形成する工程と、
    2個のコンデンサの前記裏基板シート上の他方の導電体部分どうしを導通するように2個のコンデンサを連結する導線部を形成する工程と、
    前記基板シートの表基板シートと裏基板シートを積層して接合する工程であって、一枚からなる前記基板シートの、前記他方の導電体部分の1つを含む前記裏基板シートと、前記一方の導電体部分の2つを含む前記裏基板シートと、前記他方の導電体部分の1つを含む前記裏基板シートとの間の境界線に2ヶ所の折り目を形成する工程と、前記2ヶ所の折り目で前記裏基板シートの部分を折り曲げる工程と、重ねられた部分を接合する工程とを具える工程と、
    を具えることを特徴とするICカード用基板の製造方法。
JP34076498A 1998-11-30 1998-11-30 Icカード用基板およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4343297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34076498A JP4343297B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 Icカード用基板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34076498A JP4343297B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 Icカード用基板およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000163551A JP2000163551A (ja) 2000-06-16
JP4343297B2 true JP4343297B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=18340093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34076498A Expired - Fee Related JP4343297B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 Icカード用基板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4343297B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020141331A1 (en) * 2019-01-04 2020-07-09 Sherkin Technologies Uk Ltd Improvements in or relating to flexible electronics

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3803097B2 (ja) 2003-10-07 2006-08-02 株式会社日立製作所 無線通信媒体の製造方法
US9990837B1 (en) * 2017-03-01 2018-06-05 Rosemount Inc. Intrinsic safety isolation with capacitive coupling
CN113506974A (zh) * 2021-05-25 2021-10-15 厦门凯纳石墨烯技术股份有限公司 一种用于电子标签的天线结构、制备方法以及电子标签

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020141331A1 (en) * 2019-01-04 2020-07-09 Sherkin Technologies Uk Ltd Improvements in or relating to flexible electronics

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000163551A (ja) 2000-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6885354B2 (en) Non-contact communication medium
TW502220B (en) IC card
EP1014302B1 (en) Noncontact ic card and manufacture thereof
KR100833752B1 (ko) 박형 집적회로 태그 및 그 제조 방법
JP5287731B2 (ja) トランスポンダ及び冊子体
US7375421B2 (en) High density multilayer circuit module
CA2555034A1 (en) Method for the production of a book-type security document and a book-type security document
JP7474251B2 (ja) チップカード用電子モジュール
CN104768318B (zh) 软硬结合电路板及其制作方法
KR100846236B1 (ko) 스마트 카드 웹 및 그 제조 방법
JP4343297B2 (ja) Icカード用基板およびその製造方法
JP4774636B2 (ja) Icモジュール、icモジュールを有するicカード、および、製造方法
JP2003085503A (ja) 非接触通信カードとその製造方法
JP4198245B2 (ja) 電子回路用基板、電子回路およびその製造方法
JP5483032B2 (ja) トランスポンダの実装構造およびその製造方法
JP2017227959A (ja) 非接触型情報媒体及び非接触型情報媒体の製造方法
JP2005122352A (ja) 非接触通信媒体及びその製造方法
WO2011043382A1 (ja) 回路基板及びその製造方法
JP2001101372A (ja) アンテナ内蔵型icカード及びその製造方法
GB2279612A (en) Integrated circuit or smart card.
US20080117024A1 (en) Method for manufacture of an rfid wristband
JP2015114754A (ja) デュアルicカード
JP4693295B2 (ja) 回路の形成方法
CN113365412B (zh) 复合电路板及其制作方法
JP5701712B2 (ja) Rfid用アンテナシート、rfid用インレット、非接触型icカード、及び非接触型icタグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050727

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees