JP2006030330A - 2灯合成光学系およびそれを備えた投影装置 - Google Patents

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滋 澤村
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Abstract

【課題】 光源を2つ用いても、光学系の構成要素の配置の自由度を確保しながら、システムの大型化および性能低下を回避する。
【解決手段】 2灯合成光学系5において、第1の光源部11が出射する第1の光束11aの光軸L1と、第2の光源部12が出射する第2の光束12aの光軸L2とがインテグレータロッド13の光入射面13a上で実質的に1点に交わるように、第1の光源部11および第2の光源部12を配置する。また、インテグレータロッド13は、光入射面13aに入射する第1の光束11aの一部と第2の光束12aの一部とを合成して出射する。ここで、第1の光束11aの一部には、周辺部よりもエネルギーの高い第1有効光束11bが含まれており、第2の光束12aの一部には、周辺部よりもエネルギーの高い第2有効光束12bが含まれている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばプロジェクターに用いられ、2個のランプから出射される光束を合成して光変調素子(例えばDMD(Digital Micromirror Device;米国テキサスインスツルメント社製))に供給する2灯合成光学系と、それを備えた投影装置とに関するものである。
現在、プロジェクター(特にデータプロジェクター)では高輝度化が求められているが、現在供給されているランプでシステム効率の良いアークの小さいものは、その出力に限界がある。このため、そのようなランプを1個だけ用いたシステム(投影装置)では、システムとしての出力が制限され、高輝度化に限界がある。一方、高出力のランプは一般に寿命が短く、ランプ交換など市場において頻繁にメンテナンスが必要となる。そこで、現在では、プロジェクター用のランプの光学系として、単独では出力の限られたランプを2個用いてシステムとして大きな出力を得る2灯合成光学系が主流となっている。
プロジェクター用のランプを2個用いた従来技術としては、例えば特許文献1および2に開示されたものがある。図27は、特許文献1に記載の投影装置の概略の構成を示している。この投影装置は、2つのランプ101・102から出射される光束101a・102aをロッド103でミキシングし、カラーホイール104、ミラー105、プリズム106、DMD107および投影レンズ108を介してスクリーン(図示せず)に投影するものである。
特に、この投影装置では、DMD107の個々のミラーの傾斜方向を考慮して、図28に示すように、ロッド103の光入射面上では2本の光束101a・102aのスポット(アーク像)101b・102bが一方向に並ぶように、2本の光束101a・102aをロッド103の光入射面に入射させるようにしている。これにより、DMD107から最適な光出力が得られるものとなっている。
また、図29は、特許文献2に記載の投射型画像表示装置の概略の構成を示している。この装置では、2つのランプ201・202をそれぞれの光束201a・202aが隣接するように並べて配置し、これらの焦点をカラーホイール203の近傍で一致させるようにしている。カラーホイール203を透過する光は、インテグレータ光学系204、透過型液晶パネル205および投射レンズ206などを介してスクリーン207上に導かれる。
特表2002−543454号公報 特開2001−13604号公報
ところが、特許文献1の構成においては、ロッド103の光入射面上に結像するアーク像は、ロッド103の大きさ(光入射面の面積)に対して余裕がないため、ロッド103の光入射面上にスポット101b・102bを並べたときに、スポット101b・102bがロッド103からはみ出し、システムの性能(例えば輝度)が極端に低下する場合がある。また、DMD107の各ミラーの傾斜方向に応じた方向にスポット101b・102bが並ぶように、システムの各構成要素(ランプ101・102、DMD107など)を配置する必要があるため、その配置の自由度が低減する。
また、図30は、特許文献2の装置の透過型液晶パネル205をDMD208に置き換えた場合の光学系を模式的に示した平面図であり、図31は、その光学系の側面図である。なお、これらの図中、209はリレーレンズを示している。また、以下では、2つのランプ201・202の光軸が属する平面を合成平面と称し、その合成平面に対して垂直な平面を垂直平面と称することとする。
特許文献2の装置のように、2つのランプ201・202をそれぞれの光束201a・202aが隣接するように並べて配置し、光束201a・202aを全て利用する構成では、インテグレータ光学系204にて合成されて出射される光束の合成平面における光線角P(図30、図31参照)と、垂直平面における光線角Q(図31参照)とが大きく異なる。なお、光線角とは、ここでは、光束の最も外側の光線とインテグレータ光学系204の光軸とのなす角度を示すものとする。このため、インテグレータ光学系204から出射される光束を十分に取り込もうとすると、システムが大型化する。
また、図30および図31のように、光変調素子としてDMD208を用いた場合、DMD208の各ミラーの回転角度(入力光/出力光を分離する角度)にはある程度の制限があるため、合成平面内での各ミラーの回転方向も制限される。したがって、光線角Pが光線角Qに対して大きすぎると、各ミラーが入力光をDMD208よりも後段の投影光学系の方向にうまく反射させることができず、入射光の一部を無駄にしてしまう。その結果、システムの性能(例えば輝度)が低下する。
また、図32は、従来の投影装置で用いられているカラーホイール301の概略の構成を示す平面図である。このような構成のカラーホイール301を用いると、混色が目立ちやすく、投影画像の画質(例えばコントラスト)が低下するという問題もある。以下、この点について、より詳細に説明する。
図32で示したカラーホイール301では、各色フィルタは、赤に対応する2個のRフィルタと、緑に対応する2個のGフィルタと、青に対応する2個のBフィルタとで構成されている。なお、以下での説明の便宜上、2個のRフィルタおよびそれらの色をR1・R2とし、2個のGフィルタおよびそれらの色をG1・G2とし、2個のBフィルタおよびそれらの色をB1・B2とする。そして、カラーホイール301では、その回転時にR1、G1、B1、R2、G2、B2の順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されている。
カラーホイール301をインテグレータロッドの例えば光出射側に配置し、カラーホイール301を回転させると、インテグレータロッドから出射される光束は、カラーホイール301のいずれかの色フィルタに入射するが、カラーホイール301の回転位置によっては、インテグレータロッドから出射される光束が、隣接する2つの色フィルタにまたがって入射し、混色となる場合がある。
図33(a)〜図33(f)は、図32のカラーホイール301を回転させたときに、インテグレータロッドからカラーホイール301を介してDMDに供給される光の色を模式的に示している。カラーホイール301が回転すると、インテグレータロッドから出射される光束の光路上には、例えばR1フィルタが入るが、このR1フィルタが入る直前にはB2フィルタが光路から出ようとしており、R1フィルタが光路から出る直後には次にG1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R1フィルタによってR1の色を取り出すときには、最初のほうでR1にB2が混色し、最後のほうでR1にG1が混色する(図33(a)参照)。
続いて、カラーホイール301が回転すると、インテグレータロッドから出射される光束の光路上には、G1フィルタが入るが、このG1フィルタが入る直前にはR1フィルタが光路から出ようとしており、G1フィルタが光路から出る直後には次にB1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、G1フィルタによってG1の色を取り出すときには、最初のほうでG1にR1が混色し、最後のほうでG1にB1が混色する(図33(b)参照)。
さらに、カラーホイール301が回転すると、インテグレータロッドから出射される光束の光路上には、B1フィルタが入るが、このB1フィルタが入る直前にはG1フィルタが光路から出ようとしており、B1フィルタが光路から出る直後にはR2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、B1フィルタによってB1の色を取り出すときには、最初のほうでB1にG1が混色し、最後のほうでB1にR2が混色する(図33(c)参照)。
以下、同様にして、R2フィルタによってR2の色を取り出すときには、最初のほうでR2にB1が混色し、最後のほうでR2にG2が混色する(図33(d)参照)。また、G2フィルタによってG2の色を取り出すときには、最初のほうでG2にR2が混色し、最後のほうでG2にB2が混色する(図33(e)参照)。また、B2フィルタによってB2の色を取り出すときには、最初のほうでB2にG2が混色し、最後のほうでB2にR1が混色する(図33(f)参照)。
図34は、RGBの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示している。つまり、図34は、Rフィルタ(R1+R2)、Gフィルタ(G1+G2)、Bフィルタ(B1+B2)を介してDMDに供給される色を模式的に示している。
同図に示すように、2つのRフィルタによってR(R1+R2)の色を取り出すときには、最初のほうでRにB(B2+B1)が混色し、最後のほうでRにG(G1+G2)が混色する。同様に、2つのGフィルタによってG(G1+G2)の色を取り出すときには、最初のほうでGにR(R2+R2)が混色し、最後のほうでGにB(B1+B2)が混色する。同様に、2つのBフィルタによってB(B1+B2)の色を取り出すときには、最初のほうでBにG(G1+G2)が混色し、最後のほうでBにR(R2+R1)が混色する。
このように、従来のカラーホイール301を用いた場合、Rに混色する色は、Rの最初のほうと最後のほうとで異なる色(BとG)であり、Gに混色する色は、Gの最初のほうと最後のほうとで異なる色(RとB)であり、Bに混色する色は、Bの最初のほうと最後のほうとで異なる色(GとR)である。このため、それらの混色が目立ちやすく、投影画像の画質(例えばコントラスト)が低下する。
なお、このような問題を解決するために、例えばそのような混色の光がDMDに到達するときには、DMDの各ミラーをOFFにして反射光を投影光学系に入射させないようにする手法もある。しかし、これでは、光の利用効率が低下し、明るい投影画像を得ることができない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その主な目的は、光源を2つ用いても、光学系の構成要素の配置の自由度を確保しながら、システムの大型化および性能低下を回避することができる2灯合成光学系と、それを備えた投影装置とを提供することにある。また、本発明の他の目的は、投影画像の明るさと画質とを両方満足させることができる2灯合成光学系と、それを備えた投影装置とを提供することにある。
本発明の2灯合成光学系は、第1の光束を出射する第1の光源部と、第2の光束を出射する第2の光源部と、光入射面に入射する複数の光束を合成して出射する合成部とを備えた2灯合成光学系であって、上記第1の光源部および上記第2の光源部は、上記第1の光束の光軸と上記第2の光束の光軸とが上記光入射面上で実質的に1点に交わるように配置されており、上記合成部は、上記光入射面に入射する上記第1の光束の一部と上記第2の光束の一部とを合成し、上記第1の光束の一部には、上記第1の光束と同軸の光束であって、周辺部よりもエネルギーの高い第1有効光束が含まれており、上記第2の光束の一部には、上記第2の光束と同軸の光束であって、周辺部よりもエネルギーの高い第2有効光束が含まれていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1の光源部が出射する第1の光束の光軸と、第2の光源部が出射する第2の光束の光軸とが、合成部の光入射面上で実質的に1点に交わるので、光入射面を極端に広げることなく、光入射面に入射する光束(第1の光束の一部と第2の光束の一部)の光スポット(アーク像)を光入射面内に収めて形成することができる。その結果、本発明の2灯合成光学系を投影装置に適用した場合に、投影装置としてのシステムの性能(例えば輝度)が低下するのを回避することができる。
