JP5509827B2 - 照明光学系及び投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は照明光学系及び投影装置に関するものであり、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(digital micromirror device)やLCD(liquid crystal display)を表示素子として、その画像表示面を照明するための照明光学系と、それを備えた投影装置に関するものである。
近年、DLPプロジェクタ(DLP:digital light processing;米国テキサス・インスツルメンツ社の登録商標)に偏光を利用した投影ニーズが高まっている。一つは、偏光眼鏡を利用した3D投影であり、一つは、偏光スクリーンを利用した高コントラスト投影である。いずれも偏光を利用しているが、DLPプロジェクタでは通常、ランダム偏光を使用しているため、偏光を利用した投影の場合、半分以上の光量を利用することができず効率が良くない。このため、あまり大画面では投影することができない。偏光変換や2灯合成を工夫したものが特許文献1〜4で提案されているが、DLPに適したロッドインテグレータを用い、かつ、2灯を用いて偏光変換を行う明るい照明光学系は提案されていない。
特許3610789号公報 特開2006−30330号公報 特開2007−140344号公報 特開2000−180796号公報
特許文献1で提案されている照明光学系では、ロッドインテグレータの入射面において、偏光ごとに結像位置をずらして偏光変換を行う構成になっている。偏光変換により光量の有効利用が可能ではあるが、2灯合成の構成を採用していないため、十分に明るい投影像を得ることはできない。また、偏光ビームスプリッタにプリズムを用いているので、偏光分離の方向と偏光成分に制約があり、レイアウトが限定されるという問題もある。
特許文献2で提案されている照明光学系では、ロッドインテグレータの入射面において、2つの光源からの光束を同じ位置に結像させることにより、2灯合成を行う構成になっている。しかし、偏光変換の構成を採用していないため、偏光を利用した投影時の効率が良くないという問題がある。
特許文献3で提案されている照明光学系では、ロッドインテグレータの入射面において、2つの光源からの光束を異なる位置に結像させることにより、2灯合成を行う構成になっている。しかし、偏光変換の構成を採用していないため、偏光を利用した投影時の効率が良くないという問題がある。
特許文献4で提案されている照明光学系では、2灯合成と偏光変換を行う構成になっている。しかし、インテグレータにレンズアレイを用いているため、個々のレンズアレイによる照明の表示素子上での重ね合せのバラツキが生じやすく、その拡がりがゴースト光となって投影品質を損なう要因となる。また、カラーホイールを配置できる箇所が無いため、単板式のDLPには不向きである。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、高効率・高品質の明るい照明が可能でコンパクトな照明光学系と、その照明光学系を備えることにより明るく高品質の投影像が得られる投影装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の照明光学系は、第1の光束を出射する第1の光源と、第2の光束を出射する第2の光源と、前記第1,第2の光束を集光する集光光学系と、前記第1,第2の光束を第1の偏光成分と第2の偏光成分とに分離する偏光分離光学系と、前記第1の偏光成分を前記第2の偏光成分と同じ偏光状態に変化させる二分の一位相差板と、前記集光光学系の集光作用を受けた後の第1,第2の光束の空間的なエネルギー分布を均一化するロッドインテグレータと、前記ロッドインテグレータの出射面の像を被照明領域に結像させるリレー光学系と、を備え、前記集光光学系が、前記第1,第2の光束の第1の偏光成分を前記ロッドインテグレータの入射面の第1の領域に集光させ、前記第1,第2の光束の第2の偏光成分を前記ロッドインテグレータの入射面の第2の領域に集光させ、前記二分の一位相差板が、前記ロッドインテグレータの入射面の第1の領域又はその共役位置に配置されており、前記偏光分離光学系が、前記第1の光束のS偏光成分を反射し、P偏光成分を透過させる第1の偏光分離面と、前記第1の偏光分離面を透過したP偏光成分を反射し、前記第1の偏光分離面で反射したS偏光成分と角度差をもって再び第1の偏光分離面を透過させる第1の反射面と、前記第2の光束のS偏光成分を反射し、P偏光成分を透過させる第2の偏光分離面と、前記第2の偏光分離面を透過したP偏光成分を反射し、前記第2の偏光分離面で反射したS偏光成分と角度差をもって再び第2の偏光分離面を透過させる第2の反射面と、を有することを特徴とする。
