JPH11133354A - 像投影装置 - Google Patents

像投影装置

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JPH11133354A
JPH11133354A JP9300847A JP30084797A JPH11133354A JP H11133354 A JPH11133354 A JP H11133354A JP 9300847 A JP9300847 A JP 9300847A JP 30084797 A JP30084797 A JP 30084797A JP H11133354 A JPH11133354 A JP H11133354A
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JP
Japan
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light
light source
lens array
lens
optical
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Withdrawn
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JP9300847A
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English (en)
Inventor
Yasumasa Sawai
靖昌 澤井
Shunta Takimoto
俊太 瀧本
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/005Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto
    • G03B21/006Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto using LCD's

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな構成でライトバルブにおける照
度分布の均一化を図る。 【解決手段】 光源301からの照明光は第1レンズア
レイ303〜第2レンズアレイ308からなるオプティ
カルインテグレータ、重ね合わせレンズ309、リレー
光学系310、全反射ミラー311及びテレセントリッ
ク光学系である投影レンズ5の後群502によりライト
バルブ201〜203に導かれる。照明光はオプティカ
ルインテグレータにより複数の二次光源に分割され、そ
の光源像はリレー光学系310及び全反射ミラー311
により投影レンズ5の絞り位置に結像された後、テレセ
ントリック状態でライトバルブ201〜203に照射さ
れる。照明光学系に第1,第2のレンズアレイ303,
308からなるオプティカルインテグレータを設けるこ
とで照明光のライトバルブ201〜203における照度
分布を均一にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン上に光
学画像を拡大投影する像投影装置に係り、特に照明光学
系の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大画像を表示させる手段として、
映像信号に基づき照明光が照射されたライトバルブを駆
動して光学画像(投影光像)を形成し、この光学画像を
投影レンズでスクリーン上に拡大投影する像投影装置が
知られている。
【0003】例えば特開昭62−180343号公報に
は、投影レンズの後方位置にダイクロイックミラーと全
反射ミラーとからなる分光光学系とRGBの各色成分の
光学画像を形成する3枚の液晶ライトバルブとを設け、
投影レンズ側から分光光学系を介して液晶ライトバルブ
側に照明光を入射し、その照明光の液晶ライトバルブで
の反射光(光学画像)を分光光学系及び投射レンズを介
して投射レンズ前方のスクリーンに投影する反射型像投
影装置において、投影レンズの絞り位置に板状の全反射
ミラーを設け、投影レンズの光軸に対して直交する方向
から照射される光源からの照明光を、絞りの有効な光束
通過領域の半分の領域を投影レンズの光軸と平行に透過
するように、全反射ミラーで全反射させて液晶ライトバ
ルブに照射する構成が示されている。
【0004】また、特開平7−159722号公報に
は、光源からの照明光の光路上に光路分離面を設け、こ
の光路分離面でライトバルブから照明光路上を反射して
きた光学画像を構成する光束を照明光と直交する方向に
分離してスクリーンに反射投影する反射型像投影装置に
おいて、光源からの光束をフライアイレンズで複数の二
次光源に分割し、これらの二次光源からの光束をリレー
レンズを介してライトバルブのパネル面に平行に照射す
ることによりそのパネル面での照度分布の均一化を図る
ものが示されている。
【0005】また、特開平8−271854号公報に
は、光源からの照明光の光路上に結像レンズ、偏光ビー
ムスプリッタ及びダイクロイックプリズムを配置し、ダ
イクロイックプリズムの3個の射出面にそれぞれ液晶ラ
イトバルブを設けるとともに、偏光ビームスプリッタの
上記照明光の光路と直交する方向の射出面側に投影レン
ズを配置してなる反射型像投影装置において、光源と結
像レンズとの間にカライドスコープを設けた構成が示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭62−18
0343号公報に記載の像投影装置は、光源からの照明
光をリレーレンズで投影レンズの絞り位置に一点集光さ
せ、その二次光源像を全反射ミラーで液晶ライトバルブ
側に反射させているので、液晶ライトバルブのパネル面
における照度分布を十分に均一化することが困難で、投
影像の輝度ムラを十分に抑えることが困難である。
【0007】また、上記特開平7−159722号公報
に記載の像投影装置は、ライトバルブのパネル面におけ
る照度分布の均一化を図るため、複数個のフライレンズ
を用いて光源を複数の二次光源に分割するようにしてい
るが、複数個のフライレンズを階段状にずらせる構成で
あるので、フライレンズの構成が複雑であり、コスト的
にも不利となっている。
