JPH11130300A - シート搬送装置並びにこれを備えた画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置並びにこれを備えた画像読取装置及び画像形成装置

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JPH11130300A
JPH11130300A JP9297585A JP29758597A JPH11130300A JP H11130300 A JPH11130300 A JP H11130300A JP 9297585 A JP9297585 A JP 9297585A JP 29758597 A JP29758597 A JP 29758597A JP H11130300 A JPH11130300 A JP H11130300A
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JP
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sheet
skew
drive
amount
control
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JP9297585A
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Takeshi Suga
毅 菅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの斜行補正を精度よく行うことのでき
るシート搬送装置並びにこれを備えた画像読取装置及び
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 シート斜行量検知手段9a,9bにより
シートの斜行量を検出すると共に、斜行補正手段を構成
する2組のローラ対をそれぞれ独立して駆動するよう設
けられた駆動手段M1,M2をパルス駆動し、2組のロ
ーラ対をそれぞれ1パルス毎所定距離だけ回転させるよ
うにする。そして、駆動制御手段20により斜行補正に
必要なパルス数を、シート斜行量検知手段9a,9bか
らの斜行量情報を1パルス毎のローラ対の所定回転距離
で割ることにより求められる商を四捨五入して整数値と
して求めると共に、この整数値のパルス数に基づき各駆
動手段M1,M2に印加するパルス数を制御して各駆動
手段M1,M2を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、スキャナ
ー、プリンター等の画像形成装置及び画像読取装置に用
いられるシート搬送装置に関し、特に画像形成部もしく
は画像読取り部に搬送されるシートの斜行補正を行う斜
行補正手段を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンター、スキャナー
等の画像形成及び画像読取りを行う装置では、画像形成
部や画像読取り部の直前にシートの姿勢及び位置を合わ
せるために、所謂シートの斜行補正を行う斜行補正手段
であるレジストレーション手段を設けるようにしたもの
がある。
【0003】ここで、このようなレジストレイション手
段としては、停止しているローラ対のニップにシート先
端を突き当ててシートに撓みを作り、シートの弾性によ
ってシート先端をローラニップに沿わせて斜行を補正す
るループレジストレイション方式がある。また、その他
の方法として、シート先端を停止させるシャッター部材
をシート搬送路中に退避可能に設け、シート先端をシャ
ッター部材に沿わせた後、シャッター部材をシート搬送
路から退避させて斜行を補正するシャッターレジストレ
イション手段がある。
【0004】ところで、近年、画像形成装置、画像読取
装置がデジタル化されるに従い、シートとシートの間隔
(紙間)を詰め、短い時間の中で多くのシートを処理す
