JPH11199027A - 楕円振動機における搬送速度制御方法 - Google Patents

楕円振動機における搬送速度制御方法

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JPH11199027A
JPH11199027A JP1816498A JP1816498A JPH11199027A JP H11199027 A JPH11199027 A JP H11199027A JP 1816498 A JP1816498 A JP 1816498A JP 1816498 A JP1816498 A JP 1816498A JP H11199027 A JPH11199027 A JP H11199027A
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JP
Japan
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phase difference
vibration
vertical
horizontal
control circuit
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Application number
JP1816498A
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English (en)
Inventor
Tetsuyuki Kimura
哲行 木村
Kazumichi Kato
一路 加藤
Kyoji Murakishi
恭次 村岸
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動パーツフィーダのトラック上の部品の搬
送速度を円滑に調節し得ること。 【解決手段】 可動部を水平方向に振動可能に支持する
第1ばねと、前記可動部を垂直方向に振動可能に支持す
る第2ばねと、前記可動部を水平方向に加振する第1加
振器と、前記可動部を垂直方向に加振する第2加振器と
を備え、水平方向の振動変位と垂直方向の振動変位との
間に所定の位相差を有するように位相差をもって、前記
第1加振器に第1電圧及び前記第2加振器に第2電圧を
印加して前記可動部を楕円振動させるようにした楕円振
動機における搬送速度制御方法において、前記可動部内
に形成される材料又は部品を搬送するトラックが所定角
度傾斜している場合に、この傾斜角を算入し、前記トラ
ックの移送面を基準として前記所定の位相差、前記垂直
方向の振動変位の振巾の初期値を設定し、前記水平方向
の振動変位を変えるときに前記初期値を維持し得るよう
に前記第2加振器に印加する前記第2電圧及び前記第
1、第2電圧間の位相差を連動して変化させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は楕円振動機における
搬送速度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ボウルを水平方向に振動可能に支持する
第1ばねと、前記ボウルを垂直方向に振動可能に支持す
る第2ばねと、前記ボウルを水平方向に加振する第1電
磁石と、前記ボウルを垂直方向に加振する第2電磁石と
を備えた楕円振動パーツフィーダは公知であるが、一般
に第1方向、例えば水平方向の共振周波数と同じかほぼ
等しい周波数の駆動電流が第1電磁石に供給されるので
あるが、これによりボウルは、水平方向には共振状態ま
たはこれに近い状態の周波数f0 で振動し、また垂直方
向には通常、数パーセント共振周波数をより高くしてお
り、よって水平方向には振動工学上明らかに、力と変位
との位相差が90度遅れで振動し、また垂直方向にはこ
れとは異なる位相差で振動し、これら振動変位間の位相
差により楕円振動を行なうのであるが、この位相差は理
論的に60度で最適条件、すなわちボウル内のトラック
上の部品mを最大の搬送速度で搬送できることが判明し
ているので、従って垂直方向には150度の位相遅れで
振動する。
【0003】然るに振動工学上明らかなように、共振周
波数で振動系を駆動した場合には、電源のわずかな変動
やボウル内の部品の負荷のわずかな変化により共振周波
数が変動する。これにより、部品を貯蔵していない空の
状態で、水平方向に共振していて力と変位との位相差が
