JPH11130119A - ポンプ - Google Patents

ポンプ

Info

Publication number
JPH11130119A
JPH11130119A JP9311100A JP31110097A JPH11130119A JP H11130119 A JPH11130119 A JP H11130119A JP 9311100 A JP9311100 A JP 9311100A JP 31110097 A JP31110097 A JP 31110097A JP H11130119 A JPH11130119 A JP H11130119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
annular groove
upper cap
pump
guide hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9311100A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagaaki Hori
修彰 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP9311100A priority Critical patent/JPH11130119A/ja
Publication of JPH11130119A publication Critical patent/JPH11130119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1042Components or details
    • B05B11/1059Means for locking a pump or its actuation means in a fixed position
    • B05B11/106Means for locking a pump or its actuation means in a fixed position in a retracted position, e.g. in an end-of-dispensing-stroke position

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド穴と操作軸間の隙間を可及的に小さく
し、かつイジェクタヘッドの高さを高くすることなく、
またアッパキャップの上面に降りかかった水を速やかに
逃がすことが可能なポンプを提供する。 【解決手段】 イジェクタヘッドの下面に操作軸との接
続部を取り囲むように垂下されるロック用ねじ筒が設け
られ、一方アッパキャップ上面にはガイド穴を取り囲む
ようにロック用ねじ付き環状溝が設けてねじ部によりね
じ係合可能とし、また、アッパキャップの上面には降り
かかった水を速やかに逃がすことが可能な溝が設けられ
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の開口部に装
着され容器内の液体を吐出するポンプに関し、特に操作
軸の外方端部に取り付けられるイジェクタヘッドとポン
プ本体とのロック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のポンプは、第1の従来例
として、たとえば図6に示すようなものが知られてい
る。
【0003】すなわち、容器開口部101から容器10
0内に挿入され容器100内の液体を吸入、吐出するた
めのポンプ本体102と、ポンプ本体102の上端開口
部を閉塞するアッパキャップ103と、アッパキャップ
103に設けられたガイド穴104に案内されてポンプ
本体102内に往復移動自在に挿入される操作軸105
と、操作軸105の上端部に接続されポンプ本体102
によって吸引された液体を吐出する吐出ノズル106が
設けられたイジェクタヘッド107と、を備えている。
【0004】上記イジェクタヘッド107は、イジェク
タヘッド107下面から突出する筒状の継手部108を
介して操作軸105の上端に接続されており、この継手
部108外周とガイド穴104内周には、互いにねじ係
合されるおねじ109およびめねじ110が設けられて
いた。出荷時等においては、この継手部108をガイド
穴104にねじ込むことによって、操作軸105を押し
込んだ状態でイジェクタヘッド107をアッパキャップ
103にロックしていた。
【0005】ガイド穴104内周には上端から所定深さ
までめねじ110が形成されるのため、ガイド穴104
内周のめねじ110の下方に続く領域に操作軸105が
