JPH11128808A - 回転式塗布装置および回転式塗布方法 - Google Patents

回転式塗布装置および回転式塗布方法

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JPH11128808A
JPH11128808A JP29402697A JP29402697A JPH11128808A JP H11128808 A JPH11128808 A JP H11128808A JP 29402697 A JP29402697 A JP 29402697A JP 29402697 A JP29402697 A JP 29402697A JP H11128808 A JPH11128808 A JP H11128808A
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JP
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turntable
cleaning
cup
cleaning liquid
substrate
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Application number
JP29402697A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kise
一夫 木瀬
Yoshio Taniguchi
由雄 谷口
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カップや回転台の洗浄を、安全に低コストで
行う。 【構成】 内カップ洗浄用ノズル38、外カップ洗浄用
ノズル42、トラップ洗浄ノズル52、回転台下面洗浄
ノズル54a,54bは洗浄液供給源48に接続されて
いる。洗浄液供給源48にはアルカリ性洗浄液が貯留さ
れている。基板2へフォトレジスト液を供給して回転さ
せて塗布した後、洗浄液供給源48から各ノズルに対し
てアルカリ性洗浄液を供給し、それら各ノズルから回転
台6や外カップ26、内カップ24へアルカリ性洗浄液
を供給して洗浄する。洗浄後のアルカリ性洗浄液は洗浄
液供給源48内の回収タンクへ回収されて再使用され
る。アルカリ性洗浄液は有機溶剤と比べて安全で低コス
トである。 【効果】 安全で低コストなアルカリ性洗浄液を使用
し、また洗浄液を再使用できるため、カップや回転台の
洗浄を、安全で安価に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば液晶表示パネ
ルまたはプラズマ表示パネル用のガラス基板、半導体ウ
エハ、半導体製造用のマスク基板などの基板(以下、単
に「基板」という)の表面に、例えばフォトレジスト液
などの塗布液を塗布するための回転式塗布装置および回
転式塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転式塗布装置を記載した文献
として、例えば特開平7−171476号公報が知られ
ている。
【0003】かかる装置は、カップ内に設けた回転台に
より基板を水平姿勢に支持して塗布液を基板上に供給
し、回転台の上部を上部回転板により閉塞した後に回転
させて、塗布液を基板上に塗り広げている。このとき
に、余剰の塗布液は遠心力により回転台の外周側に設け
られた隙間から回転台の外側へ移動し、その一部はカッ
プ内に飛散したり、また一部は隙間の外側に設けられた
トラップ部に集められて回転台の回転が停止するとカッ
プ内に落下したり回転台に付着したりする。
【0004】このような余剰の塗布液はカップ内や回転
台に付着し、乾燥後にはがれて細かな塵埃としてカップ
中やその周囲に漂い、基板に対して汚染が生じる原因と
なる。
【0005】上記公報においては、トラップ部や回転台
やカップに対して洗浄液を供給し洗浄する機構を設け、
かかる余剰の塗布液を洗浄し、基板に対する汚染を防止
するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、塗布液とし
て一般に用いられるフォトレジスト液(以下、単にレジ
スト液と称する)は、例えばプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテートやエチルラクテート等のよう
な各種有機溶剤を溶媒として使用しており、上述のよう
な洗浄機構にも同様にそれらの有機溶剤が洗浄液として
使用されてきた。しかしながら、これら有機溶剤は人体
