JPH11133404A - 液晶表示装置とこれらを用いた液晶プロジェクター - Google Patents

液晶表示装置とこれらを用いた液晶プロジェクター

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JPH11133404A
JPH11133404A JP9294469A JP29446997A JPH11133404A JP H11133404 A JPH11133404 A JP H11133404A JP 9294469 A JP9294469 A JP 9294469A JP 29446997 A JP29446997 A JP 29446997A JP H11133404 A JPH11133404 A JP H11133404A
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liquid crystal
light
crystal display
display device
substrate
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JP9294469A
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English (en)
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Teruhiko Furushima
輝彦 古島
Katsumi Kurematsu
榑松  克巳
Osamu Koyama
理 小山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶中に入射した光の一部は外周部へも拡散
し基板端面に入射しているという問題とカバーを付ける
事によりカバーの部材費だけでなく取り付けホルダーの
形状も複雑になるというコスト上昇問題を解決すること
を課題とする。 【解決手段】 一対の基板間に液晶層を挟んだ液晶表示
素子が、ホルダー等に接着保持されている液晶表示装置
において、少なくとも画素スイッチと駆動回路が形成さ
れている基板の外周端面(側面)が遮光部材で覆われて
いることを特徴とする。前記遮光部材が遮光効果を持つ
樹脂から成ることを特徴とする。前記一対の基板中の一
基板には、マイクロレンズの1レンズが前記一対の基板
中の他の基板に形成された画素電極の3つに対応して設
けられ、液晶表示素子は、半導体基板と、アクティブマ
トリクス駆動回路部と、前記液晶を駆動する画素電極
と、液晶層と、対向透明電極と、シートガラスとを順次
積層した構造を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶を用いて画
像、文字などを表示する液晶表示装置に関し、特に液晶
層を挟んだ液晶表示素子の側面に遮光層を設けた液晶表
示装置及びこれを用いた液晶プロジェクターや投写型液
晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶投射型表示装置においては、表示品
位を向上させる為に、液晶パネルに強い光を照射する様
になっている。
【0003】図5に従来の液晶表示装置の外観図を示し
ている。図5(A)及び図5(B)において、単結晶シ
リコン基板から成るアクティブマトリクス基板21と、
該アクティブマトリクス基板に対向する対向基板20
と、両基板間に狭持している液晶層24と、液晶のシー
ル材25とから液晶表示素子が構成され、液晶表示装置
は該液晶表示素子の底部の基台31と、側面と上部とを
固定して遮光する遮光枠の遮蔽ホルダー36と、外部と
の電気信号の送受を行う画像信号バスライン33Sから
構成される。かかる構成の液晶表示装置は反射型とした
場合は、上面から強い光が照射され、アクティブマトリ
クス基板21内の画素電極のハイ/ロー電位に従って、
液晶の透過、遮蔽作用で、反射光に画像信号によって変
調された要素を含み、光学系で拡大してスクリーンに照
射して、液晶プロジェクターによる画像信号を投影する
ことができる。
【0004】また、アクティブマトリクス基板の表示エ
リアの外周には、周辺回路トランジスタが備えられ、周
辺回路トランジスタへの光照射によるリークを防止する
為に、表示エリア外に、遮光ホルダー36を設けること
が望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示装置は上述の
ように、外部から表示素子に光を照射するが照射光は、
表示部だけでなく、表示素子全体を照射する。
【0006】また、図6に示すように、光hν1が半導
体基板に照射されると、そのエネルギーで半導体基板中
の価電子が励起されて伝導電子を作り、その価電子の抜
けた方が正孔となる。この光hν1によって励起された
伝導電子や正孔(ホール)を光キャリヤと呼び、この光
キャリヤが周辺回路のトランジスタのソース、ドレイン
に到達すると、ソース電位やドレイン電位の変動を引き
起こし、シフトレジスタなどの周辺駆動回路の誤動作を
引き起こし、表示品位の顕著な低下を招く。
【0007】更に、単結晶シリコン基板を用いた場合に
は、シリコン基板は一般に約600μmもの厚さがある
為、基板端面(側壁)に光hν2が照射されると基板の
体積が大きく、光キャリヤの発生する部分は大きな範囲
にまたがり、単結晶シリコン基板中の光キャリヤの拡散
長は数百μmと長いので周辺回路が誤動作する。
【0008】その為、基板端面からの光入射を防止する
為、有効表示エリア外に光が照射されない様にカバーで
覆っていた。
【0009】しかし、液晶中に入射した光の一部は、外
周部へも拡散し基板端面に入射しているという問題があ
った。
【0010】更に、カバーを付ける事によりカバーの部
材費だけでなく取り付けホルダーの形状も複雑になりコ
スト上昇を招いていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、画素スイッチとそれを駆動するためのシフトレジス
タ等周辺駆動回路を同一基板上に形成したアクティブマ
トリクス基板と、前記アクティブマトリクス基板と液晶
材料を介して対向する対向基板と、保持するホルダーか
ら成り、液晶表示装置において、少くなくとも前記アク
ティブマトリクス基板の端面を遮光効果のある樹脂で覆
うことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、一対の基板間に液晶層を
