JPH1113336A - パワーウインドレギュレータ - Google Patents

パワーウインドレギュレータ

Info

Publication number
JPH1113336A
JPH1113336A JP9164661A JP16466197A JPH1113336A JP H1113336 A JPH1113336 A JP H1113336A JP 9164661 A JP9164661 A JP 9164661A JP 16466197 A JP16466197 A JP 16466197A JP H1113336 A JPH1113336 A JP H1113336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window regulator
clutch plate
cable
stopper
power window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9164661A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Shinkai
孝浩 新開
Daichi Izuhara
大地 出原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Cable System Inc
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Cable System Inc filed Critical Nippon Cable System Inc
Priority to JP9164661A priority Critical patent/JPH1113336A/ja
Publication of JPH1113336A publication Critical patent/JPH1113336A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が水没するなどして電気系統がカットさ
れたばあいに手動操作で確実に窓ガラスを下降させるこ
とができるパワーウインドレギュレータを提供する。 【解決手段】 駆動部が、電動モータ9と、コントロー
ルケーブルを巻き取りかつ送り出すためのケーブルドラ
ム10と、前記電動モータ9の出力軸11とケーブルド
ラム10とのあいだを動力伝達可能に連結するクラッチ
プレート12と、該クラッチプレート12に対して、前
記出力軸11とケーブルドラム10とのあいだの連結を
解く解除方向に付勢力を与える圧縮コイルバネ13と、
前記クラッチプレート12を前記解除方向に移動するの
を防ぐために当該クラッチプレート12付近に着脱自在
に設けられたストッパ14とからなるパワーウインドレ
ギュレータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパワーウインドレギ
ュレータに関する。さらに詳しくは、自動車のサイドウ
インドやルーフなどの窓ガラスをリモートコントロール
で行なうパワーウインドレギュレータであって、車両が
水没するなどして電気系統がカットされたばあいに、手
動操作で確実に窓ガラスを下降させることができるパワ
ーウインドレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のサイドウインドやルーフ
などの窓ガラスを自動的に開閉するために、パワーウイ
ンドレギュレータが用いられている。
【0003】従来のパワーウインドレギュレータは、窓
ガラスの停止位置を選択、指示するための開閉スイッチ
と、該開閉スイッチ信号に基づき作動する電動モータお
よびケーブルドラムを備えた駆動部と、該駆動部により
引き駆動されるコントロールケーブルと、該コントロー
ルケーブルに固定され、かつ窓ガラスに固定されたキャ
リアプレートと、ドアパネルに取り付けられて前記キャ
リアプレートの移動をガイドするガイドレールとから構
成されている。
【0004】このパワーウインドレギュレータは、バッ
テリーなどから供給される電気エネルギーを駆動部の電
動モータによって、回転トルクに変換し、そのトルクに
より、ケーブルドラムを回転させる。このとき、ケーブ
ルドラムは当該ケーブルドラムに巻かれたコントロール
ケーブル(具体的にはコントロールケーブルのインナー
ケーブルの部分)を所定の方向に引き操作することによ
り、当該コントロールケーブルに固着されたキャリアプ
レートを昇降させる。それにより、キャリアプレートに
固着された窓ガラスを昇降させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両が水没す
るなどして車両内部の電気系統がカット(一時的なカッ
トから破壊による永久的なカットまで含むものとする)
されたばあい、電動モータに電気を供給できなくなり、
窓ガラスの昇降動作が不可能になる。とくに、水没事故
発生のばあいには、早期に窓ガラスを下降させて使用者
が車両から脱出することが困難になる。
【0006】また、従来より用いられる駆動部は、逆転
防止機構が内蔵されているため、前述のように電動モー
