JPH11130919A - 耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその利用 - Google Patents
耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその利用Info
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- JPH11130919A JPH11130919A JP9293692A JP29369297A JPH11130919A JP H11130919 A JPH11130919 A JP H11130919A JP 9293692 A JP9293692 A JP 9293692A JP 29369297 A JP29369297 A JP 29369297A JP H11130919 A JPH11130919 A JP H11130919A
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Abstract
れ、長期間耐久性のある成形品を提供できる耐塩素含有
水性着色樹脂組成物を提供することにある。 【解決手段】 フタロシアニン顔料(1)とフタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料(2)とをポリオレフィ
ン樹脂(3)中に分散せしめてなる耐塩素含有水性着色
樹脂組成物。
Description
接触する着色樹脂成形用の着色樹脂組成物に関する。さ
らに詳しくは、塩素含有水に直接接触しても成形品の表
面に点状突起や膨れを発生せず、また色抜けも少ない成
形品を提供し得る耐塩素含有水性着色樹脂組成物に関す
る。
フィン樹脂を着色成形するためには、酸化亜鉛,酸化チ
タン,べんがら,群青,コバルトブルー等の無機顔料、
アゾ系,キナクリドン系,アンスラキノン系,ペリレン
系,イソインドリノン系,フタロシアニン系,ジオキサ
ジン系,インダスレン系,ペリノン系,キノフタロン
系,カーボンブラック等の有機顔料、アゾ系,アンスラ
キノン系,ペリレン系,ペリノン系,チオインジゴ系等
の染料が用いられる。
を配合した成形品が塩素含有水に直接接触するような用
途、例えば上水道のパイプに使用されると、成形品表面
に点状突起または小径膨れ(以下、合わせて膨れとい
う)が発生し、膨れの剥離により成形品の一部が上水中
に混入するという問題が生じていた。この傾向は、とく
に有機顔料を添加した上水道パイプの場合に顕著にあら
われていた。上水道パイプの場合には、特に上水が飲食
に供されるという性質上、膨れの発生にはJISK67
62に規定されるような厳しい性能が求められている。
場までの導水用パイプ、浄水場から配水池や配水塔等の
貯水区域までの送水用パイプ、貯水区域から各都市や市
町村等のエリアまでの配水用パイプ、及びそこから各家
庭や工場等までの給水用パイプ、更に、屋内専用の配水
パイプに区分される。これらの上水道パイプのうち、大
口径のものには高密度ポリエチレンが、小口径のものに
は直鎖低密度ポリエチレン、ポリブテンあるいは塩化ビ
ニルが通常用いられている。またパイプ同士を接続する
ために、継ぎ手等の接続部品が使用されている。
や送水用パイプ、またパイプ同士を接続する継ぎ手等の
接続部品に対しては、現在は特に色指定がなく、一般に
用いられている種々の顔料が使用されている。配水用パ
イプやその継ぎ手は、緑色に着色されているガスパイプ
やその他のパイプとの識別のため、水をイメージする青
系に着色されることが一般的となっている。かかる配水
パイプ等を青系に着色すべく、群青、紺青、呉須、コバ
ルトブルー、セルリアンブルー、フタロシアニン系、イ
ンダスレン系の青系顔料が用いられ、中でもフタロシア
ニン系、インダスレン系、群青、コバルト系ブルーの青
系顔料が好ましく用いられている。他方、給水用パイプ
は、カーボンブラック、アニリンブラック、黒色チタン
等を用いて、通常黒系に着色される。屋内配水用パイプ
は、アゾ系、ニトロ系、チタン黄、黄土等を用いて、通
常黄系に着色される。
足させるため、塩素含有水に直接接触するパイプの内面
には顔料を含有しない層を、パイプの外面には顔料を含
有する層を設けた二層管が提案されている。しかしなが
ら、このような二層管は、単層管に比べ製造が難しく、
また特殊な成形機を必要とする等という問題を有してい
る。また、管と管をつなぐ継ぎ手部分は、構造上二層構
造とすることが困難である。このため、単層でも耐塩素
含有水性にすぐれた成形品を提供できる着色樹脂組成物
が望まれている。
料、特に銅フタロシアニン顔料が、着色力、コスト、供
給の安定性、堅牢性の面でバランスがとれている。銅フ
タロシアニン顔料を含有し、成形品表面に塩素含有水が
直接接触した際、成形品表面に膨れが発生のしにくい着
色樹脂組成物、及び成形品の開発が望まれている。
問題点を解決し、耐塩素含有水性に優れ、長期間耐久性
のある成形品を提供できる耐塩素含有水性着色樹脂組成
物を提供することにある。