挟んだ液晶表示素子が、ホルダー等に接着保持されてい
る液晶表示装置において、少なくとも画素スイッチと駆
動回路が形成されている基板の外周端面(側面)が遮光
部材で覆われていることを特徴とする。また、上記液晶
表示装置において、前記遮光部材が遮光効果を持つ樹脂
から成ることを特徴とする。また、前記一対の基板にお
ける一方の基板がアクティブマトリクス基板から成るこ
とを特徴とする。
【0013】さらに、上記液晶表示装置において、前記
一対の基板中の一基板にはマイクロレンズを形成し、該
マイクロレンズの1レンズが前記一対の基板中の他の基
板に形成された画素電極の3つに対応して設けられ、液
晶表示素子は、半導体基板と、アクティブマトリクス駆
動回路部と、液晶を駆動する画素電極と、液晶層と、対
向透明電極と、シートガラスとを順次積層した構造を有
することを特徴とする加えて、本発明による液晶プロジ
ェクターは上記の各液晶表示装置を用いて、光学系を備
えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明の第1の実施形態を、図1を
用いて説明する。図において、21は、単結晶シリコン
基板から成るアクティブマトリクス基板、20は対向基
板であり、この対向基板20と単結晶シリコン基板21
とはシール剤25により接着され、両基板間には、ポリ
マーネットワーク型分散液晶24が挿入されている。
【0015】本実施形態では、アクティブマトリクス基
板21として単結晶シリコン基板を用いたが、ポリシリ
コントランジスタが形成されているガラス又は、石英基
板、SOI(Silicon On lnsulator)単結晶トランジス
タが形成されている基板、アモルファスシリコントラン
ジスタが形成されている基板を用いても良い。また、本
実施形態では反射型アクティブマトリクス基板を用いた
が、透過型のアクティブマトリクス基板にも、本発明の
適用は可能である。
【0016】本実施形態では、ポリマーネットワーク型
分散液晶を用いたが、DAPモードの液晶を用いても良
い。
【0017】また、図1において、31は液晶表示素子
を保持するホルダーであり、液晶表示素子のアクティブ
マトリクス基板21は接着樹脂32によりホルダーに接
着されている。
【0018】また、33は液晶表示装置と外部の電気的
入出力配線板であり、ワイヤーボンディング35にて接
続されている。
【0019】本実施形態では、液晶表示素子に照射され
る光の照度が1,000,000luxにも達するが、液晶表示素子
の外周端面に遮光効果を有する樹脂34、例えば東芝シ
リコン製、シリコン樹脂(TSE397)ブラック(黒
い樹脂を混合したもの)をディスペンサーにて塗布し
て、封止遮光層34を形成した。TSE397は高粘度
である為、ワイヤーボンディング35の保護層としては
TSE397で外側に土手部を形成し、中に低粘度のT
SE399にて封止遮光層を形成した。
【0020】本実施形態では照射光量が1,000,000luxに
も達するが、遮光層が存在する為、単結晶シリコンの基
板21の端面からの光入射を防止することが可能にな
り、単結晶シリコン基板21での光キャリヤの発生を防
止することが出来、誤動作が防止できた。
【0021】本樹脂遮光層34はアクティブマトリクス
基板21の端面を少なくとも覆う必要があり、図1の様
にアクティブマトリクス基板21及び対向基板20の端
面にかかる様に形成する事が好ましい。
【0022】<信頼性向上の説明>本実施形態では、遮
光樹脂34が、シールの外周を覆う事になる為、シール
界面及びシール材を通して、セル内に侵入する水分等の
不純物の侵入防止効果もある。
【0023】更に、本実施形態のアクティブマトリクス
基板21ではシール25が形成される場所の外側にもA
lのパターンが存在し、腐食の問題が発生していたが、
遮光樹脂34で覆うことにより腐食を防止できた。
【0024】本実施形態で使用した樹脂TSE397,
399は金属に対する腐食が少なくない。信頼性試験と
して、50℃/90%動作試験を行ったところ、不純物
の侵入によると思われる表示ムラ、焼き付き、電気光学
特性のシフト等の問題が発生せず良好な結果を得られ
た。
【0025】図2は、反射型の液晶表示装置の構造の一
例としてのアクティブマトリクス基板の液晶素子の断面
図である。
【0026】図2は、画素部を示しているが、画素部形
成工程と同時に、画素部のスイッチングトランジスタを
駆動するためのシフトレジスタ等周辺駆動回路も同一基
板上に形成することができる。以下、製造工程に沿っ
て、構造について説明する。
【0027】不純物濃度が1015cm-3以下であるn形
シリコン半導体基板201を部分熱酸化し、LOCOS
202を形成し、該LOCOS202をマスクとしてボ
ロンをドーズ量1012cm-2程度イオン注入し、不純物
濃度1016cm-3程度のp形不純物領域であるPWL2
03を形成する。この基板201を再度熱酸化し、酸化
膜厚1000オングストローム以下のゲート酸化膜20
4を形成する。
【0028】つぎに、リンを1020cm-3程度ドープし
たn形ポリシリコンからなるゲート電極205を形成し
た後、基板201全面にリンをドーズ量1012cm-2
度イオン注入し、不純物濃度1016cm-3程度のn形不
純物領域であるNLD206を形成し、引き続き、パタ
ーニングされたフォトレジストをマスクとして、リンを
ドーズ量1015cm-2程度イオン注入し、不純物濃度1
19cm-3程度のソース、ドレイン領域207,20
7′を形成する。
【0029】基板21全面に層間膜であるPSG208
を形成した。このPSG208はNSG(Nondope Sili
cate Glass)/BPSG(Boro-Phospho-Silicate Glas
s)や、TEOS(Tetraetoxy-Silane)で代替すること
も可能である。ソース、ドレイン領域207,207′
の直上のPSG208にコンタクトホールをパターニン
グし、スパッタリングによりAlを蒸着した後パターニ
ングし、Al電極209を形成する。このAl電極20
9と、ソース、ドレイン領域207,207′とのオー
ミックコンタクト特性を向上させるために、Ti/Ti
N等のバリアメタルを、Al電極209とソース、ドレ
イン領域207,207′との間に形成するのが望まし
い。
【0030】基板201全面にプラズマSiN210を
3000オングストローム程度、続いてPSG211を
10000オングストローム程度成膜する。
【0031】プラズマSiN210をドライエッチング