摺接する摺動案内面111が形成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、使用状態では継手部108のおね
じ109とガイド穴104のめねじ110間のねじ係合
が解除され操作軸105がガイド穴104から上方に突
出した状態で使用されるが、ガイド穴104の上端にお
いて、操作軸105とガイド穴104との間に、おねじ
109とめねじ110をねじ係合させる分の隙間gが開
いてしまい、アッパキャップ103の上面に降りかかっ
た水が隙間gに溜まり、これが容器内に浸入し、ポンプ
本体内の内容液に影響を及ぼすという問題点があった。
特に、アッパキャップ103の上面に降りかかった水が
滞留しているとこの問題は起こりやすい傾向にあった。
【0007】このような問題を解決するために、図7に
示されるように、ロック部をガイド穴104とは別にし
て、イジェクタヘッド107の下面に継手部108を取
り囲むように内周がめねじ筒112を垂設し、アッパキ
ャップ103の上面に前記めねじ筒112に螺合するお
ねじ筒113を立設し、上記めねじ筒112とおねじ筒
113に互いに螺合するねじ部114,115を設けた
ものも広く知られている。このようにすれば、ガイド穴
104はその上端においても操作軸105と摺動接触
し、使用状態においてガイド穴104と操作軸105と
の間の隙間は、外気が浸入する程度の小さなものである
ために水浸入が防止できる。
【0008】しかし、このようにイジェクタヘッド10
7にロック用環状溝112を設けたものでは、吐出ノズ
ル106との関係で、イジェクタヘッド107の底面か
ら吐出ノズル106までの寸法をロック用環状溝112
の深さ分だけ高くする必要があり、その分だけイジェク
タヘッド107の高さ寸法hが大きくなってしまう。ま
た、外観的には、イジェクタヘッド107のスカート部
107aもその分だけ長くする必要がある。
【0009】そうすると、容器100に液体を充填した
後ポンプを装着してキャッピングする工程において、容
器100の高さが同じとすると図6の従来例としてイジ
ェクタヘッド107の高さ位置が異なるために、液体充
填ラインの調整が必要になる場合もある。
【0010】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決するためになされたもので、ガイド穴と操作軸間
の隙間を可及的に小さくし、かつイジェクタヘッドの高
さを高くすることなく、またアッパキャップの上面に降
りかかった水を速やかに逃がすことが可能なポンプを提
供することにある。
【0011】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、容器開口部から容器内に挿入さ
れ容器内の液体を吸入、吐出するためのポンプ本体と、
該ポンプ本体の上端開口部を閉塞するアッパキャップ
と、該アッパキャップに設けられたガイド穴に案内され
てポンプ本体内に往復移動自在に挿入される操作軸と、
該操作軸の上端部に接続されポンプ本体によって吸引さ
れた液体を吐出する吐出口が設けられたイジェクタヘッ
ドとを備えたポンプにおいて、前記イジェクタヘッドの
下面には前記操作軸との接続部を取り囲むように垂下さ
れるロック用ねじ筒が設けられ、一方、アッパキャップ
上面には前記ガイド穴を取り囲むようにロック用ねじ付
き環状溝が設けられ、前記ロック用ねじ筒とロック用ね
じ付き環状溝には互いにねじ係合されるねじ部が設けら
れると共に、前記アッパキャップ上面に設けられた前記
環状溝の外周縁部から、前記アッパキャップ上面に複数
の放射状の溝を設けたことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、イジェクタヘッドの下面
に垂下されるロック用ねじ筒をアッパキャップのロック
用ねじ付き環状溝にねじ込むことによって、イジェクタ
ヘッドをアッパキャップに固定する。したがって、ガイ
ド穴はその上端にその上端においても操作軸と摺動接触
し、水の浸入を防止することができる。
【0013】また、アッパキャップの上面に溝を設ける
ことにより、アッパキャップの上面に降りかかった水
を、アッパキャップ上面に滞留させずに速やかに逃がす
ことが出きる。
【0014】また、ロック用ねじ筒はアッパキャップ上
面からロック用ねじ付き環状溝内にねじ込まれるので、
ロック位置においてイジェクタヘッドの高さはロック用
ねじ筒が無いものと同等にできる。
【0015】また、アッパキャップ上面であってロック
用ねじ付き環状溝とガイド穴との間に、アッパキャップ
上面よりも上方に突出する環状突堤を設ければ、この環
