JPH11130229A - 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及びその装置 - Google Patents

楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及びその装置

Info

Publication number
JPH11130229A
JPH11130229A JP9311289A JP31128997A JPH11130229A JP H11130229 A JPH11130229 A JP H11130229A JP 9311289 A JP9311289 A JP 9311289A JP 31128997 A JP31128997 A JP 31128997A JP H11130229 A JPH11130229 A JP H11130229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bowl
vibration
coil
current
phase difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9311289A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Akama
勝 赤間
Hirohiko Murata
裕彦 村田
Masanobu Tomita
昌信 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP9311289A priority Critical patent/JPH11130229A/ja
Publication of JPH11130229A publication Critical patent/JPH11130229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigging Conveyors (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の搬送速度及び部品の整送作用を最適化
し得る楕円振動パーツフィーダを提供すること。 【解決手段】 第1電磁コイルを有する垂直方向加振源
と、第2電磁コイルを有する水平方向加振源と、内周壁
にスパイラル状のトラックを形成させ該トラック上又は
該トラックに近接して設けた部品整送手段により部品を
整送して供給するボウルと、該ボウルを取り付けるため
の可動フレームと、該可動フレームを水平方向に振動す
るように支持し垂直方向に延びる水平方向振動用板ばね
と、前記可動フレームを垂直方向に振動するように支持
し、水平方向に延びる垂直方向振動用板ばねとを備え、
前記ボウルの水平方向の振動変位と垂直方向の振動変位
との間に位相差をもたせて、前記ボウルに楕円振動させ
るようにした楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法に
おいて、前記第1又は第2電磁コイルに位相調節手段を
接続し、該位相調節手段の調節により、前記楕円振動の
長軸の傾斜及び該楕円振動の回転方向の少なくとも一方
を、前記トラック上の部品の整送供給を最適化するよう
に変更するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば振動により
部品を供給する楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法
及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1において、楕円振動装置である楕円
振動パーツフィーダは全体として1で示され、楕円振動
が行われるボウル2を備えている。ボウル2の内周面に
はスパイラル状のトラックが形成され、この下流側の適
所にワイパーが設けられている。このワイパーはすでに
周知であるので図を省略するが、平板を折り曲げて成
り、その下端とトラックの移送面との距離は整送すべき
部品m(平板状とする)の厚さよりは大きいが、この倍
よりは小さい。トラックの排出端には姿勢保持手段が設
けられ、ここを通って所望の姿勢の部品(例えば長辺を
移送方向に向けた部品m)が図示しない直線式振動フィ
ーダに供給される。
【0003】ボウル2は図2に明示される十字状の上側
可動フレーム7に固定されており、この上側可動フレー
ム7に、図3に明示されるやはり十字状の下側可動フレ
ーム8が直立した4組の重ね板ばね9により結合されて
いる。すなわち、上側可動フレーム7の4つの端部7a
に重ね板ばね9の上端部がボルトにより固定され、下側
可動フレーム8の4つの端部8aに重ね板ばね9の下端
がボルトにより固定されている。なお、端部7a、8a
は上下方向に整列している。
【0004】上側可動フレーム7の下面には水平駆動電
磁石14a、14bに対向して水平可動コア16a、1
6bが固定されている。更に、上側可動フレーム7の下
面の中央部には、垂直可動コア13が固定されており、
これに対向して固定フレーム10の中央部には垂直駆動
電磁石11が固定されている。なお、図において12
は、垂直駆動電磁石11に巻装されているコイルであ
る。また、固定フレーム10の相対向する側壁部には垂
直駆動電磁石11を挟んで対照的に一対の水平駆動電磁
石14a、14bが固定され、これら電磁石14a、1
4bにはそれぞれコイル15a、15bが巻装されてい
る。
【0005】固定フレーム10にはこれと一体的に4個
の脚部17が形成され、これら脚部17が防振ゴム18
を介して基台上に支持されている。脚部17には横方向
に延在するばね取付部17aが一体的に形成され、これ
らばね取付部17aに図3に示されるように垂直駆動用
の重ね板ばね19が両端部で4組、ボルトにより固定さ
れている。重ね板ばね19は図に示されるようにスペー
サ20を介して重ねられ、これらの中央部分が下側可動
フレーム8にボルトにより固定されている。
【0006】以上の構成において、水平駆動電磁石14
a、14bは、水平方向の加振力を発生させる第1振動
駆動源であり、これによって駆動される第1の振動系は
ボウル2、重ね板ばね9、水平可動コア16a、16b
などから成る。すなわち、電流が供給されると水平駆動
電磁石14a、14bが、磁気吸引力を発生し、これに
より水平可動コア16a、16bが吸引されること、及
びこのとき引っ張られる重ね板ばね9の復元力により、
上側可動フレーム7は、水平方向に振動する。また、垂
直駆動電磁石11は、垂直方向の加振力を発生させる第
2振動駆動源であり、これによって駆動される第2の振
動系はボウル2、重ね板ばね19、垂直可動コア13な
どから成る。すなわち、垂直駆動電磁石11が、供給さ
れる電流によって、磁気吸引力を発生し、上側可動フレ
ーム7の垂直可動コア13が吸引され、及びこのとき重
ね板ばね19の下側可動フレーム8(これは上側可動フ
レーム7と重ね板ばね9を介して取り付けられている)
に接続されている部分が下方に引っ張られるので、この
重ね板ばね19の復元力により上側可動フレーム7は、