ストッパー層として、PSG211を画素間の分離領域
のみを残すようにパターニングし、その後ドレイン領域
207′にコンタクトしているAl電極209直上に不
図示のスルーホール212をドライエッチングによりパ
ターニングする。
【0032】基板201上にスパッタリング、或いはE
B(Electron Beam、電子線)蒸着により、画素電極2
13を10000オングストローム以上成膜する。この
画素電極213としては、Al,Ti,Ta,W等の金
属膜、或いはこれら金属の化合物膜を用いる。
【0033】つぎに、画素電極213の表面をCMP
(Chemical Mechanical Polishing)により研磨する。
研磨量はPSG211厚を10000オングストロー
ム、画素電極厚をxオングストロームとした場合、xオ
ングストローム以上、x+10000オングストローム
未満である。
【0034】上記の工程により形成されたアクティブマ
トリクス基板は、スペーサ(不図示)を介して対向基板
と貼り合わせ、その間隙に液晶204を注入して液晶素
子とする。本実施形態において、対向基板は透明基板2
20上にITO等からなる共通電極223から構成され
ている。
【0035】[液晶表示素子の駆動方法]以下、簡単に
本例の反射型液晶素子の駆動方法を説明する。図2にお
いて、基板201にオンチップで形成されたシフトレジ
スタ等の周辺回路により、ソース領域207に信号電位
を与え、それと同時にゲート電極205にゲート電位を
印加し、画素のスイッチングトランジスタをオン状態に
し、ドレイン領域207′に信号電荷を供給する。信号
電荷はドレイン領域207′と、PWL203との間に
形成されるpn接合の空乏層容量に蓄積され、Al電極
209を介して画素電極213に電位を与える。画素電
極213の電位が所望の電位に達した時点で、ゲート電
極205の印加電位を切り、画素スイッチングトランジ
スタをオフ状態にする。信号電荷は前述のpn接合容量
部に蓄積されているため、画素電極213の電位は、次
に画素スイッチングトランジスタが駆動されるまで固定
される。この固定された画素電極213の電位が、図2
に示された基板201と対向基板20との間に封入され
た液晶204を駆動する。
【0036】(第2の実施形態)本発明の他の実施形態
を図3を用いて説明する。図3において、21はポリシ
リコントランジスタが形成されている石英基板である。
【0037】石英基板21と対向基板20との間に、ツ
イストネマチック(TN)液晶24がシール25に囲ま
れて充填されている。本液晶表示装置は透過型液晶表示
素子から構成されている。
【0038】つぎに、ホルダー31に接着され、ホルダ
ー31と石英基板21の端面の間には、遮光能力を有す
る樹脂34が充填されている。
【0039】かかる構成により、上面から照射される光
が、パネルの端の部分では遮光樹脂34により遮光さ
れ、石英基板21端面より侵入する事を防止される。
【0040】従って、周辺駆動回路への光リークが減少
し、誤動作が防止できた。
【0041】石英基板やガラス基板を用いたアクティブ
マトリクス基板の場合にも、基板端面からの光リークが
防止できる事が確認された。
【0042】石英基板やガラス基板をアクティブマトリ
クス基板として用いた場合、遮光部材が設けられていな
い場合には基板端面より入射した光が基板内を透過し、
トランジスタ部に入射し、リークが発生する。図4に、
光が基板内を透過する様子を模式的に示す。
【0043】本実施形態の様に、端面に遮光層があるこ
とにより光の入射が防止できた。
【0044】(第3の実施形態)次に本実施形態の反射
型液晶パネルを組み込む光学システムについて図7を用
いて説明する。図7において、371はハロゲンランプ
等の光源、372は光源像をしぼり込む集光レンズ、3
73,375は平面状の凸型フレネルレンズ、374は
R,G,Bに分解する色分解光学素子で、ダイクロイッ
クミラー、回折格子等が有効である。
【0045】また、376はR,G,B光に分離された
それぞれの光をR,G,B3パネルに導くそれぞれのミ
ラー、377は集光ビームを反射型液晶パネルに平行光
で照明するための視野レンズ、378は上述の反射型液
晶素子、379の位置にしぼりがある。また、380は
複数のレンズを組み合わせて拡大する投射レンズ、38
1はスクリーンで、通常、投射光を平行光へ変換するフ
レネルレンズと上下、左右に広視野角として表示するレ
ンチキュラレンズの2板より構成されると明瞭な高コン
トラストで明るい画像を得ることができる。
【0046】図7の構成では、1色のパネルのみ記載さ
れているが、色分解光学素子374からしぼり部379
の間は3色それぞれに分離されており、3板パネルが配
置されている。又、反射型液晶装置パネル表面にマイク
ロレンズアレーを設け、異なる入射光を異なる画素領域
に照射させる配置をとることにより、3板のみならず、
単板構成でも可能であることは言うまでもない。液晶素
子の液晶層に電圧が印加され、各画素で正反射した光
は、379に示すしぼり部を透過しスクリーン上に投射
される。
【0047】一方、電圧が印加されずに、液晶層が散乱
体となっている時、反射型液晶素子へ入射した光は、等
方的に散乱し、379に示す絞り部の開口を見込む角度
の中の散乱光以外は、投射レンズにはいらない。これに
より黒を表示する。以上の光学系からわかるように、偏
光板が不要で、しかも画素電極の全面が信号光が高反射
率で投射レンズにはいるため、従来よりも2−3倍明る
い表示が実現できた。上述の実施形態でも述べたよう
に、対向基板表面、界面には、反射防止対策が施されて
おり、ノイズ光成分も極めて少なく、高コントラスト表
示が実現できた。又、パネルサイズが小さくできるた
め、すべての光学素子(レンズ、ミラーetc.)が小
型化され、低コスト、軽量化が達成された。
【0048】又、光源の色ムラ、輝度ムラ、変動は、光
源と光学系との間にインテグレタ(はえの目レンズ型ロ
ッド型)を挿入することにより、スクリーン上での色ム
ラ、輝度ムラは、解決できた。
【0049】上記液晶パネル以外の周辺電気回路につい
て、図8を用いて説明する。図において、385は電源
で、主にランプ用電源とパネルや信号処理回路駆動用シ
ステム電源に分離される。386はプラグ、387はラ
ンプ温度検出器で、ランプの温度の異常があれば、制御
ボード388によりランプを停止させる等の制御を行
う。これは、ランプに限らず、389のフィルタ安全ス
イッチでも同様に制御される。たとえば、高温ランプハ