なお、上記2本の光束の光軸が上記光入射面上で実質的に1点に交わるとは、上記2本の光軸が光入射面上で完全に1点に交わる場合のみならず、光入射面上に形成される2つのスポットが光入射面から大きくはみ出さない程度に2本の光軸が光入射面上でずれていてもよいことを意味する。
また、上記2本の光軸が合成部の光入射面上で実質的に1点に交わるような第1の光源部および第2の光源部の配置は、例えば合成部の後段に配置される光変調素子の配置(例えばDMDの各ミラーの傾斜方向)とは無関係に定めることができる。したがって、システムの各構成要素(第1の光源部、第2の光源部、光変調素子など)の配置の自由度を確保することができる。
また、合成部は、第1の光束および第2の光束の全てではなく、光入射面に入射する第1の光束の一部と第2の光束の一部とを合成する。これにより、第1の光束および第2の光束の全てを合成部にて合成して出射させる場合に比べて、第1の光束の光軸と第2の光束の光軸とが含まれる合成平面内における、合成部から出射される光束の光線角(光束の最も外側の光線とその光束の光軸とのなす角)を小さくすることができる。これにより、合成部以降の光学系を1灯光学系に比べて極端に明るくする必要がなくなり、システムの大型化を回避することができる。
このとき、合成部に入射する第1の光束の一部には、第1の光束の周辺部よりもエネルギーの高い第1有効光束が含まれており、合成部に入射する第2の光束の一部には、第2の光束の周辺部よりもエネルギーの高い第2有効光束が含まれているので、合成部から出射される光を1灯光学系に比べて明るくすることが十分に可能である。
さらに、上記光線角が小さくなることで、例えば、合成部の後段に光変調素子としてのDMDや投影光学系を配置した場合でも、回転角度に制限のあるDMDの各ミラーにて、入力光を投影光学系の方向に確実に反射させることができるように、合成部から出力される光束をDMDに入射させることができる。これにより、DMDへの入射光の利用効率の低下を回避することができ、システムの性能が低下するのを回避することができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1有効光束は、上記第1の光束の全エネルギーの70%以上のエネルギーを有する光束であり、上記第2有効光束は、上記第2の光束の全エネルギーの70%以上のエネルギーを有する光束であることが望ましい。
第1有効光束および第2有効光束は、上述したエネルギーを有する光束であるので、1灯の場合よりもシステムの高輝度化を確実に実現することができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光束の光軸および上記第2の光束の光軸の両方が、上記合成部の光入射面に垂直な光軸に対して傾いていることが望ましい。
第1の光束および第2の光束の各々の光軸が両方とも、合成部の光入射面に垂直な光軸に対して傾いているので、第1の光束の一部(第1有効光束を含む)と第2の光束の一部(第2有効光束を含む)とを合成部の光入射面に確実に入射させることができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光束のFナンバーをF1、上記第2の光束のFナンバーをF2とすると、F1とF2とが異なっていてもよい。ここで、第1の光束のFナンバー(F1)とは、第1の光束の収束の度合いを示し、第2の光束のFナンバー(F2)とは、第2の光束の収束の度合いを示す。光束のFナンバーが小さいと、光束の光線角が大きくなり、光束のFナンバーが大きいと、光束の光線角は小さくなる。
例えば、2灯合成光学系を用いたシステムにおいては、コントラストなどを良くするために、システム内に変形した絞りを持っている場合がある。そこで、F1とF2とを異ならせることにより、そのような絞りを持つシステムにも容易に対応することができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光束のFナンバーをF1、上記第2の光束のFナンバーをF2、上記第1の光束の光軸と上記合成部の光入射面に垂直な光軸とのなす角をX1、上記第2の光束の光軸と上記合成部の光入射面に垂直な光軸とのなす角をX2とすると、X1およびX2が、
(1/3)・sin(1/(2F1))<X1<(2/3)・sin(1/(2F1))、
(1/3)・sin(1/(2F2))<X2<(2/3)・sin(1/(2F2))
を満足することが望ましい。
ここで、sin(1/(2F1))は、第1の光束の光線角、すなわち、第1の光束の最も外側の光線と第1の光束の光軸とのなす角を示す。また、sin(1/(2F2))は、第2の光束の光線角、すなわち、第2の光束の最も外側の光線と第2の光束の光軸とのなす角を示す。
1およびX2が上限値を上回ると、合成部に入射する光の角度が大きすぎ、合成部から出射される光の角度も大きくなるので、合成部から出射される光を合成部以降の光学系で取り込むことができなくなり、無駄が生じる。一方、X1およびX2が下限値を下回ると、光学設計上、第1有効光束または第2の有効光束の光路が大きく遮られるため、明るさをかせぐ目的で2灯化する意味があまりなくなる。したがって、X1およびX2が上記の範囲内に収まるように、第1の光源部および第2の光源部を配置することにより、光の利用効率を損なわずに2灯化することができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光束の光線角をLF1、上記第2の光束の光線角をLF2、上記第1の光束の光軸と上記第2の光束の光軸とが属する平面内における、上記合成部が出射する第1有効光束と第2有効光束との合成光束の光線角をRFとすると、RFが、
LF1<RF<2LF1
LF2<RF<2LF2
を満足することが望ましい。
RFが上記の条件式を満足することにより、合成部から出射される合成光束を、合成部以降の光学系で確実に利用することができ、合成光束の利用効率の低下を確実に回避することができる。
本発明の2灯合成光学系は、回転時に順次光路を横切るように複数の色フィルタを配置したカラーホイールをさらに備え、上記カラーホイールは、上記合成部の光出射側に設けられている構成であってもよい。
合成部の光入射側には、第1の光源部および第2の光源部が配置されている。それゆえ、カラーホイールを合成部の光入射側に配置しようとすると、互いの構成要素が干渉するためにその配置が困難となる。しかも、この配置の場合、カラーホイールが第1の光源部および第2の光源部に近くなるので、カラーホイールに熱負担がかかる。
したがって、本発明のようにカラーホイールを合成部の光出射側に配置することにより、カラーホイールを他の構成要素と干渉させることなく配置できるとともに、カラーホイールへの熱負担を軽減することができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記複数の色フィルタは、赤に対応する2個のRフィルタと、緑に対応する2個のGフィルタと、青に対応する2個のBフィルタとで構成されており、回転時にRGBGRBの順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されていることが望ましい。
カラーホイールが回転すると、合成部から出射される光束は、カラーホイールのいずれかの色フィルタに入射するが、カラーホイールの回転位置によっては、隣接する2つの色フィルタにまたがって入射し、混色が得られる場合がある。
ここで、各色フィルタが上記のように配置されるカラーホイールが回転すると、合成部から出射される光束の光路上に位置するのは、1つ目のRフィルタの直前ではBフィルタであり、そのRフィルタの直後ではGフィルタである。したがって、1つ目のRフィルタによってRの色を取り出すときには、最初のほうでRにBが混色し、最後のほうでRにGが混色する。
一方、カラーホイールの回転時、合成部から出射される光束の光路上に位置するのは、2つ目のRフィルタの直前ではGフィルタであり、そのRフィルタの直後ではBフィルタである。したがって、2つ目のRフィルタによってRの色を取り出すときには、最初のほうでRにGが混色し、最後のほうでRにBが混色する。
以上のことから、これら2つのRフィルタによってRの色を取り出すときには、最初のほうでRにB+Gが混色し、最後のほうでRにG+Bが混色する。つまり、Rに混色する色は、R色の最初のほうと最後のほうとで同じ色(B+G)となる。したがって、たとえRにそのような色が混ざったとしても、その混色が目立ちにくくなる。同様に、上記の色フィルタの配置により、Gに混色する色についても、G色の最初のほうと最後のほうとで同じ色(R+B)となり、Bに混色する色についても、B色の最初のほうと最後のほうとで同じ色(G+R)となり、GやBに他の色が混ざった場合でも、その混色が目立ちにくくなる。
この結果、例えば混色を避けるために光変調素子をOFFするような制御を行わなくても良好な画質を確保することができ、明るさと画質とを同時に満足させることができる。
また、回転時にRGBRBGの順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されている構成であっても、上記と同様の原理により、混色が目立ちにくくなり、明るさと画質とを同時に満足させることができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記複数の色フィルタは、赤に対応する2個のRフィルタと、緑に対応する2個のGフィルタと、青に対応する2個のBフィルタと、白に対応するWフィルタとで構成されており、循環するRGBGRBの隣り合ういずれか2色の間にWが入り、回転時にその順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されている構成であってもよい。
上記の構成によれば、カラーホイールの回転時、合成部から出射される光束の光路上に位置する色フィルタは、例えばRGBGRBWの順となる。このとき、Gフィルタについては、その両隣にWフィルタが存在しないので、上記と同様の原理により、Gに混色する色は、G色の最初のほうと最後のほうとで同じ色(R+B)となる。したがって、たとえGにそのような色が混ざったとしても、その混色が目立ちにくくなる。
一方、Rについては、Rに混色する色は、R色の最初のほうでW+Gであり、Rの最後のほうでG+Bである。つまり、Rに混色する色は、R色の最初のほうと最後のほうとで異なっている。しかし、Wフィルタを光が透過することによって、その光は一瞬明るく見え、それによって混色が目立ちにくくなる。また、Bについても同様であり、Bに混色する色は、B色の最初のほうでG+Rであり、Bの最後のほうでG+Wであるが、Wフィルタを光が透過することによって、その光は一瞬明るく見え、それによって混色が目立ちにくくなる。したがって、上記構成によれば、混色が目立つのを抑えながら、より明るい光を提供することができる。
また、循環するRGBRBGの隣り合ういずれか2色の間にWが入り、回転時にその順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されている構成であっても、上記と同様の原理により、混色が目立ちにくくなり、明るさと画質とを同時に満足させることができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光源部と上記第2の光源部とのうちの少なくとも一方は、発光部と、上記発光部にて発光された光を反射させて平行光にする回転放物面鏡と、上記平行光を収束させるコンデンサーレンズとを有している構成であってもよい。
上記の構成によれば、発光部にて発光された光は、回転放物面鏡によって反射されて平行光とされ、コンデンサーレンズによって収束する。したがって、この収束光を上述した第1の光束または第2の光束として用いることができる。
なお、第1の光源部と第2の光源部との両方が発光部と回転放物面鏡とコンデンサーレンズとを有していてもよく、第1の光源部のみ、あるいは、第2の光源部のみがそのような構成を有していてもよい。上記後者の場合、他の光源部については、例えば次に説明する別の構成を採用することもできる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光源部と上記第2の光源部とのうちの少なくとも一方は、発光部と、上記発光部にて発光された光を反射させて収束させる回転楕円鏡とを有している構成であってもよい。
上記の構成によれば、発光部にて発光された光は、回転楕円鏡によって反射され、収束する。したがって、この収束光を上述した第1の光束または第2の光束として用いることができる。
