JP3610789B2 - 照明装置およびそれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

照明装置およびそれを用いた投写型表示装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明装置およびそれを用いた投写型表示装置に関し、特に液晶を利用した電気光学装置の画像を拡大投写する投写型表示装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、液晶を利用したこの種の投写型表示装置(液晶プロジェクタ)は、投写画像の明るさとその均一性を示す照度比の改善に注目が集まっている。これらを同時に実現する技術としては、フライアイレンズの組み合わせにより光束を分割し液晶パネル上で重畳させるとともに、その光路上で偏光分離および偏光変換をする、いわゆるインテグレータ偏光変換光学系が主流になってきている。この光学系は明るさと照度比の2つの特性を両立させる一つの解ではあるが、液晶パネルへの入射光線の発散角が広がるため、一方では、それを低減させるための照明系も望まれている。
【0003】
液晶パネルへの入射光線の発散角を低減しつつ照度比を改善する技術としては、特開平9−160034号公報のようなロッドレンズを用いた照明系が提案されている。これらは、ロッドレンズ出射端面で複数の光源像を重畳し、その出射端面の照明情報を液晶パネル上に結像する光学系であるため、比較的小型の液晶パネルに対しても入射光線の発散角を低減することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述したロッドレンズを用いた照明系は、比較的小型の液晶パネルをターゲットにして入射光線の発散角を低減することを目的とした光学系であるが、偏光変換光学系を併用しながら本来の特徴を維持する照明系は実現されていない。従って、後述するような例えばマイクロレンズを利用した単板型の投写型表示装置のように入射光線の平行性が重要視される光学系では明るさと照度比とがトレードオフの関係にあった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的とするところは、比較的小型の光学系により、被照射面への入射光線の平行性を維持しながら、明るく照度比の高い照明光を得られる照明装置を実現することにある。また、その照明装置を用いることによって、明るく照度比の高い画像投写の可能な投写型表示装置を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の照明装置は、光源手段と、該光源手段からの光束を偏光軸が互いに略直交する2つの直線偏光光束に分離し互いに異なる方向に出射する偏光分離手段と、前記2つの直線偏光光束を空間的に2つの異なる位置に集光する第1の集光手段と、前記2つの異なる位置の一方に集光された光を入射面より入射し内面反射させて出射面に出射する第1のグラスロッドと、前記2つの異なる位置の他方に集光された光を入射面より入射し内面反射させて出射面に出射する第2のグラスロッドと、前記第1又は第2のグラスロッドに入射あるいは出射される一方の光束を他方の光束の直線偏光軸に変換する偏光変換手段と、前記2つのグラスロッドからそれぞれ出射され偏光軸が互いに合わされた2つの光束を被照射面に対して集光する第2の集光手段とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明の構成によれば、光源手段からの光束を偏光分離した2つの光束をグラスロッドあるいは光束分割手段によって拡散させないように重畳(インテグレーション)してそれぞれ射出し、偏光軸を合わせた状態でその2つの光束により照明する構成であるので、被照射面の照明に対する光利用効率を向上でき、その照射面での輝度むらも低減することができる。内面反射を利用したグラスロッドにより光拡散を少なくしてその出射面に重畳した光を射出するので、光束の広がりが少なく小型の照射面に対して比較的平行性の高い照明を行うことができる。
【0008】
また、照明装置は、光源手段と、該光源手段からの光束を平行化する反射手段と、該反射手段からの光束を振動方向が互いに直交する2つの直線偏光光束に分離し互いに異なる方向に出射する偏光分離手段と、前記2つの直線偏光光束を空間的に異なる位置に集光させ2つの一次光源像を形成する集光手段と、前記一方の一次光源像からの光束を内面反射によって複数の光束に分割して射出し複数の二次光源像を形成する第1の光束分割手段と、前記他方の一次光源像からの光束を内面反射によって複数の光束に分割して射出し複数の二次光源像を形成する第2の光束分割手段と、前記光束分割手段のいずれか一方の入射面または出射面に配置され前記一方の直線偏光光束を他方の直線偏光光束に合わせる偏光変換手段と、前記第1および第2の光束分割手段の出射面の照明情報を被照射面に結像する結像手段とから構成することもできる。
【0009】