【0008】また、上記特開平8−271854号公報
に記載の像投影装置は、光源と液晶ライトバルブとを直
線状に配置し、光源からの照明光の光路上に偏光ビーム
スプリッタを設けて照明光と投影光とを分離する構成で
あるため、投影レンズが大きくなり、装置のコンパクト
化が困難となる。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、コンパクトな構成でライトバルブのパネル面に
おける照度分布の均一化を図り、投影像の輝度ムラの少
ない像投影装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、映像信号に基
づき照明光を空間変調して投影用の光学画像を形成する
ライトバルブと、上記照明光を生成する光源手段と、上
記ライトバルブとスクリーンとの間に設けられ、上記光
学画像を上記スクリーンに投影する投影光学系と、上記
投影光学系の絞り位置に設けられ、絞り面の有効な光束
通過領域の半分の領域を通過して上記ライトバルブに照
射するように、上記光源手段からの照明光を反射する反
射部材とを備えた像投影装置において、上記光源手段と
上記反射部材との間に設けられ、上記投影光学系の絞り
位置に複数の光源像を結像させるべく、上記光源手段か
らの光束を分割して複数の二次光源を形成するオプティ
カルインテグレータを備えたものである(請求項1)。
【0011】上記構成によれば、光源手段からの照明光
の光束は、オプティカルインテグレータにより複数の二
次光源の光束に分割され、反射部材に照射される。複数
の二次光源の光束は、反射部材で投影光学系の光軸方向
に反射され、その絞り位置に一旦、結像される。絞り位
置に結像された複数の二次光源からの光束は、投影光学
系をその光軸と平行に透過してライトバルブに入射し、
そのパネル面を均一な照度で照明する。そして、ライト
バルブでこの照明光を空間変調して投影用の光学画像
(投影像)が形成され、この光学画像を構成する光束
は、ライトバルブから投影光学系側に反射され、絞りの
照明光が透過しない領域を透過してスクリーンに拡大投
影される。
【0012】また、本発明は、上記像投影装置におい
て、上記オプティカルインテグレータは、第1のレンズ
アレイと第2のレンズアレイとからなり、上記第1のレ
ンズアレイを構成するレンズセルの少なくとも一部はそ
の光軸がアレイ中央に偏心しているものである(請求項
2)。
【0013】上記構成によれば、光源手段から放射され
た照明光の光束は、第1のレンズアレイにより複数の二
次光源の光束に分割され、第2のレンズアレイの位置に
結像される。第1のレンズアレイのレンズセルの一部は
その光軸がアレイ中央に偏心されているので、第1のレ
ンズアレイで形成された複数の二次光源は、第2のレン
ズアレイの位置でアレイ中央に集まるように分布する。
第2のレンズアレイで形成された複数の二次光源からの
光束は、反射部材で投影光学系の光軸方向に反射され、
その絞り位置に一旦、結像される。第2のレンズアレイ
で形成される二次光源の分布はアレイ中央に集まってい
るので、絞り位置に結像された二次光源は、絞り面の有
効な光束通過領域内に分布し、光源手段からの照明光が
有効に利用されてライトバルブを照明する。
【0014】また、本発明は、上記像投影装置におい
て、上記オプティカルインテグレータは、第1のレンズ
アレイと第2のレンズアレイとからなり、上記光源手段
は、反射面の一部が第1の回転2次曲面で構成され、残
りの反射面が上記第1の回転2次曲面と焦点位置が同一
であって第1の回転2次曲面と異なる焦点距離を有する
第2の回転2次曲面で構成された反射鏡と、この反射鏡
の焦点位置に配置された光源とからなるものである(請
求項3)。
【0015】上記構成によれば、光源から放射された光
束の一部は、反射鏡の開口部から直接、第1のレンズア
レイに入射され、残りの光束は、反射鏡の反射面で回転
軸と平行な方向に反射され、その反射光が反射鏡の開口
部から第1のレンズアレイに入射される。反射鏡の反射
面は2種類の異なる曲率の回転2次曲面により構成され
ているので、開口部の形状は、半径の異なる2種類の扇
形が組み合わされた形状となっている。例えば開口部の
形状は、上下方向に半径の長い扇形が互いに線対称に配
置され、左右方向に半径の短い扇形が互いに線対称に配
置された鼓形状に近似した形状になっている。
【0016】従って、第1のレンズアレイには、鼓形状
に近似した上下方向に広い照明範囲を有する照明光の光
束が入射され、この光束が複数の二次光源に分割され
る。第1及び第2のレンズアレイにより形成される複数
の二次光源は反射部材により反射されて絞り面の有効な
光束通過領域(半円形の領域)に結像されるが、二次光
源は第1のレンズアレイに入射された照明光の形状より
上下方向に偏平な分布となるので、絞り面の有効な光束
通行領域に大部分が結像され、照明光が有効に利用され
る。
【0017】更に、本発明は、上記像投影装置におい
て、上記オプティカルインテグレータは、第1のレンズ
アレイと第2のレンズアレイとからなり、上記光源手段
は、放物面鏡とこの放物面鏡の開口部に開口面の半分を
覆うように設けられ、放物面鏡からの反射光をその放物
面鏡の反射点に正反射させる平面鏡とからなる反射鏡
と、この放物面鏡の焦点位置に設けられた光源とからな
るものである(請求項4)。
【0018】上記構成によれば、光源から放射された光
束の半分は、放物面鏡の反射面で回転軸と平行な方向に
反射され、反射鏡の開口部から直接、第1のレンズアレ
イに入射される。光束の残りの半分は、放物面鏡の反射
面で回転軸と平行な方向に反射され、その反射光は放物
面鏡の開口部に設けられた平面鏡で正反射される。正反
射された光束は、放物面鏡の焦点を通り、更に開口部を
臨む反射面で回転軸と平行な方向に反射されて第1のレ
ンズアレイに入射される。反射鏡の開口部は、半分が平
面鏡で覆われているので、半円形の形状となっている。
【0019】従って、第1のレンズアレイには半円形状
の照明範囲を有する照明光の光束が入射され、この光束
が複数の二次光源に分割される。第1及び第2のレンズ
アレイにより形成される複数の二次光源は、反射部材に
より反射されて絞り面の有効な光束通過領域(半円形の
領域)に結像されるが、二次光源は、第1のレンズアレ
イに入射された照明光の形状より上下方向に偏平な分布
