JP6897318B2 - Icモジュール、icカード、およびそれらの製造方法 - Google Patents

Icモジュール、icカード、およびそれらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6897318B2
JP6897318B2 JP2017104441A JP2017104441A JP6897318B2 JP 6897318 B2 JP6897318 B2 JP 6897318B2 JP 2017104441 A JP2017104441 A JP 2017104441A JP 2017104441 A JP2017104441 A JP 2017104441A JP 6897318 B2 JP6897318 B2 JP 6897318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module
solder
substrate
antenna
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017104441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018200528A (ja
Inventor
哲也 塚田
哲也 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2017104441A priority Critical patent/JP6897318B2/ja
Publication of JP2018200528A publication Critical patent/JP2018200528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6897318B2 publication Critical patent/JP6897318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ICモジュール、ICカード、およびそれらの製造方法に関する。より詳しくは、接触通信機能および非接触通信機能の両方の通信機能を有するデュアルICカード、デュアルICカード用のICモジュール、およびそれらの製造方法に関する。
デュアルICカードは、1個のICチップで接触通信機能および非接触通信機能の両方の通信機能を満足するカードであり、使用者の用途に応じて通信形態を使い分けられるため、様々な用途に用いられてきている(例えば、特許文献1および2を参照)。
デュアルICカードにおいて、例えば、クレジットなどの大量のデータ交換や決算業務の交信のような確実性と安全性が求められる用途では接触通信が用いられる。一方で、入退室のゲート管理などのように認証が主たる交信内容であり、交信データ量が少量の用途では非接触通信が用いられる。
デュアルICカードは、接触式通信及び非接触式通信にそれぞれ専用のICチップを搭載したハイブリッドカードに比べてコスト面で有利である。また、接触用途、非接触用途でポイントサービス等の共通のサービス等を提供できるのはデュアルICカードのみであり、この点においてもメリットを有する。
デュアルICカードにおいて、接触通信機能および非接触通信機能を有するICチップを搭載したICモジュールと、カード本体に内蔵され非接触通信を行うためのアンテナ(コイル)とを半田などの導電性の接続部材によって物理的に接続する方式が一般的である。
また、この方式とは異なり、ICモジュールとカード本体とを電磁的な結合により電気的に接続する電磁結合方式がある。接触通信機能および非接触通信機能を有するICチップを搭載したICモジュールは、ICモジュールとの間で電磁的な結合(電磁結合、トランス結合など)により電力供給と通信が可能なカード本体に取付けられてデュアルICカードとして用いられる。
ICモジュールとカード本体とを電磁的な結合により電気的に接続することで、ICモジュールとカード本体との電気的な接続が不安定になることを抑制することができる。これは、ICモジュールとカード本体とを半田などの導電性の接続部材で直接接続した場合には、デュアルICカードを曲げたときに接続部材が破損する恐れがあるためである。
このようにICモジュールとカード本体とが電磁的な結合により電気的に接続されたデュアルICカードとしては、例えば特許文献3に記載されたものが知られている。デュアルICカード用のICモジュールは、接触型外部機器との接触通信用の端子(外部接続端子)が表面に形成されており、裏面に非接触通信用の接続コイルが形成されている。
カード本体には、ICモジュールに設けられた非接触通信用の接続コイルと電磁的な結合を行う結合用コイルが形成されている。カード本体の結合用コイルが誘起する磁束の変化を、ICモジュール裏面の非接触通信用の接続コイルで電流に変換し、その発生した電流により、ICモジュールのICチップが駆動され、交信を行う。
また、特許文献4は、基板にスルーホールを有し、スルーホールを介して、外部接続端子とアンテナとが金属(半田)で接続されたICモジュールを開示している。