に対して有害であって作業者の健康を冒すおそれがあ
り、またそれら有機溶剤は高価であって、装置のランニ
ングコストを高いものとしてしまっていた。
【0007】本発明は、人体に対して害がなく作業者に
とって安全で、かつ装置のランニングコストが低い回転
式塗布装置および回転式塗布方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の回転式塗布装置は、基板を回転させつつ当該基
板の表面に塗布液を塗布する回転式塗布装置であって、
前記基板を水平支持した状態で回転させる回転台と、前
記回転台の少なくとも外周側方および外周下方を取り囲
むように配置され、前記塗布液の外部への飛散を防止す
るカップと、前記カップまたは前記回転台の少なくとも
いずれかに対して洗浄液を供給する洗浄液供給部材と、
前記洗浄液供給部材に接続され該洗浄液供給部材から吐
出するアルカリ性洗浄液を供給するアルカリ性洗浄液供
給源と、を備える。
【0009】この発明にかかる請求項2記載の回転式塗
布装置は、請求項1の回転式塗布装置において、カップ
または回転台の洗浄に使用した後のアルカリ性洗浄液を
回収する回収手段と、回収手段に回収したアルカリ性洗
浄液を前記洗浄液供給部材に供給する供給手段とをさら
に備える。
【0010】この発明にかかる請求項3記載の回転式塗
布方法は、基板をカップ内に設けられた回転台に水平支
持する工程と、回転台に支持した基板の表面に塗布液を
供給する工程と、基板を支持した回転台を回転させて供
給した塗布液を基板表面に塗り広げる工程と、前記カッ
プまたは前記回転台の少なくともいずれかに対してアル
カリ性洗浄液を供給して洗浄する工程と、を備えるこの
発明にかかる請求項4記載の回転式塗布方法は、請求項
3の回転式塗布方法において、カップまたは回転台の洗
浄に使用した後のアルカリ性洗浄液を回収する工程と、
回収したアルカリ性洗浄液を再度、カップまたは回転台
へ供給して洗浄する工程とをさらに備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
<1.装置の全体構成>図1は、この発明にかかる回転
式塗布装置の一実施例を示す断面図である。この回転式
塗布装置では、例えば角形の基板2を搭載でき、しかも
回転軸4回りに回転自在な回転台6が設けられている。
すなわち、回転軸4に沿って回転シャフト8が垂設され
ており、その上端に連結ボス10を介して回転台6が水
平に取り付けられる一方、その下端に図示を省略するモ
ータが連結されている。また、この回転台6の上面側に
基板支持用のピン14が複数本突設されて基板2裏面を
支持するとともに、回転台6に立設された4組の係合ピ
ン16が基板2の四隅と係合されて基板2を水平固定す
る。このように、回転台6では、基板2を水平に支持し
ながら回転軸4回りに水平回転させることができるよう
になっている。
【0012】また、回転台6の上方側では、上部回転板
18が回転台6に支持された基板2と所定間隔を隔てた
上方位置に平行配置されている。なお、この上部回転板
18は、図1に示すように、図示しない昇降手段により
上下方向に移動自在であり、下降時には後述するスペー
サ20と嵌合して、回転台6,スペーサ20と一体化し
た状態で回転軸4回りに回転するようになっている。
【0013】図2は、図1の回転式塗布装置の部分拡大
図である。同図に示すように、回転台6の上面の外周部
に環状のスペーサ20が配置されている。そして、スペ
ーサ20は回転台6と図示を省略する連結部材によって
連結して取り付けられ、回転台6とスペーサ20との間
に余剰の塗布液を外部に流出するための流出経路48が
形成されている。一方、上部回転板18はピンPのはめ
合いによってスペーサ20に対して着脱自在となってお
り、上部回転板18が下降してスペーサ20に装着され
ると、これら回転台6,上部回転板18及びスペーサ2
0とで基板2への塗布処理を行うほぼ密閉された空間S
が形成される。
【0014】このスペーサ20には、その上面外周側か
ら外側面にかけて円錐台形状になしたテーパ部20aが
形成されるとともに、外周側下部であって、流出経路4
8の外周側開口部と対向する位置に断面形状が台形のト
ラップ部20bがリング状に設けられている。このトラ
ップ部20bは流出経路48を介して閉空間Sと連通さ
れており、図2に示すように、回転台6が高速回転し、
遠心力Fが付加されると、基板2からの余剰塗布液が流
出経路48を介してトラップ部20bに流入するととも