の発明の照明光学系は、上記第の発明において、前記偏光分離光学系が、さらに、前記第1,第2の偏光分離面から出射したS偏光成分を前記第1の偏光成分に変換し、かつ、前記第1,第2の偏光分離面から出射したP偏光成分を前記第2の偏光成分に変換するか、又は前記第1,第2の偏光分離面から出射したS偏光成分を前記第2の偏光成分に変換し、かつ、前記第1,第2の偏光分離面から出射したP偏光成分を前記第1の偏光成分に変換する偏光変換素子を有することを特徴とする。
の発明の照明光学系は、上記第又は第の発明において、前記第1,第2の偏光分離面がワイヤグリッドで構成されていることを特徴とする。
の発明の照明光学系は、上記第1〜第のいずれか1つの発明において、前記集光光学系が、放物面鏡又は楕円鏡から成るリフレクタと、コンデンサーレンズと、を有することを特徴とする。
の発明の照明光学系は、上記第の発明において、前記リフレクタが、前記第1の光束を集光する第1のリフレクタと、前記第2の光束を集光する第2のリフレクタと、から成り、前記コンデンサーレンズが、前記第1のリフレクタで反射した第1の光束を集光する第1のコンデンサーレンズと、前記第2のリフレクタで反射した第2の光束を集光する第2のコンデンサーレンズと、前記第1,第2のコンデンサーレンズを通過した第1,第2の光束を共に集光させる第3のコンデンサーレンズから成ることを特徴とする。
の発明の投影装置は、上記第1〜第のいずれか1つの発明に係る照明光学系と、その照明光学系により照明される画像表示面を有する表示素子と、前記画像表示面の画像をスクリーン面上に拡大投影する投影光学系と、を備えたことを特徴とする。
の発明の投影装置は、上記第の発明において、前記表示素子が単一のデジタル・マイクロミラー・デバイスであり、さらに、前記ロッドインテグレータの入射面近傍にカラーホイールを有することを特徴とする。
本発明によれば、2つの光源からの光束を偏光特性の同じものについてロッドインテグレータの入射面の同じ領域に集光させることにより2灯合成を行い、また、異なる偏光成分の光束をロッドインテグレータの入射面の異なる領域に集光させ、一方の偏光成分を他方に変換することで偏光変換を行う構成になっているため、高効率・高品質の明るい照明が可能でコンパクトな照明光学系を実現することができる。そして、その照明光学系を備えることにより明るく高品質の投影像が得られる投影装置を実現することができる。
第1の実施の形態を示す平面図。 第1の実施の形態を示す正面図。 ロッドインテグレータの要部を示す外観図。 第2の実施の形態の要部を示す平面図。
以下、本発明に係る照明光学系及び投影装置の実施の形態等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
《第1の実施の形態(図1〜図3)》
図1,図2に、照明光学系及び投影装置の第1の実施の形態を示す。図1は投影装置を上方から見た状態で示しており、図2は投影装置を正面側から見た状態で示している。図1,図2において、1A,1Bは第1,第2の光源、2A,2Bは第1,第2のリフレクタ(集光光学系)、3A,3B,3Cは第1,第2,第3のコンデンサーレンズ(集光光学系)、4A,4Bは第1,第2の偏光分離面(偏光分離光学系)、5A,5Bは第1,第2の反射面(偏光分離光学系)、6A,6B,6C,6Dは第1,第2,第3,第4の二分の一位相差板、7はカラーホイール、8は矩形形状の入射面8a及び出射面8bを有するロッドインテグレータ、9はリレー光学系、10は折り返しミラー、11はプリズムユニット、11a,11bはプリズムユニット11を構成する第1,第2のプリズム、12は被照明領域となる矩形形状の画像表示面12aを有する表示素子、13は投影レンズ(投影光学系)である。
第1,第2の光源1A,1Bは、白色光を発する放電ランプ(例えば、超高圧水銀灯)から成っている。集光光学系を構成する第1,第2のリフレクタ2A,2Bの反射面は、回転放物面から成っており、その焦点位置に第1,第2の光源1A,1Bがそれぞれ配置されている。このため、第1,第2の光源1A,1Bから出射した第1,第2の光束LA,LBは、略平行光として第1,第2のリフレクタ2A,2Bから出射することになる。第1の光源1Aから出射した第1の光束LAは、ランプリフレクタ2Aで平行光となった後、集光光学系を構成する第1のコンデンサーレンズ3Aによって、収束しながら第1の偏光分離面4Aに入射する。一方、第2の光源1Bから出射した第2の光束LBは、ランプリフレクタ2Bで平行光となった後、集光光学系を構成する第2のコンデンサーレンズ3Bによって、収束しながら第2の偏光分離面4Bに入射する。
