JPH11135497A - 層間絶縁膜及び表示装置の製造方法 - Google Patents

層間絶縁膜及び表示装置の製造方法

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JPH11135497A
JPH11135497A JP29446197A JP29446197A JPH11135497A JP H11135497 A JPH11135497 A JP H11135497A JP 29446197 A JP29446197 A JP 29446197A JP 29446197 A JP29446197 A JP 29446197A JP H11135497 A JPH11135497 A JP H11135497A
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JP
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insulating film
film
interlayer insulating
light
inorganic sog
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JP29446197A
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Seiji Kamei
誠司 亀井
Katsumi Kurematsu
榑松  克巳
Osamu Koyama
理 小山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜上の凹凸を著しく緩和及び平坦化
することにより、多層金属配線の信頼性や表示装置の電
気的特性を向上させる。 【解決手段】 SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成方法
において、第1の無機SOG膜7上に、酸素成分を含む
雰囲気中で紫外光8を発光させ、オゾン及び活性酸素原
子を生成、照射する工程と、さらにその上に第2の無機
SOG膜9を形成する工程と、を有することを特徴とし
た層間絶縁膜の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層間絶縁膜の製造
方法、及びこれを用いた表示装置の製造方法に関し、特
に、表示装置の層間絶縁膜の形成方法において、表面改
質処理を施した無機SOGを用いた平坦化技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、層間絶縁膜に平坦性を持たせる場
合、SOG膜を使用するのが一般的で、パターン段差の
緩和など(ステップカバレッジの改善等)に非常に有効
であった。
【0003】図3に従来技術を用いた半導体装置におけ
る層間絶縁膜の断面図を示す。
【0004】同図において1は半導体基板、2は絶縁酸
化膜、3は多結晶シリコン、4は絶縁膜、5は金属配
線、6は第1層間絶縁膜、7はSOG膜、10は第2層
間絶縁膜、11はコンタクト孔内段差、である。
【0005】以下に従来用いられて来た技術を図3にて
説明する。
【0006】半導体基体1上に選択酸化法にて絶縁酸化
膜2を形成する。次にLP−CVD法にて多結晶シリコ
ン3を堆積させ、不純物ドープ熱処理を加え、フォトリ
ソグラフィー工程にてパターニングを行う。この様に前
記半導体基体1上に半導体素子を形成する。その後絶縁
膜4を形成する。
【0007】次にパターニングで前記絶縁膜4に前記多
結晶シリコン3と電気的接続を取る為のコンタクト孔を
形成し、その上にスパッタリング法で金属膜を堆積さ
せ、パターニングにより金属配線5を形成する。次にP
−CVD法等を用い、第1層間絶縁膜6を堆積させる。
次にSOG膜7を回転塗布法で塗布し、熱処理を加え、
エッチバック法で段差周辺部以外で、平坦な部分の前記
SOG膜を除去する。その後第2層間絶縁膜10を堆積
させる。以上の様な多層構造の層間絶縁膜を構成し、以
後、第2金属配線等を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例での層間絶縁膜の平坦性向上に用いられるSOG膜
は、パターン段差周りでの流動性を持たせる為、P(リ
ン)を含有しているものが多く、その後のプロセスで第
2の金属配線をする際、スルーホールと呼ばれる第1−
第2金属配線を導通させる孔周辺に、このSOGが存在
すると金属配線を腐食させる為、この周辺だけSOGを
除去するエッチバックプロセスが必要であった。又、よ
り一層段差を緩和しようと、このSOGを厚く塗布する
と、今度はSOG膜の持つ応力で空隙が発生する為、素
子の電気的特性を著しく低下させてしまう。
【0009】一方で、有機SOGで厚く塗布する事が可
能となるが、この有機SOGの持つCH3 基が、スルー
ホール形成時にポリマーとなって導通不良を生じさせた
り、やはり空隙が発生したりする為、ここでもエッチバ
ックプロセスが必要になり、層間絶縁膜表面を平坦化出
来ないという問題があった。
【0010】さらに、上記従来例での層間絶縁膜形成方
法では、SOG膜が、段差周辺のみにしか存在しない
為、コンタクト孔内段差(図3の11)が生じるので、
層間絶縁膜表面は一部の段差緩和のみに留まり、平坦化
されていない為、この後の多層金属配線の形成には前記
コンタクト孔内段差11の影響により金属配線の断線が
生じ、表示装置や半導体装置の信頼性や歩留りを大きく
低下させてしまう。
【0011】[発明の目的]本発明の目的は、無機SO
G膜に、酸素成分を含む雰囲気中での特定の波長(17
2nm,185nm,254nm)を持つ紫外光を発光
させ、オゾン、活性酸素原子を照射し、又はO2 プラズ
マを照射する事で前記無機SOG膜の表面改質を施し、
さらに、その上に無機SOG膜を形成する事で層間絶縁
膜上の凹凸を著しく緩和及び平坦化する事により、多層
金属配線の信頼性や表示装置の電気的特性を向上させる
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、前
記課題を解決するための手段として、SOG膜を用いる
層間絶縁膜の形成方法において、第1の無機SOG膜上
に、酸素成分を含む雰囲気中で紫外光を照射し、オゾン
及び活性酸素原子を生成、照射する工程と、さらにその
上に第2の無機SOG膜を形成する工程と、を有するこ
とを特徴とした層間絶縁膜の製造方法を提供するもので
ある。
【0013】また、前記無機SOG膜は、第1の層間絶
縁膜と第2の層間絶縁膜との間に形成されることを特徴
とする。
【0014】また、前記無機SOG膜は、燐(P)を含
まないことを特徴とする。
【0015】更にまた、前記第2の無機SOG膜を形成
し、素子分離領域と素子形成領域上の段差及び空隙を緩
和又は無くす工程と、を有する層間絶縁膜の製造方法で
もある。
【0016】また、SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成
方法において、第1の無機SOG膜上に、酸素成分を含
む雰囲気中で紫外光を発光させ、オゾン及び活性酸素原
子を生成、照射して、前記第1の無機SOG膜の最表層
の水素基を切断する工程と、さらにその上に第2の無機
SOG膜を形成する工程と、を有することを特徴とする
層間絶縁膜の製造方法でもある。
【0017】また、前記紫外光の波長は、100〜30
0nmであることを特徴とする。
【0018】また、SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成
方法において、第1の無機SOG膜上にO2 プラズマを
照射する工程と、さらにその上に第2の無機SOG膜を
形成する工程と、を有することを特徴とする層間絶縁膜
の製造方法でもある。
【0019】また更に、前記無機SOG膜の製造工程を
繰り返し、3層以上の無機SOG膜を形成することを特
徴とする層間絶縁膜の製造方法でもある。
【0020】また、本発明は、層間絶縁膜を有する半導
体装置を具備した表示装置の製造方法において、前記層
間絶縁膜が、前記層間絶縁膜の製造方法により製造され
ることを特徴とする表示装置の製造方法を提供するもの
である。
【0021】[作用]本発明は、SOGを用いる層間絶
縁膜を形成する工程において、絶縁膜上に無機SOGを
塗布し、その後前記無機SOGの表面にUV光又はO2
プラズマを照射し、その後、前記無機SOG膜上に、更
に無機SOGを塗布し、熱処理を加え、前記無機SOG
膜上に絶縁膜を堆積させ、複数の層間絶縁膜の構成形態
を取ることが特徴である。
【0022】このような構成によれば、前記絶縁膜上に
塗布した無機SOG膜に特定の波長を持つUV光、又は
2 プラズマを照射すると、前記無機SOG膜の表面が
改質され、前記無機SOG膜表面の濡れ性が向上する為
さらにもう一層の無機SOG膜の塗布が可能となる。
【0023】また前記無機SOG膜にはP(リン)等の
不純物が混入されていないものを使用する為、エッチバ
ックプロセスが不要となる。
【0024】この様に前記無機SOG膜を表面改質して
複層構造に形成し、さらにその上に絶縁膜を堆積させる
事により、層間絶縁膜の表面の凹凸を非常に緩和し、
又、金属配線間に空隙を生じさせる事なく埋込みが可能
となる為、半導体基体表面の凹凸が層間絶縁膜表面に反
映される事が無く平坦化出来る。
【0025】層間絶縁膜表面が平坦化される事により、
以降の多層金属配線の形成の信頼性が向上する為、表示
装置の電気的特性も信頼性が高いものとなり、歩留りを
向上させる事が可能となる。
【0026】また、本発明によれば、金属配線間隔が
0.3〜4.0μm、素子分離領域上の絶縁膜の凹部断
