JP3161277B2 - 楕円振動装置 - Google Patents

楕円振動装置

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JP3161277B2 JP10046795A JP10046795A JP3161277B2 JP 3161277 B2 JP3161277 B2 JP 3161277B2 JP 10046795 A JP10046795 A JP 10046795A JP 10046795 A JP10046795 A JP 10046795A JP 3161277 B2 JP3161277 B2 JP 3161277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば振動により部品
を供給する楕円振動装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図6において、楕円振動
パーツフィーダは全体として1で示され、公知のボウル
2を備えている。ボウル2の内周面にはスパイラル状の
トラックが形成され、この下流側の適所にワイパーが設
けられている。このワイパーはすでに周知であるので図
を省略するが、平板を折り曲げてなり、その下端とトラ
ックの移送面との距離は整送すべき部品m(平板状とす
る)の厚さよりは大きいが、この倍よりは小さい。トラ
ックの排出端には姿勢保持手段が設けられ、ここを通っ
て所望の姿勢の部品(例えば長辺を移送方向に向けた部
品m)が図示しない直線式振動フィーダに供給される。
【0003】ボウル2は図7に明示される十字状の上側
可動フレーム7に固定されており、この上側の可動フレ
ーム7に図8に明示されるやはり十字状の下側可動フレ
ーム8に直立した4組の重ね板ばね9により結合されて
いる。すなわち、上側可動フレーム7の4つの端部7a
に重ね板ばね9の上端部がボルトいより固定され、下側
可動フレーム8の4つの端部8aに重ね板ばね9の下端
がボルトにより固定されている。端部7a、8aは上下
方向に整列している。
【0004】固定フレーム10の中央には、上側可動フ
レーム7の中央部に対向して垂直駆動電磁石11が固定
され、この垂直駆動電磁石11に対向して上側可動フレ
ーム7の下面には垂直可動コア13が固定されている。
また固定フレーム10の相対向する側壁部には垂直駆動
電磁石11を挟んで対照的に一対の水平駆動電磁石14
a、14bが固定され、これら電磁石14a、14bに
はそれぞれコイル15a、15bが巻装されている。上
側可動フレーム7の下面には水平駆動電磁石14a、1
4bに対向して水平可動コア16a、16bが固定され
ている。
【0005】固定フレーム10にはこれと一体的に4個
の脚部17が形成され、これら脚部17が防振ゴム18
を介して基台上に支持されている。脚部17には横方向
に延在するばね取付部17aが一体的に形成され、これ
らばね取付部17aに図8に示されるように垂直駆動用
の重ね板ばね19が両端部で4組、ボルトにより固定さ
れている。重ね板ばね19は図6に示されるようにスペ
ーサ20を介して重ねられ、これらの中央部分が下側可
動フレーム8にボルトにより固定されている。
【0006】以上の構成において、水平駆動電磁石14
a、14bは、水平方向の加振力を発生させる第1の振
動駆動子であり、またこれによって駆動される第1の振
動系はボウル2、板ばね9、可動コア16a、16bな
どからなり、また電磁石11は垂直方向の加振力を発生
させる第2の振動駆動子であり、ボウル2、板ばね1
9、可動コア13などにより第2の振動系が構成され
る。
【0007】一般に、水平方向の第1振動系の共振周波
数と同じかほぼ等しい周波数の駆動電流がそれぞれ電磁
石14a、14b、11に供給されるのであるが、これ
によりボウル2は、水平方向には共振状態またはこれに
近い状態の周波数f0 で振動し、また垂直方向には通
常、数パーセント共振周波数をより高くしており、よっ
て図9で示すように水平方向には振動工学上明らかに、
力と変位との位相差が90度遅れで振動し、また垂直方
向にはこれとは異なる位相差で振動し、これら位相差に
より楕円振動を行なうのであるが、この位相差は理論的