に、そのトラップ部20bで貯留されるようになってい
る。また、トラップ部20bの下側には、回転台6の半
径方向内側に向かって低くなる傾斜面20dが形成さ
れ、傾斜面20dの下端と回転台6の外周端との間に
は、開口20cが設けられている。そのため、回転台6
の回転数が落ちて、遠心力Fが一定未満になる、あるい
はゼロになったとき、トラップ部20bに貯留されてい
た塗布液が、その開口20cから下方に流出する。
【0015】また、回転台6のまわりには、環状のカッ
プ22が配置されている。このカップ22は、図1に示
すように、回転台6の外周下方位置に配置された内カッ
プ24と、回転台6の外周に配置された外カップ26と
で構成されている。なお、カップ22の底部には、廃液
を排出するための廃液排出口28が設けられている。
【0016】また、内カップ24と外カップ26で囲ま
れる空間は、環状の排気経路45を介して排気口30と
連通している。この排気口30を通じて装置の内部の空
気が外部へ排気される。それにともなって、塗布液から
蒸発した溶剤ガスや塗布液ミストが排気除去される。
【0017】<2.3種の洗浄機構の構成と動作>ま
た、この回転式塗布装置では、カップ22の内面を洗浄
するためのカップ洗浄機構、トラップ部20bを洗浄す
るトラップ洗浄機構、および回転台6の下面を洗浄する
回転台下面洗浄機構が設けられており、それら各洗浄機
構は、それぞれに対して洗浄液を供給する洗浄液供給源
48を共有している。
【0018】カップ洗浄機構(図1)は、内カップ24
を洗浄するための内カップ洗浄機構と、主として外カッ
プ26を洗浄するための外カップ洗浄機構とで構成され
ている。
【0019】内カップ洗浄機構では、回転台6の外周下
方部に内カップ洗浄用ノズル38が取り付けられてい
る。この内カップ洗浄用ノズル38は内カップ24の内
面に対向配置されており、回転台6の下面に配設された
連結管40を介して回転シャフト8の中心部に挿通して
非回転状態に設置された洗浄液供給管36と接続されて
いる。洗浄液供給管36は、図外で回転シャフト8の外
へ導かれ、開閉バルブ49を介して洗浄液供給源48に
接続される。そして、開閉バルブ49の開放により、内
カップ洗浄用ノズル38から洗浄液が内カップ24の内
面に向けて吐出されるようになっている。このように内
カップ洗浄用ノズル38からの洗浄液を内カップ24に
吹き付けることによって、内カップ24が洗浄される。
【0020】また、外カップ洗浄機構では、同図に示す
ように、その吐出口がスペーサ20のテーパ部20aに
対向するようにして、外カップ洗浄用ノズル42が外カ
ップ26に取り付けられている。また、この外カップ洗
浄用ノズル42は、連結管44を介して、内カップ洗浄
用ノズル38と同様に上述の開閉バルブ49、洗浄液供
給源48に接続されている。そして、上述の開閉バルブ
49の開放により、内カップ洗浄用ノズル38からの洗
浄液の吐出と同期して、外カップ洗浄用ノズル42にも
洗浄液が供給され、テーパ部20aに吐出される。こう
してテーパ部20aに吐出された洗浄液はそのテーパ部
20aではね返されたり、回転台6の遠心力を受けて、
適宜テーパ部20aから外周部に向けて飛散され、外カ
ップ26が洗浄される。
【0021】つぎに、トラップ洗浄機構(図1、図2)
では、吐出口がスペーサ20に形成された開口20cへ
向かって洗浄液を吐出するトラップ洗浄ノズル52が、
内カップ24に取り付けられている。このトラップ洗浄
ノズル52には連結管51が接続されている。さらに、
この連結管51は、内カップ洗浄用ノズル38等が接続
される上述の開閉バルブ49とは別系統の開閉バルブ5
0を介して、洗浄液供給源48に接続されている。そし
て、この開閉バルブ50の開放により、洗浄液がトラッ
プ洗浄ノズル52に供給され、さらに開口20cへ向か
って吐出される。トラップ洗浄ノズル52からの洗浄液
の吐出は、回転台6を回転しつつ行われる。こうして吐
出された洗浄液はトラップ部20bへ侵入し、このトラ
ップ部20bの内部を回転台6の全周にわたって洗浄す
る。すなわち、トラップ部20bへ残留する塗布液を洗
浄液の作用によって溶解し、開口20cから下方へ流出
させる。
【0022】回転台下面洗浄機構(図1、図2)では、
吐出口が回転台6の下面へ向かって洗浄液を吐出する2
種類の回転台下面洗浄ノズル54aおよび54bが、内
カップ24と連結ボス10とに連結し回転台6の下面に
対向して設置される底板31および内カップ24にそれ
ぞれ取り付けられている。これらの中で、回転台下面洗
