JP2015114754A - デュアルicカード - Google Patents

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哲也 塚田
Tetsuya Tsukada
哲也 塚田
祥之介 溝口
Yoshinosuke Mizoguchi
祥之介 溝口
エリ子 畠山
Eriko HATAKEYAMA
エリ子 畠山
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Abstract

【課題】カード外側から熱をかけた場合でも、カード内部に塗布した接合材等を効率的に溶融させることが可能なICカードの提供を目的とした。
【解決手段】接触式通信機能と、非接触式通信機能との両方を有するICチップと、複数の区画を有する外部接続端子と、RF接続端子と、を含む接続端子基板と、アンテナコイルと、アンテナコイル接続端子と、を含む回路パターンと、を少なくとも備え、前記RF接続端子と、前記アンテナコイル接続端子とが、導電性物質を少なくとも含む接合材を介して接続しているICカードであって、前記接続端子基板は、その接触式通信に使用しない区画において、接続端子基材に孔を有し、前記孔を介して、前記外部接続用端子と、前記アンテナ接続用端子とが、金属で接続されたことを特徴とするICカード。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種証明証や電子決済システム、ドアの開閉システム等に使用される接触式と非接触式の通信手段を有するデュアルインターフェースカードの製造方法に関するものである。
半導体メモリー等を内蔵するICカードとして、接触型及び非接触型の双方として機能するデュアルICカードが知られている。このようなデュアルICカードとしては、外部の端末と非接触通信するためにカード内部に設けられたアンテナコイルと、接触型及び非接触型の双方として機能するICモジュールとを物理的に配線で接続した、いわゆる物理結合方式のデュアルICカードがある。(例えば特許文献1)
物理結合方式のデュアルICカードにおいては、ICモジュールのRF接続端子とICカード基体上のアンテナコイル接続端子との接合を、導電性物質のみ、または導電性物質と絶縁性材料とを含む接合材等を用いて行っている。この際、ICモジュールのRF接続端子と、ICカード基体上のアンテナコイル接続端子との接合は、RF接続端子又はアンテナコイル接続端子の少なくともどちらか一方に接合材を塗布した後、ICカード基体にデュアルICモジュールを挿入し、ICカード外側から熱を加え、接合材を溶融等させることで行われている。
また、特許文献2では、2枚のオーバーシートおよびアンテナ―シートを張りあわせたICカード基体に、ICモジュールを装着するための凹部を形成するためにザグリ加工(ミリング加工)等を行う際に基体に加わる応力によって、アンテナコイル接続端子が基体から剥がれてしまう問題を解決するため、アンテナコイル接続端子を、アンテナシート基材上のICモジュールが装着される側の反対側に設けた構成が提案されている。
特開2000−182017号公報 特開2010−033137号公報
ところが、上記に掲げる構成および方法を用いてデュアルICカードを製造しようとした場合、RF接続端子とアンテナコイル接続端子とを接合する接合材に対し、ICカードの外側(接触端子面側)から熱を加えることとなるため、接合材への熱の伝達が効率よく行われず、接合材が思う通りに溶融等できないことがある。取り分け、特許文献2に記載の構成では、溶融等すべき接合材が更にそのカードの内部側に配置されるため、熱の伝達がより妨げられることが予想される。また、接合部の高強度化および製造コスト削減のために、溶融温度が比較的高い半田を含む接合材を用いた場合等に、この問題はより顕著になる。
この場合において、接合材を完全に溶融等させるために、加熱温度を上げたり、或いは加熱時間を延長したりすると、プラスチックで構成されたカード基体が変形し外観上の問題が生じることがある。また、接着剤の種類によっては、過度の加熱によりその接着性が低下し、接着したICモジュールの脱落を引き起こすこともある。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、ICカードの外側から熱圧を加える際に、接合材へ効率よく熱の伝達を行うことを可能とするデュアルICカードおよび接触端子基板、ICモジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、接触式通信機能と、非接触式通信機能との両方を有するICチップと、