垂直方向に振動する。すなわち、水平方向と垂直方向と
を独立に振動させ、その振動の間に位相差を持たせるこ
とにより、上側可動フレーム7及びこれに一体的に形成
されたボウル2は、楕円振動を行わせている。
【0007】然るに以上の振動パーツフィーダでは、垂
直方向の加振力と水平方向の加振力との間の位相差を例
えば一定の60度とすることにより、楕円振動をさせ、
直線振動に比べて大きな移送速度で移送させることがで
きるのであるが、位相差が一定であるために、一定の長
軸及び短軸の長さの楕円振動が得られるに過ぎず、部品
の整列の態様によっては部品が整列手段につまりやすく
なったりする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の課題に
鑑みてなされ、すべての部品に対して部品のつまりを少
なくし、また、つまりが生じたとしても強制的につまり
を解除させることができ、更にあらゆる部品に対して整
送供給を最適化し得る楕円振動パーツフィーダの駆動制
御方法及びその装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、第1電磁
コイルを有する垂直方向加振源と、第2電磁コイルを有
する水平方向加振源と、内周壁にスパイラル状のトラッ
クを形成させ該トラック上又は該トラックに近接して設
けた部品整送手段により部品を整送して供給するボウル
と、該ボウルを取り付けるための可動フレームと、該可
動フレームを水平方向に振動するように支持し垂直方向
に延びる水平方向振動用板ばねと、前記可動フレームを
垂直方向に振動するように支持し、水平方向に延びる垂
直方向振動用板ばねとを備え、前記ボウルの水平方向の
振動変位と垂直方向の振動変位との間に位相差をもたせ
て、前記ボウルに楕円振動させるようにした楕円振動パ
ーツフィーダの駆動制御方法において、前記第1又は第
2電磁コイルに位相調節手段を接続し、該位相調節手段
の調節により、前記楕円振動の長軸の傾斜及び該楕円振
動の回転方向の少なくとも一方を、前記トラック上の部
品の整送供給を最適化するように変更するようにしたこ
とを特徴とする楕円振動パーツフィーダの駆動制御方
法、によって解決される。
【0010】又、以上の課題は、第1電磁コイルを有す
る垂直方向加振源と第2電磁コイルを有する水平方向加
振源と、内周壁にスパイラル状のトラックを形成させ該
トラック上又は該トラックに近接して設けた部品整送手
段により部品を整送して供給するボウルと、該ボウルを
取り付けるための可動フレームと、該可動フレームを水
平方向に振動するように支持し垂直方向に延びる水平方
向振動用板ばねと、前記可動フレームを垂直方向に振動
するように支持し、水平方向に延びる垂直方向振動用板
ばねとを備え、前記ボウルの水平方向の振動変位と垂直
方向の振動変位との間に位相差をもたせて、前記ボウル
に楕円振動させるようにした楕円振動パーツフィーダの
駆動制御方法において、前記第1又は第2電磁コイルに
位相調節手段及び電圧調節手段を接続し、これら手段の
調節により、前記楕円振動の長軸の傾斜、長軸の長さ、
短軸の長さ及び該楕円振動の回転方向の少なくとも一つ
を、前記トラック上の部品の整送供給を最適化するよう
に変更するようにしたことを特徴とする楕円振動パーツ
フィーダの駆動制御方法、によって解決される。
【0011】又、以上の課題は、内周壁にスパイラル状
のトラックを形成させ、該トラック上に又は該トラック
に近接して設けた部品整送手段により部品を整送して供
給するボウルを水平方向に振動可能に支持する第1ばね
と、前記ボウルを垂直方向に振動可能に支持する第2ば
ねと、前記ボウルを水平方向に加振する第1電磁石と、
前記ボウルを垂直方向に加振する第2電磁石とを備えた
楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法において、前記
第1、第2電磁石の一方のコイルに印加される第1電圧
又は通流させる第1電流と、前記ボウルの該一方の電磁
石が加振する方向の前記ボウルの振動変位との位相差を
検出して、該位相差が180度又は90度となるように
前記コイルに印加される第1電圧又は通流させる第1電
流の周波数を増減させて該方向においては共振振動させ
るようにし、前記第1、第2の電磁石の他方のコイルに
印加される第2電圧又は通流させる第2電流は、前記一
方の電磁石のコイルに印加された第1電圧又は第1電流
とは位相差を前記トラック上の部品の整送供給を最適化
するように変更するようにしたことを特徴とする楕円振
動パーツフィーダの駆動制御方法、によって解決され
る。
【0012】又、以上の課題は、内周壁にスパイラル状
のトラックを形成させ、該トラック上に又は該トラック
に近接して設けた部品整送手段により部品を整送して供
給するボウルを水平方向に振動可能に支持する第1ばね
と、前記ボウルを垂直方向に振動可能に支持する第2ば
ねと、前記ボウルを水平方向に加振する第1電磁石と、
前記ボウルを垂直方向に加振する第2電磁石とを備えた
楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法において、前記
第1、第2電磁石の一方のコイルに印加される第1電圧
又は通流をさせる第1電流と、前記ボウルの該一方の電
磁石が加振する方向の前記ボウルの振動変位との位相差
を検出して、該位相差が180度又は90度となるよう
に前記コイルに印加される第1電圧又は通流させる第1
電流の周波数を増減させて該方向においては共振振動さ
せるようにし、かつ第1電圧又は第1電流の大きさを変
更可能とし、前記第1、第2の電磁石の他方のコイルに
印加される第2電圧又は通流させる第2電流は、前記一
方の電磁石のコイルに印加された第1電圧又は第1電流
との位相差及び/又は該第2電圧又は第2電流の大きさ
を前記トラック上の部品の整送供給を最適化するように
変更するようにしたことを特徴とする楕円振動パーツフ
ィーダの駆動制御方法、によって解決される。
【0013】又、以上の課題は、内周壁にスパイラル状
のトラックを形成させ、該トラック上に又は該トラック
に近接して設けた部品整送手段により部品を整送して供
給するボウルを水平方向に振動可能に支持する第1ばね
と、前記ボウルを垂直方向に振動可能に支持する第2ば
ねと、前記ボウルを水平方向に加振する第1電磁石と、
前記ボウルを垂直方向に加振する第2電磁石とを備えた
楕円振動パーツフィーダの駆動制御装置において、可変
周波数電源を設け、前記第1、第2電磁石の一方のコイ
ルに印加される第1電圧又は通流させる第1電流と、前
記ボウルの該一方の電磁石が加振する方向の前記ボウル
の振動変位との位相差を検出して、該位相差が180度
又は90度となるように前記コイルに印加される第1電
圧又は通流させる第1電流の周波数を増減させるべく前
記可変周波数電源を調整し、該方向においては共振振動
させるようにし、前記第1、第2の電磁石の他方のコイ
ルに印加される第2電圧又は通流させる第2電流は、前
記一方の電磁石のコイルに印加された第1電圧又は第1
電流とは位相差を前記トラック上の部品の整送供給を最
適化するように変更するようにしたことを特徴とする楕