90度であっても、このような変動により大きく位相差
が変わり、よって、強制振動で駆動されている垂直方向
においては位相差がそれほど変動せずとも、水平方向に
おいて大きく変動するために、結局これらの位相差は6
0度とは異なったものとなる。これにより、ボウルに対
する最適振動条件が得られなくなる。本出願人は上述の
問題に鑑みてなされ、電源に多少の変動があったり、ボ
ウル内の部品の負荷が変わっても、水平方向及び垂直方
向の位相差角を最適な値に保持し得る楕円振動装置を先
に提案した(特開平8−268531号)。以上の公報
に開示される楕円振動装置は自励振動により、確かに水
平方向には共振し、かつこれと60度の位相差を持って
垂直方向に振動するのであるが、自励発振のための条件
が厳しく場合によっては自励発振を開始しないような場
合がある。
【0004】本出願人は、先に上述の問題に鑑みて、電
源に多少の変動があったり、ボウル内の部品の負荷が変
わっても確実に例えば水平方向にはボウルを共振振動さ
せることができ、また垂直方向にこれと最適な位相差角
を持って振動させることができる楕円振動パーツフィー
ダの駆動制御方法及びその装置を提供することを課題と
して、ボウルを水平方向に振動可能に支持する第1ばね
と、前記ボウルを垂直方向に振動可能に支持する第2ば
ねと、前記ボウルを水平方向に加振する第1電磁石と、
前記ボウルを垂直方向に加振する第2電磁石とを備えた
楕円振動パーツフィーダの駆動制御方法において、前記
第1、第2電磁石の一方のコイルに印加される第1電圧
と、前記ボウルの該一方の電磁石が加振する方向の前記
ボウルの振動変位との位相差を検出して、該位相差が1
80度となるように前記コイルに印加される第1電圧の
周波数を増減させて該方向においては共振振動させるよ
うにし、前記第1、第2の電磁石の他方のコイルに印加
される第2電圧は、前記一方の電磁石のコイルに印加さ
れた第1電圧とは所定値の位相差を持たせるようにした
ことを特徴とする楕円振動パーツフィーダの駆動制御方
法、またはボウルを水平方向に振動可能に支持する第1
ばねと、前記ボウルを垂直方向に振動可能に支持する第
2ばねと、前記ボウルを水平方向に加振する第1電磁石
と、前記ボウルを垂直方向に加振する第2電磁石とを備
えた楕円振動パーツフィーダの駆動制御装置において、
前記第1、第2電磁石の一方のコイルに印加される第1
電圧と、前記ボウルの該一方の電磁石が加振する方向の
前記ボウルの振動変位との位相差を検出する位相差検出
器を設け、該位相差検出器の検出位相差が180度とな
るように前記コイルに印加される第1電圧の周波数を増
減させる可変周波数電源を設け、前記方向においては共
振振動させるようにし、前記第1、第2の電磁石の他方
のコイルに印加される第2電圧は、前記一方の電磁石の
コイルに印加された第1電圧とは所定値の位相差を持た
せる位相差検出手段を設けたことを特徴とする楕円振動
パーツフィーダの駆動制御装置を提案した。
【0005】次にこの楕円振動パーツフィーダについて
説明する。
【0006】図3は楕円振動パーツフィーダの全体を示
すものであるが、10は内周壁部にスパイラル状のトラ
ック11を形成させたボウルであり、後に詳述する駆動
部にボルト12によりセンターで固定されている。
【0007】図4はボウル10を取り外した状況を示
し、楕円振動駆動部の斜視図であり固定フレーム1に後
述するように垂直加振力用電磁石及び径方向に対向する
一対の水平方向加振用電磁石が取り付けられており、ボ
ウル10が取り付けられる上側側可動フレーム6の外周
縁部には8つの径方向に伸びる突出部が設けられている
が、この一つおきの突部6aに垂直に重ね板ばね5の両
端部がボルトにより固定されている。
【0008】また、図6に明示されるように垂直振動用
板ばね15a、15b、15c、15dがその中央部に
下側フレーム3のアーム部で固定されており、その両端
部は固定フレーム1の板ばね取り付け部1aにボルトに
より固定されている。図5で明示されるように上述の垂
直加振力用の電磁石の可動コア31は上側可動フレーム
6の下面に固定されており、これと空隙をおいて電磁石
32が固定フレーム1の中央に固定されている。また、
この固定フレーム1の径方向で一対の水平加振力用の電
磁石が固定されているが、これは上側可動フレーム6に
固定され、下方に垂下する可動コア21と電磁石22と
からなっている。