に60度で最適条件、すなわちボウル2内のトラック上
の部品mを最大の搬送速度で搬送できることが判明して
ので、従って水平方向の加振力と垂直方向の加振力との
位相差が90度と設定されている。すなわち、図9から
明らかなように垂直方向の共振周波数はf1 であること
により、150度の位相遅れで振動する。
【0008】然るに振動工学上明らかなように、共振周
波数で振動系を駆動した場合には、電源のわずかな変動
やボウル2内の部品の負荷のわずかな変化により共振周
波数が変動する。これにより、部品を貯蔵していない空
の状態で、水平方向の共振周波数がf0 であって力と変
位との位相差が90度であっても、このような変動によ
り大きく位相差が変わり、よって、強制振動で駆動され
ている垂直方向においては位相差がそれほど変動せずと
も、水平方向において大きく変動するために、結局これ
らの位相差は60度とは異なったものとなる。これによ
り、ボウルに対する最適振動条件が得られなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、電源に多少の変動があったり、ボウル
内の部品の負荷が変わっても、水平方向及び垂直方向の
位相差角を最適な値に保持し得る楕円振動装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、少なく
とも第1移相器、第1ハイゲインアンプ、第1飽和要素
を有する第1制御器と、該第1制御器の出力を電力増巾
する第1電力増巾器と、該第1電力増巾器の出力を受け
第1方向の加振力を発生させる第1振動駆動子と、該第
1振動駆動子の前記第1方向の加振力を受ける楕円振動
機の第1振動系と、該楕円振動機の可動部の前記第1方
向の振動変位を検出する第1振動変位検出手段と、少な
くとも第2移相器、第2ハイゲインアンプ、第2飽和要
素を有し、前記第1振動変位検出手段の出力を受ける第
2制御器と、該第2制御器の出力を電力増巾する第2電
力増巾器と、該第2電力増巾器の出力を受け前記第1方
向とは垂直な第2方向の加振力を発生させる第2振動駆
動子と、該第2振動駆動子の前記第2方向の加振力を受
ける前記楕円振動機の第2振動系と、該楕円振動機の可
動部の前記第2方向の振動変位を検出する第2振動変位
検出手段とから成り、該第2振動変位検出手段の出力を
前記第1制御器に負帰還する閉ループを形成し、前記第
1振動系の共振周波数で前記第2振動変位検出手段と前
記第1制御器との間を開とした場合のこれらの間の位相
差が180度となり、前記第1振動系の変位と前記第2
振動系の変位との位相差は、前記可動部の最適振動条件
を達成するべき角度になるように前記第1、第2移相器
の移相角度を決定し、前記第1、第2振動系に自励振動
させ、前記第1振動系に共振振動させるようにしたこと
を特徴とする楕円振動装置、によって達成される。
【0011】又、以上の目的は、少なくとも第1移相
器、第1ハイゲインアンプ、第1飽和要素を有する第1
制御器と、該第1制御器の出力を電力増巾する第1電力
増巾器と、該第1電力増巾器の出力を受け第1方向の加
振力を発生させる第1振動駆動子と、該第1振動駆動子
の前記第1方向の加振力を受ける楕円振動機の第1振動
系と、該楕円振動機の可動部の前記第1方向の振動変位
を検出する振動変位検出手段と、少なくとも第2移相
器、第2ハイゲインアンプ、第2飽和要素を有し、前記
第1振動変位検出手段の出力を受ける第2制御器と、該
第2制御器の出力を電力増巾する第2電力増巾器と、該
第2電力増巾器の出力を受け前記第1方向とは垂直な第
2方向の加振力を発生させる第2振動駆動子と、該第2
振動駆動子の前記第2方向の加振力を受ける前記楕円振
動機の第2振動系から成り、前記振動変位検出手段の出
力を前記第1制御器に負帰還する閉ループを形成し、前
記第1振動系の共振周波数で前記振動変位検出手段と前
記第1制御器との間を開とした場合のこれらの間の位相
差が180度となり、前記振動変位検出手段の出力と前
記第2振動系の振動変位との位相差は、前記可動部の最
適振動条件を達成するべき角度になるように前記第1、
第2移相器の移相角度を決定し、前記第1振動系に自励
振動させ、前記第2振動系に強制振動させるようにした