状突堤によってアッパキャップ上面に降りかかった水の
ガイド穴への浸入が阻止されガイド穴と操作軸間の隙間
が小さくなったことと相俟ってガイド穴からポンプ本体
内への水の浸入を効果的に防止することができる。
【0016】また、アッパキャップ上面をロック用ねじ
付き環状溝の外径縁から半径方向外方に向かうにしたが
って徐々に下方に傾斜する傾斜面とすれば、アッパキャ
ップ上面に降りかかった水が重力の作用によって外径側
に逃げて滞留しないので、ガイド穴への水の浸入をより
効果的に阻止することができる。
【0017】特に環状突堤と組み合わせれば、水浸入防
止により一層効果がある。
【0018】ロック用ねじ筒とロック用ねじ付き環状溝
のねじ部としては、ロック用ねじ筒の外周におねじ、ロ
ック用ねじ付き環状溝の外径側溝壁にめねじを設けても
よいし、逆に、ロック用ねじ筒の内周にめねじ、ロック
用ねじ付き環状溝の内径側溝壁におねじを設けてもよ
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0020】図1、図2および図3は本発明の実施の形
態に係るポンプを示している。
【0021】このポンプ1は、据置型のシャンプー容器
等に用いられるもので、図示しない容器開口部から容器
内に挿入され内部に液体を貯留するポンプ室3を備えた
シリンダ状のポンプ本体4と、ポンプ本体4の上端開口
部を閉塞するアッパキャップ5と、ポンプ本体4内に往
復動自在に挿入されポンプ室3の容積を拡張、収縮させ
る可動部材としてのピストン6と、アッパキャップ5に
設けられたガイド穴7に往復動自在に挿入され上記ピス
トン6を操作するための操作軸8と、この操作軸8の上
端に接続される吐出ノズル9を備えたイジェクタヘッド
10と、ポンプ室3と容積1内とを連通する吸入通路1
1と、ポンプ室3とイジェクタヘッド10の吐出ノズル
9を連通する吐出通路12と、吸入通路11に設けられ
る吸入弁13と、吐出通路12に設けられる吐出弁14
と、前記ピストン6を常時ポンプ室3の容積を拡張させ
る方向に付勢するばね部材15とを備えている。
【0022】ポンプ本体4は、その底壁に吸入弁13が
設けられ上端が開口する円筒状部材で、上端部に半径方
向外方に向かって張り出すフランジ部16が設けられ、
このフランジ部16が容器開口部に形成された口頸部上
端にガスケット17を介して係合している。ポンプ本体
4のフランジ部16の付け根位置には、フランジ部16
よりもさらに上方に突出する円筒壁18が突出形成され
ている。
【0023】また、このポンプ本体4のフランジ部16
は、容器口頸部に螺着されるコンテナキャップ19によ
って固定される。コンテナキャップ19は、容器口頸部
外周のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられた円筒部
19aと、この円筒部19aの上端から内方に向かって
延びる内向きフランジ部19bと、から構成されてお
り、内向きフランジ部19bがポンプ本体4のフランジ
部16上面に係合し、コンテナキャップ19を容器口頸
部外周にねじ込むことによりポンプ本体4のフランジ部
16を容器口頸部上端との間で上下に締め付け強固に固
定されている。
【0024】上記ピストン6は操作軸8と一体に成形さ
れ、操作軸8の下端はピストン6よりも下方に突出して
おり、この操作軸8の下端によって吸入弁13の弁体1
3aを押さえることが可能となっている。
【0025】ピストン6はポンプ室3内に装着されるば
ね部材15によって上方に向けて、すなわちポンプ室3
を拡張する方向に常時付勢されており、自由状態では操
作軸8はアッパキャップ5上面から上方向に伸張状態に
ある。
【0026】イジェクタヘッド10は、天面が丸形状の
ヘッド本体20と、ヘッド本体20の側面から側方に延
びる吐出ノズル9を有している。
【0027】ヘッド本体20は、中央のボス部21と、
ボス部21上端の球冠状の天面周縁からボス部21を取
り囲むように下方に向かって延びるスカート部22と、
から構成されている。
【0028】ボス部21は上端が閉塞し下端が開口する
円筒形状で、環状のボス部21下面には、その内径端側
に操作軸8上端に接続するための円筒継手部23が、外
径端側にはロック用ねじ筒24が、所定間隔離れて同心
的に突出形成されている。筒状継手部23の付け根部
(ボス部21との接続部分)は、図1(b)に拡大して示
すように、その外周が他の部分よりも半径方向外方に突
出する肉厚部23aとなっている。このようにすること
によって、イジェクタヘッド10のロック時に、この肉
厚部23aと、栓体部28の先端部、すなわちガイド穴