ることによって、例えば画像形成の場合、画像形成のプ
ロセス速度を上げずに実質的な画像形成速度の向上が図
られるようになってきている。
【0005】一方、従来のアナログ式の装置、例えば複
写機においては、1枚のシート(原稿)を読取った後、
連続して複写をする場合でも、原稿を露光するための光
学装置が複写枚数分往復しなければならず、そのために
シート間の間隔(紙間)が必然的に決まっていた。
【0006】しかしながら、複写機においても原稿の読
取り及びその画像形成のデジタル化により、原稿を1度
読取った後、その画像情報を電気的に符号化し、メモリ
に貯えることができるようになっている。また、画像形
成時には、メモリ内の情報を読み出してレーザ光、LE
Dアレイ等の露光装置によって感光体上に原稿の画像情
報に対応する画像を形成するようにしており、これによ
り複数枚の複写においても光学装置などのメカニカルな
動きが不要となる。
【0007】そこで、デジタル化された画像形成装置、
画像読取装置においては、シートとシートの間隔(紙
間)を決定する1つの大きな要因である、先に述べたレ
ジストレイションのための時間を縮めるための方式とし
て、シートを一旦停止させずに搬送しながら斜行を補正
するアクティブレジストレイション方式(以下、アクテ
ィブレジという)が提案されている。
【0008】この方式は、シート搬送中にシート搬送方
向にほぼ直角方向に2個のセンサを所定間隔を有して配
置し、シートの先端がそれぞれのセンサを横切ったこと
を示す信号に基づいてシート先端の傾きを検出し、シー
ト搬送方向にほぼ直角にかつ同軸上に所定間隔を有して
配置され、それぞれ独立した駆動を与えられたレジスト
ローラ対のシート搬送スピードを制御してシートの斜行
を補正しようとするものである。そして、このようにシ
ートを一旦停止させることなく斜行の補正を行うことに
より、シートとシートの間隔(紙間)を他の方式に比べ
小さくすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のシート搬送装置並びにこれを備えた画像読取装置
及び画像形成装置において、それぞれ独立したレジスト
ローラ対を駆動する手段としてパルスモータを使用する
ものがあるが、このようなパルスモータを使用した場
合、パルスモータを1パルス駆動した際のレジストロー
ラ対の回転距離である搬送量(以下、最小制御単位量と
いう)より小さい斜行に対しては補正することができな
い。
【0010】例えば、最小制御単位量aが0.2mmで
あった場合、斜行補正制御前の斜行量(以下、入力斜行
量という)が0.2mmであれば、例えばレジストロー
ラ対の先行した側のモータを、遅れた側に対して1パル
ス分少なく制御すれば斜行補正後の斜行量(以下、出力
斜行量という)は0mmとなる。しかし、入力斜行量が
0.1mmの場合は、補正すベき量が最小制御単位量以
下であるため制御することができず出力斜行量は0.1
mmとなってしまう。
【0011】同様に、例えば入力斜行量が5.62mm
の場合には、先行した側のモータを28パルス少なく制
御することによって5.6mm補正されるが、出力斜行
量は0.02mmとなり、また入力斜行量が3.52m
mの場合には、先行した側のモータを17パルス少なく
制御することによって3.4mm補正されるが、出力斜
行量は0.12mmとなる。
【0012】図11は、このような従来のシート搬送装
置における入力斜行量と出力斜行量との関係、即ちアク
ティブレジの制御の特性を示す図である。なお、同図に
おいて、+のデータは原稿先端の一方が遅れた状態、−
のデータは原稿先端の他方が遅れた状態を示している。
【0013】そして、同図から明らかなように、従来の
制御方法では補正後も−0.2mmから+0.2mmま
で、つまり±最小制御単位量(=0.2mm)の斜行が
残ってしまい非常にバラツキが大きく、精度よく斜行補
正を行うことができなかった。