また、特許文献5および6は、外部接続端子基板をカード本体に一体化させる工程で、熱圧による一体化と同時に接続部と外部接続端子基板の裏面に設けた半田バンプとを接続部材を介して電気的に接続することにより、両者の接続が確実に行なわれ、品質の安定したデュアルICカードを提供できることを開示している。
特開2000−182017号公報 特開2000−227954号公報 国際公開第99/26195号 特開2015−114754号公報 特開2009−182212号公報 特開2011−107865号公報
デュアルICカードは、通常、ICモジュールとカード側のアンテナとから構成される。デュアルICカードに用いられるICモジュールにおいて、ICモジュールとカード側のアンテナとを接続する導電性接合材として、一般的に、銀ペース卜等の樹脂ベースの接合材が使用される。ICモジュールとカード側のアンテナとの接合部を高強度化するため、接合材の半田付けを行う。
ICモジュールとカード側のアンテナとの接合部において接合材の半田付けを行う場合は、ICモジュールの表面側を加熱することにより、ICモジュールを構成するガラスエポキシを介してICモジュールの裏面にあるカード側のアンテナとの接合部(接続用端子部)に熱を伝える。そのため、半田を容易に溶融させることは困難である。
半田を完全に溶融させるために、加熱温度を高めたり、加熱時間を長くしたりすると、プラスチック基材で構成されたカードが変形し外観上の問題が発生する。また、使用するICモジュールとカードとを接着する接着剤の種類によっては、接着剤が熱により劣化し、ICモジュールの脱落を引き起こす可能性がある。
特許文献4に示されたICモジュールの構成によっても、半田を容易に溶融することができるが、この構成の場合は、ガラスエポキシ基板(ガラエポ基板)の両面に導体箔を持つ両面基板を使い、それぞれの導体箔をスルーホールなどのビアで接続している。そのため、基板自体が高コストとなるデメリットがあるとともに、ICモジュールをアンテナに接続する加工において、クリーム半田の塗布が必要となり、生産性が低下する問題がある。
また、ICモジュールとカード側のアンテナを接続するための半田としては、一般的にクリーム半田が使用され、ディスペンサー等を用いた塗布工程が必要となる。従って、専用のディスペンサーを有する設備を使用して、安定的に接続しつつ半田のはみ出し等を無くすために半田の量を的確に管理して製造を行わなければならない。クリーム半田を使用せずディスペンサーを使用しないタイプの設備を使用することも可能であるが、この場合も専用設備が必要となる。
特許文献3に示されたICモジュールの構成によっても、接触式ICカードと同様の製造工程で製造できるが、この構成の場合は、ICモジュール用基板として、ガラエポ基板の両面に導体箔を持つ両面基板を使い、それぞれの導体箔をスルーホールなどのビアで接続するため、基板自体が高コストとなるデメリットがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ICモジュールとアンテナとを高強度で接続できる半田を使用し、信頼性が高く、生産性、コスト優位性が高く、外観の優れたICカードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るICモジュールは、片面にのみ導体箔を有する基板から構成されるICモジュールであって、前記導体箔は、接触式通信に使用される外部接続端子と、非接触通信のためにICチップとアンテナとの電気的接続を行うためのブリッジ回路とを形成し、前記基板は貫通孔を有し、前記貫通孔において、前記ブリッジ回路の裏面から、第1構造体が形成されており、前記第1構造体は、前記貫通孔の50%を埋める高さから、最大で前記基板の裏面から50μm突出する高さであり、前記第1構造体の高さは正確に制御され、前記第1構造体の前記ブリッジ回路とは反対側の面には、前記第1構造体とは異なる第2構造体が形成されており、前記第2構造体の融点は、前記第1構造体の融点よりも低いことを特徴とする。
前記第1構造体および前記第2構造体は融点が互いに異なる半田であってもよい。
前記第1構造体は、前記基板の裏面から突出していてもよい。
前記第1構造体または前記第2構造体において、前記ブリッジ回路とは反対側の面がフラットであってもよい。
本発明の一態様に係るICカードは、接触式通信機能と非接触式通信機能の両方を有するICチップと、前記ICチップと電気的に接続され、非接触通信を行うアンテナと、片面にのみ導体箔を有する基板から構成され、前記ICチップを搭載するICモジュールと、を備え、前記導体箔は、接触式通信に使用される外部接続端子と、前記ICチップと前記アンテナとの電気的接続を行うためのブリッジ回路とを形成し、前記基板は貫通孔を有し、前記貫通孔において、前記ブリッジ回路の裏面から、第1構造体が形成されており、前記第1構造体は、前記貫通孔の50%を埋める高さから、最大で前記基板の裏面から50μm突出する高さであり、前記第1構造体の高さは正確に制御され、前記第1構造体と前記アンテナとは、前記第1構造体とは異なる第2構造体で接続されており、前記第2構造体の融点は、前記第1構造体の融点よりも低いことを特徴とする。
