JPH11135502A - 半導体装置用配線、この配線を用いた半導体装置、及び半導体装置用配線の製造方法 - Google Patents

半導体装置用配線、この配線を用いた半導体装置、及び半導体装置用配線の製造方法

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JPH11135502A
JPH11135502A JP29446297A JP29446297A JPH11135502A JP H11135502 A JPH11135502 A JP H11135502A JP 29446297 A JP29446297 A JP 29446297A JP 29446297 A JP29446297 A JP 29446297A JP H11135502 A JPH11135502 A JP H11135502A
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wiring
layer
semiconductor device
liquid crystal
film
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Koichi Yamagishi
弘一 山岸
Katsumi Kurematsu
榑松  克巳
Osamu Koyama
理 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地の形状の影響を受け、配線の接触が断線
される。また、熱などにより反応が起こる場合がある。 【解決手段】 配線が金属或いは金属の化合物からな
り、且つ二以上の層構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置用配線、
この配線を用いた半導体装置、及び半導体装置用配線の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置に用いられる配線は例
えばMOSトランジスタを作製する場合、図11に示さ
れるように、半導体基板1上にゲート電極6、BPSG
11、AL電極(不図示)を形成し、層間膜30をそれ
ぞれ成膜する。その後、Ti膜(不図示)を成膜し、ド
レイン領域にコンタクトしているAL電極直上にビアホ
ールをパターニングし、この次の工程で基板全面に成
膜、もしくは、全面に成膜した後パターニングし、アル
ミニウム層、または、アルミニウム合金層を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体装置に用いられ
る配線は、図11に示したように、下地の形状の影響を
受け、半導体基板上のビアホール内に空孔が生じ、配線
の接触が断線される場合がある。また、ビアホール内の
空孔に残留物、あるいは気体等が発生し、熱などにより
反応が起こる場合がある。本発明の目的は、上記の課題
を解決した半導体装置用配線を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成し得
る本発明の半導体装置用配線、この配線を用いた半導体
装置、及び半導体装置用配線の製造方法は、下述する構
成のものである。
【0005】本発明の半導体装置用配線は、配線が金属
或いは金属の化合物からなり、且つ二以上の層構造を有
することを特徴とする。
【0006】本発明の半導体装置は、半導体基板上に絶
縁層を介して形成され、該絶縁層の開口部を通して該半
導体基板と接続される配線が、上記本発明の半導体装置
用配線であることを特徴とする。
【0007】また、本発明の半導体装置は、半導体基板
上に二以上の多層配線が形成されてなる半導体装置にお
いて、該多層配線を構成する少なくとも一層の配線が、
上記本発明の半導体装置用配線であることを特徴とす
る。
【0008】さらに、本発明の半導体装置は、半導体基
板と接続される第1の配線と、該第1の配線と接続され
る第2の配線とを有し、該第2の配線が上記本発明の半
導体装置用配線であることを特徴とする。
【0009】また、本発明の半導体装置は、半導体装置
が、対向する2枚の基板間に液晶層を有し、前記2枚の
基板のうちの一方の基板にパターン化された複数の画素
電極が設けられ、他方の基板側から光が入射されてなる
液晶表示装置であり、前記第2の配線の少なくとも一部
が該画素電極を構成してなるものである。
【0010】本発明の半導体装置用配線の製造方法は、
配線が金属或いは金属の化合物からなり、且つ二以上の
層構造で形成されることを特徴とする。
【0011】なおここでいう「金属」には、合金の場合
も含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、好適な実施形態
は以下に説明するものである。
【0013】まず、スルーホール部をパターニングし、
この次の工程で基板全面に成膜、もしくは、全面に成膜
した後パターニングし、アルミニウム層、または、アル
ミニウム合金層を形成する。そして、このアルミニウム
層、または、アルミニウム合金層の構造を多層構造にす
る。例えば、アルミニウム層、または、アルミニウム合
金層の前にTi,TiN,TiN+Ti,TiN+Ti
+低温AL、等を形成する。次に、基板全面を熱処理を
行う。図8に、チャンバー設定温度と成膜時間の関係を
示す。これよりチャンバー設定温度が高いほど、短い時
間でスルーホール部の埋め込み性が向上するということ
が分かる。
【0014】上記熱処理の温度は配線表面の平坦性が改
善されるに充分な温度であり、金属層がALの場合は3
50℃〜550℃、より好適には420℃〜500℃で
ある。
【0015】このような構成及び、工程にすることによ
って、アルミニウム層、または、アルミニウム合金層よ
り下の層との熱による反応が抑制され、処理温度を上げ
ることができ、スルーホール部の埋め込み性が向上す
る。
【0016】更に、次の工程で画素電極の表面をケミカ
ルメカニカルポリッシング(機械的化学的研磨;CM
P)等により研磨する。従って、スルーホール部の埋め
込み性が向上し、また、表面を研磨してあるので、凹凸
による不良が抑えられ、均質な表面の形成されたウェハ
を作ることができる。
【0017】配線層はアルミニウム層、または、アルミ
ニウム合金層の他に、Ti,Ta,W、またはその合金
層であってもよい。配線の層構造は2層に限られず、3
層以上であってもよい。例えば、3層構造の場合は、第
1の層がTiN、第2の層がTi、第3の層がAL,T
i,Ta,W,あるいはその合金膜の場合が挙げられ
る。4層構造の場合は、第1の層がTiN、第2の層が
Ti、第3の層がAL,Ti,Ta,Wあるいはその合
金膜、第4の層が前記第3の層の膜よりも高温で形成し
たAL,Ti,Ta,Wあるいはその合金膜の場合が挙
げられる。
【0018】本発明は半導体基板に直接接続される配線
や多層配線を行う場合の各層の配線に用いることができ
る。特に液晶表示装置(とりわけ、反射型液晶表示装
置)の画素電極は平坦性が求められるので、本発明を好
適に用いることができる。
【0019】なお、合金層としては、AL−Si、AL
−Si−Cu、AL−Ge−Cu、AL−Cu等があ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 [実施例1]本発明は、半導体装置用の配線層の形成方
法に関する。図1のようにスルーホール部14をパター
ニングし(図1(a))、この次の工程で基板1全面に
成膜、もしくは、全面に成膜した後パターニングし、ア
ルミニウム層、または、アルミニウム合金層22を形成
する(図1(b))。このアルミニウム層、または、ア
ルミニウム合金層22の構造を多層構造にする。例え
ば、アルミニウム層、または、アルミニウム合金層22
の前にTi,TiN,TiN+Ti,TiN+Ti+低
温AL、等を形成する。次に、基板1全面を熱処理を行
う。このような構成、及び、工程にすることによって、
アルミニウム層、または、アルミニウム合金層22より
下の層との熱による反応が抑制され、処理温度を上げる
ことができ、スルーホール部14の埋め込み性が向上す
る。この時の熱処理温度は485℃程度の温度をかけ
た。
【0021】更に次の工程でケミカルメカニカルポリッ
シング等により研磨する(図1(c))。従って、スル
ーホール部の埋め込み性が向上し、また、表面を研磨し
てあるので、凹凸による不良が抑えられ、均質な表面の
形成されたウェハを作ることができる。 [実施例2]本発明の表示装置の例として、反射型のア
クティブマトリクス液晶表示装置について説明する。以
下図2を参照しながらこの液晶表示装置の製造工程につ
いて説明する。なお、説明の都合上、図2は画素部を中
心として模式的に示してあるが、画素形成工程と同時
に、画素部のスイッチングトランジスタを駆動するため
のシフトレジスタ等周辺駆動回路も同一基板上に形成す
ることができる。まず、p型シリコン半導体基板1を酸
化し、表面にSiNを部分形成し、これをマスクとして
リンをドーズ量1012cm-2程度イオン注入し、n型不
純物領域であるNWL3を形成し、SiNを剥離し、熱
酸化を施しLOCOS(Local Oxidatio
n of Silicon)酸化膜等の選択酸化膜2を
形成し、該選択酸化膜2をマスクとしてボロンをドーズ
量1012cm-2程度イオン注入し、p型不純物領域であ
るPWL4を形成する。この基板1を再度熱酸化し酸化
膜厚1000Å以下のゲート酸化膜5を形成する。基板
1全面にデバイスのしきい値を調整するための、ボロン
をドーズ量1011cm-2程度イオン注入する。ポリシリ
コンからなるゲート電極6を形成した後、基板1全面に
リンをドーズ量1013cm-2程度イオン注入し、n型不
純物領域であるNLD7を形成し、引き続き、パターニ
ングされたフォトレジストをマスクとして、リンをドー
ズ量1015cm -2程度イオン注入し、ソース、ドレイン
領域8,8′を形成する。基板1全面にボロンをドーズ
量1012cm-2程度イオン注入し、p型不純物領域であ
るPLD9を形成し、引き続き、パターニングされたフ
ォトレジストをマスクとして、ボロンをドーズ量1015
cm-2程度イオン注入し、ソース、ドレイン領域10,
10′を形成する。基板1全面に層間膜であるBPSG
11を形成する。ソース、ドレイン領域8,8′、1
0,10′の直上にコンタクトホールをパターニング
し、スパッタリングによりALを蒸着した後パターニン
グし、AL電極12を形成する。基板1全面にプラズマ
SiO膜を5000Å程度、続いてSOG膜を4000
Å程度、さらに、基板1全面にプラズマSiO膜を40
00Å程度成膜する。基板1全面にTi膜13を成膜
し、パターニングされたフォトレジスト部以外をドライ