アニン顔料(1)とフタルイミドメチル銅フタロシアニ
ン顔料(2)とをポリオレフィン樹脂(3)中に分散せ
しめてなる耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)の混
合物(4)をポリオレフィン樹脂(3)中に分散せしめ
てなる耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
をカルボン酸金属塩(a)で処理してなるフタロシアニ
ン顔料(1’)と、フタルイミドメチル銅フタロシアニ
ン顔料(2)をカルボン酸金属塩(a)で処理してなる
フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料(2’)とを
ポリオレフィン樹脂(4)中に分散せしめてなる耐塩素
含有水性着色樹脂組成物である。
とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)との
混合物(4)をカルボン酸金属塩(a)で処理してなる
混合物(4’)をポリオレフィン樹脂(4)中に分散せ
しめてなる耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
(1’)が、フタロシアニン顔料(1)100重量部を
カルボン酸金属塩(a)0.1〜25重量部で処理して
なり、フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2’)が、フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2)100重量部をカルボン酸金属塩(a)0.1〜
25重量部で処理してなることを特徴とする第3の発明
記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
シアニン顔料(1)とフタルイミドメチル銅フタロシア
ニン顔料(2)との混合物(4)100重量部を、カル
ボン酸金属塩(a)0.1〜25重量部で処理してなる
ことを特徴とする第4の発明記載の耐塩素含有水性着色
樹脂組成物である。
及びフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)の
合計100重量%中、フタロシアニン顔料(1)が75
〜99.5重量%、フタルイミドメチル銅フタロシアニ
ン顔料(2)が0.5〜25重量%であることを特徴と
する第1ないし第6の発明いずれか記載の耐塩素含有水
性着色樹脂組成物である。
が、脂肪酸金属塩(a1)であることを特徴とする第3
ないし第7の発明いずれか記載の耐塩素含有水性着色樹
脂組成物である。
オレイン酸カルシウム塩であることを特徴とする第8の
発明記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
ずれか記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物を用いて成
ることを特徴とする成形品である。
ずれか記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物を用いて成
ることを特徴とする上水道用パイプである。
(1)とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2)とをポリオレフィン樹脂(3)中に分散せしめて
なる着色樹脂組成物を用いて成形品を得ることによっ
て、該成形品を塩素含有水に接触せしめた際に該成形品
に膨れが発生することを抑制する方法である。
(1)とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2)の混合物(4)をポリオレフィン樹脂(3)中に
分散せしめてなる着色樹脂組成物を用いて成形品を得る
ことによって、該成形品を塩素含有水に接触せしめた際
に該成形品に膨れが発生することを抑制する方法であ
る。
(1)をカルボン酸金属塩(a)で処理してなるフタロ
シアニン顔料(1’)と、フタルイミドメチル銅フタロ
シアニン顔料(2)をカルボン酸金属塩(a)で処理し
てなるフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2’)とをポリオレフィン樹脂(4)中に分散せしめ
てなる着色樹脂組成物を用いて成形品を得ることによっ
て、該成形品を塩素含有水に接触せしめた際に該成形品
に膨れが発生することを抑制する方法である。
(1)とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2)との混合物(4)をカルボン酸金属塩(a)で処
理してなる混合物(4’)をポリオレフィン樹脂(4)
中に分散せしめてなる着色樹脂組成物を用いて成形品を
得ることによって、該成形品を塩素含有水に接触せしめ
た際に該成形品に膨れが発生することを抑制する方法で
ある。
シアニン顔料(1)は、公知の方法によって製造するこ
とができ、下記(式1)で表されるもので、1分子中の
塩素数は0〜8個である。また、(式1)中のMは水素