ことを特徴とする楕円振動装置、によって達成される。
【0012】又、以上の目的は、可変周波数電源と、該
可変周波数電源の出力を受け第1方向の加振力を発生さ
せる第1振動駆動子と、該第1振動駆動子の前記第1方
向の加振力を受ける楕円振動機の第1振動系と、該楕円
振動機の可動部の前記第1方向の振動変位を検出する振
動変位検出手段と、該振動変位検出手段の出力を受ける
移相器と、該移相器の出力を受ける電力増巾器と、該電
力増巾器の出力を受け、前記第1方向とは垂直な第2方
向の加振力を発生させる第2振動駆動子と、該第2振動
駆動子の前記第2方向の加振力を受ける前記楕円振動機
の第2振動系とから成り、前記可変周波数電源の調節に
より前記第1振動系をその共振周波数で駆動し、前記移
相器の移相角は前記可動部の最適振動条件を得るような
角度に設定されていることを特徴とする楕円振動装置、
によって達成される。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、第1振動系は共振振
動を行ない、また第2振動系はこれに対して第2移相器
で設定した角度だけ位相を遅らせるか進めることによ
り、最適な楕円振動を得る位相角度差で振動する。この
第1振動系の第1方向における振動と、第2振動系の第
2方向における振動との合成が楕円振動であり、例えば
部品の搬送に使われる場合には、その部品の搬送速度を
最大とすることができ、また第1振動系は自励振動を行
なっているので、力と変位との位相差を正確にπ/2に
保持し、これに対して第2移相器の設定角度だけ位相変
位して第2振動系を振動させるので、常に安定な位相差
を持たせて第1振動系及び第2振動系を振動させること
ができる。
【0014】請求項2の発明によれば、第1振動系は自
励振動により共振振動を行ない、第2振動系は強制振動
を行なう。この共振振動と強制振動との位相差は第2移
相器の設定位相角差であるので、最適の楕円振動を得る
ことができ、また第1振動系はその可動部の負荷が変動
したり電源が変動したとしても、常に共振振動を行なっ
て、力と変位との位相差をπ/2に維持し、よって最適
な位相差を保持することができる。
【0015】請求項3の発明によれば、可変周波数電源
の調節により第1振動系は共振振動で振動し、よって位
相差位を常にπ/2に維持し、これに対し第2振動系は
強制振動を行なわせ、また第1振動系は第2振動系とは
適切な位相差角を持って振動させられるので、最適な楕
円振動条件を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例による楕円振動装置に
ついて、図面を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の第1実施例による楕円振動
装置を示すが、全体として31で示され、従来例で述べ
たように水平方向の振動系、すなわち第1振動系32の
第1の方向、すなわち水平方向における振動が振動検出
器33で検出され、これが垂直方向用のコントローラ3
4、電力増巾器35、振動駆動子36を介して垂直方向
の振動系37に供給される。この垂直方向の振動変位
が、振動検出器38で検出され、これが水平方向用のコ
ントローラ39に供給され、更に電力増巾器40、振動
駆動子41を介して水平方向の振動系32に供給され
る。なお、振動検出器33の出力はそのままコントロー
ラ34に供給されるが、水平方向の振動検出器38の出
力はコントローラ39に負帰還信号として供給される。
【0018】図2は、第1実施例を更に詳細に示すブロ
ック図であるが、図1に対応する部分については同一の
符号を付す。
【0019】すなわち、本実施例における第1のコント
ローラ39は、移相器42、ハイゲインアンプ43及び
振巾調整用リミッタ(飽和要素)44からなっており、
この出力が電力増巾器40に供給されて、電力増巾出力
は振動駆動子41である電磁石41に供給される。電磁
石41は電圧と力に位相差があり、1/(s+a1 )な
る遅れ要素を有する。これにより水平方向の第1の振動
系が加振されるのであるが、この特性方程式は、m1
2 +c1 s+k1 =0である。ここでm1 はボウルの質
量、c1 は粘性系数、k1 は水平方向のばね定数であ
