JP2001033779A - 表示パネル及びその製造方法 - Google Patents

表示パネル及びその製造方法

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JP2001033779A
JP2001033779A JP11209988A JP20998899A JP2001033779A JP 2001033779 A JP2001033779 A JP 2001033779A JP 11209988 A JP11209988 A JP 11209988A JP 20998899 A JP20998899 A JP 20998899A JP 2001033779 A JP2001033779 A JP 2001033779A
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liquid crystal
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light
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Teruhiko Furushima
輝彦 古島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルギャップ制御層用のスペーサを表示品位
の低下無く設置すること。 【解決手段】 各マイクロレンズ22のうち、他の3つ
のマイクロレンズ22と隣接する角隅に対応した位置
に、基板間のギャップを制御するためのスペーサ251
を、基板間に挟んで設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズを
採用した液晶パネル等である表示パネル及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶パネル等である表示パネルに
おいて、アクティブ素子を形成した基板(アクティブ基
板と称す)と、これに対向する基板(対向基板と称す)
との間のセルギャップを制御する方法としては、アクテ
ィブ基板と対向基板との間にスペーサを配置するのが一
般的である。スペーサの配置方法としては、揮発性溶剤
にスペーサを分散させたものを片側の基板上に噴霧散布
する手法や、スペーサそのものを片側の基板に散布する
手法(乾式散布)が一般的である。
【0003】このようにスペーサをパネル内に配置した
表示パネルでは、スペーサが画素電極上にも散布される
ため、スペーサ自身及びスペーサによる配向乱れ等によ
る表示不良、例えば、ノーマリホワイトモードの場合、
スペーサ部分が白く色抜けした状態となり、コントラス
トが著しく低下する。この問題を解決する1つの工夫と
して特開平6−301040号公報には、画素電極部以
外の信号電極等を覆うマトリックスパターンの遮光膜に
開口部を設けておくと共に、この開口部に対応して光反
応性樹脂とスペーサとを塗布し、上記開口部を通して背
面から露光することで、スペーサを固定することが記載
されている。また、別のスペーサを非表示部に設ける方
法が特開平10−62789号公報に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表示画
素数が増加し画素寸法が縮小されると、たとえスペーサ
を非表示部に設けたとしても、上記した配向乱れ等の影
響が表示画素に及ぶため、コントラスト低下等の表示品
位が低下してしまうという問題が解決されない。
【0005】本発明は上記事情に鑑み、セルギャップ制
御層用のスペーサを表示品位の低下無く設置することの
できる表示パネル及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべき本
発明は、第1、第2、第3の色画素電極の3つの色画素
電極のうちの2つの色画素電極の組合せを第1方向に、
該2つの色画素電極の組合せと異なる2つの色画素電極
の組合せを第1方向と異なる第2方向に、1つの色画素
電極を共有するように配置した色画素電極を基板上に所
定のピッチで2次元的に交差配列した第一の基板と、前
記第1方向と第2方向の2つの色画素電極のピッチを1
ピッチとするマイクロレンズを複数個、前記基板上に2
次元的に配列した第二の基板と、を備え、前記各マイク
ロレンズの中心に対応した位置に前記第1の色画素電極
が、前記第1方向において隣接するマイクロレンズ間の
境界に対応した位置に前記第2の色画素電極が、前記第
2方向において隣接するマイクロレンズ間の境界に対応
した位置に前記第3の色画素電極が、各々位置するよう
に、かつ前記第一の基板と第二の基板との間に液晶層を
挟むように、前記第一の基板に対して前記第二の基板を
配置し、前記各マイクロレンズのうち、他の3つのマイ
クロレンズと隣接する角隅に対応した位置に、前記第一
の基板と第二の基板の間のギャップを制御するためのス
ペーサを、これら第一の基板と第二の基板とで挟んで設
けた、ことを特徴とする。
【0007】また、前記色画素電極は反射電極からなる
ことを特徴とする。
【0008】また、前記スペーサは球状のスペーサであ
ることを特徴とする。
【0009】更に、上記特徴をもつ表示パネルを製造す
る際に、前記第一及び第二の基板それぞれに配向膜を形
成し、該第一及び第二の基板のうち一方の基板の配向膜
上に感光性樹脂を塗布して現像液にて現像し、前記色画
素電極に対応する位置とは別の位置が開口となるパター
ンを形成して、選択的に前記配向膜を覆う工程と前記パ
ターンが形成された配向膜上にスペーサを散布して固着
させる工程と、剥離液を用いて前記散布固着したスペー