円振動パーツフィーダの駆動制御装置、によって解決さ
れる。
【0014】又、以上の課題は、内周壁にスパイラル状
のトラックを形成させ、該トラック上に又は該トラック
に近接して設けた部品整送手段により部品を整送して供
給するボウルを水平方向に振動可能に支持する第1ばね
と、前記ボウルを垂直方向に振動可能に支持する第2ば
ねと、前記ボウルを水平方向に加振する第1電磁石と、
前記ボウルを垂直方向に加振する第2電磁石とを備えた
振動パーツフィーダの駆動制御装置において、可変周波
数電源を設け、前記第1、第2電磁石の一方のコイルに
印加される第1電圧又は通流をさせる第1電流と、前記
ボウルの該一方の電磁石が加振する方向の前記ボウルの
振動変位との位相差を検出して、該位相差が180度又
は90度となるように前記コイルに印加される第1電圧
又は通流させる第1電流の周波数を増減させ該方向にお
いては共振振動させるようにし、かつ第1電圧又は第1
電流の大きさを変更可能とし、前記第1、第2の電磁石
の他方のコイルに印加される第2電圧又は通流させる第
2電流は、前記一方の電磁石のコイルに印加された第1
電圧又は第1電流との位相差及び/又は該第2電圧又は
第2電流の大きさを前記トラック上の部品の整送供給を
最適化するように変更するようにしたことを特徴とする
楕円振動パーツフィーダの駆動制御装置、によって解決
される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によれば、図
1〜図3の楕円振動パーツフィーダに適用される。
【0016】図4において、水平振巾指令回路52及び
垂直振巾指令制御回路60はデジタル回路でなり、所定
の振巾値がデジタルで記憶されている。水平振動変位セ
ンサ40のアンプ43による増巾出力を受けるA/D変
換器51の出力を受けるPI(比例積分制御回路)内に
はPI制御動作の離散アルゴリズムが組み込まれてお
り、このアルゴリズムにより共振点追尾制御回路37の
出力sinωtがデジタル信号を受け、PWMすなわち
パルス巾変調制御回路により電圧調整され、この大きさ
に応じて共振点追尾制御回路37の出力をパルス巾変調
する。すなわちこの制御回路には公知のように正弦波を
三角波と比較し、これをコンパレータに入力してパルス
巾をアナログ信号の高さに応じて変調するのであるが、
これをアンプ42で増巾して水平方向電磁石15aのコ
イルに印加する。垂直振巾指令回路60のデジタル出力
を受けるPI制御回路61においても同様な離散アルゴ
リズムが組み込まれており、これもセンサ58の増巾出
力をデジタル変換して、離散アルゴリズムにより所定の
振巾となるように、パルス巾変調してボウル2を垂直方
向に所定の振巾で振動させる。このようにして、本発明
の実施の形態によれば、デジタル制御であるので、小さ
い振巾に対しても精密な振巾調整を行なうことができ
る。
【0017】また、位相差制御回路56では垂直振動系
の共振周波数により、共振点追尾制御回路37の出力周
波数からのずれに応じて、水平振動変位に対して垂直振
動変位はある位相差を有するが、この位相差を適切な位
相差、例えば60度になるように位相差制御回路56か
ら共振点追尾制御回路Asinωtからθなる位相差を
もった電圧Bsin(ωt+θ)をPWM制御回路63
に印加する。垂直振巾指令60により、垂直方向に所定
の振巾で振動すべく制御されるのであるが、水平振動方
向の反力を受けて垂直振動方向に指令通りに振動しない
悪影響を与える。これは位相差制御回路56により上述
の位相制御を行なうときにこの悪影響での合成力が変わ
り垂直振巾も変わるのであるが、本願発明の実施の形態
によれば、位相差制御は非常にゆるやかに行ない、これ
に対し垂直振巾制御は比較的迅速に行なう。これにより
安定した位相差制御及び垂直振巾制御が行なわれるので
あるが、振動パーツフィーダの駆動を停止し、再び駆動
を開始するときに上述のような位相差制御及び垂直振巾
制御が行なわれるのであれば、定常状態になるまで相当
な時間がかかる。これに対処するために、定常状態にお
ける位相差制御回路56から出力している電圧の位相差
を駆動中にデジタル値で記憶しておく。よって、駆動開
始後、直ちに所定の位相差で垂直振動が行なわれ、かつ
所定の振巾で振動させることができる。
【0018】図4を更に説明する。上述したように図4
は図1の楕円振動パーツフィーダの駆動制御回路を示す
が、楕円振動パーツフィーダ自体は模式化して示されて
おり、ボウル2は上述したように水平振動用板ばね9及
び垂直振動用板ばね19により、地上に支持されてお
り、また一対の水平方向用電磁石は代表的に一方の電磁
コイル15aのみを示し、垂直用電磁コイル12も模式
化して示されている。図1においては図示しなかった
が、垂直振動用の板ばね19の何れか一つの一端部に近
接して、垂直方向振動測定用のピックアップ58が設け
られている。また垂直に配設された水平方向振動用板ば
ね9にも近接して、水平方向振動検出用のピックアップ
40が配設されている。このピックアップ40は電線路
1 を介して水平用センサアンプ43に接続され、この
出力は共振点追尾制御回路37及びA/D変換器51に
接続されている。
【0019】共振点追尾制御回路37の詳細は図5にお
いて示されるが、その出力はPWM制御回路54に供給
され、更にその出力はパワーアンプ42で増巾されて、
水平用の電磁コイル15aに供給される。本実施の形態
では水平方向の振巾が定振巾制御され、この所望の水平
振巾を指令する水平指令振巾回路52が設けられ、この
出力はPI(Proportional Integr
al)制御回路(比例積分制御回路)53に供給され、
この出力は上述のPWM制御回路54に供給される。一
方、垂直振動駆動用のブロックに属する位相差制御回路
56には電線路W4 を介して、共振点追尾制御回路37
の出力が供給される。これには更に上述の垂直振動検出
用ピックアップ58の出力が垂直用センサアンプ59を
介して供給されており、またこのセンサアンプ59の出
力はA/D変換器62を介して同じく垂直の振巾を定振
巾制御するPI制御回路61に接続される。これには垂
直振巾指令制御回路60が接続され、更にこの制御回路
60の出力は、PI制御回路61を介してPWM制御回
路63に供給される。位相差制御回路56は垂直用コイ
ル12に所定の位相差を持った電圧を供給するのである
が、位相差指令回路57の出力は位相差制御回路56に
供給されており、垂直振動がピックアップ58により検
出され、これが位相差検出回路56に供給されているの
であるが、この機械的な振動と、共振点追尾制御回路3
7から供給される電圧との位相差が位相差指令回路57
の出力と比較して機械振動で所定の位相差角(例えば6
0度)を与えるような位相差の電圧をPWM制御回路6
3に供給している。この制御回路63の出力はパワーア
ンプ64を介して垂直用コイル12に供給される。この
電圧の位相差θは垂直振動系の共振周波数が水平振動系
のそれとはどれだけ離れているかによって決まるもので
−90度から+90度の範囲で変わるものである。
【0020】図5は図4における共振点追尾制御回路3