ウスボックスを開けようとした場合、ボックスがあかな
くなるような安全上の対策が施されている。390はス
ピーカー、391は音声ボードで、要求に応じて3Dサ
ウンド、サラウンドサウンド等のプロセッサも内蔵でき
る。392は拡張ボード1で、ビデオ信号用S端子、ビ
デオ信号用コンポジット映像、音声等の外部装置396
からの入力端子及びどの信号を選択するかの選択スイッ
チ395、チューナ394からなり、デコーダ393を
介して拡張ボード2へ信号が送られる。一方、拡張ボー
ド2は、おもに、別系列からのビデオやコンピュータの
Dsub15ピン端子を有し、デコーダ393からのビ
デオ信号と切り換えるスイッチ450を介して、A/D
コンバータ451でディジタル信号に変換される。
【0050】また、453は主にビデオRAM等のメモ
リとCPUとからなるメインボードである。A/Dコン
バータ451でA/D変換したNTSC信号は、一端メ
モリに蓄積され、高画素数へうまく割りあてるために、
液晶素子数にマッチしていない空き素子の不足の信号を
補間して作成したり、液晶表示素子に適したγ変換エッ
ジ階調、ブライト調整バイアス調整等の信号処理を行
う。NTSC信号でなく、コンピュータ信号も、たとえ
ばVGAの信号がくれば、高解像度のXGAパネルの場
合、その解像度変換処理も行う。一画像データだけでな
く、複数の画像データのNTSC信号にコンピュータ信
号を合成させる等の処理もこのメインボード453で行
う。メインボード453の出力はシリアル・パラレル変
換され、ノイズの影響を受けにくい形態でヘッドボード
454に充られる。このヘッドボード454で、再度パ
ラレル/シリアル変換後、D/A変換し、パネルのビデ
オ線数に応じて分割され、ドライブアンプを介して、
B,G,R色の液晶パネル455,456,457へ信
号を書き込む。
【0051】また、452はリモコン操作パネルで、コ
ンピュータ画面も、TVと同様の感覚で、簡単操作可能
となっている。また、液晶パネル455,456,45
7の夫々は、各色の色フィルタを備えた同一の液晶装置
構成であり、その液晶パネルの特に反射電極と隣接する
反射電極間の非導電性膜の形状について説明した液晶パ
ネル処理は、第1〜第2実施形態で説明したものを適用
する。各液晶装置は以上の説明のように、本実施形態の
表示結果は、きわめてきれいな画像表示が可能である。
【0052】(第4の実施形態)図9に本発明の液晶表
示装置を用いた前面及び背面投写型液晶表示装置光学系
の構成図を示す。本図はその上面図を表す図9(a)、
正面図を表す図9(b)、側面図を表す図9(c)から
成っている。同図において、1301はスクリーンに投
射する投影レンズ、1302はマイクロレンズ付液晶パ
ネル、1303は偏光ビームスプリッター(PBS)、
1340はR(赤色光)反射ダイクロイックミラー、1
341はB/G(青色&緑色光)反射ダイクロイックミ
ラー、1342はB(青色光)反射ダイクロイックミラ
ー、1343は全色光を反射する高反射ミラー、135
0はフレネルレンズ、1351は凸レンズ、1306は
ロッド型インテグレーター、1307は楕円リフレクタ
ー、1308はメタルハライド、UHP等のアークラン
プである。
【0053】ここで、R(赤色光)反射ダイクロイック
ミラー1340、B/G(青色&緑色光)反射ダイクロ
イックミラー1341、B(青色光)反射ダイクロイッ
クミラー1342はそれぞれ図10に示したような分光
反射特性を有している。そしてこれらのダイクロイック
ミラーは高反射ミラー1343とともに、図11の斜視
図に示したように3次元的に配置されており、後述する
ように白色照明光をRGBに色分解するとともに、液晶
パネル1302に対して各原色光が、3次元的に異なる
方向から該液晶パネル1302を照明するようにしてい
る。
【0054】ここで、光束の進行過程に従って説明する
と、まず光源のランプ1308からの出射光束は白色光
であり、楕円リフレクター1307によりその前方のイ
ンテグレータ1306の入り口に集光され、このインテ
グレーター1306内を反射を繰り返しながら進行する
につれて光束の空間的強度分布が均一化される。そして
インテグレーター1306を出射した光束は凸レンズ1
351とフレネルレンズ1350とにより、x軸−方向
(図9(b)の正面図基準)に平行光束化され、まずB
反射ダイクロ19イックミラー1342に至る。このB
反射ダイクロイックミラー1342ではB光(青色光)
のみが反射され、z軸−方向つまり下側(図9(b)の
正面図基準)にz軸に対して所定の角度でR反射ダイク
ロイックミラー1340に向かう。
【0055】一方、B光以外の色光(R/G光)はこの
B反射ダイクロイックミラー1342を通過し、高反射
ミラー1343により直角にz軸−方向(下側)に反射
され、やはりR反射ダイクロイックミラー1340に向
かう。ここで、B反射ダイクロイックミラー1342と
高反射ミラー1343は共に図9(a)の正面図を基に
して言えば、インテグレーター1306からの光束(x
軸−方向)をz軸−方向(下側)に反射するように配置
しており、高反射ミラー1343はy軸方向を回転軸に
x−y平面に対して丁度45°の傾きとなっている。そ
れに対してB反射ダイクロイックミラー1342はやは
りy軸方向を回転軸にx−y平面に対して、この45°
よりも浅い角度に設定されている。従って、高反射ミラ
ー1343で反射されたR/G光はz軸−方向に直角に
反射されるのに対して、B反射ダイクロイックミラー1
342で反射されたB光はz軸に対して所定の角度(x
−z面内チルト)で下方向に向かう。ここで、B光とR
/G光の液晶パネル1302上の照明範囲を一致させる
ため、各色光の主光線は液晶パネル1302上で交差す
るように、高反射ミラー1343とB反射ダイクロイッ
クミラー1342のシフト量およびチルト量が選択され
ている。
【0056】次に、前述のように下方向(z軸−方向)
に向かったR/G/B光はR反射ダイクロイックミラー
1340とB/G反射ダイクロイックミラー1341に
向かうが、これらはB反射ダイクロイックミラー134
2と高反射ミラー1343の下側に位置し、まず、B/
G反射ダイクロイックミラー1341はx軸を回転軸に
x−z面に対して45°傾いて配置されており、R反射
ダイクロイックミラー1340はやはりx軸方向を回転
軸にx−z平面に対してこの45°よりも浅い角度に設
定されている。従ってこれらに入射するR/G/B光の
うち、まずB/G光はR反射ダイクロイックミラー13