サを前記感光性樹脂とともに除去する工程と、を有して
なることを特徴とする。
【0010】また、前記散布するスペーサは、接着樹脂
をコーティングしたスペーサであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】<実施形態1>本発明による表示
パネルの一例である液晶パネルを投写型液晶表示装置に
採用した実施形態1について説明する。
【0012】(A)液晶表示装置全体の説明 図1は投写型液晶表示装置の光学系の要部概略図であ
り、図1(A)はその上面図、図1(B)は正面図、図
1(C)は側面図を表している。
【0013】図1において、1は投影レンズであり、マ
イクロレンズ付の液晶パネル2(表示パネル)で表示し
た画像情報を所定面上に投影している。3は偏光ビーム
スプリッター(PBS)であり、例えばP偏光を透過
し、S偏光を反射している。40はR(赤色光)反射ダ
イクロイックミラー、41はB/G(青色&緑色光)反
射ダイクロイックミラー、42はB(青色光)反射ダイ
クロイックミラー、43は全色光を反射する高反射ミラ
ー、50はフレネルレンズ、51は凸レンズ(正レン
ズ)、6はロッド型インテグレータ、7は楕円リフレク
ターであり、その中心にメタルハライドや、UHP等の
アークランプ(光源)8の発光面8aが配置されてい
る。
【0014】ここで、R(赤色光)反射ダイクロイック
ミラー40、B/G(青色&緑色光)反射ダイクロイッ
クミラー41、B(青色光)反射ダイクロイックミラー
42はそれぞれ図2(C)、(B)、(A)に示したよ
うな分光反射特性を有している。そしてこれらのダイク
ロイックミラーは高反射ミラー43とともに図3の斜視
図に示したように3次元的に配置されており、後述する
ように光源8からの白色照明光をR、G、Bの3つの色
光に色分解するとともに液晶パネル2に対して各原色光
が3次元的に異なる方向から該液晶パネル2を照明する
ようにしている。
【0015】ここで、光源8からの光束の進行過程に従
って説明すると、まずランプ8からの出射した白色光束
は、楕円リフレクター7によりその前方のインテグレー
タ6の入り口(入射面)6aに集光され、このインテグ
レータ6内を反射を繰り返しながら進行するにつれて光
束の空間的強度分布が均一化される。そしてインテグレ
ータ6の出射口6bを出射した光束は凸レンズ51とフ
レネルレンズ50とによりx軸−方向(図1(B)基
準)に平行光束化され、まずB反射ダイクロイックミラ
ー42に至る。
【0016】このB反射ダイクロイックミラー42では
B光(青色光)のみが反射されz軸−方向つまり下側
(図1(B)基準)にz軸に対して所定の角度でR反射
ダイクロイックミラー40に向かう。一方B光以外の色
光(R/G光)はこのB反射ダイクロイックミラー42
を通過し、高反射ミラー43により直角にz軸−方向
(下側)に反射されやはりR反射ダイクロイックミラー
40に向かう。
【0017】ここでB反射ダイクロイックミラー42と
高反射ミラー43は共に図1(A)を基にして言えば、
インテグレータ6からの光束(x軸−方向)をz軸−方
向(下側)に反射するように配置しており、高反射ミラ
ー43はy軸方向を回転軸にxy平面に対して丁度45
°の傾きとなっている。それに対してB反射ダイクロイ
ックミラー42はやはりy軸方向を回転軸にxy平面に
対してこの45°よりも浅い角度に設定されている。
【0018】従って、高反射ミラー43で反射されたR
/G光はz軸−方向に反射されるのに対して、B反射ダ
イクロイックミラー42で反射されたB光はz軸に対し
て所定の角度(xz面内チルト)で下方向に向かう。こ
こで、B光とR/G光の液晶パネル2上の照明範囲を一
致させるため、各色光の主光線は液晶パネル2上で交差
するように、高反射ミラー43とB反射ダイクロイック
ミラー42のシフト量およびチルト量が選択されてい
る。
【0019】次に、前述のように下方向(z軸−方向)
に向かったR/G/B光はR反射ダイクロイックミラー
40とB/G反射ダイクロイックミラー41に向かう
が、これらはB反射ダイクロイックミラー42と高反射
ミラー43の下側に位置し、まず、B/G反射ダイクロ
イックミラー41はx軸を回転軸にxz面に対して45
°傾いて配置されており、R反射ダイクロイックミラー
40はやはりx軸方向を回転軸にxz平面に対してこの
45°よりも浅い角度に設定されている。
【0020】従ってこれらに入射するR/G/B光のう
ち、まずB/G光はR反射ダイクロイックミラー40を
通過して、B/G反射ダイクロイックミラー41により
直角にy軸+方向に反射され、PBS3を通じて偏光化
された後、xz面に水平に配置された液晶パネル2を照
明する。
【0021】このうちB光は前述したように(図1
(A)、図1(B)参照)、x軸に対して所定の角度
(xz面内チルト)で進行しているため、B/G反射ダ
イクロイックミラー41による反射後はy軸に対して所
定の角度(xy面内チルト)を維持し、その角度を入射
角(xy面方向)として該液晶パネル2を照明する。G
光についてはB/G反射ダイクロイックミラー41によ
1り直角に反射しy軸+方向に進み、PBS3を通じて
偏光化された後、入射角0°つまり垂直に該液晶パネル
2を照明する。
【0022】またR光については、前述のようにB/G
反射ダイクロイックミラー41の手前に配置されたR反
射ダイクロイックミラー40によりR反射ダイクロイッ
クミラー40にてy軸+方向に反射されるが、図1
(C)の側面図に示したようにy軸に対して所定の角度
(yz面内チルト)でy軸+方向に進み、PBS3を通
じて偏光化された後、該液晶パネル2をこのy軸に対す