タに電気の供給がなくなって駆動部が作動しないばあ
い、手動で窓ガラスを下降させることができない。
【0007】したがって、従来では窓ガラスの緊急開放
ができないため、車両の水没事故用に窓ガラスを破壊す
るための特殊なハンマーを準備せざるをえなかった。
【0008】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、車両が水没するなどして電気系統がカ
ットされたばあいに手動操作で確実に窓ガラスを下降さ
せることができるパワーウインドレギュレータを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパワーウインド
レギュレータは、窓ガラスの停止位置を選択、指示する
ための開閉スイッチと、該開閉スイッチ信号に基づき作
動する駆動部と、該駆動部により引き駆動されるコント
ロールケーブルと、該コントロールケーブルに固定さ
れ、かつ窓ガラスに固定されたキャリアプレートと、ド
アパネルに取りつけられて前記キャリアプレートの移動
をガイドするガイドレールとからなり、前記駆動部が、
電動モータと、前記コントロールケーブルを巻き取りか
つ送り出すためのケーブルドラムと、前記電動モータの
出力軸とケーブルドラムとのあいだを動力伝達可能に連
結するクラッチプレートと、該クラッチプレートに対し
て、前記出力軸とケーブルドラムとのあいだの連結を解
く解除方向に付勢力を与える付勢手段と、前記クラッチ
プレートを前記解除方向に移動するのを防ぐために当該
クラッチプレート付近に着脱自在に設けられたストッパ
とからなることを特徴としている。
【0010】前記付勢手段が圧縮コイルバネであるのが
好ましい。
【0011】前記ストッパが前記駆動部を収納するハウ
ジングの一部に着脱自在に設けられてなるのが好まし
い。
【0012】前記クラッチプレートの外面側に突起が設
けられ、前記ハウジングの一部に前記突起を外部に突出
させる孔が形成され、前記ストッパが、前記ハウジング
の孔の少なくとも一部を閉じるように、当該ハウジング
に着脱自在に設けられてなるのが好ましい。
【0013】前記ストッパを取り外すためのコントロー
ルケーブルおよび当該コントロールケーブルに操作力を
与えるための操作手段を具備してなるのが好ましい。
【0014】本発明のパワーウインドレギュレータは、
車両が水没して車両内部の電気系統がカットされたばあ
い、ハウジングなどに設けられたストッパを手動操作で
取り外すことにより、クラッチプレートが付勢手段の付
勢力によって移動されるため、電動モータの出力軸とケ
ーブルドラムとのあいだの連結を解除する。それによ
り、ケーブルドラムは、自由に回転できる(回転フリ
ー)状態になる。それとともにコントロールケーブルを
介してケーブルドラムに連結されたキャリアプレートも
上下動可能になる。その結果、窓ガラスは手動操作によ
り落下して緊急開放が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに添付図面を参照しつつ本発
明のパワーウインドレギュレータ(以下、単に「ウイン
ドレギュレータ」という)を説明する。
【0016】図1は本発明のウインドレギュレータの一
実施例を示す概略正面図、図2は図1における駆動部の
一実施例を示す組立前斜視図、図3は図2のクラッチプ
レートを矢印A方向から見た正面図、図4は図2のケー
ブルドラムを矢印B方向から見た正面図、図5は図2の
電動モータの出力軸を矢印B方向から見た正面図および
図6〜7は図1の駆動部内部のクラッチプレートの動き
を示す断面説明図である。
【0017】図1において、1はウインドレギュレータ
であり、駆動部2、コントロールボックス3、開閉スイ
ッチ4およびレギュレータ部5とから構成されている。
【0018】レギュレータ部5は公知のものである。す
なわち、コントロールケーブル6が前記駆動部2を介し
てループ状に配索され、かつその一部にキャリアプレー
ト7が固着されている。そしてキャリアプレート7は窓
ガラスWに固定されると共に、ドアパネルPに取りつけ
られたガイドレール8に案内されて上下動しうるように
されている。
【0019】操作者が開閉スイッチ4を操作すると、駆
動部2がコントロールケーブル6を引き駆動することに
より、キャリアプレート7をガイドレール8に沿って移
動させて窓ガラスWを開閉する。
【0020】駆動部2は、その詳細が図2に示されてお
り、駆動力源たる電動モータ9の出力軸11にはクラッ
チプレート12を介して前記コントロールケーブル6を
巻き取りかつ送り出すためのケーブルドラム10が連結
されている。
【0021】具体的にいえば、駆動部2は、電動モータ
9と、前記コントロールケーブル6を巻き取りかつ送り
出すためのケーブルドラム10と、前記電動モータ9の
出力軸11とケーブルドラム10とのあいだを動力伝達
可能に連結するクラッチプレート12と、該クラッチプ
レート12に対して、前記出力軸11とケーブルドラム
10とのあいだの連結を解く解除方向(図2の矢印Aの
方向)に付勢力を与える付勢手段である圧縮コイルバネ
13と、前記クラッチプレート12を前記解除方向に移
動するのを防ぐために電動モータ9のハウジングキャッ