なお、第1の光源部と第2の光源部との両方が発光部と回転楕円鏡とを有していてもよく、第1の光源部のみ、あるいは、第2の光源部のみがそのような構成を有していてもよい。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光源部と上記第2の光源部とのうちの少なくとも一方は、上記合成部に向かう(収束光の)光路を折り曲げる光路折り曲げ手段を有していることが望ましい。
第1の光源部と第2の光源部とのうちの少なくとも一方が光路折り曲げ手段を有していることにより、例えば第1の光源部の構成要素と、第2の光源部の構成要素とが干渉するのを防止しながら、第1の光束の一部(第1有効光束を含む)と第2の光束の一部(第2有効光束を含む)とを確実に合成部に入射させるようにすることができる。なお、光路折り曲げ手段としては、例えばミラーやプリズムを考えることができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光源部と上記第2の光源部との両方が、上記光路折り曲げ手段を有している構成であってもよい。この場合、システム全体をコンパクトに収めることができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光源部と上記第2の光源部との両方が、発光部と、上記発光部にて発光された光を反射させて平行光にする回転放物面鏡と、上記平行光を収束させる複数のコンデンサーレンズとを有しており、上記コンデンサーレンズの少なくとも1枚が、上記第1の光源部と上記第2の光源部とで共有されている構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1の光源部および第2の光源部の各発光部にて発光された光は、各回転放物面鏡によって反射されて平行光とされ、複数のコンデンサーレンズによってそれぞれ収束される。したがって、この収束光を上述した第1の光束または第2の光束として用いることができる。
また、複数のコンデンサーレンズの少なくとも1枚が、第1の光源部と第2の光源部とで共有されているので、コンデンサーレンズの総数を抑えてコストダウンを図ることができるとともに、部品点数が少なくなる分、システムの小型化を図ることができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記第1の光源部と上記第2の光源部との両方が、上記合成部に向かう光路を折り曲げる光路折り曲げ手段を有しており、各光路折り曲げ手段は、共有されているコンデンサーレンズよりも各発光部側の光路上にそれぞれ配置されている構成が望ましい。
第1の光源部および第2の光源部の各光路折り曲げ手段が、共有されているコンデンサーレンズよりも各発光部側の光路上にそれぞれ配置されているので、コンデンサーレンズを第1の光源部と第2の光源部とで共有するという上述の構成を確実に実現することができる。なお、光路折り曲げ手段としては、例えばミラーやプリズムを考えることができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記光路折り曲げ手段は、白色光を反射させる一方、赤外線を透過させるコールドミラーで構成されていることが望ましい。
この構成によれば、発光部から発光される光のうちで、白色光だけがコールドミラーで反射されて合成部に入射する一方、赤外線はコールドミラーを透過して、合成部には入射しない。これにより、合成部以降の光学素子への熱負担を確実に低減することができる。
本発明の2灯合成光学系は、上記コールドミラーを透過した赤外線を吸収する赤外線吸収部材を備えていることが望ましい。上記赤外線が赤外線吸収部材によって吸収、処理されれば、上記赤外線の他の光学素子への影響を確実に排除することができる。
本発明の2灯合成光学系において、上記コールドミラーに入射する光束の光軸と上記合成部から出射される光束の光軸とのなす角は、上記合成部側に鋭角であることが望ましい。
この場合、コールドミラーを透過する赤外線を、合成部から遠ざかる方向に透過させることができる。したがって、合成部から離れた位置で光学素子の存在しない位置に例えば上記の赤外線吸収部材を配置するなどの対策を講じやすくすることができる。
本発明の2灯合成光学系は、上記合成部に向かう光束に含まれる紫外線を除去する紫外線除去手段を備えていることが望ましい。
この場合、紫外線除去手段によって除去された後の光束が合成部に入射するので、合成部以降の光学素子への熱負担を確実に低減することができる。なお、上記の紫外線除去手段としては、例えば、UVカットフィルタであってもよいし、コンデンサーレンズの表面にUVカットのコーティングを施したものであってもよい。
本発明の投影装置は、上述した本発明の2灯合成光学系と、上記2灯合成光学系から供給される光を画像データに応じて変調する光変調素子(例えばDMD)と、上記光変調素子にて変調された光を被投影面(例えばスクリーン)に投影する投影光学系とを備えていることを特徴としている。これにより、上述した効果を投影装置にて得ることができる。
本発明によれば、光入射面を極端に広げることなく、第1の光束の光スポットと第2の光束の光スポットとを光入射面内に収めて形成することができ、投影装置としてのシステムの性能(例えば輝度)が低下するのを回避することができる。また、例えば合成部の後段に配置される光変調素子(例えばDMD)の配置とは無関係に第1の光源部および第2の光源部を配置することができ、システムの各構成要素の配置の自由度を確保することができる。
また、第1の光束および第2の光束の全てを合成部にて合成して出射させる場合に比べて、第1の光束の光軸と第2の光束の光軸とが含まれる合成平面内における、合成部から出射される光束の光線角を小さくすることができる。これにより、合成部以降の光学系を1灯光学系に比べて極端に明るくする必要がなくなり、システムの大型化を回避することができる。さらに、上記光線角が小さくなることで、回転角度に制限のあるDMDの各ミラーにて、入力光を投影光学系の方向に確実に反射させることができるように、合成部から出力される光束をDMDに入射させることができる。これにより、DMDへの入射光の利用効率の低下を回避することができ、システムの性能が低下するのを回避することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本発明の2灯合成光学系の具体的な構成について説明する前に、まず、本発明の前提となる概念について説明する。
図2は、プロジェクター(投影装置)に使用される一般的な光源部としてのランプ1の出射光束(平行光束とする)のエネルギー分布を示す説明図である。同図に示すように、ランプ1の出射光束のエネルギー分布は、均一ではなく、光軸付近から周辺部に向かうにつれて一旦エネルギーが高くなり、最大値をとった後、さらに周辺部に向かうにつれてエネルギーが減少するような分布となるのが一般的である。
したがって、ランプ1を2個用いて2灯合成光学系を構成する場合、図3に示すように、1個のランプ1の出力光束1aを全部利用しなくても、光軸付近の比較的エネルギーの高い光束1b(斜線部分)を最低限利用すれば、ランプ1個のみを用いる光学系に比べて、確実に明るい投影を実現できると考えられる。なお、エネルギーの高い光束1bとしては、ランプ1の全出力光束(図2の光束径aの光束)と同軸の光束であって、全出力光束のエネルギーの70%以上のエネルギーを有する光束(図2の光束径b(<光束径a)の光束)を考えることができる。以下、光束1bは、投影時の明るさを確保するのに有効な光束であることから有効光束とも称することとする。
そこで、本発明では、図4に示すように、2個のランプ1・1を用いて2灯合成光学系を構成するにあたり、光束1a・1aの一部の光束、すなわち、光束1a・1aのうちで比較的エネルギーの高い光束1b・1bを含む光束がインテグレータロッド2に入射するように、各々のランプ1を配置するようにする。このようにすれば、インテグレータロッド2にて光束1b・1bを合成して得られる合成光束1cの光線角、すなわち、合成光束1cの最も外側の光線と合成光束1cの光軸とのなす角も、インテグレータロッド2以降の光学系(リレー系)で十分受け入れられる角度となる。
ただし、このままではランプ1・1同士が干渉するため、それを避けるべく、本発明では、図5に示すように、少なくともどちらか一方のランプ1の出射光の光路をミラー3によって折り曲げるようにする。
以下、本発明の2灯合成光学系およびそれを備えた投影装置の具体的な構成について説明する。
図6は、本実施形態に係る投影装置の概略の構成を示す平面図であり、図7は、上記投影装置の側面図である。本実施形態の投影装置は、2灯合成光学系5と、DMD6と、投影光学系7とを有している。なお、図7では、DMD6よりも後段の光学系の図示を省略している。
DMD6は、表示画像の画像データに応じてON/OFF駆動される微小ミラーをマトリクス状に配置してなり、2灯合成光学系5から供給される光を画像データに応じて変調する光変調素子である。DMD6の各ミラーは、1画素に対応している。画像データに応じて各ミラーの傾斜角を変化させることにより、2灯合成光学系5から供給される光を各画素ごとに選択的に投影光学系7に入射させることができる。投影光学系7は、DMD6にて変調された光を、被投影面であるスクリーン8上に拡大して投影するための光学系である。
2灯合成光学系5は、第1の光源部11と、第2の光源部12と、インテグレータロッド13と、カラーホイール14と、リレーレンズ群15とを有している。
第1の光源部11は、インテグレータロッド13に向かって第1の光束11aを出射するランプであり、第2の光源部12は、インテグレータロッド13に向かって第2の光束12aを出射するランプである。本実施形態では、第1の光束11aの一部と第2の光束の一部とがインテグレータロッド13に入射するように、第1の光源部11および第2の光源部12が構成されている。なお、第1の光源部11および第2の光源部12の詳細な構成については後述する。
インテグレータロッド13は、断面が長方形の四角柱形状であり、一方の端面である光入射面13aから内部に入った光を側面で全反射して他方の端面である光出射面13bに導き、そこから出射させる。特に、本実施形態では、インテグレータロッド13は、光入射面13aに入射する複数の光束(本実施形態では、第1の光束11aの一部と第2の光束の一部)とを合成して光出射面13bから出射する合成部を構成している。このインテグレータロッド13により、光出射面13b上での光の強度分布が均一化される。
カラーホイール14は、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ選択的に透過させる3種の色フィルタを有している。これらの色フィルタは、回転時に、インテグレータロッド13から出射される光束の光路を順次横切るように配置されている。このカラーホイール14により、白色光の照明光は時間的に赤色光、緑色光、青色光に分解され、カラー映像の提供が可能になる。
なお、本発明は、カラーホイール14の各色フィルタの配置の仕方にも特徴があるが、この点については、後述の実施の形態6ないし9で説明することとする。
本実施形態では、カラーホイール14は、インテグレータロッド13の光出射側に設けられている。これは、インテグレータロッド13の光入射側には、第1の光源部11および第2の光源部12が存在しており、これらとカラーホイール13との干渉を避けるためと、カラーホイール13に熱負担がかかるのを低減するためである。
リレーレンズ群15は、複数のリレーレンズと、光束を規制するための絞りとで構成されており、その光軸がインテグレータロッド13の光入射面13aの中心と光出射面13bの中心とを通る。リレーレンズ群15は、インテグレータロッド13の光出射面13bとDMD6とを光学的に略共役にしている。
上記の構成において、第1の光源部11から出射される第1の光束11aの一部および第2の光源部12から出射される第2の光束12aの一部は、インテグレータロッド13の光入射面13aに入射する。そして、これらの光束がインテグレータロッド13にて合成された後、カラーホイール14の任意の色フィルタを透過し、リレーレンズ群15を介してDMD6に入射する。DMD6では、画像データに応じて各ミラーの傾き角がONとOFFとで変化するが、ONとなったミラーで反射された光が、投影光学系7を介してスクリーン8上に投射される。
次に、第1の光源部11および第2の光源部12の詳細について説明する。
図1は、本実施形態の2灯合成光学系5の詳細な構成を示す平面図であり、図8は、その側面図である。2灯合成光学系5の第1の光源部11は、発光部21と、回転放物面鏡22と、2枚のコンデンサーレンズ23・24と、ミラー25とを有している。また、第2の光源部12は、発光部26と、回転放物面鏡27と、2枚のコンデンサーレンズ28・29とを有している。