る角度を入射角(yz面方向)として照明する。
【0023】また、前述と同様にR、G、Bの各色光の
液晶パネル2上の照明範囲を一致させるため、各色光の
主光線は液晶パネル2上で交差するようにB/G反対ダ
イクロイックミラー41とR反射ダイクロイックミラー
40のシフト量およびチルト量が選択されている。
【0024】さらに、図2に示したようにB/G反射ダ
イクロイックミラー41のカット波長は570nm、R
反射ダイクロイックミラー40のカット波長は600n
mであるから、不要な橙色光はB/G反射ダイクロイッ
クミラー41を透過して光路外に捨てられる。これによ
り最適な色バランスを得ている。
【0025】そして後述するように液晶パネル2にて各
R、G、B光は反射&偏光変調され、PBS3に戻り、
PBS3のPBS面3aにてx軸+方向に反射し、この
光束は投影レンズ1に入射する。投影レンズ1は液晶パ
ネル2に表示された画像をスクリーン(不図示)に拡大
投影している。
【0026】該液晶パネル2を照明する各R、G、B光
は入射角が異なるため、そこから反射されてくる各R、
G、B光もその出射角を異にしているが、投影レンズ1
としてはこれらを全て取り込むに十分な大きさのレンズ
径及び開口のものを用いている。ただし、投影レンズ1
に入射する光束の傾きは、各色光がマイクロレンズを2
回通過することにより平行化され、液晶パネル2への入
射光の傾きを維持している。
【0027】(B)液晶パネルの説明 次に、ここで用いる液晶パネル2について説明する。図
4は、本実施形態に係る液晶パネル2の拡大断面模式図
(図1(C)のyz面に対応)である。対向ガラス基板
であるシートガラス23上には熱可塑性樹脂を用いたい
わゆるリフロー法によりマイクロレンズ22が形成され
ている。また、24は透明対向電極、25は液晶層、2
6は画素電極、27はアクティブマトリックス駆動回路
部、28はシリコン半導体基板である。マイクロレンズ
22は、画素電極26のピッチの倍のピッチで2次元的
アレイ構造を有し、これによりマイクロレンズアレイを
成している。また251は、液晶パネル2の表示品位を
向上させるために、マイクロレンズ22の角隅部の非表
示領域(後述)に対応設置されたスペーサ251であ
り、これにより対向する基板間のギャップを制御してい
る。
【0028】図6に液晶パネル2の部分上面図を示す
(なお上記図4は図6のA−A' 線断面図である)。こ
の図から判るように該液晶パネル2では、マイクロレン
ズ22による集光が出来るために非表示領域250が大
きく確保でき、このマイクロレンズ22の角隅部の非表
示領域250にスペーサ251が配置されている。従来
提案されているスペーサを画素電極部以外の信号電極等
を覆うマトリックスパターン部に設ける方法では、表示
画素数が増加し画素寸法が縮小されると、スペーサによ
る配向乱れ等の影響が表示画素に及び、コントラスト低
下等の表示品位が低下してしまうという欠点があった
が、該液晶パネル2では、ギャップ制御用のスペーサ2
51が非表示領域250に配置されているため、表示品
位を低下させることなくギャップ精度の良いパネルを作
成できる。
【0029】液晶層25は反射型に適応したいわゆるD
AP、HAN等のECBモードのネマチック液晶を採用
しており、不図示の配向層により所定の配向が維持され
ている。画素電極26はAl(アルミ)からなり反射鏡
を兼ねており、表面性を良くして反射率を向上させるた
めパターニング後の最終工程でいわゆるCMP処理を施
している。
【0030】アクティブマトリックス駆動回路部27は
いわゆるシリコン半導体基板28上に設けられた半導体
回路であり、上記画素電極26をアクティブマトリック
ス駆動するものであり、該回路マトリックスの周辺部に
は不図示のゲート線ドライバー(垂直レジスター等)や
信号線ドライバー(水平レジスター等)が設けられてい
る。
【0031】これらの周辺ドライバーおよびアクティブ
マトリックス駆動回路27はR、G、Bの各原色映像信
号を所定の各R、G、B画素に書き込むように構成され
ており、該各画素電極26はカラーフィルターは有さな
いものの、前記アクティブマトリックス駆動回路27に
て書き込まれる原色映像信号により各R、G、B画素と
して区別され、後述する所定のR、G、B画素配列を形
成している。
【0032】ここで、まず液晶パネル2に対する照明光
のうちG光について説明する。前述したようにG光の主
光線はPBS3により偏光化されたのち該液晶パネル2
に対して垂直に入射する。該G光線はマイクロレンズ2
2により集光されG画素電極26(図6で「G」と表記
した画素電極26)上を照明する。そしてAlよりなる
該画素電極26により反射され、再び同じマイクロレン
ズ22を通じて液晶パネル2外に出射していく。このよ
うに液晶層25を往復通過する際、該G光線(偏光)は
画素電極26に印可される信号電圧により対向電極24
との間に形成される電界による液晶の動作により変調を
受けて該液晶パネル2を出射しPBS3に戻る。ここ
で、その変調度合いによりPBS面3aにて反射され投
影レンズ1に向かう光量が変化し、各画素のいわゆる濃
淡階調表示がなされることになる。
【0033】一方、上述したようにyz面内の斜め方向
から入射してくるR光については、やはりPBS3によ
り偏光化された後、マイクロレンズ22に入射し、該マ
イクロレンズ22により集光されその斜め下側にあるR
画素電極(図6で「R」と表記した画素電極26)上を
照明する。そして該画素電極26により反射され、入射
時の前記マイクロレンズ22に隣接した別のマイクロレ
ンズ22を通じて液晶パネル2外に出射していく。この