複数の区画を有する外部接続端子と、RF接続端子と、を含む接続端子基板と、
アンテナコイルと、アンテナコイル接続端子と、を含む回路パターンと、
を少なくとも備え、前記RF接続端子と、前記アンテナコイル接続端子とが、導電性物質を少なくとも含む接合材を介して接続しているICカードであって、
前記接続端子基板は、その接触式通信に使用しない区画において、接続端子基材に孔を有し、前記孔を介して、前記外部接続用端子と、前記アンテナ接続用端子とが、金属で接続されたことを特徴とするICカードとしたものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記孔は、一つの区画対して2つ以上設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のICカードとしたものである。
また、請求項3に記載の発明は、前記孔は、前記金属によって塞がれていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のICカードとしたものである。
また、請求項4に記載の発明は、前記接合材は、半田を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のICカードとしたものである。
また、請求項5に記載の発明は、前記アンテナコイル接続端子は、接続端子基板のある面側から見て、前記接続端子基板によって完全に覆われていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のICカードとしたものである。
また、請求項6に記載の発明は、前記回路パターンは、接続端子基板のある面側から見て、その前記アンテナコイル接続端子を除いた領域が2mm以上、前記接続端子基板に覆われていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のICカードとしたものである。
また、請求項7に記載の発明は、複数の区画を有する外部接続用端子と、RF接続用端子と、を含む接続端子基板であって、前記接続端子基板は、その接触式通信に使用しない区画において、接続端子基材に孔を有し、前記孔を介して、前記外部接続用端子と、前記アンテナ接続用端子とが、金属で接続されたことを特徴とする接続端子基板としたものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の接続端子基板に、接触式通信機能と非接触式通信機能との両方を有するICチップが装着されたICモジュールとしたものである。
請求項1になるICカードは、外部接続端子とRF接続端子とが、接続端子基材上に設けられた孔を通って、一般的に熱伝導性に優れる金属によって物理的に接続されていることにより、カードの外側から加えられた熱が、前記金属を介してRF接続端子の側へ効率よく伝達されるため、過度な熱を加えることなく、接合材を溶融等させることが可能となる。またこの際、前記孔は、外部接続用端子上の複数の区画のうち、接触通信に用いられない区画に対応する位置に設けられるため、接触通信の機能に何ら影響を与えることは無く、カード製造完了後にその孔を塞ぐ必要も無い。
また、請求項2になるICカードは、前記孔が、前記接触通信に用いられない一つの区画に対して複数設けられることにより、外部接続用端子とRF接続端子とを繋ぐ金属の表面積や体積をその分大きくすることができるため、熱伝導性をより高めることが可能となる。
また、請求項3になるICカードは、前記孔が、金属によって、その一部乃至全体が塞がれていることによって、接合材を加熱した際に、溶融等によってカード表面に接合材が飛び出し、表面の端子同士をショートさせたり、外観を損ねたりすることを防ぐことが可能となる。
また、請求項4になるICカードは、半田を含む接合材を使用することにより、接合部の強度をより高めることが可能となる。
また、請求項5又は6に記載のICカードは、回路パターン上に、接続端子基板2が覆い被さる形で配置されることで、加熱時にカード基体へ伝わる熱がカードの形状を変形させることを抑えることが可能となる。
また、請求項7又は8に記載のICカードは、請求項1同様に、外部接続端子とRF接続端子とが、接続端子基材上に設けられた孔を通って、一般的に熱伝導性に優れる金属によって物理的に接続されていることにより、カードの外側から加えられた熱が、前記金属を介してRF接続端子の側へ効率よく伝達されるため、過度な熱加えることなく、接合材を溶融させることが可能となる。