【0014】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、シートの斜行補正を精度
よく行うことのできるシート搬送装置並びにこれを備え
た画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的
とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを搬送
すると共に、前記シートを搬送する際、該シートの斜行
を補正する斜行補正手段を備えたシート搬送装置におい
て、前記シートの斜行量を検出するシート斜行量検知手
段と、前記シートの進行方向に略直角な同軸上に設けら
れ、前記斜行補正手段を構成する2組のローラ対と、前
記2組のローラ対をそれぞれ独立して駆動するよう設け
られると共に、所定の制御分解能を有する駆動手段と、
前記シート斜行量検知手段からの斜行量情報と前記制御
分解能とに基づいて斜行補正に必要な制御量を求め、前
記制御量に基づき前記各駆動手段を制御して該各駆動手
段を駆動する駆動制御手段と、を備え、前記駆動制御手
段は、前記斜行補正に必要な制御量を、前記斜行量情報
を前記制御分解能で割ることにより求められる商を所定
の割合で切り上げ又は切り下げして整数値として求める
ことを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、シートを搬送すると共に、
前記シートを搬送する際、該シートの斜行を補正する斜
行補正手段を備えたシート搬送装置において、前記シー
トの斜行量を検出するシート斜行量検知手段と、前記シ
ートの進行方向に略直角な同軸上に設けられ、前記斜行
補正手段を構成する2組のローラ対と、前記2組のロー
ラ対をそれぞれ独立して駆動するよう設けられると共
に、パルス駆動されて該2組のローラ対をそれぞれ1パ
ルス毎所定距離だけ回転させる駆動手段と、前記シート
斜行量検知手段からの斜行量情報と前記1パルス毎の前
記ローラ対の所定回転距離とに基づいて斜行補正に必要
なパルス数を求め、前記パルス数に基づき前記各駆動手
段に印加するパルス数を制御して該各駆動手段を駆動す
る駆動制御手段と、を備え、前記駆動制御手段は、前記
斜行補正に必要なパルス数を、前記斜行量情報を前記1
パルス毎のローラ対の所定回転距離で割ることにより求
められる商を所定の割合で切り上げ又は切り下げして整
数値として求めることを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記商を切り上げ又は切り
下げする所定の割合は、四捨五入であることを特徴とす
るものである。
【0018】また本発明は、画像読取り部とシート搬送
装置を備えた画像読取装置において、前記請求項1乃至
3記載のシート搬送装置を前記画像読取り部のシート進
行方向上流側に設けたことを特徴とするものである。
【0019】また本発明は、画像形成部とシート搬送装
置を備えた画像形成装置において、前記請求項1乃至3
記載のシート搬送装置を前記画像形成部のシート進行方
向上流側に設けたことを特徴とするものである。
【0020】また本発明のように、シート斜行量検知手
段によりシートの斜行量を検出すると共に、斜行補正手
段を構成する2組のローラ対をそれぞれ独立して駆動す
るよう設けられた駆動手段をパルス駆動し、2組のロー
ラ対をそれぞれ1パルス毎所定距離だけ回転させるよう
にする。そして、駆動制御手段により斜行補正に必要な
パルス数を、シート斜行量検知手段からの斜行量情報を
1パルス毎のローラ対の所定回転距離で割ることにより
求められる商を四捨五入して整数値として求めると共
に、この整数値のパルス数に基づき各駆動手段に印加す
るパルス数を制御して各駆動手段を駆動する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシ
ート搬送装置を備えた画像読み取り装置の概略構成を示
す断面図である。