【0009】これら電磁石32、22に相互に所定の後
述するように位相差を持って電圧が加えられると、垂直
方向及び水平方向にこの位相差を持って電流が流れ、こ
れにより、公知のようにボウルが楕円捩り振動を行な
う。
【0010】垂直に伸びる重ね板ばね5がボウル10の
水平方向成分の共振周波数を決定し、また水平に配設さ
れた板ばね15a、15b、15c、15dによって垂
直方向の共振周波数が決定される。一般に楕円振動にお
いては水平方向の共振周波数にほゞ一致するように、水
平方向加振力用電磁石22に電圧が加えられるのである
が、垂直方向加振用の電磁石32には所定の位相差を持
って同周波数の電圧が加えられ、かつ、また共振点から
は、ずれた周波数で駆動されることになる。
【0011】図7は以上の楕円振動パーツフィーダの駆
動制御回路を示すが、楕円振動パーツフィーダ自体は模
式化して示されており、ボウル10は上述したように水
平振動用板ばね5及び垂直振動用板ばね15aないし1
5dにより、地上に支持されており、また一対の水平方
向用電磁石は代表的に一方の電磁コイル22のみを示
し、垂直用電磁コイル32も模式化して示されている。
図3においては図示しなかったが、垂直振動用の板ばね
15aないし15dの何れか一つの一端部に近接して、
垂直方向振動測定用のピックアップ58が設けられてい
る。また垂直に配設された水平方向振動用板ばね5にも
近接して、水平方向振動検出用のピックアップ40が配
設されている。このピックアップ40は電線路W1 を介
して水平用センサアンプ43に接続され、この出力は共
振点追尾制御回路37及びA/D変換器51に接続され
ている。
【0012】共振点追尾制御回路37の詳細は図8にお
いて示されるが、その出力はPWM制御回路54に供給
され、更にその出力はパワーアンプ42で増巾されて、
水平用の電磁コイル22に供給される。本実施の形態で
は水平方向の振巾が定振巾制御され、この所望の水平振
巾を指令する水平指令振巾回路52が設けられ、この出
力はPI(Proportional Integra
l)制御回路(比例積分制御回路)53に供給され、こ
の出力は上述のPWM制御回路54に供給される。一
方、垂直振動駆動用のブロックに属する位相差制御回路
56には電線路W4 を介して、共振点追尾制御回路37
の出力が供給される。これには更に上述の垂直振動検出
用ピックアップ58の出力が垂直用センサアンプ59を
介して供給されており、またこのセンサアンプ59の出
力はA/D変換器62を介して同じく垂直の振巾を定振
巾制御するPI制御回路61に接続される。これには垂
直振巾指令回路60が接続され、更にこの制御回路61
の出力はPWM制御回路63に供給される。位相差制御
回路56は垂直用コイル32に所定の位相差を持った電
圧を供給するための回路である。つまり、位相差指令回
路57の出力は位相差制御回路56に供給されており、
垂直振動がピックアップ58により検出され、これが位
相差制御回路56に供給されているのであるが、この機
械的な振動と、共振点追尾制御回路37から供給される
電圧との位相差が位相差指令回路57の出力と比較して
機械振動で所定の位相差角(例えば60度)を与えるよ
うな位相差の電圧をPWM制御回路63に供給してい
る。この制御回路63の出力はパワーアンプ64を介し
て垂直用コイル32に供給される。この電圧の位相差θ
は垂直振動系の共振周波数が水平振動系のそれとはどれ
だけ離れているかによって決まるもので−90度から+
90度の範囲で変わるものである。
【0013】図8は図7における共振点追尾制御回路3
7の詳細を示すものであるが、主として可変周波数電源
40、位相検出回路41およびメモリ45からなってい
る。可変周波数電源40には交流電源8にスイッチSを
介して接続されており、この出力は増巾器42を介して
電磁石21の電磁コイル22に接続されている。また図
7におけるピックアップ40の出力は電線路W1 を介し
て増巾器43に接続される。この増巾出力は位相検出回
路41に供給される。この位相検出回路41には、更に
可変周波数電源40の出力が電線路W3 を介して供給さ
れており、この位相検出出力が可変周波数電源40に接
続されている。これは例えばインバータであってよい。
【0014】また先願発明の実施の形態による位相検出
回路41は図10に示されるような方法で検出を行う。
これは以下の作用において詳細を説明する。