る。この水平方向の振動変位は振動検出器33で検出さ
れ、これが第2のコントローラ34に供給されるのであ
るが、これは第1のコントローラ39と同様に、移相器
45、ハイゲインアンプ46及び振巾調整用リミッタ
(飽和要素)47からなっており、この出力は電力増巾
器35に供給され、この増巾出力が垂直方向の電磁石3
6に供給される。これも、1/(s+a2 )なる遅れ要
素を有し、水平方向の電磁石41と同様に、90度の位
相遅れを生じる。これにより垂直方向の振動系37が加
振され、この振動変位は振動検出器38で検出され、こ
れが第1のコントローラ39に負帰還される。
【0020】また、本実施例によれば、各機械振動系3
2、37は一方が共振振動で振動され他方は共振点から
外れて振動を行なわせるので、力と変位との位相差が共
振振動では90度遅れあり、共振点から外れて振動を行
なわせる垂直方向の振動系は位相差がほぼ零である。ま
た、上述したように振動駆動子である電磁石36、41
の位相遅れは90度であり、本実施例では第1の位相器
42により位相αは60度進められ、また第2の位相器
45により位相差βは30度位相が進められる。従っ
て、第1の位相器42の入力側と水平方向の振動系32
の出力との間には、合計で120度の位相差があり、ま
た水平方向の振動検出器33の出力、すなわち第2位相
器45の入力側と第2の機械振動系37の出力との間に
は、合計で60度の位相差がある。従って、第1コント
ローラ39の入力側と垂直方向の振動検出器38の出力
側とを遮断した場合には、この間に180度の位相差が
ある。よって、自励振動を可能にしている。
【0021】本発明の第1実施例の楕円振動装置は以上
のように構成されるが、次にこの作用について説明す
る。
【0022】なお、電力増巾器35、42は図示せずと
もスイッチを介して直流電源が接続されおり、このスイ
ッチを閉じることにより作動状態となる。図2に示すよ
うな閉ループで、垂直方向の振動検出器38の出力が第
1コントローラ39に負帰還されるので、又、この閉ル
ープの第1コントローラ39の入力側で遮断した場合に
180度の位相差を持っていることにより、水平方向の
振動系は自励振動、すなわち共振振動を行なう。この振
動変位は振動検出器33により検出され、第2コントロ
ーラ34、電力増巾器35により垂直方向電磁石36が
励磁されて、垂直方向振動系37も自励振動するが、そ
の共振周波数から数%はなれた周波数で振動を行なう。
なお、水平方向の振動系32は共振振動であるので、常
に力と変位との位相差が90度に維持され、又、電磁石
41の位相遅れは90度で一定であるので、水平方向の
振動と垂直方向の振動との位相差は、60度に安定に保
持される。従って最適条件でボウルは楕円振動を行な
い、部品をその内部に形成されたトラック上を最大の搬
送速度で搬送させることができる。電源の変動やボウル
内の部品の負荷の変動が生じても、自励振動により常に
水平方向の振動系は共振振動を行って、力と変位との位
相差を90度に維持し、従来のように共振点から少しず
れただけでも位相差90度から大きく変化していたのが
変化しなくなるので、最適条件を安定に続行させること
ができる。
【0023】なお、振巾調節リミッタ44、47には、
図示せずとも水平方向の振動変位検出器33及び垂直方
向の振動検出器38の出力を受ける振巾コントローラが
接続されており、比較器を有しているが、この一方の入
力端子には設定振巾が設定されており、他方の入力には
振動変位検出器33、38の出力が供給されて、その偏
差に応じて振巾調節リミッタ44、47を自動的に調節
し、従って水平方向と垂直方向との振巾が一定になり、
よって一定の長軸、短軸を持った一定方向の楕円振動を
ボウルに行なわせることができる。
【0024】図3及び図4は本発明の第2実施例による
楕円振動装置を示すが、全体として51で示され、第1
実施例に対応する部分には同一の符号を付け、その詳細
な説明は省略する。
【0025】すなわち本実施例によれば、水平方向の振
動系だけで閉ループを形成している。すなわち水平方向
の振動検出器33の出力は第1のコントローラ52に負
帰還され、またこの出力は垂直方向のコントローラ53
に供給される。
【0026】図4は同ブロックの詳細を示すものである