本発明になるICカードの構成の一例を示す断面図である。 本発明になるICカードの接触端子基板の構成の一例を示す図である。(a)はその断面図、(b)はその上面図である。 本発明になるICカードの接触端子基板に設けられる孔のそれぞれの様態の一例を示す断面図である。 本発明になるICカードのアンテナシートの構成の一例を示す上面図である。 本発明になるICカードの製造工程の一例を示す、一連の断面図である。 本発明になるICカードの接続端子基板と、アンテナコイルとの位置関係の一例を示す上面図である。
以下、本発明になるICカードの構成について、必要に応じて図面を参照し説明する。
本発明になるICカードの一例を図1に示す。図1に示すICカードは、ICチップ1と、接続端子基板2と、アンテナシート(ICインレット)3と、オーバーシート4とを備えるものである。ICカードを構成する各部材は、それぞれ別個に製造することが可能であり、それぞれの部材を事前に調製した後、ICカードとして一体化してもよく、この構成を採用することによって、それぞれの部材の品質特性を前もって一定レベル以上に揃えることが可能となる。後述する通り、接触端子基板2のRF接続端子と、アンテナシート3のアンテナコイル接続端子とは、接合材5を介して接合される。また、ICチップ1と接触端子基板2とは、予め一体化させておくことでICモジュール8として調整することもできる。
尚、図1に示す例は、アンテナシート3を、2枚のオーバーシート4で挟み込んだ3層構成としているが、本発明になるICカードの基材構成は3層に限られることは無く、その機能、若しくは製造方法に合わせて、適切な構成とすることが好ましい。例えば、別の機能を有する新たな層を設けてもよいし、或いはオーバーシートや、アンテナシート3を更に積層する等してもよい。また、図1に示す例では、アンテナシート3の側面は露出しているが、オーバーシート4をアンテナシート3よりも大きく調製しておくことで、アンテナシート3の側面部を被覆した構成としてもよい。
ICチップ1は、接触式通信機能と、非接触式通信機能との両方を有するICチップであればよく、当然ながらその処理能力、機能等について何ら制限されるものではない。
接続端子基板2は、少なくとも外部接続端子と、RF接続端子とを有する。図2に、接続端子基板の一例を示す。図2(a)に示す接続端子基板2は、接続端子基材21と、外部接続端子22と、RF接続端子23を有する。接続端子基材21は、絶縁性で、且つ一定の耐熱性を有するものであればよく、例えば厚さ50μmから200μm程度のポリイミド、ガラスエポキシ(エポキシ樹脂含浸ガラス繊維積層板)等を使用することができる。
外部接続用端子22およびRF接続端子23は、接続端子基材21の両面に導電性の金属箔を貼り付けた後、各面にエッチング処理を施し、一方の面に外部接続用端子、もう一方の面にRF接続端子のパターンが形成される。若しくは、スクリーン印刷等でパターン印刷して形成してもよい。導電性の金属としては、例えば導電性に優れるアルミや銅等が使用される。また、形成したパターンの上には、接触抵抗低減等の種々の目的に応じて、ニッケル、銅、金等のめっきを一つ以上施すことができる。例えば、銅箔パターンの上にニッケルめっきおよび金めっきを施す場合には、ニッケルめっきを0.5μmから3μm程度の厚さで形成し、その上に0.01μm〜0.3μm程度の厚さの金めっきを形成することができる。更に前記導電性の金属およびその上に施されるめっきは、外部接続用端子22とRF接続端子23とで、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
外部接続用端子22は、図2(b)に示す接続端子基板の上面図の通り、接触通信に使用される区画221と、使用されない区画222を有する。尚、図2(b)では、ISO規格に倣い、8個の区画を形成した例を記載しているが、区画の数は8に限られるものではない。本発明になる接触端子基板は、接触通信に使用されない区画222において、少なくとも接続端子基材上に孔211が設けられている。孔211は、図3に示すように、外部接続用端子22と、RF接続端子23とが繋がる様に形成されていればよく、その直径、形状について制限されるものではない。即ち、孔211は図3(a)の様に直線的に設けられていても良いし、図3(b)(c)の如く非直線的に設けられていてもよい。孔211を通じ、外部接続用端子22と、RF接続端子23とは、導電性の金属を介して物理的に接続される。
孔211は、外部接続用端子の接触式通信に使用しない区画222とRF接続端子23とを、導電性の金属を介して直接物理的に接続するために設けられるものである。即ち、孔211は、導電性の金属自身によって塞がれることが妨げられるものではなく、例えば、図3(d)(e)の如く、その一部又は全体が塞がれてもよい。