第1の偏光分離面4Aは、可視域の光線に対し偏光分離を行うように構成されたワイヤグリッドで構成されている。第1の偏光分離面4Aで反射されたS偏光成分の光束LAは、第1の二分の一位相差板6Aに入射する。第1の偏光分離面4Aを透過したP偏光成分の光束LAは、第1の反射面5Aに入射する。第1の反射面5Aは、多層膜から成る反射コート面である。P偏光成分の光束LAは、第1の反射面5Aで反射された後、再び第1の偏光分離面4Aを透過し、第1の二分の一位相差板6Aに入射する。
第2の偏光分離面4Bは、可視域の光線に対し偏光分離を行うように構成されたワイヤグリッドで構成されている。第2の偏光分離面4Bで反射されたS偏光成分の光束LBは、第1の二分の一位相差板6Aに入射する。第2の偏光分離面4Bを透過したP偏光成分の光束LBは、第2の反射面5Bに入射する。第2の反射面5Bは、多層膜から成る反射コート面である。P偏光成分の光束LBは、第2の反射面5Bで反射された後、再び第2の偏光分離面4Bを透過し、第1の二分の一位相差板6Aに入射する。
第1の二分の一位相差板6Aは、第1,第2の偏光分離面4A,4Bでそれぞれ反射されたS偏光成分の偏光方向が、ロッドインテグレータ8の入射面8aの矩形形状の長辺方向に平行となり、第1,第2の偏光分離面4A,4Bをそれぞれ透過したP偏光成分の偏光方向が、ロッドインテグレータ8の入射面8aの矩形形状の短辺方向に平行となるように、配置されている。つまり、第1の二分の一位相差板6Aは、第1,第2の偏光分離面4A,4Bに対する第1,第2の光束LA,LBのS偏光成分,P偏光成分の偏光方向を変化させることにより、第1,第2の偏光分離面4A,4Bでそれぞれ反射されたS偏光成分を第1の偏光成分αへと変換し、第1,第2の偏光分離面4A,4Bをそれぞれ透過したP偏光成分を第2の偏光成分βへと変換する。
上記のようにして、第1の光源1Aから出射した第1の光束LAは、第1の偏光分離面4A,第1の反射面5A及び第1の二分の一位相差板6Aから成る偏光分離光学系により、第1の偏光成分αと第2の偏光成分βとに分離され、第2の光源1Bから出射した第2の光束LBは、第2の偏光分離面4B,第2の反射面5B及び第1の二分の一位相差板6Aから成る偏光分離光学系により、第1の偏光成分αと第2の偏光成分βとに分離される。なお、第1の二分の一位相差板6Aは、2灯構成の照明光学系のレイアウトとの関係で配置された偏光変換素子であり、この第1の二分の一位相差板6Aや後述する第3,第4の二分の一位相差板6C,6Dにより、照明光学系のレイアウトに自由度をもたせることが可能となる。
第1の二分の一位相差板6Aにより第1の偏光成分αと第2の偏光成分βとに分離された各光束LA,LBは、第3のコンデンサーレンズ3Cに入射する。第3のコンデンサーレンズ3Cは、第1,第2の光束LA,LBに対して共用される集光光学系を構成している。第1,第2のコンデンサーレンズ3A,3Bのパワーのみで、ロッドインテグレータ8に対する集光角を適正に小さくしようとすると、第1,第2の偏光分離面4A,4Bに対する入射角が大きくなってしまうが、第3のコンデンサーレンズ3Cで同時にパワーを負担することにより、そのような問題をコンパクトな構成で解決することができる。
第3のコンデンサーレンズ3Cを出射した各光束LA,LBは、カラー表示のために出射光色を時分割で変化させるカラーホイール7に入射する。カラーホイール7は、表示素子12をカラーシーケンシャル方式で照明するためのカラーフィルターから成っている。例えば、R(赤色)・G(緑色)・B(青色)の色光をそれぞれ透過させるカラーフィルターで構成されている。このカラーホイール7を回転させると、照明光透過位置のフィルター部分が回転移動して、照明する色光が時間的に順次切り替わる。したがって、各色に対応した画像情報を表示素子12に表示すれば、投影画像をカラー化することができる。
カラーホイール7を経た各光束LA,LBの第1の偏光成分αは、第2の二分の一位相差板6Bに入射する。第2の二分の一位相差板6Bは、ロッドインテグレータ8の入射面8aに設けられている。図3に、ロッドインテグレータ8の要部外観を示す。図3(A)は、ロッドインテグレータ8を側面側から見た外観を示しており、図3(B)は、ロッドインテグレータ8を入射面8a側から見た外観を示している。矩形形状の入射面8aは斜めに傾いた状態で配置されており、入射面8aの第1の領域S1には第2の二分の一位相差板6Bが配置されている。
第2の二分の一位相差板6Bは、第1の偏光成分αを第2の偏光成分βと同じ偏光状態(偏光方向がロッドインテグレータ8の入射面8aの矩形形状の短辺方向に平行な偏光状態である。)に変化させる。第2の二分の一位相差板6Bで偏光変換された第1の偏光成分αは、前記集光光学系によりロッドインテグレータ8の入射面8a(又はその近傍)で結像してロッドインテグレータ8内に入射するが、その入射位置は入射面8aの第1の領域S1(図3(B))である。