となるので、絞り面の有効な光束通過領域に大部分が結
像され、照明光が有効に利用される。
【0020】なお、上記像投影装置において、上記反射
部材は、上記投影光学系の絞り位置より上記ライトバル
ブ側の領域に設けるとよい(請求項5)。
【0021】上記構成によれば、投影光学系の絞りより
も前に配置される前群の光学系を絞りの近傍位置まで近
づけることで、投影光学系を光軸方向に短くすることが
できるとともに、レンズ径を小さくすることができ、投
影光学系のコンパクト化が可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る像投影装置
の光学系の第1の実施形態を示す図である。なお、図1
において、実線で示す光束は照明光を示し、点線で示す
光束は投影光を示している。
【0023】像投影装置1は、映像信号からなる投影像
を光学画像(R,G,B,の3原色の分光画像)に変換
する光学像形成部2、光学画像を生成するべく光学像形
成部2を照明する照明光を発生する照明光学系3、この
照明光学系3からの照明光をR,G,Bの3原色の光に
分光して光学像形成部2に照射するとともに、この照明
光の照射により形成された各色の光学画像を合成して投
影像を生成する光学像合成部4及びこの光学像合成部4
で生成された投影像をスクリーン6に投影する投影光学
系5から構成されている。
【0024】光学像形成部2は、3個の反射型液晶ライ
トバルブ(以下、単にライトバルブという。)201,
202,203と偏光板204,205,206とから
構成されている。ライトバルブ201,202,203
は、それぞれR,G,Bの各色の電気画像からなる投影
像を光学画像に変換するものである。また、偏光板20
4,205,206は、S偏光光束を透過する偏光特性
を備えた偏光板である。
【0025】照明光学系3は、光源301、リフレクタ
302、第1レンズアレイ303、偏光分離プリズム3
04、半波長板307、第2レンズアレイ308、重ね
合わせレンズ309、リレー光学系310及び全反射ミ
ラー311により構成されている。そして、第1レンズ
アレイ303、偏光分離プリズム304、半波長板30
7及び第2レンズアレイ308は、後述するようにオプ
ティカルインテグレータを構成している。
【0026】光源301は、例えばメタルハライドラン
プからなり、例えば図2に示す発光スペクトル特性を有
する白色光(ランダム偏光光)を発光するものである。
なお、光源301としてハロゲンランプやキセノンラン
プを用いてもよい。リフレクタ302は、光源301か
らの放射光を一方向に射出するもので、回転2次曲面の
反射面を有する放物面鏡で構成されている。光源301
は、リフレクタ302の焦点位置に配置され、光源30
1からリフレクタ302の反射面に向かって放射された
光は、その反射面で回転放物面鏡の軸方向(図1のA方
向)に反射され、開口部302aから放出される。
【0027】第1レンズアレイ303は、一方面が平板
で、他方面に複数の凸レンズからなるレンズセル303
aがマトリックス状(本実施形態では3×4個)に配列
されたもので、図3に示すように、光源301及びリフ
レクタ302から入射する光束を複数の光束に分割し、
二次光源を生成するものである。なお、図3において、
円B1は、リフレクタ302の開口部302aから照射
される光束の有効径を示し、円B1内のマトリックス状
のブロックは第1レンズアレイ303のレンズセル30
3aの配列を示している。第1レンズアレイ303に入
射された光束は、レンズセル303aで分割され、各レ
ンズセル303aの光軸上(図3の黒点位置)に二次光
源を生成する。
【0028】第1レンズアレイ303は、後述する第2
レンズアレイ308、重ね合わせレンズ309、リレー
光学系310及び投影レンズ5の後群502の光学作用
によりライトバルブ201,202,203に対して共
役関係となる位置に配置されている。
【0029】偏光分離プリズム304は、第1レンズア
レイ303の各レンズセル303aから入射される光束
をS偏光の光束とP偏光の光束とに分離して出力するも
のである。偏光分離プリズム304は、直角プリズム3
05の傾斜面305c(以下、偏光分離面305cとい
う。)に透明ガラスからなる平行平板306を貼り合わ
せたもので、一方の透過面305a(以下、入射面30
5aという。)が第1レンズアレイ303の光軸(A方
向の軸)に直交するように配置されている。
【0030】第1レンズアレイ303の各レンズセル3
03aから入射面305aを透過して入射されたS偏光
光束は、直角プリズム305の偏光分離面305cで直
角に反射され、直角プリズム305の他方の透過面30
5b(以下、出射面305bという。)から出射され
る。一方、P偏光光束(図中、太線で示す。)は、直角
プリズム305の偏光分離面305cを透過した後、平
行平板306の全反射面306aで直角に反射され、直
角プリズム305の偏光分離面305cを透過した後、
出射面305bから出射される。
【0031】P偏光光束は、平行平板306の厚みをd
とすると、S偏光光束よりも√2・dだけ反射点がずれ
ているので、出射面305bにおけるP偏光光束の出射
点は、S偏光光束の出射点より√2・dだけリフレクタ
302の軸と平行な方向にずれている。そして、第1レ
ンズアレイ303の各レンズセル303aから出射され
た光束は、偏光分離プリズム304によりそれぞれ互い
に√2・dだけ位置をずらせてS偏光光束とP偏光光束
とに分離されるので、偏光分離プリズム304の出射面
305bでは、リフレクタ302の軸と平行な方向にS
偏光光束とP偏光光束とが交互に出射されることにな
る。
【0032】同一光束から分離されたS偏光光束とP偏
光光束の位置ずれ量は、平行平板306の厚みdに対し
て√2・dとなるが、隣接する光束から分離されたS偏
光光束とP偏光光束とは、第1レンズアレイ303のレ
ンズセル303aの光軸間の距離をDとすると、(D−
√2・d)となる。本実施の形態では、S偏光光束とP
偏光光束とを均一に分布させてそれぞれ新たな二次光源
とするため、(D−√2・d)=√2・dとなるよう
に、平行平板306の厚みdを設定している。すなわ
ち、d=D/(2√2)となっている。
【0033】第2レンズアレイ308は、リフレクタ3
02、第1レンズアレイ303及び偏光分離プリズム3