浄ノズル54aは回転台6の下面の中央部付近に洗浄液
を吐出する。一方、回転台下面洗浄ノズル54bは、回
転台6の下面の外周近傍、すなわち内カップ洗浄用ノズ
ル38の付近に向かって洗浄液を吐出する。
【0023】これらの回転台下面洗浄ノズル54a、5
4bは、連結管53a、53bにそれぞれ接続されてい
る。さらに、これらの連結管53a、53bは、いずれ
も開閉バルブ50を介して、洗浄液供給源48に接続さ
れている。そして、この開閉バルブ50の開放により、
洗浄液が回転台下面洗浄ノズル54a、54bに供給さ
れ、さらに回転台6の下面へ向かって吐出される。な
お、本実施例においては2つの回転台下面洗浄ノズル5
4a、54bが設けられているが、これは回転台6の外
径が大きいためであり、回転台の外径が比較的小さい場
合には1つの回転台下面洗浄ノズルを設けるだけでもよ
い。
【0024】これらの回転台下面洗浄ノズル54a、5
4bによる回転台6の下面への洗浄液の供給は、回転台
6を回転させつつ行われる。このため、回転台下面洗浄
ノズル54aによって回転台6の下面の中央部付近に供
給された洗浄液は、回転台6の回転にともなって、回転
台6の下面に沿ってその周辺部へと広がる。このため、
回転台6の下面全体が、中央部分から周辺へと流れる洗
浄液によって洗われる。このため、回転台6の下面への
付着した塗布液ミストなどの汚染物が洗浄除去される。
回転台6の下面に付着した汚染物は、排気口30へと排
気される空気の流れによって2次的に形成され回転台6
の下面へ流れ込む空気の流れに沿って、溶剤ガスや塗布
液ミストが回転台6の下面へ舞い込むことによって形成
される。
【0025】排気される空気の流れによって塗布液ミス
トなどが特に多く付着するのは、回転台6の下面の中の
外周近傍、すなわち内カップ洗浄用ノズル38の近傍に
おいてである。このため、回転台下面洗浄ノズル54b
によって供給される洗浄液は、もっとも汚染され易いカ
ップ洗浄用ノズル38の近傍を、特に洗浄する役割を担
っている。
【0026】前記各洗浄機構が共有している洗浄液供給
源48は、前記各ノズルに連通してそのノズルから吐出
するアルカリ性洗浄液を供給するアルカリ性洗浄液供給
源であって、図4に示すように、アルカリ性洗浄液を貯
留する新液タンク70と、洗浄液を送出するポンプ71
および開閉バルブ72を備えた配管73と、カップ22
から排出される洗浄液を回収して貯留する回収タンク8
0と、洗浄液を送出するポンプ81および開閉バルブ8
2を備えた配管83と、洗浄液としての純水を貯留する
純水タンク90と、洗浄液を送出するポンプ91および
開閉バルブ92を備えた配管93とよりなっている。回
収タンク80は、カップ22の廃液排出口28と連通す
る配管に介挿した三方弁84に接続された配管85を備
え、カップ22の廃液排出口28から排出される洗浄液
を回収して貯留する。
【0027】ここで使用するアルカリ性洗浄液として
は、例えばNaOHやKOHベースのアルカリ性洗浄液
などがあげられる。それらは有機溶剤と比べて、作業者
にとって安全で健康を冒すおそれがなく、しかも安価で
ある。なお、ここでは回転台6や外カップ26、内カッ
プ24などは、使用するレジスト液やアルカリ性洗浄液
に冒されることがない素材で作られている。
【0028】図3は装置の部分平面図であり、トラップ
洗浄ノズル52、回転台下面洗浄ノズル54a、54b
の配置を示している。これらのトラップ洗浄ノズル5
2、回転台下面洗浄ノズル54a、および回転台下面洗
浄ノズル54bは、いずれも1対ずつ設けられており、
しかもそれぞれの対を構成する2本のノズルは回転台6
の回転中心を挟んで互いに反対側に設置されている。こ
のため、各ノズルから供給される洗浄液が、回転台6の
下面に全周にわたって広がるので、回転台6の下面を効
率よく洗浄することが可能である。なお、同一種類のノ
ズルは本数が多いほど回転台6の下面の洗浄をより効率
よく行い得る。このときにも、同一種類のノズルは回転
台6の円周に沿って等間隔で配置されるのが好ましい。
【0029】<3.装置全体の動作>次に、上記のよう
に構成された回転式塗布装置の動作について説明する。
まず、図1の1点鎖線に示すように、上部回転板18を
持ち上げて、中央開口を大きく開放し、基板2を基板支
持用ピン14上に水平に搭載して、回転台6への基板セ
ットを完了する。
【0030】それに続いて、塗布液供給用ノズル46
を、図1の1点鎖線に示すように、中央開口の中央に移
動させるとともに、基板2上の適当な高さまで下降させ
る。そして、所定量の塗布液、すなわちレジスト液を基