エッチングし、基板1全面にプラズマSiO膜15を成
膜する。
【0022】画素間の分離領域のみを残すようにパター
ニングし、その後、基板1全面にプラズマSiN膜を成
膜する。ドレイン領域にコンタクトしているAL電極1
2直上にスルーホール14をドライエッチングによりパ
ターニングする(図2(a))。基板1全面に画素電極
を成膜する。この画素電極の構成は、まずTi膜16を
形成し(図2(b))、その上にAL,Ti,Ta,W
等の金属膜、或いはこれらの金属の化合物膜17を高温
で形成する(図2(c))。この際、高温、低パワーで
長時間かけて形成する。基板1全面を熱処理する。この
時の熱処理温度はALの金属膜を用いた場合には485
℃程度の温度をかけた。図34に熱処理時間と埋め込み
率との関係を示す特性を示す。なお上記Ti膜は300
℃で成膜した。
【0023】画素電極の表面をCMPにより研磨する
(図2(d))。本例のようにすることによって、高温
処理による反応抑制、画素部のスルーホール部14の金
属膜の埋め込み性が向上し、図2(d)に示したように
画素電極の表面が平坦で凹凸がない。よって、従来この
凹凸によって生じていた、入射光の散乱による光利用効
率の低下が防止され、表示画像の品質が向上する。これ
を用いて液晶表示装置を作ると、光量が上がり表示画像
が明るくなり、またコントラストも向上する。また、画
素も小さくでき、PDLC液晶(高分子分散型液晶)だ
と、コントラストがあがり、TN液晶だとコントラスト
が上がり、実装工程の配向膜ラビング工程において、配
向不良が原因であるコントラストの低下による表示画像
の画質の悪化を防止でき、信頼性の向上を図ることがで
きる。また、表示部と周辺部、もしくはシール部との段
差もなくなり、ギャップ精度が高くなり、液晶の面内均
一性が高くなり、階調性もあがる。 [実施例3]本実施例では、実施例2とは異なる反射型
の液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の製造工程
を図3に沿って説明する。実施例1と同様にして基板1
上にゲート電極6、BPSG11、AL電極12を形成
し、層間膜をそれぞれ成膜する。その後、Ti膜13を
成膜し、パターニングされたフォトレジスト部以外をド
ライエッチングし、基板1全面にプラズマSiO3膜1
5を成膜する。画素間の分離領域のみを残すようにパタ
ーニングし、その後、基板1全面にプラズマSiN膜を
成膜する。ドレイン領域にコンタクトしているAL電極
12直上にスルーホール14をドライエッチングにより
パターニングする(図3(a))。基板1全面に画素電
極を成膜する。この画素電極の構成は、まず基板1全面
にTiN膜18を形成する(図3(b))。その上にA
L,Ti,Ta,W等の金属膜、或いはこれらの金属の
化合物膜17を高温で形成する(図3(c))。基板1
全面を熱処理する。この時の熱処理温度はALの金属膜
を用いた場合には485℃程度の温度をかけた。なお、
下地層としてTiN膜を用いるとTi膜を用いた場合よ
りも画素電極の成膜の温度をより上げることができる。
【0024】画素電極の表面をCMPにより研磨する
(図3(d))。本例のようにすることによって、高温
処理によるさらなる反応抑制が可能となり、例えば、プ
ロセス温度を450℃〜500℃まであげることがで
き、リフロー性が向上する。また、図9に示すTiN膜
の厚さと埋め込み率との特性により、ここでTiNの厚
さは約2000Å〜3000Å程度の厚さが適当であ
る。実施例2と同様に、画素部のスルーホール部14の
金属膜の埋め込み性が向上し、図3(d)に示したよう
に画素電極の表面が平坦で凹凸がない。よって、従来こ
の凹凸によって生じていた、入射光の散乱による光利用
効率の低下が防止され、表示画像の品質が向上する。こ
れを用いて液晶表示装置を作ると、光量が上がり表示画
像が明るくなり、またコントラストも向上する。また、
画素も小さくでき、PDLC液晶だと、コントラストが
あがり、TN液晶でもコントラストが上がり、さらに実
装工程の配向膜ラビング工程において、配向不良が原因
であるコントラストの低下による表示画像の画質の悪化
を防止でき、信頼性の向上を図ることができる。また、
表示部と周辺部、もしくはシール部との段差もなくな
り、ギャップ精度が高くなり、液晶の面内均一性が高く
なり、階調性もあがる。 [実施例4]本実施例では、実施例2、3とは異なる反
射型の液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の製造
工程を図4に沿って説明する。実施例2と同様にして基
板1上にゲート電極6、BPSG11、AL電極12を
形成し、層間膜をそれぞれ成膜する。その後、Ti膜1
3を成膜し、パターニングされたフォトレジスト部以外
をドライエッチングし、基板1全面にプラズマSiO3
膜15を成膜する。画素間の分離領域のみを残すように
パターニングし、その後、基板1全面にプラズマSiN
膜を成膜する。ドレイン領域にコンタクトしているAL
電極12直上にスルーホール14をドライエッチングに
よりパターニングする(図4(a))。基板1全面に画
素電極を成膜する。この画素電極の構成は、まず基板1
全面にTiN膜18を形成する(図4(b))。そのう
えに金属膜との濡れ性を確保するためにTi19膜を形
成する(図4(c))。このTi膜19の厚さは、図1
0に示すTi膜の厚さと埋め込み率との特性により30
0Å〜500Åの厚さが適当である。後の工程で研磨す
る時、これは選択比が高く研磨レートが落ち、負荷がか
かってしまうので、この程度の厚さが適当である。その
上にAL,Ti,Ta,W等の金属膜、或いはこれらの
金属の化合物膜17を高温で形成する(図4(d))。
基板全面を熱処理する。この時の熱処理温度はALの金
属膜を用いた場合には485℃程度の温度をかけた。画
素電極の表面をCMPにより研磨する(図4(e))。
本例のようにすることによって、実施例2、3より更
に、画素部のスルーホール部14の金属膜の埋め込み性
が向上し、図4(e)に示したように画素電極の表面が
平坦で凹凸がなくなる。図35はTi膜、TiN膜、T
iN+Ti膜(本実施例)の場合の埋め込み率を示す図
である。
【0025】よって、従来この凹凸によって生じてい
た、入射光の散乱による光利用効率の低下が防止され、
表示画像の品質が向上する。これを用いて液晶表示装置
を作ると、光量が上がり表示画像が明るくなり、またコ
ントラストも向上する。また、画素も小さくでき、PD
LC液晶だと、コントラストがあがり、TN液晶でもコ
ントラストが上がり、さらに実装工程の配向膜ラビング
工程において、配向不良が原因であるコントラストの低
下による表示画像の画質の悪化を防止でき、信頼性の向
上を図ることができる。また、表示部と周辺部、もしく
はシール部との段差もなくなり、ギャップ精度が高くな
り、液晶の面内均一性が高くなり、階調性もあがる。 [実施例5]ここでは、実施例2、3とは異なる反射型
の液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の製造工程
を図5に沿って説明する。実施例2と同様にして基板1
上にゲート電極6、BPSG11、AL電極12を形成
し、層間膜をそれぞれ成膜する。その後、Ti膜13を
成膜し、パターニングされたフォトレジスト部以外をド
ライエッチングし、基板1全面にプラズマSiO3膜1
5を成膜する。画素間の分離領域のみを残すようにパタ
ーニングし、その後、基板1全面にプラズマSiN膜を
成膜する。ドレイン領域にコンタクトしているAL電極
12直上にスルーホール14をドライエッチングにより
パターニングする(図5(a))。基板1全面に画素電
極を成膜する。この画素電極の構成は、まず基板1全面
にTiN膜18を形成する(図5(b))。そのうえに
金属膜との濡れ性を確保するためにTi19膜を形成す
る(図5(c))。このTi膜19の厚さは、図10よ
り300Å〜500Åの厚さが適当である。後の工程で
研磨する時、これは選択比が高く研磨レートが落ち、負
荷がかかってしまうので、この程度の厚さが適当であ
る。その上にAL,Ti,Ta,W等の金属膜、或いは
これらの金属の化合物膜20を低温で形成する(図5
(d))。この際、低温で成膜する前にウェハ温度を下
げる工程をいれる。またこの工程の成膜時間は、暖まる
とこの層が横に成長せず、縦方向に成長してしまうの
で、30sec以下とする。その上にAL,Ti,T
a,W等の金属膜、或いはこれらの金属の化合物膜17
を高温で形成する(図5(e))。基板1全面を熱処理
する。画素電極の表面をCMPにより研磨する(図5
(f))。本例のようにすることによって、画素部のス
ルーホール部14の金属膜の埋め込み性が向上し、図5
(f)に示したように画素電極の表面が平坦で凹凸がな
い。金属等の膜20は、金属等の膜17との濡れ性を確
保するために設けられたものであり、ここでは金属等の
膜17としてALを用いた場合の熱処理温度は約485
℃であり、金属等の膜20はそれよりも低い温度で熱処
理される。濡れ性が改善されることによって、ホールへ
の流れこみが良くなり埋め込み性が上がる。
【0026】尚、低温で形成されたAL,Ti,Ta,
W等の金属膜、或いはこれらの金属の化合物膜20は、
実施例1、2、3、または、4に適用できることは言う
までもない。従来この凹凸によって生じていた、入射光
の散乱による光利用効率の低下が防止され、表示画像の
品質が向上する。これを用いて液晶表示装置を作ると、
光量が上がり表示画像が明るくなり、またコントラスト
も向上する。また、画素も小さくでき、PDLC液晶だ
と、コントラストがあがり、TN液晶だとコントラスト
が上がり、実装工程の配向膜ラビング工程において、配
向不良が原因となるコントラストの低下による表示画像
の画質の悪化を防止でき、信頼性の向上を図ることがで
きる。また、表示部と周辺部、もしくはシール部との段
差もなくなり、ギャップ精度が高くなり、液晶の面内均
一性が高くなり、階調性もあがる。 [実施例6]本例のアクティブマトリクス基板の製造方
法について説明する。ここでは図3を用いて説明する。
実施例3と同様にして、基板1上にゲート電極6、BP
SG11、AL電極12を形成し、層間膜をそれぞれ成
膜する。その後、Ti膜13を成膜し、パターニングさ
れたフォトレジスト部以外をドライエッチングし、基板
1全面にプラズマSiO3膜15を成膜する。画素間の
分離領域のみを残すようにパターニングし、その後、基
板1全面にプラズマSiN膜を成膜する。ドレイン領域
にコンタクトしているAL電極12直上にスルーホール
14をドライエッチングによりパターニングする。基板
1全面に画素電極を成膜する。この画素電極の構成は、
まず基板1全面にTiN膜18を形成する。その上にA