本発明になるアンテナシート3の一例を図4に示す。図4に示すアンテナシート3は、アンテナシート基材31と、回路パターン32を有する。回路パターン32は、非接触式通信によりリーダーライターと通信を行うためのアンテナコイル321と、アンテナコイル接続端子322を有する。ここでアンテナコイル接続端子322とは、RF接続端子23と、接合材5を介し直接的に接続する部位を指す。アンテナコイル接続端子322は、その形状について制限されるものでは無いが、必要に応じて、その他の部位よりも太く形成したり、或いは面状に形成してもよい。また、アンテナシート基材31上には、必要に応じて裏面配線323を設けてもよい。
アンテナシート基材31は、絶縁性と、一定の可撓制および強度を有していれば良く、例えばポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポチエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂等を使用することができる。またアンテナシート基材31の厚さは、一般的には15μmから200μm程度の間で設定される。
回路パターン32は、アンテナシート基材31上に、アルミ、銅などの導電性の金属の箔を積層した後、エッチング処理を施すことでパターニングするか、若しくはスクリーン印刷等でパターン印刷する等して形成できる。或いは、絶縁被覆した導線を巻いた銅などの巻線コイル、または導電性インキを印刷したコイルを用いることもできる。また、必要に応じてその上に銅、ニッケル、金、スズ、半田などのめっきを一つ以上施しても良い。尚、この際、RF接続端子の導電性の金属と同じ材料を使用すれば、幅広い種類の接合材5を選択できるため、その意味では材料を揃えることが好ましい。また、回路パターン32の厚さは、一般的には5μmから50μm程度の間で設定される。更に、アンテナシート3は、その配線が形成されていない部位を打ち抜くことも可能である。
オーバーシート4としては、カードの基体等に使用される一般的な材料を用いることが可能であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂、非結晶性ポリエチレンテレフタレートコポリマー(PET−G)などが使用できる。また、オーバーシート4のカード外側の面には、必要に応じて文字、絵柄等が形成されていてもよい。
接合材5は、RF接続端子23と、アンテナコイル接続端子322とを電気的に接続させるため、少なくとも導電性物質を含むものであり、銀ペースト等の導電性接着材や、クリーム半田等を含む接合材を使用することができる。特に、半田を用いると、RF接続端子とアンテナコイル接続端子との接続を高強度化できると共に、そのコストも銀ペースト等と比較して低く、更には銀ペーストよりも経時耐久性が高いため、好ましい。より具体的には、固層温度が140℃程度のものであれば比較的少ない熱量で融解させることが可能であり、例えばSn−57Bi−1Ag等の半田合金が使用できる。
次に、本発明になるICカード1の製造工程の一例について、図5を参照しながら説明する。尚、下記にあげる例はあくまで一つの例であり、組立においては、いずれの部材同士を先に接合してもよく、その順序等は制限されない。
まず、PET−G又はポリ塩化ビニル等からなる基材41を2枚調整する。この際、オーバーシート4は、その一方あるいは複数の面にオフセット印刷、スクリーン印刷等にて文字、絵柄等の画像パターン42を印刷してもよい。
続いて、アンテナシート基材31の一方または複数の面に、銅等の金属製の箔を積層してエッチング処理を行うか、スクリーン印刷等によって回路パターン32を形成することで、アンテナシート3を調整する(図5(a))。
次に、アンテナシート3の両面に、オーバーシート4を、接着剤6を介して積層し、所定の温度、圧力で熱プレス加工することにより、ICカード基体7を形成する。(図5(b))この接着剤としては、エチレンビニルアルコール(EVA)、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル系の単体若しくは混合によるホットメルト型シート形態の接着剤、2液反応型エポキシ樹脂、ウレタン系樹脂、UV及びカチオン重合、嫌気、湿気等の併用硬化により完全硬化する樹脂の単独、或いは混合物等を用いることが出来る。またこの際、接着材は接着樹脂層として予めオーバーシート4あるいはアンテナシート3の側に塗膜されていてもよい。
この際、前記ICカード基体7が一枚のシートに多面付けして製造されている場合には、上記ICカード基体7を所定のカード寸法にパンチャーで打ち抜き加工し、1枚のカード個片状に成形する。