板2の上面中央部に滴下する。こうして、基板2への塗
布液の供給が行われる。
【0031】その後、塗布液供給用ノズル46を適当な
場所に退避させた上で、上部回転板18をスペーサ20
に装着固定して、回転塗布の準備を完了する。そして、
図示を省略するモータを駆動して、基板2を水平支持し
た状態のままで、回転台6,スペーサ20及び上部回転
板18を一体的に高速回転させる(回転数N=N3 )。
この回転によって、基板2上の塗布液が外方に拡散して
基板2上面に薄く塗布される。このとき、図2の点線に
示すように、遠心力Fにより塗布液の一部が余剰塗布液
として回転台6とスペーサ20の隙間、つまり流出経路
48を通過してトラップ部20bに貯留される。このよ
うに、回転塗布処理中において、余剰塗布液がカップ2
2内など回転台6周囲に飛散することがなく、カップ2
2が飛散した余剰塗布液によって著しく汚染されてしま
うことがない。
【0032】また、基板2への回転塗布が完了すると、
回転台6の回転を一旦停止させる。これにより、塗布液
にかかる遠心力Fはゼロとなり、トラップ部20bに貯
留されている塗布液は開口20cからほぼ垂直に流出す
る。このように、回転台6が停止した状態で余剰塗布液
が外部に流出されるので、塗布液の排出時においても、
余剰塗布液がカップ22内など回転台6の周囲に飛散す
ることがなくなり、カップ22が飛散した余剰塗布液に
よって著しく汚染されてしまうことがない。なお、ここ
では、回転台6の回転数をゼロにしているが、このこと
が必須要件となるものではなく、一定回転数まで許容す
ることができる。つまり、回転台6の回転数を一定回転
数まで落とすと、遠心力Fが弱くなり、トラップ部20
b中の塗布液が開口20cからほぼ垂直方向に流出する
ようになり、上記と同様の効果が得られる。
【0033】次に、回転台6の回転数Nが回転数N1
(<N3 )に調整され、開閉バルブ72,49を開き、
ポンプ71を駆動することで、一定時間の間、各洗浄用
ノズル38,42に塗布液を溶解するアルカリ性洗浄液
が新液タンク70から供給されて、洗浄工程が行われ
る。すなわち、内カップ洗浄用ノズル38からの洗浄液
によって内カップ24の内周面が洗浄され、また同時
に、外カップ洗浄用ノズル42から吐出される洗浄液に
よって外カップ26の内周面が洗浄される。なお、この
とき三方弁84は廃液排出口28を配管85を介して回
収タンク80へ連通しており、内カップ24および外カ
ップ26を洗浄したアルカリ性洗浄液はカップ22の廃
液排出口28から排出されて回収タンク80へ回収され
る。
【0034】その後開閉バルブ72を閉じてポンプ71
を停止し、開閉バルブ92を開き、ポンプ91を駆動す
ることで、各洗浄用ノズル38,42に純水が供給さ
れ、内カップ24、外カップ26へ純水が供給されてそ
れらに付着しているアルカリ性洗浄液を洗い流す。な
お、このとき三方弁84は廃液排出口28を図示しない
ドレン配管へ連通しており、アルカリ性洗浄液を洗浄し
た純水はドレン配管へ排出される。
【0035】次に、回転台6の回転数Nを回転数N2
(<N3 ,>N1 )まで上昇させて、回転台6に付着し
た洗浄液を遠心力でカップ22側に飛散させ、取り除
く。その後、回転台6の回転を停止させてトラップ部2
0bに貯留された洗浄液が排出されるとともに、上部回
転板18を上方向に移動させた後(図1の1点鎖線)、
塗布処理を完了した基板2を回転台6から取りだす。
【0036】こうして、一連の作業を終了するが、連続
して処理を行う場合には、上記作業サイクルを繰返して
行う。そして、回収タンク80へ適当量のアルカリ性洗
浄液が回収されると、次回からの洗浄工程には回収タン
ク80に貯留されているアルカリ性洗浄液を再使用す
る。すなわち洗浄工程において、開閉バルブ72を開い
てポンプ71を駆動するのにかえて、開閉バルブ82を
開いてポンプ81を駆動する。これにより、アルカリ性
洗浄液を使い捨てることなく再使用が可能となり、ラン
ニングコストの低減が可能となる。なお、再使用を繰り
返したために回収タンク80内のアルカリ性洗浄液が汚
れてきたときには、洗浄時に三方弁84を切り替えて廃
液排出口28を図示しないドレン配管へ連通させ、汚れ
たアルカリ性洗浄液をドレン配管へ排出し、次回から新
液タンク70から新たなアルカリ性洗浄液を供給使用す
る。
【0037】1枚ないし一定数量の基板2の処理が終了
する毎に、あるいは一連の基板2の処理が終了する毎
に、トラップ部20bおよび回転台6の下面の洗浄が行