【0015】更に先願発明の実施の形態によれば、可変
周波数電源45は不揮発性のメモリ45に接続されてい
る。
【0016】次にこの作用について説明する。
【0017】スイッチSを閉じると交流電源38が可変
周波数電源40に接続され、駆動状態となる。この出力
電圧はPWM制御回路54及び増巾器42を介して電磁
石21の電磁コイル22に供給される。これにより、本
発明の楕円振動パーツフィーダのボウル10は水平方向
の捩り振動力を与えられる。
【0018】ピックアップ40はこの水平方向の振動変
位を検出し、増巾器43により増巾されて、位相検出回
路41に加えられる。他方、これにはこの時の電磁コイ
ル22に印加されている電圧が供給されている。
【0019】図10Aはこの印加電圧Vの時間的変化を
示すものであるが、この電磁コイル22により、一時遅
れが生じ、これに流れる電流Iは図10Bに示すように
変化する。この電流により、電磁石22とボウル10と
の間に交番磁気吸引力が発生し、ボウル10は水平方向
の捩り振動変位を与えられているのであるが、この振動
変位が図10Cに示すように、コイル22にかかる電圧
Vと90度遅れている場合にはすなわちコイル電圧Vが
正から負に変わるゼロクロスポイントにおいて振動変位
1 が正であれば図9に示すように、共振点ω0 (角周
波数)では位相差φは90度であるので、ω0 よりは小
さく周波数を上昇させるべきであると位相検出回路41
で判断して可変周波数電源40の出力周波数を上昇させ
る。これがPWM制御回路54を介して増巾器12で増
巾されて電磁石21のコイル22に流され、より周波数
の高い電流でボウル10を振動させる。共振点ω0 に前
回より近づいたことにより、振巾は上昇する。可変周波
数電源40の出力周波数が更に高くなってついにω0
越えて、これより高くなると図10A、Dに示すように
振動変位S2 とコイル電圧Vとの関係は位相差で270
度となる。
【0020】図9において力の角周波数ωと振動変位と
の位相差φの関係から明らかなように共振点ω0 を通過
したので可変周波数電源40の出力周波数を減少させ
る。なお、C1 、C2 、C3 は板ばねの粘性係数であ
り、C3 >C2 >C1 である。
【0021】なお、C1 、C2 、C3 は板ばねの粘性係
数であり、これを係数として速度に比例した反力を加え
るものであるが、更にボウルの空気中における振動であ
れば当然、小さいけれど空気の抵抗も加わる。図9では
水平方向の振動系の共振周波数がω0 として力と振動変
位の位相差が90度であることを示しているが、垂直振
動系においてはその共振周波数がω0 ’であれば、周波
数ω0 で駆動すると図9から明らかなように力と変位と
の位相差は30度になり、これでは水平振動系とは60
度の位相差であるので、最適値とされるが、通常はこの
ような位相差になるとは限らず、この角周波数ω0 より
更に小さい共振周波数になる場合もあれば、ω0 ’より
更に高い周波数に共振点が置かれる場合もある。いずれ
にしても力は電流の位相と同じであり、電磁コイルは誘
導負荷であるので電圧と電流の位相差は90度である。
従って上述したように電圧と振動変位との位相差が18
0度となった場合に共振周波数で駆動されていることに
なるのであるが、電流と電圧とは90度位相差がずれて
いるので水平振動系の共振点ω0 より更に離れた場合、
更に低い場合には電圧が正から負、又は負から正へのゼ
ロクロスポイントにおいて振動変位の極性が正から負に
変わることは明らかである。本駆動制御方法では、この
ゼロクロスポイントにおいて、振動変位の正、負を検出
して共振追尾をしているのである。
【0022】以上のようにして可変周波数電源40の出
力周波数の増減を行ってついにはこの振動パーツフィー
ダは水平方向に共振周波数で駆動するようになる。
【0023】以上のようにして水平振動系は共振振動を
行なうのであるが、共振点追尾制御回路37の出力は電
線路W4 を介して位相差制御回路56に供給されてお
り、ここでは垂直方向の振動を検出するピックアップ5
8の出力を受け、位相差指令57の指令に基づいてこの
位相差を生じさせるような電圧を発生し、PWM制御回
路63に供給する。これは垂直振巾指令回路60及びこ
の出力に基づくPI制御回路61からの出力を受けて定
振巾を与えるための電圧をパワーアンプ4で増巾された
後、垂直用コイル32に供給する。よって垂直方向には