原子もしくはCu,Zn,Ni,Feであるが、一般的
には、着色力の点から、得られる色相の面から、また価
格の面からもCuが適している。前記の塩素原子数は、
色相の点から0〜4個が好ましい。
(1)のうち、銅フタロシアニン顔料としては、赤味を
有するα型結晶(C.I.Pigment Blue
15)、緑味を有するβ型結晶(C.I.Pigmen
t Blue 15:3)、上記両顔料の中間色を有す
る低塩素化型(C.I.Pigment Blue 1
5:1)等が挙げられる。
チル銅フタロシアニン顔料(2)は、公知の方法によっ
て製造することができ、例えば、銅フタロシアニンとフ
タルイミドとから得られた銅フタロシアニン顔料誘導体
であり下記(式2)で表される。(式2)中の置換基数
nは1〜4であり、CuPCは銅フタロシアニン残基を
表す。
(2)は従来より、フタロシアニン顔料(1)の熱によ
る結晶成長の防止、すなわち高温下の成形における変色
を抑制するものとして広く使われているが、本発明にお
いては、フタロシアニン顔料(1)とその誘導体である
フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)を併用
することにより、フタルイミドメチル銅フタロシアニン
顔料(2)がその置換基を外側に向けてフタロシアニン
顔料(1)に吸着し、塩素がフタロシアニン顔料(1)
に直接接触し難くなるため、フタロシアニン顔料(1)
とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)とを
併用してなる着色樹脂組成物を成形して得られる成形品
に十分な耐塩素含有水性を付与することができるように
なったものと考えられる。フタロシアニン顔料(1)と
フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)とを併
用するにあたっては、単に両顔料をポリオレフィン樹脂
(3)中に分散せしめるよりも、予め(1)と(2)と
を混合しておき係る混合物(4)をポリオレフィン樹脂
(3)中に分散せしめる方が、成形品の耐塩素含有水性
の点から好ましい。
メチル銅フタロシアニン顔料(2)の混合時の顔料の形
態は、乾燥粉末顔料、水を含有した乾燥前の顔料ウエッ
トケーキ(顔料の水性湿潤ケーキ、フィルターケーキ、
プレスケーキとも呼ばれる)や、ウエットケーキに水を
加えスラリー化したもの、乾燥粉末顔料に水を加えリス
ラリー化したもの等、及びこれらの混合物のいずれでも
よいが、(1)と(2)との混合物(4)は、均一分
散、及び(1)の表面に(2)を効率的に吸着せしめる
ことを考慮すると、乾燥前の顔料ウエットケーキの状態
やスラリー又はリスラリーの状態で混合した後、濾過乾
燥、粉砕したものであることが好ましい。
塩(a)でそれぞれ処理して成る(1)及び(2)をポ
リオレフィン樹脂(3)中に分散せしめたり、予め
(1)と(2)とを混合しておき係る混合物(4)をカ
ルボン酸金属塩(a)で処理してからポリオレフィン樹
脂(3)中に分散せしめることが好ましく、特に成形品
の耐塩素含有水性のばらつきを小さくし得るという点か
ら後者がより好ましい。カルボン酸金属塩(a)による
処理を施す場合にも、乾燥粉末状態の(1)及び(2)
をそれぞれ、又はその混合物(4)をカルボン酸金属塩
(a)で処理するよりも、乾燥前の顔料ウエットケーキ
の状態やスラリー又はリスラリーの状態で(1)及び
(2)をそれぞれ、又はその混合物(4)をカルボン酸
金属塩(a)で処理する方が好ましい。
メチル銅フタロシアニン顔料(2)とを併用するにあた
っては、両顔料合計100重量%中、(1)75〜9
9.5重量%、(2)0.5〜25重量%であることが
好ましく、(1)80〜99重量%、(2)1〜20重
量%であることがより好ましい。ここで(2)が0.5
重量%未満では、成形品の耐塩素含有水性の効果が期待
できず、また25重量%を越えると、マイグレーション
が著しくなるので好ましくない。
樹脂(3)としては、例えば、ポリエチレン,ポリプロ
ピレン,ポリブテン等が例示される。中でも、ポリエチ
レン,ポリブテンが好ましい。ポリエチレンとしては、
高密度(H),低密度(L)、直鎖状低密度(LL)と
種々のものが挙げられるが、水道パイプの場合、大口径
のものには高密度(H)ポリエチレンが、小口径のもの
には、直鎖状低密度(LL)ポリエチレンが通常使用さ
れる。
Rが0.001〜100のものが好ましく、MFRが
0.001以下では着色樹脂組成物の溶融粘度が高過ぎ
るため、成形加工する際に着色不良が発生したり、色ム
ラやフローマークが発生する場合があり、このため耐塩
素含有水性が低下する。一方、MFRが400以上にな
ると、成形品からのブリードや耐候性、耐熱性あるいは
機械物性等に悪影響を及ぼすことがある。特に、水道パ
イプ用として高密度ポリエチレンを用いる場合には、M
FRが0.005〜10、低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテンを用いる場合には、MFRが0.