カラーホイール7を経た各光束LA,LBの第2の偏光成分βは、前記集光光学系によりロッドインテグレータ8の入射面8a(又はその近傍)で結像してロッドインテグレータ8内に入射する。その入射位置は、入射面8aの第2の領域S2(図3(B))である。
上記のように第2の二分の一位相差板6Bが、ロッドインテグレータ8の入射面8aの第1の領域S1に配置されて、前記集光光学系が、第1の偏光成分αをロッドインテグレータ8の入射面8aの第1の領域S1に集光させ、第2の偏光成分βをロッドインテグレータ8の入射面8aの第2の領域S2に集光させることにより、第1,第2の光源1A,1Bからの各光束LA,LBの偏光状態が、全て第2の偏光成分βの状態になってロッドインテグレータ8に入射することになる。なお、第2の二分の一位相差板6Bをロッドインテグレータ8の入射面8aの第2の領域S2に配置することにより、第1,第2の光源1A,1Bからの各光束LA,LBの偏光状態が、全て第1の偏光成分αの状態になるように、必要に応じて構成を変更してもよい。
この実施の形態では、ロッドインテグレータ8を用いた照明光学系において、空間的に偏光分離を行う前記偏光分離光学系と、同じ偏光成分の光束を角度差を利用して同じ位置に集光させる前記集光光学系と、で2灯合成を行う構成により、2灯合成と偏光変換とをコンパクトに実現している。したがって、コンパクトな照明光学系でありながら高効率・高品質の明るい照明が可能であり、明るく高品質の投影像を得ることが可能である。また、第1,第2の偏光分離面4A,4Bと第1,第2の反射面5A,5Bとの組み合わせにより、異なる偏光成分α,βの光束に容易に角度を設けることができる。したがって、ロッドインテグレータ8の入射面8aでの結像位置を簡単な構成で異ならせることができる。
ロッドインテグレータ8は、4枚の平面ミラーを貼り合わせて成る中空ロッド方式の光強度均一化手段であり、その入射面8aを2次光源(又はその近傍)に有しており、前記集光光学系の集光作用を受けた後の照明光(第1,第2の光束LA,LB)の空間的なエネルギー分布を均一化する。入射面8aから入射してきた照明光は、ロッドインテグレータ8の側面(すなわち内壁面)で何度も繰り返し反射されることによりミキシングされ、照明光の空間的なエネルギー分布が均一化されて出射面8bから出射する。このとき、偏光方向が壁面に対し垂直又は水平となるので、照明光は偏光方向が乱されること無く揃った状態でロッドインテグレータ8を出射することになる。
ロッドインテグレータ8の入射面8aと出射面8bの形状(つまり断面形状)は、表示素子12の画像表示面12aと相似(又は略相似)の四角形になっており、また、ロッドインテグレータ8の出射面8bと表示素子12の画像表示面12aとは、照明用のリレー光学系9等により共役(略共役)になっている。したがって、上記ミキシング効果により出射面8bでの輝度分布が均一化されることにより、表示素子12の画像表示面12aは効率良く均一に照明されることになる。つまり、ロッドインテグレータ8での反射回数に応じて複数の2次光源像がリレー光学系9の瞳位置に形成され、リレー光学系9で重畳されることによって均質な照明が行われる。なお、ロッドインテグレータ8は中空ロッドに限らず、四角柱形状のガラス体から成るガラスロッドでもよい。
ロッドインテグレータ8の後方には、リレー光学系9,第3の二分の一位相差板6C,折り返しミラー10,第4の二分の一位相差板6D,エントランスレンズ9A(図2)、プリズムユニット11及び表示素子12が配設されている。ロッドインテグレータ8から出射した照明光は、リレー光学系9に入射する。リレー光学系9は、エントランスレンズ9Aと共に、ロッドインテグレータ8の出射面8bの像を表示素子12の画像表示面12aに投影させることにより均一照明を行う。前述したように、ロッドインテグレータ8の出射面8bは表示素子12の画像表示面12aと共役であり、ロッドインテグレータ8の出射面8bの形状を反射型表示素子12の表示領域と略相似形にすることにより、高効率の照明が可能となる。
リレー光学系9から出射した照明光は、第3の二分の一位相差板6Cを通過した後、折り返しミラー10で反射され、第4の二分の一位相差板6Dを通過する。第3の二分の一位相差板6Cは、リレー光学系9を経た照明光の偏光方向を、折り返しミラー10への入射角を構成する進入面に対して平行又は垂直に変換する。こうすることにより、折り返しミラー10で偏光が乱れることなく反射される。第4の二分の一位相差板6Dは、折り返しミラー10で反射された照明光の偏光方向を、プリズムユニット11の臨界面F2への入射角を構成する進入面に対して平行又は垂直に変換する。こうすることにより、臨界面F2で偏光が乱れることなく反射される。上記のように第3,第4の二分の一位相差板6C,6Dで照明光の偏光方向を入射前に制御することによって、反射面で直線偏光が乱れないようにすることができる。