際、該R光線(偏光)はやはりR画素電極26に印可さ
れる信号電圧により対向電極24との間に形成される電
界による液晶の動作により変調を受けて該液晶パネル2
を出射しPBS3に戻る。そしてその後のプロセスは前
述のG光の場合と全く同じように、画像光の1部として
投影レンズ1で投影される。
【0034】図5は本実施形態での色分解及び色合成の
原理説明図である。ここで図5(A)は液晶パネル2の
上面模式図、図5(B)、図5(C)はそれぞれ該液晶
パネル2の上面模式図に対するA−A' (x方向)断面
模式図、B−B' (z方向)断面模式図である。
【0035】このうち図5(C)はyz断面を表す上記
図4に対応するものであり、各マイクロレンズ22に入
射するG光とR光の入出射の様子を表している。これか
ら判るように第1の色画素として各G画素電極は各マイ
クロレンズ22の中心の真下に配置され、第2の色画素
として各R画素電極は各マイクロレンズ22間の境界の
真下に配置されている。従ってR光の入射角はそのta
nθが画素ピッチ(B&R画素)とマイクロレンズ22
・画素電極26間距離の比に等しくなるように設定する
のが好ましい。
【0036】一方図5(B)は該液晶パネル2のxy断
面に対応するものである。このxy断面については第3
の色画素としてのB画素電極とG画素電極とが図5
(C)と同様に交互に配置されており、やはり各G画素
電極は各マイクロレンズ22の中心の真下に配置され、
第3の色画素としての各B画素電極は各マイクロレンズ
22間の境界の真下に配置されている。
【0037】ところで該液晶パネル2を照明するB光に
ついては、前述したようにPBS3による偏光化後、図
中断面(xy面)の斜め方向から入射してくるため、R
光の場合と全く同様に各マイクロレンズ22から入射し
たB光線は図示したようにB画素電極26により反射さ
れ、入射したマイクロレンズ22に対してx方向に隣り
合うマイクロレンズ22から出射する。B画素電極26
上の液晶層25による変調や液晶パネル2からのB出射
光の投影については、前述のG光およびR光と同様であ
る。
【0038】また、各B画素電極は各マイクロレンズ2
2間の境界の真下に配置されており、B光の液晶パネル
2に対する入射角についてもR光と同様にそのtanθ
が画素ピッチ(G&B画素)とマイクロレンズ22・画
素電極26間距離の比に等しくなるように設定するのが
好ましい。
【0039】ところで本実施形態の液晶パネル2では以
上述べたように各R、G、B画素の並びがz方向(第1
方向)に対してはRGRGRG…、そしてx方向(第2
方向)に対してはBGBGBG…となっているが、図5
(A)はその平面的な並びを示している。
【0040】このように各画素(色画素)サイズは縦横
共にマイクロレンズ22の約半分になっており、画素ピ
ッチはxz両方向ともにマイクロレンズ22のそれの半
分になっている。また、G画素は平面的にもマイクロレ
ンズ22中心の真下に位置し、R画素はz方向のG画素
間かつマイクロレンズ22の境界に位置し、B画素はx
方向のG画素間かつマイクロレンズ境界に位置してい
る。また、1つのマイクロレンズ単位の形状は矩形(画
素の2倍サイズ)となっている。
【0041】なお、図6で二点鎖線格子29は1つの絵
素を構成するR、G、B画素のまとまりの画素ユニット
29を示している。また、これら画素ユニット29を基
板上に2次元的に所定のピッチで配列して画素ユニット
アレイを構成している。つまり、アクティブマトリック
ス駆動回路部27により各R、G、B画素が駆動される
際、二点鎖線格子29で示されるR、G、Bの画素ユニ
ットは同一画素位置に対応したR、G、B映像信号にて
駆動される。上述した各原色照明光の入射・出射経路か
ら明らかなように、1つの絵素を構成するR、G、B画
素ユニット29について、各原色照明光の入射照明位置
は異なるものの、それらの出射については同じマイクロ
レンズ22から行われる。
【0042】図7は本実施形態における液晶パネル2か
らの全出射光をPBS3および投影レンズ1を通じてス
クリーン9に投写するときの概略図である。同図に示す
ように図6に示すような液晶パネル2を用い、かつ液晶
パネル2内のマイクロレンズ22の位置又はその近傍が
スクリーン9上に結像投影されるように光学調整する
と、その投影画像は図9に示すようなマイクロレンズ2
2の格子内に各絵素を構成する該R、G、B画素ユニッ
ト29からの出射光が混色した状態つまり同画素混色し
た状態の絵素を構成単位としたものとなる。
【0043】本実施形態ではこのように、図6に示す構
成の液晶パネル2を用い、かつマイクロレンズ22の配
置面又はその近傍がスクリーンと略共役関係となるよう
にして、スクリーン面上でいわゆるR、G、Bモザイク
が無い質感の高い良好なカラー画像表示が可能としてい
る。
【0044】(C)アクティブマトリックス駆動回路部
の説明 次に、前述した各画素電極26およびそれをアクティブ
駆動するシリコン半導体基板28上に設けられたアクテ
ィブマトリックス駆動回路部27について詳述する。
【0045】図10は本発明に係る液晶パネル2のアク
ティブマトリックス駆動回路部27の模式断面図であ
る。図10において28はシリコン基板(半導体基
板)、102、102' はそれぞれp型、n型ウェル、
103、103' はトランジスタのドレイン領域、10
4はゲート、105、105‘はソース領域である。
【0046】図10からわかるように、表示領域119
のトランジスタはゲートに対して、自己整合的にソー
ス、ドレイン層が形成されず、オフセットをもたせ、そ
の間にドレイン領域103' 、ゲート105' に示す如