【0023】図1において、1は原稿載置台であり、シ
ートの一例である原稿Gがその画像面を上にして複数枚
セットされる。2a,2bはシート長さ検知センサであ
り、原稿載置台1上にセットされた原稿Gの搬送方向の
長さが第1長さLs1か第2長さLs2かを検出するも
のである。なお、本実施の形態においてはLs1<Ls
2とする。
【0024】3はピックアップローラであり、外周面が
比較的摩擦係数の高いゴム等で被覆されており、原稿載
置台1上にセットされた原稿Gを送り出すものである。
4は分離給送ローラ対であり、上ローラ4a、下ローラ
4bが共に時計回り方向に回転することによって、ピッ
クアップローラ3によって送り出された原稿Gを一枚ず
つ分離し給送するものである。
【0025】5は第1搬送ローラ対である。また、6は
第2搬送ローラ対であり、この第2搬送ローラ対6を構
成する2つのローラ6a,6bは当接/離間可能となっ
ており、本実施の形態においては、第1ローラ6aが図
2に示す接離機構7によって第2ローラ6bに対して当
接/離間するように構成されている。
【0026】ここで、この接離機構7は、電気的にON
/OFFするソレノイド7aと、このソレノイド7aと
第1ローラ6aとを連結するアーム7bと、第1ローラ
6aを第2ローラ6bに当接させる方向に付勢するバネ
7cとにより構成されている。そして、同図において、
ソレノイド7aはON状態にあり、第1ローラ6aはソ
レノイド7aの作用により第2ローラ6bから離間した
状態を示している。なお、ソレノイド7aが開放される
と、第1ローラ6aはバネ7cの力によって第2ローラ
6bに当接する。
【0027】また、図1において、8は原稿Gの斜行補
正を行うレジストレーション手段であり、図3に示すよ
うに原稿搬送方向に直交する同軸線上にそれぞれ独立し
て回転駆動する搬送手段又は回転体としての第1レジス
トローラ対8a及び第2レジストローラ対8bを有して
いる。
【0028】ここで、このレジストレーション手段8
は、既述したように原稿Gの斜行量に応じて一方のロー
ラ対の回転速度を速めるか、或いは遅くするかして2つ
のローラ対の搬送速度を異ならせることによって原稿の
斜行補正を行う構成のものである。なお、本実施の形態
においては、原稿Gの斜行量に応じ、例えば同図に示す
原稿Gの先行している側の第1ローラ対8aの回転速度
を遅くして原稿Gの斜行補正を行うようにしている。
【0029】また、図1において、9は原稿の斜行量
(先端の傾き)を検出するためのシート斜行量検知手段
であり、図3に示すように原稿搬送方向に直交する同軸
線上に搬送路を介して配設された光透過型の第1及び第
2斜行量検知センサ9a,9bを備えている。そして、
この第1及び第2斜行量検知センサ9a,9bによって
検出された原稿の斜行量に基づき、後述する制御手段は
第1及び第2レジストローラ対8a,8bを各々駆動す
る第1及び第2パルスモータM1,M2の回転を制御し
て原稿の斜行補正を行うようにしている。
【0030】また、図1において、10は画像読み取り
装置であり、搬送路中に配設された透過ガラス11を介
して原稿Gの画像面を照射する照明ランプ10aと、そ
の照射光を反射するミラー10b,10c,10dと、
反射光を集光するレンズ10eと、CCD等の画像読み
取り素子10fとにより構成された画像読取部を備えて
いる。
【0031】また、12は排出ローラ対であり、画像の
読み取られた原稿Gを排出トレイ13上に排出するもの
である。なお、各ローラ対の間には原稿Gを案内する搬
送ガイド14が設けてある。
【0032】ところで、同図においてLa1はレジスト
レーション手段8から第2搬送ローラ対6までの第1搬
送長さを示しており、この第1搬送長さLa1は、原稿
Gの第1長さLs1よりも短くなっている(La1<L
s1)。また、La2はレジストレーション手段8から
第1搬送ローラ対5までの第2搬送長さを示しており、