第4の二分の一位相差板6Dから出射した照明光は、エントランスレンズ9A(図2)を通過した後、プリズムユニット11に入射する。プリズムユニット11は、第1のプリズム11aと第2のプリズム11bの2つのプリズムで構成されている。第1のプリズム11aは第1入射面F1と臨界面F2と第1出射面F3を有しており、第2のプリズム11bは第2入射面F4と第2出射面F5を有している。そして、第1のプリズム11aの臨界面F2と第2のプリズム11bの第2入射面F4とは、空気層を介して対向するように配置されている。
エントランスレンズ9Aは、照明光がテレセントリックになるように、第1のプリズム11aの第1入射面F1に貼り付けられている。このエントランスレンズ9Aを第1入射面F1に貼り付ける代わりに、第1のプリズム11aの第1入射面F1を曲面にして、エントランスレンズ9Aの機能を第1のプリズム11aに持たせてもよい。また前述したように、エントランスレンズ9Aはリレー光学系9と共に、照明光をリレーしてロッドインテグレータ8の出射面8bを表示素子12の画像表示面12a上で結像させるので、被照明領域である画像表示面12a上には、ロッドインテグレータ8の出射面8bの像が形成されることになる。
照明光は、エントランスレンズ9Aを経てテレセントリックな光線になり、第1入射面F1から第1のプリズム11aに入射する。第1のプリズム11aの臨界面F2は、照明光が全反射するように配置されている(すなわち、照明光は全反射条件を満たす角度で臨界面F2に到達する。)。したがって、照明光は臨界面F2で反射され、第1のプリズム11aの第1出射面F3から出射して、表示素子12の画像表示面12aを照明する。
表示素子12の画像表示面12aでは、照明光の強度変調により2次元画像が形成される。ここでは、表示素子12としてデジタル・マイクロミラー・デバイス(digital micromirror device)を想定している。ただし、使用される表示素子12はこれに限らず、投影光学系に適した他の反射型の表示素子(例えば液晶表示素子)を用いても構わない。デジタル・マイクロミラー・デバイスの画素は、画像表示面12aが構成する長方形の画像表示領域に対して45°の回転軸(偏向軸)を有しており、その軸回りに例えば±12°回動することにより、ON/OFFを表現する。
表示素子12としてデジタル・マイクロミラー・デバイスを用いた場合、それに入射した光は、ON/OFF状態(例えば±12°の傾き状態)の各マイクロミラーで反射されることにより空間的に変調される。その際、ON状態のマイクロミラーで反射した光のみがプリズムユニット11を通過することにより、表示素子12の表示画像がスクリーン(不図示)上に拡大投影される。つまり、画像表示状態においてON状態のマイクロミラーで反射された光束(すなわち投影光)が、第1のプリズム11aの第1出射面F3から再び第1のプリズム11aに入射し、第1のプリズム11aの臨界面F2に到達する。投影光は、全反射条件を満たさない角度で臨界面F2に入射するため、臨界面F2を透過し、空気層を経て、第2入射面F4から第2のプリズム11bに入射する。第2のプリズム11bの第2出射面F5から出射した投影光は、投影レンズ13によってスクリーン上に到達して、画像表示面12aの投影像を形成する。
第1,第2,第3,第4の二分の一位相差板6A,6B,6C,6Dとしては、高分子フィルム,水晶板,構造性複屈折板等を用いることができる。また、第2の二分の一位相差板6Bの配置場所は、ロッドインテグレータ8の入射面8aの位置に限らず、例えば、ロッドインテグレータ8の入射面8aに対して光学的に共役な位置であるリレー光学系9の瞳位置又はその近傍でもよい。この場合、リレー光学系9の瞳位置には複数の2次光源像が形成されるため、その分布に対応した数の第2の二分の一位相差板6Bを配置することになる。
第1の偏光分離面4A、第2の偏光分離面4B、第1の反射面5A、第2の反射面5Bのそれぞれに、角度調整機構(図示せず)設けてもよい。ランプユニットのバラツキのためにランプの交換等によりロッドインテグレータ8の入射面8aでの結像位置にバラツキが生じても、そのバラツキを角度調整機構で補正すれば、最適な位置設定にして明るい投影像を得ることができる。
《第2の実施の形態(図4)》