次に、ICカード基体7の所定位置をザグリ加工(ミリング加工)し、接続端子基板2又はICモジュール8を装着するための凹部71を形成する(図5(c))。この際、アンテナコイル接続端子322は、接続端子基板2又はICモジュール8と接合材5を介して接続するため、ICカード基体7の表面に露出して形成される。
次に、ガラスエポキシ、ポリイミド等の接続端子基材21の両面に銅箔が積層された両面銅貼り積層板をフォトエッチングプロセス等でパターニング処理、ビア加工処理して、接続端子基材21上に外部接続用端子22、RF接続端子23を形成する。外部接続用端子22にはニッケル、金メッキを、RF端子61には、スズめっきあるいは半田めっきを施してもよい。またこの際、接続端子基材21には、その接触式通信に使用しない区画に相当する位置に、予め一つ又は複数の孔を設けておいてから銅箔をパターニングしてもよいし、後から孔を穿ってもよい。但し、前記孔を介し、銅等の金属を通じて外部接続用端子22とRF接続端子23とが物理的に接続している必要があるため、少なくとも前記孔を形成した後に、銅等の金属を塗布形成する工程を有することが好ましい。
更に、接続端子基板2上には予めICチップ1を設置しICモジュール8として調整してもよい(図5(d))その場合ICチップ1と外部接続端子22およびRF接続端子23との接続はワイヤ―ボンディング、またはフリップチップ接続等の方法で接続することが可能であり、外部接続端子22とRF端子23とはフィルドビア及び配線層にてICチップ1の電極とそれぞれ電気的に接続されている。また、必要に応じてICチップ1をエポキシ系樹脂等の封止材24で保護しておくことができる。
次に、接続端子基板2のRF接続端子23上またはアンテナコイル接続端子322上のどちらか一方、もしくはその両方に、接合材5を塗布する。そしてICカード基体7上に設けた凹部71に、接続端子基板2又はICモジュール8を位置合わせして装着し、140〜220℃に加熱されたプレスヘッドにて1秒間ほど熱プレスして、RF接続端子23とアンテナコイル接続端子322とを接合する。更に、ホットメルトシートにて接続端子基板2又はICモジュール8を凹部に埋設固定することで、本発明になるデュアルICカードを得る(図5(e))。
接続端子基板2又はICモジュール8を凹部71に挿入する際は、図6に示す様に、アンテナコイル接続端子322の上に、接続端子基板2が完全に覆い被さる形で配置されることで、加熱時にカード基体7へ伝わる熱がカードの形状を変形させることを抑えることが可能となる。または、回路パターン32は、そのアンテナコイル接続端子322を除いた領域324が一定長、好ましくは2mm以上、接続端子基板2によって覆われていれば、同様にカードの形状を変形させることを抑えることが可能となり、好ましい。尚、図6では、領域324を直線的に設けた例を記載しているが、領域324は直線的な配線に限ることは無く、如何様なパターンで設けてもよく、その全長が2mm以上であることが好ましい。
<実施例1>
図5に示す工程に沿って、以下の構成でデュアルICカードを形成した。オーバーシートには、0.305mm厚のPET−G基材を用いた。アンテナシートは、0.038mm厚のPEN基材の表面に0.035mm厚、裏面に0.0165厚の銅箔をラミネートし、それぞれエッチング処理を行うことで、アンテナコイルおよびアンテナコイル接続端子を含む回路パターンを形成した。前記オーバーシートおよびアンテナシートを熱プレス加工によって積層し、カード基体とした。接触端子基板は、0.110mm厚のガラスエポキシ基板の両面に0.035mm厚の銅箔をラミネートし、それぞれエッジング処理を行うことで、8つの区画持つ外部接続用端子と、RF接続端子とを形成した。この際、前記外部接続用端子の8つの区画の内、接触通信に使用しない2つの区画内に、直径0.400mmの貫通孔を、各区画毎に9つずつ設けた。ICモジュールは、接触端子基板上に、接触式通信と非接触式通信の両方に対応するICチップを装着し、封止材で封止して調整した。ミリング加工によって所定位置に凹部を形成した前記カード基体に、前記ICモジュールを挿入し、200℃に加熱されたプレスヘッドにて2秒間熱プレスを行い接合することICカードを得た。接合材にはSn−57Bi−1Agを使用した。
前項の方法によって得られたICカードについて、RF接続端子とアンテナコイル接続端子との間の接続状態と、ICカードの変形の有無を評価した。その結果を表1に示す。
<比較例1>
接触端子基板に孔を設けない点以外は、実施例1に記載のICカードと同一の構成のICカードを、同一の工程に沿って形成した。更に、得られたICカードについて、実施例1と同じ方式によって、その接続状態およびICカードの変形の有無を評価した。その結果を表1に示す。