本発明の一態様に係るICモジュールの製造方法は、片面にのみ導体箔を有する基板からICモジュールを製造する方法であって、前記導体箔において、接触式通信に使用される外部接続端子と、非接触通信のためにICチップとアンテナとの電気的接続を行うためのブリッジ回路とを形成するステップと、前記基板に貫通孔を設けるステップと、前記貫通孔において、前記ブリッジ回路の裏面から、第1構造体を形成するステップであり、前記第1構造体は、前記貫通孔の50%を埋める高さから、最大で前記基板の裏面から50μm突出する高さであり、前記第1構造体の高さは正確に制御されるステップと、前記第1構造体の前記ブリッジ回路とは反対側の面に、前記第1構造体とは異なる第2構造体を形成するステップと、を含み、前記第2構造体の融点は、前記第1構造体の融点よりも低いことを特徴とする。
本発明の一態様に係るICカードの製造方法は、片面にのみ導体箔を有する基板からICカードを製造する方法であって、前記導体箔において、接触式通信に使用される外部接続端子と、非接触通信のためにICチップとアンテナとの電気的接続を行うためのブリッジ回路とを形成するステップと、前記基板に貫通孔を設けるステップと、前記貫通孔において、前記ブリッジ回路の裏面から、第1構造体を形成するステップであり、前記第1構造体は、前記貫通孔の50%を埋める高さから、最大で前記基板の裏面から50μm突出する高さであり、前記第1構造体の高さは正確に制御されるステップと、前記第1構造体と前記アンテナとを、前記第1構造体とは異な第2構造体で接続するステップと、を含み、前記第2構造体の融点は、前記第1構造体の融点よりも低いことを特徴とする。
本発明の各態様によれば、ICモジュールとアンテナとを高強度で接続できる半田を使用することにより、信頼性が高く、生産性、コスト優位性が高く、外観の優れたデュアルICカードを提供することができる。
また、本発明の各態様によれば、デュアルICカードに両面基板およびビアを有する両面基板を使用する必要がない上、通常のデュアルICカード専用設備を使用せず一般的な接触式ICカードの設備で製造できるため、デュアルICカードの生産性を向上することができるとともに、デュアルICカードの低コスト化を実現することもできる。
本発明の一実施形態に係る、デュアルICカード用のICモジュールの底面図である。 本発明の一実施形態に係る、デュアルICカード用のICモジュールのアンテナ接合状態を示す底面図である。 本発明の一実施形態に係る、デュアルICカード用のICモジュールの断面図である。 本発明の一実施形態に係る、デュアルICカード用のICモジュールの半田構造体の様々な形態を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るデュアルICカードについて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る、デュアルICカード用のICモジュール(デュアルインターフェースICモジュール)の底面図である。図2は、図1のICモジュールのアンテナ接合状態を示す底面図である。図3は、図2のICモジュールの断面図である。
本発明の一実施形態に係るデュアルICカードは、複数のカード基材間に埋設されたアンテナ回路と、接触式通信機能と非接触式通信機能の両方を有するデュアルインターフェースICモジュールとを有するデュアルインターフェースICカードである。ここで、カード基材としては、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレンテレフタレート共重合体(PET−G)等の、カード基材として一般的な絶縁性や耐久性を兼ね備えた材料が用いられる。
デュアルインターフェースICモジュールは、接触式通信機能と非接触式通信機能の両方を有するICチップ1を搭載している。ICモジュールの表面には、接触式通信に使用される外部接続端子2と、非接触通信のためにICチップからアンテナへの電気的接続を行うためのブリッジ回路パターン3(非接触機能ブリッジ部)とが配置されている。ICモジュールの裏面には、非接触式通信に使用され表面のブリッジ回路を介してカード本体側のアンテナと接続するためのアンテナ接続用半田構造体(第1構造体)15が配置されている。
ICモジュールの表面の外部接続端子2とブリッジ回路3は、厚さ50〜200μmのガラスエポキシやPET等の絶縁基材の片面に、厚さ10〜50μmの銅箔をラミネート加工した後、エッチング加工により複数の銅箔パターンに区切ることで形成されている。
ICモジュールの表面の銅箔パターンの露出部分には0.5〜3μmのニッケルメッキが施されており、さらにその上に0.01〜0.3μmの金メッキが施されている。なお、メッキの構成はこれに限定されない。
絶縁性のカード基材には、ICモジュールの表面の外部接続端子2とブリッジ回路パターン3からICモジュールの裏面へつながる直径0.5〜1.5mmの穴4および5が形成されている。なお、図中の穴の形状は、上から見て丸型であるが、穴の形状は丸型に限定されない。穴は、1つのブリッジ回路3に対して2つ以上ある。この穴のうちの1つは、ICチップ1からブリッジ回路3へのワイヤーボンディングによる接続に使用されるボンディングホール5となる。ボンディングホール5には、ICチップ1からブリッジ回路3につながるボンディングワイヤー6が通される。