われる。すなわち、基板2が装置から除去された状態
で、回転台6を回転数N1 をもって回転させつつ、開閉
バルブ50を開き、また開閉バルブ72を開いてポンプ
71を駆動するか、または回収タンク80に使用可能な
アルカリ性洗浄液があるときには開閉バルブ82を開い
てポンプ81を駆動することで、アルカリ性洗浄液をト
ラップ洗浄ノズル52と回転台下面洗浄ノズル54a、
54bへと供給する。その結果、トラップ洗浄ノズル5
2へ供給された洗浄液は、トラップ部20bの全周にわ
たって侵入し、トラップ部20bに残留する塗布液を溶
解する。また、回転台下面洗浄ノズル54a、54bへ
供給された洗浄液は、回転台6の下面の全体にわたって
広がることにより、回転台6の下面に付着した汚染物を
溶解除去する。なお、かかる洗浄後のアルカリ性洗浄液
も、再使用可能な程度の汚れ方であれば、三方弁84か
ら回収タンク80へ回収して再使用する。再使用不能な
程度に汚れていれば、三方弁84からドレン配管へ排出
する。その後、開いていた開閉バルブ72または82を
閉じてポンプ71または81を停止し、開閉バルブ92
を開き、ポンプ91を駆動することで、各洗浄ノズル5
2,54a,54bに純水が供給され、トラップ部20
bや回転台6の下面へ純水が供給されてそれらに付着し
ているアルカリ性洗浄液を洗い流す。なお、このとき三
方弁84は廃液排出口28を図示しないドレン配管へ連
通しており、アルカリ性洗浄液を洗浄した純水はドレン
配管へ排出される。
【0038】次に、回転台6の回転数Nを回転数N2 ま
で上昇させて、回転台6の下面に付着した洗浄液を遠心
力でカップ22側に飛散させ、取り除く。その後、回転
台6の回転を停止させてトラップ部20bに貯留された
洗浄液を、溶解した汚染物とともに開口20cから下方
へ排出させる。なおこれらの洗浄液の廃液も、同様に廃
液排出口28から排出される。
【0039】なお、この実施例の装置は半密閉型の装置
であり、上部回転板18を備え、基板2の上方をこの上
部回転板18で覆うことにより、ほぼ密閉された空間S
の中で基板2への塗布液の塗布を実行する。しかしなが
ら、回転台下面洗浄ノズル54a、54bなどの回転台
下面洗浄機構は、上部回転板18およびスペーサ20を
備えない上部開放型の装置もしくは上部回転板18およ
びスペーサ20によって完全に密閉された回転空間を形
成する密閉型の装置に対しても設置することが可能であ
る。このときにも上述の実施例の装置と同様に、回転台
の下面に付着するミスト等の汚染物を溶解除去するとい
う効果を奏する。
【0040】また、上記実施形態では、外カップ洗浄機
構として、外カップ26に取り付けられた外カップ洗浄
用ノズル42から回転台6に向けて洗浄液を吐出して、
外カップ26へ洗浄液を飛散させて供給するものであっ
たが、これに限らず、例えば外カップ26へ向けて直接
洗浄液を吐出するようなノズルを設ける構成としてもよ
い。さらに、上記実施形態では、洗浄に使用した全ての
アルカリ性洗浄液を一旦は回収タンク80へ回収する構
成とし、また各洗浄用ノズル38,42,52,54
a,54bの全てに対してアルカリ性洗浄液の新液と再
使用液と純水とを切り替えて供給できるものであった
が、例えば、余剰塗布液が多く溜まっているトラップ部
20bの洗浄には回収タンク80からの再使用液のみを
使用して、そのトラップ部20b洗浄後のアルカリ性洗
浄液は回収再使用せずに直ちに廃棄する構成としてもよ
い。また上記実施形態の構成に対して、必要に応じて例
えば基板2裏面に洗浄液を供給してその基板2裏面を洗
浄するための裏面洗浄ノズルを設けてもよい。この場
合、かかる裏面洗浄用ノズルに対して供給する洗浄液
は、他の各洗浄用ノズル,38,42,52,54a,
54bに対して供給しているアルカリ性洗浄液と同じも
のを使用してもよく、また裏面洗浄ノズルには塗布液に
使用されている有機溶剤と同じものを使用してもよい。
なお、アルカリ性洗浄液と有機溶剤の両方を使用する場
合には、両者が混合しないように回収することが望まし
いことはいうまでもない。
【0041】なお、上記実施例では、回転台6に該回転
台6とは別部材からなるスペーサ20を取り付けるよう
に構成していたが、本発明において回転台とスペーサと
を別部材によって構成する必要はなく、スペーサを回転
台と一体的に形成し、そのようなスペーサにトラップ部
を設けたものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】この発明の回転式塗布装置では、カップ
または回転台の少なくともいずれかに対して洗浄液を供