この第2搬送長さLa2は、原稿Gの第2長さLs2よ
りも短くなっている(La2<Ls2)。
【0033】また、Lbはレジストレーション手段8か
らシート斜行量検知手段9までの第3搬送長さを示して
おり、この第3搬送長さLbを第1及び第2搬送長さL
a1、La2に加えた長さは、それぞれ原稿Gの第1及
び第2長さLs1,Ls2に対してLa1+Lb>Ls
1、La2+Lb<Ls2となっている。
【0034】次に上述の如く構成されたシート搬送装置
のシート搬送動作について説明する。
【0035】原稿Gが原稿載置台1上にセットされる
と、シート長さ検知センサ2a,2bによってセットさ
れた原稿Gの長さが検出される。ここで、検知された原
稿Gの長さが第1長さLs1である場合には、第1長さ
Ls1が第1搬送長さLa1よりも長く(La1<Ls
1)、且つ第3搬送長さLbを加えた長さLa1+Lb
よりも短い(La1+Lb>Ls1)ため、予め離間状
態にある第2搬送ローラ対6は接離機構7によって当接
される。
【0036】また、検出された原稿Gの長さが第2長さ
Ls2である場合には、第2長さLs2が第1搬送長さ
La1よりも長く(La1<Ls2)、且つ第3搬送長
さLbを加えた長さLa1+Lb上りも長い(La1+
Lb<Ls2)ため、第2搬送ローラ対6は離間状態の
まま保持される。
【0037】そして、このような第2搬送ローラ対6の
当接/離間が行われた後、ピックアップローラ3が回転
して原稿載置台1上の最上部の原稿Gを分離給送ローラ
対4に向かって送り出す。この後、分離給送ローラ対4
は、送り込まれた原稿Gが1枚ならばそのまま第1搬送
ローラ対5に向けて原稿Gを給送するが、2枚以上の原
稿Gが1度に送り込まれた場合には下側ローラ4bが搬
送方向とは逆方向に回転して一番上の原稿一枚だけを第
1搬送ローラ対5に給送する。この分離機構は本発明の
本質に関わらないため、その詳細な説明は省略する。
【0038】そして給送された原稿Gが、第1長さLs
1の場合は、第2搬送ローラ対6が当接状態であるた
め、第1及び第2ローラ対5,6によって搬送ガイド1
4に沿ってレジストレーション手段8に送り込まれ、第
2長さLs2の原稿の場合は第2搬送ローラ対6が離間
状態であるため、第1搬送ローラ対5によって搬送ガイ
ド14に沿ってレジストレーション手段8に送り込まれ
る。
【0039】ここで、通常、レジストレーション手段8
の第1及び第2レジストローラ対8a,8bは第1及び
第2搬送ローラ対5,6の原稿搬送速度と同速度で回転
している。そして、第1及び第2レジストローラ対8
a,8bに挟持された原稿は、図3に示すように、画像
読み取り部となる透過ガラス11上へと搬送されていく
が、その途中で第1及び第2斜行量検知センサ9a,9
bを通過する。
【0040】ここで、第1及び第2斜行量検知センサ9
a,9bはそれぞれ原稿Gが通過したことを検知する
と、検知信号を図4に示す駆動制御手段20に出力し、
駆動制御手段20は、それらの信号に基づいてマイコン
22にて構成される演算回路によって原稿Gの先端の傾
きを計算する。そして、この計算された傾きに基づいて
第1及び第2レジストローラ対8a,8bの各駆動モー
タM1,M2の回転を制御して原稿Gの斜行補正を行
う。
【0041】次に、この駆動制御手段20の斜行補正制
御動作について、図5に示すフローチャートを用いて説
明する。なお、以下の説明において、原稿Gは図3に示
すように第1斜行量検知センサ9a側が先行しているも
のとする。
【0042】まず、搬送された原稿Gの先端が、第1及
び第2斜行量検知センサ9a,9bを通過すると両セン
サ出力タイミングの時間差により、斜行量に相当するカ
ウントデータがカウンタ回路21により出力される。即
ち、図6のタイミングチャートに示すように、まず第1
斜行量検知センサ9aが原稿Gを検知すると、センサ出
カがハイレベルに変化し、これによりカウンタ回路21
がカウント動作をスタートする。そして、カウンタ回路