く、低濃度のn ̄、P ̄層が設けられる。ちなみにオフ
セット量は0.5〜2.0μmが好適である。
【0047】一方、周辺回路の一部の回路部が図10に
示されているが、周辺部の一部の回路は、ゲートに自己
整合的にソース、ドレイン層が形成されている。
【0048】ここでは、ソース、ドレインのオフセット
について述べたが、有無だけでなくオフセット量をそれ
ぞれの耐圧に応じて変化させたり、ゲート長の最適化が
有効である。これは、周辺回路の一部は、ロジック系回
路であり、この部分は、上述1.5〜5V系駆動でよい
ため、トランジスタサイズの縮小及び、トランジスタの
駆動力向上のため、上記自己整合構造が設けられてい
る。
【0049】基板28は、p型半導体からなり、基板2
8は、最低電位(通常は、接地電位)であり、n型ウェ
ルは、表示領域の場合、画素に印加する電圧すなわち1
0〜15Vがかかり、一方、周辺回路のロジック部は、
ロジック駆動電圧1.5〜5Vがかかる。この構造によ
り、それぞれ電圧に応じた最適なデバイスを構成でき、
チップサイズの縮小のみならず、駆動スピードの向上に
よる高画素表示が実現可能になる。
【0050】106はフィールド酸化膜、110はデー
タ配線につながるソース電極、111は画素電極につな
がるドレイン電極、26は画素電極である。107は表
示領域、周辺領域を覆う遮光層であり、Ti、TiN、
W、Mo等が適している。
【0051】図10からわかるように、上記遮光層は、
表示領域では、画素電極とソース電極との接続部を除い
て覆っているが、周辺画素領域では、一部映像信号線、
クロック線等、配線容量が重くなる領域では、上記遮光
層を除き、上記遮光層が除かれた部分は照明光の光が混
入し、回路の誤動作を起こす場合は画素電極層を覆う設
計になっており、高速信号が転送可能な工夫がなされて
いる。
【0052】108は、遮光層下部の絶縁層であり、P
−SiO層上にSOGにより平坦化処理を施し、その層
をさらに、P−SiOでカバーし、絶縁層の安定性を確
保した。SOGによる平坦化以外に、P−TEOS膜を
形成し、さらにP−SiOをカバーした後、絶縁層をC
MP処理し、平坦化する方法を用いても良いことは言う
までもない。
【0053】109は、反射電極と、逓光層との間に設
けられた絶縁層で、この絶縁層を介して反射電極の電荷
保持容量となっている。大容量形成のために、SiO2
以外に、高誘電率のP−SiN、Ta22 やSiO2
との積層膜等が有効である。遮光層にTi、TiN、M
o、W等の平坦なメタル上に設けることにより、500
〜5000オングストローム程度の膜厚が好適である。
【0054】25は液晶材料、117、117' は高度
不純物領域、119は表示領域である。図10からわか
るように、トランジスタ下部に形成されたウェルと同一
極性の高濃度不純物層117、117' はウェルの周辺
部及び内部に形成されており、高振幅な信号がソースに
印加されても、ウェル電位は、低抵抗層で所望の電位に
固定されているため、安定しており、高品質な画像表示
が実現できた。さらにn型ウェルとp型ウェルとの間に
は、フィールド酸化膜を介して上記高濃度不純物層11
7、117' が設けられており、通常MOSトランジス
タの時に使用されるフィールド酸化膜直下のチャネルス
トップ層を不要にしている。
【0055】これらの高濃度不純物層は、ソース、ドレ
イン層形成プロセスで同時にできるので作製プロセスに
おけるマスク枚数、工数が削減され、低コスト化が図れ
た。
【0056】図11は本実施形態における液晶パネル2
のアクティブマトリックス駆動部27の回路図である。
図11において121は水平シフトレジスタ、122は
垂直シフトレジスタ、123はnチャンネルMOSFE
T、124はpチャンネルMOSFET、125は保持
容量、126は液晶画素容量、127は信号転送スイッ
チ、128はリセットスイッチ、129はリセットパル
ス入力端子、130はリセット電源端子、131はR、
G、B映像信号入力端子である。
【0057】図10においてシリコン半導体基板28は
p型になっているが、n型でも良い。また、ウェル領域
102は、半導体基板28と反対の導電型にする。この
ため、図10ではウェル領域102はp型になってい
る。p型、n型のウェル領域102及び102' は、半
導体基板28よりも高濃度に不純物が注入されているこ
とが望ましく、半導体基板28の不純物濃度が1014
1015(cm-3)のとき、ウェル領域102の不純物濃
度は1015〜1017(cm-3)が望ましい。
【0058】ソース電極110は、表示用信号が送られ
てくるデータ配線に、ドレイン電極111は画素電極2
6に接続する。これらの電極110、111には、通常
Al、AlSi、AlSiCu、AlGeCu、AlC
u配線を用いる。これらの電極110、111の下部
に、TiとTiNからなるバリアメタル層を用いると、
コンタクトが安定に実現できる。またコンタクト抵抗も
低減できる。
【0059】画素電極26は、表面が平坦で、高反射材
が望ましく、通常の配線用金属であるAl、AlSi、
AlSiCu、AlGeCu、AlCu以外にCr、A
u、Agなどの材料を使用することが可能である。ま
た、平坦性の向上のため、下地絶縁層や画素電極26の
表面をケミカルメカニカルポリッシング(CMP)法に
よって処理すると良い。
【0060】図11に示す保持容量125は、図10に
示す画素電極26と対向透明電極24の間の信号を保持
するための容量である。ウェル領域102には、基板電
位を印加する。
【0061】本実施形態では、各行のトランスミッショ
ンゲート構成を、上から1行目は上がnチャンネルMO