04の光学作用により光源301と共役関係となる位置
に設けられている。第2レンズアレイ308も第1レン
ズアレイ303と同様の構造を有しているが、各S偏光
成分及びP偏光成分のそれぞれに対応してレンズセル3
08aが設けられるので、レンズセルの密度は第1レン
ズアレイ303よりも、図3において横方向に倍になっ
ている。
【0034】半波長板307は、第2レンズアレイ30
8に入射するP偏光光束をS偏光光束に変換するもので
ある。このため、半波長板307は、第2レンズアレイ
308のP偏光光束に対応するレンズセル308aの入
射面に設けられている。偏光分離プリズム304から入
射されるS偏光光束は、そのまま第2レンズアレイ30
8に入射され、P偏光光束は半波長板307でS偏光光
束に変換された後、第2レンズアレイ308に入射さ
れ、それぞれ二次光源を結んだ後、出射される。
【0035】従って、第2レンズアレイ308の各レン
ズセル308aからはS偏光光束のみが出射される。な
お、半波長板307を第2レンズアレイ308のS偏光
光束に対応するレンズセル308aの入射面に設け、第
2レンズアレイ308をP偏光光束の二次光源としても
よい。尤も、S偏光光束を二次光源とする方が偏光分離
プリズム304で生じる両偏光の光路差を補正できる効
果があるので、P偏光光束をS偏光光束に変換する方が
望ましい。
【0036】重ね合わせレンズ309は、二次光源から
の照明光を重ね合わせて均一な照度が得られるようにす
るものである。リレー光学系310は、二次光源の光源
像を投影光学系5の絞り位置Pに結像するものである。
すなわち、第2レンズアレイ308と投影光学系5の絞
り位置とは、重ね合わせレンズ309、リレー光学系3
10及び全反射ミラー311の光学作用により共役関係
に設定されている。また、全反射ミラー311は、投影
光学系5の絞り位置Pの近傍に設けられ、リレー光学系
310を透過した照明光を、投影光学系5の絞り面の有
効な光束通過領域の半分の領域(図1では左半分の領
域)を透過させるように、反射させて光学像形成部2に
導くものである。
【0037】上記のように、第2レンズアレイ308上
の二次光源は、投影光学系5の絞りの半分の領域(半円
形の領域)に結像されるので、第2レンズアレイ308
上に形成される二次光源と投影光学系5の絞りの有効領
域との関係は、図4のようになっている。
【0038】図4において、破線で示す半円B2は、照
明光が通過する絞りの有効領域を示し、マトリックス状
のブロックは第2レンズアレイ308のレンズセル30
8aの配列を示している。また、各ブロック内の楕円形
状は、各二次光源の光源像の形状を示すものである。光
源は、一般にリフレクタ302の光軸方向に細長い発光
分布を有しているので、その光源像は、リフレクタ30
2の光軸を中心に放射状に細長く結像する。このため、
第2レンズアレイ308の各レンズセル308aの二次
光源の光源像は、アレイ中心から放射する楕円形状とな
っている。
【0039】照明光と投影光のFナンバーを略同一にし
て光量ロスを少なくし、かつ、全体的に光学系が必要以
上に大きくならないように設計すると、図4に示すよう
に、第2レンズアレイ308で形成された二次光源の一
部は、絞りの有効領域外となり、この分、照明光の利用
率が低下することになる。しかし、二次光源のエネルギ
ー密度は周辺部より中央部の方が大きいので、図4の構
成であっても、全体の略80%のエネルギーを利用する
ことができるものとなっている。図5に示すように、絞
りの有効な照明光の通過領域B2が第2レンズアレイ3
08全体を含むように、投影光学系5の絞り開口を大き
くすれば、照明光の利用率を略100%にすることがで
きる。
【0040】光学像合成部4は、4個の直角プリズム4
01,402,403,404を直角を挟む面で互いに
接合したプリズム型のクロスダイクロイックミラーで構
成されている。接合面405,406には、可視光の
内、略580nm以上の波長の光束を反射し、その他の
波長の光束を透過するダイクロイック多層膜が蒸着さ
れ、接合面407,408には、可視光の内、略510
nm以下の波長の光束を反射し、その他の波長の光束を
透過するダイクロイック多層膜が蒸着されている。直角
プリズム401〜403の各傾斜面401a〜403a
は、それぞれR,G,Bの色成分の照明光の出射面であ
るとともに、ライトバルブ201,202,203で形
成されたR,G,Bの光学画像の投影光の入射面となっ
ている。また、直角プリズム404の傾斜面404a
は、投影光学系5の後群502を介して入射される照明
光の入射面であるとともに、クロスダイクロイックミラ
ー4で合成されたR,G,Bの光学画像の投影光の出射
面となっている。
【0041】投影光学系5は、例えば図6に示すよう
な、2群構成のテレセントリック系の投影レンズで構成
されている。テレセントリック系では後群502の前側
焦点が投影レンズ5の絞り位置Pとなるので、全反射ミ
ラー311は、一方端を投影レンズ5の光軸Lと絞り位
置Pとの交点Oに略一致させ、光軸Lに対して角度45
°で前群501側に傾斜させて設けられている。また、
投影レンズ5は、光学像合成部4に対して、絞り位置P
に結像される光源像が後群502、クロスダイクロイッ
クミラー4を透過し、ライトバルブ201,202,2
03で反射した後、その反射光像(光学画像)が再び絞
り位置に結像する関係(共役関係)となるように配置さ
れている。
【0042】なお、図6に示す投影レンズ5の構成で
は、投影レンズ5の前群501と絞り位置Pとの間に全
反射ミラー311を配置するためのスペースを必要と
し、投影レンズ5が光軸Lの方向に長くなる。そこで、
図7に示すように、全反射ミラー311を、一方端を投
影レンズ5の光軸Lと絞り位置Pとの交点Oに略一致さ
せ、光軸Lに対して角度45°で後群502側に傾斜さ
せて設けることにより投影レンズ5を光軸Lの方向に短
くするようにしてもよい。
【0043】また、図6及び図7の光軸Lと全反射ミラ
ー311の角度は、45°に限定されるものではなく、
投影レンズ5と照明光学系3とが配置上、干渉しない限
り、任意の角度を設定することができる。また、図7に
おいては、光軸Lと全反射ミラー311の角度を45°
より大きくすることで、絞り位置Pにおいて、絞り板等
(図示せず)により照明光のけられを防止することがで