21は第2斜行量検知センサ9bが原稿Gを検知してハ
イレベルになるまでカウント動作を行う。なお、このカ
ウンタ回路21のカウントデータはマイコン22に入力
される。
【0043】次に、2つの斜行量検知センサ9a,9b
共にハイレベルになったときにカウンタ回路21から割
込信号がマイコン22に対して出カされ(S1のY)、
この割込信号に基づきマイコン22はカウントデータを
読み込む(S2)。さらに、マイコン22は、このカウ
ントデータに基づき原稿Gの先端がどちらの方向にどれ
だけ斜行していたかを判断すると共に、先行している側
のステップモータの制御量t(補正動作中に制御するパ
ルス数)をマイコン22により演算し、決定する(S
3)。
【0044】ここで、この制御量tはパルスモータの1
パルスに相当するアクティブレジストローラの搬送距離
(最小制御単位量)をa、第1及び第2斜行量検知セン
サ9a,9bによって得られた斜行量情報を△Lとする
と、a/△Lとなるが、本発明においては制御量tを整
数値とするためマイコン22で演算結果を四捨五入して
制御量tを決定する。
【0045】例えば、a=0.2mm、△L=5.62
mmの場合、制御量tは、5.62/0.2で求めら
れ、四捨五入により28パルスとなる。また、△L=
3.52mmの場合には、制御量tは3.52/0.2
で求められ、四捨五入により18パルスとなる。
【0046】次に、原稿Gの先行側の第1パルスモータ
ドライバー23を介して第1ローラ8aを駆動する第1
パルスモータM1を減速制御して斜行量を補正する(S
4)。ここで、この速度制御について制御時間−駆動周
波数の関係を示す図7によって説明する。なお、同図に
示す駆動周波数は第1パルスモータM1の第1モータド
ライバー23に出力されるクロック数である。また、第
1パルスモータM1は、斜行補正制御をしていない場合
には所定の周波数Fn[Hz]で駆動されている。
【0047】そして、速度制御を行う場合、駆動制御手
段20は、まず減速制御を開始し、クロック数を減らし
て第1パルスモータM1を徐々に減速していく。これと
同時に、第1パルスモータM1と第2パルスモータM2
に出力されているクロック出力の差をカウンタ回路21
でカウントし、そのカウント量が先のステップS3で決
定した制御量tの半分になったときに折り返しと判断し
(S5のY)、クロック数を増やす加速制御をスタート
させる(S6)。
【0048】次に、減速制御時と同様、第1及び第2パ
ルスモータM1,M2に出力されているクロック出力の
差をカウンタ回路21でカウントし、そのカウント量が
斜行補正量に相当するカウント量と等しくなったときに
斜行補正を終了させる(S7のY)。
【0049】そして、このように速度制御を行うことに
より、図3に示すように遅れていた角部Pbが先行する
角部Paよりも遅れた分だけ多く進行し、斜行が補正さ
れる。なお、図7において、折り返し点1は、加速制御
をスタートさせる時間を、制御終了1は、速度制御が終
了する時間をそれぞれ示している。また、斜行量が大き
ければ減速制御時間及び加速制御時間は長くなり、これ
に伴い折り返し点は同図に示す折り返し点2となり、速
度制御が終了する時間は制御終了2となる。
【0050】なお、制御量tが奇数の場合は、図8に示
すように制御量t−1の半分になったときに、1パルス
分等速を保ち、その後折り返して加速制御させ、カウン
ト回路21でカウントしたカウント量が斜行補正量に相
当するカウント量と等しくなった時に斜行補正終了とす
ればよく、要は補正制御中に減速すべき側のモータのパ
ルス数と減速させない側のモータのパルス数の差がtと
なれば良い。
【0051】そして、このような斜行補正制御を行うこ
とにより、例えば最小制御単位量aが0.2mm、入力
斜行量△Lが5.62mmの場合、既述したように先行
した側の第1パルスモータM1を28パルス分減速制御
するので出力斜行量は、△L−a×28パルス(=5.