SFET123で下がpチャンネルMOSFET12
4、2行目は上がpチャンネルMOSFET124で下
がnチャンネルMOSFET123となるように、隣り
合う行で順序を入れ換える構成にしている。以上のよう
に、ストライプ型ウェルで表示領域の周辺で電源線とコ
ンタクトしているだけでなく、表示領域にも、細い電源
ラインを設けコンタクトをとっている。
【0062】なお、この時、ウェルの抵抗の安定化がカ
ギになる。したがって、p型基板であれば、nウェルの
表示領域内部でのコンタクト面積又はコンタクト数をp
ウェルのコンタクトより増強する構成を採用した。pウ
ェルは、p型基板で一定電位がとられているため、基板
が低抵抗体としての役割を演ずる。したがって、縞状に
なるn型ウェルのソース、ドレインへの信号の入出力に
よる振られの影響が大きくなりやすいが、それを上部の
配線層からのコンタクトを増強することで防止でき、こ
れにより、安定した高品位な表示が実現できた。
【0063】R、G、B映像信号(ビデオ信号、パルス
変調されたデジタル信号など)は、映像信号入力端子1
31から入力され、水平シフトレジスタ121からのパ
ルスに応じて信号転送スイッチ127を開閉し、各デー
タ配線に出力する。垂直シフトレジスタ122からは、
選択した行のnチャンネルMOSFET123のゲート
へはハイパルス、pチャンネルMOSFETのゲートへ
はローパルスを印加する。
【0064】以上のように、画素部のスイッチは、単結
晶のCMOSトランスミッションゲートで構成されてお
り、画素電極へ書き込む信号が、MOSFETのしきい
値に依存せず、ソースの信号をフルに書き込める利点を
有する。
【0065】又、スイッチが、単結晶トランジスタから
成り立っており、poly si −TFTの結晶粒界での不安
定な振る舞い等がなく、バラツキのない高信頼性な高速
駆動が実現できる。
【0066】また以上述べたようなアクティブマトリッ
クス駆動回路部27は各画素電極26の下に存在するた
め、図11の回路図上では絵素を構成する各R、G、B
画素は単純に横並びに描かれているが、各画素FETの
ドレインは図6に示したような2次元的配列の各R、
G、B画素電極26に接続している。
【0067】図12はシール構造と、パネル構造との関
係を説明するための模式的平面図である。図12におい
て、151はシール材、152は電極パッド、153は
クロックバッファー回路、154はアンプである。この
アンプは、パネル電気検査時の出力アンプとして使用す
るものである。155は対向基板の電位をとるAgペー
スト部、156は表示領域、157はSR等の周辺駆動
回路部である。
【0068】図12からわかるように、本実施形態で
は、シールの内部にも外部にもトータルチップサイズが
小さくなるように、回路が設けられている。本実施形態
ではパッドの引き出しをパネルの片辺側の1つに集中さ
せているが、長辺側でも良く、又一辺でなく、多辺から
の取り出しも高速クロックを取り扱う時に有効である。
【0069】さらに本案施形態の液晶パネル2は、Si
半導体基板を用いているため、投写型表示装置のように
強力な光が照射され、基板の側壁にも光が当たると、基
板電位が変動し、液晶パネルの誤動作を引き起こす可能
性がある。したがって、液晶パネル2の側壁及び液晶パ
ネル2上面の表示領域の周辺回路部は、遮光できる基板
ホルダーとなっており、又、Si基板の裏面は、熱伝導
率の高い接着剤を介して弛伝導率の高いCu等のメタル
が接続されたホルダー構造となっている。
【0070】(D)駆動回路系についての説明 次に図8に投写型液晶表示装置の駆動回路系についてそ
の全体ブロック図を示す。同図において、10はパネル
ドライバーであり、R、G、B映像信号を極性反転しか
つ所定の電圧増幅をした液晶駆動信号を形成するととも
に、対向電極24駆動信号、各種タイミング信号等を形
成している。12はインターフェースであり、各種映像
及び制御伝送信号を標準映像信号等にデコードしてい
る。11はデコーダーであり、インターフェース12か
らの標準映像信号をR、G、B原色映像信号及び同期信
号にデコードしている。14はバラストであり、アーク
ランプ8を駆動点灯する。15は電源回路であり、各回
路ブロックに対して電源を供給している。13は不図示
の操作部を内在したコントローラであり、上記各回路ブ
ロックを総合的にコントロールするものである。
【0071】このように本実施形態の投写型液晶表示装
置は、その駆動回路系は単板式プロジェクターとしては
極一般的なものであり、特に駆動回路系に負担を掛ける
ことなく、前述したようなR、G、Bモザイクの無い良
好な質感のカラー画像を表示することができるものであ
る。
【0072】(E)液晶パネルの製造方法についての説
明 次に、前記液晶パネル2の製造方法について説明する。
図13は液晶パネルの製造工程を説明した図である。ま
ず図13(a)に示すように、公知技術等を適用した適
宜な製造方法により、シリコン半導体基板28上に、多
数の画素電極26を配したアクティブマトリックス駆動
回路部27を形成し、更にその上に配向処理を行い配向
膜31を形成する。これら基板28から配向膜31まで
のものを第一の基板300とする。
【0073】次いで図13(b)に示すように、前記第
一の基板300上に感光性樹脂として本実施形態ではフ
ォトレジスト32を塗布、露光現像し、マイクロレンズ
の角隅郡の非表示領域250に対応する部分に開口33
を持つレジストパターンを形成する。
【0074】次に図13(c)に示すように、スペーサ
に接着層をコーティングした固着スペーサ251、例え
ばハイブラシカUK−M(宇部日東化成製)を乾式散布