きる。
【0044】テレセントリック系では後群502と投影
レンズ5の絞り位置Pとの間に焦点距離fの距離を設け
る必要があるので、図7に示す方法は、前群501と後
群502との空間を全反射ミラー311の配置スペース
として有効に活用でき、投影レンズ5の小型化、コンパ
クト化が可能になる。また、全反射ミラー311を絞り
位置Pから後群502側に配置すると、前群501を絞
り位置Pに近づけることで、絞り位置Pから前群501
側に配置したものよりもスクリーン6側に透過する投影
光の光路の領域が狭くできるので、前群501を構成す
るレンズ径を小さくすることができ(図7の斜線部50
1aを削減することができ)、更に投影レンズ5の小型
化、コンパクト化が可能になる。
【0045】上記構成において、光源301から放射さ
れたランダム偏光の光束は、一部がリフレクタ302の
開口部302aから直接に放射され、残りはリフクレタ
302の反射面で回転放物面鏡の回転軸方向(図1のA
方向)に反射され、開口部302aから放射される。リ
フレクタ302の開口部302aから放射された光束
は、第1レンズアレイ303に入射し、複数のレンズセ
ル303aにより複数の光束に分割されて偏光分離プリ
ズム304に出射される。第1レンズアレイ303の各
レンズセル303aから出射された光束は、それぞれ偏
光分離プリズム304を透過、屈折することによりS偏
光光束とP偏光光束とに分離され、偏光分離プリズム3
04の出射面305bから第2レンズアレイ308に出
射される。S偏光光束は、直接、第2レンズアレイ30
8に入射される一方、P偏光光束は、半波長板307に
よりS偏光光束に変更された後、第2レンズアレイ30
8に入射される。
【0046】光源301と第2レンズアレイ308とは
共役関係にあり、光源301の光源像は第2レンズアレ
イ308に結像するので、この結像した光源像を二次光
源として第2レンズアレイ308から複数の光束が出射
される。また、第1レンズアレイ303〜第2レンズア
レイ308はオプティカルインテグレータを構成し、第
2レンズアレイ308では光源が複数の二次光源に分離
されているので、複数の光束(S偏光光束)からなる照
明光が第2レンズアレイ308から出射される。
【0047】第2レンズアレイ308から出射された複
数の光束は、照射面が重なるように、重ね合わせレンズ
309で各光軸方向が変更された後、リレー光学系31
0及び全反射ミラー311により投影レンズ5の絞り位
置Pに導かれ、その位置に二次光源を形成する。投影レ
ンズ5の絞り位置Pに二次光源を形成した照明光は、更
に投影レンズ5の後群502に入射され、テレセントリ
ック状態でクロスダイクロイックミラー4に出射され
る。
【0048】クロスダイクロイックミラー4に入射され
た照明光は、略580nm以上の波長の光束が接合面4
05,406で赤色のライトバルブ201側に直角に反
射され、580nmよりも短い波長の光束が緑色のライ
トバルブ202側に透過される。また、略510nm以
下の波長の光束が接合面407,408で青色のライト
バルブ203側に直角に反射され、略510nmよりも
長い波長の光束が緑色のライトバルブ202側に透過さ
れる。従って、赤色のライトバルブ201には、偏光板
204を介して略580nm以上の長波長の照明光(略
赤色の照明光)が照射され、緑色のライトバルブ201
には、偏光板205を介して略510nm〜580nm
の波長の照明光(略緑色の照明光)が照射され、青色の
ライトバルブ203には、偏光板206を介して略51
0nm以下の短波長の照明光(略青色の照明光)が照射
される。そして、これによりライトバルブ201〜20
3で電気画像が光学画像が変換される。
【0049】上述のように第1レンズアレイ303〜第
2レンズアレイ308によりオプティカルインテグレー
タを構成し、第1レンズアレイ303の各レンズセル3
03aから出射される光束を重ね合わせて第1レンズア
レイ303と共役関係にあるライトバルブ201〜20
3に照射するようにしているので、ライトバルブ201
〜203は、照明光学系3により均一な照度で照明され
ている。
【0050】ライトバルブ201〜203のパネル面に
均一な照度で照明光を照射することにより生成された
R,G,Bの各色の光学画像は、それぞれクロスダイク
ロイックミラー4に入射し、色合成されて投影レンズ5
に出射される。すなわち、Rの色の光学画像を構成する
光束は、偏光板204を透過した後、傾斜面401aか
らクロスダイクロイックミラー4に入射し、接合面40
5,406で傾斜面404a側に反射され、Bの色の光
学画像を構成する光束は、偏光板206を透過した後、
傾斜面406aからクロスダイクロイックミラー4に入
射し、接合面407,407で傾斜面404a側に反射
され、Gの色の光学画像を構成する光束は、偏光板20
5を透過した後、傾斜面405aからクロスダイクロイ
ックミラー4に入射し、接合面405〜408を反射す
ることなく傾斜面404a側に透過する。従って、クロ
スダイクロイックミラー4の傾斜面404aからはR,
G,Bの各色の光学画像を構成する光束(S偏光光束)
が混合されて出射される。
【0051】そして、この光束は、投影レンズ5の後群
502により絞り位置Pに一旦、結像した後、投影レン
ズ5の前群501により拡大されてスクリーン6に投影
される。なお、この場合、図6に示すように、絞り位置
Pの近傍には、円形の絞りの有効な光束通過領域の半分
を遮蔽するように全反射ミラー311が配置されている
ので、光学画像を構成する光束の内、絞りの遮蔽されて
いない領域を通過する部分(図6に例示した光束C1,
C2で斜線で示す部分)だけがスクリーン6に拡大投影
される。
【0052】図8は、本発明に係る像投影装置の光学系
の第2の実施形態を示す図である。同図に示す像投影装
置1は、図1において、第1レンズアレイ303〜第2
レンズアレイ308からなるオプティカルインテグレー
タを第1レンズアレイ312と第2レンズアレイ313
とからなるオプティカルインテグレータに置き換えたも
のである。光源301と第2レンズアレイ313とが共
役関係にある点、第2レンズアレイ313と投影レンズ
5の絞り位置Pとが共役関係にある点及び第1レンズア
レイ312とライトバルブ201〜203とが共役関係
にある点は第1の実施形態と同一である。