差が1.5μm以下で、段差が大きく緩和され、特に前
記金属配線間隔が0.5〜2.5μm、前記素子分離領
域上の絶縁膜の凹部断差が1.0μm以下の場合、完全
に埋込まれ、平坦化することができる。
【0027】
【実施例】
[第1の実施例]図1は、本発明の実施形態を最も良く
示すプロセスフローであり、表示装置を駆動するための
回路の半導体装置の概略断面図である。
【0028】同図において、1は半導体基体、2は絶縁
酸化膜、3は多結晶シリコン、4は絶縁膜、5は金属配
線、6は第1層間絶縁膜、7は無機SOG、8は表面改
質用UV光、9は無機SOG、10は第2層間絶縁膜で
ある。
【0029】ここで図1のプロセスフローに従って説明
する。同図(a)において、1は半導体基体で、表示装
置を駆動させる回路を作り込んである。2は選択酸化法
を用いたフィールド酸化膜で本発明では1050℃の水
蒸気酸化で8000オングストローム形成している。
【0030】その上に多結晶シリコンを堆積させ、不純
物導入し、熱処理を加え、フォトリソグラフィー工程に
てパターニングを行ない、多結晶シリコン3を形成す
る。本発明では多結晶シリコン3の膜厚は4400オン
グストロームである。もちろん、W等の金属と組合わせ
て多結晶シリコン3を形成しても良い。
【0031】次に、CVD法にて絶縁膜4を形成する。
本発明ではBPSG膜を7000オングストローム堆積
させているが他にNSG,PSG及びこれらの膜を組合
わせて堆積させても良い。さらに熱処理を加え、パター
ニングを行ない、前記多結晶シリコン3上にコンタクト
孔を開口させ、スパッタリング法で金属膜を堆積させ、
パターニングにより金属配線5を形成する。本発明では
金属配線5はTi/TiNとAl−Si/TiNを組合
わせて8000オングストローム堆積させているが、他
の配線用金属、例えばAl−Cu−Ti,Al−Cu等
の材料と組合わせて形成しても良い。
【0032】次に第1層間絶縁膜6を堆積させる。本発
明ではプラズマ−CVD法でP−SiOを5000オン
グストローム堆積させているが、他にP−SiN,TE
OS系を用いた絶縁膜及びそれらを組合わせた絶縁膜を
堆積しても良い。
【0033】次に無機SOG膜7を回転塗布法で表面全
体に塗布する。ここで用いる膜はP含有SOGや有機S
OGではなく、無機SOGでなければならない。
【0034】本発明では無機SOG膜を2200オング
ストローム塗布しているが、金属配線の幅や間隔、段差
に応じ、500〜4000オングストロームの間で増減
させる事が可能である。但し、4000オングストロー
ムより厚く塗布すると、膜応力で空隙が形成されてしま
う為、4000オングストローム以下に塗布しなければ
ならない。
【0035】次に、図(b)に示すように、前記無機S
OG膜7に表面改質用UV光8を全面に照射する。この
表面改質用UV光8は波長が100〜300nmの間
で、活性酸素を生成させる条件である事が必要である。
また、この波長は、特に、172nm、又は185nm
及び254nmの波長が好ましい。
【0036】本実施例では、酸素雰囲気で185nm及
び254nmの波長を60秒照射する事でO2 及び活性
酸素原子を生成し、前記無機SOG膜7の表面を改質し
ている。この活性酸素原子は高いエネルギーを持ってい
る為、水素終端している前記無機SOG膜7の最表面の
水素基を切断出来る。この効果を利用し、表面改質を行
う事が本発明での重要な項目となる。
【0037】又、波長が172nmのUV光を照射する
と、さらに効率良く活性酸素原子を生成する事が可能と
なり、表面改質の効果は上がる。
【0038】さらに同様の表面改質方法として、前記無
機SOG膜7にO2 プラズマを照射する事で同じ表面改
質効果が得られる。本発明と同様の効果を得る為には、
1kW、60秒のO2 プラズマを照射する事により、同
じ結果が得られる。
【0039】こうして表面改質された前記無機SOG膜
7上にもう一層無機SOG膜9を回転塗布法で形成す
る。本発明ではこの無機SOG膜9の厚さを2200オ
ングストロームで形成しているが、配線間隔や、パター
ン段差の高さ、埋込み性により、500〜4000オン
グストローム以下の範囲で増減させる事が可能である。
このような本発明によれば、パターン上の前記金属配線
間の間隔が0.3〜4.0μmであれば前記層間絶縁膜
上の凹凸を著るしく緩和する事が出来、特に0.8〜
2.5μmの間隔であれば、殆ど完全に平坦化する事が
可能である。
【0040】又、コンタクト孔上の第1層間絶縁膜6の
凹部の段差は1.5μm以下であれば、空隙、凹部無く
埋込む事が出来、特に1.0μm以下では完全に平坦化
する事が可能である。これ以上の凹部内断差や前記金属
配線間隔が大きくなった場合、前記無機SOG膜7及び
9の膜厚を厚くする方向にすれば良い。
【0041】また、本発明は、2層の無機SOG膜に限
定されることはなく、上述した本発明の工程により、3
層以上の無機SOG膜を積層しても、更に大きな効果が
得られることは明らかである。
【0042】本実施例では、次に、図1(c)に示すよ
うに、400℃、30分の熱処理を行ない、その後P−
CVD法にて第2層間絶縁膜10を形成している。この
第2層間絶縁膜10はP−SiO膜を6000オングス
トローム堆積しているが、P−SiN,TEOS系の絶
縁膜でも同じ効果が得られる。
【0043】この後は図示していないが、パターニング
によるスルーホール孔の形成、第2金属配線の形成が続
き、保護膜の堆積、最終パターニング及び最終熱処理工
程を経て、半導体装置及び表示装置は完成する。
【0044】[第2の実施例]図2は本発明の別の実施
例を最も良く示すプロセスフローであり、表示装置の駆
動回路の半導体装置の概略断面図である。
【0045】同図において、1は半導体基体、2は絶縁
酸化膜、3は多結晶シリコン、4は絶縁膜、5は金属配
線、6は第1層間絶縁膜、7は無機SOG、8は表面改
質用UV光、9は無機SOG、10は第2層間絶縁膜、
11は素子分離領域、12は素子形成領域、である。
【0046】ここで図2のプロセスフローに従って説明
する。同図(a)において、1は半導体基体で、表示装
置を駆動させる回路を作り込んである。2は選択酸化法
で形成したフィールド酸化膜で、本発明では1050℃
の水蒸気酸化で8000オングストローム形成してい
る。
【0047】その上に多結晶シリコンを堆積させ、不純
物を導入し熱処理を加え、フォトリソグラフィー工程に
てパターニングを行ない、多結晶シリコン3を形成す
る。
【0048】本発明では多結晶シリコン3の膜厚は44
00オングストロームであるが、W等の金属と組合わせ
て多結晶シリコン3を形成しても良い。
【0049】次にCVD法にて絶縁膜4を形成する。本
発明ではBPSG膜を7000オングストローム堆積さ
せているが、他に、NSG,PSG,TEOS系絶縁膜
及びこれらの膜を組合わせて堆積させても良い。さらに
熱処理を加え、パターニングを行ない、前記多結晶シリ
コン3上にコンタクト孔を開口し、スパッタリング法で
金属膜を堆積させ、パターニングにより金属配線5を形
成する。本発明では金属配線5はTi/TiNとAl−
Si/TiNを組合せて8000オングストローム堆積
させているが、他の配線用金属、例えばAl−Cu−T
i,Al−Cu等の材料と組合わせて形成しても良い。
【0050】次に第1層間絶縁膜6を堆積させる。本発
明ではプラズマCVD法でP−SiOを5000オング
ストローム堆積させているが他にP−SiN,TEOS
系を用いた絶縁膜及びそれらを組合わせた絶縁膜を堆積
しても良い。
【0051】次に無機SOG膜7を回転塗布法で表面全
体に塗布する。ここで用いる膜は、P−含有SOGや有
機SOGではなく、無機SOGでなければならない。
【0052】本発明では無機SOG膜を2200オング
ストローム塗布しているが、金属配線の幅や間隔、段差
に応じ、膜厚を500〜4000オングストロームの間
で増減させる事が可能である。但し、4000オングス
トロームより厚く塗布すると膜応力で空隙が形成されて
しまう為、4000オングストローム以下に塗布しなけ
ればならない。
【0053】次に、前記無機SOG膜7に表面改質用U
V光8を全面に照射する。この表面改質用UV光8は波
長が100〜300nmの間で、活性酸素原子を生成さ
せる条件である事が必要である(同図b)。
【0054】本発明では酸素雰囲気で185nm及び2
54nmの波長を60秒照射する事でO3 及び活性酸素
原子を生成し、前記無機SOG膜7の表面を改質してい
る。この活性酸素原子は高いエネルギーを持っている
為、水素終端している前記無機SOG膜7の最表面の水
素基を切断出来る。この効果を利用し、表面改質を行な
う事が本発明での重要な項目となる。
【0055】又、波長が172nmのUV光を照射する
とさらに効率良く活性酸素子を生成する事が可能とな
り、表面改質の効果は上がる。
【0056】さらに同様の表面改質方法として、前記無
機SOG膜7にO2 プラズマを照射する事で同じ表面改
質効果が得られる。本発明と同様の効果を得る為には1
kW、60秒のO2 プラズマを照射する事により同じ結
果が得られる。
【0057】こうして表面改質された前記無機SOG膜
7上にもう一層無機SOG膜9を回転塗布法で形成す
る。本発明ではこの無機SOG膜9の厚さを2200オ
ングストロームで形成しているが、金属配線の間隔やパ
ターン段差の高さ、埋込み性により、500〜4000
オングストローム以下の範囲で増減させることが可能で
ある。
【0058】本発明によれば、パターン上の前記金属配
線の間隔が0.3〜4.0μmであれば前記層間絶縁膜
の凹凸を著るしく緩和する事が出来、特に0.8〜2.