005〜100であることが好ましい。
子量が数十万でJIS K7210に準じてMFR(メ
ルトフローレート、すなわち溶融粘度)測定が可能であ
る、通常一般に「熱可塑性樹脂」と呼ばれているもの
と、通常一般に「ワックス」と呼ばれ、分子量が数千〜
数万でJIS K7210に準じたMFR測定が不可能
なものとの両方を含む意味で用いている。
(a)としては、顔料との親和性の富む脂肪酸や芳香族
カルボン酸の金属塩が挙げられ、脂肪酸としては、カプ
リル酸、オレイン酸、ステアリン酸等が挙げられ、芳香
族カルボン酸としてはフタル酸、安息香酸、アクリル酸
等が挙げられ、又金属としては、リチウム、カルシウ
ム、マグネシウム、亜鉛等が挙げられ、特にオレイン酸
カルシウム塩が望ましい。
に含有し、被着色樹脂で希釈して成形に供されるいわゆ
るマスターバッチと称されるペッレト状の着色剤(以下
マスターバッチという)であっても良いし、あるいはま
た、顔料濃度が比較的小さくそのまま成形に供されるペ
ッレト状の着色剤(以下、着色ペレットという)であっ
ても良い。本発明の成形品は、着色ペレットをそのまま
成形して製造するか、あるいはマスターバッチを被着色
樹脂で希釈して成形、製造するものである。マスターバ
ッチに用いる樹脂は、被着色樹脂と相溶性のよい樹脂を
用いることが好ましく、被着色樹脂と同一のものがより
好ましい。
トである場合には、ポリオレフィン樹脂(3)100重
量部に対して、フタロシアニン顔料(1)及びフタルイ
ミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)を0.005〜
10重量部の割合で含むことが望ましい。顔料がこの範
囲を下回ると淡色の着色状態しか得られないことが多
く、この範囲を越えると成形品の機械物性を損ないやす
い。
ッチである場合には、ポリオレフィン樹脂(3)100
重量部に対して、フタロシアニン顔料(1)及びフタル
イミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)を0.05〜
20重量部の割合で含むことが望ましい。顔料がこの範
囲を下回ると淡色の着色状態しか得られないことが多
く、この範囲を越えると成形品の機械物性を損ないやす
い。
造した最終成形品も、着色ペレットをそのまま成形して
製造した成形品と同様にポリオレフィン樹脂100重量
部に対して、顔料を0.005〜10重量部含有するこ
とが望ましい。マスターバッチと着色ペレットとを比較
すると、これらを得る加工工程に大差はない。しかし、
マスターバッチの方が顔料を高濃度に含有する分、着色
ペレットよりややコスト高である。しかしながらマスタ
ーバッチの場合は、マスターバッチ1重量部を安価な被
着色樹脂0.5〜800重量部で希釈して成形品を得る
ことができる。このため着色ペレットから製造した成形
品よりもマスターバッチから製造した成形品の方が安価
であり好ましい。
有水性に優れるという機能の点から、水道用パイプ、特
に上水道パイプに成形されることが望ましい。本発明に
おいてパイプとは、パイプ本体である管及びその接合に
用いいる部品(例えば継ぎ手等)をも指している。本発
明による着色樹脂組成物には、本発明の効果を阻害しな
いか、あるいは衛生上問題ない範囲で他の有機顔料、無
機顔料、他の熱可塑性樹脂及至ワックス、又その誘導体
や、金属石鹸、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電
防止剤等の安定剤や界面活性剤等、公知のポリマー用の
各種添加剤を添加することもできる。
細に説明する。なお、以下において「部」は「重量部」
を意味するものとする。 〔顔料調製例1〕銅フタロシアニン顔料(C.I.Pi
gment Blue 15)のウエットケーキ(顔料
分90部)とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
のウエットケーキ(顔料分10部)を1000部の水に
加えてリスラリーし、水酸化カリウム7.5部、オレイ
ン酸15部を加え、70℃で1時間攪拌後、無水塩化カ
ルシウム7.5部を加え、70℃で1時間攪拌した。放
冷後、濾過、水洗し、ウェットケーキを80〜90℃で
乾燥した後、粉砕して、銅フタロシアニン顔料とフタル
イミドメチル銅フタロシアニン顔料の混合物のオレイン
酸カルシウム15%処理品を得た。
シアニン顔料(C.I.Pigment Blue1
5)の代わりに銅フタロシアニン顔料(C.I.Pig
ment Blue15:1)を用いた以外は顔料調製
例1と同様にして、銅フタロシアニン顔料とフタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料の混合物のオレイン酸カ