【0053】第2の実施形態に係るオプティカルインテ
グレータは、第1のオプティカルインテグレータのよう
に、第2レンズアレイ313に形成される二次光源数を
第1レンズアレイ312に形成された二次光源数の倍に
増加させていないので、照明光の均一化の効率の点で
は、第1の実施形態の方が第2の実施形態よりも優れて
いる。しかし、第2の実施形態では、図9に示すよう
に、第2レンズアレイ313に結像される二次光源が、
第1の実施形態のように絞りの有効な照明光の通過領域
B2外に広く分布することはないので、図10に示すよ
うに、第1レンズアレイ312の両端の列のレンズセル
312aの光軸をアレイ中央に偏心させ、両端の列のレ
ンズセル312aで形成される二次光源をアレイ中央側
に寄せることで、絞り位置Pに結像される第2レンズア
レイ317の二次光源の光源像を出来るだけ絞りの有効
な照明光の通過領域B2内に分布させ、照明光の利用率
を高めるようにしている。このため、照明光の利用率を
容易に高められる点では、第2の実施形態は、第1の実
施形態よりも有利である。
【0054】一般に、ライトバルブ201〜203のパ
ネル面は、4:3或いは16:9のアスペクト比を有す
る横長長方形をなしているので、オプティカルインテグ
レータにより光源301の光源像を複数の二次光源像に
分割し、これらの光源像を重ね合わせて均一照明する場
合は、二次光源像の分布も上記アスペクト比を有する横
長長方形に対応したものになる。しかし、投影レンズ5
の絞り位置の近傍に全反射ミラー311を配置して投影
レンズ5の透過領域の半分を照明光の透過領域とする構
成では、絞りの有効な照明光の通過領域B2が半円形状
となるため、必ずしもオプティカルインテグレータによ
り形成される複数の二次光源の分布をライトバルブ20
1〜203のパネル面に対応した横長長方形状にする必
要はない。むしろ、オプティカルインテグレータにより
形成される複数の二次光源の分布を正方形状に近づけて
全ての二次光源像が絞りの有効な照明光の通過領域B2
を出来るだけ通過するようにした方が照明光の利用効率
の点では有利である。
【0055】従って、第2の実施形態に係るインテグレ
ータは、照明光の有効利用を重視したものであり、上述
のように第1レンズアレイ312の両端の列のレンズセ
ル312aの光軸を偏心させないで、第1レンズアレイ
312と第2レンズアレイ313との間にシリンドリカ
ルレンズを設け、第1レンズアレイ312で形成された
複数の二次光源像を中央に集めて分布の広がりを小さく
するようにしたものでもよい。
【0056】図11は、本発明に係る像投影装置の光学
系の第3の実施形態を示す図である。同図に示す像投影
装置1は、図1において、第1レンズアレイ303〜第
2レンズアレイ308からなるオプティカルインテグレ
ータと重ね合わせレンズ309とを、例えば内周面全体
が反射面で構成された四角柱状の筒体や円柱状のガラス
体からなるロッド棒で構成されたカライドスコープ31
5からなるオプティカルインテグレータに置き換えたも
のである。また、このオプティカルインテグレータの変
更に伴いリフレクタ302もカライドスコープ315の
入射面315aに焦点を有する楕円鏡からなるリフレク
タ314に置き換えられている。
【0057】カライドスコープ315は、その入射面3
15aがリフレクタ314の光学作用により光源301
と共役関係となるように、また、リレー光学系310の
光学作用により投影レンズ5の絞り位置Pとが共役関係
となるように、更にその出射面315bがリレー光学系
310及び投影レンズ5の後群502の光学作用により
ライトバルブ201〜203と共役関係となるように配
置されている。
【0058】カライドスコープ315に入射した光源3
01及びリフレクタ314からの光束は、スコープ内の
内面で全反射を繰り返して出射面315bから均一の輝
度を有する光束に変換されて出射される。カライドスコ
ープ315の出射面315bは、ライトバルブ201〜
203と共役関係にあるので、均一の輝度を有する光束
は、リレー光学系310、全反射ミラー311、投影レ
ンズ5の後群502及びクロスダイクロイックミラー4
を介してライトバルブ201〜203に導かれ、均一な
照度分布で各ライトバルブ201〜203を照明する。
【0059】第3の実施形態は、第1,第2の実施形態
に比してオプティカルインテグレータの構造が簡単であ
るので、像投影装置1の光学系の簡素化が可能になる。
【0060】図12は、本発明に係る像投影装置の光学
系の第4の実施形態を示す図である。
【0061】第4の実施形態は、絞り位置Pにおける照
明光の有効な照明光の通過領域B2を考慮してリフレク
タ及びオプティカルインテグレータの小型化を図ったも
のである。従って、図12に示す像投影装置1は、図1
において、リフレクタ302を、曲率の異なる2種類の
放物面鏡を有するリフレクタ316に置き換え、第1レ
ンズアレイ303及び第2レンズアレイ308を横方向
にレンズセル1個分だけ小さくした第1レンズアレイ3
17と第2レンズアレイ318とに置き換えたものであ
る。なお、リフレクタ316は、回転楕円鏡であっても
よい。
【0062】リフレクタ316は、図13に示すよう
に、曲率の大きい放物面鏡316aと曲率の小さい放物
面鏡316bとを焦点を一致させて重ね合わせ、上下方
向の所定の角度αの範囲は、放物面鏡316aで構成
し、左右方向の残りの角度(π−α)の範囲は、放物面
鏡316bで構成するようにしたものである。これは、
図4から明らかなように、第2レンズアレイ308で形
成された4×6個の二次光源の内、絞りの有効な照明光
の通過領域B2内には横方向に略半分の4×3個の二次
光源しか光源像が結像しないので、リフレクタ316に
より照射される光源301からの光束をリフレクタ30
2よりも横方向に絞るようにしたものである。このた
め、第1レンズアレイ317の横方向のサイズも第1レ
ンズアレイ303よりレンズセル303aの1個分だけ
小さくなり、併せて第2レンズアレイ318の横方向の
サイズも第2レンズアレイ308よりレンズセル308
aの2個分だけ小さくなっている。
【0063】リフレクタ316の開口部316aの形状
は、上記のように、半径の大きい扇形を上下方向に線対
称に配置し、半径の小さい扇形を左右方向に線対称に配