5μmの間隔であれば殆ど完全に平坦化する事が可能で
ある。
【0059】又、コンタクト孔上の前記第1層間絶縁膜
6の凹部の段差は1.5μm以下であれば空隙、凹部無
く埋込む事が出来、特に素子分離領域11と、素子形成
領域12の段差が1.0μm以上有り、尚且つ前記凹部
内の段差が1.0μm以上有る場合でも、前記無機SO
G膜7及び9の厚さをそれぞれ2000オングストロー
ム以上で形成する事により、これらの凹部や段差を完全
に埋込み、平坦性を保つ事が出来る。
【0060】本実施例では、次に、400℃、30分の
熱処理を行ない、その後P−CVD法にて第2層間絶縁
膜10を形成している。この第2層間絶縁膜10は、P
−SiO膜を6000オングストローム堆積している
が、P−SiN膜、TEOS系の絶縁膜でも同じ効果が
得られる(同図c)。
【0061】この後は図示していないが、パターニング
によるスルーホール孔の形成、第2金属配線の形成が続
き、保護膜の堆積、最終パターニング、最終熱処理工程
を経て、半導体装置及び表示装置は完成する。
【0062】[第3の実施例]図4に、本発明の投写型
液晶表示装置光学系の構成図を示す。本図はその上面図
を表す図4(a)、正面図を表す図4(b)、側面図を
示す図4(c)から成っている。同図において、101
は投影レンズ、102はマイクロレンズ付液晶パネル、
103は偏光ビームスプリッター(PBS)、40はR
(赤色光)反射ダイクロイックミラー、41はB/G
(青色&緑色光)反射ダイクロイックミラー、42はB
(青色光)反射ダイクロイックミラー、43は全色光を
反射する高反射ミラー、50はフレネルレンズ、51は
凸レンズ、106はロッド型インテグレーター、107
は楕円リフレクター、108はメタルハライド、UHP
等のアークランプである。
【0063】図4における104はマイクロレンズ付液
晶パネルであるが、本発明による液晶素子は図18の断
面図に示される構造を有している。図18における30
8が層間絶縁膜であり、本発明における層間絶縁膜の断
面構造は図1(a)、(b)、(c)に準じている。こ
こで、同図に示す様に、本発明の層間絶縁膜の形成方法
を述べると、金属配線5を堆積させ、パターニングによ
り、金属配線5を形成する。本発明では金属配線5はT
i/TiNとAlSi/TiNを組み合せて8000Å
堆積させているが、他の配線用金属材料を組み合せて形
成しても良い。
【0064】次に第1層間絶縁膜6を堆積させる。本発
明ではP−CW)法で、P−Si0膜を5000Å堆積
させているが、他にP−SiN,TEOS系の絶縁膜及
びそれらを組み合せた絶縁膜を堆積しても良い(同図
a)。
【0065】次に無機SOG膜7を回転塗布法で表面全
体に塗布する。ここで用いる膜は、燐含有SOGや有機
SOGではなく、無機SOGでなければならない。
【0066】本発明では無機SOG膜を2200Å塗布
しているが、金属配線の幅や間隔、段差に応じ、膜厚を
500〜4000Åの間で増減させる事が可能である。
但し、4000Åより厚く塗布すると、膜応力で空隙が
形成されてしまう為、4000Å以下に塗布しなければ
ならない。
【0067】次に前記無機SOG膜7に表面改質用UV
光8を全面に照射する。この表面改質用UV光8は波長
が100〜300nmの間で、活性酸桑原子を生成させ
る条件である事が必要である(同図b)。
【0068】本発明では酸素雰囲気で185nm及び2
54nmの波長のUV光を60秒照射する事で、03
び活性酸素原子を生成し、前記無機SOG膜7の表面を
改質している。この活性酸素原子は高いエネルギーを持
っている為、水素終端している前記無機SOG膜7の最
表面の水素基を切断出来る。この効果を利用し、表面改
質を行う事が本発明の重要な項目となる。
【0069】又、波長が172nmのUV光を照射する
とさらに効率良く活性酸素原子を生成する事が可能とな
り、表面改質の効果は上がる。
【0070】さらに同様の表面改質方法として、前記無
機SOG膜7に02 プラズマを照射する事で同じ表面改
質効果が得られる。本発明と同様の効果を得る為には1
kw,60秒の02 プラズマを照射する事により同じ効
果が得られる。
【0071】こうして表面改質された前記無機SOG膜
7上にもう1層無機SOG膜9を回転塗布法にて形成す
る。本発明では無機SOG膜を2200Å塗布している
が、金属配線の幅や間隔、段差に応じ、膜厚を500〜
4000Åの間で増減させる事が可能である。
【0072】本発明によれば、パターン上の前記金属配
線の間隔が0.3〜5.0μmであれば前記層間絶縁膜
の凹凸を著しく緩和する事が出来、特に0.8〜2.5
μmの配線間隔では殆ど完全に平坦化する事が可能であ
る。
【0073】又、コンタクト孔上の前記第1層間絶縁膜
6の凹部の段差は1.5μm以下であれば、空隙、凹部
無く埋め込む事が出来、特に素子分離領域11と、素子
形成領域12の段差が1.0μm以上有り、尚且つ前記
凹部内の段差が1.0μm以上ある場合でも、前記無機
SOG膜7及び9の厚さをそれぞれ2000Å以上で形
成する事により、これらの凹部や段差を完全に埋め込
み、平坦性を保つ事が出来る。
【0074】本実施例では次に、400℃、30分の熱
処理を行い、その後P−CVD法にて第2層間絶縁膜1
0を形成している。この第2層間絶縁膜10は、P−S
iO膜を6000Å堆積しているが、P−SiN膜、T
EOS系の絶縁膜でも同じ効果が得られる(同図c)。
【0075】その後、図16に示す様に、遮光層30
7、プラズマSiN309、反射電極&画素電極312
を形成している。
【0076】ここで、R(赤色光)反射ダイクロイック
ミラー40、B/G(青色&緑色光)反射ダイクロイッ
クミラー41、B(青色光)反射ダイクロイックミラー
42はそれぞれ図5に示したような分光反射特性を有し
ている。
【0077】そしてこれらのダイクロイックミラーは高
反射ミラー43とともに図6の斜視図に示したように3
次元的に配置されており、後述するように白色照明光を
RGBに色分解するとともに液晶パネル102に対して
各原色光が3次元的に異なる方向から該液晶パネルを照
明するようにしている。
【0078】ここで、光束の進行過程に従って説明する
と、まずランプ108からの出射光束は白色光であり、
楕円リフレクター107によりその前方のインテグレー
ター106の入り口に集光され、このインテグレーター
106内を反射を繰り返しながら進行するにつれて光束
の空間的強度分布が均一化される。そしてインテグレー
ター106を出射した光束は凸レンズ51とフレネルレ
ンズ50とによりx軸方向(正面図4(b)基準)に平
行光束化され、まずB反射ダイクロイックミラー42に
至る。このB反射ダイクロイックミラー42ではB光
(青色光)のみが反射されz軸−方向つまり下側(正面
図4(b)基準)にz軸に対して所定の角度でR反射ダ
イクロイックミラー40に向かう。
【0079】一方、B光以外の色光(R/G光)はこの
B反射ダイクロイックミラー42を通過し、高反射ミラ
ー43により直角にz軸−方向(下側)に反射され、や
はりR反射ダイクロイックミラー40に向かう。ここで
B反射ダイクロイックミラー42と高反射ミラー43は
共に正面図4(a)を基にして言えば、インテグレータ
ー106からの光束(x軸−方向)をz軸−方向(下
側)に反射するように配置しており、高反射ミラー43
はy軸方向を回転軸にxy平面に対して丁度45°の傾
きとなっている。それに対してB反射ダイクロイックミ
ラー42はやはりy軸方向を回転軸にxy平面に対して
この45°よりも浅い角度に設定されている。従って、
高反射ミラー43で反射されたR/G光はz軸−方向に
直角に反射されるのに対して、B反射ダイクロイックミ
ラー42で反射されたB光はz軸に対して所定の角度
(xz面内チルト)で下方向に向かう。ここで、B光と
R/G光の液晶パネル102上の照明範囲を一致させる
ため、各色光の主光線は液晶パネル102上で交差する
ように、高反射ミラー43とB反射ダイクロイックミラ
ー42のシフト量およびチルト量が選択されている。
【0080】次に、前述のように下方向(z軸−方向)
に向かったR/G/B光はR反射ダイクロイックミラー
40とB/G反射ダイクロイックミラー41に向かう
が、これらはB反射ダイクロイックミラー42と高反射
ミラー43の下側に位置し、まず、B/G反射ダイクロ
イックミラー41はx軸を回転軸にxy面に対して45
°傾いて配置されており、R反射ダイクロイックミラー
40はやはりx軸方向を回転軸にxz平面に対してこの
45°よりも浅い角度に設定されている。従ってこれら
に入射するR/G/B光のうち、まずB/G光はR反射
ダイクロイックミラー40を通過して、B/G反射ダイ
クロイックミラー41により直角にy軸+方向に反射さ
れ、PBS103を通じて偏光化された後、xz面に水
平に配置された液晶パネル102を照明する。このうち
B光は前述したように(図4(a)、図4(b)参照)
既x軸に対して所定の角度(xz面内チルト)で進行し
ているため、B/G反射ダイクロイックミラー41によ
る反射後はy軸に対して所定の角度(xy面内チルト)
を維持し、その角度を入射角(xy面方向)として該液
晶パネル102を照明する。G光についてはB/G反射
ダイクロイックミラー41により直角に反射しy軸+方
向に進み、PBS103を通じて偏光化された後、入射
角0°つまり垂直に該液晶パネル102を照射する。ま
たR光については、前述のようにB/G反射ダイクロイ
ックミラー41の手前に配置されたR反射ダイクロイッ
クミラー40によりR反射ダイクロイックミラー40に
てy軸+方向に反射されるが、図4(c)(側面図)に
示したようにy軸に対して所定の角度(yz面内チル
ト)でy軸+方向に進み、PBS103を通じて偏光化
された後、該液晶パネル102をこのy軸に対する角度
を入射角(yz面方向)として照明する。
【0081】また、前述と同様にRGB各色光の液晶パ
ネル102上の照明範囲を一致させるため、各色光の主
光線は液晶パネル102上で交差するようにB/G反射
ダイクロイックミラー41とR反射ダイクロイックミラ
ー40のシフト量およびチルト量が選択されている。
【0082】さらに、図5に示したように、B/G反射
ダイクロイックミラー41のカット波長は570nm、
R反射ダイクロイックミラー40のカット波長は600
nmであるから、不要な橙色光はB/G反射ダイクロイ
ックミラー41を透過して捨てられる。これにより最適
な色バランスを得ることができる。
【0083】そして後述するように液晶パネル102に
て各RGB光は反射&偏光変調され、PBS103に戻
り、PBS103のPBS面103aにてx軸+方向に