プ15に着脱自在に設けられたストッパ14とから構成
されている。
【0022】図2〜3および図6に示されるように、ク
ラッチプレート12は、通常のばあい、八角形などの多
角形断面を呈する出力軸11(図5参照)に対して同じ
く八角形などの多角形断面を呈する凹部12aを有する
筒状の出力軸受け部12bが嵌合し、ケーブルドラム1
0の複数の円形凹部10a(図4参照)に対して円形突
起12cが嵌合している。それにより、出力軸11、ク
ラッチプレート12およびケーブルドラム10は一体に
なって回転する。
【0023】また、図6の通常状態では、圧縮コイルバ
ネ13は圧縮されている。
【0024】一方、図2および図7に示されるように、
ストッパ14を取り外し、圧縮コイルバネ13の付勢力
によってクラッチプレート12を解除方向(図2の矢印
Aの方向)に移動させたとき、クラッチプレート12の
円形突起12cがケーブルドラム10の円形凹部10a
から離脱するため、ケーブルドラム10は、クラッチプ
レート12および出力軸11との連結が断たれる。な
お、クラッチプレート12は、出力軸11に対して常時
連結されており、図2の矢印Aおよび矢印Bの方向への
出力軸11に対する相対的な直線移動はできるが、相対
的な回転はできないようになっている。
【0025】また、本実施例では前記付勢手段として、
圧縮コイルバネ13を採用しているため、装置全体が小
型になり、半永久的に付勢力を維持できるなどの効果が
ある。
【0026】前記ストッパ14は、前記駆動部2を収納
するハウジングキャップ15などのハウジングの一部に
着脱自在に設けられているため、手動遠隔操作で容易に
ストッパ14を取り外すことができる。
【0027】さらに、図1および図6〜7に示されるよ
うに、前記クラッチプレート12の外面側に復帰用の突
起12dが設けられ、前記ハウジングキャップ15に前
記突起12dを外部に突出させる孔15aが形成され、
前記ストッパ14が、板状部材からなり、前記ストッパ
14が前記孔15aの少なくとも一部を閉じるようにハ
ウジングキャップ15の孔15a周囲のつば部15bに
形成されたスリット15cを通して着脱自在に設けられ
ているのが好ましい。かかる構成にすれば、図7のよう
に、クラッチプレート12がケーブルドラム10から離
脱した状態から突起12dを手動操作でハウジングキャ
ップ15内部へ押し戻したのち、ストッパ14を再びハ
ウジングキャップ15のスリット15cに挿入すれば、
容易に図6の通常の使用状態に復帰することができる。
【0028】なお、ストッパ14は、本実施例のように
板状部材でもよいし、またはピンのような形状のもので
もよく、本発明では、とくに、限定されるものではな
い。
【0029】また、本実施例ではストッパ14の取付位
置が、クラッチプレート12周辺のハウジングキャップ
15であるばあいを例にあげて説明したが、本発明はこ
れに限定するものではなく、クラッチプレート12を前
記ケーブルドラム10に連結する位置に規制できれば他
の取付位置でもよい。
【0030】以上のように構成されたウインドレギュレ
ータは、通常使用時には、図6に示されるように、スト
ッパ14によってクラッチプレート12は解除方向(図
2の矢印Aの方向)の移動が規制されているため、出力
軸11、クラッチプレート12およびケーブルドラム1
0は一体に回転することができる。
【0031】一方、車両が水没して車両内部の電気系統
がカットされたばあい、図7のようにハウジングキャッ
プ15に設けられたストッパ14を手動遠隔操作で取り
外すことにより、クラッチプレート12が圧縮コイルバ
ネ13の付勢力によって解除方向(矢印Aの方向)へ移
動して、出力軸11とケーブルドラム10とのあいだの
連結を解除する。それにより、ケーブルドラム10は、
自由に回転できる(回転フリー)状態になる。それとと
もに図1に示されるように、コントロールケーブル6を
介して前記ケーブルドラム10に連結されたキャリアプ
レート7も上下動可能になる。その結果、窓ガラスWは
手動操作により落下して緊急開放が可能になる。したが
って、使用者は水没した車両から早期に脱出することが
できる。
【0032】なお、前記実施例では、ストッパ14を手
動で取り外す動作と窓ガラスWを手動で下降させる動作
とが別々の動作を必要とするが、図8に示されるコント
ロールケーブル21およびその操作手段を具備する解除
機構を用いれば、ストッパ14を解除させる動作だけ
で、それと同一動作で前記窓ガラスWを手動で降下させ
ることができる。
【0033】すなわち、図8の解除機構は、前記ハウジ
ングキャップ15の孔15a周囲のつば部15bに形成
された孔15dに一方の端部が貫通したストッパ14の
他端に回転自在に連結されたピストン17と、前記駆動
部2に設けられた前記ピストン17を直線方向に案内す
るためのガイド部18と、ピストン17および前記キャ
リアプレート7(図1参照)を操作するためのコントロ
ールケーブル21と、該コントロールケーブル21に操
作力を与えるための操作レバー22(または操作用のア
クチュエータ)とから構成されている。
【0034】コントロールケーブル21は、2分割され
た導管19a、19bと、当該導管19a、19bを貫