40を通過して、B/G反射ダイクロイックミラー13
41により直角にy軸+方向に反射され、PBS130
3を通じて偏光化された後、x−z面に水平に配置され
た液晶パネル1302を照明する。このうちB光は前述
したように(図9(a)、図9(b)参照)、x軸に対
して所定の角度(x−z面内チルト)で進行しているた
め、B/G反射ダイクロイックミラー1341による反
射後は、y軸に対して所定の角度(x−y面内チルト)
を維持し、その角度を入射角(x−y面方向)として該
液晶パネル1302を照明する。
【0057】G光についてはB/G反射ダイクロイック
ミラー1341により直角に反射し、y軸+方向に進
み、PBS1303を通じて偏光化された後、入射角0
°つまり垂直に該液晶パネル1302を照明する。また
R光については、前述のようにB/G反射ダイクロイッ
クミラー1341の手前に配置されたR反射ダイクロイ
ックミラー1340によりR反射ダイクロイックミラー
1340にてy軸+方向に反射されるが、図9(c)
(側面図)に示したようにy軸に対して所定の角度(y
−z面内チルト)でy軸+方向に進み、PBS1303
を通じて偏光化された後、該液晶パネル1302をこの
y軸に対する角度を入射角(y−z面方向)として照明
する。
【0058】また、前述と同様にRGB各色光の液晶パ
ネル1302上の照明範囲を一致させるため、各色光の
主光線は液晶パネル1302上で交差するように、B/
G反射ダイクロイックミラー1341とR反射ダイクロ
イックミラー1340のシフト量およびチルト量が選択
されている。さらに、図10(a)に示したようにB反
射ダイクロイックミラー1341のカット波長は480
nm、図10(b)に示したようにB/G反射ダイクロ
イックミラー1341のカット波長は570nm、図1
0(c)に示したようにR反射ダイクロイックミラー1
340のカット波長は600nmであるから、不要な橙
色光はB/G反射ダイクロイックミラー1341を透過
して捨てられる。これにより最適な色バランスを得るこ
とができる。
【0059】そして後述するように液晶パネル1302
にて各RGB光は反射&偏光変調され、PBS1303
に戻り、PBS1303のPBS面1303aにてx軸
+方向に反射する光束が画像光となり、投影レンズ13
01を通じて、スクリーン(不図示)に拡大投影され
る。ところで、該液晶パネル1302を照明する各RG
B光は入射角が異なるため、そこから反射されてくる各
RGB光もその出射角を異にしているが、投影レンズ1
301としてはこれらを全て取り込むに十分な大きさの
レンズ径及び開口のものを用いている。ただし、投影レ
ンズ1301に入射する光束の傾きは、各色光がマイク
ロレンズを2回通過することにより平行化され、液晶パ
ネル1302への入射光の傾きを維持している。ところ
が図17に示したように従来例の透過型では、液晶パネ
ルを出射した光束はマイクロレンズの集光作用分も加わ
ってより大きく広がってしまうので、この光束を取り込
むための投影レンズはさらに大きな開口数が求められ、
高価なレンズとなっていた。
【0060】しかし、本例では液晶パネル2からの光束
の広がりはこのように比較的小さくなるので、より小さ
な開口数の投影レンズでもスクリーン上で十分に明るい
投影画像を得ることができ、より安価な投影レンズを用
いることが可能になる。また、図22に示す縦方向に同
一色が並ぶストライプタイプの表示方式の例を本実施形
態に用いることも可能であるが、後述するように、マイ
クロレンズを用いた液晶パネルの場合は好ましくない。
【0061】次に、ここで用いる本発明液晶パネル13
02について説明する。図12に該液晶パネル1302
の拡大断面模式図(図11のy−z面に対応)を示す。
図において、1321はマイクロレンズ基板、1322
はマイクロレンズ、1323はシートガラス、1324
は透明対向電極、1325は液晶層、1326は画素電
極、1327はアクティブマトリックス駆動回路部、1
328はシリコン半導体基板である。また、1252は
周辺シール部である。ここで、本実施形態では、R,
G,B画素が、1パネルに集約されており、1画素のサ
イズは小さくなる。従って、開口率を上げることの重要
性が大きく、集光された光の範囲には、反射電極が存在
していなければならず、第1〜第2の実施形態で説明し
た構成が重要となる。マイクロレンズ1322は、いわ
ゆるイオン交換法によりガラス基板(アルカリ系ガラ
ス)1321の表面上に形成されており、画素電極13
26のピッチの倍のピッチで2次元的アレイ構造を成し
ている。
【0062】液晶層1325は反射型に適応したいわゆ
るDAP,HAN等のECBモードのネマチック液晶を
採用しており、不図示の配向層により所定の配向が維持
されている。電圧値が低く、画素電極1326の電位の
精度はさらに重要になってくるため、本発明の回路、構
成は有効であり、単板で画素数も多く、従ってビデオ線
の本数も多いため、第1乃至第2の実施形態の側面から
の光入射に対して非常に有効となる。画素電極1326
はAlから成り、反射鏡を兼ねており、表面性を良くし
て反射率を向上させるため、パターニング後の最終工程
でいわゆるCMP処理を施している(詳しくは後述す
る)。
【0063】アクティブマトリックス駆動回路部132
7はいわゆるシリコン半導体基板1328上に設けられ
た半導体回路であり、上記画素電極1326をアクティ
ブマトリックス駆動するものであり、該回路マトリック
スの周辺部には、不図示のゲート線ドライバー(垂直レ
ジスター等)や信号線ドライバー(水平レジスター等)
が設けられている(詳しくは後述する)。これらの周辺
ドライバーおよびアクティブマトリックス駆動回路はR
GBの各原色映像信号を所定の各RGB画素に書き込む
ように構成されており、該各画素電極1326はカラー
フィルターは有さないものの、前記アクティブマトリッ
クス駆動回路にて書き込まれる原色映像信号により各R
GB画素として区別され、後述する所定のRGB画素配
列を形成している。
【0064】ここで、液晶パネル1302に対して照明
するG光について見てみると、前述したようにG光はP
BS1303により偏光化されたのち該液晶パネル13
02に対して垂直に入射する。この光線のうち1つのマ
イクロレンズ1322aに入射する光線例を図中の矢印
G(in/out)に示す。ここに図示されたように該
G光線はマイクロレンズ1322により集光され、G画
素電極1326g上を照明する。そしてAlより成る該