ボンディングホール5以外の穴4には、非接触式通信に使用され表面のブリッジ回路3を介してカード本体側のアンテナと接続するためのアンテナ接続用半田構造体15が形成されている。アンテナ接続用半田構造体15は、ブリッジ回路パターン3の裏面につながる穴4にスクリーン印刷等の方法でクリーム半田を充填し、その後リフローすることで形成されている。
半田構造体15に使用される半田は、ICモジュールを実装する際の熱(一般的には150〜200°C程度)では溶融しないものを使用する。例えば、一般的なSnベースの合金で融点が200°C程度以上の半田合金を使用する。
半田構造体15を形成した後、半田構造体15の上面を研磨するなどの方法で、後で接続するアンテナ面に対してフラットにするとともに、スクリーン印刷では正確に制御しきれない半田構造体15の高さを正確に制御する。半田構造体15は、半田構造体15を形成する穴4の50%を埋める高さ(これは、ガラエポ基板11の裏面から突出しない高さである)から、最大でガラエポ基板11の裏面から50μm突出する高さであればよい。好ましくは、半田構造体15は、ガラエポ基板11の裏面からわずかに突出しているのがよい。ただし、半田構造体15面をフラットにする加工は必ずしも必要ではない。
さらに、アンテナ接続用半田構造体15の上に、追加半田層16(第2構造体)が形成される。追加半田層16は、アンテナ接続用半田構造体15の上に、スクリーン印刷等の方法で、半田構造体15を構成する半田よりも融点の低いクリーム半田を載せた後、半田構造体15を構成する半田が溶融しない温度でリフローすることにより形成される。
追加半田層16に使用される半田は、カード基材10などへの熱によるダメージを低減するため、より低い温度または少ない熱量で融解する低融点のものを使用する。具体的にはSn−Bi系やSn−In系(融点150°Cよりも低い、融点110〜140°C程度)等の半田合金を使用する。
半田構造体15の上に追加半田層16を形成した後、追加半田層16の上面を研磨するなどの方法で、後で接続するアンテナ面に対してフラットにするとともに、スクリーン印刷では正確に制御しきれない半田層16の高さを正確に制御する。ただし、追加半田層16の上面をフラットにする加工は、必ずしも必要ではない。
ICチップ1は、ガラスエポキシやPET、リードフレームに対して、ダイアタッチ用接着剤により接着される。その後、直径10〜40μmの金あるいは銅などのワイヤー6によって外部接続端子2およびブリッジ回路3に対してワイヤーボンディングされ、保護のため樹脂14により封止される。
アンテナ回路は、非接触式通信によりリーダー/ライターとの通信を行うためのコイルを有する。コイルの始端および終端には、それぞれ、ICモジュール側のアンテナ接続用半田構造体と接続するためのランドが形成されている。
ここで、アンテナ回路は、カード基材の上において、直径50〜150μmの銅などのワイヤー7から形成されている。あるいは、厚さ15〜50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等の絶縁性のベース基材の表裏において、厚さ5〜50μmの銅箔を材料としてエッチングによりパターン形成されていてもよい。
ワイヤーを用いたアンテナの場合は、ランドは、アンテナ端のワイヤーをジグザグに配置することで形成されるか、銅箔を溶接などの加工方法でアンテナ端に接続することで形成される。また、エッチングアンテナの場合は、ランドは、エッチングによって形成される。
その後、アンテナを、カード基材に挟みこみ、熱圧によるラミネートあるいは接着等の加工を行い一体化する。その後、カード個片形状に打ち抜くことによって、カード本体を成形する。
さらに、カード本体に、ICモジュールを埋め込むための凹部(キャビティ)を、ミーリング加工により形成する。同時に、ICモジュール側のアンテナ接続用半田構造体へ接続するためのランド部分を削り出す。
ICモジュール表面から熱と圧力を加え、ICモジュールをホットメルトシート等の接着剤により、カード本体の凹部(キャビティ)に装着する。同時に、半田構造体15の上に形成した半田構造体15よりも低融点の追加半田層16を溶融させることのより、ICモジュール裏面のアンテナ接続用半田構造体15とアンテナ7とを接続する。以上の工程により、デュアルICカードを得る。
図1は、上述のようにして形成されたICモジュールの底面図であり、ICモジュールを裏面側から見ている。ICモジュールの表面において、外部接続端子2と非接触機能ブリッジ部3が、表面銅箔を複数の銅箔パターンに区切ることにより形成されている。ICモジュールの裏面の中央部には、ICチップ1が配置されている。カード基材には、半田構造体15が形成される穴4とボンディングホール5が設けられている。ボンディングホール5には、裏面のICチップ1から表面のブリッジ回路3につながるボンディングワイヤー6が通されている。
図2は、図1のICモジュールにアンテナワイヤー7によるアンテナ回路が形成された例を示す底面図である。アンテナワイヤー7は、カード基材に挟みこまれ、熱圧によるラミネートあるいは接着等の加工により一体化されている。ここで、アンテナワイヤー7は、上から見て、半田構造体15が形成される穴4と重なるように配置されている。