<比較例2>
比較例1に記載のICカードと同一の構成のICカードを、カード基体とICモジュールの接合時に260℃に加熱されたプレスヘッドにて2秒間熱プレスを行うことで形成した。更に、得られたICカードについて、実施例1と同じ方式によって、その接続状態およびICカードの変形の有無を評価した。その結果を表1に示す。
表1中、○、×の各記号は以下の状態を示す。すなわち、○は、RF接続端子とアンテナコイル接続端子とが問題なく接合されている状態を示す。また、×は、RF接続端子とアンテナコイル接続端子とが物理的または電気的に十分に接続されていない状態を示す。
表1より、実施例1にて作製したICカードは、比較例1と比較して、RF接続端子とアンテナコイル接続端子との間の物理的な接合不良や、電気的な接続不良を起こすことなく形成できることが確認できた。また、実施例1にて作製したICカードは、比較例2と比較して、カードの変形を伴うことなく、カードを形成できることが確認できた。
このように本発明になるICカードは、その接触端子基板上の外部接続用端子とRF接続端子とが、接続端子基材上の孔を通って、一般的に熱伝導性に優れる金属によって物理的に接続されていることにより、カード外側から加えられた熱が、前記金属を介してRF接続端子の側へ効率よく伝達されるため、過度な熱を加えることなく、接合材を溶融させることが可能となり、デュアルICカードの品質、信頼性を保ちつつ、高い効率で生産することができる。
1 ……ICチップ
2 ……接続端子基板
21 ……接続端子基材
211……孔
22 ……外部接続用端子
221……接触通信に使用される区画
222……接触通信に使用されない区画
23 ……RF接続端子
24 ……封止材
3 ……アンテナシート
31 ……アンテナシート基材
32 ……回路パターン
321……アンテナコイル
322……アンテナコイル接続端子
323……裏面配線
324……アンテナコイル接続端子に接続する配線
4 ……オ―バーシート
41 ……オ―バーシート基材
42 ……画像パターン
5 ……接合材
6 ……接着剤
7 ……ICカード基体
8 ……ICモジュール

Claims (8)

  1. 接触式通信機能と、非接触式通信機能との両方を有するICチップと、
    複数の区画を有する外部接続端子と、RF接続端子と、を含む接続端子基板と、
    アンテナコイルと、アンテナコイル接続端子と、を含む回路パターンと、
    を少なくとも備え、前記RF接続端子と、前記アンテナコイル接続端子とが、導電性物質を少なくとも含む接合材を介して接続しているICカードであって、
    前記接続端子基板は、その接触式通信に使用しない区画において、接続端子基材に孔を有し、前記孔を介して、前記外部接続用端子と、前記アンテナ接続用端子とが、金属で接続されたことを特徴とするICカード。
  2. 前記孔は、一つの区画対して2つ以上設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のICカード。
  3. 前記孔は、前記金属によって塞がれていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のICカード。
  4. 前記接合材は、半田を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のICカード。
  5. 前記アンテナコイル接続端子は、接続端子基板のある面側から見て、前記接続端子基板によって完全に覆われていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のICカード。
  6. 前記回路パターンは、接続端子基板のある面側から見て、その前記アンテナコイル接続端子を除いた領域が2mm以上、前記接続端子基板に覆われていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のICカード。
  7. 複数の区画を有する外部接続用端子と、RF接続用端子と、を含む接続端子基板であって、前記接続端子基板は、その接触式通信に使用しない区画において、接続端子基材に孔を有し、前記孔を介して、前記外部接続用端子と、前記アンテナ接続用端子とが、金属で接続されたことを特徴とする接続端子基板。
  8. 請求項7に記載の接続端子基板に、接触式通信機能と非接触式通信機能との両方を有するICチップが装着されたICモジュール。
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