L,Ti,Ta,W等の金属膜、或いはこれらの金属の
化合物膜17を高温で形成する。この時、膜形成チャン
バーと熱処理チャンバーを同一チャンバーで処理してい
たのを、膜形成と熱処理をそれぞれ別のチャンバーで処
理を行うと、熱処理を一括処理することができる。しか
し、この方法では、処理枚数が多い時、最初に膜形成さ
れたウェハは、最後に膜形成されたウェハの処理が終わ
るまで放置してあるので、ウェハの温度が違ってしま
う。そこで、膜形成が処理しおわったら順次熱処理を行
う。本例のようにすることによって、全てのウェハの画
素電極膜の膜質が均一になる。また、スループットが上
がり量産性が向上し、コストを下げることができる。熱
処理装置は、ウェハを大気にさらすことなく成膜を行え
る枚葉式マルチチャンバーのスパッタ装置を用いた。 [実施例7]実施例6においては、熱処理を、基板1全
面にAL,Ti,Ta,W等の金属膜、或いはこれらの
金属の化合物膜17を形成する時と同一温度で処理をし
ていたが、本例では、膜形成時のチャンバー温度が、処
理時のチャンバー温度より低い温度で処理をおこなう。
このようにすることによって、膜形成時チャンバーの脱
ガスが減って真空度が上がり、不純物が減り、リフロー
性が向上する。また、膜形成時のチャンバー温度より、
熱処理のチャンバー温度を上げることも、画素部のスル
ーホール部14の埋め込み性が向上する。更に、膜形成
時において、プラズマによってウェハが昇温されるの
で、膜形成時のパワーが上げられず、時間がかかる。ま
た、不純物も増えてしまう。そこで本例のように、膜形
成時のチャンバー温度を低く設定し、プラズマのパワー
を上げることによって、時間が短く、更に、不純物も少
なくなる。よって、スループットがあがり、コストを下
げることができ、また、画素部のスルーホール部14の
金属膜の埋め込み性が向上し、画素電極の表面が平坦で
凹凸がない。よって、従来この凹凸によって生じてい
た、入射光の散乱による光利用効率の低下が防止され、
表示画像の品質が向上する。これを用いて液晶表示装置
を作ると、光量が上がり表示画像が明るくなり、またコ
ントラストも向上する。また、画素も小さくでき、PD
LC液晶だと、コントラストがあがり、TN液晶だとコ
ントラストが上がり、実装工程の配向膜ラビング工程に
おいて、配向不良が原因となるコントラストの低下によ
る表示画像の画質の悪化を防止でき、信頼性の向上を図
ることができる。また、表示部と周辺部、もしくはシー
ル部との段差もなくなり、ギャップ精度が高くなり、液
晶の面内均一性が高くなり、階調性もあがる。 [実施例8]本発明の表示装置の例として、反射型のア
クティブマトリクス液晶表示装置について説明する。図
7がこの液晶表示装置の模式図である。同図において、
23は液晶材料、24は共通透明電極、25は対向基
板、26は反射防止膜である。実施例1〜7を用いて液
晶表示装置を作ると、光量が上がり、明るさ、コントラ
ストが向上する。また、画素が小さくでき、PDLC液
晶だと、コントラストが上がり、さらに、TN液晶だ
と、コントラストが上がり、また、実装工程の配向膜ラ
ビング工程において、配向不良が原因となるコントラス
トの低下による表示画像の画質の悪化を防止でき、信頼
性の向上を図ることができる。また、表示部と周辺部、
もしくはシール部との段差もなくなり、ギャップ精度が
高くなり、液晶の面内均一性が高くなり、階調性もあが
る。このことによって、高輝度、高コントラスト、高精
細で均一な液晶表示装置を、歩留まり良く、安価に、高
い信頼性で生産することができる。 [実施例9]本発明の他の実施例として、層間膜層に凹
凸があると、レジストパターニングが精度良くパターニ
ングできず、配線層の幅が細ってしまう。この為に、微
細化することができず、精度が低下する。そこで、CM
Pによって、層間膜層に凹凸をなくすことにより、配線
層の精度があがり、微細化を図ることができる。従っ
て、DRAM、メモリー、受光素子、等のICを作るこ
とができる。 [実施例10]本例は他の実施例とは異なる反射型液晶
装置パネルについて説明する。以下図23を用いて説明
する。反射型液晶装置パネル表面に、マイクロレンズア
レイを設け、異なる入射光を異なる画素領域に照射させ
る配置をとる構成になっている。このような構成に於い
て、実施例1から実施例7のような反射電極を形成し、
基板1全面を熱処理を行うことにより、金属膜の埋め込
み性が向上し、更に、CMPを行い、画素部のスルーホ
ール部の凹凸がなくなり、これによって生じていた入射
光の散乱による光利用効率の低下が防止される。これを
用いて液晶表示装置を作ると、光量が上がり表示画像が
明るくなり、またコントラストも向上する。また、画素
も小さくでき、PDLC液晶だと、コントラストがあが
り、TN液晶だとコントラストが上がり、実装工程の配
向膜ラビング工程において、配向不良が原因となるコン
トラストの低下による表示画像の画質の悪化を防止で
き、信頼性の向上を図ることができる。また、表示部と
周辺部、もしくはシール部との段差もなくなり、ギャッ
プ精度が高くなり、液晶の面内均一性が高くなり、階調
性もあがる。
【0027】以下に、本発明に係わる液晶パネルの実施
形態について更に詳細に説明するが、それぞれの形態に
限定されるものではない。相互の形態の技術を組み合わ
せることによって効果が増大することはいうまでもな
い。また、液晶パネルの構造は、半導体基板を用いたも
ので記述しているが、必ずしも半導体基板に限定される
ものはなく、通常の透明基板上に以下に記述する構造体
を形成してもいい。また、以下に記述する液晶パネル
は、すべてMOSFETやTFT型であるが、ダイオー
ド型などの2端子型であってもいい。さらに、以下に記
述する液晶パネルは、家庭用テレビはもちろん、プロジ
ェクタ、ヘッドマウントディスプレイ、3次元映像ゲー
ム機器、ラップトップコンピュータ、電子手帳、テレビ
会議システム、カーナビゲーション、飛行機のパネルな
どの表示装置として有効である。
【0028】本実施形態の液晶パネル部の断面を図12
に示す。図において、301は半導体基板、302,3
02′はそれぞれp型及びn型ウェル、303,30
3′,303″はトランジスタのソース領域、304は
ゲート領域、305,305′,305″はドレイン領
域である。
【0029】図12に示すように、表示領域のトランジ
スタは、20〜35Vという高耐圧が印加されるため、
ゲート304に対して、自己整合的にソース、ドレイン
層が形成されず、オフセットをもたせ、その間にソース
領域303′,ドレイン領域305′に示す如く、pウ
ェル中の低濃度のn- 層,nウェル中の低濃度のp-
が設けられる。ちなみにオフセット量は0.5〜2.0μ
mが好適である。一方、周辺回路の一部の回路部が図1
3に示されているが、周辺部の一部の回路は、ゲートに
自己整合的にソース、ドレイン層が形成されている。
【0030】ここでは、ソース、ドレインのオフセット
について述べたが、それらの有無だけでなく、オフセッ
ト量をそれぞれの耐圧に応じて変化させたり、ゲート長
の最適化が有効である。これは、周辺回路の一部は、ロ
ジック系回路であり、この部分は、一般に1.5〜5V
系駆動でよいため、トランジスタサイズの縮小及び、ト
ランジスタの駆動力向上のため、上記自己整合構造が設
けられている。本基板1は、p型半導体からなり、基板
は、最低電位(通常は、接地電位)であり、n型ウェル
は、表示領域の場合、画素に印加する電圧すなわち20
〜35Vがかかり、一方、周辺回路のロジック部は、ロ
ジック駆動電圧1.5〜5Vが印加される。この構造に
より、それぞれ電圧に応じた最適なデバイスを構成で
き、チップサイズの縮小のみならず、駆動スピードの向
上による高画素表示が実現可能になる。
【0031】また、図12において、306はフィール
ド酸化膜、310はデータ配線につながるソース電極、
311は画素電極につながるドレイン電極、312は反
射鏡を兼ねる画素電極、307は表示領域、周辺領域を
覆う遮光層で、Ti,TiN,W,Mo等が適してい
る。図12に示すように、上記遮光層307は、表示領
域では、画素電極312とドレイン電極311との接続
部を除いて覆われているが、周辺画素領域では、一部ビ
デオ線、クロック線等、配線容量が重くなる領域は、上
記遮光層307をのぞき、高速信号が上記遮光層307
がのぞかれた部分は照明光の光が混入し、回路の誤動作
を起こす場合は画素電極312の層をおおう設計になっ
ている転送可能な工夫がなされている。308は遮光層
307の下部の絶縁層で、P−SiO層318上にSO
Gにより平坦化処理を施し、そのP−SiO層318を
さらに、P−SiO層308でカバーし、絶縁層308
の安定性を確保した。SOGによる平坦化以外に、P−
TEOS(Phospho-Tetraetoxy-Silane)膜を形成し、
さらにP−SiO層318をカバーした後、絶縁層30
8をCMP処理し、平坦化する方法を用いても良い事は
言うまでもない。
【0032】また、309は反射電極312と遮光層3
07との間に設けられた絶縁層で、この絶縁層309を
介して反射電極312の電荷保持容量となっている。大
容量形成のために、SiO2 以外に、高誘電率のP−S
iN、Ta25 、やSiO 2 との積層膜等が有効であ
る。遮光層307にTi,TiN,Mo,W等の平坦な
メタル上に設ける事により、500〜5000オングス
トローム程度の膜厚が好適である。
【0033】さらに、314は液晶材料、315は共通
透明電極、316は対向基板、317,317′は高濃
度不純物領域、319は表示領域、320は反射防止膜
である。
【0034】図12に示すように、トランジスタ下部に
形成されたウェル302,302’と同一極性の高濃度
不純物層317,317′は、ウェル302,302’
の周辺部及び内容に形成されており、高振幅な信号がソ
ースに印加されても、ウェル電位は、低抵抗層で所望の
電位に固定されているため、安定しており、高品質な画
像表示が実現できた。さらにn型ウェル302’とp型
ウェル302との間には、フィールド酸化膜を介して上
記高濃度不純物層317,317′が設けられており、
通常MOSトランジスタの時に使用されるフィールド酸
化膜直下のチャネルストップ層を不要にしている。
【0035】これらの高濃度不純物層317,317′
は、ソース、ドレイン層形成プロセスで同時にできるの
で作製プロセスにおけるマスク枚数、工数が削減され、
低コスト化が図れた。
【0036】次に、313は共通透明電極315と対向
基板316との間に設けられた反射防止用膜で、界面の
液晶の屈折率を考慮して、界面反射率が軽減されるよう
に構成される。その場合、対向基板316と、透過電極
315の屈折率よりも小さい絶縁膜が好適である。