図3は、図2のICモジュールの断面図であり、図2中のV−V線における断面図である。ただし、図3ではICチップ1は省略している。表面銅箔13には、外部接続端子2と、非接触機能ブリッジ部3とが形成されている。ガラエポ基板11には、穴が開けられている。穴の1つはボンディングホール5であり、もう1つの穴4には半田構造体15が形成されている。
ボンディングホール5には、表面銅箔13にあるブリッジ回路3から裏面のICチップ1につながるボンディングワイヤー6が通されている。ボンディングワイヤー6は樹脂14により封止されている。
穴4に形成された半田構造体15は、表面のブリッジ回路3とカード本体側のアンテナ7とを接続し、これにより非接触式通信を行うことができる。半田構造体15は、ブリッジ回路パターン3の裏面につながる穴4にクリーム半田を充填し、その後リフローすることで形成されている。
半田構造体15に使用される半田は、高融点の半田であり、例えば、一般的なSnベースの合金で融点が200°C程度以上の半田合金が使用される。従って、半田構造体15に使用される半田は、ICモジュールを実装する際の熱(一般的には150〜200°C程度)では溶融しない。
図4は、半田構造体15および追加半田層16の様々な形態を示す断面図である。図3の例では、半田構造体15の上面は、研磨などの方法によって、アンテナワイヤー7が接続される面に対してフラットにされている。ただし、図4(a)および(c)の例のように、半田構造体15の上面はフラットにされていなくてもよい。
半田構造体15は、半田構造体15を形成する穴4の50%を埋める高さ(これは、ガラエポ基板11の裏面から突出しない高さである)から、最大でガラエポ基板11の裏面から50μm突出する高さであればよい。好ましくは、図3の例のように、半田構造体15は、ガラエポ基板11の裏面からわずかに突出しているのがよい。
半田構造体15の上には、追加半田層16が形成されている。追加半田層16に使用される半田は、半田構造体15を構成する半田よりも低融点の半田が使用される。具体的にはSn−Bi系やSn−In系(融点110〜140°C程度)等の半田合金が使用される。追加半田層16は、半田構造体15の上に、低融点のクリーム半田を載せた後、半田構造体15を構成する半田が溶融しない温度でリフローすることにより形成される。
図3の例では、追加半田層16の上面は、研磨などの方法によって、アンテナワイヤー7が接続される面に対してフラットにされている。ただし、図4(a)および(b)の例のように、追加半田層16の上面はフラットにされていなくてもよい。
非接触式通信によりリーダー/ライターとの通信を行うためのアンテナ回路は、カード基材10の上において、直径50〜150μmの銅などのワイヤー7で形成されている。アンテナワイヤー7は、追加半田層16と接触するように配置されている。アンテナワイヤー7は、カード基材10に挟みこまれ、熱圧によるラミネートあるいは接着等の加工により一体化されている。図3の例では、ガラエポ基板11とカード基材10の間に接着シート12を挟んで一体化されている。
図4に示す、半田構造体15および追加半田層16の様々な形態について説明する。図4(a)の例では、半田構造体15、追加半田層16ともに、表面をフラットにする加工は行われておらず、リフロー加工のみの状態である。図4(b)の例では、半田構造体15の表面はフラット状態であり、追加半田層16は表面をフラットにする加工は行われておらずリフロー加工のみの状態である。図4(c)の例では、半田構造体15は表面をフラットにする加工は行われておらずリフロー加工のみの状態であり、追加半田層16の表面はフラット状態である。図4(d)の例では、半田構造体15、追加半田層16ともに、表面はフラット状態である。
なお、図4(a)〜(d)の例のように、半田構造体15がガラエポ基板11の裏面からわずかに突出する高さとなっているのが好ましい。
上述のように、本願の一実施形態では、ICモジュール用基板として、ガラエポ基板の片面にのみ導体箔を有する片面基板を使用する。導体箔は、接触式通信に使用する外部接続端子、および非接触通信のためにICチップからアンテナへと電気的接続を行うためのブリッジ回路を形成する。また、ガラエポ基板に貫通孔を設け、貫通孔からブリッジの裏面に対して半田(または半田で接続可能な材料)で半田構造体を形成し、この半田構造体とアンテナとを半田構造体とは別の半田で接続する。
このように構成することで、ICモジュール表面の導体箔と裏面のアンテナ接続用半田構造体とがガラエポ基板を介さず直接金属で接続されるため熱伝導性が高まり、ICモジュールとアンテナを接続するための半田を容易に溶融することができる。従って、ICモジュールを実装加工する際の熱がプラスチックのカードに与えるダメージ(変形等)を無くし、外観の優れたデュアルICカードを得ることができる。
また、上述のように、本願の一実施形態では、片面基板を使用することができるため、通常のデュアルICカード用モジュールで使用されるような、ガラエポ基板の両面に導体箔を持つため両面に通常金メッキ加工が必要となる両面基板を使用しなくてもよい。従って、デュアルICカードを低コストで実現することができる。