反射する光束が画像光となり、投影レンズ101を通じ
て、スクリーン(不図示)に拡大投影される。
【0084】ところで、該液晶パネル102を照明する
各RGB光は入射角が異なるため、そこから反射されて
くる各RGB光もその出射角を異にしているが、投影レ
ンズ101としてはこれらを全て取り込むに十分な大き
さのレンズ径及び開口のものを用いている。ただし、投
影レンズ101に入射する光束の傾きは、各色光がマイ
クロレンズを2回通過することにより平行化され、液晶
パネル102への入射光の傾きを維持している。
【0085】本例では液晶パネル102からの光束の広
がりはこのように比較的小さくなるので、より小さな開
口数の投影レンズでもスクリーン上で十分に明るい投影
画像を得ることができ、より安価な投影レンズを用いる
ことが可能になる。
【0086】次に、ここで用いる本発明の液晶パネル1
02について説明する。図7に該液晶パネル102の拡
大断面模式図(図4のyz面に対応)を示す。図7にお
いて、21はマイクロレンズ基板、22はマイクロレン
ズ、23はシートガラス、24は透明対向電極、25は
液晶層、26は画素電極、27はアクティブマトリック
ス駆動回路部、28はシリコン半導体基板である。
【0087】マイクロレンズ22は、いわゆるイオン交
換法によりガラス基板(アルカリ系ガラス)21の表面
上に形成されており、画素電極26のピッチの倍のピッ
チで2次元的アレイ構造を成している。液晶層25は反
射型に適応したいわゆるDAP、HAN等のECBモー
ドのネマチック液晶を採用しており、不図示の配向層に
より所定の配向が維持されている。画素電極26はAl
から成り反射鏡を兼ねており、表面性を良くして反射率
を向上させるためパターニング後の最終工程でいわゆる
CMP処理を施している(詳しくは後述)。アクティブ
マトリックス駆動回路部27はいわゆるシリコン半導体
基板28上に設けられた半導体回路であり、上記画素電
極26をアクティブマトリックス駆動するものであり、
該回路マトリックスの周辺部には不図示のゲート線ドラ
イバー(垂直レジスター等)や信号線ドライバー(水平
レジスター等)が設けられている(詳しくは後述)。こ
れらの周辺ドライバーおよびアクティブマトリックス駆
動回路はRGBの各原色映像信号を所定の各RGB画素
に書き込むように構成されており、該各画素電極26は
カラーフィルターは有さないものの、前記アクティブマ
トリックス駆動回路にて書き込まれる原色映像信号によ
り各RGB画素として区別され、後述する所定のRGB
画素配列を形成している。
【0088】ここで、液晶パネル102に対して照明す
るG光について見てみると、前述したようにG光はPB
S103により偏光化されたのち該液晶パネル102に
対して垂直に入射する。この光線のうち1つのマイクロ
レンズ22aに入射する光線例を図中の矢印(in/o
ut)に示す。ここに図示されたように該G光線はマイ
クロレンズ22aにより集光されG画素電極26g上を
照明する。そしてAlより成る該画素電極26gにより
反射され、再び同じマイクロレンズ22aを通じてパネ
ル外に出射していく。このように液晶層25を往復通過
する際、該G光線(偏光)は画素電極26gに印可され
る信号電圧により対向電極24との間に形成される電界
による液晶の動作により変調を受けて該液晶パネルを出
射しPBS103に戻る。ここで、その変調度合いによ
りPBS面103aにて反射され投影レンズ101に向
かう光量が変化し、各画素のいわゆる濃淡階調表示がな
されることになる。
【0089】一方、上述したように図中断面(yz面)
内の斜め方向から入射してくるR光については、やはり
PBS103により偏光化されたのち、例えばマイクロ
レンズ22bに入射するR光線に注目すると図中の矢印
R(in)で示したように、該マイクロレンズ22bに
より集光されその真下よりも左側にシフトした位置にあ
るR画素電極26r上を照射する。そして該画素電極2
6rにより反射され、図示したように今度は隣(−z方
向)のマイクロレンズ22aを通じてパネル外に出射し
ていく(R(out))。この際、該R光線(偏光)は
やはり画素電極26rに印可される信号電圧により対向
電極24との間に形成される電界による液晶の動作によ
り変調を受けて該液晶パネルを出射しPBS103に戻
る。そしてその後のプロセスは前述のG光の場合と全く
同じように、画像光の1部として投影される。
【0090】ところで、図7の描写では画素電極26g
上と画素電極26r上の各G光とR光の色光が1部重な
り干渉しているようになっているが、これは模式的に液
晶層の厚さを拡大誇張して描いているためであり、実際
には該液晶層の厚さは〜5μmであり、シートガラス2
3の50〜100μmに比べて非常に薄く、画素サイズ
に関係なくこのような干渉は起こらない。
【0091】次に、図8に本例での色分解色合成原理説
明図を示す。ここで図8(a)は液晶パネル102の上
面模式図、図8(b)、図8(c)はそれぞれ該液晶パ
ネル上面模式図に対するA−A′(x方向)断面模式
図、B−B′(z方向)断面模式図である。このうち図
8(c)はyz断面を表す上記図7に対応するものであ
り、各マイクロレンズ22に入射するG光とR光の入出
射の様子を表している。これから判るように各G画素電
極は各マイクロレンズ中心の真下に配置され、各R画素
電極は各マイクロレンズ間境界の真下に配置されてい
る。従ってR光の入射角はそのtanθが画素ピッチ
(B&R画素)とマイクロレンズ・画素電極間距離の比
に等しくなるように設定するのが好ましい。
【0092】一方、図8(b)は該液晶パネル102の
xy断面に対応するものである。このxy断面について
はB画素電極とG画素電極とが図8(c)と同様に交互
に配置されており、やはり各G画素電極は各マイクロレ
ンズ中心の真下に配置され、各B画素電極は各マイクロ
レンズ間境界の真下に配置されている。ところで該液晶
パネルを照明するB光については、前述したようにPB
S103による偏光化後、図中断面(xy面)の斜め方
向から入射してくるため、R光の場合と全く同様に各マ
イクロレンズから入射したB光線は図示したようにB画
素電極により反射され、入射したマイクロレンズに対し
てx方向に隣り合うマイクロレンズから出射する。B画
素電極上の液晶による変調や液晶パネルからのB出射光
の投影については、前述のG光およびR光と同様であ
る。また、各B画素電極は各マイクロレンズ間境界の真
下に配置されており、B光の液晶パネルに対する入射角
についてもR光と同様にそのtanθが画素ピッチ(G
&B画素)とマイクロレンズ・画素電極間距離の比に等
しくなるように設定するのが好ましい。ところで本例液
晶パネルでは以上述べたように各RGB画素の並びがz
方向に対してはRGRGRG…x方向に対してはBGB
GBG…となっているが、図8(a)はその平面的な並
びを示している。このように各画素サイズは縦横共にマ
イクロレンズの約半分になっており、画素ピッチはxz
両方向ともにマイクロレンズのそれの半分になってい
る。また、G画素は平面的にもマイクロレンズ中心の真
下に位置し、R画素はz方向のG画素間かつマイクロレ
ンズ境界に位置し、B画素はx方向のG画素間かつマイ
クロレンズ境界に位置している。また、1つのマイクロ
レンズ単位の形状は矩形(画素の2倍サイズ)となって
いる。
【0093】図9に本液晶パネルの部分拡大上面図を示
す。ここで図中の破線格子29は1つの絵素を構成する
RGB画素のまとまりを示している。つまり、図7のア
クティブマトリックス駆動回路部27により各RGB画
素が駆動される際、破線格子29で示されるRGB画素
ユニットは同一画素位置に対応したRGB映像信号にて
駆動される。ここでR画素電極26r、G画素電極26
g、B画素電極26bから成る1つの絵素に注目してみ
ると、まずR画素電極26rは矢印r1で示されるよう
にマイクロレンズ22bから前述したように斜めに入射
するR光で照明され、そのR反射光は矢印r2で示すよ
うにマイクロレンズ22aを通じて出射する。B画素電
極26bは矢印b1で示されるようにマイクロレンズ2
2cから前述したように斜めに入射するB光で照明さ
れ、そのB反射光は矢印b2で示すようにやはりマイク
ロレンズ22aを通じて出射する。またG画素電極26
gは正面後面矢印g12で示されるように、マイクロレ
ンズ22aから前述したように垂直(紙面奥へ向かう方
向)に入射するG光で照明され、そのG反射光では同じ
マイクロレンズ22aを通じて垂直に(紙面手前に出て
くる方向)出射する。このように、本液晶パネルにおい
ては、1つの絵素を構成するRGB画素ユニットについ
て、各原色照明光の入射照明位置は異なるものの、それ
らの出射について同じマイクロレンズ(この場合は22
a)から行われる。そしてこのことはその他の全ての画
素(RGB画素ユニット)についても成り立っている。
【0094】従って、図10に示すように本液晶パネル
からの全出射光をPBS103および投影レンズ101
01を通じてスクリーン109に投写するに際して、液
晶パネル102内のマイクロレンズ位置がスクリーン1
09上に結像投影されるように光学調整すると、その投
影画像は図12に示すようなマイクロレンズの格子内に
各絵素を構成する該RGB画素ユニットからの出射光が
混色した状態つまり同画素混色した状態の絵素を構成単
位としたものとなる。そして、前述した従来例のような
いわゆるRGBモザイクが無い質感の高い良好なカラー
画像表示が可能となる。
【0095】アクティブマトリックス駆動回路部(図7
の27)は各画素電極(図7の26)の下に存在するた
め、図7の回路図上では絵素を構成する各RGB画素は
単純に横並びに描かれているが、各画素FETのドレイ
ンは図9に示したような2次元的配列の各RGB画素電
極26に接続している。
【0096】ところで、本投写型液晶表示装置の駆動回
路系についてその全体ブロック図を図11に示す。ここ
で110はパネルドライバーであり、RGB映像信号を
極性反転しかつ所定の電圧増幅をした液晶駆動信号を形
成するとともに、対向電極24駆動信号、各種タイミン
グ信号等を形成している。112はインターフェースで
あり、各種映像及び制御伝送信号を標準映像信号等にデ
コードしている。111はデコーダーであり、インター
フェース112からの標準映像信号をRGB原色映像信
号及び同期信号にデコードしている。114はバラスト
であり、アークランプ108を駆動点灯する。115は
電源回路であり、各回路ブロックに対して電源を供給し
ている。113は不図示の操作部を内在したコントロー
ラーであり、上記各回路ブロックを総合的にコントロー