【0037】次に、本実施形態の平面図を図13に示
す。図において、321は水平シフトレジスタ、322
は垂直シフトレジスタ、323はnチャンネルMOSF
ET、324はpチャンネルMOSFET、325は保
持容量、326は液晶層、327は信号転送スイッチ、
328はリセットスイッチ、329はリセットパルス入
力端子、330はリセット電源端子、331は映像信号
の入力端子である。半導体基板301は図12ではp型
になっているが、n型でもよい。
【0038】ウェル領域302’は、半導体基板301
と反対の導電型にする。このため、図12では、ウェル
領域302はp型になっている。p型のウェル領域30
2及びn型のウェル領域302′は、半導体基板301
よりも高濃度に不純物が注入されていることが望まし
く、半導体基板301の不純物濃度が1014〜10
15(cm-3)のとき、ウェル領域302の不純物濃度は
1015〜1017(cm-3)が望ましい。
【0039】ソース電極310は、表示用信号が送られ
てくるデータ配線に、ドレイン電極311は画素電極3
12に接続する。これらの電極310,311には、通
常Al,AlSi,AlSiCu,AlGeCu,Al
Cu配線を用いる。これらの電極310,311の下部
と半導体との接触面に、TiとTiNからなるバイアメ
タル層を用いると、コンタクトが安定に実現できる。ま
たコンタクト抵抗も低減できる。画素電極312は、表
面が平坦で、高反射材が望ましく、通常の配線用金属で
あるAl,AlSi,AlSiCu,AlGeCu,A
lC以外にCr,Au,Agなどの材料を使用すること
が可能である。また、平坦性の向上のため、下地絶縁層
309や画素電極312の表面をケミカルメカニカルポ
リッシング(CMP)法によって処理している。
【0040】保持容量325は、画素電極312と共通
透明電極315の間の信号を保持するための容量であ
る。ウェル領域302には、基板電位を印加する。本実
施形態では、各行のトランスミッションゲート構成を、
上から1行目は上がnチャンネルMOSFET323
で、下がpチャンネルMOSFET324、2行目は上
がpチャンネルMOSFET324で、下がnチャンネ
ルMOSFET323とするように、隣り合う行で順序
を入れ換える構成にしている。以上のように、ストライ
プ型ウェルで表示領域の周辺で電源線とコンタクトして
いるだけでなく、表示領域にも、細い電源ラインを設け
コンタクトをとっている。
【0041】この時、ウェルの抵抗の安定化がカギにな
る。したがって、p型基板であれば、nウェルの表示領
域内部でのコンタクト面積又はコンタクト数をpウェル
のコンタクトより増強する構成を採用した。pウェル
は、p型基板で一定電位がとられているため、基板が低
抵抗体としての役割を演ずる。したがって、島状になる
nウェルのソース、ドレインへの信号の入出力による振
られの影響が大きくなりやすいが、それを上部の配線層
からのコンタクトを増強することで防止できた。これに
より、安定した高品位な表示が実現できた。
【0042】映像信号(ビデオ信号、パルス変調された
デジタル信号など)は、映像信号入力端子331から入
力され、水平シフトレジスタ321からのパルスに応じ
て信号転送スイッチ327を開閉し、各データ配線に出
力する。垂直シフトレジスタ322からは、選択した行
のnチャンネルMOSFET323のゲートへはハイパ
ルス、pチャンネルMOSFETのゲートへはローパル
スを印加する。
【0043】以上のように、画素部のスイッチは、単結
晶のCMOSトランスミッションゲートで構成されてお
り、画素電極へ書き込む信号が、MOSFETのしきい
値に依存せず、ソースの信号フル書き込める利点を有す
る。
【0044】又、スイッチが、単結晶トランジスタから
成り立っており、polysilicon-TFTの結晶粒界での不
安定な振まい等がなく、バラツキのない高信頼性な高速
駆動が実現できる。
【0045】次にパネル周辺回路の構成について、図1
4を用いて説明する。図14において、337は液晶素
子の表示領域、332はレベルシフター回路、333は
ビデオ信号サンプリングスイッチ、334は水平シフト
レジスタ、335はビデオ信号入力端子、336は垂直
シフトレジスタである。
【0046】以上に示す構成により、H,Vともにシフ
トレジスタ等のロジック回路は、ビデオ信号入力端子3
35から25V,30V程度の振幅が供給されるので、
1.5〜5V程度と極めて低い値で駆動でき、高速、低
消費電圧化が達成できた。ここでの水平、垂直SRは、
走査方向は選択スイッチにより双方向可能なものとなっ
ており、光学系の配置等の変更に対して、パネルの変更
なしに対応でき、製品の異なるシリーズにも同一パネル
が使用でき低コスト化が図れるメリットがある。又、図
14においては、ビデオ信号サンプリングスイッチは、
片側極性の1トランジスタ構成のものを記述したが、こ
れに限らず、CMOSトランスミッションゲート構成に
することにより入力ビデオ線をすべてを信号線に書き込
むことができることは、言うまでもない。
【0047】又CMOSトランスミッションゲート構成
にした時、NMOSゲートとPMOSゲート面積や、ゲ
ートとソードレインとの重なり容量の違いにより、ビデ
オ信号に振られが生じる課題がある。これにはそれぞれ
の極性のサンプリングスイッチのMOSFETのゲート
量の約1/2のゲート量のMOSFETのソースとドレ
インとを信号線にそれぞれ接続し、逆相パルスで印加す
ることにより振られが防止でき、きわめて良好なビデオ
信号が信号線に書き込れた。これにより、さらに高品位
の表示が可能になった。
【0048】次に、ビデオ信号と、サンプリングパルス
の同期を正確にとる方向について図15を用いて説明す
る。このためには、サンプリングパルスのdelay量
を変化させる必要がある。342はパルスdelay用
インバータ、343はどのdelay用インバータを選
択するかを決めるスイッチ、344はdelay量が制
御された出力、345は容量(outBは逆相出力、o
utは同相出力)である。346は保護回路である。
【0049】SEL1(SEL1B)からSEL3(S
EL3B)の組み合わせにより、delay用インバー
タ342を何コ通過するかが選択できる。
【0050】この同期回路がパネルに内蔵していること
により、パネル外部からのパルスのdelay量が、
R.G.B3板パネルのとき、治具等の関係で対称性が
くずれても、上記選択スイッチで調整でき、R.G.B
のパルス位相高域による位置ずれがない良好な表示画像
が得られた。又、パネル内部に温度測定ダイオードを内
蔵させ、その出力によりdelay量をテーブルから参
照し温度補正することも有効である事は言うまでもな
い。
【0051】次に、液晶材との関係について説明する。
図12では、平坦な対向基板構造のものを示したが、共
通電極基板316は、共通透明電極315の界面反射を
防ぐため、凹凸を形成し、その表面に共通透明電極31
5を設けている。また、共通電極基板316の反対側に
は、反射防止膜320を設けている。これらの凹凸形状
の形成のために、微少な粒径の砥粒により砂ずり研磨を
おこなう方式も高コントラスト化に有効である。
【0052】液晶材料としては、ポリマー・ネットワー
ク液晶PNLCを用いた。ただし、ポリマー・ネットワ
ーク液晶として、PDLCなどを用いてもいい。ポリマ
ー・ネットワーク液晶PNLCは、重合相分離法によっ
て作製される。液晶と重合性モノマーやオリゴマーで溶
液をつくり、通常の方法でセル中に注入した後、UV重
合によって液晶と高分子を相分離させ、液晶中に網目状
に高分子を形成する。PNLCは多くの液晶(70〜9
0wt%)を含有している。
【0053】PNLCにおいては、屈折率の異方性(Δ
n)の高いネマチック液晶を用いると光散乱が強くな
い、誘電異方性(Δε)の大きいネマチック液晶を用い
ると低電圧で駆動が可能となる。ポリマー・ネットワー
クのおおきさ、すなわち網目の中心間距離が1〜1.5
(μm)の場合、光散乱は高コントラストを得るのに十
分強くなる。
【0054】次に、シール構造と、パネル構造との関係
について、図16を用いて説明する。図16において、
351はシール部、352は電極パッド、353はクロ
ックバッファー回路である。不図示のアンプ部は、パネ
ル電気検査時の出力アンプとして使用するものである。
また、対向基板の電位をとる不図示のAgペースト部が
あり、また356は液晶素子による表示部、357は水
平・垂直シフトレジスタ(SR)等の周辺回路部であ
る。シール部351は表示部356の四方周辺に半導体
基板301上に画素電極312を設けたものと共通電極
315を備えたガラス基板との張り合わせのための圧着
材や接着剤の接触領域を示し、シール部351で張り合
わせた後に、表示部356とシフトレジスタ部357に
液晶を封入する。
【0055】図16に示すように、本実施形態では、シ
ールの内部にも、外部にも、totalchip sizeが小さくな
るように、回路が設けられている。本実施形態では、パ
ッドの引き出しをパネルの片辺側の1つに集中させてい
るが、長辺側の両辺でも又、一辺でなく多辺からのとり
出しも可能で、高速クロックをとり扱うときに有効であ
る。
【0056】さらに、本実施形態のパネルは、Si基板
等の半導体基板を用いているため、プロジェクタのよう
に強力な光が照射され、基板の側壁にも光があたると、
基板電位が変動し、パネルの誤動作を引き起こす可能性
がある。したがって、パネルの側壁及び、パネル上面の
表示領域の周辺回路部は、遮光できる基板ホルダーとな
っており、又、Si基板の裏面は、熱伝導率の高い接着
剤を介して熱伝導率の高いCu等のメタルが接続された
ホルダー構造となっている。
【0057】次に本実施形態のポイントである反射電極
構造及びその作製方法について述べる。本実施形態の完
全平坦化反射電極構造は、メタルをパターニングしてか
ら、研磨する通常の方法とは異なり、電極パターンのと
ころにあらかじめ、溝のエッチングをしておき、そこに
メタルを成膜し、電極パターンが成形されない領域上の
メタルを研磨でとり除くとともに、電極パターン上のメ
タルも平坦化する新規な方法である。しかも、配線の幅
が配線以外の領域よりも極めて広く、従来のエッチング
装置の常識では、下記問題が発生し、本実施形態の構造
体は作製できない。
【0058】エッチングすると、エッチング中にポリマ
ーが堆積し、パターニングができなくなる。そこで、酸
化膜系エッチング(CF4 /CHF3 系)において、条
件を変えてみた。(図17)total圧力(従来)
1.7torr時(a)、(今回)1.0torr時
(b)を示す。
【0059】図17(a)の条件で、デポジション性の
ガスCHF3 をへらすと、たしかにポリマーの堆積は、