7の詳細を示すものであるが、主として可変周波数電源
40、位相検出回路41およびメモリ45からなってい
る。可変周波数電源40には交流電源8にスイッチSを
介して接続されており、この出力は増巾器42を介して
電磁石21の電磁コイル22に接続されている。また図
6におけるピックアップ40の出力は電線路W1 を介し
て増巾器43に接続される。この増巾出力は位相検出回
路41に供給される。この位相検出回路41には、更に
可変周波数電源40の出力が電線路W3 を介して供給さ
れており、この位相検出出力が可変周波数電源40に接
続されている。これは例えばインバータであってよい。
【0021】スイッチSを閉じると交流電源38が可変
周波数電源40に接続され、駆動状態となる。この出力
電圧はPWM制御回路54及び増巾器42を介して電磁
石21の電磁コイル22に供給される。これにより、本
実施の形態の楕円振動パーツフィーダのボウル10は水
平方向の捩り振動力を与えられる。
【0022】ピックアップ40はこの水平方向の振動変
位を検出し、増巾器43により増巾されて、位相検出回
路41に加えられる。他方、これにはこの時の電磁コイ
ル15aに印加されている電圧が供給されている。
【0023】図7はこの印加電圧Vの時間的変化を示す
ものであるが、この電磁コイル15aにより、一時遅れ
が生じ、これに流れる電流Iは図7Bに示すように変化
する。この電流により、電磁石15aとボウル2との間
に交番磁気吸引力が発生し、ボウル2は水平方向の捩り
振動変位を与えられているのであるが、この振動変位が
図7Cに示すように、コイル22にかかる電圧Vと90
度遅れている場合にはすなわちコイル電圧Vが正から負
に変わるゼロクロスポイントPにおいて振動変位S1
正であれば図6に示すように、共振点ω0 (角周波数)
では位相差φは90度であるので、ω0 よりは小さく周
波数を上昇させるべきであると位相検出回路41で判断
して可変周波数電源40の出力周波数を上昇させる。こ
れがPWM制御回路54を介して増巾器42で増巾され
て電磁石14aのコイル15aに流され、より周波数の
高い電流でボウル2を振動させる。共振点ω0 に前回よ
り近づいたことにより、振巾は上昇する。可変周波数電
源40の出力周波数が更に高くなってついにω0 を越え
て、これより高くなると図9A、Dに示すように振動変
位S2 とコイル電圧Vとの関係は位相差で270度とな
る(コイル電流Iとの間では180度である)。すなわ
ちゼロクロスポイントPで振動変位S2 は負である。
【0024】図6の周波数と位相差の関係から明らかな
ように共振点ω0 を通過したので可変周波数電源40の
出力周波数を減少させる。
【0025】以上のようにして可変周波数電源40の出
力周波数の増減を行ってついにはこの振動パーツフィー
ダは水平方向に共振周波数で駆動するようになる。
【0026】以上のようにして水平振動系は共振振動を
行なうのであるが、共振点追尾制御回路37の出力は電
線路W4 を介して位相差制御回路56に供給されてお
り、ここでは垂直方向の振動を検出するピックアップ5
8の出力を受け、位相差指令57の指令に基づいてこの
位相差を生じさせるような電圧を発生し、PWM制御回
路63に供給する。これは垂直振巾指令回路60及びこ
の出力に基づくPI制御回路61からの出力を受けて定
振巾を与えるための電圧をパワーアンプ4で増巾された
後、垂直用コイル15aに供給する。よって垂直方向に
は位相差指令回路57で設定された位相差でボウル10
を垂直方向に振動させる。よってボウル10は所望の楕
円振動を行なうことができる。
【0027】なお、位相差指令回路57に水平振動との
位相差角を60度とし、かつ図6で示すように、垂直振
動系の共振周波数(角周波数)(曲線群C)がω0 ’で
あるとすれば、水平振動系は角周波数ω0 の周波数で駆
動されているので、この時に図6から明らかなように、
垂直振動系の振動変位は今、同位相で駆動されていると
すれば力と変位との位相差は30度となる。すなわち水
平振動の変位とは90度−30度=60度となり、同じ
電圧の位相差すなわちθ=0であっても、適切な位相差
で振動することができる。しかしながら、更に曲線群A
で示すように、垂直振動系の共振周波数がω0 より小さ
いω0 ”になったとすれば、角周波数ω0 で駆動されて
いる場合に、図6から明らかなように力と変位との位相
差は約120度となる。これでは120度−90度=3
0度となり、適切な60度には30度足りない。このよ
うな場合に垂直方向用の電磁コイル12に加える電圧
は、sin(ωt+θ)のθを30度進相しなければな
らない。これによって150度−90度=60度の適切
な位相差角で楕円振動を行なわせることができる。
【0028】振動パーツフィーダのボウル2内のスパイ
ラルトラック3では部品mが所定の姿勢になるように部
品整列手段により整列される。この姿勢で次工程に供給
される。
【0029】今、部品整列手段がワイパーであれば、こ
こに平板状の部品mが到来し、単層であればそのままこ
の下を通過して反時計方向(例えば)に移送されるが、
今二層で到来した場合にはこのワイパーにより上層の部
品mがボウルの底部へと排除される。これが順調に行な
われていればよいが、場合によっては先に移送されてい
る部品mがワイパーの下縁部に到達する直前に上層の部
品mがこの上を先に通過してワイパーの下縁下に突入せ
んとすればここに部品詰まりが生じる。この詰まりが生
じれば、振動パーツフィーダを駆動し続けても姿勢保持
部に部品が至ることがない。よってここで部品詰まり検
知装置が作動し、制御回路において所定時間、発光装置
の下方に部品が至らないことを検知し(受光装置が受光
しない)、よってこの制御回路から位相反転指令P(図
4参照)を発生する。これは図4において位相差指令回
路57に供給され、ここに指令値として設定されている
60度+180度の進相命令を出す。図8で示すように
垂直振動変位はSからS’となる。よって垂直方向の振
動変位は定常な運転中の振動の位相差から180度進相
又は遅相され、よって楕円振動の長軸の方向が水平方向
に対して反対方向に向く。よってスパイラル状のトラッ
ク上で時計方向の移送力を受ける。よってワイパーで部
品詰まりを生じていた部品mは上流側へと流され詰まり
が解除される。制御回路にはタイマーが設けられてお
り、この設定時間だけ位相差反転指令Pが与えられて、
これが充分に長い時間に設定されているので、常に部品
の詰まりが解除されており、反転指令Pがなくなって元
の反時計方向の移送力を受けてもワイパーの下を単層で
姿勢保持手段側に順調に部品を移送させることができ
る。
【0030】振動パーツフィーダの駆動を停止させるべ
くスイッチSを開くと可変周波数電源40からの出力は
なくなり、ボウル2の駆動は停止する。不揮発性のメモ
リ45にスイッチSを切る前の可変周波数電源40の出
力周波数が記憶される。すなわち、定常的な駆動中の周
波数が記憶されている。
【0031】振動パーツフィーダを再び駆動開始させる
べく、スイッチSを閉じるとメモリ45でこの時記憶さ
れている(デジタルで記憶されている)共振周波数を出
力すべく可変周波数電源40が駆動される。従って振動