ルシウム15%処理品を得た。
シアニン顔料(C.I.Pigment Blue1
5)の代わりに銅フタロシアニン顔料(C.I.Pig
ment Blue15:3)を用いた以外は顔料調製
例1と同様にして、銅フタロシアニン顔料とフタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料の混合物のオレイン酸カ
ルシウム15%処理品を得た。
シアニン顔料(C.I.Pigment Blue1
5:1)のウエットケーキ(顔料分90部)を(顔料分
97部)に、フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
のウエットケーキ(顔料分10部)を(顔料分3部)に
した以外は、顔料調製例2と同様にして、銅フタロシア
ニン顔料とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料の
混合物のオレイン酸カルシウム15%処理品を得た。
シアニン顔料(C.I.Pigment Blue1
5:1)のウエットケーキ(顔料分90部)を(顔料分
80部)に、フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
のウエットケーキ(顔料分10部)を(顔料分20部)
にした以外は、顔料調製例2と同様にして、銅フタロシ
アニン顔料とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
の混合物のオレイン酸カルシウム15%処理品を得た。
部、オレイン酸5部、無水塩化カルシウム2.5部とし
た以外は、顔料調製例2と同様にして、銅フタロシアニ
ン顔料とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料の混
合物のオレイン酸カルシウム5%処理品を得た。
オレイン酸20部、無水塩化カルシウム10部とした以
外は、顔料調製例2と同様にして、銅フタロシアニン顔
料とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料の混合物
のオレイン酸カルシウム20%処理品を得た。
(C.I.Pigment Blue 15:1)のウ
エットケーキ(顔料分90部)とフタルイミドメチル銅
フタロシアニン顔料のウエットケーキ(顔料分10部)
を1000部の水に加えてリスラリーし、70℃で1時
間攪拌後、放冷後、濾過しウェットケーキを80〜90
℃で乾燥した後、粉砕して、フタロシアニン顔料とフタ
ルイミドメチル銅フタロシアニン顔料の混合物を得た。
酸の代わりにカプリル酸を用いた以外は、顔料調整例1
と同様にして、銅フタロシアニン顔料とフタルイミドメ
チル銅フタロシアニン顔料の混合物のカプリル酸カルシ
ウム15%処理品を得た。
ン酸の代わりにステアリン酸を用いた以外は、顔料調整
例1と同様にして、銅フタロシアニン顔料とフタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料の混合物のステアリン酸
15%処理品を得た。
(C.I.Pigment Blue 15:1)のウ
エットケーキ(顔料分100部)を1000部の水に加
えてリスラリーした以外は、顔料調整例1と同様にし
て、銅フタロシアニン顔料とフタルイミドメチル銅フタ
ロシアニン顔料のオレイン酸15%処理品を得た。
フタロシアニン顔料のウエットケーキ(顔料分100
部)を1000部の水に加えてリスラリーした以外は、
顔料調整例1と同様にして、フタルイミドメチル銅フタ
ロシアニン顔料のオレイン酸15%処理品を得た。
シアニン顔料とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔
料の混合物のオレイン酸カルシウム15%処理品2部
と、高密度ポリエチレン(MFR:0.06g/10m
in,密度:0.952g/cm3 )100部とを混合
後、溶融混練し、ペレット状のマスターバッチを得た。
その後、上記高密度ポリエチレン100部、上記マスタ
ーバッチ5部を混合後、射出成形機にてプレートを作成
し、JIS K6762に準じた方法で、耐塩素含有水
性試験を行いプレート表面の膨れの発生状況、発生時間
を評価した。
間及び上記浸漬時間経過後のプレート表面の状態を下記
の基準で評価する。 1・・・プレート全面に膨れが発生した。 2・・・プレート面の一部分に膨れが発生した。 3・・・プレート面に膨れの発生なし。
整例1で得た銅フタロシアニン顔料とフタルイミドメチ
ル銅フタロシアニン顔料の混合物のオレイン酸カルシウ
ム15%処理品2部の代わりに、顔料調整例2〜8で得