給する洗浄液供給部材へアルカリ性洗浄液供給源からア
ルカリ性の洗浄液を供給して、それらカップまたは回転
台を洗浄する構成を備え、またこの発明の回転式塗布方
法では、カップまたは回転台の少なくともいずれかに対
してアルカリ性洗浄液を供給して洗浄する工程を備えて
いるので、カップや回転台の洗浄を、作業者にとって安
全で健康を冒すおそれなく行うことができ、しかも装置
の運用を安価に低いランニングコストで行うことができ
る。
【0043】また、一度使用したアルカリ性洗浄液を回
収する回収手段または回収工程を備えているので、一度
使用したアルカリ性洗浄液を再度洗浄に使用することが
でき、さらにランニングコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる回転式塗布装置を示す断面図
である。
【図2】図1の回転式塗布装置の部分拡大図である。
【図3】図1の回転式塗布装置の部分平面図である。
【図4】洗浄液供給源を示す断面図である。
【符号の説明】
2 基板 6 回転台 18 上部回転板 20 スペーサ 20b トラップ部 22 カップ 30 排気口 48 洗浄液供給源 52 トラップ洗浄ノズル 54a、54b 回転台下面洗浄ノズル S 空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を回転させつつ当該基板の表面に塗
    布液を塗布する回転式塗布装置であって、 前記基板を水平支持した状態で回転させる回転台と、 前記回転台の少なくとも外周側方および外周下方を取り
    囲むように配置され、前記塗布液の外部への飛散を防止
    するカップと、 前記カップまたは前記回転台の少なくともいずれかに対
    して洗浄液を供給する洗浄液供給部材と、 前記洗浄液供給部材に接続され該洗浄液供給部材から吐
    出するアルカリ性洗浄液を供給するアルカリ性洗浄液供
    給源とを備えることを特徴とする回転式塗布装置。
  2. 【請求項2】 カップまたは回転台の洗浄に使用した後
    のアルカリ性洗浄液を回収する回収手段と、回収手段に
    回収したアルカリ性洗浄液を前記洗浄液供給部材に供給
    する供給手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項
    1記載の回転式塗布装置。
  3. 【請求項3】 基板をカップ内に設けられた回転台に水
    平支持する工程と、 回転台に支持した基板の表面に塗布液を供給する工程
    と、 基板を支持した回転台を回転させて供給した塗布液を基
    板表面に塗り広げる工程と、 前記カップまたは前記回転台の少なくともいずれかに対
    してアルカリ性洗浄液を供給して洗浄する工程とを備え
    ることを特徴とする回転式塗布方法。
  4. 【請求項4】 カップまたは回転台の洗浄に使用した後
    のアルカリ性洗浄液を回収する工程と、 回収したアルカリ性洗浄液を再度、カップまたは回転台
    へ供給して洗浄する工程とをさらに備えたことを特徴と
    する請求項3記載の回転式塗布方法。
JP29402697A 1997-10-27 1997-10-27 回転式塗布装置および回転式塗布方法 Pending JPH11128808A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518767A (ja) * 2004-11-03 2008-06-05 ズス・マイクロテック・リソグラフィ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 基板を保持する回転式装置

Cited By (2)

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JP2008518767A (ja) * 2004-11-03 2008-06-05 ズス・マイクロテック・リソグラフィ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 基板を保持する回転式装置
JP4836958B2 (ja) * 2004-11-03 2011-12-14 ズス・マイクロテック・リソグラフィ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 基板を保持する回転式装置

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