減少するが、レジストに近いパターンと遠いパターンで
の寸法の違い(ローディング効果)がきわめて大きくな
り、使用できない事がわかる。
【0060】図17(b)では、ローディング効果おさ
えるため、徐々に圧力を下げていき、1torr以下に
なるとローディング効果がかなり抑制され、かつCHF
3 をゼロにし、CF4 のみによるエッチングが有効であ
ることを見出した。
【0061】さらに、画素電極領域は、ほとんどレジス
トが存在せず、周辺部にはレジストでしめられている。
構造体を形成するのは難しく、構造として、画素電極と
同等の空き電極とその形状を表示領域の周辺部まで設け
る事が有効であることがわかった。
【0062】本構造にすることにより、従来あった表示
部と周辺部もしくはシール部との段差もなくなり、ギャ
ップ精度が高くなり、面内均一圧が高くなるだけでな
く、注入時のムラもへり、高品位の画質が歩留りよくで
きる効果が得られた。
【0063】次に本実施形態の反射型液晶パネルを組み
込む光学システムについて図18を用いて説明する。図
18において、371はハロゲンランプ等の光源、37
2は光源像をしぼり込む集光レンズ、373,375は
平面状の凸型フレネルレンズ、374はR,G,Bに分
解する色分解光学素子で、ダイクロイックミラー、回折
格子等が有効である。
【0064】また、376はR,G,B光に分離された
それぞれの光をR,G,B3パネルに導くそれぞれのミ
ラー、377は集光ビームを反射型液晶パネルに平行光
で照明するための視野レンズ、378は上述の反射型液
晶素子、379の位置にしぼりがある。また、380は
複数のレンズを組み合わせて拡大する投射レンズ、38
1はスクリーンで、通常、投射光を平行光へ変換するフ
レネルレンズと上下、左右に広視野角として表示するレ
ンチキュラレンズの2板より構成されると明瞭な高コン
トラストで明るい画像を得ることができる。図18の構
成では、1色のパネルのみ記載されているが、色分解光
学素子374からしぼり部379の間は3色それぞれに
分離されており、3板パネルが配置されている。又、反
射型液晶装置パネル表面にマイクロレンズアレーを設
け、異なる入射光を異なる画素領域に照射させる配置を
とることにより、3板のみならず、単板構成でも可能で
あることは言うまでもない。液晶素子の液晶層に電圧が
印加され、各画素で正反射した光は、379に示すしぼ
り部を透過しスクリーン上に投射される。
【0065】一方、電圧が印加されずに、液晶層が散乱
体となっている時、反射型液晶素子へ入射した光は、等
方的に散乱し、379に示す絞り部の開口を見込む角度
の中の散乱光以外は、投射レンズにはいらない。これに
より黒を表示する。以上の光学系からわかるように、偏
光板が不要で、しかも画素電極の全面が信号光が高反射
率で投射レンズにはいるため、従来よりも2−3倍明る
い表示が実現できた。上述の実施形態でも述べたよう
に、対向基板表面、界面には、反射防止対策が施されて
おり、ノイズ光成分も極めて少なく、高コントラスト表
示が実現できた。又、パネルサイズが小さくできるた
め、すべての光学素子(レンズ、ミラーetc.)が小
型化され、低コスト、軽量化が達成された。
【0066】又、光源の色ムラ、輝度ムラ、変動は、光
源と光学系との間にインテグレタ(はえの目レンズ型ロ
ッド型)を挿入することにより、スクリーン上での色ム
ラ、輝度ムラは、解決できた。
【0067】上記液晶パネル以外の周辺電気回路につい
て、図19を用いて説明する。図において、385は電
源で、主にランプ用電源とパネルや信号処理回路駆動用
システム電源に分離される。386はプラグ、387は
ランプ温度検出器で、ランプの温度の異常があれば、制
御ボード388によりランプを停止させる等の制御を行
う。これは、ランプに限らず、389のフィルタ安全ス
イッチでも同様に制御される。たとえば、高温ランプハ
ウスボックスを開けようとした場合、ボックスがあかな
くなるような安全上の対策が施されている。390はス
ピーカー、391は音声ボードで、要求に応じて3Dサ
ウンド、サラウンドサウンド等のプロセッサも内蔵でき
る。392は拡張ボード1で、ビデオ信号用S端子、ビ
デオ信号用コンポジット映像、音声等の外部装置396
からの入力端子及びどの信号を選択するかの選択スイッ
チ395、チューナ394からなり、デコーダ393を
介して拡張ボード2へ信号が送られる。一方、拡張ボー
ド2は、おもに、別系列からのビデオやコンピュータの
Dsub15ピン端子を有し、デコーダ393からのビ
デオ信号と切り換えるスイッチ450を介して、A/D
コンバータ451でディジタル信号に変換される。
【0068】また、453は主にビデオRAM等のメモ
リとCPUとからなるメインボードである。A/Dコン
バータ451でA/D変換したNTSC信号は、一端メ
モリに蓄積され、高画素数へうまく割りあてるために、
液晶素子数にマッチしていない空き素子の不足の信号を
補間して作成したり、液晶表示素子に適したγ変換エッ
ジ階調、ブライト調整バイアス調整等の信号処理を行
う。NTSC信号でなく、コンピュータ信号も、たとえ
ばVGAの信号がくれば、高解像度のXGAパネルの場
合、その解像度変換処理も行う。一画像データだけでな
く、複数の画像データのNTSC信号にコンピュータ信
号を合成させる等の処理もこのメインボード453で行
う。メインボード453の出力はシリアル・パラレル変
換され、ノイズの影響を受けにくい形態でヘッドボード
454に充られる。このヘッドボード454で、再度パ
ラレル/シリアル変換後、D/A変換し、パネルのビデ
オ線数に応じて分割され、ドライブアンプを介して、
B,G,R色の液晶パネル455,456,457へ信
号を書き込む。452はリモコン操作パネルで、コンピ
ュータ画面も、TVと同様の感覚で、簡単操作可能とな
っている。また、液晶パネル455,456,457の
夫々は、各色の色フィルタを備えた同一の液晶装置構成
であり、その液晶パネルの特に反射電極と隣接する反射
電極間の非導電性膜の形状について説明した液晶パネル
は、第1〜第5実施形態で説明したものを適用する。各
液晶装置は以上の説明のように、本実施形態の表示結果
は、きわめてきれいな画像表示が可能である。
【0069】図20に本発明の液晶表示装置を用いた前
面及び背面投写型液晶表示装置光学系の構成図を示す。
本図はその上面図を表す図20(a)、正面図を表す図
20(b)、側面図を表す図20(c)から成ってい
る。同図において、1301はスクリーンに投射する投
影レンズ、1302はマイクロレンズ付液晶パネル、1
303は偏光ビームスプリッター(PBS)、1340
はR(赤色光)反射ダイクロイックミラー、1341は
B/G(青色&緑色光)反射ダイクロイックミラー、1
342はB(青色光)反射ダイクロイックミラー、13
43は全色光を反射する高反射ミラー、1350はフレ
ネルレンズ、1351は凸レンズ、1306はロッド型
インテグレーター、1307は楕円リフレクター、13
08はメタルハライド、UHP等のアークランプであ
る。ここで、R(赤色光)反射ダイクロイックミラー1
340、B/G(青色&緑色光)反射ダイクロイックミ
ラー1341、B(青色光)反射ダイクロイックミラー
1342はそれぞれ図21に示したような分光反射特性
を有している。そしてこれらのダイクロイックミラーは
高反射ミラー1343とともに、図22の斜視図に示し
たように3次元的に配置されており、後述するように白
色照明光をRGBに色分解するとともに、液晶パネル1
302に対して各原色光が、3次元的に異なる方向から
該液晶パネル1302を照明するようにしている。
【0070】ここで、光束の進行過程に従って説明する
と、まず光源のランプ1308からの出射光束は白色光
であり、楕円リフレクター1307によりその前方のイ
ンテグレータ1306の入り口に集光され、このインテ
グレーター1306内を反射を繰り返しながら進行する
につれて光束の空間的強度分布が均一化される。そして
インテグレーター1306を出射した光束は凸レンズ1
351とフレネルレンズ1350とにより、x軸−方向
(図20(b)の正面図基準)に平行光束化され、まず
B反射ダイクロ19イックミラー1342に至る。この
B反射ダイクロイックミラー1342ではB光(青色
光)のみが反射され、z軸−方向つまり下側(図20
(b)の正面図基準)にz軸に対して所定の角度でR反
射ダイクロイックミラー1340に向かう。一方B光以
外の色光(R/G光)はこのB反射ダイクロイックミラ
ー1342を通過し、高反射ミラー1343により直角
にz軸−方向(下側)に反射され、やはりR反射ダイク
ロイックミラー1340に向かう。ここで、B反射ダイ
クロイックミラー1342と高反射ミラー1343は共
に図20(a)の正面図を基にして言えば、インテグレ
ーター1306からの光束(x軸−方向)をz軸−方向
(下側)に反射するように配置しており、高反射ミラー
1343はy軸方向を回転軸にx−y平面に対して丁度
45°の傾きとなっている。それに対してB反射ダイク
ロイックミラー1342はやはりy軸方向を回転軸にx
−y平面に対して、この45°よりも浅い角度に設定さ
れている。従って、高反射ミラー1343で反射された
R/G光はz軸−方向に直角に反射されるのに対して、
B反射ダイクロイックミラー1342で反射されたB光
はz軸に対して所定の角度(x−z面内チルト)で下方
向に向かう。ここで、B光とR/G光の液晶パネル13
02上の照明範囲を一致させるため、各色光の主光線は
液晶パネル1302上で交差するように、高反射ミラー
1343とB反射ダイクロイックミラー1342のシフ
ト量およびチルト量が選択されている。
【0071】次に、前述のように下方向(z軸−方向)
に向かったR/G/B光はR反射ダイクロイックミラー
1340とB/G反射ダイクロイックミラー1341に
向かうが、これらはB反射ダイクロイックミラー134
2と高反射ミラー1343の下側に位置し、まず、B/
G反射ダイクロイックミラー1341はx軸を回転軸に
x−z面に対して45°傾いて配置されており、R反射
ダイクロイックミラー1340はやはりx軸方向を回転
軸にx−z平面に対してこの45°よりも浅い角度に設
定されている。従ってこれらに入射するR/G/B光の
うち、まずB/G光はR反射ダイクロイックミラー13
40を通過して、B/G反射ダイクロイックミラー13
41により直角にy軸+方向に反射され、PBS130
3を通じて偏光化された後、x−z面に水平に配置され
た液晶パネル1302を照明する。このうちB光は前述
したように(図20(a)、図20(b)参照)、x軸
に対して所定の角度(x−z面内チルト)で進行してい
るため、B/G反射ダイクロイックミラー1341によ