本発明の構成によれば、また、比較的平行性の高い光束を偏光変換し、その後光束分割手段によってインテグレーションして照明する構成であるので、偏光分離の分離の際の効率および偏光変換の効率を高めることができる。また、内面反射を利用した光束分割手段によるインテグレーションであるため、光束の広がりが少なく小型の照射面に対して比較的平行性の高い照明を行うことができる。
【0010】
さらに、上記2つの本発明の照明装置において、前記第2の集光手段は、前記第1および第2のグラスロッドの出射面からの光束を被照射面に集光する際に、該各出射面から出射された光束を前記被照射面上で互いに重畳する、あるいは前記第2の集光手段は、前記第1および第2の光束分割手段の出射面の照明情報を被照射面に結像する際に、該2つの照明情報を前記被照射面上で互いに重畳することを特徴とする。
【0011】
本発明の構成によれば、2つの光束分割手段(グラスロッド)の断面形状を被照射面と相似形にすることができるため、十分な大きさの入射面が確保可能で光束分割手段への集光効率を高めることができる。また、光束分割手段からの2つの光束を重畳することによって被照射面内の照度比を高めることができる。
【0012】
さらに、上記2つの本発明の照明装置において、前記第2の集光手段は、前記第1および第2のグラスロッドの出射面からの光束を被照射面に集光する際に、該各出射面から出射された光束を被照射面上の異なる位置に集光する、あるいは前記第2の集光手段は、前記第1および第2の光束分割手段の出射面の照明情報を被照射面に結像する際に、該2つの照明情報を互いに並列の関係で被照射面上に結像することを特徴とする。
【0013】
本発明の構成によれば、光束分割手段(グラスロッド)からの2つの光束を重畳せずに被照射面上に集光させるため、被照射面への入射光線の平行性を高めることができる。また、重畳することによる光量損失がなくなり効率を高めることができる。
【0014】
さらに、上記2つの本発明の照明装置において、前記第2の集光手段と被照射面との間に前記第2の集光手段からの光束の方向を変化させる第3の集光手段をさらに有することを特徴とする。
【0015】
本発明の構成によれば、入射光線の方向を被照射面の法線方向に近づけることによりその平行性をさらに高めることができるため、被照射面内の照明条件をより合わせることができる。また、平行性の高い照明光を必要とする光学系にも使用可能になる。
【0016】
さらに、上記2つの本発明の照明装置において、前記偏光分離手段は、前記光源手段からの光束を前記2つの直線偏光光束に分離する偏光分離面と、該偏光分離面を透過した直線偏光光束を反射する反射面とを有し、該偏光分離面と反射面とが互いに傾いて配置されることを特徴とする。
【0017】
本発明の構成によれば、偏光分離面により反射された光束とそれを透過し反射面により反射された光束とが異なる方向に出射されるため、2つの光束を確実に分離した状態で集光することができ、その後の偏光変換の効率を高めることができる。
【0018】
さらに、上記2つの本発明の照明装置において、前記第1および第2の光束分割手段(グラスロッド)は、断面形状が互いに等しいことを特徴とする。
【0019】
本発明の構成によれば、2つの光束分割手段(グラスロッド)からの出射光の状態をおおむね合わせることができるため、被照射面上での照度比を高めることができる。また、光束分割手段(グラスロッド)の製造も容易で、2つの光束分割手段を近接して配置することができる。
【0020】
さらに、上記2つの本発明の照明装置において、前記第1および第2の光束分割手段(グラスロッド)の入射面のうちの少なくとも一方に、入射する光束の方向を変化させる偏向手段をさらに有することを特徴とする。
【0021】
本発明の構成によれば、偏向手段によって入射光束の入射方向を変化させることによって光束分割手段(グラスロッド)の各内面と入射光束との関係を各内面間で揃えることができるため、被照射面上での照度比を高めることができる。
【0022】
さらに、上記2つの本発明の照明装置において、前記偏光変換手段は1/2波長板であることを特徴とする。
【0023】
本発明の構成によれば、偏光変換手段を光束分割手段(グラスロッド)の比較的小型の入射または出射面に容易に配置可能で、確実な偏光変換が可能である。
【0024】
また、本発明の投写型表示装置は、以上に記載の照明装置と、該照明装置からの光束を複数の原色光に分離する分光手段と、該分光手段からの光束を変調する電気光学装置と、該電気光学装置によって変調された光を投写する投写手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の構成によれば、比較的平行性が高く照度比の高い照明光を用いることにより、照度比が高く明るい投写画像を得ることができる。また、照明光に平行性が要求される例えば単板型の投写型表示装置を高輝度、高照度比で実現することができる。
【0026】
さらに、本発明の投写型表示装置において、前記分光手段は、前記第2の手段と前記電気光学装置との間に配置されることを特徴とする。
【0027】