位相差指令回路57で設定された位相差でボウル10を
垂直方向に振動させる。よってボウル10は所望の楕円
振動を行なうことができる。
【0024】振動パーツフィーダのボウル10内のスパ
イラルトラック11では部品が所定の姿勢になるように
部品整列手段により整列される。この姿勢で次工程に供
給される。
【0025】振動パーツフィーダの駆動を停止させるべ
くスイッチSを開くと可変周波数電源40からの出力は
なくなり、ボウル10の駆動は停止する。なお定常的な
駆動中に、不揮発性のメモリ45に可変周波数電源40
の出力周波数が記憶されている。
【0026】振動パーツフィーダを再び駆動開始させる
べく、スイッチSを閉じるとメモリ45でこの時記憶さ
れている共振周波数を出力すべく可変周波数電源40が
駆動される。従って振動パーツフィーダのボウル10は
最初から水平方向に共振周波数で駆動される。従って強
制振動から共振周波数に移るときのショックがなくな
り、また電源容量を小とすることができる。
【0027】以下、駆動停止、駆動開始を繰り返すごと
に、停止ごとにメモリ45の内容が書き換えられるので
あるが、1か月単位、1年単位では振動パーツフィーダ
の共振周波数が変動する。したがってその都度、共振周
波数を追尾制御していたのでは強制振動から共振振動に
移るために多くの電流を流さねばならないのであるが、
年単位で強制振動に移る程、共振周波数の変動が大きく
とも前回の共振周波数で駆動を開始することができるの
で、常に振動パーツフィーダをショックなく電源容量を
小として駆動することができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記の駆動回
路においては、ボウル10内のトラック上の部品の搬送
速度を増大させようとして水平振巾指令回路52の指令
値を変えてもトラック上の部品の搬送速度を思い通りに
上昇させることができない場合がある。また、急に部品
が躍り出したりして振動モードが変わることがある。こ
れはトラック面の楕円振動と地上に対し水平方向で見た
楕円振動とのモードが異なると考えられる。本発明はこ
の点に鑑みてなされ、傾斜したトラック上の部品の搬送
速度も水平振巾指令回路の指令値を変えることにより、
円滑に思い通りに、かつ急に躍り出したりすることのな
いように搬送速度を増大又は減少させることができる楕
円振動機における搬送速度制御方法を提供することを課
題とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、可動部を
水平方向に振動可能に支持する第1ばねと、前記可動部
を垂直方向に振動可能に支持する第2ばねと、前記可動
部を水平方向に加振する第1加振器と、前記可動部を垂
直方向に加振する第2加振器とを備え、水平方向の振動
変位と垂直方向の振動変位との間に所定の位相差を有す
るように位相差をもって、前記第1加振器に第1電圧及
び前記第2加振器に第2電圧を印加して前記可動部を楕
円振動させるようにした楕円振動機における搬送速度制
御方法において、前記可動部内に形成される材料又は部
品を搬送するトラックが所定角度傾斜している場合に、
この傾斜角を算入し、前記トラックの移送面を基準とし
て前記所定の位相差、前記垂直方向の振動変位の振巾の
初期値を設定し、前記水平方向の振動変位を変えるとき
に前記初期値を維持し得るように前記第2加振器に印加
する前記第2電圧及び前記第1、第2電圧間の位相差を
連動して変化させるようにしたことを特徴とする楕円振
動機における搬送速度制御方法、によって解決される。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態による
駆動制御回路を示すが、従来例に対応する部分について
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。即ち
本実施の形態によれば、搬送速度調節器100の調節に
よりボウル10内のトラック上の部品の搬送速度を円滑
に増減させることができる。図2において、x’、y’
は地上からみた水平方向x’及び垂直方向y’を示し、
実線で示すxy座標はボウル10内のトラックの移送面
に平行な方向をx軸とし、これに垂直な方向をy軸とし
ている。そしてトラックの傾斜角がθである。このθは
通常は2度乃至5度に設定されている。地上からみた水
平及び垂直な方向x’、y’において、それぞれの振巾