る反射後は、y軸に対して所定の角度(x−y面内チル
ト)を維持し、その角度を入射角(x−y面方向)とし
て該液晶パネル1302を照明する。
【0072】G光についてはB/G反射ダイクロイック
ミラー1341により直角に反射し、y軸+方向に進
み、PBS1303を通じて偏光化された後、入射角0
°つまり垂直に該液晶パネル1302を照明する。また
R光については、前述のようにB/G反射ダイクロイッ
クミラー1341の手前に配置されたR反射ダイクロイ
ックミラー1340によりR反射ダイクロイックミラー
1340にてy軸+方向に反射されるが、図20(c)
(側面図)に示したようにy軸に対して所定の角度(y
−z面内チルト)でy軸+方向に進み、PBS1303
を通じて偏光化された後、該液晶パネル1302をこの
y軸に対する角度を入射角(y−z面方向)として照明
する。また、前述と同様にRGB各色光の液晶パネル1
302上の照明範囲を一致させるため、各色光の主光線
は液晶パネル1302上で交差するように、B/G反射
ダイクロイックミラー1341とR反射ダイクロイック
ミラー1340のシフト量およびチルト量が選択されて
いる。さらに、図21(a)に示したようにB反射ダイ
クロイックミラー1341のカット波長は480nm、
図21(b)に示したようにB/G反射ダイクロイック
ミラー1341のカット波長は570nm、図21
(c)に示したようにR反射ダイクロイックミラー13
40のカット波長は600nmであるから、不要な橙色
光はB/G反射ダイクロイックミラー1341を透過し
て捨てられる。これにより最適な色バランスを得ること
ができる。
【0073】そして後述するように液晶パネル1302
にて各RGB光は反射&偏光変調され、PBS1303
に戻り、PBS1303のPBS面1303aにてx軸
+方向に反射する光束が画像光となり、投影レンズ13
01を通じて、スクリーン(不図示)に拡大投影され
る。ところで、該液晶パネル1302を照明する各RG
B光は入射角が異なるため、そこから反射されてくる各
RGB光もその出射角を異にしているが、投影レンズ1
301としてはこれらを全て取り込むに十分な大きさの
レンズ径及び開口のものを用いている。ただし、投影レ
ンズ1301に入射する光束の傾きは、各色光がマイク
ロレンズを2回通過することにより平行化され、液晶パ
ネル1302への入射光の傾きを維持している。ところ
が図32に示したように従来例の透過型では、液晶パネ
ルを出射した光束はマイクロレンズの集光作用分も加わ
ってより大きく広がってしまうので、この光束を取り込
むための投影レンズはさらに大きな開口数が求められ、
高価なレンズとなっていた。しかし、本例では液晶パネ
ル2からの光束の広がりはこのように比較的小さくなる
ので、より小さな開口数の投影レンズでもスクリーン上
で十分に明るい投影画像を得ることができ、より安価な
投影レンズを用いることが可能になる。また、図33に
示す縦方向に同一色が並ぶストライプタイプの表示方式
の例を本実施形態に用いることも可能であるが、後述す
るように、マイクロレンズを用いた液晶パネルの場合は
好ましくない。
【0074】次に、ここで用いる本発明液晶パネル13
02について説明する。図23に該液晶パネル1302
の拡大断面模式図(図20のy−z面に対応)を示す。
図において、1321はマイクロレンズ基板、1322
はマイクロレンズ、1323はシートガラス、1324
は透明対向電極、1325は液晶層、1326は画素電
極、1327はアクティブマトリックス駆動回路部、1
328はシリコン半導体基板である。また、1252は
周辺シール部である。ここで、本実施形態では、R,
G,B画素が、1パネルに集約されており、1画素のサ
イズは小さくなる。従って、開口率を上げることの重要
性が大きく、集光された光の範囲には、反射電極が存在
していなければならず、第1〜第5の実施形態で説明し
た構成が重要となる。マイクロレンズ1322は、いわ
ゆるイオン交換法によりガラス基板(アルカリ系ガラ
ス)1321の表面上に形成されており、画素電極13
26のピッチの倍のピッチで2次元的アレイ構造を成し
ている。
【0075】液晶層1325は反射型に適応したいわゆ
るDAP,HAN等のECBモードのネマチック液晶を
採用しており、不図示の配向層により所定の配向が維持
されている。第6の実施形態と比べると電圧値が低く、
画素電極1326の電位の精度はさらに重要になってく
るため、本発明の回路、構成は有効であり、単板で画素
数も多く、従ってビデオ線の本数も多いため、第1乃至
第5の実施形態のカップリング容量の削減は非常に有効
となる。画素電極1326はAlから成り、反射鏡を兼
ねており、表面性を良くして反射率を向上させるため、
パターニング後の最終工程でいわゆるCMP処理を施し
ている(詳しくは後述する)。
【0076】アクティブマトリックス駆動回路部132
7はいわゆるシリコン半導体基板1328上に設けられ
た半導体回路であり、上記画素電極1326をアクティ
ブマトリックス駆動するものであり、該回路マトリック
スの周辺部には、不図示のゲート線ドライバー(垂直レ
ジスター等)や信号線ドライバー(水平レジスター等)
が設けられている(詳しくは後述する)。これらの周辺
ドライバーおよびアクティブマトリックス駆動回路はR
GBの各原色映像信号を所定の各RGB画素に書き込む
ように構成されており、該各画素電極1326はカラー
フィルターは有さないものの、前記アクティブマトリッ
クス駆動回路にて書き込まれる原色映像信号により各R
GB画素として区別され、後述する所定のRGB画素配
列を形成している。
【0077】ここで、液晶パネル1302に対して照明
するG光について見てみると、前述したようにG光はP
BS1303により偏光化されたのち該液晶パネル13
02に対して垂直に入射する。この光線のうち1つのマ
イクロレンズ1322aに入射する光線例を図中の矢印
G(in/out)に示す。ここに図示されたように該
G光線はマイクロレンズ1322により集光され、G画
素電極1326g上を照明する。そしてAlより成る該
画素電極1326gにより反射され、再び同じマイクロ
レンズ1322aを通じてパネル外に出射していく。こ
のように液晶層1325を往復通過する際、該G光線
(偏光)は画素電極1326gに印加される信号電圧に
より対向電極1324との間に形成される電界による液
晶の動作により変調を受けて、該液晶パネルを出射し、
PBS1303に戻る。
【0078】ここで、その変調度合いによりPBS面1
303aにて反射され、投影レンズ1301に向かう光
量が変化し、各画素のいわゆる濃淡階調表示がなされる
ことになる。一方、上述したように図23中断面(y−
z面)内の斜め方向から入射してくるR光については、
やはりPBS1303により偏光されたのち、例えばマ
イクロレンズ1322bに入射するR光線に注目する
と、図中の矢印R(in)で示したように、該マイクロ
レンズ1322bにより集光され、その真下よりも左側
にシフトした位置にあるR画素電極1326r上を照明
する。そして該画素電極1326rにより反射され、図
示したように今度は隣(−z方向)のマイクロレンズ1
322aを通じて、パネル外に出射していく(R(ou
t))。
【0079】この際、該R光線(偏光)はやはり画素電
極1326rに印加される信号電圧により対向電極13
24との間に形成される画像信号に応じた電界による液
晶の動作により変調を受けて、該液晶パネルを出射し、
PBS1303に戻る。そして、その後のプロセスは前
述のG光の場合と全く同じように、画像光を投影レンズ
1301から投影される。ところで、図23の描写では
画素電極1326g上と画素電極1326r上の各G光
とR光の色光が1部重なり干渉しているようになってい
るが、これは模式的に液晶層の厚さを拡大誇張して描い
ているためであり、実際には該液晶層の厚さは1〜5μ
であり、シートガラス1323の50〜100μに比べ
て非常に薄く、画素サイズに関係なくこのような干渉は
起こらない。
【0080】次に、図21に本例での色分解・色合成の
原理説明図を示す。ここで、図24(a)は液晶パネル
1302の上面模式図、図24(b)、図24(c)は
それぞれ該液晶パネル上面模式図に対するA−A′(x
方向)断面模式図、B−B′(z方向)断面模式図であ
る。ここで、マイクロレンズ1322は、図24(a)
の一点鎖線に示すように、G光を中心として両隣接する
2色画素の半分ずつに対して1個が対応している。この
うち図24(c)はy−z断面を表す上記図23に対応
するものであり、各マイクロレンズ1322に入射する
G光とR光の入出射の様子を表している。これから判る
ように各G画素電極は各マイクロレンズの中心の真下に
配置され、各R画素電極は各マイクロレンズ間境界の真
下に配置されている。従ってR光の入射角はそのtan
θが画素ピッチ(B&R画素)とマイクロレンズ・画素
電極間距離の比に等しくなるように設定するのが好まし
い。一方、図24(b)は該液晶パネル1302のx−
y断面に対応するものである。このx−y断面について
は、B画素電極とG画素電極とが図24(c)と同様に
交互に配置されており、やはり各G画素電極は各マイク
ロレンズ中心の真下に配置され、各B画素電極は各マイ
クロレンズ間境界の真下に配置されている。
【0081】ところで該液晶パネルを照明するB光につ
いては、前述したようにPBS1303による偏光化
後、図20中断面(x−y面)の斜め方向から入射して
くるため、R光の場合と全く同様に、各マイクロレンズ
1322から入射したB光線は、図示したようにB画素
電極1326bにより反射され、入射したマイクロレン
ズ1322に対して、x方向に隣り合うマイクロレンズ
1322から出射する。B画素電極1326b上の液晶
による変調や液晶パネルからのB出射光の投影について
は、前述のG光およびR光と同様である。
【0082】また、各B画素電極1326bは各マイク
ロレンズ間境界の真下に配置されており、B光の液晶パ
ネルに対する入射角についても、R光と同様にそのta
nθが画素ピッチ(G&B画素)とマイクロレンズ・画
素電極間距離の比に等しくなるように設定するのが好ま
しい。ところで、本例液晶パネルでは以上述べたように
各RGB画素の並びがz方向に対してはRGRGRG…
の並びに、x方向に対してはBGBGBG…の並びとな
っているが、図24(a)はその平面的な並びを示して
いる。このように各画素サイズは縦横共にマイクロレン
ズの約半分になっており、画素ピッチはx−z両方向と
もにマイクロレンズのそれの半分になっている。また、
G画素は平面的にもマイクロレンズ中心の真下に位置
し、R画素はz方向のG画素間かつマイクロレンズ境界
に位置し、B画素はx方向のG画素間かつマイクロレン