通する1本のインナーケーブル20とから構成されてい
る。
【0035】導管19aは、一端が車体内部の適宜の位
置(ドアパネルなど)に固着され、他端が前記ピストン
17に固着されている。導管19bは、両端が車体内部
の適宜の位置に固着されている(たとえば、一端が駆動
部2、他端がガイドレール8など)。
【0036】インナーケーブル20は、一端が操作レバ
ー22に固着され、前記キャリアプレート7の一部を通
過し、ガイドレール8とほぼ平行に配置され、他端がガ
イドレール8の上部に仮止めされている。なお、インナ
ーケーブル20は、ピストン17を貫通しているが、ピ
ストン17には固着されていない。
【0037】図8の解除機構によれば、ストッパ14を
解除するばあい、操作レバー22を矢印Cの方向に引け
ば、導管19aの一端が拘束されているため、拘束され
ていない導管19aの他端およびそれに固着するピスト
ン17がガイド部18内部を矢印Dの方向に移動する。
それにより、ピストン17に連結されたストッパ14が
孔15dから引き抜かれてストッパ14が解除される。
さらに操作レバー22を引きつづけると前記キャリアプ
レート7および窓ガラスWを降下させることができる。
【0038】以上のようなロック解除機構は、本発明の
ようなコントロールケーブル(たとえば図1のコントロ
ールケーブル6)によってキャリアプレートを上下させ
るウインドレギュレータだけでなく、図9〜10のよう
なコントロールケーブルの代わりにリンクアームを用い
たウインドレギュレータにも適用することができる。
【0039】図9〜10に示されるウインドレギュレー
タは、窓ガラスWの停止位置を選択、指示するための開
閉スイッチ(図示していないが、図1の開閉スイッチ4
などが適用される)と、該開閉スイッチ信号に基づき作
動する駆動部31と、該駆動部31により、回転駆動さ
れるリンクアーム32と、該リンクアーム32の一端に
回転自在に固定され、かつ窓ガラスWに固定されたキャ
リアプレート33と、ドアパネルに固着され、前記リン
クアーム32を回転自在に支持する回動軸34とから構
成されている。
【0040】駆動部31は、電動モータ35と、当該電
動モータ35の出力軸36と連結してリンクアーム32
を回動するためのクラッチギア37と、該クラッチギア
37に対して、前記出力軸36との連結を解く解除方向
に付勢力を与える付勢手段である圧縮コイルバネ38
と、前記クラッチギア37を前記解除方向に移動するの
を防ぐために当該クラッチギア37付近に着脱自在に設
けられたストッパであるロックピン39とから構成され
ている。
【0041】クラッチギア37は、前記出力軸36と噛
み合うために、上面が閉じた凹部37bが形成されてい
る。
【0042】圧縮コイルバネ38は、出力軸36に形成
された凹部36aに配置されている。凹部36aの深さ
は、圧縮コイルバネ38の長さよりも浅い。したがっ
て、凹部36aに配置された圧縮コイルバネ38は、ク
ラッチギア37を押圧することができ、クラッチギア3
7に解除方向に付勢力を与えることができる。
【0043】ロックピン39は、出力軸36とともに回
転するロックピン固定ブラケット40に着脱自在に設け
られている。
【0044】ロックピン固定ブラケット40は、出力軸
36の水平部分36bに固着されているため、出力軸3
6とともに回転することができる。
【0045】また、ロックピン固定ブラケット40は、
クラッチギア37が出力軸36に連結しているときに
は、クラッチギア37に形成された貫通孔37aを通し
て、ロックピン挿入孔40aが形成された部分がクラッ
チギア37の上面から突出する。クラッチギア37の上
面から突出するロックピン挿入孔40aに前記ロックピ
ン39を挿入することにより、クラッチギア37の解除
方向の移動を防ぐことができる。
【0046】クラッチギア37は、リンクアーム32の
端部に形成されたセクターギア部32aに噛み合ってい
る。
【0047】ロックピン39は、ジョイント41に回転
自在に連結されている。ジョイント41は、前記キャリ
アプレート33に連結されたロック解除インナーケーブ
ル42の途中の部分に連結されている。
【0048】なお、前記ロックピン39は、前記ロック
ピン固定ブラケット40に固定されているときには、ク
ラッチギア37およびロックピン固定ブラケット40と
ともに回転するが、それとともにジョイント41が移動
するため、クラッチギア37の回転に影響はない。
【0049】また、図9に示されるウインドレギュレー
タは、Xアーム式ウインドレギュレータである。すなわ
ち、駆動側のリンクアーム32と交差するように、従動
側のリンクアーム43が設けられている。リンクアーム
43は、前記回動軸34に回転自在に支持され、一端が
前記キャリアプレート33に回転自在に連結され、他端
がドアパネルなどの車体内部に固着されたレール44に
係合している。したがって、リンクアーム32の回転に
よって、キャリアプレート33が上下するときに、キャ
リアプレート33は、リンクアーム43およびレール4
4によって、常に水平に保つことができる。
【0050】以上のように構成された図9〜10に示さ
れるXアーム式ウインドレギュレータでは、手動操作で