画素電極1326gにより反射され、再び同じマイクロ
レンズ1322aを通じてパネル外に出射していく。こ
のように液晶層1325を往復通過する際、該G光線
(偏光)は画素電極1326gに印加される信号電圧に
より対向電極1324との間に形成される電界による液
晶の動作により変調を受けて、該液晶パネルを出射し、
PBS1303に戻る。
【0065】ここで、その変調度合いによりPBS面1
303aにて反射され、投影レンズ1301に向かう光
量が変化し、各画素のいわゆる濃淡階調表示がなされる
ことになる。一方、上述したように図12中断面(y−
z面)内の斜め方向から入射してくるR光については、
やはりPBS1303により偏光されたのち、例えばマ
イクロレンズ1322bに入射するR光線に注目する
と、図中の矢印R(in)で示したように、該マイクロ
レンズ1322bにより集光され、その真下よりも左側
にシフトした位置にあるR画素電極1326r上を照明
する。そして該画素電極1326rにより反射され、図
示したように今度は隣(−z方向)のマイクロレンズ1
322aを通じて、パネル外に出射していく(R(ou
t))。
【0066】この際、該R光線(偏光)はやはり画素電
極1326rに印加される信号電圧により対向電極13
24との間に形成される画像信号に応じた電界による液
晶の動作により変調を受けて、該液晶パネルを出射し、
PBS1303に戻る。そして、その後のプロセスは前
述のG光の場合と全く同じように、画像光を投影レンズ
1301から投影される。ところで、図12の描写では
画素電極1326g上と画素電極1326r上の各G光
とR光の色光が1部重なり干渉しているようになってい
るが、これは模式的に液晶層の厚さを拡大誇張して描い
ているためであり、実際には該液晶層の厚さは1〜5μ
であり、シートガラス1323の50〜100μに比べ
て非常に薄く、画素サイズに関係なくこのような干渉は
起こらない。
【0067】次に、図13に本例での色分解・色合成の
原理説明図を示す。ここで、図13(a)は液晶パネル
1302の上面模式図、図13(b)、図13(c)は
それぞれ該液晶パネル上面模式図に対するA−A′(x
方向)断面模式図、B−B′(z方向)断面模式図であ
る。ここで、マイクロレンズ1322は、図13(a)
の一点鎖線に示すように、G光を中心として両隣接する
2色画素の半分ずつに対して1個が対応している。この
うち図13(c)はy−z断面を表す上記図12に対応
するものであり、各マイクロレンズ1322に入射する
G光とR光の入出射の様子を表している。これから判る
ように各G画素電極は各マイクロレンズの中心の真下に
配置され、各R画素電極は各マイクロレンズ間境界の真
下に配置されている。従ってR光の入射角はそのtan
θが画素ピッチ(B&R画素)とマイクロレンズ・画素
電極間距離の比に等しくなるように設定するのが好まし
い。一方、図13(b)は該液晶パネル1302のx−
y断面に対応するものである。このx−y断面について
は、B画素電極とG画素電極とが図13(c)と同様に
交互に配置されており、やはり各G画素電極は各マイク
ロレンズ中心の真下に配置され、各B画素電極は各マイ
クロレンズ間境界の真下に配置されている。
【0068】ところで該液晶パネルを照明するB光につ
いては、前述したようにPBS1303による偏光化
後、図9中断面(x−y面)の斜め方向から入射してく
るため、R光の場合と全く同様に、各マイクロレンズ1
322から入射したB光線は、図示したようにB画素電
極1326bにより反射され、入射したマイクロレンズ
1322に対して、x方向に隣り合うマイクロレンズ1
322から出射する。B画素電極1326b上の液晶に
よる変調や液晶パネルからのB出射光の投影について
は、前述のG光およびR光と同様である。
【0069】また、各B画素電極1326bは各マイク
ロレンズ間境界の真下に配置されており、B光の液晶パ
ネルに対する入射角についても、R光と同様にそのta
nθが画素ピッチ(G&B画素)とマイクロレンズ・画
素電極間距離の比に等しくなるように設定するのが好ま
しい。ところで、本例液晶パネルでは以上述べたように
各RGB画素の並びがz方向に対してはRGRGRG…
の並びに、x方向に対してはBGBGBG…の並びとな
っているが、図13(a)はその平面的な並びを示して
いる。このように各画素サイズは縦横共にマイクロレン
ズの約半分になっており、画素ピッチはx−z両方向と
もにマイクロレンズのそれの半分になっている。また、
G画素は平面的にもマイクロレンズ中心の真下に位置
し、R画素はz方向のG画素間かつマイクロレンズ境界
に位置し、B画素はx方向のG画素間かつマイクロレン
ズ境界に位置している。また、1つのマイクロレンズ単
位の形状は矩形(画素の2倍サイズ)となっている。
【0070】図14に本液晶パネルの部分拡大上面図を
示す。ここで図中の破線格子1329は1つの絵素を構
成するRGB画素のまとまりを示している。つまり、図
12のアクティブマトリックス駆動回路部1327によ
り各RGB画素が駆動される際、破線格子1329で示
されるRGB画素ユニットは同一画素位置に対応したR
GB映像信号にて駆動される。ここでR画素電極132
6r、G画素電極1326g、B画素電極1326bか
ら成る1つの絵素に注目してみると、まずR画素電極1
326rは矢印r1で示されるようにマイクロレンズ1
322bから前述したように斜めに入射するR光で照明
され、そのR反射光は矢印r−2で示すようにマイクロ
レンズ1322aを通じて出射する。B画素電極132
6bは矢印b1で示されるようにマイクロレンズ132
2cから前述したように斜めに入射するB光で照明さ
れ、そのB反射光は矢印b2で示すようにやはりマイク
ロレンズ1322aを通じて出射する。またG画素電極
1326gは正面後面矢印g12で示されるように、マ
イクロレンズ1322aから前述したように垂直(紙面
奥へ向かう方向)に入射するG光で照明され、そのG反
射光は同じマイクロレンズ1322aを通じて垂直に
(紙面手前に出てくる方向)出射する。
【0071】このように、本液晶パネルにおいては、1
つの絵素を構成するRGB画素ユニットについて、各原
色照明光の入射照明位置は異なるものの、それらの出射
については、同じマイクロレンズ(この場合は1322
a)から行われる。そしてこのことはその他の全ての絵
素(RGB画素ユニット)についても成り立っている。
【0072】従って、図15に示すように本液晶パネル
からの全出射光をPBS1303および投影レンズ13