ルするものである。このように本投写型液晶表示装置
は、その駆動回路系は単板式プロジェクターとしては極
一般的なものであり、特に駆動回路系に負担を掛けるこ
となく、前述したようなRGBモザイクの無い良好な質
感のカラー画像を表示することができるものである。
【0097】ところで図13に本発明における液晶パネ
ルの別形態の部分拡大上面図を示す。ここではマイクロ
レンズ22の中心真下位置にB画素を配列し、それに対
し左右方向にG画素が交互に並ぶように、上下方向にR
画像が交互に並ぶように配列している。このように配列
しても、絵素を構成するRGB画素ユニットからの反射
光が1つの共通マイクロレンズから出射するように、B
光を垂直入射、R/G光を斜め入射(同角度異方向)と
することにより、前例と全く同様な効果を得ることがで
きる。また、さらにマイクロレンズ22の中心真下位置
にR画素を配列しその他の色画素を左右または上下方向
にR画素に対して交互に並ぶようにしても良い。
【0098】[第4の実施例]図14に本発明に係わる
液晶パネルの第4の実施例を示す。
【0099】図14において、27はアクティブマトリ
ックス駆動回路であるが、本発明を用いた場合の前記ア
クティブマトリックス駆動回路27に形成される層間絶
縁膜の断面構造を図1(a)、(b)、(c)に示す。
【0100】ここで、同図に示す様に、本発明の層間絶
縁膜の形成方法を述べると、金属配線5を堆積させ、パ
ターニングにより、金属配線5を形成する。本発明では
金属配線5はTi/TiNとAlSi/TiNを組み合
せて8000Å堆積させているが、他の配線用金属材料
を組み合せて形成しても良い。
【0101】次に第1層間絶縁膜6を堆積させる。本発
明ではP−CW)法で、P−Si0膜を5000Å堆積
させているが、他にP−SiN,TEOS系の絶縁膜及
びそれらを組み合せた絶縁膜を堆積しても良い(同図
a)。
【0102】次に無機SOG膜7を回転塗布法で表面全
体に塗布する。ここで用いる膜は、燐含有SOGや有機
SOGではなく、無機SOGでなければならない。
【0103】本発明では無機SOG膜を2200Å塗布
しているが、金属配線の幅や間隔、段差に応じ、膜厚を
500〜4000Åの間で増減させる事が可能である。
但し、4000Åより厚く塗布すると、膜応力で空隙が
形成されてしまう為、4000Å以下に塗布しなければ
ならない。
【0104】次に前記無機SOG膜7に表面改質用UV
光8を全面に照射する。この表面改質用UV光8は波長
が100〜300nmの間で、活性酸桑原子を生成させ
る条件である事が必要である(同図b)。
【0105】本発明では酸素雰囲気で185nm及び2
54nmの波長のUV光を60秒照射する事で、03
び活性酸素原子を生成し、前記無機SOG膜7の表面を
改質している。この活性酸素原子は高いエネルギーを持
っている為、水素終端している前記無機SOG膜7の最
表面の水素基を切断出来る。この効果を利用し、表面改
質を行う事が本発明の重要な項目となる。
【0106】又、波長が172nmのUV光を照射する
とさらに効率良く活性酸素原子を生成する事が可能とな
り、表面改質の効果は上がる。
【0107】さらに同様の表面改質方法として、前記無
機SOG膜7に02 プラズマを照射する事で同じ表面改
質効果が得られる。本発明と同様の効果を得る為には1
kw,60秒の02 プラズマを照射する事により同じ効
果が得られる。
【0108】こうして表面改質された前記無機SOG膜
7上にもう1層無機SOG膜9を回転塗布法にて形成す
る。本発明では無機SOG膜を2200Å塗布している
が、金属配線の幅や間隔、段差に応じ、膜厚を500〜
4000Åの間で増減させる事が可能である。
【0109】本発明によれば、パターン上の前記金属配
線の間隔が0.3〜5.0μmであれば前記層間絶縁膜
の凹凸を著しく緩和する事が出来、特に0.8〜2.5
μmの配線間隔では殆ど完全に平坦化する事が可能であ
る。
【0110】又、コンタクト孔上の前記第1層間絶縁膜
6の凹部の段差は1.5μm以下であれば、空隙、凹部
無く埋め込む事が出来、特に素子分離領域11と、素子
形成領域12の段差が1.0μm以上有り、尚且つ前記
凹部内の段差が1.0μm以上ある場合でも、前記無機
SOG膜7及び9の厚さをそれぞれ2000Å以上で形
成する事により、これらの凹部や段差を完全に埋め込
み、平坦性を保つ事が出来る。
【0111】本実施例では次に、400℃、30分の熱
処理を行い、その後P−CVD法にて第2層間絶縁膜1
0を形成している。この第2層間絶縁膜10は、P−S
iO膜を6000Å堆積しているが、P−SiN膜、T
EOS系の絶縁膜でも同じ効果が得られる(同図c)。
【0112】その後、図16に示す様に、遮光層30
7、プラズマSiN309、反射電極&画素電極312
を形成している。
【0113】同図は本液晶パネル102の部分拡大断面
図である。前例との相違点を述べると、まず対向ガラス
基板としてシートガラス23を用いており、マイクロレ
ンズ120についてはシートガラス23上に熱可塑性樹
脂を用いたいわゆるリフロー法により形成している。さ
らに、非画素部にスペーサー柱151を感光性樹脂のフ
ォトリソグラフィーにて形成している。
【0114】該液晶パネル102の部分上面図を図15
(a)に示す。この図から判るようにスペーサー柱15
1は所定の画素のピッチでマイクロレンズ120の角隅
部の非画素領域に形成されている。このスペーサー柱1
51を通るA−A′断面図を図15(b)に示す。この
スペーサー柱151の形成密度については10〜100
画素ピッチでマトリックス状に設けるのが好ましく、シ
ートガラス23の平面性と液晶の注入性というスペーサ
ー柱数に対して相反するパラメーターを共に満足するよ
うに設定する必要がある。また本例では金属膜パターン
による遮光層121を設けており、各マイクロレンズ境
界部分からの漏れ光の進入を防止している。これによ
り、このような漏れ光による投影画像の彩度低下(各原
色画像光の混色による)やコントラスト低下が防止され
る。従って本液晶パネル102を用いて前例の如く投写
型表示装置を構成することにより、さらにメリハリのあ
る良好な画質が得られるようになる。
【0115】また、本発明が係わる投射型液晶表示装置
においては、マイクロレンズ付反射型液晶パネルとそれ
ぞれ異なる方向から各原色光を照射する光学系等を用い
て、1つの絵素を構成する1組のRGB画素からの液晶
による変調後の反射光が同一のマイクロレンズを通じて
出射するようにしたことにより、RGBモザイクの無い
質感の高い良好なカラー画像投写表示が可能となる。
【0116】また、各画素からの光束はマイクロレンズ
を2回通過してほぼ並行化されるので、開口数の小さい
安価な投影レンズを用いてもスクリーン上で明るい投影
画像を得ることが可能になる。
【0117】[第5の実施例]次に、PDLC型の液晶
表示装置について、以下に説明する。本発明の実施の形
態を複数の液晶パネルを挙げて記述するが、それぞれの
形態に限定されるものではない。相互の形態の技術を組
み合わせることによって効果が増大することはいうまで
もない。また、液晶パネルの構造は、半導体基板を用い
たもので記述しているが、必ずしも半導体基板に限定さ
れるものではなく、通常の透明基板上に以下に記述する
構造体を形成してもいい。また、以下に記述する液晶パ
ネルは、すべてMOSFETやTFT型であるが、ダイ
オード型などの2端子型であってもいい。さらに、以下
に記述する液晶パネルは、家庭用テレビはもちろん、プ
ロジェクタ、ヘッドマウントディスプレイ、3次元映像
ゲーム機器、ラップトップコンピュータ、電子手帳、テ
レビ会議システム、カーナビゲーション、飛行機のパネ
ルなどの表示装置として有効である。
【0118】本発明の液晶パネル部の断面を図16に示
す。図において、301は半導体基板、302,30
2′はそれぞれp型及びn型ウェル、303,30
3′,303″はトランジスタのソース領域、304は
ゲート領域、305,305′,305″はドレイン領
域である。
【0119】図16に示すように、表示領域のトランジ
スタは、20〜35Vという高電圧が印加されるため、
ゲート304に対して、自己整合的にソース、ドレイン
層が形成されず、オフセットをもたせ、その間にソース
領域303′,ドレイン領域305′に示す如く、pウ
ェル中の低濃度のn- 層,nウェル中の低濃度のp-層
が設けられる。ちなみにオフセット量は0.5〜2.0
μmが好適である。一方、周辺回路の一部の回路部が図
16の左側に示されているが、周辺部の一部の回路は、
ゲートに自己整合的にソース、ドレイン層が形成されて
いる。
【0120】ここでは、ソース、ドレインのオフセット
について述べたが、それらの有無だけでなく、オフセッ
ト量をそれぞれの耐圧に応じて変化させたり、ゲート長
の最適化が有効である。これは、周辺回路の一部は、ロ
ジック系回路であり、この部分は、一般に1.5〜5V
系駆動でよいため、トランジスタサイズの縮小及び、ト
ランジスタの駆動力向上のため、上記自己整合構造が設
けられている。本基板301は、p型半導体からなり、
基板は、最低電位(通常は、接地電位)であり、n型ウ
ェルは、表示領域の場合、画素に印加する電圧すなわち
20〜35Vがかかり、一方、周辺回路のロジック部
は、ロジック駆動電圧1.5〜5Vが印加される。この
構造により、それぞれ電圧に応じた最適なデバイスを構
成でき、チップサイズの縮小のみならず、駆動スピード
の向上による高画素表示が実現可能になる。
【0121】また、図16において、306はフィール
ド酸化膜、310はデータ配線につながるソース電極、
311は画素電極につながるドレイン電極、312は反
射鏡を兼ねる画素電極、307は表示領域、周辺領域を
覆う遮光荘で、Ti,TiN,W,Mo等が適してい
る。図16に示すように、上記遮光層307は、表示領
域では、画素電極312とドレイン電極311との接続
部を除いて覆われているが、周辺画素領域では、一部ビ
デオ線、クロック線等、配線容量が重くなる領域は、上
記遮光層307をのぞき、高速信号が上記遮光層307
がのぞかれた部分は照明光の光が混入し、回路の誤動作
を起こす場合は画素電極312の層をおおう設計になっ
ている転送可能な工夫がなされている。308は遮光層
307の下部の絶縁層で、P−SiO層318上にSO
Gにより平坦化処理を施し、そのP−SiO層318を
さらに、P−SiO層308でカバーし、絶縁層308
の安定性を確保した。
【0122】ここで、本発明による層間絶縁膜の形成方
法を図1の断面構造に基づいて説明する。図16のP−
SiO層318は、本発明ではP−CVD法で、P−S