置しているので、鼓形状に近似した形状を有し、この開
口部316と第1レンズアレイ317のレンズセル31
7aの配置との関係は、図14に示すようになってお
り、リフレクタ316の開口部316aから照射された
光束は、4×2個の光束に分割され、レンズセル317
aの光軸上(黒点で示す)に二次光源を生成する。これ
らの二次光源は、更に第2レンズアレイ218上では4
×4個の二次光源に分割されており、絞り位置Pでは、
図15に示すように結像されるので、照明光は有効に利
用されている。
【0064】従って、第4の実施形態では、照明光の利
用率を低下させることなく、照明光学系3の小型化が可
能になり、この結果、像投影装置1の小型、軽量化、コ
スト低減化が可能になる。
【0065】なお、第4の実施形態に係る光源301及
びリフレクタ316からなる光源部材を第2の実施形態
に係る像投影装置に適用してもよい。
【0066】図16は、本発明に係る像投影装置の光学
系の第5の実施形態を示す図である。
【0067】第5の実施形態は、第4の実施形態におい
て、光源とリフレクタとからなる光源部材を改良したも
のである。すなわち、同図に示す像投影装置1は、図1
2において、リフレクタ316を、開口面の左半分が半
円形の平面ミラー320で遮蔽された放物面鏡からなる
リフリクタ319の焦点位置に光源301が設けられた
光源部材に置き換えたものである。なお、リフリクタ3
19は、回転楕円鏡又は回転双曲面鏡で構成してもよい
が、その場合は、平面ミラー320をそれぞれ対応する
凹凸の球面鏡に置き換える必要がある。
【0068】光源301で放射された光束は、放物面鏡
で軸方向(図16のA方向)に反射される。右半分の放
物面鏡で反射された光束は、そのまま開口部319aか
ら放出され、第1レンズアレイ317に入射される。一
方、左半分の放物面鏡で反射された光束は、平面ミラー
320で放物面鏡の反射点に正反射され、その反射点で
放物面鏡の焦点を通るように反射された後、更に右半分
の放物面鏡で開口部319a側に反射される。従って、
光源301で放射された光束は、リフレクタ319及び
平面ミラー320により放物面鏡の右半分の領域を放物
面鏡の軸に平行な光束に変換されて射出される。
【0069】リフレクタ319の開口部319aの形状
と第1レンズアレイ317のレンズセル317aの配置
との関係は、図17に示すようになっており、リフレク
タ319の開口部319aから照射された光束は、第4
の実施形態と同様に4×2個の光束に分割され、レンズ
セル317aの光軸上(黒点で示す)に二次光源を生成
する(図14参照)。
【0070】図14と図17とを比較すれば、明らかな
ように、第5の実施形態に係る照明光学系3と第4の実
施形態の係る照明光学系3とは第1レンズアレイ317
に入射する光束の形状が異なるが、第5の実施形態に係
る照明光学系3の光源301からの照明光の利用率は、
第4の実施形態に係る照明光学系3のそれと略同一であ
る。
【0071】第5の実施形態は、第4の実施形態に比べ
るとリフレクタ319の曲率が大きくなる分、光源部材
が若干大きくなるが、第4の実施形態と同様に、第1、
第2の実施形態に比して照明光の利用率を低下させるこ
となく、照明光学系3の小型化を図ることができる。な
お、第5の実施形態に係る光源301及びリフレクタ3
19からなる光源部材を第2の実施形態に係る像投影装
置に適用してもよい。
【0072】上記のように、反射型の像投影装置におい
て、照明光学系3にオプティカルインテグレータを用い
ているので、ライトバルブ201〜203を照度ムラの
少ない均一な照度分布で照明することができる。
【0073】また、投影レンズ5の有効径の小さい絞り
位置Pで照明光と投影光の光像を結像して両光の光路を
分割するようにしているので、光量ロスの少ない像投影
装置1の光学系をコンパクトに構成することができる。
更にクロスダイクロイックミラー4で照明光の分解と投
影光の合成とを行うようにしているので、更に像投影装
置1の光学系のコンパクト化が可能になる。
【0074】また、光源像を光軸に垂直な投影レンズ5
の絞り位置Pに結像するようにしているので、第1,第
2レンズアレイ303,308として製造の容易な平板
状のレンズアレイが使用でき、部品コストの低下に寄与
する。
【0075】また、ライトバルブ201〜203の直前
に偏光板204〜206を配置しているので、光学部品
の光弾性歪による偏光特性の変化に起因するコントラス
トの低下を防止することができ、クロスダイクロイック
ミラー4の反射特性による光量ロスや迷光の発生を低減
することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ライトバルブとスクリーン間に投影光学系を設けるとと
もに、投影光学系の光軸と直角に照明光を入射する光源
手段とを設け、投影光学系の絞り位置に設けた反射部材
で照明光を絞りの半分の領域を通過させてライトバルブ
を照明する反射型の像投影装置において、光源手段と反
射部材との間に、光源手段からの光束を分割して複数の
二次光源を形成し、その二次光源を投影光学系の絞り位
置に結像するオプティカルインテグレータを設けたの
で、コンパクトな構成でライトバルブのパネル面におけ
る照度分布の均一化ができ、輝度ムラの少ない投影像を
得ることができる。
【0077】特に、オプティカルインテグレータを、第
1のレンズアレイと第2のレンズアレイとで構成し、第
1のレンズアレイを構成するレンズセルの少なくとも一
部はその光軸がアレイ中央に偏心させるようにしたの
で、簡単な光学系で照明光の利用率の高いオプティカル
インテグレータを構成することができる。
【0078】また、光源手段を、反射面の一部が第1の
回転2次曲面で構成され、残りの反射面が第1の回転2
次曲面と焦点位置が同一であって第1の回転2次曲面と
異なる焦点距離を有する第2の回転2次曲面で構成され
た反射鏡とこの反射鏡の焦点位置に配置された光源とで
構成したので、照明光の利用率をより高めることができ
る。
【0079】更に、光源手段を、放物面鏡とこの放物面
鏡の開口部に開口面の半分を覆うように設けられ、放物
面鏡からの反射光をその放物面鏡の反射点に正反射させ
る平面鏡とからなる反射鏡と、この反射鏡の焦点位置に
設けられた光源とで構成したので、同一光量の光源手段
を用いる場合、オプティカルインテグレータを構成する