33の上端部内周とが接触し、この部分でも液漏れのシ
ールが行えるようになっている。
【0029】筒状継手部23は円筒形状で、ヘッド本体
20はこの筒状継手部23を介して操作軸8上端に接続
される。操作軸8は、筒状継手部2との接続部がガイド
穴7に摺接する連続面となるように、筒状継手部23の
内周に差し込まれる操作軸8上端の差込み部25が一段
小径となっている。
【0030】また、ロック用ねじ筒24も円筒形状で、
この実施の形態ではねじ部として外周におねじ26が設
けられ、内周面は直線状の円筒面となっている。
【0031】吐出ノズル9は水平方向に対して若干上方
に傾斜して延び、先端が下方に向かって曲げられてい
る。吐出ノズル9の基端部はスカート部22を貫通して
ボス部21に接続されている。吐出ノズル9内を通る吐
出穴91の一端は吐出ノズル9の先端に開口し、他端が
ボス部21内周の空間に連通している。また、ボス部2
1の上底壁中央には下方に突出する突起27が設けら
れ、突起27の下端は上記吐出穴91の開口部に対向す
る位置まで延びている。
【0032】アッパキャップ5は、ポンプ本体4の上端
開口部内周に嵌着される栓体部28と、栓体部28の上
端から半径方向外方に張り出すフランジ部29と、フラ
ンジ部29の下面に下方に向かって突出形成される第
1,第2環状壁部30,31とから構成される。第1,
第2環状壁部は栓体部を2重に取り囲むように設けられ
ており、内側の第1環状壁部30はポンプ本体4の開口
端の円筒壁18内周に嵌着されている。一方、外側の第
2環状壁部31は円筒部18の外周に嵌着されている。
【0033】上記栓体部28の中央にガイド穴7が設け
られており、このガイド穴7内周が操作軸8外周が摺動
自在に接触する摺動面となっている。また、栓体部28
の上面とフランジ部29の上面は連続してアッパキャッ
プ上面32を構成しており、このアッパキャップ上面3
2の栓体部28と対応する部位に、イジェクタヘッド1
0のロック用ねじ筒24がねじ込み固定されるロック用
ねじ付き環状溝33が設けられている。このロック用ね
じ付き環状溝33の外径側溝壁面にはロック用ねじ筒2
4のおねじ26がねじ係合されるめねじ39が設けられ
ている。
【0034】また、アッパキャップ上面32には、ロッ
ク用ねじ付き環状溝33の外周縁部から放射状の複数の
溝40が設けられていて、アッパキャップ上面32に降
りかかった水を速やかに逃がすことが出来るようになっ
ている。この時、溝40は、ロック用ねじ付き環状溝3
3に連ねて環状溝33に溜まった水を排出できるように
してもよいし、また、アッパキャップ5の側面に溝を設
けてこの溝に連ねてもよい。
【0035】さらに、栓体部28上面のガイド穴7とロ
ック用ねじ付き環状溝24間の部分にはアッパキャップ
5の上面の上方に延びる環状突堤34が設けられてい
る。この環状突堤34の外周はガイド穴7の内周と連続
しており、操作軸8の摺動面となっている。また、環状
突堤34の外周はロック用ねじ付き環状溝33の内径側
溝壁と連続している。一方、イジェクタヘッド10のボ
ス部21には、イジェクタヘッド10成形時のヒケを防
止するための肉抜き部26が設けられている。この肉抜
き部35の幅は環状突堤34に対応して寸法設定され、
イジェクタヘッド10ロック時に、肉抜き部35内に環
状突堤34の上端が挿入されるようになっている。ま
た、肉抜き部35には部分的に補強用リブ36が設けら
れている。
【0036】もっとも、図4に示すように、栓体部28
の上端に環状突堤を設けなくてもよい。この場合にはボ
ス部21底面に環状溝は無く、また、ボス部21に肉抜
きも施されていない。もっとも、ボス部21の肉抜きに
ついては図1と同様に行っても良い。
【0037】また、アッパキャップ上面32は、ロック
用ねじ付き環状溝33の外径縁から半径方向外方に向か
うにしたがって徐々に下方に傾斜する傾斜面となってい
る。このようにすれば、アッパキャップ上面32に降り
かかった水が重力の作用によって外径側に逃げてアッパ
キャップ上面32に滞留しないので、ガイド穴7内周側
への水の侵入をより効果的に阻止することができる。
【0038】また、ポンプ本体4の底壁に設けられる吸
入弁13は、底壁からポンプ室3内に突出する弁座13
bと、この弁座13bに接離する弁体13aと、弁体1
3aから弁座13bに設けられた弁孔13c内に上下移
動可能に挿入される弁案内13bと、弁体13aを常時
閉弁方向に不勢し弁体13aを弁座13bに着座させて
閉弁状態に維持する押さえばね13eと、から構成され
ている。押さえばね13eは弁孔13c内に配設されて
いる。そして、ポンプ室3内の圧力が容器内部の内圧に