パーツフィーダのボウル2は最初から水平方向に共振周
波数で駆動される。従って強制振動から共振周波数に移
るときのショックがなくなり、また電源容量を小とする
ことができる。
【0032】以下、駆動を繰り返すごとに、停止ごとに
メモリ45の内容が書き換えられるのであるが、1か月
単位、1年単位では振動パーツフィーダの共振周波数が
変動する。したがってその都度、共振周波数を追尾制御
していたのでは強制振動から共振振動に移るために多く
の電流を流さねばならないのであるが、年単位で強制振
動に移る程、共振周波数の変動が大きくとも前回の共振
周波数で駆動を開始することができるので、常に振動パ
ーツフィーダをショックなく電源容量を小として駆動す
ることができる。
【0033】図11は本発明の第2の実施の形態による
楕円振動パーツフィーダの駆動回路を示すが交流電源Q
に対し、水平電圧調節回路100a、水平用位相調節回
路101a及び水平用位相反転回路102aを介して水
平加振力用の電磁石14a、14bのコイル15a、1
5bに制御出力が供給される。また一方の端子には垂直
電圧調節回路100b、垂直用位相調節回路101b及
び垂直用位相反転回路102bを介して垂直駆動用の電
磁石11のコイル12に出力が供給される。本発明によ
れば垂直用位相反転回路102bに上述の位相反転指令
Pが加えられる。
【0034】以上の構成において、位相調節回路101
bの位相角を調節すること(なお他回路は100a、1
01a、102a、100b、102bは今何ら調節し
ない)により図9A、B、C、D及び図10A、B、
C、Dに示すような楕円振動が得られる。また、電圧調
節回路100a、100bの調節により上記楕円の長軸
及び短軸を変えることができる。特に、φ=0及びφ=
180度においては直線振動が得られるが、この振動角
を変えることができる。なお、垂直方向の加振力=As
inωt、水平方向の加振力=Bsin(ωt−φ)
(但しB>A)で以上のような振動モードにおいて、直
線振動は皿ボウルいわゆる薄板状の部品を円錐形状の側
壁に傾倒した姿勢で移送させるボウルに適用することが
できる。
【0035】また、楕円振動は一般に直線振動よりも移
送速度が大であるが、特に図9及び図10のAないしD
で示すように、楕円振動の長軸の傾斜角を変えることに
より、部品によっては、あるいはこの部品の整列手段に
よっては、つまりを生じやすいのであるが、これをこの
ようなモードを避ける振動をさせることができる。ここ
で第1の実施の形態で述べたように部品詰まり検知装置
が作動して制御装置が部品詰まり信号Pを発生すると、
これが位相反転回路102bに加えられ、今、図9のB
で示すような楕円振動で駆動されていたとすれば、18
0度位相反転させることにより、図10Bで示すような
楕円振動を行なう。よってボウル2内の部品mの移送方
向は逆転し、上記実施の形態と同様に部品詰まりが即座
に解消される。
【0036】更に本発明の第3の実施の形態によれば、
やはり図11の回路が適用されるが、この場合には水平
方向の電圧の最大値Bは垂直方向の最大値Aより小であ
る。ここで水平用位相調節回路101aを、φ=0から
360度変更すると、図15〜図18で示すように、楕
円振動の形状は変化する。すなわちこの場合には、縦長
の楕円振動が得られるのであるが、これは図12、図1
3及び図14に示されるようにキャップ状の部品1’を
トラック6’の一部に形成されたほぼ半円形状の舌部
4’が等ピッチで形成されているが、これに表向き、す
なわち凹所を上にした部品1’はそのまま通過するが、
下向きにした部品は図14に示すように下方に落下す
る。このような部品1’は高速で移送させた場合にこの
舌部4’で引っかかりやすく、後続する部品1’がこれ
により停止されて第1の実施の形態で述べたような部品
詰まりと同様な現象が生ずる。
【0037】このような場合に、この第3の実施の形態
では水平方向の位相を調節し、縦長の振動(例えば図1
6A)とすることにより、このキャップ状部品1’の引
っかかりを即座に解除することができる。
【0038】以上のように本発明の実施の形態による楕
円振動パーツフィーダは、長軸の振動角で楕円振動を行
なうのであるが、楕円振動は直線振動に比べて、水平振
動と垂直振動の位相差が60度〜80度の範囲内では約
3倍の搬送速度を示す。実験によれば、振動数が54ヘ
ルツで水平振巾3.15ミリ、垂直振巾0.23ミリで
部品としてワッシャ及び鉄の平板を搬送させた場合に、
60度〜85度の位相差で理論値としては25m/mm
であるが、実測値として22m/mm及び20m/mm
が得られた。これに対して搬送速度が直線振動より高い
ために、また共振周波数を充分に高くすれば、振動角を
小として大きな速度が得られるので、部品によってはボ
ウルまたはトラックとの衝突により騒音が発生するが、
楕円振動ではこれをはるかに小とすることができる。
【0039】以上述べたように本発明の実施の形態によ
れば、各部分をデジタル制御するのであるが、可変周波
数電源をデジタル型として、楕円振動を発生させるため
の基本的パラメータをコントローラにおいてデジタル表
示器に設定させることができる。アナログの表示器に比
べて個人差がなく、正確に調節及び設定をすることがで
きる。
【0040】図19は本発明の第2の実施の形態による
楕円振動パーツフィーダの全体を示すものであるが、1
0は内周壁部にスパイラル状のトラック11を形成させ
たボウルであり、後に詳述する駆動部にボルト12によ
りセンターで固定されている。
【0041】図20はボウル10を取り外した状況を示
し、楕円振動駆動部の斜視図であり固定フレーム1に後
述するように垂直加振力用電磁石及び径方向に対向する
一対の水平方向加振用電磁石が取り付けられており、ボ
ウル10が取り付けられる上側側可動フレーム6の外周
縁部には8つの径方向に伸びる突出部が設けられている
が、この一つおきの突部6aに垂直に重ね板ばね5の上
端部がボルトにより固定されている。
【0042】また、図20〜図28に明示されるように
垂直振動用板ばね15a、15b、15c、15dがそ
の中央部に下側フレーム3のアーム部で固定されてお
り、その両端部は固定フレーム1の板ばね取り付け部1
aにボルトにより固定されている。図4で明示されるよ
うに上述の垂直加振力用の電磁石の可動コア31は上側
可動フレーム6の下面に固定されており、これと空隙を
おいて電磁石32が固定フレーム1の中央に固定されて
いる。また、この固定フレーム1の径方向で一対の水平
加振力用の電磁石が固定されているが、これは上側可動
フレーム6に固定され、下方に垂下する可動コア21と
電磁石22とからなっている。
【0043】これら電磁石32、22に相互に所定の位
相差を持って電圧が加えられると、垂直方向及び水平方
向にこの位相差を持って電流が流れ、これにより、公知
のようにボウルが楕円捩り振動を行なう。
【0044】垂直に伸びる重ね板ばね5がボウル10の
水平方向成分の共振周波数を決定し、また水平に配設さ
れた板ばね15a、15b、15c、15dによって垂
直方向の共振周波数が決定される。一般に楕円振動にお
いては水平方向の共振周波数にほゞ一致するように、水