図4に、照明光学系及び投影装置の第2の実施の形態の要部を示す。第2の実施の形態は前記第1の実施の形態(図1等)の変形例であり、ロッドインテグレータ8以降は第1の実施の形態と同様の光学構成になっているが、集光光学系及び偏光分離光学系の構成は第1の実施の形態と異なっている(図4中、カラーホイール7は図示省略する。)。つまり、第1,第2の偏光分離面4A,4Bと第1,第2の反射面5A,5Bの代わりに複屈折回折格子15を偏光分離光学系として用い、第1〜第3のコンデンサーレンズ3A,3B,3Cの代わりにコンデンサーレンズ3を集光光学系として用いた構成になっている。したがって、偏光分離光学系が第1,第2の偏光分離面等を有していない点で、第2の実施の形態は本発明の参考のための一形態にすぎず、本発明には属さないものである。なお、ロッドインテグレータ8の入射面8aの第1の領域S1(図3)には、第2の二分の一位相差板6Bの代わりに二分の一位相差板6が設けられているが、その構成・機能は同じである。
複屈折回折格子15は、複屈折材料で構成された回折格子である。第1,第2の光束LA,LBが複屈折回折格子15を通過すると、偏光成分により回折作用に差が生じるため、光束LA,LBの進行方向に差が生じる。本実施の形態では複屈折回折格子15として、ガラス基板に樹脂成型でブレーズ型の回折格子を形成し、回折格子に対向するガラス基板で液晶を封入したものを想定している。液晶分子をブレーズ方向に揃え、その方向の偏光方向の液晶分子の屈折率と回折格子を形成する樹脂の屈折率とが等しく、それに直交する偏光方向の液晶分子の屈折率が樹脂の屈折率とは異なる構成になっている。このため、同じ屈折率の方向では回折格子としては作用せず、その方向の偏光成分の光束は直進するが、直交する方向の偏光成分の光束には回折格子として作用し、回折角の方向に進行することになる。したがって、異なる偏光成分α,βの光束が角度差を持ってコンデンサーレンズ3に入射するので、異なる位置に結像することになる。なお、複屈折回折格子としては、構造性複屈折により偏光分離を行うものを用いてもよい。
第1,第2の光源1A,1B及び第1,第2のリフレクタA,Bは並列して配置されているため、放物面形状の反射面をそれぞれ有する第1,第2のリフレクタA,Bからは共に同じ方向に平行光が出射される。複屈折回折格子15で回折作用を受け、偏角されて進行する第1,第2の光源1A,1Bからの第1の偏光成分αの光束は、共通のコンデンサーレンズ3を透過し、ロッドインテグレータ8の入射面8aの第1の領域S1(図3)で結像する。一方、複屈折回折格子15を直進する第1,第2の光源1A,1Bからの第2の偏光成分βの光束は、共通のコンデンサーレンズ3を透過し、ロッドインテグレータ8の入射面8aの第2の領域S2(図3)で結像する。
ロッドインテグレータ8の入射面8aの第1の領域S1には二分の一位相差板6が配置されているので、第1の偏光成分αは第2の偏光成分βと同じ偏光状態に変化する。したがって、第1,第2の光源1A,1Bからの各光束LA,LBの偏光状態が、全て第2の偏光成分βの状態になってロッドインテグレータ8に入射することになる。なお、第2の二分の一位相差板6をロッドインテグレータ8の入射面8aの第2の領域S2に配置することにより、第1,第2の光源1A,1Bからの各光束LA,LBの偏光状態が、全て第1の偏光成分αの状態になるように、必要に応じて構成を変更してもよい。
《各実施の形態の特徴点等》
上述した記載から分かるように、各実施の形態には以下の照明光学系及び投影装置の構成(#1)〜(#9)が含まれている。
(#1):第1の光束を出射する第1の光源と、第2の光束を出射する第2の光源と、前記第1,第2の光束を集光する集光光学系と、前記第1,第2の光束を第1の偏光成分と第2の偏光成分とに分離する偏光分離光学系と、前記第1の偏光成分を前記第2の偏光成分と同じ偏光状態に変化させる二分の一位相差板と、前記集光光学系の集光作用を受けた後の第1,第2の光束の空間的なエネルギー分布を均一化するロッドインテグレータと、前記ロッドインテグレータの出射面の像を被照明領域に結像させるリレー光学系と、を備え、前記集光光学系が、前記第1の偏光成分を前記ロッドインテグレータの入射面の第1の領域に集光させ、前記第2の偏光成分を前記ロッドインテグレータの入射面の第2の領域に集光させ、前記二分の一位相差板が、前記ロッドインテグレータの入射面の第1の領域又はその共役位置に配置されていることを特徴とする照明光学系。
(#2):前記偏光分離光学系が、前記第1の光束のS偏光成分を反射し、P偏光成分を透過させる第1の偏光分離面と、前記第1の偏光分離面を透過したP偏光成分を反射し、前記第1の偏光分離面で反射したS偏光成分と角度差をもって再び第1の偏光分離面を透過させる第1の反射面と、前記第2の光束のS偏光成分を反射し、P偏光成分を透過させる第2の偏光分離面と、前記第2の偏光分離面を透過したP偏光成分を反射し、前記第2の偏光分離面で反射したS偏光成分と角度差をもって再び第2の偏光分離面を透過させる第2の反射面と、を有することを特徴とする(#1)記載の照明光学系。