ズ境界に位置している。また、1つのマイクロレンズ単
位の形状は矩形(画素の2倍サイズ)となっている。
【0083】図25に本液晶パネルの部分拡大上面図を
示す。ここで図中の破線格子1329は1つの絵素を構
成するRGB画素のまとまりを示している。つまり、図
23のアクティブマトリックス駆動回路部1327によ
り各RGB画素が駆動される際、破線格子1329で示
されるRGB画素ユニットは同一画素位置に対応したR
GB映像信号にて駆動される。ここでR画素電極132
6r、G画素電極1326g、B画素電極1326bか
ら成る1つの絵素に注目してみると、まずR画素電極1
326rは矢印r1で示されるようにマイクロレンズ1
322bから前述したように斜めに入射するR光で照明
され、そのR反射光は矢印r−2で示すようにマイクロ
レンズ1322aを通じて出射する。B画素電極132
6bは矢印b1で示されるようにマイクロレンズ132
2cから前述したように斜めに入射するB光で照明さ
れ、そのB反射光は矢印b2で示すようにやはりマイク
ロレンズ1322aを通じて出射する。またG画素電極
1326gは正面後面矢印g12で示されるように、マ
イクロレンズ1322aから前述したように垂直(紙面
奥へ向かう方向)に入射するG光で照明され、そのG反
射光は同じマイクロレンズ1322aを通じて垂直に
(紙面手前に出てくる方向)出射する。
【0084】このように、本液晶パネルにおいては、1
つの絵素を構成するRGB画素ユニットについて、各原
色照明光の入射照明位置は異なるものの、それらの出射
については、同じマイクロレンズ(この場合は1322
a)から行われる。そしてこのことはその他の全ての絵
素(RGB画素ユニット)についても成り立っている。
【0085】従って、図26に示すように本液晶パネル
からの全出射光をPBS1303および投影レンズ13
01を通じて、スクリーン1309に投写するに際し
て、液晶パネル1302内のマイクロレンズ1322の
位置がスクリーン1309上に結像投影されるように光
学調整すると、その投影画像は図28に示すようなマイ
クロレンズの格子内に各絵素を構成する該RGB画素ユ
ニットからの出射光が混色した状態つまり同画素混色し
た状態の絵素を構成単位としたものとなる。そして、前
述した従来例のようないわゆるRGBモザイクが無い、
質感の高い良好なカラー画像表示が可能となる。
【0086】つぎに、図23に示すように、アクティブ
マトリックス駆動回路部1327は各画素電極1326
の下に存在するため、図23の回路断面図上では絵素を
構成する各RGB画素は単純に横並びに描かれている
が、各画素FETのドレインは、図25に示したような
2次元的配列の各RGB画素電極1326に接続してい
る。
【0087】ところで、本投写型液晶表示装置の駆動回
路系についてその全体ブロック図を図27に示す。ここ
で、1310はパネルドライバーであり、RGB映像信
号を極性反転し、かつ所定の電圧増幅をした液晶駆動信
号を形成するとともに、対向電極1324の駆動信号、
各種タイミング信号等を形成している。1312はイン
ターフェースであり、各種映像及び制御伝送信号を標準
映像信号等にデコードしている。また、1311はデコ
ーダーであり、インターフェース1312からの標準映
像信号をRGB原色映像信号及び同期信号に、即ち液晶
パネル1302に対応した画像信号にデコード・変換し
ている。1314はバラストであり、楕円リフレクター
1307内のアークランプ1308を駆動点灯する。1
315は電源回路であり、各回路ブロックに対して電源
を供給している。1313は不図示の操作部を内在した
コントローラーであり、上記各回路ブロックを総合的に
コントロールするものである。このように本投写型液晶
表示装置は、その駆動回路系は単板式プロジェクターと
しては、ごく一般的なものであり、特に駆動回路系に負
担を掛けることなく、前述したようなRGBモザイクの
無い良好な質感のカラー画像を表示することができるも
のである。
【0088】ところで図29に本実施形態における液晶
パネルの別形態の部分拡大上面図を示す。ここではマイ
クロレンズ1322の中心真下位置にB画素電極132
6bを配列し、それに対し左右方向にG画素1326g
が交互に並ぶように、上下方向にR画素1326rが交
互に並ぶように配列している。このように配列しても、
絵素を構成するRGB画素ユニットからの反射光が1つ
の共通マイクロレンズから出射するように、B光を垂直
入射、R/G光を斜め入射(同角度異方向)とすること
により、前例と全く同様な効果を得ることができる。ま
た、さらにマイクロレンズ1322の中心真下位置にR
画素を配列しその他の色画素を左右または上下方向にR
画素に対してG,B画素を交互に並ぶようにしても良
い。
【0089】図30に本発明に係わる液晶パネルの他の
実施形態を示す。同図は本液晶パネル1320の部分拡
大断面図である。前述した実施形態との相違点を述べる
と、まず対向ガラス基板としてシートガラス1323を
用いており、マイクロレンズ1220については、シー
トガラス1323上に熱可塑性樹脂を用いたいわゆるリ
フロー法により形成している。さらに、非画素部にスペ
ーサー柱1251を感光性樹脂のフォトリソグラフィー
にて形成している。該液晶パネル1320の部分上面図
を図31(a)に示す。この図から判るようにスペーサ
ー柱1251は所定の画素のピッチでマイクロレンズ1
220の角隅部の非画素領域に形成されている。このス
ペーサー柱1251を通るA−A′断面図を図31
(b)に示す。このスペーサー柱1251の形成密度に
ついては10〜100画素ピッチでマトリックス状に設
けるのが好ましく、シートガラス1323の平面性と液
晶の注入性というスペーサー柱数に対して相反するパラ
メーターを共に満足するように設定する必要がある。ま
た本実施形態では金属膜パターンによる遮光層1221
を設けており、各マイクロレンズ境界部分からの漏れ光
の進入を防止している。これにより、このような漏れ光
による投影画像の彩度低下(各原色画像光の混色によ
る)やコントラスト低下が防止される。従って本液晶パ
ネル1320を用いて、本実施形態の如き液晶パネルを
備えた投写型表示装置を構成することにより、さらにメ
リハリのある良好な画質が得られるようになる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると画
素電極表面が凹凸がなく、画素電極内に段差が生じない
表示装置が提供できる。これを用いて液晶表示装置を作
ると、光量が上がり表示画像が明るくなり、またコント
ラストも向上する。また、画素も小さくでき、PDLC
液晶だとコントラストがあがり、TN液晶だとコントラ
ストが上がり、更に実装工程の配向膜ラビング工程にお
いて、配向不良の原因となりその結果コントラストの低
下による表示画像の画質の悪化を防止でき、信頼性の向
上を図ることができる。また、表示部と周辺部、もしく
はシール部との段差もなくなり、ギャップ精度が高くな
り、液晶の面内均一性が高くなり、階調性もあがる。よ
って、高輝度、コントラスト、高精細で均一な液晶表示
装置を歩留まり良く安価に、高い信頼性で生産すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体基板の製造工程の1例を示す図
である。
【図2】本発明の表示装置に用いられるアクティブマト
リクス基板の製造工程の1例を示す図である。
【図3】本発明の表示装置に用いられるアクティブマト
リクス基板の製造工程の1例を示す図である。
【図4】本発明の表示装置に用いられるアクティブマト
リクス基板の製造工程の1例を示す図である。
【図5】本発明の表示装置に用いられるアクティブマト
リクス基板の製造工程の1例を示す図である。
【図6】本発明の表示装置に用いられるアクティブマト
リクス基板の製造工程の1例を示す図である。
【図7】本発明の表示装置に用いられるアクティブマト
リクス基板の製造工程の1例を示す図である。
【図8】チャンバー設定温度と成膜時間の、ホールの埋
め込み性の特性を示す図である。
【図9】TiN膜厚とホールの埋め込み率の関係を示す
図である。
【図10】Ti膜厚とホールの埋め込み率の関係を示す
図である。
【図11】従来の半導体装置用配線を示す図である。
【図12】本発明によるCMPにより製造される液晶表
示素子の断面図である。
【図13】本発明による液晶装置の概略的回路図であ
る。
【図14】本発明による液晶装置のブロック図である。
【図15】本発明による液晶装置の入力部のディレイ回
路を含む回路図である。
【図16】本発明による液晶装置の液晶パネルの概念図
である。
【図17】本発明による液晶装置の製造上のエッチング
処理の良否を判断するグラフである。
【図18】本発明による液晶装置を用いた液晶プロジェ
クターの概念図である。
【図19】本発明による液晶プロジェクターの内部を示
す回路ブロック図である。
【図20】本発明による投写型液晶表示装置の光学系の
実施形態を示す全体構成図である。
【図21】本発明による投写型液晶表示装置の光学系に
用いたダイクロイックミラーの分光反射特性図である。
【図22】本発明による投写型液晶表示装置の光学系の
色分解照明部の斜視図である。
【図23】本発明による液晶パネルの一実施形態の断面
図である。
【図24】本発明による液晶パネルの色分解・色合成の
原理説明図である。
【図25】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図である。
【図26】本発明による投写型液晶表示装置の投影光学
系を示す部分構成図である。
【図27】本発明による投写型液晶表示装置の駆動回路
系を示すブロック図である。
【図28】本発明による投写型液晶表示装置のスクリー
ン上投影像の部分拡大図である。
【図29】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図である。
【図30】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
断面図である。
【図31】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図と断面図である。
【図32】液晶装置の液晶パネルの光束進行方向を示す
概念図である。
【図33】液晶装置の液晶パネルのカラー画素構成図で
ある。
【図34】熱処理時間と埋め込み率との関係を示す特性
を示す図である。
【図35】Ti膜、TiN膜、TiN+Ti膜(本実施