62−0.2×28)となり、0.02mmとなる。同
様に入力斜行量△Lが3.52mmの場合は、既述した
ように18パルス分の減速制御を行うので、出力斜行量
は、△L−a×18パルス(=3.52−0.2×1
8)となり、−0.08mmとなる。
【0052】なお、図9は入力斜行量と出力斜行量との
関係、即ち本実施の形態に係る制御方法によって制御し
た場合の特性を示したものである。なお、同図におい
て、+の部分は、原稿Gが図3に示すPa側が遅れた状
態、−の部分はPb側が遅れた状態をあらわしている。
【0053】そして、同図から明らかなように、本制御
を行うことにより、最小制御単位量が0.2mmの場
合、出力斜行のバラツキは±0.1mm、つまり±最小
制御単位量aの半分となる。即ち、本制御によれば、従
来例における出力斜行量のバラツキが±最小制御単位量
aであるのに対し、最小制御単位量aが同じパルスモー
タを使用した場合でも、出力斜行量のバラツキを半分に
抑えることができる。
【0054】なお、本実施の形態においては、第1斜行
量検知センサ9aが第2斜行量検知センサ9bよりも先
行してハイレベルを出力した場合に、第1パルスモータ
M1を減速制御して斜行を補正するよう説明したが、逆
に第2パルスモータM2を増速制御して斜行を補正する
ようにしてもよい。
【0055】また、第1パルスモータM1を減速しなが
ら、第2パルスモータM2を増速してもよく、要は斜行
補正動作中の第1及び第2パルスモータM1,M2の駆
動パルス数の差分が、既述したフローチャートのS3で
決定した制御量tになればよいということは言うまでも
ない。
【0056】また同様に、本実施の形態では、第1パル
スモータM1の減速制御又は増速制御は速度を一定の割
合で変化させていたが、斜行の補正はこれに限らず、図
10(a)に示すように通常速度V0からより低速なV
1(V1’)へと、または図示しないが通常速度V0か
らより高速速度ヘと切換えるようにしてもよい。
【0057】また同様に、本実施の形態では、原稿Gの
斜行量が大きいほど減速の時間を長くし、2つの搬送手
段の速度差も大きくなるようにしていたが、図10の
(b)に示すように減速制御時間は一定にして斜行量が
大きいほど減速の割合を大きくしたり、図10の(c)
に示すようにより低速に切換えるようにしても良い。
【0058】また、本実施の形態においては、レジスト
ローラ対8a,8bの駆動手段としてパルスモータM
1,M2を用いて説明したが、本発明はこれに限定され
るものでなく、例えばアクティブレジモータの駆動軸上
やレジストローラ対軸上にエンコーダー等を設けてその
出力信号を用いてレジストローラ対の回転量を制御する
ようにしても良い。
【0059】ところで、既述した斜行補正制御をする場
合、原稿Gの後端は大きく回転移動するため、後端が第
1及び第2搬送ローラ対5,6に挟持されたままの状態
では、その動きが拘束されてしまう。
【0060】しかしながら、本実施の形態においては、
先に述べたように、原稿Gの先端が斜行量検知センサ9
a,9bに到達するときには、第1長さLs1の原稿G
の後端は常に第1及び第2搬送ローラ対5,6を通り過
ぎており、更に第2長さLs2の原稿Gの後端は第1搬
送ローラ対5を通り過ぎ、且つ第2搬送ローラ対6は事
前に離間状態にあるため、レジストローラ対8a,8b
による斜行補正時に、原稿Gの後端の動きを拘束するこ
とはない。依って、原稿Gの長さに関わらず、斜行補正
は精度良く行われる。
【0061】なお、前述した実施の形態では本発明に係
るシート搬送装置を原稿画像読取装置に適用した例につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば画像形成装置にも適用可能であることは勿論
である。
【0062】ここで、この画像形成装置としては、例え
ば図1において、原稿Gの代わりにコピー紙等の記録媒
体を載置し、光学系10a〜10f、11に代わりに記
録系(記録ヘッド、ヘッド駆動回路等を備える)を配置
したものである。これによってシート上の正確な位置に
画像を形成することができる。
【0063】また更に本発明の特徴を備える原稿画像読
取装置と画像形成装置本体とを組合わせて読取った原稿
の画像情報をコピー紙に記録する画像形成装置を構成し
てもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、斜
行補正に必要なパルス数を、斜行量情報を制御分解能で
割ることにより求められる商を四捨五入して整数値とし
て求めると共に、この整数値のパルス数に基づき駆動手
段に印加するパルス数を制御して駆動手段を駆動するこ
とにより、斜行補正精度を向上させつつ、最小の紙間で
シートを連続的に搬送することができる。
【0065】また本発明におけるシート搬送装置を画像