がA’及びB’、またこれらの位相角がφ’としても、
トラックの移送面に対しては、x方向の振巾A及び垂直
な方向の振巾Bは異なった値を示す。本発明によれば、
これら座標間の変換式を(数式1)及び(数式2)によ
り求めた。
【0031】
【数1】
【数2】
【0032】図1において、搬送速度調節器100にお
いては、上述の変換式が設定されている。即ち、搬送速
度を増減させようとして水平振巾指令回路52の指令値
を変えると、上記変換式に応じて垂直振巾指令回路60
の指令値及び位相差指令回路57の指令値は初期値を維
持するように変えられる。
【0033】従って、トラック上の部品の移送速度を増
大させると、ほぼ水平振巾に比例した大きさで変更する
ことができ、急に部品が躍り出したり、所望通りの増大
ができなくなるということがない。
【0034】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0035】例えば以上の実施の形態では、水平方向に
は共振点追尾を行ない、垂直方向にはいわゆる強制振動
を行なうものとして説明したが、これに限ることなく、
両系統とも強制振動で行なう楕円振動パーツフィーダに
も本発明は適用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明の楕円振動機に
おける搬送速度制御方法によれば、トラックのなおり傾
斜角がいかなる値であっても、所望通りの楕円振動を行
なわせて搬送速度を滑らかに変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による駆動制御回路のブロ
ック図である。
【図2】同作用を説明するためのチャートである。
【図3】先願発明の実施の形態による楕円振動パーツフ
ィーダの斜視図である。
【図4】同ボウルを取り除いて駆動部を示す斜視図であ
る。
【図5】一部を切り欠いた破断斜視図である。
【図6】同底面図である。
【図7】同振動パーツフィーダに適用される駆動制御回
路のブロック図である。
【図8】同駆動制御回路における共振点追尾制御回路の
詳細図である。
【図9】同作用を説明するためのチャートである。
【図10】更に同作用を説明するためのチャートであ
る。
【符号の説明】
100 搬送速度調節器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部を水平方向に振動可能に支持する
    第1ばねと、前記可動部を垂直方向に振動可能に支持す
    る第2ばねと、前記可動部を水平方向に加振する第1加
    振器と、前記可動部を垂直方向に加振する第2加振器と
    を備え、水平方向の振動変位と垂直方向の振動変位との
    間に所定の位相差を有するように位相差をもって、前記
    第1加振器に第1電圧及び前記第2加振器に第2電圧を
    印加して前記可動部を楕円振動させるようにした楕円振
    動機における搬送速度制御方法において、前記可動部内
    に形成される材料又は部品を搬送するトラックが所定角
    度傾斜している場合に、この傾斜角を算入し、前記トラ
    ックの移送面を基準として前記所定の位相差、前記垂直
    方向の振動変位の振巾の初期値を設定し、前記水平方向
    の振動変位を変えるときに前記初期値を維持し得るよう
    に前記第2加振器に印加する前記第2電圧及び前記第
    1、第2電圧間の位相差を連動して変化させるようにし
    たことを特徴とする楕円振動機における搬送速度制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記初期値は、前記トラックの移送面を
    基準として、以下の変換式により決定されることを特徴
    とする請求項1に記載の楕円振動機における搬送速度制
    御方法。 A’=A B’=B+(θcosφ)A φ’=(Bsinφ)/(θA+Bcosφ) ここでA’:水平方向の振巾 B’:垂直方向の振巾 φ’:前記水平方向の振動変位と前記垂直方向の振動変
    位との間の位相差 A :トラックの移送面に対し平行な方向の振巾 B :トラックの移送面に対し垂直な方向の振巾 φ :前記平行な方向の振動変位と前記垂直な方向の振
    動変位との間の位相差
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