本発明の構成によれば、インテグレーション(重畳)された照明光に対して分光を行うため、原色光への分離が確実に行われその後の分光の乱れも少ない。また、第2の集光手段と電気光学装置の間で光学系の光路を折り曲げることができるため、光学系を小型にすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照しながら、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳細に説明する。
【0029】
(照明装置の第1の実施形態)
図1は、本発明による照明装置の第1の実施形態を示す図である。
【0030】
本実施形態の照明装置は、光源手段であるランプ1と、反射手段であるリフレクタ2と、偏光分離手段である偏光ビームスプリッタ3と、第1の集光手段である集光レンズ4と、第1の光束分割手段であるグラスロッド5と、第2の光束分割手段であるグラスロッド6と、偏光変換手段である1/2波長板7と、第2の集光手段(結像手段)である結像レンズ(集光レンズ)8とを備え、被照射面を有する液晶パネル9を照明する装置である。本実施の形態では、被照射面を有する電気光学装置として液晶パネルを例にとっている。
【0031】
ランプ1から出射された光束は、パラボラ形状のリフレクタ2によって反射され略平行光束となって偏光ビームスプリッタ3に入射される。
【0032】
偏光ビームスプリッタ3は、斜面に偏光分離膜(偏光分離面)3cが形成された直角プリズム3a(断面が直角三角形の角柱プリズム)と断面くさび形状のくさび形プリズム3b(断面が図示される形状の角柱プリズム)とが偏光分離面3cを介して接着剤にて接合されてなる。この偏光分離面3cはプリズム3aと3bの接合面のどちらに形成してから接合しても構わない。従って、偏光ビームスプリッタ3に入射された平行光束は、偏光分離面3cによって振動方向が互いに略直交するP偏光光束(紙面と水平方向の偏光軸を有する)とS偏光光束(紙面と垂直方向の偏光軸を有する)とに分離され、S偏光光束は反射されて偏光ビームスプリッタ3の出射面から出射される。偏光分離面3cを透過したP偏光光束はくさび形プリズム3bの斜面によって全反射され、くさび形状の頂角に応じた角度だけS偏光とは異なった方向に偏光ビームスプリッタ3の出射面から出射される。図には光源1からの光の光軸が偏光分離面3cで分離されてS偏光光束とP偏光光束で異なる方向に反射されることが、一点鎖線で図示される。偏光ビームスプリッタ3に入射する光束は、リフレクタ2によって平行化された直後の平行性の高い光束であるため、偏光ビームスプリッタ3による偏光分離の効率を高められる構成となっているが、光源1からの光を平行化する集光レンズを設けて平行化した光を偏光ビームスプリッタ3に入射しても構わない。なお、くさび形プリズム13bは、プリズムでなくミラー等の反射面を同様の角度で配置しても構わないし、また、くさび形プリズム13bの斜面に反射膜を形成して全反射させても構わない。
【0033】
集光レンズ4は、互いに異なる方向から入射するS偏光光束とP偏光光束とを集光し、2つの光束をグラスロッド5および6に入射するように射出する。そして、集光レンズ4からその焦点距離隔てた位置近傍で空間的に異なる位置に、S偏光光束による一次光源像G1とP偏光光束による一次光源像G2とが形成される。この際S偏光光束は、グラスロッド5の入射面に配置される偏光変換手段としての1/2波長板7を通過することによってその偏光面が略90゜回転され、グラスロッド5に入射する際はほぼP偏光光束に変換されている。このように偏光変換手段として1/2波長板7を使うことは、簡易な方法で確実な偏光変換を行う上で有効である。従って、グラスロッド5および6からの出射光は、偏光面(偏光軸)を同じ方向に揃えたP偏光の2つの光束とされる。なお、1/2波長板7を配置する位置は、本実施形態ではグラスロッド5の入射面に配置したが、出射面に配置しても構わない。また、実施の形態に限らず、上記1/2波長板7をグラスロッド6の入射面あるいは出射面の一方に配置して、P偏光光束の偏光面を略90゜回転させて、グラスロッド5および6からの出射光をS偏光に揃えた2つの光束として出射するように構成しても構わない。
【0034】
グラスロッド5および6は、断面形状が互いに略等しい柱状のガラス製の中実ロッドであり、互いに近接して平行に配置される。グラスロッド5および6に入射された2つのP偏光光束は、グラスロッド5および6内で内面反射を繰り返し複数の二次光源像G3、G4、…(図2参照)を形成する。
【0035】