第1の光源部11の発光部21は、2つの電極間を放電させることにより、白色光を出射するものであり、回転放物面鏡22の焦点に位置している。回転放物面鏡22は、発光部21にて発光された光を反射させて平行光にする。コンデンサーレンズ23・24は、回転放物面鏡22にて反射され、出射される平行光を収束させる。この収束光が、上記した第1の光束11aとなる。
ミラー25は、インテグレータロッド13に向かう光路を折り曲げる光路折り曲げ手段として機能している。より具体的には、ミラー25は、コンデンサーレンズ23・24にて収束された光束(第1の光束11a)の一部の光路を折り曲げてインテグレータロッド13に入射させる。つまり、ミラー25は、第1の光束11aの全てを折り曲げるのではなく、第1の光束11aの一部(ただし、後述する第1有効光束11bを含む)の光路を折り曲げている。
また、ミラー25は、第2の光束12aの光路の一部を遮るように配置されている。このようなミラー25を配置することにより、第1の光源部11の構成要素と、第2の光源部12の構成要素とが干渉するのを防止しながら、第1の光束11aの一部と第2の光束12aの一部とをインテグレータロッド13に入射させることができる。
第2の光源部12の発光部26は、2つの電極間を放電させることにより、白色光を出射するものであり、回転放物面鏡27の焦点に位置している。回転放物面鏡27は、発光部26にて発光された光を反射させて平行光にする。コンデンサーレンズ27・28は、回転放物面鏡27にて反射され、出射される平行光を収束させる。この収束光が、上記した第2の光束12aとなる。
ただし、上述したミラー25が、第2の光束12aの光路の一部を遮るように配置されているので、インテグレータロッド13に入射するのは、第2の光束12aの全てではなく、その一部(ただし、後述する第2有効光束12bを含む)となっている。
本実施形態では、(1)第1の光束11aの光軸L1と第2の光束12aの光軸L2とが、インテグレータロッド13の光入射面13a上で実質的に1点に交わるように、第1の光源部11および第2の光源部12が配置されており、(2)インテグレータロッド13が、光入射面13aに入射する第1の光束11aの一部と第2の光束の一部12aとを合成して出射している。これら2点に本発明の最も大きな特徴がある。
ここで、第1の光束11aの一部には、第1有効光束11bが含まれており、第2の光束12aの一部には、第2有効光束12bが含まれている。第1有効光束11bとは、第1の光束11aの周辺部よりもエネルギーの高い光束である。より具体的には、第1有効光束11bとは、第1の光束11aと同軸の光束であって、第1の光束11aの全エネルギーの70%以上のエネルギーを有する光束である。また、第2有効光束12bとは、第2の光束12aの周辺部よりもエネルギーの高い光束である。より具体的には、第2有効光束12bとは、第2の光束12aと同軸の光束であって、第2の光束12aの全エネルギーの70%以上のエネルギーを有する光束である。第1有効光束11bと第1の光束11aとは同軸の光束であり、第2有効光束12bと第2の光束12aとは同軸の光束であることから、第1有効光束11bと第2有効光束12bとは、光入射面13a上で1点に集光する。
上記(1)の条件を満たすことにより、光入射面13aを極端に広げることなく、光入射面13aに入射する光束(第1の光束11aの一部と第2の光束12aの一部)の光スポット(アーク像)を光入射面13a内に収めて形成することができ、投影画像の輝度が低下するのを回避することができる。また、光軸L1・L2がインテグレータロッド13の光入射面13a上で実質的に1点に交わるような第1の光源部11および第2の光源部12の配置は、DMD6の配置(特に各ミラーの傾斜方向)とは無関係である。したがって、第1の光源部11、第2の光源部12およびDMD6の配置の自由度を確保することができる。
なお、2本の光軸L1・L2が光入射面13a上で実質的に1点に交わるとは、2本の光軸L1・L2が光入射面13a上で完全に1点に交わる場合が最も望ましいが、光学設計上の誤差を考えて、光入射面13a上に形成される2つのスポットが光入射面13aから大きくはみ出さない程度であれば(光量ロスが大きくない程度であれば)、2本の光軸L1・L2が光入射面13a上でずれていてもよいことを意味する。このときの光入射面13a上での光軸L1・L2のずれ量としては、2本の光軸L1・L2が並ぶ方向における光入射面13aの長さの1/4以下あればよいと言え、上記長さの1/5以下であればより望ましく、上記長さの1/8以下または1/10以下であればより一層望ましい。
ちなみに、図28のように2本の光束101a・102aをインテグレータロッド103の光入射面に入射させる従来の場合、上記光入射面上での2本の光束101a・102aの光軸のずれ量は、DMD107(図27参照)にて光束の入出力分離を確実に行うために、2本の光束101a・102aの各光軸が並ぶ方向における上記光入射面の長さの1/2程度であると考えられる。
また、上記(2)の条件を満たすことにより、合成平面における光束13cの光線角を、第1の光束11aおよび第2の光束12aを全てインテグレータロッド13に入射させる場合に比べて小さくすることができる。ここで、上記の合成平面とは、光軸L1・L2が含まれる平面を指す。また、光束13cとは、インテグレータロッド13にて第1有効光束11bと第2有効光束12bとが合成されて、その光出射面13bから出射される光束を指す。また、光束13cの光線角とは、光束13cの最も外側の光線と光束13cの光軸L3(インテグレータロッド13の光入射面13aおよび光出射面13bに垂直な光軸)とのなす角を指し、図1の角度Bに相当するものである。合成平面における光束13cの光線角が小さくなることで、インテグレータロッド13以降の光学系(例えばリレーレンズ群15)を1灯光学系に比べて極端に明るくする必要がなくなり、システムの大型化を回避することができる。
また、光束13cの光線角が小さくなることで、DMD6(図6参照)の各ミラーの回転角度が制限されているにもかかわらず、入力光のうちONに対応する光を各ミラーにて投影光学系7の方向に確実に反射させることができるような入射範囲で、光束13cをDMD6に入射させることができる。これにより、DMD6への入射光の利用効率の低下を回避することができ、投影画像の輝度が低下するのを回避することができる。
また、第1の光束11aの一部と第2の光束12aの一部とを光入射面13aに入射させるようにすることで、比較的エネルギーの高い第1有効光束11bおよび第2有効光束12bをインテグレータロッド13の光入射面13aに並べて入射させることができる。これにより、1灯の光学系の場合よりもシステムの高輝度化を確実に実現することができる。本実施形態の場合、1灯の光学系よりも1.5倍以上の明るさを実現することができる。
以上のことから、本実施形態の2灯合成光学系5は、第1の光束11aおよび第2の光束12aにおいて光入射面13aに入射する光束以外の部分を捨てることで、第1有効光束11bと第2有効光束12bとが並んで光入射面13aに入射するように、第1の光源部11aおよび第2の光源部12aが配置されている構成であると言うことができる。
また、本実施形態では、第1の光源部11および第2の光源部12を配置するにあたり、光軸L1・L2の両方が光軸L3に対して傾くようにしている。より詳細には、第1の光束11aのFナンバーをF1、第2の光束12aのFナンバーをF2、光軸L1と光軸L3とのなす角をX1、光軸L2と光軸L3とのなす角をX2とすると、X1およびX2が、
(1/3)・sin(1/(2F1))<X1<(2/3)・sin(1/(2F1))、
(1/3)・sin(1/(2F2))<X2<(2/3)・sin(1/(2F2))
を満足するように、第1の光源部11および第2の光源部12を配置している。特に、本実施形態では、X1=X2となるように、第1の光源部11および第2の光源部12を配置しており、光軸L1・L2は、光軸L3に対して線対称となっている。本実施形態では、X1およびX2は、図1のAにそれぞれ対応している。
なお、第1の光束11aのFナンバーとは、第1の光束11aの収束の度合いを示し、第2の光束12aのFナンバーとは、第2の光束12aの収束の度合いを示す。したがって、sin(1/(2F1))およびsin(1/(2F2))は、第1の光束11aおよび第2の光束12aの光線角を表すことになる。なお、第1の光束11aの光線角とは、第1の光束11aの最も外側の光線と光軸L3とのなす角を指し、第2の光束12aの光線角とは、第2の光束12aの最も外側の光線と光軸L3とのなす角を指す。これらの光線角は、両方とも図8のCに対応している。光束のFナンバーが小さいと上記の光線角は大きくなり、光束のFナンバーが大きいと上記の光線角は小さくなる。
このように、光軸L1・L2の両方が光軸L3に対して傾くように第1の光源部11および第2の光源部12を配置することにより、第1の光束11aの一部と第2の光束12aの一部とをインテグレータロッド13に確実に入射させることができるとともに、第1有効光束11bと第2有効光束12bとを並べてインテグレータロッド13の光入射面13aに入射させることができる。
また、X1およびX2が、上述した条件式の上限値を上回ると、インテグレータロッド13に入射する光の角度が大きすぎ、インテグレータロッド13から出射される光の角度も大きくなるので、インテグレータロッド13から出射される光をそれ以降の光学系で取り込むことができなくなる。一方、X1およびX2が上述した条件式の下限値を下回ると、例えば第2の光束12aについて言えば、そのうちの第2有効光束11bが第1の光源部11のミラー25にて遮られる量が多くなる。この結果、明るさをかせぐ目的で2灯化する意味があまりなくなる。したがって、X1およびX2が上述した条件式を満たすことにより、光の利用効率を損なわずに2灯化することができる。
なお、本実施形態では、光軸L1・L2は、光軸L3に対して線対称となっているが、必ずしも線対称にする必要はなく、X1とX2とは異なっていてもよい。
また、本実施形態では、第1の光束11aの光線角をLF1、第2の光束12aの光線角をLF2、合成平面における光束13cの光線角をRFとすると、RFが、
LF1<RF<2LF1
LF2<RF<2LF2
を満足するように、第1の光源部11および第2の光源部12を配置している。なお、RFは、図1のBに対応しており、LF1およびLF2は、図8のCに対応している。
RFが上記の条件式を満足することにより、インテグレータロッド13から出射される光束13cをそれ以降の光学系で確実に利用することができ、合成光束の利用効率の低下を確実に回避することができる。
なお、本実施形態では、第1の光源部11および第2の光源部12が両方とも、発光部と、回転放物面鏡と、コンデンサーレンズとを有する構成としたが、どちらか一方の光源部のみをそのような構成としてもよい。この場合、他方の光源部については、例えば次に説明する実施の形態2の構成を採用することができる。
また、本実施形態では、光路折り曲げ手段としてミラー25を用いているが、ミラー25の代わりに例えばプリズムを用いることもできる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図9は、本実施形態の投影装置の概略の構成を示す平面図であり、図10は、上記投影装置の側面図である。本実施形態の投影装置は、第1の光源部11および第2の光源部12の構成が実施の形態1とは異なっているが、それ以外の構成については実施の形態1と同様である。
本実施形態の第1の光源部11は、発光部31と、回転楕円鏡32と、実施の形態1の光路折り曲げ手段と同様のミラー25とを有している。また、第2の光源部12は、発光部33と、回転楕円鏡34とを有している。
第1の光源部11の発光部31は、2つの電極間を放電させることにより、白色光を出射するものであり、回転楕円鏡32の第1の焦点に位置している。回転楕円鏡32は、発光部31にて発光された光を反射させて収束させる。回転楕円鏡32の第2の焦点は、光入射面13a上に位置している。本実施形態では、発光部31から出射され、回転楕円鏡32にて反射されて収束する光が第1の光束11aとなるが、回転楕円鏡32とインテグレータロッド13の光入射面13aとの間の光路中には、ミラー25が配置されており、第1の光束11aの一部(第1有効光束11bを含む)がミラー25にてその光路を折り曲げられてインテグレータロッド13に向かう。