対して所定圧以下になると、吸入弁13の弁体13aが
押さえばね13eに抗して弁座13bから浮き上がり、
開弁される。
【0039】一方、ポンプ本体4の底壁下面には、吸入
弁13の弁抗13cの開口縁から下方に向かって筒状に
突出する接続筒部37が設けられ、この接続筒部37に
吸入通路11を構成するディップチューブ38が接続さ
れている。
【0040】また、操作軸8の中空内部は液体の吐出通
路12を構成するもので、その上端に吐出弁14が設け
られている。この吐出弁14は、吐出通路12内周に形
成される弁座14bと、この弁座14bの上面側に中央
の弁抗14cを塞ぐように設けられるボール状の弁体1
4aと、から構成され、弁体14aは自重によって弁座
14bを閉塞している。そして、ポンプ室3の内圧が大
気圧よりも所定圧以上高くなると、この吐出弁14の弁
体14aが浮き上がり開弁される。この浮き上がった弁
体14aは突起27に当接して吐出ノズル9の吐出穴9
1を塞がないようになっている。
【0041】本発明によれば、吸入弁13はポンプ室3
内が負圧の時に開いて正圧の時に閉じ、吐出弁14はポ
ンプ室3内が負圧の時は閉じて正圧の時は開く構成とな
っている。
【0042】図1に示すように、ロック位置に置いて
は、ロック用ねじ筒24がロック用ねじ付き環状溝33
内に没入し、スカート部22の下端がほぼアッパキャッ
プ上面32に当接する。また、ガイド穴7内周には操作
軸8上端に接続されるイジェクタヘッド10下端の筒状
継手部23外周が入り込んでいる。一方、ポンプ本体4
内の操作軸8下端が吸入弁13の弁体13a上面に当接
し、弁体13aを弁座13bに押しつけて閉弁状態を維
持している。
【0043】そして、イジェクタヘッド10をアッパキ
ャップ5に対して回転させて、ロック用ねじ筒24とロ
ック用ねじ付き環状溝33のねじ係合を解除すると、図
3に示すように、ばね部材15の負勢力によって操作軸
8が上方に突出すると共にピストン6が上方に移動して
ポンプ室3内の容積が拡張し、ポンプ室3内が負圧にな
る。この負圧によって吸入弁13が開いて容器内から一
定量の液体が自動的にポンプ室3内に吸入される。この
状態が使用待機状態である。
【0044】この使用待機状態から、ばね部材15のば
ね力に抗して操作軸8を押し込むとピストン6によって
ポンプ室3が圧縮されて吐出弁14が開き、ポンプ室3
内に吸入された液体がイジェクタヘッド10の吐出ノズ
ル9を通じて吐出されることになる。操作軸8を押し込
んだ時の最下点は、ロック用ねじ筒24のおねじ26下
端が、ロック用ねじ付き環状溝33のめねじ39上端に
軸方向に当接した1である。
【0045】このように本発明では、イジェクタヘッド
10のロック用ねじ筒24を、ガイド穴7とは別に設け
たアッパキャップ5上面のロック用ねじ付き環状溝33
に設けたので、ガイド穴7はその上端においても操作軸
8と摺動接触する。使用状態においてガイド穴7と操作
軸8との間の隙間は、外気が侵入する程度の小さなもの
であるため、水の侵入を防止することができる。
【0046】また、ロック用ねじ筒24はアッパキャッ
プ上面32からロック用ねじ付き環状溝33内にねじ込
まれるので、ロック位置においてアッパキャップ上面3
2からのイジェクタヘッド10の高さをロック用ねじ筒
24が無いものと同等にできる。
【0047】また、アッパキャップ上面32であってロ
ック用ねじ付き環状溝33とガイド穴7との間に、アッ
パキャップ上面32よりも上方に突出する環状突堤34
を設ければ、この環状突堤34によってアッパキャップ
上面32に降りかかった水のガイド穴7への侵入が阻止
され、ガイド穴7と操作軸8間の隙間が小さくなったこ
とと相挨ってガイド穴7からポンプ本体4内への水の侵
入を効果的に防止することができる。
【0048】さらに、アッパキャップ上面32をロック
用ねじ付き環状溝33の外径縁から半径方向外方に向か
うにしたがって徐々に下方に傾斜する傾斜面とすれば、
アッパキャップ上面32に降りかかった水は重力の作用
によって外径側に逃げてアッパキャップ上面32に滞留
しないので、ガイド穴7への水の侵入をより効果的に阻
止することができる。特に、環状突堤34と組み合わせ
れば、水侵入防止により一層効果がある。
【0049】[他の実態の形態]なお、上記実施の形態
では、ロック用ねじ筒24とロック用ねじ付き環状溝3
3のねじ部として、ロック用ねじ筒24の外周におねじ
26,ロック用ねじ付き環状溝33の外径側溝壁にめね
じ39を設けたが、図5に示すように、ロック用ねじ筒
24の内周にめねじ26、ロック用ねじ付き環状溝33
の内径側溝壁におねじ39を設けてもよい。この図5で