平方向加振力用電磁石22に電圧が加えられるのである
が、水平方向加振用の電磁石22には所定の位相差を持
って同周波数の電圧が加えられ、かつ、また共振点から
は、ずれた周波数で駆動されることになる。
【0045】以上のようにしてボウル10は楕円振動を
行なうのであるが、このボウル10の上側取付けフレー
ムとしての上側可動フレーム6への取付けのために上述
の板ばね5の上端部を取付けている突出部6aの間にそ
れぞれ同様な形状の突出部6cが4個形成されている。
従ってこれら突出部6a、6c間は45度間隔に形成さ
れており、また上側可動フレーム6の中央部に形成した
ねじ孔6bに対して径方向の長さはほゞ同一であり、こ
れらにはボルト挿通孔hが形成されている。
【0046】ボウル10はその中央でボルト12を上側
可動フレームの中央部のねじ孔6bに螺着、締めつける
ことにより、第1の取付けが行なわれ、更に本発明の実
施の形態によれば、突出部6cの貫通孔hに下方からボ
ルトを挿通させ、その突出ねじ部をボウル10の図示せ
ずとも底面に形成されたねじ孔に螺着、締めつけること
により、ボウル10は上側可動フレームに固定されてい
る。以上のようにして、ボウル10は可動フレーム6に
固定されるのであるが、その慣性モーメントが大きくと
もその径外周部においてボウル可動フレーム6の突出部
6cに固定されることにより、強固に固定されることが
できる。本実施の形態の楕円振動パーツフィーダも上述
の駆動制御方法が適用される。
【0047】また、本発明の実施の形態による楕円振動
パーツフィーダの駆動制御方法によれば、その長軸の長
さ、短軸の長さ、長軸の水平に対する振動角、長軸、短
軸との振巾位、従って楕円振動のふくらみ具合などを搬
送すべき部品或いは整送手段に応じた整送作用に応じて
最適化を行なうことができるのであるが、また本出願人
が先に出願したボウルの内壁にスパイラル状のトラック
を形成し、これをパンチメタルとし、マシンオイルを入
れてねじ加工を行なったナットの切り屑や付着物を洗浄
するようにした装置を開発したが、このような装置にお
いては切り粉を確実に落とすために楕円振動の長軸をほ
ぼ90度とし、図10Aに示すような楕円振動とすれ
ば、効果的に切り屑や付着物を除去させることができ
る。
【0048】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本
発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明の楕円振動パー
ツフィーダの駆動制御方法によれば、部品の整送工程に
対し、如何なる部品に対しても最適化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による楕円振動パー
ツフィーダの部分破断正面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向断面図であ
る。
【図3】同底面図である。
【図4】第1の実施の形態に適用される駆動制御回路の
ブロック図である。
【図5】図4における共振点追尾制御回路の詳細を示す
ブロック図である。
【図6】同作用を示す振動力の加振周波数と振動変位と
の位相差φとの関係を示すチャートである。
【図7】同作用を示すタイムチャートであり、Aはコイ
ル電圧波形、Bはコイル電流波形、Cは振動変位波形、
Dは他の振動変位波形を示す。
【図8】同作用を示す振動波形のタイムチャートであ
る。
【図9】垂直と水平方向の振動変位の位相差を変えた場
合の楕円振動の変化を示すチャートであり、Aはφ=
0、Bはφは0から90度の間、Cはφ=90度、Dは
φは90度から180度の間を示す。
【図10】同楕円振動の波形を示し、Aはφ=180
度、Bはφは180から270度の間、Cはφ=270
度、Dはφは270度より大360度より小の場合を示
す。
【図11】本発明の第2の実施の形態による駆動制御回
路のブロック図である。
【図12】同駆動回路で適用される部品の拡大斜視図で
ある。
【図13】同部品の整送手段を示す拡大平面図である。
【図14】図13における[13]−[13]線方向断
面図である。
【図15】第2の実施の形態による駆動制御回路による
他の楕円の変化状況を示すチャートであり、Aはφ=
0、Bはφが0から90度の間の場合を示す。
【図16】同様に楕円振動波形の変化を示し、Aはφ=
90度、Bはφが90度より大180度より小の場合を
示す。
【図17】同様に楕円振動波形の変化状況を示し、Aは
φ=180度、Bはφが180度より大270度より小
の場合を示す。
【図18】同様に楕円振動波形の変化状況を示し、Aは
φ=270度、Bはφが270度から360度の間の場
合を示す。
【図19】本発明の第2の実施の形態による楕円振動パ
ーツフィーダの斜視図である。
【図20】同ボウルを取り除いた楕円振動駆動部の斜視
図である。
【図21】図20において一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図22】同正面図である。
【図23】同平面図である。
【図24】右側面図である。
【図25】底面図である。
【図26】左側面図である。
【図27】背面図である。
【図28】図27における[28]−[28]線方向の
断面図である。
【符号の説明】
56 位相差制御回路 57 位相差指令制御回路 60 垂直振巾指令回路 61 PI制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電磁コイルを有する垂直方向加振源
    と、第2電磁コイルを有する水平方向加振源と、内周壁
    にスパイラル状のトラックを形成させ該トラック上又は
    該トラックに近接して設けた部品整送手段により部品を
    整送して供給するボウルと、該ボウルを取り付けるため
    の可動フレームと、該可動フレームを水平方向に振動す
    るように支持し垂直方向に延びる水平方向振動用板ばね
    と、前記可動フレームを垂直方向に振動するように支持
    し、水平方向に延びる垂直方向振動用板ばねとを備え、
    前記ボウルの水平方向の振動変位と垂直方向の振動変位
    との間に位相差をもたせて、前記ボウルに楕円振動させ
    るようにした楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法に
    おいて、前記第1又は第2電磁コイルに位相調節手段を
    接続し、該位相調節手段の調節により、前記楕円振動の
    長軸の傾斜及び該楕円振動の回転方向の少なくとも一方
    を、前記トラック上の部品の整送供給を最適化するよう
    に変更するようにしたことを特徴とする楕円振動パーツ
    フィーダの駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 第1電磁コイルを有する垂直方向加振源
    と第2電磁コイルを有する水平方向加振源と、内周壁に
    スパイラル状のトラックを形成させ該トラック上又は該
    トラックに近接して設けた部品整送手段により部品を整