第2の光源部12の発光部33は、2つの電極間を放電させることにより、白色光を出射するものであり、回転楕円鏡34の第1の焦点に位置している。回転楕円鏡34は、発光部33にて発光された光を反射させて収束させる。回転楕円鏡34の第2の焦点は、回転楕円鏡32の第2の焦点と同じ位置であり、光入射面13a上に位置している。本実施形態では、発光部33から出射され、回転楕円鏡34にて反射されて収束する光が第2の光束12aとなるが、第2の光束12aの光路中には、第2の光束12aの光路の一部を遮るようにミラー25が配置されている。このため、インテグレータロッド13に入射するのは、第2の光束12aの全てではなく、その一部(第2有効光束12bを含む)となっている。
本実施形態のように第1の光源部11および第2の光源部12を構成した場合、入射光を収束させるための、実施の形態1で用いたコンデンサーレンズ23・24・27・28が不要となる。その結果、本実施形態の構成によれば、第1の光源部11および第2の光源部12の構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態では、第1の光源部11と第2の光源部12との両方が、発光部と回転楕円鏡とを有する構成としたが、どちらか一方の光源部のみをそのような構成としてもよい。この場合、他方の光源部については、例えば実施の形態1で説明した構成を採用することができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1または2と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態の2灯合成光学系5の概略の構成を示す平面図である。本実施形態の2灯合成光学系5は、実施の形態1の構成において、第1の光源部11および第2の光源部12の両方が、光路折り曲げ手段としてのミラー25・30を有している以外は、実施の形態1と同様の構成である。
ミラー25は、第1の光束11aの一部(第1有効光束11bを含む)の光路を折り曲げており、第1の光束11aの一部をインテグレータロッド13の光入射面13aに向けて反射させている。また、ミラー30は、第2の光束12aの一部(第2有効光束12bを含む)の光路を折り曲げており、第2の光束12aの一部をインテグレータロッド13の光入射面13aに向けて反射させている。なお、同図では、図が複雑化するのを避けるため、第1の光束11aおよび第2の光束12aのうちで、第1有効光束11bおよび第2有効光束12bのみを図示している。
上記の構成において、第1の光源部11では、発光部21から出射される光は回転放物面鏡22にて反射されて平行光となり、コンデンサーレンズ23・24で収束光とされるが、ミラー25にてその光路を折り曲げられ、インテグレータロッド13の光入射面13aに入射する。一方、第2の光源部12においても、発光部26から出射される光は回転放物面鏡27にて反射されて平行光となり、コンデンサーレンズ28・29で収束光とされるが、ミラー30にてその光路を折り曲げられ、インテグレータロッド13の光入射面13aに入射する。
このように、第1の光源部11および第2の光源部12の両方が、インテグレータロッド13に向かう光束(第1の光束11aの一部、第2の光束12aの一部)の光路を折り曲げるミラー25・30を有していることにより、どちらか一方の光束の光路のみを折り曲げる場合に比べて、2灯合成光学系5をコンパクトに収めることができ、投影装置としてもコンパクトに構成することができる。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1ないし3と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図12は、本実施形態の2灯合成光学系5の概略の構成を示す平面図である。本実施形態の2灯合成光学系5は、第1の光源部11が、発光部21と、回転放物面鏡22と、コンデンサーレンズ23と、光路折り曲げ手段としてのミラー25と、コンデンサーレンズ35・36とを有している。また、第2の光源部12が、発光部26と、回転放物面鏡27と、コンデンサーレンズ28と、光路折り曲げ手段としてのミラー30と、コンデンサーレンズ35・36とを有している。つまり、コンデンサーレンズ35・36は、第1の光源部11と第2の光源部12とで共有されている。なお、同図では、図が複雑化するのを避けるため、第1の光束11aおよび第2の光束12aのうちで、第1有効光束11bおよび第2有効光束12bのみを図示している。
ミラー25・30は、実施の形態3で説明したものと同等の機能を有しているが、本実施形態では、コールドミラーで構成されている。コールドミラーとは、白色光を反射させ、赤外線を透過させるものである。また、第1の光源部11の発光部21からミラー25に至る第1の光束11a(または第1有効光束11b)の光軸L1と光軸L3とのなす角は、インテグレータロッド13側に鋭角となっている。また、第2の光源部12の発光部26からミラー30に至る第2の光束12a(または第2有効光束11b)の光軸L2と光軸L3とのなす角が、インテグレータロッド13側に鋭角となっている。
それゆえ、ミラー25の裏面側、すなわち、ミラー25に対して発光部21とは反対側で光学素子の存在しない位置に、ミラー25を透過する赤外線を吸収するための赤外線吸収部材を配置することができる。同様に、ミラー30の裏面側、すなわち、ミラー30に対して発光部26とは反対側で光学素子の存在しない位置に、ミラー30を透過する赤外線を吸収するための赤外線吸収部材を配置することができる。本実施形態では、上記両者の赤外線吸収部材としての防熱板(金属板)37が、ミラー25・30の裏面側の光軸L3上に配置されている。このような防熱板37を配置して赤外線を除去することにより、投影装置内の温度上昇を抑制することができる。
また、コンデンサーレンズ35・36の間には、UVカットフィルタ38が配置されている。このUVカットフィルタ38は、インテグレータロッド13に入射する光束(第1の光束11aの一部、第2の光束12aの一部)に含まれる紫外線を吸収し、除去するための紫外線除去手段である。UVカットフィルタ38を配置することにより、紫外線を除去した光をインテグレータロッド13に供給することができるので、インテグレータロッド13以降の光学素子への熱負担を軽減することができるとともに、投影装置内の温度上昇をさらに抑制することができる。
上記の構成において、ミラー25に入射する第1の光束11aの一部のうち、白色光はミラー25にて反射され、コンデンサーレンズ35、UVカットフィルタ38およびコンデンサーレンズ36を順に介してインテグレータロッド13の光入射面13aに収束する。同様に、ミラー30に入射する第2の光束12aの一部のうち、白色光はミラー30にて反射され、コンデンサーレンズ35、UVカットフィルタ38およびコンデンサーレンズ36を順に介してインテグレータロッド13の光入射面13aに収束する。
本実施形態のように、第1の光源部11および第2の光源部12が有する複数のコンデンサーレンズのうち、コンデンサーレンズ35・36を第1の光源部11と第2の光源部12とで共有することにより、コンデンサーレンズの総数を抑えてコストダウンを図ることができるとともに、投影装置の小型化を図ることができる。なお、本実施形態では、2枚のコンデンサーレンズ35・36を第1の光源部11と第2の光源部12とで共有しているが、複数のコンデンサーレンズのうちの少なくとも1枚が、第1の光源部11と第2の光源部12とで共有されていればよい。
また、ミラー25は、共有されているコンデンサーレンズ35・36よりも発光部21側の光路上に位置しており、ミラー30は、共有されているコンデンサーレンズ35・36よりも発光部26側の光路上に位置しているので、コンデンサーレンズ35・36を第1の光源部11と第2の光源部12とで共有するという本実施形態の構成を確実に実現することができる。
なお、本実施形態では、紫外線除去手段としてUVカットフィルタ38を用いているが、これに限定されるわけではない。例えば、コンデンサーレンズ23・28・35・36の少なくともいずれかの表面に、紫外線を除去する膜をコーティング(UVコーティング)することで、これらのレンズを紫外線除去手段として用いることもできる。このようなコーティングで紫外線除去手段を構成した場合は、UVカットフィルタ38を用いる場合に比べてコストを安く済ませることができる。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1ないし4と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図13は、本実施形態の2灯合成光学系5の概略の構成を示す平面図である。本実施形態では、第1の光源部11が出射する第1の光束11aのFナンバー(F1)と、第2の光源部12が出射する第2の光束12aのFナンバーを(F2)とを異ならせている以外は、実施の形態1と同様の構成である。なお、第1の光束11aのFナンバー(F1)および第2の光束12aのFナンバー(F2)については、実施の形態1で説明した通りである。したがって、本実施形態では、第1の光束11aの光線角と第2の光束12aの光線角とが異なっており、第1有効光束11bの光線角(図13のD1)と第2有効光束12bの光線角(図13のD2)とが異なっている。
なお、同図では、図が複雑化するのを避けるため、第1の光束11aおよび第2の光束12aのうちで、第1有効光束11bおよび第2有効光束12bのみを図示している。なお、同図中、15aは、投影装置のリレーレンズ群15を構成するリレーレンズの一つであり、Aは、リレーレンズ群15が有する絞りである。
本実施形態の投影装置では、リレーレンズ群15の絞りAとして、形状の変形したものを用いている。ここで、図14は、その絞りAの形状を示す平面図である。なお、図13および図14では、座標軸が統一されている。すなわち、図13において、z方向(光軸L3に沿った方向)から見た図が図14である。
絞りAは、光軸L3に対して回転非対称の形状となっている。より詳しくは、絞りAは、光軸L3を含む平面(yz平面)で絞りAを2つに切ったときに、それぞれの形状がyz平面に対して非対称となる形状で形成されている。これは、コントラストを良くする場合等によく用いられる手法の一つである。
そこで、本実施形態のように、第1の光束11aのFナンバー(F1)と、第2の光束12aのFナンバーを(F2)とを異ならせることにより、そのような絞りAを有するシステムにも容易に対応することができる。つまり、第1の光束11aのFナンバー(F1)と、第2の光束12aのFナンバーを(F2)とを、絞りAの形状に応じて異ならせることにより、光利用効率の低下を極力回避しながら、絞りAの形状に応じた光束(第1有効光束11bと第2有効光束12bとの合成光束)を得ることができる。
〔実施の形態6〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1ないし5と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
上述したプロジェクター(投影装置)においては、投影に際して色純度やコントラストを重視する「色モード」と、明るさを重視する「明るさモード」とが動作モードとして設けられており、これらのモードが選択可能となっている。ここで、「色モード」が選択されていると、カラーホイール14の色フィルタの境界部がインテグレータロッド13の光軸L3を通過するとき、DMD6の各ミラーをOFFする制御が行われる。したがって、インテグレータロッド13からの出射光が隣接する2つの色フィルタの両方を透過したとしても、2色の光がDMD6を介して投影光学系7に導かれることはない。つまり、この場合、各ミラーのOFFにより投影画像の明るさは低下するが、混色による投影画像の画質低下はない。
一方、「明るさモード」が選択されていれば、カラーホイール14の色フィルタの境界部がインテグレータロッド13の光軸L3を通過するときでも、DMD6の各ミラーをOFFする制御は行われない。この場合、インテグレータロッド13からの出射光が隣接する2つの色フィルタの両方を透過し、DMD6を介して投影光学系7に導かれる場合がある。この場合、投影画像の明るさは損なわれないが、混色による投影画像の画質低下が生ずる。
そこで、本実施形態では、カラーホイール14を以下の構成とすることにより、「明るさモード」でも混色による投影画像の画質低下を抑えることができ、明るさと画質とを両方満足させることができるものとなっている。以下、本実施形態のカラーホイール14の詳細について説明する。