図2は、グラスロッド5および6による光束分割作用の説明図である。グラスロッド5および6の断面形状はそれぞれ図3(a)に示すように横a、縦bの大きさの四角形であり、それぞれ互いに対向する反射面(内面)は平行である。図では、2つのグラスロッド5および6の近接面が接するように図示されているが、間隙を開けてもよい。すなわち、図において、縦方向の4反射面は互いに平行で、横方向の4反射面は互いに平行である。また、aとbの比は被照射面である液晶パネル9の画素領域(表示領域)の形状の比と略等しく、それらは相似形である。このようにグラスロッド5および6の形状を互いに合わせることは両者の出射面における照明情報を合わせる点でも、両方のグラスロッドを共通に製造できる製造の容易さの点でも有利である。グラスロッド5および6の長さは、二次光源像G3、G4、…からの光束の中心光線(一点鎖線で図示される光軸)がグラスロッドの出射面の中心を通るように設定されている。この際、この断面形状を、グラスロッドの入射面へ集光レンズ4によって集光される入射光束がグラスロッドが無い状態の場合に生じ得る光束の広がりE(図3)より十分に小さくなるように設定すると、光束の一部がグラスロッドの内面で反射されて一次光源像の虚像となる二次光源像G3、G4、…が複数生成される。例えば、二次光源像G3は2回の内面反射によるものであり、二次光源像G4は3回の内面反射によるものである。図示される一次光源像はG1であり、これはグラスロッドの内面での反射無しに出射面に出射される光成分の虚像である。また、二次光源像G3はグラスロッド内面で2回反射されて出射面に出射される光成分の虚像であって、出射面には斜めに出射される光成分であるため、G1から外れた斜め方向に虚像が位置する。二次光源像G4については、グラスロッド内面で3回反射されて出射面に出射される光成分の虚像であって、出射面には斜めに出射される光成分であるため、G1およびG3から外れた斜め方向に虚像が位置する。このように、内面反射回数毎に二次光源像が形成され、複数の二次光源像G3、G4、…からの光束がグラスロッド5および6の出射面上で重畳され、その出射面に対するグラスロッド内からの光出射方向も様々な方向からの重畳された光となるため、その出射面上には明るさのムラが低減され照度比を高められた照明情報が形成されることになる。そしてこのグラスロッド5および6の出射面に射出された光束は、それぞれ結像レンズ8によって被照射面である液晶パネル9に照射される。
【0036】
液晶パネル9は電気光学装置の一例であって、ツイステッドネマチック型、強誘電型など偏光板を必要とする液晶を用いた場合は、図示しない一対の偏光板の間に液晶パネル9を介在させて構成する。また、高分子分散型などの光散乱型の液晶の場合は、偏光板を用いずに液晶パネルだけ配置する。液晶パネル9は、複数の画素がマトリクス状に配置されており、各画素毎にその画素の表示情報に応じた電圧を印加して、各画素毎に出射光量を可変させて入射光の変調を行う。液晶パネル9が透過型液晶パネルである場合には、入射側と反対側から光出射され、その変調光により画像表示がなされる。先に述べたように、グラスロッドの断面形状は液晶パネル9の画素領域に応じた相似形状であるため、この出射面での光束の断面形状も画素領域と相似形状となり、結像レンズ8により照射された光は液晶パネル9の画像領域とほぼ一致又は包含するように照射すると、光の利用効率は高くできる。また、2つのグラスロッド5および6からの出射光を、偏光面を同一に揃えて液晶パネル9に対して重畳しており、さらに各グラスロッドからの出射光束も本来は図2のEのように拡散する光をグラスロッド内面で反射させて重畳して光利用効率を上げ尚且つ光束の断面において明るさのムラを低減した光束であるため、液晶パネル9の画像領域には非常に明るい光照射を行うことができる。
【0037】
なお、図1に示すように、グラスロッド6に入射する光束の中心光線はくさび形プリズム3bの頂角に応じて傾いている。一方グラスロッド5と6は図1のように平行に配置されるため、前記の中心光線とグラスロッド6内の反射面とは角度をなしてしまう。そこで本実施形態においては、グラスロッド6の入射面に入射光束を偏向する偏向手段であるテーパ構造を設け、グラスロッド6の入射面近傍の拡大図である図4に示すように、入射する中心光線(実線で示す光軸)Aの方向をテーパ部の屈折作用によってBの方向の中心(グラスロッド6の出射面の中心)に変化させている。これにより入射光束とグラスロッド6の反射面との関係をおおむね対称な形に揃えることができるため、グラスロッ6の出射面上においてもグラスロッド5のそれと同様に照度比の高い照明情報を形成することができる。なお図4においては、グラスロッドの入射面に垂直な方向を一点鎖線で示している。
【0038】
図5は、結像レンズ8の断面図である。結像レンズ8は、2つのレンズ8aと8bから形成される。レンズ8aおよび8bは両者の結合部の境界線に対して対称形状であり、それぞれの光軸中心C1はグラスロッド5および6から出射される光束の光軸C2に対して平行で、結合部側に偏心している。この結像レンズ光軸中心C1の偏心量および結像レンズ8の焦点距離は、図1に示すように、グラスロッド5および6のからの光束の中心の照明情報を液晶パネル9の画素領域の中心にほぼ結像するように設定されている。以上の構成であるので、グラスロッド5および6の出射面上の照明情報は、結像レンズ8の屈折作用によって液晶パネル9上に互いに重畳される形で結像される。従って、グラスロッド5および6の内面反射による出射面への光の重畳に、結像レンズ8による2つのグラスロッドからの出射光束の重畳が加わるため、液晶パネル9上の照明光の照度比を高めることができる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態によれば、グラスロッド5および6の内面反射を利用することによってインテグレーションをするため、光束の広がりが少なく小型の液晶パネル等の電気光学装置に対しても比較的平行性の高い照明を、高効率かつ高照度比で行うことができる。