する。該スペーサ251には、設定されているギャップ
の間隔とほば同じ径寸法を有するスペーサを用いた。そ
の後、スペーサ251が散布された基板を120°Cに
て加熱処理し、スペーサ251を基板300に接着させ
る。この時、フォトレジスト32の開口部33に散布さ
れたスペーサ251は基板300に接着され、フォトレ
ジスト32上に散布されたスペーサ251はレジスト3
2に接着される。
【0075】次に図13(d)に示すように、フォトレ
ジスト32を剥離液等を用いてスペーサ251と共に除
去することにより、所定の部分33のみにスペーサ25
1を配置する。尚、フォトレジスト材料及び剥離液等
は、配向膜31の劣化及び配向性を低下させない様に考
慮しなければならない。(例えば、特開平7−0280
67号公報等に記載されている。) この後、スペーサ251を設置した基板300とマイク
ロレンズ側の基板とを、周囲に配置したスペーサを混入
させたシール材を用いて貼り合わせ、この貼り合わせを
行った両基板のギャップ内に液晶材料を真空注入し液晶
層を形成し、液晶パネル2を完成させる。
【0076】従来のギャップ制御用のスペーサは、パネ
ル内に均一にしかも、凝集することなく散布する必要が
あり、特に拡大投影用液晶パネルでは、表示品位の低下
を防止するためにスペーサの散布密度は、数10個/m
2 〜200個/mm2 程度であった。また、非表示部
にスペーサを配置してもその影響が表示部に及び表示品
位の低下を招いてしまっていた。これに対して本実施形
態のものでは、500個/mm2 程度以上、或いは非表
示領域250内であれば凝集させて存在させることがで
きるため、貼り合わせ時及び液晶注入後のギャップ調整
時に加わる圧力による力が分散するため、欠陥等の発生
確率が低減した。
【0077】更に、スペーサ材として前記したダメージ
の問題より、従来は樹脂系のスペーサが使用されてきた
が、本発明ではギャップ精度が出しやすいシリカスペー
サを使用することが好ましい。
【0078】<実施形態2>本発明による表示パネルの
別の一例である液晶パネルに関する実施形態2を説明す
る。本実施形態2では上述した実施形態1と液晶パネル
の部分だけが異なるので、以下、液晶パネルについての
み説明する。
【0079】図14は本発明による表示パネルの別の一
例である液晶パネルを説明する平面図である。ギャップ
制御用のスペーサ251がパネル中央部351に密に、
周辺部352が疎に配置されている。スペーサ251を
パネル中央部351に多く配置することにより貼り合わ
せ時のセルギャップのへこみを防止でき、ギャップ精度
の良いパネルが作成できる。
【0080】図15はセルギャップ調整を行う貼り合わ
せ時或いは液晶注入後の加圧時の液晶パネルの状態を説
明した側断面図である。一般的には図15(a)に示す
ように、セルギャップ調整を行う貼り合わせ時或いは液
晶注入後の加圧時には、加圧36によりパネル中央部の
変形が周辺部より大きく、よりギャップが変化しやす
い。しかし本実施形態のように、より変形の大きな場所
を密に、少ない部分を疎にスペーサ251を配置するこ
とにより、表示品位の低下をより防止できる。更に、加
圧時の変形量が大きいパネル中央部351にスペーサ2
51を密に配置しているため、図15(b)のようにス
ペーサ251個々に加わる圧力が低減し、基板へのダメ
ージが低減される。
【0081】次に、本実施形態の液晶パネルにおけるス
ペーサの設置方法について図16を用いて説明する。図
16は液晶パネルにおけるスペーサの設置方法を説明す
る図である。
【0082】実施形態1と同様(図13参照)の手順で
図16(a)のように配向処理を行った後、図16
(b)のように第一の基板300表面にフォトレジスト
32を塗布し、マイクロレンズの角隅部分の非表示領域
250に開口33を持ち、しかも、その密度が中央部が
多く、周辺部が少ないフォトレジストパターンを形成し
た。
【0083】次に、図16(c)のように接着樹脂37
を均一に塗布した後、図16(d)のようにスペーサ2
51、例えばハイプラシカUK(宇部日東化成製)を乾
式散布する。スペーサ251には、設定されているギャ
ップの間隔とほぼ同じ径寸法を有するスペーサを用い
た。
【0084】次に、スペーサ251が散布された基板を
100°Cにて加熱処理し、スペーサ251を基板30
0に接着させる。この時、フォトレジスト32の開口3
3に散布されたスペーサ251は接着樹脂37により基
板300に接着され、フォトレジスト32上に散布され
たスペーサ251はフォトレジスト32に接着される。
【0085】次に、フォトレジスト32を剥離液等を用
いてスペーサ251と共に除去することにより、図16
(e)に示すように、所定の部分のみにスペーサ251
を配置することができる。尚、フォトレジスト材料及び
剥離液等は、配向膜31の劣化及び配向性を低下させな
い様に考慮しなければならない。
【0086】この後、スペーサ251が設置された基板
300とマイクロレンズ側の基板とを、周囲に配置した
スペーサを混入させたシール材を用いて貼り合わせ、こ
の貼り合わせを行った両基板のギャップ内に液晶材料を
真空注入し液晶層を形成し、液晶パネルが完成する。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、コ
ントラストを低下させることなく非表示画素領域にセル
ギャップを均一に保つスペーサを配置することが可能と
なり、表示パネルの表示品位が向上する。
【0088】更に、スペーサの配置精度向上させること
ができるため、プロセス時のパネルに加わる圧力による
ダメージが低減し、点欠陥、リーク等の不良発生率が低