は、図4に示した例と同様に、ガイド穴を取り囲む環状
突堤を設けていないが、図1と同様に環状突堤を突設し
てもよいことはもちろんである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
イジェクタヘッドの下面に垂下されるロック用ねじ筒
を、ガイド穴とは別に設けたアッパキャップのロック用
ねじ付き環状溝にねじ込んで固定するようにしたので、
ガイド穴はその上端においても操作軸と摺動接触し、水
の侵入を防止することができる。
【0051】また、アッパキャップの上面に溝を設けた
ので、アッパキャップに降りかかった水を速やかに逃が
すことができる。
【0052】さらに、ロック用ねじ筒はアッパキャップ
上面からロック用ねじ付き環状溝内にねじ込まれるの
で、ロック位置においてイジェクタヘッドの高さはロッ
ク用ねじ筒がないものと同等にできる。
【0053】また、アッパキャップ上面であってロック
用ねじ付き環状溝とガイド穴との間に、ポンプ本体の上
面よりも上方に突出する環状筒堤を設ければ、この環状
筒堤によってアッパキャップ上面に降りかかった水のガ
イド穴への侵入が阻止され、ガイド穴と操作軸間の隙間
が小さくなったことと相挨ってガイド穴からポンプ本体
内への水の侵入を効果的に防止することができる。
【0054】また、アッパキャップ上面をロック用ねじ
付き環状溝の外径縁から半径方向外方に向かうにしたが
って徐々に下方に傾斜する傾斜面とすれば、アッパキャ
ップ上面に降りかかった水が重力の作用によって外径側
に逃げて滞留しないので、ガイド穴への水の侵入をより
効果的に阻止することができる。
【0055】特に、環状突堤と合わせれば、水侵入防止
により一層効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態に係るポンプの
ロック状態の縦断図面、同図(b)はイジェクタヘッドの
ロック部近傍の拡大断面図である。
【図2】図2は図1のポンプの側面図である。
【図3】図3は図1のポンプの使用状態の断面図であ
る。
【図4】図4は本発明の他の実施形態に係るポンプの使
用状態の側面図である。
【図5】図5は更に他の実施の形態に係るポンプの使用
状態の側面図である。
【図6】図6は従来のポンプのロック状態の縦断面図で
ある。
【図7】図7は他の従来のポンプのロック状態の縦断面
図である。
【符号の説明】
1 ポンプ 3 ポンプ室 4 ポンプ本体 5 アッパキャップ 6 ピストン 7 ガイド穴 8 操作軸 9 吐出ノズル 10 イジェクタヘッド 11 吸入通路 12 吐出通路 13 吸入弁 14 吐出弁 15 ばね部材 16 フランジ部 17 ガスケット 18 円筒壁 19 コンテナキャップ 20 ヘッド本体 21 ボス部 22 スカート部 23 筒状継手部 24 ロック用ねじ筒 25 差込み部 26 おねじ 28 栓体部 29 フランジ部 32 アッパキャップ上面 33 ロック用ねじ付き環状溝 34 環状突堤 35 肉抜き部 36 リブ 39 めねじ 40 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器開口部から容器内に挿入され容器内
    の液体を吸入、吐出するためのポンプ本体と、該ポンプ
    本体の上端開口部を閉塞するアッパキャップと該アッパ
    キャップに設けられたガイド穴に案内されてポンプ本体
    内に往復移動自在に挿入される操作軸と、該操作軸の上
    端部に接続されポンプ本体によって吸引された液体を吐
    出する吐出口が設けられたイジェクタヘッドと、を備え
    たポンプにおいて、前記イジェクタヘッドの下面には前
    記操作軸との接続部を取り囲むように垂下されるロック
    用ねじ筒が設けられ、一方、アッパキャップ上面には前
    記ガイド穴を取り囲むようにロック用ねじ付き環状溝が
    設けられ、前記ロック用ねじ筒とロック用ねじ付き環状
    溝には互いにねじ係合されるねじ部が設けられると共
    に、前記アッパキャップ上面に設けられた前記環状溝の
    外周縁部から、前記アッパキャップ上面に複数の放射状
    の溝を設けたことを特徴とするポンプ。
  2. 【請求項2】 アッパキャップ上面であってロック用ね
    じ付き環状溝とガイド穴との間には、ポンプ本体の上面
    よりも上方に突出する環状突堤が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 【請求項3】 アッパキャップ上面はロック用ねじ付き
    環状溝の外径縁から半径方向外方に向かうにしたがって