    送して供給するボウルと、該ボウルを取り付けるための
    可動フレームと、該可動フレームを水平方向に振動する
    ように支持し垂直方向に延びる水平方向振動用板ばね
    と、前記可動フレームを垂直方向に振動するように支持
    し、水平方向に延びる垂直方向振動用板ばねとを備え、
    前記ボウルの水平方向の振動変位と垂直方向の振動変位
    との間に位相差をもたせて、前記ボウルに楕円振動させ
    るようにした楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法に
    おいて、前記第1又は第2電磁コイルに位相調節手段及
    び電圧調節手段を接続し、これら手段の調節により、前
    記楕円振動の長軸の傾斜、長軸の長さ、短軸の長さ及び
    該楕円振動の回転方向の少なくとも一つを、前記トラッ
    ク上の部品の整送供給を最適化するように変更するよう
    にしたことを特徴とする楕円振動パーツフィーダの駆動
    制御方法。
  3. 【請求項3】 内周壁にスパイラル状のトラックを形成
    させ、該トラック上に又は該トラックに近接して設けた
    部品整送手段により部品を整送して供給するボウルを水
    平方向に振動可能に支持する第1ばねと、前記ボウルを
    垂直方向に振動可能に支持する第2ばねと、前記ボウル
    を水平方向に加振する第1電磁石と、前記ボウルを垂直
    方向に加振する第2電磁石とを備えた楕円振動パーツフ
    ィーダの駆動制御方法において、前記第1、第2電磁石
    の一方のコイルに印加される第1電圧又は通流させる第
    1電流と、前記ボウルの該一方の電磁石が加振する方向
    の前記ボウルの振動変位との位相差を検出して、該位相
    差が180度又は90度となるように前記コイルに印加
    される第1電圧又は通流させる第1電流の周波数を増減
    させて該方向においては共振振動させるようにし、前記
    第1、第2の電磁石の他方のコイルに印加される第2電
    圧又は通流させる第2電流は、前記一方の電磁石のコイ
    ルに印加された第1電圧又は第1電流とは位相差を前記
    トラック上の部品の整送供給を最適化するように変更す
    るようにしたことを特徴とする楕円振動パーツフィーダ
    の駆動制御方法。
  4. 【請求項4】 内周壁にスパイラル状のトラックを形成
    させ、該トラック上に又は該トラックに近接して設けた
    部品整送手段により部品を整送して供給するボウルを水
    平方向に振動可能に支持する第1ばねと、前記ボウルを
    垂直方向に振動可能に支持する第2ばねと、前記ボウル
    を水平方向に加振する第1電磁石と、前記ボウルを垂直
    方向に加振する第2電磁石とを備えた楕円振動パーツフ
    ィーダの駆動制御方法において、前記第1、第2電磁石
    の一方のコイルに印加される第1電圧又は通流をさせる
    第1電流と、前記ボウルの該一方の電磁石が加振する方
    向の前記ボウルの振動変位との位相差を検出して、該位
    相差が180度又は90度となるように前記コイルに印
    加される第1電圧又は通流させる第1電流の周波数を増
    減させて該方向においては共振振動させるようにし、か
    つ第1電圧又は第1電流の大きさを変更可能とし、前記
    第1、第2の電磁石の他方のコイルに印加される第2電
    圧又は通流させる第2電流は、前記一方の電磁石のコイ
    ルに印加された第1電圧又は第1電流との位相差及び/
    又は該第2電圧又は第2電流の大きさを前記トラック上
    の部品の整送供給を最適化するように変更するようにし
    たことを特徴とする楕円振動パーツフィーダの駆動制御
    方法。
  5. 【請求項5】 内周壁にスパイラル状のトラックを形成
    させ、該トラック上に又は該トラックに近接して設けた
    部品整送手段により部品を整送して供給するボウルを水
    平方向に振動可能に支持する第1ばねと、前記ボウルを
    垂直方向に振動可能に支持する第2ばねと、前記ボウル
    を水平方向に加振する第1電磁石と、前記ボウルを垂直
    方向に加振する第2電磁石とを備えた楕円振動パーツフ
    ィーダの駆動制御装置において、可変周波数電源を設
    け、前記第1、第2電磁石の一方のコイルに印加される
    第1電圧又は通流させる第1電流と、前記ボウルの該一
    方の電磁石が加振する方向の前記ボウルの振動変位との
    位相差を検出して、該位相差が180度又は90度とな
    るように前記コイルに印加される第1電圧又は通流させ
    る第1電流の周波数を増減させるべく前記可変周波数電
    源を調整し、該方向においては共振振動させるように
    し、前記第1、第2の電磁石の他方のコイルに印加され
    る第2電圧又は通流させる第2電流は、前記一方の電磁
    石のコイルに印加された第1電圧又は第1電流とは位相
    差を前記トラック上の部品の整送供給を最適化するよう
    に変更するようにしたことを特徴とする楕円振動パーツ
    フィーダの駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 内周壁にスパイラル状のトラックを形成
    させ、該トラック上に又は該トラックに近接して設けた
    部品整送手段により部品を整送して供給するボウルを水
    平方向に振動可能に支持する第1ばねと、前記ボウルを
    垂直方向に振動可能に支持する第2ばねと、前記ボウル
    を水平方向に加振する第1電磁石と、前記ボウルを垂直
    方向に加振する第2電磁石とを備えた振動パーツフィー
    ダの駆動制御装置において、可変周波数電源を設け、前
    記第1、第2電磁石の一方のコイルに印加される第1電
    圧又は通流をさせる第1電流と、前記ボウルの該一方の
    電磁石が加振する方向の前記ボウルの振動変位との位相
    差を検出して、該位相差が180度又は90度となるよ
    うに前記コイルに印加される第1電圧又は通流させる第
    1電流の周波数を増減させ該方向においては共振振動さ
    せるようにし、かつ第1電圧又は第1電流の大きさを変
    更可能とし、前記第1、第2の電磁石の他方のコイルに
    印加される第2電圧又は通流させる第2電流は、前記一
    方の電磁石のコイルに印加された第1電圧又は第1電流
    との位相差及び/又は該第2電圧又は第2電流の大きさ
    を前記トラック上の部品の整送供給を最適化するように
    変更するようにしたことを特徴とする楕円振動パーツフ
    ィーダの駆動制御装置。