01を通じて、スクリーン1309に投写するに際し
て、液晶パネル1302内のマイクロレンズ1322の
位置がスクリーン1309上に結像投影されるように光
学調整すると、その投影画像は図21に示すようなマイ
クロレンズの格子内に各絵素を構成する該RGB画素ユ
ニットからの出射光が混色した状態つまり同画素混色し
た状態の絵素を構成単位としたものとなる。そして、前
述した図22による従来例のようないわゆるRGBモザ
イクが無い、質感の高い良好なカラー画像表示が可能と
なる。
【0073】つぎに、図12に示すように、アクティブ
マトリックス駆動回路部1327は各画素電極1326
の下に存在するため、図12の回路断面図上では絵素を
構成する各RGB画素は単純に横並びに描かれている
が、各画素FETのドレインは、図14に示したような
2次元的配列の各RGB画素電極1326に接続してい
る。
【0074】ところで、本投写型液晶表示装置の駆動回
路系についてその全体ブロック図を図16に示す。ここ
で、1310はパネルドライバーであり、RGB映像信
号を極性反転し、かつ所定の電圧増幅をした液晶駆動信
号を形成するとともに、対向電極1324の駆動信号、
各種タイミング信号等を形成している。1312はイン
ターフェースであり、各種映像及び制御伝送信号を標準
映像信号等にデコードしている。
【0075】また、1311はデコーダーであり、イン
ターフェース1312からの標準映像信号をRGB原色
映像信号及び同期信号に、即ち液晶パネル1302に対
応した画像信号にデコード・変換している。1314は
バラストである点灯回路であり、楕円リフレクター13
07内のアークランプ1308を駆動点灯する。131
5は電源回路であり、各回路ブロックに対して電源を供
給している。1313は不図示の操作部を内在したコン
トローラーであり、上記各回路ブロックを総合的にコン
トロールするものである。このように本投写型液晶表示
装置は、その駆動回路系は単板式プロジェクターとして
は、ごく一般的なものであり、特に駆動回路系に負担を
掛けることなく、前述したようなRGBモザイクの無い
良好な質感のカラー画像を表示することができるもので
ある。
【0076】ところで図18に本実施形態における液晶
パネルの別形態の部分拡大上面図を示す。ここではマイ
クロレンズ1322の中心真下位置にB画素電極132
6bを配列し、それに対し左右方向にG画素1326g
が交互に並ぶように、上下方向にR画素1326rが交
互に並ぶように配列している。このように配列しても、
絵素を構成するRGB画素ユニットからの反射光が1つ
の共通マイクロレンズから出射するように、B光を垂直
入射、R/G光を斜め入射(同角度異方向)とすること
により、前例と全く同様な効果を得ることができる。ま
た、さらにマイクロレンズ1322の中心真下位置にR
画素を配列しその他の色画素を左右または上下方向にR
画素に対してG,B画素を交互に並ぶようにしても良
い。
【0077】(第5の実施形態)図19に本発明に係わ
る液晶パネルの第5の実施形態を示す。同図は本液晶パ
ネル1320の部分拡大断面図である。前記第4の実施
形態との相違点を述べると、まず対向ガラス基板として
シートガラス1323を用いており、マイクロレンズ1
220については、シートガラス1323上に熱可塑性
樹脂を用いたいわゆるリフロー法により形成している。
さらに、非画素部にスペーサー柱1251を感光性樹脂
のフォトリソグラフィーにて形成している。
【0078】該液晶パネル1320の部分上面図を図2
0(a)に示す。この図から判るようにスペーサー柱1
251は所定の画素のピッチでマイクロレンズ1220
の角隅部の非画素領域に形成されている。このスペーサ
ー柱1251を通るA−A′断面図を図20(b)に示
す。このスペーサー柱1251の形成密度については1
0〜100画素ピッチでマトリックス状に設けるのが好
ましく、シートガラス1323の平面性と液晶の注入性
というスペーサー柱数に対して相反するパラメーターを
共に満足するように設定する必要がある。また本実施形
態では金属膜パターンによる遮光層1221を設けてお
り、各マイクロレンズ境界部分からの漏れ光の進入を防
止している。これにより、このような漏れ光による投影
画像の彩度低下(各原色画像光の混色による)やコント
ラスト低下が防止される。従って本液晶パネル1320
を用いて、本実施形態の如き液晶パネルを備えた投写型
表示装置を構成することにより、さらにメリハリのある
良好な画質が得られるようになる。
【0079】上記第3乃至第5の実施形態で液晶パネル
や投写型表示装置について説明したが、第1乃至第2の
実施形態で示した液晶画素基板の側面に遮光樹脂層を設
けたことによって、チップの周辺にての光漏れを防止す
るとともに、正確な画像、高品位な画像を得ることがで
きる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周辺駆動回路での光キャリヤの発生を抑えることがで
き、回路の誤動作や信号電位の変動による表示品位の低
下を防止することが出来る。
【0081】更に、遮光カバーの部材が必要なくなり、
かつホルダーの形状も簡単になる為、コストダウンが出
来た。
【0082】遮光部材が外部からの水分当の不純物の侵
入を防止でき、品質を維持することが可能となった。
【0083】さらに、本発明に関わる投写型液晶表示装
置においては、マイクロレンズ付反射型液晶パネルとそ
れぞれ異なる方向から各原色光を照明する光学系等を用
いて、1つの絵素を構成する1組のRGB画素からの液
晶による変調後の反射光が同一のマイクロレンズを通じ
て出射するようにしたことにより、RGBモザイクの無
い質感の高い良好なカラー画像投写表示が可能となる。
【0084】また、各画素からの光束はマイクロレンズ
を2回通過してほぼ並行化されるので、開口数の小さい
安価な投影レンズを用いてもスクリーン上で明るい投影
画像を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施形態の説明図である。
【図2】本発明による一実施形態の説明図である。
【図3】本発明による一実施形態の説明図である。
【図4】本発明による一実施形態の説明図である。
【図5】従来例の液晶表示用基板の説明図である。
【図6】従来例の液晶表示用基板の光入射による効果の
説明図である。
【図7】本発明による液晶装置を用いた液晶プロジェク
ターの概念図である。
【図8】本発明による液晶プロジェクターの内部を示す