    徐々に下方に傾斜する傾斜面となっている請求項1また
    は2に記載のポンプ。
  4. 【請求項4】 ロック用ねじ筒とロック用ねじ付き環状
    溝のねじ部として、ロック用ねじ筒の外周におねじが、
    ロック用ねじ付き環状溝の外径側溝壁にめねじが設けら
    れている請求項1,2または3に記載のポンプ。
  5. 【請求項5】 ロック用ねじ筒とロック用ねじ付き環状
    溝のねじ部として、ロック用ねじ筒の内周にめねじが、
    ロック用ねじ付き環状溝の内径側溝壁におねじが設けら
    れている請求項1,2または3に記載のポンプ。
JP9311100A 1997-10-28 1997-10-28 ポンプ Pending JPH11130119A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9311100A JPH11130119A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9311100A JPH11130119A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11130119A true JPH11130119A (ja) 1999-05-18

Family

ID=18013147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9311100A Pending JPH11130119A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11130119A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144358A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 手動押下げポンプのノズルヘッド
WO2008098405A1 (fr) * 2007-02-08 2008-08-21 Yaowu Ding Mécanisme étanche pour une émulsion

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144358A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 手動押下げポンプのノズルヘッド
WO2008098405A1 (fr) * 2007-02-08 2008-08-21 Yaowu Ding Mécanisme étanche pour une émulsion
KR101121833B1 (ko) 2007-02-08 2012-03-21 야오우 딩 로션 펌프용 물 침투 방지 장치
US8403181B2 (en) 2007-02-08 2013-03-26 Yaowu Ding Water-ingress-preventing mechanism for lotion pump

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4701879B2 (ja) ポンプディスペンサ、並びに、吐出弁機構、吸入弁機構、及びバルブ
JP3822352B2 (ja) 正倒立両用の液体噴出器
JPH11130119A (ja) ポンプ
JPH09226811A (ja) ポンプ
JP2857069B2 (ja) プッシュタイプディスペンサ−
JP6076176B2 (ja) ポンプ
JPH0912052A (ja) ポンプディスペンサー
JP3812073B2 (ja) ポンプ
JPS6333645Y2 (ja)
JPH0754126Y2 (ja) ポンプ式液体吐出容器
JPH11128793A (ja) ポンプ
JPH10181761A (ja) 液体噴出器
JP3582226B2 (ja) ポンプディスペンサ及びイジェクタヘッド
JP2529553Y2 (ja) 液体吐出器
JP6177685B2 (ja) 液体噴出ポンプ
JP3614608B2 (ja) 縦形ポンプ式の液体噴出器
KR101904933B1 (ko) 펌핑 용기
JPH0547095Y2 (ja)
JPH0912050A (ja) 液体注出ポンプ
JP2563446Y2 (ja) 液体吐出器
JP2556285Y2 (ja) 液体吐出容器
JP2564021Y2 (ja) 液体吐出器
JPH10236509A (ja) 液体噴出ポンプ
JP2593317Y2 (ja) 流動体吐出器
JPH0410922Y2 (ja)