窓ガラスWを降下させるばあい、ロック解除インナーケ
ーブル42を引けば、ロックピン39が解除(ロックピ
ン固定ブラケット40から取り外される)され、つい
で、圧縮コイルバネ38の付勢力により、クラッチギア
37が出力軸36から抜ける。
【0051】クラッチギア37が出力軸36から抜ける
と前記セクターギア部32aがフリー(力を受けていな
い)状態になる。これにより、ロック解除インナーケー
ブル42を引っぱり続けることで当該インナーケーブル
42の端末に固定されているキャリアプレート33が下
降する。したがって、窓ガラスWを下降させることがで
きる。
【0052】
【発明の効果】本発明のウインドレギュレータによれ
ば、車両が水没するなどして電気系統がカットされたば
あいに、手動操作で確実に窓ガラスを下降させることが
できる。したがって、使用者は水没した車両から早期に
脱出することができる。
【0053】また、水没以外の他の原因、たとえば、衝
突事故により、車両前面部が破損などによって電気系統
がカットされたばあいでも、窓ガラスを破壊することな
く、車両から迅速かつ確実に脱出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウインドレギュレータの一実施例を示
す概略正面図である。
【図2】図1における駆動部の一実施例を示す組立前斜
視図である。
【図3】図2のクラッチプレートを矢印A方向から見た
正面図である。
【図4】図2のケーブルドラムを矢印B方向から見た正
面図である。
【図5】図2の電動モータの出力軸を矢印B方向から見
た正面図である。
【図6】図1の駆動部内部のクラッチプレートの動きを
示す断面説明図であって、通常使用状態のばあいの説明
図である。
【図7】図1の駆動部内部のクラッチプレートの動きを
示す断面説明図であって、離脱状態のばあいの説明図で
ある。
【図8】本発明のウインドレギュレータの他の実施例を
示すロック解除機構部分の部分拡大正面図である。
【図9】Xアーム式ウインドレギュレータの概略正面図
である。
【図10】図9の駆動部の部分拡大側面図である。
【符号の説明】
1 ウインドレギュレータ 2 駆動部 3 コントロールボックス 4 開閉スイッチ 5 レギュレータ部 6 コントロールケーブル 7 キャリアプレート 8 ガイドレール 9 電動モータ 10 ケーブルドラム 11 出力軸 12 クラッチプレート 13 圧縮コイルバネ 14 ストッパ 15 ハウジングキャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓ガラスの停止位置を選択、指示するた
    めの開閉スイッチと、該開閉スイッチ信号に基づき作動
    する駆動部と、該駆動部により引き駆動されるコントロ
    ールケーブルと、該コントロールケーブルに固定され、
    かつ窓ガラスに固定されたキャリアプレートと、ドアパ
    ネルに取りつけられて前記キャリアプレートの移動をガ
    イドするガイドレールとからなり、前記駆動部が、電動
    モータと、前記コントロールケーブルを巻き取りかつ送
    り出すためのケーブルドラムと、前記電動モータの出力
    軸とケーブルドラムとのあいだを動力伝達可能に連結す
    るクラッチプレートと、該クラッチプレートに対して、
    前記出力軸とケーブルドラムとのあいだの連結を解く解
    除方向に付勢力を与える付勢手段と、前記クラッチプレ
    ートを前記解除方向に移動するのを防ぐために当該クラ
    ッチプレート付近に着脱自在に設けられたストッパとか
    らなるパワーウインドレギュレータ。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段が圧縮コイルバネである請
    求項1記載のパワーウインドレギュレータ。
  3. 【請求項3】 前記ストッパが前記駆動部を収納するハ
    ウジングの一部に着脱自在に設けられてなる請求項1ま
    たは2記載のパワーウインドレギュレータ。
  4. 【請求項4】 前記クラッチプレートの外面側に突起が
    設けられ、前記ハウジングの一部に前記突起を外部に突
    出させる孔が形成され、前記ストッパが、前記ハウジン
    グの孔の少なくとも一部を閉じるように、当該ハウジン
    グに着脱自在に設けられてなる請求項3記載のパワーウ
    インドレギュレータ。
  5. 【請求項5】 前記ストッパを取り外すためのコントロ
    ールケーブルおよび当該コントロールケーブルに操作力
    を与えるための操作手段を具備してなる請求項1、2、
    3または4記載のパワーウインドレギュレータ。