JP9311289A 1997-10-27 1997-10-27 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及びその装置 Pending JPH11130229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9311289A JPH11130229A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9311289A JPH11130229A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11130229A true JPH11130229A (ja) 1999-05-18

Family

ID=18015350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9311289A Pending JPH11130229A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11130229A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004067413A1 (ja) * 2003-01-14 2004-08-12 Shinko Electric Co., Ltd. 圧電駆動式パーツフィーダ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02305707A (ja) * 1988-11-21 1990-12-19 Shinko Electric Co Ltd 振動部品搬送機における部品詰り除去方法
JPH05105220A (ja) * 1991-10-14 1993-04-27 Shinko Electric Co Ltd 楕円振動部品供給機の駆動制御方法
JPH0760188A (ja) * 1993-06-16 1995-03-07 Ykk Kk 自励振動式パーツフィーダの共振周波数制御方法とその装置
JPH08268531A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Shinko Electric Co Ltd 楕円振動装置
JPH08268532A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Shinko Electric Co Ltd 振動装置
JPH09118416A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Sharp Corp 振動式ワーク供給装置の制御方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02305707A (ja) * 1988-11-21 1990-12-19 Shinko Electric Co Ltd 振動部品搬送機における部品詰り除去方法
JPH05105220A (ja) * 1991-10-14 1993-04-27 Shinko Electric Co Ltd 楕円振動部品供給機の駆動制御方法
JPH0760188A (ja) * 1993-06-16 1995-03-07 Ykk Kk 自励振動式パーツフィーダの共振周波数制御方法とその装置
JPH08268531A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Shinko Electric Co Ltd 楕円振動装置
JPH08268532A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Shinko Electric Co Ltd 振動装置
JPH09118416A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Sharp Corp 振動式ワーク供給装置の制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004067413A1 (ja) * 2003-01-14 2004-08-12 Shinko Electric Co., Ltd. 圧電駆動式パーツフィーダ
US7182200B2 (en) 2003-01-14 2007-02-27 Shinko Electric Co., Ltd. Piezoelectricity-driven part feeder
CN100379658C (zh) * 2003-01-14 2008-04-09 神钢电机株式会社 压电驱动式送料器
US7413073B2 (en) 2003-01-14 2008-08-19 Shinko Electric Co., Ltd. Piezo-driven parts feeder

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1049237A (ja) 圧電振動制御方法と装置
JPH11130229A (ja) 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及びその装置
JP2003126778A (ja) 振動子駆動用電源装置
JP4211073B2 (ja) 楕円振動フィーダの駆動制御方法及びその装置
JP4078694B2 (ja) 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及び楕円振動パーツフィーダ
JP2003192119A (ja) 部品供給装置
JP4061685B2 (ja) 楕円振動フィーダの駆動制御方法及び装置
JP3912562B2 (ja) 楕円振動パーツフィーダ
JP3161277B2 (ja) 楕円振動装置
JP3944757B2 (ja) 楕円振動パーツフィーダ
JPH11193124A (ja) 楕円振動フィーダの駆動制御方法及び装置
JPH11199027A (ja) 楕円振動機における搬送速度制御方法
JP4168469B2 (ja) 楕円振動パーツフィーダの駆動制御装置
JPH11180529A (ja) 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法
JPH11124217A (ja) 振動パーツフィーダ
JPH0595678U (ja) 共振振動体の制御装置
JPH11227926A (ja) 楕円振動パーツフィーダの駆動制御装置
JPH11189323A (ja) 楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法及びその装置
JP4211303B2 (ja) 楕円振動装置の制御装置、楕円振動装置
JP3885253B2 (ja) 楕円振動装置
JP4211082B2 (ja) 振動フィーダの駆動制御方法及びその装置
JP4041857B2 (ja) 楕円振動装置
JP3988060B2 (ja) 楕円振動装置
JP3531279B2 (ja) 振動装置
JPH08267008A (ja) 自励振動型振動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071017

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080304