回路ブロック図である。
【図9】本発明による投写型液晶表示装置の光学系の実
施形態を示す全体構成図である。
【図10】本発明による投写型液晶表示装置の光学系に
用いたダイクロイックミラーの分光反射特性図である。
【図11】本発明による投写型液晶表示装置の光学系の
色分解照明部の斜視図である。
【図12】本発明による液晶パネルの一実施形態の断面
図である。
【図13】本発明による液晶パネルの色分解・色合成の
原理説明図である。
【図14】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図である。
【図15】本発明による投写型液晶表示装置の投影光学
系を示す部分構成図である。
【図16】本発明による投写型液晶表示装置の駆動回路
系を示すブロック図である。
【図17】本発明による投写型液晶表示装置のスクリー
ン上投影像の部分拡大図である。
【図18】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図である。
【図19】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図である。
【図20】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図と断面図である。
【図21】液晶装置の液晶パネルの光束進行方向を示す
概念図である。
【図22】液晶装置の液晶パネルのカラー画素構成図で
ある。
【符号の説明】
20 対向基板 21 アクティブマトリクス基板 24 液晶 25 シール 31 ホルダー 32 接着層 33 引出線 34 遮蔽樹脂 35 ワイヤボンディング 201 半導体基板 1220 マイクロレンズ(リフロー熱ダレ式) 1251 スペーサー柱 1252 周辺シール部 1301 投影レンズ 1302 マイクロレンズ付液晶パネル 1303 偏光ビームスプリッター(PBS) 1306 ロッド型インテグレータ 1307 楕円リフレクター 1308 アークランプ 1309 スクリーン 1310 パネルドライバー 1311 デコーダー 1312 インターフェース回路 1314 バラスト(アークランプ点灯回路) 1320 マイクロレンズ付液晶パネル 1321 マイクロレンズガラス基板 1322 マイクロレンズ(インデックス分布式) 1323 シートガラス 1324 対向透明電極 1325 液晶 1326 画素電極 1327 アクティブマトリックス駆動回路部 1328 シリコン半導体基板 1329 基本絵素単位 1340 R反射ダイクロイックミラー 1341 B/G反射ダイクロイックミラー 1342 B反射ダイクロイックミラー 1343 高反射ミラー 1350 フレネルレンズ(第2コンデンサーレンズ) 1351 第1コンデンサーレンズ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に液晶層を挟んだ液晶表示
    素子が、ホルダー等に接着保持されている液晶表示装置
    において、少なくとも画素スイッチと駆動回路が形成さ
    れている基板の外周端面(側面)が遮光部材で覆われて
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、前記遮光部材が遮光効果を持つ樹脂から成ることを
    特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、前記一対の基板における一方の基板がアクティブマ
    トリクス基板から成ることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、前記遮光部材がワイヤーボンディング部の保護層も
    兼ねている事を特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の液晶表示装置におい
    て、前記液晶表示素子が反射型である事を特徴とする液
    晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の液晶表示装置におい
    て、前記アクティブマトリクス基板が単結晶シリコン基
    板から成る事を特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6に記載の液晶表示装置に
    おいて、 前記一対の基板中の一基板にはマイクロレンズを形成
    し、該マイクロレンズの1レンズが前記一対の基板中の
    他の基板に形成された画素電極の3つに対応して設けら
    れ、液晶表示素子は、半導体基板と、アクティブマトリ
    クス駆動回路部と、液晶を駆動する画素電極と、液晶層
    と、対向透明電極と、シートガラスとを順次積層した構
    造を有することを特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の液晶表示装置におい
    て、更に前記シートガラス上に形成したマイクロレンズ
    を構成し、前記マイクロレンズの1素子は、前記画素電
    極の3つに対して一つ有することを特徴とする液晶表示
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の液晶表示装置におい
    て、前記マイクロレンズは前記シートガラス上のマイク
    ロレンズガラス基板に形成したことを特徴とする液晶表
    示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9に記載の液晶表示装置
    を用いて、光学系を備えたことを特徴とする液晶プロジ
    ェクター。
  11. 【請求項11】 請求項11に記載の液晶プロジェクタ
    ーにおいて、前記液晶層を含む前記液晶パネルを3色カ
    ラー用に少なくとも1個有し、高反射ミラーと、青色反
    射ダイクロイックミラーとで青色光を分離し、更に赤色
    反射ダイクロイックミラーと、緑色/青色反射ダイクロ
    イックミラーで赤色と緑色とを分離して、各液晶パネル
    を投射することを特徴とする液晶プロジェクター。
JP9294469A 1997-10-27 1997-10-27 液晶表示装置とこれらを用いた液晶プロジェクター Pending JPH11133404A (ja)

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