図15は、実施の形態1ないし5に適用可能なカラーホイール14の概略の構成を示す平面図である。このカラーホイール14では、各色フィルタは、赤に対応する2個のRフィルタと、緑に対応する2個のGフィルタと、青に対応する2個のBフィルタとで構成されている。なお、以下での説明の便宜上、2個のRフィルタおよびそれらの色をR1・R2とし、2個のGフィルタおよびそれらの色をG1・G2とし、2個のBフィルタおよびそれらの色をB1・B2とする。図15のカラーホイール14では、その回転時にR1、G1、B1、G2、R2、B2の順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されている。このカラーホイール14が回転すると、インテグレータロッド13は、見かけ上、カラーホイール14の回転方向とは逆方向に動くと考えることができる。
ここで、図16(a)〜図16(f)は、図15のカラーホイール14が回転したときに、インテグレータロッド13からカラーホイール14を介してDMD6に順次供給される光の色を模式的に示している。
カラーホイール14が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、例えばR1フィルタが入るが、このR1フィルタが光路に入る直前にはB2フィルタが光路から出ようとしており、R1フィルタが光路から出る直後には次にG1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R1フィルタによってR1の色を取り出すときには、最初のほうでR1にB2が混色し、最後のほうでR1にG1が混色する(図16(a)参照)。
続いて、カラーホイール14が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、G1フィルタが入るが、このG1フィルタが光路に入る直前にはR1フィルタが光路から出ようとしており、G1フィルタが光路から出る直後には次にB1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、G1フィルタによってG1の色を取り出すときには、最初のほうでG1にR1が混色し、最後のほうでG1にB1が混色する(図16(b)参照)。
さらに、カラーホイール14が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、B1フィルタが入るが、このB1フィルタが光路に入る直前にはG1フィルタが光路から出ようとしており、B1フィルタが光路から出る直後には次にG2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、B1フィルタによってB1の色を取り出すときには、最初のほうでB1にG1が混色し、最後のほうでB1にG2が混色する(図16(c)参照)。
次に、カラーホイール14が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、G2フィルタが入るが、このG2フィルタが光路に入る直前にはB1フィルタが光路から出ようとしており、G2フィルタが光路から出る直後には次にR2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、G2フィルタによってG2の色を取り出すときには、最初のほうでG2にB1が混色し、最後のほうでG2にR2が混色する(図16(d)参照)。
続いて、カラーホイール14が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、R2フィルタが入るが、このR2フィルタが光路に入る直前にはG2フィルタが光路から出ようとしており、R2フィルタが光路から出る直後には次にB2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R2フィルタによってR2の色を取り出すときには、最初のほうでR2にG2が混色し、最後のほうでR2にB2が混色する(図16(e)参照)。
さらに、カラーホイール14が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、B2フィルタが入るが、このB2フィルタが光路に入る直前にはR2フィルタが光路から出ようとしており、B2フィルタが光路から出る直後には次にR1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、B2フィルタによってB2の色を取り出すときには、最初のほうでB2にR2が混色し、最後のほうでB2にR1が混色する(図16(f)参照)。
図17は、RGBの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示している。つまり、図17は、Rフィルタ(R1+R2)、Gフィルタ(G1+G2)、Bフィルタ(B1+B2)を介してDMD6に供給される色を模式的に示している。
同図に示すように、2つのRフィルタによってR(R1+R2)の色を取り出すときには、最初のほうでRにB(B2)+G(G2)が混色し、最後のほうでRにG(G1)+B(B2)が混色する。つまり、Rを取り出すときには、B+G、R、G+Bの順で光の色が変化するが、Rに混色する色は、Rの最初のほうと最後のほうとで同じ色(どちらもB+G)である。
また、2つのGフィルタによってG(G1+G2)の色を取り出すときには、最初のほうでGにR(R1)+B(B1)が混色し、最後のほうでGにB(B1)+R(R2)が混色する。つまり、Gを取り出すときには、R+B、G、B+Rの順で光の色が変化するが、Gに混色する色は、Gの最初のほうと最後のほうとで同じ色(どちらもR+B)である。
同様に、2つのBフィルタによってB(B1+B2)の色を取り出すときには、最初のほうでBにG(G1)+R(R2)が混色し、最後のほうでBにG(G2)+R(R1)が混色する。つまり、Bを取り出すときには、G+R、B、G+Rの順で光の色が変化するが、Bに混色する色は、Bの最初のほうと最後のほうとで同じ色(どちらもG+R)である。
このように、図15のカラーホイール14を用いた場合、取り出したい色の前後で混色が発生したとしても、図34のような取り出したい色の前後で混色光の色が異なる結果となるカラーホイールを用いた場合に比べて、その混色が目立ちにくくなる。この結果、投影画像の画質(例えばコントラスト)が低下するのを回避することができる。
また、本実施形態のカラーホイール14を用いれば、混色が目立ちにくくなるので、例えばプロジェクターの動作モードを「明るさモード」に設定した場合でも、画質の低下を回避できる。つまり、「明るさモード」の場合でも、投影画像の明るさのみならず、画質も同時に満足させることができる。
〔実施の形態7〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1ないし6と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図18は、本実施形態のカラーホイール41の概略の構成を示す平面図である。このカラーホイール41は、実施の形態1ないし5に適用可能であるが、RGBの各色フィルタの配列の仕方が実施の形態6のカラーホイール14とは異なっている。より具体的には、カラーホイール41では、その回転時にR1、G1、B1、R2、B2、G2の順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されている。
ここで、図19(a)〜図19(f)は、図18のカラーホイール41が回転したときに、インテグレータロッド13からカラーホイール41を介してDMD6に順次供給される光の色を模式的に示している。
カラーホイール41が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、例えばR1フィルタが入るが、このR1フィルタが光路に入る直前にはG2フィルタが光路から出ようとしており、R1フィルタが光路から出る直後には次にG1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R1フィルタによってR1の色を取り出すときには、最初のほうでR1にG2が混色し、最後のほうでR1にG1が混色する(図19(a)参照)。
続いて、カラーホイール41が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、G1フィルタが入るが、このG1フィルタが光路に入る直前にはR1フィルタが光路から出ようとしており、G1フィルタが光路から出る直後には次にB1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、G1フィルタによってG1の色を取り出すときには、最初のほうでG1にR1が混色し、最後のほうでG1にB1が混色する(図19(b)参照)。
さらに、カラーホイール41が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、B1フィルタが入るが、このB1フィルタが光路に入る直前にはG1フィルタが光路から出ようとしており、B1フィルタが光路から出る直後には次にR2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、B1フィルタによってB1の色を取り出すときには、最初のほうでB1にG1が混色し、最後のほうでB1にR2が混色する(図19(c)参照)。
次に、カラーホイール41が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、R2フィルタが入るが、このR2フィルタが光路に入る直前にはB1フィルタが光路から出ようとしており、R2フィルタが光路から出る直後には次にB2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R2フィルタによってR2の色を取り出すときには、最初のほうでR2にB1が混色し、最後のほうでR2にB2が混色する(図19(d)参照)。
続いて、カラーホイール41が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、B2フィルタが入るが、このB2フィルタが光路に入る直前にはR2フィルタが光路から出ようとしており、B2フィルタが光路から出る直後には次にG2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、B2フィルタによってB2の色を取り出すときには、最初のほうでB2にR2が混色し、最後のほうでB2にG2が混色する(図19(e)参照)。
さらに、カラーホイール41が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、G2フィルタが入るが、このG2フィルタが光路に入る直前にはB2フィルタが光路から出ようとしており、G2フィルタが光路から出る直後には次にR1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、G2フィルタによってG2の色を取り出すときには、最初のほうでG2にB2が混色し、最後のほうでG2にR1が混色する(図19(f)参照)。
図20は、RGBの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示している。つまり、図20は、Rフィルタ(R1+R2)、Gフィルタ(G1+G2)、Bフィルタ(B1+B2)を介してDMD6に供給される色を模式的に示している。
同図に示すように、2つのRフィルタによってR(R1+R2)の色を取り出すときには、最初のほうでRにG(G2)+B(B1)が混色し、最後のほうでRにG(G1)+B(B2)が混色する。つまり、Rを取り出すときには、G+B、R、G+Bの順で光の色が変化するが、Rに混色する色は、Rの最初のほうと最後のほうとで同じ色(どちらもG+B)である。
また、2つのGフィルタによってG(G1+G2)の色を取り出すときには、最初のほうでGにR(R1)+B(B2)が混色し、最後のほうでGにB(B1)+R(R1)が混色する。つまり、Gを取り出すときには、R+B、G、B+Rの順で光の色が変化するが、Gに混色する色は、Gの最初のほうと最後のほうとで同じ色(どちらもR+B)である。
同様に、2つのBフィルタによってB(B1+B2)の色を取り出すときには、最初のほうでBにG(G1)+R(R2)が混色し、最後のほうでBにR(R2)+G(G2)が混色する。つまり、Bを取り出すときには、G+R、B、R+Gの順で光の色が変化するが、Bに混色する色は、Bの最初のほうと最後のほうとで同じ色(どちらもG+R)である。
このように、図18のカラーホイール41を用いた場合でも、実施の形態6と同様に、取り出したい色の前後で発生する混色が同じ色となるので、実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