iO膜を5000Å堆積させているが、他にP−Si
N、TEOS系の絶縁膜及びそれらを組み合わせた絶縁
膜を堆積しても良い。
【0123】次に無機SOG膜7を回転塗布法で表面全
体に塗布する。ここで用いる膜は、燐含有SOGや有機
SOGではなく、無機SOGでなければならない。
【0124】本発明では無機SOG膜を2200Å塗布
しているが、金属配線の幅や間隔、段差に応じ、膜厚を
500〜4000Åの間で増減させる事が可能である。
但し、4000Åより厚く塗布すると、膜応力で空隙が
形成されてしまう為、4000Å以下に塗布しなければ
ならない。
【0125】次に前記無機SOG膜7に表面改質用UV
光8を全面に照射する。この表面改質用UV光8は波長
が100〜300nmの間で、活性酸桑原子を生成させ
る条件である事が必要である(同図b)。
【0126】本発明では酸素雰囲気で185nm及び2
54nmの波長のUV光を60秒照射する事で、03
び活性酸素原子を生成し、前記無機SOG膜7の表面を
改質している。この活性酸素原子は高いエネルギーを持
っている為、水素終端している前記無機SOG膜7の最
表面の水素基を切断出来る。この効果を利用し、表面改
質を行う事が本発明の重要な項目となる。
【0127】又、波長が172nmのUV光を照射する
とさらに効率良く活性酸素原子を生成する事が可能とな
り、表面改質の効果は上がる。
【0128】さらに同様の表面改質方法として、前記無
機SOG膜7に02 プラズマを照射する事で同じ表面改
質効果が得られる。本発明と同様の効果を得る為には1
kw,60秒の02 プラズマを照射する事により同じ効
果が得られる。
【0129】こうして表面改質された前記無機SOG膜
7上にもう1層無機SOG膜9を回転塗布法にて形成す
る。本発明では無機SOG膜を2200Å塗布している
が、金属配線の幅や間隔、段差に応じ、膜厚を500〜
4000Åの間で増減させる事が可能である。
【0130】本発明によれば、パターン上の前記金属配
線の間隔が0.3〜5.0μmであれば前記層間絶縁膜
の凹凸を著しく緩和する事が出来、特に0.8〜2.5
μmの配線間隔では殆ど完全に平坦化する事が可能であ
る。
【0131】又、コンタクト孔上の前記第1層間絶縁膜
6の凹部の段差は1.5μm以下であれば、空隙、凹部
無く埋め込む事が出来、特に素子分離領域11と、素子
形成領域12の段差が1.0μm以上有り、尚且つ前記
凹部内の段差が1.0μm以上ある場合でも、前記無機
SOG膜7及び9の厚さをそれぞれ2000Å以上で形
成する事により、これらの凹部や段差を完全に埋め込
み、平坦性を保つ事が出来る。
【0132】本実施例では次に、400℃、30分の熱
処理を行い、その後P−CVD法にて第2層間絶縁膜1
0を形成している。この第2層間絶縁膜10は、P−S
iO膜を6000Å堆積しているが、P−SiN膜、T
EOS系の絶縁膜でも同じ効果が得られる(同図c)。
【0133】また、309は反射電極312と遮光層3
07との間に設けられた絶縁層で、この絶縁層309を
介して反射電極312の電荷保持容量となっている。大
容量形成のために、SiO2 以外に、高誘電率のP−S
iN,Ta25 やSiO2との積層膜等が有効であ
る。遮光層307にTi,TiN,Mo,W等の平坦な
メタル上に設ける事により、500〜5000オングス
トローム程度の膜厚が好適である。
【0134】さらに、314は液晶材料、315は共通
透明電極、316は対向基板、317,317′は高濃
度不純物領域、319は表示領域、320は反射防止膜
である。
【0135】図16に示すように、トランジスタ下部に
形成されたウェル302,302′と同一極性の高濃度
不純物層317,317′は、ウェル302,302′
の周辺部及び内容に形成されており、高振幅な信号がソ
ースに印加されても、ウェル電位は、低抵抗層で所望の
電位に固定されているため、安定しており、高品質な画
像表示が実現できた。さらにn型ウェル302′とp型
ウェル302との間には、フィールド酸化膜を介して上
記高濃度不純物層317,317′が設けられており、
通常MOSトランジスタの時に使用されるフィールド酸
化膜直下のチャネルストップを不要にしている。
【0136】これらの高濃度不純物層317,317′
は、ソース、ドレイン層形成プロセスで同時にできるの
で作製プロセスにおけるマスク枚数、工数が削減され、
低コスト化が図れた。
【0137】次に、313は共通透明電極315と対向
基板316との間に設けられた反射防止用膜で、界面の
液晶の屈折率を考慮して、界面反射率が軽減されるよう
に構成される。その場合、対向基板316と、透明電極
315の屈折率よりも小さい絶縁膜が好適である。
【0138】次に、本発明の平面図を図17に示す。図
において、321は水平シフトレジスタ、322は垂直
シフトレジスタ、323はnチャンネルMOSFET、
324はpチャンネルMOSFET、325は保持容
量、326は液晶層、327は信号転送スイッチ、32
8はリセットスイッチ、329はリセットパルス入力端
子、330はリセット電源端子、331は映像信号の入
力端子である。半導体基板301は図16ではp型にな
っているが、n型でもよい。
【0139】ウェル領域302′は、半導体基板301
と反対の導電型にする。このため、図16では、ウェル
領域302はp型になっている。p型ウェル領域302
及びn型ウェル領域302′は、半導体基板301より
も高濃度に不純物が注入されていることが望ましく、半
導体基板301の不純物濃度が1014〜1015(c
-3)のとき、ウェル領域302の不純物濃度は1015
〜1017(cm-3)が望ましい。
【0140】ソース電極310は、表示用信号が送られ
てくるデータ配線に、ドレイン電極311は画素電極3
12に接続する。これらの電極310,311には、通
常Al,AlSi,AlSiCu,AlGeCu,Al
Cu配線を用いる。これらの電極310,311の下部
と半導体との接触面に、TiとTiNからなるバイアメ
タル層を用いると、コンタクトが安定に実現できる。ま
たコンタクト抵抗も低減できる。画素電極312は、表
面が平坦で、高反射材が望ましく、通常の配線用金属で
あるAl,AlSi,AlSiCu,AlGeCu,A
lC以外にCr,Au,Agなどの材料を使用すること
が可能である。また、平坦性の向上のため、下地絶縁層
309や画素電極312の表面をケミカルメカニカルポ
リッシング(CMP)法によって処理している。
【0141】保持容量325は、画素電極312と共通
透明電極315の間の信号を保持するための容量であ
る。ウェル領域302には、基板電位を印加する。本実
施形態では、各行のトランスミッションゲート構成を、
上から1行目は上がnチャンネルMOSFET323
で、下がpチャンネルMOSFET324、2行目は上
がpチャンネルMOSFET324で、下がnチャンネ
ルMOSFET323とするように、隣り合う行で順序
を入れ換える構成にしている。以上のように、ストライ
プ型ウェルで表示領域の周辺で電源線とコンタクトして
いるだけでなく、表示領域にも、細い電源ラインを設け
コンタクトをとっている。
【0142】この時、ウェルの抵抗の安定化がカギにな
る。したがって、p型基板であれば、nウェルの表示領
域内部でのコンタクト面積又はコンタクト数をpウェル
のコンタクトより増強する構成を採用した。pウェル
は、p型基板で一定電位がとられているため、基板が低
抵抗体としての役割を演ずる。したがって、島状になる
nウェルのソース、ドレインへの信号の入出力による振
られの影響が大きくなりやすいが、それを上部の配線層
からのコンタクトを増強することで防止できた。これに
より、安定した高品位な表示が実現できた。
【0143】映像信号(ビデオ信号、パルス変調された
デジタル信号など)は、映像信号入力端子331から入
力され、水平シフトレジスタ321からのパルスに応じ
て信号転送スイッチ327を開閉し、各データ配線に出
力する。垂直シフトレジスタ322からは、選択した行
のnチャンネルMOSFET323のゲートへはハイパ
ルス、pチャンネルMOSFETのゲートへはローパル
スを印加する。
【0144】以上のように、画素部のスイッチは、単結
晶のCMOSトランスミッションゲートで構成されてお
り、画素電極へ書き込む信号が、MOSFETのしきい
値に依存せず、ソースの信号をフル書き込める利点を有
する。
【0145】又、スイッチが、単結晶トランジスタから
成り立っており、polysi−TFTの結晶粒界での
不安定な振まい等がなく、バラツキのない高信頼性な高
速駆動が実現できる。
【0146】次にパネル周辺回路の構成について、図1
8を用いて説明する。図18において、337は液晶素
子の表示領域、332はレベルシフター回路、333は
ビデオ信号サンプリングスイッチ、334は水平シフト
レジスタ、335はビデオ信号入力端子、336は垂直
シフトレジスタである。
【0147】以上に示す構成により、H,Vともにシフ
トレジスタ等のロジック回路は、ビデオ信号入力端子3
35から25V,30V程度の振幅が供給されるので、
1.5〜5V程度と極めて低い値で駆動でき、高速、低
消費電圧化が達成できた。ここでの水平、垂直SRは、
走査方向は選択スイッチにより双方向可能なものとなっ
ており、光学系の配置等の変更に対して、パネルの変更
なしに対応でき、製品の異なるシリーズにも同一パネル
が使用でき低コスト化が図れるメリットがある。
【0148】又、図18においては、ビデオ信号サンプ
リングスイッチは、片側極性の1トランジスタ構成のも
のを記述したが、これに限らず、CMOSトランスミッ
ションゲート構成にすることにより入力ビデオ線をすべ
てを信号線に書き込むことができることは、言うまでも
ない。
【0149】又CMOSトランスミッションゲート構成
にした時、NMOSゲートとPMOSゲート面積や、ゲ
ートとソースドレインとの重なり容量の違いにより、ビ
デオ信号に振られが生じる課題がある。これにはそれぞ
れの極性のサンプリングスイッチのMOSFETのゲー
ト量の約1/2のゲート量のMOSFETのソースとド
レインとを信号線にそれぞれ接続し、逆相パルスで印加
することにより振られが防止でき、きわめて良好なビデ
オ信号が信号線に書き込まれた。これにより、さらに高
品位の表示が可能になった。
【0150】次に、ビデオ信号と、サンプリングパルス
の同期を正確にとる方向について図19を用いて説明す
る。このためには、サンプリングパルスのdelay量
を変化させる必要がある。342はパルスdelay用
インバータ、343はどのdelay用インバータを選