減し、製造歩留まりが向上する。また、スペーサとし
て、固い材質のものが使用でき、液晶等への不純物拡散
の少ないシリカ系の材質が使用でき、信頼性が向上す
る。
【0089】なお、本発明の構成では、液晶パネルの高
精細化による画素の細分化にも充分対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】投写型液晶表示装置の要部概略図。
【図2】ダイクロイックミラーの分光反射特性図。
【図3】投写型液晶表示装置の色分解照明部の斜視図。
【図4】実施形態1での液晶パネルを示す断面図。
【図5】液晶パネルでの色分解色合成の原理説明図。
【図6】実施形態1での液晶パネルを示す平面図。
【図7】投写型液晶表示装置の投写光学系を示す部分構
成図。
【図8】投写型液晶表示装置の駆動回路系を示すブロッ
ク図。
【図9】スクリーン上の投影像の部分拡大図。
【図10】液晶パネルにおけるアクティブマトリックス
駆動回路部の模式断面図。
【図11】液晶パネルにおけるアクティブマトリックス
駆動部の回路図。
【図12】液晶パネルの模式的全体平面図。
【図13】実施形態1の液晶パネルの製造工程図。
【図14】実施形態2の液晶パネルを説明した平面図。
【図15】実施形態2の液晶パネルの加圧状態を説明し
た図。
【図16】実施形態2の液晶パネルの製造工程図。
【符号の鋭明】
2 液晶パネル 22 マイクロレンズ 25 液晶層 26 画素電極 27 アクティブマトリックス駆動回路部 28 シリコン半導体基板 250 非表示領域 251 スペーサ 31 配向膜 32 レジスト 33 開口 36 加圧 37 接着樹脂 351 パネル中央部 352 周辺部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 330 G09F 9/30 330 Fターム(参考) 2H089 LA03 LA07 LA12 LA16 LA17 LA20 MA01X NA09 NA12 NA14 NA15 QA05 QA14 RA07 RA08 TA02 TA04 TA09 TA12 TA16 TA17 UA05 2H091 FA05X FA10X FA14Y FA26X FA27X FA29X FA41X FC01 FD01 FD04 GA02 GA13 LA13 5C094 AA03 AA05 AA31 AA42 AA43 AA55 BA16 BA43 CA19 CA24 DA12 DA13 EA04 EA06 EB04 EC03 ED01 ED05 ED11 FA01 FA02 FB01 FB02 FB15 GB01 GB10 5G435 AA02 AA09 AA17 BB12 BB16 BB17 CC09 CC12 DD04 FF03 FF05 GG42 KK05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2、第3の色画素電極の3つの
    色画素電極のうちの2つの色画素電極の組合せを第1方
    向に、該2つの色画素電極の組合せと異なる2つの色画
    素電極の組合せを第1方向と異なる第2方向に、1つの
    色画素電極を共有するように配置した色画素電極を基板
    上に所定のピッチで2次元的に交差配列した第一の基板
    と、前記第1方向と第2方向の2つの色画素電極のピッ
    チを1ピッチとするマイクロレンズを複数個、前記基板
    上に2次元的に配列した第二の基板と、を備え、 前記各マイクロレンズの中心に対応した位置に前記第1
    の色画素電極が、前記第1方向において隣接するマイク
    ロレンズ間の境界に対応した位置に前記第2の色画素電
    極が、前記第2方向において隣接するマイクロレンズ間
    の境界に対応した位置に前記第3の色画素電極が、各々
    位置するように、かつ前記第一の基板と第二の基板との
    間に液晶層を挟むように、前記第一の基板に対して前記
    第二の基板を配置し、 前記各マイクロレンズのうち、他の3つのマイクロレン
    ズと隣接する角隅に対応した位置に、前記第一の基板と
    第二の基板の間のギャップを制御するためのスペーサ
    を、これら第一の基板と第二の基板とで挟んで設けた、
    ことを特徴とする表示パネル。
  2. 【請求項2】 前記色画素電極は反射電極からなる、こ
    とを特徴とする請求項1記載の表示パネル。
  3. 【請求項3】 前記スペーサは球状のスペーサである、
    ことを特徴とする請求項1記載の表示パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の表示パネルを製造する際
    に、 前記第一及び第二の基板それぞれに配向膜を形成し、該
    第一及び第二の基板のうち一方の基板の配向膜上に感光
    性樹脂を塗布して現像液にて現像し、前記色画素電極に
    対応する位置とは別の位置が開口となるパターンを形成
    して、選択的に前記配向膜を覆う工程と、 前記パターンが形成された配向膜上にスペーサを散布し
    て固着させる工程と、 剥離液を用いて前記散布固着したスペーサを前記感光性
    樹脂とともに除去する工程と、 を有してなることを特徴とする表示パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記散布するスペーサは、接着樹脂をコ
    ーティングしたスペーサであることを特徴とする請求項
    4記載の表示パネルの製造方法。
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