が、コントローラ52、53においてのみ図1の第1実
施例と異なり、同様に各々位相器55、58、ハイゲイ
ンアンプ56、59及び振巾調節リミッタ57、60か
らなっているが、第1の位相器55の設定位相差αは零
であり、第2の位相器58の設定位相差βは30度であ
る。これにより、水平方向の振動検出器33と第1コン
トローラ52との間を開とした場合の、この間の位相差
が180度であり、また第2機械振動系37の出力と第
2コントローラ53の入力との間ではー60度の位相差
である。
【0027】本発明の第2実施例の楕円振動装置は以上
のように構成されるが、次にこの作用について説明す
る。
【0028】すなわち、本実施例では水平方向の振動系
は閉ループをなし、共振周波数でも水平方向の振動系3
2と第1コントローラ52との間には180度の位相差
があることにより、やはり図示しないスイッチを介して
直流電源を電力増巾器35、42に接続すると、水平方
向の振動系32は共振周波数で自励振動を行ない、また
垂直方向の振動系37は強制振動を行なう。そして、共
振振動状態にある水平方向の振動系の力と変位との位相
差は90度で安定にこれが保持され、またこれから強制
振動においては共振周波数が若干変化しても、その位相
差がほとんど変化しないことにより、位相差は60度と
一定とされているが、最適な楕円振動条件を得ることが
できる。
【0029】図5は本発明の第3実施例による楕円振動
装置を示すが、全体として61で示され、可変周波数電
源62の出力は第1のコントローラ63に供給され、こ
の出力は電力増巾器64で増幅され、振動駆動子である
電磁石65に供給され、これにより上記実施例と同様に
水平方向の振動系66が加振され、この水平方向の振動
変位が振動検出器67で検出されて、垂直方向の第2の
コントローラ68に供給され、この制御出力が電力増巾
器69を介して垂直方向の振動駆動子である電磁石70
に供給され、第2の振動系71を加振する。なお、第2
のコントローラ68の移相角においては位相差は60度
と設定されており、従って、振動系66は可変周波数電
源62の調節により共振振動が行なわれるが、この振動
に対して正確に60度の位相差を持って、振動系71は
垂直方向に加振されるので、可変周波数電源62の自動
調節さえ正確に行なわれていれば、水平機械振動系66
は共振振動して、垂直方向の振動系71との位相差60
度を安定に持続させて、最適な楕円振動を得ることがで
きる。なお、水平振動系66が正確に共振点で駆動せず
ともコントローラ68により垂直振動系71との振動の
位相差は最適値、例えば60度に保持されるので、確実
に最適楕円振動を行うことができる。
【0030】コントローラ63、68は第1、第2実施
例とは異なり飽和要素を有しないが、振動検出器67か
らの出力を振巾コントローラに供給し、この内部で所定
の振巾と比較してその偏差をコントローラ63に供給す
ることにより、定振巾の閉ループを形成して、水平方向
の振動を常に一定としてもよく、図5においては垂直方
向の振動検出手段を設けていないが、同様に設けて垂直
方向についても所定の振巾で振動させるようにしてもよ
い。
【0031】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0032】例えば、以上の実施例ではアクチュエータ
である電磁石は90度の位相遅れを有するが、例えば圧
電型や動電型のように位相遅れのない場合には、上述の
位相差αの代わりにα=ー90度、またβの代わりにβ
=ー90度とすれば、同様な作用、効果を得ることがで
きる。
【0033】電磁石のように90度の位相差を有するア
クチュエータのみならず、他の大きさの位相遅れを有す
る場合においても、位相差α、βを、負帰還ループを遮
断した場合のこの両端の位相差を180度とし、かつ水
平方向と垂直方向の位相差を60度とするべく、位相コ
ントローラ42、45の位相値を設定すればよい。
【0034】また以上の実施例では位相コントローラ4
2、45の設定位相差は固定としたが、これは可変とし
てもよい。この場合に、ある入力、出力間の信号の位相
差を検出し、この検出値に応じて位相コントローラ4
2、45の設定位相差を調節するようにすればよい。