また、上述のように、本願の一実施形態では、半田構造体を構成する半田として、ICモジュールを実装加工する際の熱で溶融しない融点の半田(または半田で接続可能な材料)を使用する。このようにすることで、ICモジュールを実装加工する際の熱で半田構造体が溶融しないため、半田構造体が溶融して重力等によってブリッジ裏面との接続が外れる現象を回避することができ、安定的に半田接続を行うことができる。
また、上述のように、本願の一実施形態では、半田構造体の上に、ICモジュール実装加工時の熱で溶融する半田を積層して配置した構成とする。このようにすることで、ICモジュールをアンテナに接続する加工の際にクリーム半田を塗布する必要がなくなる。従って、専用設備を使用する必要がなく、接触式ICカードと同じ製造設備、工程でデュアルICカードを製造することができる。また、ICモジュールをアンテナに接続する加工の際にクリーム半田を使用しなくてよいため、ペースト状態を保つためにクリーム半田に多く含まれるフラックス等の半田以外の成分がICモジュールを実装加工する際の熱で蒸散することによって生じるカード券面の汚れも無くすことができる。
また、上述のように、本願の一実施形態では、半田構造体の形状を、接続するアンテナ面に対してフラットにするとともに、高さ制御を行った上で半田の積層を行う。このようにすることで、ICモジュールを実装加工する際の熱で溶融する半田層の半田量を高精度で制御することができ、安定した接続ができる。また、半田構造体の高さのバラツキが無くなるため、ICモジュールを実装加工する際にかける圧力によって半田構造体が外部接続端子の導体箔を押し上げる力を減少させるとともに均等にすることができる。従って、ICモジュールの外部接続端子表面に現れる半田構造体による突き上げ痕の少ない美しい外観を保つことができる。
また、上述のように、本願の一実施形態では、形成した半田層をアンテナ面に対してフラットにするとともに高さ制御を行う。このようにすることで、ICモジュールを実装加工する際の熱で溶融する半田層の半田量をより高精度で制御することができるので、安定した接続ができる。また、半田構造体と追加半田層を合わせた構造体の高さのバラツキが無くなるため、ICモジュールを実装加工する際にかける圧力によって半田構造体が外部接続端子の導体箔を押し上げる力を減少させるとともに均等にすることができる。従って、ICモジュールの外部接続端子表面現れる半田構造体による突き上げ痕の少ない美しい外観をさらに保つことができる。
また、上述のように、本願の一実施形態では、半田層を、半田構造体が溶融しない温度でリフローすることで溶融形成する。このようにすることで、半田構造体と混ざりあうことなく、設計どおりのICモジュール実装加工時の熱で半田層を溶融させることができるので、安定した接続が可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態およびその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
本明細書において「前、後ろ、上、下、右、左、垂直、水平、縦、横、表、裏、行および列」などの方向を示す言葉は、本発明の構成におけるこれらの方向を説明するために使用している。従って、本発明の明細書を説明するために使用されたこれらの言葉は、本発明の構成において相対的に解釈されるべきである。
1…ICチップ、2…外部接続端子、3…非接触機能ブリッジ部(ブリッジ回路パターン)、4…穴、5…ボンディングホール、6…ボンディングワイヤー、7…アンテナワイヤー、10…カード基材、11…ガラエポ基板、12…接着シート、13…表面銅箔、14…封止樹脂、15…半田構造体(第1構造体)、16…追加半田層(第2構造体)

Claims (7)

  1. 接触式通信機能と非接触式通信機能の両方を有するICチップを搭載し、片面にのみ導体箔を有する基板から構成されるICモジュールであって、
    前記導体箔は、接触式通信に使用される外部接続端子と、非接触通信のためにICチップとアンテナとの電気的接続を行うためのブリッジ回路とを形成し、
    前記基板は貫通孔を有し、
    前記貫通孔において、前記ブリッジ回路の裏面から、第1構造体が形成されており、
    前記第1構造体は、前記貫通孔の50%を埋める高さから、最大で前記基板の裏面から50μm突出する高さであり、前記第1構造体の高さは正確に制御され、
    前記第1構造体の前記ブリッジ回路とは反対側の面には、前記第1構造体とは異なる第2構造体が形成されており
    前記第2構造体の融点は、前記第1構造体の融点よりも低いことを特徴とする、ICモジュール。
  2. 前記第1構造体および前記第2構造体は融点が互いに異なる半田であることを特徴とする、請求項1に記載のICモジュール。
  3. 前記第1構造体は、前記基板の導体箔の無い面から突出していることを特徴とする、請求項1または2に記載のICモジュール。
  4. 前記第1構造体または前記第2構造体において、前記ブリッジ回路とは反対側の面がフラットであることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のICモジュール。
  5. 接触式通信機能と非接触式通信機能の両方を有するICチップと、
    前記ICチップと電気的に接続され、非接触通信を行うアンテナと、