【0040】
(照明装置の第2の実施形態)
図6は、本発明による照明装置の第2の実施形態を示す図である。
【0041】
なお、これ以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付けて説明を省略する。
【0042】
本実施形態の第1の実施形態との違いは、グラスロッド10および11の断面形状と、結像レンズ12の形状およびその役割である。
【0043】
グラスロッド10および11の断面形状は、図3(b)に示すように横a/2、縦bの四角形の大きさであり、従って2つのグラスロッドを足し合わせた断面形状が、液晶パネル9の画素領域(表示領域)の形状とおおむね相似形となっている。グラスロッド10および11は互いに対向する反射面(内面)は平行であり、2つのグラスロッド10および11の接合面が接するように構成されている。すなわち、図において、縦方向の4反射面は互いに平行で、横方向の4反射面は互いに平行である。このようにグラスロッド10および11を接合させた全体の断面形状を、液晶パネル9の画素領域の形状に合わせることは出射面における照明情報を効率よく照射する点で有利であり、両方のグラスロッドの断面形状を同じにすることは共通に製造できる製造の容易さの点でも有利である。
【0044】
また、結像レンズ12は、第1の実施形態とは異なり、入射側と出射側にそれぞれ1つの曲面を有し2つの曲面のみからなる単レンズであり、そのレンズ光軸はグラスロッド10および11の接合面の軸の延長上に配置され、また焦点距離はグラスロッド10および11の出射面上の照明情報を液晶パネル9の画素領域上に結像するように設定されている。但し、第1の実施形態とは異なり、グラスロッド10及び11の出射面の中心の像を液晶パネル9の画素領域の異なる位置に結像するようになるが、それぞれのグラスロッド10および11の出射面からの2つの光束は図6の液晶パネル9の画素領域中心線で2分割された領域をそれぞれ照射し、グラスロッド10および11を接合してなる出射面からの1つの光束が画素領域全体とほぼ一致又は包含して照射するようになる。
【0045】
なお、第1の実施形態と同様に、偏光変換手段である1/2波長板7は、グラスロッド10および11の一方の入射面および出射面のいずれかに配置されればよく、グラスロッド11の入射面には入射光束の方向を偏向する偏向手段であるテーパ構造を形成してある。
【0046】
以上の構成の本実施形態によれば、グラスロッド10および11の出射面上の照明情報は、結像レンズ12の屈折作用によって液晶パネル9上に結像され、その際、両者の照明情報は重畳されることなく液晶パネル上を2つに分けて並列に照明することになる。このように液晶パネル9上での重畳が行われないため、第1の実施形態と同様に照度比の高い効率的な照明でありながら、液晶パネル9への入射光線の平行性を高めることができる。また、結像レンズを単レンズにすることによってその呑み込み効率が上がるため、照明効率をさらに上げることができる。
【0047】
なお、2つの照明光の液晶パネル9上での隣接部は部分的に重ね、結像レンズ12から液晶パネル9の入射面に至る光路中に部分的にフィルタを配置して、重ねたことによる照度増加をそのフィルタにより軽減する等により両者の隙間を防止してもいい。
【0048】
(照明装置の第3の実施形態)
図7は、本発明による照明装置の第3の実施形態を示す図である。
【0049】
なお、これ以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付けて説明を省略する。
【0050】
本実施形態の第1の実施形態との違いは、グラスロッド13および14の中心軸に対して偏光分離手段3からのS偏光光束とP偏光光束の光軸が斜めに傾斜した角度で入射する点にある。従って、本実施の形態では、グラスロッド13および14の入射面にともに偏向手段であるテーパ構造を設けている。すなわち、図7に示すように、グラスロッド13および14の入射面以降の光学系が入射する2つの光束の中心光線がなす角度の略半分の角度だけ傾いてテーパ構造をなしている。そして、グラスロッド13および14に設けたそれぞれのテーパ部において、図4で説明した屈折作用と同様に入射光束を、グラスロッドの出射面の中心に向けて偏向することによって、グラスロッド13および14の出射面では、ともに照度比の高い照明情報が得られる。
【0051】
なお、結像レンズ8は複合レンズでなく、第2の実施形態のように単レンズの結像レンズ12でも構わない。但し、結像レンズ12を採用した場合は、フィルタにより液晶パネル9上での光束の重なりによる照度増加を低減することが望ましい。また、第1の実施形態と同様に、偏光変換手段である1/2波長板7は、グラスロッド13および14の一方の入射面および出射面のいずれかに配置されればよい。
【0052】
(照明装置の第4の実施形態)