〔実施の形態8〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1ないし7と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図21は、実施の形態1ないし5に適用可能なカラーホイール42の概略の構成を示す平面図である。このカラーホイール42では、各色フィルタは、赤に対応する2個のRフィルタと、緑に対応する2個のGフィルタと、青に対応する2個のBフィルタと、白に対応する1個のWフィルタとで構成されている。なお、以下での説明の便宜上、2個のRフィルタおよびそれらの色をR1・R2とし、2個のGフィルタおよびそれらの色をG1・G2とし、2個のBフィルタおよびそれらの色をB1・B2とする。また、Wフィルタおよびその色を単にWとも称する。図21のカラーホイール42では、循環するR1、G1、B1、G2、R2、B2の隣り合ういずれか2色の間(本実施形態ではB2とR1との間)にWが入り、回転時にその順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されている。
カラーホイール42をインテグレータロッド13の光出射側に配置して回転させると、インテグレータロッド13から出射される光束は、カラーホイール42のいずれかの色フィルタを介してDMD6に到達する。ここで、図22(a)〜図22(f)は、インテグレータロッド13からカラーホイール42を介してDMD6に順次供給される光の色を模式的に示している。
カラーホイール42が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、例えばR1フィルタが入るが、このR1フィルタが光路に入る直前にはWフィルタが光路から出ようとしており、R1フィルタが光路から出る直後には次にG1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R1フィルタによってR1の色を取り出すときには、最初のほうでR1にWが混色し、最後のほうでR1にG1が混色する(図22(a)参照)。
続いて、カラーホイール42が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、G1フィルタが入るが、このG1フィルタが光路に入る直前にはR1フィルタが光路から出ようとしており、G1フィルタが光路から出る直後には次にB1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、G1フィルタによってG1の色を取り出すときには、最初のほうでG1にR1が混色し、最後のほうでG1にB1が混色する(図22(b)参照)。
さらに、カラーホイール42が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、B1フィルタが入るが、このB1フィルタが光路に入る直前にはG1フィルタが光路から出ようとしており、B1フィルタが光路から出る直後には次にG2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、B1フィルタによってB1の色を取り出すときには、最初のほうでB1にG1が混色し、最後のほうでB1にG2が混色する(図22(c)参照)。
次に、カラーホイール42が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、G2フィルタが入るが、このG2フィルタが光路に入る直前にはB1フィルタが光路から出ようとしており、G2フィルタが光路から出る直後には次にR2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、G2フィルタによってG2の色を取り出すときには、最初のほうでG2にB1が混色し、最後のほうでG2にR2が混色する(図22(d)参照)。
続いて、カラーホイール42が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、R2フィルタが入るが、このR2フィルタが光路に入る直前にはG2フィルタが光路から出ようとしており、R2フィルタが光路から出る直後には次にB2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R2フィルタによってR2の色を取り出すときには、最初のほうでR2にG2が混色し、最後のほうでR2にB2が混色する(図22(e)参照)。
さらに、カラーホイール42が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、B2フィルタが入るが、このB2フィルタが光路に入る直前にはR2フィルタが光路から出ようとしており、B2フィルタが光路から出る直後には次にWフィルタが光路に入ろうとする。したがって、B2フィルタによってB2の色を取り出すときには、最初のほうでB2にR2が混色し、最後のほうでB2にWが混色する(図22(f)参照)。
図23は、RGBの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示している。つまり、図23は、Rフィルタ(R1+R2)、Gフィルタ(G1+G2)、Bフィルタ(B1+B2)を介してDMD6に供給される色を模式的に示している。
同図に示すように、2つのRフィルタによってR(R1+R2)の色を取り出すときには、最初のほうでRにW+G(G2)が混色し、最後のほうでRにG(G1)+B(B2)が混色する。同様に、2つのGフィルタによってG(G1+G2)の色を取り出すときには、最初のほうでGにR(R1)+B(B1)が混色し、最後のほうでGにB(B1)+R(R2)が混色する。同様に、2つのBフィルタによってB(B1+B2)の色を取り出すときには、最初のほうでBにG(G1)+R(R2)が混色し、最後のほうでBにG(G2)+Wが混色する。
つまり、図21のカラーホイール42を用いた場合、Gについては、Gに混色する色は、G色の最初のほうと最後のほうとで同じ色(どちらもR+B)となる。したがって、たとえGにそのような色が混ざったとしても、その混色は目立ちにくくなる。一方、Rについては、Rに混色する色は、上述のようにR色の最初のほうと最後のほうとで異なっているが、Wフィルタを光が透過することによって、混色の光が一瞬明るく見えるので、その混色が目立ちにくくなる。また、Bについても同様であり、Bに混色する色は、B色の最初のほうと最後のほうで異なっているが、Wフィルタを光が透過することによって、混色の光が一瞬明るく見え、それによって混色が目立ちにくくなる。
よって、本実施形態のカラーホイール42を用いても、混色が目立ちにくくなるので、例えばプロジェクターの動作モードを「明るさモード」に設定した場合でも、画質の低下を回避でき、投影画像の明るさと画質とを同時に満足させることができるという、実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
〔実施の形態9〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1ないし8と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図24は、本実施形態のカラーホイール43の概略の構成を示す平面図である。このカラーホイール43は、実施の形態1ないし5に適用可能であるが、各色フィルタの配置の仕方が、実施の形態7と8とを組み合わせたものとなっている。より具体的には、カラーホイール43では、循環するR1、G1、B1、R2、B2、G2の隣り合ういずれか2色の間(本実施形態ではG2とR1との間)にWが入り、回転時にその順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されている。
ここで、図25(a)〜図25(f)は、図24のカラーホイール43が回転したときに、インテグレータロッド13からカラーホイール43を介してDMD6に順次供給される光の色を模式的に示している。
カラーホイール43が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、例えばR1フィルタが入るが、このR1フィルタが光路に入る直前にはWフィルタが光路から出ようとしており、R1フィルタが光路から出る直後には次にG1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R1フィルタによってR1の色を取り出すときには、最初のほうでR1にWが混色し、最後のほうでR1にG1が混色する(図25(a)参照)。
続いて、カラーホイール43が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、G1フィルタが入るが、このG1フィルタが光路に入る直前にはR1フィルタが光路から出ようとしており、G1フィルタが光路から出る直後には次にB1フィルタが光路に入ろうとする。したがって、G1フィルタによってG1の色を取り出すときには、最初のほうでG1にR1が混色し、最後のほうでG1にB1が混色する(図25(b)参照)。
さらに、カラーホイール43が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、B1フィルタが入るが、このB1フィルタが光路に入る直前にはG1フィルタが光路から出ようとしており、B1フィルタが光路から出る直後には次にR2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、B1フィルタによってB1の色を取り出すときには、最初のほうでB1にG1が混色し、最後のほうでB1にR2が混色する(図25(c)参照)。
次に、カラーホイール43が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、R2フィルタが入るが、このR2フィルタが光路に入る直前にはB1フィルタが光路から出ようとしており、R2フィルタが光路から出る直後には次にB2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、R2フィルタによってR2の色を取り出すときには、最初のほうでR2にB1が混色し、最後のほうでR2にB2が混色する(図25(d)参照)。
続いて、カラーホイール43が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、B2フィルタが入るが、このB2フィルタが光路に入る直前にはR2フィルタが光路から出ようとしており、B2フィルタが光路から出る直後には次にG2フィルタが光路に入ろうとする。したがって、B2フィルタによってB2の色を取り出すときには、最初のほうでB2にR2が混色し、最後のほうでB2にG2が混色する(図25(e)参照)。
さらに、カラーホイール43が回転すると、インテグレータロッド13から出射される光束の光路上には、G2フィルタが入るが、このG2フィルタが光路に入る直前にはB2フィルタが光路から出ようとしており、G2フィルタが光路から出る直後には次にWフィルタが光路に入ろうとする。したがって、G2フィルタによってG2の色を取り出すときには、最初のほうでG2にB2が混色し、最後のほうでG2にWが混色する(図25(f)参照)。
図26は、RGBの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示している。つまり、図26は、Rフィルタ(R1+R2)、Gフィルタ(G1+G2)、Bフィルタ(B1+B2)を介してDMD6に供給される色を模式的に示している。
同図に示すように、2つのRフィルタによってR(R1+R2)の色を取り出すときには、最初のほうでRにW+B(B1)が混色し、最後のほうでRにG(G1)+B(B2)が混色する。同様に、2つのGフィルタによってG(G1+G2)の色を取り出すときには、最初のほうでGにR(R1)+B(B2)が混色し、最後のほうでGにB(B1)+Wが混色する。同様に、2つのBフィルタによってB(B1+B2)の色を取り出すときには、最初のほうでBにG(G1)+R(R2)が混色し、最後のほうでBにR(R2)+G(G2)が混色する。
つまり、図24のカラーホイール43を用いた場合、Bについては、Bに混色する色は、B色の最初のほうと最後のほうとで同じ色(どちらもG+R)となる。したがって、たとえBにそのような色が混ざったとしても、その混色は目立ちにくくなる。一方、Rについては、Rに混色する色は、上述のようにR色の最初のほうと最後のほうとで異なっているが、Wフィルタを光が透過することによって、混色の光が一瞬明るく見えるので、その混色が目立ちにくくなる。また、Gについても同様であり、Gに混色する色は、G色の最初のほうと最後のほうで異なっているが、Wフィルタを光が透過することによって、混色の光が一瞬明るく見え、それによって混色が目立ちにくくなる。