    片面にのみ導体箔を有する基板から構成され、前記ICチップを搭載するICモジュールと、
    を備え、
    前記導体箔は、接触式通信に使用される外部接続端子と、前記ICチップと前記アンテナとの電気的接続を行うためのブリッジ回路とを形成し、
    前記基板は貫通孔を有し、
    前記貫通孔において、前記ブリッジ回路の裏面から、第1構造体が形成されており、
    前記第1構造体は、前記貫通孔の50%を埋める高さから、最大で前記基板の裏面から50μm突出する高さであり、前記第1構造体の高さは正確に制御され、
    前記第1構造体と前記アンテナとは、前記第1構造体とは異なる第2構造体で接続されており
    前記第2構造体の融点は、前記第1構造体の融点よりも低いことを特徴とする、ICカード。
  6. 接触式通信機能と非接触式通信機能の両方を有するICチップを搭載し、片面にのみ導体箔を有する基板からICモジュールを製造する方法であって、
    前記導体箔において、接触式通信に使用される外部接続端子と、非接触通信のためにICチップとアンテナとの電気的接続を行うためのブリッジ回路とを形成するステップと、
    前記基板に貫通孔を設けるステップと、
    前記貫通孔において、前記ブリッジ回路の裏面から、第1構造体を形成するステップであり、前記第1構造体は、前記貫通孔の50%を埋める高さから、最大で前記基板の裏面から50μm突出する高さであり、前記第1構造体の高さは正確に制御されるステップと、
    前記第1構造体の前記ブリッジ回路とは反対側の面に、前記第1構造体とは異なる第2構造体を形成するステップと
    を含み、
    前記第2構造体の融点は、前記第1構造体の融点よりも低いことを特徴とする、ICモジュールの製造方法。
  7. 接触式通信機能と非接触式通信機能の両方を有するICチップを搭載し、片面にのみ導体箔を有する基板からICカードを製造する方法であって、
    前記導体箔において、接触式通信に使用される外部接続端子と、非接触通信のためにICチップとアンテナとの電気的接続を行うためのブリッジ回路とを形成するステップと、
    前記基板に貫通孔を設けるステップと、
    前記貫通孔において、前記ブリッジ回路の裏面から、第1構造体を形成するステップであり、前記第1構造体は、前記貫通孔の50%を埋める高さから、最大で前記基板の裏面から50μm突出する高さであり、前記第1構造体の高さは正確に制御されるステップと、
    前記第1構造体と前記アンテナとを、前記第1構造体とは異な第2構造体で接続するステップと、
    を含み、
    前記第2構造体の融点は、前記第1構造体の融点よりも低いことを特徴とする、ICカードの製造方法。
JP2017104441A 2017-05-26 2017-05-26 Icモジュール、icカード、およびそれらの製造方法 Active JP6897318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017104441A JP6897318B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 Icモジュール、icカード、およびそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017104441A JP6897318B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 Icモジュール、icカード、およびそれらの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018200528A JP2018200528A (ja) 2018-12-20
JP6897318B2 true JP6897318B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=64667227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017104441A Active JP6897318B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 Icモジュール、icカード、およびそれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6897318B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08204322A (ja) * 1995-01-26 1996-08-09 Ibiden Co Ltd バンプの形成方法
JP3458944B2 (ja) * 1999-01-06 2003-10-20 日本電信電話株式会社 ハイブリッド集積素子およびその製造方法
JP2001084350A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Toppan Printing Co Ltd Icモジュール及びそれを用いた複合icカード