図8は、本発明による照明装置の第4の実施形態を示す図である。
【0053】
なお、これ以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付けて説明を省略する。
【0054】
本実施形態の第1の実施形態との違いは、結像レンズ8と液晶パネル9との間に第3の集光手段である集光レンズ15をさらに設けた点である。集光レンズ15は、例えば図8に示すような平凸レンズであり、その焦点距離は、結像レンズ8とともにグラスロッド5および6の出射面上の照明情報を液晶パネル9上に結像するとともに、液晶パネル9への光線の入射方向を液晶パネル9の法線方向に近づけるように設定される。集光レンズ15からの光束の断面形状は、液晶パネル9の画像領域と相似形であるため、この画素領域をほぼ一致又は包含するように光束により照射することができる。
【0055】
本実施形態によれば、液晶パネル9への入射光線の平行性を高めることができるため、液晶パネル9表示面内の照明条件をより合わせることができる。また、平行性の高い照明光を必要とする光学系にも使用可能になる。
【0056】
なお、本実施形態は第1の実施形態に集光レンズ15を加える形で説明したが、その他の実施形態においても同じ構成をとることができる。
【0057】
(照明装置の第5の実施形態)
図9は、本発明による照明装置の第5の実施形態を示す図である。
【0058】
なお、これ以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付けて説明を省略する。
【0059】
本実施形態の第1の実施形態との違いは、偏光ビームスプリッタ(偏光分離手段)16を形成する直角プリズム16aを複数の直角プリズムより構成した点である。すなわち、複数の直角プリズム16aは互いに等しい形状であり、全ての直角プリズム16aの斜面に偏光分離膜(偏光分離面)16cが形成され、くさび形プリズム16bと接着剤により接合して一体化されている。この偏光分離膜16cは、光源1からの射出光束のうちS偏光を反射し、P偏光を透過するものであり、その機能は第1の実施形態における3cと同じである。なお、偏光分離膜16cは直角プリズム16aの斜面ではなく、くさび型プリズム16bの接合側の面に形成しても構わない。
【0060】
本実施形態によれば、偏光ビームスプリッタ16を小型で軽量にしながら、第1の実施形態と同様の偏光分離機能を期待することができる。なお、直角プリズム16aの分割数は本実施形態の4つに限らない。また、くさび形プリズム16bも、第1の実施形態で述べたのと同様に、P偏光を全反射する面の配置角度を持たせて配置された反射面ミラー等の反射面によって置き換えることができる。
【0061】
なお、本実施形態は第1の実施形態に対して偏光ビームスプリッタ3を16に置き換える形で説明したが、その他の実施形態においても同じ構成をとることができる。
【0062】
(投写型表示装置の実施形態)
図10は、本発明による照明装置を用いた投写型表示装置の実施形態の全体の構成を示す図である。本実施形態の投写型表示装置では、前述した照明装置の各実施形態のいずれかの照明装置を用いることができるが、図10には一例として第4の実施形態を用いて示している。従って、以上の照明装置の実施形態において説明した事項は、本実施形態でも同様であるので、共通する事項についての説明は省略する。
【0063】
すでに説明したように、本発明の照明装置ではグラスロッド5および6の出射面上の照明情報(出射面の形状に沿って出射される光束)が結像レンズ8または12により相似拡大されて液晶パネル9を照明することになる(図10には図示されないが結像レンズ12の場合でも同様)。従って、液晶パネル9の大きさにもよるが、結像レンズ8または12と液晶パネル9または集光レンズ15(集光レンズ15は入射光を平行化して液晶パネル9に照射する)との間には、拡大率に応じた空間が生じる。当然のことながら、この距離が大きくなるほど液晶パネル9への入射光線の平行性は高まることになる。本実施形態においては、この空間を利用し分光手段であるダイクロイックミラー17を配置した。
【0064】
ダイクロイックミラー17は、赤色光、緑色光、青色光を選択的に反射または透過する互いに異なる波長選択反射膜が形成されたそれぞれ3枚のダイクロイックミラー17R、17G、17Bを備えている。例えば、ダイクロイックミラー17Rは、赤色光を反射し、緑色光、青色光を透過するミラーである。ダイクロイックミラー17Gは、ダイクロイックミラー17Rを透過した緑色光、青色光をさらに分離するミラーであって、緑色光を反射して、青色光を透過する。ダイクロイックミラー17Bは、ダイクロイックミラー17Gを透過した青色光を反射するミラーである。各ダイクロイックミラー17R、17G、17Bは、互いに所定の角度を持って配置されており、反射された光はそれぞれ異なる方向から液晶パネル9に入射する。本実施形態では液晶パネル9入射前に集光レンズ15を透過しその屈折作用を受けるが、光束の分離状態は保たれる。なお、ダイクロイックミラー17は3枚のダイクロイックミラーとしているが、光学的に最後のミラー(17B)は全反射ミラーでもよく、少なくとも2つのダイクロイックミラーを用いれば分光手段は構成できる。また、ダイクロイックミラーでなくとも波長選択反射膜が形成されたプリズムに置き換えてもよい。また、赤色光、緑色光、青色光の色光の分光の順序はいずれでも構わない。