(#3):前記偏光分離光学系が、さらに、前記第1,第2の偏光分離面から出射したS偏光成分を前記第1の偏光成分に変換し、かつ、前記第1,第2の偏光分離面から出射したP偏光成分を前記第2の偏光成分に変換するか、又は前記第1,第2の偏光分離面から出射したS偏光成分を前記第2の偏光成分に変換し、かつ、前記第1,第2の偏光分離面から出射したP偏光成分を前記第1の偏光成分に変換する偏光変換素子を有することを特徴とする(#2)記載の照明光学系。
(#4):前記第1,第2の偏光分離面がワイヤグリッドで構成されていることを特徴とする(#2)又は(#3)記載の照明光学系。
(#5):前記偏光分離光学系が複屈折回折格子から成ることを特徴とする(#1)記載の照明光学系。
(#6):前記集光光学系が、放物面鏡又は楕円鏡から成るリフレクタと、コンデンサーレンズと、を有することを特徴とする(#1)〜(#5)のいずれか1項に記載の照明光学系。
(#7):前記リフレクタが、前記第1の光束を集光する第1のリフレクタと、前記第2の光束を集光する第2のリフレクタと、から成り、前記コンデンサーレンズが、前記第1のリフレクタで反射した第1の光束を集光する第1のコンデンサーレンズと、前記第2のリフレクタで反射した第2の光束を集光する第2のコンデンサーレンズと、前記第1,第2のコンデンサーレンズを通過した第1,第2の光束を共に集光させる第3のコンデンサーレンズから成ることを特徴とする(#6)記載の照明光学系。
(#8):(#1)〜(#7)のいずれか1項に記載の照明光学系と、その照明光学系により照明される画像表示面を有する表示素子と、前記画像表示面の画像をスクリーン面上に拡大投影する投影光学系と、を備えたことを特徴とする投影装置。
(#9):前記表示素子が単一のデジタル・マイクロミラー・デバイスであり、さらに、前記ロッドインテグレータの入射面近傍にカラーホイールを有することを特徴とする(#8)記載の投影装置。
構成(#1)によれば、ロッドインテグレータを用いた照明光学系において、空間的に偏光分離を行い、角度差を利用して同じ偏光成分の光線を同じ位置に集光させ2灯合成を行う構成になっているため、2灯合成と偏光変換をコンパクトに実現することができる。つまり、2つの光源からの光束を偏光特性の同じものについてロッドインテグレータの入射面の同じ領域に集光させることにより2灯合成を行い、また、異なる偏光成分の光束をロッドインテグレータの入射面の異なる領域に集光させ、一方の偏光成分を他方に変換することで偏光変換を行う構成になっているため、高効率・高品質の明るい照明が可能でコンパクトな照明光学系を実現することができる。そして、その照明光学系を備えることにより明るく高品質の投影像が得られる投影装置を実現することができる。
なお、二分の一位相差板の位置は、ロッドインテグレータの入射面の第1の領域に限らず、その共役位置でもよい。例えば、リレー光学系内の共役位置(瞳位置又はその近傍)、すなわちリレー光学系内におけるロッドインテグレータの入射面の第1の領域に共役な位置でもよい。第1,第2の領域に対応するように第1,第2の偏光成分が交互に並ぶことになるので、第1の領域に対応する位置に二分の一位相差板を配置すればよい。
構成(#2)によれば、第1,第2の偏光分離面と第1,第2の反射面とを用いることにより、異なる偏光成分の光束に容易に角度を設けることができる。したがって、ロッドインテグレータの入射面での結像位置を簡単な構成で異ならせることができる。
構成(#3)のような偏光変換素子を用いることにより、ロッドインテグレータの入射面での偏光方向を任意に設定することができる。
構成(#4)のようにワイヤグリッドを用いることにより、反射を利用して異なる偏光成分の光束のロッドインテグレータの入射面での結像位置を異ならせる場合でも、偏光分離特性の角度依存性が小さく、その反射角度を任意に設定できる。したがって、光源のレイアウトの自由度が高まりコンパクトな構成が実現可能である。さらに、軽量化もできる。構成(#5)のように偏光分離光学系として複屈折回折格子を用いることにより、照明光学系及び投影装置の更なるコンパクト化及び軽量化が可能となる。
構成(#6)、好ましくは構成(#7)によれば、偏光分離性能とコンパクト性とのバランスをとりながら、より高効率・高品質の明るい照明が可能となる。
構成(#8)によれば、偏光の利用効率の高い明るい投影装置が得られ、3Dの投影像やコントラストの良い投影像が明るい投影像で、大画面での鑑賞が可能となる。また、構成(#9)によれば、ロッドインテグレータに好適なデジタル・マイクロミラー・デバイスを用いた投影装置において、偏光変換と2灯合成を実現し、ゴースト等の発生で品質を損なうこと無く、明るい3D投影像やコントラストの高い投影像を得ることができる。