よって、本実施形態のカラーホイール43を用いても、混色が目立ちにくくなるので、例えばプロジェクターの動作モードを「明るさモード」に設定した場合でも、画質の低下を回避でき、投影画像の明るさと画質とを同時に満足させることができるという、実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の各実施の形態では、光変調素子としてDMD6を用いた例について説明したが、その他にも、例えば反射型、透過型の液晶表示装置を用いることも可能である。
本発明の実施の一形態に係る投影装置に用いられる2灯合成光学系の詳細な構成を示す平面図である。 上記投影装置に使用される一般的な光源部としてのランプの出射光束のエネルギー分布を示す説明図である。 上記ランプの全出力光束と、比較的エネルギーの高い光束とを模式的に示す説明図である。 各々のランプの光束の一部が重なるように2個のランプを配置した2灯合成光学系を模式的に示す説明図である。 どちらか一方のランプの出射光の光路をミラーによって折り曲げた2灯合成光学系を模式的に示す説明図である。 上記投影装置の概略の構成を示す平面図である。 上記投影装置の側面図である。 上記2灯合成光学系の側面図である。 本発明の他の実施の形態に係る投影装置の概略の構成を示す平面図である。 上記投影装置の側面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る2灯合成光学系の概略の構成を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る2灯合成光学系の概略の構成を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る2灯合成光学系の概略の構成を示す平面図である。 上記2灯合成光学系を用いた投影装置のリレーレンズ群の絞りの形状を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るカラーホイールの概略の構成を示す平面図である。 (a)ないし(f)は、上記カラーホイールが回転したときに、インテグレータロッドからカラーホイールを介してDMDに順次供給される光の色を模式的に示す説明図である。 上記カラーホイールの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示す説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るカラーホイールの概略の構成を示す平面図である。 (a)ないし(f)は、上記カラーホイールが回転したときに、インテグレータロッドからカラーホイールを介してDMDに順次供給される光の色を模式的に示す説明図である。 上記カラーホイールの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示す説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るカラーホイールの概略の構成を示す平面図である。 (a)ないし(f)は、上記カラーホイールが回転したときに、インテグレータロッドからカラーホイールを介してDMDに順次供給される光の色を模式的に示す説明図である。 上記カラーホイールの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示す説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るカラーホイールの概略の構成を示す平面図である。 (a)ないし(f)は、上記カラーホイールが回転したときに、インテグレータロッドからカラーホイールを介してDMDに順次供給される光の色を模式的に示す説明図である。 上記カラーホイールの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示す説明図である。 従来の投影装置の概略の構成を示す平面図である。 上記投影装置のロッドの光入射面上の光スポットを模式的に示す説明図である。 従来の投射型画像表示装置の概略の構成を示す平面図である。 上記画像表示装置の透過型液晶パネルをDMDに置き換えた場合の光学系を模式的に示す平面図である。 上記光学系の側面図である。 従来の投影装置で用いられているカラーホイールの概略の構成を示す平面図である。 (a)ないし(f)は、上記カラーホイールが回転したときに、インテグレータロッドからカラーホイールを介してDMDに順次供給される光の色を模式的に示す説明図である。 上記カラーホイールの各色フィルタによって得られる最終的な色を模式的に示す説明図である。
符号の説明
5 2灯合成光学系
6 DMD(光変調素子)
7 投影光学系
8 スクリーン(被投影面)
11 第1の光源部
11a 第1の光束
11b 第1有効光束
12 第2の光源部
12a 第2の光束
12b 第1有効光束
13 インテグレータロッド(合成部)
13a 光入射面
14 カラーホイール
21 発光部
22 回転放物面鏡
23 コンデンサーレンズ
24 コンデンサーレンズ
25 ミラー(光路折り曲げ手段)
26 発光部
27 回転放物面鏡
28 コンデンサーレンズ
29 コンデンサーレンズ
30 ミラー(光路折り曲げ手段)
31 発光部
32 回転楕円鏡
33 発光部
34 回転楕円鏡
35 コンデンサーレンズ
36 コンデンサーレンズ
37 防熱板(赤外線吸収部材)
38 UVカットフィルタ(紫外線除去手段)
41 カラーホイール
42 カラーホイール
43 カラーホイール
L1 光軸
L2 光軸
L3 光軸

Claims (20)

  1. 第1の光束を出射する第1の光源部と、
    第2の光束を出射する第2の光源部と、
    光入射面に入射する複数の光束を合成して出射する合成部とを備えた2灯合成光学系であって、
    上記第1の光源部および上記第2の光源部は、上記第1の光束の光軸と上記第2の光束の光軸とが上記光入射面上で実質的に1点に交わるように配置されており、
    上記合成部は、上記光入射面に入射する上記第1の光束の一部と上記第2の光束の一部とを合成し、
    上記第1の光束の一部には、上記第1の光束と同軸の光束であって、周辺部よりもエネルギーの高い第1有効光束が含まれており、上記第2の光束の一部には、上記第2の光束と同軸の光束であって、周辺部よりもエネルギーの高い第2有効光束が含まれていることを特徴とする2灯合成光学系。
  2. 上記第1有効光束は、上記第1の光束の全エネルギーの70%以上のエネルギーを有する光束であり、上記第2有効光束は、上記第2の光束の全エネルギーの70%以上のエネルギーを有する光束であることを特徴とする請求項1に記載の2灯合成光学系。
  3. 上記第1の光束の光軸および上記第2の光束の光軸の両方が、上記合成部の光入射面に垂直な光軸に対して傾いていることを特徴とする請求項2に記載の2灯合成光学系。
  4. 上記第1の光束のFナンバーをF1、上記第2の光束のFナンバーをF2とすると、F1とF2とが異なっていることを特徴とする請求項2または3に記載の2灯合成光学系。
  5. 上記第1の光束のFナンバーをF1、上記第2の光束のFナンバーをF2、上記第1の光束の光軸と上記合成部の光入射面に垂直な光軸とのなす角をX1、上記第2の光束の光軸と上記合成部の光入射面に垂直な光軸とのなす角をX2とすると、X1およびX2が、
    (1/3)・sin(1/(2F1))<X1<(2/3)・sin(1/(2F1))、
    (1/3)・sin(1/(2F2))<X2<(2/3)・sin(1/(2F2))
    を満足することを特徴とする請求項3または4に記載の2灯合成光学系。
  6. 上記第1の光束の光線角をLF1、上記第2の光束の光線角をLF2、上記第1の光束の光軸と上記第2の光束の光軸とが属する平面内における、上記合成部が出射する第1有効光束と第2有効光束との合成光束の光線角をRFとすると、RFが、
    LF1<RF<2LF1
    LF2<RF<2LF2
    を満足することを特徴とする請求項5に記載の2灯合成光学系。
  7. 回転時に順次光路を横切るように複数の色フィルタを配置したカラーホイールをさらに備え、
    上記カラーホイールは、上記合成部の光出射側に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の2灯合成光学系。
  8. 上記複数の色フィルタは、赤に対応する2個のRフィルタと、緑に対応する2個のGフィルタと、青に対応する2個のBフィルタとで構成されており、
    回転時にRGBGRBまたはRGBRBGの順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されていることを特徴とする請求項7に記載の2灯合成光学系。
  9. 上記複数の色フィルタは、赤に対応する2個のRフィルタと、緑に対応する2個のGフィルタと、青に対応する2個のBフィルタと、白に対応するWフィルタとで構成されており、
    循環するRGBGRBまたはRGBRBGの隣り合ういずれか2色の間にWが入り、回転時にその順で光路を横切るように、各色フィルタが配置されていることを特徴とする請求項7に記載の2灯合成光学系。
  10. 上記第1の光源部と上記第2の光源部とのうちの少なくとも一方は、
    発光部と、
    上記発光部にて発光された光を反射させて平行光にする回転放物面鏡と、
    上記平行光を収束させるコンデンサーレンズとを有していることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の2灯合成光学系。
  11. 上記第1の光源部と上記第2の光源部とのうちの少なくとも一方は、
    発光部と、
    上記発光部にて発光された光を反射させて収束させる回転楕円鏡とを有していることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の2灯合成光学系。
  12. 上記第1の光源部と上記第2の光源部とのうちの少なくとも一方は、
    上記合成部に向かう光路を折り曲げる光路折り曲げ手段を有していることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の2灯合成光学系。
  13. 上記第1の光源部と上記第2の光源部との両方が、上記光路折り曲げ手段を有していることを特徴とする請求項12に記載の2灯合成光学系。
  14. 上記第1の光源部と上記第2の光源部との両方が、
    発光部と、
    上記発光部にて発光された光を反射させて平行光にする回転放物面鏡と、
    上記平行光を収束させる複数のコンデンサーレンズとを有しており、
    上記コンデンサーレンズの少なくとも1枚が、上記第1の光源部と上記第2の光源部とで共有されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の2灯合成光学系。
  15. 上記第1の光源部と上記第2の光源部との両方が、上記合成部に向かう光路を折り曲げる光路折り曲げ手段を有しており、
    各光路折り曲げ手段は、共有されているコンデンサーレンズよりも各発光部側の光路上にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項14に記載の2灯合成光学系。
  16. 上記光路折り曲げ手段は、白色光を反射させる一方、赤外線を透過させるコールドミラーで構成されていることを特徴とする請求項12、13または15に記載の2灯合成光学系。
  17. 上記コールドミラーを透過した赤外線を吸収する赤外線吸収部材を備えていることを特徴とする請求項16に記載の2灯合成光学系。
  18. 上記コールドミラーに入射する光束の光軸と上記合成部から出射される光束の光軸とのなす角は、上記合成部側に鋭角であることを特徴とする請求項16または17に記載の2灯合成光学系。
  19. 上記合成部に向かう光束に含まれる紫外線を除去する紫外線除去手段を備えていることを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の2灯合成光学系。
  20. 請求項1から19のいずれかに記載の2灯合成光学系と、
    上記2灯合成光学系から供給される光を画像データに応じて変調する光変調素子と、
    上記光変調素子にて変調された光を被投影面に投影する投影光学系とを備えていることを特徴とする投影装置。
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