【0065】
図11は、図10における液晶パネル9の部分断面図である。液晶パネル9は、上記の各光束をそれぞれ対応する画素に集光するためのマイクロレンズアレイ20を備えたアクティブマトリクス液晶パネルであり、それらの前後には不図示の一対の偏光板が配置される。液晶パネル9は、2枚の硝子等の透明基板21、22の間にツイステッドネマチック(TN)液晶23が封入され、一方の基板21には共通電極24および不要光を遮光するためのブラックマトリクス25等が形成され、他方の基板22には画素電極26、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)27等が形成され、TFT27を介して画素電極26に電圧が印加されると共通電極24との間に挟まれた液晶23が駆動される構成である。なお、他方の基板22には、複数の走査線と複数のデータ線が交差して配置され、その交差部付近にTFT27がゲートを走査線、ソースをデータ線、ドレインを画素電極26に接続して配置される。そして、走査線には順次選択電圧が印加され、それに応じてオンした水平方向の画素のTFT27を介して各画素の駆動電圧が画素電極26に書き込まれる。TFT27は非選択電圧の印加によりオフとなり印加された駆動電圧を図示されない蓄積容量等に保持する。液晶パネルの開口部(ブラックマトリクス25の開口部)に相当する領域に画素電極26は配置され、TFT27と画素電極26(必要に応じて画素電極に接続された蓄積容量)よにより各画素が構成される。なお、液晶23はTNだけでなく、強誘電型や反強誘電型、この他水平配向型、垂直配向型など種々用いることが可能である。
【0066】
また、エッチング等により硝子板上に形成されたマイクロレンズアレイ20と一方の基板21とが、低屈折率の樹脂層(接着剤)28を介して互いに接着されている。マイクロレンズアレイ20の単位レンズ(レンズの凸部または凹部)は、液晶パネル9の水平方向(走査線方向)の画素ピッチの3倍に相当するピッチを有し、ダイクロイックミラー17を異なる角度で反射して出射する赤色光、緑色光、青色光がマイクロレンズアレイ20の各単位レンズに異なる角度で入射し、この各単位レンズにより赤色光、緑色光、青色光がそれぞれ水平方向に隣接して単位レンズと対応する3つの画素の画素電極26付近に集光されるようになる。マイクロレンズアレイ20の各単位レンズは、各色光をこのレンズと対応する3つの隣接画素の画素電極に入射光を集光するような焦点距離を有する。図においては、液晶パネルに対して略直進して入射される緑色光Gはマイクロレンズアレイ20の単位レンズにより画素電極26Gに集光されてそのまま出射される。一方、ダイクロイックミラー17Rと17Bが17Gに対して有する角度に対応した角度で、緑色光Gに対して互いに対称に入射される赤色光Rと青色光Bは、単位レンズにより画素電極26Rと26Bにそれぞれ集光され、緑色光Gと対称な角度をもって出射される。なお、ダイクロイックミラー17での分光の順序が異なれば、それに応じて図11に示される液晶パネル9への色光の入射位置も異なる。
【0067】
上記のようにして液晶パネル9の画素電極26に対して集光した各光束は、液晶パネル9に印加された信号に応じた変調を受けて出射し、投写手段である投写レンズ18によって前方のスクリーン19上に拡大投写される。隣接する3つの画素により変調された3つの色光は、投写レンズ18によりスクリーン19上において同位置に重なるように投写される。なお、本投写型表示装置は、スクリーン19を背面から投写するリア型でも、前面から投写するフロント型でも構わない。
【0068】
本実施形態によれば、比較的平行性が高く照度比の高い照明光を用いることにより、照度比が高く明るい投写画像を得ることができる。また、本実施形態で説明したような、照明光に高い平行性が要求される単板型の投写型表示装置を高輝度、高照度比で実現することができる。その際、ダイクロイックミラー17を結像レンズ8と液晶パネル9との間に配置したので、インテグレーションの終わった照明光に対して原色光への分離が確実に行われその後の分光の乱れも少ない。さらに、ダイクロイックミラー17によって光路を折り曲げるため、図10に示すように光学系を小型化することができる。
【0069】
なお、本実施形態は単板型の投写型表示装置に限られるものではなく、液晶パネルを3枚用いた3板式の投写型表示装置に対しても適応可能である。また、液晶パネルは透過型に限定されず、画素電極を反射電極とした反射型の液晶パネルでも構わない。
【0070】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形や変更が可能である。
【0071】
例えば、画素の配列順序はマイクロレンズの中心に緑色光の画素を配置する場合について説明したが、その中心に赤色光または青色光の画素を配置しても構わない。