例)の場合の埋め込み率を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 選択酸化膜 3 NWL 4 PWL 5 ゲート酸化膜 6 ゲート電極 7 NLD 8 ソース 8′ ドレイン 9 PLD 10 ソース 10′ ドレイン 11 BPSG 12 AL電極 13 Ti膜 14 スルーホール 15 画素電極 16 Ti膜 17 金属膜或いは、金属化合物膜 18 TiN膜 19 Ti膜 20 金属膜或いは、金属化合物膜 21 pure−AL 22 金属膜或いは、金属化合物膜 23 液晶材料 24 共通透明電極 25 対向基板 26 反射防止膜 101,201,401,501 半導体基板 102,202,402,502 スクライブ領域 103,203,403,503 選択酸化膜 404,504 ウェル 105,205,405,505,705,805
第1の絶縁膜 107,207,407,507,707,808
コンタクト 109,209,32,409,509,709,80
9 金属層 602,603 金属層 31,601 有効領域 511 スルーホール 701,802 絶縁基板 810 透明絶縁膜 301 半導体基板 302,302’ p型及びn型ウェル 303,303’ ソース領域 304 ゲート領域 305,305’ ドレイン領域 306 LOCOS絶縁層 307 遮光層 308 PSG 309 プラズマSiN 310 ソース電極 311 連結電極 312 反射電極&画素電極 313 反射防止膜 314 液晶層 315 共通透明電極 316 対向電極 317,317’ 高濃度不純物領域 319 表示領域 320 反射防止膜 321,322 シフトレジスタ 323 nMOS 324 pMOS 325 保持容量 327 信号転送スイッチ 328 リセットスイッチ 329 リセットパルス入力端子 330 リセット電源端子 331 映像信号入力端子 332 昇圧レベルシフター 342 パルスdelay用インバータ 343 スイッチ 344 出力 345 容量 346 保護回路 351 シール部 352 電極パッド 353 クロックバッファー 371 光源 372 集光レンズ 373,375 フレネルレンズ 374 色分解光学素子 376 ミラー 377 視野レンズ 378 液晶装置 379 絞り部 380 投影レンズ 381 スクリーン 385 電源 386 プラグ 387 ランプ温度検出 388 制御ボード 389 フィルタ安全スイッチ 453 メインボード 454 液晶パネルドライブヘッドボード 455,456,457 液晶装置 1220 マイクロレンズ(リフロー熱ダレ式) 1251 スペーサー柱 1252 周辺シール部 1301 投影レンズ 1302 マイクロレンズ付液晶パネル 1303 偏光ビームスプリッター(PBS) 1306 ロッド型インテグレータ 1307 楕円リフレクター 1308 アークランプ 1309 スクリーン 1310 パネルドライバー 1311 デコーダー 1312 インターフェース回路 1314 バラスト(アークランプ点灯回路) 1320 マイクロレンズ付液晶パネル 1321 マイクロレンズガラス基板 1322 マイクロレンズ(インデックス分布式) 1323 シートガラス 1324 対向透明電極 1325 液晶 1326 画素電極 1327 アクティブマトリックス駆動回路部 1328 シリコン半導体基板 1329 基本絵素単位 1340 R反射ダイクロイックミラー 1341 B/G反射ダイクロイックミラー 1342 B反射ダイクロイックミラー 1343 高反射ミラー 1350 フレネルレンズ(第2コンデンサーレンズ) 1351 第1コンデンサーレンズ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線が金属或いは金属の化合物からな
    り、且つ二以上の層構造を有することを特徴とする半導
    体装置用配線。
  2. 【請求項2】 前記層構造は、第1の層がTiであり、
    第2の層がALまたはAL合金の金属膜である、請求項
    1に記載の半導体装置用配線。
  3. 【請求項3】 前記層構造は、第1の層がTiNであ
    り、第2の層がALまたはAL合金の金属膜である、請
    求項1に記載の半導体装置用配線。
  4. 【請求項4】 前記層構造は、第1の層がTiNであ
    り、第2の層がTiであり、第3の層がALまたはAL
    合金の金属膜である、請求項1に記載の半導体装置用配
    線。
  5. 【請求項5】 前記層構造は、第1の層がTiNであ
    り、第2の層がTiであり、第3の層がALまたはAL
    合金の金属膜であり、第4の層が前記第3の層の膜より
    も高温で形成したALまたはAL合金の金属膜である、
    請求項1に記載の半導体装置用配線。
  6. 【請求項6】 前記半導体装置用配線を、機械的化学的
    研磨による研磨工程を用いて平坦化することを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれかに記載の半導体装置用
    配線。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に絶縁層を介して形成さ
    れ、該絶縁層の開口部を通して該半導体基板と接続され
    る配線が、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の半導
    体装置用配線であることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板上に二以上の多層配線が形成
    されてなる半導体装置において、該多層配線を構成する
    少なくとも一層の配線が、請求項1〜請求項6のいずれ
    かに記載の半導体装置用配線であることを特徴とする半
    導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板と接続される第1の配線と、
    該第1の配線と接続される第2の配線とを有し、該第2
    の配線が請求項1〜請求項6のいずれかに記載の半導体
    装置用配線であることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体装置は、対向する2枚の基
    板間に液晶層を有し、前記2枚の基板のうちの一方の基
    板にパターン化された複数の画素電極が設けられ、他方
    の基板側から光が入射されてなる液晶表示装置であり、
    前記第2の配線の少なくとも一部が該画素電極を構成し
    てなる請求項9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 配線が金属或いは金属の化合物からな
    り、且つ二以上の層構造で形成されることを特徴とする
    半導体装置用配線の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に絶縁層を介して形成さ
    れ、該絶縁層の開口部を通して該半導体基板と接続され
    る配線が、金属或いは金属の化合物からなり、且つ二以
    上の層構造で形成されることを特徴とする半導体装置用
    配線の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に二以上の多層配線をも
    つ半導体装置に用いられる半導体装置用配線の製造方法
    において、該多層配線を構成する少なくとも一層の配線
    が、金属或いは金属の化合物で二以上の層構造の形成が
    されることを特徴とする半導体装置用配線の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記配線の形成の後に、前記配線表面
    の平坦性が改善されるに充分な温度で基板全面を熱処理
    することを特徴とする請求項11〜13のいずれかの請
    求項に記載の半導体装置用配線の製造方法。
  15. 【請求項15】 基板全面を熱処理した後に、前記配線
    を機械的化学的研磨による研磨工程を用いて平坦化する
    ことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置用配線
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記層構造は、第1の層がTiであ
    り、第2の層がAL,Ti,Ta,W等の金属膜であ
    る、請求項11〜15のいずれかの請求項に記載の半導
    体装置用配線。
  17. 【請求項17】 前記層構造は、第1の層がTiNであ
    り、第2の層がAL,Ti,Ta,W等の金属膜であ
    る、請求項11〜15のいずれかの請求項に記載の半導
    体装置用配線の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記層構造は、第1の層がTiNであ
    り、第2の層がTiであり、第3の層がALまたはAL
    合金の金属膜である、請求項11〜15のいずれかの請
    求項に記載の半導体装置用配線の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記層構造は、第1の層がTiNであ
    り、第2の層がTiであり、第3の層がALまたはAL
    合金の金属膜であり、第4の層が前記第3の層の膜より
    も高温で形成したALまたはTiまたはTaまたはW等
    の金属膜である、請求項11〜15のいずれかの請求項
    に記載の半導体装置用配線の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記半導体装置用配線の膜形成と熱処
    理を別チャンバーで行うことを特徴とする請求項14に
    記載の半導体装置用配線の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体装置用配線の膜形成時の温
    度が、熱処理時の温度よりも低い温度であることを特徴
    とする請求項14に記載の半導体装置用配線の製造方
    法。
JP29446297A 1997-10-27 1997-10-27 半導体装置用配線、この配線を用いた半導体装置、及び半導体装置用配線の製造方法 Pending JPH11135502A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069852A (ja) * 2001-11-02 2009-04-02 Samsung Electronics Co Ltd 反射−透過型液晶表示装置の製造方法

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