【0035】また以上の実施例では、水平方向と垂直方
向との位相差角度が60度で最適としたが、楕円振動の
搬送理論によれば、長軸の振巾に応じて若干これが変更
されるので、60度でなくともよく、例えば45度乃至
75度の範囲で可変とするように位相差α、βを変える
ようにしてもよい。
【0036】又、以上の実施例では、第1の方向を水平
方向をとし、第2の方向を垂直方向としたが、これを逆
にしても良い。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明の楕円振動装置
によれば、第1または第2の振動系で共振振動を行ない
ながら、他方の振動系との位相差を最適な値に保持する
ことができるので、電源が変動したり可動部の負荷が変
動しても、位相角を、例えば60度に安定に保持して最
適な楕円振動条件を常に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による楕円振動装置のブロ
ック図である。
【図2】同装置の主要部分の詳細を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例による楕円振動装置のブロ
ック図である。
【図4】同装置の主要部分の詳細を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例による楕円振動装置のブロ
ック図である。
【図6】本発明の実施例が適用される楕円振動パーツフ
ィーダの部分断面図である。
【図7】図6における[7]ー[7]線方向の平面図で
ある。
【図8】図6の楕円振動パーツフィーダの底面図であ
る。
【図9】周波数と位相差との関係を示すチャートであ
る。
【符号の説明】
31 楕円振動装置 33 水平方向振動検出器 34 コントローラ 35 垂直方向振動検出器 39 コントローラ 42 位相器 45 位相器 51 楕円振動装置 52 コントローラ 53 コントローラ 55 コントローラ 55 位相器 58 位相器 61 楕円振動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−74566(JP,A) 特開 昭54−74567(JP,A) 特開 昭59−172317(JP,A) 特開 昭63−12380(JP,A) 特開 平3−256908(JP,A) 特開 平5−105220(JP,A) 実開 昭62−92215(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 27/00 - 27/34 B06B 1/00 - 3/04 G05D 19/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1移相器、第1ハイゲイン
    アンプ、第1飽和要素を有する第1制御器と、該第1制
    御器の出力を電力増巾する第1電力増巾器と、該第1電
    力増巾器の出力を受け第1方向の加振力を発生させる第
    1振動駆動子と、該第1振動駆動子の前記第1方向の加
    振力を受ける楕円振動機の第1振動系と、該楕円振動機
    の可動部の前記第1方向の振動変位を検出する第1振動
    変位検出手段と、少なくとも第2移相器、第2ハイゲイ
    ンアンプ、第2飽和要素を有し、前記第1振動変位検出
    手段の出力を受ける第2制御器と、該第2制御器の出力
    を電力増巾する第2電力増巾器と、該第2電力増巾器の
    出力を受け前記第1方向とは垂直な第2方向の加振力を
    発生させる第2振動駆動子と、該第2振動駆動子の前記
    第2方向の加振力を受ける前記楕円振動機の第2振動系
    と、該楕円振動機の可動部の前記第2方向の振動変位を
    検出する第2振動変位検出手段とから成り、該第2振動
    変位検出手段の出力を前記第1制御器に負帰還する閉ル
    ープを形成し、前記第1振動系の共振周波数で前記第2
    振動変位検出手段と前記第1制御器との間を開とした場
    合のこれらの間の位相差が180度となり、前記第1振
    動系の変位と前記第2振動系の変位との位相差は、前記
    可動部の最適振動条件を達成するべき角度になるように