【0072】
また、グラスロッドは中実のものについて説明したが、中空(外枠が硝子で中心が空洞の円柱。この場合は硝子内面で光反射する。)のライトパイプでも構わない。さらに、2つのグラスロッドを近接配置する場合について説明したが、両者は離間して配置しても構わない。
【0073】
また、各図で説明したS偏光とP偏光は、逆であっても構わない。
【0074】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明の照明装置によれば、比較的小型の光学系により、被照射面への入射光線の平行性を維持しながら、明るく照度比の高い照明光を得ることができる。また、その照明装置を用いることによって、明るく照度比の高い画像投写の可能な投写型表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による照明装置の第1の実施形態を示す図。
【図2】本発明による照明装置のグラスロッドによる光束分割の説明図。
【図3】本発明による照明装置のグラスロッドの断面形状の説明図。
【図4】本発明による照明装置のグラスロッドの部分拡大図。
【図5】本発明による照明装置の結像レンズの説明図。
【図6】本発明による照明装置の第2の実施形態を示す図。
【図7】本発明による照明装置の第3の実施形態を示す図。
【図8】本発明による照明装置の第4の実施形態を示す図。
【図9】本発明による照明装置の第5の実施形態を示す図。
【図10】本発明による投写型表示装置の実施形態を示す図。
【図11】本発明による投写型表示装置の液晶パネルの説明図。
【符号の説明】
1 ランプ
2 リフレクタ
3 偏光ビームスプリッタ
4 集光レンズ
5 グラスロッド
6 グラスロッド
7 1/2波長板
8 結像レンズ
9 液晶パネル
10 グラスロッド
11 グラスロッド
12 結像レンズ
13 グラスロッド
14 グラスロッド
15 集光レンズ
16 偏光ビームスプリッタ
17 ダイクロイックミラー
18 投写レンズ
19 スクリーン

Claims (8)

  1. 光源手段と、該光源手段からの光束を偏光軸が互いに略直交する2つの直線偏光光束に分離し互いに異なる方向に出射する偏光分離手段と、前記2つの直線偏光光束を空間的に2つの異なる位置に集光する第1の集光手段と、前記2つの異なる位置の一方に集光された光を入射面より入射し内面反射させて出射面に出射する第1のグラスロッドと、前記2つの異なる位置の他方に集光された光を入射面より入射し内面反射させて出射面に出射する第2のグラスロッドと、前記第1又は第2のグラスロッドに入射あるいは出射される一方の光束を他方の光束の直線偏光軸に変換する偏光変換手段と、前記2つのグラスロッドからそれぞれ出射され偏光軸が互いに合わされた2つの光束を被照射面に対して集光する第2の集光手段とを有することを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、前記第2の集光手段は、前記第1および第2のグラスロッドの出射面からの光束を被照射面に集光する際に、該各出射面から出射された光束を前記被照射面上で互いに重畳することを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1に記載の照明装置において、前記第2の集光手段は、前記第1および第2のグラスロッドの出射面からの光束を被照射面に集光する際に、該各出射面から出射された光束を被照射面上の異なる位置に集光することを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1に記載の照明装置において、前記第2の集光手段と被照射面との間に前記第2の集光手段からの光束の方向を変化させる第3の集光手段をさらに有することを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1に記載の照明装置において、前記偏光分離手段は、前記光源手段からの光を前記2つの直線偏光光束に分離する偏光分離面と、該偏光分離面を透過した直線偏光光束を反射する反射面とを有し、該偏光分離面と反射面とが互いに傾いて配置されることを特徴とする照明装置。
  6. 請求項1に記載の照明装置において、前記第1および第2のグラスロッドは、断面形状が互いに等しいことを特徴とする照明装置。
  7. 請求項1に記載の照明装置において、前記第1および第2のグラスロッドの入射面のうちの少なくとも一方に、入射する光束の方向を変化させる偏向手段をさらに有することを特徴とする照明装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の照明装置と、該照明装置からの光束を複数の原色光に分離する分光手段と、該分光手段からの光束を変調する電気光学装置と、該電気光学装置によって変調された光を投写する投写手段とを備えることを特徴とする投写型表示装置。
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