択するかを決めるスイッチ、344はdelay量が制
御された出力、345は容量(outBは逆相出力、o
utは同相出力)である。346は保護回路であるSE
L1(SEL1B)からSEL3(SEL3B)の組み
合わせにより、delay用インバータ342を何コ通
過するかが選択できる。
【0151】この同期回路がパネルに内蔵していること
により、パネル外部からのパルスのdelay量が、
R.G.B3板パネルのとき、治具等の関係で対称性が
くずれても、上記選択スイッチで調整でき、R.G.B
のパルス位相高域による位置ずれがない良好な表示画像
が得られた。又、パネル内部に温度測定ダイオードを内
蔵させ、その出力によりdelay量をテーブルから参
照し温度補正することも有効である事は言うまでもな
い。
【0152】次に、液晶材との関係について説明する。
図16では、平坦な対向基板構造のものを示したが、共
通電極基板316は、共通透明電極315の界面反射を
防ぐため、凹凸を形成し、その表面に共通透明電極31
5を設けている。また、共通電極基板316の反対側に
は、反射防止膜320を設けている。これらの凹凸形状
の形成のために、微少な粒径の砥粒により板ずり研磨を
おこなう方式も高コントラスト化に有効である。
【0153】液晶材料としては、ポリマー・ネットワー
ク液晶PNLCを用いた。ただし、ポリマー・ネットワ
ーク液晶として、PDLCなどを用いてもいい。ポリマ
ー・ネットワーク液晶PNLCは、重合相分離法によっ
て作製される。液晶と重合性モノマーやオリゴマーで溶
液をつくり、通常の方法でセル中に注入した後、UV重
合によって液晶と高分子を相分離させ、液晶中に網目状
に高分子を形成する。PNLCは多くの液晶(70〜9
0wt%)を含有している。
【0154】PNLCにおいては、屈折率の異方性(Δ
n)の高いネマチック液晶を用いると光散乱が強くな
い、誘電異方性(Δε)の大きいネマチック液晶を用い
ると低電圧で駆動が可能となる。ポリマー・ネットワー
クの大きさ、すなわち網目の中心間距離が1〜1.5
(μm)の場合、光散乱は高コントラストを得るのに十
分強くなる。
【0155】次に、シール構造と、パネル構造との関係
について、図20を用いて説明する。図20において、
351はシール部、352は電極パッド、353はクロ
ックバッファー回路である。不図示のアンプ部は、パネ
ル電気検査時の出力アンプとして使用するものである。
また、対向基板の電位をとる不図示のAgペースト部が
あり、また356は液晶素子による表示部、357は水
平・垂直シフトレジスタ(SR)等の周辺回路部であ
る。シール部351は表示部356の四方周辺に半導体
基板301上に画素電極312を設けたものと共通電極
315を備えたガラス基板との張り合わせのための圧着
材や接着剤の接触領域を示し、シール部351で張り合
わせた後に、表示部356とシフトレジスタ部357に
液晶を封入する。
【0156】図20に示すように、本実施形態では、シ
ールの内部にも、外部にも、total chip s
izeが小さくなるように、回路が設けられている。本
実施形態では、パッドの引き出しをパネルの片辺側の1
つに集中させているが、長辺側の両辺でも又、一辺でな
く多辺からのとり出しも可能で、高速クロックをとり扱
うときに有効である。
【0157】さらに、本発明のパネルは、Si基板等の
半導体基板を用いているため、プロジェクタのように強
力な光が照射され、基板の側壁にも光があたると、基板
電位が変動し、パネルの誤動作を引き起こす可能性があ
る。したがって、パネルの側壁及び、パネル上面の表示
領域の周辺回路部は、遮光できる基板ホルダーとなって
おり、又、Si基板の裏面は、熱伝導率の高い接着剤を
介して熱伝導率の高いCu等のメタルが接続されたホル
ダー構造となっている。
【0158】次に、本発明の反射電極構造及びその作製
方法について述べる。本発明の完全平坦化反射電極構造
は、メタルをパターニングしてから、研磨する通常の方
法とは異なり、電極パターンのところにあらかじめ、溝
のエッチングをしておき、そこにメタルを成膜し、電極
パターンが成形されない領域上のメタルを研磨でとり除
くとともに、電極パターン上のメタルも平坦化する新規
な方法である。しかも、配線の幅が配線以外の領域より
も極めて広く、従来のエッチング装置の常識では、下記
問題が発生し、本発明の構造体は作製できない。
【0159】エッチングすると、エッチング中にポリマ
ーが堆積し、パターニングができなくなる。そこで、酸
化膜系エッチング(CF4 /CHF3 系)において、条
件を変えてみた。これについて、図21に、total
圧力(従来)1.7torr時(a)、(今回)1.0
torr時(b)を示す。
【0160】図21(a)の条件で、デポジション性の
ガスCHF3 を減らすと、たしかにポリマーの堆積は、
減少するが、レジストに近いパターンと遠いパターンで
の寸法の違い(ローディング効果)がきわめて大きくな
り、使用できない事がわかる。
【0161】図21(b)では、ローディング効果をお
さえるため、徐々に圧力を下げていき、1torr以下
になるとローディング効果がかなり抑制され、かつCH
3をゼロにし、CF4 のみによるエッチングが有効で
あることを見出した。
【0162】さらに、画素電極領域は、ほとんどレジス
トが存在せず、周辺部はレジストで占められている。構
造体を形成するのは難しく、構造として、画素電極と同
等の空き電極とその形状を表示領域の周辺部まで設ける
事が有効であることがわかった。
【0163】本構造にすることにより、従来あった表示
部と周辺部もしくはシール部との段差もなくなり、ギャ
ップ精度が高くなり、面内均一圧が高くなるだけでな
く、注入時のムラもへり、高品位の画質が歩留りよくで
きる効果を得られた。
【0164】次に本発明の反射型液晶パネルを組み込む
光学システムについて図22を用いて説明する。図22
において、371はハロゲンランプ等の光源、372は
光源像をしぼり込む集光レンズ、373,375は平面
状の凸型フレネルレンズ、374はR,G,Bに分解す
る色分解光学素子で、ダイクロイックミラー、回折格子
等が有効である。
【0165】また、376はR,G,B光に分解された
それぞれの光をR,G,B3パネルに導くそれぞれのミ
ラー、377は集光ビームを反射型液晶パネルに平行光
で照明するための視野レンズ、378は上述の反射型液
晶素子、379の位置にしぼりがある。また、380は
複数のレンズを組み合わせて拡大する投射レンズ、38
1はスクリーンで、通常、投射光を平行光へ変換するフ
レネルレンズと上下、左右に広視野角として表示するレ
ンチキュラレンズの2板より構成されると明瞭な高コン
トラストで明るい画像を得ることができる。
【0166】図22の構成では、1色のパネルのみ記載
されているが、色分解光学素子374からしぼり部37
9の間は3色それぞれに分離されており、3板パネルが
配置されている。又、反射型液晶装置パネル表面にマイ
クロレンズアレーを設け、異なる入射光を異なる画素領
域に照射させる配置をとることにより、3板のみなら
ず、単板構成でも可能であることは言うまでもない。液
晶素子の液晶層に電圧が印加され、各画素で正反射した
光は、379に示すしぼり部を透過しスクリーン上に投
射される。
【0167】一方、電圧が印加されずに、液晶層が散乱
体となっている時、反射型液晶素子へ入射した光は、等
方的に散乱し、379に示す絞り部の開口を見込む角度
の中の散乱光以外は、投射レンズに入らない。これによ
り黒を表示する。以上の光学系からわかるように、偏光
板が不要で、しかも画素電極の全面が信号光が高反射率
で投射レンズに入るため、従来よりも2−3倍明るい表
示が実現できた。上述の実施形態でも述べたように、対
向基板表面、界面には、反射防止対策が施されており、
ノイズ光成分も極めて少なく、高コントラスト表示が実
現できた。又、パネルサイズが小さくできるため、すべ
ての光学素子(レンズ、ミラーetc.)が小型化さ
れ、低コスト、軽量化が達成された。
【0168】又、光源の色ムラ、輝度ムラ、変動は、光
源と光学系との間にインテグレタ(はえの目レンズ型ロ
ッド型)を挿入することにより、スクリーン上での色ム
ラ、輝度ムラは、解決できた。
【0169】上記液晶パネル以外の周辺電気回路につい
て、図23を用いて説明する。図において、385は電
源で、主にランプ用電源とパネルや信号処理回路駆動用
システム電源に分離される。386はプラグ、387は
ランプ温度検出器で、ランプの温度の異常があれば、制
御ボード388によりランプを停止させる等の制御を行
う。これは、ランプに限らず、389のフィルタ安全ス
イッチでも同様に制御される。たとえば、高温ランプハ
ウスボックスを開けようとした場合、ボックスがあかな
くなるような安全上の対策が施されている。390はス
ピーカー、391は音声ボードで、要求に応じて3Dサ
ウンド、サラウンドサウンド等のプロセッサも内蔵でき
る。392は拡張ボード1で、ビデオ信号用S端子、ビ
デオ信号用コンポジット映像、音声等の外部装置396
からの入力端子及びどの信号を選択するかの選択スイッ
チ395、チューナ394からなり、デコーダ393を
介して拡張ボード2へ信号が送られる。一方、拡張ボー
ド2は、おもに、別系列からのビデオやコンピュータの
Dsub15ピン端子を有し、デコーダ393からのビ
デオ信号と切り換えるスイッチ450を介して、A/D
コンバータ451でディジタル信号に変換される。
【0170】また、453は主にビデオRAM等のメモ
リとCPUとからなるメインボードである。A/Dコン
バータ451でA/D変換したNTSC信号は、一端メ
モリに蓄積され、高画素数へうまく割り当てるために、
液晶素子数にマッチしていない空き素子の不足の信号を
補間して作成したり、液晶表示素子に適したγ変換エッ
ジ階調、ブライト調整バイアス調整等の信号処理を行
う。NTSC信号でなく、コンピュータ信号も、たとえ
ばVGAの信号がくれば、高解像度のXGAパネルの場
合、その解像度変換処理も行う。一画像データだけでな
く、複数の画像データのNTSC信号にコンピュータ信
号を合成させる等の処理もこのメインボード453で行
う。メインボード453の出力はシリアル・パラレル変
換され、ノイズの影響を受けにくい形態でヘッドボード
454に入力される。このヘッドボード454で、再度
パラレル/シリアル変換後、D/A変換し、パネルのビ
デオ線数に応じて分割され、ドライブアンプを介して、
B,G,R色の液晶パネル455,456,457へ信
号を書き込む。452はリモコン操作パネルで、コンピ
ュータ画面も、TVと同様の感覚で、簡単操作可能とな