た処理品2部を用いた以外は、実施例1と同様にしてマ
スターバッチ及びプレートを得、耐塩素含有水性試験を
行い評価結果を表1に示した。
(顔料調整例1で得た処理品)を0.1部とした以外
は、実施例1と同様にして着色ペレットを得た。そして
前記着色ペレットをそのまま射出成形機に供給しプレー
トを作成した。得られたプレートについて実施例1と同
様に耐塩素含有水性試験を行い、評価結果を表1に示し
た。
銅フタロシアニン顔料とフタルイミドメチル銅フタロシ
アニン顔料の混合物のオレイン酸カルシウム15%処理
品2部の代わりに、顔料調整例9で得たカプリル酸カル
シウム15%処理品2部、又は顔料調整例10で得たス
テアリン酸カルシウム15%処理品2部を用いた以外
は、それぞれ実施例1と同様にして、マスターバッチ及
びプレートを得、耐塩素含有水性試験を行いその評価結
果を表1に示した。
(C.I.Pigment Blue 15:1)1.
8重量部とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料:
0.2重量部と高密度ポリエチレン(MFR:0.06
g/10min.、密度:0.952g/cm3 )100重量
部とを混合後、溶融混練し、ペレット状のマスターバッ
チを得た。その後、実施例1と同様にしてプレートを
得、耐塩素水性試験を行ったところ、膨れ発生時間(4
08時間)、672時間後の膨れの状態(1〜2)であ
った。
タロシアニン顔料オレイン酸カルシウム15%処理品:
1.8重量部と、顔料調整例12で得たフタルイミド銅
フタロシアニン顔料オレイン酸カルシウム15%処理
品:0.2重量部と、高密度ポリエチレン(MFR:
0.06g/10min.、密度:0.952g/cm3 )1
00重量部とを混合後、溶融混練し、ペレット状のマス
ターバッチを得た。その後、実施例1と同様にしてプレ
ートを得、耐塩素水性試験を行ったところ、膨れ発生時
間(432時間)、672時間後の膨れの状態(1〜
2)であった。
タロシアニン顔料とフタルイミドメチル銅フタロシアニ
ン顔料の混合物のオレイン酸カルシウム15%処理品2
部の代わりに、銅フタロシアニン顔料(C.I.Pig
ment Blue 15)、(C.I.Pigmen
t Blue 15:1)又は(C.I.Pigmen
t Blue15:3)をそれぞれ2部と、高密度ポリ
エチレン(MFR:0.06g/10min,密度:
0.952g/cm3 )100部とを混合後、溶融混練
し、ペレット状のマスターバッチを得た。その後、実施
例1と同様にして、それぞれマスターバッチ及びプレー
トを得、耐塩素含有水性試験を行い評価結果を表1に示
した。
ば、耐塩素含有水性に優れた成形品を製造することがで
きる。製造した成形品が塩素含有水に長期間暴露されて
も成形品表面の膨れや剥離が発生することなく使用する
ことができる。
Claims (15)
- 【請求項1】 フタロシアニン顔料(1)とフタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料(2)とをポリオレフィ
ン樹脂(3)中に分散せしめてなる耐塩素含有水性着色
樹脂組成物。 - 【請求項2】 フタロシアニン顔料(1)とフタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料(2)の混合物(4)を
ポリオレフィン樹脂(3)中に分散せしめてなる耐塩素
含有水性着色樹脂組成物。 - 【請求項3】 フタロシアニン顔料(1)をカルボン酸
金属塩(a)で処理してなるフタロシアニン顔料
(1’)と、フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2)をカルボン酸金属塩(a)で処理してなるフタル
イミドメチル銅フタロシアニン顔料(2’)とをポリオ
レフィン樹脂(4)中に分散せしめてなる耐塩素含有水
性着色樹脂組成物。 - 【請求項4】 フタロシアニン顔料(1)とフタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料(2)との混合物(4)
をカルボン酸金属塩(a)で処理してなる混合物
(4’)をポリオレフィン樹脂(4)中に分散せしめて
なる耐塩素含有水性着色樹脂組成物。 - 【請求項5】 フタロシアニン顔料(1’)が、フタロ
シアニン顔料(1)100重量部をカルボン酸金属塩
(a)0.1〜25重量部で処理してなり、フタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料(2’)が、フタルイミ
ドメチル銅フタロシアニン顔料(2)100重量部をカ
ルボン酸金属塩(a)0.1〜25重量部で処理してな