光学系がより小型にでき、像投影装置の小型化、コンパ
クト化が可能になる。
【0080】また、反射部材を投影光学系の絞り位置よ
りライトバルブ側の領域に設けたので、投影光学系を光
軸方向に短く、かつ、レンズ径を小さくすることがで
き、投影光学系のコンパクト化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像投影装置の光学系の第1の実施
形態を示す図である。
【図2】照明光の発光スペクトル特性の一例を示す図で
ある。
【図3】リフレクタからの照明光の有効径と第1レンズ
アレイのレンズセルの配置との関係を示す図である。
【図4】第2レンズアレイで形成される複数の二次光源
と絞りの有効な照明光の通過領域との関係を示す図であ
る。
【図5】図4において、照明光の利用率を略100%と
するように絞りの有効な照明光の通過領域を拡大した状
態を示す図である。
【図6】投影光学系内における全反射ミラーの配置関係
の一例を示す図である。
【図7】投影光学系内における全反射ミラーの配置関係
の他の例を示す図である。
【図8】本発明に係る像投影装置の光学系の第2の実施
形態を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係るオプティカルインテグレ
ータを構成する第2レンズアレイで形成される複数の二
次光源と絞りの有効な照明光の照明光の通過領域との関
係を示す図である。
【図10】第2の実施形態に係るオプティカルインテグ
レータを構成する第1レンズアレイの各レンズセルの光
軸位置を示す図である。
【図11】本発明に係る像投影装置の光学系の第3の実
施形態を示す図である。
【図12】本発明に係る像投影装置の光学系の第4の実
施形態を示す図である。
【図13】第4の実施形態に係る像投影装置に適用され
るリフレクタの形状を示す斜視図である。
【図14】第4の実施形態に係る像投影装置に適用され
るリフレクタの開口部の形状と第1レンズアレイのレン
ズセルの配置との関係を示す図である。
【図15】第4の実施形態に係るオプティカルインテグ
レータを構成する第2レンズアレイで形成される複数の
二次光源と絞りの有効な照明光の通過領域との関係を示
す図である。
【図16】本発明に係る像投影装置の光学系の第5の実
施形態を示す図である。
【図17】第5の実施形態に係る像投影装置に適用され
るリフレクタの開口部の形状と第1レンズアレイのレン
ズセルの配置との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 像投影装置 2 光学像形成部 201,202,203 ライトバルブ 204,205,206 偏光板 3 照明光学系 301 光源(光源手段の光源) 302,314,316,319 リフレクタ(光源手
段の反射鏡) 303,312,317 第1レンズアレイ 304 偏光分離プリズム 305 直角プリズム 306 平行平板 307 半波長板 308,313,318 第2レンズアレイ 309 重ね合わせレンズ 310 リレー光学系 311 全反射ミラー(反射部材) 315 カライドスコープ 320 平面ミラー 4 光学像合成部(クロスダイクロイックミラー) 401,402,403,404 直角プリズム 5 投影光学系 501 前群 502 後群 6 スクリーン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に基づき照明光を空間変調して
    投影用の光学画像を形成するライトバルブと、上記照明
    光を生成する光源手段と、上記ライトバルブとスクリー
    ンとの間に設けられ、上記光学画像を上記スクリーンに
    投影する投影光学系と、上記投影光学系の絞り位置に設
    けられ、絞りの半分の領域を通過して上記ライトバルブ
    に照射するように、上記光源手段からの照明光を反射す
    る反射部材とを備えた像投影装置において、上記光源手
    段と上記反射部材との間に設けられ、上記投影光学系の
    絞り位置に複数の光源像を結像させるべく、上記光源手
    段からの光束を分割して複数の二次光源を形成するオプ
    ティカルインテグレータを備えたことを特徴とする像投
    影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の像投影装置において、上
    記オプティカルインテグレータは、第1のレンズアレイ
    と第2のレンズアレイとからなり、上記第1のレンズア
    レイを構成するレンズセルの少なくとも一部はその光軸
    がアレイ中央に偏心していることを特徴とする像投影装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の像投影装置において、上
    記オプティカルインテグレータは、第1のレンズアレイ
    と第2のレンズアレイとからなり、上記光源手段は、反
    射面の一部が第1の回転2次曲面で構成され、残りの反
    射面が上記第1の回転2次曲面と焦点位置が同一であっ
    て第1の回転2次曲面と異なる焦点距離を有する第2の
    回転2次曲面で構成された反射鏡と、この反射鏡の焦点
    位置に配置された光源とからなることを特徴とする像投
    影装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の像投影装置において、上
    記オプティカルインテグレータは、第1のレンズアレイ
    と第2のレンズアレイとからなり、上記光源手段は、放
    物面鏡とこの放物面鏡の開口部に開口面の半分を覆うよ
    うに設けられ、放物面鏡からの反射光をその放物面鏡の
    反射点に正反射させる平面鏡とからなる反射鏡と、この
    放物面鏡の焦点位置に設けられた光源とからなることを
    特徴とする像投影装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の像投影
    装置において、上記反射部材は、上記投影光学系の絞り
    位置より上記ライトバルブ側の領域に設けられているこ
    とを特徴とする像投影装置。
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