っている。また、液晶パネル455,456,457の
夫々は、各色の色フィルタを備えた同一の液晶装置構成
であり、その水平・垂直走査回路は、前述の実施例で説
明したものを適用する。各液晶装置は以上の説明のよう
に、必ずしも高解像度がない画像も処理により高品位画
像化するため、本発明の表示結果は、きわめてきれいな
画像表示が可能である。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成方法において、絶縁
膜上に無機SOG膜を塗布し、O2 雰囲気での特定波長
(172nm,185nm、254nm)のUV光、又
はO2 プラズマを照射する事で前記無機SOG膜を表面
改質させ、さらにもう一層無機SOG膜を形成する事で
絶縁膜上の段差や金属配線間の段差を著しく緩和し、層
間絶縁膜表面の平坦性を飛躍的に向上させる事が出来、
多層金属配線の形成を容易にするとともに前記多層金属
配線の信頼性も向上する為、高い歩留りを達成する事が
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の層間絶縁膜の形成プロ
セスを示す工程断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の層間絶縁膜の形成プロ
セスを示す工程断面図である。
【図3】従来手法で形成された層間絶縁膜の形成を示す
工程断面図である。
【図4】本発明の投写型表示装置の一例を示す模式図で
ある。
【図5】本発明の投写型表示装置に用いたダイクロイッ
クミラーの分光反射特性図である。
【図6】本発明の投写型表示装置の色分解照明部の斜視
図である。
【図7】本発明の液晶パネルの一例を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の液晶パネルでの色分解色合成の原理説
明図である。
【図9】本発明の液晶パネルの一例についての部分拡大
上面図である。
【図10】本発明の投写型表示装置の投影光学系を示す
模式図である。
【図11】本発明の投写型表示装置の駆動回路系を示す
ブロック図である。
【図12】本発明の投写型表示装置の一例についてのス
クリーン上の投影像の部分拡大図である。
【図13】本発明の液晶パネルの一例についての部分拡
大上面図である。
【図14】本発明の液晶パネルの一例を示す模式図であ
る。
【図15】本発明の液晶パネルの一例についての部分拡
大上面図と部分拡大断面図である。
【図16】本発明によるCMPにより製造される液晶素
子の断面図である。
【図17】本発明による液晶装置の概略的回路図であ
る。
【図18】本発明による液晶装置のブロック図である。
【図19】本発明による液晶装置の入力部のディレイ回
路を含む回路図である。
【図20】本発明による液晶装置の液晶パネルの概念図
である。
【図21】本発明による液晶装置の製造上のエッチング
処理の良否を判断するグラフである。
【図22】本発明による液晶装置を用いた液晶プロジェ
クターの概念図である。
【図23】本発明による液晶プロジェクターの内部を示
す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 半導体基体 2 絶縁酸化膜 3 多結晶シリコン 4 絶縁膜 5 金属配線 6 第1層間絶縁膜 7 (第1の)無機SOG 8 表面改質用UV光 9 (第2の)無機SOG 10 第2層間絶縁膜 11 素子分離領域 12 素子形成領域 13 コンタクト孔内段差 20 マイクロレンズ付液晶パネル 21 マイクロレンズガラス基板 22 マイクロレンズ(インデックス分布式) 23 シートガラス 24 対向透明電極 25 液晶層 26 画素電極 27 アクチブマトリックス駆動回路部 28 シリコン半導体基板 29 基本絵素単位 40 R反射ダイクロイックミラー 41 B/G反射ダイクロイックミラー 42 B反射ダイクロイックミラー 43 高反射ミラー 50 フレネルレンズ(第2コンデンサーレンズ) 51 第1コンデンサーレンズ 101 投影レンズ 102 マイクロレンズ付液晶パネル 103 偏光ビームスプリッター(PBS) 120 マイクロレンズ(リフロー熱ダレ式) 121 遮光マスク 151 スペーサー柱 152 周辺シール部 106 ロッド型インテグレータ 107 楕円リフレクター 108 アークランプ 109 スクリーン 110 パネルドライバー 111 デコーダー 112 インターフェース回路 113 コントローラー 114 バラスト(アークランプ点灯回路) 115 電源回路 116 マイクロレンズ 118 透過型液晶画素 301 半導体基板 302,302′ p型及びn型ウェル 303,303′,303″ ソース領域 304 ゲート領域 305,305′,305″ ドレイン領域 306 LOCOS絶縁層 307 遮光層 308 絶縁膜 309 プラズマSiN 310 ソース電極 311 連結電極 312 反射電極&画素電極 314 液晶層 315 共通透明電極 316 対向電極 317,317′ 高濃度不純物領域 319 表示領域 320 反射防止膜 321,322 シフトレジスタ 332 昇圧レベルシフター 342 インバータ 351 シール 378 液晶装置 455,456,457 液晶装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成方法
    において、 第1の無機SOG膜上に、酸素成分を含む雰囲気中で紫
    外光を照射し、オゾン及び活性酸素原子を生成、照射す
    る工程と、 さらにその上に第2の無機SOG膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とした層間絶縁膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記無機SOG膜は、第1の層間絶縁膜
    と第2の層間絶縁膜との間に形成されることを特徴とす
    る請求項1記載の層間絶縁膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記無機SOG膜は、燐(P)を含まな
    いことを特徴とする請求項1又は2記載の層間絶縁膜の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成方法
    において、 第1の無機SOG膜上に、酸素成分を含む雰囲気中で紫
    外光を発光させ、オゾン及び活性酸素原子を生成、照射
    する工程と、 さらにその上に第2の無機SOG膜を形成し、素子分離
    領域と素子形成領域上の段差及び空隙を緩和又は無くす
    工程と、を有することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の層間絶縁膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成方法
    において、 第1の無機SOG膜上に、酸素成分を含む雰囲気中で紫
    外光を発光させ、オゾン及び活性酸素原子を生成、照射
    して、前記第1の無機SOG膜の最表層の水素基を切断
    する工程と、 さらにその上に第2の無機SOG膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の層間絶縁膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記紫外光の波長は、100〜300n
    mであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の層間絶縁膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成方法
    において、 第1の無機SOG膜上に、O2 プラズマを照射する工程
    と、 さらにその上に第2の無機SOG膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする層間絶縁膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 SOG膜を用いる層間絶縁膜の形成方法
    において、 第1の無機SOG膜上に、O2 プラズマを照射する工程
    と、 さらにその上に第2の無機SOG膜を形成し、素子分離
    領域と素子形成領域上の段差及び空隙を緩和又は無くす
    工程と、を有することを特徴とする層間絶縁膜の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1の無機SOG膜上にO2 プラズ
    マを照射することにより前記第1の無機SOG膜の最上
    層の水素基を切断することを特徴とした請求項7又は8
    記載の層間絶縁膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記層間絶縁膜に覆われる金属配線間
    隔が、0.3〜4.0μm、素子分離領域上の絶縁膜の
    凹部断差が1.5μm以下であることを特徴とした請求
    項1〜9のいずれかに記載の層間絶縁膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記無機SOG膜の製造工程を繰り返
    し、3層以上の無機SOG膜を形成することを特徴とす
    る請求項1〜10のいずれかに記載の層間絶縁膜の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 層間絶縁膜を有する半導体装置を具備
    した表示装置の製造方法において、 前記層間絶縁膜が、請求項1〜11のいずれかに記載の
    層間絶縁膜の製造方法により製造されることを特徴とす
    る表示装置の製造方法。
JP29446197A 1997-10-27 1997-10-27 層間絶縁膜及び表示装置の製造方法 Pending JPH11135497A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162848A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
KR20160116248A (ko) * 2015-03-27 2016-10-07 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치 및 그 제조 방법

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