読取装置や画像形成装置に適用することによって、同一
の搬送速度の装置であれば、単位時間内の処理枚数を増
やすことができ、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装
置を備えた画像読み取り装置の概略構成を示す断面図。
【図2】上記シート搬送装置の第2搬送ローラ対の接離
機構を示す断面図。
【図3】上記シート搬送装置の斜行補正部を示す上視
図。
【図4】上記シート搬送装置の駆動制御手段のブロック
図。
【図5】上記シート搬送装置の制御フローチャート。
【図6】上記シート搬送装置の制御タイミングチャー
ト。
【図7】上記シート搬送装置の斜行補正制御中のパルス
モータの駆動周波数の変化を示す図。
【図8】上記シート搬送装置の斜行補正制御中のパルス
モータの駆動周波数の変化を示す他の図。
【図9】上記シート搬送装置における斜行補正制御特性
を示す図。
【図10】本発明の他の実施の形態における斜行補正制
御中のパルスモータの駆動周波数の変化を示す図。
【図11】従来のシート搬送装置における斜行補正制御
特性を示す図。
【符号の説明】
8 レジストレーション手段 8a,8b 第1及び第2レジストローラ対 9 シート斜行量検知手段 9a,9b 第1及び第2斜行検出センサ 10 画像読み取り装置 20 駆動制御手段 21 カウンタ回路 22 マイコン G 原稿 M1,M2 第1及び第2パルスモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送すると共に、前記シートを
    搬送する際、該シートの斜行を補正する斜行補正手段を
    備えたシート搬送装置において、 前記シートの斜行量を検出するシート斜行量検知手段
    と、 前記シートの進行方向に略直角な同軸上に設けられ、前
    記斜行補正手段を構成する2組のローラ対と、 前記2組のローラ対をそれぞれ独立して駆動するよう設
    けられると共に、所定の制御分解能を有する駆動手段
    と、 前記シート斜行量検知手段からの斜行量情報と前記制御
    分解能とに基づいて斜行補正に必要な制御量を求め、前
    記制御量に基づき前記各駆動手段を制御して該各駆動手
    段を駆動する駆動制御手段と、 を備え、 前記駆動制御手段は、前記斜行補正に必要な制御量を、
    前記斜行量情報を前記制御分解能で割ることにより求め
    られる商を所定の割合で切り上げ又は切り下げして整数
    値として求めることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 シートを搬送すると共に、前記シートを
    搬送する際、該シートの斜行を補正する斜行補正手段を
    備えたシート搬送装置において、 前記シートの斜行量を検出するシート斜行量検知手段
    と、 前記シートの進行方向に略直角な同軸上に設けられ、前
    記斜行補正手段を構成する2組のローラ対と、 前記2組のローラ対をそれぞれ独立して駆動するよう設
    けられると共に、パルス駆動されて該2組のローラ対を
    それぞれ1パルス毎所定距離だけ回転させる駆動手段
    と、 前記シート斜行量検知手段からの斜行量情報と前記1パ
    ルス毎の前記ローラ対の所定回転距離とに基づいて斜行
    補正に必要なパルス数を求め、前記パルス数に基づき前
    記各駆動手段に印加するパルス数を制御して該各駆動手
    段を駆動する駆動制御手段と、 を備え、 前記駆動制御手段は、前記斜行補正に必要なパルス数
    を、前記斜行量情報を前記1パルス毎のローラ対の所定
    回転距離で割ることにより求められる商を所定の割合で
    切り上げ又は切り下げして整数値として求めることを特
    徴とするシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記商を切り上げ又は切り下げする所定
    の割合は、四捨五入であることを特徴とする請求項1又
    は2記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 画像読取り部とシート搬送装置を備えた
    画像読取装置において、 前記請求項1乃至3記載のシート搬送装置を前記画像読
    取り部のシート進行方向上流側に設けたことを特徴とす
    る画像読取装置。
  5. 【請求項5】 画像形成部とシート搬送装置を備えた画
    像形成装置において、 前記請求項1乃至3記載のシート搬送装置を前記画像形
    成部のシート進行方向上流側に設けたことを特徴とする
    画像形成装置。
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