    前記第1、第2移相器の移相角度を決定し、前記第1、
    第2振動系に自励振動させ、前記第1振動系に共振振動
    させるようにしたことを特徴とする楕円振動装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも第1移相器、第1ハイゲイン
    アンプ、第1飽和要素を有する第1制御器と、該第1制
    御器の出力を電力増巾する第1電力増巾器と、該第1電
    力増巾器の出力を受け第1方向の加振力を発生させる第
    1振動駆動子と、該第1振動駆動子の前記第1方向の加
    振力を受ける楕円振動機の第1振動系と、該楕円振動機
    の可動部の前記第1方向の振動変位を検出する振動変位
    検出手段と、少なくとも第2移相器、第2ハイゲインア
    ンプ、第2飽和要素を有し、前記第1振動変位検出手段
    の出力を受ける第2制御器と、該第2制御器の出力を電
    力増巾する第2電力増巾器と、該第2電力増巾器の出力
    を受け前記第1方向とは垂直な第2方向の加振力を発生
    させる第2振動駆動子と、該第2振動駆動子の前記第2
    方向の加振力を受ける前記楕円振動機の第2振動系から
    成り、前記振動変位検出手段の出力を前記第1制御器に
    負帰還する閉ループを形成し、前記第1振動系の共振周
    波数で前記振動変位検出手段と前記第1制御器との間を
    開とした場合のこれらの間の位相差が180度となり、
    前記振動変位検出手段の出力と前記第2振動系の振動変
    位との位相差は、前記可動部の最適振動条件を達成する
    べき角度になるように前記第1、第2移相器の移相角度
    を決定し、前記第1振動系に自励振動させ、前記第2振
    動系に強制振動させるようにしたことを特徴とする楕円
    振動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2振動変位検出手段の出力
    を各々振巾コントローラに供給し、該振巾コントローラ
    内に設定されている所定の振巾との偏差を各々前記第
    1、第2制御器に供給して、前記第1、第2方向の振巾
    を各前記所定の振巾に調整するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の楕円振動装置。
  4. 【請求項4】 前記可動部の第2方向の振動変位を検出
    する第2の振動変位検出手段を設け、前記第1、第2振
    動変位検出手段の出力を各々振巾コントローラに供給
    し、該振巾コントローラ内に設定されている所定の振巾
    との偏差を各々前記第1、第2制御器に供給して、前記
    第1、第2方向の振巾を各前記所定の振巾に調整するよ
    うにしたことを特徴とする請求項2に記載の楕円振動装
    置。
  5. 【請求項5】 位相差検出手段及び位相差コントローラ
    を設け、該位相差コントローラの出力により前記第1、
    第2移相器の移相角を調節するようにした請求項1乃至
    請求項4の何れかに記載の楕円振動装置。
  6. 【請求項6】 可変周波数電源と、該可変周波数電源の
    出力を受け第1方向の加振力を発生させる第1振動駆動
    子と、該第1振動駆動子の前記第1方向の加振力を受け
    る楕円振動機の第1振動系と、該楕円振動機の可動部の
    前記第1方向の振動変位を検出する振動変位検出手段
    と、該振動変位検出手段の出力を受ける移相器と、該移
    相器の出力を受ける電力増巾器と、該電力増巾器の出力
    を受け、前記第1方向とは垂直な第2方向の加振力を発
    生させる第2振動駆動子と、該第2振動駆動子の前記第
    2方向の加振力を受ける前記楕円振動機の第2振動系と
    から成り、前記可変周波数電源の調節により前記第1振
    動系をその共振周波数で駆動し、前記移相器の移相角は
    前記可動部の最適振動条件を得るような角度に設定され
    ていることを特徴とする楕円振動装置。
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