JP4299414B2 (ja) * 1999-10-12 2009-07-22 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 コンビネーションカード、icカード用モジュール及びコンビネーションカードの製造方法
TW200507218A (en) * 2003-03-31 2005-02-16 North Corp Layout circuit substrate, manufacturing method of layout circuit substrate, and circuit module
CN101523750B (zh) * 2006-10-27 2016-08-31 株式会社村田制作所 带电磁耦合模块的物品
JP2010062256A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Asahi Kasei E-Materials Corp バンプ付き半導体チップの製造方法
JP2014115938A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Apic Yamada Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2015008254A (ja) * 2013-06-26 2015-01-15 凸版印刷株式会社 回路基板、回路基板の製造方法、半導体装置の製造方法および実装基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018200528A (ja) 2018-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7511371B2 (en) Multiple die integrated circuit package
JP4557186B2 (ja) 無線icデバイスとその製造方法
US10366320B2 (en) Dual-interface IC card
AU2018278977B2 (en) Chip card manufacturing method, and chip card obtained by said method
US20080050859A1 (en) Methods for a multiple die integrated circuit package
US11222861B2 (en) Dual-interface IC card module
CN108885709B (zh) 制造芯片卡和芯片卡天线支撑件的方法
US9167691B2 (en) Dual interface module and dual interface card having a dual interface module manufactured using laser welding
JP2004310619A (ja) Icカードの製造方法
CN105789064A (zh) 指纹识别芯片的封装方法及封装结构
US20110189824A1 (en) Method for manufacturing an electronic device
JP6897318B2 (ja) Icモジュール、icカード、およびそれらの製造方法
CN110856375B (zh) 热压熔锡焊接电路板及其制作方法
JP2016062496A (ja) Icモジュール
JP4614302B2 (ja) ハイブリット型icカードおよびその製造方法
JP2016212778A (ja) デュアルインターフェース通信媒体
JP2008269648A (ja) 接触型非接触型共用icカード
WO2022153631A1 (ja) カード型媒体、およびカード型媒体の製造方法
JP2009182212A (ja) Icカード用外部接続端子基板、デュアルインターフェイス型icカード及びその製造方法
EP2053548B1 (en) RFID tag and manufacturing method thereof
JP2011107865A (ja) デュアルインターフェイス型icカードおよびその製造方法
JP2015114754A (ja) デュアルicカード
JP2013033354A (ja) Rfid用アンテナシート、rfid用インレット、非接触型icカード、及び非接触型icタグ
WO2012169873A2 (en) Method of thermocompression bonding of laser-etched copper pads to cob module
JP2013235363A (ja) デュアルカード用アンテナシート及びそれを備えたデュアルカード

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170529

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181102

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6897318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150