1A,1B 第1,第2の光源
2A,2B 第1,第2のリフレクタ(集光光学系)
3A,3B,3C 第1,第2,第3のコンデンサーレンズ(集光光学系)
4A,4B 第1,第2の偏光分離面(偏光分離光学系)
5A,5B 第1,第2の反射面(偏光分離光学系)
6 二分の一位相差板
6A 第1の二分の一位相差板(偏光変換素子)
6B 第2の二分の一位相差板(二分の一位相差板)
6C 第3の二分の一位相差板
6D 第4の二分の一位相差板
7 カラーホイール
8 ロッドインテグレータ
8a ロッドインテグレータの入射面
8b ロッドインテグレータの出射面
9 リレー光学系
11 プリズムユニット
11a,11b 第1,第2のプリズム
12 表示素子
12a 画像表示面(被照明領域)
13 投影レンズ(投影光学系)
15 複屈折回折格子(偏光分離光学系)
α,β 第1,第2の偏光成分
LA,LB 第1,第2の光束
S1,S2 第1,第2の領域

Claims (7)

  1. 第1の光束を出射する第1の光源と、第2の光束を出射する第2の光源と、前記第1,第2の光束を集光する集光光学系と、前記第1,第2の光束を第1の偏光成分と第2の偏光成分とに分離する偏光分離光学系と、前記第1の偏光成分を前記第2の偏光成分と同じ偏光状態に変化させる二分の一位相差板と、前記集光光学系の集光作用を受けた後の第1,第2の光束の空間的なエネルギー分布を均一化するロッドインテグレータと、前記ロッドインテグレータの出射面の像を被照明領域に結像させるリレー光学系と、を備え、
    前記集光光学系が、前記第1,第2の光束の第1の偏光成分を前記ロッドインテグレータの入射面の第1の領域に集光させ、前記第1,第2の光束の第2の偏光成分を前記ロッドインテグレータの入射面の第2の領域に集光させ、前記二分の一位相差板が、前記ロッドインテグレータの入射面の第1の領域又はその共役位置に配置されており、
    前記偏光分離光学系が、前記第1の光束のS偏光成分を反射し、P偏光成分を透過させる第1の偏光分離面と、前記第1の偏光分離面を透過したP偏光成分を反射し、前記第1の偏光分離面で反射したS偏光成分と角度差をもって再び第1の偏光分離面を透過させる第1の反射面と、前記第2の光束のS偏光成分を反射し、P偏光成分を透過させる第2の偏光分離面と、前記第2の偏光分離面を透過したP偏光成分を反射し、前記第2の偏光分離面で反射したS偏光成分と角度差をもって再び第2の偏光分離面を透過させる第2の反射面と、を有することを特徴とする照明光学系。
  2. 前記偏光分離光学系が、さらに、前記第1,第2の偏光分離面から出射したS偏光成分を前記第1の偏光成分に変換し、かつ、前記第1,第2の偏光分離面から出射したP偏光成分を前記第2の偏光成分に変換するか、又は前記第1,第2の偏光分離面から出射したS偏光成分を前記第2の偏光成分に変換し、かつ、前記第1,第2の偏光分離面から出射したP偏光成分を前記第1の偏光成分に変換する偏光変換素子を有することを特徴とする請求項記載の照明光学系。
  3. 前記第1,第2の偏光分離面がワイヤグリッドで構成されていることを特徴とする請求項又は記載の照明光学系。
  4. 前記集光光学系が、放物面鏡又は楕円鏡から成るリフレクタと、コンデンサーレンズと、を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の照明光学系。
  5. 前記リフレクタが、前記第1の光束を集光する第1のリフレクタと、前記第2の光束を集光する第2のリフレクタと、から成り、前記コンデンサーレンズが、前記第1のリフレクタで反射した第1の光束を集光する第1のコンデンサーレンズと、前記第2のリフレクタで反射した第2の光束を集光する第2のコンデンサーレンズと、前記第1,第2のコンデンサーレンズを通過した第1,第2の光束を共に集光させる第3のコンデンサーレンズから成ることを特徴とする請求項記載の照明光学系。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の照明光学系と、その照明光学系により照明される画像表示面を有する表示素子と、前記画像表示面の画像をスクリーン面上に拡大投影する投影光学系と、を備えたことを特徴とする投影装置。
  7. 前記表示素子が単一のデジタル・マイクロミラー・デバイスであり、さらに、前記ロッドインテグレータの入射面近傍にカラーホイールを有することを特徴とする請求項記載の投影装置。
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