ることを特徴とする請求項3記載の耐塩素含有水性着色
樹脂組成物。 - 【請求項6】 混合物(4’)が、フタロシアニン顔料
(1)とフタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2)との混合物(4)100重量部を、カルボン酸金
属塩(a)0.1〜25重量部で処理してなることを特
徴とする請求項4記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成
物。 - 【請求項7】 フタロシアニン顔料(1)及びフタルイ
ミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)の合計100重
量%中、フタロシアニン顔料(1)が75〜99.5重
量%、フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)
が0.5〜25重量%であることを特徴とする請求項1
ないし6いずれか記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成
物。 - 【請求項8】 カルボン酸金属塩(a)が、脂肪酸金属
塩(a1)であることを特徴とする請求項3ないし7い
ずれか記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物。 - 【請求項9】 脂肪酸金属塩(a1)が、オレイン酸カ
ルシウム塩であることを特徴とする請求項8記載の耐塩
素含有水性着色樹脂組成物。 - 【請求項10】 請求項1ないし請求項9いずれか記載
の耐塩素含有水性着色樹脂組成物を用いて成ることを特
徴とする成形品。 - 【請求項11】 請求項1ないし請求項9いずれか記載
の耐塩素含有水性着色樹脂組成物を用いて成ることを特
徴とする上水道用パイプ。 - 【請求項12】 フタロシアニン顔料(1)とフタルイ
ミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)とをポリオレフ
ィン樹脂(3)中に分散せしめてなる着色樹脂組成物を
用いて成形品を得ることによって、該成形品を塩素含有
水に接触せしめた際に該成形品に膨れが発生することを
抑制する方法。 - 【請求項13】 フタロシアニン顔料(1)とフタルイ
ミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)の混合物(4)
をポリオレフィン樹脂(3)中に分散せしめてなる着色
樹脂組成物を用いて成形品を得ることによって、該成形
品を塩素含有水に接触せしめた際に該成形品に膨れが発
生することを抑制する方法。 - 【請求項14】 フタロシアニン顔料(1)をカルボン
酸金属塩(a)で処理してなるフタロシアニン顔料
(1’)と、フタルイミドメチル銅フタロシアニン顔料
(2)をカルボン酸金属塩(a)で処理してなるフタル
イミドメチル銅フタロシアニン顔料(2’)とをポリオ
レフィン樹脂(4)中に分散せしめてなる着色樹脂組成
物を用いて成形品を得ることによって、該成形品を塩素
含有水に接触せしめた際に該成形品に膨れが発生するこ
とを抑制する方法。 - 【請求項15】 フタロシアニン顔料(1)とフタルイ
ミドメチル銅フタロシアニン顔料(2)との混合物
(4)をカルボン酸金属塩(a)で処理してなる混合物
(4’)をポリオレフィン樹脂(4)中に分散せしめて
なる着色樹脂組成物を用いて成形品を得ることによっ
て、該成形品を塩素含有水に接触せしめた際に該成形品
に膨れが発生することを抑制する方法。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000017119A (ja) * | 1998-06-30 | 2000-01-18 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその利用 |
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JPH09111057A (ja) * | 1995-08-10 | 1997-04-28 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその成形品 |
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1997
- 1997-10-27 JP JP29369297A patent/JP3572898B2/ja not_active Expired - Fee Related
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