JP9164661A 1997-06-20 1997-06-20 パワーウインドレギュレータ Pending JPH1113336A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9164661A JPH1113336A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 パワーウインドレギュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9164661A JPH1113336A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 パワーウインドレギュレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1113336A true JPH1113336A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15797418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9164661A Pending JPH1113336A (ja) 1997-06-20 1997-06-20 パワーウインドレギュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1113336A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185475A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Shiroki Corp ケーブル巻き取り機構の組付け方法及びケーブル巻き取り機構
JP2012087611A (ja) * 2010-09-24 2012-05-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドア駆動装置
CN103993805A (zh) * 2013-02-20 2014-08-20 杨文均 汽车电动窗紧急开窗装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185475A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Shiroki Corp ケーブル巻き取り機構の組付け方法及びケーブル巻き取り機構
JP2012087611A (ja) * 2010-09-24 2012-05-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドア駆動装置
US8727926B2 (en) 2010-09-24 2014-05-20 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Vehicle door driving device
CN103993805A (zh) * 2013-02-20 2014-08-20 杨文均 汽车电动窗紧急开窗装置
CN103993805B (zh) * 2013-02-20 2016-04-06 杨文均 汽车电动窗紧急开窗装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3644804B2 (ja) 自動車用バックドアの開閉装置
US5971109A (en) Arrangement for releasing the brake of an elevator machinery
JP3478028B2 (ja) 跳ね上げ式ドアの自動開閉装置
US6464043B2 (en) Elevator emergency escape device
JPH1113336A (ja) パワーウインドレギュレータ
US4580463A (en) Winch for various shutters used for evacuation of smoke and ventilation purposes
KR100532859B1 (ko) 자동 수동 겸용 오버 헤드 셔터 도어
JPH1122298A (ja) 緊急時脱出用窓ガラス下降装置
JP3795668B2 (ja) ワイヤ式ウインドレギュレータ
JP2927410B2 (ja) 電動式シャッターの開閉装置
CN220766352U (zh) 一种锚绞机带式刹车装置
JP2922171B2 (ja) 電動式シャッターの開閉装置
KR100269686B1 (ko) 전동셔터의 수동 조작장치
JP2561335Y2 (ja) 車両ドアの開閉装置
KR102658041B1 (ko) 전동셔터의 정전시 체인휠이 클러치 기능을 하고 체인 전달력이 감김 및 풀림시 일정한 수동 수직형 구동장치
KR200146420Y1 (ko) 햇빛차단용 선바이저의 자동작동장치
KR100387845B1 (ko) 테일 게이트의 플립업 글래스 개폐장치
KR200331454Y1 (ko) 윈도우 레귤레이터용 와이어 권취 드럼의 조립구조
JP4878245B2 (ja) 開閉扉装置
JPH0714597Y2 (ja) 窓電動開閉機
KR200153336Y1 (ko) 비상시 도어윈도우 개방장치
JPH1113339A (ja) 緊急時脱出用窓ガラス下降装置
JP2022015817A (ja) 電動アクチエータ
JPH0535997U (ja) 電動シヤツターの非常開放装置
JP2001098861A (ja) シャッター巻上げ用コネクタ装置